JPH117830A - 導電性材料および導電ペーストと電子機器 - Google Patents

導電性材料および導電ペーストと電子機器

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JPH117830A JP15902297A JP15902297A JPH117830A JP H117830 A JPH117830 A JP H117830A JP 15902297 A JP15902297 A JP 15902297A JP 15902297 A JP15902297 A JP 15902297A JP H117830 A JPH117830 A JP H117830A
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隆示 二階堂
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彰宏 牧野
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    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅粉末または銅基合金粉末を導電粒子として
含む導電性材料において、初期抵抗値が低いとともに、
長期間使用しても抵抗値の上昇が少なく、耐熱性と耐湿
性に優れた導電性材料を提供する。 【解決手段】 導電性材料を、99.9999%以上の
純度を有する銅から調製される銅粉末または銅基合金粉
末の導電粒子と、銅または銅基合金に配位して導電粒子
の表面を覆う表面処理剤からなる表面層とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅粉末または銅基
合金粉末を導電粒子として含む導電性材料および導電ペ
ーストと、該導電ペーストを使用した電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、メンブレンスイッチ、回路基板、
電子部品などの配線部または電極部を形成するのに使用
される導電性材料としては、銅粉末または銅基合金粉末
などの導電粒子と熱硬化性樹脂などのバインダから成る
ものが知られている。この場合、銅粉末または銅基合金
粉末の調製に用いられる銅は、通常99.9%〜99.
99%の純度を有しており、これらの純度では金属表面
が酸化されやすいという問題が提起されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るには、銅粉末または銅基合金粉末の一層の高純度化が
望ましく、高純度の銅粉末または銅基合金粉末であって
も、金属の表面での酸化をもっと防止することが望まれ
ていた。本発明は、このような従来技術の現状に鑑みて
なされたもので、目的は、金属表面の酸化が少なく、導
電性材料において初期抵抗値が低く、しかも長期間使用
しても抵抗値の上昇が少ない導電性材料を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る導電性材料
は、99.9999%以上の純度を有する銅から調製さ
れる銅粉末または銅基合金粉末の導電粒子と、銅または
銅基合金に配位して導電粒子の表面を覆う表面処理剤か
らなる表面層とからなる。係る導電性材料によれば、高
純度の銅からなる銅粉末または銅基合金粉末の導電粒子
を使用しているので導電粒子表面が酸化しにくくなり、
さらに表面処理剤が導電粒子の表面に配位し、これら導
電粒子の金属表面の酸化を防止する作用を奏する。よっ
て、初期抵抗値が低く、しかも長時間使用しても抵抗値
の上昇が少なくなる。
【0005】99.9999%以上の純度を有する銅粉
末は、主として偏平状またはフレーク状の形態を持ち、
その粒径は特に限定されないが、導電性付与の観点から
0.1ないし40μmが望ましい。
【0006】銅基合金粉末は、99.9999%以上の
純度を有する銅に、銀、亜鉛、ハフニウム、チタン、タ
ンタルなどの金属を混入した合金を原料とする金属粉末
である。これら銀などは合金を溶融させたとき、導電性
を高くする、溶湯の粘度を低下させる、または銅中に微
量存在する酸素を捕捉し、銅の酸化を防ぐという役割を
持つ。上記高純度銅と銀などの金属との比率は、重量比
