JPH1169320A - データ放送システムの送信装置及び受信装置 - Google Patents

データ放送システムの送信装置及び受信装置

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JPH1169320A
JPH1169320A JP22367197A JP22367197A JPH1169320A JP H1169320 A JPH1169320 A JP H1169320A JP 22367197 A JP22367197 A JP 22367197A JP 22367197 A JP22367197 A JP 22367197A JP H1169320 A JPH1169320 A JP H1169320A
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JP
Japan
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data
program
update
broadcast program
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JP22367197A
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English (en)
Inventor
Toru Terauchi
亨 寺内
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側、受信側共に、番組前、番組途中にか
かわらず、番組データの更新処理を短時間にかつ効率的
に行うことができるようにする。 【解決手段】 データ放送番組の受信機能を有するTV
受信機101と、通常のテレビ放送番組の信号にデータ
放送番組の信号を挿入して送出する放送局システム10
2とからなる放送局システム102において、データ放
送番組作成装置106は、データ放送番組の内容を構成
する番組データ及びその更新データを入力・編集し、そ
のデータに属性情報を設定し、番組データの一部に更新
情報を設定する。データ放送番組送出装置107は、デ
ータ放送番組作成装置106からの番組データを送出す
ると共に、更新データを更新すべき元データに反映し、
かつ別途更新データを送出する。これらのデータは多重
化装置104でテレビ放送番組の信号に多重されて放送
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ放送番組を
テレビ放送番組に多重して放送するデータ放送システム
の送信装置及び受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地上波を利用した情報提供サービ
スが注目されている。例えば、現状ではテレビジョン
(以下、TV)放送電波を利用して文字多重放送が実働
している。
【0003】この種の放送は、表示される画面情報を単
位として、そこに含まれる文字や図形などのデータが送
信されている。現在サービスが実施されている文字多重
放送番組としては、ニュース、天気予報、交通情報、観
光案内などの番組がある。
【0004】ところで、上記のような文字多重放送に代
表される従来のデータ放送システムにおいて、TV受信
機では、こうした番組データを受信機内のメモリにいっ
たん蓄積した後、画面単位に表示を行っている。一方、
番組内の情報を一部更新するには、番組データの内容を
書き換えた上、再度全ての番組データを放送局から送信
し直している。このため、TV受信機では、絶えず番組
を受信し直すことで、番組内容の更新に対応している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のデータ放送システムは、以下のような問題
を有している。
【0006】まず、データ放送番組送出装置では、放送
済みデータの一部の内容を更新する場合、その更新デー
タが含まれる番組全てのデータを送信し直す必要があ
り、その結果送信すべきデータ量が増えるため、送出に
時間がかかるといった問題があった。
【0007】さらに、TV受信機では、受信済み番組の
一部の内容が途中で更新されることが考慮されていなか
ったため、更新された内容を見るためには、番組データ
を再度受信し直す必要があり、更新データの反映に時間
がかかるといった問題があった。
【0008】さらに、放送局システムにおいては、リア
ルタイムに番組情報の一部を更新すること考慮されてい
なかったため、汎用的に情報更新を行うことは不可能で
あった。
【0009】さらに、TV受信機が更新データを安定し
て受信するためには、放送局から繰り返して更新データ
を送出する必要があるが、TV受信機にとっては更新デ
ータを複数回受け取った場合、毎回そのデータを受信処
理していては効率が悪いという問題があった。
【0010】さらに、TV受信機に組み込まれているメ
モリのサイズの都合上、TV受信機に蓄積可能な番組情
報サイズには限界があり、大きな番組は制作できないと
いう不都合があった。しかし、多くの場合、視聴者は大
きな番組内のごく一部の情報しか必要ではなく、全ての
番組情報を受信する必要はない。
【0011】また、こうした大きなサイズの番組の場
合、視聴者が目的の情報に辿り着くまでに多くの画面を
めくる必要があり、時間がかかるという問題もある。現
在の文字多重放送では、視聴者が情報を検索するといっ
たことは考慮されていない。
【0012】さらに、放送途中で番組データの一部を更
新することができるようになったとしても、更新操作を
オペレータが行う場合、間違った項目に対して情報の更
新を行ったり、目的の項目に誤った修正を加えてしまう
などのおそれがある。
【0013】さらに、更新すべき情報が複数の画面にま
たがって複数箇所存在した場合、目的の更新箇所を見つ
けることが難しくなるという問題がある。さらに、更新
箇所が複数画面に分散すると、短時間に効率的に更新処
理を行うことが難しい。
【0014】そこで、本発明は、送信側において番組デ
ータの更新処理を短時間にかつ効率的に行うことがで
き、受信側においても番組前、番組途中にかかわらず、
短時間に効率よく番組データを取得し処理可能なデータ
放送システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明に係るデータ放送システムの送信装置は以下
の構成に構成される。
【0016】(1)データ放送番組を作成するデータ放
送番組作成装置と、この装置で作成されたデータ放送番
組を送出するデータ放送番組送出装置と、この装置から
送出されるデータ放送番組をテレビ番組に多重する多重
化装置とを備え、データ番組をテレビ放送番組に多重し
て放送するデータ放送システムの送信装置において、前
記データ放送番組作成装置は、データ放送番組の内容を
構成する番組データ及びその更新データを入力・編集す
る番組データ入力・編集手段と、この手段で入力・編集
された番組データ、更新データに属性情報を設定する属
性情報設定手段と、この手段を経た番組データの一部に
指定時間後に更新する旨の情報を設定する更新時間情報
設定手段を備え、前記データ放送番組送出装置は、前記
番組データ入力・編集手段で得られた更新データを更新
すべき元データに反映し、かつ別途更新データを送出す
る更新データ送出手段を備える。
【0017】本構成により、番組データに対する更新デ
ータを任意に作成し、その更新時刻を任意に指定できる
ようになる。また、更新データだけを任意の時刻に送出
することができるようになる。
【0018】(2)(1)の送信装置の構成において、
前記データ放送番組送出装置は、さらに前記番組の内容
を構成するデータに対してリアルタイムにその属性情報
及びその内容を変更する内容変更手段を備える。
【0019】本構成により、リアルタイムに更新データ
を入力し、その属性情報及び内容の変更を加えて送出す
ることが可能となる。
【0020】(3)(1)の送信装置の構成において、
前記データ放送番組送出装置は、さらに前記更新データ
に対して通し番号を付ける通し番号付加手段を備える。
【0021】本構成により、受信装置側で同じ更新デー
タを受信する度にデータ更新処理を行わなくても済むよ
うになる。
【0022】(4)(1)の送信装置の構成において、
前記データ放送番組送出装置は、さらに前記更新データ
に対してキー情報を付けるキー情報付加手段を備える。
【0023】本構成により、受信装置側において、視聴
者の検索要求に応じて必要な更新データだけを受信でき
るようになる。
【0024】(5)(1)の送信装置の構成において、
前記データ放送番組作成装置は、前記属性情報設定手段
及び更新情報設定手段に対し、前記番組データ及び更新
データに設定する属性情報及びその内容の更新を制限す
る更新制限手段を備える。
【0025】本構成により、データ放送番組作成装置に
おいて、誤った更新作業が発生しないように、更新可能
な項目や機能、及びその内容を制限することができるよ
うになる。
