JPH1182287A - 液圧ポンプとそのポンプを使用したブレーキ装置 - Google Patents

液圧ポンプとそのポンプを使用したブレーキ装置

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JPH1182287A
JPH1182287A JP9248193A JP24819397A JPH1182287A JP H1182287 A JPH1182287 A JP H1182287A JP 9248193 A JP9248193 A JP 9248193A JP 24819397 A JP24819397 A JP 24819397A JP H1182287 A JPH1182287 A JP H1182287A
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passage
hydraulic pump
rotary valve
groove
piston
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Kazuo Kawase
和夫 川瀬
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液圧ポンプの吸入吐出の方向を駆動軸の回転方
向を変えるだけで簡単に切り換えることができるチェッ
ク弁不要の液圧ポンプを得る。 【解決手段】モータ1によって互いに一体的に回転する
カム部材12、偏心カム部17およびロータリバルブ1
6と、偏心カム部17に作動的に係合し、かつ加圧室2
2を区画するピストンPと、加圧室22に連通する第1
通路24と、アクチュエータに連通する第2通路25と
を備え、ロータリバルブ16の回転により、第1通路2
4をリザーバ8もしくは第2通路24のいずれかに選択
的に連通させるように構成したことを特徴とする液圧ポ
ンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧ポンプを含む液圧ポ
ンプに関するものであり、液圧ポンプの吸入吐出の方向
を駆動軸の回転方向を変えるだけで簡単に切り換えるこ
とができるチェック弁不要の液圧ポンプおよびそのポン
プを使用したブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、偏心カムの偏心運動に伴って
シリンダ内をプランジャが往復動することにより液体を
吸入側から吐出側へ送給できるようにした液圧ポンプは
公知である(特開平8−2109009号)。上記公報
に記載された液圧ポンプの概略構成を図6を参照して説
明すると、図中、101はシリンダ102内を往復動す
るプランジャであり、このプランジャ101の一方側端
部は偏心カム103に当接され、他端側とシリンダとの
間にはプランジャ101の往復動に伴って容積を拡大縮
小する液室104が形成されている。液室104内には
プランジャ101を押圧するスプリング105が配置さ
れており、このスプリング105の付勢力によってプラ
ンジャ101は偏心カム103に当接されている。また
液室104は、液室104からアキュムレータに向けて
の液体の流れを許容する第1チェック弁107を介して
アキュムレータ106に連通しており、またリザーバか
ら液室104に向けての液体の流れを許容する第2チェ
ック弁109を介してリザーバ108に連通している。
【0003】このような構成からなる液圧ポンプは、偏
心カム103が回転することにより、プランジャ101
がシリンダ102内を往復動し液室104の容積が拡大
縮小するが、液室104が拡大する時には第2チェック
弁109を介して液室104内にリザーバ108から液
体が流入し、また液室104が縮小する時には第1チェ
ック弁107を介して液体がアキュムレータ106に吐
出され、ポンプ作用を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た液圧ポンプは、ポンプの吐出、吸入通路にそれぞれチ
ェク弁107、109を必要とするためにポンプからの
吐出吸入の方向を切り換えることが不可能な上に、チェ
ック弁の作動音(ノイズ)が大きい等の問題がある。ま
た、プランジャポンプ形式以外のギヤやベーン等からな
る他の液圧ポンプでは、高圧室のシール形状が複雑であ
るために加工が困難であり、製品コストが高くつく等の
問題点がある。
【0005】そこで、本発明は、駆動軸に設けた偏心カ
ム部に対応して半径方向に複数のピストンを配置し、さ
らに、この駆動軸に一体的にロータリバルブを設け、駆
動軸を回転させることによりピストンを往復動させなが
らロータリバルブによって流路を切換えてポンプ作用を