で98:2ないし80:20である。高純度銅の割合が
80より低いと、導電性材料を形成したとき導電率が低
くなりすぎ実用性に乏しくなり、銀などの割合が2より
低いと、溶湯の粘度低下効果が不足する、または銅中酸
素の捕捉効果が不十分となるので上記範囲とする。銅基
合金粉末は、上記銅粉末と同様な形態を持ち、その粒径
は特に限定されないが、導電性付与の観点から0.1な
いし40μmが望ましい。
【0007】表面処理剤の分子量は、50以上200以
下とする。表面処理剤の分子量が50より小さいと、導
電粒子の表面を覆う保護膜が薄すぎて、酸化防止作用が
少なくなり、表面処理剤の分子量が200より大きい
と、導電粒子の表面が厚い保護膜で覆われて、導電粒子
の間隔が、トンネル電流が流れることのできる距離より
離れてしまい、抵抗値が増大してしまう。この分子量
は、50以下では表面処理剤の被覆効果が不足するこ
と、および実用上、導電性材料として導電回路などに使
用される際の導電性の観点から、50以上120以下で
あることがさらに好ましい。
【0008】係る表面処理剤としては、銅粉末または銅
基合金粉末表面の酸化膜生成防止、すなわち還元性の高
い基を持つこと、これら粉末表面への吸着による保護、
すなわちキレート配位基を有する化合物であること、お
よび粉体接触の障害にならないこと、すなわち厚く強固
過ぎる保護膜を形成しないことなどの観点から、パラア
ミノフェノール、アントラニール酸、モノエタノールア
ミン、カテコール、L−アスコルビン酸のいずれかから
選択されることが好ましい。特に、カテコールが最も好
ましい。
【0009】本発明に係る導電ペーストは、99.99
99%以上の純度を有する銅から調製される銅粉末また
は銅基合金粉末の導電粒子と、表面処理剤と、熱硬化性
樹脂および熱可塑性樹脂の少なくとも一つとを有する。
係るペーストは、優れた導電性を持ち、かつ優れた耐熱
性と耐湿性とを合わせ持つ。
【0010】ペーストのバインダーをなす熱硬化性樹脂
としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、ポリイミド、熱硬化性ポリエステル、熱硬化性アク
リル樹脂、熱硬化性変成フッ素樹脂、ポリアミドなどが
挙げられる。また、ペーストのバインダーをなす熱可塑
性樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ブ
タジエン樹脂、可とう性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂な
どが挙げられる。
【0011】これら熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂は、混
合して使用してもよい。その比率は、熱硬化性樹脂と熱
可塑性樹脂との重量割合が20:80ないし90:10
であることが好ましい。また、高温焼成用の場合、バイ
ンダーとしては、ほう硅酸ガラスを単独で使用してもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に好適に用いられる銅粉末または銅基合金
粉末を製造する方法の例として、二段急冷法を挙げるこ
とができる。この方法は、加熱溶融した原料の金属を滴
下し、これにガスを高速で吹き付けて、溶融金属を冷却
するとともに加速し、この液滴をさらに回転冷却体に衝
突させて急速に冷却し、金属粉末を得るというものであ
る。図1は、二段急冷法に用いられる装置の概略構成図
であり、図中符号1は二段急冷装置、符号2はるつぼ、
符号3は熱電対、符号4はストッパー、符号5はノズ
ル、符号6はガス噴射器、符号7はガス噴射口、符号8
は回転冷却体、符号9は金属である。
【0013】るつぼ2中には、熱電対3を内部に収納し
た筒状のストッパー4が設けられている。また、るつぼ
2には、図示しない加熱源が設けられている。さらに、
るつぼ2の底面の開口部には、ノズル5が取り付けられ
ていて、ノズル5は筒状のストッパー4の下端壁4aで
塞がれている。該ノズル5の下端部を囲むようにガス噴
射器6が設けられている。該ガス噴射器6には図示しな
いガス供給源から、窒素、アルゴンなどの高圧ガスが供
給されるようになっている。このガス噴射器6は箱状の
構造体であり、中央部は円筒状の挿入部6aで仕切ら
れ、この挿入部6aの下端部に、ガス噴射器6の内部空
