JPH1179222A - 流体供給装置 - Google Patents
流体供給装置Info
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- JPH1179222A JPH1179222A JP9237428A JP23742897A JPH1179222A JP H1179222 A JPH1179222 A JP H1179222A JP 9237428 A JP9237428 A JP 9237428A JP 23742897 A JP23742897 A JP 23742897A JP H1179222 A JPH1179222 A JP H1179222A
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Abstract
その流体を円滑に連続して排出することができる。 【解決手段】 所定の容器10の注口1に取付けられ、
流体を容器10外に排出する流体流路21及び外気を容
器10内に導く空気流路22の2つの流路を別個に有す
る本体20と、その本体20を容器10の注口1に密着
状態に着脱可能に接続する接続部23と、その接続部2
3に装着され、流体流路21に連通する上部開口部21
b及び空気流路22に連通する空気流路開口部22bを
密閉する蓋体26と、接続部23の空気流路22の容器
10内側の端部に接続され、空気流路22を通して空気
を容器10内に導入する空気導管30とを備え、空気導
管30の容器10内側の端部に接続され、空気を容器1
0内に導く空気孔を有し、容器10内の流体が空気導管
30内に逆流するのを防止するものである。
Description
するものであり、特に、缶状の所定の容器の注口に取付
けて容器内の内容物を排出できる流体供給装置に関する
ものである。
排出(他に供給)するには、容器の注口を開蓋し、その
容器を傾斜させて注口から直接流体状の内容物を排出し
ていた。このとき、容器から容器外に排出される流体等
の容積と容器内へ流入する空気の容積は相等しく、しか
も、通常、流体の排出と空気の流入は同一の注口を利用
して行われている。
を排出する従来のような方法では、容器内へ空気が円滑
に流入しないと、注口から排出される液体も連続して円
滑に排出されず、所謂、脈動状態の不連続な排出となっ
ていた。特に、容器内に充填されている液体等の内容量
が多い場合には、この現象が著しかった。このため、缶
状の容器内の油を機械等の注油口に直接給油する場合に
は、油が外部に漏れ出る虞れがあり、直接の給油は困難
であった。故に、一度別の容器に移し代えてから給油を
するように対処していたために、大変作業能率が悪かっ
た。更に、石油ストーブに灯油等を給油する場合には、
灯油等が外部に漏れると灯油の匂が部屋中に蔓延するた
めに、注意深く給油作業を行う必要もあった。
孔を穿設する方法もあるが、缶内に残油がある場合、小
孔から塵芥等が容器内に入る虞れがあるとともに、油等
の酸化も促進されるために不経済であった。
示すような流体供給装置がある。
けた状態を示す断面図である。
10の注口であり、この注口1には接続部2を着脱可能
に取付けることができる。接続部2は容器10内の流体
を容器10外に排出する流体通路2aと外気を容器10
内に導く空気通路2dとの2つの通路を別個に有してお
り、流体通路2aの下部には注口1に連通する下部開口
部が、上部には上部開口部が各々形成されている。接続
部2の流体通路2a及び空気通路2dには回転軸3が貫
通して配設されており、流体通路2a内の弁軸部と空気
通路2d内の空気弁3bとが一体に連なっている。な
お、この実施例では空気弁3bは回転軸3の一部を切欠
いて一体成形されている。回転軸3の弁軸部3aには流
体弁4が装着されている。この流体弁4の周囲は耐油ゴ
ムコーティングが施され、容器10の内容物が流体弁4
に触れても化学変化等が起きないように考慮されてい
る。回転軸3の端部には開閉レバー6が固着されてい
る。したがって、開閉レバー6を可動させることにより
回転軸3も一体で回転し、この回転によって流体弁4が
流体流路2aを開閉するとともに、空気弁3bが空気流
路2dを開閉する。接続部2の空気流路2dの容器10
内側には空気流入導管15が接続されており、この空気
流入導管15及び空気流路2dを通して外気が容器10
内に導かれる。接続部材2の流体流路2aの上部開口部
には先端が細くなった排出口を有する口金16が接続さ
れており、この口金16と接続部材2との接合部はOリ
ングによって封止されている。口金16は接続部材2に
固定されている。
口1に取付けられ、この流体供給装置の流体流路2a及
び空気流路2dの内部に配設された弁を開けることによ
り、その端部が容器10内の底部に位置する空気導管1
5及び空気流路2dを介して容器10内に空気を導入す
るとともに、空気導管15と独立して設けられた流体流
路2a及びその上部開口部に接続された所定形状の口金
を介して容器10内に充填されている流体を容器10外
に円滑に連続して排出し、弁を閉じることにより容器1
0内の流体を外界から隔離し、流体の酸化や揮発を防止
するものである。
いて、容器10内に充填されている流体を容器10外に
脈動することなく円滑に連続して排出するためには、容
器10内に空気を円滑に流入させる必要があり、そのた
めには空気導管15の容器10内側の端部を空気中にだ
す必要があった。
が少量である場合を除き、空気導管15の一方の端部は
流体中に浸かっているので、この端部が流体の液面より
上部の空気中に出るまでの間は、容器10内に空気が流
入せず、即ち、注口1から排出される流体も連続して円
滑に排出されず、所謂、脈動状態の不連続な排出となっ
ていた。
ている場合や、排出操作の開始直後にはこの現象が著し
かった。また、空気導管15の一方の端部が流体中に浸
かっていることから、容器10を大きく傾斜させた場
合、空気導管15を介して容器10内の流体が逆流し、
容器10や作業場を汚す場合があった。
るためになされたもので、容器内に多量の流体が入って
いるときでも、内容物を円滑に連続して排出することが
