JPH117513A - データ記憶管理方法と鍵状データ記憶管理装置及び鍵穴状受容端末 - Google Patents

データ記憶管理方法と鍵状データ記憶管理装置及び鍵穴状受容端末

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JPH117513A
JPH117513A JP15940797A JP15940797A JPH117513A JP H117513 A JPH117513 A JP H117513A JP 15940797 A JP15940797 A JP 15940797A JP 15940797 A JP15940797 A JP 15940797A JP H117513 A JPH117513 A JP H117513A
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Shinji Ishii
晋司 石井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物理的な強度が高く耐水性に優れ、かつ耐タン
パリング性にも優れた鍵状データ記憶管理装置と、その
データ・アクセスに適用される小型の鍵穴状受容端末と
でデータ情報管理方法を提供する。 【解決手段】シリンダ錠等に使用される平鍵の概略形状
を模して形成された硬質性のケーシング23と、平鍵の
握り手の部分に相当するケーシング23の支持部21に
1つ以上内蔵されたデータ記憶管理用のICカード用チ
ップ24と、平鍵の鍵板の部分に相当するケーシング2
3の鍵部22の表面の側面領域に配設され、ICカード
用チップ24の複数の入出力端子25に当該ケーシング
23の内層を介して電気的に接続された複数の鍵部接触
端子26とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵状データ記憶管
理装置及び鍵穴状受容端末に関し、詳しくは、クレジッ
ト・カードなどにICを組み込んで構成されたICカー
ド(Smartcard )の機能を、扉、車、金庫等の施錠用の
シリンダ錠等に使用される平鍵の形態により実現したデ
ータ記憶管理方法とその実施に直接使用する鍵状データ
記憶管理装置、及びこの鍵状データ記憶管理装置に対す
るデータ・アクセスを行う際に、そのコネクタ部分を収
容して使用するための鍵穴状受容端末に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、電子商取引の個人携帯デバイス、
或いは国民ひとり一人の様々な情報を記憶する個人認証
用デバイスとして、ICカードの利用が注目を集めいて
いる。
【0003】この種のICカードは、現在のところ完全
には一般化しておらず、個人認証用デバイスとしての利
用は未だ計画段階にあるものの、薄型軽量で携帯性に優
れているうえ、データの記憶管理用に組み込まれるIC
(以下「ICカード用チップ」という)自身の機能、又
は別途組み込まれるICの機能により、超小型のコンピ
ュータとしても利用が可能であるため、将来的に多くの
人々に浸透することが予想される。特に、ICカード用
チップは量産性が高いため、ICカードが多くの人々に
利用されるようになれば、その低価格化も自ずと実現さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のICカードは、その構造上、既存のクレジット・カー
ドと同様、物理的な強度が割合に低く、外的な力により
破損しやすいため、その携行時には、カード入れ、財
布、定期入れ等に収容して保護対策をとる必要がある。
このことは、普段から各種のカード類を使用している人
々にしてみれば容易に予想のつくことであるが、それら
カード類を使用する習慣の全くない人々や、通常はそれ
を使用する機会のない子供にとっては意外に気が付か
ず、その取扱いも傾向的に乱暴となる。
【0005】例えば、ICカードをズボンのポケットに
入れたまま腰をかけてICカード用チップを壊してしま
ったり、それを衣服のポケットに入れたまま洗濯機にか
けて水に浸してしまったりするのは、その好例である。
特に、ICカードは、プラスチック材料で形成された既
存のクレジット・カードとは異なり、電子部品が使用さ
れているため極めて水濡れに弱く、以上のような水中へ
の投入は厳に避けなければならない。
【0006】また、実際使用されているICカードにお
いては、耐タンパリング性の確保のため、ICカード用
チップ内の秘密データの不正読出しを禁止するための種
々の方策がとられている。しかし、例えば、ICカード
用チップを解析して不当な利益を得ようとする者が、そ
のチップの故障検出技術を悪用して当該秘密データを直
接又は間接的に読み出したり、それを都合のよい値に書
き換えてしまったりすることも考えられ、実際には、こ
ういった不正を完全に防止できるような十分な耐タンパ
リング性は得られていないのが現状である。
【0007】一方、ICカードは、当然、単体では機能
せず、そのデータ・アクセスを行うための受け側の端末
(以下「受容端末」という)が必要となるが、誰にでも
簡単に使用でき誤操作の少ない受容端末とするには、I
Cカード全体を取り込む形態とするのが最も好ましい。
しかし、このような形態では、必然的に、その受容端末
の大きさがICカードのそれより大きくなってしまい、
低価格化を図るための小型化の実現が難しい。
