JPH1177202A - ネッキング缶の製造装置およびネッキング缶の製造方法 - Google Patents

ネッキング缶の製造装置およびネッキング缶の製造方法

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JPH1177202A
JPH1177202A JP9249046A JP24904697A JPH1177202A JP H1177202 A JPH1177202 A JP H1177202A JP 9249046 A JP9249046 A JP 9249046A JP 24904697 A JP24904697 A JP 24904697A JP H1177202 A JPH1177202 A JP H1177202A
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roll
necking
slide
manufacturing
diameter
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Masahiro Hosoi
正宏 細井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネッキング缶の製造装置およびネッキング缶
の製造方法において、ネック部の肉厚を適正に維持して
成形するとともに、開口端部のしわを押さえる。 【解決手段】 缶11に挿入される内部ロール14と、
缶の外部に配置される外部ロール15と、缶の軸線方向
に内部ロールに対向した状態で移動可能に配され缶の開
口端部周辺に嵌入されるスライドロール13とを具備
し、加工時に内部ロールおよびスライドロールの外周面
に外部ロールを近接させ、これらロール間に缶を挟んで
開口端部11aに向けて縮径し、肩部11bを基端とし
て縮径されたネック部11cを成形するネッキング缶の
製造装置であって、スライドロールと外部ロールとの間
隔tを制御する間隔制御機構は、肩部から縮径を行う際
に缶の厚さより所定量大きく設定された前記間隔を、ネ
ッキング加工終了時点で狭めてスライドロールと外部ロ
ールで開口端部を挟んで押さえるように設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネッキング缶の製
造装置およびネッキング缶の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビールやジュース等の飲料を封入する飲
料缶は、プレス成形された有底円筒状の飲料缶本体の開
口端部を折り返してフランジを形成しておき、内部に飲
料を充填した後に、前記フランジに蓋を配置してその周
囲にシーミング加工を施すことにより構成されるように
なっている。かかる飲料缶においては、製品単価を低減
するために、使用されるアルミニウム材料を節約するこ
とが最も効果的である。
【0003】すなわち、大量に製造される飲料缶の1つ
1つにおいて材料の節約を実施すれば、各飲料缶ごとの
節約量が微小なものであっても全体として大きなコスト
ダウンを図ることができる。また、材料を節約すること
は、飲料缶の軽量化につながるので、その輸送の容易性
を向上することもできることになる。
【0004】従来、飲料缶の材料を節約するために、飲
料缶本体の開口端部を縮径して、これを閉塞する蓋の面
積を縮小する種々の方法が採用されている。その一つ
に、飲料缶の開口端部周辺の外側面に同心に配される円
環状の成形金型(図示略)を、開口方向から複数回に亙
って押し当てる成形工程により段階的に縮径してゆく、
いわゆるダイネッキング加工方法がある。
【0005】しかし、かかるダイネッキング加工方法で
は、ダイを押し当てられる缶の壁面に全周に亙って高い
圧縮力が同時に作用するために、座屈の発生を防止する
観点から、一度に得られる縮径量には制限がある。この
ため、所望の縮径量を得るために、上述したように、内
径寸法の異なる複数のダイを用意して、これらのダイを
順次缶の外側面に押し当てることにより、少しずつ縮径
していかなければならず、また、缶の軸線方向に沿う縮
径率にも限界があった。
【0006】このような不都合を解決するネッキング加
工方法として、例えば、特開平6−210379号に示
されるようなスピンフローネッキング加工方法が提案さ
れている。
【0007】このスピンフローネッキング加工方法は、
