JPH1168791A - Atmデータ伝送路の伝送効率改善装置 - Google Patents
Atmデータ伝送路の伝送効率改善装置Info
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- JPH1168791A JPH1168791A JP23651097A JP23651097A JPH1168791A JP H1168791 A JPH1168791 A JP H1168791A JP 23651097 A JP23651097 A JP 23651097A JP 23651097 A JP23651097 A JP 23651097A JP H1168791 A JPH1168791 A JP H1168791A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存のATMデータ伝送路に設備を付加する
ことにより、伝送効率を改善する。 【解決手段】 送信側交換機と伝送路との間に、第1の
変換器12を介挿する。制御部12aは、送信側交換機
からのセルストリームを受け、同一のセルヘッダを有す
る複数n個のセルを連鎖用バッファ12eに蓄積する。
蓄積された複数n個のセルのうち、第1番目のセルはそ
のまま、第2番目〜第n番目のセルについてはセルヘッ
ダを除去して、送信バッファ12bへと転送し、伝送路
へと送り出す。受信側交換機と伝送路との間には、第2
の変換器22を介挿し、セルヘッダが除去されたセルが
受信された場合には、これを復元する処理を実行する。
ことにより、伝送効率を改善する。 【解決手段】 送信側交換機と伝送路との間に、第1の
変換器12を介挿する。制御部12aは、送信側交換機
からのセルストリームを受け、同一のセルヘッダを有す
る複数n個のセルを連鎖用バッファ12eに蓄積する。
蓄積された複数n個のセルのうち、第1番目のセルはそ
のまま、第2番目〜第n番目のセルについてはセルヘッ
ダを除去して、送信バッファ12bへと転送し、伝送路
へと送り出す。受信側交換機と伝送路との間には、第2
の変換器22を介挿し、セルヘッダが除去されたセルが
受信された場合には、これを復元する処理を実行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATMデータ伝送
路の伝送効率改善装置に関し、特に、一対のATM交換
機間のデータ伝送路の伝送効率を改善するための装置に
関する。
路の伝送効率改善装置に関し、特に、一対のATM交換
機間のデータ伝送路の伝送効率を改善するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットを代表とするパソコンを
用いたデータ通信の急速な普及により、効率の良いデー
タ伝送システムの整備が急務となってきている。特に、
広帯域ISDNの技術は、来世紀を担う重要な通信技術
として位置づけられており、その中核をなすATM(As
ynchronous transfer mode:非同期転送モード)による
交換システムは、今後はより一層、重要度を増す技術と
して注目されている。
用いたデータ通信の急速な普及により、効率の良いデー
タ伝送システムの整備が急務となってきている。特に、
広帯域ISDNの技術は、来世紀を担う重要な通信技術
として位置づけられており、その中核をなすATM(As
ynchronous transfer mode:非同期転送モード)による
交換システムは、今後はより一層、重要度を増す技術と
して注目されている。
【0003】ATM交換システムでは、光ファイバなど
から構成される物理的な伝送路上に、仮想パスおよび仮
想チャネルが定義され、データは、所定の仮想パスおよ
び仮想チャネルによって特定されるコネクションの情報
とともに伝送されることになる。すなわち、伝送対象と
なるデータは、固定長のブロックに分割され、各ブロッ
クの先頭には特定のコネクションを示すヘッダが付加さ
れることになる。現在のATM交換システムの規格によ
れば、48バイトからなる固定長ブロックに、5バイト
からなるヘッダを付加し、合計53バイトからなる固定
長データ(セル)を1単位として伝送が行われることに
なる。このATM交換システムを利用すれば、伝送プロ
トコルが極めて単純化されるため、非常に高速な伝送が
可能になる。また、通常の時分割多重通信の方式に比べ
て、より高い多重効率が望めるという利点もある。
から構成される物理的な伝送路上に、仮想パスおよび仮
想チャネルが定義され、データは、所定の仮想パスおよ
び仮想チャネルによって特定されるコネクションの情報
とともに伝送されることになる。すなわち、伝送対象と
なるデータは、固定長のブロックに分割され、各ブロッ
クの先頭には特定のコネクションを示すヘッダが付加さ
れることになる。現在のATM交換システムの規格によ
れば、48バイトからなる固定長ブロックに、5バイト
からなるヘッダを付加し、合計53バイトからなる固定
長データ(セル)を1単位として伝送が行われることに
なる。このATM交換システムを利用すれば、伝送プロ
トコルが極めて単純化されるため、非常に高速な伝送が
可能になる。また、通常の時分割多重通信の方式に比べ
て、より高い多重効率が望めるという利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、これ
まで提案されているATM交換システムによれば、かな
り効率の良い伝送が可能になるが、まだ効率化の余地は
残っている。特に、データ長の比較的長いパケットを伝
送する際には、伝送対象となる本来のデータが細かなブ
ロックに分割され、各ブロックごとにそれぞれヘッダが
付加されることになるため、効率は低下せざるを得な
い。
まで提案されているATM交換システムによれば、かな
り効率の良い伝送が可能になるが、まだ効率化の余地は
残っている。特に、データ長の比較的長いパケットを伝
送する際には、伝送対象となる本来のデータが細かなブ
ロックに分割され、各ブロックごとにそれぞれヘッダが
付加されることになるため、効率は低下せざるを得な
い。
【0005】そこで本発明は、既存のATMデータ伝送
路に付加することにより、伝送効率を改善することが可
能な伝送効率改善装置を提供することを目的とする。
路に付加することにより、伝送効率を改善することが可
能な伝送効率改善装置を提供することを目的とする。
【0006】
(1) 本発明の第1の態様は、第1のATMスイッチか
ら第2のATMスイッチへ至るATMデータ伝送路にお
けるデータの伝送効率を改善するための装置において、
第1のATMスイッチと伝送路との間に介挿される第1
の変換器と、第2のATMスイッチと伝送路との間に介
挿される第2の変換器と、を設け、第1の変換器によっ
て、第1のATMスイッチから伝送されてくるセルのう
ち、同一のセルヘッダを有する複数n個のセルを一時的
に蓄積し、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜
第n番目のセルまでのセルヘッダを除去した後、第1番
目のセルから第n番目のセルまでを連続的に伝送路へと
転送するようにし、伝送路を介して第2番目〜第n番目
のセルが伝送されてきたときに、第2の変換器によっ
て、除去されたセルヘッダを復元してから第2のATM
スイッチへ転送するようにしたものである。
ら第2のATMスイッチへ至るATMデータ伝送路にお
けるデータの伝送効率を改善するための装置において、
第1のATMスイッチと伝送路との間に介挿される第1
の変換器と、第2のATMスイッチと伝送路との間に介
挿される第2の変換器と、を設け、第1の変換器によっ
て、第1のATMスイッチから伝送されてくるセルのう
ち、同一のセルヘッダを有する複数n個のセルを一時的
に蓄積し、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜
第n番目のセルまでのセルヘッダを除去した後、第1番
目のセルから第n番目のセルまでを連続的に伝送路へと
転送するようにし、伝送路を介して第2番目〜第n番目
のセルが伝送されてきたときに、第2の変換器によっ
て、除去されたセルヘッダを復元してから第2のATM
スイッチへ転送するようにしたものである。
【0007】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る伝送効率改善装置において、ATMデータ
伝送路に定義された複数のコネクションのそれぞれにつ
いて、通常モードでの伝送を行うか、連鎖モードでの伝
送を行うか、を示すモード指示テーブルを用意してお
き、第1の変換器が、第1のATMスイッチから伝送さ
れてくる各セルのセルヘッダに含まれたコネクション識
別子に基づいてモード指示テーブルを参照し、当該セル
について通常モードでの伝送を行うか連鎖モードでの伝
送を行うかを判断し、通常モードでの伝送を行うと判断
されたセルについては、そのまま伝送路へと転送し、連
鎖モードでの伝送を行うと判断されたセルについては、
同一のセルヘッダを有する複数n個のセルを一時的に蓄
積し、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜第n
番目のセルまでのセルヘッダを除去した後、第1番目の
セルから第n番目のセルまでを連続的に伝送路へと転送
するようにしたものである。
の態様に係る伝送効率改善装置において、ATMデータ
伝送路に定義された複数のコネクションのそれぞれにつ
いて、通常モードでの伝送を行うか、連鎖モードでの伝
送を行うか、を示すモード指示テーブルを用意してお
き、第1の変換器が、第1のATMスイッチから伝送さ
れてくる各セルのセルヘッダに含まれたコネクション識
別子に基づいてモード指示テーブルを参照し、当該セル
について通常モードでの伝送を行うか連鎖モードでの伝
送を行うかを判断し、通常モードでの伝送を行うと判断
されたセルについては、そのまま伝送路へと転送し、連
鎖モードでの伝送を行うと判断されたセルについては、
同一のセルヘッダを有する複数n個のセルを一時的に蓄
積し、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜第n
番目のセルまでのセルヘッダを除去した後、第1番目の
セルから第n番目のセルまでを連続的に伝送路へと転送
するようにしたものである。
【0008】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2
の態様に係る伝送効率改善装置において、第1の変換器
に、複数m個のセルヘッダメモリと、これに対応した複
数m個の連鎖用バッファとを設け、連鎖モードでの伝送
を行うと判断される第1番目のセルを取り込んだときに
は、当該第1番目のセルのセルヘッダを特定のセルヘッ
ダメモリへコピーするとともに、当該第1番目のセル自
身を特定のセルヘッダメモリに対応した特定の連鎖用バ
ッファに蓄積するようにし、連鎖モードでの伝送を行う
と判断される第2番目以降のセルを取り込んだときに
は、当該セルに含まれているセルヘッダと各セルヘッダ
メモリ内に格納されているセルヘッダとを比較し、比較
結果が一致するセルヘッダメモリに対応する連鎖用バッ
ファに、当該セルのセルヘッダを除去した残りの部分を
蓄積するようにし、必要なセルの蓄積が完了したと判断
される連鎖用バッファについては、蓄積されていた一連
のデータを伝送路へ転送するようにしたものである。
の態様に係る伝送効率改善装置において、第1の変換器
に、複数m個のセルヘッダメモリと、これに対応した複
数m個の連鎖用バッファとを設け、連鎖モードでの伝送
を行うと判断される第1番目のセルを取り込んだときに
は、当該第1番目のセルのセルヘッダを特定のセルヘッ
ダメモリへコピーするとともに、当該第1番目のセル自
身を特定のセルヘッダメモリに対応した特定の連鎖用バ
ッファに蓄積するようにし、連鎖モードでの伝送を行う
と判断される第2番目以降のセルを取り込んだときに
は、当該セルに含まれているセルヘッダと各セルヘッダ
メモリ内に格納されているセルヘッダとを比較し、比較
結果が一致するセルヘッダメモリに対応する連鎖用バッ
ファに、当該セルのセルヘッダを除去した残りの部分を
蓄積するようにし、必要なセルの蓄積が完了したと判断
