JPH1164549A - ソーラー電池を備えた電子機器 - Google Patents
ソーラー電池を備えた電子機器Info
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- JPH1164549A JPH1164549A JP9231375A JP23137597A JPH1164549A JP H1164549 A JPH1164549 A JP H1164549A JP 9231375 A JP9231375 A JP 9231375A JP 23137597 A JP23137597 A JP 23137597A JP H1164549 A JPH1164549 A JP H1164549A
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- crystal panel
- solar battery
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
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- Electromechanical Clocks (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Electric Clocks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ソーラー電池を備えた電子機器において、発
電効率を犠牲にすることなく液晶パネルによる表示の判
読性を確保する。 【解決手段】 カバーガラス21とソーラー電池1との
間に、液晶パネル9を挿入する。液晶パネル9は高分子
分散型液晶パネルであり、表示内容に応じたパターン部
分をソーラー電池1の色(黒色に近い濃青色)と異なる
色(白色)とするとともに、パターン部分以外の地の部
分を略透明とする。ソーラー電池1はカバーガラス21
側から液晶パネル9の地の部分を通して入射した光を受
光して発電する。
電効率を犠牲にすることなく液晶パネルによる表示の判
読性を確保する。 【解決手段】 カバーガラス21とソーラー電池1との
間に、液晶パネル9を挿入する。液晶パネル9は高分子
分散型液晶パネルであり、表示内容に応じたパターン部
分をソーラー電池1の色(黒色に近い濃青色)と異なる
色(白色)とするとともに、パターン部分以外の地の部
分を略透明とする。ソーラー電池1はカバーガラス21
側から液晶パネル9の地の部分を通して入射した光を受
光して発電する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を受光して発電
するソーラー電池および液晶パネルを備えた電子機器に
関する。
するソーラー電池および液晶パネルを備えた電子機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自らの作動電力の全部または
一部をソーラー電池を用いた自己発電により賄う腕時計
や電子計算機等の自己発電型の電子機器が開発・市販さ
れている。この種の電子機器には、液晶表示装置を備え
たものが多く、そのような機器では、通常、液晶パネル
の駆動電力として発電電力が使用される。自己発電型の
電子機器に設けられる液晶表示装置としては、TN(Tw
isted Nematic )型液晶パネルを用いた反射型の装置が
一般的である。もちろん、透過型とすることも可能であ
り、反射型と透過型とを切替可能な液晶表示装置も存在
するが、透過型におけるバックライト点灯時の消費電力
は極めて大きく、自己発電型の電子機器(特に2次電池
の容量を大とすることが困難な携帯型の電子機器)には
不向きである。
一部をソーラー電池を用いた自己発電により賄う腕時計
や電子計算機等の自己発電型の電子機器が開発・市販さ
れている。この種の電子機器には、液晶表示装置を備え
たものが多く、そのような機器では、通常、液晶パネル
の駆動電力として発電電力が使用される。自己発電型の
電子機器に設けられる液晶表示装置としては、TN(Tw
isted Nematic )型液晶パネルを用いた反射型の装置が
一般的である。もちろん、透過型とすることも可能であ
り、反射型と透過型とを切替可能な液晶表示装置も存在
するが、透過型におけるバックライト点灯時の消費電力
は極めて大きく、自己発電型の電子機器(特に2次電池
の容量を大とすることが困難な携帯型の電子機器)には
不向きである。
【0003】ここで、ソーラー電池とTN型液晶パネル
