JPH1172785A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH1172785A
JPH1172785A JP10171352A JP17135298A JPH1172785A JP H1172785 A JPH1172785 A JP H1172785A JP 10171352 A JP10171352 A JP 10171352A JP 17135298 A JP17135298 A JP 17135298A JP H1172785 A JPH1172785 A JP H1172785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal display
display device
optical
electric field
Prior art date
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Pending
Application number
JP10171352A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Murayama
昭夫 村山
Takeshi Takase
剛 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10171352A priority Critical patent/JPH1172785A/ja
Publication of JPH1172785A publication Critical patent/JPH1172785A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コントラント比または応答速度を低下させずに
良好な視角特性を得る。 【解決手段】液晶表示装置は、アレイ基板200 および対
向基板300 と、これら基板200,300 間に保持され基板20
0,300 の内側表面の配向特性に従って配列される液晶分
子を含む液晶層400 と、それぞれ所定の光透過軸を持ち
基板200,300 の外側表面上にそれぞれ配置される第1お
よび第2偏光板431,441 と、基板200,300に略平行な横
方向電界を液晶層400 に印加するためにアレイ基板200
上に形成される画素電極271 および対向電極281 とを備
え、画素電極271 および対向電極281 間の横方向電界に
より液晶分子の向きを制御する。特に、この液晶表示装
置では、光学位相差板411 が少なくとも偏光板431 およ
び基板200 間に配置され、この光学位相差板411 の光学
軸およびリタデーションが液晶分子の捻れ配列を補償す
るように決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特に表示平面に対して略平行な電界を主として用い
る液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、軽量、薄型、低
消費電力の特徴を生かして、各種分野で利用されるよう
になってきた。特に、一対の電極基板間にツイステッド
・ネマチック(TN)型液晶が保持された構成の液晶表
示装置が広く利用されている。
【0003】ところで、このような従来の液晶表示装置
では、視角方向を変化させた場合の表示輝度、表示色の
変化が著しく、特に大表示画面の要求に対する支障の一
つとなっていた。
【0004】このような状況で、上述の問題点を解決す
るものとして、例えば特公昭63−21907号公報等
に記載されるように、表示平面に対して略平行な電界を
主として用いる液晶表示装置の開発が進められている。
【0005】この液晶表示装置は、図9の(a)に詳し
く示すように、画素電極1と対向電極3とが同一基板上
に形成された構成のアレイ基板10と、アレイ基板10
に対向する対向基板20との間に、例えば誘電率異方性
が正のTN型液晶分子から構成される液晶層30が保持
された構成を有する。液晶層30は、基板10,20間
において液晶分子を同一方向Rに配向するよう配向処理
された配向膜13,23を介して保持され、配向処理方
向Rは画素電極1と対向電極3との間の電界方向Eに対
して所定の角度θ1、例えば80゜を成している。
【0006】また、基板10,20の外表面には、それ
ぞれ偏光板40,50が配置され、一方の偏光板40の
光学透過軸P1を配向処理方向Rと一致させ、他方の偏
光板50の光学透過軸P2を配向処理方向Rと直交、即
ちクロス・ニコルに配置する。
【0007】これにより、画素電極1と対向電極3との
間に電圧が印加されない状態では透過率が最小となり、
画素電極1と対向電極3との間に十分な電圧が印加され
ると、図9の(b)のように電界方向Eに沿って液晶分
子が配列し、主に複屈折効果を利用して透過率が最大と
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の液晶
表示装置においては、電圧印加時には、基板主表面の液
晶分子は、配向処理に基づく規制力により、基板主表面
から液晶層中央にかけて液晶分子の捻れ配列が生じる。
【0009】このため、電圧印加時の捻れ配列状態から
初期分子配列状態への変化にかなりの時間が必要とな
り、応答速度が遅いという欠点を有する。このことは、
液晶層の誘電率異方性が負であっても同様である。
【0010】ところで、特開平7−261152号公報
には、耐圧の低いICの利用を可能にする技術として、
電圧印加時と電圧無印加時とで光透過率を制御するので