なすとともに、駆動軸の回転方向を変えるだけでポンプ
の吐出、吸入の方向を容易に変えることができる液圧ポ
ンプおよびそのポンプを使用したブレーキ装置を提供
し、上記問題点を解決することを目的とする。本発明
は、基本的には従来のプランジャポンプと同様に、ピス
トンの往復動を利用しながらポンプ作用を行うととも
に、従来のチェック弁に代えて採用したロータリバルブ
の作用により駆動軸の回転方向を切り換えるだけで液圧
ポンプの吸入、吐出の方向を簡単に切り換えることがで
きる。したがって従来のプランジャポンプにおいて必須
だったチェック弁が不要となり、さらにノイズ等も低減
することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明が採用し
た課題解決手段は、モータによって互いに一体的に回転
するカム部材、偏心カム部およびロータリバルブと、偏
心カム部に作動的に係合し、かつ加圧室を区画するピス
トンと、加圧室に連通する第1通路と、アクチュエータ
に連通する第2通路とを備え、ロータリバルブの回転に
より、第1通路をリザーバもしくは第2通路のいずれか
に選択的に連通させるように構成したことを特徴とする
液圧ポンプであり。前記液圧ポンプをブレーキキャリパ
内に収納し、液圧ポンプの吸引、吐出作用によりブレー
キキャリパ内のブレーキピストンを往復動させ、ブレー
キ液圧の減圧、加圧を実行できるようにしたことを特徴
とするブレーキ装置である。
【0007】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態
を説明する。図1は本実施形態に係わる液圧ポンプの断
面図であり、図2は図1中のA−A断面図、図3は図1
中のB−B断面図、図4は図1中のC−C断面図であ
る。図1において1はポンプ駆動用電動モータであり、
このモータ1の駆動軸の一端1aはモータハウジング2
に取り付けた軸受3に、また他端1bはシリンダボディ
4に取り付けた軸受5により軸支持されている。シリン
ダボディ4とモータハウジング2との間にはハウジング
を兼用している流路形成部材6が設けられており、この
流路形成部材6のポート7にはリザーバ8が連通されて
いる。なお、電動モータ1の構造、機能は従来のものと
同じであるので、それらの詳細な説明は省略する。
【0008】軸受5を保持するシリンダボディ4(詳細
は後述する)の外周にはポンプケース9が配置され、こ
のポンプケース9と前述の流路形成部材6との間にはリ
ザーバ8に連通する流路10が形成され、この流路10
はシリンダボディ4に形成した第1通路11を介して液
室14に連通している。この液室14は、カム部材(詳
細は後述する)とシリンダボディ4の中心部に形成した
孔内周面13との間に形成され、さらにシリンダ内周面
13とカム部材12との間に配置されたシール部材15
とカム部材12側に固定したロータリバルブ16(詳細
は後述する)との間に区画されており、シール部材15
は液室14内の液体が軸受5側に漏れだすことを防止す
る機能を果している。上述の構成から理解できるように
この液室14は常時、シリンダボディ4の通路11→流
路形成部材6の流路10を介してリザーバ8に連通して
いる。
【0009】シリンダボディ4の軸方向中央の孔内には
カム部材12が配置されており、このカム部材12には
偏心カム部17および軸部18が一体的に形成されてお
り、さらにこのカム部材12はモータ1の駆動軸1bに
連結されている。カム部材12の偏心カム部17には軸
受20が設けらており、また、軸部18は、ロータリバ
ルブ16のボア16Aに、偏心カム部17はロータロバ
ルブ16の偏心ボア16Bにそれぞれ嵌合している。そ
のためモータ1の回転によりカム部材12とともにロー
タリバルブ16も回転する。シリンダボディ4には図2
に示すように円周方向に等角度にシリンダ21が形成さ
れており(本例では6個)、そのシリンダ21内にはピ
ストンP1〜P6が摺動自在に配置されている。ピスト
ンP1〜P6の内端は前述の軸受20に当接されてお
り、一方、ピストン端面とシリンダ21との間には加圧
室22A〜22Fが区画されており、この加圧室22A
〜22F内にはスプリング23が配置され、このスプリ
ング23の付勢力によってピストン内端は軸受20に押
圧された状態で当接している。
【0010】シリンダボディ4内には前述の6個のピス
トンP1〜P6に対応して半径方向に伸びる第1通路2
4A〜24F(図3参照)、第2通路25A〜25F
(図4参照)がそれぞれ形成されている。第1通路24
A〜24Fはそれぞれ加圧室22A〜22Fに連通して
いる。図3の状態では、第1通路24B、24Cの内端
はロータリバルブ16に形成した第1溝26(詳細は後