間に開口するガス噴出口7が形成されていて、この挿入
部6aの中にノズル5が挿入され、ノズル先端部周囲に
ガス噴出口7が位置されている。また、ノズル5の下方
には、円錐駒状の回転冷却体8が設けられている。
【0014】次に、二段急冷装置を用いて本発明に適用
される導電粒子を製造する方法について説明する。最初
に、原料の99.9999%以上の純度を有する銅また
はこの銅と所定割合の銀などの金属9をるつぼ2に入
れ、図示しない加熱源により加熱して、溶融状態とす
る。次に、るつぼ2の開口部を開き、溶融した金属9を
ノズル5から滴下する。同時に、高圧の不活性ガスを断
熱膨張させて発生した高速ガスをガス噴射器6に供給
し、ガス噴出口7から金属9の滴下融液に向かって噴出
することにより、融液を冷却するとともに高速で下方に
吹き付ける。加速された融液微粒子は、回転冷却体8に
衝突して急冷凝固し、金属粉末となる。つまり、溶融状
態の金属9は、ガス噴出口7から噴出したガスにより冷
却され、さらに回転冷却器8に吹き付けられることによ
り急冷されることで、ごく短時間に固化することにな
る。また、回転冷却体8に衝突することで、金属粉末は
おおよそ偏平状またはフレーク状のような、平たくつぶ
れた形状とされるようになっている。これにより、本発
明に好適に用いられる銅粉末または銅基合金粉末を製造
することができる。
【0015】こうして得られた銅粉末または銅基合金粉
末を、分子量が50以上200以下のパラアミノフェノ
ール、アントラニール酸、モノエタノールアミン、カテ
コール、L−アスコルビン酸などの表面処理剤で処理す
ることで、金属表面の酸化を抑制する。この酸化抑制方
法として、複数の方法を挙げることができる。
【0016】まず、金属表面に還元性の高い基を有する
化合物を吸着させておくことで、酸化被膜の生成を防
止、あるいは抑制する方法が挙げられる。このような作
用を有する化合物として、例えば、カテコール、L−ア
スコルビン酸などを挙げることができる。
【0017】次に、キレート配位基を有する化合物、す
なわちO、N、S、Pなどの孤立電子対を持つ化合物を
金属表面に吸着させて表面を保護するという方法が挙げ
られる。このような作用を有する化合物として、トリア
ジントリチオール、アントラニール酸、モノエタノール
アミン、パラアミノフェノールなどを挙げることができ
る。
【0018】ここで、トリアジントリチオールを例にと
り、表面処理剤の金属表面への吸着について説明する。
図2は、トリアジントリチオールと銅の、銅表面での相
互作用を示す模式図であり、図2(a)は、トリアジン
トリチオールが銅の表面に吸着する前、図2(b)は、
トリアジントリチオールが銅の表面に吸着した後を示す
ものである。
【0019】トリアジントリチオールが銅の表面に接近
すると、トリアジントリチオールのチオール基の1つが
銅原子により酸化を受け、S−Cu結合を生成する。次
に、別のチオール基が酸化を受け、S−Cu結合を生成
する。こうして、図2(b)のように、銅の表面にトリ
アジントリチオールの分子が吸着して表面層を構成して
いく。残った1つのチオール基は、そのままの状態で残
存したり、隣の分子同士が結合してS−S結合を形成し
たりしている。
【0020】銅粉末または銅基合金粉末を表面処理剤で
処理するには、表面処理剤の溶液中に、銅粉末または銅
基合金粉末を加える方法が簡便であり好ましい。こうし
て得られた銅粉末または銅基合金粉末および表面処理剤
にバインダーを加えて混練することで、導電ペーストを
得ることができる。バインダーとしては、熱硬化性樹脂
および熱可塑性樹脂の少なくとも一つ、または高温焼成
用としては、ほう硅酸ガラスを使用することができる。
あるいは、銅粉末または銅基合金粉末の表面にこれら表
面処理剤を先に配位させておき、これにバインダーを加
えて混練してもよい。
【0021】次に、表面処理剤の特性についての試験結
果を説明する。まず、5種類の表面処理剤、パラアミノ
フェノール、アントラニール酸、モノエタノールアミ
ン、カテコール、L−アスコルビン酸を、それぞれ1重
量%添加処理した銅粉末を用いて作成した5種類の導電
材について、比抵抗を測定した。この結果と、各表面処
理剤の分子量との関係を図4に示す。
【0022】これら5種類の表面処理剤を、それぞれ1