【0026】(6)(1)の送信装置の構成において、
前記データ放送番組作成装置は、さらに前記番組データ
に対してその属性情報及びその内容を更新できることを
明示する明示情報を付加する明示情報付加手段を備え
る。
【0027】本構成により、データ放送番組作成装置に
おいて、効率よく更新作業ができるようになる。
【0028】また、本発明に係るデータ放送システムの
受信装置は、以下のように構成される。
【0029】(7)データ放送番組作成装置でデータ放
送番組の番組データ及びその更新データを作成し、それ
ぞれに属性情報及び更新時間情報を設定して、データ放
送番組送出装置によって番組データ送出後、更新データ
を更新すべき元データに反映し、かつ別途更新データを
送出し、この装置から送出されるデータ放送番組をテレ
ビ放送番組に多重して放送するデータ放送システムに用
いられ、前記テレビ放送番組から多重されているデータ
放送番組を分離して番組データ及び更新データを受信す
るデータ放送番組受信手段と、この手段で受信された更
新データと更新すべき元の番組データとを、それらのデ
ータに付加されている属性情報及び更新時間情報に基づ
いて置き換える更新データ置き換え手段と、この手段で
置き換えられたデータにより再度画面を表示し直す再表
示手段とを具備して構成される。
【0030】本構成により、更新データを受信した場合
に、更新データと更新すべき元データとを置き換えるこ
とができるようになる。
【0031】(8)(7)の構成において、前記更新デ
ータ置き換え手段は、元の番組データの一部を更新デー
タに置き換える。
【0032】本構成により、更新処理を短時間に行うこ
とができるようになる。
【0033】(9)(7)の構成において、前記データ
放送番組送出装置が更新データに通し番号を付して当該
更新データを送信するとき、前記更新データ置き換え手
段は、前記通し番号に応じてデータの置き換えを行う。
【0034】本構成により、同じ更新データを受信する
度にデータ更新処理を行わなくても済むようになる。
【0035】(10)(7)の構成において、前記デー
タ放送番組送出装置が更新データにキー情報を付して当
該更新データを送信するとき、前記更新データ置き換え
手段は、前記キー情報に応じてデータの置き換えを行
う。
【0036】本構成により、視聴者の検索要求に応じて
必要な更新データだけを受信することができるようにな
る。
【0037】(11)(7)の構成において、前記デー
タ放送番組作成装置で番組データに対してその属性情報
及びその内容を更新できることを明示する明示情報を付
加しているとき、前記再表示手段は、前記明示情報に基
づいてデータを別画面に集約表示する。
【0038】本構成により、視聴者は、その明示情報か
らデータ放送が受信可能であることを認識することがで
きるようになる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0040】図1は、本発明に係るデータ放送システム
の全体的な基本構成を示すものである。このデータ放送
システムは、現行の文字多重放送システムを活用したも
のであり、各家庭などに設置され、データ放送番組の受
信機能を有するTV受信機101と、通常のテレビ放送
番組の信号にデータ放送番組の信号を挿入して送出する
放送局システム102とからなる。
【0041】上記放送局システム102において、デー
タ放送番組作成装置106では、文字、図形、コンピュ
ータプログラム(スクリプト)などから構成されるデー
タ放送番組(一般的にはコンピュータのファイルとして
取り扱い可能)を作成する。このデータ放送番組はデー
タ放送番組送出装置107に送られる。
【0042】このデータ放送番組送出装置107では、
所定の読み出し手順に従って順次番組データを読み出
し、同期符号や誤り訂正符号などを加えて複数のパケッ
トを生成する。このパケットは、多重化装置104に
て、テレビ番組送出装置103からのTV映像信号の垂
直帰線期間に重畳され、テレビ送信機105からテレビ
電波として送信される。
【0043】放送局システム102から送出されたテレ
ビ電波は、TV受信機101の受信回路108を通じて
受信される。このとき、TV映像信号の垂直帰線期間に
重畳されたデータパケットは分離処理された後、データ
放送番組としてデータデコーダ回路111に送られる。
また、受信されたTV映像信号は、そのまま映像処理回
路109へ転送され、CRT110の画面上に表示され
る。
【0044】上記データデコーダ回路111は、詳細は
図示しないが、受信回路108で分離されたデータ放送
番組を蓄えるメモリと、このメモリ内に蓄えられたデー
タ放送番組を所定の手順で再生するCPUを備える。C
PUは、現在の番組がデータ放送番組であることを示す
シンボルマーク「i」をCRT110の画面上に表示し
て視聴者にそれを通知し、視聴者からの選択指令に応じ
てスクリプトの実行を開始し、データ放送番組を再生す
る。
【0045】上記構成において、以下に本発明の各種実
施例について詳細に説明する。
【0046】[実施例1]まず、「データ放送番組にて
番組情報の一部が予め指定された時間に更新される仕組
み」の実施例を説明する。
【0047】図2(a),(b)は本発明のTV受信機
101で表示される、ある情報サービス画面の1ページ
の例である。この例では、表のテレビ番組であるクイズ
番組201と同期して、その補完情報をデータ放送番組
202にて表示する様子を示している。この場合、放送
局システム102において、表のテレビ番組であるクイ
ズ番組は予め録画されており、質問時間と解答時間は予
め決められている。例えばこの番組では10:00から
放送が開始され、放送開始後10分間は質問1の内容
(図2(a))が、その後解答1の内容(図2(b))
が放送される。このとき、データ放送画面202でも、
表の映像番組の進行に同期して、その表示される情報が
更新される。
【0048】上記のように、番組情報の一部を予め指定
した時間に更新するための処理手順を説明する。
【0049】まず、クイズ番組用のデータ放送番組をデ
ータ放送番組作成装置106で作成する。番組はページ
単位に構成され、一つの番組は複数のページからなる。
一つのページは、さらに複数の文字や図形、スクリプト
などから構成される。
【0050】図3にクイズ番組における1ページの例を
示す。図3において、ページ301は、受信機101の
表示可能領域302を最大として、その領域内で自由に
その大きさ、位置等の属性を指定することができる。ペ
ージ301の上には2つのテキストデータ303,30
4がレイアウトされている。これらのデータは、同様に
して、ページ領域内で自由にその大きさ、位置等の属性
を指定することができる。作成された番組データは、例
えば図4に示すデータ構造(番組データタイトル、ペー
ジ数に続き、オブジェクトID毎に横サイズ、縦サイ
ズ、位置X,Y、フォント種、フォントサイズ、内容、
スクリプトデータ等が配列される)でコード化され、番
組ファイルとして保存される。
【0051】尚、この例ではページの上にテキストがレ
イアウトされているが、この他にもイメージデータや動
画データ、音声データ、ボタンなどをレイアウトするよ
うにしてもよい。
【0052】データ放送番組作成装置106には、通常
の番組データ作成機能の他に、更新データ設定機能が追
加される。更新すべき情報データを設定するには、目的
のデータ、例えばテキストデータ303を選択し、更新
時刻と更新内容を入力する。更新時刻は番組が放送され
てからの相対時刻、例えば放送開始後10分後に更新し
たければ”00:10:00”(単位:時、分、秒)を
設定する。更新内容はこの例では”解答1”を入力す
る。こうして指定された更新データは、元の番組データ
と共に、例えば図5に示すデータ構造(図4に示したデ
ータ配列に続き、更新データオブジェクトID、更新時
刻、内容等が配列される)でコード化され、番組ファイ
ルとして保存される。
【0053】保存された番組データ及び更新データは、
再度データ放送番組作成装置106に読み込むことで、
削除、追加、修正等を行なうことができる。完成した番
組データ及び更新データからなる番組ファイルは、デー
タ放送番組送出装置107にコンピュータ用のファイル
として渡される。
【0054】データ放送番組送出装置107では、受け
取った番組ファイルを読み込み、実際の番組放送スケジ
ュールに従って送出時間を設定する。例えば10:00
から30分間放送予定のクイズ映像番組と同期してデー
タ放送番組を送出する場合には、送出開始時刻を10:
00に、送出終了時刻を10:30に設定する。送出開
始終了時刻の他にも、運用に必要な情報、例えば送出間
隔や重畳するTV映像信号の垂直帰線期間のライン番号
などを指定する。以後、設定された編成スケジュールに
従い、番組データを送出する。
【0055】上記データ放送番組送出装置107におい
て、通常の番組送出手順を図6(a)〜(c)を参照し
て説明する。
【0056】まず、このデータ放送番組送出装置107
は、例えばUNIXなどのマルチタスクOSの上で動作