とを備えた従来の電子機器(従来例1)の要部を図11
(a)および(b)に示す。図11は当該要部を概念的
に表す図であり、(a)が当該要部を側面から眺めた様
子、(b)が同装置を正面から眺めた様子を示す。これ
らの図に示すように、従来例1では、TNセル31を偏
光板32a,32bで挟むとともに裏側(視点側の反対
側)に不透明な反射板33を設けてなるTN型液晶パネ
ル1と、ソーラー電池32とが重ならないように平面的
に配置されている。
とを備えた従来の電子機器(従来例1)の要部を図11
(a)および(b)に示す。図11は当該要部を概念的
に表す図であり、(a)が当該要部を側面から眺めた様
子、(b)が同装置を正面から眺めた様子を示す。これ
らの図に示すように、従来例1では、TNセル31を偏
光板32a,32bで挟むとともに裏側(視点側の反対
側)に不透明な反射板33を設けてなるTN型液晶パネ
ル1と、ソーラー電池32とが重ならないように平面的
に配置されている。
【0004】このような構成において、TN型液晶パネ
ル31への入射光は、偏光板32a,TNセル31,偏
光板32bを選択的に順次透過し、反射板33にて反射
される。この反射光は偏光板32b,TNセル31,偏
光板32aを選択的に順次透過して出射される。一方、
ソーラー電池2は入射光の照度に応じた電力を発生し、
発電電流をTN型液晶パネル31の駆動回路(図示略)
へ供給する。
ル31への入射光は、偏光板32a,TNセル31,偏
光板32bを選択的に順次透過し、反射板33にて反射
される。この反射光は偏光板32b,TNセル31,偏
光板32aを選択的に順次透過して出射される。一方、
ソーラー電池2は入射光の照度に応じた電力を発生し、
発電電流をTN型液晶パネル31の駆動回路(図示略)
へ供給する。
【0005】ところで、上述した従来例1では、TN型
液晶パネル31およびソーラー電池32が不透明である
ので、両者の配置は平面的にならざるを得なかった。し
たがって、腕時計等の大きさに制約のある電子機器にお
いては、発電効率の確保を優先してソーラー電池32の
占有面積を広くするとTN型液晶パネル31の占有面積
(表示面積)が狭くなり、一括して表示可能な情報量が
少なくなってしまう。また逆に、TN型液晶パネル31
の占有面積を広くするとソーラー電池32の占有面積が
狭くなり、発電効率の低下を招いてしまう。
液晶パネル31およびソーラー電池32が不透明である
ので、両者の配置は平面的にならざるを得なかった。し
たがって、腕時計等の大きさに制約のある電子機器にお
いては、発電効率の確保を優先してソーラー電池32の
占有面積を広くするとTN型液晶パネル31の占有面積
(表示面積)が狭くなり、一括して表示可能な情報量が
少なくなってしまう。また逆に、TN型液晶パネル31
の占有面積を広くするとソーラー電池32の占有面積が
狭くなり、発電効率の低下を招いてしまう。
【0006】ところで、液晶パネルとソーラー電池とを
層状に重ねることにより、電子卓上計算機や腕時計等の
電子機器を小型化することができる表示装置(従来例
2)が提案されている(詳しくは特公平3−61930
号公報参照)。この従来例2は、光を選択的に透過させ
る液晶パネルの裏側にソーラー電池を配し、液晶パネル
の透過光をソーラー電池に入射することで発電を行う、
というものである。この構成によれば、液晶パネルの大
きさとソーラー電池の大きさを互いに独立して設定可能
であることから、設計の自由度を向上させることができ
る。なお、光を透過させる液晶パネルは、例えば、図1
1に示すTN型液晶パネル31から反射板33を取り除
くことにより構成可能である。
層状に重ねることにより、電子卓上計算機や腕時計等の
電子機器を小型化することができる表示装置(従来例
2)が提案されている(詳しくは特公平3−61930
号公報参照)。この従来例2は、光を選択的に透過させ
る液晶パネルの裏側にソーラー電池を配し、液晶パネル
の透過光をソーラー電池に入射することで発電を行う、
というものである。この構成によれば、液晶パネルの大
きさとソーラー電池の大きさを互いに独立して設定可能
であることから、設計の自由度を向上させることができ
る。なお、光を透過させる液晶パネルは、例えば、図1
1に示すTN型液晶パネル31から反射板33を取り除
くことにより構成可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般の表示
装置には、表示内容を正確かつ容易に読み取れる程度の
判読性が要求される。特に腕時計等の携帯型の電子機器
では、様々な環境下での判読性の確保が要求される。し