図6および図7に示すように、缶1の底面を吸着支持し
たベースパッド2により、缶1をその軸線回りに回転さ
せながら、缶1の開口端部1aに嵌入されるスライドロ
ール3と、該スライドロール3より小径で缶1の内部に
挿入される内部ロール4と、缶の外部に配置され缶1の
略半径方向に往復移動可能に設けられる成形ロール5と
によって缶1の開口端部1aを縮径していく方法であ
る。
【0008】すなわち、缶1内に挿入された内部ロール
4は、缶1の軸線に対して偏心させられて缶1内面に接
触させられ、缶1外面に接触させられる成形ロール5と
の間に缶を挟みながら縮径する。ここで、スライドロー
ル3および成形ロール5は、その軸線方向に移動可能に
配されているとともに、スプリング6・7によって内部
ロールの方向(前進方向)に向けて常に付勢されてい
る。
【0009】前記スライドロール3には、その半径方向
外側近傍に配され成形ロール5の外周面に先端部を当接
させるカムリング8が固定され、該カムリング8により
スライドロール3と成形ロール5との間隔が規定されて
いる。また、これら内部ロール4および成形ロール5
は、通常、各缶1が高速で搬送される間に実施されるも
のであるため、カム(図示略)によってその動作を一律
に規定されていて、それぞれの外周面を規則的に缶1の
内外面に接離させられるようになっている。
【0010】以下、スピンフローネッキング加工を、図
6および図7を参照して説明する。スピンフローネッキ
ング加工は、まず、図6(a)のように、缶の開口端部
1a側から近接させたスライドロール3および内部ロー
ル4を缶1内に配し、缶外から成形ロール5を近接させ
て、図6(b)に示すように缶1の壁面を半径方向に挟
み、さらに、成形ロール5を缶1の半径方向内方に向け
て変位させる。
【0011】すると、成形ロール5は内部ロール4のテ
ーパ面に沿って後退する方向の力を受け、スプリング7
の付勢力に抗して後退させられながら、図7(a)に示
すように、開口端部1aを縮径していく。そして、縮径
加工が進行すると、スライドロール3も、図6(c)お
よび図7(b)に示すように、成形ロール5に押圧され
て後退する方向に変位させられる。
【0012】その結果、内部ロール4とスライドロール
3との間隔が、図6(c)、(d)に示すように漸次広
げられ、かつ、その間に、成形ロール5が割り入るよう
にして缶1の開口端部1aの縮径加工が実施されること
になる。すなわち、缶1の肩部1bを基端として、開口
端部1aまで漸次縮径されたネック部1cが形成され
る。このとき、成形ロール5とスライドロール3との間
隔を所定値に設定するために、カムリング8の先端部が
成形ロール5の外周面に当接される。
【0013】その後、図6(d)に示すように、内部ロ
ール4が缶1の軸心と同心となる位置まで戻され、成形
ロール5は缶1の外面から離間させられる。そして、図
6(e)のようにスライドロールと内部ロールとが缶1
内から抜き出されスピンフローネッキング加工が終了す
ることになる。
【0014】なお、このようなスピンフローネッキング
加工にあっては、高い縮径率と滑らかな表面形状とを達
成するために、スピンフローネッキング加工に先立っ
て、ある程度の縮径加工を、いわゆるプレネックといわ
れるダイネッキング加工によって実施しておくことが考
えられている。すなわち、座屈等の発生しない程度に縮
径加工をするには、ダイネッキング加工が簡易かつ合理
的な加工方法だからである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスピンフローネッキング加工手段には、以下のよう
な課題が残されている。すなわち、縮径加工が進むにつ
れて、ネック部1c先端側の肉厚が次第に厚くなるた
め、図8に示すように、カムリング8の先端部で規定す
る成形ロール5とスライドロール3との間隔が狭い場合
に、この間隔より前記肉厚が厚くなってしまうと、カム
リング8と成形ロール5との間に隙間が生じるととも
に、ネック部1cが成形ロール5とスライドロール3と
によって挟持されてしまい、クリアランスをもってスム
ーズに両ロール間を滑らせて加工成形することが困難で
あった。この結果、ネック部1cが、引っ張り力によっ
て必要以上に伸ばされ、部分的に内面塗装の剥離や破壊
が生じてしまうおそれがあるとともに、局部的に薄肉部
分が生じてしまい巻き締め不良を起こすおそれがあっ
