JPH117240A - 暗号文埋め込みおよび取り出し方法および装置と該方法を実施するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

暗号文埋め込みおよび取り出し方法および装置と該方法を実施するプログラムを記録した記録媒体

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JPH117240A
JPH117240A JP16005897A JP16005897A JPH117240A JP H117240 A JPH117240 A JP H117240A JP 16005897 A JP16005897 A JP 16005897A JP 16005897 A JP16005897 A JP 16005897A JP H117240 A JPH117240 A JP H117240A
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JP16005897A
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English (en)
Inventor
Masafumi Shibazaki
雅史 柴崎
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元の内容を損なうことなく、通常文に暗号文
を埋め込むことができる暗号文埋め込みおよび取り出し
方法および装置と該方法を実施するプログラムを記録し
た記録媒体を提供する。 【解決手段】 通常文に存在する特定文字について、該
特定文字と表記が同じまたは類似し、文字コードが異な
る類似文字が通常文に存在する場合、暗号文をビット列
に変換し、通常文中の所定の範囲に順次存在する特定文
字および類似文字をビット列化した暗号文のビットパタ
ーンに対応させて特定文字または類似文字に変換して、
通常文に暗号文を埋め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常文の内容を損
なわずに通常文に暗号文を埋め込むことができる暗号文
埋め込みおよび取り出し方法および装置と該方法を実施
するプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報のように冗長度の高いコンテン
ツに対しては、その冗長部分に別の情報を埋め込むこと
が行われているが、文字情報のような冗長度の低いコン
テンツに対しては、別の情報を埋め込むというアプロー
チは現在見られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】文字情報からなる通常
文のように冗長度の低いコンテンツに対して、別の情報
を例えば暗号文として埋め込むと、元の文字情報からな
る通常文の内容が損なわれる恐れがあるという問題があ
る。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、元の内容を損なうことなく、
通常文に暗号文を埋め込むことができる暗号文埋め込み
および取り出し方法および装置と該方法を実施するプロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、通常文に暗号文を埋め込
む暗号文埋め込み方法であって、特定文字に対して表記
が同じまたは類似し、文字コードが異なる類似文字およ
び特定文字によって前記暗号文を構成して通常文中に埋
め込むことを要旨とする。
【0006】請求項1記載の本発明にあっては、特定文
字とその類似文字によって暗号文を構成して通常文中に
埋め込むため、元の通常文を損なうことなく通常文に暗
号文を埋め込むことができる。
【0007】また、請求項2記載の本発明は、ディジタ
ル文字符号の列からなる通常文にディジタル暗号文を埋
め込む暗号文埋め込み方法であって、通常文に存在する
特定文字について、該特定文字と表記が同じまたは類似
し、該特定文字と文字コードが異なる1種類または複数
種類の類似文字が通常文に存在する場合、前記暗号文を
ビット列に変換し、通常文中の所定の範囲に順次存在す
る特定文字および類似文字を前記ビット列化した暗号文
のビットパターンに対応させて特定文字または類似文字
に変換して、通常文に暗号文を埋め込むことを要旨とす
る。
【0008】請求項2記載の本発明にあっては、通常文
中の所定の範囲に順次存在する特定文字および類似文字
をビット列化した暗号文のビットパターンに対応させて
特定文字または類似文字に変換して、通常文に暗号文を
