JPH1178323A - 非接触icカード - Google Patents

非接触icカード

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JPH1178323A
JPH1178323A JP25618597A JP25618597A JPH1178323A JP H1178323 A JPH1178323 A JP H1178323A JP 25618597 A JP25618597 A JP 25618597A JP 25618597 A JP25618597 A JP 25618597A JP H1178323 A JPH1178323 A JP H1178323A
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/0772Physical layout of the record carrier
    • G06K19/07726Physical layout of the record carrier the record comprising means for indicating first use, e.g. a frangible layer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触ICカードを未使用状態から使用可能
状態に簡単に切り換えできることを目的とし、さらに使
用済のカードであることが確実に判別できる非接触IC
カードを提供する。 【解決手段】 本発明の非接触ICカードは、外部装置
からの信号をアンテナコイルで受信して内部回路を駆動
させる非接触ICカードであって、上記アンテナコイル
の両端子がICチップに接続する端子間に短絡回路が形
成されており、当該短絡回路が切断されない限り当該非
接触ICカードが機能せず、当該短絡回路が切断された
際に当該非接触ICカードが機能するようにしたことを
特徴とする。これにより未使用状態から使用可能状態に
簡単に切り換えできる。また、短絡回路をカード基体本
体部に延設して設けられた切除片を通過するようにして
形成することにより、当該切除片を切除することにより
確実に短絡回路を切断することができるとともに、切除
片の有無により使用済か未使用の非接触ICカードであ
るか否かを確実に判別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部のリーダライ
タと非接触でデータの受渡しを行う非接触ICカードに
関するものであり、特に未使用状態から使用状態に簡単
に切り換えることができる非接触ICカード、およびそ
の判別が確実にできる非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、端子付ICカードは、磁気カード
と比較してカードに格納された情報が改ざんされるのを
防止する能力が高いことから、特にフランス等では電話
カードのプリペイドカードとして広く用いられている。
【0003】この電話カードのようなプリペイドカード
用の端子付ICカードでは、使用、未使用の判別は重要
である。金券ショップの売買だけでなく、カード購入者
が購入カードが未使用状態であることが確認できなけれ
ばならない。一方、日本においては磁気記録方式の0.
25mm厚の電話カードが使用されており、このカード
では使用開始、及び概略の残度数をパンチ穴を開けるこ
とによって判別している。
【0004】しかし、ICカードの厚さは一般的に0.
76mmであり、パンチ穴を開けるのは容易ではなく、
敬遠されている。そのため、上記のような端子付ICカ
ードを電話カードに用いる場合、フィルムなどで包装さ
れて販売され、使用時には包装を切ってカードを取り出
して使用を開始する。従って、包装を切ったカードは、
少なくとも未使用ではないとの判断がなされ、包装され
ているICカードは未使用状態を表している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、外部
と電磁気等を利用して非接触でデータ等の送信受信を行
う非接触ICカードが用いられるようになってきた。非
接触ICカードでは、端子付ICカードの如く電気的接
点による接続を必要とせず、電磁気等で交信するため、
包装された状態でも使用可能となる。従って、包装体に
封入されていることだけでは、使用、未使用の区別が付
かないという問題がある。また、この対策のために電磁
遮蔽効果のある袋を使用することが考えられるがコスト
アップになることの他、使用後に外観の似た袋に入れ直