【0008】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次のとおりである。即ち、本発明の第1の目的
は、鍵錠形式を用いて鍵内部記憶データの使用に伴う確
認や更新処理を実現するデータ記憶管理方法を提供せん
とするものである。
【0009】本発明の第2の目的は、物理的な強度が高
く破損しにくい鍵状データ記憶管理装置を提供せんとす
るものである。
【0010】本発明の第3の目的は、耐水性に優れた鍵
状データ記憶管理装置を提供せんとするものである。
【0011】本発明の第4の目的は、耐タンパリング性
に優れた鍵状データ記憶管理装置を提供せんとするもの
である。
【0012】本発明の第5の目的は、鍵状データ記憶管
理装置のデータ・アクセスに適用される小型の鍵穴状受
容端末を提供せんとするものである。
【0013】本発明の他の目的は、明細書、図面、特に
特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとな
ろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決に当り、まず、シリンダ錠等に使用される平鍵の概略
形状を模した硬質性のケーシングを形成し、その握り手
の部分に相当する支持部にICカード用チップ等の電子
回路を絶縁体材料で包囲して内蔵すると共に、鍵板の部
分に相当する鍵部の表面に、上記電子回路の複数の入出
力端子に電気的に接続された複数の鍵部接触端子を配設
し、これにより、既存のICカードの機能を具備する鍵
状データ記憶管理装置を得るとともに鍵錠形式を用いて
当該鍵状データ記憶管理装置の内部記憶データのアクセ
ス使用に伴う確認や更新処理をも実現し得る簡易なデー
タ記憶管理方法を得るという特徴を有する。また、本発
明端末にあっては、上記課題の解決に当り、本発明装置
の鍵部を挿込むことの可能な鍵穴部を形成すると共に、
その鍵穴部の内面に複数の鍵穴部接触端子を配設し、こ
れにより、本発明装置のデータ・アクセスを行う際に適
用される鍵穴状収容端末を得るという特徴を有する。
【0015】さらに、具体的詳細に述べると、当該課題
の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概
念にわたる新規な特徴的構成手法及び手段を採用するこ
とにより、前記目的を達成するよう為される。
【0016】即ち、本発明方法の第1の特徴は、握り手
部分に内部データ記憶手段を設け、当該内部データの入
出力手段を設けた鍵板を、各種用途用受容端末の鍵穴に
挿入して当該鍵穴と入出力手段間で用途実行に必要な内
外部データを相互に授受し合うことにより、鍵錠形式を
用いて前記内部データ記憶手段の内部記憶データをアク
セスし確認や更新して成るデータ記憶管理方法の構成採
用にある。
【0017】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴における入出力手段が、鍵板長手方向に
亙り接触自在に露出して複数埋列した接触端子群から成
るデータ記憶管理方法の構成採用にある。
【0018】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴における内部データ記憶手段
が、1つ以上内蔵されたデータ記憶管理用の電子回路で
あるデータ記憶管理方法の構成採用にある。
【0019】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴における内部データ記憶
手段が、握り手部分を開けて内部から取出し交換するに
当り、鍵穴を通して外部から入出力手段に与えられる電
気的条件が自己の予め記憶する条件と一致したときに限
り、適性な状態で取り出すことができて成るデータ記憶
管理方法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における内部デー
タ記憶手段が、握り手部分を開けて内部から取出し交換
するに当り、鍵穴を通して外部から入出力手段に与えら
れる電気的条件が自己の予め記憶する条件と一致しなか
った場合において、その取出しが試みられた時に、自動
的に自己破壊して成るデータ記憶管理方法の構成採用に
ある。
【0021】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における内部デー
タ記憶手段が、握り手部分を開けて内部から取出し交換
するに当り、鍵穴を通して外部から入出力手段に与えら
れた電気的条件が自己の予め記憶する条件と一致しなか
った場合において、その取出しが試みられた時に、自己
の記憶する内部データの一部又は全部をその取出し直前
に自動消去して成るデータ記憶管理方法の構成採用にあ
る。
【0022】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第3の特徴における複数の電子回路が、鍵穴を通し
て外部から入出力手段に与えられる電気的条件に一致す
る前記電子回路のみを選択起動されて成るデータ記憶管
理方法の構成採用にある。
【0023】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特
徴における鍵穴が、挿込まれた鍵板に設けた入出力手段
と対応して内面に設けたデータ授受手段との間で内外部
データのやり取りを行なって成るデータ記憶管理方法の