し、図6(a)に示すように、初期データの設定とし
て、番組開始/終了時刻、データ更新時刻が設定される
(S1)。設定後、時刻データを入手・監視し(S
2)、番組放送中か否かを判断する(S3)。番組放送
中でなければ、番組開始時刻になるまで待機し(S
4)、番組開始時刻になった時点で開始メッセージを発
行して(S5)ステップS2に戻る。
【0057】ステップS3において、番組放送中なら
ば、更新時刻が経過したか否かを判断し(S6)、更新
時刻になるまで待機し、更新時刻になった時点で更新メ
ッセージを発行する(S7)。続いて、番組終了時刻か
否かを判断し(S8)、番組終了時刻でなければステッ
プS2に戻り、番組終了時刻になった時点で終了メッセ
ージを発行して(S9)、一連の処理を終了する。
【0058】ここで、ステップS5の開始メッセージ発
行処理では、図6(b)に示すように、番組データのフ
ァイルを読み込んで(S10)パケットに変換し(S1
1)、先頭パケットデータを送出バッファに転送して
(S12)、そのパケットを送出する(S13)。その
パケットが最終パケットか否か判断し(ステップS1
4)、最終パケットでなければ次のパケットを設定して
(S15)ステップ13に戻り、最終ステップならばス
テップS12に戻って処理を繰り返す。
【0059】また、ステップS7の更新メッセージ発行
処理では、同図に示すように、更新データを読み込んで
(S16)パケット交換し(S17)、その更新データ
パケットを送出した後(S18)、番組データの更新を
行って(S19)ステップS11に処理を移行する。
【0060】また、ステップS9の終了メッセージ発行
処理では、図6(c)に示すように、番組終了パケット
を送出する(S20)。
【0061】すなわち、図6(a)〜(c)のフローチ
ャートには、2つのタスクの処理が示されている。1つ
目のタスクは番組管理を行うものであり、絶えず時刻デ
ータを監視し(S2)、番組の開始/終了時刻などの番
組編成情報に従い、番組送出の開始(S5)/終了(S
9)をもう一つの番組送出処理タスクに指示する。2つ
目のタスクは番組送出処理を行うものであり、番組開始
指示Aを受けると番組データファイルから番組データを
読み込み(S10)、複数のパケットに変換する(S1
1)。データパケットは順次同期符号や誤り訂正符号な
どが加えられ、多重化装置104に送出される。番組デ
ータの送出は番組終了指示(C)を受け取るまで、繰り
返し行われる。この結果、視聴者は番組放送時間内であ
れば、途中からでもデータの受信が可能となる。
【0062】次に、通常の番組送出手順の途中に、更新
データ送出手順を追加した例を図6(a)〜(c)を使
って説明する。
【0063】番組データファイルには、予めデータの更
新時刻と更新内容が例えば図5に示すような形式で保存
されている。番組管理タスクでは、時刻データを監視
し、番組が開始されてから更新時刻データ分だけ経過し
た時点で更新指示Bを発行する。この時、更新すべきオ
ブジェクトIDを同時に渡す。番組送出処理タスクで
は、通常の場合、前述したように番組データを繰り返し
て送出しているが、データ更新指示BとオブジェクトI
Dを受けとると、通常の番組データ送出を中断し、更新
処理を優先的に実行する。
【0064】まず、番組ファイルから該当する更新デー
タを読み込み(S16)、更新データパケットに変換し
たうえ送出する。このように、通常の番組データ送出の
途中であっても、更新データだけが優先的に送出される
ため、TV受信機101では時間の遅れなく更新データ
を受信できるようになり、その場で更新結果を表示する
ことができる。
【0065】さらにこの時、更新データパケットは1度
だけではなく数回繰り返して送出する。この結果、TV
受信機101において、電波障害などの理由により電波
を受信しにくい状態であっても、複数回更新データを受
信することで、その影響を軽減できる。
【0066】次に、既に読み込まれている番組データに
対して、更新情報に従いその内容を更新し(S19)、
再度複数パケットに変換し直して(S11)送出する。
この結果、更新時刻以降放送局から送出される番組デー
タに関しては、更新結果が反映されたものとなる。つま
り、更新時刻以後に番組受信を開始した視聴者のTVで
は、更新結果が予め反映された状態となって表示され
る。例えば図2(a),(b)のクイズ番組の例で、1
0:15に受信を開始した視聴者の受信機101では、
最初から「解答1」の画面データが表示される。
【0067】次に、TV受信機101においてデータ放
送番組が受信され、実行される手順を説明する。
【0068】放送局102から送出されたテレビ電波
は、逐次TV受信機101の受信回路108を通じて受
信され、TV映像信号の垂直帰線期間に重畳されたデー
タパケットは分離処理された後再構築され、データ放送
番組データとしてデータデコーダ111回路内のメモリ
に蓄えられる。この時、データ放送番組とは関係のない
データ及び、既に受信済みのデータは破棄される。
【0069】また、番組を実行するのに必要なデータが
全て受信されたかどうか監視され、データがそろった時
点で現在の番組がデータ放送番組であることを示すシン
ボルマーク「i」がTV画面上に表示され、視聴者にそ
の旨が通知される。
【0070】シンボルマーク「i」を表示するタイミン
グは、全ての番組データが受信された時点でもよいが、
そのようなタイミングに設定すると、番組サイズが大き
い場合に「i」表示までに時間がかかるという問題があ
る。これを軽減するために、番組の最初の画面を表示・
実行するために必要なデータが受信されると同時に
「i」表示を行うようにしてもよい。このタイミングに
設定すれば、受信しなければならないデータサイズが小
さくなり、その結果「i」表示までの時間が短くなる。
【0071】この後、データ放送番組は視聴者の選択指
令に従って実行を開始し、最初の画面が表示されるが、
これと並行して残りの番組データの受信も継続される。
実行された番組は、以後視聴者からの選択指令またはス
クリプトの内容に応じて順次推移する。
【0072】次に、TV受信機101において更新デー
タが受信され、表示内容が更新される手順について、図
7を参照して説明する。
【0073】既に説明したように、番組データの受信が
行われると(S21)、受信された番組データはデータ
デコーダ111内のメモリに蓄えられる際に、その内容
が番組に関係するデータか否か確認され(S22)、番
組とは関係のないデータの蓄積が防止される。続いて、
受信済みデータか否か確認され(S23)、同じ番組デ
ータの重複蓄積の防止などが図られている。
【0074】この内容確認の際、受信データが更新デー
タであるかどうかが確認され(S24)、更新データで
あった場合には、既にメモリ上に蓄積されている番組デ
ータの中から対象部分の内容が更新される(S25)。
同時に予め指定された更新スクリプトの実行指示(D)
が出力され(S26)、ステップS21に戻って次の受
信データの処理に移行される。
【0075】ステップS24において、受信データが更
新データでないことが確認された場合には、番組終了指
示データか否かが確認される(S27)。ここで、受信
データが番組終了指示データでなかった場合には、その
受信データをメモリに蓄積し(S28)、ステップS2
1に戻って次の受信データの処理に移行する。また、番
組終了指示データであった場合には、番組終了処理を行
い(S29)、メモリのクリア後(S30)、ステップ
S21に戻って次の受信データの処理に移行する。
【0076】データが更新された際に呼び出されるスク
リプトは、番組制作時に予め定義しておく。例えば図2
のようなクイズ番組の場合には、図8に示すような手順
で画面上の文字列を再度表示し直すよう、スクリプトを
記述する。
【0077】すなわち、図7のステップS26で更新ス
クリプトの実行指示が出されると、更新オブジェクトI
Dがページ1、テキスト1に等しいか否か判断し(S3
1)、等しければページ1、テキスト1を再描画する
(S32)。等しくなければさらに更新オブジェクトI
Dがページ1、テキスト2に等しいか否か判断し(S3
3)、等しければページ1、テキスト2を再描画し(S
34)、次の受信データの処理に移行する。等しくなけ
ればそのまま次の受信データの処理に移行する。
【0078】[実施例2]次に、本発明に係る「データ
放送番組にて番組情報の一部をリアルタイムに更新する
仕組み」の一実施例を説明する。これは前述した「番組
情報の一部が予め指定された時間に更新される仕組み」
とほぼ同じである。ここではその違いを中心に説明す
る。
【0079】図9は本実施例の放送局におけるシステム
構成を示している。図9において、図1と同一部分には
同一符号を付して示す。また、TV受信機101に関し
ては図1と同じであるので省略する。本システムは、基
本的には前述の図1と同じであるが、リアルタイムに更
新情報を入力するための更新データ入力装置113が追
加されている。
【0080】この更新データ入力装置113はネットワ
ークによりデータ放送番組送出装置107に接続され、