はなく、低電圧印加時と高電圧印加時との間で光透過率
を制御する技術が開示されている。これによれば、それ
ぞれの電極に印加される電圧の振幅を小さくすることが
でき、耐圧の低いICの利用が可能になるというもので
ある。
【0011】本発明者等はこのような状況で検討を行
い、上述の構成は液晶分子を電圧印加状態間で制御する
ため、応答速度が改善されることが解った。さらに、こ
のような構成にあっては、電圧印加状態間で液晶分子を
制御することに起因してコントラスト比が低下すること
が確認された。
【0012】本発明の目的は、上記知見に基づいて成さ
れたものであって、コントラント比または応答速度のよ
うな特性を低下させることなく良好な視角特性を得るこ
とができる液晶表示装置を提供することをある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1観点によれ
ば、第1および第2基板と、第1および第2基板間に保
持され、第1および第2基板の内側表面の配向特性に従
って配列される液晶分子を含む液晶層と、第1および第
2基板に略平行な横方向電界を液晶層に印加するために
第1基板上に形成される第1および第2電極と、それぞ
れ所定の光透過軸を持ち第1および第2基板の外側表面
上にそれぞれ配置される第1および第2偏光板と、少な
くとも第1偏光板および第1基板間に配置される光学位
相差板とを備え、光学位相差板の光学軸およびリタデー
ションは横方向電界の印加時に生じる液晶分子の捻れ配
列を補償するよう決定される液晶表示装置が提供され
る。
【0014】本発明の第2観点によれば、第1観点の液
晶表示装置において、明状態および暗状態の各々が実質
的にゼロでなく互いに異なる第1および第2電圧を選択
的に第1および第2電極間に印加することにより確定さ
れる。
【0015】本発明の第3観点によれば、第2観点の液
晶表示装置において、第1電圧の印加により明状態を確
定し第2電圧の印加により暗状態を確定させるために第
1電圧が第2電圧よりも小さく設定される。
【0016】本発明の第4観点によれば、第3観点の液
晶表示装置において、液晶分子が第1および第2基板の
内側表面上で所定の配向方向Rに設定される場合に、横
方向電界の向きEと所定の配向方向Rとの成す角度が4
5゜以上、90゜未満である。
【0017】本発明の第5観点によれば、第4観点の液
晶表示装置において、横方向電界の向きEと所定の配向
方向Rとの成す角度が60〜88゜である。本発明の第
6観点によれば、第2観点の液晶表示装置において、第
1電圧の印加により暗状態を確定し第2電圧の印加によ
り明状態を確定させるために第1電圧が第2電圧よりも
小さく設定される。
【0018】本発明の第7観点によれば、第6観点の液
晶表示装置において、液晶分子が第1および第2基板の
内側表面上で所定の配向方向Rに設定される場合に、横
方向電界の向きEと所定の配向方向Rとの成す角度が4
5゜以上、90゜未満である。
【0019】本発明の第8観点によれば、第7観点の液
晶表示装置において、横方向電界の向きEと所定の配向
方向Rとの成す角度が60〜88゜である。本発明の第
9観点によれば、第1観点の液晶表示装置において、液
晶分子が第1および第2基板の内側表面上で所定の配向
方向Rに設定される場合に、光学位相差板の光学軸Wと
所定配向方向Rとの成す角度が45〜135°である。
【0020】本発明の第10観点によれば、第9観点の
液晶表示装置において、光学位相差板の光学軸Wと所定
の配向方向Rとの成す角度が60〜90°である。本発
明の第11観点によれば、第1観点の液晶表示装置にお
いて、光学位相差板のリタデーションは液晶層のリタデ
ーションRLcの1/3〜2/3である。
【0021】本発明の第12観点によれば、第1観点の
液晶表示装置において、別の光学位相差板がさらに第2
偏光板および第2基板間に配置され、各光学位相差板の
リタデーションは液晶層のリタデーションRLcの1/
7〜4/9である。
【0022】本発明の第13観点によれば、第12観点
の液晶表示装置において、各光学位相差板のリタデーシ
ョンは液晶層のリタデーションRLcの1/4〜4/9
である。
【0023】本発明の第14観点によれば、第1観点の
液晶表示装置において、第1および第2偏光板の一方の
光透過軸は液晶分子の捻れ配列を基準にしてオフセット
される。
【0024】本発明の第15観点によれば、第14観点
の液晶表示装置において、第1および第2偏光板の光透
過軸は90゜よりも大きい角度で互いに交差する。本発
明の第16観点によれば、第1観点の液晶表示装置にお
いて、光学位相差板の光学軸が二次元的に捩じれてい
る。
【0025】本発明の第17観点によれば、第1および
第2基板と、第1および第2基板間に保持され、第1お
よび第2基板の内側表面の配向特性に従って配列される
液晶分子を含む液晶層と、第1および第2基板に略平行
な横方向電界を液晶層に印加するために第1基板上に形
成される第1および第2電極と、それぞれ所定の光透過
軸を持ち第1および第2基板の外側表面上にそれぞれ配
置される第1および第2偏光板と、第1偏光板および第
1基板間並びに第2偏光板および第2基板間にそれぞれ
配置される第1および第2光学位相差板とを備え、第1
および第2光学位相差板の光学軸およびリタデーション
は第1および第2横方向電界がそれぞれ暗状態および明
状態を確定するために発生される場合に第1横方向電界
の印加により生じる液晶分子の捻れ配列に基づくリタデ
ーションを補償するよう決定される液晶表示装置が提供
される。
【0026】本発明の第18観点によれば、第17観点
