JPH117133A - 銀塩拡散転写法に従うオフセツト印刷版の作製法 - Google Patents

銀塩拡散転写法に従うオフセツト印刷版の作製法

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JPH117133A
JPH117133A JP16582598A JP16582598A JPH117133A JP H117133 A JPH117133 A JP H117133A JP 16582598 A JP16582598 A JP 16582598A JP 16582598 A JP16582598 A JP 16582598A JP H117133 A JPH117133 A JP H117133A
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Paul Coppens
パウル・コツペンス
Ludo Vervloet
ルド・ベルブロート
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Agfa Gevaert NV
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 DTR法に従い、向上した印刷性を有し、ア
ップスタート現象のない非常に清浄な外観を有する高品
質の平版印刷版を作製する方法を提供する。 【解決手段】 −支持体の親水性表面上に、(i)物理
現像核を含有する受像層及び(ii)感光性ハロゲン化
銀乳剤を含み、該受像層と水透過可能な関係にある感光
層を示されている順序で含む画像形成要素を画像通りに
露光し、 −現像薬及びハロゲン化銀溶剤の存在下で画像形成要素
にアルカリ性水溶液を適用して該受像層に銀画像を形成
せしめ、 −画像形成要素を第1の平版仕上げ液で処理して受像層
の上の層を除去し、それにより該受像層に形成される該
銀画像を露出せしめることによって支持体の画像形成さ
れた表面を露出せしめ、 −支持体の該露出した画像形成された表面を第2の平版
仕上げ液で処理し、非画像領域の水−受容性を高め、画
像領域を親油性インキ−受容性とする段階を含むことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【1.発明の分野】本発明は銀塩拡散転写法に従って改
良された平版印刷版を作製するための改良された方法に
関する。
【0002】
【2.発明の背景】下記においてDTR−法と呼ばれる
銀錯体拡散転写反転法の原理は、例えばUS−P−2,
352,014及びAndree Rott and
EdithWeydeによる“Photographi
c Silver HalideDiffusion
Processes”−The Focal Pres
s−London and New York,(19
72)の本に記載されている。
【0003】DTR−法においては、情報通りに露光さ
れた写真ハロゲン化銀乳剤層材料の非現像ハロゲン化銀
がいわゆるハロゲン化銀溶剤を用いて可溶性銀錯体化合
物に転換され、それは受像要素中に拡散することを許さ
れ、そこで一般に物理現像核の存在下で現像薬を用いて
還元され、写真材料の露光領域に得られる黒色銀画像に
関して反転した画像濃度値を有する銀画像(「DTR−
画像」)を形成する。
【0004】DTR−画像含有材料は平版印刷版として
用いることができ、その場合DTR−銀画像領域は水−
受容性インク−反発性表面上に水−反発性インク受容性
領域を形成する。
【0005】DTR−画像は、写真ハロゲン化銀乳剤材
料に関して別の要素であるシート又はウェブ材料の受像
層に(いわゆる2−シートDTR要素)又はモノ−シー
ト要素とも呼ばれ、少なくとも1層の写真ハロゲン化銀
乳剤層をそれと水透過可能な関係で受像層と一体的に含
むいわゆる単一−支持体−要素の受像層に形成されるこ
とができる。DTR法によるオフセット印刷版の作製に
好ましいのは後者のモノ−シート型である。
【0006】2つの型のモノ−シートDTRオフセット
印刷版が存在する。例えばUS−P−4,722,53
5及びGB−1,241,661に開示されている第1
の型に従うと、支持体にハロゲン化銀乳剤層及び受像層
として働く物理現像核を含む層が示された順序で設けら
れる。情報通りの露光及び現像の後、画像形成された要
素は乳剤層を除去せずに印刷版として用いられる。
【0007】第2の型のモノ−シートDTRオフセット
印刷版に従うと、ほとんどの場合に、陽極酸化アルミニ
ウムである親水性支持体に物理現像核の層及びハロゲン
化銀乳剤層が示された順序で設けられる。情報通りの露
光及び現像の後、画像形成された要素は乳剤層を除去す
る処理がなされ、銀画像を有する支持体が残され、それ
が印刷版として用いられる。そのような型の平版印刷版
は、例えばUS−P−3,511,656に開示されて
いる。
【0008】他の印刷版の場合と同様に、第2の型のモ
ノ−シートDTRオフセット印刷版に属するオフセット
印刷版は優れた印刷性を有し:高い印刷耐久性、印刷領
域における優れたインキ受容性、非−印刷領域における
インキ受容性のないこと(トーニングなし)及び印刷過
程の開始の間に非−印刷領域におけるインキ受容性(い
わゆる汚染)のために廃棄しなければならないコピーの
数が少ないことが必要である。さらに、これらの印刷性
は印刷版をしばらく保存した後も維持されねばならな
い。
【0009】印刷性を向上させるために、支持体の画像
形成された表面を非−銀画像部分の親水度及び銀画像の
親油度を向上させる化学的処理に供するのが当該技術分
野において通常の慣習である。この化学的後−処理は多
くの場合に平版仕上げ液と呼ばれる水性平版組成物を用
いて行われるのが好ましく、それは銀画像のインキ−受
容性及び/又はラッカー受容性を高める少なくとも1種
の化合物を含み且つ親水性支持体のインキ−反発性を向
上させる少なくとも1種の化合物も含む。実際にUS−
P 4,062.682は5g/lのイミダゾリン−2
−チオン、50mlのオレイン酸及び50mlのエチレ
ングリコールモノメチルエーテルを含有する平版仕上げ
液を開示しており、US−P 4,563,410は1
g/lのメルカプトトリアゾール及び5g/lの分子量
が4,000のポリエチレンオキシドを含有する平版仕
上げ液を開示しており、US−P 5,068,165
は2g/lのメルカプトテトラゾール、2.5g/lの
n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド及び
20g/lのポリスチレンスルホン酸を含有する平版仕
上げ液を開示しており、EP−A 278,766は2
g/lのメルカプトテトラゾール及び100mlの分子
量が200のポリエチレンオキシドを含有する平版仕上
げ液を開示している。EP−A 681,219は0.
