JPH1168903A - サスペンション、電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置 - Google Patents

サスペンション、電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置

Info

Publication number
JPH1168903A
JPH1168903A JP9357577A JP35757797A JPH1168903A JP H1168903 A JPH1168903 A JP H1168903A JP 9357577 A JP9357577 A JP 9357577A JP 35757797 A JP35757797 A JP 35757797A JP H1168903 A JPH1168903 A JP H1168903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
mechanical
electro
electric signal
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9357577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2929579B2 (ja
Inventor
Sawako Usuki
佐和子 薄木
Shuji Saeki
周二 佐伯
Koichi Kuze
光一 久世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP35757797A priority Critical patent/JP2929579B2/ja
Publication of JPH1168903A publication Critical patent/JPH1168903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2929579B2 publication Critical patent/JP2929579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力に対する変位特性の線形性が優れかつ振
動疲労に対する信頼性の高いサスペンションと、このサ
スペンションを用い大きな振動が得られ音も同時に再生
できる小形の電気−機械−音響変換器と、この電気−機
械−音響変換器を内蔵し振動による着信呼出、音による
着信呼出及び受話音の再生を行うことのできる携帯端末
装置を提供する。 【解決手段】 サスペンションの形状を2つの部位を支
持する両端の幅に対し中央部の幅が狭い薄板形状とす
る。電気−機械−音響変換器を、振動板、振動板に対向
して配置された磁気回路部、磁気回路部に取り付けた重
り、磁気回路部と重りとにより構成される可動部を支持
する少なくとも2つのサスペンション、振動板とサスペ
ンションを支持する支持部材、及び振動板と磁気回路部
とを駆動する力を発生する駆動手段により構成する。携
帯端末装置に、前述のように構成された電気−機械−音
響変換器と、少なくとも2つの周波数帯域の電気信号を
発振する手段と、電気信号を切り替える手段とが、内蔵
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変形動作により局
所的に発生する応力を抑制しかつ外力に対する変位特性
の線形性が優れた形状をもつ、特に電気−機械−音響変
換器に利用することが適したサスペンションと、このサ
スペンションを用いた振動及び発音の動作を行う電気−
機械−音響変換器と、この電気−機械−音響変換器を内
蔵した携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機などの携帯端末装置に
は着信を知らせる手段として、ベル音を発生する小型発
音体と、振動を引き起こすマイクロモータとがそれぞれ
個別に取り付けられていた。さらに、通話相手の話を受
聴するために受話用スピーカが取り付けられていた。携
帯端末装置の小型、軽量化を図るため、部品点数の削減
を目的として、発音と振動とを一つの電気−機械−音響
変換器で実現する手段が考案され、実開平5−8519
2号公報に開示されている。
【0003】この電気−機械−音響変換器は、図18に
示すように構成されている。円形の振動板101の外周
部が、ケース102に取り付けられている。ケース10
2には底板103があり、ヨーク104は底板103に
取り付けられている。サスペンション105は、ケース
102に取り付けられており、マグネット106は、サ
スペンション105で支持されている。ボイスコイル1
07は、ヨーク104の内周面とマグネット106の外
周面で構成される磁気空隙に挿入され、振動板101に
取り付けられている。ヨーク104とマグネット106
は、磁気回路部を構成し、サスペンション105とマグ
ネット106は機械振動系を構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た電気−機械−音響変換器について、ボイスコイル10
7に入力される電気信号が交流の電流である場合を例
に、その動作を説明する。ボイスコイル107に交流の
電流が入力されると、磁気空隙内の磁界がボイスコイル
107に力を及ぼし、ボイスコイル107を駆動する力
(以下、駆動力と称す)が発生する。この駆動力により
振動板101は、振動して音を発生する。ボイスコイル
107に発生する駆動力に対する反力が磁気回路部に発
生し、サスペンション105で支持されたマグネット1
06が振動する。この振動がサスペンション105を介
してケース102に伝わり、ケース102は振動する。
なお、ボイスコイル107に入力される電流の周波数
が、機械振動系の共振周波数と一致する場合に最も大き
く振動する。
【0005】機械振動系の振動レベルは、機械振動系の
質量と加速度に比例する。機械振動系を構成するマグネ
ット106の質量は大きくなく、かつサスペンション1
05の形状が環状であるため入力レベルに対するサスペ
ンション105の変位特性における線形性が十分でな
い。図18の電気−機械−音響変換器では、ボイスコイ
ル107に入力する電流の周波数を機械振動系の共振周
波数と一致させた場合においても、機械振動系の振動レ
ベルを十分大きなものにすることはできない。このた
め、重量が100g近くある携帯電話機に取り付けた場
合、使用者に十分な振動レベルにより着信を知らせるこ
とは困難であった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決することを課
題とし、大きな振動を取り出すことができかつ振動疲労
に対する信頼性の高い電気−機械−音響変換器を実現す
るために、外力に対する変位特性の線形性が優れかつ振
動疲労に対する信頼性の高い電気−機械−音響変換器用
のサスペンションを提供することを目的とする。また、
本発明は、このサスペンションを用いることにより、大
きな振動が得られ音も同時に再生できる小形の電気−機
械−音響変換器を提供するとともに、この電気−機械−
音響変換器を内蔵し、振動による着信呼出機能、音によ
る着信呼出機能及び受話音の再生機能を有する携帯端末
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気−機械−音
響変換器用のサスペンションは、二つの部位を支持する
両端の幅に対し中央部の幅が狭い形状を持つ薄板であ
る。上述のサスペンションは、両端から中央部に幅が略
連続的に狭くなる形状を持つ。あるいは、両端から中央
部に幅が直線的にかつ連続的に狭くなる形状を持つ。あ
るいは、両端から中央部に幅が円弧をもって連続的に狭
くなる形状を持つ。あるいは、中央部に両端の幅に対し
幅が狭い一定幅を有する。上記サスペンションによれ
ば、サスペンションに加えられる力に対する変位特性の
線形性の向上とサスペンションの端部に発生する応力の
低減を同時に実現することができる。
【0008】他の観点の電気−機械−音響変換器用のサ
スペンションは、装着物の外形に実質的に沿う形状を有
する。上述のサスペンションにおいて、前記装着物の外
形に実質的に沿う形状が円弧形状である。上記サスペン
ションによれば、振動の変位量を充分に確保でき、サス
ペンションの端部への応力の集中を防ぐことができる。
【0009】本発明の電気−機械−音響変換器は、振動
板、前記振動板に対向して配置された磁気回路部、前記
磁気回路部に取り付けた重り、実質的に前記磁気回路部
と前記重りとにより構成される可動部を支持する前述の
サスペンションを腕として有する少なくとも二つのサス
ペンション板、前記振動板と前記サスペンション板を支
持する支持部材、及び前記振動板と前記磁気回路部とを
駆動する力を発生する駆動手段、を具備する。本発明の
電気−機械−音響変換器用のサスペンションを組み込む