される連鎖用バッファについては、蓄積されていた一連
のデータを伝送路へ転送するようにしたものである。
【0009】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第3
の態様に係る伝送効率改善装置において、個々の連鎖用
バッファごとに、それぞれ第1番目のセルが蓄積されて
からの時間をカウントする計時機能を設け、カウントさ
れた時間が所定の臨界値を越えた場合に、当該連鎖用バ
ッファについては、必要なセルの蓄積が完了したと判断
するようにしたものである。
の態様に係る伝送効率改善装置において、個々の連鎖用
バッファごとに、それぞれ第1番目のセルが蓄積されて
からの時間をカウントする計時機能を設け、カウントさ
れた時間が所定の臨界値を越えた場合に、当該連鎖用バ
ッファについては、必要なセルの蓄積が完了したと判断
するようにしたものである。
【0010】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第3
または第4の態様に係る伝送効率改善装置において、第
1の変換器が、連鎖用バッファに蓄積されていた一連の
データを伝送路へ転送する際に、データ末尾に所定のエ
ンドマークを付加する処理を行うようにしたものであ
る。
または第4の態様に係る伝送効率改善装置において、第
1の変換器が、連鎖用バッファに蓄積されていた一連の
データを伝送路へ転送する際に、データ末尾に所定のエ
ンドマークを付加する処理を行うようにしたものであ
る。
【0011】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第2
の態様に係る伝送効率改善装置において、第2の変換器
が、伝送路を介して伝送されてくるデータ列を解析して
セルヘッダを認識する機能を有し、このセルヘッダに含
まれたコネクション識別子に基づいてモード指示テーブ
ルを参照し、当該セルヘッダを含むセルが通常モードで
伝送されたセルか、連鎖モードで伝送されたセルかを判
断する機能を有し、連鎖モードで伝送されたセルが認識
された場合には、新たなセルヘッダが認識されるまで、
後続するデータ列をセルヘッダが除去されたセルとして
認識し、セルヘッダを復元する処理を実行するようにし
たものである。
の態様に係る伝送効率改善装置において、第2の変換器
が、伝送路を介して伝送されてくるデータ列を解析して
セルヘッダを認識する機能を有し、このセルヘッダに含
まれたコネクション識別子に基づいてモード指示テーブ
ルを参照し、当該セルヘッダを含むセルが通常モードで
伝送されたセルか、連鎖モードで伝送されたセルかを判
断する機能を有し、連鎖モードで伝送されたセルが認識
された場合には、新たなセルヘッダが認識されるまで、
後続するデータ列をセルヘッダが除去されたセルとして
認識し、セルヘッダを復元する処理を実行するようにし
たものである。
【0012】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第5
の態様に係る伝送効率改善装置において、第2の変換器
が、伝送路を介して伝送されてくるデータ列を解析して
セルヘッダを認識する機能を有し、このセルヘッダに含
まれたコネクション識別子に基づいてモード指示テーブ
ルを参照し、当該セルヘッダを含むセルが通常モードで
伝送されたセルか、連鎖モードで伝送されたセルかを判
断する機能を有し、連鎖モードで伝送されたセルが認識
された場合には、エンドマークが認識されるまで、後続
するデータ列をセルヘッダが除去されたセルとして認識
し、セルヘッダを復元する処理を実行するようにしたも
のである。
の態様に係る伝送効率改善装置において、第2の変換器
が、伝送路を介して伝送されてくるデータ列を解析して
セルヘッダを認識する機能を有し、このセルヘッダに含
まれたコネクション識別子に基づいてモード指示テーブ
ルを参照し、当該セルヘッダを含むセルが通常モードで
伝送されたセルか、連鎖モードで伝送されたセルかを判
断する機能を有し、連鎖モードで伝送されたセルが認識
された場合には、エンドマークが認識されるまで、後続
するデータ列をセルヘッダが除去されたセルとして認識
し、セルヘッダを復元する処理を実行するようにしたも
のである。
【0013】(8) 本発明の第8の態様は、上述の第6
または第7の態様に係る伝送効率改善装置において、セ
ルヘッダの認識を、セルヘッダの一部を構成するエラー
チェックコードにより行うようにしたものである。
または第7の態様に係る伝送効率改善装置において、セ
ルヘッダの認識を、セルヘッダの一部を構成するエラー
チェックコードにより行うようにしたものである。
【0014】(9) 本発明の第9の態様は、上述の第6
または第7の態様に係る伝送効率改善装置において、連
鎖モードで伝送されたセルが認識された場合に、このセ
ルのセルヘッダを格納するセルヘッダメモリと、上記セ
ルに後続して、伝送路を介して伝送されてくるデータ列
を蓄積する復元用バッファと、を第2の変換器に設け、
復元用バッファに蓄積されている蓄積データのデータ長
が所定バイトに達した場合に、セルヘッダメモリに格納
されているセルヘッダを、蓄積データの先頭に付加する
ことにより、セルヘッダの復元を行うようにしたもので
ある。
または第7の態様に係る伝送効率改善装置において、連
鎖モードで伝送されたセルが認識された場合に、このセ
ルのセルヘッダを格納するセルヘッダメモリと、上記セ
ルに後続して、伝送路を介して伝送されてくるデータ列
を蓄積する復元用バッファと、を第2の変換器に設け、
復元用バッファに蓄積されている蓄積データのデータ長
が所定バイトに達した場合に、セルヘッダメモリに格納
されているセルヘッダを、蓄積データの先頭に付加する
ことにより、セルヘッダの復元を行うようにしたもので
ある。
【0015】(10) 本発明の第10の態様は、上述の第
1〜第9の態様に係る伝送効率改善装置において、第1
のATMスイッチを収容した第1のATM交換機内に第
1の変換器を内蔵させ、第2のATMスイッチを収容し
た第2のATM交換機内に第2の変換器を内蔵させるよ
うにしたものである。
1〜第9の態様に係る伝送効率改善装置において、第1
のATMスイッチを収容した第1のATM交換機内に第
1の変換器を内蔵させ、第2のATMスイッチを収容し
た第2のATM交換機内に第2の変換器を内蔵させるよ
うにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0017】§1. 一般的なATM交換システム 本発明の目的は、全く新たな交換システムを提供するこ
とではなく、既存のATM交換システムにおける所望の
ATMデータ伝送路の伝送効率を改善することにある。
そこで、まず、一般的なATM交換システムにおけるデ
ータ伝送路の構成およびこのデータ伝送路を介して複数
のパケットを伝送する原理を簡単に説明しておく。
とではなく、既存のATM交換システムにおける所望の
ATMデータ伝送路の伝送効率を改善することにある。
そこで、まず、一般的なATM交換システムにおけるデ
ータ伝送路の構成およびこのデータ伝送路を介して複数
のパケットを伝送する原理を簡単に説明しておく。
【0018】図1は、一般的なATM交換システムにお
ける一対のATM交換機およびその間の伝送路を示すブ
ロック図である。通常、ATM交換システムは、多数の
ATM交換機および多数の伝送路によって構成される
が、ここでは説明の便宜上、そのような網目状のATM
交換システムの一部(一対のATM交換器によって挟ま
れた部分)について本発明を適用する場合を述べること
にする。図1には、第1のATM交換器10と第2のA
TM交換器20との間に、伝送路30が形成されている
状態が示されている。この例では、第1のATM交換器
10は、伝送路29を介して別なATM交換器に接続さ
れており、第2のATM交換器20は、伝送路31を介
して別なATM交換器に接続されている。ここでは、伝
送路30は、たとえば、光ファイバなどで構成される1
本の物理的な伝送路であるとし、図の左側から右側へと
データが伝送されるものとする。もちろん、実際の交換
機間には、図の右側から左側へとデータを逆方向に伝送
するための別な伝送路が設けられるのが一般的であり、
また、必要に応じて、各方向ともに複数の物理的な伝送
路が設けられる場合もあるが、ここでは、説明の便宜
上、図示された1本の伝送路30のみを考えることにす
る。
ける一対のATM交換機およびその間の伝送路を示すブ
ロック図である。通常、ATM交換システムは、多数の
ATM交換機および多数の伝送路によって構成される
が、ここでは説明の便宜上、そのような網目状のATM
交換システムの一部(一対のATM交換器によって挟ま
れた部分)について本発明を適用する場合を述べること
にする。図1には、第1のATM交換器10と第2のA
TM交換器20との間に、伝送路30が形成されている
状態が示されている。この例では、第1のATM交換器
10は、伝送路29を介して別なATM交換器に接続さ
れており、第2のATM交換器20は、伝送路31を介
して別なATM交換器に接続されている。ここでは、伝
送路30は、たとえば、光ファイバなどで構成される1
本の物理的な伝送路であるとし、図の左側から右側へと
データが伝送されるものとする。もちろん、実際の交換
機間には、図の右側から左側へとデータを逆方向に伝送
するための別な伝送路が設けられるのが一般的であり、
また、必要に応じて、各方向ともに複数の物理的な伝送
路が設けられる場合もあるが、ここでは、説明の便宜
上、図示された1本の伝送路30のみを考えることにす
る。
【0019】伝送路30は、物理的には1本の伝送路で
あるが、この伝送路30上に仮想的に多数のコネクショ
ンが定義される。図2は、伝送路30上に定義されたコ
ネクションの概念図である。この例では、伝送路30
は、複数の仮想パスを含んでおり、更に、各仮想パスは
複数の仮想チャネルを含んでいる。ここで、VPI(Vi
rtual Pass Identifier )は、個々の仮想パスの識別子
であり、VCI(Virtual Channel Identifier)は、個
々の仮想チャネルの識別子である。具体的には、たとえ
ば、VPI=1で示される仮想パスには、VCI=8
1,82,…,8iで示されるi本の仮想チャネルが含
まれており、VPI=2で示される仮想パスには、同じ
くVCI=81,82,…,8iで示されるi本の仮想
チャネルが含まれている。1つのコネクションは、VP
IおよびVCIの組み合わせによって特定される。たと
えば、VPI=1,VCI=82で特定されるコネクシ
ョンは、VPI=1で示される仮想パス内のVCI=8
2で示される仮想チャネルを用いた伝送経路を意味す
る。
あるが、この伝送路30上に仮想的に多数のコネクショ
ンが定義される。図2は、伝送路30上に定義されたコ
ネクションの概念図である。この例では、伝送路30
は、複数の仮想パスを含んでおり、更に、各仮想パスは
複数の仮想チャネルを含んでいる。ここで、VPI(Vi
rtual Pass Identifier )は、個々の仮想パスの識別子
であり、VCI(Virtual Channel Identifier)は、個
々の仮想チャネルの識別子である。具体的には、たとえ
ば、VPI=1で示される仮想パスには、VCI=8
1,82,…,8iで示されるi本の仮想チャネルが含
まれており、VPI=2で示される仮想パスには、同じ
くVCI=81,82,…,8iで示されるi本の仮想
チャネルが含まれている。1つのコネクションは、VP
IおよびVCIの組み合わせによって特定される。たと
えば、VPI=1,VCI=82で特定されるコネクシ
ョンは、VPI=1で示される仮想パス内のVCI=8
2で示される仮想チャネルを用いた伝送経路を意味す
る。
【0020】このように、物理的には1本の伝送路30
であっても、コネクションを特定することによって、仮
想的に複数の伝送路を確保することが可能になり、多重
通信が可能になる。ここでは、たとえば図3に示すよう
な2つのパケットA,Bを、同一の伝送路30を介して
伝送する原理を簡単に説明しよう。これらのパケットに
対しては、それぞれ伝送に用いる特定のコネクションが
割り当てられているものとする。たとえば、パケットA
