JPH1165012A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH1165012A
JPH1165012A JP10171688A JP17168898A JPH1165012A JP H1165012 A JPH1165012 A JP H1165012A JP 10171688 A JP10171688 A JP 10171688A JP 17168898 A JP17168898 A JP 17168898A JP H1165012 A JPH1165012 A JP H1165012A
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droplet
polymer
layer
gelatin
monomer
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JP10171688A
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Yongcai Wang
ワン ヨンカイ
Dennis Edward Smith
エドワード スミス デニス
Alfred B Fant
ブルース ファント アルフレッド
John L Muehlbauer
レオナルド ミュールバウアー ジョン
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現性よく製造でき、ゼラチンと適合し、塗
布液に含めても凝集せず、そして写真要素の物理的性能
にとって有害な欠陥である斑点を生ぜしめることのない
粒径400nm未満のポリマー粒子の提供。 【解決手段】 支持体と、少なくとも一つのハロゲン化
銀乳剤層と、バインダー及びポリマー粒子を含有する少
なくとも一つの層とを含んで成る写真要素。当該ポリマ
ー粒子は、平均粒径が400nm未満である液滴であっ
て、エチレン系不飽和モノマーと当該モノマーよりも1
単位以上高い log P(calc)値を示す化合物とを含むか、
又は log P(calc)値が4を上回るエチレン系不飽和モノ
マーを含む液滴を機械的に形成させる工程と、当該液滴
をラジカル開始剤を用いて重合させて平均粒径が当該液
滴と実質的に同等である固体ポリマー粒子を形成させる
工程とによって調製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真要素に用いら
れる大きさの均一なポリマー粒子の製造方法に関する。
より詳細には、本発明は、粒径400nm未満のポリマ
ー粒子であって、再現性よく製造でき、ゼラチンと適合
し、塗布液に含めても凝集せず、そして写真要素の物理
的性能にとって有害な欠陥である斑点を生ぜしめること
のないポリマー粒子を提供するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ハロゲ
ン化銀写真要素において物理的特性を改良するために合
成ポリマー粒子を使用することが知られている。具体的
には、粒径0.5μm(500nm)〜10μmのポリ
マー粒子は要素のマット剤としての用途が広く、写真材
料の自己付着性を低減するために表面粗さを高める、材
料が製造装置や処理装置に粘着する傾向を抑える、材料
の帯電防止性を改良する、ニュートンリングを防止する
ために密着露光時の材料の真空付着性を改良する、等の
効果を有することが知られている。乳化重合法によって
得られる500nm未満のポリマー粒子(ポリマーラテ
ックス粒子)はゼラチンの代替品としての用途が広いこ
とが知られている。例えば、ポリマーラテックス粒子を
親水性感光層及び親水性非感光層の両方に用いて、要素
の寸法安定性を改良すること、写真処理の際の要素の乾
燥特性を改良すること、層の付着性及び柔軟性を改良す
ること、圧力カブリを抑えること、色素や画像の安定性
を制御すること、色素、カプラー、促進剤、硬膜剤、等
の写真的に有用な基を担持すること、並びに層、特に表
面保護層の耐引掻き性、耐摩擦性を改良することが提案
されている。
【0003】マット剤の合成方法については数多くの方
法が開示されている。最も一般的には懸濁重合法が採用
される。例えば、米国特許第5,492,960号に、
1000nmよりも大きなポリマー粒子を製造する微小
懸濁重合法が記載されている。1000nmよりも小さ
な、特に500nmよりも小さなポリマー粒子は、乳化
重合法で製造することが典型的である。得られる粒子の
スラリーをラテックスと呼ぶ。乳化重合法では、臨界ミ
セル濃度よりも高い濃度の界面活性剤と水溶性開始剤と
を含有する水相にエチレン系不飽和モノマーを添加す
る。当該重合法のメカニズムは多くの研究の対象となっ
ており、一般には、モノマーが水性連続相中に乳化して
粒径1〜10μmのモノマー液滴を形成し、そしてモノ
マーがその液滴から界面活性剤のミセルの中に拡散して
いき、そこで実際の重合が進行するという機構が存在す
るという点で一致している。界面活性剤濃度が低い場合
やモノマーの水溶性が比較的高い場合には均質な核生成
も起こるであろうが、モノマー液滴における重合は問題
ではないものと考えられている。このため、モノマー液
滴は、得られるポリマー粒子よりもはるかに大きな粒径
で形成され、そしてラジカル重合が起こる成長中のミセ
ルの中にモノマーが拡散していくまで当該モノマーを保
持する溜として機能するにすぎない。
【0004】常用の乳化重合法では、粒径及び粒径分布
が界面活性剤の種類や量、開始剤濃度及び分解反応速度
論の影響を非常に受けやすい粒子が調製される。モノマ
ー液滴の粒径及び粒径分布を制御することによって直接
に粒子の粒径及び粒径分布を制御することはできない。
【0005】乳化重合法により製造されたポリマーラテ
ックス粒子は、アニオン性界面活性剤の使用により静電
的に安定化されていることが典型的である。ポリマー粒
子表面の電荷の一部が、使用した水溶性開始剤に由来す
る場合もある。単に静電安定化されているコロイド粒子
は、塗布液中に含まれるもののようなイオンの存在によ
って不安定化されることが知られている。このことは、
写真要素を製造するために用いられる塗布液の場合に特
に当てはまる。写真要素には、塩類、増感色素、界面活
性剤、増粘剤、無機充填剤、等のように様々な添加剤が
含まれることが極めて一般的である。このような化合物
が塗布液中に存在すると、粒子の表面電荷又は電気二重
層の間の相互作用による静電反発力が低下することによ
りポリマーラテックス粒子の安定性が著しく低下する。
界面活性剤や増感色素がポリマー粒子表面の電荷とは逆
の電荷を有する場合があり、電荷の中和によりラテック
ス粒子の凝集を引き起こす恐れがある。これは、塗布液
の濾過工程や分配工程のような製造プロセスに重大な影
響を及ぼすことになりかねない。従って、塗布工程の効
率は低下する。
【0006】写真製品の製造では、ゼラチンがバインダ
ーとして広く用いられ、また溶液においては塗布溶融物
を調製するための媒体として用いられる。常用の石灰処
理ゼラチンには相当量のカルシウムイオンが含まれるこ
とが典型的である。ポリマーラテックスは、ゼラチンを
含む塗布液に添加された時に大幅に不安定となり、この
ような塗布組成物の調製が困難となる。
【0007】ラテックスの安定性及びゼラチンとの適合
性を改良するためにラテックス粒子にスルホン酸含有モ
ノマーを使用することが知られている。しかしながら、
当該ラテックスは塗布液粘度を増大させ、そして高温多
湿下の耐フェロタイピング性のようなフィルムの物理特
性を劣化させることも知られている。また、イオン性界
面活性剤と非イオン性界面活性剤とを併用することによ
って固形分率が高く粒径の大きなラテックスポリマー粒
子を調製することも知られている。しかしながら、非イ
オン性界面活性剤の中には写真的に活性のあるものもあ
る。イオン性界面活性剤の中には塗布液粘度に顕著な影
響を及ぼし得るものもある。
【0008】最近の特許明細書に、例えば、カプラーの
ような写真的に有用な化合物をラテックスポリマー粒子
中に配合したもののような配合型ラテックス分散体が開
示されている。米国特許第4,203,716号、同第
4,304,769号及び同第4,368,258号に
記載されている通常の配合型ラテックスの調製方法は、
写真的に有用な化合物を水混和性有機溶剤中に含む溶液
と水性ラテックスとを混合する方法である。得られた混
合物(その水:有機溶剤の比率は1:1であることが典
型的である)を水で希釈し、そして有機溶剤を蒸発法に
より除去する。配合工程に続く水混和性有機溶剤の除去
工程には大規模な処理設備と長い処理時間が明らかに必
要であり、これはコストの増加を招くこととなる。
【0009】米国特許第5,536,628号に、予め
形成したラテックスポリマー粒子に吸収性色素を内蔵さ
せる方法が記載されている。その方法では、固形分既知
のポリマーラテックスを攪拌しながら70〜80℃に加
熱する。吸収性色素をそれが液状になるまで加熱し、そ
して高剪断下で上記ポリマーラテックスと混合してエマ
ルションを得る。その後、そのエマルションを高エネル
ギーホモジナイザーで少なくとも1回処理することで、
吸収性色素を含浸したラテックスポリマー分散体を得
る。
【0010】上記の方法では、配合が不完全となり、例
えば、水相中に色素を残存させてしまう場合がある。そ
うすると、保存中に巨大な油滴が結晶化又は形成し、コ
ーティングに斑点欠陥を生ぜしめる恐れがある。本発明
は、400nmよりも小さなポリマー粒子を含有する写
真要素を提供するものであるが、当該ポリマー粒子の粒
径は操業間で再現することができ、ゼラチンとの適合性
は改良され、そして写真的に有用な添加剤の導入が促進
される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体と、少
なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層と、バインダー及び
ポリマー粒子を含有する少なくとも一つの層とを含んで
成る写真要素である。当該ポリマー粒子は、疎水性種を
有するエチレン系不飽和モノマーの粒径400nm未満
の液滴であって、前記疎水性種の log P(calc)が前記エ
チレン系不飽和モノマーの log P(calc)よりも1単位以
上高い液滴を機械的に形成させる工程と、当該液滴の重
合後の粒径が400nm未満となるように当該液滴を重
合する工程とによって調製されたものである。
【0012】さらに本発明は、支持体と、少なくとも一
つのハロゲン化銀乳剤層と、バインダー及びポリマー粒
子を含有する少なくとも一つの層とを含んで成る写真要
素である。当該ポリマー粒子は、 log P(calc)が4、好
ましくは6、を上回るエチレン系不飽和モノマーの粒径
400nm未満の液滴を機械的に形成させる工程と、当
該液滴の重合後の粒径が400nm未満となるように当
該液滴を重合する工程とによって調製されたものであ
る。
【0013】本発明によると、ポリマー粒子は、平均粒
径が400nm未満である水中油形の液滴であって、エ
チレン系不飽和モノマーと当該モノマーよりも1単位以
上高い log P(calc)値を示す化合物とを含むか、又は l
og P(calc)値が4、好ましくは6、を上回るエチレン系
不飽和モノマーを含む液滴を機械的に形成させる工程
と、当該水中油形の液滴をラジカル開始剤を用いて重合
させて平均粒径が当該水中油形の液滴と実質的に同等で
ある固体ポリマー粒子を形成させる工程とによって調製
される。
【0014】本発明の方法は、伝統的な懸濁重合法や乳
化重合法とは異なるものである。伝統的な懸濁重合法で
は、重合性液体を、水性連続媒体中に液滴として分散さ
せ、そして連続攪拌下で重合させる。通常、このプロセ
スは「粒状化剤」、例えば、親液性ポリマー(澱粉、天
然ゴム、ポリビニルアルコール、等)又はリン酸カルシ
ウムのような不溶性微粉末の存在下で行われる。これら
の粒状化剤は、重合性液体の液滴分散体を得るのに役立
つが、分散液滴が攪拌なしで安定であるような十分な安
定性を分散体に付与するものではない。従って、懸濁重
合法では、重合工程を連続した高エネルギー機械攪拌下
で行う必要がある。というのは、そうしなければ、液滴
の大規模な融合が起こり、水不混和性の重合性物質のバ
ルク相の分離又は大量の凝塊の発生を伴うからである。
当該プロセスは、反応器内部の剪断場の細部及び重合す
る分散相の粘度変化に依存するため、再現性を管理する
ことが難しく、縮小拡大の予測が不可能であり、さらに
粒径分布(PSD)が広くなる。
【0015】一方、常用の乳化重合法では、臨界ミセル
濃度よりも高い濃度の界面活性剤と水溶性開始剤とを含
有する水相にエチレン系不飽和モノマーを添加する。当
該重合法のメカニズムは多くの研究の対象となってお
り、一般には、モノマーが水性連続相中に乳化して粒径
1〜10μmのモノマー液滴を形成し、そしてモノマー
がその液滴から界面活性剤のミセルの中に拡散してい
き、そこで実際の重合が進行するという機構が存在する
という点で一致している。界面活性剤濃度が低い場合や
モノマーの水溶性が比較的高い場合には均質な核生成も
起こるであろうが、モノマー液滴における重合は問題で
はないものと考えられている。このため、モノマー液滴
は、得られるポリマー粒子よりもはるかに大きな粒径で
形成され、そして成長中のミセルの中にモノマーが拡散
していくまで当該モノマーを保持する溜として機能する
にすぎない。
【0016】常用の乳化重合法により調製された粒子
は、界面活性剤の種類や量、開始剤濃度及び分解反応速
度論の影響を非常に受けやすい粒径及び粒径分布を示
す。モノマー液滴の粒径及び粒径分布を制御することに
よって直接に粒子の粒径及び粒径分布を制御することは
できない。
【0017】本発明によるポリマー粒子の調製には、水
不溶性モノマーを、分散体安定化剤又は粒状化剤の存在
下、攪拌機、高圧ホモジナイザー、コロイドミル、超音
波ホーン、等のような機械的剪断装置を用いて所望の粒
径になるように分散させる工程と、攪拌をほとんど行わ
ないか又は最小限に止めて(クリーミングを防止し且つ
熱伝達を良くするのに十分な分だけにし)重合を実施す
る工程とが含まれる。これは、重合工程を連続した高エ
ネルギー機械攪拌下で行う懸濁重合法とは異なる。懸濁
重合法では、そうしなければ、液滴の大規模な融合が起
こり、水不混和性の重合性物質のバルク相の分離又は大
量の凝塊の発生を伴うからである。モノマーを特定した
場合、400nmよりも小さなモノマー液滴を形成させ
るのに必要なエネルギーは、モノマー液滴が溜として用
いられ、重合の進行に伴い拡散によって消失していく上
記の乳化重合法の場合の1〜10μmのモノマー液滴を
形成させるのに必要なエネルギーよりも顕著に高くな
る。上記の装置は、十分な剪断エネルギーを提供するも
のである限り、いずれも本発明を実施する際に使用する
ことができる。およその剪断速度(又は速度勾配)が1
5 /分以上、より好ましくは106 /分以上であれば
十分な剪断エネルギーが得られる。剪断速度とは、2平
面間の速度差の絶対値を当該2平面間の距離で割って得
られる値を意味する。高圧ホモジナイザーを9.65×
106 Pa(1400 psi)で運転すると約6×106 /分
の剪断速度が得られる。高圧ホモジナイザーが好適であ
る。
【0018】常用の乳化重合法の場合、粒子核生成の主
な場所は、モノマーの水への溶解度及び界面活性剤の使
用量によって、水相となるか又は当該モノマーで膨潤し
たミセルとなる。モノマーの水への溶解度が低くなり且
つ界面活性剤の使用量が多くなると、モノマーで膨潤し
たミセルにおける核生成が有利となる。モノマー液滴
は、成長しつつあるポリマー粒子へモノマーを供給する
モノマー溜として作用するものと考えられているにすぎ
ない。従って、粒子の粒径及び粒径分布は、界面活性剤
の種類及び量、開始剤濃度、分解反応速度論、反応温
度、コモノマー、イオン強度及び反応媒体中に存在する
酸素のような不純物、の影響を極めて受けやすい。本発
明の重合方法では、モノマー液滴の粒径及び分布を制御
することによってポリマー粒子の粒径及び粒径分布を制
御する。均質化処理によって得られる粒径の小さなモノ
マー液滴が、粒子核生成の主な場所となる。この粒径及
び粒径分布は、均質化工程で採用する機械的エネルギー
量及び剪断力に強く依存するが、界面活性剤の種類や量
及び開始剤濃度に対する依存性は小さい。
【0019】本発明を実施する際に使用することができ
る分散安定剤又は粒状化剤は様々なものが当該技術分野
では周知であり、例えば、界面活性剤、例えば、ドデシ
ル硫酸ナトリウム又はジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、並びに親水性ポリマー、例えば、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸及びその塩、澱
粉、ガム、アルギン酸、ゼイン、カゼイン、等が挙げら
れる。
【0020】本発明の方法で製造されるポリマー粒子
は、重合前の液滴の拡散的成長を防止するために疎水性
種を含有する必要がある。当該疎水性種は、モノマー液
滴中に存在するいずれの化合物であってもよいが、非反
応性化合物であることが好ましい。米国特許第5,45
5,320号(1995年10月3日発行)に記載され
ている log P(calc)で定義された疎水性を有するいずれ
の非反応性化合物でも使用することができる。 log P
(calc)とは、オクタノール/水系の分配係数の対数であ
って、Medicinal Chemistry Project (Pomona College,
Clairmont, CA) より入手可能なソフトウェアパッケー
ジ Medchemバージョン3.54を用いて計算された値をい
う。当該ソフトウェアパッケージは周知であり、化学及
び医薬品工業界で受け入れられているものである。 log
P(calc)は、疎水性が広範囲にわたる各種化合物の水へ
の溶解度の測定値との相関性が高いパラメーターであ
る。本発明に用いられる非反応性の疎水性化合物は、液
体又は油溶性固体のいずれかである。上記のように、非
反応性化合物はモノマーよりも疎水性が高く、その log
P(c alc)はモノマーのそれよりも1単位以上高い、より
好ましくは3単位以上高い値となる。好適な非反応性疎
水性化合物は、とりわけ下記の分類に分けられる化合物
の中から選ばれるものである。
【0021】アルカン、アルケン、アルキルハロゲン
化物、アルケニルハロゲン化物、アルキル芳香族化合
物、アルケニル芳香族化合物、ハロゲン化アルキル芳香
族化合物及びハロゲン化アルケニル芳香族化合物をはじ
めとする飽和及び不飽和の炭化水素及びハロゲン化炭化
水素。特に log P(calc)が3より高いもの。 飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸又は芳香族カルボ
ン酸の総炭素原子数が10個以上であるエステル。特に
log P(calc)が3より高いもの。 総炭素原子数が10個以上であるカルボン酸のアミ
ド。特に log P(calc)が3より高いもの。 log P(calc)が3より高いリン含有酸及び硫黄含有酸
のエステル及びアミド、その他同等の疎水性を示す化合
物。
【0022】分類の化合物として、直鎖又は分岐鎖ア
ルカン、例えば、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカ
ン、テトラデカン、ヘキサデカン、オクタデカン、2,
2,6,6,9,9−ヘキサメチルドデカン、エイコサ
ン又はトリアコンタン;アルケン、例えば、ヘプテン、
オクテン又はオクタデセン;置換芳香族化合物、例え
ば、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、ドデシルベン