ことにより、大きな振動を取り出すことができ、かつ振
動疲労に対し高い信頼性を持つ電気−機械−音響変換器
を実現できる。
【0010】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記サスペンション板の腕が前記可動部の面内に配置さ
れる。この構成にすれば、電気−機械−音響変換器の全
体形状を小さくすることができる。
【0011】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記サスペンション板の腕が前記可動部の面外に配置さ
れる。この構成により、サスペンション板の腕が振動す
る空間を与えるために重りを削る必要はないため、重り
を含む可動部の質量が減少せず、従って電気−機械−音
響変換器から効率的に振動を取り出すことができる。
【0012】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記駆動手段が、前記磁気回路部の磁気空隙に挿入され
前記振動板に取り付けられたボイスコイルを有する動電
型方式の駆動手段である。他の観点の前記駆動手段が、
前記磁気回路部のセンターポールの外周に配置された励
磁コイル、及び前記磁気回路部と空隙を設けて対向配置
された磁性体を有する電磁型方式の駆動手段である。こ
の構成により、同一のユニットで振動と音を発生する電
気−機械−音響変換器が得られる。
【0013】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記重りが、少なくとも鉄よりも比重の大きい材料であ
る。これにより、電気−機械−音響変換器を大きくする
ことなく可動部の質量を大きくすることができ、電気−
機械−音響変換器から大きな振動を取り出すことができ
る。
【0014】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記サスペンション板としては、前記可動部の前記振動
板と反対側の第1のサスペンション板と、前記可動部の
前記振動板側の第2のサスペンション板と、の2個のサ
スペンション板が設けられる。また、前記第1のサスペ
ンション板と前記第2のサスペンション板が、互いに前
記腕の方向が直交するように配置される。このようにサ
スペンション板を配置すれば、可動部の振動時に可動部
が傾くのを防ぐことができる。
【0015】本発明の携帯端末装置は、上述の電気−機
械−音響変換器を内蔵する。上述の携帯端末装置におい
て、前記支持部材が携帯端末装置の外側ケース若しくは
携帯端末装置の回路基板に取り付けられる。上述の携帯
端末装置において、前記外側ケースが少なくとも一つの
空気穴を有し、前記電気−機械−音響変換器が、前記振
動板を前記空気穴に向けて取り付けられる。本発明によ
れば、振動及び音を発生する携帯端末装置を実現するこ
とができる。
【0016】上述の携帯端末装置は、少なくとも二つの
周波数帯域の電気信号を発生する第1の電気信号発生手
段と、前記第1の電気信号発生手段の発生する電気信号
を切り替える切替手段と、を備える。前記電気信号の周
波数帯域が、着信を振動により伝える電気信号の周波数
帯域及び着信を音により伝える電気信号の周波数帯域で
ある。若しくは、前記電気信号の周波数帯域が、着信を
振動により伝える電気信号の周波数帯域、着信を音によ
り伝える電気信号の周波数帯域及び受話音を再生する電
気信号の周波数帯域である。このように携帯端末装置を
構成すれば、振動による着信呼出及び音による着信呼出
機能を有する携帯端末装置、あるいは、振動による着信
呼出、音による着信呼出及び受話音の再生の機能を有す
る携帯端末装置を実現することができる。
【0017】上述の携帯端末装置において、前記着信を
振動により伝える電気信号の周波数帯域が、200Hz
以下である。前記着信を音により伝える電気信号の周波
数帯域が、1kHz以上である。前記受話音を再生する
電気信号の周波数帯域が、実質的に200Hz以上であ
る。以上のように周波数を選定すれば、振動による着信
呼出、音による着信呼出及び受話音の再生を効率的に、
また明瞭に行うことができる。
【0018】他の観点の上述の携帯端末装置は、所定の
周波数幅内の複数の周波数を含む電気信号を前記電気−
機械−音響変換器に入力する第2の電気信号発生手段を
備える。若しくは、所定の周波数幅内で周波数が時間的
に変化する電気信号を前記電気−機械−音響変換器に入
力する第3の電気信号発生手段を備える。または、前記
電気−機械−音響変換器の共振周波数を検出する検出手
段と、前記検出手段で検出した共振周波数を持つ電気信
号を前記電気−機械−音響変換器に入力する第4の電気
信号発生手段と、を備える。以上のように携帯端末装置
を構成すれば、電気−機械−音響変換器を大量生産した
ことによる共振周波数のばらつき、若しくは電気−機械
−音響変換器の共振周波数が携帯端末装置への取付条件
などにより変化が生じた場合でも、電気信号を常に効率
的に振動(可動部の振動、振動板の振動)に変換するこ
とができる。例えば、前記所定の周波数幅の中心周波数
が、前記電気−機械−音響変換器の前記可動部と前記サ
スペンション板で構成される機械振動系の共振周波数に
選定するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。 《実施例1》本発明の電気−機械−音響変換器用のサス
ペンションについて図1乃至図4を用いて説明する。図
1は、実施例1における電気−機械−音響変換器用のサ
スペンションの一例を示す平面図である。図2は、図1
のサスペンションのII−II’断面による断面図である。
サスペンション1は、例えば125μm程度の厚さのス
テンレスの薄板である。サスペンション1は、その両端
部から中央部に向かって幅が直線的に且つ連続的に減少
する形状を持つ。例えば、サスペンション1の両端の幅
をX1とし、中央部の幅をX2とし、サスペンションの
全長をX3とした場合、X1は1.3mm、X2は0.
25mm、X3は8.5mmである。
【0020】サスペンション1の動作と効果を説明す
る。辺aを固定し、辺a’に対し図2に示すように力F
を垂直に加えると、サスペンション1は、力Fの増加と
ともに力の方向に変形する。サスペンション1は両端部
より中央部が幅の狭い形状を有しているために、サスペ
ンションの両端部に比べ中央部の方が変形しやすく、サ
スペンション1が変形した場合に発生する応力は、サス
ペンションの端部から中央部方向に分散する。従って、
一定幅の形状を有するサスペンションに比べ、サスペン
ション1の両端部に発生する応力は小さくなる。また、
サスペンションは、幅が狭いほど変形しやすく、サスペ
ンション1の平均の幅が狭くなっているために、一定幅
の形状を有するサスペンションに比べ、サスペンション
に加えられる力に対する変位特性の線形性が向上する。
このように、両端部から中央部に向かって幅が直線的に
且つ連続的に減少する形状を有するサスペンションは、
一定幅の形状を有するサスペンションでは同時に実現で
きなかったところの、サスペンションに加えられる力に
対する変位特性の線形性の向上と局所的に応力が集中す
ることによる材料疲労から生じるサスペンションの破断
の解消とを同時に実現することができる。
【0021】図3は、実施例1における他の電気−機械
−音響変換器用のサスペンションの例を示す平面図であ
る。サスペンション1’は、例えば122μmの厚さの
ステンレスである。サスペンション1’は、中央部に一
定幅の部分を有し、その両端部から中央部に向かっての
幅が直線的にかつ連続的に減少する形状である。例え
ば、サスペンション1’の両端の幅をX4、中央部の幅
をX5、一定幅の部分の長さをX6、全体の長さをX7
とした場合、X4が1.3mm、X5が0.5mm、X
6が2.7mm、X7が8.5mmである。X6の値を
2.7mmより短くした場合、応力がサスペンション両
端部に集中する傾向がある。一方、X6の値を2.7m
mより長くした場合、応力が中央部に集中する傾向があ
る。このために、X6の値には最適な値が存在する。図
3の形状を有するサスペンションは、図1のサスペンシ
ョン1と同様の効果を有する。
【0022】なお、図1及び図3のサスペンションは、
両端部から中央部に向かって幅が直線的にかつ連続的に
減少する形状であった。しかし、図4の(a)に示すサ
スペンション1aのように、両端部から中央部に向かっ
て幅が円弧をもって連続的に減少する形状にしてもよ
い。あるいは、図4の(b)に示すサスペンション1b
のように、サスペンションの全体形状を湾曲した形状と
して、両端部から中央部に向かって幅が連続的に減少す
る形状にしてもよい。図4の(a)及び図4の(b)の
形状を有するサスペンションは、図1のサスペンション
1と同様の効果を有する。
【0023】《実施例2》本発明の実施例2における電
気−機械−音響変換器用のサスペンションを図5を用い
て説明する。図5は、後述する電気−機械−音響変換器