更新指令や更新データがネットワークを介して伝達され
る。尚、更新データ入力装置113はデータ放送番組送
出装置107とハードウェア的にも、ソフトウェア的に
も一体化してよい。更新データの入力は、オペレータに
より直接入力されてもよいが、さらにネットワーク接続
されたデータサーバ114から自動的に入手してもよ
い。データ放送番組送出装置107では、ネットワーク
を介して受け取った更新指令及びそのデータに基づき、
更新データパケットを生成し送出する。
【0081】図10(a),(b)は本発明のTV受信
機101で表示される、ある情報サービス画面の1ペー
ジの例である。この例では、表の映像番組であるクイズ
番組203と同期して、その補完情報をデータ放送の番
組画面204にて表示している。前述の場合と異なり、
表の映像番組であるクイズ番組は生放送で放映されてお
り、解答画面に切り替わる時間は予め予測できない。例
えばこの番組では10:00から放送が開始され、司会
の進行に応じてある時刻で解答1の内容が放送される。
データ放送画面204でも、表の映像番組の進行に同期
して、その表示される情報が更新される。
【0082】次に番組情報の一部をリアルタイムに更新
するための処理手順を示す。
【0083】まずは、クイズ番組用データ放送番組をデ
ータ放送番組作成装置106で作成する。番組の基本的
な制作方法は前述と同様であるが、前述の実施例の場
合、更新時刻と更新内容を予め設定できたのに対して、
リアルタイム更新の場合、その更新時刻及び更新内容が
予測できない。このため、これらの情報はデータ放送番
組作成装置106では設定しない。よって、ここで制作
される番組データは、例えば図5ではなく図4に示した
ような内容で保存される。
【0084】完成した番組ファイルは、前述の場合と同
様にして、データ放送番組送出装置107に渡され、実
際の番組放送スケジュールに従って送出される。通常の
番組送出手順は、前述の場合と全く同じである。
【0085】次に、通常の番組送出手順の途中で、リア
ルタイムに更新データが送出される手順を図11(a)
〜(c)に従い説明する。
【0086】まず、このデータ放送番組送出装置107
は、例えばUNIXなどのマルチタスクOSの上で動作
し、図11(a)に示すように、初期データの設定とし
て、番組開始/終了時刻が設定される(S41)。設定
後、時刻データを入手・監視し(S42)、番組放送中
か否かを判断する(S43)。番組放送中でなければ、
番組開始時刻になるまで待機し(S44)、番組開始時
刻になった時点で開始メッセージを発行して(S45)
ステップS42に戻る。
【0087】ステップS43において、番組放送中なら
ば、番組終了時刻か否かを判断し(S46)、番組終了
時刻でなければステップS42に戻り、番組終了時刻に
なった時点で終了メッセージを発行して(S47)、一
連の処理を終了する。
【0088】ここで、ステップS45の開始メッセージ
発行処理では、図11(b)に示すように、番組データ
のファイルを読み込んで(S48)パケットに変換し
(S49)、先頭パケットデータを送出バッファに転送
して(S50)、そのパケットを送出する(S51)。
そのパケットが最終パケットか否か判断し(ステップS
52)、最終パケットでなければ次のパケットを設定し
て(S53)ステップ51に戻り、最終ステップならば
ステップS50に戻って処理を繰り返す。
【0089】また、更新メッセージ発行処理では、同図
に示すように、オブジェクトID、更新データを受信し
て(S54)パケット交換し(S55)、その更新デー
タパケットを送出した後(S56)、番組データの更新
を行って(S57)ステップS49に処理を移行する。
【0090】また、ステップS47の終了メッセージ発
行処理では、図11(c)に示すように、番組終了パケ
ットを送出する(S58)。
【0091】すなわち、図11のフローチャートには、
2つのタスクの処理が示されている。1つ目のタスクは
番組管理を行うものであり、絶えず時刻データを監視し
(S42)、番組の開始/終了時刻などの番組編成情報
に従い、番組送出の開始(S45)/終了(S47)を
もう一つの番組送出処理タスクに指示する。2つ目のタ
スクは番組送出処理を行うものであり、番組開始指示
(E)を受けると番組データファイルから番組データを
読み込み(S48)、複数のパケットに変換する(S4
9)。データパケットは順次同期符号や誤り訂正符号な
どが加えられ、多重化装置104に送出される。番組デ
ータの送出は番組終了指示(G)を受け取るまで、繰り
返し行われる。この結果、視聴者は番組放送時間内であ
れば、途中からでもデータの受信が可能となる。
【0092】図11(a)〜(c)において、前述の予
め指定された時刻にデータが更新される場合では、図6
に示すように番組管理タスクにて更新時刻がカウントさ
れ、更新指示(B)が発行されていたが、リアルタイム
更新の場合には、この更新指示は更新データ入力装置9
012から発行される。この時、更新すべきオブジェク
トIDとその更新内容(F)が同時に発行される。
【0093】番組送出処理タスクでは、データ更新指示
とオブジェクトID及びその更新内容を受けとると(S
54)、通常の番組データ送出を中断し、受け取ったオ
ブジェクトIDと更新内容を更新データパケットに変換
し(S55)、優先的に送出する(S56)と同時に、
前述の場合と同様にして、既に読み込まれている番組デ
ータを更新し(S57)、再度複数パケットに変換し
(S49)送出する(S51)。
【0094】次に、TV受信機101においてデータ放
送番組が受信され、さらにその内容が更新される仕組み
は、前述の場合と全く同じである。
【0095】このように本実施例のシステムでは、更新
要求及び更新内容をデータ放送番組送出装置107の外
部からリアルタイムに指示できるようになるため、生放
送などに同期したデータ放送番組を実現することができ
る。
【0096】[実施例3]次に本発明に係る「更新デー
タに通し番号を付けて送出し、それに応じてTV受信機
101側で更新処理を行う仕組みを」の一実施例を説明
する。これは前述した「番組情報の一部が予め指定され
た時間に更新される仕組み」とほぼ同じである。ここで
はその違いを中心に説明する。
【0097】図12は本発明の放送局におけるシステム
構成を示している。図12において、図1と同一部分に
は同一符号を付して示す。また、TV受信機101に関
しては図1と同じであるので省略する。本システムは、
基本的には前述の図1と同じであるが、更新データに通
し番号を付加するための通し番号付加装置115が追加
されている。尚、通し番号付加装置115はデータ放送
番組送出装置107とハードウェア的にもソフトウェア
的にも一体化してもよい。
【0098】前述ではクイズ番組を例に取り、あるテキ
ストの内容が、「質問1」から「解答1」に更新される
場合を説明した。この場合、更新は一度しか行われなか
ったが、例えば「質問1」→「解答1」→「質問2」→
「解答2」…といったように複数回更新されても構わな
い。
【0099】図13は、こうした場合の放送局から送出
される番組データの内容を示す概略図である。図13に
おいて、D1,D2,D6,…は番組データ、D3,D
4,D5,D7,D8,D9,…は更新データを示して
いる。
【0100】前述した通り、通常の場合、番組データは
D1,D2のように繰り返して送出される。1回目の更
新データD3はあるタイミングで送出されるが、前述し
たように電波障害による受信不良を改善するためその更
新データは複数回連続して送出される。この例ではD
3,D4,D5の3回送出される。2回目の更新データ
D7は、またあるタイミングで複数回送出されている
(D7,D8,D9)。
【0101】これに対して、前述の図7の手順に従いT
V受信機101でデータ受信を行ったとすると、t1時
点で受信を開始した受信機101では、t2時点で全て
の番組データを受信し終わり、実行可能となる。ここで
視聴者の指示により番組の実行を開始するものとする。
図7の手順に従うと、既に番組データは受信し終わって
いるため、再度番組データD2をメモリーに蓄積するこ
とはない。
【0102】t3の時点で更新データを受信すると、受
信機101では更新処理を開始する。まず、蓄積されて
いる番組データを更新し、次に予め定義された更新用ス
クリプトを実行する。この例では電波障害による受信不
良がなく、すべて正常に受信できたと仮定すると、t
4,t5の時点でも同様にして更新処理が実施されてし
まうという問題が発生する。
【0103】そこで、通し番号付加装置115では更新
データの構造を拡張し、図14に示す手順に従い、通し
番号と呼ぶ情報を付加する。通し番号付加装置115で
は、順次データ放送番組送出装置107から送出すべき
番組データを受け取り(S61)、更新データだけを抽
出する(S62)。そして、あるオブジェクトに対して
初めての更新処理であるかを判定し(S63)、初めて
の場合には通し番号として開始の番号、例えば「1」を
設定する(S64)。以後、その内容が新しくなる度に