でき、空気導入導管に逆流することなく容器内の液体状
の内容物を排出することができる流体供給装置の提供を
課題とするものである。
定の容器の注口に密着状態で着脱可能に接続される接続
部は流体流路及び空気流路の2つの流路を個別に具備
し、流体流路は容器内に充填された流体を容器外に排出
し、空気流路は空気導管及び逆流防止部を介して、外気
を容器内に円滑に流入させたり容器外へ円滑に流出させ
たりする。また、空気導管の容器内側の端部に接続され
ている逆流防止部は、容器の傾きに応じて容器内への空
気の流入及び流出を制御するとともに、容器内の流体が
空気導管や空気流路内に逆流するのを防止する。そし
て、接続部の上部を覆うように装着される蓋体は、接続
部に装着された状態では流体流路の上部開口部及び空気
流路の空気流路開口部を密閉する。
容器内へ円滑に流入させたり容器外へ円滑に排気したり
することにより、容器内の流体を常時大気圧下に保つこ
とができるので、容器内の流体を排出する際に脈動現象
が発生されることなく、滑かに連続排出できる。よっ
て、機械等の給油口に直接給油することができ、作業効
率が大幅に向上する。そして、逆流防止部は下部開口部
から離れた場所に接続されているので、容器内に多量の
流体が充填されている状態のときに容器を急角度で傾斜
させても、逆流防止部が流体に浸かることなく、更に、
容器が傾斜状態のときには逆流防止部の空気孔を開放状
態として、空気流路及び空気導管を介して空気が自由に
缶内に流入でき、また、容器が水平状態のときには逆流
防止部の空気孔を閉鎖状態として、空気流路及び空気導
管に流体が進入しないようにする。したがって、空気流
路及び空気導管を通した流体の逆流を防止でき、空気流
路開口部を伝って缶等の容器に油等の液体が垂落ちて付
着することもないので缶等の容器や作業場を汚すことな
く、清潔に作業を行うことができる。
流防止部が柔軟性に富む材料からなり、通常状態で前記
空気導管を閉じており、容器内と容器外の圧力差によっ
て開口するものである。
流防止部は、柔軟性に富むエラストマーを含む合成樹脂
からなり、通常状態で前記空気導管を閉じており、容器
内と容器外の圧力差によって開口するものである。
気導管及び逆流防止部は、柔軟性に富むエラストマーか
らなり、前記逆流防止部は通常状態で前記空気導管を閉
じており、容器内と容器外の圧力差によって開口するも
のである。
流防止部が、上方に空気を導入する呼吸口を有するもの
である。
いて説明する。
示す断面図、図2は図1の流体供給装置の底面図であ
る。また、図3は本発明の第一の実施の形態である流体
供給装置の逆流防止部を示す要部断面図である。
状態の概略を説明する。
は、缶等の所定の規格の容器10の注口1に取付けられ
る本体20は、本体20の流体流路21及び空気流路2
2を容器10の注口1に着脱自在に接続する接続部23
により着脱可能に取付けられている。本体20は容器1
0内の流体(本実施の形態の形態において、容器10内
の『流体』とは、『液体』を意味するものである)を容
器10外に排出する流体流路21及び外気を容器10内
に導く空気流路20の相互に独立した2つの流路を有し
ている。
下部開口部21aから接続部23の上部に位置する上部
開口部21bまで連続して開口させた流路であり、ま
た、空気流路22は本体20の側部に位置する空気流路
開口部22bから注口1までを連通させた流路である。
空気流路22の下部には所定の形状を有する空気導管3
0が接続されており、その接続方向は容器10内から空
気流路22を通して空気が流出する方向と同じである。
この空気導管30の容器1内側の端部には、受部材4
1、収納部材42、ボール43から構成される逆流防止
部40が連結されている。
0内の流体を排出する場合は、まず、容器10を注口1
の方向に傾斜させ、逆流防止部40内に収納されたボー
ル43を空気孔44上から移動させることにより、空気
が缶内に自由に流入可能な状態にする。そして、更に、
缶を傾斜させ、流体流路21を介して容器10内の流体
を排出する。
いて詳細に説明する。
の容器10の注口1には、金属製の本体20をその接続
部23によって着脱可能に取付けることができる。ま
た、本体20の外周には、所定のネジ山が螺刻されたネ
ジ部20aが形成されている。そして、本体20の上部
を覆うように蓋体26の内ネジ26aが螺着されてい
る。即ち、この蓋体26の内面側には、本体20の外周
に形成されたネジ部20aと螺合可能な内ネジ26aが
螺設されており、この蓋体26と本体20とを螺着させ
ることにより、流体流路21の上部開口部21b及び空
気流路22の空気流路開口部22bを密閉している。
20aと内ネジ26aを介して螺着されているので、蓋
体26の開閉及び使用設定を簡単かつ迅速に行うことが
でき、容器10内の内容物の排出作業開始時及び終了時
において、流体供給装置を取外して容器10の蓋を開閉
するという操作が必要ないので、作業の能率が良くな
る。また、蓋体26は流体流路21の上部開口部21b
及び空気流路22の空気流路開口部22bを密閉するこ
とができるので、容器10内へ塵芥等が入る虞れもな
く、酸化も遅くなるので、残油等を有効に使用でき、経
済的である。
定の弾性を有するバネ状の止金、即ち、Oリング27が
配設されており、このOリング27によって本体20の
下部開口部21aは注口1に着脱が可能な構造になって
いる。また、本体20の下部開口部20aと注口1との
隙間には、ゴム状のパッキン28が密着状態で介在し、
その隙間を塞ぎ、ここから油等の液体の漏洩を防止して
いる。更に、パッキン28は耐油性とし、油等が付着し
ても劣化しないようにしている。
ング27と、本体20の下部開口部21aと注口1との
間のゴム状のパッキン28は、本体20の流体流路21
及び空気流路22を容器10の注口1に着脱自在に接続
する接続部23を構成している。
は、その内径が容器10の注口1上部の外径より小に形
成されているので、このOリング27を容器10の注口
1に装着させる際には、Oリング27の内径が容器10
の注口1上部の外径以上になるようにOリング27を弾