述する)及び液室14を介してリザーバ8に連通可能に
なっている。また、第1通路24A〜24Fの外端はピ
ストンP1〜P6の加圧室22A〜22Fに通路27A
〜27Fを介して連通している。さらに図3の状態で
は、第1、第2通路24E、25Eの内端ははロータリ
バルブ16に形成した第2溝28(詳細は後述する)を
介して互いに連通されているとともに、第1、第2通路
24F、25Fの内端は同様に第2溝28を介して互い
に連通されている。また第2通路25A〜25Fは環状
路4Aおよび吐出口29を介してアクチュエータに連通
される。
【0011】ロータリバルブ16は図1、図3、図4に
示す構成をしており、ロータリバルブ16には互いに非
連通状態となっている第1溝26、第2溝28が形成さ
れており、ロータリバルブ16が回転することによりこ
れらの第1溝26を介してシリンダボディ4に形成した
前述の第1通路24A〜24Fと液室14(つまりリザ
ーバ8)との連通遮断を順次行うとともに軸方向に向か
い合っている第1通路24A〜24F、第2通路25A
〜25Fとの連通遮断を順次行う機能を果たす。なお、
孔16aは、第1溝26の左端に連通することによって
ロータリバルブ16の両端に差圧が生じるのを防止して
いる。
【0012】以下、ロータリバルブ16に形成した第1
溝26、第2溝28と、シリンダボディ4に形成した第
1、第2通路24A〜24F、25A〜25Fの詳細な
構成を図1、図3、図4を参照して説明する。図3にお
いて、ロータリバルブ16には第1溝26、第2溝28
がバルブ中心に対称的に、かつ周方向に分離された状態
で軸方向に沿って形成されており、第1溝26は常に液
室14側に連通するように第1溝26の右端部(図1)
が液室14に開放されており、また、第2溝28は、液
室14とは非連通状態でありかつ図示状態ではシリンダ
ボディ4に形成した第1通路24E、第2通路25Eと
および第1通路24Fと第2通路25Fとをそれぞれ連
通させている。言い換えると、ロータリバルブ16に形
成した第2溝28が第1通路24E、24Fと第2通路
25E、25Fを連通している状態の時は、その第1通
路24E、Fはシリンダボディ4内に形成されている液
室14とは遮断状態となり、また、第1通路24E、2
4Fと第2通路25E、25Fとが非連通状態にある時
は、その第1通路24E、24Fは第1溝26を介して
シリンダボディ4内の液室14と連通状態となる。
【0013】以上の構成からなる液圧ポンプの作用を説
明する。図2中、P1〜P6はピストンであり(ピスト
ンの総称としては符号Pを使用する)、それぞれのピス
トンにP1〜P6に対応して、前述した通り第1通路2
4A〜24F、第2通路25A〜25Fがシリンダボデ
ィ4内に形成されている。そして、図2において下死点
にあるピストンP1と、上死点にあるピストンP4に対
応している第1通路24A、24D、第2通路25A、
25Dは図3に示すようにロータリバルブ16によって
閉じられて第1溝26、第2溝28のいずれとも非連通
状態となり、また、図2中右側にあるピストンP2、P
3はロータリバルブ16に形成した第1溝26に連通し
ており、さらに、図2中左側にあるピストンP5、P6
はロータリバルブ16に形成した第2溝28に連通して
いる。
【0014】図2の状態からモータ1を駆動して例えば
カム部材12を右回転方向に回転させると、例えば、下
死点にあるピストンP1が偏心カム部17によって半径
方向外方に移動する工程(加圧室22Aが縮小する工
程)に入り、そのピストンP1に対応して形成した第1
通路24Aと第2通路25Aはロータリバルブ16の第
2溝28を介して連通される(この時この第1通路24
Aは第1溝26とは連通状態にはない)。したがって、
ピストンP1の半径方向外方への移動によってピストン
P1の加圧室22内の液体はシリンダボディ4内の通路
27A→第1通路24A→ロータリバルブ16の第2溝
28→シリンダボディ4内の第2通路25A→吐出口2
9を介してアクチュエータに供給される。
【0015】他方、ピストンP4では、ピストンP4が
軸心方向に移動する工程(加圧室22が拡大する方向に
工程)に入り、この時ピストンP4に対応して形成した
第1通路24Dはロータリバルブ16の第1溝26を介
してシリンダボディ4内の液室14に連通する。このた
め、ピストンP4の加圧室22Dにはリザーバ8→液室
14→第1溝26→第1通路24Dを介して液体が流入
する。こうして、カム部材12を例えば右方向に回転さ
せると各ピストンP1〜P6は次々に往復動をし、さら
にロータリバルブが回転しながら順次対応する第1通路
A〜24F、第2通路25A〜25Fを連通遮断し、か
つ第2通路24A〜24Fと液室14を連通遮断しなが