については、VPI=1,VCI=81で特定されるコ
ネクションが割り当てられ、パケットBについては、V
PI=1,VCI=82で特定されるコネクションが割
り当てられていたとする。
であっても、コネクションを特定することによって、仮
想的に複数の伝送路を確保することが可能になり、多重
通信が可能になる。ここでは、たとえば図3に示すよう
な2つのパケットA,Bを、同一の伝送路30を介して
伝送する原理を簡単に説明しよう。これらのパケットに
対しては、それぞれ伝送に用いる特定のコネクションが
割り当てられているものとする。たとえば、パケットA
については、VPI=1,VCI=81で特定されるコ
ネクションが割り当てられ、パケットBについては、V
PI=1,VCI=82で特定されるコネクションが割
り当てられていたとする。
【0021】まず、パケットA,Bともに、それぞれ4
8バイトずつの固定長ブロックに分割する。ここでは、
パケットAが、5つのブロックA1,A2,A3,A
4,A5に分割され、パケットBが、同じく5つのブロ
ックB1,B2,B3,B4,B5に分割されたものと
する。続いて、各ブロックの頭に、それぞれヘッダを付
加する。ここでは、パケットAに所属するブロックの頭
にはヘッダaが付加され、パケットBに所属するブロッ
クの頭にはヘッダbが付加されたものとする。このよう
にして、頭にヘッダが付加された各ブロックは、「セ
ル」と呼ばれる。本明細書では、このようにセルを構成
するためのヘッダを特に「セルヘッダ」と呼ぶことにす
る。
8バイトずつの固定長ブロックに分割する。ここでは、
パケットAが、5つのブロックA1,A2,A3,A
4,A5に分割され、パケットBが、同じく5つのブロ
ックB1,B2,B3,B4,B5に分割されたものと
する。続いて、各ブロックの頭に、それぞれヘッダを付
加する。ここでは、パケットAに所属するブロックの頭
にはヘッダaが付加され、パケットBに所属するブロッ
クの頭にはヘッダbが付加されたものとする。このよう
にして、頭にヘッダが付加された各ブロックは、「セ
ル」と呼ばれる。本明細書では、このようにセルを構成
するためのヘッダを特に「セルヘッダ」と呼ぶことにす
る。
【0022】図4は、1つのセル構成を示す図である。
ATM交換システムの規格によれば、1つのセルは、4
8バイトのデータフィールドと5バイトのセルヘッダと
から構成される合計53バイトのデータ列になる。48
バイトのデータフィールドは、ブロック分割されたデー
タ(本来伝送されるべきデータ)から構成されており、
5バイトのセルヘッダは、このデータに関するコネクシ
ョン識別子(VPIおよびVCIの値)の他、セル優先
識別(CLP),ヘッダエラー制御(HEC)などの制
御情報から構成されている。ヘッダエラー制御(HE
C)は、いわゆるエラーチェックコードであり、このエ
ラーチェックコードを用いた所定の論理演算を行うこと
により、5バイトからなるセルヘッダの内容に誤りがな
いことを確認することができる。
ATM交換システムの規格によれば、1つのセルは、4
8バイトのデータフィールドと5バイトのセルヘッダと
から構成される合計53バイトのデータ列になる。48
バイトのデータフィールドは、ブロック分割されたデー
タ(本来伝送されるべきデータ)から構成されており、
5バイトのセルヘッダは、このデータに関するコネクシ
ョン識別子(VPIおよびVCIの値)の他、セル優先
識別(CLP),ヘッダエラー制御(HEC)などの制
御情報から構成されている。ヘッダエラー制御(HE
C)は、いわゆるエラーチェックコードであり、このエ
ラーチェックコードを用いた所定の論理演算を行うこと
により、5バイトからなるセルヘッダの内容に誤りがな
いことを確認することができる。
【0023】このように、各セルヘッダには、それぞれ
所定のコネクション識別子が含まれているので、各セル
ごとにばらばらに伝送路30へ送出しても、すべてのセ
ルについてそれぞれコネクションを特定することができ
る。実際には、たとえば、図3に「伝送されるセル列」
と記した順序で、第1のATM交換器10から伝送路3
0への送信が行われることになる。パケットAに所属す
るブロックとパケットBに所属するブロックとが混在し
た状態になっているが、各ブロックには、それぞれセル
ヘッダa,bが付加されているため、受信した第2のA
TM交換器20側では、個々のブロックがどのパケット
に所属していたかを認識することができる。
所定のコネクション識別子が含まれているので、各セル
ごとにばらばらに伝送路30へ送出しても、すべてのセ
ルについてそれぞれコネクションを特定することができ
る。実際には、たとえば、図3に「伝送されるセル列」
と記した順序で、第1のATM交換器10から伝送路3
0への送信が行われることになる。パケットAに所属す
るブロックとパケットBに所属するブロックとが混在し
た状態になっているが、各ブロックには、それぞれセル
ヘッダa,bが付加されているため、受信した第2のA
TM交換器20側では、個々のブロックがどのパケット
に所属していたかを認識することができる。
【0024】以上、従来の一般的なATM交換システム
におけるデータ伝送の原理を説明したが、このような伝
送方式は必ずしも効率的とは言えない。なぜなら、すべ
てのセルには、本来のデータとは無関係な5バイトのセ
ルヘッダが付加されているためである。別言すれば、全
53バイトのうちの5バイト分が、本来の伝送対象とな
るデータとは無関係なデータということになる。
におけるデータ伝送の原理を説明したが、このような伝
送方式は必ずしも効率的とは言えない。なぜなら、すべ
てのセルには、本来のデータとは無関係な5バイトのセ
ルヘッダが付加されているためである。別言すれば、全
53バイトのうちの5バイト分が、本来の伝送対象とな
るデータとは無関係なデータということになる。
【0025】§2. 本発明の基本構成 たとえば、図5に示すような例を考えてみる。この例で
は、セル1〜セル5までのいずれもが、同一のセルヘッ
ダaを有しており、セル6からセルヘッダがbに変わっ
ている。ここでは、このような従来の一般的なATM交
換システムにおける伝送モードを「通常モード」と呼ぶ
ことにする。この場合、セル1〜セル5までのセルヘッ
ダは同一であるから、セル2〜セル5についてはセルヘ
ッダを削除しても、後にセル1と同一のセルヘッダを付
加するようにすれば復元可能である。たとえば、図6に
示す例は、図5に示すセル列において、セル2〜セル5
についてのセルヘッダaを削除し、ブロックA5の末尾
にエンドマークEを挿入したものである。エンドマーク
Eとしては、セルヘッダやデータフィールドには用いら
れない特殊なコードを用いるようにする。こうしておけ
ば、受信側では、セル1からエンドマークEの直前のセ
ル5までが同一のセルヘッダを有するブロックであるこ
とが認識でき、セルヘッダが削除されたセル2〜セル5
については、セル1と同一のセルを付加することにより
復元が可能になる。この図6に示すような形態での伝送
を、ここでは「連鎖モード」と呼ぶことにする。
は、セル1〜セル5までのいずれもが、同一のセルヘッ
ダaを有しており、セル6からセルヘッダがbに変わっ
ている。ここでは、このような従来の一般的なATM交
換システムにおける伝送モードを「通常モード」と呼ぶ
ことにする。この場合、セル1〜セル5までのセルヘッ
ダは同一であるから、セル2〜セル5についてはセルヘ
ッダを削除しても、後にセル1と同一のセルヘッダを付
加するようにすれば復元可能である。たとえば、図6に
示す例は、図5に示すセル列において、セル2〜セル5
についてのセルヘッダaを削除し、ブロックA5の末尾
にエンドマークEを挿入したものである。エンドマーク
Eとしては、セルヘッダやデータフィールドには用いら
れない特殊なコードを用いるようにする。こうしておけ
ば、受信側では、セル1からエンドマークEの直前のセ
ル5までが同一のセルヘッダを有するブロックであるこ
とが認識でき、セルヘッダが削除されたセル2〜セル5
については、セル1と同一のセルを付加することにより
復元が可能になる。この図6に示すような形態での伝送
を、ここでは「連鎖モード」と呼ぶことにする。
【0026】このように、削除可能なセルヘッダを削除
することにより伝送効率を向上させる点が本発明の基本
概念である。ATM交換機の中枢をなす構成要素は、一
般にATMスイッチと呼ばれる部分であるが、本発明
は、このATMスイッチと伝送路との間に所定の変換器
を介挿することにより、伝送効率の改善を図っている。
図7は、本発明の適用例を示すブロック図である。この
例では、第1のATM交換器10の中枢をなす第1のA
TMスイッチ11と伝送路30との間に第1の変換器1
2を介挿し、第2のATM交換器20の中枢をなす第2
のATMスイッチ21と伝送路30との間に第2の変換
器22を介挿している。第1の変換器12は、第1のA
TMスイッチ11から、たとえば図5に示すようなセル
列が与えられた場合、セル2〜セル5のセルヘッダを削
除する処理を行い、図6に示すようなデータ列を生成し
て伝送路30へ送出する機能を有する。これに対して、
第2の変換器22は、伝送路30から図6に示すような
データ列が伝送されてきた場合、セル2〜セル5のセル
ヘッダを復元する処理を行う機能を有する。
することにより伝送効率を向上させる点が本発明の基本
概念である。ATM交換機の中枢をなす構成要素は、一
般にATMスイッチと呼ばれる部分であるが、本発明
は、このATMスイッチと伝送路との間に所定の変換器
を介挿することにより、伝送効率の改善を図っている。
図7は、本発明の適用例を示すブロック図である。この
例では、第1のATM交換器10の中枢をなす第1のA
TMスイッチ11と伝送路30との間に第1の変換器1
2を介挿し、第2のATM交換器20の中枢をなす第2
のATMスイッチ21と伝送路30との間に第2の変換
器22を介挿している。第1の変換器12は、第1のA
TMスイッチ11から、たとえば図5に示すようなセル
列が与えられた場合、セル2〜セル5のセルヘッダを削
除する処理を行い、図6に示すようなデータ列を生成し
て伝送路30へ送出する機能を有する。これに対して、
第2の変換器22は、伝送路30から図6に示すような
データ列が伝送されてきた場合、セル2〜セル5のセル
ヘッダを復元する処理を行う機能を有する。
【0027】結局、第1の変換器12および第2の変換
器22を介挿することにより、伝送路30上の伝送効率
を向上させることが可能になる。したがって、第1のA
TMスイッチ11は、この向上した伝送効率に見合った
伝送速度でセル列を送り出すことが可能になる。また、
第1のATMスイッチ11は、図5に示すような「通常
モード」でセル列を送出すればよいので、従来のATM
交換機で用いられていた既存のATMスイッチをそのま
ま利用することができる。同様に、第2のATMスイッ
チ21では、図5に示すような「通常モード」のセル列
が受信されるので、やはり、従来のATM交換機で用い
られていた既存のATMスイッチをそのまま利用するこ
とができる。要するに、本発明を実施する場合、既存の
ATM交換システムに、第1の変換器12および第2の
変換器22を介挿させる処理を行うだけですむので、既
存の設備を無駄にすることなしに、伝送路30上での伝
送効率を向上させることが可能になる。なお、図7に示
す実施形態では、第1のATMスイッチ11を収容した
第1のATM交換機10内に第1の変換器12を内蔵さ
せ、第2のATMスイッチ21を収容した第2のATM
交換機20内に第2の変換器22を内蔵させた構成にし
ているが、第1の変換器12および第2の変換器22
は、必ずしも各ATM交換機の内部に設置する必要はな
く、別体として、各ATM交換機の外に設置するように
してもかまわない。
器22を介挿することにより、伝送路30上の伝送効率
を向上させることが可能になる。したがって、第1のA
TMスイッチ11は、この向上した伝送効率に見合った
伝送速度でセル列を送り出すことが可能になる。また、
第1のATMスイッチ11は、図5に示すような「通常
モード」でセル列を送出すればよいので、従来のATM
交換機で用いられていた既存のATMスイッチをそのま
ま利用することができる。同様に、第2のATMスイッ