1g/l〜10g/lの合計濃度の疎水化剤、界面活性
化合物ならびに少なくとも50重量%のエチレンオキシ
ド基及び/又はプロピレンオキシド基を含み、その合計
が少なくとも12であり、該平版仕上げ液中に少なくと
も20g/lの合計量で存在するポリグリコールを含む
非常に有効な平版仕上げ液を開示している。
【0010】しかし、該版の処理法及び版自身はいくら
かの改良の余地がある。まず第1に、乳剤層の除去は水
で洗浄することにより行われる。これは水道管(plu
mbing)システムと処理装置の間の接続を必要とす
る。さらに、洗浄区域において、処理の間に実質的高さ
の泡が生じ、それは該区域において洗浄水をあふれさせ
ることがある。処理される版はアップスタート現象(u
pstart phenomenon)を示し:すなわ
ち最初に処理される版はブロンズ色の外観及びスポット
・ブラインディング(spot blinding)を
有する。さらに処理される版は清浄な外観を有していな
い。
【0011】
【3.発明の概略】本発明の目的は、親水性表面を持つ
支持体を有する画像形成要素を用い、水道管(plumbing)
への接続を必要としない処理機を用い、DTR−法に従
って向上した性質を有する高品質の平版印刷版を作製す
るための方法を提供することである。
【0012】本発明のさらなる目的は、親水性表面を持
つ支持体を有する画像形成要素を用い、濯ぎ区域におい
て生ずる泡をより少なくして、DTR−法に従って向上
した性質を有する高品質の平版印刷版を作製するための
方法を提供することである。
【0013】本発明のさらに別の目的は、親水性表面を
持つ支持体を有する画像形成要素を用い、DTR−法に
従ってアップスタート現象のない高品質の平版印刷版を
作製するための方法を提供することである。
【0014】本発明のさらに別の目的は、親水性表面を
持つ支持体を有する画像形成要素を用い、DTR−法に
従って非常に清浄な外観を有する高品質の平版印刷版を
作製するための方法を提供することである。
【0015】本発明のさらなる目的は下記の記載から明
らかになるであろう。
【0016】本発明に従えば、 −支持体の親水性表面上に、(i)物理現像核を含有す
る受像層及び(ii)感光性ハロゲン化銀乳剤を含み、
該受像層と水透過可能な関係にある感光層を示されてい
る順序で含む画像形成要素を画像通りに露光し、 −1種もしくはそれ以上の現像薬及び1種もしくはそれ
以上のハロゲン化銀溶剤の存在下で画像形成要素にアル
カリ性水溶液を適用して該受像層に銀画像を形成せし
め、 −洗浄段階において画像形成要素を第1の平版仕上げ液
で処理して受像層の上の1つもしくはそれ以上の層を除
去し、それにより該受像層に形成される該銀画像を露出
せしめることによって支持体の画像形成された表面を露
出せしめ、 −仕上げ段階において支持体の該露出した画像形成され
た表面を第2の平版仕上げ液で処理し、非画像領域の水
−受容性を高め、画像領域を親油性インキ−受容性とす
る段階を含み、両者の平版仕上げ液が疎水化剤、界面活
性剤及び親水性フィルム形成性化合物を含むことを特徴
とする銀塩拡散転写法に従うオフセット印刷版の作製法
が提供される。
【0017】
【4.発明の詳細な記載】向上した性質を有する平版印
刷版は、疎水化剤、界面活性剤及び親水性フィルム−形
成性化合物を含む平版仕上げ液を用いて処理することに
より受像層の上の層を除去することによって、DTR−
法に従い、改良された方法で得られる。
【0018】現在まで、第2の型のモノ−シートDTR
オフセット印刷版は、上記のような画像形成要素を3、
好ましくは4段階で処理することにより得られた。該
3、好ましくは4つの処理段階は、(i)現像段階であ
り、その間に銀拡散転写も起こる段階、(ii)洗浄濯
ぎ段階であり、その間に受像層の上にある層の除去が開
始される段階、(iii)任意の濯ぎ段階であり、その
間に受像層の上にある層の除去が完了する段階、ならび
に(iv)非−画像領域の水−受容性を高め、画像領域
を親油性インキ−受容性とするための仕上げ段階であ
る。種々の段階のために3種類の化学品:第1段階のた
めの現像液又は活性化液、洗浄段階のための水道水なら
びに任意の濯ぎ段階及び仕上げ段階のための平版仕上げ
液、好ましくは同一の(identical)平版仕上
げ液、さらに好ましくは同じ(thesame)平版仕
上げ液が用いられた。本発明に従うと、濯ぎ段階のため
の水道水は平版仕上げ液で、好ましくは仕上げ段階で用
いられるのと同一の平版仕上げ液で置き換えられ、より
好ましくは該同一の平版仕上げ液が同じ容器から供給さ
れる。例えばカスケードシステムの使用による2段階
(洗浄及び仕上げ段階)又は3段階(洗浄、濯ぎ及び仕
上げ段階)への同一の平版仕上げ液の供給の方法は公知
であり、それは最初に仕上げ段階に用いられる第1タン
クを満たし、その後第1タンクから第2タンクへのオー
バーフローにより濯ぎ段階に用いられる第2タンクを満
たし、最後に第2タンクから第3タンクへのオーバーフ
ローにより洗浄段階に用いられる第3タンクを満たす。
その場合2つの化学品のみ:第1段階のための上記の現
像液又は活性化液及び続く2又は3段階のための同じ仕
上げ液が必要である。
【0019】本発明の平版仕上げ液は親水性フィルム−
形成性化合物を含む。親水性フィルム−形成性化合物は
水性媒体中で可溶性であり、かくして水の吸収により軟
化し、膨潤するフィルム−形成性ポリマーの群から選ば
れねばならない。
【0020】非−タンパク質性親水性フィルム−形成性
化合物、例えばポリビニルピロリドン、ポリエチレンオ
キシド、部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、スル
ホン化ポリスチレン、ヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、セルロースアセテートハイ
ドロジエンフタレート(cellulose acet
ate hydrogen phthalate)、プ
ルラン、デキストリンもしくはその誘導体、澱粉、アラ
ビアゴム及びアルギン酸誘導体、例えばその塩及びエス
テルを用いるのが好ましい。2種又はそれ以上の非−タ
ンパク質性親水性フィルム−形成性ポリマーの混合物を
用いることもできる。より好ましくは該非−タンパク質
性親水性フィルム−形成性結合剤の少なくとも50重量
%、最も好ましくは少なくとも80重量%のために非常
に好ましい化合物は、ポリビニルアルコール、デキスト
ラン又はマルトデキストリン(Roquette,Fr
anceによりGLUCIDEXの商品名の下に販売さ
れている澱粉の加水分解生成物)である。
【0021】本発明に従う該親水性フィルム−形成性化
合物の重量平均分子量は好ましくは10.000〜1.
000.000、より好ましくは10.000〜10
0.000の範囲である。
【0022】該親水性フィルム−形成性化合物は平版仕
上げ液中で好ましくは10〜200g/lの量で、より
好ましくは15〜120g/lの量で存在する。
【0023】本発明と関連して用いられる疎水化剤は、
銀又は銀イオンと反応することができ、疎水性である、
すなわち水に不溶性であるか又はわずかしか水に可溶性
でない化合物である。一般にこれらの化合物はメルカプ
ト基又はチオレート基及び1つ又はそれ以上の疎水性置
換基、例えば炭素数が少なくとも4のアルキル基を含有
する。疎水化剤は単独で又は互いに組み合わせて用いる
ことができる。
【0024】好ましい疎水化剤はDE−A 1,22
8,927及びUS−P 4,563,410に記載さ
れているメルカプト−1,3,4−チアジアゾール類、
2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール類及び
長鎖(少なくとも炭素数が4)アルキル置換メルカプト
テトラゾール類である。特に好ましい化合物は次式:
【0025】
【化1】
【0026】[式中、R5は水素又はアシル基を示し、
4はアルキル、アリール又はアラルキルを示す]の1
つに対応する。用いられるのが最も好ましい化合物は、
4が炭素数が3〜16のアルキルを示す上記の式の1
つに従う化合物である。該疎水化剤は平版仕上げ液中で
0.1g/l〜10g/lの合計濃度、好ましくは0.
