JPH1165361A - 温度検出手段及び定着装置並びに画像形成装置 - Google Patents

温度検出手段及び定着装置並びに画像形成装置

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JPH1165361A
JPH1165361A JP24181997A JP24181997A JPH1165361A JP H1165361 A JPH1165361 A JP H1165361A JP 24181997 A JP24181997 A JP 24181997A JP 24181997 A JP24181997 A JP 24181997A JP H1165361 A JPH1165361 A JP H1165361A
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heat
temperature
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elastic member
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JP24181997A
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Yasunari Obara
泰成 小原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度検出手段と定着ローラの接触部における
変形やリード線の浮きによる摩耗の発生を抑え、またリ
ード線の断線を防止可能とする。 【解決手段】 定着ローラTR(回転移動する円筒の側
壁面)に摺接して温度を検知する温度センサ1(温度検
出手段)は、一端を固定された板バネ2の他端側にサー
ミスタ6(温度検出素子)を備えたクッション材片5
(弾性部材)と、このクッション材片5よりも一端側に
樹脂成形部4(支持部材)を備え、樹脂成形部4からク
ッション材片5に向かう耐熱シート7の向きを定着ロー
ラTRに対する略接線方向とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱によりシート
材上に定着するトナーを利用する画像形成装置における
定着装置の温度制御を行なう温度検出手段に関する技術
である。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機、LBPなどに備えられ
た定着装置における画像品位上の主要な問題としてオフ
セット現象があるが、このオフセット現象を防ぐために
定着ローラと加圧ローラの間に電位差を設ける手法が提
案されている。
【0003】図4はこのような定着装置の一例の構成を
模式的に示す縦断面図である。図4において定着ローラ
102はアルミニウム等の金属製の芯金102a上に離
型性が良好でありかつ電気的な絶縁を可能とする絶縁層
102bを形成した中空パイプ状のローラ部材であり、
内部にヒータ103を有している。
【0004】また、加圧ローラ101は芯金101a上
にシリコーンゴム等の耐熱性を有する弾性体101bを
形成したローラ部材であり、加圧手段(図示せず)によ
り定着ローラ102対し押圧されることにより離型層1
01cに定着ニップNが形成される。
【0005】このような構成の定着装置において、ヒー
タ103は定着ローラ102を内面加熱するが、その表
面温度はサーミスタ等の温度検知素子を備えた温度検出
手段104により検出され、その検知信号を温度コント
ローラ(図示せず)にフィードバックしてヒータ103
の入力を制御することにより、表面温度を一定範囲内に
維持するようになっている。
【0006】また、記録材たる紙葉体105の表面には
周知の電子写真法により、着色した荷電微粒子(以後ト
ナーと称する)106が画像状に形成されており、紙葉
体105がニップNを通過することによりトナー106
が加熱溶融して紙葉体105に永久定着される。
【0007】上記されたオフセット現象とは、この紙葉
体105がニップNを通過する際に、ニップN内におい
て紙葉体105上のトナー106が定着ローラ102の
表面に付着することを言うが、これを防ぐために定着ロ
ーラ102には絶縁層102bが設けられている。
【0008】そして、オフセットをより効果的に防止す
るため定着ローラと加圧ローラの間に電位差を設け、ニ
ップN内においてトナー106を静電気力により定着ロ
ーラ102から反発させる手法を採っている。
【0009】すなわち、トナー106と同極性のバイア
ス電圧を芯金102aに付与する電源107を設け、加