チ21では、図5に示すような「通常モード」のセル列
が受信されるので、やはり、従来のATM交換機で用い
られていた既存のATMスイッチをそのまま利用するこ
とができる。要するに、本発明を実施する場合、既存の
ATM交換システムに、第1の変換器12および第2の
変換器22を介挿させる処理を行うだけですむので、既
存の設備を無駄にすることなしに、伝送路30上での伝
送効率を向上させることが可能になる。なお、図7に示
す実施形態では、第1のATMスイッチ11を収容した
第1のATM交換機10内に第1の変換器12を内蔵さ
せ、第2のATMスイッチ21を収容した第2のATM
交換機20内に第2の変換器22を内蔵させた構成にし
ているが、第1の変換器12および第2の変換器22
は、必ずしも各ATM交換機の内部に設置する必要はな
く、別体として、各ATM交換機の外に設置するように
してもかまわない。
【0028】ところで、実際には、第1のATMスイッ
チ11から送出されるセル列は、図5に示すような同一
セルヘッダをもったセルが連続するようなセル列ばかり
とは限らず、通常は、図3に「伝送されるセル列」とし
て示されているセル列のように、種々のセルヘッダをも
ったセルが混在していると考えてよい。したがって、第
1の変換器12には、第1のATMスイッチ11から伝
送されてくるセルのうち、同一のセルヘッダを有する複
数n個のセルを一時的に蓄積し、この蓄積したn個のセ
ルのうち、第2番目〜第n番目のセルまでのセルヘッダ
を除去した後、第1番目のセルから第n番目のセルまで
を連続的に伝送路30へと転送する機能を設けておけば
よい。たとえば、図3に示すような混在セル列が到来し
た場合、同一のセルヘッダaを有する5個のセルを一時
的に蓄積し、この蓄積した5個のセルのうち、第2番目
〜第5番目のセルまでのセルヘッダaを除去した後、第
1番目のセルから第5番目のセルまでを連続的に伝送路
30へと転送する処理が行われることになる。具体的に
は、1番目のセルは「a+A1」、2番目のセルは「A
2」、3番目のセルは「A3」、4番目のセルは「A
4」、5番目のセルは「A5」となる。このようなデー
タ列が伝送路30を介して伝送されてきたら、第2の変
換器22は、第2番目〜第5番目のセルについての除去
されたセルヘッダaを復元してから第2のATMスイッ
チ21へと転送することになる。
チ11から送出されるセル列は、図5に示すような同一
セルヘッダをもったセルが連続するようなセル列ばかり
とは限らず、通常は、図3に「伝送されるセル列」とし
て示されているセル列のように、種々のセルヘッダをも
ったセルが混在していると考えてよい。したがって、第
1の変換器12には、第1のATMスイッチ11から伝
送されてくるセルのうち、同一のセルヘッダを有する複
数n個のセルを一時的に蓄積し、この蓄積したn個のセ
ルのうち、第2番目〜第n番目のセルまでのセルヘッダ
を除去した後、第1番目のセルから第n番目のセルまで
を連続的に伝送路30へと転送する機能を設けておけば
よい。たとえば、図3に示すような混在セル列が到来し
た場合、同一のセルヘッダaを有する5個のセルを一時
的に蓄積し、この蓄積した5個のセルのうち、第2番目
〜第5番目のセルまでのセルヘッダaを除去した後、第
1番目のセルから第5番目のセルまでを連続的に伝送路
30へと転送する処理が行われることになる。具体的に
は、1番目のセルは「a+A1」、2番目のセルは「A
2」、3番目のセルは「A3」、4番目のセルは「A
4」、5番目のセルは「A5」となる。このようなデー
タ列が伝送路30を介して伝送されてきたら、第2の変
換器22は、第2番目〜第5番目のセルについての除去
されたセルヘッダaを復元してから第2のATMスイッ
チ21へと転送することになる。
【0029】§3. 第1の変換器の構成例 第1の変換器12の具体的な構成例を図8のブロック図
に示す。ここに示す例では、第1の変換器12は、制御
部12a,送信バッファ12b,モード指示テーブル1
2c,セルヘッダメモリ12d,連鎖用バッファ12e
を有する。制御部12aは、この第1の変換器12を統
括制御する中枢部分であり、第1のATMスイッチ11
からのセル列(セルストリーム)をセルごと(53バイ
トごと)に取り込み、後述する処理を施して送信バッフ
ァ12bへ転送する機能を有している。送信バッファ1
2bには、制御部12aから転送されたデータが順に格
納され、格納されたデータは、格納された順に所定のタ
イミングで伝送路30へと送出される。
に示す。ここに示す例では、第1の変換器12は、制御
部12a,送信バッファ12b,モード指示テーブル1
2c,セルヘッダメモリ12d,連鎖用バッファ12e
を有する。制御部12aは、この第1の変換器12を統
括制御する中枢部分であり、第1のATMスイッチ11
からのセル列(セルストリーム)をセルごと(53バイ
トごと)に取り込み、後述する処理を施して送信バッフ
ァ12bへ転送する機能を有している。送信バッファ1
2bには、制御部12aから転送されたデータが順に格
納され、格納されたデータは、格納された順に所定のタ
イミングで伝送路30へと送出される。
【0030】モード指示テーブル12cは、各コネクシ
ョンごとに、それぞれ「通常モード」での伝送を行うか
「連鎖モード」での伝送を行うか、を示すテーブルであ
る。本実施形態では、図5に示すような「通常モード」
のままの伝送と、図6に示すような「連鎖モード」によ
る伝送と、を選択的に実行できるようにしており、個々
のコネクションごとにいずれかを設定するようにしてい
る。モード指示テーブル12cは、たとえば、図9に示
すようなテーブルである。すなわち、各コネクション識
別子(VPIおよびVCIの組み合わせ)について、そ
れぞれ指示フラグ0(通常モード)もしくは指示フラグ
1(連鎖モード)が示されている。たとえば、パケット
Aに対して、VPI=1,VCI=81なるコネクショ
ン識別子が割り当てられていた場合、図9の例では、
「連鎖モード」が示されているので、このパケットAに
ついては「連鎖モード」での伝送が行われることにな
る。これに対して、たとえば、パケットBに対して、V
PI=1,VCI=82なるコネクション識別子が割り
当てられていた場合、図9の例では、「通常モード」が
示されているので、このパケットBについては「通常モ
ード」での伝送が行われることになる。
ョンごとに、それぞれ「通常モード」での伝送を行うか
「連鎖モード」での伝送を行うか、を示すテーブルであ
る。本実施形態では、図5に示すような「通常モード」
のままの伝送と、図6に示すような「連鎖モード」によ
る伝送と、を選択的に実行できるようにしており、個々
のコネクションごとにいずれかを設定するようにしてい
る。モード指示テーブル12cは、たとえば、図9に示
すようなテーブルである。すなわち、各コネクション識
別子(VPIおよびVCIの組み合わせ)について、そ
れぞれ指示フラグ0(通常モード)もしくは指示フラグ
1(連鎖モード)が示されている。たとえば、パケット
Aに対して、VPI=1,VCI=81なるコネクショ
ン識別子が割り当てられていた場合、図9の例では、
「連鎖モード」が示されているので、このパケットAに
ついては「連鎖モード」での伝送が行われることにな
る。これに対して、たとえば、パケットBに対して、V
PI=1,VCI=82なるコネクション識別子が割り
当てられていた場合、図9の例では、「通常モード」が
示されているので、このパケットBについては「通常モ
ード」での伝送が行われることになる。
【0031】制御部12aは、第1のATMスイッチ1
1から伝送されてくる各セルのセルヘッダ内に示された
コネクション識別子に基づいて、モード指示テーブル1
2cを参照し、各セルについて、「通常モード」での伝
送を行うか「連鎖モード」での伝送を行うかを判断し、
「通常モード」での伝送を行うと判断されたセルについ
ては、そのまま伝送路30へと転送し、「連鎖モード」
での伝送を行うと判断されたセルについては、一時的に
蓄積する処理を行う。セルの蓄積は、連鎖用バッファ1
2eを用いて行われる。この実施形態では、3個の連鎖
用バッファ12eが設けられており、各連鎖用バッファ
12eに対応して、同じく3個のセルヘッダメモリ12
dが設けられている。ここでは、この3組の連鎖用バッ
ファおよびセルヘッダメモリを、それぞれX,Y,Zと
呼んで区別することにする。セルの蓄積は、同一のセル
ヘッダを有するセル同士が同一の連鎖用バッファに入る
ようにしてなされる。
1から伝送されてくる各セルのセルヘッダ内に示された
コネクション識別子に基づいて、モード指示テーブル1
2cを参照し、各セルについて、「通常モード」での伝
送を行うか「連鎖モード」での伝送を行うかを判断し、
「通常モード」での伝送を行うと判断されたセルについ
ては、そのまま伝送路30へと転送し、「連鎖モード」
での伝送を行うと判断されたセルについては、一時的に
蓄積する処理を行う。セルの蓄積は、連鎖用バッファ1
2eを用いて行われる。この実施形態では、3個の連鎖
用バッファ12eが設けられており、各連鎖用バッファ
12eに対応して、同じく3個のセルヘッダメモリ12
dが設けられている。ここでは、この3組の連鎖用バッ
ファおよびセルヘッダメモリを、それぞれX,Y,Zと
呼んで区別することにする。セルの蓄積は、同一のセル
ヘッダを有するセル同士が同一の連鎖用バッファに入る
ようにしてなされる。
【0032】たとえば、セルヘッダxを有するセルは、
連鎖用バッファXに蓄積され、セルヘッダyを有するセ
ルは、連鎖用バッファYに蓄積される。また、セルヘッ
ダx自身はセルヘッダメモリXに格納され、セルヘッダ
y自身はセルヘッダメモリYに格納される。こうして、
各連鎖用バッファには、それぞれ同一のセルヘッダを有
するセルが複数n個蓄積されることになり、最終的に
は、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜第n番
目のセルについてのセルヘッダが除去された後、第1番
目のセルから第n番目のセルまでが連続的に送信バッフ
ァ12bへと転送されることになる。もっとも、実用上
は、第2番目〜第n番目のセルについては、連鎖用バッ
ファに蓄積する前にセルヘッダを除去しておくのが好ま
しい。
連鎖用バッファXに蓄積され、セルヘッダyを有するセ
ルは、連鎖用バッファYに蓄積される。また、セルヘッ
ダx自身はセルヘッダメモリXに格納され、セルヘッダ
y自身はセルヘッダメモリYに格納される。こうして、
各連鎖用バッファには、それぞれ同一のセルヘッダを有
するセルが複数n個蓄積されることになり、最終的に
は、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜第n番
目のセルについてのセルヘッダが除去された後、第1番
目のセルから第n番目のセルまでが連続的に送信バッフ
ァ12bへと転送されることになる。もっとも、実用上
は、第2番目〜第n番目のセルについては、連鎖用バッ
ファに蓄積する前にセルヘッダを除去しておくのが好ま
しい。
【0033】結局、制御部12aは、「連鎖モード」で
の伝送を行うと判断される第1番目のセルを取り込んだ
ときには、当該第1番目のセルのセルヘッダ(たとえ
ば、セルヘッダx)を特定のセルヘッダメモリ(たとえ
ば、セルヘッダメモリX)へコピーするとともに、当該
第1番目のセル自身を当該特定のセルヘッダメモリXに
対応した特定の連鎖用バッファXに蓄積する処理を行
う。そして、同一のセルヘッダxを有する第2番目以降
のセルを取り込んだときには、当該セルのセルヘッダx
と各セルヘッダメモリX,Y,Z内に格納されているセ
ルヘッダとを比較し、比較結果が一致するセルヘッダメ
モリXに対応する連鎖用バッファXに、当該セルのセル
ヘッダを除去した残りの部分を蓄積する処理を行う。そ
して、「必要なセルの蓄積が完了した」と判断される連
鎖用バッファについては、蓄積されていた一連のデータ
を送信バッファ12bへと転送する処理を行う。このと
き、制御部12aは、前述したように、一連のデータの
末尾に所定のエンドマークE(この実施形態では、セル
ヘッダやデータフィールドには用いられない特殊な1バ
イトのコードを用いている)を付加する処理を行う。
の伝送を行うと判断される第1番目のセルを取り込んだ
