JPH1176865A - 空気清浄機の陽極板設置構造 - Google Patents

空気清浄機の陽極板設置構造

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JPH1176865A
JPH1176865A JP24727697A JP24727697A JPH1176865A JP H1176865 A JPH1176865 A JP H1176865A JP 24727697 A JP24727697 A JP 24727697A JP 24727697 A JP24727697 A JP 24727697A JP H1176865 A JPH1176865 A JP H1176865A
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JP
Japan
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anode plate
dust collecting
diameter portion
adapter
front surface
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JP24727697A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Fujimura
靖之 藤村
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Kankyo Co Ltd
Original Assignee
Kankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単でかつ少ない部品点数によって陽極板を
常に集塵面に設置した状態とすることができ、環境温度
の変化に起因した陽極板の集塵面からの離間を防止する
ことができる空気清浄機の陽極板設置構造を得ること。 【解決手段】 空気清浄機1は、陽極板50の前面部4
0への設置は、陽極板50の長手方向中央寄り位置53
のみにて前面部40に固定され、陽極板50の長手方向
両端部51、52が前面部40に押圧された押圧設置状
態となるように行われる。これにより、陽極板50の前
面部50からの浮き上がりを防止する。したがって、陽
極板50と陰極線14との接近による異常放電を防止で
きる。また、前面部40に集塵紙を設置した場合に、陽
極板50の長手方向両端部51、52の浮き上がりに起
因した前面部40と集塵紙との間の隙間の発生を回避
し、塵埃の集塵不良を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄機の陽極
板設置構造に関し、特に空気中の塵埃を帯電させてクー
ロン力で引き寄せることによって集塵する静電式の空気
清浄機の陽極板設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、陽極、陰極、電源回路部を備
え、陽極と陰極に直流高電圧を印加することよって空気
中の塵埃を負に帯電せしめ、帯電した塵埃と陽極との間
に働くクーロン力を用いて集塵する静電式の空気清浄機
がある。
【0003】図6は、従来の空気清浄機を概略的に示す
斜視説明図である。図示した空気清浄機は、壁に掛けて
使用する壁掛け設置型の空気清浄機であり、マイナスイ
オンを発生させる機構を備えた本体部10と、本体部1
0の後方を閉鎖し、設置される壁面と当接する後体部3
0と、本体部10の前面部11に着脱可能に装着される
カバー32とを備えている。図中では、カバー32を取
り外した状態を示している。
【0004】本体部10は、絶縁性を有するABS樹脂
により成形されており、前面部11は、上方部11a及
び下方部11bから本体部10の中央部分へ移行するに
したがってなだらかに窪んだ形状とされ縦断面が上下方
向に対称な2次曲線に形成され、横断面が一直線状に形
成された集塵面12を有している。
【0005】そして、集塵面12の中央部分左右位置に
は、前面側に所定高さで突出するイオン化線台部13
a、13bが対峙して設けられており、イオン化線台部
13a、13b間には負の直流高電圧が印加される陰極
線としての役割を果たすイオン化線14が張架されてい
る。
【0006】また、イオン化線14の上方位置及び下方
位置には、アルミ材あるいはチタン材等の金属製材料に
よって構成され、左右方向に亘って所定長さ及び所定幅
を有する略帯型平板形状に形成された集塵板15、16
が、集塵面12に設置されている。
【0007】集塵板15、16は、イオン化線14を中
心として上下方向に対称の位置に設けられており、それ
ぞれ長手方向両端部の2箇所が締結手段等によって集塵