圧ローラ101の芯金101aをダイオード108を介
して接地している。
【0010】これにより、上記定着ローラ102と加圧
ローラ101の間には紙葉体105上のトナー106を
紙葉体105側へ押し付ける向きの電界が発生し、オフ
セットを有効に防止することができた。
【0011】一方、温度検出手段104は、近年のよう
に装置の小型化の要求が強くなり、また、定着ローラ1
02の長寿命化に対応するため、当接圧が100g/c
m以下の軽接触タイプのものが求められる。
【0012】軽接触タイプの温度検出手段としては例え
ば、実用新案登録公報第2505631号に示されるよ
うな一対の金属板先端上に感熱素子である薄膜サーミス
タを電極で結び、感熱面を定着ローラ102に当接させ
ることで温度検知をおこなうものや(タイプA)、板バ
ネ上に従来に比べ厚みの薄いスポンジ状のクッション材
を取り付け、このクッション材上にサーミスタを取り付
けて軽圧を図ったもの(タイプB)がある。
【0013】しかし、前者(タイプA)は、 取り付け位置のずれによる検知温度の変化が大きい
ことと、正しく取り付た場合でも、検知温度の誤差が大
きい。 定着ローラのように表面が硬いものに当接させるの
で、紙粉、トナー等の異物がローラ表面に付着すると温
度検知素子自体が変形する恐れがあり、長寿命を目的と
した定着ローラには不向きである。
【0014】一方、後者(タイプB)は、断熱材として
クッション材ブロックがあり、定着ローラとの密着性が
よいため、応答特性がよいとともに、サーミスタが耐熱
性シートを介して定着ローラに接触するため、耐磨耗性
に優れているので定着ローラ用に広く用いられている。
【0015】図5は、上記2種(タイプA,タイプB)
のそれぞれの温度検出手段の検出特性の例を示したもの
であって、取り付け位置ずれと検知温度との関係を示し
ている。ここで、位置ずれにおける(+)の符号は、定
着ローラと取り付け用の樹脂成形部とが接近する方向に
ずれる場合を示し、(−)の符号は、逆に遠ざかる方向
にずれる場合を示したものである。
【0016】図5では、定着ローラ102の温度を16
0℃に設定した場合を示し、図中Aは前者(タイプA)
の温度検出手段を、Bは後者(タイプB)の温度検出手
段を示している。タイプAは取り付け位置ずれによる検
知温度の変化が大きいとともに、正しく取り付けた場合
でも、検知温度の真値からの誤差がタイプBよりも大き
いことがわかる。
【0017】図6にクッション材ブロックとして3mm
厚のスポンジを用いたタイプBの温度検出手段104を
示す。図6(a)は、温度検出手段104を定着ローラ
102に接する側(感熱面HP)から見た上面図であ
り、図6(b)は、図6(a)のS1−S1断面におけ
る断面構成説明図である。
【0018】温度検出手段104の構成は、板バネ13
1の先端に温度センサであるサーミスタ136を備えた
リード線132を置き、さらにその上にスポンジ状のク
ッション材片133を配置したあと、耐熱シート134
を貼り付けて保護する。
【0019】板バネ131は、図において右側の固定端
部(不図示)を固定支持されると共に、クッション材片
133の位置する自由端部が回転する定着ローラ102
に対して所定の付勢力で押し付けられる方向に付勢され
ている。
【0020】また、耐熱性シート134によって、サー
ミスタ136やクッション材片133、または定着ロー
ラ102の面が傷ついたり、磨耗することを防止する。
尚、耐熱性シート134には、十分な耐熱性があるとと
もに平滑でありかつ耐磨耗性の良い、例えばポリイミド
シート等を使用する。
【0021】耐熱性シート134は、粘着テープからな
る材料を板バネ131の長手方向(固定端部から自由端
部に向かう方向)に沿ってはり付けることによって、定
着ローラ102の回転に対して安定して耐熱性シート1
34を支持することができるとともに、使用材料を節減
することができる。
【0022】また、耐熱性シート134は1枚の耐熱性
シートを使用して、板バネの長手方向の上下に折り返し
て巻きつけて貼りつける(図中R1部)ようにすれば、
折り返す際にリード線132も同時に折り返し、またサ
ーミスタ136をクッション材片133上の所望の位置
に精度よく固定でき、製作工数を低減させることができ
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術による温度検出手段104を定着ローラ102に
備えた定着装置を長期間使用した場合、温度検出手段1
04と定着ローラ102の接触部における絶縁層102
bが摩耗することがあった。
【0024】本発明者により原因の究明を行なった結
果、以下の現象により摩耗が発生したと考えられる。