性変形させるだけの力が必要である。また、このOリン
グ27を容器10の注口1から取外す際も同様に、Oリ
ング27の内径が容器10の注口1の上部の外径以上に
なるようにOリング27を弾性変形させるだけの力が必
要である。そして、容器10の注口1の上部の外径は、
注口1の下部の外径より大に形成されているので、容器
10の注口1の上部を通過したOリング27は、注口1
の下部においてOリング27自身の持つ弾性力で注口1
に圧接状態となって、本体20を容器10の注口1に確
実に固定できる。
ン28によって缶状の容器10の注口1に取付け、取外
し自在となっており、本体20と容器10は分離可能と
なっている。したがって、所定の規格の注口1であれば
缶の容量、形状によらず装着することができ、また、必
要に応じて着脱できる。
0の注口1に接続部23の下部開口を嵌込むことにより
簡単に装着でき、Oリング27及びパッキン28によっ
て接続部23と注口1とは密接した状態で連結する。し
たがって、缶の内容物が容器10外に漏れないので缶や
作業場を汚すことがなく、即ち、汚れを清掃する必要が
ないので作業性が増す。
10外に排出する流体流路21と、外気を容器10内に
導く空気流路22との2つの流路を別個に有しており、
流体流路21の下部には注口1に連通する下部開口部2
1aが、また、上部には上部開口部21bが各々形成さ
れている。
口部21aから接続部23の上部に位置する上部開口部
21bまでを連続して開口させた流路であり、容器10
内の流体を排出する際に容器10を注口1の方向に傾斜
させると、その容器10の勾配に応じた量の容器10内
の流体が流体流路21を通して容器10外に排出され
る。
22が形成されている。空気流路22の下部には注口1
に連通する下部開口部22aが形成されており、上部に
は空気流路開口部22bが形成されている。即ち、空気
流路22は接続部23の側部に位置する空気流路開口部
22bから注口1までを連通させた流路である。
30が接続されており、この空気導管21及び空気流路
22を通して外気が容器10内に導かれる。
合部付近で緩やかに垂直下方向から水平方向へ折曲した
形状をしており、本体20を装着した状態ではこの空気
導管30の容器10内側の端部はほぼ缶等の容器10の
上面と水平であり、容器10の注口1の反対側方向を向
いている。また、空気流路開口部22bは本体20の側
面に形成されている。
との結合体は、その端部が容器10内の流体に接触しな
いよう考慮されているので、流体流路21を通して容器
10内の流体を排出する際に、流体が空気流路開口部2
2b内に流入することがない。したがって、清潔に排出
作業を行うことができる。この空気導管30の容器10
内側の端部には、受部材41、収納部材42、ボール4
3から構成された逆流防止部40が接続されている。
体であり、逆流防止部40の外面の大半を構成するとと
もに、空気導管30の容器10内側の端部に連通して接
続されている。収納部材42の下部には、上に凹の形状
を有する受部材41が配設されている。また、受部材4
1の中心には円形の空気孔44が形成されている。収納
部材42の下部には、収納部材42に入込んだ流体を戻
す戻し孔45が形成されていて、逆流防止部40の上方
の呼吸部46から何等かの原因で流体が収納部材42の
内部に入込んでも、流体を戻す戻し孔45が容器10内
に戻す機能を持っている。呼吸部46は空気導管30か
ら容器10内に空気を導くものであり、流体が収納部材
42に入込まないように、スリット状、微小孔が穿設さ
れている。この呼吸部46は容器10の通常の載置状態
及び傾斜状態で、流体(液体)中にならない位置に配設
される。
気は空気流路22及び空気導管30及び逆流防止部40
を通り、最終的にはこの空気孔44から容器10内に流
出する。また、この受部材41は、容器10の内容物が
触れても化学変化がおきないように、その材質として耐
油性のシリコンゴム等の使用が好適である。
囲われた領域に、球状の金属体からなるボール43が収
納されている。即ち、上に凹の形状をした受部材41の
中心に空気孔44が形成されているので、このボール4
3は逆流防止部40が水平状態にあるときには空気孔4
4上に位置する。更に、受部材41に形成された空気孔
44は、その開口径がボール43の直径より小に形成さ
れているので、ボール43は逆流防止部40から落下す
ることがない。したがって、缶等の容器10が水平面に
載置されて逆流防止部40が水平状態にあるときには、
ボール43と受部材41とは密着した状態で連結し空気
孔44を密閉するので、容器10内の流体が逆流防止部
40及び空気導管30内に流入するのを防止する。
ール43が接触支持されている受部材41はシリコン製
で摩擦抵抗力が少ないので、ボール43自身は自由に回
転や移動をすることができる。したがって、容器10を
傾けた際には空気孔44から速やかに移動し、空気孔4
4を開状態にし、容器10内に空気を円滑に流入させる
ことができる。
であり、受部材41と同様、油等の内容物に触れても化
学変化が起きないので長期間の使用にも耐える。そし
て、逆流防止部40は流体流路21の下部開口部21a
から所定の距離だけ離れた場所に接続されているので、
容器10内に多量の流体が充填されている状態のとき
に、容器10を急角度で傾斜させたとしても、逆流防止
部40が流体に浸かることはなく、したがって、空気孔
44から逆流防止部40内に流体が入り、空気導管30
及び空気流路22を通して空気流路開口部22bから逆
流するという現象が防止され、清潔に作業を行うことが
できる。なお、この収納部材42とボール43との大き
さの関係は、通常状態で収納部材42の内部面積がボー
ル43を空気孔44を塞ぐように、ボール43の移動を
拘束する位置とするのが望ましい。これによって、容器
を傾けていないときには、常に、ボール43が空気孔4
4を塞ぐことになる。
30の他端部には、空気を容器10内に導くと共に、容
器10内の流体が空気導管30内に逆流するのを防止す
る逆流防止部40を構成する。なお、この逆流防止部4
0は、空気孔44を下向としているが、本発明を実施す