3g/l〜3g/lの合計濃度、最も好ましくは0.4
g/l〜0.8g/lの合計濃度で含まれる。
【0027】本発明で用いるのに適した界面活性剤に
は、非イオン性活性剤、例えばサポニン類、ポリエチレ
ングリコールアルキルエーテル類又はポリエチレングリ
コールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリ
コールエステル類、ポリアルキレングリコールアルキル
アミン類又はアルキルアミド類、シリコーンポリエチレ
ンオキシド付加物、グリシドール誘導体、多価アルコー
ル類の脂肪酸エステル類及び糖類のアルキルエステル
類;カルボキシ、スルホ、ホスホ、硫酸もしくはリン酸
エステル基などの酸基を含むアニオン性活性剤;両性活
性剤、例えばアミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸
類、アミノアルキルサルフェート類又はホスフェート
類、アルキルベタイン類ならびにアミン−N−オキシド
類;ならびにカチオン性活性剤、例えばアルキルアミン
塩、脂肪族、芳香族又は複素環式第4アンモニウム塩、
脂肪族又は複素環式環−含有ホスホニウム又はスルホニ
ウム塩が含まれる。好ましい界面活性化合物は、アニオ
ン性又は非−イオン性界面活性化合物、例えばAKYP
O−OP−80(式[C−(CH33−CH2−C(C
32−p.−C64−(CH2−CH2−O)14〜18
CH2−COOH]を有するCHEMISCHE FA
BRIK CHEM−Y,Gmbh,Germanyに
より販売されている界面活性剤に関する商標)、TER
GO(式[(C25)(C49)CH−C24−(C4
9)CH−OSO3Na]を有するCHEMISCHE
FABRIK CHEM−Y,Gmbh,Germa
nyにより販売されている界面活性剤に関する商標)、
FLUORAD FC 126(式[n.C715CO2
NH4]を有する3M,USAにより販売されている界
面活性剤に関する商標)、FT 179(式[n.C8
17SO2NCH3CO2(C24O)1949を有する
BAYER A.G.,Germanyにより販売され
ている界面活性剤に関する商標)及びAFENA(式
[C919−C64−O−(C24O)9Hを有するPH
ONE−POULENC,S.A.,Brussel
s,Belgiumにより販売されている界面活性剤に
関する商標)である。
【0028】界面活性化合物の濃度は、版が仕上げられ
る場合に平版仕上げ液が過度の発泡を示さなければ、広
い範囲内で変えることができる。界面活性化合物は平版
仕上げ液中で好ましくは10mg/l〜10g/lの量
で、より好ましくは50mg/l〜5g/lの量で、最
も好ましくは100mg/l〜2.5g/lの量で存在
する。
【0029】本発明の平版仕上げ液はポリグリコール類
又は炭水化物を含有するのが好ましい。
【0030】ポリグリコールは水とエチレンオキシドの
反応生成物である。この反応生成物はそのままでは明確
でないが、化学構造及び分子量がわずかに異なる物質の
混合物であり、その混合物は低分子量誘導体(M.W
+/−400)に関してのみ純粋な化合物に分離するこ
とができる。ポリグリコールがエチレンオキシド基及び
又プロピレンオキシド基も含有する場合、ポリグリコー
ル基は1つのポリエチレンオキシド鎖と1つのポリプロ
ピレンオキシド鎖を含有するブロックコポリマー基ある
いはエチレンオキシド基とプロピレンオキシド基を無作
為に含有するコポリマー基であることができる。
【0031】該ポリグリコールがエチレンオキシド基及
びプロピレンオキシド基を含む場合、これらの基の間の
数比は好ましくは少なくとも1、より好ましくは少なく
とも2、さらにもっと好ましくは少なくとも3であるの
が好ましい。
【0032】該ポリグリコール又は炭水化物の重量平均
分子量は好ましくは1000以下、より好ましくは50
0以下である。最も好ましいのは200又は300の分
子量を有するポリエチレンオキシドあるいは単糖又は二
糖、例えば分子量が200のソルビトールである。
【0033】本発明に従う該ポリグリコール又は炭水化
物は5〜250g/l、より好ましくは15〜125g
/l、最も好ましくは25〜100g/lの量で用いら
れる。
【0034】本発明の平版仕上げ液は好ましくは4〜
8、より好ましくは5〜7のpHを有する。該範囲内の
pHを有するオルトリン酸二水素ナトリウム及びオルト
リン酸水素二ナトリウムの混合物ならびに/又はクエン
酸とクエン酸ナトウリムの混合物を含む緩衝平版仕上げ
液が好ましい。
【0035】平版仕上げ液はさらに他の成分、例えばカ
ルシウム−封鎖化合物、スラッジ防止剤及び殺生物剤、
例えば5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、
3−メチル−4−クロロ−フェノール、o−フェニル−
フェノール、p−フェニル−フェノールなどを含むこと
ができる。該殺生物剤は好ましくは0.01g/l〜1
g/l、より好ましくは0.05g/l〜0.3g/l
の濃度で用いられる。
【0036】画像形成要素は支持体の親水性表面上に種
々の層をコーティングすることにより製造されるのが好
ましい。別の場合、US−P 5,068,165に開
示されている通り、層を逆の順序で保持している一時的
ベースから種々の層を該受像層上に積層することができ
る。
【0037】支持体の親水性表面は、親水性合成ホモポ
リマー又はコポリマーを含有し、加水分解されたテトラ
アルキルオルトシリケート架橋剤で硬膜されており、柔
軟性疎水性ベース上にコーティングされた硬膜親水性層
であることができる。親水性層はアルミニウム支持体の
一部であるのがより好ましい。
【0038】本発明に従って用いられる画像形成要素の
アルミニウム支持体は、純粋なアルミニウム又はそのア
ルミニウム含有率が少なくとも95%であるアルミニウ
ム合金から作ることができる。支持体の厚さは通常約
0.13〜約0.50mmの範囲である。
【0039】平版オフセット印刷のためのアルミニウム
又はアルミニウム合金箔の製造は、以下の段階を含む:
箔の砂目立て(graining)、陽極酸化及び任意のシーリン
グ。
【0040】箔の砂目立て及び陽極酸化は、本発明に従
って高品質のプリントを製造することを可能にする平版
印刷版を得るために必要である。シーリングは必要では
ないが、さらに印刷結果を向上させることができる。
【0041】アルミニウム表面の砂目立ては既知の方法
で機械的又は電気分解的に行うことができる。砂目立て
により作られる粗さはμmで表される中心線平均値とし
て測定され、約0.2〜約1.5μmで変化するのが好
ましい。
【0042】アルミニウム箔の陽極酸化は例えばクロム
酸、シュウ酸、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム及び
それらの混合物などの電解質中で行うことができる。ア
ルミニウムの陽極酸化は希薄水性硫酸媒体中で、所望の
厚さの陽極酸化層が得られるまで行うのが好ましい。ア
ルミニウム箔は両側において陽極酸化することができ
る。陽極酸化層の厚さは顕微鏡写真カットを作ることに
