JPH1165609A - 非同期ネットワーク型制御システム,このシステムにおけるプロセス管理方法およびプロセス管理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

非同期ネットワーク型制御システム,このシステムにおけるプロセス管理方法およびプロセス管理プログラムを記録した記録媒体

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JPH1165609A
JPH1165609A JP9223898A JP22389897A JPH1165609A JP H1165609 A JPH1165609 A JP H1165609A JP 9223898 A JP9223898 A JP 9223898A JP 22389897 A JP22389897 A JP 22389897A JP H1165609 A JPH1165609 A JP H1165609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実時間性を考慮しない非同期ネットワークで
も、制御信号の伝送遅延時間を用いて変動無駄時間を管
理し制御性能および安定性を向上を図る。 【解決手段】 制御対象プロセス23が実行する所定の
プロセス量をセンサ24で検出すると共にその検出時間
をタイマ26により検出して、プロセス量とその検出時
間とをプロセス信号として送信手段25より制御装置1
0に送信し、制御量演算手段11が受信されたプロセス
量と制御目標値とから制御量を演算した後制御信号送信
手段12がこの制御量に受信されたプロセス量検出時刻
を乗せて制御対象20に送信する。制御対象20ではタ
イマ26が検出した制御信号受信時刻と送られてきたプ
ロセス量検出時刻との差を制御信号受信手段21が伝送
遅延時間として算出し、この伝送遅延時間に応じて受信
した制御量を加工・修正してアクチュエータ22を駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期ネットワー
ク型制御システムに係り、特に非同期ネットワークを介
して制御対象プロセスと制御装置が接続されている場合
に制御装置が制御プロセスにおけるそれぞれの制御量を
実時間で演算して制御するようにした制御システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の制御システムでは、制御対象プロ
セスの動特性に応じた最適な制御量を演算する手段が予
め設計されて制御装置に実装された上で、プロセス量の
観測、制御演算、操作量の出力などの一連の処理を実時
間すなわち一定時刻おきに実行する必要があった。その
ために、実時間性を考慮した特殊なネットワークシステ
ム(同期型ネットワーク)を構築する必要があった。
【0003】一方、回線コストを安価に抑えるために
は、その分の開発費用、メンテナンス費用が余計にかか
っていた。特に、制御対象プロセスと制御装置とを含む
操作ステーションを遠隔地に設置する必要がある場合、
実時間性を考慮した専用回線を用いる必要があり、高い
回線コストがかかるという問題があった。
【0004】回線コストが安価な非同期ネットワークを
用いると、公衆回線であるため混み合う時間帯のように
ネットワークの状態により変動する伝送遅延時間が発生
してしまう。その結果、制御対象から制御装置を経て再
び制御対象に戻るまでのプロセス信号,制御信号が一巡
する経路に変動する無駄時間が生じることになり、これ
が制御性能や安定性を低下させるという問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実時間性を
考慮していない非同期ネットワークでも、プロセス量の
検出時間や制御信号の制御対象側での受信時間等の時間
の管理を正確に行なうことにより変動無駄時間を正確に
制御して制御性能および安定性を向上できる非同期ネッ
トワーク型制御システムを提供することを目的としてい
る。
【0006】また、変動無駄時間を正確に管理すること
により公衆回線やインターネットなどにより回線コスト
の安価な非同期ネットワーク型制御システムを提供する
ことをも目的としている
【0007】
【発明を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る非同期ネットワーク型制御システム
は、非同期ネットワークを介して制御装置から送信され
た制御信号を制御対象側で受信し、この制御信号に基づ
いて制御対象における各種のプロセスを駆動し、そのプ
ロセス量を検出して前記非同期ネットワークを介して前
記制御装置側にプロセス信号を送信し、前記制御装置が
受信したプロセス信号に基づいて制御量を演算するもの
において、前記制御装置は、前記プロセス信号を受信す
るプロセス信号受信手段と、このプロセス信号に基づい
て前記制御対象側の前記プロセスの制御量を演算する制
御量演算手段と、演算された前記制御量を制御信号とし
て前記ネットワークを介して前記制御対象に送信する制
御信号送信手段と、を備え、前記制御対象は、前記制御
信号に基づいて前記制御対象の各種のプロセスを駆動す
る駆動手段と、駆動された前記各種プロセスのプロセス
量を検出する検出手段と、検出されたプロセス量をプロ
セス信号として前記ネットワークを介して前記制御装置
に送信するプロセス信号送信手段と、ネットワークを介
して送信されてきた前記制御信号を受信する制御信号受
信手段と、前記制御信号の受信時刻,前記プロセス量の
検出時刻,前記プロセス信号の発信時刻を計時する計時
手段と、を備えると共に、前記プロセス信号送信手段
は、前記計時手段により計時された前記プロセス量の検
出時刻をそのまま前記プロセス信号に乗せて前記制御装
置に送信し、前記制御信号送信手段は、受信された前記
プロセス量の検出時刻をそのまま前記制御信号に乗せて
前記制御対象に送信し、前記制御信号受信手段は、前記
計時手段により計時された前記制御信号受信時刻と前記
制御信号に乗せられてきた前記プロセス量の検出時刻と
の差から伝送遅延時間を計算すると共にこの計算された
伝送遅延時間に応じて受信した前記制御信号に加工を施
して前記駆動手段に出力することを特徴としている。
【0008】また、請求項2に係る非同期ネットワーク
型制御システムは、請求項1に記載のものにおいて、前
記制御量演算手段が複数の想定伝送遅延時間を設定する
と共にそれぞれの想定伝送遅延時間に対応する最適な制
御量を演算し、前記制御信号送信手段はこれら複数の制
御量を一括して制御信号として送信し、前記制御信号受
信手段は前記制御信号に乗せられた複数の想定伝送遅延
時間に対する制御量の中から時債の伝送遅延時間に最も
近い想定伝送遅延時間に対応する制御量を選択してこの
選択された制御量を前記駆動手段に出力することを特徴
としている。する請求項1に記載の。
【0009】また、請求項3に係る非同期ネットワーク
型制御システムは、請求項1に記載のものにおいて、前
記制御量演算手段は現時刻から一定時間先までの最適制
御量応答軌道を演算し、前記制御信号送信手段は前記最
適制御量応答軌道を前記制御信号に乗せて送信し、前記
制御信号受信手段は受信した制御信号に乗せられてきた
前記最適制御量応答軌道を記憶すると共に次の制御信号
が受信されるまでの間に前記計時手段の計時する時刻に
従って最適制御量応答軌道の値を制御量として前記駆動
手段に逐次出力することを特徴としている。
【0010】さらに、請求項4に係る非同期ネットワー
ク型制御システムは、請求項3に記載のものにおいて、
前記プロセス信号送信手段は、プロセス量,プロセス量
検出時刻に加えて、前回の制御量,制御信号受信時刻を
プロセス信号に乗せて送信すると共に、前記制御量演算
手段は、制御対象プロセスのモデルおよび伝送遅延を仮
定したネットワークのモデルを保持するモデル保持部
と、プロセス量およびプロセス量検出時刻の過去から現
時刻の直前までの履歴データ,制御量および制御信号受
信時刻の過去から前回までの履歴データを記憶するデー
タバッファと、モデル保持手段に保持されたモデルとデ
ータバッファに記憶されたプロセス量,制御量の履歴デ
ータとに基づいて現在から未来にかけてのプロセス量予
測応答を算出する予測計算部と、前記予測計算手段によ
り算出された予測応答が予め設定された目標応答軌道に
可及的に接近する最適制御量の現在から未来にかけての
応答軌道を求めると共に新たなプロセス信号を受信する
度にそのプロセスに関連する各種の演算を繰り返し現在
から一定時間先までの最適制御量応答軌道を算出する制
御量最適化部と、を備えることを特徴としている。
【0011】さらに、請求項5に係る非同期ネットワー
ク型制御システムは、請求項4に記載のものにおいて、
1つの前記制御装置に対して複数の前記制御対象が前記
ネットワークを介してスター結線状に双方向に接続され
ると共に、前記制御装置は、前記複数の制御対象からの
プロセス信号を受信するプロセス信号受手段と、前記複