面12と固定されている。これら集塵板15、16は、
正の直流高電圧が印加される陽極板としての役割を果た
す。
【0008】カバー32は、集塵面12の前方を覆うよ
うに装着されるものであり、全面に亘って所定形状に穿
設された貫通孔34が複数設けられている。
【0009】そして、使用状態において、集塵面12上
には集塵紙(図示せず)が重ねられて集塵面12と密着
するように設置され、イオン化線14に例えば8000
ボルト程度のマイナス高電圧が与えられ、集塵板15、
16には8000ボルト程度のプラス高電圧が与えられ
る。
【0010】これにより、イオン化線14と集塵板1
5、16との間にはコロナ放電が発生し、空気中の塵埃
は、負に帯電され、クーロン力によって集塵板15、1
6方向へ引き寄せられる。
【0011】この際に、集塵面12の縦断面形状が2次
曲線形状をなしていることから、集塵面12の前方側か
らイオン化線14に向かい、集塵面12に沿って上下方
向に流れる空気の流れ(イオン風)が平面形状のものに
比べより良好に発生する。
【0012】そして、クーロン力によって集塵版15、
16側へと引き寄せられた塵埃は、集塵板15、16の
前面側に配置された集塵紙に引っ掛かることによって、
空気中の塵埃を集塵し、空気を清浄している。
【0013】上記構成を有する従来の空気清浄機は、集
塵面12はABS製等の樹脂材料によって形成され、集
塵板15、16はアルミ材あるいはチタン材等の金属製
材料によって形成されている。
【0014】したがって、環境温度が低い場合、例え
ば、空気清浄機が寒さの厳しい地域や酷寒環境下で使用
されたとき、集塵面12を形成する樹脂材料及び集塵板
15、16を構成する金属性材料は収縮し、その際に構
成する材料によって、すなわち、樹脂製材料は大きく、
金属製材料は小さく収縮するという収縮率の相違を生ず
る。
【0015】したがって、集塵板15、16の両端部が
締結部材等によって集塵面12と固定されている場合、
収縮率の相違から集塵板15、16の長手方向中央部分
が集塵面12から浮き上がった状態となる。これによ
り、集塵板15、16とイオン化線14とが接近して異
常放電を起こしたり、集塵面12と集塵紙との間に隙間
が生じて塵埃の集塵不良の原因となるおそれがあった。
【0016】そこで、このような環境温度によって影響
を受けることがないように、集塵板15、16の固定方
法として、まず第1に、集塵板15、16の中央部1箇
所留めによる固定が考えられる。
【0017】しかし、この方法では、集塵板15、16
の両端部は集塵面12に固定されていないことから、集
塵板15、16のそり等によって集塵板15、16の両
端部が集塵面12から浮き上がり、上述と同様に異常放
電や集塵不良の原因となるおそれがあった。
【0018】そこで、このような不具合を防止する対策
として、集塵板15、16の一方端部をネジ止め固定
し、他方端部を集塵板15、16の長手方向への移動を
許容しかつ集塵面12に係止できるスライド係止機構を
採用していた。これによれば、環境温度に起因した集塵
板15、16と集塵面12との収縮率の相違を吸収する
ことができ、集塵板15、16が集塵面12から浮き上
がってしまうことを防止できる。
【0019】図7は、図6のA−A線断面図であり、図
6における集塵板15の他方端部15bを固定する皿ネ
ジ17をスライド係止機構20に代えたものを示してい
る。
【0020】集塵面12は、図示したように、本体部1
0の左右方向に一直線形状をなすように形成されてお
り、集塵板15が設置されている。集塵板15は、長手
方向両端部において本体部10と係止されており、集塵
板15の一方端部15aは、締結手段である皿ねじ17
によって本体部10と固定されている。そして、一方端
部15aに設けられた貫通孔18には、皿ネジ17を取
り付けた状態で皿ネジ17の頭部が集塵板15の外表面
と面一となるように座ぐりが施されている。
【0021】集塵板15の他方端部15bは、集塵板1
5の長手方向の伸縮による移動を許容するスライド係止
機構20によって本体部10に係止されている。スライ
ド係止機構20は、集塵面12の所定位置に集塵板15
の長手方向に伸長し所定幅にて穿設された溝孔21と、
溝孔21と係合して案内されかつ他方端部15bと固定
されるスライド部22とを有している。
【0022】図8は、図7の要部を拡大した断面説明図
であり、図9は、スライド部22の斜視説明図である。
スライド部22は、図9に示したように、凸起部材23
と平板部材24とを備えている。凸起部材23は、溝孔
21内にて溝孔長手方向に案内される略矩形の立方体形
状をなし、平板部材24は、突出部材23の下方にて溝
孔21内に没入しない大きさを有する略平板形状に形成
されている。