より最も正確に測定されるが、陽極酸化された層を溶解
し、溶解処理の前後に版を秤量することにより同様に決
定することができる。約0.4〜約2.00μmの陽極
酸化層の厚さで優れた結果が得られる。
【0043】陽極酸化段階の後に、陽極表面をシーリン
グすることができる。陽極酸化により形成される酸化ア
ルミニウムの孔のシーリングは、アルミニウム陽極酸化
の技術分野における熟練者に既知の方法である。かくし
てアルミニウム箔の陽極表面を70〜100℃における
水で又は蒸気で濯ぐ。シーリングはリン酸塩イオン又は
ケイ酸塩を含む水溶液で陽極表面を処理することによっ
ても行うことができる。シーリングはEP−A 56
7,178に開示されている通り重炭酸塩を含有する水
溶液を用いて行うのが好ましい。シーリング処理のおか
げで、陽極層は実質的に無孔性とされ、得られる印刷版
を用いてより長時間の印刷機運転を行うことができる。
シーリングの結果として印刷版の非−印刷領域における
カブリの発生は実質的に避けられる。
【0044】アルミニウム箔の砂目立て、陽極酸化及び
シーリングは例えばUS−A−3,861,917及び
そこに引用されている文献に記載されている通りに行う
ことができる。
【0045】画像の鮮鋭度及びその結果として、印刷さ
れる最終的コピーの鮮鋭度を向上させるために、陽極酸
化層を例えばJA−Pu−58−14,797に記載さ
れている通りハレーション防止色素又は顔料を用いて全
体的に着色することができる。
【0046】上記の通りの支持体の親水性表面の製造に
続き、支持体の親水性表面に直後に物理現像核を含む溶
液をコーティングすることができ、あるいは後の段階で
該溶液をコーティングすることができる。
【0047】本発明に従って用いるための受像層は親水
性結合剤を含まないのが好ましいが、表面の親水度を向
上させるために少量から該層の合計重量の最高80重量
%までの親水性コロイド、例えばポリビニルアルコール
又はポリビニルアクリル酸を含むことができる。
【0048】本発明に従って用いるために適した現像核
は、重金属の硫化物、例えばアンチモン、ビスマス、カ
ドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウム、白
金、銀及び亜鉛の硫化物である。他の適した現像核は、
重金属塩、例えばセレニド類、ポリセレニド類、ポリス
ルフィド類、メルカプタン類及びハロゲン化錫(II)
である。重金属、好ましくは銀、金、白金、パラジウム
及び水銀をコロイド形態で用いることができる。
【0049】画像の鮮鋭度を向上させるために、支持体
の親水性表面に色素又は顔料の非常に薄いハレーション
防止コーティングを設けることができるかあるいは受像
層に少なくとも1種のハレーション防止色素もしくは顔
料を挿入することができる。
【0050】本発明に従って用いられる感光層は、親水
性コロイド結合剤及び、該受像層と水透過可能な関係に
ある少なくとも1種の感光性ハロゲン化銀乳剤を含むい
ずれの層であることもできる。
【0051】互いに水透過可能な接触をしている層と
は、互いに連続しているか又は水透過可能な層によって
のみ互いに隔てられている層である。水透過可能な層の
性質は、それが水又は水溶液に含有される化合物、例え
ば現像薬又は錯体化銀の拡散を実質的に妨げないか又は
束縛しないような性質である。
【0052】本発明に従って用いられる写真ハロゲン化
銀乳剤は、例えばP.Glafkidesにより“Ch
emie et Physique Photogra
phique”,Paul Montel,Paris
(1967)において、G.F.Duffinにより
“Photographic Emulsion Ch
emistry”,The Focal Press,
London(1966)において、及びV.L.Ze
likman et alにより“Makingand
Coating Photographic Emu
lsion”,The Focal Press,Lo
ndon(1966)において記載されている通り、種
々の方法に従って可溶性銀塩及び可溶性ハロゲン化物か
ら製造することができる。
【0053】本発明に従って用いるためにハロゲン化銀
乳剤は主に塩化銀から成るのが好ましいが、1モル%〜
40モル%の範囲の割合の臭化銀が存在することができ
る。少なくとも70モル%の塩化銀を含有するハロゲン
化銀乳剤を用いるのが最も好ましい。
【0054】ハロゲン化銀粒子の平均寸法は0.10〜
0.70μmの範囲であることができ、0.25〜0.
45μmが好ましい。
【0055】沈澱段階の間に、イリジウム及び/又はロ
ジウム含有化合物又は両方の混合物を加えるのが好まし
い。添加されるこれらの化合物の濃度はAgNO3の1
モル当たり10-8〜10-3モル、好ましくはAgNO3
の1モル当たり0.5*10-7〜10-5モルの範囲であ
る。
【0056】乳剤は化学熟成段階の間に、例えばアリル
イソチオシアナート、アリルチオウレア及びチオ硫酸ナ
トリウムなどの硫黄−含有化合物を加えることにより化
学的に増感することができる。還元剤、例えばBE−P
493,464及び568,687に記載されている
ような錫化合物ならびにポリアミン類、例えばジエチレ
ントリアミン又はアミノエタンスルホン酸の誘導体も化
学増感剤として用いることができる。他の適した化学増
感剤は貴金属及び貴金属化合物、例えば金、白金、パラ
ジウム、イリジウム、ルテニウム及びロジウムである。
化学増感のこの方法はR.Koslowsky,Z.W
iss.Photogr.Photophys.Pho
tochem.46,65−72(1951)の文献に
記載されている。
【0057】DTR−要素の乳剤は、それに対してDT
R要素が設計されている露光源の分光発光に従って分光
的に増感することができる。
【0058】可視分光領域のための適した増感色素に
は、F.M.Hamerにより“The Cyanin
e Dyes and Related Compou
nds”,1964,John Wiley & So
nsにおいて記載されているようなメチン色素が含まれ
る。この目的のために用いることができる色素には、シ
アニン色素、メロシアニン色素、錯体シアニン色素、錯
体メロシアニン色素、等極性シアニン色素、ヘミシアニ
ン色素、スチリル色素及びヘミオキソノール色素が含ま
れる。特に有用な色素はシアニン色素、メロシアニン色
素、錯体メロシアニン色素に属するものである。
【0059】通常の光源、例えばタングステン光の場
合、緑増感色素が必要である。アルゴンイオンレーザー
による露光の場合、青増感色素が挿入される。赤光発光
源、例えばLED又はHeNeレーザーによる露光の場
合、赤増感色素が用いられる。半導体レーザーによる露
光の場合、近赤外に適した特殊な分光増感色素が必要で
ある。適した赤外増感色素は、中でもUS−P 2,0
95,854、2,095,856、2,955,93
9、3,482,978、3,552,974、3,5
73,921、3,582,344、3,623,88
1及び3,695,888に開示されている。
【0060】本発明と関連して好ましい青増感色素、緑
増感色素、赤増感色素及び赤外増感色素はEP−A 5
