JPH1173822A - 電力ケーブル - Google Patents
電力ケーブルInfo
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- JPH1173822A JPH1173822A JP23316197A JP23316197A JPH1173822A JP H1173822 A JPH1173822 A JP H1173822A JP 23316197 A JP23316197 A JP 23316197A JP 23316197 A JP23316197 A JP 23316197A JP H1173822 A JPH1173822 A JP H1173822A
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- phases
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Abstract
置した電力ケーブルがあるが、周辺の磁界の低減が十分
でないという問題があった。 【解決手段】1相の導体aを1本あるいは2本以上使用
すると共に他の2相b、cの導体もそれぞれ2本以上使
用し、1相の1本あるいは2本以上の導体aを中心に配
置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、cのそ
れぞれ2本以上の導体を相毎に交互にしかも等間隔に配
置したもので、周辺の磁界を低減させたものである。
Description
させた電力ケーブルに関するものである。
が問題視されておりその低減が要望されている。この磁
界の特徴としては、50Hzまたは60Hzという非常
に低い周波数であるため、遮蔽が難しいという点であ
る。
られる電力ケーブルとしては、図8に示すように、3相
の各導体a、b、cを正三角形に配置したものや、図9
に示すように3相の各導体a、b、cを同軸に配置した
ものや、図10に示すように、3相の導体a、b、cと
してそれぞれ2本の導体を使用し、各導体を半径rの同
一円周上に相毎に交互にかつ等間隔に配置したものや、
図11に示すように、3相の導体a、b、cとしてそれ
ぞれ3本の導体を使用し、中心に3本の導体の内の各1
本の導体を正三角形に配置し、かつ半径rの同一円周上
に残りの各2本の導体を交互にしかも等間隔に配置した
ものや、図12に示すように3相の導体a、b、cとし
てそれぞれ4本の導体を使用し、中心に4本の導体の内
の各1本の導体を正三角形に配置し、かつ半径rの同一
円周上に残りの各3本の導体を交互にしかも等間隔に配
置したものが知られている。
界を計算すると次のようになる。すなわち図13に示す
ように、3相の各導体a、b、cから距離ra、rb、
rc離れたP点の磁界の強さは次のようになる。ただし
導体は直線状で無限長と仮定し、2次元で考える。また
ここで考える電流および磁界は交流なので、時間の関数
として扱う。また各導体a、b、cには電流Ia
(t)、Ib(t)、Ic(t)が流れているものとす
る。 Ha(t)=Ia(t)/2πra Hb(t)=Ib(t)/2πrb Hc(t)=Ic(t)/2πrc
a(t)が最大となった瞬間t1における磁界のベクト
ルを図示した。Hb(t1)およびHc(t1)は、H
a(t1)とほぼ逆方向を向き、大きさは最大振幅の1
/2となっている。これはIa(t)、Ib(t)、I
c(t)の位相が120°ずつずれているためである。
の周辺の磁界を計算したものである。条件等は上記図1
3に示したものと同様である。この電力ケーブルにおい
ては、ra=rb=rcであり、かつIa(t)、Ib
(t)、Ic(t)の位相が120°ずつずれているた
め合成値H(t)は必ず零になる。このように、ra=
rb=rcとすれば外部の磁界を零にすることができ
る。
した電力ケーブルは、周辺の磁界が大きくなるという問
題があり、また図9に示した電力ケーブルは、周辺の磁
界を零にできるが、同等の容量の正三角形配列の電力ケ
ーブルよりもサイズが大きくなってしまうと共に高電圧
の場合絶縁が難しいという問題があった。さらに図10
〜図12に示した電力ケーブルは、正三角形配列の電力
ケーブルより周辺の磁界を低減することができるが、未
だ不十分であるという問題があった。
した電力ケーブルを提供するものであり、その構成は、
3相交流の電力ケーブルにおいて、3相のうちの1相を
1本または2本以上の導体を使用して中心に配置し、該
1相を中心とした1または複数の同一円周上に、他の2
相の導体を配置してなり、他の2相の導体はそれぞれ2
本以上の導体を使用し、相毎に交互にしかも等間隔で配
置したことを特徴とするものである。
に配置し、他の2相の導体を同一円周上に交互に等間隔
で配置すると、観測点の距離が離れれば、各相を構成す
る複数本の導体と観測点との距離が3相共にほぼ等しい
と見做すことができるので、図9に示した同軸配置の電
力ケーブルに近い構成となる。このために周辺の磁界を
低減することができるものである。
に説明する。図1は本発明に係る電力ケーブルの一実施
の形態を示す概略構成図である。この電力ケーブルは、
1相の導体aを2本使用すると共に他の2相b、cの導
体もそれぞれ2本使用し、1相の2本の導体aを中心に
配置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、cの
それぞれ2本の導体を交互にしかも等間隔に配置したも
のである。
施の形態を示す概略構成図である。この電力ケーブル
は、1相の導体aを3本使用すると共に他の2相b、c
の導体もそれぞれ3本使用し、1相の3本の導体aを中
心に配置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、
cのそれぞれ3本の導体を交互にしかも等間隔に配置し
たものである。
施の形態を示す概略構成図である。この電力ケーブル
は、1相の導体aを4本使用すると共に他の2相b、c
の導体もそれぞれ4本使用し、1相の4本の導体aを中
心に配置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、
cのそれぞれ4本の導体を交互にしかも等間隔に配置し
たものである。
施の形態を示す概略構成図である。この電力ケーブル
は、1相の導体aを1本使用すると共に他の2相b、c
の導体をそれぞれ3本使用し、1相の1本の導体aを中
心に配置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、
cのそれぞれ3本の導体を交互にしかも等間隔に配置し
たものである。
施の形態を示す概略構成図である。この電力ケーブル
は、1相の導体aを6本使用すると共に他の2相b、c
の導体もそれぞれ6本使用し、1相の6本の導体aを中
心に配置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、
cのそれぞれ6本の導体を2本を組として交互にしかも
等間隔に配置したものである。