る場合には、上向きまたは横向きとすることができる。
て述べる。
内に充填されている液体を排出するには、まず、空気導
管30及び逆流防止部40を缶等の容器10内に挿入す
る。この空気導管30は空気流路22との接合部付近で
緩やかに垂直下方向から水平方向へ折曲した形状をして
おり、接続部23を装着した状態ではこの空気導管30
の容器10内側の端部はほぼ缶等の容器10の上面と水
平であり、容器10の注口1の反対側方向に位置する。
そして、缶等の容器10の注口1を開蓋し、この注口1
に流体供給装置を装着する。この流体供給装置は注口1
に接続部23の下部開口部21aを嵌込み、上から外力
を加えることにより簡単に装着でき、しかも、Oリング
27及びパッキン28によって接続部23と注口1とは
密着した状態となる。
た後、蓋体26を接続部23から取外し、容器10の注
口1の方向に缶を傾斜させると、逆流防止部40内に収
納されたボール43が空気孔44上から移動し、空気導
管30を通して流入した空気が空気孔44より自由に缶
内に流入可能になる。そして、更に、缶を傾斜させる
と、流体流路21を通して缶内の内容物が排出される
が、内容物の排出に伴い缶内の気圧が下がるので、空気
流路開口部22aから空気流路22及び空気導管30を
通して空気が逆流防止部40に流入し、最後に空気孔4
4から缶内に流出する。
缶の内容物を排出する際に複雑な動作をする部分がない
ため、補修の手間を省くことができ、また、排出操作を
する際に行う缶状の容器10に流体供給装置を取付ける
操作と、本体20に螺着された蓋体26を開蓋する操作
は簡単に行うことができるので、この流体供給装置は容
易に取り扱うことができる。
7及びパッキン28により密接した状態で連結されてい
るので、この流体供給装置と注口1との隙間から容器1
0内に充填された液体等が漏れることもない。
に接続されている逆流防止部40は、下部開口部22a
から離れた場所に接続されており、この逆流防止部40
は容器10内の流体と隔てられた状態にある。即ち、好
ましくは、容器10内に多量の流体が充填されている状
態で容器10を急角度で傾斜させても、逆流防止部40
が流体に浸かることがないように設定する。しかも、給
油後には、逆流防止部40内に収納されたボール43が
移動し、空気孔44を塞ぐので、缶等の容器10を持ち
運ぶ際に缶内に充填された流体の液面が上下し、逆流防
止部40に流体が付着しても、流体が空気導管30内に
侵入することはない。したがって、容器10を傾斜させ
た場合において、空気導管30及び空気流路22を通し
た流体の逆流を防止することができ、空気流路開口部2
2bを伝って缶等の容器10に油等の液体が垂落ちて付
着することもないので缶等の容器10や作業場を汚すこ
とがなく、清潔に作業を行うことができる。
位置しているので、注口1から容器10外へ排出される
流体の体積に応じた空気を円滑に容器10内に流入させ
ることができる。即ち、容器10内の流体は常時大気圧
下に置かれるので、排出操作の開始直後や容器10を急
角度で傾斜させた際でも脈動がおきない。
気流入により、排出操作全般を通して脈動現象は起こら
ず、容器10内に充填された流体を円滑に連続して排出
することができる。よって、機械等の給油口に直接給油
することができ、作業効率が大幅に向上する。
缶、角18リットル缶、或いは丸20リットル缶等の種
類の相違する缶であっても、これらの注口1の大きさや
形状等が同一規格のものであれば取付けることができる
ので、種類が相違する缶にも利用でき、適用の範囲が広
い。なお、この場合には、缶の種類に応じて空気導管3
0の長さを調整するのが望ましい。
えば、自動車のエンジンオイルを交換する場合にも、角
4リットル缶から直接エンジンに給油することができ
る。また、石油ストーブに灯油を供給する場合にも、角
18リットル缶から直接給油することができる。そし
て、容器10を傾斜させた場合において、空気導管30
及び空気流路22を通した流体の逆流を防止することが
でき、空気流路開口部22bを伝って缶等の容器10に
油等の液体が垂落ちて付着することもないので、缶等の
容器10や作業場を汚すことがない。
とで、容易に上部開口部21bを外界と遮断することが
できるので、容器10の内容物の匂等が漏れることがな
く、また、塵芥等が容器10内に入る虞れもなく、酸化
も遅いので、残油等を有効に使用でき、経済的である。
は、角4リットル缶、角18リットル缶、或いは丸20
リットル缶等の所定の容器10の注口1に取付けられ、
前記容器10内の流体を容器10外に排出する流体流路
21及び外気を容器10内に導く空気流路22の2つの
流路を別個に有する本体20と、前記本体20の流体流
路21及び空気流路22に連通する下部開口部21aを
前記容器10の注口1に密着状態で着脱可能に接続する
Oリング27及びゴム座28で構成された接続部23
と、前記接続部23に装着され、前記流体流路21に連
通する上部開口部21b及び前記空気流路22に連通す
る空気流路開口部22bを密閉する蓋体26と、前記接
続部23の空気流路22の容器10内側の端部に接続さ
れ、前記空気流路22を通して空気を容器10内に導入
する空気導管30と、前記接続部23の空気導管30の
容器10内側の端部に接続され、空気を前記容器10内
に導く空気孔を有し、前記容器10内の流体が前記空気
導管30内に逆流するのを防止する逆流防止部40とを
備えている。
ても、上記実施の形態と同様に缶の内容物を排出する際
に複雑な動作をする部分がないため補修の手間を省くこ
とができ、また排出操作をする際に行う、缶状の容器1
0に流体供給装置を取付ける操作と、本体20に螺着さ
れた蓋体26を開蓋する操作は簡単に行うことができる
ので、この流体供給装置は容易に取り扱うことができ
る。
も、空気導管30の容器10内側の端部に接続されてい
る逆流防止部40は、下部開口部21aから離れた場所
に接続されており、この逆流防止部40は常時容器10
内の流体と隔てられた状態にある。即ち、容器10内に
多量の流体が充填されている状態のときに、容器10を