【0025】すなわち、板バネ131上にスポンジ状の
クッション材片133を取り付け、このクッション材片
133上にサーミスタ136およびリード線132を板
バネ131の長手方向から引き回した構造の温度検出手
段104においては、図7に示されるように、回転する
定着ローラ102上で長時間使用すると、クッション材
片133が定着ローラ102の回転下流方向に応力を受
けひし形に変形してしまう。
【0026】このクッション材片133の変形により、
リード線132の折り返し部132aに力が加わりリー
ド線132の位置のみが感熱面HPから突出するためで
あることがわかった。
【0027】定着ローラ102に接触する感熱面HPに
このような局所的な突出部ができると、いくら軽接触タ
イプの温度検出手段104であっても定着ローラ102
表面の絶縁層が摩耗してしまう。
【0028】その結果、電源107から芯金102aに
付与されるバイアス電圧が、加圧ローラ101の表面で
ある離型層101c→弾性層101b→芯金101aの
経路を経て短絡し、芯金102aの電位は本来の値から
下降して遂にはゼロになり上述したオフセットの発生に
至っていた。
【0029】また、ひし形に変形することにより、定着
ローラ102との当接圧力が低下して伝熱状態が変化し
て検出温度誤差を発生させてしまうこともある。
【0030】温度検出手段104は一般には定着ローラ
102の長手方向のどの位置に配置しても良いが、紙葉
体106の通紙域内に配置した場合、上述したような長
期間使用後のオフセットによって著しく画像品位の劣化
をきたすため好ましくなかった。
【0031】したがって、上記温度検出手段104は紙
葉体106の通紙域外に配置すれば良いが、温度制御の
精度を確保する上では温度検出手段104を紙葉体10
6の通紙域から余り遠ざけない方が良く、紙葉体106
の通紙域端部付近に設置されることが多い。
【0032】このように、従来の装置においては温度検
出手段104の配設位置にも制約があることから、長期
間使用により発生する摩耗が原因となるバイアス電圧リ
ークが発生した場合にはオフセット現象を防ぐことはで
きなかった。
【0033】また、リード線132を折り返さず、定着
ローラ102の回転上流から導こうとすると、リード線
132が定着ローラ102の回転により回転方向下流側
に引っ張られ、断線する恐れがあった。
【0034】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、定着装
置を長期間使用した場合でも、温度検出手段と定着ロー
ラの接触部における変形やリード線の浮きによる摩耗の
発生を抑え、またリード線の断線を防止可能とする温度
検出手段、及び該温度検出手段を定着ローラの温度検知
に利用することでオフセットの防止を図る定着装置並び
に該定着装置を備え高品位な画像品質を達成する画像形
成装置を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、一端を固定された板バネの他端側
に弾性部材を配置し、この弾性部材上に温度検出素子
と、弾性部材及び温度検出素子を覆う耐熱シートとを備
え、前記板バネの一端から他端に向かう方向に回転移動
する円筒の側壁面に前記耐熱シートを押し当てて温度を
検知する温度検出手段において、前記板バネの弾性部材
よりも一端側に、板バネの一端側から円筒の側壁面との
当接部へ向かう耐熱シートの向きを前記円筒の側壁面に
対する略接線方向とするように支持する支持部材を備え
ることを特徴とする。
【0036】この構成によると、回転移動する円筒の側
壁面に押し当てられる耐熱シートが板バネの他端側に引
っ張られても、支持部材から接線方向に円筒の側壁面と
の当接部へ向かっているので撓み部がなく、耐熱シート
の板バネの他端側への移動や変形が少ない。従って、耐
熱シートに覆われる弾性部材の変形や温度検出素子のリ
ード線の変形も抑えられ、回転移動する円筒の側壁面の
局所的な摩耗を防止することができる。
【0037】前記耐熱シートは、前記支持部材から弾性
部材を経て板バネの反対側にUターン状に折り返される
ことも好適である。
【0038】この構成では、弾性部材及び温度検出素子
を耐熱シートと板バネとの間に挟持することができ、安
定した保持が行なわれる。
【0039】一端を固定された板バネの他端側に弾性部
材を配置し、該弾性部材上に温度検出素子と該温度検出
素子を覆う耐熱シートを備え、前記板バネの一端から他
端に向かう方向に回転移動する円筒の側壁面に前記耐熱
シートを押し当てて温度を検知する温度検出手段におい
て、前記温度検出素子のリード線は、回転方向に直交す