かしながら、従来例2における液晶パネルを、前述した
ようにTN型液晶パネル31から反射板33を取り除い
て構成した場合には、使用者にとって、液晶パネル上の
光を透過させる部分の色はソーラー電池の色となり、遮
光する部分の色は黒色となる。ソーラー電池の色は黒色
に近い濃青色であることから、このような構成では、透
過部分と遮光部分の色が類似した色となり、十分に高い
判読性を確保することは不可能である。
装置には、表示内容を正確かつ容易に読み取れる程度の
判読性が要求される。特に腕時計等の携帯型の電子機器
では、様々な環境下での判読性の確保が要求される。し
かしながら、従来例2における液晶パネルを、前述した
ようにTN型液晶パネル31から反射板33を取り除い
て構成した場合には、使用者にとって、液晶パネル上の
光を透過させる部分の色はソーラー電池の色となり、遮
光する部分の色は黒色となる。ソーラー電池の色は黒色
に近い濃青色であることから、このような構成では、透
過部分と遮光部分の色が類似した色となり、十分に高い
判読性を確保することは不可能である。
【0008】また、光を透過させる部分が文字等のパタ
ーン部分である場合には、このパターン部分に比較して
遙かに広い面積を占める地の部分が遮光状態となり、ソ
ーラー電池への入射光の合計照度が著しく低下すること
になる。すなわち、消費電力が上昇する液晶パネルの駆
動時において、電子機器の発電効率が大幅に低下し、電
子卓上計算機などの2次電池を持たない機器では、誤動
作やシステム停止などを招く虞がある。また、腕時計の
ように2次電池を有する機器でも、上述した状態が続け
ば、2次電池の残容量が減少し、動作が不安定になる虞
がある。不安定な動作の代表としては「時刻ずれ」が挙
げられる。「時刻ずれ」が発生すると、「時刻合わせ」
や「充電」等の作業が必要になり、使用者に煩わしさを
感じさせてしまう。そもそも、時計における「時刻ず
れ」の発生は、時計に対する使用者の信頼に致命的な悪
影響を与えるので、極力避けるべき事項である。
ーン部分である場合には、このパターン部分に比較して
遙かに広い面積を占める地の部分が遮光状態となり、ソ
ーラー電池への入射光の合計照度が著しく低下すること
になる。すなわち、消費電力が上昇する液晶パネルの駆
動時において、電子機器の発電効率が大幅に低下し、電
子卓上計算機などの2次電池を持たない機器では、誤動
作やシステム停止などを招く虞がある。また、腕時計の
ように2次電池を有する機器でも、上述した状態が続け
ば、2次電池の残容量が減少し、動作が不安定になる虞
がある。不安定な動作の代表としては「時刻ずれ」が挙
げられる。「時刻ずれ」が発生すると、「時刻合わせ」
や「充電」等の作業が必要になり、使用者に煩わしさを
感じさせてしまう。そもそも、時計における「時刻ず
れ」の発生は、時計に対する使用者の信頼に致命的な悪
影響を与えるので、極力避けるべき事項である。
【0009】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、発電効率を犠牲にすることなく液晶パネルに
よる表示の判読性を確保することができる電子機器を提
供することを目的としている。
のであり、発電効率を犠牲にすることなく液晶パネルに
よる表示の判読性を確保することができる電子機器を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載のソーラー電池を備えた電子機器
は、光を受光して発電するソーラー電池を備えた電子機
器において、表示内容に応じたパターン部分を前記ソー
ラー電池の色と異なる色とするとともに該パターン部分
以外の地の部分を略透明とする液晶パネルを具備し、前
記ソーラー電池は前記液晶パネルの透過光を受光して発
電することを特徴としている。さらに、上記構成におい
て、前記液晶パネルは前記パターン部分を高明度の色と
するとともに前記地の部分を略透明としてもよいし(請
求項2)、前記液晶パネルを高分子分散型液晶パネルと
し、前記パターン部分を光散乱状態とするとともに前記
地の部分を光透過状態とするようにしてもよい(請求項
3)。
ために、請求項1記載のソーラー電池を備えた電子機器
は、光を受光して発電するソーラー電池を備えた電子機
器において、表示内容に応じたパターン部分を前記ソー
ラー電池の色と異なる色とするとともに該パターン部分
以外の地の部分を略透明とする液晶パネルを具備し、前
記ソーラー電池は前記液晶パネルの透過光を受光して発
電することを特徴としている。さらに、上記構成におい
て、前記液晶パネルは前記パターン部分を高明度の色と
