JPH1179175A - 衛生的な缶飲料及びその自動販売機 - Google Patents
衛生的な缶飲料及びその自動販売機Info
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- JPH1179175A JPH1179175A JP34181497A JP34181497A JPH1179175A JP H1179175 A JPH1179175 A JP H1179175A JP 34181497 A JP34181497 A JP 34181497A JP 34181497 A JP34181497 A JP 34181497A JP H1179175 A JPH1179175 A JP H1179175A
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- Japan
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- beverage
- light
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
- Packages (AREA)
- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 缶飲料は飲用に際し内容物である飲料或いは
飲用者の口唇が缶外面部材に触れるが衛生的に管理が十
分でない恐れがあり,衛生上の問題を解決できる缶飲料
を実現提供する。 【解決手段】 飲用に際し,内容物である飲料或いは飲
用者の口唇が缶外面部材に触れる部分を光抗菌性材料で
形成,被覆,或いは光抗菌性材料を塗布し,飲用時には
光触媒作用により上記缶外面部材表面が十分に滅菌さ
れ,衛生的な問題を解決する。また,上記缶飲料を販売
する自動販売機には保存時に上記光抗菌性材料で処理し
た部分に光を照射して滅菌を効果的に行わしめる。
飲用者の口唇が缶外面部材に触れるが衛生的に管理が十
分でない恐れがあり,衛生上の問題を解決できる缶飲料
を実現提供する。 【解決手段】 飲用に際し,内容物である飲料或いは飲
用者の口唇が缶外面部材に触れる部分を光抗菌性材料で
形成,被覆,或いは光抗菌性材料を塗布し,飲用時には
光触媒作用により上記缶外面部材表面が十分に滅菌さ
れ,衛生的な問題を解決する。また,上記缶飲料を販売
する自動販売機には保存時に上記光抗菌性材料で処理し
た部分に光を照射して滅菌を効果的に行わしめる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,缶飲料及びその自動販
売機の構造に係わり,特に缶飲料として供されている飲
料等の衛生面の問題解決を目的とした缶飲料及び自動販
売機に係わる。 【0002】 【従来の技術】現在,実用に供されている缶飲料はその
蓋に付いている取っ手を引き,蓋の一部を缶内に埋没せ
しめて開口させられる,或いは蓋の開口部に貼られたシ
ールを剥がす等の手段で蓋の一部を開口せしめられて内
部の飲料物が飲用される。また,それら缶飲料は自動販
売機により街角で販売される事が多い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の如き,缶飲料で
は飲用するに際し,内容物である飲料或いは飲用者の口
唇が缶外面部材に触れる事を避ける事は困難である。ま
た,上記缶飲料は自動販売機で販売,利用される事が多
く,さらにまた野外に携帯利用される事が多いので,必
ずしも缶外面は清潔に保持されるとは言い難く衛生上の
問題を常に抱えている。上記問題を解決しようとの考案
は過去にも存在したが,何らかの外部アタッチメントを
要する考案,或いはストローを用いる考案等であって必
要時に必ずしも備わっていなかったり,面倒であった
り,コスト的に多大な負担を要する場合が多く実用普及
はしなかった。 【0004】したがって,本発明の目的はコスト的には
従来と殆ど変わらず何時でも何処でも使用できる衛生的
な缶飲料を実現提供する事,さらにまたその効果を最大
限に発揮せしめ得るような自動販売機を実現提供するに
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による缶飲料は,
蓋或いは蓋の一部である開口部周辺及び飲用に際して口
唇が接する缶飲料外周側面を光抗菌処理して衛生的な缶
飲料を実現し,更に上記本発明の衛生的な缶飲料を販売
する自動販売機に於いては光抗菌効果が十分に発揮でき
るよう保存中に光を照射する構造を備えるもので缶飲料
を衛生的に保持する事を実現する。 【0006】 【作用】上記本発明による衛生的な缶飲料によれば,飲