た。なお、成形ロール5とスライドロール3の間隔と缶
11の肉厚との差(クリアランス)を変えたとき、実際
に得られた開口端部1aの肉厚増加量およびネック部1
cにおける最薄部の肉厚減少量について、表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】一方、カムリング8の先端部で規定する成
形ロール5とスライドロール3との間隔が広く設定さ
れ、ネック部1cが厚くなってもクリアランスが取れる
ようにした場合、次のような不都合が生じてしまう。す
なわち、ネッキング加工の終了時点では、開口端部1a
のしわを押さえつけるために、図9に示すように、成形
ロール5およびスライドロール3によって開口端部1a
を十分に押さえつける必要がある。しかしながら、上記
のようにカムリング8と成形ロール5との間隔が広い場
合では、この時点でも広いクリアランスによって成形ロ
ール5とスライドロール3との間隔が空いてしまい、開
口端部1aを十分に押さえ付けることができなかった。
【0018】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、ネック部の肉厚を適正に維持して成形するととも
に、開口端部のしわを押さえることができるネッキング
缶の製造装置およびネッキング缶の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のネッキング缶の製造装置では、缶の内部に挿入
される内部ロールと、缶の外部に配置される外部ロール
と、缶の軸線方向に内部ロールに対向した状態で移動可
能に配され缶の開口端部周辺に嵌入されるスライドロー
ルとを具備し、加工時に内部ロールおよびスライドロー
ルの外周面に外部ロールを近接させ、これらロール間に
缶を挟んで開口端部に向けて縮径し、肩部を基端として
縮径されたネック部を成形するネッキング缶の製造装置
であって、前記スライドロールと前記外部ロールとの間
隔を制御する間隔制御機構を備え、該間隔制御機構は、
前記肩部から縮径を行う際に前記缶の厚さより所定量大
きく設定された前記間隔を、ネッキング加工の終了時点
で狭めてスライドロールと外部ロールで前記開口端部を
挟んで押さえるように設定されている技術が採用され
る。
【0020】また、請求項3記載のネッキング缶の製造
方法では、内部ロールを缶の内部に挿入するとともに、
外部ロールを缶の外部に配置し、これらのロールの外周
面を近接させ、両ロール間に缶を挟んで開口端に向かっ
て縮径し、肩部を基端として縮径されたネック部を成形
するネッキング缶の製造方法であって、前記肩部から縮
径を行う際に前記缶の厚さより所定量大きく設定された
前記間隔を、ネッキング加工の終了時点で狭めてスライ
ドロールと外部ロールで前記開口端部を挟んで押さえる
開口端部成形工程を備えている技術が採用される。
【0021】このネッキング缶の製造装置およびネッキ
ング缶の製造方法では、肩部から縮径を行う際に缶の厚
さより所定量大きく設定されたスライドロールと外部ロ
ールとの間隔を、ネッキング加工の終了時点で狭めてス
ライドロールと外部ロールで開口端部を挟んで押さえる
ので、肩部からの縮径過程では、前記間隔が缶の厚さよ
り所定量大きく制御されていることにより、縮径によっ
て缶の厚みが増してもクリアランスをもってスムーズに
加工成形可能であり、また、ネッキング加工の終了時点
では、前記間隔を狭めてスライドロールと外部ロールで
開口端部を挟んで押さえることにより、開口端部のしわ
が押さえられる。
【0022】請求項2記載のネッキング缶の製造装置で
は、請求項1記載のネッキング缶の製造装置において、
前記間隔制御機構は、前記スライドロールの半径方向外
側に固定され前記外部ロールの外周面に先端部を当接さ
せて前記間隔を規定するカムリングを備え、前記外部ロ
ールの外周面には、ネッキング加工の終了時点で前記カ
ムリングの先端部と対向する部分に前記間隔を狭める段
差面が形成されている技術が採用される。
【0023】このネッキング缶の製造装置では、外部ロ
ールの外周面にネッキング加工の終了時点で、カムリン
グの先端部と対向する部分にスライドロールと外部ロー
ルとの間隔を狭める段差面が形成されているので、ネッ
キング加工の終了時点でカムリングの先端部が段差面と
対向することにより、段差分だけカムリングの先端部が