構成採用にある。
【0024】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明方
法の第8の特徴におけるデータ授受手段が、鍵穴内面長
手方向に亙り、接触自在に露出して複数埋列した接触端
子群から成るデータ記憶管理方法の構成採用にある。
【0025】本発明装置の第1の特徴は、シリンダ錠等
に使用される平鍵の概略形状を模して形成された硬質性
のケーシングと、平鍵の握り手の部分に相当するケーシ
ングの支持部に1つ以上内蔵されたデータ記憶管理用の
電子回路と、平鍵の鍵板の部分に相当するケーシングの
鍵部の表面所定領域に配設され、電子回路の複数の入出
力端子に当該ケーシングの内層を介して電気的に接続さ
れた複数の鍵部接触端子とを有して成る鍵状データ記憶
管理装置の構成採用にある。
【0026】本発明装置の第2の特徴は、前記発明装置
の第1の特徴におけるケーシングが、金属材料により形
成され、電子回路が、絶縁体材料により包囲された状態
で支持部に内蔵されて成る鍵状データ記憶管理装置の構
成採用にある。
【0027】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第1又は第2の特徴における支持部が、電子回路の
着脱交換を可能とする着脱交換手段を有して成る鍵状デ
ータ記憶管理装置の構成採用にある。
【0028】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第3の特徴における電子回路が、外部から複数の鍵
部接触端子に与えられる電気的条件が自己の予め記憶す
る条件と一致したときに限り、着脱交換手段から適正な
状態で取り出すことができるようプログラムされて成る
鍵状データ記憶管理装置の構成採用にある。
【0029】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第3又は第4の特徴における電子回路が、外部から
複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条件が自己の予
め記憶してる条件と一致しなかった場合において、その
取出しが試みられたときに、自己のハードウェア機能の
一部又は全部をその取出しの直前に自動的に破壊するよ
うプログラムされて成る鍵状データ記憶管理装置の構成
採用にある。
【0030】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第3又は第4の特徴における電子回路が、外部から
複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条件が自己の予
め記憶している条件と一致しなかった場合において、そ
の取出しが試みられたときに、自己の記憶するデータの
一部又は全部をその取出しの直前に自動的に消去するよ
うプログラムされて成る鍵状データ記憶管理装置の構成
採用にある。
【0031】本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴にお
ける支持部に内蔵された電子回路が、2つ以上である場
合、当該電子回路が、外部から複数の鍵部接触端子に与
えられる電気的条件と一致する条件を予め記憶している
特定の個体に限り選択的に機能する鍵状データ記憶管理
装置の構成採用にある。
【0032】本発明装置の第8の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特
徴における電子回路が、ICカード用チップから成る鍵
状データ記憶管理装置の構成採用にある。
【0033】本発明装置の第9の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特
徴における電子回路が、半導体チップとその周辺回路と
から成る鍵状データ記憶管理装置の構成採用にある。
【0034】本発明装置の第10の特徴は、前記発明装
置の第1の特徴における鍵部が、少なくともその一方の
側縁部にシリンダ錠等に適用される鍵構造部を有して成
る鍵状データ記憶管理装置の構成採用にある。
【0035】一方、本発明端末の第1の特徴は、シリン
ダ錠等に使用される平鍵の概略形状を模して形成された
硬質性のケーシングと、平鍵の握り手の部分に相当する
ケーシングの支持部に1つ以上内蔵されたデータ記憶管
理用の電子回路と、平鍵の鍵板の部分に相当するケーシ
ングの鍵部の表面所定領域に配設され、電子回路の複数
の入出力端子に当該ケーシングの内層を介して電気的に
接続された複数の鍵部接触端子とを有して成る鍵状デー
タ記憶管理装置のデータ・アクセスを行う際に適用され
る鍵穴状受容端末であって、鍵状データ記憶管理装置に
おける鍵部を差し込むことができるよう、当該鍵部の断
面寸法よりも若干大きい開口面と当該鍵部の長手寸法に
ほぼ等しい奥行とを有して形成された鍵穴部と、鍵部の
表面所定領域に配設された複数の鍵部接触端子の実配列
に対応するよう鍵穴部の内面所定領域に配設され、当該
鍵穴部に鍵部が差し込まれたときに複数の鍵部接触端子
に対応接触する複数の鍵穴部接触端子とを有して成る鍵
穴状受容端末の構成採用にある。
【0036】本発明端末の第2の特徴は、前記本発明端
末の第1の特徴における複数の鍵穴部接触端子が、複数
の鍵部接触端子との接触に伴い、当該複数の鍵部接触端
子に対し所定の電気的条件を与える鍵穴状受容端末の構