る方向から該温度検出素子に引き込まれていることを特
徴とする。
【0040】この構成によると、弾性部材の変形は円筒
の側壁面の回転方向に大きく、回転方向に直交する方向
(軸方向)では小さいので、回転方向に直交する方向か
ら温度検出素子に引き込まれているリード線の局所的な
変形を抑え、回転移動する円筒の側壁面の局所的な摩耗
を防止することができる。
【0041】前記温度検出素子のリード線は、回転方向
に直交する方向の両側から該温度検出素子に引き込まれ
ていることも好適である。
【0042】この構成では、温度検出素子の位置を定め
ることが可能であり、また円筒の側壁面との接触領域を
大きくして摩耗を低減させることができる。
【0043】一端を固定された板バネの他端側に弾性部
材を配置し、該弾性部材上に温度検出素子と該温度検出
素子を覆う耐熱シートを備え、前記板バネの一端から他
端に向かう方向に回転移動する円筒の側壁面に前記耐熱
シートを押し当てて温度を検知する温度検出手段におい
て、前記板バネの他端側に、弾性部材の端部に当接して
保持する当接部を備えることを特徴とする。
【0044】この構成によると、弾性部材の板バネの他
端側に移動しようとする弾性部材の変形を抑えることが
でき、また、温度検出素子のリード線の変形も抑えら
れ、回転移動する円筒の側壁面の局所的な摩耗を防止す
ることができる。
【0045】内部に加熱手段を備えた定着ローラと、こ
の定着ローラに対向圧接する加圧ローラとを備え、両ロ
ーラのニップ部に未定着トナー画像を担持したシート材
を進入させて加熱することによりトナーをシート材に定
着させると共に、前記定着ローラにトナーと同極性のバ
イアス電圧を印加して静電気力によりトナーを反発させ
るバイアス電圧印加手段を備えた定着装置において、前
記定着ローラの温度を検出するための、上記記載の温度
検出手段を備えることを特徴とする。
【0046】これによると、定着装置の定着ローラの表
面に局所的な摩耗を防止することができ、オフセットの
防止等、画像の定着性を維持することが可能である。
【0047】また、画像形成装置において、シート材に
トナー画像を形成する画像形成手段と、上記記載の定着
装置とを備える。
【0048】この構成の画像形成装置では、定着時のオ
フセットがなく、高品位な画像品質を達成することがで
きる。
【0049】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1に本発明を適用した第1の実施の
形態の温度検出手段としての温度センサ1の構成を示
す。この温度センサ1は、周知の技術である電子写真方
式を利用した画像形成装置における定着装置に備えられ
ている。
【0050】定着装置の構成は、従来技術の項において
図4に示されたものと同様の構成であり、内部に加熱手
段を備えた定着ローラと、この定着ローラに対向圧接す
る加圧ローラとを備え、両ローラのニップ部に未定着ト
ナー画像を担持したシート材を進入させて加熱すること
によりトナーをシート材に定着させると共に、前記定着
ローラにトナーと同極性のバイアス電圧を印加して静電
気力によりトナーを反発させるバイアス電圧印加手段を
備えている。
【0051】図1(a)は本実施の形態の温度センサ1
の断面図であり、図1(b)は図1(a)の矢視V1−
V1図であり、温度センサ1を感熱側から見た図であ
る。
【0052】温度センサ1は、長手方向(図において左
右方向)に撓む板バネ2を基体として、板バネ2の一端
としての固定端部2a側に2個の端子3を一体成形した
支持部材としての樹脂成形部4と、板バネ2の他端側と
しての自由端部2b側に弾性部材としての略直方体のス
ポンジ状のクッション材片5を接着している。
【0053】クッション材片5の表面上には温度検出素
子としてのサーミスタ6を配置し、定着ローラTRの矢
印Y1で示される回転方向に対して上流方向からサーミ
スタ6にリード線6aを引き込んでいる。さらにサーミ
スタ6の上を通過し、板バネ2の長手方向のほぼ全周を
Uターン状に折り返すように耐熱シート7で覆った構成
となっている。
【0054】板バネ2と2個の端子3との間にはある間
隔を設けて、相互に電気的絶縁が保たれるように、樹脂
成形部4によって固定されている。
【0055】樹脂成形部4には、温度センサ1自体の固
定のために使用するネジを挿入するための取り付け用の
穴4aと、温度センサ1の取り付け方向を規制するため
の突起部4bが設けられている。
【0056】この温度センサ1が取り付けられる定着装
置の側には、ネジ止め用の穴(タップ加工が施されてい
ることが望ましい)と、突起部4bを挿入するための穴
とが設けられていて、この2つの穴に合わせた状態で、