埋め込むため、元の通常文を損なうことなく通常文に暗
号文を埋め込むことができる。
【0009】更に、請求項3記載の本発明は、ディジタ
ル文字符号の列からなる通常文にディジタル暗号文を埋
め込む暗号文埋め込み方法であって、特定文字と表記が
同じまたは類似し、該特定文字と文字コードが異なる1
種類または複数種類の類似文字および特定文字を暗号文
のビット列に対応して配置することで文字列を構成し、
該文字列を前記通常文の所定箇所に記入して、通常文に
暗号文を埋め込むことを要旨とする。
【0010】請求項3記載の本発明にあっては、特定文
字および類似文字を暗号文のビット列に対応して配置す
ることで文字列を構成し、該文字列を通常文の所定箇所
に記入して、通常文に暗号文を埋め込むため、元の通常
文を損なうことなく通常文に暗号文を埋め込むことがで
きる。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、前記類似文字を前記
特定文字と文字フォントが異なる文字とすることを要旨
とする。
【0012】また、請求項5記載の本発明は、通常文に
暗号文を埋め込む暗号文埋め込み装置であって、通常文
の所定の範囲に存在する特定文字に対して表記が同じま
たは類似し、文字コードが異なる類似文字および特定文
字を順次検出する検出手段と、該検出手段で順次検出し
た前記特定文字および類似文字によって前記暗号文を構
成すべく前記順次検出した特定文字および類似文字を前
記暗号文に対応させて特定文字または類似文字に順次変
換する変換手段とを有することを要旨とする。
【0013】請求項5記載の本発明にあっては、通常文
の所定の範囲に存在する特定文字および類似文字を順次
検出し、この順次検出した特定文字および類似文字を暗
号文に対応させて特定文字または類似文字に順次変換し
て暗号文を構成しているため、元の通常文を損なうこと
なく通常文に暗号文を埋め込むことができる。
【0014】更に、請求項6記載の本発明は、通常文に
暗号文を埋め込む暗号文埋め込み装置であって、特定文
字に対して表記が同じまたは類似し、文字コードが異な
る類似文字および特定文字を暗号文に対応して配置する
ことで文字列を構成する暗号文作成手段と、前記文字列
を前記通常文の所定箇所に記入して、通常文に暗号文を
埋め込む暗号文埋め込み手段とを有することを要旨とす
る。
【0015】請求項6記載の本発明にあっては、特定文
字および類似文字を暗号文に対応して配置して文字列を
構成し、該文字列を通常文の所定箇所に記入して、通常
文に暗号文を埋め込むため、元の通常文を損なうことな
く通常文に暗号文を埋め込むことができる。
【0016】請求項7記載の本発明は、請求項5または
6に記載の本発明において、前記類似文字を前記特定文
字と文字フォントが異なる文字とすることを要旨とす
る。
【0017】また、請求項8記載の本発明は、通常文に
暗号文を埋め込む暗号文埋め込み方法を実施するプログ
ラムを記録した記録媒体であって、特定文字と該特定文
字に対して表記が同じまたは類似し、文字コードが異な
る類似文字とによって前記暗号文を構成して通常文中に
埋め込むことを要旨とする。
【0018】請求項8記載の本発明にあっては、特定文
字および類似文字によって暗号文を構成して通常文中に
埋め込むという暗号文埋め込み方法を実施するプログラ
ムを記録媒体として記録しているため、流通性を高める
ことができる。
【0019】更に、請求項9記載の本発明は、通常文に
埋め込まれた暗号文を取り出す暗号文取り出し方法であ
って、暗号文を構成する特定文字と該特定文字に対して
表記が同じまたは類似し、文字コードが異なる類似文字
とを通常文から検出し、この検出した特定文字および類
似文字によって構成される暗号文を取り出すことを要旨
とする。
【0020】請求項9記載の本発明にあっては、特定文
字と類似文字とを通常文から検出し、この検出した特定
文字および類似文字によって構成される暗号文を取り出
している。
【0021】請求項10記載の本発明は、ディジタル文
字符号の列からなる通常文に埋め込まれたディジタル暗
号文を取り出す暗号文取り出し方法であって、暗号文を
構成する特定文字と該特定文字に対して表記が同じまた
は類似し、文字コードが異なる1種類または複数種類の
類似文字とを通常文中の所定の部分から検出し、この検
出した特定文字および類似文字をビット列に変換して暗
号文を取り出すことを要旨とする。
【0022】請求項10記載の本発明にあっては、特定
文字と類似文字とを通常文中の所定の部分から検出し、