の可動部58にサスペンション板53及び54が装着さ
れた斜視図である。サスペンション板53は、可動部5
8を支持する支持部53a、可動部58の外周に沿いか
つ円弧形状を有する2つの腕部53b、サスペンション
板53の中心に関し対称の位置にある略四角形の2つの
固定部53cを有し、ステンレスを用いた薄板で一体形
成されたものである。なお、サスペンション板54は、
サスペンション板53と同じ形状をしている。以上のよ
うに形成されたサスペンション板では、可動部面内にお
さまるという条件において、サスペンション板の腕を長
くできる。従って、外力に対する変位量を十分確保する
ことができると共に、サスペンション板の一カ所に発生
する応力を低減することができる。さらに、実施例1で
示したサスペンションを腕として有するサスペンション
板に比べ、サスペンション板の寸法を小さくすることが
できる。
【0024】《実施例3》本発明の実施例3における電
気−機械−音響変換器について図6及び図7を用いて説
明する。図6は、実施例3における電気−機械−音響変
換器の平面図である。図7の(a)は、図6の電気−機
械−音響変換器のVIIA−VIIA’断面による断面図であ
る。図7の(b)は、図6の電気−機械−音響変換器の
VIIB−VIIB’断面による断面図である。図7の(c)
は、図6の電気−機械−音響変換器のVIIC−VIIC’断
面による断面図である。図6の電気−機械−音響変換器
は以下のように構成されている。振動板2は、外形が円
形の形状をしており、外周部で支持部材3に取り付けら
れている。振動板2は、例えば厚さ50μm程度のポリ
カーボネートである。支持部材3は、中央に円柱状の空
洞を有し外周が長方形の平板状の部分、平板状の部分の
相対する二つの角に矩形の第1の支持部分3a、及び二
つの他の角に第1の支持部分3aより短い矩形の第2の
支持部分3bを備えた形状である。支持部材3は、例え
ばガラス繊維強化樹脂である。ヨーク4は、外周が円筒
形状を有し、例えば軟鉄などの強磁性体である。マグネ
ット5は、円板状であり、ヨーク4の内周面に取り付け
られている。マグネット5は、例えばフェライトなどの
永久磁石である。プレート6は、円板状であり、振動板
2と対向するようにヨーク4の内周面と間隔をあけてマ
グネット5に取り付けられている。プレート6は、例え
ば軟鉄などの強磁性体である。一体となって取り付けら
れたヨーク4、マグネット5、及びプレート6が磁気回
路部12を構成する。この磁気回路部12では、ヨーク
4の内周面とマグネット5及びプレート6の外周面との
間に磁気空隙30が形成されている。重り7は、全ての
角が直方形に削られ、中央に円柱状の空洞を有する四角
形の平板である。さらに、重り7は、振動時に後述する
サスペンション板8及び9と接触しないようにサスペン
ション板8の腕部8b及びサスペンション板9の腕部9
bと対向する部分は削られている。重り7は、ヨーク4
の外周面に取り付けられている。磁気回路部12及び重
り7が、支持部材3に対して相対的に運動する可動部1
3を構成する。
【0025】サスペンション板8は、枠状の支持部8
a、支持部8aの相対する2辺の外側に設けられ一端が
支持部8aに取り付けられた腕部8b、及び腕部8bの
他端に取り付けられた四角形の固定部8cを持つ。腕部
8bは、実施例1で示した両端の幅に対し中央の幅が狭
くかつ中央部に一定の幅を有する形状をしている。サス
ペンション板8は、支持部8aが重り7の振動板2の反
対側に取り付けられて重り7を含む可動部13を支持
し、固定部8cが支持部材3の第1の支持部分3aに固
定されている。サスペンション板9は、サスペンション
板8と同じ形状をしている。なお、以下の説明のため、
サスペンション板9において、サスペンション板8の支
持部8a、腕部8b及び固定部8cに対応する箇所を支
持部、腕部9b及び固定部9cと呼ぶ。サスペンション
板9は、サスペンション板9の腕部9bがサスペンショ
ン板8の腕部8bと直交するように、支持部が重り7の
振動板2側に取り付けられて重り7を含む可動部13を
支持し、固定部9cが支持部材3の第2の支持部分3b
に固定されている。サスペンション板8及び9は、例え
ばステンレスである。なお、サスペンション板8の腕部
8b及びサスペンション板9の腕部9bは平面的に見て
可動部13の面内に収まるように配置されている。ボイ
スコイル10は、磁気回路部12の磁気空隙30に挿入
され、振動板2に取り付けられている。ボイスコイル1
0のコイルの両端が接続される入力端子11が支持部材
3に設けられている。
【0026】以上のように構成された電気−機械−音響
変換器について、ボイスコイル10に入力される電気信
号が交流の電流である場合を例に、その動作を述べる。
ボイスコイル10に交流の電流が入力されると、磁気空
隙30内の磁界がボイスコイル10に力を及ぼし、ボイ
スコイル10に駆動力が発生する。この駆動力の大きさ
は、ボイスコイル10に入力される交流の電流の時間変
化に応じて変化する。このため、ボイスコイル10が取
り付けられた振動板2は、駆動力により振動させられ、
音を発生する。一方、磁気回路部12を含む可動部13
には駆動力に対する反力が働き、可動部13が振動す
る。この振動が、サスペンション板8及び9を介して支
持部材3に伝わり、支持部材3は振動する。特に、ボイ
スコイル10に入力する電流の周波数が、可動部13と
サスペンション板8及び9により構成される機械振動系
の共振周波数と一致する場合、可動部13は最も大きく
振動する。支持部材3も最も大きく振動することにな
る。以上説明したように、この電気−機械−音響変換器
では、振動と音の発生を同一のユニットで実現すること
ができる。
【0027】機械振動系の振動レベルは、可動部の質量
と加速度の積に比例する。このため、可動部の質量が大
きいほど、あるいは振動の変位量が大きいほど、可動部
13の振動レベルは大きい。ここで、磁気回路部12に
重り7を取り付けることにより可動部13を構成してい
るため、可動部13の質量が大きくなる。さらに、実施
例3における電気−機械−音響変換器に用いたサスペン
ション板8及び9は、サスペンション板の腕の実質的な
幅が狭いため外力に対する変位特性の線形性が優れ、振
動の変位量が大きくなる。従って、電気−機械−音響変
換器から効率的に大きな振動を取り出すことができる。
また、サスペンション板8及び9の腕の形状は、両端の
幅に対し中央の幅が狭くかつ中央部に一定の幅を有する
形状である。このため、サスペンション板8及び9に発
生する応力が分散され、サスペンション板8及び9の一
カ所に生じる応力は小さくなる。従って、振動疲労によ
るサスペンションの破断が生じにくい電気−機械−音響
変換器を実現できる。各サスペンション板8及び9は、
2カ所の位置に腕が設けられた形状であり、かつサスペ
ンション板8及び9の腕が互いに直交するように配置さ
れている。このため、可動部13の振動時に、可動部1
3が傾くことが防がれ、電気−機械−音響変換器から安
定した振動を取り出すことができる。サスペンション板
8の腕部8b及びサスペンション板9の腕部9bを平面
的に可動部13の面内におさまるように配置している。
このため、電気−機械−音響変換器の全体形状を小さく
することができる。
【0028】《実施例4》本発明の実施例4における電
気−機械−音響変換器について図8及び図9を用いて説
明する。図8は、実施例4における電気−機械−音響変
換器の平面図である。図9は、図8の電気−機械−音響
変換器のIX−IX’断面による断面図である。図8の電気
−機械−音響変換器は以下のように構成されている。振
動板14は、円形の形状をしており、外周部で支持部材
15に取り付けられている。振動板14は、例えば厚さ
0.1mmから0.2mm程度のパーマロイなどの高透
磁率材料である。支持部材15は、中央に円柱状の空洞
を有し外周が長方形の平板状の部分、平板状部分の相対
する二つの角に矩形の第1の支持部分15a、及び二つ
の他の角に第1の支持部分15aより短い矩形の第2の
支持部分15bを備えた形状である。支持部材15は、
例えばガラス繊維強化樹脂である。プレート16は、円
柱状のセンターポール部16aとセンターポール部16
aの直径より大きい円板状のフランジ部16bを有する
形状をしている。プレート16は、センターポール部1
6a側が振動板14と対向するように振動板14と間隔
を隔て配置されている。プレート16は、例えば軟鉄な
どの強磁性体である。マグネット17は、円筒状であ
り、プレート16のセンターポール16aの外周面と間
隔を隔ててフランジ部16bに取り付けられている。マ
グネット17は、例えばフェライトなどの永久磁石であ
る。励磁コイル18は、プレート16のセンターポール
部16aとマグネット17との間に挿入され取り付けら
れている。一体となって取り付けられたプレート16、
マグネット17、及び励磁コイル18が磁気回路部23
を構成する。励磁コイル18の両端は、支持部材15に