用に際して内容物である飲料が触れる可能性のある缶飲
料の外面,或いは飲用者の口唇が触れる可能性のある缶
飲料の外面部材等は光抗菌処理されており,常に照射さ
れた光により付着細菌は殺菌或いは滅菌されており良好
な衛生状態での缶飲料を実現できる。 【0007】また,上記本発明による自動販売機によれ
ば,本発明による缶飲料が貯蔵保持される間,光抗菌処
理されている部分には紫外線,蛍光灯光,或いは外光が
照射されており,光抗菌処理の作用が十分に行われるよ
う構成される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に本発明について図面を用い
てその動作,原理,効果等を詳しく説明する。 【0009】図1は本発明による衛生的な缶飲料の実施
例を示すための図であるが,最初に同図を用いて現在の
缶飲料の課題を説明する。缶飲料10の蓋11には取っ
手12と開口部13とを有する。内部の飲料の飲用に際
しては,取っ手12を引くと蓋11の一部である開口部
13の部材が内部に陥没して開口させられ,飲用者は口
唇を開口部13近傍の缶飲料10の側面14に当てなが
ら内部の飲料を喫する。 【0010】しかしながら,缶飲料の外部は常に清潔と
は言い難く,また携帯性に優れて自動販売機からの入
手,或いは野外で使用が多いので事前に缶飲料の外部を
洗浄する機会は少ない環境にあり,使用に際して既に述
べたように蓋11の一部である開口部13を缶内の飲料
中に埋没させ,また口唇を缶外面に接して内容物たる飲
料を喫する等で衛生上は極めて問題が多いと結論せざる
を得ない状況である。 【0011】図1に示す本発明の実施例では蓋11の表
面及び缶飲料側面14を,表面に酸化層を有するチタン
或いはチタン合金で構成する。酸化チタンは,紫外線或
いは紫外線を一般に含む蛍光灯の光,太陽光を受けると
電子(−)と正孔(+)とが生じ,できた正孔が表面の
酸素を活性酸素(OHラジカル)に変える。この活性酸
素が多くの化学物質を水素と二酸化酸素に分解するが,
その過程で殺菌や悪臭成分を分解する事で光抗菌性材料
として知られている。 【0012】このようにして本発明による衛生的な缶飲
料10によれば,飲用に際して内部の飲料或いは飲用者
の口唇が触れる恐れのある部分を光抗菌性のある物質で
構成する事で飲用時には十分に付着細菌類が減少せしめ
られている事が期待でき,本発明の目的を達成する事が
できる。 【0013】また,本実施例では表面を酸化処理したチ
タン或いはチタン合金で構成したが,該当部分の表面だ
け被覆形成すればよく,また特開平8−067835
「抗菌性無機塗料」に開示せられるように珪素化合物等
に光触媒機能を有する成分として酸化チタン,酸化亜
鉛,酸化錫,酸化鉄,酸化ジルコニウム等を1種または
1種以上含む抗菌性の塗料を使用しても同等の効果を得
る事はできる。 【0014】図2,図3,図4は,第二の本発明である
自動販売機の実施例を説明するための図である。上記に
説明したように本発明では光抗菌材料を用い衛生的な缶
飲料を提供できるが,その性質上飲用に供する以前に,
出来れば直前まで上記衛生的な缶飲料の光抗菌材料部分
に光が照射され,滅菌状態が保持されていることが望ま
しい。従って,上記衛生的な缶飲料は保存時に光を照射
されていることが望ましいが,第二の本発明は,缶飲料
が自動販売機により販売供給されていることが多いこと
に鑑み,缶飲料の保存時に蛍光灯或いは外光を照射し続
けて光抗菌材料の効果を発揮せしめようとするものであ
る。以下にその実施例について説明する。 【0015】図2は,本発明による自動販売機20の内
部の概略を示す図である。同図に於いて,番号21は自
動販売機の表面の扉を,番号22はその内側にある断熱
扉を示す。本体内に於いて,番号23は缶飲料の保存棚
を,番号24は缶飲料を装填する際の挿入口を,番号2
5は缶飲料の取り出し口を,番号26は保存棚に保存さ
れている缶飲料の例を,番号27は断熱扉22に設けら
れた缶飲料取り出し口を,番号28は断熱扉22に設け
られた外光の取り入れ口を,番号29は保存棚に隣接し
て設けられた導光部をそれぞれ示す。 【0016】缶飲料(同図で番号26で例示)は,番号
24で示す挿入口から保存棚23に装填され,同図に於
いて表面から見て右側を光抗菌剤の施してある側,つま
り図1に於いて開口部13,蓋11のある側を配置す
る。保存棚23の右側には導光部29が配置され,この
導光部29には表面扉21及び断熱扉22の外光取り入
れ口28から外光を取り入れ,導光部29に沿って外光
を缶飲料26の開口部周辺に照射するものとする。導光
部29の缶飲料26の蓋11及び開口部13に面する面
以外は光をよく反射する金属表面或いは鏡状の材料で周