して金券ショップなどで販売される可能性もある。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、使用、未使用状態を簡単に切り換えることができる
非接触ICカード、および使用、未使用状態を確実に判
別できる非接触ICカードを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明請求項1の発明は、外部装置からの信号をアン
テナコイルを介して受信して内部回路を駆動させる非接
触ICカードにおいて、当該アンテナコイルの両端子が
ICチップに接続する端子間に短絡回路が形成されてお
り、当該短絡回路が切断されない限り当該非接触ICカ
ードが機能せず、当該短絡回路が切断された際に当該非
接触ICカードが機能することを特徴とする非接触IC
カード、にある。かかる非接触ICカードであるため未
使用状態から使用状態に簡単に切り換えることができ
る。
【0008】上記課題を解決するための本発明請求項2
の発明は、外部装置から電界、電磁界または磁界と相互
作用を行うアンテナコイル及び該アンテナコイルで発生
した信号を処理する処理回路とを内包するカード基体か
らなる非接触ICカードにおいて、当該アンテナコイル
の両端子がICチップに接続する端子間に短絡回路が形
成されており、当該短絡回路が切断されない限り当該非
接触ICカードが機能せず、当該短絡回路が切断された
際に当該非接触ICカードが機能することを特徴とする
非接触ICカード、にある。かかる非接触ICカードで
あるため未使用状態から使用状態に簡単に切り換えるこ
とができる。
【0009】上記課題を解決するための本発明請求項3
の発明は、請求項1および請求項2記載の非接触ICカ
ードにおいて、短絡回路がカード基体本体部に延設して
設けられた切除片を通過するようにして形成されてお
り、当該切除片を切除することにより短絡回路を切断し
非接触ICカードを機能させることを特徴とする。かか
る非接触ICカードであるため未使用状態から使用状態
に簡単に切り換えることができ、かつ使用、未使用状態
を確実に判別することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明するが、本発明は、下記実施形態に限定
されるものではない。図1は、本発明の非接触ICカー
ドの一形態を示す回路図である。この非接触ICカード
10は、カード型の薄肉の基材(センターシート)の本
体部111にアンテナコイル13を形成し、これにIC
チップ12を装着し、上下のカバーシートでラミネート
した形態に形成されている。従って、カード基体表面に
は外部装置との接触端子は設けられていず、非接触で外
部装置とデータの読み書きを電界、電磁界又は磁界を利
用していわゆる無線方式で実現できる。
【0011】本発明の非接触ICカードの特徴は、カー
ド本体部111の一端にICチップ12の両端を接続す
る短絡回路14が形成さていることにある。すなわち、
当該回路が接続している限りアンテナコイルには電流が
流れず外部との交信がされないので、当該回路を切断し
て始めて交信可能となりカードの機能を発揮することに
なる。この短絡回路14の切断は各種の方法で可能とす
ることができる。例えば、回路の一部をカード表面に表
出するようにしてその部分をナイフで切断するとか、揮
発性の回路をレーザー光線で切断するとかの方法であ
る。回路切断の好ましい実現態様として、カード基体の
一端に切除片112を設けて短絡回路の一部が当該切除
片を通過するように形成し、当該切除片を折り溝16か
ら切除することにより回路を切断する方法がある。図1
においては点線で示された当該切除片112が切除され
た状態を示している。この場合、切除片内の短絡回路1
4も当然切断されていることになる。
【0012】図2は、アンテナコイルを含むICカード
の回路構成の一形態のブロック図を示す。アンテナ系1
30に電源回路123、クロック抽出回路124、復調
器125の入力部が接続され、それぞれの出力部が処理
回路127に接続されている。また、処理回路の出力部
が変調器126に接続され、この変調器の出力部がアン
テナ系130に接続され、処理回路127にはメモリ1
28が接続されている。
【0013】アンテナ系130は送信と受信を兼用し、
外部リーダライタから電磁波等を受信し、データの受
信、電源の供給を受け、また、リーダライタへのデータ
の送信を行う。アンテナ系には電源回路123が接続さ
れ、この電源回路はICカード内の処理回路127に接