の液晶表示装置において、第1横方向電界は第2横方向
電界よりも小さい。本発明の第19観点によれば、第1
8観点の液晶表示装置において、液晶分子の捻れ配列が
第1横方向電界の印加により生じる場合に、第1偏光板
と第1および第2光学位相差板により第2偏光板に対す
る出射光を略直線偏光とし、第2偏光板の光学軸を出射
光に対して略垂直に配置した。
【0027】本発明の第20観点によれば、第17観点
の液晶表示装置において、第1横方向電界は第2横方向
電界よりも大きい。本発明の第21観点によれば、第2
0観点の液晶表示装置において、液晶分子の捻れ配列が
第1横方向電界の印加により生じる場合に、第1偏光板
と第1光学位相差板により第2偏光板に対する出射光を
略直線偏光とし、第2偏光板の光学軸を出射光に対して
略垂直に配置した。
【0028】本発明の第22観点によれば、第17観点
の液晶表示装置において、第1光学位相差板により第2
偏光板に対する出射光を略直線偏光とし、第2偏光板の
光学軸を出射光に対して略垂直に配置した。
【0029】本発明の第23観点によれば、第17観点
の液晶表示装置において、第1および第2光学位相差板
は互いに同一構造である。本発明の第24観点によれ
ば、第17観点の液晶表示装置において、第1および第
2光学位相差板のいずれか一方の光学軸が二次元的に捩
じれている。
【0030】本発明の第25観点によれば、第1観点の
液晶表示装置において、第1および第2基板は内側表面
を構成し液晶分子を同一方向に配向する第1および第2
配向膜を含む。
【0031】本発明の第26観点によれば、第17観点
の液晶表示装置において、第1および第2基板は内側表
面を構成し液晶分子を同一方向に配向する第1および第
2配向膜を含む。
【0032】本発明の液晶表示装置では、横方向電界に
より液晶分子をスイッチングさせるため、優れた視角特
性を得ることができる。さらに、光学位相差板の光学軸
およびリタデーションは液晶分子の捻れ配列を補償する
ように決定されるため、高い応答速度を維持してコント
ラスト比を向上させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る液晶表
示装置について図面を参照して説明する。この液晶表示
装置100は、図1に示すように、アレイ基板200と
対向基板300との間に液晶層400(図3参照)が保
持されて構成される液晶パネル500と、この液晶パネ
ル500を駆動するための駆動回路部600とを含み、
カラー表示が可能な対角15インチサイズの有効表示領
域111を備える。そして、液晶パネル500は、(1
024x3)x786の表示画素がマトリクス状に配列
されて構成される。
【0034】液晶パネル500を構成するアレイ基板2
00は、表面が研磨された厚さ0.7mmの透明なガラ
ス基板201上に(1024x3)本のモリブデン/ア
ルミニウム/モリブデンの積層構造の信号線211と7
86本のモリブデン−タングステン合金(MoW合金)
の走査線221とが互いに直交して配置され、各交差部
近傍に薄膜トランジスタ(TFT)231が配置されて
いる。さらに詳しくは、TFT231は走査線221自
体をゲート電極とし、シリコン窒化膜(SiNx)から
構成されるゲート絶縁膜241を介して水素化非晶質シ
リコン半導体層(a−Si:H)233が配置される。
さらにこの上にシリコン窒化膜(SiNx)から構成さ
れるチャネル保護膜235が配置され、リンドープの低
抵抗水素化非晶質シリコン半導体層(n+a−Si:
H)237,239を介してa−Si:H233と電気
的に接続されるソース251およびドレイン電極261
が配置されている。ドレイン電極261は信号線211
と一体的に構成される。ソース電極251は、信号線2
11と同様にモリブデン/アルミニウム/モリブデンの
積層構造から成り、画素電極271を構成するようにス
トライプ状に信号線211に沿って延在している。そし
て、その端部は、補助容量Csを構成するための第1補
助容量電極部273を形成している。また、走査線22
1と同様にMoW合金から成り、走査線221と略平行
した対向電極281が配置される。この対向電極281
は、画素電極271と略平行に配線される第1および第
2電極部283,285と、第1補助容量電極部273
とゲート絶縁膜241を介して重複する第2補助容量電
極部287とを含む。このような構成により、画素電極
271と第1電極部283との間の横方向電界、画素電
極271と第2電極部285との間の横方向電界に応じ
てそれぞれ液晶分子は制御される。さらに、この上に配
向膜291が配置されてアレイ基板200は構成され
る。
【0035】液晶パネル500を構成する対向基板30
0は、表面が研磨された厚さ0.7mmの透明なガラス
基板301上に、アレイ基板200の信号線211と対
向電極281との間、走査線221と対向電極281と
の間からの漏れ光、TFT231上に照射される不所望
な光を遮るために、樹脂製の遮光膜311がマトリクス
状に配置されている。そして、この遮光膜311間に
は、カラー表示を実現するために、赤(R),青
(B),緑(G)のカラーフィルタ321がそれぞれ配
置される。さらに、この上に透明樹脂から構成される表
面平滑層331を介して配向膜341が配置されてなっ
ている。
【0036】アレイ基板200と対向基板300とは、
図示しないが基板200,300間に微少ポリマが分散
され、その基板間隙dは例えば3.5μmに維持され
る。この基板間隙dは、低電圧で十分な液晶の応答を実
現する上で、また表示性能の均一性を確保する上で1.