囲の壁面を構成して取り入れられた外光をよく缶飲料2
6に届くよう構成する。缶飲料26の蓋11及び開口部
13等周辺を滅菌せしめるには昼間の外光取り入れ照射
のみで十分機能するが,更に夜間にも機能を期待する或
いは外光を取り入れる事無くその機能を期待するために
前記導光部29内に図示していない蛍光灯を配置すれば
更に効果を期待できる。 【0017】図3は自動販売機20を表面から見た図で
あり,表面扉21には缶飲料取り出し口27及び缶飲料
サンプル陳列窓30と共に外光取り入れ口28が設けら
れている。外光取り入れ口28は光の透過が目的である
のでガラス或いは樹脂等光透過性のよい材質で構成す
る。 【0018】図4は保存棚23と導光部29とを特に拡
大して示し,導光部29の構成について他の実施例を示
すものである。同図に於いて番号26は保存棚23に配
置された缶飲料の例を,番号31は透明樹脂で構成され
た導光板を示し,導光板31は第一の反射面32,及び
それぞれの缶飲料26へ光を反射するための第二の反射
面33を有する。取り入れられた外光35は最初に第一
の反射面32により上方に反射され,番号36はその反
射光を示す。更に反射光36は第二の反射面33により
反射光37として缶飲料26の側に導かれる。この実施
例に於いて第一の反射面32,第二の反射面33は共に
入射光に対して約45度の角度をなすよう構成されてい
る。番号34は蛍光灯を示し外光の期待できない夜間に
或いは外光の補強手段として照明に使用する。 【0019】更に,図2,図3,図4に説明した衛生的
な缶飲料の自動販売機に於いて,外光を取り入れると一
般的には熱を内部に持ち込むことになり,自動販売機内
部の温度制御を著しく困難にすることが多い。このよう
な場合には外光取り入れ口28に熱線となる赤外線を遮
断するような既知のフィルター膜を貼付する事により,
不要な熱を内部に持ち込むことを防止することが出来
る。構成が単純であるので特に図示はしないが第三の本
発明を構成する。 【0020】また,上記自動販売機の実施例では内部に
保存された缶飲料26には取り出し口25に近いほど光
がよく照射されるよう外光取り入れ口28を缶飲料取り
出し口25の近傍に配置し,外光を取り入れた。これは
使用に近い缶飲料に有効に光を照射し,より衛生的に保
持しようとの目的からである。この考え方を更に進めて
缶飲料取り出し口25に強力な照明手段を別途配置し,
缶飲料の取り出しに際して一時的に強力な照明を行って
光抗菌作用を強化する事が考えられる。構成が単純であ
るので特に図示して説明はしないが,第四の本発明を構
成する。 【0021】 【発明の効果】以上,本発明について図面を用いて説明
したように,内容物たる飲料を喫するに際し,飲料が触
れる可能性のある缶の外面部材,また飲料者の口唇が触
れる可能性のある缶外面部分を光抗菌性のある材料で構
成して光照射により当該部分を滅菌させる衛生的な缶飲
料を実現し,またそれら缶飲料の自動販売機に外光取り
入れ或いは照明手段を付与して衛生的な缶飲料の効果を
十分に発揮せしめる事が出来る衛生的な缶飲料の自動販
売機をも実現提供出来る。
売機の構造に係わり,特に缶飲料として供されている飲
料等の衛生面の問題解決を目的とした缶飲料及び自動販
売機に係わる。 【0002】 【従来の技術】現在,実用に供されている缶飲料はその
蓋に付いている取っ手を引き,蓋の一部を缶内に埋没せ
しめて開口させられる,或いは蓋の開口部に貼られたシ
ールを剥がす等の手段で蓋の一部を開口せしめられて内
部の飲料物が飲用される。また,それら缶飲料は自動販
売機により街角で販売される事が多い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の如き,缶飲料で
は飲用するに際し,内容物である飲料或いは飲用者の口
唇が缶外面部材に触れる事を避ける事は困難である。ま
た,上記缶飲料は自動販売機で販売,利用される事が多
く,さらにまた野外に携帯利用される事が多いので,必
ずしも缶外面は清潔に保持されるとは言い難く衛生上の
問題を常に抱えている。上記問題を解決しようとの考案
は過去にも存在したが,何らかの外部アタッチメントを
要する考案,或いはストローを用いる考案等であって必
要時に必ずしも備わっていなかったり,面倒であった
り,コスト的に多大な負担を要する場合が多く実用普及
はしなかった。 【0004】したがって,本発明の目的はコスト的には
従来と殆ど変わらず何時でも何処でも使用できる衛生的
な缶飲料を実現提供する事,さらにまたその効果を最大
限に発揮せしめ得るような自動販売機を実現提供するに
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による缶飲料は,