重量%添加処理した銅粉末を用いて作成した5種類の導
電材について、80℃での耐熱試験および60℃、湿度
90%での耐湿試験結果を図5に示す。80℃での耐熱
試験(図5(a))では、各表面処理剤とも時間の経過
に従って抵抗値が減少していく傾向がある。60℃、湿
度90%の耐湿試験(図5(b))では、表面処理剤に
よって大きな差が見られた。約1000時間後の抵抗値
変化率を比較すると、L−アスコルビン酸とカテコール
は50〜70%の増加に留まった。パラアミノフェノー
ルとアントラニール酸は130〜150%の増加であっ
た。しかし、モノエタノールアミンは480%もの増加
であった。これらの結果から、上記5種類の表面処理剤
の中では、分子量が小さく、比抵抗が低く、耐熱性、耐
湿性に優れている点から、カテコールが最も優れてい
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。 (実施例1)99.9999%の純度を有する銅(以
下、6N−銅と略記する)に銀を重量割合で10%混入
した合金を原料とする金属粉末を、図1に示した二段急
冷装置を使用して製造した。さらにフェノール樹脂に対
して、製造した金属粉末を体積割合で30%、カテコー
ルを0.1ないし2%混入して混練し、導電ペーストを
製造した。この時、溶剤は、ターピネオール、ベンジル
アルコール、カルビトールの3種類を1:2:2の割合
で混合したものを使用した。得られた導電ペーストの抵
抗率を測定したところ、1×10-4ないし2×10-4Ω
cmであった。
【0024】(実施例2)6N−銅を原料とする金属粉
末を、図1に示した二段急冷装置を使用して製造した。
さらにフェノール樹脂に対して、製造した金属粉末を体
積割合で45%、カテコールを0.1ないし1%混入し
て混練し、導電ペーストを製造した。この時、溶剤は、
ターピネオール、ベンジルアルコール、カルビトールの
3種類を1:2:2の割合で混合したものを使用した。
得られた導電ペーストの抵抗率を測定したところ、1×
10-4ないし4×10-4Ωcmであった。
【0025】(比較例1)99.99%以上の純度を有
する銅(以下、4N−銅と略記する)に銀を重量割合で
10%混入した合金を原料とする金属粉末を、図1に示
した二段急冷装置を使用して製造した。さらにフェノー
ル樹脂に対して、製造した金属粉末を体積割合で45
%、カテコールを0.1ないし1%混入して混練し、導
電ペーストを製造した。この時、溶剤は、ターピネオー
ル、ベンジルアルコール、カルビトールの3種類を1:
2:2の割合で混合したものを使用した。得られた導電
ペーストの抵抗率を測定したところ、2×10-4ないし
6×10-4Ωcmであった。
【0026】得られた3種類の導電ペーストについて、
80℃での耐熱試験および60℃、湿度90%での耐湿
試験を行った。結果を図3に示す。80℃での耐熱試験
(図3(a))では、比較例1が約300時間後に約2
0%、約850時間後に約30%の抵抗値増加を認めた
のに対し、実施例1、2はいずれも約1000時間後で
約10%以下の抵抗値増加に留まり、耐熱性が向上し
た。
【0027】60℃、湿度90%の耐湿試験(図3
(b))では、比較例1が約300時間後に約40%、
約750時間後に約60%の抵抗値増加を認めたのに対
し、実施例1、2はいずれも約1000時間後で約30
%以下の抵抗値増加に留まり、耐湿性が向上した。
【0028】次に、本発明の導電ペーストを電子機器に
適用した例について述べる。 (実施例3)実施例1で製造した合金粉末と、フェノー
ル樹脂/ポリエステル混合物を、重量比で90:10の
割合で混合した。この混合物1に対してカルビトールを
0.1ないし0.2の割合で加えて粘度調整することに
より、印刷用ペーストを製造した。この印刷用ペースト
を、スクリーン印刷機を用いてポリエステルフィルム2
2上に印刷、焼成することにより、図6に示すノートブ
ック型パーソナルコンピューター用のポインティングデ
バイス用回路基板21を得た。この印刷された回路23
の抵抗率は8×10-4Ωcmであり、80℃、500時
間の耐熱試験および60℃、湿度90%、500時間の
耐湿試験における抵抗率の変化はともに30%以下であ
った。
【0029】得られたポインティングデバイス用回路基
板21上の回路23に、集積回路24、コンデンサ2