数の制御対象に対して複数の制御信号を演算する制御量
演算手段と、前記複数の制御信号を前記ネットワークを
介して前記複数の制御対象に設けられたそれぞれの制御
信号受信手段へ向けて送信する制御信号送信手段とを備
え、前記制御量演算手段は、前記複数の制御対象プロセ
スのモデル,これらのプロセス間の相互干渉の影響を表
す相互干渉モデル,伝送遅延を仮定した複数のネットワ
ークのモデル,これらのモデルと過去から現在までの複
数のプロセス量,複数の制御量の履歴データに基づき過
去から未来までの複数のプロセス量の予測応答を算出す
る予測計算部と、それぞれのプロセス量の予測応答が、
それぞれに対応する指定された目標応答軌道に可及的に
接近するそれぞれの最適操作量の現在から未来までの応
答軌道を求める操作量最適化部と、を有し、複数のプロ
セス信号のうち、いずれか一つの新しいプロセス信号を
受信する度にこれらの機能による演算を行ない、それぞ
れの制御量に対する現在から一定時間先までの最適制御
量量応答軌道を算出して、前記制御信号送信手段を介し
て、それぞれの制御対象に向けて発信することを特徴と
している。
【0012】また、請求項6に係る非同期ネットワーク
型制御システムは、請求項1または請求項2に記載のも
のにおいて、前記制御対象は、プロセス量検出時刻と制
御量受信時刻を測定,記憶して過去から現在に至るまで
の平均伝送遅延時間または伝送遅延時間の確率分布関数
を推定すると共にこの推定された平均伝送遅延時間また
は伝送遅延時間の確率分布関数を前記制御信号受信手段
および前記プロセス信号送信手段に出力する伝送遅延時
間推定手段と、入力された平均伝送遅延時間または伝送
遅延時間の確率分布関数を用いて受信された前記制御信
号を加工する前記制御信号受信手段と、を備えると共
に、前記制御装置は、プロセス信号に乗せられて送信さ
れてきた平均伝送遅延時間または伝送遅延時間の確率分
布関数に応じて制御量の演算を行う前記制御量演算手段
を備えることを特徴としている。
【0013】請求項7に係るプロセス管理方法は、非同
期ネットワークを介して制御装置から送信された制御信
号を制御対象側で受信し、この制御信号に基づいて制御
対象における各種のプロセスを駆動し、そのプロセス量
を検出して前記非同期ネットワークを介して前記制御装
置側にプロセス信号を送信し、前記制御装置が受信した
プロセス信号に基づいて制御量を演算することにより前
記制御対象における各種のプロセスを管理するものにお
いて、制御目標値と制御対象で予め検出されていた実際
のプロセス量とに応じて制御対象における各種のプロセ
スを実行するための制御量を演算するステップと、演算
された前記制御量と前記制御対象から予め送られてきた
プロセス量検出時刻とを含む制御信号を生成するステッ
プと、前記非同期ネットワークを介して前記制御信号を
前記制御対象へ送信するステップと、前記制御対象にお
ける前記制御信号の受信時刻を計時するステップと、前
記制御信号受信時刻と前記プロセス量検出時刻との差か
ら伝送遅延時間を算出するステップと、算出された伝送
遅延時間に応じて前記制御信号に含まれている前記制御
量を修正するステップと、修正された制御量に従って駆
動手段を駆動させて所定のプロセスを実行するステップ
と、実行されている前記所定のプロセス量と検出すると
共にこのプロセス量の検出時刻を計時するステップと、
検出された前記プロセス量と計時された前記プロセス量
検出時刻とを含む前記プロセス信号を生成して前記制御
装置に送信するステップとを備えることを特徴としてい
る。
【0014】請求項8に係るプロセス管理プログラムを
記録した記録媒体は、非同期ネットワークを介して制御
装置から送信された制御信号を制御対象側で受信し、こ
の制御信号に基づいて制御対象における各種のプロセス
を駆動し、そのプロセス量を検出して前記非同期ネット
ワークを介して前記制御装置側にプロセス信号を送信
し、前記制御装置が受信したプロセス信号に基づいて制
御量を演算することにより前記制御対象における各種の
プロセスを管理するものにおいて、制御目標値と制御対
象で予め検出されていた実際のプロセス量とに応じて制
御対象における各種のプロセスを実行するための制御量
を演算する手順と、演算された前記制御量と前記制御対
象から予め送られてきていたプロセス量検出時刻とを含
む制御信号を生成する手順と、前記非同期ネットワーク
を介して前記制御信号を前記制御対象へ送信する手順
と、前記制御対象における前記制御信号の受信時刻を計
時する手順と、前記制御信号受信時刻と前記プロセス量
検出時刻との差から伝送遅延時間を算出する手順と、算
出された伝送遅延時間に応じて前記制御信号に含まれて
いる前記制御量を修正する手順と、修正された制御量に
従って駆動手段を駆動させて所定のプロセスを実行する
手順と、実行されている前記所定のプロセス量と検出す
ると共にこのプロセス量の検出時刻を計時する手順と、
検出された前記プロセス量と計時された前記プロセス量
検出時刻とを含む前記プロセス信号を生成して前記制御
装置に送信する手順と、をコンピュータに実行させるた
めのプロセス管理プログラムを記録したことを特徴とし
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る非同期ネット
ワーク型制御システム、プロセス管理方法およびプロセ
ス管理プログラムを記録した記録媒体の好適な実施形態
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】本発明の第1実施形態に係る非同期ネット
ワーク型制御システムについて、図1を参照しながら説
明する。図1は、第1実施形態に係る制御システムの基
本構成を示すブロック図である。図2において、制御シ
ステムは、双方向に通信可能な非同期ネットワーク1を
介して、制御装置10と制御対象20とが接続されてい
る。制御装置10は、目標値に基づいて制御対象20に
おける各種のプロセスを制御する制御量を演算する制御
量演算手段11と、演算された制御量を制御信号として
前記ネットワーク1を介して制御対象20に出力する制
御信号送信手段12と、信号制御対象20からのプロセ
ス信号を受信するプロセス信号受信手段13とを備えて
いる。
【0017】前記制御対象20は、前記ネットワーク1
を介して制御装置10の制御信号送信手段12より送信
されてきた制御信号を受信する制御信号受信手段21
と、受信された制御信号に応答して駆動されるアクチュ
エータ22と、このアクチュエータ22の駆動力により
所定の処理を行なう制御対象プロセス23と、このプロ
セス23におけるプロセス量を測定し検出する検出手段
としてのセンサ24と、センサ24により検出されたプ
ロセス量をプロセス信号としてネットワーク1を介して
制御装置10側に送信するプロセス信号送信手段25
と、制御信号受信手段21が制御信号を受信した制御信
号受信時刻tc ,センサ24により検出されたプロセス
量検出時刻tp ,プロセス信号送信手段25がプロセス
信号を送出する時刻を計時して前記プロセス信号に乗せ
て制御装置10側に送信させる計時手段としてのタイマ
26と、を備えている。
【0018】前記制御装置10側では、制御信号送信手
段12がプロセス信号に乗せられて制御対象20側から
送信されてきたプロセス量検出時刻tp をそのまま制御
信号に乗せる機能を有している。また、制御対象20側
では、制御信号受信手段21がタイマ26により計時さ
れた制御信号受信時刻tc と制御信号に乗せられて送信
されてきたプロセス量検出時刻tp との差から伝送遅延
時間Δ=tc −tp を計算する機能を有し、また、計算
された伝送遅延時間Δに応じて、受信された制御信号に
加工を施してアクチュエータ22に出力する機能も有し
ている。
【0019】このような第1実施形態に係る制御システ
ムにおいては、プロセス量や操作量は1チャンネルとは
限らず、制御対象プロセスが多入力多出力系の場合は、
多チャンネルのプロセス量,操作量も有り得る。この第
1実施形態においては、図1に示すように、センサー2
4により最新のプロセス量y(k)が検出される度にタ
イマ26によりプロセス量検出時刻tp が測定される。
プロセス信号送信手段25では、プロセス量検出時刻t
p をプロセス量y(k)と一緒にプロセス信号Sp に乗
せて送信している。
【0020】制御信号送信手段12では、受信されたプ
ロセス信号に含まれるプロセス量検出時刻tp をそのま
ま制御量u(k)と一緒に制御信号Sc に乗せ、再び制
御対象側に送信する。制御信号受信手段21は、制御信
号受信時刻tc をタイマ26で測定し、制御信号受信時
刻tc と制御信号Sc に乗せられたプロセス量検出時刻
tp との差を計算して、伝送遅延時間Δ=tc −tp を
求める。計算された伝送遅延時間Δに応じて、受信した
制御信号Sc に含まれる制御量u(k)に加工を施して
アクチュエータ22に送信する。制御量の加工方法の一
例としては、予めいくつかの伝送遅延時間Δiに対する