ら各ピストンにポンプ作用をさせ、リザーバ8の液を吐
出口29を介してアクチュエータに供給することができ
る。
【0016】また、上記とは逆方向にモータ1を駆動し
てカム部材12を左回転方向に回転させると作動は前述
とは全く逆となり、偏心カム部17によってピストンが
軸心方向に移動する工程(加圧室22が拡大する工程)
となっているピストンでは、そのピストンに対応した第
1通路24A〜24F、第2通路25A〜25Fがロー
タリバルブ16の第2溝28で連通されアクチュエータ
内の液体を加圧室22内に吸引することになり、また偏
心カム部によってピストンが半径方向外方に移動する工
程(加圧室22が縮小する工程)となっているピストン
では、そのピストンに対応した第1通路24A〜24F
がロータリバルブ16の第1溝26を介してリザーバ8
に連通されるため、そのピストンの加圧室22内の液体
はリザーバに還流する。そのため、アクチュエータの圧
力は減少する。
【0017】以上のように本実施形態による液圧ポンプ
では、モータ1の回転方向を変えるだけで、液体の吸
入、吐出方向を簡単に変えて容易にアクチュエータの圧
力を制御できるとともに従来のプランジャポンプが必要
とするチェック弁が不要となる。なお、上記例では、組
立て、加工の面からシリンダボディ4、流路形成部材
6、ポンプケース9がそれぞれ別体で構成されている例
について説明したが、これらは必要に応じて一体で成形
することも可能である。
【0018】つづいて、上記液圧ポンプをキャリパ内に
収納したブレーキ装置について図5を参照して説明する
と、図5はディスクブレーキ装置の断面図である。な
お、前述したポンプと同一部材には同一符号を使用す
る。図5において30は上記液圧ポンプをブレーキキャ
リパ内に配置したブレーキ装置、31はブレーキペダ
ル、32は踏力センサ、39はブレーキピストン36と
ディスクパッド37との間に設けた押圧力センサ39、
33は電子制御装置(ECU)であり、これらによって
ブレーキシステムが構成されている。ロータの軸方向に
移動可能のキャリパ34内にはシリンダ35が形成さ
れ、このシリンダ35内にブレーキピストン36が摺動
自在に配置されている。一対のディスクパッド37は図
示せぬサポート部材に周知の通り取り付けられている。
【0019】シリンダ35とブレーキピストン36とは
液圧室38を形成しており、この液圧室38内に上記し
た液圧ポンプが収納されており、液圧ポンプの吐出口2
9から液圧が液圧室38内に供給され液圧が上昇すると
ブレーキピストン36が図中左方に移動して制動作用を
する。前述した踏力センサ32、押圧力センサ39、図
示せぬスピードセンサ、モータ1はそれぞれ電子制御装
置(ECU)33に接続されており、これらのセンサか
らの入力信号にもとづいてブレーキ作用をおこなう。な
お、上記センサの取り付け位置は、それぞれのセンサが
必要とする情報がえられる部位であれば、自由に変更す
ることができる。
【0020】上記構成に係わるブレーキ装置の作動を説
明する。通常ブレーキ時には、ブレーキぺダルを踏み込
むと、踏力センサ32からの信号により電子制御装置は
モータ1を駆動し、これによって液圧ポンプを作動して
吐出口より液圧を供給し、ブレーキピストンを移動させ
制動力を発揮させる。この時の制動力は踏力センサ3
2、押圧力センサ38からの信号により電子制御装置が
ブレーキペダル踏力とブレーキ力とが所定の関係になる
ように制御する。ブレーキぺダルの踏み込みを開放する
と、踏力センサ32、押圧力センサ39からの信号によ
って電子制御装置はモータを逆回転させ、液圧室内の液
体をリザーバに還流し、ブレーキが緩められる。
【0021】また、ブレーキ作動中に車輪がロック傾向
になると、図示せぬスピードセンサによりその状態を検
知し、電子制御装置が液圧ポンプ内のモータを駆動しな
がらブレーキ力を制御し、アンチロック制御を実行す
る。即ち、アンチロック制御時には、車輪の状態はスピ
ードセンサ等で常時検知されており、検知信号が電子制
御装置に入力され、電子制御装置はこの入力に基づいて
公知の手順により車輪速度、スリップ率、減速度などを
演算し、この演算結果により車輪のスキッド状態を評価
し、液圧ポンプ内のモータを制御してブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧等の種々の態様を実行する。
【0022】また、車両発進時に車輪にスリップが生じ
た場合、あるいは、車間距離が詰まった場合には、アン
チロック制御と同様に電子制御装置からの指令により、
液圧ポンプを作動してブレーキ液圧の増圧、保持、減圧
等の種々の態様を実行し、車輪のスリップ状態を回避し
たり、自動ブレーキを働かせる。以上のように本例で