成採用にある。
【0037】本発明端末の第3の特徴は、シリンダ錠等
に使用される平鍵の概略形状を模して形成された硬質性
のケーシングと、平鍵の握り手の部分に相当するケーシ
ングの支持部に1つ以上内蔵されたデータ記憶管理用の
電子回路と、平鍵の鍵板の部分に相当するケーシングの
鍵部の表面所定領域に配設され、電子回路の複数の入出
力端子に当該ケーシングの内層を介して電気的に接続さ
れた複数の鍵部接触端子とを有し、かつ、鍵部が、少な
くともその一方の側縁部にシリンダ錠等に適用される鍵
構造部を有して成る鍵状データ記憶管理装置のデータ・
アクセスを行う際に適用される鍵穴状受容端末であっ
て、鍵状データ記憶管理装置における鍵構造部を含む鍵
部を差し込むことができるよう、当該鍵部の断面寸法よ
りも若干大きい開口面と当該鍵部の長手寸法にほぼ等し
い奥行とを有して形成された鍵穴部と、この鍵穴部に鍵
部が差し込まれたときに、当該鍵部における鍵構造部の
形状を認識する鍵形状認識手段と、鍵部の表面所定領域
に配設された複数の鍵部接触端子の実配列に対応するよ
う鍵穴部の内面所定領域に配設され、当該鍵穴部に鍵部
が差し込まれたときに複数の鍵部接触端子に対応接触す
る複数の鍵穴部接触端子とを有して成る鍵穴状受容端末
の構成採用にある。
【0038】本発明端末の第4の特徴は、前記本発明端
末の第3の特徴における複数の鍵穴部接触端子が、複数
の鍵部接触端子との接触に伴い、当該複数の鍵部接触端
子に対し鍵形状認識手段の認識結果に応じた所定の電気
的条件を与える鍵穴状受容端末の構成採用にある。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態をその装置例及び端末例と方法例につ
き説明する。
【0040】(概要)本発明は、シリンダ錠等に使用さ
れる平鍵の概略形状を模して形成された鍵状データ記憶
管理装置と、この鍵状データ記憶管理装置のデータ・ア
クセスを行う際に適用される鍵穴状受容端末とからデー
タ記憶管理方法を実現する。そこで、装置例及び端末例
と方法例の説明に先立ち、本発明の前提となる平鍵の構
成につき簡単に説明する。
【0041】図4は、ドアや金庫や書庫や各種引出しや
シャッターや車両等に取付けられたシリンダ錠を開閉錠
する通常の一般的な平鍵の構成を示す平面図である。
【0042】同図に示すように、本発明の前提となるこ
の種の平鍵1は、その要部が、手で持つ部分の握り手1
1と、この握り手11の一領域(図の右側)に連なって
形成された鍵板12とから成り、さらに、握り手11の
端部(図の左側)にはホルダ用穴13が形成され、鍵板
12の少なくとも一方の側縁部には、鍵山谷形状を成す
鍵構造部14が形成されたものとなっている。
【0043】なお、ここに示した平鍵1の例は、専ら、
以降に示す装置例との構成上の類似点及び相違点を明ら
かにするのに相応しい代表的なものを挙げたに過ぎず、
その構成は、本発明の要旨とは何ら無関係なものであ
る。以下、以上の平鍵1の構成と対比させながら、本発
明の装置例につき説明する。
【0044】(第1装置例及び方法例)図1は、本発明
の第1装置例に係る鍵状データ記憶管理装置の構成を示
す平面透過図である。
【0045】同図に示すように、本方法例を実施するこ
の本装置例に係る鍵状データ記憶管理装置2は、以上に
示した平鍵1の握り手11の部分に相当する支持部21
と、同じく平鍵1の鍵板12の部分に相当する鍵部22
とから成り、これら支持部21及び鍵部22を以って、
シリンダ錠等に使用される平鍵1の概略形状を模した硬
質性のケーシング23が構成される。このケーシング2
3の形成材料としては、その全体的な物理的な強度を高
めるために、通常の平鍵1を形成するのに用いられるの
と同様な金属材料を用いることが好ましい。
【0046】支持部21には、その端部に、平鍵1にお
けるそれと同様なホルダ用穴13が形成されると共に、
内部データ記憶管理手段であるデータ記憶管理用の電子
回路として、ICカード用チップ24が1つ内蔵され、
鍵部22には、その表面の側面領域に、ICカード用チ
ップ24の複数の入出力端子25(図では8端子)にケ
ーシング23の内層を介して電気的に接続された入出力
手段としての複数の鍵部接触端子26(図では8端子)
が配設される。
【0047】ただし、ICカード用チップ24は、図示
しない絶縁体材料により包囲された状態で支持部21に
内蔵されるようになっており、この絶縁体材料により、
支持部21(或いはケーシング23)との電気的絶縁が
図られると同時に、この鍵状データ記憶管理装置2が過
って水中に投じられた際の耐水性が確保される。
【0048】なお、支持部21に内蔵されるデータ記憶
管理用の電子回路としては、上述のICカード用チップ
24の他、基板上に半導体チップとその周辺回路とから
成るもの(図示せず)を用いてもよい(以下、説明を簡
単にするため、ICカード用チップ24を使用した場合
についてのみ言及する)。また、各鍵部接触端子26
が、所定の絶縁体材料により鍵部22(或いはケーシン
グ23)から絶縁された状態で設けられることは、言う
までもない。
【0049】以上に説明した鍵状データ記憶管理装置2
は、ICカード用チップ24などの所要の電子回路が、
支持部21の内部に永久的に封入された例である。従っ
て、鍵状データ記憶管理装置2の永年使用に伴い、その
内部の電子回路が故障するなどして交換を必要とする事