取り付け穴4aを利用してネジ止めを行うことによっ
て、温度センサ1の取り付け位置と取り付け方向とを正
しく定めることができるようになっている。
【0057】また、クッション材片5上の感熱面5aと
樹脂成形部4の突起部4b側の面4cは略同一平面とな
るように構成され、また、面4cから感熱面5aへと向
かう耐熱シート7の向きは、感熱面5aの摺接する定着
ローラTRの側壁面に対する接線方向となっている。
【0058】本実施の形態において、耐熱シート7であ
るポリイミドフィルムは板バネ2の非感熱面側からクッ
ション材片5の端面、感熱面5a及びサーミスタ6上を
通り、直接樹脂成形部4の面4cへと板バネ2の長手方
向にわたり、Uターン状に折り返すように張られてい
る。
【0059】耐熱シートは、内面に粘着材が塗られてお
り、樹脂成形部上でしっかりと固定されている。
【0060】従って、クッション材片5と樹脂成形部4
との間は伸縮しにくいポリイミドフィルムによる一定の
張力が働いているため、長時間回転する定着ローラTR
に接触しても、クッション材片5は回転下流側に変形す
ることはなく、リード線6aが感熱面5aから突出して
定着ローラの表面との局所的な摩耗を発生させたり、リ
ード線6aを断線してしまう心配もない。
【0061】このように、定着ローラTRを破損させる
ことがないので、定着装置としてはオフセットの発生が
抑えられ、また、画像形成装置としては良好な画像品質
を維持することができる。
【0062】尚、定着ローラTRにトナーと同極性のバ
イアス電圧を印加して静電気力によりトナーを反発させ
るバイアス電圧印加手段を備えている構成の定着装置で
は、定着ローラTRの表面の摩耗によるリークの発生が
防止され、よりオフセットの発生が抑えられる。
【0063】尚、耐熱シート7であるポリイミドフィル
ムと樹脂成形部4との固定を確実にするため、本例では
耐熱シート7に樹脂成形部4の突起部4bとネジ止め用
の穴4aの位置には穴をあけて接着すると共に、定着装
置に装着した際、ネジ止めにより耐熱シート7をはさみ
込むようになっている。
【0064】(実施の形態2)図2に第2の実施の形態
における温度センサ21の特徴的な構成を示す。図2
(a)はポリイミドフィルムによる耐熱シート27をは
ずした状態、図2(b)は耐熱シートを付けた状態の、
図2(a)のS2−S2断面である。
【0065】本実施の形態では、サーミスタ26に接続
されるリード線26a,26a’が定着ローラ回転方向
(図中矢印Y2方向)に対して直交する向き(図中矢印
Y3方向)に導かれていることを特徴とする。
【0066】この結果、長時間回転する定着ローラに接
触して、クッション材片25がローラ回転下流方向に変
形しても、リード線26a,26a’のサーミスタ26
との接続部は力を受けることがないため、リード線26
a,26a’が感熱面から突出することはなく、定着ロ
ーラ表層の絶縁層が摩耗することはなくなった。
【0067】板バネ2はステンレススチールまたはリン
青銅等の弾力性を有する金属の薄板からなり、クッショ
ン材片25は感熱面25aから見た輪郭形状がH字状
(横向き)となっており、リード線26a,26a’を
保持して位置決め精度を向上するために、サーミスタ2
6が取り付けられる位置の定着ローラ回転方向(図中矢
印Y2方向)に対して直交する向きの両側面に切り欠き
部25a,25bを設けている。そして、この切り欠き
部25a,25bにリード線26a,26a’が保持さ
れている。
【0068】板バネ2のクッション材片25を取り付け
る側には、両面に粘着性のある絶縁テープを貼り付けれ
ば、リード線26a,26a’と板バネの絶縁シートと
なり、また、クッション材片25とリード線26a,2
6a’を板バネ2に強固に固定できる。
【0069】但し、クッション材片25の上面である感
熱面25aにサーミスタ26を置いただけでは、定着ロ
ーラの表面とは点接触となり熱応答性が低下するが、図
2(b)のように、サーミスタ26とクッション材片2
5の間にアルミ箔等の良導体28をはさめば、集熱効果
が高まる。また、サーミスタ26と耐熱シート27であ
るポリイミドフィルムの間にアルミ箔あるいは、リン青
銅板等の金属箔28を配置することで、サーミスタ26
への熱伝導を落とすことなくサーミスタ26の位置近傍
を平滑化できる。
【0070】従って、クッション材片25の変形は定着
ローラの回転方向に大きく、回転方向に直交する方向
(定着ローラの軸方向)では小さいので、回転方向に直
交する方向から温度検出素子に引き込まれているリード
線26a,26a’の局所的な変形を抑え、定着ローラ
の表面の局所的な摩耗を防止することができる。
【0071】尚、サーミスタ26のリード線26a,2