続され電力を供給する。また、アンテナ系にはクロック
抽出回路124の入力部が接続され、処理回路にクロッ
ク信号を供給する。また、アンテナ系は復調器125の
入力部が接続され、リーダライタからの復調信号を処理
回路に出力する。処理回路は例えばマイクロコンピュー
タにより構成されるもので、電源回路からの信号で初期
化され、クロック抽出回路からのクロックを発信源とし
て用い、送信制御、受信制御、メモリアクセス制御、各
種データ演算等の信号処理を行う。また、処理回路は、
受信データの受信制御を行い、メモリにデータを書き込
む。更に、メモリからデータを読み出し、変調器へ送出
し、アンテナ系からリーダライタへデータを送信する。
【0014】本発明で用いる非接触ICカードは、外部
のリーダライタと電界、電磁界又は磁界を利用して非接
触で送受信を行えるものであれば特に制限はない。例え
ば上記非接触ICカードでは、アンテナコイルを送受信
に兼用しているが、電源用、データ受信用、データ送信
用と別個に設けることもできる。このアンテナコイルの
大きさは、非接触ICカードシステムに依存し、コイン
状の大きさから図1のようにカード基体の内周に沿った
形状である場合がある。アンテナコイルの製造方法も、
電線を捲回したものやプリント基板にエッチング法で形
成したもの導電性のインキで印刷したものなど、特に制
限はない。また、電源は上記の説明では外部から非接触
で供給されるようになっているが、電池を内蔵させた
り、あるいは太陽電池を内蔵させ非接触ICカード自身
に電源をもたせることも可能である。
【0015】本発明の非接触ICカードは、入退室管
理、生産工程管理、鉄道や道路の通行券等の照合、ある
いは金融決算に利用が可能であるが、特に、電話機等の
プリペイドカードに好適に適用することができるもので
ある。プリペイドカードは、一定の対価を記録してい
て、品物の購入、借り入れ又はサービスの提供を受ける
度に機械的に精算され、記録が更改される機能を持つカ
ードである。これらの操作は、ICカードの電子装置と
受信機または読み取り機との間の遠隔電磁結合等によっ
て行われる。
【0016】図3は、本発明の非接触ICカードの一実
施形態を示す図である。本発明のICカードは図3
(A)のように、カード基体本体部111と切除片11
2とが折り溝16により仮連結している。折り溝16は
カード基体の一部を薄層にして連結し容易に切除できる
ようにした部分である。この折り溝はミシン目によるも
のであってもよい。カード基体本体部には、ICチップ
12が装着されており、チップの一方の端子(バンプ)
121はスルーホール113および114を介してアン
テナコイル13に接続し、他方の端子(バンプ)122
は端子115により直接アンテナコイルに接続してい
る。なお、ICチップ12やアンテナコイルは実際には
カード内層のセンターシートに設けられているので表面
から観察することはできない。
【0017】図3(B)は、図3(A)のA−A線にお
ける拡大した断面を示す図である。カード基体は各種の
構成とすることができるが、図3の実施形態の場合はプ
リント配線を有するセンターシート11cとその上下面
を被うカバーシート11a,11bとから構成されてい
る。図3のように、ICチップ12のセンターシート1
1cに接する面には端子(バンプ)121,122が形
成されていて当該バンプとセンターシート11cのコン
タクト端子とがハンダ接合またはワイヤボンディング等
により接合されている。ICチップの一方の端子122
は前記のように直接アンテナコイル13に接続している
が、スルーホール115の部分で、アンテナコイルに接
続する回路とスルーホール115,116を介して短絡
回路14に接続する回路とに分岐している。他方の端子
121に接続する回路はスルホール113をとおって一
旦プリント基板の反対面に導通した後、再びスルーホー
ル114をとおってICチップ側表面に現れ短絡回路1
4に接続するように形成されている。
【0018】短絡回路14はセンターシート11cの延
長した部分に設けるが、センターシート11cの表面側
(チップ接合面側)であってもその反対面側であっても
良い。ただし、図3においては表面に形成しているが、
ICチップ側裏面に形成するのが、スルーホールが少な
くて済むなどの理由で容易である。折り溝16は切除片
を容易に分離できる程度に切り込みを入れて形成するが
短絡回路14を切断しないように形成することが必要で
ある。この溝は前記のようにミシン目であっても良いが
同様に短絡回路を切断しないことが必要である。なお、
図3の実施形態ではICチップ12がアンテナコイルの