態が生じても、それは実質的に不可能である。以下、こ
うした不都合を避けるために電子回路を随時に着脱交換
できるようにした例として、第2装置例を説明する。
【0050】(第2装置例及び方法例)図2は、本装置
例に係る鍵状データ記憶管理装置の構成を示す平面透過
図である。なお、本図において、図1に示した各構成要
素と同一又は同等のものについては、同一の符号を付し
てある。
【0051】同図に示すように、本方法例を実施するこ
の本装置例に係る鍵状データ記憶管理装置2′は、第1
の装置例と同様、ホルダ用穴13、支持部21、鍵部2
2、ケーシング23、Iカード用チップ24、複数の鍵
部接触端子26とから成り(その他の要素は、第1装置
例で説明した形態に全て準ずる)、その支持部21の端
部に、ICカード用チップ24の着脱交換を可能とする
着脱交換手段が設けられたものとなっている。
【0052】詳しくは、この着脱交換手段は、支持部2
1においてホルダ用穴13が形成されている側を直線的
に切り欠いてその切片を可動部27とし、この可動部2
7を支持部21に対し一端(図では上側)で回動可能に
支持するヒンジ部28を設けて構成される。そして、I
Cカード用チップ24を交換する場合には、閉状態にあ
る可動部27のロック(図示せず)を解除し、これをヒ
ンジ部28を支点としながら回動させて開状態(図の状
態)とし、これにより外部に露見するICカード用チッ
プ24の一部分を器具などで挟んで取り出すようにす
る。
【0053】なお、以上のように、ICカード用チップ
24を任意に取り出せるような構造とした場合、耐タン
パリング性を確保するために何らかの手段を講じておか
なければならない。本装置例では、ICカード用チップ
24に、以下に示すようなプログラミングを事前に行っ
ておくことで、所要の耐タンパリング性を確保する。
【0054】即ち、本装置例による本方法例では、ま
ず、ICカード用チップ24に、外部から複数の鍵部接
触端子26を介して適正に与えれた特定の電気的条件を
予め記憶させておくと共に、この電気的条件が外部から
与えられているとき(予め記憶させた条件と一致したと
き)に限って、所要の着脱交換を許容するようなプログ
ラムを格納しておく。その際、以上の条件が一致しなか
った場合において、その取出しが無理に試みられたとき
に、その直前に、ICカード用チップ24の自己のハー
ドウェア機能の一部又は全部を自動的に破壊するような
プログラムとしたり、或いは、自己の記憶するデータの
一部又は全部を自動的に消去するようなプログラムとす
ることが可能である。
【0055】なお、以上に説明した本方法例による電気
的条件は、実際には、この鍵状データ記憶管理装置2′
のデータ・アクセスを行う際に適用される後述の鍵穴状
受容端末から与えられるものである。そして、耐タンパ
リング性の確保のための実際の電気的条件の設定に際し
ては、特定の鍵穴状受容端末の側で、所要の着脱交換を
許容するための特定の電気的条件を設定しておき、IC
カード用チップ24の交換の必要が生じたときに、その
特定の鍵穴状受容端末を用いて(これに鍵部22を差し
込んで)所要の着脱交換を行うようにする。
【0056】(変形装置例及び方法例)これまで説明し
た鍵状データ記憶管理装置2,2′は、その支持部21
にICカード用チップ24を1つだけ内蔵させた例であ
るが、本方法例を実施する本装置例では、これを重ね合
せることにより、2つ以上のICカード用チップ24を
任意の接続形態で内蔵させることも可能である(図示せ
ず)。この場合、1つのICカード用チップ24では実
現できない記憶容量や機能が追加できる。なお、内蔵さ
せた2つ以上のICカード用チップ24の着脱交換を可
能な構造とするか否かについては任意であり、図1に示
した構造も図2に示した構造も共に実現可能である。
【0057】ここで、例えば、本方法例では内蔵させた
2つ以上のICカード用チップ24として共に等価的な
ものを用い、かつ、これらを複数の鍵部接触端子26に
対し並列に接続した場合には、その複数の鍵部接触端子
26に与えられる電気的条件と一致する条件を予め記憶
している特定のICカード用チップ24のみを選択的に
機能させ、その電気的条件と一致しない条件を記憶して
いる他のICカード用チップ24の機能を停止させるな
どといった使い方ができる。
【0058】なお、本方法例によれば、この2つ以上の
ICカード用チップ24の選択使用のための実際の電気
的条件の設定は、先に説明した耐タンパリング性の確保
のための設定の手法に準ずる。また、その2つ以上のI
Cカード用チップ24の着脱交換を可能な構造とした場
合における着脱交換の電気的条件の設定についても、以
上に説明した手法に準ずる。
【0059】また、以上に説明した本装置例の鍵状デー
タ記憶管理装置2,2′には、さらに、その鍵部22の
少なくとも一方の側縁部に、シリンダ状等に使用される
平鍵1の鍵構造部14を設けるようにしてもよい(図示
せず)。こうすることで、本方法例の実施に当っては、
鍵状データ記憶管理装置2,2′に、通常の任意の鍵と
しての機能が付加されると同時に、後述する鍵穴状受容
端末との組み合せ使用時には、その鍵構造部14の鍵山
谷形状を当該鍵穴状受容端末に認識させ、このときの認
識結果に基づいて、ICカード用チップ24の着脱交換
のための電気的条件や、2つ以上のICカード用チップ
24の選択使用のための電気的条件を設定させることも
できる。