6a’は、回転方向に直交する方向の両側からサーミス
タ26に引き込まれているので、サーミスタ26位置を
定めることが可能であり、また定着ローラの表面との接
触領域を大きくして摩耗を低減させることができる。
【0072】(実施の形態3)図3に第3の実施の形態
の温度センサ31の構成を示す。図3(a),(b)は
それぞれ本実施の形態の温度センサ31の断面図と、感
熱面側から見た図である。また、第1の実施の形態と同
様の構成に関しては、同じ符号を付しその説明を省略す
る。
【0073】本実施の形態では、リード線36a,36
bを定着ローラTRの回転下流側から引き込んでクッシ
ョン材片5上にサーミスタ36を置いた場合でも、スポ
ンジの変形を防止し、リード線36a,36bに力が加
わらないようにするため、板バネ32の長手方向先端が
L字型に屈曲して当接部32aとなり、クッション材片
5の端面の少なくとも一部を覆っていることを特徴とす
る。
【0074】このように、板バネ32の長手方向先端を
L字型に屈曲した当接部32aとしているので、クッシ
ョン材片5は変形しにくくなり、クッション材片5と樹
脂成形部4の間に張設されている耐熱シート7のたるみ
も生じにくくなり、第1の実施の形態よりも、よりクッ
ション材片5の変形を抑え、サーミスタ36が板バネ3
2の長手方向に位置ずれすることを防止している。
【0075】また、温度センサ31のの製作方法として
は、まず、真直ぐな板バネ32の直線部に上にリード線
36a,36bを置き、板バネ32の先端の折り曲げし
ろを残してクッション材片5を置き、板バネ32先端の
折り曲げて当接部32aを形成すると共にリード線36
a,36bを折り曲げる。
【0076】そして、サーミスタ36をクッション材片
5上に設置する。その後、耐熱シート7であるポリイミ
ドフィルムを実施の形態1と同様に、板バネ32の非感
熱面側から板バネ32の折り曲げられた当接部32a、
感熱面であるサーミスタ36上を通って直接樹脂成形部
4へと板バネ32の長手方向にわたり、U字状の一回の
巻き返しで張られている。
【0077】尚、板バネの折り曲げしろ(当接部32
a)は、定着ローラTRに摺接させる前のクッション材
片5の厚みよりは小さくしなければならない。好ましく
は、使用後にスポンジが圧縮したときの厚さと同じか若
干短いものであればよい。
【0078】また、板バネ32とリード線36a,36
bの絶縁を確実にするために、リード線36a,36b
はサーミスタ36との結合部から樹脂成形部4までは絶
縁チューブ等で覆うことも好ましい。
【0079】
【発明の効果】本発明によると、温度検出手段の測定対
象面との接触部における変形や温度検出素子のリード線
の浮きによる測定対象面の摩耗の発生を抑えることが可
能となり、オフセットの防止と、画像品質を維持するこ
とができる。
【0080】耐熱シートがUターン状に折り返されるこ
とで、弾性部材及び温度検出素子を耐熱シートと板バネ
との間に安定して挟持することができる。
【0081】温度検出素子のリード線は、回転方向に直
交する方向から該温度検出素子に引き込まれていること
で、リード線の局所的な変形を抑え、回転移動する円筒
の側壁面の局所的な摩耗を防止することができる。
【0082】板バネの他端側に、弾性部材の端部に当接
して保持する当接部を備えることにより、弾性部材の変
形を抑えることができ、また、温度検出素子のリード線
の変形も抑えられ、回転移動する円筒の側壁面の局所的
な摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は第1の実施の形態の温度センサの
断面図であり、図1(b)は図1(a)の矢視V1−V
1図であり、温度センサを感熱側から見た図である。
【図2】図2(a)は第2の実施の形態の温度センサの
耐熱シートをはずした状態の図であり、図2(b)は耐
熱シートを付けた状態の、図2(a)のS2−S2断面
である。
【図3】図3(a),(b)はそれぞれ第3の実施の形
態の温度センサの断面図と、感熱面側から見た図であ
る。
【図4】図4は従来の定着装置の一例の構成を模式的に
示す縦断面図である。
【図5】図5は従来の温度検出手段の検出特性の例を示
した図である。
【図6】図6は従来の温度検出手段の要部断面構成説明
図である。
【図7】図7は従来の温度検出手段の変形の問題を説明
する図である。
【符号の説明】
1 温度センサ(温度検出手段) 2 板バネ 2a 固定端部(一端) 2b 自由端部(他端) 3 端子 4 樹脂成形部(支持部材) 4a 穴 4b 突起部 4c 面 5 クッション材片(弾性部材) 5a 感熱面 6 サーミスタ(温度検出素子) 6a リード線 7 耐熱シート TR 定着ローラ Y1 矢印