修正ゲインki を数値テーブル {Δ1,k1},{Δ2,k2},…,{Δm,km} (1) の形で有し、実際の伝送遅延時間Δに最も近いΔiに対
する修正ゲインki を操作量u(k)に乗ずる、すなわ
ち、 u(k,Δ)=u(k)×ki (2) とする方法がある。
【0021】この第1実施形態に係る制御システムの特
徴は、制御対象20側に設けられたタイマ26を用いて
プロセス量検出時刻tp から操作信号受信時刻tc まで
の実際の伝送遅延時刻Δを、制御量u(k)を制御対象
プロセスに入力する直前に確定できる点にある。したが
って、ネットワークの負荷状況が一時的に急変した場合
でも、制御対象の制御信号入力端側で適切な処置をとる
ことができ、制御系の性能、安定性などを健全な状態に
保つことができる。
【0022】次に、本発明に係る非同期ネットワーク型
制御システムの第2実施形態について図2を用いて説明
する。この第2実施形態に係る制御システムは、第1実
施形態の制御システムに加えて、図2に示すように、制
御量演算手段11が、複数(n種類)の伝送遅延時間Δ
1〜Δnを想定し、それぞれの想定した伝送遅延時間Δ
i (1,…,n)に対し最適な操作量ui (i−1,
…,n)を計算する機能を有すると共に、制御信号送信
手段12では、これら複数の制御量を一括して制御信号
として発信する機能を有している。また、制御対象20
側においても制御信号受信手段21が、制御信号に乗せ
られた複数の想定伝送遅延時間Δi (i−1,…,n)
に対する複数の制御量ui (i−1,…,n)の中か
ら、実際の伝送遅延時間Δ=tc −tp に最も近い想定
伝送遅延時間に対応する制御量uを選択し、それをアク
チュエータに送信する機能を有している。
【0023】伝送遅延時間Δに応じて制御装置10より
送信されてきた制御量を、制御対象20側で加工する詳
細な構成を図2を参照して説明する。図2に示すよう
に、制御量演算手段11は、第1ないし第nまでの複数
(n種類)の伝送遅延時間Δ1〜Δnを予め想定し、そ
れぞれの想定した伝送遅延時間Δi(i=1,…,n)
に対し最適な制御量ui (i=1,…,n)を毎回計算
する第1ないし第nの制御演算部11aないし11nを
備えている。制御信号送信手段12は、それらの複数の
制御量ui (i=1,…,n)とプロセス量検出時刻t
p を符号化する符号化部12aを備えており、この符号
化部12aにより符号化された制御量は、一括された後
プロセス量検出時刻tp と共に制御信号として送信され
る。
【0024】制御対象20側では、制御信号受信手段2
1に設けられた復号化部21aにより制御量ui (i=
1,…,n)とプロセス量検出時刻tp を復号して再現
し、上記第1実施形態における制御信号受信手段21と
同様に、減算器21cにより実際の伝送遅延時間Δ=t
c −tp を計算し、選択部21bでは複数の想定伝送遅
延時間Δi(i=1,…,n)に対する複数の制御量u
i (i=1,…,n)の中から、実際の伝送遅延時間Δ
=tc −tp に最も近い想定伝送遅延時間に対応する制
御量uを選択し、それを図示されないアクチュエータに
出力する。
【0025】この第2実施形態に係る制御システムの特
徴は、遠隔地にある制御装置ではその回の最終的な伝送
遅延時間が確定していないという問題に対し、複数の伝
送遅延時間を予め計算、送信し、制御対象側の操作端で
伝送遅延時間が確定した段階で最も適切な操作量を選択
部21bにおいて選択することにより解決している点で
ある。その結果、毎回伝送遅延時間が大幅に変動する不
安定なネットワークにおいても制御系の動作を健全に保
つことができる。なお、制御量演算手段11において
は、想定した伝送遅延時間Δiに対し、それを制御対象
プロセスに無駄時間要素として付加した動特性モデルに
対する最適な制御演算を行なう。その演算方法は、PI
D(Proportional,Integral,Differential―比例,積
分,微分―)制御演算、スミス補償制御演算、モデル予
測制御演算、最適レギュレータ制御演算、H無限大最適
制御演算など如何なる制御演算手法を選択してもよい。
【0026】次に、本発明の第3実施形態に係る制御シ
ステムについて図3を参照しながら説明する。この第3
実施形態に係る制御システムは、上記第1または第2実
施形態の制御システムの構成に加えて、図3に示すよう
な新たな構成が付加されている。図3において、制御量
演算手段11は、制御量演算部11Aの演算出力に基づ
き、演算式「up =[u(0),u(1),…,u(N
u )]T 」を用いて現時刻からある一定時間先までの最
適制御量応答軌道up を算出する最適制御量応答軌道算
出部11Bを備え、制御信号送信手段12は、その最適
制御量応答軌道を制御信号に乗せて発信する機能を有し
ている。
【0027】制御対象20側においては、制御信号受信
手段21が、受信した制御信号に乗せられた最適制御量
応答軌道up を復号化する復号化部21aと、復号化さ
れた最適制御量応答軌道up を記憶するデータバッファ
21dと、次の制御信号を受信するまでの間、タイマ2
6により計時された時刻tに従って最適制御量応答軌道
up の対応する値を現時刻の制御量として図示されない
アクチュエータに逐次送信する読出部21eを備えてい
る。その他の構成要素については、図1または図2の第
1,第2実施形態の制御システムの構成要素と同じ要素
を用いているので重複説明を省略する。
【0028】この第3実施形態に係る制御システムは、
ネットワークの伝送遅延時間の変動に対するもう一つの
対策として有効である。従来の制御演算では、ある時刻
の制御量u(k)を算出すると、制御対象における制御
信号入力端には0次ホルダと呼ばれる制御量の保持機構
が設けられており、次の制御周期までは制御量を一定値
u(k)のまま保持して制御対象プロセスへ出力し続け
るのが一般的であった。しかし、このような従来の制御
システムでは、ネットワーク負荷が過渡的に増大し、伝
送遅延時間が一時的に長くなった場合、あるいはネット
ワーク自体が一時的にダウンした場合、制御量u(k)
を長時間に渡り出力し続けることになり、制御系の動作
としては必ずしも適切なものではなかった。
【0029】そこで、第3実施形態に係る制御システム
では、図3に示すように、制御装置10において、現時
刻から、制御量が一定値に収束すると共に、ある一定時
間先までの最適操作量応答軌道up =[u(0),u
(1),…,u(Nu )]T を最適制御量応答軌道算出
部11Bにより一度に算出し、制御信号送信手段12に
おいては、その最適制御量応答軌道を符号化部12aで
符号化して一度に制御信号に乗せて発信するようにして
いる。制御対象20側においては、制御信号受信手段2
1に設けられた復号化部21aが受信した制御信号を復
号して最適制御量応答軌道up を再現して、データバッ
ファ21dに記憶する。制御対象20側では次の制御信
号を受信するまでの間、タイマ26の時刻tに従って最
適制御量応答軌道up の対応する値を読出部21eによ
りデータバッファ21dから逐次読み出し、図示されな
いアクチュエータに現時刻における制御量として逐次出
力している。
【0030】この第3実施形態によれば、制御対象の入
力端に従来の0次ホルダ機能の代わりに、最適制御量応
答軌道up =[u(0),u(1),…,u(Nu )]
T を保持する機能を持たせることにより、伝送遅延時間
の一時的な増大に対しても、制御対象側の操作端で制御
量を自立的に出力し続けることができ、制御対象プロセ
スが安定系で、受ける外乱が小さい限りは制御系を最適
な状態に準ずる状態に保つことができる。また、ネット
ワークのダウン等の最悪の事故に対しても、制御対象側
の入力端で制御量を出力し続け、最終的に一定値になっ
た後、それを保持(ホールド)することにより、ネット
ワークの復帰まで制御対象プロセスを安全な状態に保持
することができる。なお、制御量演算手段11における
最適制御量応答軌道up =[u(0),u(1),…,
u(Nu )]T の計算は、制御対象の予測モデルと制御
演算式を組み合わせたシミュレータを制御装置側に設け
ておくことにより、いかなる制御演算方式に対してもシ
ミュレータを実行することができる。これは、制御対象
に対して、オープンループの最適制御量を計算すること
に相当する。
【0031】なお、第3実施形態の制御システムは前記
第2実施形態の制御システムと併用することも可能であ
る。予め想定した複数の伝送遅延時間Δ1〜Δnを想定
し、それぞれの想定した伝送遅延時間Δi(i=1,
…,n)に対し複数の最適制御量応答軌道uip=[ui
(0),ui (1),…,ui (Nu )]T (i=1,
…,n)を毎回計算する。制御信号送信手段12は、こ
れら複数の最適制御量応答軌道とプロセス量検出時刻t
p を符号部12aにより符号化し、一括して制御信号と
して送信する。制御対象側の制御信号受信手段21にお
いては、復号化部21aが受信した制御信号を復号して