外部ロール側に移動しようとして、前記間隔が狭められ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るネッキング缶
の製造装置の一実施形態について、図1から図5を参照
して説明する。これらの図にあって、符号Aはネッキン
グ缶の製造装置、11は缶、12はベースパッド、13
はスライドロール、14は内部ロール、15は成形ロー
ルを示している。
【0025】本実施形態のネッキング缶の製造装置A
は、図1および図2に示すように、予めダイネッキング
により開口端部11a周辺にプレネックが施された缶1
1の底面を吸着支持したベースパッド12と、該ベース
パッド12により缶11をその軸線回りに回転させなが
ら缶11の開口端部11a周辺に嵌入されるスライドロ
ール13と、該スライドロール13より小径で缶11の
内部に挿入される内部ロール14と、缶の外部に配置さ
れ缶11の略半径方向に往復移動可能に設けられる成形
ロール(外部ロール)15とによって概略構成され、内
部ロール14と成形ロール15との間に缶11を挟んで
開口端部11aに向けて縮径し、缶11に肩部11bを
基端として縮径されたネック部11cを成形するもので
ある。
【0026】すなわち、缶11内に挿入された内部ロー
ル14は、缶11の軸線に対して偏心させられて缶11
内面に接触させられ、缶11外面に接触させられる成形
ロール15との間に缶を挟みながら縮径する。ここで、
スライドロール13および成形ロール15は、その軸線
方向に移動可能に配されているとともに、スプリング1
6・17によって内部ロールの方向(前進方向)に向け
て常に付勢されている。
【0027】また、これら内部ロール14および成形ロ
ール15は、通常、各缶11が高速で搬送される間に実
施されるものであるため、カム(図示略)によってその
動作を一律に規定されていて、それぞれの外周面を規則
的に缶11の内外面に接離させられるようになってい
る。
【0028】前記スライドロール13には、その半径方
向外側近傍に配され成形ロール15の外周面に先端部1
8aを当接させるカムリング18が固定され、図4に示
すように、該カムリング18により縮径時におけるスラ
イドロール13と成形ロール15との間隔tが規定され
ている。一方、前記成形ロール15の外周面は、軸方向
中央近傍の湾曲面15aと、内部ロール14側の内部ロ
ール側成形面15bと、スライドロール13側のスライ
ド側成形面15cとから構成されている。また、該スラ
イド側成形面15cは、外周縁側を構成する円錐面であ
る主成形面15dと、内周縁側を構成する円錐面である
段差面15eとから構成されている。
【0029】該段差面15eは、ネッキング加工の終了
時点で、カムリング18の先端部18aと対向する部分
に配され、主成形面15dに対して所定の段差分Dをも
って形成されている。また、前記カムリング18の先端
部18aの位置は、主成形面15dに当接している状態
で、間隔tが缶11の厚さより所定量大きくなるように
設定されている。
【0030】さらに、カムリング18の先端部18aの
位置は、段差面15eに当接させた状態で、間隔tが、
縮径により厚くなった開口端部11aの厚さより所定量
小さくなるように設定されている。すなわち、本実施形
態において実際に缶11の縮径を行う場合に、ネック部
11cのネッキング加工途中では、成形ロール15とス
ライドロール13との間隔tが、ネック部11cの厚み
に対して所定のクリアランスをもって空けられ、ネッキ
ング加工の終了時点では、縮径により厚くなった開口端
部11aを挟持するように設定されている。
【0031】以下、本実施形態のネッキング缶の製造装
置Aを用いたスピンフローネッキング加工によるネッキ
ング缶の製造方法を、〔ネック部縮径工程〕および〔開
口端部成形工程〕に分け、図2および図3を参照して説
明する。
【0032】〔ネック部縮径工程〕スピンフローネッキ
ング加工は、従来と同様に、まず、図2(a)のよう
に、缶11の開口端部11a周辺側から近接させたスラ
イドロール13および内部ロール14を缶11内に配
し、缶11外から成形ロール15を近接させて、図2
(b)に示すように缶11の壁面を半径方向に挟み、さ
らに、成形ロール15を缶11の半径方向内方に向けて
変位させる。
【0033】成形ロール15が缶11に当接すると、成
形ロール15は内部ロール14のテーパ面に沿って後退
する方向の力を受け、スプリング17の付勢力に抗して