蓋或いは蓋の一部である開口部周辺及び飲用に際して口
唇が接する缶飲料外周側面を光抗菌処理して衛生的な缶
飲料を実現し,更に上記本発明の衛生的な缶飲料を販売
する自動販売機に於いては光抗菌効果が十分に発揮でき
るよう保存中に光を照射する構造を備えるもので缶飲料
を衛生的に保持する事を実現する。 【0006】 【作用】上記本発明による衛生的な缶飲料によれば,飲
用に際して内容物である飲料が触れる可能性のある缶飲
料の外面,或いは飲用者の口唇が触れる可能性のある缶
飲料の外面部材等は光抗菌処理されており,常に照射さ
れた光により付着細菌は殺菌或いは滅菌されており良好
な衛生状態での缶飲料を実現できる。 【0007】また,上記本発明による自動販売機によれ
ば,本発明による缶飲料が貯蔵保持される間,光抗菌処
理されている部分には紫外線,蛍光灯光,或いは外光が
照射されており,光抗菌処理の作用が十分に行われるよ
う構成される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に本発明について図面を用い
てその動作,原理,効果等を詳しく説明する。 【0009】図1は本発明による衛生的な缶飲料の実施
例を示すための図であるが,最初に同図を用いて現在の
缶飲料の課題を説明する。缶飲料10の蓋11には取っ
手12と開口部13とを有する。内部の飲料の飲用に際
しては,取っ手12を引くと蓋11の一部である開口部
13の部材が内部に陥没して開口させられ,飲用者は口
唇を開口部13近傍の缶飲料10の側面14に当てなが
ら内部の飲料を喫する。 【0010】しかしながら,缶飲料の外部は常に清潔と
は言い難く,また携帯性に優れて自動販売機からの入
手,或いは野外で使用が多いので事前に缶飲料の外部を
洗浄する機会は少ない環境にあり,使用に際して既に述
べたように蓋11の一部である開口部13を缶内の飲料
中に埋没させ,また口唇を缶外面に接して内容物たる飲
料を喫する等で衛生上は極めて問題が多いと結論せざる
を得ない状況である。 【0011】図1に示す本発明の実施例では蓋11の表
面及び缶飲料側面14を,表面に酸化層を有するチタン
或いはチタン合金で構成する。酸化チタンは,紫外線或
いは紫外線を一般に含む蛍光灯の光,太陽光を受けると
電子(−)と正孔(+)とが生じ,できた正孔が表面の
酸素を活性酸素(OHラジカル)に変える。この活性酸
素が多くの化学物質を水素と二酸化酸素に分解するが,
その過程で殺菌や悪臭成分を分解する事で光抗菌性材料
として知られている。 【0012】このようにして本発明による衛生的な缶飲
料10によれば,飲用に際して内部の飲料或いは飲用者
の口唇が触れる恐れのある部分を光抗菌性のある物質で
構成する事で飲用時には十分に付着細菌類が減少せしめ
られている事が期待でき,本発明の目的を達成する事が
できる。 【0013】また,本実施例では表面を酸化処理したチ
タン或いはチタン合金で構成したが,該当部分の表面だ
け被覆形成すればよく,また特開平8−067835
「抗菌性無機塗料」に開示せられるように珪素化合物等
に光触媒機能を有する成分として酸化チタン,酸化亜
鉛,酸化錫,酸化鉄,酸化ジルコニウム等を1種または
1種以上含む抗菌性の塗料を使用しても同等の効果を得
る事はできる。 【0014】図2,図3,図4は,第二の本発明である
自動販売機の実施例を説明するための図である。上記に
説明したように本発明では光抗菌材料を用い衛生的な缶
飲料を提供できるが,その性質上飲用に供する以前に,
出来れば直前まで上記衛生的な缶飲料の光抗菌材料部分
に光が照射され,滅菌状態が保持されていることが望ま
しい。従って,上記衛生的な缶飲料は保存時に光を照射
されていることが望ましいが,第二の本発明は,缶飲料
が自動販売機により販売供給されていることが多いこと
に鑑み,缶飲料の保存時に蛍光灯或いは外光を照射し続
けて光抗菌材料の効果を発揮せしめようとするものであ
る。以下にその実施例について説明する。 【0015】図2は,本発明による自動販売機20の内
部の概略を示す図である。同図に於いて,番号21は自
動販売機の表面の扉を,番号22はその内側にある断熱
扉を示す。本体内に於いて,番号23は缶飲料の保存棚
を,番号24は缶飲料を装填する際の挿入口を,番号2
5は缶飲料の取り出し口を,番号26は保存棚に保存さ
れている缶飲料の例を,番号27は断熱扉22に設けら
れた缶飲料取り出し口を,番号28は断熱扉22に設け
られた外光の取り入れ口を,番号29は保存棚に隣接し
て設けられた導光部をそれぞれ示す。 【0016】缶飲料(同図で番号26で例示)は,番号
24で示す挿入口から保存棚23に装填され,同図に於
いて表面から見て右側を光抗菌剤の施してある側,つま