この検出した特定文字および類似文字をビット列に変換
して暗号文を取り出している。
【0023】また、請求項11記載の本発明は、通常文
に埋め込まれた暗号文を取り出す暗号文取り出し方法で
あって、暗号文を構成する特定文字と該特定文字に対し
て表記が同じまたは類似し、文字コードが異なる類似文
字とをアナログ形態に変換された通常文から識別し、こ
の識別された特定文字および類似文字によって構成され
る暗号文を取り出すことを要旨とする。
【0024】請求項11記載の本発明にあっては、特定
文字と類似文字とをアナログ形態に変換された通常文か
ら識別し、この識別された特定文字および類似文字によ
って構成される暗号文を取り出している。
【0025】更に、請求項12記載の本発明は、請求項
9乃至11のいずれかに記載の本発明において、前記類
似文字を前記特定文字と文字フォントが異なる文字とす
ることを要旨とする。
【0026】請求項13記載の本発明は、通常文に埋め
込まれた暗号文を取り出す暗号文取り出し装置であっ
て、暗号文を構成する特定文字と該特定文字に対して表
記が同じまたは類似し、文字コードが異なる類似文字と
を通常文から検出する検出手段と、該検出手段で検出さ
れた前記特定文字および類似文字によって暗号文を構成
して取り出す暗号文取り出し手段とを有することを要旨
とする。
【0027】請求項13記載の本発明にあっては、特定
文字と類似文字とを通常文から検出し、この検出された
特定文字および類似文字によって暗号文を構成して取り
出している。
【0028】また、請求項14記載の本発明は、通常文
に埋め込まれた暗号文を取り出す暗号文取り出し装置で
あって、暗号文を構成する特定文字と該特定文字に対し
て表記が同じまたは類似し、文字コードが異なる類似文
字とをアナログ形態に変換された通常文から識別する識
別手段と、該識別手段で識別された特定文字および類似
文字によって構成される暗号文を取り出す暗号文取り出
し手段とを有することを要旨とする。
【0029】請求項14記載の本発明にあっては、特定
文字と類似文字とをアナログ形態に変換された通常文か
ら識別し、この識別された特定文字および類似文字によ
って構成される暗号文を取り出している。
【0030】更に、請求項15記載の本発明は、請求項
13または14に記載の本発明において、前記類似文字
を前記特定文字を前記特定文字と文字フォントが異なる
文字とすることを要旨とする。
【0031】請求項16記載の本発明は、通常文に埋め
込まれた暗号文を取り出す暗号文取り出し方法を実施す
るプログラムを記憶した記憶媒体であって、暗号文を構
成する特定文字と該特定文字に対して表記が同じまたは
類似し、文字コードが異なる類似文字とを通常文から検
出し、この検出した特定文字および類似文字によって構
成される暗号文を取り出すことを要旨とする。
【0032】請求項16記載の本発明にあっては、特定
文字と類似文字とを通常文から検出し、この検出した特
定文字および類似文字によって構成される暗号文を取り
出すという暗号文取り出し方法を実施するプログラムを
記録媒体として記録しているため、流通性を高めること
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0034】図1は、本発明の一実施形態に係る暗号文
埋め込み装置の構成を示すブロック図である。同図に示
す暗号文埋め込み装置は、通常文に暗号文を埋め込む演
算装置101および暗号埋め込みルールを記憶した記憶
装置102を有し、演算装置101において記憶装置1
02に記憶した暗号埋め込みルールを用いて通常文10
3に暗号文104を埋め込み、暗号文入り通常文105
を作成するものである。
【0035】記憶装置102は、通常文に存在する特定
文字と該特定文字に対して表記が同じまたは類似し、文
字コードが異なる類似文字とを特定し、通常文に順次存
在する特定文字および類似文字を暗号文に対応させて特
定文字または類似文字に順次変換していくことにより暗
号文を構成するという暗号埋め込みルールを記憶してい
る。
【0036】具体的には、通常文を構成している情報処
理用文字コードにはいくつかの類似した表記を有する文
字コードが存在する。例えば、空白を表す全角文字コー
ドと表示上では普通の空白となる別の文字コード、英語
のAとギリシャ文字のA(アルファ)、1つの全角の空
白と2つの半角の空白、全角の括弧と半角の括弧+半角
の空白などのように文字コードが異なるが表記が同じま
たは類似しているものがある。これらをそれぞれ特定文
字とその類似文字とし、該特定文字および類似文字を例
えば2進数の0と1などのように定義し、通常文中に順