ゼン又は1,1,3,3−テトラメチルブチルベンゼ
ン;ハロアルカン、例えば、塩化ヘプチル、塩化オクチ
ル、1,1,1−トリクロロヘキサン、臭化ヘキシル、
1,11−ジブロモウンデカン;及びハロゲン化アルキ
ル芳香族化合物、例えば、p−クロロヘキシルベンゼ
ン、等が挙げられる。
【0023】分類の化合物として、ラウリン酸メチ
ル、ラウリン酸ブチル、オレイン酸メチル、オレイン酸
ブチル、ステアリン酸メチル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸イソプロピル、クエン酸トリブチル、
クエン酸アセチルトリブチル、安息香酸フェネチル、フ
タル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、テレフタル酸ジ
オクチル、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、フタ
ル酸ブチルベンジル、フタル酸ジフェニル、セバシン酸
ジブチル、コハク酸ジデシル、アゼライン酸ビス(2−
エチルヘキシル)、等が挙げられる。
【0024】分類の化合物として、ラウラミド、N−
メチルラウラミド、N,N−ジメチルラウラミド、N,
N−ジブチルラウラミド、N−デシル−N−メチルアセ
トアミド、N−オレイルフタルイミド、等が挙げられ
る。
【0025】分類の化合物として、例えば、スルフェ
ート、スルホネート、スルホンアミド、スルホキシド、
ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、ホスフ
ィット、ホスフィンオキシドが挙げられる。具体例とし
て、硫酸のジエステル、例えば、硫酸ジヘキシル、硫酸
ジデシル及び硫酸ジドデシル;各種アルキルスルホン酸
のエステル、例えば、デカンスルホン酸メチル、ドデカ
ンスルホン酸オクチル及びp−トルエンスルホン酸オク
チル;スルホキシド、例えば、ビス(2−エチルヘキシ
ル)スルホキシド;並びにスルホンアミド、例えば、N
−(2−エチルヘキシル)−p−トルエンスルホンアミ
ド、N−ヘキサデシル−p−トルエンスルホンアミド及
びN−メチル−N−ドデシル−p−トルエンスルホンア
ミドが挙げられる。リン含有化合物として、例えば、リ
ン酸のトリエステル、例えば、トリフェニルホスフェー
ト、トリトリルホスフェート、トリヘキシルホスフェー
ト及びトリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート;各
種ホスホン酸エステル、例えば、ジヘキシルヘキシルホ
スホネート及びジヘキシルフェニルホスホネート;ホス
フィットエステル、例えば、トリトリルホスフィット;
並びにホスフィンオキシド、例えば、トリオクチルホス
フィンオキシドが挙げられる。
【0026】代表的な化合物を、上記 Medchemソフトウ
ェアパッケージ(バージョン3.54)を使用して算出した
それぞれの log P(calc)値と共に示す。非反応性化合物 log P(calc) ヘキサン 3.87 オクタン 4.93 デカン 5.98 ドデカン 7.04 ヘキサデカン 9.16 ジメチルフタレート 1.36 ジブチルフタレート 4.69 ビス(2−エチルヘキシル)フタレート 8.66 ジオクチルフタレート 8.92 トリトリルホスフェート 6.58 トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート 9.49 ドデシルベンゼン 8.61 ビス(2−エチルヘキシル)アゼレート 9.20 トリオクチルホスフィンオキシド 9.74 ジノニルフタレート 9.98 ジデシルフタレート 11.04 ジドデシルフタレート 13.15 3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)− プロピオン酸、オクタデシルエステル 14.07 トリオクチルアミン 10.76
【0027】モノマー log P(calc) アクリル酸 0.16 イソプロピルアクリルアミド 0.20 β−(ヒドロキシエチル)メタクリレート 0.25 酢酸ビニル 0.59 アクリル酸メチル 0.75 メタクリル酸メチル 1.06 アクリル酸エチル 1.28 メタクリル酸エチル 1.59 アクリル酸ブチル 2.33 メタクリル酸ブチル 2.64 スチレン 2.89 ジビニルベンゼン 3.59 ビニルトルエン混合物 3.37 2−エチルヘキシルアクリレート 4.32 2−エチルヘキシルメタクリレート 4.62 t−ブチルスチレン 4.70 ラウリルメタクリレート 6.88 ステアリルメタクリレート 10.05
【0028】当該疎水性化合物は、当該モノマーの重量
を基準として0.01重量%以上、好ましくは0.05
重量%以上、最も好ましくは0.5重量%以上の量で使
用される。好適な非反応性化合物はヘキサデカンであ
る。当該疎水性種は重合開始剤であってもよい。特に有
効なものは、長いアルキル鎖を有する過酸化物、例え
ば、 log P(calc)が10.61である過酸化ラウロイル
である。さらに、当該疎水性種は連鎖移動剤、例えば、
log P(calc)が6.47であるドデカンチオールであっ
てもよいし、またそれはラウリルメタクリレートやステ
アリルメタクリレートのような重合性モノマーであって
もよい。
【0029】場合によっては、ポリマー粒子を形成する
ために用いられるモノマーが、別の疎水性添加剤が必要
でなくなるほど十分な疎水性を示すこともある。当該モ
ノマーの log P(calc)が3を、好ましくは4.5を、最
も好ましくは6を上回る場合には、別の疎水性成分は必
要でなくなる。
【0030】本発明を実施するのに有用な好適なエチレ
ン系不飽和モノマーの例として、下記のモノマー及びそ
れらの混合物、すなわち、アクリル酸又はメタクリル酸
のアルキルエステル、例えば、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、ラウリルメタクリレ
ート、ステアリルメタクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、ノニルアクリレート、ベンジルメタク
リレート、上記酸のヒドロキシアルキルエステル、例え
ば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート及び2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、並びに上記酸のニトリル及びアミド、例
えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル及びブチ
ルアクリルアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
塩化ビニリデン、塩化ビニル、並びにビニル芳香族化合
物、例えば、スチレン、t−ブチルスチレン、エチルビ
ニルベンゼン、ビニルトルエン、ジアルキルマレエー
ト、ジアルキルイタコネート、ジアルキルマロネート、
イソプレン及びブタジエンが挙げられる。当該ポリマー
粒子を架橋するために前記モノマーと共に使用すること
ができる架橋性モノマー及びグラフト用モノマーは、当
該重合反応に関して多官能性であり、例として、不飽和
一価アルコールと不飽和モノカルボン酸とのエステル、
例えば、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、
ブテニルアクリレート、ウンデセニルアクリレート、ウ
ンデセニルメタクリレート、ビニルアクリレート及びビ
ニルメタクリレート、飽和グリコール又はジオールと不
飽和モノカルボン酸とのエステル、例えば、エチレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,3−ブ
タンジオールジメタクリレート、並びに多官能性芳香族
化合物、例えば、ジビニルベンゼン、が挙げられる。
【0031】当該重合プロセスは一般にラジカル開始剤
で開始される。ラジカルの種類は問わない。好適な開始
剤として、過硫酸塩、過酸化物、アゾ化合物及びレドッ
クス開始剤が挙げられる。開始剤の量は、モノマー重量
の0.01重量%〜2重量%の範囲をとることができる
が、好適な範囲は0.03〜1重量%である。有機過酸
化物及び有機ペルエステルの例として、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸
化ジ−t−ブチル、過酸化ラウリル、過酢酸t−ブチ
ル、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオ
キシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、過安息香酸t−ブ
チル、ペルフェニル酢酸t−ブチル、t−ブチルペルイ
ソブチレート、t−ブチルペル−sec−オクトエー
ト、t−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレート
及びt−ブチルペルジエチルアセテートが挙げられ、ま
たアゾ化合物の例として、アゾビスイソブチルニトリル
及びジメチルアゾイソブチレートが挙げられる。
【0032】写真要素の場合には、本発明のポリマー粒
子をゼラチンの存在下で重合させることが有用である。
ゼラチンは、重合反応が完結する前であれば、液滴の形
成前でも形成後でも添加することができる。ゼラチンの
添加は、米国特許第5,563,226号明細書に従っ
て、液滴の形成後に行うことが好ましい。
【0033】写真要素は各種ポリマーフィルム、紙、ガ
ラス、等を含むことができるが、当該技術分野で周知の
アセテート系支持体及びポリエステル系支持体がどちら
も好適である。支持体の厚さは問題ではない。支持体
は、厚さ50.8〜254μm(2〜10ミル又は0.