後退させられながら、図3に示すように、開口端部11
a周辺を縮径していく。そして、縮径加工が進行する
と、スライドロール13も、図2(c)および図4に示
すように、成形ロール15に押圧されて後退する方向に
変位させられる。
【0034】その結果、内部ロール14とスライドロー
ル13との間隔が、図4に示すように漸次広げられ、か
つ、その間に、成形ロール15が割り入るようにして缶
11の開口端部11a周辺の縮径加工が実施されること
になる。
【0035】このとき、スライドロール13と成形ロー
ル15との間隔tは、カムリング18の先端部18aが
成形ロール15の主成形面15dに当接することによ
り、縮径されて厚みを増したネック部11cの肉厚に対
して所定のクリアランスをもって空けられており、ネッ
ク部11cは、スライドロール13と成形ロール15と
の間をスムーズに滑りながら移動して縮径成形される。
【0036】〔開口端部成形工程〕成形ロール15が開
口端部11a近傍まで割り入れられ、開口端部11aま
で加工が施される縮径の最終段階(ネッキング加工の終
了時点)では、図5に示すように、カムリング18の先
端部18aが成形ロール15の段差面15eと対向する
位置に移動する。このとき、カムリング18は、先端部
18aが段差面15eと対向することにより、段差分D
だけ成形ロール15側に移動しようとして、間隔tが狭
められる。
【0037】すなわち、間隔tが狭くなってクリアラン
スが無くなるので、厚みを増した開口端部11aがスラ
イドロール13と成形ロール15とで挟まれるととも
に、開口端部11aのしわが押されられる。したがっ
て、カムリング18の先端部18aと成形ロール15の
主成形面15dおよび段差面15eとは、缶11の厚さ
より所定量大きく設定された間隔tを、ネッキング加工
の終了時点で狭めてスライドロール13と成形ロール1
5で開口端部11aを挟んで押さえる間隔制御機構とし
て機能する。
【0038】その後、図2(d)に示すように、内部ロ
ール14が缶11の軸心と同心となる位置まで戻され、
成形ロール15は缶11の外面から離間させられる。そ
して、図2(e)のようにスライドロール13と内部ロ
ール14とが缶11内から抜き出されスピンフローネッ
キング加工が終了することになる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を得ること
ができる。 (1)請求項1記載のネッキング缶の製造装置および請
求項3記載のネッキング缶の製造方法によれば、肩部か
ら縮径を行う際に缶の厚さより所定量大きく設定された
スライドロールと外部ロールとの間隔を、ネッキング加
工の終了時点で狭めてスライドロールと外部ロールで開
口端部を挟んで押さえるので、肩部からの縮径過程で
は、缶の厚みが増してもクリアランスをもってスムーズ
に加工成形可能であり、また、ネッキング加工の終了時
点では、前記間隔を狭めることによりスライドロールと
外部ロールで開口端部を挟んで、しわを押さえることが
できる。したがって、ネック部の肉厚が適正に維持され
るとともに、開口端部のしわを押さえることもでき、良
好な縮径加工を行うことができる。
【0040】(2)請求項2記載のネッキング缶の製造
装置によれば、外部ロールの外周面に、ネッキング加工
の終了時点でカムリングの先端部と対向する部分にスラ
イドロールと外部ロールとの間隔を狭める段差面が形成
されているので、ネッキング加工の終了時点で、カムリ
ングの先端部が外部ロール側に移動しようとして前記間
隔が狭められることにより、スライドロールと外部ロー
ルとによって開口端部を挟持して、容易にしわを押さえ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るネッキング缶の製造装置の一実
施形態を示す要部断面図である。
【図2】 本発明に係るネッキング缶の製造装置の一実
施形態におけるネッキング缶の製造方法を説明するため
の図である。
【図3】 図2のネッキング缶の製造方法における缶の
縮径過程において、ネック部縮径工程を示す要部断面図
である。
【図4】 図2のネッキング缶の製造方法における缶の
縮径過程において、ネック部縮径工程を示す要部断面図
である。
【図5】 図2のネッキング缶の製造方法における缶の
縮径過程において、開口端部成形工程を示す要部断面図
である。