は、液圧ポンプをブレーキキャリパ内に設けたため、ブ
レーキ装置の小型軽量化を図ることができ、また、ブレ
ーキ液圧の増減を滑らかに実行することができる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明は、モータ
で駆動するカム部材に偏心カム部とロータリバルブを設
け、偏心カム部によって軸回りに配置したピストンを作
動し、このピストンによって区画される加圧室を、夫々
の加圧室に対応して配置された流路を介してロータリバ
ルブによってアクチュエータまたはリザーバに連通する
ことによりポンプ作用をなすようにしたため、モータの
正逆転をするだけで、ポンプの吸入、吐出方向を変えて
出力圧を制御することができ、従来のプランジャポンプ
で必要としていたチェック弁を不要とでき、チェック弁
による作動音を無くすことができる。また、液圧ポンプ
をブレーキキャリパ内に設けたため、ブレーキ装置の小
型軽量化を図ることができ、また、ブレーキ液圧の増減
を滑らかに実行することができる、という優れた効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本液圧ポンプの断面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】図1中のC−C断面図である。
【図5】本液圧ポンプをブレーキキャリパ内に組み込ん
だ状態のブレーキ装置の構成図である。
【図6】従来のプランジャポンプの構成図である。
【符号の説明】
1 電動モータ 2 モータハウジング 3、5 軸受 4 シリンダボディ 6 流路形成部材 8 リザーバ 9 ポンプケース 10 流路 11 通路 12 カム部材 14 液室 15 シール部材 16 ロータリバルブ 17 偏心カム部 18 軸部 22 加圧室 23 スプリング 24 第1通路 25 第2通路 26 第1溝 27 通路 28 第2溝 P ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F04B 53/12 F04B 21/08 Z 53/16 F16D 65/20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ1によって互いに一体的に回転する
    カム部材12、偏心カム部17およびロータリバルブ1
    6と、偏心カム部17に作動的に係合し、かつ加圧室2
    2を区画するピストンPと、加圧室22に連通する第1
    通路24と、アクチュエータに連通する第2通路25と
    を備え、ロータリバルブ16の回転により、第1通路2
    4をリザーバ8もしくは第2通路24のいずれかに選択
    的に連通させるように構成したことを特徴とする液圧ポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】シリンダボディ4に形成された前記第1、
    第2通路24、25は半径方向に伸び、ロータリバルブ
    16には周方向に互いに分割された第1溝26と第2溝
    28を形成し、ロータリバルブ16はシリンダーボディ
    4内で回転可能であり、第1溝26により第1通路24
    とリザーバを連通させ、第2溝28により第1通路24
    と第2通路25を連通させることを特徴とする請求項1
    に記載の液圧ポンプ。
  3. 【請求項3】前記ピストンは複数配置され、第1、第2
    通路もピストンに対応して複数配置されてなることを特
    徴とする請求項2に記載の液圧ポンプ。
  4. 【請求項4】前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に
    記載の液圧ポンプをブレーキキャリパ内に収納し、液圧
    ポンプの吸引、吐出作用によりブレーキキャリパ内のブ
    レーキピストンを往復動させ、ブレーキ液圧の減圧、加
    圧を実行できるようにしたことを特徴とするブレーキ装
    置。
JP9248193A 1997-09-12 1997-09-12 液圧ポンプとそのポンプを使用したブレーキ装置 Withdrawn JPH1182287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4493061B2 (ja) * 1999-04-22 2010-06-30 油研工業株式会社 電動機内蔵油圧ポンプ
WO2012017820A1 (ja) * 2010-08-02 2012-02-09 日邦産業株式会社 流体回転機

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