内側にあり、図1の場合はICチップがアンテナコイル
の外側にあるが機能的に相違することはない。もっと
も、図1のようにICチップをコイルの外側に設ける場
合の方が短絡回路との接続は容易でありスルーホールの
数も少なくすることができる。
【0019】図3(C)は、切除片112を切除して非
接触ICカード10を使用する際の状態を示す斜視図で
ある。カード本体部を支持して切除片に力をかけると切
除片は本体部から簡単に分離する。これにより短絡回路
14が切断されてICカードは本来の交信機能を具備す
ることになる。ICカード本体部の切断された断面には
短絡回路14の切断面が露出している。このように一旦
分離された切除片は元の状態には戻らず未使用品として
誤魔化して販売するようなことはできない。
【0020】次に、このような非接触ICカードの製造
方法について説明する。図4は、本発明の非接触ICカ
ードの製造工程を説明する図である。まず、図4(A)
に示すように、必要な回路やスルーホールが形成された
センターシート11cを準備し、これにICチップ12
を接合する(図4(B))。ICチップは溶融ハンダバ
ンプやワイヤボンディング等により接合することができ
る。次に、ICチップを接合したセンターシート11c
の上下面にカバーシート11a,11bを積層してラミ
ネートする。ラミネートを容易とするためカバーシート
11a,11bには、接着剤層11d,11eを予め設
けておいてもよい。
【0021】ラミネートは、センターシート11cをカ
バーシート11a,11bで挟んだ状態で熱プレスして
センターシートとカバーシートとを熱溶着で接合する
(図4(C))。これにより、ICチップ12をセンタ
ーシート11cとその両面のカバーシート11a,11
bで構成されるカード基体l1中に埋設した非接触IC
カード10を製造することができる。上記工程におい
て、モジュール化しないICチップは、50〜200μ
m程度の薄層であるためチップの厚みはカバーシートに
より吸収され外観に影響を与えることは少ない。また、
カバーシートとセンターシートとの接着を接着剤層11
d,11eを設けて行う場合はICチップの厚みの影響
を接着剤層で吸収することがより容易である。
【0022】なお、プリント回路の形成されたセンター
シート11cの製造は、メッキ法により導電性のアルミ
層が両面に形成されたプラスチックシートに、フォトエ
ッチングプロセスにより必要なコイルアンテナや端子を
形成した後、スルーホールを形成して表裏面回路の導通
を図る公知の手法を採用することができる。センターシ
ート11cのICチップ装着面と反対面に接続回路15
を設けるのは、アンテナコイルとの接触を避けるためで
あり、大きな回路面積が必要とされないので、アルミ導
電層も大面積とする必要はない。この接続回路はエッチ
ング法によらずディスペンサーによる塗布等で形成する
こともできる。
【0023】次に、ラミネートされたカード基体に折り
溝16を形成する。これには基材シートの上下面あるい
は一方面からプレス、ざぐり、切り刃による半抜き等の
方法で形成する方法が採用できる(図4(D))。折り
溝16部分において残存するシートの厚みは任意にする
ことができるが、あまりに薄くては予期しない折り溝部
の破断が生じる可能性があり、かなりの厚みを残す場合
は簡単に切除することができなくなるし、切除した後に
カードの端面が鋸刃状のぎざぎざとなるおそれもある。
好ましい厚さは経験的に0.1〜0.3mmの範囲であ
る。切除される基材の幅W(図3(C))も任意に設定
できるが、指により掴むことが可能な余地を持たせるた
め、0.5〜20mm程度が適切と考えられる。通常、
プレスラミネート、ざぐり工程までは複数のカードが多
面に形成されたシート状態で行うので、以上の工程の後
に、必要なカードサイズに打ち抜き製品とする。
【0024】非接触ICカードの他の実施形態として、
ICチップ、アンテナコイル等の電子部品をエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂で封止加工し、一体にモジュール化
されたICモジュールを使用することができる。この場
合通常は、コイン状の両面が平坦化されたモジュールパ
ッケージとして使用される。図5は、コイン状ICモジ
ュールを示す図である。図5(A)は樹脂封止前のIC
チップ22とアンテナコイル23の関係を示し、図5
(B)は、樹脂封止後における図5(A)のA−A線の
断面を示すICモジュール20の図である。通常の非接
触ICカードようなICモジュールはコンタクト端子を