次存在する特定文字と類似文字を暗号文の0,1に対応
させて変換することにより通常文に存在する特定文字と
類似文字とにより暗号文を通常文に埋め込むものであ
る。
【0037】一例として、通常文に存在する全角空白文
字を特定文字とし、2つの半角空白文字を類似文字とし
て、通常文に暗号文を埋め込む場合には、全角空白文字
を例えばビット0に対応させ、2つの半角空白文字をビ
ット1に対応させる。それから、暗号文、例えば埋め込
みたいシリアル番号を2進ビット列(以下、暗号ビット
列と称する)に変換する。
【0038】それから、通常文を先頭から検索してい
き、全角空白文字または2つの半角空白文字が出現した
ら、該文字を暗号ビット列の先頭のビットに対応させ変
換する。例えば、暗号ビット列の先頭のビットが0の場
合には、最初に出現した文字を全角空白文字に変換し、
逆に先頭ビットが1の場合には、2つの半角空白文字に
変換する。以下同様に検索して、順次現れる全角空白文
字または2つの半角空白文字の文字を暗号ビット列に対
応させて全角空白文字または2つの半角空白文字に変換
していくものである。例えば、シリアル番号の暗号文が
「10100」なる暗号ビット列である場合に、通常文
に順次存在する全角空白文字または2つの半角空白文字
の文字を暗号ビット列「10100」に対応して、「2
つの半角空白文字(1)、全角空白文字(0)、2つの
半角空白文字(1)、全角空白文字(0)、全角空白文
字(0)」のように変換する。
【0039】上述したように、通常文に存在する冗長性
のある特定文字と類似文字とによって暗号文を構成して
通常文に暗号文を埋め込むことができるが、この暗号文
として例えばシリアル番号を文字からなるディジタルコ
ンテンツ商品に埋め込むとともに、該シリアル番号を商
品の利用者毎に、例えばA氏に対する商品のシリアル番
号は0001番、B氏に対する商品のシリアル番号は0
002番などのように変えておくことにより、A氏の手
元にある商品とB氏の手元にある商品は、見かけ上では
同一であっても、別のシリアル番号が付いていることで
区別することができ、不正な複製や流通があった場合に
著作物の特定を容易にするとともに、不正な複製の発生
源を容易に探ることができる。
【0040】すなわち、文字情報を基本としたディジタ
ルコンテンツ商品に対して、元の商品の内容を損なうこ
となく、シリアル番号のような暗号文を埋め込むことが
できる。特に、商品に著作権者または利用者の情報を埋
め込んでおくことにより、不正な複製や流通に対して著
作物の特定を容易にしたり、または不正な複製の発生源
の探索に利用することができる。
【0041】図2は、図1の暗号文埋め込み装置で通常
文に埋め込まれた暗号文を取り出す暗号文取り出し装置
の構成を示すブロック図である。同図に示す暗号文取り
出し装置は、暗号文取り出しルールを記憶した記憶装置
202と暗号文入り通常文105から暗号文を取り出す
演算装置201とを有し、演算装置201は記憶装置2
02に記憶されている暗号文取り出しルールに基づいて
暗号文入り通常文105から暗号文104を取り出すよ
うになっている。記憶装置202に記憶されている暗号
文取り出しルールは、図1に示す暗号文埋め込み装置の
記憶装置102に記憶されている暗号埋め込みルールの
逆のルールに対応するものである。
【0042】すなわち、図2に示す暗号文取り出し装置
では、暗号文入り通常文105を演算装置201で順次
検索し、全角空白文字または2つの半角空白文字を検出
すると、全角空白文字の場合には0、2つの半角空白文
字の場合には1を割り当てて、暗号ビット列を抽出し、
この抽出した暗号ビット列から暗号文である前記シリア
ル番号を復元するようになっている。
【0043】上記実施形態では、通常文中に既に存在す
る文字の中から、特定文字および類似文字を検出し、こ
の検出した文字を暗号文に対応して特定文字または類似
文字に変換することにより、通常文に暗号文を埋め込む
ものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、
特定文字および類似文字を暗号文のビット列に対応して
変換した文字列を作成し、この文字列を暗号文埋め込み
対象の文書とは別個に作成し、この文字列を対象文書の
所定箇所、例えば文頭等に挿入または付加して、暗号文
を埋め込むようにすることも可能である。このような場
合には、文書中に必ずしも暗号文埋め込みを行うために
変換対象とする特定文字や類似文字が十分な個数存在し
ていない場合でも、暗号文を埋め込むことができる。