【図6】 本発明に係るネッキング缶の製造装置の従来
例におけるネッキング缶の製造方法を説明するための図
である。
【図7】 図6のネッキング缶の製造方法における缶の
縮径過程を説明するための要部断面図である。
【図8】 図6のネッキング缶の製造方法における缶の
縮径過程において、カムリングで規定する成形ロールと
スライドロールとの間隔が狭い場合のネック部縮径工程
を示す要部断面図である。
【図9】 図6のネッキング缶の製造方法における缶の
縮径過程において、カムリングで規定する成形ロールと
スライドロールとの間隔が狭い場合のネック部縮径工程
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
11 缶 11a 開口端部 11b 肩部 11c ネック部 13 スライドロール 14 内部ロール 15 成形ロール(外部ロール) 15d 主成形面 15e 段差面 18 カムリング 18a カムリングの先端部 A ネッキング缶の製造装置 t スライドロールと成形ロールとの間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶の内部に挿入される内部ロールと、缶
    の外部に配置される外部ロールと、缶の軸線方向に内部
    ロールに対向した状態で移動可能に配され缶の開口端部
    周辺に嵌入されるスライドロールとを具備し、加工時に
    内部ロールおよびスライドロールの外周面に外部ロール
    を近接させ、これらロール間に缶を挟んで開口端部に向
    けて縮径し、肩部を基端として縮径されたネック部を成
    形するネッキング缶の製造装置であって、 前記スライドロールと前記外部ロールとの間隔を制御す
    る間隔制御機構を備え、 該間隔制御機構は、前記肩部から縮径を行う際に前記缶
    の厚さより所定量大きく設定された前記間隔を、ネッキ
    ング加工の終了時点で狭めてスライドロールと外部ロー
    ルで前記開口端部を挟んで押さえるように設定されてい
    ることを特徴とするネッキング缶の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネッキング缶の製造装置
    において、 前記間隔制御機構は、前記スライドロールの半径方向外
    側に固定され前記外部ロールの外周面に先端部を当接さ
    せて前記間隔を規定するカムリングを備え、 前記外部ロールの外周面には、ネッキング加工の終了時
    点で前記カムリングの先端部と対向する部分に前記間隔
    を狭める段差面が形成されていることを特徴とするネッ
    キング缶の製造装置。
  3. 【請求項3】 内部ロールを缶の内部に挿入するととも
    に、外部ロールを缶の外部に配置し、これらのロールの
    外周面を近接させ、両ロール間に缶を挟んで開口端に向
    かって縮径し、肩部を基端として縮径されたネック部を
    成形するネッキング缶の製造方法であって、 前記肩部から縮径を行う際に前記缶の厚さより所定量大
    きく設定された前記間隔を、ネッキング加工の終了時点
    で狭めてスライドロールと外部ロールで前記開口端部を
    挟んで押さえる開口端部成形工程を備えていることを特
    徴とするネッキング缶の製造方法。
JP9249046A 1997-09-12 1997-09-12 ネッキング缶の製造装置およびネッキング缶の製造方法 Withdrawn JPH1177202A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504154A (ja) * 2000-07-21 2004-02-12 マッシー, ヨハン 中空加工部材を変形する方法及び成形機
WO2007015560A1 (ja) * 2005-08-04 2007-02-08 Universal Can Corporation 缶ボディ用アルミニウム合金板、di缶およびその製造方法
JP2007061905A (ja) * 2005-08-04 2007-03-15 Universal Seikan Kk Di缶の製造方法
CN108080432A (zh) * 2017-12-14 2018-05-29 郭弘 一种圆筒件的顶部斜边加工装置

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