有しないが、本発明に使用するICモジュールの場合に
は短絡回路へと接続するための両端子221,222が
ICモジュール20に設けられていて、当該端子と接続
回路15を接合する処置が必要である。
【0025】図6は、ICモジュールを使用する場合の
カード基体の積層方法を示す図である。ICモジュール
20は、0.4〜0.5 mm程度の厚みとなるため、
センターシート11cには、図6のように、ICモジュ
ール20が嵌合する凹部17をざぐり等により穿設して
設けておきラミネートすることが好ましい。この場合I
Cモジュールをセンターシートに固定するために、例え
ばシアノアクリレートをベースとする接着剤または熱硬
化性接着剤を使用することができる。なお、図6の実施
形態の非接触ICカードではICモジュール内にアンテ
ナコイル23が形成されているので、センターシートに
アンテナコイルを形成する必要はない。
【0026】本発明にかかるセンターシート11c、カ
バーシート11a,11bを構成する樹脂としては、例
えば熱融着性のポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル系
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を例示するこ
とができる。熱融着性のないポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネイト樹脂等であっても接着剤等を併用して積層ラ
ミネートし、カード基体とすることができる。
【0027】
【実施例】次に、図3および図4を参照して本発明の非
接触ICカードの実施例を説明する。センターシート1
1cとなる厚み25μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムの両面にアンテナコイル及び接続回路を形成す
るために、厚み20μmのアルミ層を無電解メッキ→電
解メッキの工程で形成した。次に、このアルミ層のIC
チップ12装着面側にアンテナコイル13及びICチッ
プの接続端子をフォトエッチング法により形成した。ア
ンテナコイルは、160μmの線幅と線間隔でカード本
体部の内側に4回巻となるようにエッチングして形成し
た。同様にICチップ装着面と反対面にも必要な接続回
路15を形成した。センターシートの表裏面の回路を接
続するためのスルーホール113,114,115,1
16を穿設し導電性を付与するためのメッキを行った。
次に、所要の回路とハンダバンプを有するICチップ
(メモリー64バイト)12をセンターシートの端子部
にヒーターブロックで熱圧をかけて接合した。なお、カ
ード基材に対するカード面付け数は、5面6列の30丁
付けとした。
【0028】次に、上記ICチップを装着したセンター
シート11cと、カバーシート11a,11bとなる厚
み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに
ポリエステル系接着剤を、層厚280μmで塗布して形
成したカバーシート11a,11bの2枚を準備し、当
該センターシート11cの両面に接着剤層がセンターシ
ート側に面するように重ねてあてがい、プレス機で熱圧
(150°C、25kg/cm2 、15分)をかけてラ
ミネートした。プレス後、カード基体の総厚は760μ
mになった。ラミネート後、カード基体の両面から折り
溝16を形成するためのざぐりを行った。ざぐりの深さ
は表面側から0.16μm、裏面側から0.30μmの
深さとし、カード基体の中心部に短絡回路14の配線を
挟んで、0.30μmの基材厚みが残存するように形成
した。また、切除片の幅Wは、10mmとし、折り溝の
幅xは、0.5mmとした。その後、個々のカードに分
離するために、非接触ICカード本体部形状に切除片が
接続した形状に打ち抜きを行った。当該完成したICカ
ードについて切除片の付いた状態で動作試験をおこなっ
たが機能せず、切除片を除去して試験を行ったところ本
来の機能を発揮することが確認できた。
【0029】
【発明の効果】本発明の非接触ICカードは、外部装置
との交信を不可能にする短絡回路が設けられているの
で、短絡回路が導通状態にある限りICカードの回路が
機能せず、購入者が使用開始するまでの搬送中など、外
部電磁界による誤動作もなく、ICカードに格納されて
いるデータを製造時の状態のまま完全に保持することが
できる。また、このICカードの使用開始は短絡回路を
切断することにより簡単に行うことができる。さらに、
カード本体に短絡回路が形成された切除片を設ける場合