5〜5.5μm、特に3.0〜4.0μmの範囲内に設
定することが望ましい。
【0037】そして、この基板間隙には誘電率異方性ε
が正の10.7の値を有し、屈折率異方性Δnが0.1
0、粘度が21cpsのネマチック液晶材料から構成さ
れる液晶層400が保持される。
【0038】この液晶層400の液晶分子は、アレイ基
板200側においては、画素電極271と対向電極28
1との間の横方向電界の電界方向Eと成す鋭角側が角度
θR1に配向処理された配向膜291に基づいてアレイ
基板200に対して5°のプレチルト角θを有して配列
している。また、対向基板側においては、画素電極27
1と対向電極281との間の横方向電界の電界方向Eと
成す鋭角側が角度θR2に配向処理された配向膜291
に基づいて対向基板300に対して5°のプレチルト角
θを有して配列し、ここでは配向方向R1,R2は互い
に逆方向を成している。
【0039】上記の角度θR1,θR2は、通常、同一
の角度に設定され、それぞれ45°以上、90°未満が
望ましく、特に60〜88°の範囲が望ましい。また、
アレイ基板200と対向基板300のそれぞれの外表面
には、光学位相差板411,421の光学軸W1,W2
が配向処理方向R1,R2と所定の角度θW1,θW2
をもって配置される。この角度θW1,θW2は45〜
135°、さらには60°〜90°、特に80°〜90
°が望ましい。
【0040】また、さらにその外表面には偏光板43
1,441として例えばG1220DU(日東電工社
製)が画素電極271と対向電極281との間の横方向
電界Eとの成す角度がそれぞれθP1,θP2をもって
配置されている。
【0041】以上の構成により、液晶パネル500は、
カラーフィルタ321等の透過率を除いた幾何学的な開
口率は30%に設定されている。ここで、この液晶パネ
ル500の光学位相差板411,421の機能について
説明する。図4の(a)は画素電極271と対向電極2
81との間に4.0Vの電圧を印加した時の液晶分子の
配列状態を示し、図4の(b)は画素電極271と対向
電極281との間に10.0Vの電圧を印加した時の液
晶分子の配列状態を示す。
【0042】この図からも解るように、液晶表示装置1
00では、低電圧印加状態であっても、あるいは高電圧
印加状態であっても、いずれも液晶分子は捻れ配列状態
を採る。従って、この液晶分子の捻じれに起因して、明
常態にあっては光透過率が減少し、また暗状態にあって
は漏れ光が生じ、これによりコントラスト比が低下して
しまう。
【0043】そこで、この実施形態のように光学位相差
板411,421を配置し、これにより液晶分子の不所
望な捻れ配列を補償し、液晶分子の配列方向を、実効的
にスイッチングに寄与する液晶層の中間層領域を構成す
る液晶分子によってのみ決定される一方向に揃った状態
とすることにより、明状態での光透過率を向上させ、ま
た暗状態での光透過率を抑えようとするものである。
【0044】この光学位相差板411,421のリタデ
ーション値Rr1,Rr2は、液晶層400のリタデー
ション値RLcに基づいて例えば次のようにして決定す
ることができる。即ち、液晶層400のリタデーション
値RLcは、液晶分子のプレチルト角をθ、基板間隙を
d、屈折率異方性をΔnとした時、Δn・d・cos2
θで求めることができ、この実施形態では347nmで
ある。そして、上述したように配向膜291,341近
傍の液晶分子は、配向膜291,341の規制力により
電界方向に追従を許容されない。
【0045】例えば、ノーマリホワイトモードにおい
て、暗状態(高電圧印加側)を補償するのであれば、配
向膜291,341からそれぞれ0.05・d〜0.2
0・d程度の厚さに存在し電界に追従しない液晶分子を
補償する必要がある。このため、光学位相差板411,
421のリタデーション値Rr1,Rr2は、一軸延伸
フィルムの場合、液晶層400のリタデーション値RL
cに対してそれぞれ0.05・RLc〜0.20・RL
c、さらに好ましくは0.08・RLc〜0.12・R
Lcに設定されることが望ましい。この光学位相差板4
11,421を1枚配置する場合は、そのリタデーショ
ン値は0.10・RLc〜0.40・RLc、さらに好
ましくは0.15・RLc〜0.25・RLcに設定さ
れることが望ましい。
【0046】例えば、ノーマリブラックモードにおい
て、暗状態(低電圧印加側)を補償するのであれば、配
向膜291,341からd・1/7〜d・4/9程度の
厚さに存在し電界に追従しない液晶分子を補償する必要
がある。このため、光学位相差板411,421のリタ
デーション値Rr1,Rr2は、一軸延伸フィルムの場
合、液晶層400のリタデーション値RLcに対してそ
れぞれ1/7・RLc〜4/9・RLc、さらに好まし
くは1/4・RLc〜4/9・RLcに設定されること
が望ましい。この光学位相差板411,421を1枚配
置する場合は、そのリタデーション値は1/3・RLc
〜2/3・RLcに設定されることが望ましい。
【0047】光学位相差板411,421は、上述の一
軸延伸の他に、捻じれ配列されるものであっても構わな
い。この場合、リタデーション値は若干大きいものを使
用することができ、例えば上記した場合に比べて20%
程度増大させることが望ましい。
【0048】また、光学位相差板411,421は、そ
れぞれ同一のリタデーション値を有する材料で構成する