002〜0.010インチ)のものを使用すればよい。
支持体は、当該技術分野で周知のアンダーコート、すな
わち下塗層を使用することが典型的であり、例えば、ポ
リエステル系支持体の場合には、塩化ビニリデン/アク
リル酸メチル/イタコン酸系ターポリマー又は塩化ビニ
リデン/アクリロニトリル/アクリル酸系ターポリマー
が挙げられる。
【0034】写真的に有用な層を形成するため、本発明
のポリマー粒子をフィルムバインダーと一緒に塗布す
る。適当ないずれのバインダーでも使用することができ
る。該バインダーとして、ゼラチンのような親水性コロ
イド及び疎水性ポリマー樹脂系バインダーが挙げられ
る。バインダーとポリマー粒子の具体的な量は用途によ
って異なる。バインダーの塗布量は、本発明のポリマー
粒子に対する重量比として1:100〜100:1、よ
り好ましくは20:80〜95:5の範囲とすることが
このましい。
【0035】有用な樹脂系バインダーとして、ポリウレ
タン (例、ICI 製のNeorez R960)、酢酸セルロース
(例、二酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、酢酸プロ
ピオン酸セルロース) 、ポリ (メチルメタクリレート)
、ポリエステル (例、Goodyear Tire & Rubber Co.製
のVitel R)、ポリアミド (例、Union Camp製のUnirez、
General Electric Co.製のVesamide) 、ポリカーボネー
ト (例、Mobay Chemical Co.製のMakrolon、General El
ectric Co.製のLexan)、ポリ酢酸ビニル、等が挙げられ
る。
【0036】本発明を実施する場合、適当ないずれの親
水性バインダーでも使用することができ、例として、天
然物、例えば、タンパク質、タンパク質誘導体、セルロ
ース誘導体(例、セルロースエステル)、多糖類、カゼ
イン、等、並びに合成透水性コロイド、例えば、ポリ
(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマー、ポリ
(ビニルアルコール)及びその誘導体、ポリ酢酸ビニル
加水分解物、アルキルアクリレートポリマー、アルキル
メタクリレートポリマー、スルホアルキルアクリレート
ポリマー、スルホアルキルメタクリレートポリマー、ポ
リアミド、ポリビニルピリジン、アクリル酸ポリマー、
無水マレイン酸コポリマー、ポリアルキレンオキシド、
メタクリルアミドコポリマー、ポリビニルオキサゾリジ
ノン、マレイン酸コポリマー、ビニルアミンコポリマ
ー、メタクリル酸コポリマー、アクリロイルオキシアル
キルスルホン酸コポリマー、ビニルイミダゾールコポリ
マー、ビニルスルフィドコポリマー、スチレンスルホン
酸含有ホモポリマー又はコポリマー、等が挙げられる。
最も好適な親水性バインダーはゼラチンである。
【0037】本発明の写真要素は、少なくとも一つの導
電層を含有することができ、当該導電層は表面保護層で
あっても下塗層であってもよい。支持体の少なくとも片
面の表面抵抗率は、20℃及び相対湿度20%におい
て、好ましくは1×1012Ω/□未満、より好ましくは
1×1011Ω/□未満である。表面抵抗率を低下させる
好適な方法は、少なくとも一種の導電性材料を導電層に
含める方法である。このような材料として、導電性金属
酸化物及び導電性ポリマー又はオリゴマー化合物が共に
挙げられる。このような材料については、例えば、米国
特許第4,203,769号、同第4,237,194
号、同第4,272,616号、同第4,542,09
5号、同第4,582,781号、同第4,610,9
55号、同第4,916,011号及び同第5,34
0,676号明細書に詳細に記載されている。
【0038】本発明の塗布組成物は、数ある周知技法の
いずれによっても塗布することができ、例えば、浸漬コ
ーティング、ロッドコーティング、ブレードコーティン
グ、エアナイフコーティング、グラビアコーティング、
リバースロールコーティング、押出コーティング、スラ
イドコーティング、カーテンコーティング、等が挙げら
れる。本発明のポリマー粒子とバインダーを液媒中で混
合して塗布組成物を形成する。塗布後、層を簡単な蒸発
法で乾燥させることが一般的であり、この蒸発法を対流
加熱法のような公知の技法によって促進することもでき
る。公知の塗布法及び乾燥法についてはリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure,No. 308119、19
89年12月発行、pp. 1007-1008)に詳しく記載されてい
る。
【0039】特に好適な実施態様では、本発明の画像形
成要素は、画像形成層が感輻射線性ハロゲン化銀乳剤層
である写真要素、例えば、写真フィルム、印画紙又は写
真乾板である。このような乳剤層はフィルム形成性の親
水性コロイドを含むことが典型的である。これらのうち
最も一般に使用されているものはゼラチンであり、ゼラ
チンは本発明に用いるのに特に好ましい材料である。有
用なゼラチンとして、アルカリ処理ゼラチン(牛骨又は
獣皮ゼラチン)、酸処理ゼラチン(豚皮ゼラチン)及び
ゼラチン誘導体、例えば、アセチル化ゼラチン、フタル
化ゼラチン、等が挙げられる。その他、単独で又はゼラ
チンと組み合わせて使用することができる親水性コロイ
ドとして、デキストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼ
イン、ペクチン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒
天、アロールート、アルブミン、等が挙げられる。さら
に別の有用な親水性コロイドとして、水溶性ポリビニル
化合物、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
アミド、ポリ(ビニルピロリドン)、等が挙げられる。
【0040】本発明の写真要素は、支持体上に一層の感
光性ハロゲン化銀乳剤を有する簡単な黒白要素又はモノ
クロ要素であってもよいし、また多層要素及び/又は多
色要素であってもよい。本発明のカラー写真要素は、典
型的には、スペクトルの三つの主領域のそれぞれに感光
する色素像形成ユニットを含有する。各ユニットは、ス
ペクトルの特定領域に感光する単一のハロゲン化銀乳剤
層又は多重乳剤層を含んで成ることができる。写真要素
の層は、像形成ユニットの層をはじめとし、当該技術分
野で周知の各種順序で配置されることができる。
【0041】本発明による好適な写真要素は、支持体上
に、イエロー像色素提供用材料が組み合わされている少
なくとも一の青感性ハロゲン化銀乳剤層と、マゼンタ像
色素提供用材料が組み合わされている少なくとも一の緑
感性ハロゲン化銀乳剤層と、シアン像色素提供用材料が
組み合わされている少なくとも一の赤感性ハロゲン化銀
乳剤層とを有するものである。
【0042】乳剤層の他、本発明の写真要素は、写真要
素に常用されている補助層、例えば、オーバーコート
層、スペーサー層、フィルター層、中間層、ハレーショ
ン防止層、pH低下層(酸層又は中和層という場合もあ
る)、タイミング層、不透明反射層、不透明光吸収層、
等を含有することができる。支持体は、写真要素に用い
られる適当なものであればいずれの支持体であってもよ
い。典型的な支持体として、高分子フィルム、紙(ポリ
マー被覆紙を含む)、ガラス、等が挙げられる。本発明
の写真要素の支持体及び他の層に関する詳細について
は、リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosu
re; Item 36544, September 1994) に記載されている。
【0043】本発明の写真要素に用いられる感光性ハロ
ゲン化銀乳剤は、粗粒子、規則粒子若しくは微粒子のハ
ロゲン化銀結晶又はこれらの混合物を含むことができ、
また塩化銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化
銀、塩臭ヨウ化銀及びこれらの混合物のようなハロゲン
化銀を含むことができる。乳剤は、例えば、平板状粒子
感光性ハロゲン化銀乳剤であってもよい。乳剤は、ネガ
型乳剤であっても直接ポジ型乳剤であってもよい。乳剤
は、ハロゲン化銀粒子の主に表面で潜像を形成するもの
であっても、ハロゲン化銀粒子の内部で潜像を形成する
ものであってもよい。乳剤は、慣例に従い化学増感及び
分光増感されることができる。乳剤は、ゼラチン系乳剤
であることが典型的ではあるが、その他の親水性コロイ
ドを慣例に従い使用することもできる。ハロゲン化銀乳
剤に関する詳細については、リサーチ・ディスクロージ
ャー(Research Disclosure; Item 36544, September 19
94) 及びその中に列挙されている文献に記載されてい
る。
【0044】本発明に用いられる写真用ハロゲン化銀乳
剤は、写真技術分野で常用されているその他の添加剤を
含有することができる。有用な添加剤については、リサ
ーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure; Item
36544, September 1994) に記載されている。有用な添
加剤として、分光増感色素、減感剤、カブリ防止剤、マ
スキングカプラー、DIRカプラー、DIR化合物、ス
テイン防止剤、像色素安定剤、フィルター色素及びUV
吸収剤のような吸収性物質、光散乱性物質、塗布助剤、
可塑剤、滑剤、等が挙げられる。
【0045】写真要素に用いられる色素像提供用材料の
種類によって、それをハロゲン化銀乳剤に内蔵させるこ
と、又は当該乳剤層と組み合わされている別の層に内蔵
させることができる。色素像提供用材料は、当該技術分
野で公知のもののいずれであってもよく、例えば、色素
生成カプラー、被漂白性色素、色素現像剤及びレドック
ス色素放出剤が挙げられ、また、写真要素の性質や所望
の画像のタイプによって個別具体的に使用するものが決
められる。
【0046】独立した処理液で処理するように設計され
た常用のカラー材料に用いられる色素像提供用材料は、
色素生成カプラー、すなわち現像主薬酸化体とのカップ
リング反応により色素を生成する化合物、であることが
好ましい。シアン色素像を形成する好適なカプラーはフ
ェノール類及びナフトール類である。マゼンタ色素像を
形成する好適なカプラーはピラゾロン類及びピラゾロト
リアゾール類である。イエロー色素像を形成する好適な
カプラーはベンゾイルアセトアニリド類及びピバリルア
セトアニリド類である。
【0047】本発明は、上記の写真要素を内蔵したシン
グルユースカメラにも関する。シングルユースカメラは
当該技術分野において、フィルム付きレンズ、感光材パ
ッケージユニット、ボックスカメラ及び写真フィルムパ
ッケージのように様々な名称で知られている。他の名称
も用いられているが、名称とは無関係に、それぞれには
いくつかの共通した特性がある。いずれも本質的に露出
機能を備え、予め写真材料が装填されている写真製品
(カメラ)である。この写真製品は、写真材料が装填さ
れている内部カメラシェルと、レンズ開口部及びレンズ
と、何らかの外部包装体とを含む。この写真材料は、カ
メラで写真材料が露光を受けるのと同様に露光を受け、
その後その製品は現像業者へ送られ、現像業者が写真材
料を取り出して現像する。通常、その製品が消費者の手
元に戻ることはない。
【0048】シングルユースカメラ並びにその製造及び
使用方法については、米国特許第4,801,957
号、同第4,901,097号、同第4,866,45
9号、同第4,849,325号、同第4,751,5
36号、同第4,827,298号;欧州特許出願第0
460 400号、同第0 533 785号、同第
0 537 908号及び同第0 578 225号に
記載されており、本明細書ではこれらを参照することに
より援用する。
【0049】生フィルムに施すことができる写真処理工
程には、下記の工程が含まれるが、これらに限定されな
い。 (1)発色現像−−>漂白定着−−>水洗/安定化 (2)発色現像−−>漂白−−>定着−−>水洗/安定
化 (3)発色現像−−>漂白−−>漂白定着−−>水洗/
安定化 (4)発色現像−−>停止−−>水洗−−>漂白−−>
水洗−−>定着−−>水洗/安定化 (5)発色現像−−>漂白定着−−>定着−−>水洗/
安定化 (6)発色現像−−>漂白−−>漂白定着−−>定着−