ときには、当該第1番目のセルのセルヘッダ(たとえ
ば、セルヘッダx)を特定のセルヘッダメモリ(たとえ
ば、セルヘッダメモリX)へコピーするとともに、当該
第1番目のセル自身を当該特定のセルヘッダメモリXに
対応した特定の連鎖用バッファXに蓄積する処理を行
う。そして、同一のセルヘッダxを有する第2番目以降
のセルを取り込んだときには、当該セルのセルヘッダx
と各セルヘッダメモリX,Y,Z内に格納されているセ
ルヘッダとを比較し、比較結果が一致するセルヘッダメ
モリXに対応する連鎖用バッファXに、当該セルのセル
ヘッダを除去した残りの部分を蓄積する処理を行う。そ
して、「必要なセルの蓄積が完了した」と判断される連
鎖用バッファについては、蓄積されていた一連のデータ
を送信バッファ12bへと転送する処理を行う。このと
き、制御部12aは、前述したように、一連のデータの
末尾に所定のエンドマークE(この実施形態では、セル
ヘッダやデータフィールドには用いられない特殊な1バ
イトのコードを用いている)を付加する処理を行う。
【0034】この実施形態では、「必要なセルの蓄積が
完了した」との判断を、計時機能(タイマー)を使って
行うようにしている。たとえば、図3に示すパケットA
の場合、5つのブロックに分割されているので、連鎖用
バッファに5つのセルが蓄積された時点で、「必要なセ
ルの蓄積が完了した」と判断できれば理想的である。こ
のような判断は、たとえば、パケットAの末尾に、パケ
ットの終了部分であることを示す情報を含ませておけば
可能である。しかし、本実施形態では、処理を単純化す
るために、個々の連鎖用バッファX,Y,Zごとに、そ
れぞれ第1番目のセルが蓄積されてからの時間をカウン
トする計時機能を設け、カウントされた時間が所定の臨
界値を越えた場合に、当該連鎖用バッファについては、
「必要なセルの蓄積が完了した」と判断するようにして
いる。なお、カウントされた時間が所定の臨界値を越え
ないうちに、連鎖用バッファが満杯になった場合には、
その時点で「必要なセルの蓄積が完了した」と判断する
ようにすればよい。
完了した」との判断を、計時機能(タイマー)を使って
行うようにしている。たとえば、図3に示すパケットA
の場合、5つのブロックに分割されているので、連鎖用
バッファに5つのセルが蓄積された時点で、「必要なセ
ルの蓄積が完了した」と判断できれば理想的である。こ
のような判断は、たとえば、パケットAの末尾に、パケ
ットの終了部分であることを示す情報を含ませておけば
可能である。しかし、本実施形態では、処理を単純化す
るために、個々の連鎖用バッファX,Y,Zごとに、そ
れぞれ第1番目のセルが蓄積されてからの時間をカウン
トする計時機能を設け、カウントされた時間が所定の臨
界値を越えた場合に、当該連鎖用バッファについては、
「必要なセルの蓄積が完了した」と判断するようにして
いる。なお、カウントされた時間が所定の臨界値を越え
ないうちに、連鎖用バッファが満杯になった場合には、
その時点で「必要なセルの蓄積が完了した」と判断する
ようにすればよい。
【0035】§4. 第1の変換器の動作手順 図10は、図8に示す制御部12aの処理動作の手順を
示す流れ図である。ここでは、図3に示すように、2つ
のパケットA,Bが混在したセル列が第1のATMスイ
ッチ11から転送されてきた場合を具体例にとりなが
ら、この流れ図の説明を行う。
示す流れ図である。ここでは、図3に示すように、2つ
のパケットA,Bが混在したセル列が第1のATMスイ
ッチ11から転送されてきた場合を具体例にとりなが
ら、この流れ図の説明を行う。
【0036】まず、ステップS11において、セルヘッ
ダメモリ12dをクリアする。続いて、ステップS12
において、第1のATMスイッチ11から転送されてき
たセルストリームから、1セル分のデータ(53バイ
ト)を取り込む。そして、ステップS13において、こ
の1セル分のデータのセルヘッダ部分(先頭の5バイト
部分)に含まれているコネクション識別子(VPIおよ
びVCI)を認識し、図9に示すモード指示テーブル1
2cを参照することにより、当該セルを「通常モード」
で伝送すべきか「連鎖モード」で伝送すべきかを判断す
る。「通常モード」で伝送すべきと判断された場合に
は、ステップS14からステップS15へと進み、当該
セルをそのまま送信バッファ12bへと転送する。結
局、「通常モード」で伝送すべきセルに関しては、第1
の変換器12は単なるバッファとして機能するだけであ
り、セルは従来のATM伝送方式のまま伝送路30へと
送出されることになる。
ダメモリ12dをクリアする。続いて、ステップS12
において、第1のATMスイッチ11から転送されてき
たセルストリームから、1セル分のデータ(53バイ
ト)を取り込む。そして、ステップS13において、こ
の1セル分のデータのセルヘッダ部分(先頭の5バイト
部分)に含まれているコネクション識別子(VPIおよ
びVCI)を認識し、図9に示すモード指示テーブル1
2cを参照することにより、当該セルを「通常モード」
で伝送すべきか「連鎖モード」で伝送すべきかを判断す
る。「通常モード」で伝送すべきと判断された場合に
は、ステップS14からステップS15へと進み、当該
セルをそのまま送信バッファ12bへと転送する。結
局、「通常モード」で伝送すべきセルに関しては、第1
の変換器12は単なるバッファとして機能するだけであ
り、セルは従来のATM伝送方式のまま伝送路30へと
送出されることになる。
【0037】図3に示す「伝送されるセル列」の例で
は、1番目のセル(ブロックA1を含むセル)は「連鎖
モード」で伝送すべきセルである。すなわち、この1番
目のセルのセルヘッダaには、VPI=1,VCI=8
1なるコネクション識別子が含まれており、図9に示す
モード指示テーブル12cを参照すると、「連鎖モー
ド」との判断がなされる。そこで、ステップS14から
ステップS16へと進み、この1番目のセルのセルヘッ
ダaが、セルヘッダメモリ12dの内容と比較される。
この時点では、各セルヘッダメモリX,Y,Zは空であ
るからすべて不一致となり、ステップS17からステッ
プS18へと進む。ステップS18では、セルヘッダa
が任意のセルヘッダメモリ12dへコピーされる。ここ
では、セルヘッダメモリXにコピーされたものとしよ
う。続いてステップS19において、この1番目のセル
(「a+A1」なるデータ)が、対応する連鎖用バッフ
ァ12e(すなわち、この例の場合、連鎖用バッファ
X)に蓄積される。同時に、この連鎖用バッァXについ
ての蓄積時間の計時処理(カウント)が開始される。次
にステップS20へ進み、この時点ではまだカウント値
が臨界値に達した(タイムアウトした)連鎖用バッファ
は存在しないので、ステップS12へと戻ることにな
る。
は、1番目のセル(ブロックA1を含むセル)は「連鎖
モード」で伝送すべきセルである。すなわち、この1番
目のセルのセルヘッダaには、VPI=1,VCI=8
1なるコネクション識別子が含まれており、図9に示す
モード指示テーブル12cを参照すると、「連鎖モー
ド」との判断がなされる。そこで、ステップS14から
ステップS16へと進み、この1番目のセルのセルヘッ
ダaが、セルヘッダメモリ12dの内容と比較される。
この時点では、各セルヘッダメモリX,Y,Zは空であ
るからすべて不一致となり、ステップS17からステッ
プS18へと進む。ステップS18では、セルヘッダa
が任意のセルヘッダメモリ12dへコピーされる。ここ
では、セルヘッダメモリXにコピーされたものとしよ
う。続いてステップS19において、この1番目のセル
(「a+A1」なるデータ)が、対応する連鎖用バッフ
ァ12e(すなわち、この例の場合、連鎖用バッファ
X)に蓄積される。同時に、この連鎖用バッァXについ
ての蓄積時間の計時処理(カウント)が開始される。次
にステップS20へ進み、この時点ではまだカウント値
が臨界値に達した(タイムアウトした)連鎖用バッファ
は存在しないので、ステップS12へと戻ることにな
る。
【0038】再びステップS12へ戻ると、ここで、次
の1セル分のデータが取り込まれる。図3に示す例の場
合、2番目のセル(ブロックB1を含むセル)が取り込
まれ、ステップS13でコネクション識別子が認識され
る。この2番目のセルのセルヘッダbには、VPI=
1,VCI=82なるコネクション識別子が含まれてお
り、図9に示すモード指示テーブル12cを参照する
と、「通常モード」との判断がなされる。そこで、ステ
ップS14からステップS15へと進み、当該セルをそ
のまま送信バッファ12bへと転送する。結局、図3に
おいては、先行していた先頭のセル(ブロックA1を含
むセル)よりも、後続の2番目のセル(ブロックB1を
含むセル)の方が先に送信バッファ12bへ転送された
ことになり、先に伝送路30へと送り出されることにな
る。
の1セル分のデータが取り込まれる。図3に示す例の場
合、2番目のセル(ブロックB1を含むセル)が取り込
まれ、ステップS13でコネクション識別子が認識され
る。この2番目のセルのセルヘッダbには、VPI=
1,VCI=82なるコネクション識別子が含まれてお
り、図9に示すモード指示テーブル12cを参照する
と、「通常モード」との判断がなされる。そこで、ステ
ップS14からステップS15へと進み、当該セルをそ
のまま送信バッファ12bへと転送する。結局、図3に
おいては、先行していた先頭のセル(ブロックA1を含
むセル)よりも、後続の2番目のセル(ブロックB1を
含むセル)の方が先に送信バッファ12bへ転送された
ことになり、先に伝送路30へと送り出されることにな
る。
【0039】再び、ステップS12に戻り、次の1セル
分のデータが取り込まれる。図3に示す例の場合、3番
目のセル(ブロックB2を含むセル)が取り込まれ、ス
テップS13でコネクション識別子が認識される。この
3番目のセルのセルヘッダbには、VPI=1,VCI
=82なるコネクション識別子が含まれており、図9に
示すモード指示テーブル12cを参照すると、「通常モ
ード」との判断がなされる。そこで、ステップS14か
らステップS15へと進み、当該セルをそのまま送信バ
ッファ12bへと転送する。
分のデータが取り込まれる。図3に示す例の場合、3番
目のセル(ブロックB2を含むセル)が取り込まれ、ス
テップS13でコネクション識別子が認識される。この
3番目のセルのセルヘッダbには、VPI=1,VCI
=82なるコネクション識別子が含まれており、図9に
示すモード指示テーブル12cを参照すると、「通常モ
ード」との判断がなされる。そこで、ステップS14か
らステップS15へと進み、当該セルをそのまま送信バ
ッファ12bへと転送する。
【0040】続いて、再度ステップS12に戻り、次の
1セル分のデータが取り込まれる。図3に示す例の場
合、4番目のセル(ブロックA2を含むセル)が取り込
まれ、ステップS13でコネクション識別子が認識され
る。この4番目のセルのセルヘッダaには、VPI=
1,VCI=81なるコネクション識別子が含まれてお
り、図9に示すモード指示テーブル12cを参照する
と、「連鎖モード」との判断がなされる。そこで、ステ
ップS14からステップS16へと進むことになる。ス
テップS16において、セルヘッダメモリ12dの内容
と、セルヘッダaとが比較される。すると、セルヘッダ
メモリXに格納されているセルヘッダaが一致を示す。
そこで、ステップS17からステップS21へと進み、
この4番目のセルについてのセルヘッダaが除去され、
4番目のセルは、ブロックA2のみになる。このブロッ
クA2のみからなるセルは、ステップS19において、
対応する連鎖用バッファXに蓄積される。連鎖用バッフ
ァXには、既に、「a+A1」なるデータが蓄積されて
おり、これにブロックA2を連結することにより、「a
+A1+A2」なるデータが蓄積されることになる。こ
の時点では、連鎖用バッファXについてのカウント値が
所定の臨界値を越えていなかったとすると、ステップS
20から再びステップS12へと戻ることになる。
1セル分のデータが取り込まれる。図3に示す例の場
合、4番目のセル(ブロックA2を含むセル)が取り込
まれ、ステップS13でコネクション識別子が認識され
る。この4番目のセルのセルヘッダaには、VPI=