取り付けられた入力端子19に接続されている。重り2
0は、中央に円柱状の空洞を有する四角形の平板状であ
り、プレート16のフランジ部16bとマグネット17
の外周面に取り付けられている。磁気回路部23と重り
20が、支持部材15に対して相対的に運動する可動部
24を構成する。
【0029】サスペンション板21は、枠状の支持部2
1a、支持部21aの相対する2辺の外側に設けられ一
端が支持部21aに取り付けられた腕部21b、及び腕
部21bの他端に取り付けられた四角形の固定部21c
を持つ。腕部21bは、実施例1で示した両端の幅に対
し中央の幅が狭くかつ中央部に一定の幅を有する形状で
ある。サスペンション板21は、支持部21aが重り2
0の振動板14の反対側に取り付けられて重り20を含
む可動部24を支持し、固定部21cが支持部材15の
第1の支持部分15aに固定されている。サスペンショ
ン板22は、サスペンション板21と同じ形状をしてい
る。なお、以下の説明のため、サスペンション板22に
おいて、サスペンション板21の支持部21a、腕部2
1b及び固定部21cに対応する箇所を支持部、腕部2
2b及び固定部22cと呼ぶ。サスペンション板22
は、サスペンション板22の腕部22bがサスペンショ
ン板21の腕部21bと直交するように、支持部が重り
20の振動板14側に取り付けられて重り20を含む可
動部24を支持し、固定部22cが支持部材15の第2
の支持部分15bに固定されている。サスペンション板
21及び22は、例えばステンレスである。ここで、サ
スペンション板21の腕部21b及びサスペンション板
22の腕部22bは平面的に見て可動部24の面外にな
るように配置されている。なお、実施例3と異なり、振
動時にサスペンション板21の腕部21b及びサスペン
ション板22の腕部22bと重り20が接触することは
ないため、重り20を削る必要はない。
【0030】以上のように構成された電気−機械−音響
変換器について、励磁コイル18に入力される電気信号
が交流の電流である場合を例に、その動作を説明する。
励磁コイル18に交流の電流が入力される。マグネット
17が作る磁界と励磁コイル18に流れる電流により発
生する磁界の合成磁界の強度が、励磁コイル18に入力
される交流の電流の時間変化に応じて変化する。従っ
て、磁気回路部23と振動板14との間に働く吸引力
は、入力される交流の電流の時間変化に応じて大きさが
変化する。振動板14は、この吸引力の大きさの変化に
より振動して音を発生する。一方、マグネット17を含
む磁気回路部23と重り20とからなる可動部24にも
力が働き、可動部24が振動することになる。この振動
が、サスペンション板21及び22を介して支持部材1
5に伝わり、支持部材15は振動する。特に、励磁コイ
ル18に入力する電流の周波数が、可動部24とサスペ
ンション板21及び22により構成される機械振動系の
共振周波数と一致する場合、可動部24は最も大きく振
動する。従って、支持部材15も最も大きく振動する。
以上説明したように、実施例3の場合と同様、実施例4
の電気−機械−音響変換器により、振動と音の発生を同
一のユニットで実現することができる。
【0031】機械振動系の振動レベルは可動部の質量と
加速度の積に比例する。このため、可動部の質量が大き
いほど、あるいは振動の変位量が大きいほど、可動部2
4の振動レベルは大きい。ここで、磁気回路部23に重
り20を取り付けることにより可動部24を構成してい
るため、可動部24の質量が大きくなる。さらに、実施
例4における電気−機械−音響変換器に用いたサスペン
ション板21及び22は、サスペンション板の腕の実質
的な幅が狭いため外力に対する変位特性の線形性が優
れ、振動の変位量が大きくなる。従って、電気−機械−
音響変換器から効率的に大きな振動を取り出すことがで
きる。また、サスペンション板21及び22の腕は、両
端の幅に対し中央の幅が狭くかつ中央部に一定の幅を有
する形状である。このため、サスペンション板21及び
22に発生する応力が分散され、サスペンション板21
及び22の一カ所に生じる応力は小さくなる。従って、
振動疲労によるサスペンションの破断が生じにくい電気
−機械−音響変換器を実現できる。各サスペンション板
21及び22は、各々、相対する2カ所の位置に互いに
腕の方向が反対となるように配置された形状であり、か
つサスペンション板21及び22の腕が互いに直交する
ように取り付けられている。このため、可動部24の振
動時に、可動部24が傾くことが防がれ、電気−機械−
音響変換器から安定した振動を取り出すことができる。
サスペンション板21の腕部21b及びサスペンション
板22の腕部22bを平面的に可動部24の面外になる
ように配置しているため、重り20を削る必要がない。
従って、電気−機械−音響変換器の可動部24の質量を
大きくすることができ、電気−機械−音響変換器から大
きな振動をより効率的に取り出すことができる。
【0032】なお、実施例3及び実施例4のサスペンシ
ョン板の形状及び配置の代わりに、各サスペンション板
が一カ所に腕を有し、サスペンション板の腕が相対する
位置になるように各サスペンション板を可動部の上下に
配置してもよい。あるいは、各サスペンション板の形状
を実施例3及び実施例4と同様にして、いずれか一方の
サスペンション板の腕の方向が実施例3及び実施例4と
反対となるように配置してもよい。これらの場合におい
ても、可動部の振動時に可動部が傾くことが防がれ、電
気−機械−音響変換器から安定した振動を取り出すこと
ができる。また、実施例3及び実施例4は、サスペンシ
ョン板の有する腕の形状が、両端の幅に対し中央の幅が
狭くかつ中央部に一定の幅を有する(図3)形状の場合
である。しかし、サスペンション板の有する腕の形状
が、図1及び図4で示したような形状など両端の幅に対
し中央の幅が狭い形状であればよい。実施例4の電気−
機械−音響変換器において、実施例3において説明した
電気−機械−音響変換器のようにサスペンション板の腕
が平面的にみて可動部の面内に収まるように配置しても
よい。また、実施例3の電気−機械−音響変換器におい
て、実施例4において説明した電気−機械−音響変換器
のようにサスペンション板の腕が平面的にみて可動部の
面外になるように配置してもよい。なお、実施例3及び
実施例4では、ボイスコイルまたは励磁コイルに入力さ
れる電気信号が交流の電流の場合であるが、交流の電流
に限定されるものではない。
【0033】《実施例5》本発明の実施例5における電
気−機械−音響変換器について図10、図11及び図1
2を用いて説明する。図10は、実施例5における電気
−機械−音響変換器の平面図である。図11は、図10
の電気−機械−音響変換器のXI−XI’断面による断面図
である。図12は、図10の電気−機械−音響変換器の
分解斜視図である。振動板2は外形が円形の形状をして
おり、外周部で支持部材51に取り付けられている。振
動板2は、例えば厚さ50μm程度のポリカーボネート
である。支持部材51は、外周部が矩形状であり、中央
部に空洞を有する形状である。支持部材51は、後述す
るサスペンション板53の固定部53cが取り付けられ
る受容部51a、及びサスペンション板54の固定部5
4cが取り付けられる受容部51bを有する。支持部材
51には、後述するボイスコイル10のコイルの両端が
接続される入力端子56付きの接続ハウジングが取り付
けられている。この支持部材51は、例えば耐衝撃性に
優れたガラス繊維強化樹脂である。ヨーク52は外周が
円筒形状を有し、例えば軟鉄などの強磁性体である。マ
グネット5は円板状であり、ヨーク52の内周面に取り
付けられている。マグネット5は、例えばフェライトな
どの永久磁石である。プレート6は、円板状であり、振
動板2と対向するようにヨーク52の内周面と間隔をあ
けてマグネット5に取り付けられている。プレート6
は、軟鉄などの強磁性体である。一体となって取り付け
られたヨーク52、マグネット5、及びプレート6は、
磁気回路部57を構成する。この磁気回路部57では、
ヨーク52の内周面とマグネット5及びプレート6の外
周面との間に磁気空隙30’が形成されている。重り5
5は、環状であり、ヨーク52に取り付けられている。
さらに、重り55は、振動時に重り55と後述するサス
ペンション板53及び54とが接触しないようにサスペ
ンション板53の腕部53b及びサスペンション板54
の腕部54bに対向する位置は削られている。磁気回路
部57と重り55は、支持部材51に対して相対的に運
動する可動部58を構成する。
【0034】サスペンション板53は、支持部53a、
可動部58の外周に沿いかつ円弧形状の二つの腕部53
b、及び二つの略四角形の固定部53cを有する実施例
2で示した形状である。サスペンション板53は、支持
部53aが重り55の振動板2の反対側に取り付けられ
て重り55を含む可動部58を支持し、固定部53cが