には、未使用の非接触ICカードであることが極めて明
確である。また、一旦、切除片を切除すれば元の状態に
するのは困難であるので使用済のICカードであること
も明らかになる。従って、使用済のICカードを未使用
として販売するような詐欺的行為から購入者は免れ、未
使用の非接触ICカードを確実に購入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の非接触ICカードの一形態を示す回
路図である。
【図2】 アンテナコイルを含むICカードの回路構成
の一形態のブロック図を示す。
【図3】 本発明の非接触ICカードの一実施形態を示
す図である。
【図4】 本発明の非接触ICカードの製造工程を説明
する図である。
【図5】 コイン状ICモジュールを示す図である。
【図6】 ICモジュールを使用する場合のカード基体
の積層方法を示す図である。
【符号の説明】
10 非接触ICカード 11 カード基体 11a,11b カバーシート 11c センターシート 11d,11e 接着剤層 111 本体部 112 切除片 113,114,115,116 スルーホール 12,22 ICチップ 115,121,122 端子 123 電源回路 124 クロック抽出回路 125 復調器 126 変調器 127 処理回路 128 メモリ 130 アンテナ系 13,23 アンテナコイル 14 短絡回路 15 接続回路 16 折り溝 17 凹部 20 ICモジュール 221,222 端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】次に、上記ICチップを装着したセンター
シート11cと、カバーシート11a,11bとなる厚
み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに
ポリエステル系接着剤を、層厚280μmで塗布して形
成したカバーシート11a,11bの2枚を準備し、当
該センターシート11cの両面に接着剤層がセンターシ
ート側に面するように重ねてあてがい、プレス機で熱圧
(150°C、25kg/cm、15分)をかけてラ
ミネートした。プレス後、カード基体の総厚は760μ
mになった。ラミネート後、カード基体の両面から折り
溝16を形成するためのざぐりを行った。ざぐりの深さ
は表面側から160μm、裏面側から300μmの深さ
とし、カード基体の中心部に短絡回路14の配線を挟ん
で、300μmの基材厚みが残存するように形成した。
また、切除片の幅Wは、10mmとし、折り溝の幅x
は、0.5mmとした。その後、個々のカードに分離す
るために、非接触ICカード本体部形状に切除片が接続
した形状に打ち抜きを行った。当該完成したICカード
について切除片の付いた状態で動作試験をおこなったが
機能せず、切除片を除去して試験を行ったところ本来の
機能を発揮することが確認できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置からの信号をアンテナコイルを
    介して受信して内部回路を駆動させる非接触ICカード
    において、 当該アンテナコイルの両端子がICチップに接続する端
    子間に短絡回路が形成されており、当該短絡回路が切断
    されない限り当該非接触ICカードが機能せず、当該短
    絡回路が切断された際に当該非接触ICカードが機能す
    ることを特徴とする非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 外部装置から電界、電磁界または磁界と
    相互作用を行うアンテナコイル及び該アンテナコイルで
    発生した信号を処理する処理回路とを内包するカード基
    体からなる非接触ICカードにおいて、 当該アンテナコイルの両端子がICチップに接続する端
    子間に短絡回路が形成されており、当該短絡回路が切断
    されない限り当該非接触ICカードが機能せず、当該短
    絡回路が切断された際に当該非接触ICカードが機能す
    ることを特徴とする非接触ICカード。
  3. 【請求項3】 短絡回路がカード基体本体部に延設して
    設けられた切除片を通過するようにして形成されてお
    り、当該切除片を切除することにより短絡回路を切断し
    非接触ICカードを機能させることを特徴とする請求項
    1および請求項2記載の非接触型ICカード。
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