1,VCI=81なるコネクション識別子が含まれてお
り、図9に示すモード指示テーブル12cを参照する
と、「連鎖モード」との判断がなされる。そこで、ステ
ップS14からステップS16へと進むことになる。ス
テップS16において、セルヘッダメモリ12dの内容
と、セルヘッダaとが比較される。すると、セルヘッダ
メモリXに格納されているセルヘッダaが一致を示す。
そこで、ステップS17からステップS21へと進み、
この4番目のセルについてのセルヘッダaが除去され、
4番目のセルは、ブロックA2のみになる。このブロッ
クA2のみからなるセルは、ステップS19において、
対応する連鎖用バッファXに蓄積される。連鎖用バッフ
ァXには、既に、「a+A1」なるデータが蓄積されて
おり、これにブロックA2を連結することにより、「a
+A1+A2」なるデータが蓄積されることになる。こ
の時点では、連鎖用バッファXについてのカウント値が
所定の臨界値を越えていなかったとすると、ステップS
20から再びステップS12へと戻ることになる。
【0041】かくして、図3に示す「伝送されるセル
列」のうち、ブロックA1,A2,A3,…は、連鎖用
バッファXに順次蓄積されてゆく一方、ブロックB1,
B2,B3,…は、素通りして伝送路30へと送り出さ
れてゆくことになる。なお、連鎖用バッファ12eは複
数個設けられているので、「連鎖モード」で伝送すべき
別なセルヘッダを有するセルが到来した場合には、別個
独立した蓄積処理が可能である。たとえば、VPI=
2,VCI=82なるコネクション識別子を含むセルヘ
ッダcをもったセルは、図9に示すモード指示テーブル
12cを参照すると、「連鎖モード」で伝送すべきセル
であることがわかる。このようなセルが到来した場合
は、ステップS16における比較の結果、この時点では
一致するものがなく、ステップS18へと進み、たとえ
ば、セルヘッダメモリYにセルヘッダcがコピーされ、
当該セルは、連鎖用バッファYに蓄積されることにな
る。この連鎖用バッファYについての計時処理は、この
時点から開始されることになる。
列」のうち、ブロックA1,A2,A3,…は、連鎖用
バッファXに順次蓄積されてゆく一方、ブロックB1,
B2,B3,…は、素通りして伝送路30へと送り出さ
れてゆくことになる。なお、連鎖用バッファ12eは複
数個設けられているので、「連鎖モード」で伝送すべき
別なセルヘッダを有するセルが到来した場合には、別個
独立した蓄積処理が可能である。たとえば、VPI=
2,VCI=82なるコネクション識別子を含むセルヘ
ッダcをもったセルは、図9に示すモード指示テーブル
12cを参照すると、「連鎖モード」で伝送すべきセル
であることがわかる。このようなセルが到来した場合
は、ステップS16における比較の結果、この時点では
一致するものがなく、ステップS18へと進み、たとえ
ば、セルヘッダメモリYにセルヘッダcがコピーされ、
当該セルは、連鎖用バッファYに蓄積されることにな
る。この連鎖用バッファYについての計時処理は、この
時点から開始されることになる。
【0042】このようにして、「連鎖モード」で伝送す
べきセルについて、連鎖用バッファへの蓄積処理を行っ
てゆくと、やがて計時処理のカウント値が所定の臨界値
を越え、タイムアウトする連鎖用バッファが現れる。こ
のように、タイムアウトした連鎖用バッファが出現した
ら、ステップS20からステップS22へと進み、当該
連鎖用バッファ内に蓄積されている一連のデータを取り
出し、末尾に1バイトからなるエンドマークEを付加
し、これを送信バッファ12bへと転送する処理が行わ
れる。たとえば、連鎖用バッファXが、ブロックA4を
蓄積した時点でタイムアウトした場合、その時点で、送
信バッファ12bに対して、「a+A1+A2+A3+
A4+E」なる一連のデータが転送されることになる。
なお、この時点で、セルヘッダメモリXはクリアされ
る。
べきセルについて、連鎖用バッファへの蓄積処理を行っ
てゆくと、やがて計時処理のカウント値が所定の臨界値
を越え、タイムアウトする連鎖用バッファが現れる。こ
のように、タイムアウトした連鎖用バッファが出現した
ら、ステップS20からステップS22へと進み、当該
連鎖用バッファ内に蓄積されている一連のデータを取り
出し、末尾に1バイトからなるエンドマークEを付加
し、これを送信バッファ12bへと転送する処理が行わ
れる。たとえば、連鎖用バッファXが、ブロックA4を
蓄積した時点でタイムアウトした場合、その時点で、送
信バッファ12bに対して、「a+A1+A2+A3+
A4+E」なる一連のデータが転送されることになる。
なお、この時点で、セルヘッダメモリXはクリアされ
る。
【0043】このように、図8に示す第1の変換器12
を用いて、図10に示す手順を実行すれば、「通常モー
ド」が指定されたコネクションに関するデータ転送は、
従来どおりのATM伝送方式で行われ、「連鎖モード」
が指定されたコネクションに関するデータ転送のみが、
本発明による効率化の手法を用いた方式で行われること
になる。
を用いて、図10に示す手順を実行すれば、「通常モー
ド」が指定されたコネクションに関するデータ転送は、
従来どおりのATM伝送方式で行われ、「連鎖モード」
が指定されたコネクションに関するデータ転送のみが、
本発明による効率化の手法を用いた方式で行われること
になる。
【0044】§5. 第2の変換器の構成例 第2の変換器22の具体的な構成例を図11のブロック
図に示す。ここに示す例では、第2の変換器22は、制
御部22a,送信バッファ22b,モード指示テーブル
22c,セルヘッダメモリ22d,復元用バッファ22
e,連鎖フラグ22fを有する。制御部22aは、この
第2の変換器22を統括制御する中枢部分であり、伝送
路30から伝送されるデータ列(バイトストリーム)を
1バイトごとに取り込み、後述する処理を施して送信バ
ッファ22bへ転送する機能を有している。送信バッフ
ァ22bには、制御部22aから転送されたデータが順
に格納され、格納されたデータは、格納された順に所定
のタイミングで第2のATMスイッチ21へと転送され
る。
図に示す。ここに示す例では、第2の変換器22は、制
御部22a,送信バッファ22b,モード指示テーブル
22c,セルヘッダメモリ22d,復元用バッファ22
e,連鎖フラグ22fを有する。制御部22aは、この
第2の変換器22を統括制御する中枢部分であり、伝送
路30から伝送されるデータ列(バイトストリーム)を
1バイトごとに取り込み、後述する処理を施して送信バ
ッファ22bへ転送する機能を有している。送信バッフ
ァ22bには、制御部22aから転送されたデータが順
に格納され、格納されたデータは、格納された順に所定
のタイミングで第2のATMスイッチ21へと転送され
る。
【0045】制御部22aは、伝送路30を介して伝送
されてくるデータ列を解析してセルヘッダを認識する機
能を有する。具体的には、セルヘッダの一部を構成する
エラーチェックコードを利用して、セルヘッダの認識を
行っている。すなわち、現在のATM伝送の規格による
と、5バイトからなるセルヘッダの第5バイト目がエラ
ーチェックコードHECに割り当てられており、1〜4
バイト目のデータに基づいて所定のエラーチェック演算
を行った結果が、第5バイト目にエラーチェックコード
HECとして記述されることになる。そこで、制御部2
2aが取り込んだ1バイトずつのデータに対して、常に
所定のエラーチェック演算(HEC処理)を施してゆけ
ば、新たに取り込んだ1バイトのデータが、この演算結
果と一致した時点で、「現在、5バイトからなるセルヘ
ッダを取り込んだ」と認識することが可能になる。
されてくるデータ列を解析してセルヘッダを認識する機
能を有する。具体的には、セルヘッダの一部を構成する
エラーチェックコードを利用して、セルヘッダの認識を
行っている。すなわち、現在のATM伝送の規格による
と、5バイトからなるセルヘッダの第5バイト目がエラ
ーチェックコードHECに割り当てられており、1〜4
バイト目のデータに基づいて所定のエラーチェック演算
を行った結果が、第5バイト目にエラーチェックコード
HECとして記述されることになる。そこで、制御部2
2aが取り込んだ1バイトずつのデータに対して、常に
所定のエラーチェック演算(HEC処理)を施してゆけ
ば、新たに取り込んだ1バイトのデータが、この演算結
果と一致した時点で、「現在、5バイトからなるセルヘ
ッダを取り込んだ」と認識することが可能になる。
【0046】モード指示テーブル22cは、各コネクシ
ョンごとに、それぞれ「通常モード」での伝送を行うか
「連鎖モード」での伝送を行うか、を示すテーブルであ
り、この実施形態では、既に述べたように、図9に示す
ようなテーブルが用いられている。制御部22aは、認
識したセルヘッダ内に示されたコネクション識別子に基
づいて、モード指示テーブル22cを参照し、当該セル
ヘッダを含むセルが「通常モード」で伝送されたセル
か、「連鎖モード」で伝送されたセルかを判断する機能
を有する。そして、「連鎖モード」で伝送されたセルが
認識された場合には、エンドマークEが認識されるま
で、後続するデータ列を「セルヘッダが除去されたセ
ル」として認識し、セルヘッダを復元する処理を実行す
る。この処理の具体的な手順については後述する。
ョンごとに、それぞれ「通常モード」での伝送を行うか
「連鎖モード」での伝送を行うか、を示すテーブルであ
り、この実施形態では、既に述べたように、図9に示す
ようなテーブルが用いられている。制御部22aは、認
識したセルヘッダ内に示されたコネクション識別子に基
づいて、モード指示テーブル22cを参照し、当該セル
ヘッダを含むセルが「通常モード」で伝送されたセル
か、「連鎖モード」で伝送されたセルかを判断する機能
を有する。そして、「連鎖モード」で伝送されたセルが
認識された場合には、エンドマークEが認識されるま
で、後続するデータ列を「セルヘッダが除去されたセ
ル」として認識し、セルヘッダを復元する処理を実行す
る。この処理の具体的な手順については後述する。
【0047】なお、この実施形態では、エンドマークE
を付加しておくことにより、セルヘッダが除去された一
群のセルの末尾を認識できるようにしているが、エンド
マークEの付加は必ずしも必要なものではない。前述し
たように、制御部22aは、エラーチェックコードHE
Cに基づいて、セルヘッダを認識する機能を有してい
る。したがって、たとえば、図6に示すような一連のデ
ータ列が与えられた場合、セル1のセルヘッダaを認識
することができ、セル6のセルヘッダbを認識すること
ができる。これに対し、セル2〜セル5はセルヘッダが
除去されているため、セルヘッダは認識されない。した
がって、エンドマークEが付加されていない場合でも、
新たなセルヘッダbの認識により、セルヘッダが除去さ
れた一群のセルの末尾を認識することは可能である。た
だ、この実施形態では、処理を簡略化するため、1バイ
ト分のエンドマークEを用いるようにしている。
を付加しておくことにより、セルヘッダが除去された一
群のセルの末尾を認識できるようにしているが、エンド
マークEの付加は必ずしも必要なものではない。前述し
たように、制御部22aは、エラーチェックコードHE
Cに基づいて、セルヘッダを認識する機能を有してい
る。したがって、たとえば、図6に示すような一連のデ
ータ列が与えられた場合、セル1のセルヘッダaを認識
することができ、セル6のセルヘッダbを認識すること
ができる。これに対し、セル2〜セル5はセルヘッダが
除去されているため、セルヘッダは認識されない。した
がって、エンドマークEが付加されていない場合でも、
新たなセルヘッダbの認識により、セルヘッダが除去さ
れた一群のセルの末尾を認識することは可能である。た
だ、この実施形態では、処理を簡略化するため、1バイ
ト分のエンドマークEを用いるようにしている。
【0048】セルヘッダメモリ22d,復元用バッファ
22e,連鎖フラグ22fは、このセルヘッダの復元処
理に利用される構成要素である。すなわち、セルヘッダ
メモリ22dは、「連鎖モード」で伝送されたセルが認
識された場合に、当該セルのセルヘッダを格納する機能
を有し、復元用バッファ22eは、伝送路30を介して
伝送されてくる「セルヘッダが除去されたセル」につい