54,585に記載されている。
【0061】赤又は近赤外領域における感度の向上のた
めに、いわゆる超色増感剤を赤又は赤外増感色素と組み
合わせて用いることができる。適した超色増感剤はRe
search Disclosure Vol 28
9,May 1988,item 28952に記載さ
れている。分光増感剤は、水溶液、有機溶媒中の溶液又
は分散液の形態で写真乳剤に加えることができる。
【0062】ハロゲン化銀乳剤は通常の乳剤安定剤を含
むことができる。適した乳剤安定剤はアザインデン類、
好ましくはテトラ−もしくはペンタ−アザインデン類、
特にヒドロキシ又はアミノ基により置換されたものであ
る。この種の化合物はBIRRによりZ.Wiss.P
hotogr.Photophys.Photoche
m.47,2−27(1952)に記載されている。他
の適した乳剤安定剤は、中でもヘテロ環式メルカプト化
合物である。
【0063】本発明と関連するハロゲン化銀乳剤層中の
結合剤として、親水性コロイド、通常タンパク質、好ま
しくはゼラチンを用いることができる。しかしゼラチン
を部分的に合成、半合成又は天然ポリマーで置き換える
ことができる。ハロゲン化銀乳剤層は、その10重量%
水溶液が36℃及びpH6において、1000s-1の剪
断速度で20mPa.sより低い粘度を有するゼラチン
を含有するのが好ましく、粘度は1000rpm及び4
4,500秒-1の最大剪断速度で回転することができる
回転シリンダーを用いて操作され、商品名HAAKE
ROTOVISCOレオメーターType M 10の
下に販売されている粘度計で測定される。該低粘度ゼラ
チンはもっと高い粘度のゼラチンと組み合わされるのが
好ましい。該低粘度ゼラチン対もっと高粘度のゼラチン
の重量比は0.5より高いのが好ましい。
【0064】ゼラチン層は実質的に非硬膜であるのが好
ましい。実質的に非硬膜とは、下塗りされたポリエチレ
ンテレフタレートフィルムベース上にそのようなゼラチ
ン層を1.2g/m2の乾燥厚さでコーティングし、5
7℃及び35%の相対湿度で3日間乾燥し、30℃の水
に浸けた時に、該ゼラチン層の95重量%より多くが5
分以内に溶解することを意味する。
【0065】ハロゲン化銀乳剤はpH制御成分を含有す
ることができる。カブリ防止剤、現像促進剤、湿潤剤及
びゼラチンのための硬膜剤などの他の成分が存在するこ
とができる。ハロゲン化銀乳剤層は、散乱光を吸収し、
かくして画像の鮮鋭度を向上させる光−スクリーニング
色素を含むことができる。適した吸光色素は、中でもU
S−P 4,092,168、US−P 4,311,
787及びDE−P2,453,217に記載されてい
る。
【0066】本発明に従って用いるために適したハロゲ
ン化銀乳剤の組成、製造及びコーティングに関するさら
なる詳細は、例えばProduct Licensin
gIndex,Vol.92,December 19
71,publication 9232,p.107
−109に見いだすことができる。
【0067】好ましくは画像形成要素は支持体の親水性
表面上の受像層と感光層(パケット)の間に中間層も含
み、画像形成要素の処理により該層(パケット)を除去
してそれにより受像層に形成される銀画像を露出するの
を容易にすることができる。
【0068】1つの実施態様の場合、中間層は0.2μ
m以上の平均直径を有し、少なくとも1種のエチレン性
不飽和モノマーの重合により製造された疎水性ポリマー
ビーズを含む層である。乾燥条件下において該中間層は
該疎水性ポリマービーズをその合計重量の最高80%の
量で含むのが好ましい。さらなる詳細はEP−A−48
3415に開示されている。
【0069】さらに別の実施態様の場合中間層は、数平
均寸法が0.1μm以上の水不溶性無機化合物の粒子を
含む層である。該中間層は該水不溶性無機化合物を少な
くとも0.1g/m2の量で含むのが好ましい。さらな
る詳細はEP−A−723195に開示されている。
【0070】さらに別の実施態様の場合、中間層は融点
が少なくとも50℃のアルカリ不溶性非−ポリマー性有
機化合物の粒子を含む層であり、該粒子は0.1μm〜
10μmの数平均寸法を有する。該中間層は該アルカリ
不溶性非−ポリマー性有機化合物を少なくとも0.1g
/m2の量で含むのが好ましい。さらなる詳細はEP−
A−95201713.5に開示されている。
【0071】さらに別の実施態様の場合中間層は、重縮
合により得られ得るアルカリ不溶性ポリマー性有機化合
物の粒子を含む層であり、該粒子は0.02μm〜10
μmの数平均寸法を有する。該中間層は重縮合により得
られ得る該アルカリ不溶性ポリマー性有機化合物を少な
くとも0.1g/m2の量で含むのが好ましい。さらな
る詳細はEP−A−95203052.6に開示されて
いる。
【0072】好ましい実施態様の場合中間層は、EP−
A−410500に記載されているように、0.01〜
2.0g/m2の比率でコーティングされ、少なくとも
1種の非−タンパク質性親水性フィルム−形成性ポリマ
ー、例えばポリビニルアルコール又はプルランを含み、
場合によりハレーション防止色素又は顔料を含んでいる
ことができる水−膨潤性中間層である。
【0073】該ハロゲン化銀乳剤含有層と該中間層の間
に存在することができる補足的中間層に、中でもハレー
ション防止色素又は顔料、現像薬、ハロゲン化銀溶剤、
塩基前駆体及び腐食防止物質などの1種又はそれ以上の
成分を挿入することができる。
【0074】感光層を含む層パケットを受像層の上に積
層することにより画像形成要素が製造される場合、中間
層は感光層の上に設けられ、中間層が上層となる。
【0075】画像形成要素は乳剤層の上に抗応力組成物
を含むのが好ましい。
【0076】本発明に従う抗応力組成物は非硬膜ゼラチ
ンを好ましくは0.60〜1.75g/m2の範囲の量
で、より好ましくは0.80〜1.25g/m2の範囲
の量で含む。
【0077】該非硬膜ゼラチンの好ましくは少なくとも
50重量%、より好ましくは少なくとも75重量%、最
も好ましくは少なくとも90重量%が、その10重量%
水溶液が40℃及びpH6において、1000s-1の剪
断速度で20mPasより低い、より好ましくは15m
Pasより低い粘度を有する1種又はそれ以上のゼラチ
ン種に属する。
【0078】抗応力組成物は、その10重量%水溶液が
40℃及びpH6において、1000s-1の剪断速度で
20mPasより低い粘度を有する1種より多い非硬膜
ゼラチンを含むことができるが、実際的理由から、該組
成物はそのようなゼラチンを1種だけ含むのが好まし
い。非硬膜ゼラチンの混合物が用いられる場合、非硬膜
ゼラチンの該混合物の10重量%水溶液が40℃及びp
H6において、1000s-1の剪断速度で20mPas
より低い粘度を有するのが好ましい。
【0079】抗応力組成物は、該抗応力組成物を介した
処理液の拡散を向上させるために、0.2〜10μmの
平均直径を有する小粒子、例えば艶消し剤を含むことが
できる。
【0080】抗応力組成物は1層より多い層を含むこと
ができるが、実際的理由から、該組成物は1層から成る
のが好ましい。
【0081】本発明に従う抗応力層は画像形成要素の該