り図1に於いて開口部13,蓋11のある側を配置す
る。保存棚23の右側には導光部29が配置され,この
導光部29には表面扉21及び断熱扉22の外光取り入
れ口28から外光を取り入れ,導光部29に沿って外光
を缶飲料26の開口部周辺に照射するものとする。導光
部29の缶飲料26の蓋11及び開口部13に面する面
以外は光をよく反射する金属表面或いは鏡状の材料で周
囲の壁面を構成して取り入れられた外光をよく缶飲料2
6に届くよう構成する。缶飲料26の蓋11及び開口部
13等周辺を滅菌せしめるには昼間の外光取り入れ照射
のみで十分機能するが,更に夜間にも機能を期待する或
いは外光を取り入れる事無くその機能を期待するために
前記導光部29内に図示していない蛍光灯を配置すれば
更に効果を期待できる。 【0017】図3は自動販売機20を表面から見た図で
あり,表面扉21には缶飲料取り出し口27及び缶飲料
サンプル陳列窓30と共に外光取り入れ口28が設けら
れている。外光取り入れ口28は光の透過が目的である
のでガラス或いは樹脂等光透過性のよい材質で構成す
る。 【0018】図4は保存棚23と導光部29とを特に拡
大して示し,導光部29の構成について他の実施例を示
すものである。同図に於いて番号26は保存棚23に配
置された缶飲料の例を,番号31は透明樹脂で構成され
た導光板を示し,導光板31は第一の反射面32,及び
それぞれの缶飲料26へ光を反射するための第二の反射
面33を有する。取り入れられた外光35は最初に第一
の反射面32により上方に反射され,番号36はその反
射光を示す。更に反射光36は第二の反射面33により
反射光37として缶飲料26の側に導かれる。この実施
例に於いて第一の反射面32,第二の反射面33は共に
入射光に対して約45度の角度をなすよう構成されてい
る。番号34は蛍光灯を示し外光の期待できない夜間に
或いは外光の補強手段として照明に使用する。 【0019】更に,図2,図3,図4に説明した衛生的
な缶飲料の自動販売機に於いて,外光を取り入れると一
般的には熱を内部に持ち込むことになり,自動販売機内
部の温度制御を著しく困難にすることが多い。このよう
な場合には外光取り入れ口28に熱線となる赤外線を遮
断するような既知のフィルター膜を貼付する事により,
不要な熱を内部に持ち込むことを防止することが出来
る。構成が単純であるので特に図示はしないが第三の本
発明を構成する。 【0020】また,上記自動販売機の実施例では内部に
保存された缶飲料26には取り出し口25に近いほど光
がよく照射されるよう外光取り入れ口28を缶飲料取り
出し口25の近傍に配置し,外光を取り入れた。これは
使用に近い缶飲料に有効に光を照射し,より衛生的に保
持しようとの目的からである。この考え方を更に進めて
缶飲料取り出し口25に強力な照明手段を別途配置し,
缶飲料の取り出しに際して一時的に強力な照明を行って
光抗菌作用を強化する事が考えられる。構成が単純であ
るので特に図示して説明はしないが,第四の本発明を構
成する。 【0021】 【発明の効果】以上,本発明について図面を用いて説明
したように,内容物たる飲料を喫するに際し,飲料が触
れる可能性のある缶の外面部材,また飲料者の口唇が触
れる可能性のある缶外面部分を光抗菌性のある材料で構
成して光照射により当該部分を滅菌させる衛生的な缶飲
料を実現し,またそれら缶飲料の自動販売機に外光取り
入れ或いは照明手段を付与して衛生的な缶飲料の効果を
十分に発揮せしめる事が出来る衛生的な缶飲料の自動販
売機をも実現提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の本発明の実施例である衛生的な缶飲料
の斜視図を示す。 【図2】 第二の本発明の実施例である衛生的な缶飲料
の自動販売機内部を示す。 【図3】 図2に示す自動販売機の前面外観を示す。 【図4】 図2に示す缶飲料の自動販売機における蛍光
灯及び外光の導光板の他の例を示す。 【符号の説明】 10・・・缶飲料, 11・・・蓋, 12・・・
取っ手,13・・・開口部, 14・・・缶飲料側面 20・・・自動販売機, 21・・・自動販売機の表
面扉,22・・・断熱扉, 23・・・保存棚,
24・・・缶飲料の挿入口,25・・・缶飲料の取り出
し口, 26・・・保存棚中の缶飲料例,27・・・
断熱扉に設けられた缶飲料取り出し口,28・・・断熱
扉に設けられた外光取り入れ口, 29・・・導光
部,30・・・缶飲料サンプル陳列窓, 31・・・透
明樹脂で構成された導光板,32・・・導光板31の第
一の反射面,33・・・導光板31の第二の反射面,3
4・・・蛍光灯 35・・・取り入れ
られた外光,36・・・第一の反射面32による反射