てのデータ列を1バイト単位で蓄積する機能を有する。
この復元用バッファ22eに蓄積されている蓄積データ
のデータ長が48バイトに達した場合、セルヘッダメモ
リ22dに格納されているセルヘッダを、蓄積データの
先頭に付加することにより、セルヘッダの復元が行われ
る。また、連鎖フラグ22fは、「現在、セルヘッダが
除去されたセルの伝送中であること」を示すフラグとし
て機能する。
22e,連鎖フラグ22fは、このセルヘッダの復元処
理に利用される構成要素である。すなわち、セルヘッダ
メモリ22dは、「連鎖モード」で伝送されたセルが認
識された場合に、当該セルのセルヘッダを格納する機能
を有し、復元用バッファ22eは、伝送路30を介して
伝送されてくる「セルヘッダが除去されたセル」につい
てのデータ列を1バイト単位で蓄積する機能を有する。
この復元用バッファ22eに蓄積されている蓄積データ
のデータ長が48バイトに達した場合、セルヘッダメモ
リ22dに格納されているセルヘッダを、蓄積データの
先頭に付加することにより、セルヘッダの復元が行われ
る。また、連鎖フラグ22fは、「現在、セルヘッダが
除去されたセルの伝送中であること」を示すフラグとし
て機能する。
【0049】§6. 第2の変換器の動作手順 図12は、図11に示す制御部22aの処理動作の手順
を示す流れ図である。ここでは、§4で説明した動作手
順に基づいて、第1の変換器12側からデータ列が伝送
されてきた場合の具体的動作を、この流れ図に沿って説
明する。
を示す流れ図である。ここでは、§4で説明した動作手
順に基づいて、第1の変換器12側からデータ列が伝送
されてきた場合の具体的動作を、この流れ図に沿って説
明する。
【0050】まず、ステップS31において、連鎖フラ
グをOFFにする。この連鎖フラグは、上述したよう
に、「現在、セルヘッダが除去されたセルの伝送中であ
ること」を示すフラグであり、初期状態ではOFFに設
定される。続いて、ステップS32において、伝送路3
0から伝送されてくるバイトストリームから、1バイト
分のデータの取り込みを行う(「連鎖モード」での伝送
が行われている場合、伝送データは固定長セルにはなら
ないため、このように、1バイト単位で処理する必要が
ある。)。そして、ステップS33において、連鎖フラ
グがONか否かが判断される。初期段階では、連鎖フラ
グはOFFであり、ステップS33からステップS34
へと進む。ここで、取り込んだ1バイト分のデータに対
して、HEC処理(エラーチェックコードを生成するた
めの演算処理)を実行する。次に、ステップS35にお
いて、このHEC処理の結果、セルヘッダが認識された
か否かが判断する。前述したように、セルヘッダの5バ
イト目にエラーチェックコードHECが記述されている
ため、セルヘッダの第1バイト目〜第5バイト目まで
を、ステップS32で順次取り込み、ステップS34の
HEC処理を実行すると、第5バイト目を取り込んだ時
点で、HEC処理の結果と取り込んだ5バイト目のエラ
ーチェックコードHECとが一致し、5バイト分のセル
ヘッダを正しく取り込んだことが認識できる。
グをOFFにする。この連鎖フラグは、上述したよう
に、「現在、セルヘッダが除去されたセルの伝送中であ
ること」を示すフラグであり、初期状態ではOFFに設
定される。続いて、ステップS32において、伝送路3
0から伝送されてくるバイトストリームから、1バイト
分のデータの取り込みを行う(「連鎖モード」での伝送
が行われている場合、伝送データは固定長セルにはなら
ないため、このように、1バイト単位で処理する必要が
ある。)。そして、ステップS33において、連鎖フラ
グがONか否かが判断される。初期段階では、連鎖フラ
グはOFFであり、ステップS33からステップS34
へと進む。ここで、取り込んだ1バイト分のデータに対
して、HEC処理(エラーチェックコードを生成するた
めの演算処理)を実行する。次に、ステップS35にお
いて、このHEC処理の結果、セルヘッダが認識された
か否かが判断する。前述したように、セルヘッダの5バ
イト目にエラーチェックコードHECが記述されている
ため、セルヘッダの第1バイト目〜第5バイト目まで
を、ステップS32で順次取り込み、ステップS34の
HEC処理を実行すると、第5バイト目を取り込んだ時
点で、HEC処理の結果と取り込んだ5バイト目のエラ
ーチェックコードHECとが一致し、5バイト分のセル
ヘッダを正しく取り込んだことが認識できる。
【0051】こうして、5バイト分のセルヘッダを正し
く取り込んだことが認識できたら、ステップS35から
ステップS36へと進み、続く48バイト分のデータ
(セルヘッダに続くデータフィールドのデータ)の取り
込みが行われる。こうして、ステップS36が終了した
時点では、セルヘッダ付きの1セル分のデータが取り込
まれたことになる。続くステップS37では、この1セ
ルについてのセルヘッダ内のコネクション識別子が認識
され、ステップS38において、当該セルが「連鎖モー
ド」で伝送されるべきセルか否かが判断される(モード
指示テーブル22cを参照することになる)。当該セル
が、「通常モード」で伝送されるべきセル(たとえば、
前述の例で「b+B1」,「b+B2」といったセル)
であった場合、ステップS38からステップS39へと
進み、当該セルは送信バッファ22bへと転送される。
く取り込んだことが認識できたら、ステップS35から
ステップS36へと進み、続く48バイト分のデータ
(セルヘッダに続くデータフィールドのデータ)の取り
込みが行われる。こうして、ステップS36が終了した
時点では、セルヘッダ付きの1セル分のデータが取り込
まれたことになる。続くステップS37では、この1セ
ルについてのセルヘッダ内のコネクション識別子が認識
され、ステップS38において、当該セルが「連鎖モー
ド」で伝送されるべきセルか否かが判断される(モード
指示テーブル22cを参照することになる)。当該セル
が、「通常モード」で伝送されるべきセル(たとえば、
前述の例で「b+B1」,「b+B2」といったセル)
であった場合、ステップS38からステップS39へと
進み、当該セルは送信バッファ22bへと転送される。
【0052】一方、ステップS38において、当該セル
が「連鎖モード」で伝送されるべきセルと判断された場
合、ステップS40へと進み、連鎖フラグがONにな
る。そして、ステップS41において、当該セルのセル
ヘッダが、セルヘッダメモリ22dへコピーされ、続く
ステップS39において、当該セルが送信バッファ22
bへと転送される。たとえば、前述の例で「a+A1」
なるセル(「連鎖モード」で伝送される一連のセルの中
の先頭セル)が取り込まれた場合、ステップS41へと
進み、セルヘッダメモリ22dに、セルヘッダaがコピ
ーされる。そして、この「a+A1」なるセルは、その
まま送信バッファ22bへと転送され、第2のATMス
イッチ21へと転送されることになる。
が「連鎖モード」で伝送されるべきセルと判断された場
合、ステップS40へと進み、連鎖フラグがONにな
る。そして、ステップS41において、当該セルのセル
ヘッダが、セルヘッダメモリ22dへコピーされ、続く
ステップS39において、当該セルが送信バッファ22
bへと転送される。たとえば、前述の例で「a+A1」
なるセル(「連鎖モード」で伝送される一連のセルの中
の先頭セル)が取り込まれた場合、ステップS41へと
進み、セルヘッダメモリ22dに、セルヘッダaがコピ
ーされる。そして、この「a+A1」なるセルは、その
まま送信バッファ22bへと転送され、第2のATMス
イッチ21へと転送されることになる。
【0053】このように、「連鎖モード」で伝送される
一連のセルの中の先頭セル「a+A1」が取り込まれた
場合、ステップS40において、連鎖フラグがONにな
るので、以下の処理手順が変更されることになる。すな
わち、ステップS32で1バイト分のデータ取り込みを
行った後、ステップS33からステップS42へと進む
ことになる。ここで、この1バイト分のデータがエンド
マークEであるか否かが判断され、エンドマークEでな
かった場合には、ステップS43へと進み、この1バイ
ト分のデータは、復元用バッファ22eに蓄積されるこ
とになる。このような1バイト分のデータ蓄積処理は、
ステップS44を介して、合計48バイト分の蓄積が行
われるまで繰り返し実行される。前述の例の場合、「a
+A1」なるセルに後続して、「A2」なるセル(セル
ヘッダを除去されたセル:48バイト長)が伝送されて
くるので、ちょうど、この「A2」なるセルを構成する
48バイトのデータすべてが復元用バッファ22eに蓄
積された時点で、ステップS44からステップS45へ
進むことになる。
一連のセルの中の先頭セル「a+A1」が取り込まれた
場合、ステップS40において、連鎖フラグがONにな
るので、以下の処理手順が変更されることになる。すな
わち、ステップS32で1バイト分のデータ取り込みを
行った後、ステップS33からステップS42へと進む
ことになる。ここで、この1バイト分のデータがエンド
マークEであるか否かが判断され、エンドマークEでな
かった場合には、ステップS43へと進み、この1バイ
ト分のデータは、復元用バッファ22eに蓄積されるこ
とになる。このような1バイト分のデータ蓄積処理は、
ステップS44を介して、合計48バイト分の蓄積が行
われるまで繰り返し実行される。前述の例の場合、「a
+A1」なるセルに後続して、「A2」なるセル(セル
ヘッダを除去されたセル:48バイト長)が伝送されて
くるので、ちょうど、この「A2」なるセルを構成する
48バイトのデータすべてが復元用バッファ22eに蓄
積された時点で、ステップS44からステップS45へ
進むことになる。
【0054】このステップS45では、セルヘッダメモ
リ22dに格納されているセルヘッダを、復元用バッフ
ァ22eに蓄積されているデータの先頭に付加し、これ
らのデータを送信バッファ22bへ転送する処理が行わ
れる。前述の例の場合、セルヘッダメモリ22dに格納
されているセルヘッダaが、復元用バッファ22eに蓄
積されているデータ「A2」の先頭に付加され、「a+
A2」なるセルの形で、送信バッファ22bへ転送され
ることになる。
リ22dに格納されているセルヘッダを、復元用バッフ
ァ22eに蓄積されているデータの先頭に付加し、これ
らのデータを送信バッファ22bへ転送する処理が行わ
れる。前述の例の場合、セルヘッダメモリ22dに格納
されているセルヘッダaが、復元用バッファ22eに蓄
積されているデータ「A2」の先頭に付加され、「a+
A2」なるセルの形で、送信バッファ22bへ転送され
ることになる。
【0055】このような処理が、ステップS42でエン
ドマークEが検出されるまで繰り返し実行される。かく
して、第1の変換器12においてセルヘッダが除去され
たセルについて、それぞれセルヘッダが復元されること
になる。ステップS42でエンドマークEが検出される
と、ステップS31へ戻り、連鎖フラグがOFFに設定
され、初期状態から上述の処理手順が繰り返されること
になる。
ドマークEが検出されるまで繰り返し実行される。かく
して、第1の変換器12においてセルヘッダが除去され
たセルについて、それぞれセルヘッダが復元されること
になる。ステップS42でエンドマークEが検出される
と、ステップS31へ戻り、連鎖フラグがOFFに設定
され、初期状態から上述の処理手順が繰り返されること
になる。
【0056】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るATMデータ
伝送路の伝送効率改善装置によれば、セルヘッダが同一
である複数のセルをまとめ、不要なセルヘッダを除去し
て伝送するようにし、伝送後にセルヘッダを復元するよ
うにしたため、既存のATMデータ伝送路の伝送効率を
改善することが可能になる。
伝送路の伝送効率改善装置によれば、セルヘッダが同一
である複数のセルをまとめ、不要なセルヘッダを除去し
て伝送するようにし、伝送後にセルヘッダを復元するよ
うにしたため、既存のATMデータ伝送路の伝送効率を
改善することが可能になる。
【図1】一般的なATM交換システムにおける一対のA
TM交換機およびその間の伝送路を示すブロック図であ
る。