するとともに前記地の部分を略透明としてもよいし(請
求項2)、前記液晶パネルを高分子分散型液晶パネルと
し、前記パターン部分を光散乱状態とするとともに前記
地の部分を光透過状態とするようにしてもよい(請求項
3)。
【0011】また、請求項4記載のソーラー電池を備え
た電子機器は、光を受光して発電するソーラー電池を備
えた電子機器において、表示内容に応じたパターン部分
を遮光状態とするとともに該パターン部分以外の地の部
分を光透過状態とする液晶パネルと、前記液晶パネルと
前記ソーラー電池との間に挿入され、前記液晶パネルの
透過光を反射および透過させる有色パネルとを具備し、
前記ソーラー電池は前記有色パネルの透過光を受光して
発電し、前記有色パネルの色は黒色と異なる色であるこ
とを特徴としている。さらに、上記構成において、前記
有色パネルの色を高明度の色としてもよい(請求項
5)。
た電子機器は、光を受光して発電するソーラー電池を備
えた電子機器において、表示内容に応じたパターン部分
を遮光状態とするとともに該パターン部分以外の地の部
分を光透過状態とする液晶パネルと、前記液晶パネルと
前記ソーラー電池との間に挿入され、前記液晶パネルの
透過光を反射および透過させる有色パネルとを具備し、
前記ソーラー電池は前記有色パネルの透過光を受光して
発電し、前記有色パネルの色は黒色と異なる色であるこ
とを特徴としている。さらに、上記構成において、前記
有色パネルの色を高明度の色としてもよい(請求項
5)。
【0012】さらに、請求項6記載のソーラー電池を備
えた電子機器は、上記構成のいずれかにおいて、回動す
る針の向きにより時刻を告知する表示指針を具備し、前
記表示指針は、その回動面が前記液晶パネルに並行に重
なるように配されることを特徴としている。この構成に
おいて、前記表示指針に、前記パターン部分の色および
前記ソーラー電池の色の両方と異なる色の部分を設ける
ようにしてもよいし(請求項7)、前記表示指針の回動
面が前記液晶パネルと前記ソーラー電池との間に位置す
るように前記表示指針を配置するようにしてもよい(請
求項8)。また、上記各構成において、現在時刻を計時
する計時手段と、前記計時手段により計時された前記現
在時刻を告知する告知手段とを設け、腕時計形態を有す
るように構成してもよい(請求項9)。
えた電子機器は、上記構成のいずれかにおいて、回動す
る針の向きにより時刻を告知する表示指針を具備し、前
記表示指針は、その回動面が前記液晶パネルに並行に重
なるように配されることを特徴としている。この構成に
おいて、前記表示指針に、前記パターン部分の色および
前記ソーラー電池の色の両方と異なる色の部分を設ける
ようにしてもよいし(請求項7)、前記表示指針の回動
面が前記液晶パネルと前記ソーラー電池との間に位置す
るように前記表示指針を配置するようにしてもよい(請
求項8)。また、上記各構成において、現在時刻を計時
する計時手段と、前記計時手段により計時された前記現
在時刻を告知する告知手段とを設け、腕時計形態を有す
るように構成してもよい(請求項9)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。 A:第1実施形態 まず、本発明を本体が円盤状のコンビネーション式腕時
計に適用した第1実施形態について説明する。図1は第
1実施形態によるコンビネーション式腕時計の電気的構
成を示す図であり、1は入射光の照度に応じた値の電流
を発生するセルを複数直列してなるソーラー電池、2は
一端がソーラー電池1の一端に接続された2次電池(例
えば、リチウムイオン2次電池)であり、ソーラー電池
1の発電電流を蓄積する。3は2次電池2への過充電を
防止するためにソーラー電池1と並列に接続されたリミ
ッタ、4は一端が2次電池2の一端に接続されたコンデ
ンサであり、2次電池2からの放電電流、またはソーラ
ー電池1による発電電流を蓄積する。
実施形態について説明する。 A:第1実施形態 まず、本発明を本体が円盤状のコンビネーション式腕時
計に適用した第1実施形態について説明する。図1は第
1実施形態によるコンビネーション式腕時計の電気的構
成を示す図であり、1は入射光の照度に応じた値の電流
を発生するセルを複数直列してなるソーラー電池、2は
一端がソーラー電池1の一端に接続された2次電池(例
えば、リチウムイオン2次電池)であり、ソーラー電池
1の発電電流を蓄積する。3は2次電池2への過充電を
防止するためにソーラー電池1と並列に接続されたリミ
ッタ、4は一端が2次電池2の一端に接続されたコンデ
ンサであり、2次電池2からの放電電流、またはソーラ