受像層と水透過可能な関係になければならない。
【0082】本発明に従うと、画像形成要素はその特定
の用途に従う装置において情報通りに露光することがで
きる。感光性ハロゲン化銀乳剤の露光のために広い選択
肢のカメラが市場に存在する。水平、垂直及び暗室型カ
メラ、ならびに接触−露光装置を、いずれの特定の種類
のリプログラフィー作業にも合うように利用することが
できる。本発明の画像形成要素は、中でもレーザー記録
計及び陰極線管を用いて露光することもできる。
【0083】該感光層に銀画像を形成し、非還元ハロゲ
ン化銀又は形成されるその錯体を感光層から該受像層に
画像通りに拡散させ、そこに銀画像を与えるための、情
報通りに露光された画像形成要素の現像及び拡散転写
は、少なくとも1種の現像薬及び少なくとも1種のハロ
ゲン化銀溶剤の存在下でアルカリ性水溶液を用いて行わ
れ、該アルカリ液はハロゲン化銀溶剤を含むのが好まし
い。
【0084】現像薬及び/又はハロゲン化銀溶剤はアル
カリ性水溶液中ならびに/又は画像形成要素自身中、例
えば少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層中及び/又は
水−膨潤性層中及び/又はハロゲン化銀乳剤層と水透過
可能な関係にある補足的親水性コロイド層中に挿入する
ことができる。
【0085】ハロゲン化銀溶剤は少なくとも部分的に物
理現像核含有層中に挿入することもできる。アルカリ性
水溶液が現像薬を含まない場合、それは単に層の1つに
含有される現像薬を溶解することができる活性化液であ
る。
【0086】本発明に従って用いるために適した現像薬
は、1−フェニル−3−ピラゾリドン化合物及びp−N
−メチル−アミノフェノールの種類の二次現像薬と組み
合わされたヒドロキノン−型化合物である。特に有用な
1−フェニル−3−ピラゾリドン現像薬は1−フェニル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−4−エチル−5−メチル
−3−ピラゾリドン及び1−フェニル−4,4−ジメチ
ル−3−ピラゾリドンである。
【0087】ヒドロキノン−型化合物は例えばヒドロキ
ノン、メチル−ヒドロキノン又はクロロヒドロキノンで
ある。ヒドロキノン−型現像薬の好ましい量は、1リッ
トル当たり0.05モル〜0.25モルの範囲内であ
り、二次現像薬の好ましい量は1リットル当たり1.8
x10-3〜2.0x10-2モルの範囲内である。
【0088】ハロゲン化銀のための錯体化剤として働く
ハロゲン化銀溶剤は、1リットル当たり5g〜20gの
範囲の量の水溶性チオ硫酸塩又はチオシアナート、例え
ばチオ硫酸ナトリウム、カリウム又はアンモニウムある
いはナトリウム、カリウム又はアンモニウムチオシアナ
ートであるのが好ましい。
【0089】本発明と関連して用いることができるさら
に別のハロゲン化銀溶剤は、例えば亜硫酸塩、アミン
類、2−メルカプト安息香酸、環状イミド化合物、例え
ばウラシル、5,5−ジアルキルヒダントイン類、アル
キルスルホン類及びオキサゾリドン類である。
【0090】本発明と関連して用いるためのさらに別の
ハロゲン化銀溶剤はアルカノールアミン類である。本発
明と関連して用いることができるアルカノールアミン類
の例は次式:
【0091】
【化2】
【0092】[式中、X及びX’は独立して水素、ヒド
ロキシル基又はアミノ基を示し、l及びmは0又は1も
しくはそれ以上の整数を示し、nは1もしくはそれ以上
の整数を示す]に対応する。該アルカノールアミン類
は、好ましくは0.1重量%〜5重量%の濃度でアルカ
リ処理液中に存在することができる。しかしアルカノー
ルアミンの一部又は全部が画像形成要素の1層又はそれ
以上の層に存在することができる。
【0093】本発明と関連して用いるためのさらに別の
好ましいハロゲン化銀溶剤はチオエーテル類である。用
いるのが好ましいチオエーテル類は以下の一般式: Z−(R1−S)t−R2−S−R3−Y [式中、Z及びYはそれぞれ独立して水素、アルキル
基、アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ
基、カルボキシル、アミノカルボニル又はアミノスルホ
ニルを示し、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、置
換されていることができ且つ場合により酸素架橋を含む
ことができるアルキレンを示し、tは0〜10の整数を
示す]に対応する。上記の式に対応するチオエーテル化
合物の例は、例えばUS−P−4.960.683及び
EP−A 554,585に開示されている。
【0094】さらに別の適したハロゲン化銀溶剤は1,
2,4−トリアゾリウム−3−チオレート類、好ましく
は少なくとも3つのフッ素原子を含有するC1−C8アル
キル基、C4−C10炭化水素基ならびに少なくとも3つ
のフッ素原子を含有するC1−C8アルキル基及び/又は
4−C10炭化水素基により置換された4−アミノ基か
ら成る群より選ばれる少なくとも1つの置換基で置換さ
れた1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート類で
ある。
【0095】種々のハロゲン化銀溶剤の組み合わせを用
いることができ、少なくとも1種のハロゲン化銀溶剤を
画像形成要素の適した層に挿入し、少なくとも1種の他
のハロゲン化銀溶剤を現像溶液に加えることもできる。
【0096】本発明に従うアルカリ水溶液はさらに亜硫
酸塩、例えば亜硫酸ナトリウムを1リットル当たり40
g〜180g、好ましくは1リットル当たり60〜16
0gの範囲の量で、他のハロゲン化銀溶剤と組み合わせ
て含むことができる。
【0097】現像薬、ハロゲン化銀溶剤及び亜硫酸塩に
関して示されている量の範囲は、これらの化合物がアル
カリ性水溶液の一部を形成している場合でも、又はそれ
らを含む層にアルカリ性水溶液を適用した時に層から溶
解した場合でも、DTR−処理の間にアルカリ性水溶液
に溶解物として存在するこれらの化合物の量に適用され
る。
【0098】本発明に従って用いるのに適したアルカリ
性水溶液は、好ましくは少なくとも0.3g/lの量
で、より好ましくは少なくとも0.6g/lの量でアル
ミニウムイオンを含み、乳剤がアルカリ性水溶液で膨潤
した場合に輸送ローラーに乳剤層が粘着するのを防ぐの
が好ましい。
【0099】アルカリ処理液のpHは9〜14であるの
が好ましく、10〜13であるのがより好ましいが、現
像されるべきハロゲン化銀乳剤材料の型、意図される現
像時間及び処理温度に依存する。
【0100】温度及び時間などの処理条件は、処理され
るべき材料の機械的強度が悪影響を受けず、分解が起こ
らなければ、広い範囲内で変えることができる。
【0101】アルカリ処理液のpHは、有機又は無機ア
ルカリ性物質又はそれらの組み合わせにより確立するこ
とができる。適した無機アルカリ性物質は、例えばナト
リウム及びカリウムの水酸化物、リン酸及び/又はケイ
酸のアルカリ金属塩、例えばリン酸三ナトリウム、オル
トシリケート類、メタシリケート類、ナトリウム又はカ
リウムのヒドロジシリケート類ならびに炭酸ナトリウム