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を固定された板バネの他端側に弾性
    部材を配置し、この弾性部材上に温度検出素子と、弾性
    部材及び温度検出素子を覆う耐熱シートとを備え、前記
    板バネの一端から他端に向かう方向に回転移動する円筒
    の側壁面に前記耐熱シートを押し当てて温度を検知する
    温度検出手段において、 前記板バネの弾性部材よりも一端側に、板バネの一端側
    から円筒の側壁面との当接部へ向かう耐熱シートの向き
    を前記円筒の側壁面に対する略接線方向とするように支
    持する支持部材を備えることを特徴とする温度検出手
    段。
  2. 【請求項2】 前記耐熱シートは、前記支持部材から弾
    性部材を経て板バネの反対側にUターン状に折り返され
    ることを特徴とする請求項1に記載の温度検出手段。
  3. 【請求項3】 一端を固定された板バネの他端側に弾性
    部材を配置し、該弾性部材上に温度検出素子と該温度検
    出素子を覆う耐熱シートを備え、前記板バネの一端から
    他端に向かう方向に回転移動する円筒の側壁面に前記耐
    熱シートを押し当てて温度を検知する温度検出手段にお
    いて、 前記温度検出素子のリード線は、回転方向に直交する方
    向から該温度検出素子に引き込まれていることを特徴と
    する温度検出手段。
  4. 【請求項4】 前記温度検出素子のリード線は、回転方
    向に直交する方向の両側から該温度検出素子に引き込ま
    れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一
    項に記載の温度検出手段。
  5. 【請求項5】 一端を固定された板バネの他端側に弾性
    部材を配置し、該弾性部材上に温度検出素子と該温度検
    出素子を覆う耐熱シートを備え、前記板バネの一端から
    他端に向かう方向に回転移動する円筒の側壁面に前記耐
    熱シートを押し当てて温度を検知する温度検出手段にお
    いて、 前記板バネの他端側に、弾性部材の端部に当接して保持
    する当接部を備えることを特徴とする温度検出手段。
  6. 【請求項6】 内部に加熱手段を備えた定着ローラと、
    この定着ローラに対向圧接する加圧ローラとを備え、両
    ローラのニップ部に未定着トナー画像を担持したシート
    材を進入させて加熱することによりトナーをシート材に
    定着させると共に、前記定着ローラにトナーと同極性の
    バイアス電圧を印加して静電気力によりトナーを反発さ
    せるバイアス電圧印加手段を備えた定着装置において、 前記定着ローラの温度を検出するための、請求項1乃至
    5のいずれか一項に記載の温度検出手段を備えることを
    特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】 シート材にトナー画像を形成する画像形
    成手段と、請求項6に記載の定着装置とを備えることを
    特徴とする画像形成装置。
JP24181997A 1997-08-22 1997-08-22 温度検出手段及び定着装置並びに画像形成装置 Withdrawn JPH1165361A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163039A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Kyocera Mita Corp 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
US8488990B2 (en) 2010-10-25 2013-07-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Housing unit and image forming apparatus

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JP2009163039A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Kyocera Mita Corp 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
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