ー電池1による発電電流を蓄積する。
【0014】5はコンデンサ4と並列に接続されたシス
テム制御部であり、計時動作の基準となるクロックを発
生する発振回路等を内蔵し、コンデンサ4からの供給電
力を使用して作動する。6はコンデンサ4の他端(電圧
値VSS)、2次電池2の一端(電圧値VDD)、2次
電池2の他端、およびソーラー電池1の他端に接続され
た充放電制御部であり、VDDとVSSとの電位差がシ
ステム制御部5の定格電圧となるように2次電池2の充
放電を制御する。なお、実際には、充放電制御部6とソ
ーラー電池1の他端との間には逆流防止用のダイオード
が挿入される。
テム制御部であり、計時動作の基準となるクロックを発
生する発振回路等を内蔵し、コンデンサ4からの供給電
力を使用して作動する。6はコンデンサ4の他端(電圧
値VSS)、2次電池2の一端(電圧値VDD)、2次
電池2の他端、およびソーラー電池1の他端に接続され
た充放電制御部であり、VDDとVSSとの電位差がシ
ステム制御部5の定格電圧となるように2次電池2の充
放電を制御する。なお、実際には、充放電制御部6とソ
ーラー電池1の他端との間には逆流防止用のダイオード
が挿入される。
【0015】また、8はシステム制御部5から印可され
る駆動電圧に応じて運針のためのモータを駆動するモー
タ駆動回路、9は複数のセグメントからなる高分子分散
型液晶パネルであり、システム制御部5は各セグメント
に接続された個別信号線(SEG)に印可する電圧を制
御して液晶パネル9を駆動する。なお、システム制御部
5と液晶パネル9との間には共通信号線(COM)が設
けられており、各セグメントに印可される電圧は対応す
る個別信号線と共通信号線との間の電位差となる。
る駆動電圧に応じて運針のためのモータを駆動するモー
タ駆動回路、9は複数のセグメントからなる高分子分散
型液晶パネルであり、システム制御部5は各セグメント
に接続された個別信号線(SEG)に印可する電圧を制
御して液晶パネル9を駆動する。なお、システム制御部
5と液晶パネル9との間には共通信号線(COM)が設
けられており、各セグメントに印可される電圧は対応す
る個別信号線と共通信号線との間の電位差となる。
【0016】図2はシステム制御部5の内部構成例を示
すブロック図であり、この図に示す例では、システム制
御部5は、計時のための基準パルスを生成する発振回路
11、制御プログラム等を格納したROM(リード・オ
ンリー・メモリ)12、基準パルスを使用して計時動作
を行うとともに上記基準パルスに同期して上記制御プロ
グラムを実行するコアCPU(CORE CPU:中央
処理装置)13、コアCPU13(以後、単に「CPU
13」と記す)に使用されるRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)14、CPU13の指示に従って動作する
表示制御回路15およびモータ制御回路16、表示制御
回路15に制御され液晶パネル9を駆動する液晶パネル
ドライバ17(以後、「LCDドライバ17」と記
す)、および使用者による各種スイッチの操作内容をC
PU13へ供給する入出力制御回路18から構成されて
いる。なお、モータ制御回路16は、システム制御部5
外のモータ駆動回路8に接続されており、このモータ駆
動回路8を制御し、時針、分針、および秒針からなる表
示指針を含む駆動機構を駆動する(本明細書および図面
においては、「表示指針」にて「駆動機構」を代表させ
ることがある)。なお、上述した各部11〜18には電
源ラインが接続されているが、説明の繁雑化回避のた
め、それらの図示および説明を省略する。また、各部に
供給する電圧を調節するための昇圧回路についても、電
源ラインと同様に図示および説明を省略する。
すブロック図であり、この図に示す例では、システム制
御部5は、計時のための基準パルスを生成する発振回路
11、制御プログラム等を格納したROM(リード・オ
ンリー・メモリ)12、基準パルスを使用して計時動作
を行うとともに上記基準パルスに同期して上記制御プロ
グラムを実行するコアCPU(CORE CPU:中央
処理装置)13、コアCPU13(以後、単に「CPU
13」と記す)に使用されるRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)14、CPU13の指示に従って動作する
表示制御回路15およびモータ制御回路16、表示制御
回路15に制御され液晶パネル9を駆動する液晶パネル
ドライバ17(以後、「LCDドライバ17」と記
す)、および使用者による各種スイッチの操作内容をC