この通し番号を1ずつ増やすようにする(S66)。
【0104】例えば図13では、第1回目の更新データ
D3,D4,D5には全て同じ通し番号「1」が付けら
れ、第2回目の更新データD7,D8,D9にはそれぞ
れ通し番号「2」が付けられる。
【0105】続いて、通し番号が255より大きいか判
断し(S67)、大きければ通し番号に「1」を設定し
(S68)、更新データと通し番号を保存して(S6
9)多重化装置104にデータを送り(S70)、ステ
ップS61に戻って次の番組データを受け取る。
【0106】尚、ステップS62で受け取った番組デー
タが更新データでなかった場合、ステップS64で通し
番号に「1」を設定した場合、ステップS65で前回の
更新データより内容が変化していかなった場合、ステッ
プS67で通し番号が255に達していなかった場合に
もステップ70の処理に移行する。
【0107】上記の処理手順によるデータ放送番組デー
タを受信するTV受信機101では、図7、図8の手順
を図15に示すように拡張する。尚、図15において、
図7及び図8と同一手順については同一符号を付して示
し、ここではその説明を省略する。
【0108】まず、ステップS24において、受信デー
タが更新データであると判断された場合、通し番号が前
回より大きいか否か判断し(S71)、大きくなければ
ステップS21に戻り、大きければ更新データ通し番号
の履歴を更新して(S72)、データの更新を実行する
(S25)。データ更新後、更新スクリプト実行を指示
し(S73)、ステップS21に戻って次のデータを受
信する。
【0109】ここで、ステップS25で更新スクリプト
実行の指示(H)があった場合、通し番号の差分が5以
上か否か判断し、5以上ならば番組終了処理を行い(S
29)、5未満ならば図8の場合と同様の処理(S31
〜S34)を行う。
【0110】すなわち、本システムのTV受信機101
では、データ更新処理を行う際に、通し番号の履歴を管
理し(S72)、前回と同じ通し番号の場合、更新処理
を行わないようにする(S71)。例えば図12の例で
は、t3のタイミングで更新処理が行われるが、t4,
t5の場合には通し番号が前回と同じ「1」であるた
め、何も処理は行わない。t6のタイミングでは、通し
番号が前回と異なる「2」であるため、更新処理を実施
する。
【0111】通し番号としては、例えば図14のステッ
プS67により「1」から「255」までを循環するも
のと定義しておくことで、無限回のデータ更新が可能と
なる。また、特定の通し番号に特別の意味を持たせても
よい。例えば「通し番号0は無条件に更新処理を実施す
る」といった意味を持たせることができる。
【0112】さらに、TV受信機101において通し番
号を比較する際に、その差分データを活用することで、
より細かな制御を行うことができる。例えば、図15の
ステップS74により、通し番号の差分が5の場合、中
間の4つの更新データが受信できなかったと判断し、自
動的に番組を終了させるといったことが可能となる。こ
のように、更新データに通し番号を付加することで、効
率的に更新処理を実施することができる。
【0113】[実施例4]次に本発明に係る「更新デー
タに検索キーを付けて送出し、それに応じてTV受信機
101側で更新処理を行う仕組み」の一実施例を説明す
る。データ更新に関する基本部分は、前述した「番組情
報の一部をリアルタイムに更新する仕組み」とほぼ同じ
である。ここではその違いを中心に説明する。
【0114】これまでの例、例えば図10(a),
(b)のようなクイズ番組では、各オブジェクトに対し
て更新すべき内容は一つであるものとしている。しか
し、更新データに検索キー情報を付けることで、あるオ
ブジェクトに対して複数個の更新候補データを同時に送
出することができる。
【0115】この場合、TV受信機101では視聴者か
らの選択指示により複数候補の中から更新すべき候補を
選択し、目的の更新データのみを受信、表示する。例え
ば、視聴者が任意の日付けを選択指示することで、該当
日のお天気情報を更新データとして受信し、TV画面に
表示するようなお天気番組が考えられる。
【0116】図16は本実施例の放送局におけるシステ
ム構成を示している。図16において、図1、図9と同
一部分には同一符号を付して示す。また、TV受信機1
01に関しては図1と同じであるのでその説明を省略す
る。
【0117】本システムは、基本的には前述の図9と同
じであるが、更新データに検索用キー情報を付加するた
めの検索キー付加装置116が追加されている。尚、検
索キー付加装置116は更新データ入力装置113とハ
ードウェア的にもソフトウェア的にも一体化してもよ
い。また、同様に検索キー付加装置116は番組送出装
置107とハードウェア的にもソフトウェア的にも一体
化してもよい。
【0118】お天気番組を例にとると、更新データ入力
装置113では、各日付単位の天気情報をデータサーバ
114から入手し、各日付単位に更新データを作成す
る。検索キー付加装置116では、更新データ入力装置
113にて作成された更新データに対して、検索に必要
となるキー情報を付加する。
【0119】この例では、例えば21、22、23日に
対応する天気情報更新データに対して、それぞれ日付と
同じ21、22、23といった数値を検索キーとして付
加する。ここでは検索キーとして数値を使用したが、文
字列などでもよい。
【0120】検索キーが付加された複数の更新データ
は、データ放送番組送出装置107に送られ、ある一定
間隔で繰り返し送出される。データ放送番組送出装置1
07での送出手順を図17(a)〜(c)に示す。基本
的な手順は前述した「リアルタイム更新」の場合と同じ
である。このため、図17(a)〜(c)において、図
11(a)〜(c)と同一ステップには同一符号を付し
て示す。
【0121】但し、検索キー付加装置116からは、デ
ータ更新指示と同時にオブジェクトID、その更新内容
だけでなく、検索キー情報を受け取る(S81)。更新
指示を受けると、通常の番組送出を中断し、受け取った
オブジェクトID、更新内容、検索キー情報を更新デー
タパケットに変換し(S82)、優先的に送出する(S
83)。
【0122】ここでリアルタイム更新の場合と異なる点
は、更新データパケットの送出後、すでに読み込まれて
いる番組データの内容の更新処理(図11(b)のS5
7)を実施しないことである。これは、複数の更新候補
データを送出するような場合には、更新結果はTV視聴
者により決められるものであり、送出時点で番組データ
の内容を更新することはできないためである。
【0123】図18は検索キーを付加した場合の、放送
局から送出される番組データの内容例を示す概略図であ
る。通常のデータ放送番組データはD11,D12のよ
うに繰り返して送出される。通常番組の途中には、同じ
オブジェクトに対する複数の更新候補データが割り込ん
で送出される。この例ではオブジェクトID:ページ
1.テキスト1に対して、3つの更新データD13,D
14,D15がある周期で送出されている。それぞれの
更新データには更新内容と対応した検索キーであるキー
情報21、22、23がそれぞれ付加されている。番組
データD16及び更新データD17,D18,D19の
関係も同様である。
【0124】次に、TV受信機101においてデータ放
送番組が受信され、さらにその内容が検索キーに従って
更新される仕組みを説明する。図19に示すように、基
本的な仕組みは前述した通りである(図7参照)。異な
る点は、ステップ24で更新データが受信された場合
に、検索キーの判定処理を行うステップS91が追加さ
れている部分である。
【0125】例えば図20に示すような番組を用意す
る。視聴者は例えばTVリモコンを用いて任意の日付を
入力する。この図では「22」が入力されている。視聴
者は日付を入力し終わると画面上の検索ボタンを押す。
この検索ボタンには、番組制作時に予めスクリプトを記
述しておく。この例では視聴者から入力された数字「2
2」を検索キーとしてセットする。TV受信機101で
は、番組実行処理と並行して、図19に示すような番組
データ受信処理が動作している。例えば図18に示すよ
うな番組データを受信すると、検索キー「22」を持つ
更新データD14のみが更新データとして蓄積される。
この結果、図20のページ1.テキスト1の内容“検索
中”は“22日の天気情報…”に更新され、更新結果が
画面上に表示される。
【0126】この方式によれば、複数の更新候補が存在
した場合、視聴者の選択指示に合致した更新データだけ
を受信すればよく、全ての更新候補を受信、蓄積する必
要はない。例えば過去10年間のお天気情報提供番組を
考えた場合、全ての天気情報をTV受信機101に受信
蓄積することは不可能であるが、この方式を使えば、視
聴者が指示した日付データだけを受信し表示することが
可能となる。つまり番組を実行するのに必要なTV受信
機メモリを節約できる。さらに従来の方法ではできなか
った視聴者による情報検査の手段を提供できる。
【0127】尚、この例では更新データに一つの検索キ