こともできるが、アレイ基板200側と対向基板300
側とでリタデーション値を異ならしめることもできる。
この場合、対向基板300側に対してアレイ基板200
側では電界の作用が大きいことから、対向基板300側
に比べて補償幅を小さくすることができ、このため対向
基板300側よりも小さいリタデーション値に設定する
ことが望ましい。
【0049】そして、この光学位相差板411,421
の光学軸W1,W2と配向処理方向Rとの成す角度θW
1,θW2は45〜135°、さらには60°〜90
°、特に80°〜90°が好適に使用される。尚、この
角度θW1,θW2は、電圧印加時の液晶分子の捻じれ
方向に光学軸W1,W2との成す角度である。
【0050】次に、駆動回路部600について図5およ
び図6を参照して説明する。この駆動回路部600は、
外部から入力されるディジタル・データDATAおよび
同期信号Syncを受け、垂直走査回路611に垂直ス
タート信号VSTと垂直クロック信号VCKを出力し、
また水平走査回路621に水平スタート信号HST、水
平クロック信号HCK、極性反転信号POLおよびこれ
ら信号に同期したディジタル・データDATAを出力
し、さらに対向電極駆動回路631に極性反転信号PO
Lを出力するコントローラ641を含む。
【0051】垂直走査回路611は、垂直スタート信号
VSTを垂直クロック信号VCKに基づいて順次転送す
るシフトレジスタを含み、これにより走査線に走査信号
VY1〜VY768が出力される。
【0052】水平走査回路621は、水平スタート信号
HSTを水平クロック信号HCKに基づいて順次転送す
るシフトレジスタと、このシフトレジスタ出力に基づい
て順次ディジタル・データDATAをサンプリングする
サンプリング回路と、サンプリングされるディジタル・
データDATAを極性反転信号POLに基づいてディジ
タル・アナログ変換し映像信号電圧Vsig1〜307
2として各信号線に出力するDAC回路とを含む。
【0053】また、対向電極駆動回路631は、極性反
転信号POLに基づいて対向電極電圧VCOMを出力す
るように構成される。ここで、図7を参照して液晶パネ
ル500の配向構造の第1構成例について説明する。
【0054】図7において、Eは画素電極271と対向
電極281との間の横方向電界の電界方向を示す。アレ
イおよび対向基板200,300の配向膜291,34
1はそれぞれ横電界方向Eと70゜の角度θR1,θR
2を成し、互いに逆方向の配向処理方向R1,R2にそ
れぞれ配向処理されている。
【0055】光学位相差板411,421は、リタデー
ション値が30nmのトリアセチルセルロース製一軸延
伸フィルムを用い、この配向処理方向R1,R2とそれ
ぞれの光学軸W1,W2は略90°の角度θW1,θW
2を持つように配置される。また、一方の偏光板431
は、その光学透過軸P1を横電界方向Eから配向処理方
向R1に3゜、他方の偏光板441はその光透過軸P2
を93゜に、互いに直交して配置し、ノーマリホワイト
モードの液晶パネル500を作製した。
【0056】以上のような構成の液晶表示装置100に
よれば、液晶印加電圧が3.6Vで光透過率が最大値
(明状態)となり、その透過率は3.3%(カラーフィ
ルタ等の影響を除いたダミーセルで33%)、液晶印加
電圧10.0Vで光透過率が最小値(暗状態)とりな
り、その透過率は0.03%(ダミーセルで0.3%)
と、極めて高いコントラスト比を達成することができ
た。また、明状態から暗状態へは9ms、暗状態から明
状態へは17msと、十分に高い応答速度が確認され
た。 (第1比較例)これに対して、光学位相差板411,4
21を取り外した他は同様の構成とした液晶表示装置に
よれば、液晶印加電圧3.8Vで明状態となり3.1%
(ダミーセルで31%)の透過率が、液晶印加電圧1
0.2Vで暗状態となり0.09%(ダミーセルで0.
9%)の透過率が確認され、上述の第1構成例に比べて
十分なコントラスト比を得ることができなかった。
【0057】第1構成例では、暗状態での透過率上昇の
原因である液晶分子の捻れ配列を光学位相差板411,
421により補償し、液晶分子の配列方向を、実効的に
スイッチングに寄与する液晶層400の中間層領域を構
成する液晶分子によってのみ決定される一方向に揃った
状態とすることにより、暗状態での光透過率が十分に抑
えることができた。また、明状態においては、液晶分子
の捻れ配列を光学位相差板411,421により補償
し、液晶分子の配列方向が、偏光板431,441の光
学透過軸P1,P2に対して略45゜の理想的なホモジ
ニアス配列状態とすることにより、明状態での光透過率
を十分に向上させることができた。
【0058】さらに、この構成例では、明状態および暗
状態のそれぞれにおいて、液晶分子は捻れ配列状態とな
るため、基板101,,201主表面近傍を除く液晶層
400の中間層領域の液晶分子のスイッチングのみが主
として利用され、これによりその応答速度が改善され
た。さらに、明状態へのスイッチングは、初期分子配列
からの変化を用いる場合に比べて液晶層400への印加
電圧値自体が大きくなるためと考えられる。 (第2構成例)次に、液晶パネル500の第2構成例つ
いて説明する。ここでは、第1構成例の光学位相差板に
代えて、厚さ方向にリタデーションの捻れを有する光学
位相差板411,421を挿入した。光学位相差板41
