JPH1175587A - 植物育成装置 - Google Patents

植物育成装置

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JPH1175587A
JPH1175587A JP9251637A JP25163797A JPH1175587A JP H1175587 A JPH1175587 A JP H1175587A JP 9251637 A JP9251637 A JP 9251637A JP 25163797 A JP25163797 A JP 25163797A JP H1175587 A JPH1175587 A JP H1175587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
rhizosphere
box body
installing
culture device
Prior art date
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Pending
Application number
JP9251637A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Abe
和彦 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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    • Y02P60/216

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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】函体中に植物根圏部を設置してこれに噴水散布
する水耕装置において根圏部の環境を向上する。 【解決手段】植物根圏部6を包含するようにして培地装
置7を装着した。培地装置7は布状,網状等の袋のなか
に、繊維質,固形質,鉱物質,有機質等の培地材を充填
した構成であるため、保水性,透水性,通気性,保温
性,安定性,柔軟性等の緩衝能が付与され、根圏環境が
向上して成育が良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物育成装置に係
り、特に省力,省エネルギーに適した水耕装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】函体中に植物根圏部を吊るし、これに散
水装置によって養水分を供給する方式は噴水型水耕装置
として、実開平4−49946号公報並びに特開平7−213180
号公報に代表されるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の方式は省エ
ネルギー,省力,根圏でのガス交換性等の点で優れてい
るが、つぎのような課題が残されていた。即ち根圏部の
大部分は空気並びに噴水流に直接接触し続けるので、植
物によっては過剰水分や過剰空気の弊害が生じることが
あり、また函体中の温湿度が急変化したとき植物によっ
てはその根圏に好ましくない影響を与えることがあっ
た。一方噴水量の制御等運転条件が明確ではなかった。
【0004】それゆえ本発明の目的は、噴水型水耕装置
において、根圏部に適度の保水性,透水性,通気性,保
温性,安定性等を保有させる技術、並びに最適の運転条
件を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を以
下のように達成する。
【0006】第1の発明は、噴水型水耕装置において函
体上面より吊るした植物根圏部の大部分を包含する容積
を持つ培地装置を根圏領域に設置することを特徴として
いる。培地装置は保水性,透水性,保温性,通気性,安
定性等を適宜有するから、水温,水流,水質,気温等の
変化、また根の不安定性を緩衝して根圏部を保護するの
で効果的な植物育成が出来る。
【0007】また、第2の発明は、培地形状を鉢又は平
盆に類似させたので、植物毎に、あるいは複数本纏めて
でも、また植物の大小にかかわらず、どのような根圏に
対しても有効であり、効果的な植物育成が出来る。
【0008】また、第3の発明は、培地装置の枠部を布
状,網状,格子状等の材料で構成したので、水分,空気
等の出入りは常に必要十分である。
【0009】また、第4の発明は、培地装置の内部に種
々の培地を充填するようにしたので、種々の植物に効果
的に対応出来る。
【0010】第5の発明は、培地装置を多孔質体,繊維
質体等の一体もので構成したので、施工が極めて容易で
ある。
【0011】また、第6の発明は、噴水量を温度,日射
量等天候条件に応じて制御するようにしたので、合理
的、且つ省エネルギー的である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1は従来方式を説明するものであり、図
中〔イ〕は従来方式、図2の〔ロ〕及び〔ハ〕は本発明
の方式を示す。図中1は函体、2は噴水チューブ、3は
噴水流、4は植物固定用緩衝材、5は植物上体部、6は
植物根圏部、7は培地装置である。このような構成によ
って、従来方式〔イ〕では植物根圏部6は絶えず噴水流
3によって養水分を与えられている。
【0014】一方、本方式〔ロ〕では培地装置7がある
ため噴水流3は直接に根圏部6に接触はしない。この培
地装置7は植物根圏部6を相当に包含する容量を有して
おり、形状,内容物としては後述〔実施形態2以下〕す
るように、種々提案できる。〔ハ〕の例は培地装置7を
幅広くして平盆状に設置した構成であり、大面積で密植
栽培等の場合に好適である。
【0015】このように植物根圏部6は、函体中の空気
や水流に直接触れることが少なくなるために、水温,気
温,養分組成等が変化した際に伴う影響を被りにくく、
また、培地内では細根や毛根が安定して伸長繁茂出来
る。即ち根圏環境の緩衝能が大幅に向上したことにより