ーを付加しているが、複数の検索キーを持たせてもよ
い。
【0128】[実施例5]次に、本発明に係る「番組内
容を構成するデータに対してその属性情報及びその内容
を更新することを制限する仕組み」の一実施例を説明す
る。
【0129】まず、データ放送番組作成装置106にお
ける番組制作の基本的な処理手順を図21を用いて説明
する。図21において、番組を構成する文字、図形、ス
クリプトなどは、データ編集処理部10601にて処理
された後、データ管理部10603に蓄積される。
【0130】オペレータからのデータ入力は、データ入
力装置10608からデータ入力処理部10607を経
て番組データに反映される。編集された番組データは、
表示処理部10609を介してCRT10610などの
表示装置に表示される。作成された番組データは、ファ
イル入出力処理部10605を介してファイル装置10
606に蓄積される。書き出されたファイルは、番組デ
ータとしてデータ放送番組送出装置107へ渡される。
また、ファイルを読み込むことで、制作済み番組データ
を再度追加修正処理が行える。
【0131】実施例1で述べた本発明に係る「データ放
送番組にて番組情報の一部が予め指定された時間に更新
される仕組み」では、このデータ放送番組作成装置10
6に対して、図22に示すようにデータ更新処理部10
604を追加し、番組情報を構成するデータに対して、
更新時刻と更新内容を入力処理する手段を提供してい
る。
【0132】さらに、実施例2で述べた本発明に係る
「データ放送番組にて番組情報の一部をリアルタイムに
更新する仕組み」では、図9の更新データ入力装置11
3を介して更新データを入力していた。これに対して、
図23に示すように、図22の番組作成装置106に更
新データ出力処理部10611及びネットワーク装置1
0612を追加することで、番組作成装置106を介し
てリアルタイムの更新データの入力処理を実現できる。
【0133】上記構成によるデータ放送番組作成装置1
06を用いてリアルタイムに更新データを入力する手順
を図24を用いて説明する。
【0134】データ放送番組作成装置106において、
ファイル装置10606からすでに制作済みの番組デー
タを読み込み(S101)、番組データを表示する(S
102)。データ更新処理部10604において、番組
編集と同様の操作で更新情報を入力する(S103)。
例えば、更新の内容としては、新規オブジェクトの追
加、オブジェクトの削除、オブジェクト属性の変更、オ
ブジェクト内容の変更などがある。更新すべき情報が番
組制作時と同じ位置に表示され、かつ、その内容を直接
修正することができるため、オペレータは迷うことなく
直感的に更新作業を行うことができる。
【0135】更新情報の入力が終了すると、更新指示を
行う(S104)。この時、更新データをいつTV受信
機101に対して反映させるかの時間指示を行う。例え
ば、リアルタイムに反映させたければ0秒後、指定時間
後であれば30秒後など、指定時刻であれば午後10時
10分などと指定する。
【0136】更新指示(S104)がなされると、前回
までの番組データと現在の番組データの内容を比較し
(S105)、変更箇所のあるオブジェクトを抽出し
(S106)、データ放送番組送出装置107に対して
送出指示を送る(S107)。このとき、送出装置10
7にはオブジェクトIDとその更新内容、更新すべき時
間情報が渡される。データ放送番組作成装置106とデ
ータ放送番組送出装置107は、ネットワーク装置10
612を介してネットワーク接続され、送出指示及びそ
の内容はネットワークのプロトコルに従い伝送される。
【0137】データ放送番組送出装置107では、前述
した「データ放送番組にて番組情報の一部をリアルタイ
ムに更新する仕組み」と同様にして、受け取った番組更
新データを送出する。データ放送番組送出装置107へ
の送出指示(S107)が完了すると、現在の番組デー
タの内容をいったん保存し(S108)、次の更新作業
に備える。
【0138】ここでは、データ放送番組作成装置106
にて番組データを読み込み、その内容を修正したが、こ
れと同じ機能をデータ放送番組送出装置107や更新デ
ータ入力装置113に直接持たせてもよい。
【0139】次に、前述した番組データの更新作業にお
いて、その作業を制限する仕組みを説明する。前述の番
組データ更新作業では、オペレータがその作業を行うた
め、誤って対象外のデータを更新してしまう可能性があ
った。そこで、更新情報の入力時(S103)に、予め
決められた内容以外の更新を受け付けない仕組みを用意
する。前述までのデータ放送番組作成装置106に対し
て、図25に示すようにデータ更新許可判定処理部10
602を追加し、以下の処理を行う。
【0140】例えば、予めオブジェクト単位に更新を許
すかどうかを決めておき、更新が許可されていないもの
に関しては、更新作業が有効に働かないようにする。
【0141】まず、図4に示した番組データ構造を拡張
し、図26に示すように番組及びオブジェクト単位に修
正を許すかどうかのフラグを用意する。すなわち、番組
ヘッダ部分には新規ページやオブジェクトの追加を許す
かどうかのフラグF1、既存ページやオブジェクトの削
除を許すかどうかのフラグF2、オブジェクトの属性や
内容の修正を許すかどうかのフラグF3を用意する。ま
た、ページデータに対しても同様に追加、削除、修正を
許すかどうかのフラグF4,F5,F6を用意する。ま
た、各オブジェクトに対しても、文字の大きさなどの属
性の修正を許可するフラグF7や文字の内容の修正を許
可するフラグF8を用意する。
【0142】番組ヘッダに追加されたフラグF1,F
2,F3は、ページや各オブジェクトに付加されたフラ
グF4〜F8よりも上位に働く。つまり、オブジェクト
の内容更新フラグF8が有効となっていても、番組ヘッ
ダ部分のオブジェクト修正フラグF3が無効となってい
れば、いかなるオブジェクトの内容も修正できない。同
様にして、ページに追加されたフラグF4,F5,F6
は、ページ上にレイアウトされる各オブジェクトに付加
されたフラグF7,F8よりも上位に働く。
【0143】更新情報の入力(S103)では、更新処
理が発生する都度、図26に示す更新許可フラグF1〜
F8をチェックし、許可されている内容のみを番組デー
タに反映する。
【0144】また、番組データ表示処理(S102)で
は、更新が許可されているオブジェクトに対して強調表
示を施すことで、オペレータに対して更新可能な対象を
視覚的に示すことができる。例えば、図3に示すような
番組画面においてテキストオブジェクト303の内容更
新だけが許可されていた場合、図27に示すように太枠
線305を表示する。
【0145】例えば、予めオブジェクト単位に更新範囲
を決めておき、その更新範囲内でのみ更新作業が有効に
働くようにする。
【0146】まず、図4に示した番組データ構造を拡張
し、図28に示すようにオブジェクト単位に更新可能な
データ範囲を示すためのフラグF9,F10を用意す
る。この例では、テキスト1に対して、横幅(F9)を
15から25の間に、内容(F10)を0文字から20
文字の間に制限している。
【0147】更新情報の入力(S103)では、更新処
理が発生する都度、図28に示す更新可能な範囲をチェ
ックし、許可されている範囲内でのみ番組データに反映
する。範囲を越えて入力しようとした場合には、警告メ
ッセージをオペレータに提示し、再度正しい情報入力を
促す。
【0148】例えば、予め更新すべきオブジェクトの順
番を決めておき、その更新順に従ってのみ更新作業を行
うようにする。これは、例えば図29に示す野球のスコ
アボードのように、更新すべきで項目順が予め決められ
ているような場合に有効である。
【0149】まず、図4に示した番組データ構造を拡張
し、図30に示すように、更新するオブジェクトの順番
を指定するためのフラグF11を用意する。例えば、こ
の図では、ページ1上にあるテキスト1からテキスト2
へ順番にデータが更新されることを示している。
【0150】番組データ表示処理(S102)では、オ
ペレータの指示、例えば「次の更新データへ移動」ボタ
ンが押されることをトリガに、次に更新すべきオブジェ
クトを表示すると同時に該当するオブジェクトを強調表
示する(図29の太線306)。更新情報の入力(S1
03)では、該当オブジェクト以外への更新処理は全て
無視する。
【0151】さらに、図30のデータ構造を拡張し、図
31に示すように、更新順を切り替えるタイミング(切
り替え時間)を指定できるようにしてもよい。例えば、
この例では10分単位に更新すべきオブジェクトを切り
替えることを示している。この情報を利用することで、
前述の場合オペレータの指示をトリガにしていたもの
を、自動化することが可能となる。
【0152】[実施例6]次に、本発明に係る「番組デ
ータの更新作業において、複数のページにまたがって更
新作業が必要な場合、更新データを別画面に集約して表
示し、更新作業を効率的に行うための仕組み」の一実施
例を説明する。
【0153】前述までの「番組内容を構成するデータに