【0044】この場合に使用する特定文字および類似文
字として、全角空白文字および2つの半角空白文字を使
用すれば、元の文書に対して表記上の変更を加えること
がない。また、これ以外にも、元の文書を損なわない程
度であれば、どのような特定文字と類似文字の組合せで
もよい。
【0045】更に、暗号文の埋め込みを唯一度だけ行う
のでなく、繰り返し行うことで、文書が分割されても、
分割後の文書に埋め込まれた暗号文の全部または一部が
残るようにすることもできる。これは暗号文埋め込み対
象の文書が長い場合に有効である。
【0046】また、前記特定文字および類似文字の組合
せは、必ずしも2個のみの組合せに限るものでない。こ
の組合せの文字を増加することにより、文書中に埋め込
まれる情報量を増大することができる。この組合せに使
用する文字の数を増大する方法としては、例えば文字の
フォントを変えることにより行うことができる。文字フ
ォントの違いは文字によっては表記上は肉眼ではほとん
ど見分けはつかないくらい良く似ているものが多くある
ので、適切な文字の選択を行うことにより、多数の類似
表記の文字よりなる符号化のための文字組みを作成する
ことができる。例えば、4種類のフォント(明朝体にお
ける各フォントなど)を用いれば、暗号文のビット列の
「00」は明朝体のAタイプに、「01」はBタイプ
に、「10」はCタイプに、「11」はDタイプにとい
うように暗号文のビット列をブロック毎に符号化するこ
とができるので、埋め込める情報量を多くすることがで
きる。
【0047】更に、符号化に用いる特定文字の選択は1
つの文字に限るものなく、特定文字を複数選択してお
き、そのうちのどれが検出されても、ビット列に応じて
対応する文字フォントを選択することにすれば、暗号文
の埋め込みを行うことができる。この方法は文中の特定
文字を検出して置換する暗号文埋め込みにおいては、置
換対象となる文字を増加させることができる。また、上
述したように暗号文を別個に作成して付加する方法にも
適用することができる。
【0048】また、図2に示す暗号文取り出し装置の実
施形態において、暗号文入り通常文として例えば紙など
に印刷されたアナログ形態に変換された通常文、すなわ
ち印刷物などから例えば明朝体のAタイプ、Bタイプ、
Cタイプなどのような差異を識別し、これにより暗号文
を取り出すようにすることも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定文字とその類似文字によって暗号文を構成して通常
文中に埋め込むので、元の通常文を損なうことなく通常
文に暗号文を埋め込むことができる。また、暗号文とし
てシリアル番号等を利用者毎に埋め込むことにより、顧
客管理を適確に行うことができ、著作権の特定や不正な
複製の発生源の検出を容易にすることができる。
【0050】また、本発明によれば、通常文中の所定の
範囲に順次存在する特定文字および類似文字をビット列
化した暗号文のビットパターンに対応させて特定文字ま
たは類似文字に変換して、通常文に暗号文を埋め込むの
で、元の通常文を損なうことなく通常文に暗号文を埋め
込むことができる。また、暗号文としてシリアル番号等
を利用者毎に埋め込むことにより、顧客管理を適確に行
うことができ、著作権の特定や不正な複製の発生源の検
出を容易にすることができる。
【0051】更に、本発明によれば、特定文字および類
似文字を暗号文のビット列に対応して配置することで文
字列を構成し、該文字列を通常文の所定箇所に記入し
て、通常文に暗号文を埋め込むので、元の通常文を損な
うことなく通常文に暗号文を埋め込むことができる。
【0052】本発明によれば、通常文の所定の範囲に存
在する特定文字および類似文字を順次検出し、この順次
検出した特定文字および類似文字を暗号文に対応させて
特定文字または類似文字に順次変換して暗号文を構成し
ているので、元の通常文を損なうことなく通常文に暗号
文を埋め込むことができる。
【0053】また、本発明によれば、特定文字および類
似文字によって暗号文を構成して通常文中に埋め込むと
いう暗号文埋め込み方法を実施するプログラムを記録媒
体に記録しているので、記録媒体として流通性を高める
ことができる。
【0054】更に、本発明にあっては、特定文字と類似
文字とを通常文から検出し、この検出した特定文字およ
び類似文字によって構成される暗号文を取り出している
ので、通常文から暗号文を適確に取り出すことができ、
例えば利用者毎に埋め込まれたシリアル番号等の暗号文
を取り出すことにより、顧客管理を適確に行うことがで
き、著作権の特定や不正な複製の発生源の検出を容易に