−>水洗/安定化
【0050】上記の処理工程の中で、(1)、(2)、
(3)及び(4)の工程を適用することが好ましい。上
記工程の各々は、多段式処理機の補充及び運転のための
並流配置、向流配置及びコントラコ(contraco)配置を含
むHahmの米国特許第4,719,173号明細書に記載
されている多段階式用途に使用することができる。
【0051】本明細書に記載した感光材料の処理には、
当該技術分野で周知のいずれの写真処理装置でも使用す
ることができる。例えば、大容量処理装置並びにいわゆ
るミニラボ及びミニラボ処理装置を使用することができ
る。下記の文献に記載されているような小容量薄型タン
ク処理装置を使用すると特に有利である:国際公開第W
O92/10790号、同第WO92/17819号、
同第WO93/04404号、同第WO92/1737
0号、同第WO91/19226号、同第WO91/1
2567号、同第WO92/07302号、同第WO9
3/00612号、同第WO92/07301号及び同
第WO02/09932号、米国特許第5,294,9
56号、欧州特許559,027号、米国特許第5,1
79,404号、欧州特許559,025号、米国特許
第5,270,762号、欧州特許559,026号、
米国特許第5,313,243号並びに米国特許第5,
339,131号。
【0052】本発明は、処置後の要素をカセットに再導
入することができる写真システムにも関する。このよう
なシステムにより、処理後の要素を、追加のプリントの
ため又は表示装置とのインターフェイスのために取り出
すかもしれない時までコンパクト且つクリーンに保存で
きるようになる。ロール状で保存することは、所望の露
光フレームの配置を促進するためや、ネガとの接触を最
小限に止めるためにも好ましいことである。米国特許第
5,173,739号明細書に、写真要素をカセットか
ら押し出せ、フィルムが機械的手段やマニュアル手段と
接触する必要がないように設計されたカセットが記載さ
れている。欧州特許出願公開第0 476 535A1
号公報に、現像後フィルムをこのようなカセットに保存
することができる方法が記載されている。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例を参照しながら詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。例1〜4は、本発明により疎水性種の
存在下で調製されたポリマー粒子が、重合工程前及び重
合工程中のモノマー液滴の成長及び粒子の凝集に対して
安定であることを例証するものである。
【0054】例1(比較例) ビーカーに、800gのメチルメタクリレートと、2
1.6gのAerosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナト
リウムのジオクチルエステル)と、12gのDuPontより
商品名Vazo 52 で市販されている2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)とを添加した。こ
れらの成分を固形分がすべて溶解するまで攪拌した。こ
の溶液を2520gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(mar
ine prop type)攪拌機で5分間攪拌した。この混合物
を、3600rpm、流速0.5ガロン(約1.9×1
-33 )/分及びギャップ0.01インチ(254μ
m)で運転するGaulin Mill で処理した。次いで、この
材料を、5000psi(約3.4×107 Pa)で運
転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最終液滴粒径
を形成させた。22.75gの脱イオン化ゼラチンを含
むボトルに1000gの液滴分散体を入れた。このボト
ルを封止し、そしてタンブル浴において52℃で16時
間反応させた。この方法で調製された粒子は粗大フィル
ターで濾過されていないため凝集し、そしてポリマーの
80%が粗大フィルター上に集められた。
【0055】例2(本発明) ビーカーに、800gのメチルメタクリレートと、2
1.6gのAerosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナト
リウムのジオクチルエステル)と、12gの過酸化ラウ
ロイルとを添加した。この過酸化ラウロイル開始剤を疎
水性種として使用した。これらの成分を固形分がすべて
溶解するまで攪拌した。この溶液を2520gの蒸留水
へ添加し、プロペラ型攪拌機で5分間攪拌した。この混
合物を、3600rpm、流速0.5ガロン(約1.9
×10-33 )/分及びギャップ0.01インチ(25
4μm)で運転するGaulin Mill で処理した。次いで、
この材料を、5000psi(約3.4×107 Pa)
で運転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最終液滴
粒径を形成させた。22.75gの脱イオン化ゼラチン
を含むボトルに1000gの液滴分散体を入れた。この
ボトルを封止し、そしてタンブル浴において52℃で1
6時間反応させた。この方法で調製された粒子は安定で
あり、その平均粒径は187nmであった。
【0056】例3(本発明) ビーカーに、800gのメチルメタクリレートと、40
gのステアリルメタクリレートと、21.6gのAeroso
l OT-100(商標:スルホコハク酸ナトリウムのジオクチ
ルエステル)と、12gのDuPontより商品名Vazo 52 で
市販されている2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)とを添加した。ステアリルメタクリレ
ートを疎水性種として使用した。これらの成分を固形分
がすべて溶解するまで攪拌した。この溶液を2520g
の蒸留水へ添加し、プロペラ型攪拌機で5分間攪拌し
た。この混合物を、3600rpm、流速0.5ガロン
(約1.9×10-33 )/分及びギャップ0.01イ
ンチ(254μm)で運転するGaulin Mill で処理し
た。次いで、この材料を、5000psi(約3.4×
107 Pa)で運転するCrepaco ホモジナイザーで処理
し、最終液滴粒径を形成させた。22.75gの脱イオ
ン化ゼラチンを含むボトルに1000gの液滴分散体を
入れた。このボトルを封止し、そしてタンブル浴におい
て52℃で16時間反応させた。この方法で調製された
粒子は安定であり、その平均粒径は93nmであった。
【0057】例4(本発明) ビーカーに、800gのメチルメタクリレートと、3
3.2gのN−ドデカンチオールと、21.6gのAero
sol OT-100(商標:スルホコハク酸ナトリウムのジオク
チルエステル)と、12gのDuPontより商品名Vazo 52
で市販されている2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)とを添加した。N−ドデカンチオー
ルを疎水性種として使用した。これらの成分を固形分が
すべて溶解するまで攪拌した。この溶液を2520gの
蒸留水へ添加し、プロペラ型攪拌機で5分間攪拌した。
この混合物を、3600rpm、流速0.5ガロン(約
1.9×10-33 )/分及びギャップ0.01インチ
(254μm)で運転するGaulin Mill で処理した。次
いで、この材料を、5000psi(約3.4×10 7
Pa)で運転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最
終液滴粒径を形成させた。22.75gの脱イオン化ゼ
ラチンを含むボトルに1000gの液滴分散体を入れ
た。このボトルを封止し、そしてタンブル浴において5
2℃で16時間反応させた。この方法で調製された粒子
は安定であり、その平均粒径は127nmであった。
【0058】例X(比較例) ビーカーに、600gのビニルトルエンと、17gのAe
rosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナトリウムのジオ
クチルエステル)と、8.7gのDuPontより商品名Vazo
52 で市販されている2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)とを添加した。これらの成分を
固形分がすべて溶解するまで攪拌した。この溶液を20
00gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(marine prop typ
e)攪拌機で5分間攪拌した。この混合物を、3600r
pm、流速0.5ガロン(約1.9×10-33 )/分
及びギャップ0.01インチ(254μm)で運転する
Gaulin Mill で処理した。次いで、この材料を、500
0psi(約3.4×10 7 Pa)で運転するCrepaco
ホモジナイザーで処理し、最終液滴粒径を形成させた。
10gの脱イオン化ゼラチンを含むボトルに1975g
の液滴分散体を入れた。このボトルを封止し、そしてタ
ンブル浴において52℃で16時間反応させた。この方
法で調製された粒子は安定であり、その平均粒径は11
0nmであったが、分布が広く双峰的であり、中でも1
000nmを上回る第二のピークは、疎水性種を存在さ
せずに log P(calc)が4未満であるモノマーを使用した
場合の拡散成長を示唆するものである。
【0059】例Y(本発明) ビーカーに、600gのt−ブチルスチレンと、17g
のAerosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナトリウムの
ジオクチルエステル)と、8.7gのDuPontより商品名
Vazo 52 で市販されている2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)とを添加した。これらの成
分を固形分がすべて溶解するまで攪拌した。この溶液を
2000gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(marine prop
type)攪拌機で5分間攪拌した。この混合物を、360
0rpm、流速0.5ガロン(約1.9×10-33
/分及びギャップ0.01インチ(254μm)で運転
するGaulin Mill で処理した。次いで、この材料を、5
000psi(約3.4×107 Pa)で運転するCrep
aco ホモジナイザーで処理し、最終液滴粒径を形成させ
た。10gの脱イオン化ゼラチンを含むボトルに197
5gの液滴分散体を入れた。このボトルを封止し、そし
てタンブル浴において52℃で16時間反応させた。こ
の方法で調製された粒子は安定であり、その平均粒径は
143nmであった。
【0060】例Z(本発明) ビーカーに、600gのラウリルメタクリレートと、1
7gのAerosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナトリウ
ムのジオクチルエステル)と、8.7gのDuPontより商
品名Vazo 52 で市販されている2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)とを添加した。こ
れらの成分を固形分がすべて溶解するまで攪拌した。こ
の溶液を2000gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(mar
ine prop type)攪拌機で5分間攪拌した。この混合物
を、3600rpm、流速0.5ガロン(約1.9×1
-33 )/分及びギャップ0.01インチ(254μ
m)で運転するGaulin Mill で処理した。次いで、この
材料を、5000psi(約3.4×107 Pa)で運
転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最終液滴粒径
を形成させた。10gの脱イオン化ゼラチンを含むボト
ルに1975gの液滴分散体を入れた。このボトルを封
止し、そしてタンブル浴において52℃で16時間反応
させた。この方法で調製された粒子は安定であり、その
平均粒径は274nmであると共に粒径分布は狭いもの
であった。
【0061】例A(本発明) ビーカーに、600gのステアリルメタクリレートと、
17gのAerosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナトリ
ウムのジオクチルエステル)と、8.7gのDuPontより
商品名Vazo 52 で市販されている2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)とを添加した。こ
れらの成分を固形分がすべて溶解するまで攪拌した。こ
の溶液を2000gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(mar
ine prop type)攪拌機で5分間攪拌した。この混合物
を、3600rpm、流速0.5ガロン(約1.9×1
-33 )/分及びギャップ0.01インチ(254μ
m)で運転するGaulin Mill で処理した。次いで、この
材料を、5000psi(約3.4×107 Pa)で運
転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最終液滴粒径
を形成させた。10gの脱イオン化ゼラチンを含むボト
ルに1975gの液滴分散体を入れた。このボトルを封
止し、そしてタンブル浴において52℃で16時間反応
させた。この方法で調製された粒子は安定であり、その
平均粒径は330nmであると共に粒径分布は狭いもの
であった。
【0062】例5〜8は、本発明によるポリマー粒子の
製造方法を使用することで、紫外線吸収剤のような写真
的に有用な化合物を配合した写真的に有用なポリマー粒
子を製造できることを例証するものである。紫外線吸収剤I
【0063】
【化1】
【0064】紫外線吸収剤II
【0065】
【化2】
【0066】例5:紫外線吸収剤Iを配合したポリ(メ
チルメタクリレート−コ−エチレングリコールジメタク
リレート)粒子 ビーカーに、632gのメチルメタクリレートと、16
8gのエチレングリコールジメタクリレートと、20g
のヘキサデカンと、266gの紫外線吸収剤Iと、2
8.8gのAerosol OT-100(商標:スルホコハク酸ナト
リウムのジオクチルエステル)と、16gのDuPontより
商品名Vazo 52 で市販されている2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)とを添加した。こ
れらの成分を固形分がすべて溶解するまで攪拌した。こ
の溶液を3360gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(mar
ine prop type)攪拌機で5分間攪拌した。この混合物
を、3600rpm、流速0.5ガロン(約1.9×1
-33 )/分及びギャップ0.01インチ(254μ
m)で運転するGaulin Mill で処理した。次いで、この
材料を、5000psi(約3.4×107 Pa)で運
転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最終液滴粒径
を形成させた。12.25gの脱イオン化ゼラチンを含
むボトルに250gの液滴分散体を入れた。このボトル
を封止し、そしてタンブル浴において52℃で16時間
反応させた。この方法で調製された粒子は安定であり、
紫外線吸収剤1部に対して3部のポリマーを含有し、そ
してその平均粒径は182nmであった。
【0067】例6:紫外線吸収剤IIを配合したポリ(イ
ソブチルメタクリレート−コ−エチレングリコールジメ
タクリレート)粒子 ビーカーに、632gのイソブチルメタクリレートと、
168gのエチレングリコールジメタクリレートと、2
0gのヘキサデカンと、266gの紫外線吸収剤IIと、
28.8gのAerosol OT-100(商標)と、16gのDuPo
ntより商品名Vazo 52 で市販されている2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)とを添加し
た。これらの成分を固形分がすべて溶解するまで攪拌し
た。この溶液を3360gの蒸留水へ添加し、プロペラ
型(marine prop type)攪拌機で5分間攪拌した。この混
合物を、3600rpm、流速0.5ガロン(約1.9
×10-33 )/分及びギャップ0.01インチ(25
4μm)で運転するGaulin Mill で処理した。次いで、
この材料を、5000psi(約3.4×107 Pa)
で運転するCrepaco ホモジナイザーで処理し、最終液滴
粒径を形成させた。6.13gの脱イオン化ゼラチンを
含むボトルに250gの液滴分散体を入れた。このボト
ルを封止し、そしてタンブル浴において52℃で16時
間反応させた。この方法で調製された粒子は安定であ
り、紫外線吸収剤1部に対して3部のポリマーを含有
し、そしてその平均粒径は221nmであった。
【0068】例7:紫外線吸収剤I及びIIの両方を配合
したポリ(n−ブチルメタクリレート)粒子 ビーカーに、600gのn−ブチルメタクリレートと、
15gのヘキサデカンと、150gの紫外線吸収剤I
と、150gの紫外線吸収剤IIと、24.3gのAeroso
l OT-100(商標)と、12gのDuPontより商品名Vazo 5
2 で市販されている2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)とを添加した。この混合物を固形
分がすべて溶解するまで攪拌した。この溶液を2520
gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(marine prop type)攪
拌機で5分間攪拌した。この混合物を、3600rp
m、流速0.5ガロン(約1.9×10-33 )/分及
びギャップ0.01インチ(254μm)で運転するGa
ulin Mill で処理した。次いで、この材料を、5000
psi(約3.4×107 Pa)で運転するCrepaco ホ
モジナイザーで処理し、最終液滴粒径を形成させた。5
6gの脱イオン化ゼラチンを含む反応フラスコに230
0gの液滴分散体を入れた。この液滴を52℃で16時
間反応させた。この方法で調製された粒子は安定であ
り、紫外線吸収剤1部に対して2部のポリマーを含有
し、そしてその平均粒径は182nmであった。
【0069】例8:紫外線吸収剤I及びIIの両方を配合
したポリ(エチルメタクリレート)粒子 ビーカーに、600gのエチルメタクリレートと、1
6.6gのヘキサデカンと、200gの紫外線吸収剤I
と、200gの紫外線吸収剤IIと、27gのAerosol OT
-100(商標)と、13.3gのDuPontより商品名Vazo 5
2 で市販されている2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)とを添加した。この混合物を固形
分がすべて溶解するまで攪拌した。この溶液を2800
gの蒸留水へ添加し、プロペラ型(marine prop type)攪
拌機で5分間攪拌した。この混合物を、3600rp
m、流速0.5ガロン(約1.9×10-33 )/分及
びギャップ0.01インチ(254μm)で運転するGa
ulin Mill で処理した。次いで、この材料を、5000
psi(約3.4×107 Pa)で運転するCrepaco ホ
モジナイザーで処理し、最終液滴粒径を形成させた。5
6gの脱イオン化ゼラチンを含む反応フラスコに250
0gの液滴分散体を入れた。この液滴を52℃で16時
間反応させた。この方法で調製された粒子は安定であ
り、紫外線吸収剤1部に対して1.5部のポリマーを含
有し、そしてその平均粒径は155nmであった。
【0070】表1の例10〜12は、本発明により調製
されたポリマー粒子が、写真用ゼラチンを含有する塗布
液の粘度に対してはるかに少さな影響しか及ぼさないこ
とを例証するものである。8%の石灰処理ゼラチンと4
%又は6%のいずれかのポリマー粒子とを用いて40℃
で塗布液を調製した。比較例で使用したポリマー粒子は
乳化重合法で調製したものとし、本発明の実施例で使用
したポリマー粒子は本発明の方法により調製したものと
した。
【0071】
【表1】
【0072】EMA:エチルメタクリレート AMPS:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸ナトリウム MMA:メチルメタクリレート EGDM:エチレングリコールジメタクリレート
【0073】例13〜16:写真要素 以下のように一連の写真要素を製作した。片面にハレー
ション防止層を有し、その反対面に帯電防止層を有する
ポリ(エチレンナフタレート)支持体であって、当該帯
電防止層の上に写真的に透明な磁気記録層をコーティン
グしたものを使用した。この磁気記録層は、架橋剤及び
研磨粒子を含む高分子バインダー中にコバルト改質型γ
−酸化鉄粒子を分散させたものを含む。当該高分子バイ
ンダーは二酢酸セルロースと三酢酸セルロースの混合物
とした。当該磁気記録層の全体の乾燥被覆量は通常1.
5g/m2 である。この支持体のハレーション防止層側
に以下の画像形成層を順に塗布した。
【0074】中間層:この層には、2,5−ジ−t−オ
クチル−1,4−ジヒドロキシベンゼン(0.075g
/m2 )、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート
(0.113g/m2 )及びゼラチン(0.86g/m
2 )が含まれる。低感度シアン色素生成層 :この層には、赤感性臭ヨウ化
銀乳剤(ヨウ化物含有量3.3モル%;粒径0.324
μm;銀量0.387g/m2 )、化合物CC−1
(0.355g/m2)、IR−4(0.011g/m
2 )、B−1(0.075g/m2 )、S−2(0.3
77g/m2 )、S−3(0.098g/m2 )及びゼ
ラチン(1.64g/m2 )が含まれる。
【0075】中感度シアン色素生成層:この層には、赤
感性臭ヨウ化銀乳剤(ヨウ化物含有量3.3モル%;粒
径0.488μm;銀量0.816g/m2 )と赤感性
臭ヨウ化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量4.5モル
%;直径0.98μm×厚さ0.11μm;銀量0.2
15g/m2 )との混合物、化合物CC−1(0.18
3g/m2 )、IR−4(0.054g/m2 )、B−
1(0.027g/m2 )、CM−1(0.011g/
2 )、S−2(0.183g/m2 )、S−3(0.
035g/m2 )、S−5(0.054g/m2 )及び
ゼラチン(1.35g/m2 )が含まれる。高感度シアン色素生成層 :この層には、赤感性臭ヨウ化
銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量4.5モル%;直径
1.10μm×厚さ0.11μm;銀量1.08g/m
2 )、化合物CC−1(0.161g/m2 )、IR−
3(0.038g/m2 )、IR−4(0.038g/
2 )、CM−1(0.032g/m2 )、S−2
(0.237g/m2 )、S−5(0.038g/
2 )及びゼラチン(1.35g/m2 )が含まれる。
【0076】中間層:この層には、2,5−ジ−t−オ
クチル−1,4−ジヒドロキシベンゼン(0.075g
/m2 )、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート
(0.113g/m2 )及びゼラチン(0.86g/m
2 )が含まれる。低感度マゼンタ色素生成層 :この層には、緑感性臭ヨウ
化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量1.5モル%;直
径0.7μm×厚さ0.112μm;銀量0.258g
/m2 )と緑感性臭ヨウ化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物
含有量1.3モル%;直径0.54μm×厚さ0.08
6μm;銀量0.409g/m2 )との混合物、化合物
M−1(0.204g/m2 )、MM−1(0.038
g/m2 )、ST−1(0.020g/m2 )、S−1
(0.26g/m2 )及びゼラチン(1.18g/
2 )が含まれる。
【0077】中感度マゼンタ色素生成層:この層には、
緑感性臭ヨウ化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量4.