支持部材51の受容部51aに固定されている。サスペ
ンション板54は、サスペンション板53と同じ形状を
している。なお、以下の説明のため、サスペンション板
54において、サスペンション板53の支持部53a、
腕部53b及び固定部53cに対応する箇所を支持部、
腕部54b及び固定部54cと呼ぶ。サスペンション板
54は、サスペンション板53と平面的に見て90度回
転した位置で、支持部54aが重り55の振動板2側に
取り付けられて重り55を含む可動部58を支持し、固
定部54cが支持部材51の受納部51bに固定されて
いる。サスペンション板53及び54は、弾性を有する
ステンレスや銅合金等の弾性体である。ボイスコイル1
0は、ボイスコイルボビンに回巻きされて磁気回路部5
7の磁気空隙30’に挿入され、ボイスコイルボビンが
振動板2に接合されている。ボイスコイル10のコイル
の両端は入力端子56に接続されている。
【0035】以上のように構成された電気−機械−音響
変換器の動作は、実施例3における電気−機械−音響変
換器の動作と実質的に同一であるため、詳細な説明は省
略する。実施例5の電気−機械−音響変換器は、実施例
3の電気−機械−音響変換器と同様、一つのユニットで
振動と音を発生する。
【0036】機械振動系の振動レベルは、可動部の質量
と加速度の積に比例する。このため、可動部の質量が大
きいほど、あるいは、振動の変位量が大きいほど、可動
部58の振動レベルは大きい。ここで、磁気回路部58
に重り55を取り付けることにより可動部58を構成し
ているため、可動部58の質量が大きくなる。さらに、
サスペンション板53及び54が可動部58の面内に納
まる形状という制約条件において、サスペンション板5
3の腕部53b及びサスペンション板54の腕部54b
が可動部58の外形に沿った形状にしたことによって、
サスペンション板の腕部を長くすることができ、外力に
対する変位特性の線形性が優れ、振動の変位量が大きく
なる。従って、電気−機械−音響変換器から効率的に大
きな振動を取り出すことができる。また、サスペンショ
ン板53及び54の腕部が長いため、腕部全体における
変形量が小さくなり、サスペンション板53及び54の
一カ所に生じる応力が小さくなる。従って、振動疲労に
よるサスペンション板の破断が生じにくい電気−機械−
音響変換器を実現できる。また、サスペンション板53
及び54の腕部が平面的に見て90度回転した位置で、
可動部58を支持しているため、可動部58の振動時
に、可動部58が傾くことを防ぐことができる。
【0037】なお、実施例2、実施例3及び実施例4に
おいて重りとして、少なくとも鉄よりも比重の大きい材
料、例えば、銅、タンタル、タングステンなどを用いる
ことが望ましい。このような材料を用いれば、電気−機
械−音響変換器を大きくすることなく、電気−機械−音
響変換器の可動部の質量を大きくすることができ、より
効率的に大きな振動を取り出すことができる。なお、実
施例5はボイスコイルを用いた動電型の駆動手段の場合
であるが、実施例4で説明した励磁コイルを用いた電磁
型の駆動手段であってもよい。
【0038】《実施例6》実施例3乃至実施例5で示し
た電気−機械−音響変換器を備えた携帯電話機につい
て、図13を用いて説明する。図13は、携帯電話機の
部分破断図を示している。図13において、携帯電話機
61の筐体62の内部に実施例3乃至実施例5で示した
電気−機械−音響変換器63が設けられている。電気−
機械−音響変換器63は、例えば図7に示す振動板2が
筐体62に設けられた音孔64と対向するように筐体6
2に取り付けられている。さらに携帯電話機61は、振
動による呼出用の電気信号、呼出音による呼出用の電気
信号及び音声帯域の電気信号を発振する発振回路と上記
電気信号を切り替える切替回路とを有する処理回路(図
示せず)を内蔵している。
【0039】図13の携帯電話機について、その動作を
説明する。処理回路により制御され、上記電気信号の少
なくとも一つの電気信号が電気−機械−音響変換器63
に入力される。電気−機械−音響変換器63に入力され
る入力信号が、振動による呼出用の信号の場合、即ち電
気−機械−音響変換器63の機械振動系の共振周波数近
傍の周波数成分を含む場合、実施例3乃至実施例5で説
明したように電気−機械−音響変換器63の支持部材が
振動する。支持部材の振動が、携帯電話機61の筐体6
2に伝わり、携帯電話機61は振動する。従って、携帯
電話機を持つ使用者は、振動により着信を知ることがで
きる。入力信号が、呼出音用の電気信号の場合、実施例
3乃至実施例5で説明したように、電気−機械−音響変
換器63の振動板が振動し、呼出音を発生する。従っ
て、携帯電話機を持つ使用者は、呼出音により着信を知
ることができる。入力信号が、音声帯域の信号の場合、
実施例3乃至実施例5で説明したように、電気−機械−
音響変換器63の振動板が振動し、受話音を再生する。
従って、携帯電話機を持つ使用者は、受話音を聞くこと
ができる。
【0040】以上説明したように、一つの電気−機械−
音響変換器を携帯電話機に組み込むことにより、携帯電
話機に必要な振動による着信呼出、呼出音による着信呼
出、及び受話音の再生が可能となる。特に、低い周波数
の振動ほど体感効果が大きいため、振動により着信を知
らせるのに利用する信号の周波数としては、200Hz
以下の周波数帯域であることが望ましい。また、人の耳
の感度が高いところの周波数帯域を呼出音に使用するこ
とが効果的であるため、呼出音により着信を知らせるの
に利用する信号の周波数としては、1kHz以上の帯域
であることが望ましい。さらに、音の明瞭度の観点か
ら、受話音に利用する信号の周波数としては、実質的に
200Hz以上の帯域であることが望ましい。電気−機
械−音響変換器は、その機械振動系の共振周波数が20
0Hz以下となるように設計すればよい。
【0041】なお、実施例6の携帯電話機では電気−機
械−音響変換器が携帯電話機の筐体に取り付けられた場
合であるが、これを携帯電話機内部の回路基板に取り付
けてもよい。また、実施例6では携帯電話機に電気−機
械−音響変換器を取り付けた場合であるが、ペイジャや
送受信機付コンピュータなどに利用した場合でも同様の
効果が得られる。
【0042】《実施例7》実施例3乃至実施例5で説明
した電気−機械−音響変換器を大量生産した場合、個々
の電気−機械−音響変換器の共振周波数が多少ばらつ
く。また、電気−機械−音響変換器を携帯端末装置に取
り付けた場合、その取り付け状態により電気−機械−音
響変換器の共振周波数が変化する。電気−機械−音響変
換器は共振が鋭いために共振周波数において最も効率よ
く入力信号を振動に変換する。しかし、入力信号の周波
数が共振周波数からずれると変換効率が低下する。実施
例7は、共振周波数のばらつきによる変換効率の低下を
防ぐ実施の形態に関するものであり、図14、図15及
び図16を用いて説明する。
【0043】図14は、電気−機械−音響変換器の駆動
装置を示すブロック図である。図14において、電気信
号発生装置71の出力が実施例3乃至実施例5で示した
電気−機械−音響変換器72に入力される。電気信号発
生装置71は、図15に示すように、中心周波数fを中
心として所定の周波数幅ΔF内の幾つかの周波数成分を
もつ混成信号を出力するように構成されている。ここ
で、中心周波数fは、例えば電気−機械−音響変換器7
2の生産時における機械振動系の共振周波数、あるいは
設計寸法から算出した機械振動系の共振周波数である。
周波数幅ΔFは、機械振動系の共振周波数のばらつきを
考慮し、変化後の機械振動系の共振周波数を含むように
設定する。
【0044】以上のように構成された電気−機械−音響
変換器の駆動装置の動作について説明する。電気−機械
−音響変換器72の機械振動系の可動部を振動させるた
めの電気信号が電気信号発生装置71に入力されると、
電気信号発生装置71は周波数幅ΔF内の複数の周波数
成分をもつ混成信号を電気−機械−音響変換器72に入
力する。電気信号発生装置71から電気−機械−音響変
換器72に入力される信号は、電気−機械−音響変換器
72の機械振動系の共振周波数と非常に近い値の周波数
成分を含むことになる。従って、電気−機械−音響変換
器72は、入力信号を高い効率で機械振動系の可動部の
振動に変換できる。
【0045】電気信号発生装置71が出力する電気信号
が異なる場合の駆動装置の動作について説明する。電気
信号発生装置71は、前述の信号を発生する代わりに、
図16に示すように、中心周波数fを中心として所定の
周波数幅ΔFの範囲で周波数が時間的に変化する信号を
発生する。中心周波数fと周波数幅ΔFは、図15の場
合と同様に設定する。電気信号発生装置71から電気−
機械−音響変換器72に入力される信号は、一回のスイ
ープ中に電気−機械−音響変換器72の機械振動系の共
振周波数に一致する時間帯がある。従って、電気−機械
−音響変換器72は、入力信号を高い効率で機械振動系