5、抵抗器26、コネクタ27、ダイオードアレイ2
8、電解コンデンサ29をハンダ付けした。図7は、集
積回路24を回路23にハンダ付けした部分の拡大側面
図である。ポリエステルフィルム22上の回路23のハ
ンダ付け部分に、あらかじめハンダ付け用ペースト30
を印刷しておき、この上に集積回路24のリード端子3
1を乗せ、ハンダ32で固定した。その他の部品におい
ても同様の方法でハンダ付けを行うことで、ノートブッ
ク型パーソナルコンピューター用のポインティングデバ
イス用回路が得られた。
【0030】
【発明の効果】上述のごとく、本発明の導電性材料は、
99.9999%以上の純度を有する銅から調製される
銅粉末または銅基合金粉末の導電粒子を用い、これら導
電粒子の表面を表面処理剤で覆っているので、導電粒子
の表面の酸化を防止でき、初期抵抗値が低く、しかも長
時間使用しても抵抗値の上昇を少なくすることができ
る。また、導電性材料とバインダーとからなる導電ペー
ストは、優れた導電性を与え、かつ優れた耐熱性と耐湿
性とを与えることができる。さらに、本発明の導電ペー
ストを電子機器に適用すると、抵抗率が低く、耐熱性、
耐湿性に優れたファインパターンの回路などを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二段急冷法に用いられる装置の概略構成図。
【図2】 トリアジントリチオールと銅の表面での相互
作用を示す模式図。
【図3】 図3(a)は、3種類の導電ペーストの80
℃での耐熱試験結果を示すグラフ。図3(b)は、3種
類の導電ペーストの60℃、湿度90%での耐湿試験結
果を示すグラフ。
【図4】 5種類の表面処理剤の分子量と比抵抗の関係
を示すグラフ。
【図5】 図5(a)は、5種類の表面処理剤の80℃
での耐熱試験結果を示すグラフ。図5(b)は、5種類
の表面処理剤の60℃、湿度90%での耐湿試験結果を
示すグラフ。
【図6】 本発明の導電ペーストを電子機器に適用して
得られた回路図。
【図7】 集積回路24を回路23にハンダ付けした部
分の拡大側面図。
【符号の説明】
1 二段急冷装置 2 るつぼ 3 熱電対 4 ストッパー 5 ノズル 6 ガス噴射器 7 ガス噴射口 8 回転冷却体 9 金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 彰宏 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 井上 明久 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地 川 内住宅11−806

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 99.9999%以上の純度を有する銅
    から調製される銅粉末または銅基合金粉末の導電粒子
    と、銅または銅基合金に配位して導電粒子の表面を覆う
    表面処理剤からなる表面層とからなることを特徴とする
    導電性材料。
  2. 【請求項2】 前記表面処理剤の分子量が、50以上2
    00以下であることを特徴とする請求項1記載の導電性
    材料。
  3. 【請求項3】 前記表面処理剤が、パラアミノフェノー
    ル、アントラニール酸、モノエタノールアミン、カテコ
    ール、L−アスコルビン酸のいずれかであることを特徴
    とする請求項1記載の導電性材料。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の導電性材料と、熱硬化性
    樹脂および熱可塑性樹脂の少なくとも一つとを有するこ
    とを特徴とする導電ペースト。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の導電性材料と、ほう硅酸
    ガラスとを有することを特徴とする導電ペースト。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の導電ペーストに
    より形成した導体部を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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