施の形態を示す概略構成図である。この電力ケーブル
は、1相の導体aを1本使用すると共に他の2相b、c
の導体をそれぞれ6本使用し、1相の1本の導体aを中
心に配置し、r(m)離れた同一円周上に、他の相b、
cのそれぞれ3本の導体を交互にしかも等間隔に配置
し、かつr, (m)離れた同一円周上に、他の相b、c
のそれぞれ残りの3本の導体を交互にしかも等間隔に配
置したものである。
1相の2本の導体aを中心に配置し、0.3(m)離れ
た同一円周上に、他の相b、cのそれぞれ2本の導体を
交互にしかも等間隔に配置したものである。電流値は1
00A/相とし、1相を構成する2本の導体に均等に電
流を分担させた。測定点は線路中心を起点として直角方
向に1〜10mとした。
1相の3本の導体aを中心に配置し、0.3(m)離れ
た同一円周上に、他の相b、cのそれぞれ3本の導体を
交互にしかも等間隔に配置したものである。電流値は1
00A/相とし、1相を構成する3本の導体に均等に電
流を分担させた。測定点は線路中心を起点として直角方
向に1〜10mとした。
1相の4本の導体aを中心に配置し、0.3(m)離れ
た同一円周上に、他の相b、cのそれぞれ4本の導体を
交互にしかも等間隔に配置したものである。電流値は1
00A/相とし、1相を構成する3本の導体に均等に電
流を分担させた。測定点は線路中心を起点として直角方
向に1〜10mとした。
3相の各導体a、b、cを正三角形に配置したものであ
る。電流値は100A/相とした。測定点は線路中心を
起点として直角方向に1〜10mとした。
ち3相の導体a、b、cとしてそれぞれ2本の導体を使
用し、各導体を同一円周上に相毎に交互にかつ等間隔に
配置したものである。電流値は100A/相とし、1相
を構成する2本の導体に均等に電流を分担させた。測定
点は線路中心を起点として直角方向に1〜10mとし
た。
ち3相の導体a、b、cとしてそれぞれ3本の導体を使
用し、中心に3本の導体の内の各1本の導体を正三角形
に配置し、かつ同一円周上に残りの各2本の導体を交互
にしかも等間隔に配置したものである。電流値は100
A/相とし、1相を構成する2本の導体に均等に電流を
分担させた。測定点は線路中心を起点として直角方向に
1〜10mとした。
ち3相の導体a、b、cとしてそれぞれ4本の導体を使
用し、中心に4本の導体の内の各1本の導体を正三角形
に配置し、かつ同一円周上に残りの各3本の導体を交互
にしかも等間隔に配置したものである。電流値は100
A/相とし、1相を構成する2本の導体に均等に電流を
分担させた。測定点は線路中心を起点として直角方向に
1〜10mとした。
ように本発明に係る電力ケーブルは周辺の磁界が低減さ
れており、距離が離れるに従って減衰が著しいことが分
かる。また1相当たりの導体数を増加させると距離減衰
も大きくなることが分かる。このように1相当たりの導
体数を増加させると距離減衰が大きくなる理由は、各相
を構成する複数本の導体と観測点との距離が3相共にほ
ぼ等しくなるので、同軸配置の電力ケーブルに近い構成
になるためでる。したがって1相当たりの導体数を増加
させることが好ましいが、導体数が多くなるとケーブル
構造が複雑となるので、導体数は2〜6本、特に2〜4
本が好ましい。なお磁束密度測定時にバックグランドノ
イズが0.8mGあったので、特に実施例2および実施
例3のものは約3m程度で略バックグラウンドノイズま
で磁界が低減されているものである。
ケーブルについても同様に磁界の測定を行ったところ磁
界を低減させ得ることが確認できた。
は、3相交流の電力ケーブルにおいて、3相のうちの1
相を1本または2本以上の導体を使用して中心に配置
し、該1相を中心とした1または複数の同一円周上に、
他の2相の導体を配置してなり、他の2相の導体はそれ
ぞれ2本以上の導体を使用し、相毎に交互にしかも等間
隔で配置したことを特徴とするものである。したがっ
て、周辺の磁界を有効に低減することができる。
す要部説明図。
図。
図。
図。
図。
明図。
部説明図。
要部説明図。
要部説明図。
要部説明図。
Claims (1)
- 【請求項1】 3相交流の電力ケーブルにおいて、3相
のうちの1相を1本または2本以上の導体を使用して中
心に配置し、該1相を中心とした1または複数の同一円
周上に、他の2相の導体を配置してなり、他の2相の導
体はそれぞれ2本以上の導体を使用し、相毎に交互にし
かも等間隔で配置したことを特徴とする電力ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23316197A JP3802659B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電力ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23316197A JP3802659B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電力ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1173822A true JPH1173822A (ja) | 1999-03-16 |
JP3802659B2 JP3802659B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=16950686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23316197A Expired - Fee Related JP3802659B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電力ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3802659B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007194263A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Nippon Steel Corp | ケーブルシールド装置 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23316197A patent/JP3802659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007194263A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Nippon Steel Corp | ケーブルシールド装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3802659B2 (ja) | 2006-07-26 |
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