などである。適した有機アルカリ性物質は、例えばアル
カノールアミン類である。後者の場合、アルカノールア
ミン類はpHを与えるか又はそれを助け且つハロゲン化
銀錯体化剤として働く。
【0102】アルカリ性水溶液はさらに、受像層で得ら
れる銀画像の疎水性を向上させるために、本明細書前記
で記載されたような疎水化剤を含むことができる。疎水
化剤は単独でか又は互いに組み合わせて用いることがで
きる。
【0103】これらの疎水化化合物は、好ましくは1リ
ットル当たり0.1〜3gの量で及び好ましくは1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾールと混合してアルカ
リ性水溶液に加えることができ、後者の化合物は例えば
1リットルの溶液当たり50mg〜1.2gの量で用い
ることができ、溶液は該化合物の溶解を促進するための
少量のエタノールを含むことができる。
【0104】アルカリ性水溶液は、例えば酸化防腐剤、
臭化物イオンを放出する化合物、カルシウム−封鎖化合
物、スラッジ−防止剤及び潜在硬膜剤を含む硬膜剤など
の他の成分を含むことができる。
【0105】既知の方法に従うアルカリ性水溶液の再生
はもちろん、溶液が現像薬及び/又はハロゲン化銀溶剤
を挿入されていてもいなくても可能である。
【0106】現像は−多くの場合必要でないが−いわゆ
る安定化液を用いて停止することができ、それは実際
は、好ましくは5〜6の範囲内のpHを有する酸性停止
浴である。
【0107】オルトリン酸二水素ナトリウム及びオルト
リン酸水素二ナトリウムの混合物を含み、該範囲内のp
Hを有する緩衝停止浴組成物が好ましい。
【0108】現像及び拡散転写は種々の方法で、例えば
ローラーでこすることにより、吸収手段、例えば綿又は
スポンジの栓を用いて拭うことにより、あるいは処理さ
れるべき材料を液体組成物に浸けることにより開始する
ことができる。それは自動的に運転される装置で進行す
るのが好ましい。それは通常18℃〜30℃の範囲内の
温度で行われる。
【0109】親水性ベース上の銀画像の形成の後、まだ
ベース上に存在する過剰のアルカリ液を、好ましくは例
えば箔を1対の絞りローラーを介して導くことにより除
去することができる。
【0110】かくして物理現像核の層に得られる銀画像
を続いて、画像形成要素を処理して物理現像核を含有す
る層の上の層をすべて除去し、それにより親水性支持体
の画像形成された表面を露出せしめることにより、露出
せしめる。
【0111】本発明に従うと、物理現像核の層の銀画像
は洗浄段階において、物理現像核を含有する層の上のす
べての層を第1の平版仕上げ液で洗い落とすことにより
露出される。
【0112】第1の平版仕上げ液の温度は広く変えるこ
とができるが、30℃〜50℃が好ましく、35℃〜4
5℃がより好ましい。
【0113】物理現像核を含有する層の上の層の除去を
完了させるために多くの場合、濯ぎ段階において濯ぎ液
として働く中間平版仕上げ液を用いて露光され現像され
た画像形成要素を濯ぐのが良い。
【0114】この段階の平版仕上げ液の温度は広く変え
ることができるが、30℃〜60℃が好ましく、40℃
〜50℃がより好ましい。通常濯ぎ段階は長くかから
ず、一般に5〜10秒間である。
【0115】本発明に従うと、該露光され、現像され、
洗浄され、場合により濯がれた親水性支持体の画像形成
された表面は、非−画像領域の水−受容性を高め、画像
領域を油性インキ−受容性とするために上記の第2の平
版仕上げ液で処理される。
【0116】第2の平版仕上げ液を用いる処理が開始さ
れる時点に、支持体の露光され画像形成された表面は乾
燥状態又は湿潤状態であることができる。一般に第2の
平版仕上げ液を用いる処理は長くかからず、通常約30
秒以下である。それは処理及び露出段階の直後にあるい
は後の段階であるが版を印刷に用いるより前に行うこと
ができる。
【0117】ほとんどの第2の平版仕上げ液は40〜5
0℃の温度で用いられる。しかし本発明に従う第2の平
版仕上げ液は20〜60℃の温度範囲内、好ましくは2
5〜50℃の温度範囲内で用いることができる。
【0118】第2の平版仕上げ液は種々の方法で、例え
ばローラーでこすることにより、吸収手段、例えば綿又
はスポンジの栓を用いて拭うことにより、あるいは処理
されるべき材料を平版仕上げ液中に浸けることにより適
用することができる。第2の平版仕上げ液は、第2の平
版仕上げ液で満たされた狭い溝を有する装置を介して印
刷版を導くことにより自動的に適用されるのが好まし
く、それは通常溝の最後において過剰の液を除去する2
つの絞りローラーの間に印刷版を輸送する。
【0119】中間及び第2の平版仕上げ液は同一である
のが好ましく、同じ容器から供給されるのがより好まし
い。第1、任意の中間及び第2の平版仕上げ液が同一で
あるのがさらに好ましく、同じ容器から供給されるのが
最も好ましい。
【0120】銀画像を有する支持体の親水性表面が第2
の平版仕上げ液で処理されるとすぐに、それは印刷版と
して用いる準備ができている。前記の通り、第1の平版
仕上げ液及び第2の平版仕上げ液は同一であるのが好ま
しい。
【0121】ここで以下の実施例を用いて本発明を例示
するが、それに本発明を制限する意図はない。すべての
部は他に特定されなければ重量による。
【0122】
【実施例】
実施例1 厚さが0.30mmのアルミニウム箔(AA1050)
を、10%のリン酸を含む水溶液に箔を浸けることによ
り脱脂し、続いて2g/lの水酸化ナトリウムを含む水
溶液中でエッチングした。次いで4g/lの塩酸及び4
g/lの硼酸を含む水溶液中で、35℃の温度において
交流を用いて箔を電気化学的に砂目立てし、0.6μm
の平均中心線粗さRaを有する表面トポロジーを形成し
た。次いで30%の硫酸を含む水溶液を用い、60℃に
おいて120秒間アルミニウム版の汚れを除去した。続
いて箔を20%硫酸水溶液中で陽極酸化に供し、3.0
g/m2のAl23の陽極酸化フィルムを形成し、20
g/lのNaHCO3を含む水溶液を用いて45℃にお
いて30秒間後処理し、続いて脱イオン水を用いて濯
ぎ、乾燥した。
【0123】砂目立てされ、陽極酸化され、シーリング
されたアルミニウム支持体に、2.3mg/m2のAg
−核を物理現像核として含有する銀−受容性層をコーテ
ィングすることにより画像形成要素を得た。
【0124】次いで乾燥銀−受容性層上に中間層を水性
組成物から、得られる乾燥層が0.1g/m2の重量の
プルラン及び0.2g/m2の重量のLevanyl
Rot分散液(Bayer A.G.,Germany
により販売されている赤顔料の分散液)を有するように
設けた。
【0125】続いてAgXの1モル当たり1ミリモルの
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラアザインデン及びAgXの1モル当たり2.2モルの
1−(3−(2−スルホベンズアミド))フェニル−5
−メルカプト−テトラゾールを含有する実質的非硬膜感
光性ネガティブ−作用性カドミウム非含有ゼラチン塩化
ヨウ化銀乳剤層(99.75/0.25モル%)を中間
層上にコーティングし、ハロゲン化銀はm2当たり2.