光,37・・・第二の反射面33による反射光
の斜視図を示す。 【図2】 第二の本発明の実施例である衛生的な缶飲料
の自動販売機内部を示す。 【図3】 図2に示す自動販売機の前面外観を示す。 【図4】 図2に示す缶飲料の自動販売機における蛍光
灯及び外光の導光板の他の例を示す。 【符号の説明】 10・・・缶飲料, 11・・・蓋, 12・・・
取っ手,13・・・開口部, 14・・・缶飲料側面 20・・・自動販売機, 21・・・自動販売機の表
面扉,22・・・断熱扉, 23・・・保存棚,
24・・・缶飲料の挿入口,25・・・缶飲料の取り出
し口, 26・・・保存棚中の缶飲料例,27・・・
断熱扉に設けられた缶飲料取り出し口,28・・・断熱
扉に設けられた外光取り入れ口, 29・・・導光
部,30・・・缶飲料サンプル陳列窓, 31・・・透
明樹脂で構成された導光板,32・・・導光板31の第
一の反射面,33・・・導光板31の第二の反射面,3
4・・・蛍光灯 35・・・取り入れ
られた外光,36・・・第一の反射面32による反射
光,37・・・第二の反射面33による反射光
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 蓋に付けられた取っ手を引く事により蓋
の一部を開口させ,飲用に供する樹脂あるいは金属製の
缶飲料に於いて,飲用に際して内部の飲料が触れる可能
性のある上記蓋の開口部周辺及び口唇の接する缶飲料側
面の一部または全部に光照射により滅菌作用を有する光
抗菌性塗料を塗布或いは光照射により滅菌作用を有する
金属で形成或いは表面を被覆形成して光抗菌処理を行っ
た事を特徴とする衛生的な缶飲料 【請求項2】 【請求項1】記載の衛生的な缶飲料保存時に前記光抗菌
処理を施した部分に紫外線,蛍光灯の光或いは外光を照
射するよう導光部が設けられている事を特徴とする 【請求項1】記載の衛生的な缶飲料の自動販売機 【請求項3】 【請求項2】記載の缶飲料自動販売機に於いて,前記導
光部への外光取り入れ口に赤外線或いはその近傍の周波
数帯の熱線の通過を遮断するようなフィルターを設けた
事を特徴とする缶飲料自動販売機 【請求項4】 【請求項1】記載の衛生的な缶飲料の自動販売機に於い
て,前記衛生的な缶飲料を排出する際に前記光抗菌処理
を施した部分に紫外線,蛍光灯の光或いは外光等を一時
的に強く照射する事を特徴とする缶飲料自動販売機
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34181497A JPH1179175A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 衛生的な缶飲料及びその自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34181497A JPH1179175A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 衛生的な缶飲料及びその自動販売機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179175A true JPH1179175A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=18348972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34181497A Pending JPH1179175A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 衛生的な缶飲料及びその自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179175A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240625A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 金属製容器 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP34181497A patent/JPH1179175A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240625A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 金属製容器 |
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