急角度で傾斜させても、逆流防止部40が流体に浸かる
ことはない。しかも、給油後には、逆流防止部40内に
収納されたボール43が移動し空気孔44を塞ぐので、
缶等の容器10を持ち運ぶ際に缶内に充填された流体の
液面が上下し、逆流防止部40に流体が付着しても、流
体が空気導管30内に侵入することはない。したがっ
て、容器10を傾斜させた場合において、空気導管30
及び空気流路22を通した流体の逆流を防止することが
でき、空気流路開口部22bを伝って缶等の容器10に
油等の液体が垂落ちて付着することもないので缶等の容
器10や作業場を汚すことがなく、清潔に作業を行うこ
とができる。
位置しているので、注口1から容器10外へ排出される
流体の体積に応じた空気を円滑に容器10内に流入させ
ることができる。即ち、容器10内の流体は常時大気圧
下に置かれるので、排出操作の開始直後や容器10を急
角度で傾斜させた際でも脈動がおきない。
気流入により、排出操作全般を通して脈動現象は起こら
ず、容器10内に充填された流体を円滑に連続して排出
することができる。よって、機械等の給油口に直接給油
することができ、作業効率が向上する。
aから離れた場所に接続されているので、逆流防止部4
0が流体に浸かることはなく、更に、容器10が傾斜状
態のときには逆流防止部40の空気孔44を開放状態と
して、空気流路21及び空気導管30を介して空気が自
由に缶内に流入できるようにし、また、容器10が水平
状態のときには逆流防止部40の空気孔44を閉鎖状態
として、空気流路21及び空気導管30に流体が進入し
ない。したがって、空気流路21及び空気導管30を介
した流体の逆流を防止でき、空気流路開口部22bを伝
って缶等の容器に油等の液体が垂落ちて付着することも
ないので缶等の容器や作業場を汚すことがなく、清潔に
作業を行うことができる。また、種類が相違する容器に
も利用でき、適用の範囲が拡大し、しかも、灯油等の匂
漏れもなく、塵芥等が容器内に入ることも防止でき、残
油の酸化も遅いので、残油等を有効に利用でき、経済的
である。
要部を示す断面図である。図中、第一の実施の形態と同
一符号及び記号は第一の実施の形態の構成部分と同一ま
たは相当する構成部分を示す。
の外周に形成されたネジ部であり、所定のピッチのネジ
山が螺設されている。本体20の下部開口部21aの外
周には組付用の板状リング57が固着されており、本体
20と注口1とを接合した状態においては、この板状リ
ング57と注口1の上面との間にゴム座58が介在す
る。50は本体20と注口1とを連結するための接続部
であり、この内径側には注口1のネジ部1Aと螺合可能
なネジ部52が形成されている。
させることにより、接続部50の板状リング57はフラ
ンジ部51と注口1とにより挾持され、同時にゴム座5
8が板状リング57と注口1との間に挾圧されるので、
接続部50と注口1とは密着状態となって連結される。
の流体供給装置と同様に、接続手段50には液体等を排
出する流体流路21の他に外気流入用の空気流路22が
設けられており、この空気流路22の容器10内側の端
部には逆流防止部40が接続されている。
後、容器の注口1の方向に缶を傾斜させると、逆流防止
部40内に収納されたボール43が空気孔44上から移
動し、空気導管30を通して流入した空気が空気孔44
より自由に缶内に流入可能になる。したがって、流体供
給装置の使用方法は上記実施の形態と略同一なのでここ
では説明を省略する。
は、角4リットル缶、角18リットル缶、或いは丸20
リットル缶等の所定の容器10の注口1に取付けられ、
前記容器10内の流体を容器10外に排出する流体流路
21及び外気を容器10内に導く空気流路22の2つの
流路を別個に有する本体20と、前記本体20の流体流
路21及び空気流路22に連通する下部開口部22aを
前記容器10の注口1に密着状態で着脱可能に接続する
板状リング57及びゴム座58で構成された接続部50
と、前記接続部50に装着され、前記流体流路21に連
通する上部開口部21b及び前記空気流路22に連通す
る空気流路開口部22bを密閉する蓋体26と、前記接
続部50の空気流路22の容器10内側の端部に接続さ
れ、前記空気流路22を通して空気を容器10内に導入
する空気導管30と、前記本体20の空気導管30の容
器10内側の端部に接続され、空気を前記容器10内に
導く空気孔を有し、前記容器10内の流体が前記空気導
管30内に逆流するのを防止する逆流防止部40とを備
えている。
ても、上記実施の形態と同様に缶の内容物を排出する際
に複雑な動作をする部分がないため補修の手間を省くこ
とができ、また排出操作をする際に行う缶状の容器に流
体供給装置を取付ける操作と、本体20に螺着された蓋
体26を開蓋する操作は簡単に行うことができるので、
この流体供給装置は容易に取扱うことができる。そし
て、本体20と注口1とは板状リング57及びゴム座5
8により密接した状態で連結されているので、この流体
供給装置と注口1との隙間から容器10内に充填された
液体等が漏れることもない。
導管30の容器10内側の端部に接続されている逆流防
止部40は、下部開口部21aから離れた場所に接続さ
れており、この逆流防止部40は常時容器内の流体と隔
てられた状態にある。即ち、容器10内に多量の流体が
充填されている状態のときに、容器10を急角度で傾斜
させても、逆流防止部40が流体に浸かることはない。
しかも、給油後には、逆流防止部40内に収納されたボ
ール43が移動し空気孔44を塞ぐので、缶等の容器を
持ち運びぶ際に缶内に充填された流体の液面が上下し、
逆流防止部40に流体が付着しても、流体が空気導管3
0内に侵入することはない。したがって、容器10を傾
斜させた場合において、空気導管30及び空気流路20
を通した流体の逆流を防止することができ、空気流路開
口部22bを伝って缶等の容器に油等の液体が垂落ちて
付着することもないので缶等の容器や作業場を汚すこと
がなく、清潔に作業を行うことができる。
位置しているので、注口1から容器10外へ排出される
流体の体積に応じた空気を円滑に容器10内に流入させ