【0023】そして、図8に示したように、凸起部材2
3の頭頂面25は、締結手段である皿ネジ17によって
集塵板15と固定され、溝孔21の外縁部は平板部材2
4と集塵板15との間に挟持されている。これにより、
集塵板15の他方端部15bは、集塵面12に係止され
た状態で集塵板15の長手方向に溝孔21の長さ範囲だ
け移動することができる。
【0024】上記構成を有する空気清浄機を酷寒環境化
に置いた場合、集塵面12の収縮率は大きく、集塵板1
5の収縮率は小さい。したがって、集塵板15の他端部
15bは、図7中、矢印C方向へ移動し、集塵板15と
集塵面12との間に生じる伸縮率の相違を吸収する。こ
れにより、集塵板15と集塵面12との収縮率の相違か
ら生ずる、集塵板15の集塵面12からの浮き上がりを
防止していた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スライド係止機構20の場合、スライド板15及び集塵
面12の伸縮によるスライド部22のスムーズなスライ
ドを確保するために、平板部材24と集塵板15との間
隔の設定は微妙であり、調整が困難であることから、ス
ライド部22と集塵面12との間には僅かな隙間が生じ
る場合がある。
【0026】このような場合に、清掃等のメンテナンス
により集塵面12に水分が付着したときには、上述の隙
間から侵入した水分が溝孔21を通過して裏面27側に
入り込み、イオン化線14側の電気配線との間にショー
トを起こし、電気的な不具合を起こすおそれがあった。
【0027】また、集塵板15、16がアルミ材によっ
て構成されているものでは、酸化した場合に集塵板1
5、16表面上に微細なアルミ酸化粒が発生する。そし
て、このアルミ酸化粒が溝孔21から裏面27側に侵入
した場合には、裏面27側でイオン化線14側の電気配
線との間にリークを起こし、水分が進入した場合と同様
に電気的な不具合を起こすおそれがあった。
【0028】更に、スライド係止機構20を採用した場
合には、組立作業が複雑でかつ部品点数が増加するため
にコスト高を招来していた。また、スライド係止機構2
0のスライドを常に有効に機能させるためには、皿ネジ
18の微妙な締め付けトルクの調整が必要であり、この
トルク管理は困難で歩留まりが悪いという問題を有して
いた。
【0029】本発明は、上述のような問題点及び種々の
不具合を解決すべくなされたものであり、その目的は、
簡単でかつ少ない部品点数によって集塵板を常に集塵面
に設置した状態とすることができ、環境温度の変化に起
因した集塵板の集塵面からの離間を防止することができ
る空気清浄機を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載の空気清浄機の陽極板設
置構造は、陽極板の前面部への設置が、陽極板の長手方
向中央寄り位置のみにて前面部に固定され、陽極板の長
手方向両端部が前面部に押圧された押圧設置状態となる
ように行われる。
【0031】したがって、環境温度に応じて陽極板の長
手方向両端部は、陽極板の長手方向に自由に移動し、陽
極板と基体との伸縮率の相違を吸収することができる。
また、その際に、陽極板の長手方向両端部は基体より離
間せず、陽極板全体若しくはその一部が前面部から浮き
上がることを防止することができる。
【0032】請求項2に記載の空気清浄機の陽極板設置
構造は、前記押圧設置状態は陽極板を弾性部材にて形成
し、前面部を陽極板の長手方向に凹状の円弧を形成する
ように湾曲形成して得られる。
【0033】したがって、陽極板を前面部に設置した際
に、陽極板は前面部に沿って湾曲状に弾性変形して設置
される。この場合、陽極板には元の平板状態に戻ろうと
する復元力が働き、この復元力は陽極板の長手方向両端
部を前面に押圧する力となる。その結果、簡単な構成で
かつ別部材を設けることなく、陽極板の長手方向両端部
を前面部に押圧した押圧設置状態とすることができ、上
記請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】請求項3に記載の空気清浄機の陽極板設置
構造は、前記押圧設置状態は陽極板を弾性部材にて形成
し、前面部に対して凹状の円弧を形成するように湾曲形
成して得られる。
【0035】したがって、陽極板を前面部に設置した際
に、陽極板は前面部に沿って平板状に弾性変形して設置
される。この場合、陽極板には元の湾曲形状に戻ろうと
する復元力が働き、この復元力は陽極板の長手方向両端
部を前面部に押圧する力となる。その結果、簡単な構成
でかつ別部材を設けることなく、陽極板の長手方向両端
部を前面部に押圧した押圧設置状態とすることができ、
上記請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】請求項4に記載の空気清浄機の陽極板設置