1,421は、それぞれのガラス基板201,301面
と接触する側の光学軸W1,W2と配向処理方向R1,
R2とが、それぞれ略90°の角度θW1,θW2を持
つように配置され、それぞれ液晶分子の捻じれ方向に沿
って光学軸の捻れ角が略70゜に設定される。また、光
学位相差板411,421は、上記のラス基板201,
301面と接触する側の光学軸W1,W2方向に各々の
リタデーション値を40nmとした。また、液晶層40
0として、実効的なリタデーションの減少を補正するた
めに屈折率異方性Δnを0.103とした他は、上述し
た第1構成例と同様にして液晶表示装置を作製した。
【0059】第2構成例では、液晶印加電圧が3.4V
で光透過率が最大値(明状態)となり、その透過率は
3.5%(ダミーセルで35%)、液晶印加電圧9.8
Vで光透過率が最小値(暗状態)とりなり、その透過率
は0.02%(ダミーセルで0.2%)と、極めて高い
コントラスト比を達成することができた。また、明状態
から暗状態へは8ms、暗状態から明状態へは17ms
と、十分に高い応答速度が確認された。 (第3構成例)次に図8を参照して、液晶パネル500
の配向構造の第3構成例について説明する。ここでは、
液晶パネル500がノーマリブラックモードで構成され
る。
【0060】第1構成例とは異なり、液晶層400とし
て誘電率異方性εが正の9.9の値を有し、屈折率異方
性Δnが0.09、粘度が21cpsのネマチック液晶
材料で構成した。また、光学位相差板411,421と
しては、リタデーション値が50nmのポリカーボネー
ト製一軸延伸フィルムを用い、それぞれこの配向処理方
向R1,R2と略直交する方向に光学軸W1,W2を持
つように配置した。また、一方の偏光板431は、その
光学透過軸P1を横電界方向Eから配向処理方向R1に
70゜の角度θP1(配向処理方向R1と一致)、他方
の偏光板441はその光透過軸P2を横電界方向Eから
配向処理方向R1に160゜の角度θP2とし、互いに
直交させて配置した。
【0061】第3構成例では、液晶印加電圧1.0Vで
光透過率が最小値(暗状態)とりなり、その透過率は
0.02%(ダミーセルで0.2%)、液晶印加電圧が
6.3Vで光透過率が最大値(明状態)となり、その透
過率は3.1%(ダミーセルで31%)と、高いコント
ラスト比を達成することができた。
【0062】尚、この構成例では、液晶印加電圧が1.
0Vと6.3Vとの間で制御されるため、他の構成例に
比べて応答速度は劣るものであった。 (第4構成例)次に液晶パネル500の配向構造の第4
構成例について説明する。ここで、液晶パネル500は
ノーマリブラックモードで構成される。
【0063】第3構成例と異なり、一方の偏光板431
は、その光学透過軸P1を横電界方向Eから配向処理方
向R1に60゜の角度θP1、他方の偏光板441はそ
の光透過軸P2を横電界方向Eから配向処理方向R1に
150゜の角度θP2とし、互いに直交させて配置し
た。即ち、一方の偏光板431の光学透過軸P1を配向
処理方向R1と一致させるのではなく、液晶分子の捻じ
れ方向に10°オフセットさせて配置した。
【0064】第4構成例では、液晶印加電圧2.4Vで
光透過率が最小値(暗状態)とりなり、その透過率は
0.04%(ダミーセルで0.4%)、液晶印加電圧が
8.4Vで光透過率が最大値(明状態)となり、その透
過率は3.1%(ダミーセルで31%)と、極めて高い
コントラスト比を達成することができた。また、明状態
から暗状態へは30ms、暗状態から明状態へは10m
sと、十分に高い応答速度が確認された。
【0065】この構成例では、暗状態を低電圧印加状態
で達成することに合わせて、偏光板431を配向処理方
向に対してオフセットして配置することにより、さらに
漏光を軽減し、高いコトンラストを実現することができ
た。 (第5構成例)次に液晶パネル500の配向構造の第5
構成例について説明する。ここで、液晶パネル500は
ノーマリブラックモードで構成される。
【0066】第4構成例と異なり、他方の偏光板441
の光透過軸P2を横電界方向Eから配向処理方向R2に
155゜の角度θP2とし、偏光板431と直交よりも
大きい角度である95°で交差させて配置した。
【0067】第5構成例では、液晶印加電圧2.2Vで
光透過率が最小値(暗状態)とりなり、その透過率は
0.03%(ダミーセルで0.3%)、液晶印加電圧が
8.6Vで光透過率が最大値(明状態)となり、その透
過率は3.1%(ダミーセルで31%)と、極めて高い
コントラスト比を達成することができた。また、明状態
から暗状態へは28ms、暗状態から明状態へは8ms
と、十分に高い応答速度が確認された。
【0068】この構成例によれば、偏光板431,44
1の交差角を90°よりも大きく設定することにより、
第4の構成例に比べ、液晶分子配列に起因する偏光成分
のずれを補償することが可能となり、より高いコントラ
ストを実現することができる。 (第6構成例)次に液晶パネル500の配向構造の第6
構成例について説明する。ここで、液晶パネル500は
ノーマリブラックモードで構成される。
【0069】第5構成例と異なり、光学位相差板41
1,421として、リタデーション値が100nmのポ
リカーボネート製一軸延伸フィルムを用いた。この構成
例の液晶表示装置によれば、液晶印加電圧2.1Vで光
透過率が最小値(暗状態)とりなり、その透過率は0.