TM交換機およびその間の伝送路を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す伝送路30上に定義されたコネクシ
ョンの概念図である。
ョンの概念図である。
【図3】2つのパケットA,Bを、図1に示す伝送路3
0を介してATM伝送方式で伝送する原理を説明する図
である。
0を介してATM伝送方式で伝送する原理を説明する図
である。
【図4】ATM伝送方式における一般的なセル構成図で
ある。
ある。
【図5】従来の一般的なATM伝送方式を用いた通常モ
ードでの伝送形態を示す図である。
ードでの伝送形態を示す図である。
【図6】本発明に係るATM伝送方式を用いた連鎖モー
ドでの伝送形態を示す図である。
ドでの伝送形態を示す図である。
【図7】本発明に係る伝送効率改善装置の適用例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】図7に示す伝送効率改善装置を構成する第1の
変換器12の具体的な構成例を示すブロック図である。
変換器12の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図9】図8に示す第1の変換器12に用いられている
モード指示テーブル12cの具体例を示す図である。
モード指示テーブル12cの具体例を示す図である。
【図10】図8に示す制御部12aの処理動作の手順を
示す流れ図である。
示す流れ図である。
【図11】図7に示す伝送効率改善装置を構成する第2
の変換器22の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
の変換器22の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図12】図11に示す制御部22aの処理動作の手順
を示す流れ図である。
を示す流れ図である。
10…第1のATM交換器 11…第1のATMスイッチ 12…第1の変換器 12a…制御部 12b…送信バッファ 12c…モード指示テーブル 12d…セルヘッダメモリ 12e…連鎖用バッファ 20…第2のATM交換器 21…第2のATMスイッチ 22…第2の変換器 22a…制御部 22b…送信バッファ 22c…モード指示テーブル 22d…セルヘッダメモリ 22e…復元用バッファ 22f…連鎖フラグ
Claims (10)
- 【請求項1】 第1のATMスイッチから第2のATM
スイッチへ至るATMデータ伝送路におけるデータの伝
送効率を改善するための装置であって、 前記第1のATMスイッチと前記伝送路との間に介挿さ
れる第1の変換器と、前記第2のATMスイッチと前記
伝送路との間に介挿される第2の変換器と、を備え、 前記第1の変換器は、前記第1のATMスイッチから伝
送されてくるセルのうち、同一のセルヘッダを有する複
数n個のセルを一時的に蓄積し、この蓄積したn個のセ
ルのうち、第2番目〜第n番目のセルまでのセルヘッダ
を除去した後、第1番目のセルから第n番目のセルまで
を連続的に前記伝送路へと転送する機能を有し、 前記第2の変換器は、前記伝送路を介して前記第2番目
〜第n番目のセルが伝送されてきたときに、除去された
セルヘッダを復元してから前記第2のATMスイッチへ
転送する機能を有することを特徴とするATMデータ伝
送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の伝送効率改善装置にお
いて、 ATMデータ伝送路に定義された複数のコネクションの
それぞれについて、通常モードでの伝送を行うか、連鎖
モードでの伝送を行うか、を示すモード指示テーブルを
用意しておき、 第1の変換器は、第1のATMスイッチから伝送されて
くる各セルのセルヘッダに含まれたコネクション識別子
に基づいて前記モード指示テーブルを参照し、当該セル
について通常モードでの伝送を行うか連鎖モードでの伝
送を行うかを判断し、通常モードでの伝送を行うと判断
されたセルについては、そのまま伝送路へと転送し、連
鎖モードでの伝送を行うと判断されたセルについては、
同一のセルヘッダを有する複数n個のセルを一時的に蓄
積し、この蓄積したn個のセルのうち、第2番目〜第n
番目のセルまでのセルヘッダを除去した後、第1番目の
セルから第n番目のセルまでを連続的に前記伝送路へと
転送する機能を有することを特徴とするATMデータ伝
送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の伝送効率改善装置にお
いて、 第1の変換器は、複数m個のセルヘッダメモリと、これ
に対応した複数m個の連鎖用バッファとを有し、 連鎖モードでの伝送を行うと判断される第1番目のセル
を取り込んだときには、当該第1番目のセルのセルヘッ
ダを特定のセルヘッダメモリへコピーするとともに、当
該第1番目のセル自身を前記特定のセルヘッダメモリに
対応した特定の連鎖用バッファに蓄積し、 連鎖モードでの伝送を行うと判断される第2番目以降の
セルを取り込んだときには、当該セルに含まれているセ
ルヘッダと各セルヘッダメモリ内に格納されているセル
ヘッダとを比較し、比較結果が一致するセルヘッダメモ
リに対応する連鎖用バッファに、当該セルのセルヘッダ
を除去した残りの部分を蓄積し、 必要なセルの蓄積が完了したと判断される連鎖用バッフ
ァについては、蓄積されていた一連のデータを伝送路へ
転送する機能を有することを特徴とするATMデータ伝
送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の伝送効率改善装置にお
いて、 個々の連鎖用バッファごとに、それぞれ第1番目のセル
が蓄積されてからの時間をカウントする計時機能を設
け、カウントされた時間が所定の臨界値を越えた場合
に、当該連鎖用バッファについては、必要なセルの蓄積
が完了したと判断することを特徴とするATMデータ伝
送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載の伝送効率改善
装置において、 第1の変換器が、連鎖用バッファに蓄積されていた一連
のデータを伝送路へ転送する際に、データ末尾に所定の
エンドマークを付加する機能を有することを特徴とする
ATMデータ伝送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載の伝送効率改善装置にお
いて、 第2の変換器は、伝送路を介して伝送されてくるデータ
列を解析してセルヘッダを認識する機能を有し、このセ
ルヘッダに含まれたコネクション識別子に基づいてモー
ド指示テーブルを参照し、当該セルヘッダを含むセルが
通常モードで伝送されたセルか、連鎖モードで伝送され
たセルかを判断する機能を有し、 連鎖モードで伝送されたセルが認識された場合には、新
たなセルヘッダが認識されるまで、後続するデータ列を
セルヘッダが除去されたセルとして認識し、セルヘッダ
を復元する処理を実行することを特徴とするATMデー
タ伝送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項7】 請求項5に記載の伝送効率改善装置にお
いて、 第2の変換器は、伝送路を介して伝送されてくるデータ
列を解析してセルヘッダを認識する機能を有し、このセ
ルヘッダに含まれたコネクション識別子に基づいてモー
ド指示テーブルを参照し、当該セルヘッダを含むセルが
通常モードで伝送されたセルか、連鎖モードで伝送され
たセルかを判断する機能を有し、 連鎖モードで伝送されたセルが認識された場合には、エ
ンドマークが認識されるまで、後続するデータ列をセル
ヘッダが除去されたセルとして認識し、セルヘッダを復
元する処理を実行することを特徴とするATMデータ伝
送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項8】 請求項6または7に記載の伝送効率改善
装置において、 セルヘッダの認識を、セルヘッダの一部を構成するエラ
ーチェックコードにより行うことを特徴とするATMデ
ータ伝送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項9】 請求項6または7に記載の伝送効率改善
装置において、 連鎖モードで伝送されたセルが認識された場合に、前記
セルのセルヘッダを格納するセルヘッダメモリと、 前記セルに後続して、伝送路を介して伝送されてくるデ
ータ列を蓄積する復元用バッファと、 を第2の変換器に設け、前記復元用バッファに蓄積され
ている蓄積データのデータ長が所定バイトに達した場合
に、前記セルヘッダメモリに格納されているセルヘッダ
を、前記蓄積データの先頭に付加することにより、セル
ヘッダの復元を行うようにしたことを特徴とするATM
データ伝送路の伝送効率改善装置。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の伝送
効率改善装置において、 第1のATMスイッチを収容した第1のATM交換機内
に第1の変換器を内蔵させ、第2のATMスイッチを収
容した第2のATM交換機内に第2の変換器を内蔵させ
たことを特徴とするATMデータ伝送路の伝送効率改善
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23651097A JPH1168791A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | Atmデータ伝送路の伝送効率改善装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23651097A JPH1168791A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | Atmデータ伝送路の伝送効率改善装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1168791A true JPH1168791A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17001787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23651097A Pending JPH1168791A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | Atmデータ伝送路の伝送効率改善装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1168791A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001054352A1 (fr) * | 2000-01-21 | 2001-07-26 | Fujitsu Limited | Procede et dispositif de transfert de trame a longueur variable |
KR100384996B1 (ko) * | 1999-08-20 | 2003-05-22 | 주식회사 케이티 | 비동기 전송모드 셀 스위칭 기능을 이용한 패킷 교환기 구조 및 그 처리방법 |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP23651097A patent/JPH1168791A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100384996B1 (ko) * | 1999-08-20 | 2003-05-22 | 주식회사 케이티 | 비동기 전송모드 셀 스위칭 기능을 이용한 패킷 교환기 구조 및 그 처리방법 |
WO2001054352A1 (fr) * | 2000-01-21 | 2001-07-26 | Fujitsu Limited | Procede et dispositif de transfert de trame a longueur variable |
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