5モル%;直径0.61μm×厚さ0.12μm;銀量
0.646g/m2 )、化合物M−1(0.099g/
2 )、MM−1(0.027g/m2 )、IR−2
(0.022g/m2 )、ST−1(0.010g/m
2 )、S−1(0.143g/m2 )、S−2(0.0
44g/m2 )及びゼラチン(1.41g/m2 )が含
まれる。高感度マゼンタ色素生成層 :この層には、緑感性臭ヨウ
化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量4.5モル%;直
径0.98μm×厚さ0.113μm;銀量0.699
g/m2 )、化合物M−1(0.052g/m2 )、M
M−1(0.032g/m2 )、IR−2(0.022
g/m2 )、ST−1(0.005g/m2 )、S−1
(0.111g/m2 )、S−2(0.044g/
2 )及びゼラチン(1.123g/m2)が含まれ
る。
【0078】イエローフィルター層:この層には、2,
5−ジ−t−オクチル−1,4−ジヒドロキシベンゼン
(0.075g/m2 )、YD−2(0.108g/m
2 )、Ciba-Geigy製Irganox1076(商標)(0.01g
/m2 )、S−2(0.121g/m2 )及びゼラチン
(0.861g/m2 )が含まれる。低感度イエロー色素生成層 :この層には、青感性臭ヨウ
化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量4.5モル%;直
径1.4μm×厚さ0.131μm;銀量0.161g
/m2 )と青感性臭ヨウ化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物
含有量1.5モル%;直径0.85μm×厚さ0.13
1μm;銀量0.108g/m2 )と青感性臭ヨウ化銀
平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量1.3モル%;直径
0.54μm×厚さ0.086μm;銀量0.161g
/m2 )との混合物、化合物Y−1(0.915g/m
2 )、IR−1(0.032g/m2 )、B−1(0.
0065g/m2 )、S−1(0.489g/m2 )、
S−3(0.0084g/m2 )及びゼラチン(1.6
68g/m2 )が含まれる。
【0079】高感度イエロー色素生成層:この層には、
青感性臭ヨウ化銀平板状粒子乳剤(ヨウ化物含有量4.
5モル%;直径2.3μm×厚さ0.128μm;銀量
0.43g/m2 )、化合物Y−1(0.15g/
2 )、IR−1(0.032g/m2 )、B−1
(0.0054g/m2 )、S−1(0.091g/m
2 )、S−3(0.0070g/m 2 )及びゼラチン
(0.753g/m2 )が含まれる。第二保護層 :表2による各種組成物第一保護層 :表3による各種組成物
【0080】
【化3】
【0081】
【化4】
【0082】
【化5】
【0083】
【化6】
【0084】
【化7】
【0085】
【化8】
【0086】
【化9】
【0087】
【化10】
【0088】
【化11】
【0089】
【化12】
【0090】
【化13】
【0091】
【化14】
【0092】
【化15】
【0093】第二保護層の組成
【表2】
【0094】第一保護層の組成
【表3】
【0095】以下のポリマー粒子及び分散体を使用し
て、表4に記載した写真要素を製作した。 分散体−1:分散体−1は、紫外線吸収剤Iと紫外線吸
収剤IIをまず高沸点有機溶剤に溶かし、次いで得られた
溶液をホモジナイザーにより3500psi(約2.4
×107 Pa)、45℃でゼラチン水溶液中に分散させ
ることによって調製した。 分散体−2:分散体−2は、紫外線吸収剤Iをまず高沸
点有機溶剤に溶かし、次いで得られた溶液をホモジナイ
ザーにより3500psi(約2.4×107 Pa)、
45℃でゼラチン水溶液中に分散させることによって調
製した。
【0096】分散体−3:分散体−3は、紫外線吸収剤
IIをまず高沸点有機溶剤に溶かし、次いで得られた溶液
をホモジナイザーにより3500psi(約2.4×1
7 Pa)、45℃でゼラチン水溶液中に分散させるこ
とによって調製した。 ポリマー−1:ポリマー−1は、ポリ(メチルメタクリ
レート)粒子(102nm)とし、本発明に従い調製し
た。 ポリマー−2:ポリマー−2は、紫外線吸収剤Iをポリ
マー対紫外線吸収剤比=3:1で含有するポリ(メチル
メタクリレート−コ−エチレングリコールジメタクリレ
ート)(80/20)粒子(149nm)とし、本発明
に従い調製した。
【0097】
【表4】
【0098】*HBS:高沸点有機溶剤 UV−I:紫外線吸収剤I UV−II:紫外線吸収剤II
【0099】耐スクラッチ性及び耐磨耗性テーバー試験 保護オーバーコートの耐磨耗性を評価するため、処理後
のディスク状コーティングをテーバー磨耗試験機でAS
TM試験法D1044に従い試験した。最外層にマット
剤が含まれているため、テーバー磨耗前後での光透過率
又はヘイズ率差(Δヘイズ)に基づく測定値を用いてコ
ーティングの耐磨耗性を測定することはできない。代わ
りに、Gould Microtopographer 200(商標)を使用して
試料のテーバー磨耗後のトラック領域内の表面粗さを測
定した。次いで、表面粗さを二つのパラメーター、すな
わちPPCM(1cm当たりテーバー車輪によって生じ
たスクラッチの計数値)及びRa(平均表面粗さ)に関
して分析した。ここでは、これら二つのパラメーターの
積(Ra×PPCM)を使用して試料表面のスクラッチ
の程度を定量化した。Ra×PPCMの値が大きいほ
ど、試料の耐スクラッチ性は低くなる。これらの結果を
表5にまとめた。
【0100】耐フェロタイピング性の評価 長さ305mm(12インチ)の長編フィルム(処理
後)の6枚の35mmストリップの一群を相対湿度(R
H)80%のチャンバー内に最低16時間入れておい
た。これらのストリップは、増感側を未増感側に向けて
積み重ね、そしてホイルで包み、防湿性ラップの内側に
入れて封止した。次いで、この封止したパッケージを平
らなガラス板の上に配置し、その上に同じサイズの重さ
6.89kg(15ポンド)の黄銅棒体を配置した。そ
の後、このパッケージを、ガラス板及び黄銅棒体と共
に、37.8℃(100°F)の室内に17時間保存し
た。保存後、袋を開け、最上部と底部のストリップを廃
棄し、そして残りのストリップをフェロタイピングにつ
いて目視検査して以下の等級付けを行った。評価 フェロタイピングを示した領域の割合(%) A 0〜<5% B 5〜<20% C 20〜<50% D 50〜100% これらの結果を表5に示す。
【0101】
【表5】
【0102】表5の結果は、本発明により製作された写
真要素が耐スクラッチ性と耐フェロタイピング性の両方
に優れていることを示している。例17〜20 :写真要素 例17〜20は、例13〜16に記載したように製作し
たものであるが、但し、第一保護層及び第二保護層は下
記表6及び表7に示した組成を有するものとした。
【0103】
【表6】
【0104】
【表7】
【0105】表8に、製作した各写真要素の第一保護層
及び第二保護層の組成を示す。
【0106】
【表8】
【0107】ポリマー−3:ポリマー−3は紫外線吸収
剤I及び紫外線吸収剤IIを含浸したポリ(エチルメタク
リレート)(ポリマー:紫外線吸収剤I:紫外線吸収剤
II=3:1:1)の粒子(155nm)とし、本発明に
従い調製した。 ポリマー−4:ポリマー−4は紫外線吸収剤I及び紫外
線吸収剤IIを含浸したポリ(エチルメタクリレート)
(ポリマー:紫外線吸収剤I:紫外線吸収剤II=4:
1:1)の粒子(152nm)とし、本発明に従い調製
した。
【0108】耐スクラッチ性及び耐磨耗性テーバー試験 保護オーバーコートの耐磨耗性を評価するため、処理後
のディスク状コーティングをテーバー磨耗試験機でAS
TM試験法D1044に従い試験した。最外層にマット
剤が含まれているため、テーバー磨耗前後での光透過率
又はヘイズ率差(Δヘイズ)に基づく測定値を用いてコ
ーティングの耐磨耗性を測定することはできない。代わ
りに、Gould Microtopographer 200(商標)を使用して
試料のテーバー磨耗後のトラック領域内の表面粗さを測
定した。次いで、表面粗さを二つのパラメーター、すな
わちPPCM(1cm当たりテーバー車輪によって生じ
たスクラッチの計数値)及びRa(平均表面粗さ)に関
して分析した。ここでは、これら二つのパラメーターの
積(Ra×PPCM)を使用して試料表面のスクラッチ
の程度を定量化した。Ra×PPCMの値が大きいほ
ど、試料の耐スクラッチ性は低くなる。これらの結果を
表9にまとめた。
【0109】
【表9】
【0110】上記の例は、本発明により製作された写真
要素は、どれも耐スクラッチ性及び耐磨耗性に優れてい
ることを示している。以下、本発明の好ましい実施態様
を項分け記載する。 〔1〕支持体と、少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
と、バインダー及びポリマー粒子を含有する少なくとも
一つの層とを含んで成る写真要素であって、前記ポリマ
ー粒子が、疎水性種を有するエチレン系不飽和モノマー
の粒径400nm未満の液滴であって、前記疎水性種の
log P(calc)が前記エチレン系不飽和モノマーの log P
(c alc)よりも1単位以上高い液滴を機械的に形成させる
工程と、前記液滴の重合後の粒径が400nm未満とな
るように前記液滴を重合する工程とによって調製された
ものである写真要素。 〔2〕支持体と、少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層
と、バインダー及びポリマー粒子を含有する少なくとも
一つの層とを含んで成る写真要素であって、前記ポリマ
ー粒子が、log P(calc)が4、好ましくは6、を上回る
エチレン系不飽和モノマーの粒径400nm未満の液滴
を機械的に形成させる工程と、前記液滴の重合後の粒径
が400nm未満となるように前記液滴を重合する工程
とによって調製されたものである写真要素。
【0111】〔3〕前記疎水性種が前記エチレン系不飽
和モノマーの0.01重量%以上を占めている、〔1〕
項に記載の写真要素。 〔4〕前記疎水性種が、アルカン、アルケン、置換芳香
族化合物、ハロアルカン、ハロゲン化アルキル芳香族化
合物、ラウリン酸メチル、ラウリン酸ブチル、オレイン
酸メチル、オレイン酸ブチル、ステアリン酸メチル、パ
ルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、
クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリブチル、安
息香酸フェネチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオク
チル、テレフタル酸ジオクチル、フタル酸ビス(2−エ
チルヘキシル)、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジ
フェニル、セバシン酸ジブチル、コハク酸ジデシル、ア
ゼライン酸ビス(2−エチルヘキシル)、ラウラミド、
N−メチルラウラミド、N,N−ジメチルラウラミド、
N,N−ジブチルラウラミド、N−デシル−N−メチル
アセトアミド、N−オレイルフタルイミド、スルフェー
ト、スルホネート、スルホンアミド、スルホキシド、ホ
スフェート、ホスホネート、ホスフィネート、ホスフィ
ット及びホスフィンオキシドから成る群より選ばれた、
〔1〕項に記載の写真要素。 〔5〕前記エチレン系不飽和モノマーが、アクリル酸の
アルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステル、
アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、メタクリル
酸のヒドロキシアルキルエステル、アクリル酸のニトリ
ル、メタクリル酸のニトリル、アクリル酸のアミド、メ
タクリル酸のアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチレン、t−ブチ
ルスチレン、エチルビニルベンゼン、ビニルトルエン、
ジアルキルマレエート、ジアルキルイタコネート、ジア
ルキルマロネート、イソプレン及びブタジエンから成る
群より選ばれた、〔1〕項に記載の写真要素。
【0112】〔6〕前記液滴が、一価アルコールと不飽
和モノカルボン酸とのエステル、飽和グリコールと不飽
和モノカルボン酸とのエステル、ジオールと不飽和モノ
カルボン酸とのエステル及びジビニルベンゼンから成る
群より選ばれた架橋剤又はグラフト用モノマーをさらに
含む、〔1〕項に記載の写真要素。 〔7〕前記重合工程を、過硫酸塩、過酸化物、アゾ化合
物及びレドックス開始剤から成る群より選ばれたラジカ
ル開始剤によって開始する、〔1〕項に記載の写真要
素。 〔8〕前記ラジカル開始剤をモノマー重量の0.01重
量%〜2重量%の量で存在させた、〔7〕項に記載の写
真要素。
〔9〕前記重合工程をゼラチンの存在下で行った、
〔1〕項に記載の写真要素。 〔10〕前記支持体が、紙、ガラス、アセテート系ポリ
マー及びポリエステルから成る群より選ばれた、〔1〕
項に記載の写真要素。
【0113】〔11〕さらにアンダーコート又は下塗層
を含む、〔1〕項に記載の写真要素。 〔12〕前記バインダーが、ポリウレタン、酢酸セルロ
ース、ポリ (メチルメタクリレート) 、ポリエステル、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、タン
パク質、タンパク質誘導体、セルロース誘導体、多糖
類、カゼイン、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミ
ドポリマー、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニル
アルコール)誘導体、ポリ酢酸ビニル加水分解物、メタ
クリレートポリマー、アルキルアクリレートポリマー、
スルホアルキルアクリレートポリマー、ポリアミド、ポ
リビニルピリジン、アクリル酸ポリマー、無水マレイン
酸コポリマー、ポリアルキレンオキシド、メタクリルア
ミドコポリマー、ポリビニルオキサゾリジノン、マレイ
ン酸コポリマー、ビニルアミンコポリマー、メタクリル
酸コポリマー、アクリロイルオキシアルキルスルホン酸
コポリマー、ビニルイミダゾールコポリマー、ビニルス
ルフィドコポリマー、スチレンスルホン酸含有ホモポリ
マー、スチレンスルホン酸含有コポリマー及びゼラチン
から成る群より選ばれた、〔1〕項に記載の写真要素。 〔13〕前記液滴を重合する工程を分散剤の存在下で行
う、〔1〕項に記載の写真要素。 〔14〕前記分散剤が、ドデシル硫酸ナトリウム、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセル
ロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スのナトリウム塩、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の
塩、澱粉、ガム、アルギニン酸、ゼイン及びカゼインか
ら成る群より選ばれた、〔13〕項に記載の写真要素。 〔15〕少なくとも一つの導電層をさらに含む、〔1〕
項に記載の写真要素。
【0114】〔16〕前記エチレン系不飽和モノマー
が、アクリル酸のアルキルエステル、メタクリル酸のア
ルキルエステル、アクリル酸のヒドロキシアルキルエス
テル、メタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、ア
クリル酸のニトリル、メタクリル酸のニトリル、アクリ
ル酸のアミド、メタクリル酸のアミド、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、スチ
レン、t−ブチルスチレン、エチルビニルベンゼン、ビ
ニルトルエン、ジアルキルマレエート、ジアルキルイタ
コネート、ジアルキルマロネート、イソプレン及びブタ
ジエンから成る群より選ばれた、〔2〕項に記載の写真
要素。 〔17〕前記液滴が、一価アルコールと不飽和モノカル
ボン酸とのエステル、飽和グリコールと不飽和モノカル
ボン酸とのエステル、ジオールと不飽和モノカルボン酸
とのエステル及びジビニルベンゼンから成る群より選ば
れた架橋剤又はグラフト用モノマーをさらに含む、
〔2〕項に記載の写真要素。 〔18〕前記重合工程を、過硫酸塩、過酸化物、アゾ化
合物及びレドックス開始剤から成る群より選ばれたラジ
カル開始剤によって開始する、〔2〕項に記載の写真要
素。 〔19〕前記ラジカル開始剤をモノマー重量の0.01
重量%〜2重量%の量で存在させた、〔18〕項に記載
の写真要素。 〔20〕前記重合工程をゼラチンの存在下で行った、
〔2〕項に記載の写真要素。 〔21〕前記支持体が、紙、ガラス、アセテート系ポリ
マー及びポリエステルから成る群より選ばれた、〔2〕
項に記載の写真要素。
【0115】〔22〕さらにアンダーコート又は下塗層
を含む、〔2〕項に記載の写真要素。 〔23〕前記バインダーが、ポリウレタン、酢酸セルロ
ース、ポリ (メチルメタクリレート) 、ポリエステル、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、タン
パク質、タンパク質誘導体、セルロース誘導体、多糖
類、カゼイン、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミ
ドポリマー、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニル
アルコール)誘導体、ポリ酢酸ビニル加水分解物、メタ
クリレートポリマー、アルキルアクリレートポリマー、
スルホアルキルアクリレートポリマー、ポリアミド、ポ
リビニルピリジン、アクリル酸ポリマー、無水マレイン
酸コポリマー、ポリアルキレンオキシド、メタクリルア
ミドコポリマー、ポリビニルオキサゾリジノン、マレイ
ン酸コポリマー、ビニルアミンコポリマー、メタクリル
酸コポリマー、アクリロイルオキシアルキルスルホン酸
コポリマー、ビニルイミダゾールコポリマー、ビニルス
ルフィドコポリマー、スチレンスルホン酸含有ホモポリ
マー、スチレンスルホン酸含有コポリマー及びゼラチン
から成る群より選ばれた、〔2〕項に記載の写真要素。 〔24〕前記液滴を重合する工程を分散剤の存在下で行
う、〔2〕項に記載の写真要素。 〔25〕前記分散剤が、ドデシル硫酸ナトリウム、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセル
ロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スのナトリウム塩、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の
塩、澱粉、ガム、アルギニン酸、ゼイン及びカゼインか
ら成る群より選ばれた、〔24〕項に記載の写真要素。 〔26〕少なくとも一つの導電層をさらに含む、〔2〕
項に記載の写真要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフレッド ブルース ファント アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,パイン バレー ドライブ 158 (72)発明者 ジョン レオナルド ミュールバウアー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624, ロチェスター,ヨランダ ドライブ 53

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、少なくとも一つのハロゲン化
    銀乳剤層と、バインダー及びポリマー粒子を含有する少
    なくとも一つの層とを含んで成る写真要素であって、前
    記ポリマー粒子が、 疎水性種を有するエチレン系不飽和モノマーの粒径40
    0nm未満の液滴であって、前記疎水性種の log P
    (calc)が前記エチレン系不飽和モノマーの log P(c alc)
    よりも1単位以上高い液滴を機械的に形成させる工程
    と、 前記液滴の重合後の粒径が400nm未満となるように
    前記液滴を重合する工程とによって調製されたものであ
    る写真要素。
  2. 【請求項2】 支持体と、少なくとも一つのハロゲン化
    銀乳剤層と、バインダー及びポリマー粒子を含有する少
    なくとも一つの層とを含んで成る写真要素であって、前
    記ポリマー粒子が、 log P(calc)が4を上回るエチレン系不飽和モノマーの
    粒径400nm未満の液滴を機械的に形成させる工程
    と、 前記液滴の重合後の粒径が400nm未満となるように
    前記液滴を重合する工程とによって調製されたものであ
    る写真要素。
JP10171688A 1997-06-19 1998-06-18 写真要素 Pending JPH1165012A (ja)

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