対してその属性情報及びその内容を更新することを制限
する仕組み」の例では、更新が許されているオブジェク
トを強調表示することで、オペレータが目的のオブジェ
クトを見つけるまでの労力を視覚的に軽減していた。し
かし、例えば図32に示すように、更新可能な個所30
7と308が複数ページにまたがって存在する場合、更
新情報を入力する際にページを切り替える操作が必要に
なるといった問題がある。
【0154】図33は本実施例に係るデータ放送番組作
成装置106のシステム構成図である。図25に示した
「番組内容を構成するデータに対してその属性情報及び
その内容を更新することを制限する仕組み」の構成に対
してデータ更新許可抽出処理部10613が追加されて
いる。
【0155】上記構成によるデータ放送番組作成装置1
06を使い、更新データを別画面に集約表示し、更新作
業を行う手順を図34(a),(b)を用いて説明す
る。
【0156】まず、入力イベントがあるか否かを判断し
(S111)、入力イベントがあった場合には、その入
力イベントが、少なくとも番組編集指示か(S11
2)、更新データ送出指示か(S113)、更新許可設
定指示か(S114)、更新リスト表示指示か(S11
5)、更新リスト追加/修正指示か(S116)を判断
し、最終的に番組データ保存指示か(S120)を判断
する。
【0157】ここで、ステップS112で番組編集指示
であると判定された場合、前述の実施例と同様にして、
まず初めに、番組の新規作成及び編集処理を行い番組の
基本的な部分を作成し、番組データとして送出装置に転
送する(S121)。
【0158】ステップS113で更新データ送出指示で
あると判定された場合には、番組データの更新処理を行
い(S122)、ステップS114で更新許可設定指示
であると判定された場合には、更新許可設定処理を行う
(S123)。この更新許可設定処理では、各オブジェ
クト単位に、更新を許可するか、あるいは更新の範囲な
どを設定し、更新処理時に想定される入力ミスを防ぐ工
夫を加える。
【0159】ステップS115で更新リスト表示指示で
あると判定された場合には、図34(b)に示す更新リ
スト作成処理を実行する。この更新リスト作成処理で
は、まずデータ更新許可抽出処理部10613を使い、
番組データの中から更新が許可されているもの(更新可
能オブジェクト)だけを抽出し(S127)、抽出デー
タによるリストを別途作業メモリに格納し(S12
8)、例えば更新データ一覧表示メニューなどを選択す
ることにより、更新可能リストを例えば図35に示すよ
うに表示する(S129)。
【0160】オペレータは、随時更新したい内容が表示
されているセルを選択し、データ入力装置10608を
使い更新情報を入力する。入力が終了すると、更新デー
タを反映させる際の時間指示、例えばリアルタイムに反
映させたければ0秒後という設定を行った後、更新指示
をメニューを介して行う(S122)。
【0161】ステップS116で更新リスト追加/修正
指示であると判定された場合には、更新リスト修正処理
を行う(S125)。また、ステップS120で番組デ
ータ保存指示であると判定された場合には、番組データ
保存処理を行う(S126)。
【0162】例えば、図35の例では、更新が許可され
ているオブジェクトに関して、それが配置されているペ
ージ番号、オブジェクトのID及びその内容が一覧表示
されている。さらに、更新作業を行うオペレータに対し
て、各項目の内容を説明するためにコメントが自由に追
加できるようになっている(S125)。この更新画面
のデータはコメントを含め、別途番組データファイルに
追加される形で保存され(S126)、後日再利用する
ことができる。
【0163】このように、更新すべき情報が図35に示
すように一つの画面上に集約表示されるため、ページを
切り替える手間が省け、効率的に更新処理を行うことが
可能となる。
【0164】尚、前述した全実施例は、伝送路として現
行文字多重放送システムと同じものを利用した例を説明
したが、これに限定されるものではなく、例えばケーブ
ル回線を通じた放送システムや、衛星を使った放送シス
テムにも適用可能である。
【0165】以上の実施例によれば、番組データの内、
更新すべきデータだけを別途送出し、TV受信機101
上では更新データの受信及び反映だけを行うため、デー
タの更新が短時間に実現できる。さらに、データ放送番
組送出装置107から更新データを入力することで、リ
アルタイムのデータ更新が実現できる。さらに、更新デ
ータに通し番号を付けることで、番組受信機において、
必要な場合にのみデータ更新処理を行うことができる。
【0166】さらに、更新データにキー情報を付けるこ
とで、TV受信機101において、視聴者の要求する更
新データのみを受信できるようになる。さらに、番組作
成装置において、予め更新可能な項目や機能、及びその
内容を制限することで、誤った情報修正を防ぐことがで
きる。さらに、データ放送番組作成装置において、更新
すべき情報が強調して表示され、また更新すべき情報が
一箇所にまとめて表示されるため、情報の更新作業を短
時間に効率的に行なうことが可能となる。
【0167】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、番
組データの内、更新すべきデータだけを別途送出し、T
V受信機上では更新データの受信及び反映だけを行うた
め、データの更新が短時間に実現できる。さらに、デー
タ放送番組送出装置から更新データを入力することで、
リアルタイムのデータ更新が実現できる。さらに、更新
データに通し番号を付けることで、番組受信機におい
て、必要な場合にのみデータ更新処理を行うことができ
る。さらに、更新データにキー情報を付けることで、番
組受信機において、視聴者の要求する更新データのみを
受信できるようになる。さらに、番組作成装置におい
て、予め更新可能な項目や機能、及びその内容を制限す
ることで、誤った情報修正を防ぐことができる。さら
に、番組作成装置において、更新すべき情報が強調して
表示され、また更新すべき情報が一箇所にまとめて表示
されるため、情報の更新作業を短時間に効率的に行なう
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデータ放送システムの一実施形
態とする基本構成を示すブロック図。
【図2】 実施例1において、TV受信機で表示される
データ放送番組の画面例を示す図。
【図3】 実施例1において、データ放送番組作成装置
で作成されるある番組データの構成例を示す図。
【図4】 実施例1において、データ放送番組作成装置
にて生成される番組データ構造の例を示す図。
【図5】 実施例1において、データ放送番組作成装置
にて生成される更新データを含む番組データ構造の例を
示す図。
【図6】 実施例1において、データ放送番組送出装置
にて更新データが送出される手順を示すフローチャー
ト。
【図7】 実施例1において、TV受信機にて更新デー
タが受信され表示内容が更新される手順を示すフローチ
ャート。
【図8】 実施例1において、番組内にて定義されるス
クリプトの流れを示すフローチャート。
【図9】 実施例2において、番組情報をリアルタイム
に更新する場合の放送局内データ放送システム構成を示
すブロック図。
【図10】 実施例2において、TV受信機にてリアル
タイムに情報が更新される番組の画面例を示す図。
【図11】 実施例2において、データ放送番組送出装
置にて更新データがリアルタイムに送出される手順を示
すフローチャート。
【図12】 実施例3において、更新データに通し番号
を付ける場合の放送局内データ放送システム構成を示す
ブロック図。
【図13】 実施例3において、放送局から送出される
番組データの内容の一例を示す概略図。
【図14】 実施例3において、通し番号付加装置にて
更新データに通し番号情報を付加する手順を示すフロー
チャート。
【図15】 実施例3において、TV受信機にて通し番
号が付加された更新データを処理する手順を示すフロー
チャート。
【図16】 実施例4において、更新データに検索キー
を付加する場合の放送局内データ放送システム構成を示
すブロック図。
【図17】 実施例4において、データ放送番組送出装
置にて検索キーが付加された更新データが送出される手
順を示すフローチャート。
【図18】 実施例4において、検索キーを付加した場
合の、放送局から送出される番組データの内容の一例を
示す概略図。
【図19】 実施例4において、TV受信機にて検索キ
ーを使って情報が更新される手順を示すフローチャー
ト。
【図20】 実施例4において、TV受信機にて検索キ
ーを使って情報が更新される番組の画面例を示す図。
【図21】 実施例5において、基本的なデータ放送番
組作成装置のシステム構成を示すブロック図。
【図22】 実施例5において、更新データの指定が可
能なデータ放送番組作成装置のシステム構成を示すブロ
ック図。
【図23】 実施例5において、リアルタイムに更新デ
ータの指定が可能な番組作成装置のシステムブロック