構造は、前記押圧設置状態は基体に穿設され一端側に大
径部を他端側に小径部を形成する貫通孔と、貫通孔内に
大径部側から回転不能状態となるように装填され、該装
填状態で小径部から突出するネジ部を有するアダプタ
と、アダプタの装填状態で貫通孔内の大径部と小径部と
の段差部とアダプタとの間に設置され両者間を密閉する
パッキンと、ネジ部と螺合することによってアダプタを
基体に固定する第1固定手段と、基体の前面部上に設置
される陽極板をアダプタに固定する第2固定手段と、に
より構成される装着手段によって得られる。
【0037】したがって、アダプタを貫通孔内に装填し
た場合に、アダプタは回転しない状態で装填されるの
で、段差部とアダプタとの間に設置されるパッキンは、
捩れたり捻れたりするおそれがなく、両者間を確実に密
閉することができる。これにより、前面部側から貫通孔
を介した異物の侵入を防止することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図に基づいて説明する。尚、上述した従来技術にお
いて述べた空気清浄機1と同様の構成要素には、同一の
符号を付することでその詳細な説明を省略する。
【0039】図1は、本実施の形態における空気清浄機
1を、カバー32を外した状態で概略的に示した斜視説
明図である。図示したように、前面部11は、上方部1
1a及び下方部11bの間に集塵面40を備えている。
【0040】集塵面40は、上方部11a及び下方部1
1bから本体部10の中央部分へ移行するにしたがって
なだらかに窪んだ形状とされ縦断面が上下方向に対称な
2次曲線に形成されており、クーロン力により発生した
空気の流れを本体部10の上下方向になめらかに分流す
るという作用を有する。
【0041】そして、集塵面40には、イオン化線14
を間に介して上下位置に集塵板50が設置されている。
集塵板50は、所定の弾性力を有する金属製材料の薄板
平板部材により構成され、長手方向が集塵面40の左右
方向に伸長しかつ所定幅を有した略帯型形状に形成され
ている。
【0042】図2は、図1のD−D線断面図であり、図
3は、図2における集塵板50の集塵面40への装着を
概念的に説明する説明図である。図2及び図3に示した
ように、集塵面40の横断面形状は、中央部分が集塵面
40の左右方向両端側よりも僅かに後方に位置する凹状
円弧を形成するように湾曲形成されている。
【0043】ここで、集塵板50は、図3中(A)に示
したように、集塵面40に設置される前は左右方向に伸
長する一直線形状を有しているが、設置後は、図中
(B)に示したように、集塵面40の形状に沿うように
湾曲形状に弾性変形される。そして、集塵板50は、図
2に示したように、そのほぼ中央位置53を集塵面40
と設置手段によって一点留め固定される。
【0044】これにより、集塵面40に設置された集塵
板50には、再び一直線形状に復元しようとする復元力
が働いており、その長手方向両端部51、52は常に集
塵面40に押圧された状態とすることができる。
【0045】したがって、例えば、上記構成を有する空
気清浄機1が酷寒状況におかれ、集塵面40と集塵板5
0がそれぞれ収縮した場合であっても、集塵板50の長
手方向両端部51、52は集塵面40に対してその相対
位置を自由に変更することができ、かつ集塵板50の長
手方向両端部51、52は、常に集塵面40と接触して
集塵板50の集塵面40からの浮き上がりによる離間を
防止することができる。これにより、集塵板とイオン化
線とが不用意に接近することを回避して、両者間の異常
放電を防止することができる。
【0046】次に、集塵板50の集塵面40への設置手
段について以下に説明する。上述のように、横断面が湾
曲形状をなした集塵面40は、図2に示したように、そ
のほぼ中央位置に集塵板50を集塵面40に設置するた
めの接続アダプタ60が装填される凹部41が設けられ
ている。
【0047】図4は、図2のE部を拡大して示した拡大
説明図である。凹部41は、図示したように、集塵面4
0に所定深さで凹設された大径部42と、大径部42よ
りも小さい径で底部43に貫通する小径部44と、大径
部42の上部には大径部42よりも大きい径で集塵面4
0に開口する開口部45と、を有している。また、大径
部42と開口部45には、図中上下方向に亘って内周面
の一部がフラット状に形成された平面部(図示せず)が
設けられている。
【0048】そして、凹部41内には、接続アダプタ6
0は装填されている。図5は、接続アダプタ60及び接
続アダプタ60と凹部41との間に介在されるパッキン
61の斜視説明図である。接続アダプタ60は、導電性
部材、本実施の形態では真鍮C3603にニッケルメッ