複数の最適制御量応答軌道uip=[ui (0),ui
(1),…,ui (Nu )]T (i=1,…,n)とプ
ロセス量検出時刻tp を再現し、図2の減算器21cと
同一構成の減算器により実際の伝送遅延時間Δ=tc −
tp を計算し、選択部21bと同一構成の選択部により
複数の想定伝送遅延時間に対する複数の最適制御量応答
軌道の中から、実際の伝送遅延時間Δ=tc −tp に最
も近い想定伝送遅延時間に対応する最適制御量応答軌道
up =[u(0),u(1),…,u(Nu )]T を選
択し、データバッファ21dに記憶する。制御対象側で
は、次の制御信号を受信するまでの間、タイマ26の時
刻tに従って最適制御量応答軌道up の対応する値を読
出部21eによりデータバッファ21eから逐次読み出
し、現時刻の制御量として図示されないアクチュエータ
に逐次出力する。このように、第2実施形態と第3実施
形態の併用により、伝送遅延時間の変動に対する制御系
の信頼性をさらに高めることができる。
【0032】次に、本発明の第4実施形態に係る制御シ
ステムを図4を用いて説明する。この第4実施形態の制
御システムでは、前記第3実施形態の制御システムに加
えて図5に示す構成を制御装置10側に付加している。
図4に示すように、図示されないプロセス信号送信手段
25は、現在のプロセス量y(k)に、プロセス量検出
時刻tp ,前回の制御量u(k−1),制御信号受信時
刻tc を一緒に乗せたプロセス信号をネットワーク1を
介して送信する機能を有している。制御装置10側にお
いては、制御量演算手段11が、現在のプロセス量y
(k),プロセス量検出時刻tp の過去から現時刻直前
までの履歴データ、前回の制御量u(k−1),制御信
号受信時刻tc の過去から前回までの履歴データを記憶
するデータバッファ11Cと、制御対象プロセスモデル
11Dと、伝送遅延を仮定したネットワークモデル11
Eと、これらのモデル11Dおよび11Eとデータバッ
ファ11Cに格納されている各種のデータとに基づき現
在から未来までのプロセス量の予測応答を演算式「yp
=[y(0),y(1),…,y(Np )]T 」により
算出するプロセス量予測応答軌道算出部11Gと、この
予測応答が指定された目標応答軌道「y* =[y
* (0),y* (1),…,y* (Np )]T 」にでき
るだけ近づく最適制御量の現在から未来までの応答軌道
up =[u(0),u(1),…,u(Nu )]T を求
める制御量最適化部11Kと、この最適化された制御量
に基づいて最適制御量応答軌道算出部11Bと、を有し
ており、プロセス信号受信手段13が新しいプロセス信
号を受信する度に、制御量演算手段11がこれらの制御
量の演算を行ない、現在から一定時間先までの最適制御
量応答軌道up を算出するものである。
【0033】この第4実施形態に係る制御システムにお
ける現在から一定時間先までの最適制御量応答軌道up
を算出する方法は、例えば以下の手順に従う。
【0034】制御対象プロセスのモデルを離散時間伝達
関数で、ネットワークのモデルを無駄時間で表し、それ
らをまとめて と表す。また、(3)式の伝達関数のステップ応答{g
i }およびそれを並べた行列Gを、
【数1】 で定義する。
【0035】まず、予測計算部11Fでは、データバッ
ファ11Cからプロセス量、制御量の履歴データを読み
出し、図5に示す様な履歴曲線としてプロットする。こ
の履歴曲線を再び一定周期でサンプリングすることによ
り、定周期の履歴データy(k−No ),…,y(k)
およびu(k−No ),…,u(k−1)を得る。これ
を予測式(3)式に逐次代入することにより、プロセス
量の予測応答yp =[y(0),y(1),…,y(N
p )]T を計算する。次に、制御量最適化機能3.1e
では予め設定された目標応答軌道y* =[y* (0),
* (1),…,y* (Np )]T とプロセス量の予測
応答yp から以下の計算で最適操作量応答軌道up を求
める。
【0036】 Δup =[GT G+λI]-1T (y* −yp ) =[Δu(k),Δu(k+1),…,Δu(k+Nu−1)]T u(k)=u(k−1)+Δu(k) u(k+1)=u(k)+Δu(k+1) (5) … u(k+Nu−1)=u(k+Nu−2)+Δu(k+Nu−1) up =[u(k),u(k+1),…,u(k+Nu −1)]T ここでは、IはNu ×Nu の単位行列である。この制御
演算は、評価関数 を最小化する最適制御則に相当する。
【0037】この手段により、制御対象プロセスの動特
性およびネットワークの伝送遅延時間を考慮した最適な
制御量応答軌道を少ない計算量で求めることができ、前
述の第3実施形態に係る制御システムの効果を最大限に
引き出すことができる。
【0038】次に、本発明の第5実施形態に係る制御シ
ステムについて説明する。第5実施形態は、前記第1,
第2の実施形態の構成に加えて、制御対象20側に図6
に示すような構成を設けた点に特徴を有する。すなわ
ち、この第5実施形態に係る制御システムは、プロセス
量検出時刻tp と制御信号受信時刻tc とを測定して記
憶し、過去から現在までの平均伝送遅延時間Δaveあ
るいは伝送遅延時間の確率分布関数Φ(Δ)を推定し、
推定された平均伝送遅延時間Δaveあるいは伝送遅延
時間の確率分布関数Φ(Δ)を制御信号受信手段におけ
る制御量の加工に用いたり、あるいは、プロセス信号送
信手段において、制御装置10側に送信する機能を有
し、制御量演算手段において、受信されたプロセス信号
に乗せられてきた平均伝送遅延時間Δaveあるいは伝
送遅延時間の確率分布関数Φ(Δ)に応じて制御演算を
行なうものである。
【0039】図6を参照しながら、第5実施形態に係る
制御システムの具体的な構成について説明する。図6に
おいて、制御対象20は、ネットワーク1を介して制御
装置から送信されてきた制御信号を受信する制御信号受
信手段21と、制御信号に乗せられて制御装置を介して
送られてきたプロセス量検出時刻に応じて伝送遅延時間
を推定する伝送遅延時間推定手段30と、制御信号受信
手段21の出力に応じて制御対象プロセスを駆動制御す
るアクチュエータ22と、アクチュエータ22の駆動力
により駆動される制御対象プロセス23と、制御対象プ
ロセス23のプロセス量を検出する検出手段としてのセ
ンサ24と、センサ24のプロセス量検出時刻を計時す
るタイマ26と、センサ24により検出されたプロセス
量,タイマ26により計時された検出時刻,伝送遅延時
間推定手段30の出力である平均値と遅延時間確率分布
を入力してプロセス信号としてネットワーク1を介して
制御装置に出力するプロセス信号送信手段25と、を備
えている。
【0040】伝送遅延時間推定手段30は、制御信号の
受信時刻を計時するタイマ31と、制御信号受信時刻か
らプロセス信号検出時刻を減算する減算器32と、減算
器32の出力である伝送遅延時間実測値を記憶するデー
タバッファ33と、データバッファ33に格納されてい
る過去から前回までの伝送時間の平均値を計算する平均
値計算部34と、過去から現在までの遅延時間の確率分
布関数を推定する遅延時間確率分布関数計算部35と、
を備えている。
【0041】上記構成における伝送遅延時間推定手段3
0の動作を説明する。この推定手段30は、タイマ2
6,31によりそれぞれプロセス量検出時刻tp と制御
信号受信時刻tc とを測定してデータバッファ33に記
憶し、過去から現在までの平均伝送遅延時間Δaveま
たは伝送遅延時間の確率分布関数Φ(Δ)を推定する。
実際には、図2と同様の手順で、制御信号受信手段21
が新しい制御信号を受信するタイミングで、タイマ2
6,31にトリガ信号を送り、制御量受信時刻tcを測
定する。また、制御信号に乗せられた前回のプロセス信
号検出時刻tp を復号し減算器32で伝送遅延時間Δ=
tc −tp を計算する。データバッファ33では過去か
ら前回までのM個の伝送遅延時間Δ(k−M),Δ(k
−M+1),…,Δ(k−1)を逐次記憶する。遅延時
間確率分布計算部35では、これらのデータのヒストグ
ラム(頻度分布グラフ)を作成して、逐次更新しなが
ら、その結果を近似的な遅延時間の確率分布関数Φ
(Δ)として出力する。平均値計算部34では、これら
のデータの加算平均値 を逐次計算して出力する。この演算結果である伝送遅延
時間の平均値Δaveあるいは伝送遅延時間の確率分布
関数Φ(Δ)は、制御信号受信手段21に送信され、こ
こで制御量の加工に用いられることが可能である。ある
いは、プロセス信号送信手段25に送信され、プロセス
信号に乗せて制御装置側の制御量演算手段11により利
用される。具体的には、第3実施形態の制御システムに
おいては、想定する伝送遅延時間Δ1,…,ΔNの範囲
を確率分布関数Φ(Δ)に従い調整する。例えば電送遅
延時間Δの分布の95%以上をカバーするように、その
範囲を定める。第4実施形態に係る制御システムにおい
て、ネットワークモデルすなわち予測式(3)の無駄時