ることができる。
置かれるので、排出操作の開始直後や容器10を急角度
で傾斜させた際でも脈動がおきない。したがって、この
容器10内への円滑な空気の流入により、排出操作の全
般を通して脈動現象は起こらず、容器10内に充填され
た流体を円滑に連続排出することができる。よって、機
械等の給油口に直接給油することができ、作業効率が大
幅に向上する。
缶、角18リットル缶、或いは丸20リットル缶等の種
類の相違する缶であっても、これらの注口1のネジ部1
Aに螺合可能であれば取付けることができるので、種類
が相違する缶にも利用でき、適用の範囲が広い。加え
て、容器10の内容物の匂等が漏れることもなく、ま
た、塵芥等が容器10内に入ることも防止でき、残油の
酸化も遅いので、残油等を有効に使用でき、経済的であ
る。
注口1に密着状態で着脱可能に接続する接続部50は、
ゴム座58と板状リング57で構成したが、本体20と
接続部50を一体形成し、本体20の下部開口部21a
の内径部に直接注口1のネジ部1Aと螺合可能なネジ部
52を形成し、ゴム座58を介して着脱可能に接続する
ように構成してもよい。
状の接続部60とすれば、注口1の外周がネジ部1Aと
なった容器にも、上記第一の実施の形態の流体供給装置
を使用することが可能である。これを図5を用いて説明
する。
要部を示す断面図である。図中、第一及び第二の実施の
形態と同一符号及び記号は第一及び第二の実施の形態の
構成部分と同一または相当する構成部分を示す。
1Aに螺合可能なネジ部62を有するアダプタ状の接続
部であり、この上部には第一実施の形態で説明した本体
20が接合可能な接合手段が形成されている。したがっ
て、この接続部60を介して、第一の実施の形態で述べ
たのと同一構成の流体供給装置を装着することができ
る。
るには、まず、缶等の容器の注口1を開蓋し、この注口
1に接続部60を螺着させる。この螺着により、ゴム座
58が接続部60と注口1との間に挾圧されるので、接
続部60と注口1とは密着状態となって連結される。そ
して、接続部60の挿入突出部61に本体20の下部開
口部21aを嵌込むことにより、本体20の下部開口部
21aに配設された所定の弾性を有するバネ状のOリン
グ63及びパッキン64によって、本体20と接続部6
0とは密着状態で連結される。
べたように、液体等を排出する流体流路21の他に外気
流入用の空気流路22が設けられており、この空気流路
22の容器10内側の端部には逆流防止部40が接続さ
れている。
後、容器10の注口1の方向に缶を傾斜させると、逆流
防止部40内に収納されたボール43が空気孔44上か
ら移動し、空気導管30を通して流入した空気が空気孔
44より自由に缶内に流入可能になる。
施の形態と同様にして使用でき、同一の作用効果を奏す
る。
内の内容物が油の場合について説明したが、本発明を実
施する場合にはその他各種の物質からなる流体でもかま
わない。その場合、本体20やパッキン64等は、内容
物と接触しても化学的な変化がおきないような材質で形
成したりコーティングしたりすればよい。
気導管30及び収納部材42及びボール43の材質は金
属であったが、本発明を実施する場合には、容器10内
に充填されている流体と接触しても化学変化や変形が生
じない材質であればよい。例えば、容器10内の流体が
灯油の場合、本体20等の材質として、金属の他、耐油
性のプラスチックやセラミック等でもよい。
ある場合、本体20等をプラスチック製やガラス製とし
たり、金属の表面にプラスチックコーティングを施した
材料で形成すればよい。そして、内容物が液体窒素や液
体酸素等の寒剤である場合は、低温でも強度が保てるス
テンレスやチタン等の材料を使用すればよい。
安定した物質の場合、本体20等の材質として、ポリエ
チレン等の化学物質や、紙等のベースにポリエチレン等
の耐水性のコーティングを施した複合材料を使用しても
よい。この場合、安価に大量生産でき、焼却しても有害
な燃焼ガスが出ないので使い捨てにでき、行楽先での使
用や多数の人が使用する際に便利である。
は耐油性シリコンにより形成されていたが、本発明を実
施する場合には弾力性のある材質で、容器内に充填され
ている流体と接触しても化学変化や変形しない材質であ
ればよい。例えば、耐油性のゴム等でも同じ効果が得ら
れる。
を入れる容器10としてドラム缶を想定していたが、本
発明を実施する場合には所定の形状の注口1を有してい
ればよい。例えば、清涼飲料水のペットボトルや薬品保
存容器に本発明の流体供給装置を使用してもかまわな
い。また、例えば、ビールやシャンパンやサイダー等の
発泡性飲料が充填された容器10に本発明の流体供給装
置を使用した場合、容器10内の内容物を脈動すること
なく静かにコップ等に注ぐことができるうえ、蓋体26
を閉じれば本発明の流体供給装置を容器10に装着した
ままでビール等の発泡性を保持することができ、容器1
0内の流体の排出及び保存が簡単にできる。
では、空気孔44を開閉し、空気の出入を制御する手段
として受部材41及び収納部材42及びボール43を使
用していたが、本発明を実施する場合にはこの手段に限
るものではなく、容器10が傾斜した状態のときには空
気孔44を開状態にし、容器10が水平状態のときには
空気孔44を閉状態にする機能を有するものであればよ
い。例えば、逆止弁等を使用することで同等の機能が実
現できる。
施の形態である流体供給装置を示す断面図で、また、図
7は本発明の第四の実施の形態である流体供給装置で使
用する逆流防止部の斜視図(a)及び断面図(b)であ
る。図中、第一の実施の形態と同一符号及び記号は第一
の実施の形態の構成部分と同一または相当する構成部分
を示すものであり、特に、ここでは相違点のみ説明す
る。
に接続しており、その形状、特に、先端部分は、使途に
よって任意の形状とすることができる。ペットボトル1
00は、公知のものであり、その口部101も公知の形
態を有するものである。本体20の接続部70はその内
部にネジが形成されていて、ペットボトル100の口部
101に螺合するものである。なお、パッキン28は本
体20側に接合されている。