の可動部の振動に変換でき、大きな振動を生じる。携帯
端末装置に図14に示す駆動装置を組み込んだ場合、電
気−機械−音響変換器の機械振動系の共振周波数が携帯
端末装置への取付条件などにより変化が生じた場合で
も、大きな振動により着信を伝えることができる。な
お、実施例7においては、電気信号発生装置が出力する
電気信号の中心周波数が電気−機械−音響変換器の機械
振動系の共振周波数の場合である。しかし、電気信号発
生装置が出力する電気信号の中心周波数が、電気−機械
−音響変換器の振動板の振動の共振周波数の場合には、
電気−機械−音響変換器から効率的に大きな音を取り出
すことができる。
【0046】《実施例8》実施例8は、実施例7と同様
に電気−機械−音響変換器の共振周波数に変化が生じ、
そのことによる変換効率の悪化を防ぐ実施の形態に関す
るものであり、図17を参照しつつ説明する。図17
は、電気−機械−音響変換器の共振周波数検出装置のブ
ロック図である。電気信号発生装置81の出力が実施例
3乃至実施例5で示した電気−機械−音響変換器82に
入力される。検出装置83は、電気−機械−音響変換器
82の機械振動系の共振周波数を検出し、検出した共振
周波数を電気信号発生装置81に入力する。以上のよう
に構成された電気−機械−音響変換器の共振周波数検出
装置の動作について説明する。検出装置83は、電気−
機械−音響変換器82の機械振動系の共振周波数を検出
する。検出装置83は、検出した共振周波数を電気信号
発生装置81に入力する。電気信号発生装置81は、検
出装置83から入力された共振周波数を持つ電気信号
を、電気−機械−音響変換器82に入力する。以上のよ
うにして、電気−機械−音響変換器82に入力される電
気信号の周波数が、電気−機械−音響変換器82の機械
振動系の共振周波数へと調整される。このため、電気−
機械−音響変換器82は、高い効率で電気信号を機械振
動系の可動部の振動に変換できる。図17に示す共振周
波数検出装置を携帯端末装置に組み込んだ場合、電気−
機械−音響変換器の機械振動系の共振周波数がそれの携
帯端末装置への取付条件などにより変化した場合でも、
その振動が大きいことにより着信を確実に伝えることが
できる。なお、実施例8においては、検出装置が検出す
る共振周波数が電気−機械−音響変換器の機械振動系の
共振周波数の場合である。しかし、検出装置が検出する
共振周波数が電気−機械−音響変換器の振動板の振動の
共振周波数の場合には、電気−機械−音響変換器から効
率よくに大きな音を取り出すことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、一定幅を有するサスペ
ンションにおいて相反していた変位特性の優れた線形性
と低応力を併せ持つサスペンションを実現することがで
きる。本発明のサスペンションを電気−機械−音響変換
器に利用することにより、大きな振動を取り出すことが
できかつ振動疲労に対する信頼性が高い電気−機械−音
響変換器を実現することができる。また、本発明の電気
−機械−音響変換器は、単一のユニットで、振動と音を
発生することができる。本発明の電気−機械−音響変換
器を携帯端末装置に利用することにより、単一のユニッ
ト(電気−機械−音響変換器)を組み込むことのみで、
振動による着信呼出機能、音による着信呼出機能及び受
話音の再生機能を持つ携帯端末装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるサスペンションを示す平面
図である。
【図2】 図1のサスペンションのII−II’断面による
断面図である。
【図3】 実施例1における他のサスペンションを示す
平面図である。
【図4】 図4の(a)は実施例1におけるさらに他の
サスペンションを示す平面図であり、図4の(b)は実
施例1におけるさらに他のサスペンションを示す平面図
である。
【図5】 実施例2におけるサスペンションを示す斜視
図である。
【図6】 実施例3における電気−機械−音響変換器を
示す平面図である。
【図7】 図7の(a)は図6の電気−機械−音響変換
器のVIIA−VIIA’断面による断面図であり、図7の
(b)は図6の電気−機械−音響変換器のVIIB−VII
B’断面による断面図であり、図7の(c)は図6の電
気−機械−音響変換器のVIIC−VIIC’断面による断面
図である。
【図8】 実施例4における電気−機械−音響変換器を
示す平面図である。
【図9】 図8の電気−機械−音響変換器のIX−IX’断
面による断面図である。
【図10】 実施例5における電気−機械−音響変換器
を示す平面図である。
【図11】 図10の電気−機械−音響変換器のXI−X
I’断面による断面図である。
【図12】 図10の電気−機械−音響変換器の分解斜
視図である。
【図13】 実施例6における電気−機械−音響変換器
を取り付けた携帯電話機の部分破断図である。
【図14】 実施例7における電気−機械−音響変換器
の駆動装置のブロック図である。
【図15】 電気信号発生装置の出力信号の周波数特性
を示す図である。
【図16】 電気信号発生装置の出力信号の時間特性を
示す図である。
【図17】 本発明の実施例8における電気−機械−音
響変換器の共振周波数検出装置のブロック図である。
【図18】 従来の電気−機械−音響変換器の断面図で
ある。
【符号の説明】
2 振動板 3 支持部材 4 ヨーク 5 マグネット 6 プレート 7 重り 8、9 サスペンション板 10 ボイスコイル 11 入力端子 12 磁気回路部 13 可動部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記サスペンション板の腕が、その平面形状において
記可動部の平面形状内に配置される。この構成にすれ
ば、電気−機械−音響変換器の全体形状を小さくするこ
とができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】上述の電気−機械−音響変換器において、
前記サスペンション板の腕が、その平面形状において
記可動部の平面形状外に配置される。この構成により、
サスペンション板の腕が振動する空間を与えるために重
りを削る必要はないため、重りを含む可動部の質量が減
少せず、従って電気−機械−音響変換器から効率的に振
動を取り出すことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】サスペンション1の動作と効果を説明す
る。辺aを固定し、辺a’に対し図2に示すように力F
を垂直に加えると、サスペンション1は、力Fの増加と
ともに力の方向に変形する。サスペンション1は両端部
より中央部が幅の狭い形状を有しているために、サスペ
ンションの両端部に比べ中央部の方が変形しやすく、
サスペンション1が変形した場合に発生する応力は、サ
スペンションの端部から中央部方向に分散する。従っ
て、一定幅の形状を有するサスペンションに比べ、サス
ペンション1の両端部に発生する応力は小さくなる。ま
た、サスペンションは、幅が狭いほど変形しやすく、サ
スペンション1の平均の幅が狭くなっているために、一
定幅の形状を有するサスペンションに比べ、サスペンシ
ョンに加えられる力に対する変位特性の線形性が向上
する。このように、両端部から中央部に向かって幅が直
線的に且つ連続的に減少する形状を有するサスペンショ
は、一定幅の形状を有するサスペンションでは同時
に実現できなかったところの、サスペンションに加えら
れる力に対する変位特性の線形性の向上と局所的に応力
が集中することによる材料疲労から生じるサスペンショ
ンの破断の解消とを同時に実現することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図3は、実施例1における他の電気−機械
−音響変換器用のサスペンションの例を示す平面図であ
る。サスペンション1’は、例えば122μmの厚さの
ステンレスである。サスペンション1’は、中央部に一
定幅の部分を有し、その両端部から中央部に向かっての
幅が直線的にかつ連続的に減少する形状である。例え
ば、サスペンション1’の両端の幅をX4、中央部の幅
をX5、一定幅の部分の長さをX6、全体の長さをX7
とした場合、X4が1.3mm、X5が0.5mm、X
6が2.7mm、X7が8.5mmである。X6の値を
2.7mmより短くした場合、応力がサスペンション
1’の両端部に集中する傾向がある。一方、X6の値を
2.7mmより長くした場合、応力が中央部に集中する
傾向がある。このために、X6の値には最適な値が存在
する。図3の形状を有するサスペンション1’は、図1
のサスペンション1と同様の効果を有する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】なお、図1及び図3のサスペンション1,
1’は、両端部から中央部に向かって幅が直線的にかつ
連続的に減少する形状であった。しかし、図4の(a)