間ステップ数dに反映される。
【0042】このようにして、ネットワークの負荷変動
による伝送遅延時間の変動にある程度追従しながら、そ
の統計量を推定し、各制御演算で用いることにより、各
制御演算手段を適切に動作させることができる。
【0043】次に、本発明の第6実施形態に係る制御シ
ステムについて図7,図8を用いて説明する。第6実施
形態に係る制御システムは、図7に示すように、複数の
例えば第1,第2,第3の制御対象20A,20B,2
0Cと1つの制御装置10とが、それぞれネットワーク
1A,1B,1Cによりスター結線状に双方向に接続さ
れたものを想定する。ここで、制御システムの具体的な
構成は、図8に示すように、制御装置10を中心に第1
の制御対象20A,第2の制御対象20Bから第nの制
御対象20Nまでが個別のネットワークを介して接続さ
れている。
【0044】図8において、制御装置10は、それぞれ
のネットワークを介して個々の制御対象から送信されて
くるプロセス信号を受信するプロセス信号受信手段13
と、目標値と受信されたプロセス信号とに応じて制御対
象プロセスの制御量を演算する制御量演算手段40と、
制御量演算手段40により演算された制御量を含む制御
信号を送信する制御信号送信手段12と、を備えてい
る。制御量演算手段40はプロセス信号受信手段13を
介して受信されたそれぞれの制御対象からのプロセス信
号に含まれる各種の情報を格納するデータバッファ41
と、制御対象プロセスモデル格納部42,ネットワーク
モデル格納部43,制御対象プロセス間相互干渉モデル
格納部44と、バッファ41および各格納部42〜44
に格納された各種のデータと制御対象プロセスモデル,
ネットワークモデル,制御対象プロセス間相互干渉モデ
ル等に基づいて予測計算を行なう予測計算部45と、予
測計算部45より出力されたプロセス量予測応答軌道
(y*p)46と格納部46からの目標応答軌道y* とに
応じて制御量を最適化して最適制御量応答軌道(u* )
49を出力する制御量最適化部48と、を備えている。
制御量最適化部48より出力された最適制御量応答軌道
(u* )49は、制御信号送信手段12によりそれぞれ
のネットワークを介してそれぞれの制御対象に制御信号
Sc1,Sc2,Scnとして送信される。
【0045】図8において、第1ないし第nの制御対象
20A〜20Nのそれぞれは、図1に示す第1実施形態
に係る制御システムにおける制御対象20と同一構成を
有するので、各構成要素に図1と同一符号を付すことに
より重複説明を省略する。ただし、図1の構成と異なる
点は、それぞれの制御対象プロセス23間に相互干渉が
見られることである。
【0046】上記構成において、制御量演算手段40
は、上記第4実施形態の構成に加えて複数の制御対象プ
ロセスのモデル,これらのプロセス間の相互干渉の影響
を相互干渉モデル,伝送遅延を仮定した複数のネットワ
ークのモデルと、これらのモデルと過去から現在までの
複数のプロセス量yi =[yi (k−No ),yi (k
−No +1),…,yi (k)]T 、複数の制御量ui
=[ui (k−No ),ui (k−No +1),…,u
i (k−1)]T (ただし、i=1〜n)の履歴データ
に基づき現在から未来までの複数のプロセス量の予測応
答を算出する予測計算部45を備えている。また、制御
量演算手段40は、それぞれのプロセス量の予測応答y
ip=[yi (0),yi (1),…,yi (Np )]T
(i=1,…,n)が、それぞれに対応する指定された
目標応答軌道yi*=[yi*(0),yi*(1),…,y
i*(Np )]T (i=1,…,n)にできるだけ近づけ
るように、最適制御量の現在から未来までの応答軌道u
ip=[ui (0),ui (1),…,ui (Nu )]T
(i=1,…,n)をそれぞれ求める制御量最適化部4
8をも有している。ここで、制御量最適化部48は複数
のプロセス信号のうち何れか1つの新しいプロセス信号
をプロセス信号受信手段13が受信する度にこれらの制
御演算を行ない、それぞれの制御対象に対する現在から
一定時間先までの最適制御量応答軌道uip=[ui
(0),ui (1),…,ui (Nu )]T(ただし、
i=1,…,n)を算出しており、制御信号送信手段1
2は、それぞれの制御対象に向けて送信している。
【0047】この第6実施形態に係る制御システムをさ
らに詳細に説明すると、前記制御量演算手段40におけ
る演算方法は、例えば以下の手順に従う。以下では表記
の便宜上、制御対象の数を上記のn個の代わりにp個で
あるとする。それぞれの制御対象に対応する制御量をu
i 、プロセス量をyi とする。制御対象プロセスのモデ
ルを離散時間伝達関数で、ネットワークのモデルを無駄
時間で表し、それらをまとめて と表す。ただし、Gii(z-1)は制御対象プロセスモデ
ル42、その中でz-diiの項は伝送遅延時間を想定した
ネットワークモデル43、Gij(z-1)、i≠jは制御
対象プロセス間相互干渉モデル44に相当する。また、
上記式(8)の伝達関数のステップ応答{giji}およ
びそれを並べた行列Gを で定義する。まず、予測計算部45は、データバッファ
41からプロセス量、制御量の履歴データを読み出し、
図5に示すような履歴曲線としてプロットする。これを
再び一定周期でサンプリングすることにより定周期の履
歴データyi (k−No ),…,yi (k),(i=
1,…,p)およびui (k−No …,ui(k−
1),(i=1,…,p)を得る。これを予測式(8)
式に逐次代入することにより、それぞれのプロセス量の
予測応答yip=[yi (0),yi (1),…,yi
(Np )]T (i=1,…,p)の要素を並べ替えてま
とめたプロセス量予測応答ベクトル yp =[y1 (0),…,yp (0),…,y1 (Np ), …,yp (Np )]T (10) を逐次計算する。次に、制御量最適化部48はそれぞれ
に対応して指定された目標応答軌道yi*=[yi
*(0),yi*(1),…,yi*(Np )]T (i=
1,…,p)の要素を並べ替えてまとめた目標応答軌道
ベクトル y* =[yi*(0),…,yp*(1),…,y1*(Np ), …,yp*(Np )]T (11) を用意する。そして、プロセス量予測応答ベクトルyp
と目標応答軌道ベクトルy* から以下の計算により最適
操作量応答軌道uip=[ui (0),ui (1),…,
ui (Nu )]T (i=1,…,p)を逐次計算する。
【0048】 Δup =[GT G+λI]-1T (y* −yp ) =[Δu1(k),…,Δup(k),…,Δu1 (k+Nu−1), …,Δup (k+Nu−1)]T ui (k)=ui (k−1)+Δui (k) ui (k+1)=ui (k)+Δui (k+) (12) … ui (k+Nu −1)=ui (k+Nu −2)+Δui (k+Nu −1) uip=[ui (k),ui (k+1),…,ui (k+Nu −1)]T (i=1,…,p) ここでは、Iは(p・Nu )×(p・Nu )の単位行列
である。この制御演算は、評価関数 を最小化する最適制御則に相当する。
【0049】以上説明した第1ないし第6実施形態によ
り、例えば電力系統システムや水道・ガス配管網のよう
に、複数の制御対象あるいはその入力端、プロセス量観
測端が遠隔地に分散し、かつ相互干渉のある場合に対し
ても、制御対象プロセス、相互干渉、ネットワークの動
特性を考慮して、最適なネットワーク型制御システムを
構成することができる。なお、上記第1ないし第6実施
形態に係る制御システムは複合的に組み合わせて実施す
ることも可能である。
【0050】次に、本発明の第7実施形態としての非同
期ネットワーク型制御システムにおけるプロセス管理方
法について、図9を用いて説明する。この第7実施形態
に係るプロセス管理方法は、非同期ネットワークを介し
て制御装置から送信された制御信号を制御対象側で受信
し、この制御信号に基づいて制御対象における各種のプ
ロセスを駆動し、そのプロセス量を検出して前記非同期
ネットワークを介して前記制御装置側にプロセス信号を
送信し、前記制御装置が受信したプロセス信号に基づい
て制御量を演算することにより前記制御対象における各
種のプロセスを管理するものである。
【0051】図9に示すように第7実施形態に係るプロ
セス管理方法は、ステップST1で入力された制御目標値
と、ステップST2で入力された実際の検出プロセス量と
に基づいて所定のプロセスの制御量がステップST3にお
いて演算される。この際、後述する第8実施形態に係る
プロセス管理方法のように、所定のプロセスを起動する
場合には実際のプロセス量の入力は無いので制御目標値
が制御対象における各種のプロセスを実行するための制
御量としてそのまま出力される。
【0052】次に、ステップST4で入力されたプロセス
量検出時刻を演算された前記制御量に乗せてプロセス量
検出時刻とを含む制御信号を生成する(ステップST