【0060】(端末例及び方法例)続いて、以上のよう
に構成された第1、第2及び変形装置例と方法例に適用
される端末例につき説明する。
【0061】図3は、本端末例に係る鍵穴状受容端末の
構成を示し、(a)は正面図及び(b)は側面透過図で
ある。
【0062】同図に示すように、本方法例を実施するこ
の鍵穴状受容端末3は、前述した鍵状データ記憶管理装
置2,2′における鍵部22を差し込むことができるよ
う、鍵部22の断面寸法より若干大きい開口面とその鍵
部22の長手寸法にほぼ等しい奥行とを有して形成され
た鍵穴部31と、鍵部22の表面の側面領域に配設され
た複数の鍵部接触端子26の実配列に対応するよう鍵穴
部31の内面の側面領域に配設され、その鍵穴部31に
鍵部22が差し込まれたときに複数の鍵部接触端子26
に対応接触する複数の鍵穴部接触端子32(図では8端
子)とを有して成る。
【0063】そして、この鍵穴状受容端末3による本方
法例は、その複数の鍵穴部接触端子32が鍵部22の複
数の鍵部接触端子26に接触するのに伴い、その複数の
鍵部接触端子22に対し、所定の電気的条件、即ち、1
つ以上のICカード用チップ24の着脱交換を可能な構
造とした場合における着脱交換の電気的条件や、2つ以
上のICカード用チップ24の選択使用のための電気的
条件を与えるものである。
【0064】(変形端末例及び方法例)前述した鍵状デ
ータ記憶管理装置2,2′のうち、変形装置例の最後に
示した鍵構造部14を有するものを受け入れるための本
方法例を実施する鍵穴状受容端末3(図示せず)を構成
するには、上述の鍵穴部31及び複数の鍵穴部接触端子
32に加え、鍵穴部31に鍵部22が差し込まれたとき
に、その鍵部22における鍵構造部14の形状を認識す
る鍵形状認識手段(図示せず)を設ける。
【0065】なお、この鍵形状認識手段は、鍵部22の
鍵構造部14の形状を認識できるものであれば、どのよ
うな形態であっても差し支えないが、最も簡便な形態を
採ろうとする場合には、シリンダ錠等の機構をそのまま
適用すればよい。
【0066】そして、この鍵穴状受容端末3による本方
法例においては、その複数の鍵穴部接触端子32が鍵部
22の複数の鍵部接触端子26に接触するのに伴い、そ
の複数の鍵部接触端子22に対し、鍵形状認識手段の認
識結果に応じた前述の種々の電気的条件を与えるように
すればよい。
【0067】以上、本発明の実施の形態につき装置例及
び端末例と方法例を挙げて説明したが、本発明は、必ず
しも上述の手段及び手法にのみ限定されるものではな
く、本発明にいう目的を達成し、後述する効果を有する
範囲内において、適宜変更実施することが可能なもので
ある。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ば、曲げなどの外的な力に対する物理的な強度が高まっ
て破損しにくくなると同時に、耐水性及びこれに伴う耐
腐食性が飛躍的に向上し、加えて、耐タンパリング性も
確実に確保される。また、本発明方法によれば、2つ以
上の電子回路を内蔵させた場合には、利便性が広がるば
かりか、複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条件の
違いにより、その電子回路を選択的に機能させることも
可能となる。さらに、カード類を持つ習慣のない人々に
も、通常の鍵と同じ感覚で気軽に取り扱うことができ
る。
【0069】一方、本発明端末にあっては、本発明装置
と組み合わせて本発明方法の鍵錠形式とすることによ
り、小型化及びこれに伴う低価格化が容易に実現され、
双方を併せ、本発明は、個人携帯用のセキュリティ・デ
バイスとして極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1装置例に係る鍵状データ記憶管理
装置の構成を示す平面透過図である。
【図2】本発明の第2装置例に係る鍵状データ記憶管理
装置の構成を示す平面透過図である。
【図3】本発明の端末例に係る鍵穴状収容端末の構成を
示し、それぞれ(a)は正面図(b)は側面透過図であ
る。
【図4】通常の一般的な平鍵の構成を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1…平鍵 11…握り手 12…鍵板 13…ホルダ用穴 14…鍵構造部 2,2′…鍵状データ記憶管理装置 21…支持部 22…鍵部 23…ケーシング 24…ICカード用チップ 25…複数の入出力端子 26…複数の鍵部接触端子 27…可動部 28…ヒンジ部 3…鍵穴状受容端末 31…鍵穴部 32…複数の鍵穴部接触端子

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】握り手部分に内部データ記憶手段を設け、
    当該内部データの入出力手段を設けた鍵板を、各種用途
    用受容端末の鍵穴に挿入して当該鍵穴と前記入出力手段
    間で用途実行に必要な内外部データを相互に授受し合う
    ことにより、 鍵錠形式を用いて前記内部データ記憶手段の内部記憶デ
    ータをアクセスし確認や更新する、 ことを特徴とするデータ記憶管理方法。
  2. 【請求項2】前記入出力手段は、 前記鍵板長手方向に亙り接触自在に露出して複数埋列し
    た接触端子群からなる、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶管理方