図。
【図24】 実施例5において、番組作成装置にてある
オブジェクトの属性情報及びその内容を変更する仕組み
を示すフローチャート。
【図25】 実施例5において、更新データの入力を制
限することができるデータ放送番組作成装置のシステム
構成を示すブロック図。
【図26】 実施例5において、データ放送番組作成装
置にて利用される番組データ構造の例で、オブジェクト
単位に更新を許可するかどうかを示す情報を付加した番
組データ構造例を示す図。
【図27】 実施例5において、データ放送番組作成装
置にて更新が許可されているオブジェクトが強調表示さ
れている画面例を示す図。
【図28】 実施例5において、データ放送番組作成装
置にて利用され、更新範囲を示す情報が付加された番組
データの構造例を示す図。
【図29】 実施例5において、データ放送番組作成装
置にて順番に情報が更新される番組の例を示す図。
【図30】 実施例5において、データ放送番組作成装
置にて利用され、更新の順番を示す情報が付加された番
組データの構造例を示す図。
【図31】 実施例5において、データ放送番組作成装
置にて利用され、更新の順番とその推移する時刻を示す
情報が付加された番組データの構造例を示す図。
【図32】 実施例6において、データ放送番組作成装
置にて複数ページにまたがって更新可能な箇所が存在す
る番組の例を示す図。
【図33】 実施例6において、更新可能なデータを集
約表示可能なデータ放送番組作成装置のシステム構成を
示すブロック図。
【図34】 実施例6において、データ放送番組作成装
置にて更新が許可されているオブジェクトを集約表示し
更新処理を行う仕組みを示すフローチャート。
【図35】 実施例6において、データ放送番組作成装
置にて全ての更新可能な箇所を集約表示した画面例を示
す図。
【符号の説明】
101…TV受信機 102…放送局システム 103…テレビ番組送出装置 104…多重化装置 105…テレビ送信機 106…データ放送番組作成装置 10601…データ編集処理部 10602…データ更新許可判定処理部 10603…データ管理部 10604…データ更新処理部 10605…ファイル入出力処理部 10606…ファイル装置 10607…データ入力処理部 10608…データ入力装置 10609…表示処理部 10610…CRT 10611…更新データ出力処理部 10612…ネットワーク装置 10613…データ更新許可抽出処理部 107…データ放送番組送出装置 108…受信回路 109…映像処理回路 110…CRT 111…データデコーダ回路 113…更新データ入力装置 114…データサーバ 115…通し番号付加装置 116…検索キー付加装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ放送番組を作成するデータ放送番組
    作成装置と、この装置で作成されたデータ放送番組を送
    出するデータ放送番組送出装置と、この装置から送出さ
    れるデータ放送番組をテレビ番組に多重する多重化装置
    とを備え、データ番組をテレビ放送番組に多重して放送
    するデータ放送システムの送信装置において、 前記データ放送番組作成装置は、データ放送番組の内容
    を構成する番組データ及びその更新データを入力・編集
    する番組データ入力・編集手段と、この手段で入力・編
    集された番組データ、更新データに属性情報を設定する
    属性情報設定手段と、この手段を経た番組データの一部
    に指定時間後に更新する旨の情報を設定する更新時間情
    報設定手段を備え、 前記データ放送番組送出装置は、前記番組データ入力・
    編集手段で得られた更新データを更新すべき元データに
    反映し、かつ別途更新データを送出する更新データ送出
    手段を備えることを特徴とするデータ放送システムの送
    信装置。
  2. 【請求項2】前記データ放送番組送出装置は、さらに前
    記番組の内容を構成するデータに対してリアルタイムに
    その属性情報及びその内容を変更する内容変更手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載のデータ放送システ
    ムの送信装置。
  3. 【請求項3】前記データ放送番組送出装置は、さらに前
    記更新データに対して通し番号を付ける通し番号付加手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ放送
    システムの送信装置。
  4. 【請求項4】前記データ放送番組送出装置は、さらに前
    記更新データに対してキー情報を付けるキー情報付加手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ放送
    システムの送信装置。
  5. 【請求項5】前記データ放送番組作成装置は、前記属性
    情報設定手段及び更新情報設定手段に対し、前記番組デ
    ータ及び更新データに設定する属性情報及びその内容の
    更新を制限する更新制限手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載のデータ放送システムの送信装置。
  6. 【請求項6】前記データ放送番組作成装置は、さらに前
    記番組データに対してその属性情報及びその内容を更新
    できることを明示する明示情報を付加する明示情報付加
    手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ放
    送システムの送信装置。
  7. 【請求項7】データ放送番組作成装置でデータ放送番組
    の番組データ及びその更新データを作成し、それぞれに
    属性情報及び更新時間情報を設定して、データ放送番組
    送出装置によって番組データ送出後、更新データを更新
    すべき元データに反映し、かつ別途更新データを送出
    し、この装置から送出されるデータ放送番組をテレビ放
    送番組に多重して放送するデータ放送システムに用いら
    れ、 前記テレビ放送番組から多重されているデータ放送番組
    を分離して番組データ及び更新データを受信するデータ
    放送番組受信手段と、 この手段で受信された更新データと更新すべき元の番組
    データとを、それらのデータに付加されている属性情報
    及び更新時間情報に基づいて置き換える更新データ置き
    換え手段と、 この手段で置き換えられたデータにより再度画面を表示
    し直す再表示手段とを具備することを特徴とするデータ
    放送システムの受信装置。
  8. 【請求項8】前記更新データ置き換え手段は、元の番組
    データの一部を更新データに置き換えることを特徴とす
    る請求項7記載のデータ放送システムの受信装置。
  9. 【請求項9】前記データ放送番組送出装置が更新データ
    に通し番号を付して当該更新データを送信するとき、 前記更新データ置き換え手段は、前記通し番号に応じて
    データの置き換えを行うことを特徴とする請求項7記載
    のデータ放送システムの受信装置。
  10. 【請求項10】前記データ放送番組送出装置が更新デー
    タにキー情報を付して当該更新データを送信するとき、 前記更新データ置き換え手段は、前記キー情報に応じて
    データの置き換えを行うことを特徴とする請求項7記載
    のデータ放送システムの受信装置。
  11. 【請求項11】前記データ放送番組作成装置で番組デー
    タに対してその属性情報及びその内容を更新できること
    を明示する明示情報を付加しているとき、 前記再表示手段は、前記明示情報に基づいてデータを別
    画面に集約表示することを特徴とする請求項7記載のデ
    ータ放送システムの受信装置。
JP22367197A 1997-08-20 1997-08-20 データ放送システムの送信装置及び受信装置 Pending JPH1169320A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001157130A (ja) * 1999-11-10 2001-06-08 Thomson Multimedia Sa テレビジョンシステムにおいて展開する要約を伝送し処理する方法、並びに、かかるシステムの受信器及び送信器
KR100380412B1 (ko) * 2000-08-23 2003-04-14 삼성전자주식회사 디지털 티브이의 업그레이드 방법
KR100490905B1 (ko) * 2002-01-15 2005-05-24 한국전자통신연구원 대화형 서비스를 제공하는 지상파 데이터방송 수신장치
KR100636783B1 (ko) 2005-01-06 2006-10-23 삼성전자주식회사 디지털 방송신호 수신장치의 응용 프로그램 갱신장치 및그 방법

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