の軽い合成樹脂、エラストマー等からなる可撓性の管で
ある。空気導管85の一端は、空気流路22に連通する
下部開口部22aに挿入し、そこで接着剤によって接合
されている。空気導管85の他端には逆流防止部80が
配設されている。逆流防止部80は空気導管85に接続
される接続部81と空気導管85内の圧力が外部の圧力
よりも高くなったとき、開口する弁口部82からなり、
弁口部82は通常状態で自己の弾性力によって閉じてい
る。逆流防止部80についても、可撓性に富み、比較的
比重の軽い合成樹脂、エラストマー等からなる可撓性の
弾性に富む材料からなる。
管85と逆流防止部80を別体で形成したが、本発明を
実施する場合には、両者の性質が同じであることを拒ま
ないから、両者を一体に形成してもよい。
量であるから、液面付近を確保することができ、空気の
導入がスムーズに実現でき、流体の排出が容易である。
また、廉価に形成できるから、流体供給装置自体の価格
が廉価となり、使途が拡大できる。また、本体20と空
気導管85と逆流防止部80を一体に成形することもで
き、本体20に対して別に成形した空気導管85と逆流
防止部80を一体に成形することもでき、シール性の良
いものを得ることができる。
で、かつ、その内部に空気が入った状態を維持でき、そ
の浮力によって流体面に浮上できるから、流体が空気導
管85及び逆流防止部80に侵入し難い。
容器10の注口に取付けられ、容器10内の流体を容器
外に排出する流体流路21及び外気を容器内に導く空気
流路22の2つの流路を互いに干渉しないように独立し
て形成した本体20は、本発明を実施する場合には、上
記実施の形態に限定されるものではなく、アルミニウ
ム、ステンレス、合成樹脂、合成ゴム等で形成でき、流
体流路21及び空気流路22の配設位置及び形態は任意
に設定できる。
流体流路21及び空気流路22を容器10の注口1に着
脱自在に接続する接続部23,50,60は、本発明を
実施する場合には、上記実施の形態に限定されるもので
はなく、本体20が容器10の注口1に着脱自在に接続
し、しかも、接続状態で流体が洩れない構造のものであ
ればよい。
に挿着され、流体流路21に連通する上部開口部21b
及び空気流路22に連通する空気流路開口部22bを密
閉する蓋体26は、本発明を実施する場合には、上記実
施の形態に限定されるものではなく、蓋体26と、例え
ば、口金90と一体構成になったものとすることができ
るし、また、流体流路21に連通する上部開口部21b
と空気流路22に連通する空気流路開口部22bとを同
一平面に形成した場合には、簡単な合成樹脂または合成
ゴム等のキャップとすることもできる。
空気流路22に接続され、空気流路22を通して空気を
容器10内に導入する空気導管85は、本体20と別体
で製造したものであるが、本発明を実施する場合、空気
導管85と本体20とを一体に成形することもできる。
管85の他端部に設けられ、空気を容器10内に導くと
共に、容器10内の流体が空気導管30,85内に逆流
するのを防止する逆流防止部40,80は、本発明を実
施する場合には、上記実施の形態に限定されるものでは
なく、板状の弁によって開口を開閉するもの等、その構
造を問うものではない。しかし、できるだけ、小型、か
つ、軽量で、構造の簡単なものが好ましい。
給装置においては、所定の容器の注口に取付けられ、容
器内の流体を容器外に排出する流体流路及び外気を容器
内に導く空気流路の2つの流路を互いに干渉しないよう
に独立して形成した本体と、前記本体の流体流路及び空
気流路を前記容器の注口に着脱自在に接続する接続部
と、前記本体に挿着され、前記流体流路に連通する上部
開口部及び前記空気流路に連通する空気流路開口部を密
閉する蓋体と、前記接続部の空気流路に接続され、前記
空気流路を通して空気を容器内に導入する空気導管と、
前記空気導管の他端部に設けられ、空気を前記容器内に
導くと共に、前記容器内の流体が前記空気導管内に逆流
するのを防止する逆流防止部とを具備するものである。
に接続される本体は、容器内に充填された流体を容器外
に排出し、空気流路は空気導管及び逆流防止部を介し
て、外気を容器内に円滑に導入する。また、空気導管の
容器内側の端部に接続されている逆流防止部は、容器の
傾きに応じて容器内への空気の流入及び流出を制御する
とともに、容器内の流体が空気導管や空気流路内に逆流
するのを防止する。そして、接続部の上部を覆うように
装着される蓋体は、接続部に装着された状態では流体流
路の上部開口部及び空気流路の空気流路開口部を密閉す
る。
へ円滑に流入することにより、流体を容器外へ円滑に排
出し、容器内の流体を常時大気圧下に保つことができ
る。このとき、容器内の流体を排出する際に脈動現象は
起こらず、流体を円滑に連続して排出できる。よって、
機械等の給油口に直接給油することができ、作業効率が
大幅に向上する。
き、逆流防止部は空気流路及び空気導管を介して空気が
自由に缶内に流入できるようにし、また、容器が水平状
態のとき、逆流防止部は閉鎖状態として、空気流路及び
空気導管に流体が進入しないようにするから、空気流路
及び空気導管を通した流体の逆流を防止でき、空気流路
開口部を伝って容器に油等の液体が垂落ちて付着するこ
ともないので容器や作業場を汚すことがなく、清潔に作
業を行うことができる。
いから、この装置の適用の範囲が拡大し、しかも、灯油
等の匂漏れもなく、塵芥等が容器内に入ることも防止で
き、残油の酸化も遅いので、残油等を有効に利用でき、
経済的である。
は、柔軟性に富む材料からなり、通常状態で前記空気導
管を閉じており、容器内と容器外の圧力差によって開口
するものであるから、請求項1に記載の流体供給装置の
効果に加えて、一体に形成でき、廉価に製造できる。
は、柔軟性に富むエラストマーを含む合成樹脂材料から
なり、通常状態で前記空気導管を閉じており、容器内と
容器外の圧力差によって開口するものであるから、請求
項1に記載の流体供給装置の効果に加えて、エラストマ
ー、合成樹脂材料により、軽量で廉価に寿命の長い逆流
防止部とすることができる。
び逆流防止部は、柔軟性に富むエラストマーからなり、