40gの硝酸銀に相当する量で設けられ、乳剤層のゼラ
チン含有率は1.58g/m2であり、21mPa.s
の粘度を有する0.7g/m2のゼラチン及び14mP
a.sの粘度を有する残りのゼラチンを含んだ。
【0126】最後に硬膜剤を含まず、10〜12mPa
sの粘度を有する0.7g/m2のゼラチン(Koep
ffのゼラチン K 7598)、0.1g/m2のL
evanyl Rot 分散液及び7.5μmの平均同
等直径を有する0.12g/m2の艶消剤を含む抗応力
層を感光性乳剤層に上塗りした。
【0127】画像形成要素を製版用カメラにおいて接触
スクリーンを介して露光し、以下の成分を有する新しく
作られた現像液に24℃で10秒間浸けた: カルボキシメチルセルロース 4g 水酸化ナトリウム 22.5g 無水亜硫酸ナトリウム 120g ヒドロキノン 25g 1−フェニル−4−メチル−3−ピラゾリドン 6g 臭化カリウム 0.20g 無水チオ硫酸ナトリウム 6g カリウムミョウバン 2g 脱イオン水 1000mlとする量 pH(24℃)=13 開始された拡散転写を30秒間続けさせ、受像層に銀画
像を形成させた。
【0128】現像されたモノシートDTR材料Aの50
2の版を次いで40℃において10lの水道水を含有
するタンクにより供給されるジェットで6秒間洗浄し、
抗応力層、現像されたハロゲン化銀乳剤層及び中間層を
アルミニウム箔から除去した。
【0129】現像されたモノシートDTR材料Bの50
2の版を40℃において10lの平版仕上げ液Mを含
有するタンクにより供給されるジェットで6秒間洗浄
し、抗応力層、現像されたハロゲン化銀乳剤層及び中間
層をアルミニウム箔から除去した。
【0130】次に、現像されたモノシートDTR材料A
及びBの画像形成された表面を濯ぎ段階において、45
℃の温度を有する平版仕上げ液Mを介して7秒間導き、
抗応力層、現像されたハロゲン化銀乳剤層及び中間層の
アルミニウム箔からの除去を完了させた。
【0131】最後に現像されたモノシートDTR材料A
及びBの画像形成された表面を、仕上げ段階において、
45℃の温度を有する平版仕上げ液Mを介して15秒間
導き、非−画像領域の水−受容性を強化し、画像領域を
親油性インキ−受容性とした。この方法で2つの印刷版
を作製した。平版仕上げ液Mは以下の組成を有した: AKYPO−OP−80(Chemische Fabrik Chem−Y,Gmbh,Germany により販売されている界面活性剤に関する商標) 300mg デキストラン 70000 40g NaH2PO4・2H2O 20.0g 硝酸カリウム 13.0g クエン酸 22.0g 2−メルカプト−5−n.ヘプチル− オキサ−3,4−ジアゾール 0.5g 水酸化ナトリウム 12g 5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン 100mg ポリエチレングリコール 200 50ml 水 1000mlとする量 pH(20℃)=6 濯ぎ段階及び仕上げ段階で用いられる平版仕上げ液Mは
同じ容器から供給される。
【0132】この実施例から、印刷版Aの作製の場合、
水道管への接続を有する処理機が必要であることは明ら
かである;これは印刷版Bの作製の場合にはあてはまら
ない。さらに現像されたモノシートDTR材料Aはアッ
プスタート現象を示し(版の最初の5m2がブロンズ色
の外観を有し、印刷によりスポットブラインディングを
示した)、完全に清浄ではなかったが、現像されたモノ
シートDTR材料Bはアップスタート現象を示さず、完
全に清浄であった。さらに水道水の使用による第1の濯
ぎ区域における泡の高さは平衡において280mmであ
り、平版仕上げ液Mの使用による第1の濯ぎ区域におけ
る該泡の高さは平衡において110mmであった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −支持体の親水性表面上に、(i)物理
    現像核を含有する受像層及び(ii)感光性ハロゲン化
    銀乳剤を含み、該受像層と水透過可能な関係にある感光
    層を示されている順序で含む画像形成要素を画像通りに
    露光し、 −1種もしくはそれ以上の現像薬及び1種もしくはそれ
    以上のハロゲン化銀溶剤の存在下で画像形成要素にアル
    カリ性水溶液を適用して該受像層に銀画像を形成せし
    め、 −洗浄段階において画像形成要素を第1の平版仕上げ液
    で処理して受像層の上の1つもしくはそれ以上の層を除
    去し、それにより該受像層に形成される該銀画像を露出
    せしめることによって支持体の画像形成された表面を露
    出せしめ、 −仕上げ段階において支持体の該露出した画像形成され
    た表面を第2の平版仕上げ液で処理し、非画像領域の水
    −受容性を高め、画像領域を親油性インキ−受容性とす
    る段階を含み、両者の平版仕上げ液が疎水化剤、界面活
    性剤及び親水性フィルム−形成性化合物を含むことを特
    徴とする銀塩拡散転写法に従うオフセット印刷版の作製
    法。
  2. 【請求項2】 該平版仕上げ液の少なくとも1つがポリ
    グリコール類及び炭水化物から成る群より選ばれる少な
    くとも1種の化合物を含む請求項1に記載のオフセット
    印刷版の作製法。
JP16582598A 1997-06-05 1998-06-01 銀塩拡散転写法に従うオフセツト印刷版の作製法 Pending JPH117133A (ja)

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