キを施した部材により構成されており、図示したよう
に、略円柱形状の胴部62と、胴部62の頭頂部に設け
られ胴部62よりも大きい径を有する略円板形状のフラ
ンジ部63とを有している。
【0049】そして、胴部62の下部に胴部62よりも
小さい径で軸方向に所定長さ延出するネジ部64と、フ
ランジ部63から軸方向に所定深さ穿穴され螺刻された
雌ねじ部65と、を有している。また、胴部62とフラ
ンジ部63の側部には、周面の一部がフラット状に形成
され、側方視にて略T字形状をなすフラット部66が設
けられている。
【0050】パッキン61は、弾力性を有するシリコン
材にて構成されており、中心にネジ部64が挿通可能な
孔61aを備えた所定の厚みを有するワッシャ形状に形
成されている。
【0051】そして、接続アダプタ60は、図4に示し
たように、凹部41内に装填され、胴部62は大径部4
2内に、フランジ部63は開口部45内に嵌入され、図
中上方から集塵板50を貫通して接続アダプタ60の雌
ねじ部65内に螺入される締結ねじ68によって集塵板
50と接続固定される。
【0052】また、接続アダプタ60は、小径部44を
貫通して図中下方に突出したネジ部64が第1固定手段
であるナット67と螺合されることによって凹部41内
に固定される。
【0053】この際に、パッキン61は、フランジ部6
3と開口部45との係合によって、胴部62の底面62
aと凹部41の底部43との間にて若干押し潰される状
態で介在させられる。すなわち、フランジ部63によっ
て、底面62aの位置を位置決めしてパッキン61の潰
し代を調整している。
【0054】したがって、若干押し潰されたパッキン6
1によって大径部42と小径部44との間をシールする
ことができる。これにより、例えば、集塵板50側から
内方への異物の侵入、例えば導電性の液体や粉体等の侵
入を防止することができ、これらの侵入による電気的な
不具合を防止することができる。
【0055】また、接続アダプタ60は、凹部41内に
てフラット部66と凹部41の平面部とが対向すること
によって、凹部41内にて回転しないように規制されて
いる。
【0056】したがって、ナット67をネジ部64と螺
合した際に、パッキン61の共回りに起因する捩れや捻
りを防止することができるという作用を有する。これに
より、パッキン61を底面62aと底部43との間にて
正常な状態で挟持することができ、大径部42と小径部
44との間を確実にシールすることができる。
【0057】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨内にて種々の変更が可能
である。例えば、本実施の形態では、集塵面40の横断
面形状を略凹状の湾曲形状とし、これと対向する集塵板
50を長手方向に一直線上に形成された平面形状とした
が、これに限定されるものではなく、集塵面40の横断
面形状が一直線形状をなす平面形状に形成し、集塵板5
0の形状を集塵板50の長手方向両端部51、52が集
塵面40に接近し、中央位置53が集塵面40から離間
した状態、すなわち集塵面40に対して凹状に湾曲形成
しても良い。
【0058】これによれば、集塵板50の長手方向両端
部51、52が常に集塵面40に押圧された状態とする
ことができ、上述の実施の形態と同様の作用を得ること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空気
清浄機によれば、簡単な構成によって集塵板の長手方向
両端部を集塵面に押圧された押圧設置状態とすることが
でき、環境温度に起因した伸縮率の相違によって集塵板
が集塵面から浮き上がってしまうことを防止することが
できる。これにより、集塵板とイオン化線とが不用意に
接近することを回避して、これに起因した異常放電を防
止することができる。
【0060】また、集塵面に集塵紙を設置した場合に、
集塵板の長手方向両端部の浮き上がりによる集塵面と集
塵紙との間の隙間の発生を防止し、塵埃の集塵不良を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における空気清浄機を、カバーを
外した状態で概略的に示した斜視説明図である。
【図2】図1のD−D線断面図である。
【図3】図2における集塵板の集塵面への装着を概念的
に説明する説明図である。
【図4】図2のE部を拡大して示した拡大説明図であ
る。
【図5】接続アダプタ及び接続アダプタに装着されるパ
ッキンの斜視説明図である。
【図6】従来説明図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図7のB部を拡大して示した拡大説明図であ
る。