に示すサスペンション1aのように、両端部から中央部
に向かって幅が円弧をもって連続的に減少する形状にし
てもよい。あるいは、図4の(b)に示すサスペンショ
ン1bのように、サスペンションの全体形状を湾曲した
形状として、両端部から中央部に向かって幅が連続的に
減少する形状にしてもよい。図4の(a)及び図4の
(b)の形状を有するサスペンション1a,1bは、図
1のサスペンション1と同様の効果を有する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】《実施例2》本発明の実施例2における電
気−機械−音響変換器用のサスペンションを図5を用い
て説明する。図5は、後述する電気−機械−音響変換器
の可動部58にサスペンション板53及び54が装着さ
れた斜視図である。サスペンション板53は、可動部5
8を支持する支持部53a、可動部58の外周に沿いか
つ円弧形状を有する2つの腕部53b、サスペンション
板53の中心に関し対称の位置にある略四角形の2つの
固定部53cを有し、ステンレスを用いた薄板で一体形
成されたものである。なお、サスペンション板54は、
サスペンション板53と同じ形状をしている。以上のよ
うに形成されたサスペンション板では、可動部面内に
おさまるという条件において、サスペンション板の腕を
長くできる。従って、外力に対する変位量を十分確保す
ることができると共に、サスペンション板の一カ所に発
生する応力を低減することができる。さらに、実施例1
で示したサスペンションを腕として有するサスペンショ
ン板に比べ、サスペンション板の寸法を小さくすること
ができる。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの部位を支持する両端の幅に対し中
    央部の幅が狭い形状を持つ薄板の電気−機械−音響変換
    器用のサスペンション。
  2. 【請求項2】 両端から中央部に幅が略連続的に狭くな
    る形状を持つ請求項1に記載の電気−機械−音響変換器
    用のサスペンション。
  3. 【請求項3】 両端から中央部に幅が直線的にかつ連続
    的に狭くなる形状を持つ請求項2に記載の電気−機械−
    音響変換器用のサスペンション。
  4. 【請求項4】 両端から中央部に幅が円弧をもって連続
    的に狭くなる形状を持つ請求項2に記載の電気−機械−
    音響変換器用のサスペンション。
  5. 【請求項5】 中央部が両端の幅に対し幅が狭い一定幅
    を有する請求項2に記載の電気−機械−音響変換器用の
    サスペンション。
  6. 【請求項6】 装着物の外形に実質的に沿う形状を有す
    る電気−機械−音響変換器用のサスペンション。
  7. 【請求項7】 前記装着物の外形に実質的に沿う形状が
    円弧形状である請求項6に記載の電気−機械−音響変換
    器用のサスペンション。
  8. 【請求項8】 振動板、 前記振動板に対向して配置された磁気回路部、 前記磁気回路部に取り付けた重り、 実質的に前記磁気回路部と前記重りとにより構成される
    可動部を支持する請求項1または請求項6に記載のサス
    ペンションを腕として有する少なくとも二つのサスペン
    ション板、 前記振動板と前記サスペンション板を支持する支持部
    材、及び前記振動板と前記磁気回路部とを駆動する力を
    発生する駆動手段、 を具備する電気−機械−音響変換器。
  9. 【請求項9】 前記サスペンション板の腕が前記可動部
    の面内に配置された、 請求項8に記載の電気−機械−音響変換器。
  10. 【請求項10】 前記サスペンション板の腕が前記可動
    部の面外に配置された、 請求項8に記載の電気−機械−音響変換器。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段が、前記磁気回路部の磁
    気空隙に挿入され前記振動板に取り付けられたボイスコ
    イルを有する動電型方式の駆動手段である、 請求項8に記載の電気−機械−音響変換器。
  12. 【請求項12】 前記駆動手段が、前記磁気回路部のセ
    ンターポールの外周に配置された励磁コイル、及び前記
    磁気回路部と空隙を設けて対向配置された磁性体を有す
    る電磁型方式の駆動手段である、 請求項8に記載の電気−機械−音響変換器。
  13. 【請求項13】 前記重りが、少なくとも鉄よりも比重
    の大きい材料である、 請求項8に記載の電気−機械−音響変換器。
  14. 【請求項14】 前記サスペンション板として、前記可
    動部の前記振動板と反対側の第1のサスペンション板
    と、前記可動部の前記振動板側の第2のサスペンション
    板と、の2個のサスペンション板が設けられた、 請求項9または請求項10に記載の電気−機械−音響変
    換器。
  15. 【請求項15】 前記第1のサスペンション板と前記第
    2のサスペンション板が、互いに前記腕の方向が直交す
    るように配置された、 請求項14に記載の電気−機械−音響変換器。
  16. 【請求項16】 請求項8に記載の電気−機械−音響変
    換器を内蔵した携帯端末装置。
  17. 【請求項17】 前記支持部材が携帯端末装置の外側ケ
    ース若しくは携帯端末装置の回路基板に取り付けられ
    た、 請求項16に記載の携帯端末装置。
  18. 【請求項18】 前記外側ケースが少なくとも一つの空
    気穴を有し、 前記電気−機械−音響変換器が、前記振動板を前記空気
    穴に向けて取り付けられた、 請求項17に記載の携帯端末装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも二つの周波数帯域の電気信
    号を発生する第1の電気信号発生手段と、 前記第1の電気信号発生手段の発生する電気信号を切り
    替える切替手段と、 を備えた請求項16に記載の携帯端末装置。
  20. 【請求項20】 前記電気信号の周波数帯域が、着信を
    振動により伝える電気信号の周波数帯域及び着信を音に
    より伝える電気信号の周波数帯域である、 請求項19に記載の携帯端末装置。
  21. 【請求項21】 前記電気信号の周波数帯域が、着信を
    振動により伝える電気信号の周波数帯域、着信を音によ
    り伝える電気信号の周波数帯域及び受話音を再生する電
    気信号の周波数帯域である、 請求項19に記載の携帯端末装置。
  22. 【請求項22】 前記着信を振動により伝える電気信号
    の周波数帯域が、200Hz以下である、 請求項20または請求項21に記載の携帯端末装置。
  23. 【請求項23】 前記着信を音により伝える電気信号の
    周波数帯域が、1kHz以上である、 請求項20または請求項21に記載の携帯端末装置。
  24. 【請求項24】 前記受話音を再生する電気信号の周波
    数帯域が、実質的に200Hz以上である、 請求項21に記載の携帯端末装置。
  25. 【請求項25】 所定の周波数幅内の複数の周波数を含
    む電気信号を前記電気−機械−音響変換器に入力する第
    2の電気信号発生手段を備えた、 請求項16に記載の携帯端末装置。
  26. 【請求項26】 所定の周波数幅内で周波数が時間的に
    変化する電気信号を前記電気−機械−音響変換器に入力
    する第3の電気信号発生手段を備えた、 請求項16に記載の携帯端末装置。
  27. 【請求項27】 前記所定の周波数幅の中心周波数が、
    前記電気−機械−音響変換器の前記可動部と前記サスペ
    ンションで構成される機械振動系の共振周波数に設定し
    た、 請求項25または請求項26に記載の携帯端末装置。
  28. 【請求項28】 前記電気−機械−音響変換器の共振周
    波数を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した共
    振周波数の電気信号を前記電気−機械−音響変換器に入
    力する第4の電気信号発生手段と、を備えた、 請求項16に記載の携帯端末装置。
JP35757797A 1997-06-11 1997-12-25 電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置 Expired - Lifetime JP2929579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35757797A JP2929579B2 (ja) 1997-06-11 1997-12-25 電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-154117 1997-06-11
JP15411797 1997-06-11