することができる。
【0055】本発明によれば、特定文字と類似文字とを
アナログ形態に変換された通常文から識別し、暗号文を
取り出すので、例えば印刷物からも容易に暗号文を取り
出すことができる。
【0056】また、本発明にあっては、特定文字と類似
文字とを通常文から検出し、この検出した特定文字およ
び類似文字によって構成される暗号文を取り出すという
暗号文取り出し方法を実施するプログラムを記録媒体に
記録しているので、流通性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る暗号文埋め込み装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の暗号文埋め込み装置で通常文に埋め込ま
れた暗号文を取り出す暗号文取り出し装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】 101,201 演算装置 102 暗号埋め込みルールの記憶装置 202 暗号取り出しルールの記憶装置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常文に暗号文を埋め込む暗号文埋め込
    み方法であって、特定文字に対して表記が同じまたは類
    似し、文字コードが異なる類似文字および特定文字によ
    って前記暗号文を構成して通常文中に埋め込むことを特
    徴とする暗号文埋め込み方法。
  2. 【請求項2】 ディジタル文字符号の列からなる通常文
    にディジタル暗号文を埋め込む暗号文埋め込み方法であ
    って、 通常文に存在する特定文字について、該特定文字と表記
    が同じまたは類似し、該特定文字と文字コードが異なる
    1種類または複数種類の類似文字が通常文に存在する場
    合、前記暗号文をビット列に変換し、通常文中の所定の
    範囲に順次存在する特定文字および類似文字を前記ビッ
    ト列化した暗号文のビットパターンに対応させて特定文
    字または類似文字に変換して、通常文に暗号文を埋め込
    むことを特徴とする暗号文埋め込み方法。
  3. 【請求項3】 ディジタル文字符号の列からなる通常文
    にディジタル暗号文を埋め込む暗号文埋め込み方法であ
    って、 特定文字と表記が同じまたは類似し、該特定文字と文字
    コードが異なる1種類または複数種類の類似文字および
    特定文字を暗号文のビット列に対応して配置することで
    文字列を構成し、該文字列を前記通常文の所定箇所に記
    入して、通常文に暗号文を埋め込むことを特徴とする暗
    号文埋め込み方法。
  4. 【請求項4】 前記類似文字を前記特定文字と文字フォ
    ントが異なる文字とすることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の暗号文埋め込み方法。
  5. 【請求項5】 通常文に暗号文を埋め込む暗号文埋め込
    み装置であって、通常文の所定の範囲に存在する特定文
    字に対して表記が同じまたは類似し、文字コードが異な
    る類似文字および特定文字を順次検出する検出手段と、
    該検出手段で順次検出した前記特定文字および類似文字
    によって前記暗号文を構成すべく前記順次検出した特定
    文字および類似文字を前記暗号文に対応させて特定文字
    または類似文字に順次変換する変換手段とを有すること
    を特徴とする暗号文埋め込み装置。
  6. 【請求項6】 通常文に暗号文を埋め込む暗号文埋め込
    み装置であって、特定文字に対して表記が同じまたは類
    似し、文字コードが異なる類似文字および特定文字を暗
    号文に対応して配置することで文字列を構成する暗号文
    作成手段と、前記文字列を前記通常文の所定箇所に記入
    して、通常文に暗号文を埋め込む暗号文埋め込み手段と
    を有することを特徴とする暗号文埋め込み装置。
  7. 【請求項7】 前記類似文字を前記特定文字と文字フォ
    ントが異なる文字とすることを特徴とする請求項5また
    は6に記載の暗号文埋め込み装置。
  8. 【請求項8】 通常文に暗号文を埋め込む暗号文埋め込
    み方法を実施するプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、特定文字と該特定文字に対して表記が同じまたは類
    似し、文字コードが異なる類似文字とによって前記暗号