【図9】従来の集塵板の設置構造を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 空気清浄機 10 基体 14 イオン化線(陰極線) 40 集塵面(前面部) 50 集塵板(陽極板) 60 接続アダプタ 67 ナット(第1固定手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成要素を装着する所定形状の基体と、
    該基体の前面部上に所定長さ伸長して張架された負の直
    流高電圧が印加される陰極線と、該陰極線に略平行に伸
    長するように前記基体の前面部上に設置された正の直流
    高電圧が印加される陽極板とを備え、空気中の塵埃を前
    記陰極線から放出される電子により負に帯電させ、該帯
    電された塵埃と前記陽極板との間に働くクーロン力を用
    いて集塵する静電式の空気清浄機の陽極板設置構造にお
    いて、 前記陽極板の前記前面部への設置は、 前記陽極板の長手方向中央寄り位置のみにて前記前面部
    に固定され、 前記陽極板の長手方向両端部が前記前面部に押圧された
    押圧設置状態となるように行われることを特徴とする空
    気清浄機の陽極板設置構造。
  2. 【請求項2】 前記押圧設置状態は、 前記陽極板を弾性部材にて形成し、 前記前面部を前記陽極板の長手方向に凹状の円弧を形成
    するように湾曲形成して得られることを特徴とする請求
    項1に記載の空気清浄機の陽極板設置構造。
  3. 【請求項3】 前記押圧設置状態は、 前記陽極板を弾性部材にて形成し、 該陽極板を前記前面部に対して凹状の円弧を形成するよ
    うに湾曲形成して得られることを特徴とする請求項1に
    記載の空気清浄機の陽極板設置構造。
  4. 【請求項4】 前記押圧設置状態は、 前記基体に穿設され、一端側に大径部を他端側に小径部
    を形成する貫通孔と、 前記貫通孔内に前記大径部側から回転不能状態となるよ
    うに装填され、該装填状態で前記小径部から突出するネ
    ジ部を有するアダプタと、 前記アダプタの装填状態で、前記貫通孔内の大径部と小
    径部との段差部と前記アダプタとの間に設置され両者間
    を密閉するパッキンと、 前記ネジ部と螺合することによって前記アダプタを前記
    基体に固定する第1固定手段と、 前記基体の前面部上に設置される陽極板を前記アダプタ
    に固定する第2固定手段と、 により構成される装着手段によって行われることを特徴
    とする請求項2〜4のいずれかに記載の空気清浄機の陽
    極板設置構造。
  5. 【請求項5】 各構成要素を装着する所定形状の基体
    と、該基体の前面部上に所定長さ伸長して張架された負
    の直流高電圧が印加される陰極線と、該陰極線に略平行
    に伸長するように前記基体の前面部上に設置された正の
    直流高電圧が印加される陽極板とを備え、空気中の塵埃
    を前記陰極線から放出される電子により負に帯電させ、
    該帯電された塵埃と前記陽極板との間に働くクーロン力
    を用いて集塵する静電式の空気清浄機の陽極板設置構造
    において、 前記陽極板の前記前面部への設置は、 前記基体に穿設され、一端側に大径部を他端側に小径部
    を形成する貫通孔と、 前記貫通孔内に前記大径部側から回転不能状態となるよ
    うに装填され、該装填状態で前記小径部から突出するネ
    ジ部を有するアダプタと、 前記アダプタの装填状態で、前記貫通孔内の大径部と小
    径部との段差部と前記アダプタとの間に設置され、両者
    間を密閉するパッキンと、 前記ネジ部と螺合することによって前記アダプタを前記
    基体に固定する第1固定手段と、 前記基体の前面部上に設置される陽極板を前記アダプタ
    に固定する第2固定手段と、 により構成される装着手段によって行われることを特徴
    とする空気清浄機の陽極板設置構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153504A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
CN111330737A (zh) * 2018-11-26 2020-06-26 盐城盛浩电力设备有限公司 一种高效节能电收尘装置

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JP2006153504A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Jtekt Corp センサ付き転がり軸受装置
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