    法。
  3. 【請求項3】前記内部データ記憶手段は、 1つ以上内蔵されたデータ記憶管理用の電子回路であ
    る、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ記憶管
    理方法。
  4. 【請求項4】前記内部データ記憶手段は、 握り手部分を開けて内部から取り出し交換するに当り、 鍵穴を通して外部から入出力手段に与えられる電気的条
    件が自己の予め記憶する条件と一致したときに限り、適
    性な状態で取り出すことができる、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のデータ記
    憶管理方法。
  5. 【請求項5】前記内部データ記憶手段は、 握り手部分を開けて内部から取出し交換するに当り、 鍵穴を通して外部から入出力手段に与えられる電気的条
    件が自己の予め記憶する条件と一致しなかった場合にお
    いて、その取出しが試みられた時に、自動的に自己破壊
    する、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のデー
    タ記憶管理方法。
  6. 【請求項6】前記内部データ記憶手段は、 握り手部分を開けて内部から取出し交換するに当り、 鍵穴を通して外部から入出力手段に与えられた電気的条
    件が自己の予め記憶する条件と一致しなかった場合にお
    いて、その取出しが試みられた時に、自己の記憶する内
    部データの一部又は全部をその取出し直前に自動消去す
    る、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のデー
    タ記憶管理方法。
  7. 【請求項7】前記複数の電子回路は、 鍵穴を通して外部から入出力手段に与えられる電気的条
    件に一致する前記電子回路のみを選択起動される、 ことを特徴とする請求項3に記載のデータ記憶管理方
    法。
  8. 【請求項8】前記鍵穴は、 挿込まれた鍵板に設けた入出力手段と対応して内面に設
    けたデータ授受手段との間で内外部データのやり取りを
    行なう、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    に記載のデータ記憶管理方法。
  9. 【請求項9】前記データ授受手段は、 前記鍵穴内面長手方向に亙り、接触自在に露出して複数
    埋列した接触端子群からなる、 ことを特徴とする請求項8に記載のデータ記憶管理方
    法。
  10. 【請求項10】シリンダ錠等に使用される平鍵の概略形
    状を模して形成された硬質性のケーシングと、 前記平鍵の握り手の部分に相当する前記ケーシングの支
    持部に1つ以上内蔵されたデータ記憶管理用の電子回路
    と、 前記平鍵の鍵板の部分に相当する前記ケーシングの鍵部
    の表面所定領域に配設され、前記電子回路の複数の入出
    力端子に当該ケーシングの内層を介して電気的に接続さ
    れた複数の鍵部接触端子とを有して成る、 ことを特徴とする鍵状データ記憶管理装置。
  11. 【請求項11】前記ケーシングは、 金属材料により形成され、 前記電子回路は、 絶縁体材料により包囲された状態で前記支持部に内蔵さ
    れて成る、 ことを特徴とする請求項10に記載の鍵状データ記憶管
    理装置。
  12. 【請求項12】前記支持部は、 前記電子回路の着脱交換を可能とする着脱交換手段を有
    して成る、 ことを特徴とする請求項10又は11に記載の鍵状デー
    タ記憶管理装置。
  13. 【請求項13】前記電子回路は、 外部から前記複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条
    件が自己の予め記憶する条件と一致したときに限り、前
    記着脱交換手段から適正な状態で取り出すことができる
    ようプログラムされて成る、 ことを特徴とする請求項12に記載の鍵状データ記憶管
    理装置。
  14. 【請求項14】前記電子回路は、 外部から前記複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条
    件が自己の予め記憶してる条件と一致しなかった場合に
    おいて、その取出しが試みられたときに、自己のハード
    ウェア機能の一部又は全部をその取出しの直前に自動的
    に破壊するようプログラムされて成る、 ことを特徴とする請求項12又は13に記載の鍵状デー
    タ記憶管理装置。
  15. 【請求項15】前記電子回路は、 外部から前記複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条
    件が自己の予め記憶している条件と一致しなかった場合
    において、その取出しが試みられたときに、自己の記憶
    するデータの一部又は全部をその取出しの直前に自動的
    に消去するようプログラムされて成る、 ことを特徴とする請求項12又は13に記載の鍵状デー
    タ記憶管理装置。
  16. 【請求項16】前記支持部に内蔵された電子回路が2つ
    以上である場合、 当該電子回路は、 外部から前記複数の鍵部接触端子に与えられる電気的条
    件と一致する条件を予め記憶している特定の個体に限り