3)。このときも、所定のプロセスを起動する場合に
は、プロセス量の入力は無いので、プロセス量検出時刻
が付加されない制御信号が生成されることになる。この
制御信号は、非同期ネットワークを介して制御装置から
制御対象に向けて送信される(ステップST6)。制御対
象側では、非同期ネットワークを介して送信されてきた
制御信号を受信すると共にその受信時刻を計時する(ス
テップSST7)。
【0053】制御対象側においては、計時された制御信
号受信時刻と制御信号に乗せられて送信されてきたプロ
セス量検出時刻との差を求めて伝送遅延時間を算出(ス
テップST8)し、算出された伝送遅延時間に応じて制御
信号に含まれている制御量を加工することにより制御量
を修正(ステップST9)する。この修正された制御量は
駆動手段としてのアクチュエータに送られて、アクチュ
エータは修正された制御量に応じて駆動量を調整して所
定のプロセスを実行させる(ステップST10)。実行され
ている所定のプロセスのプロセス量はステップST11によ
り検出されると共に、その検出時刻もステップST12にお
いて計時される。
【0054】ステップST11で検出されたプロセス量と、
ステップST12で計時されたプロセス量検出時刻とは合成
されて、両者を含むプロセス信号が生成され、非同期ネ
ットワークを介して制御対象から制御装置に向けて送信
される(ステップST13)。最後に、所定のプロセスを終
了するか否かが判断され(ステップST14)、所定のプロ
セスを終了してもよい場合にはプロセス管理ルーチンが
終了するが、プロセスを継続して実行する場合には、所
定時間毎にプロセス量を検出すると共にその検出時刻も
計時されて上記ステップST3以降の処理ルーチンがルー
プ状に実行される。
【0055】なお、上記第7実施形態のプロセス管理方
法は、上述した第1実施形態に係る非同期ネットワーク
型制御システムの構成に対応するプロセス管理ルーチン
であり、第2ないし第6実施形態に係る制御システムに
ついてもそれぞれの構成に対応するように変形変更され
たプロセス管理方法の提案を妨げるものではない。ま
た、上記第7実施形態でも付言したように、所定のプロ
セスを起動するときと、一旦起動された所定のプロセス
の実行を継続する場合とで、処理ルーチンを多少変更す
ることを妨げるものでもない。
【0056】図10は、プロセスを起動する際とプロセ
スの実行を継続する際とを分けて説明する第8実施形態
に係る非同期ネットワーク型制御システムにおけるプロ
セス管理方法を示すフローチャートである。図10にお
いて、第8実施形態に係るプロセス管理方法は、ステッ
プST21で入力された制御目標値に基づいて制御対象にお
けるプロセス起動のための制御量を制御装置側で演算し
(ステップST22)、この制御量を含む制御信号を非同期
型ネットワークを介して制御装置から制御対象に向けて
送信する。制御装置から送信されてきた制御信号は、制
御対象で受信され(ステップST23)、この制御信号に含
まれる制御量に基づいてアクチュエータが駆動されて所
定のプロセスが起動され、実行される。
【0057】実行された所定のプロセスのプロセス量は
検出手段としてのセンサにより検出されると共に、計時
手段としてのタイマによりその検出時刻が計時される
(ステップST25)。検出されたプロセス量およびその検
出時刻は、プロセス信号送信手段において合成されてプ
ロセス信号となり、非同期ネットワークを介して制御対
象から制御装置に向けて送信される(ステップST26)。
制御装置側で受信されたプロセス信号は、プロセス量と
プロセス量検出時刻とに分離され、受信されたプロセス
量と前記目標制御量とに応じてプロセスを継続するため
の制御量が演算される(ステップST27)。受信されたプ
ロセス信号から分離されたプロセス量検出時刻は、演算
された制御量と合成されて制御信号となり、制御装置か
ら非同期ネットワークを介して制御対象に送信される
(ステップST28)。
【0058】制御対象では、ステップST23と同様にステ
ップST29において制御信号を受信するが、このステップ
ST29では同時に制御信号の受信時刻が計時される。計時
された受信時刻は、プロセス信号および制御信号に乗せ
られて制御対象・非同期ネットワーク・制御装置・非同
期ネットワークを介して再び制御対象に戻されたプロセ
ス量検出時刻との間の差を求め、この差より伝送遅延時
間が算出される(ステップST30)。制御対象では、算出
された伝送遅延時間に応じて制御装置から送信信号に乗
せられて送信されてきた制御量を加工して修正された制
御量を作成する(ステップST31)。駆動手段としてのア
クチュエータは、この修正された制御量に従って駆動さ
れ所定のプロセスを継続して実行する(ステップST3
2)。
【0059】この第8実施形態に係るプロセス管理方法
では一連のプロセスが継続されて実行された後は、セン
サ等の検出手段により一定時間毎に、または所定の変化
量の範囲を外れる度毎に、プロセス量の検出が行なわれ
ると共に、タイマ等の計時手段によりプロセス量の検出
時刻が計時され、ステップST32からステップST25に戻
り、その後はステップST25ないしステップST32の処理ル
ーチンが繰り返される。所定のプロセスの処理を終了す
べき制御信号が受信されると、プロセス管理ルーチンは
終了することになる。
【0060】最後に、第9実施形態に係る非同期ネット
ワーク型制御システムにおけるプロセス管理プログラム
を記録した記録媒体について図11,図12を参照しな
がら説明する。この第9実施形態に係るプロセス管理プ
ログラムを記録した記録媒体は、図11に示すようなコ
ンピュータシステム50に搭載された記録媒体駆動装置
により読み出されて制御システムのプロセス管理に用い
られている。コンピュータシステム50は、図11に示
すように、ミニータワー等の筐体に収納されたコンピュ
ータ本体51と、CRT(Cathode Ray Tube―陰極線管
―),プラズマディスプレイ,液晶表示装置(LCD―
Liquid Crystal Display―)等の表示装置52と、記録
出力装置としてのプリンタ53と、入力装置としてのキ
ーボード54aおよびマウス54bと、フロッピーディ
スクドライブ装置56と、CD−ROMドライブ装置5
7と、を備えている。
【0061】これらの構成をブロック表示すると、図1
2に示すように、コンピュータ本体51が収納された筐
体内には、RAM(Random Access Memory)等よりなる
内部メモリ55と、ハードディスクドライブユニット5
8等の外部メモリがさらに設けられている。本第9実施
形態に係るプロセス管理プログラムが記録されたフロッ
ピーディスク61は、図11に示すように、フロッピー
ディスクドライブ装置56のスロットに挿入されて所定
のアプリケーションプログラムに基づいて読み出し可能
である。なお、プログラムを記録した記録媒体としては
フロッピーディスク61のみに限られず、CD−ROM
(Read Only Memory)62であってもよい。また、記録
媒体は、図示しないMO(Magneto Optical)ディス
ク,光ディスク,DVD(Digital Versatile Disk)等
であってもよい。
【0062】第9実施形態に係る記録媒体に記録された
コンピュータ等により読み出し可能なプロセス管理プロ
グラムは、第7,第8実施形態に係るプロセス管理方法
に説明された図9,図10のようなステップをコンピュ
ータプログラム形式により記録したものであり、ここで
は図示による重複説明を割愛してその手順のみ以下に説
明する。
【0063】すなわち、第9実施形態に係るプロセス管
理プログラムを記録した記録媒体は非同期ネットワーク
を介して制御装置から送信された制御信号を制御対象側
で受信し、この制御信号に基づいて制御対象における各
種のプロセスを駆動し、そのプロセス量を検出して前記
非同期ネットワークを介して前記制御装置側にプロセス
信号を送信し、前記制御装置が受信したプロセス信号に
基づいて制御量を演算することにより前記制御対象にお
ける各種のプロセスを管理するものであり、そのプログ
ラムとしては、制御目標値と制御対象で予め検出されて
いた実際のプロセス量とに応じて制御対象における各種
のプロセスを実行するための制御量を演算する手順と、
演算された前記制御量と前記制御対象から予め送られて
きていたプロセス量検出時刻とを含む制御信号を生成す
る手順と、前記非同期ネットワークを介して前記制御信
号を前記制御対象へ送信する手順と、前記制御対象にお
ける前記制御信号の受信時刻を計時する手順と、前記制
御信号受信時刻と前記プロセス量検出時刻との差から伝
送遅延時間を算出する手順と、算出された伝送遅延時間
に応じて前記制御信号に含まれている前記制御量を修正
する手順と、修正された制御量に従って駆動手段を駆動
させて所定のプロセスを実行する手順と、実行されてい
る前記所定のプロセス量と検出すると共にこのプロセス
量の検出時刻を計時する手順と、検出された前記プロセ