    文を構成して通常文中に埋め込むことを特徴とする暗号
    文埋め込み方法を実施するプログラムを記録した記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 通常文に埋め込まれた暗号文を取り出す
    暗号文取り出し方法であって、暗号文を構成する特定文
    字と該特定文字に対して表記が同じまたは類似し、文字
    コードが異なる類似文字とを通常文から検出し、この検
    出した特定文字および類似文字によって構成される暗号
    文を取り出すことを特徴とする暗号文取り出し方法。
  10. 【請求項10】 ディジタル文字符号の列からなる通常
    文に埋め込まれたディジタル暗号文を取り出す暗号文取
    り出し方法であって、暗号文を構成する特定文字と該特
    定文字に対して表記が同じまたは類似し、文字コードが
    異なる1種類または複数種類の類似文字とを通常文中の
    所定の部分から検出し、この検出した特定文字および類
    似文字をビット列に変換して暗号文を取り出すことを特
    徴とする暗号文取り出し方法。
  11. 【請求項11】 通常文に埋め込まれた暗号文を取り出
    す暗号文取り出し方法であって、暗号文を構成する特定
    文字と該特定文字に対して表記が同じまたは類似し、文
    字コードが異なる類似文字とをアナログ形態に変換され
    た通常文から識別し、この識別された特定文字および類
    似文字によって構成される暗号文を取り出すことを特徴
    とする暗号文取り出し方法。
  12. 【請求項12】 前記類似文字を前記特定文字と文字フ
    ォントが異なる文字とすることを特徴とする請求項9乃
    至11のいずれかに記載の暗号文取り出し方法。
  13. 【請求項13】 通常文に埋め込まれた暗号文を取り出
    す暗号文取り出し装置であって、暗号文を構成する特定
    文字と該特定文字に対して表記が同じまたは類似し、文
    字コードが異なる類似文字とを通常文から検出する検出
    手段と、該検出手段で検出された前記特定文字および類
    似文字によって暗号文を構成して取り出す暗号文取り出
    し手段とを有することを特徴とする暗号文埋め込み装
    置。
  14. 【請求項14】 通常文に埋め込まれた暗号文を取り出
    す暗号文取り出し装置であって、暗号文を構成する特定
    文字と該特定文字に対して表記が同じまたは類似し、文
    字コードが異なる類似文字とをアナログ形態に変換され
    た通常文から識別する識別手段と、該識別手段で識別さ
    れた特定文字および類似文字によって構成される暗号文
    を取り出す暗号文取り出し手段とを有することを特徴と
    する暗号文取り出し装置。
  15. 【請求項15】 前記類似文字を前記特定文字と文字フ
    ォントが異なる文字とすることを特徴とする請求項13
    または14に記載の暗号文取り出し装置。
  16. 【請求項16】 通常文に埋め込まれた暗号文を取り出
    す暗号文取り出し方法を実施するプログラムを記憶した
    記録媒体であって、暗号文を構成する特定文字と該特定
    文字に対して表記が同じまたは類似し、文字コードが異
    なる類似文字とを通常文から検出し、この検出した特定
    文字および類似文字によって構成される暗号文を取り出
    すことを特徴とする暗号文取り出し方法を実施するプロ
    グラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7240209B2 (en) 2001-06-12 2007-07-03 International Business Machines Corporation Methods of invisibly embedding and hiding data into soft-copy text documents
US7913313B2 (en) 2001-06-12 2011-03-22 International Business Machines Corporation Method and system for invisibly embedding into a text document the license identification of the generating licensed software

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