02%(ダミーセルで0.2%)、液晶印加電圧が8.
5Vで光透過率が最大値(明状態)となり、その透過率
は3.1%(ダミーセルで31%)と、極めて高いコン
トラスト比を達成することができた。また、明状態から
暗状態へは25ms、暗状態から明状態へは7msと、
十分に高い応答速度が確認された。 (第7構成例)次に液晶パネル500の配向構造の第7
構成例について説明する。ここで、液晶パネル500は
ノーマリブラックモードで構成される。
【0070】第5構成例と異なり、光学位相差板41
1,421として、ガラス基板201,301面と接触
する側の光学軸W1,W2と配向処理方向R1,R2と
が、それぞれ略90°の角度θW1,θW2を持つよう
に配置され、それぞれ液晶分子の捻じれ方向に沿って光
学軸の捻れ角が略20゜に設定されるものを用いた。ま
た、この光学位相差板411,421は、上記のガラス
基板201,301面と接触する側の光学軸W1,W2
方向にリタデーション値が150nmである。
【0071】第7構成例では、液晶印加電圧2.1Vで
光透過率が最小値(暗状態)とりなり、その透過率は
0.01%(ダミーセルで0.1%)、液晶印加電圧が
8.0Vで光透過率が最大値(明状態)となり、その透
過率は3.2%(ダミーセルで32%)と、極めて高い
コントラスト比を達成することができた。また、明状態
から暗状態へは25ms、暗状態から明状態へは5ms
と、十分に高い応答速度が確認された。
【0072】尚、本発明は上述の実施形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形可能であ
る。上述の実施形態において液晶層を構成する液晶材料
として、正の誘電率異方性を示す材料を用いたが、負の
誘電率異方性の材料を用いてもかまわない。また、この
実施形態において光学位相差板をそれぞれ設けたが、少
なくとも一方に設けることにより本発明の効果を奏する
ことができるが、望ましくは両側に配置する方が好まし
い。
【0073】また、液晶表示装置を構成する基板自体を
位相差板で構成することもできる。また、画素電極27
1と対向電極281とは、上述の実施形態において、互
いに平行で且つ様々な箇所で同一方向に延びて配置され
るが、これら電極は各表示画素内で所定の角度に屈曲さ
せることもできる。この場合、各表示画素内で電界方向
Eは二つ以上の方向を持つが、平均的な方向をもって本
発明を利用することができる。
【0074】さらに、上述の実施形態において駆動回路
を液晶パネルの外部に配置したが、TFTを多結晶シリ
コン等を用いることで、液晶パネルに一体的に形成する
こともできる。
【0075】尚、上述の実施形態では、応答速度を高速
化を図ったが、従来のような応答速度の遅さを積極的に
利用した画像を得るための低速モードを付加するため
に、液晶印加電圧の範囲を適切に切換えるよう構成して
もよい。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置は
応答速度を十分に改善し、且つ高いコントラスト比を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略
的に示す斜視図である。
【図2】図1に示すアレイ基板の一部を概略的に示す平
面図である。
【図3】図2に示すIII−III線に沿って切断した
液晶パネルの断面を概略に示す断面図である。
【図4】図3に示す液晶層内における液晶分子の捻じれ
状態を示すグラフである。
【図5】図1に示す液晶表示装置の回路構成を概略的に
示す図である。
【図6】図1に示す液晶表示装置の駆動波形を示すタイ
ムチャートである。
【図7】図3に示す液晶パネルの配向構造の構成例を概
略的に示す図である。
【図8】図3に示す液晶パネルの配向構造の他の構成例
を概略的に示す図である。
【図9】横方向電界を用いる一般的な液晶表示装置を説
明するための図である。
【符号の説明】
200…アレイ基板、 300…対向基板300、 400…液晶層、 431,441…偏光板、 271…画素電極、 281…対向電極、 411,421…光学位相差板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 3/36 G09G 3/36

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2基板と、前記第1および
    第2基板間に保持され、前記第1および第2基板の内側
    表面の配向特性に従って配列される液晶分子を含む液晶
    層と、前記第1および第2基板に略平行な横方向電界を
    前記液晶層に印加するために前記第1基板上に形成され
    る第1および第2電極と、それぞれ所定の光透過軸を持
    ち前記第1および第2基板の外側表面上にそれぞれ配置
    される第1および第2偏光板と、少なくとも前記第1偏
    光板および前記第1基板間に配置される光学位相差板と
    を備え、前記光学位相差板の光学軸およびリタデーショ
    ンは前記横方向電界の印加時に生じる前記液晶分子の捻
    れ配列を補償するよう決定されることを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 明状態および暗状態の各々が実質的にゼ
    ロでなく互いに異なる第1および第2電圧を選択的に前
    記第1および第2電極間に印加することにより確定され
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1電圧の印加により前記明状態を
    確定し前記第2電圧の印加により前記暗状態を確定させ
    るために前記第1電圧が前記第2電圧よりも小さく設定
    されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記液晶分子が前記第1および第2基板
    の内側表面上で所定の配向方向Rに設定される場合に、
    前記横方向電界の向きEと前記所定の配向方向Rとの成
    す角度が45゜以上、90゜未満であることを特徴とす
    る請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記横方向電界の向きEと前記所定の配
    向方向Rとの成す角度が60〜88゜であることを特徴
    とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第1電圧の印加により前記暗状態を