ス量と計時された前記プロセス量検出時刻とを含む前記
プロセス信号を生成して前記制御装置に送信する手順
と、が記録され、このプログラムをコンピュータに実行
させて、非同期ネットワーク型制御システムにおける制
御対象のプロセスが管理されている。
【0064】上記手順を含むプログラムが記録された記
録媒体は、フロッピディスクドライブ装置、CD−RO
Mドライブ装置、DVD−ROMドライブ装置等のディ
スク用スロットに挿入されて、所定の手順によりプログ
ラムがコンピュータ本体51内にインストールされる。
コンピュータ51にインストールされたプログラムは、
オペレータ等の所定の操作により表示装置52にプロセ
ス管理手順の表示を行ない、キーボード54aおよびマ
ウス54b等の入力装置を介してオペレータとの間で対
話的に入力動作が行なわれ、プロセス管理が行なわれる
ことになる。
【0065】
【発明の効果】本発明の個々の発明に対する作用効果と
しては、まず、ランダムに変動するネットワークの伝送
遅延時間を制御量を制御対象プロセスへ入力する直前に
正確に検知し、制御量を適切に加工することにより、伝
送遅延時間の不規則、大幅な変動に対し制御系の動作を
健全に保つことができる。
【0066】また、ネットワーク負荷の急変等で通信が
一時的に途絶えても、制御量受信機能がそれまでの受信
情報に基づく最適な制御量応答軌道を時刻に従って出力
し続けるので、制御対象プロセスが大幅な外乱を受けな
い限りは、プロセス量を近似的に最適に制御でき、結果
としてネットワークの突発的・一時的事故に対し信頼性
の高い制御系を実現できる。
【0067】さらに、ネットワークの各時刻での負荷状
況に応じた平均的な伝送遅延時間または、その確率分布
を推定し、制御演算や制御量の加工に用いることによ
り、それぞれの手段の動作を適切に保つことができる。
【0068】さらに、例えば電力系統システムや水道・
ガス配管網のように、複数の制御対象あいるはその制御
入力端や、プロセス量観測端が遠隔地に分散しており、
かつ相互干渉のある場合に対しても、同様のネットワー
ク型制御システムを構成することができる。
【0069】これらの種々の効果により、結果的に以下
の効果も得られる。 (1)安価で汎用的な非同期ネットワークを制御システ
ムに利用でき、経済性、保守性の点で優れている。 (2)現実な実時間性を確保しなくても制御システムが
正常に動作するので、ネットワークシステムのトラブル
に対し、制御系の信頼性が高まる。 (3)公衆回線やインターネットなどの遠隔型の非同期
ネットワークシステムを介して制御対象プロセスと制御
装置を結合することができるので、生産プラントや工場
と操作ステーション、オペレーションルームを別の場所
に設置することが可能になる。この結果、石油化学プラ
ントを原油生産現場や原産国に設置し、制御装置を含め
たオペレーションオフィスを都市部や別の国に設置する
ことが可能になる。また、ある工場に対する制御ステー
ションを標準時間が8時間ずつずれた3か国に設置し、
8時間おきに切り替えることで、3交代勤務なしに工場
の24時間連続操業が可能になる。
【0070】このように、本発明によれば、プラント運
用形態の自由度が大きくなり、全体の運用コスト低減、
運用効率化、プラント技術者、制御技術者、運転技術者
の集中配置などを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る非同期ネットワー
ク型制御システムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る非同期ネットワー
ク型制御システムの構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3実施形態に係る非同期ネットワー
ク型制御システムの構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第4実施形態に係る最適操作量応答軌
道を用いた制御システムの構成を示すブロック図。
【図5】第4実施形態におけるプロセス量、操作量の履
歴データと予測応答軌道との関係を示す特性図。
【図6】本発明の第5実施形態に係る非同期ネットワー
ク型制御システムの構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第6実施形態に係る複数の制御対象に
対する非同期ネットワーク型制御システムの全体構成を
示すブロック図。
【図8】第6実施形態の複数の制御対象に対するネット
ワーク型制御システムの詳細な構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第7実施形態に係る非同期ネットワー
ク型制御システムにおけるプロセス管理方法を示すフロ
ーチャート。
【図10】本発明の第8実施形態に係る非同期ネットワ
ーク型制御システムにおけるプロセス管理方法を示すフ
ローチャート。
【図11】本発明の第9実施形態に係るプロセス管理プ
ログラムを記録した記録媒体からプログラムを読み出す
ためのコンピュータシステムを示す斜視図。
【図12】第9実施形態に係る記録媒体を読み出すため
のコンピュータシステムを示すブロック図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 非同期ネットワーク 10 制御装置 11,40 制御量演算手段 11A 制御量演算部 11B 最適制御量応答軌道算出部 11C,41 データバッファ 11D,42 制御対象プロセスモデル格納部 11E,43 ネットワークモデル格納部 11F 予測計算部 11G プロセス量予測応答軌道算出部 11H 目標応答軌道算出部 11K 制御量最適化部 12 制御信号送信手段 12a 符号化部 13 プロセス信号受信手段 20,20A,20B,20C 制御対象 21a 復号化部 21b 選択部 21c 減算器 21d データバッファ 21e 読出部 21 制御信号受信手段 22 駆動手段(アクチュエータ) 23 制御対象プロセス 24 プロセス量検出手段(センサ) 25 プロセス信号送信機能 26,31 計時手段(タイマ) 31 伝送遅延時間推定機能 32 減算器 33 データバッファ 34 平均値計算部 35 遅延時間確率分布計算部 44 制御対象プロセス間相互干渉モデル格納部 50 コンピュータシステム 61 記録媒体(フロッピーディスク) 62 記録媒体(CD−ROM)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非同期ネットワークを介して制御装置から
    送信された制御信号を制御対象側で受信し、この制御信
    号に基づいて制御対象における各種のプロセスを駆動
    し、そのプロセス量を検出して前記非同期ネットワーク
    を介して前記制御装置側にプロセス信号を送信し、前記
    制御装置が受信したプロセス信号に基づいて制御量を演
    算する非同期ネットワーク型制御システムにおいて、 前記制御装置は、前記プロセス信号を受信するプロセス
    信号受信手段と、このプロセス信号に基づいて前記制御
    対象側の前記プロセスの制御量を演算する制御量演算手
    段と、演算された前記制御量を含む制御信号を前記ネッ
    トワークを介して前記制御対象に送信する制御信号送信
    手段と、を備え、 前記制御対象は、前記ネットワークを介して送信されて
    きた前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、前記
    制御信号に含まれる制御量に基づいて前記制御対象の各
    種のプロセスを駆動する駆動手段と、駆動された前記各
    種プロセスのプロセス量を検出する検出手段と、検出さ
    れた前記プロセス量を含むプロセス信号を前記ネットワ
    ークを介して前記制御装置に送信するプロセス信号送信
    手段と、前記プロセス量の検出時刻と前記制御信号の受
    信時刻を計時する計時手段と、を備えると共に、 前記プロセス信号送信手段は、前記計時手段により計時
    された前記プロセス量の検出時刻を前記プロセス信号に
    含ませて前記制御装置に送信し、前記制御信号送信手段
    は、受信された前記プロセス量の検出時刻を前記制御信
    号に含ませて前記制御対象に送信し、前記制御信号受信
    手段は、前記計時手段により計時された前記制御信号受
    信時刻と前記制御信号に乗せられてきた前記プロセス量
    の検出時刻との差から伝送遅延時間を計算すると共にこ
    の計算された伝送遅延時間に応じて受信した前記制御信
    号に含まれる制御量に加工を施して修正された制御量を
    前記駆動手段に出力することを特徴とする非同期ネット
    ワーク型制御システム。
  2. 【請求項2】前記制御量演算手段は複数の想定伝送遅延
    時間を設定すると共にそれぞれの想定伝送遅延時間に対