    選択的に機能する、 ことを特徴とする請求項10、11、12、13、14
    又は15に記載の鍵状データ記憶管理装置。
  17. 【請求項17】前記電子回路は、 ICカード用チップから成る、 ことを特徴とする請求項10、11、12、13、1
    4、15又は16に記載の鍵状データ記憶管理装置。
  18. 【請求項18】前記電子回路は、 半導体チップとその周辺回路とから成る、 ことを特徴とする請求項10、11、12、13、1
    4、15又は16に記載の鍵状データ記憶管理装置。
  19. 【請求項19】前記鍵部は、 少なくともその一方の側縁部にシリンダ錠等に適用され
    る鍵構造部を有して成る、 ことを特徴とする請求項10、11、12、13、1
    4、15、16、17又は18に記載の鍵状データ記憶
    管理装置。
  20. 【請求項20】シリンダ錠等に使用される平鍵の概略形
    状を模して形成された硬質性のケーシングと、平鍵の握
    り手の部分に相当する前記ケーシングの支持部に1つ以
    上内蔵されたデータ記憶管理用の電子回路と、平鍵の鍵
    板の部分に相当する前記ケーシングの鍵部の表面所定領
    域に配設され、前記電子回路の複数の入出力端子に当該
    ケーシングの内層を介して電気的に接続された複数の鍵
    部接触端子とを有して成る鍵状データ記憶管理装置のデ
    ータ・アクセスを行う際に使用される鍵穴状受容端末で
    あって、 前記鍵状データ記憶管理装置における鍵部を差し込むこ
    とができるよう、当該鍵部の断面寸法よりも若干大きい
    開口面と当該鍵部の長手寸法にほぼ等しい奥行とを有し
    て形成された鍵穴部と、 前記鍵部の表面所定領域に配設された複数の鍵部接触端
    子の実配列に対応するよう前記鍵穴部の内面所定領域に
    配設され、当該鍵穴部に前記鍵部が差し込まれたときに
    前記複数の鍵部接触端子に対応接触する複数の鍵穴部接
    触端子とを有して成る、 ことを特徴とする鍵穴状受容端末。
  21. 【請求項21】前記複数の鍵穴部接触端子は、 前記複数の鍵部接触端子との接触に伴い、当該複数の鍵
    部接触端子に対し所定の電気的条件を与える、 ことを特徴とする請求項20に記載の鍵穴状受容端末。
  22. 【請求項22】シリンダ錠等に使用される平鍵の概略形
    状を模して形成された硬質性のケーシングと、平鍵の握
    り手の部分に相当する前記ケーシングの支持部に1つ以
    上内蔵されたデータ記憶管理用の電子回路と、平鍵の鍵
    板の部分に相当する前記ケーシングの鍵部の表面所定領
    域に配設され、前記電子回路の複数の入出力端子に当該
    ケーシングの内層を介して電気的に接続された複数の鍵
    部接触端子とを有し、かつ、前記鍵部が、少なくともそ
    の一方の側縁部にシリンダ錠等に適用される鍵構造部を
    有して成る鍵状データ記憶管理装置のデータ・アクセス
    を行う際に使用される鍵穴状受容端末であって、 前記鍵状データ記憶管理装置における鍵構造部を含む鍵
    部を差し込むことができるよう、当該鍵部の断面寸法よ
    りも若干大きい開口面と当該鍵部の長手寸法にほぼ等し
    い奥行とを有して形成された鍵穴部と、 この鍵穴部に前記鍵部が差し込まれたときに、当該鍵部
    における鍵構造部の形状を認識する鍵形状認識手段と、 前記鍵部の表面所定領域に配設された複数の鍵部接触端
    子の実配列に対応するよう前記鍵穴部の内面所定領域に
    配設され、当該鍵穴部に前記鍵部が差し込まれたときに
    前記複数の鍵部接触端子に対応接触する複数の鍵穴部接
    触端子とを有して成る、 ことを特徴とする鍵穴状受容端末。
  23. 【請求項23】前記複数の鍵穴部接触端子は、 前記複数の鍵部接触端子との接触に伴い、当該複数の鍵
    部接触端子に対し前記鍵形状認識手段の認識結果に応じ
    た所定の電気的条件を与える、 ことを特徴とする請求項22に記載の鍵穴状受容端末。
JP15940797A 1997-06-17 1997-06-17 データ記憶管理方法と鍵状データ記憶管理装置及び鍵穴状受容端末 Pending JPH117513A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4709980A (en) * 1985-08-02 1987-12-01 Coastal Engineered Products Company, Inc. Buried-cable junction enclosure with cable-storage vault
JP2012183676A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd 成形機
CN109057542A (zh) * 2018-08-02 2018-12-21 苏州培星智能装备科技有限公司 抗折弯汽车钥匙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012183676A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd 成形機
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