前記逆流防止部は通常状態で前記空気導管を閉じてお
り、容器内と容器外の圧力差によって開口するものであ
るから、請求項1に記載の流体供給装置の効果に加え
て、エラストマー、合成樹脂材料により、空気導管及び
逆流防止部が形成でき、軽量で廉価に寿命の長い空気導
管及び逆流防止部とすることができる。
載の前記逆流防止部が、上方に空気を導入する呼吸口を
有するものであるから、容器の通常の載置状態及び傾動
状態に対しても、液体等が呼吸口に入込まないように設
置できる。
供給装置を示す断面図である。
供給装置を示す底面図である。
供給装置の逆流防止部を示す要部断面図である。
供給装置の要部を示す断面図である。
供給装置の要部を示す断面図である。
供給装置の要部を示す断面図である。
供給装置の逆流防止部の説明図である。
態を示す断面図である。
分を示すものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の容器の注口に取付けられ、容器内
の流体を容器外に排出する流体流路及び外気を容器内に
導く空気流路の2つの流路を互いに干渉しないように独
立して形成した本体と、 前記本体の流体流路及び空気流路を前記容器の注口に着
脱自在に接続する接続部と、 前記本体に挿着され、前記流体流路に連通する上部開口
部及び前記空気流路に連通する空気流路開口部を密閉す
る蓋体と、 前記本体の空気流路に接続され、前記空気流路を通して
空気を容器内に導入する空気導管と、 前記空気導管の他端部に設けられ、空気を前記容器内に
導くと共に、前記容器内の流体が前記空気導管内に逆流
するのを防止する逆流防止部とを具備することを特徴と
する流体供給装置。 - 【請求項2】 前記逆流防止部は、柔軟性に富む材料か
らなり、通常状態で前記空気導管を閉じており、容器内
と容器外の圧力差によって開口することを特徴とする請
求項1に記載の流体供給装置。 - 【請求項3】 前記逆流防止部は、柔軟性に富むエラス
トマーを含む合成樹脂材料からなり、通常状態で前記空
気導管を閉じており、容器内と容器外の圧力差によって
開口することを特徴とする請求項1に記載の流体供給装
置。 - 【請求項4】 前記空気導管及び逆流防止部は、柔軟性
に富むエラストマーからなり、前記逆流防止部は通常状
態で前記空気導管を閉じており、容器内と容器外の圧力
差によって開口することを特徴とする請求項1に記載の
流体供給装置。 - 【請求項5】 前記逆流防止部は、上方に空気を導入す
る呼吸口を有することを特徴とする請求項1に記載の流
体供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23742897A JP4180680B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 流体供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23742897A JP4180680B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 流体供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179222A true JPH1179222A (ja) | 1999-03-23 |
JP4180680B2 JP4180680B2 (ja) | 2008-11-12 |
Family
ID=17015219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23742897A Expired - Lifetime JP4180680B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 流体供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4180680B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007111201A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
JP2008162629A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | スクイズ容器 |
JP2021507196A (ja) * | 2017-12-13 | 2021-02-22 | クーパーサージカル・インコーポレイテッドCooperSurgical, Inc. | 低温保管システムおよび関連の方法 |
WO2021187805A1 (ko) * | 2020-03-16 | 2021-09-23 | 김춘식 | 용액배출 시 꿀렁임 현상을 없앨 수 있는 캔 용기용 용액배출안내구 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP23742897A patent/JP4180680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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JP2021507196A (ja) * | 2017-12-13 | 2021-02-22 | クーパーサージカル・インコーポレイテッドCooperSurgical, Inc. | 低温保管システムおよび関連の方法 |
WO2021187805A1 (ko) * | 2020-03-16 | 2021-09-23 | 김춘식 | 용액배출 시 꿀렁임 현상을 없앨 수 있는 캔 용기용 용액배출안내구 |
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JP4180680B2 (ja) | 2008-11-12 |
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