成育が良好になる効果が生ずる。
【0016】図3の実施形態について述べる。図は培地
装置の枠部〔輪郭部〕の断面である。
【0017】〔イ〕は培地装置7の枠部の底面だけに流
路8を設けた例、〔ロ〕は7の上部にも8を設けた例、
〔ハ〕は7の全面に8を設けた例である。〔ハ〕の7を
発展させると格子状,網状,防根シート状等の枠部にな
る。そして〔ニ〕は、扁平な盆状の場合である。
【0018】〔イ〕は水分流動をあまり好まない植物、
例えば球根花等に好適であり、〔ハ〕は反対に水分の多
く要求する植物、例えば葉菜類等に好適である。以上の
形状は鉢に類似しているので、個別の植物に対応出来
る。しかしまた、〔ニ〕のように扁平な盆状とすれば、
密植した場合多数の植物の根部に対応出来る。そして、
底面部には流通路を設けたので、常に新鮮な空気や水分
の出入りが良好である。なお、流通路を底面部にではな
く上部に設置すれば、植物根圏部は常時水中にあること
になり、これは水性植物等に好適な構造となる。
【0019】図4の実施形態について述べる。図は培地
装置7の枠部の断面であり、形状の種類を示す。即ち
〔イ〕は直径φに対して深さdが大きく、縦長の場合、
〔ロ〕は反対に平べったい場合、〔ハ〕は樋状に横長の
場合である。〔イ〕は縦長の根部を形成する植物に、
〔ロ〕は幅広い根圏を形成する植物に、それぞれ好適で
あり、〔ハ〕は一方向に密植する場合に好適である。な
お、この樋状を横方向に拡幅して平盆状にすれば当然図
1の〔ハ〕の例に類似する。
【0020】図5の実施形態について説明する。これは
培地体の例を示すもので、同図〔イ〕は培地体が単一の
例を示し、〔ロ〕は複合の例を示す。例えば、9を繊維
質、10を多孔質、11を石質、12を発泡質等とした
とき、植物に応じて保水力,ミネラルバランス,保温
性,質量感等を考慮して、9から12までの中から選択
して適宜比率で混合することによってその植物の根圏生
育に好適な培地体が得られる。
【0021】さらに他の実施形態として、枠部を特に必
要としないで、培地体だけの場合、例えば硬質の多孔質
体,硬質の繊維塊等で所謂一体ものがある。これは構成
が簡単であるから施工が容易となる利点がある。さらに
また他の実施形態として枠部だけの場合、例えば網状,
格子状等の材料があり、これも構成が簡単であるから施
工容易の利点を有する。
【0022】図6の実施形態について説明する。これは
噴水流の通水パターンあるいはポンプの運転パターンの
例であり、日射量と室温との組合せによって変化させ
る。即ち、晴天で高温の場合には連続運転を、また晴天
でも低温の場合には間歇運転を行う。また、曇天や夜間
にも間歇運転を行うが、高温時と低温時とで間歇の幅を
変化させる。このような運転パターンとすることによっ
て、植物のその時点の求水力等に応じた、また環境制御
に必要最小限の通水パターンとなり、生育上合理的であ
るだけでなく、育成装置の省エネルギー効果も得られ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は、函体の中に植物根圏部を設置
し、その植物根圏部を培地装置で包含し、これに養水分
を噴水させるようにしたので、保水性,透水性,通気
性,保温性,安定性,柔軟性等所謂根圏環境の緩衝能が
向上し、成育が良好になる効果を生じる。また培地装置
の形状,枠部,培地体等の構成を植物品種に応じて変更
調節するようにしたので成育をさらに改善する効果を生
じる。さらにまた、天候や温度条件に応じて運転パター
ンを調節するようにしたので、植物の生理条件に適合し
た根圏環境を創出して成育を一層改善する効果を、合わ
せて省エネルギー効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の植物育成装置の縦断面図。
【図2】本発明の植物育成装置の縦断面図。
【図3】本発明の実施例である培地装置の断面図。
【図4】本発明の実施例である培地装置枠部の断面図。
【図5】本発明の実施例である培地体の断面図。
【図6】本発明の運転パターンを示す特性図。
【符号の説明】
1…函体、2…噴水チューブ、3…噴水流、4…植物固
定用緩衝材、5…植物上体、6…植物根圏部、7…培地
装置、8…流路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱資材等による函体を設置し、その上面
    に適宜開口し、その開口部に植物をその根圏部が函体中
    に懸垂するように設置し、函体下部に噴水装置を設置し
    た水耕装置において、成熟した植物根圏の相当部分を包
    含する容量を有する培地装置を設置したことを特徴とす
    る植物育成装置。
JP9251637A 1997-09-17 1997-09-17 植物育成装置 Pending JPH1175587A (ja)

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JP9251637A JPH1175587A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 植物育成装置

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JPH1175587A true JPH1175587A (ja) 1999-03-23

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015045220A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 水耕栽培用の培地および水耕栽培装置
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CN111669968A (zh) * 2018-02-13 2020-09-15 罗吉斯公司 产品保持器组件

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