JP35757797A JP2929579B2 (ja) 1997-06-11 1997-12-25 電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1168903A true JPH1168903A (ja) 1999-03-09
JP2929579B2 JP2929579B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=26482523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35757797A Expired - Lifetime JP2929579B2 (ja) 1997-06-11 1997-12-25 電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2929579B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001016686A (ja) * 1999-07-01 2001-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気−機械−音響変換器
JP2001212508A (ja) * 1999-04-14 2001-08-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 駆動回路、電気機械音響変換装置および携帯端末装置
JP2001225010A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Citizen Electronics Co Ltd 多機能型発音体
JP2004007761A (ja) * 2003-07-17 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気−機械−音響変換器
JP2005002704A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Nec Corp 個人認証装置及び個人認証機能を備えた開錠システム
US7791456B2 (en) 2006-02-23 2010-09-07 Citizen Electronics Co., Ltd. Vibrator
WO2010131404A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 スピーカ、及び携帯型電子機器
JP2017221909A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 日本電産セイミツ株式会社 振動モータ
JP2019518592A (ja) * 2016-05-11 2019-07-04 ロフェルト・ゲーエムベーハー 振動アクチュエータ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5706796B2 (ja) * 2011-09-29 2015-04-22 スター精密株式会社 動電型エキサイタ

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4624520B2 (ja) * 1999-04-14 2011-02-02 パナソニック株式会社 駆動回路、電気機械音響変換装置および携帯端末装置
JP2001212508A (ja) * 1999-04-14 2001-08-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 駆動回路、電気機械音響変換装置および携帯端末装置
JP2001016686A (ja) * 1999-07-01 2001-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気−機械−音響変換器
JP2001225010A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Citizen Electronics Co Ltd 多機能型発音体
JP2005002704A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Nec Corp 個人認証装置及び個人認証機能を備えた開錠システム
JP2004007761A (ja) * 2003-07-17 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気−機械−音響変換器
US7791456B2 (en) 2006-02-23 2010-09-07 Citizen Electronics Co., Ltd. Vibrator
WO2010131404A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 スピーカ、及び携帯型電子機器
JPWO2010131404A1 (ja) * 2009-05-12 2012-11-01 パナソニック株式会社 スピーカ、及び携帯型電子機器
JP5323097B2 (ja) * 2009-05-12 2013-10-23 パナソニック株式会社 スピーカ、及び携帯型電子機器
US8699745B2 (en) 2009-05-12 2014-04-15 Panasonic Corporation Speaker, and mobile electronic device
JP2019518592A (ja) * 2016-05-11 2019-07-04 ロフェルト・ゲーエムベーハー 振動アクチュエータ
US11192141B2 (en) 2016-05-11 2021-12-07 Lofelt Gmbh Vibrating actuator
JP2017221909A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 日本電産セイミツ株式会社 振動モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2929579B2 (ja) 1999-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100272305B1 (ko) 전기-기계-음향변환기,전기-기계-음향변환장치및전기-기계-음향변환장치를내장한휴대단말장치
JP3748637B2 (ja) 携帯機器用振動発生装置
EP1063020B1 (en) Electromagnetic actuator and structure for mounting the same
JP3680562B2 (ja) 電気−機械−音響変換器及びその製造法
CN100369384C (zh) 使用振动膜的超小型骨振动扬声器和具有它的移动电话
JP3492983B2 (ja) 振動スピーカ
JP2001300422A (ja) 多機能変換器とその駆動方法
CA2330005A1 (en) Vibration actuator having magnetic circuit elastically supported by a spiral damper with increased compliance
JP2930070B2 (ja) 電気−機械−音響変換器
EP1194002B1 (en) Electromagnetic transducer and portable communication device
JP2003102093A (ja) 複合スピーカー
JP2929579B2 (ja) 電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置
KR20000047591A (ko) 전자형 전기 음향 변환기 및 휴대용 통신 장치
JP3851109B2 (ja) 板ばね及びこれを用いた振動発生装置
JP3271884B2 (ja) 振動発生装置
JP2963917B2 (ja) 電気−機械−音響変換器及び携帯端末装置
JPH10229596A (ja) 振動ブザー
JP2001231097A (ja) 電磁型電気音響変換器および携帯端末装置
JP3655726B2 (ja) 電気−機械−音響変換器、及びそれを使用した携帯端末装置
WO2001041322A1 (en) Integrated vibration and sound generating apparatus
KR101014190B1 (ko) 전자음향변환기
KR20020045666A (ko) 진동 스피커
KR200309128Y1 (ko) 통신기기용 진동/음향발생장치
JP3149412B2 (ja) 電磁型電気音響変換器および携帯端末装置
JP4662522B2 (ja) 電磁形電気音響変換器および携帯端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term