    応する最適な制御量を演算し、前記制御信号送信手段は
    これら複数の制御量を一括して制御信号として送信し、
    前記制御信号受信手段は前記制御信号に乗せられた複数
    の想定伝送遅延時間に対する制御量の中から実際の伝送
    遅延時間に最も近い想定伝送遅延時間に対応する制御量
    を選択してこの選択された制御量を前記修正された制御
    量として前記駆動手段に出力することを特徴とする請求
    項1に記載の非同期ネットワーク型制御システム。
  3. 【請求項3】前記制御量演算手段は現時刻から一定時間
    先までの最適制御量応答軌道を演算し、前記制御信号送
    信手段は前記最適制御量応答軌道を前記制御信号に乗せ
    て送信し、前記制御信号受信手段は受信した制御信号に
    乗せられてきた前記最適制御量応答軌道を記憶すると共
    に次の制御信号が受信されるまでの間に前記計時手段の
    計時する時刻に従って最適制御量応答軌道の値を前記修
    正された制御量として前記駆動手段に逐次に出力するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の非同期ネットワーク型
    制御システム。
  4. 【請求項4】前記プロセス信号送信手段は、プロセス
    量,プロセス量検出時刻に加えて、前回の制御量,制御
    信号受信時刻を合成して前記プロセス信号に乗せて送信
    すると共に、 前記制御量演算手段は、制御対象プロセスのモデルおよ
    び伝送遅延を仮定したネットワークのモデルを保持する
    モデル保持部と、プロセス量およびプロセス量検出時刻
    の過去から現時刻の直前までの履歴データ,制御量およ
    び制御信号受信時刻の過去から前回までの履歴データを
    記憶するデータバッファと、前記モデル保持手段に保持
    されたモデルとデータバッファに記憶されたプロセス
    量,制御量の履歴データとに基づいて現在から未来にか
    けてのプロセス量予測応答を算出する予測計算部と、前
    記予測計算手段により算出された予測応答が予め設定さ
    れた目標応答軌道に可及的に接近する最適制御量の現在
    から未来にかけての応答軌道を求めると共に新たなプロ
    セス信号を受信する度にそのプロセスに関連する各種の
    演算を繰り返し現在から一定時間先までの最適制御量応
    答軌道を算出する制御量最適化部と、を備えることを特
    徴とする請求項3に記載の非同期ネットワーク型制御シ
    ステム。
  5. 【請求項5】1つの前記制御装置に対して複数の前記制
    御対象が前記ネットワークを介してスター結線状に双方
    向に接続されると共に、 前記制御装置は、前記複数の制御対象からのプロセス信
    号を受信するプロセス信号受手段と、前記複数の制御対
    象に対して複数の制御信号を演算する制御量演算手段
    と、前記複数の制御信号を前記ネットワークを介して前
    記複数の制御対象に設けられたそれぞれの制御信号受信
    手段へ向けて送信する制御信号送信手段とを備え、 前記制御量演算手段は、前記複数の制御対象プロセスの
    モデル,これらのプロセス間の相互干渉の影響を表す相
    互干渉モデル,伝送遅延を仮定した複数のネットワーク
    のモデル,これらのモデルと過去から現在までの複数の
    プロセス量,複数の制御量の履歴データに基づき過去か
    ら未来までの複数のプロセス量の予測応答を算出する予
    測計算部と、それぞれのプロセス量の予測応答が、それ
    ぞれに対応する指定された目標応答軌道に可及的に接近
    するそれぞれの最適操作量の現在から未来までの応答軌
    道を求める操作量最適化部と、を有し、複数のプロセス
    信号のうち、いずれか一つの新しいプロセス信号を受信
    する度にこれらの機能による演算を行ない、それぞれの
    制御量に対する現在から一定時間先までの最適制御量量
    応答軌道を算出して、前記制御信号送信手段を介して、
    それぞれの制御対象に向けて発信することを特徴とする
    請求項4に記載の非同期ネットワーク型制御システム。
  6. 【請求項6】前記制御対象は、プロセス量検出時刻と制
    御量受信時刻を測定,記憶して過去から現在に至るまで
    の平均伝送遅延時間または伝送遅延時間の確率分布関数
    を推定すると共にこの推定された平均伝送遅延時間また
    は伝送遅延時間の確率分布関数を前記制御信号受信手段
    および前記プロセス信号送信手段に出力する伝送遅延時
    間推定手段と、入力された平均伝送遅延時間または伝送
    遅延時間の確率分布関数を用いて受信された前記制御信
    号を加工する前記制御信号受信手段と、を備えると共
    に、前記制御装置は、プロセス信号に乗せられて送信さ
    れてきた平均伝送遅延時間または伝送遅延時間の確率分
    布関数に応じて制御量の演算を行なう前記制御量演算手
    段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の非同期ネットワーク型制御システム。
  7. 【請求項7】非同期ネットワークを介して制御装置から
    送信された制御信号を制御対象側で受信し、この制御信
    号に基づいて制御対象における各種のプロセスを駆動
    し、そのプロセス量を検出して前記非同期ネットワーク
    を介して前記制御装置側にプロセス信号を送信し、前記
    制御装置が受信したプロセス信号に基づいて制御量を演
    算することにより前記制御対象における各種のプロセス
    を管理するプロセス管理方法において、 制御目標値と制御対象で予め検出されていた実際のプロ
    セス量とに応じて制御対象における各種のプロセスを実
    行するための制御量を演算するステップと、 演算された前記制御量と前記制御対象から予め送られて
    きていたプロセス量検出時刻とを含む制御信号を生成す
    るステップと、 前記非同期ネットワークを介して前記制御信号を前記制
    御対象へ送信するステップと、 前記制御対象における前記制御信号の受信時刻を計時す
    るステップと、 前記制御信号受信時刻と前記プロセス量検出時刻との差
    から伝送遅延時間を算出するステップと、 算出された伝送遅延時間に応じて前記制御信号に含まれ
    ている前記制御量を修正するステップと、 修正された制御量に従って駆動手段を駆動させて所定の
    プロセスを実行するステップと、 実行されている前記所定のプロセス量と検出すると共に
    このプロセス量の検出時刻を計時するステップと、 検出された前記プロセス量と計時された前記プロセス量
    検出時刻とを含む前記プロセス信号を生成して前記制御
    装置に送信するステップと、 を備えることを特徴とする非同期ネットワーク型制御シ
    ステムにおけるプロセス管理方法。
  8. 【請求項8】非同期ネットワークを介して制御装置から
    送信された制御信号を制御対象側で受信し、この制御信
    号に基づいて制御対象における各種のプロセスを駆動
    し、そのプロセス量を検出して前記非同期ネットワーク
    を介して前記制御装置側にプロセス信号を送信し、前記
    制御装置が受信したプロセス信号に基づいて制御量を演
    算することにより前記制御対象における各種のプロセス
    を管理するプロセス管理プログラムを記録した記録媒体
    において、 制御目標値と制御対象で予め検出されていた実際のプロ
    セス量とに応じて制御対象における各種のプロセスを実
    行するための制御量を演算する手順と、 演算された前記制御量と前記制御対象から予め送られて
    きていたプロセス量検出時刻とを含む制御信号を生成す
    る手順と、 前記非同期ネットワークを介して前記制御信号を前記制
    御対象へ送信する手順と、 前記制御対象における前記制御信号の受信時刻を計時す
    る手順と、 前記制御信号受信時刻と前記プロセス量検出時刻との差
    から伝送遅延時間を算出する手順と、 算出された伝送遅延時間に応じて前記制御信号に含まれ
    ている前記制御量を修正する手順と、 修正された制御量に従って駆動手段を駆動させて所定の
    プロセスを実行する手順と、 実行されている前記所定のプロセス量と検出すると共に
    このプロセス量の検出時刻を計時する手順と、 検出された前記プロセス量と計時された前記プロセス量
    検出時刻とを含む前記プロセス信号を生成して前記制御
    装置に送信する手順と、 をコンピュータに実行させるための非同期ネットワーク
    型制御システムにおけるプロセス管理プログラムを記録
    した記録媒体。
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