    確定し前記第2電圧の印加により前記明状態を確定させ
    るために前記第1電圧が前記第2電圧よりも小さく設定
    されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】 前記液晶分子が前記第1および第2基板
    の内側表面上で所定の配向方向Rに設定される場合に、
    前記横方向電界の向きEと前記所定の配向方向Rとの成
    す角度が45゜以上、90゜未満であることを特徴とす
    る請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記横方向電界の向きEと前記所定の配
    向方向Rとの成す角度が60〜88゜であることを特徴
    とする請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記液晶分子が前記第1および第2基板
    の内側表面上で所定の配向方向Rに設定される場合に、
    前記光学位相差板の光学軸Wと前記所定配向方向Rとの
    成す角度が45〜135°であることを特徴とする請求
    項1に記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記光学位相差板の光学軸Wと前記所
    定の配向方向Rとの成す角度が60〜90°であること
    を特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記光学位相差板のリタデーションは
    前記液晶層のリタデーションRLcの1/3〜2/3で
    あることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 別の光学位相差板がさらに第2偏光板
    および第2基板間に配置され、各光学位相差板のリタデ
    ーションは前記液晶層のリタデーションRLcの1/7
    〜4/9であることを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示装置。
  13. 【請求項13】 各光学位相差板のリタデーションは前
    記液晶層のリタデーションRLcの1/4〜4/9であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2偏光板の一方の光
    透過軸は前記液晶分子の捻れ配列を基準にしてオフセッ
    トされることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2偏光板の光透過軸
    は90゜よりも大きい角度で互いに交差することを特徴
    とする請求項14に記載の液晶表示装置。
  16. 【請求項16】 前記光学位相差板の光学軸が二次元的
    に捩じれていることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置。
  17. 【請求項17】 第1および第2基板と、前記第1およ
    び第2基板間に保持され、前記第1および第2基板の内
    側表面の配向特性に従って配列される液晶分子を含む液
    晶層と、前記第1および第2基板に略平行な横方向電界
    を前記液晶層に印加するために前記第1基板上に形成さ
    れる第1および第2電極と、それぞれ所定の光透過軸を
    持ち前記第1および第2基板の外側表面上にそれぞれ配
    置される第1および第2偏光板と、前記第1偏光板およ
    び前記第1基板間並びに前記第2偏光板および前記第2
    基板間にそれぞれ配置される第1および第2光学位相差
    板とを備え、前記第1および第2光学位相差板の光学軸
    およびリタデーションは第1および第2横方向電界がそ
    れぞれ暗状態および明状態を確定するために発生される
    場合に第1横方向電界の印加により生じる前記液晶分子
    の捻れ配列に基づくリタデーションを補償するよう決定
    されることを特徴とする液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 前記第1横方向電界は前記第2横方向
    電界よりも小さいことを特徴とする請求項17に記載の
    液晶表示装置。
  19. 【請求項19】 前記液晶分子の捻れ配列が前記第1横
    方向電界の印加により生じる場合に、前記第1偏光板と
    前記第1および第2光学位相差板により前記第2偏光板
    に対する出射光を略直線偏光とし、前記第2偏光板の光
    学軸を前記出射光に対して略垂直に配置したことを特徴
    とする請求項18に記載の液晶表示装置。
  20. 【請求項20】 前記第1横方向電界は前記第2横方向
    電界よりも大きいことを特徴とする請求項17に記載の
    液晶表示装置。
  21. 【請求項21】 前記液晶分子の捻れ配列が前記第1横
    方向電界の印加により生じる場合に、前記第1偏光板と
    前記第1光学位相差板により前記第2偏光板に対する出
    射光を略直線偏光とし、前記第2偏光板の光学軸を前記
    出射光に対して略垂直に配置したことを特徴とする請求
    項20に記載の液晶表示装置。
  22. 【請求項22】 前記第1光学位相差板により前記第2
    偏光板に対する出射光を略直線偏光とし、前記第2偏光
    板の光学軸を前記出射光に対して略垂直に配置したこと
    を特徴とする請求項17に記載の液晶表示装置。
  23. 【請求項23】 前記第1および第2光学位相差板は互
    いに同一構造であることを特徴とする請求項17に記載
    の液晶表示装置。
  24. 【請求項24】 前記第1および第2光学位相差板のい
    ずれか一方の光学軸が二次元的に捩じれていることを特
    徴とする請求項17に記載の液晶表示装置。
  25. 【請求項25】 前記第1および第2基板は前記内側表
    面を構成し前記液晶分子を同一方向に配向する第1およ
    び第2配向膜を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    液晶表示装置。
  26. 【請求項26】 前記第1および第2基板は前記内側表
    面を構成し前記液晶分子を同一方向に配向する第1およ
    び第2配向膜を含むことを特徴とする請求項17に記載
    の液晶表示装置。
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