PU13へ供給する入出力制御回路18から構成されて
いる。なお、モータ制御回路16は、システム制御部5
外のモータ駆動回路8に接続されており、このモータ駆
動回路8を制御し、時針、分針、および秒針からなる表
示指針を含む駆動機構を駆動する(本明細書および図面
においては、「表示指針」にて「駆動機構」を代表させ
ることがある)。なお、上述した各部11〜18には電
源ラインが接続されているが、説明の繁雑化回避のた
め、それらの図示および説明を省略する。また、各部に
供給する電圧を調節するための昇圧回路についても、電
源ラインと同様に図示および説明を省略する。
【0017】上述した構成によれば、充電時にはソーラ
ー電池1の発電電流は2次電池2に蓄積され、放電時に
は2次電池に蓄積された電流がシステム制御部5側へ放
出される。一方、システム制御部5は、2次電池2側か
らの放電電流を用いて作動すし、計時動作および表示指
針の運針動作を常に継続するとともに、使用者により操
作子が操作された場合に、当該操作内容に応じて液晶パ
ネル9の駆動を制御する。なお、操作内容以外の要素に
応じて液晶パネル9の駆動を制御するようにしてもよい
が、説明の繁雑化回避のため、ここでは使用者による操
作内容のみに応じて液晶パネル9の駆動を制御するもの
とする。
ー電池1の発電電流は2次電池2に蓄積され、放電時に
は2次電池に蓄積された電流がシステム制御部5側へ放
出される。一方、システム制御部5は、2次電池2側か
らの放電電流を用いて作動すし、計時動作および表示指
針の運針動作を常に継続するとともに、使用者により操
作子が操作された場合に、当該操作内容に応じて液晶パ
ネル9の駆動を制御する。なお、操作内容以外の要素に
応じて液晶パネル9の駆動を制御するようにしてもよい
が、説明の繁雑化回避のため、ここでは使用者による操
作内容のみに応じて液晶パネル9の駆動を制御するもの
とする。
【0018】次に、第1実施形態によるコンビネーショ
ン式腕時計の特徴部分について説明する。図3は、同コ
ンビネーション式腕時計の特徴部分を表す図であり、こ
の図に示すように、液晶パネル9は文字盤の役目を担う
ソーラー電池1と透明な円盤状のカバーガラス21との
間に挿入されており、ソーラー電池1、液晶パネル9、
およびカバーガラス21が層状に重なっている。なお、
液晶パネル9はカバーガラス21にできる限り近接する
よう配置されている。また、液晶パネル9をカバーガラ
ス21側から眺めた形状は正八角形であり、その周縁部
には前述の個別信号線および共通信号線が接続された端
子部9aが形成されている。さらに、液晶パネル9とソ
ーラー電池1との間には時針22、分針23、および秒
針24(表示指針)が回動する領域が確保されている。
ン式腕時計の特徴部分について説明する。図3は、同コ
ンビネーション式腕時計の特徴部分を表す図であり、こ
の図に示すように、液晶パネル9は文字盤の役目を担う
ソーラー電池1と透明な円盤状のカバーガラス21との
間に挿入されており、ソーラー電池1、液晶パネル9、
およびカバーガラス21が層状に重なっている。なお、
液晶パネル9はカバーガラス21にできる限り近接する
よう配置されている。また、液晶パネル9をカバーガラ
ス21側から眺めた形状は正八角形であり、その周縁部
には前述の個別信号線および共通信号線が接続された端
子部9aが形成されている。さらに、液晶パネル9とソ
ーラー電池1との間には時針22、分針23、および秒
針24(表示指針)が回動する領域が確保されている。
【0019】25は腕時計本体の筐体であり、上記端子
部9aを覆うように形成されている。このため、可視方
向から端子部9aを視認することはできない。このよう
に構成するのは、腕時計としての美観を確保するためで
あり、そのような必要がない場合には、端子部9aを可
視方向から視認可能に構成してもよい。なお、液晶パネ
ル9の形状を正方形ではなく正八角形としたのは、円盤
状の腕時計において、カバーガラス21の筐体25に覆
われていない部分を通して視認可能な情報表示領域を広
く確保するため、すなわち腕時計の開口率を大きくする
ためである。開口率の増大は、液晶パネル9の表示面積
の増大、表示指針による時刻表示の判読性の向上、およ
びソーラー電池1による発電効率の向上に直結するの
で、本実施形態では、四角形に比較して製造プロセスが
複雑になる正八角形の液晶パネル9を敢えて採用してい
る。
部9aを覆うように形成されている。このため、可視方
向から端子部9aを視認することはできない。このよう
に構成するのは、腕時計としての美観を確保するためで
あり、そのような必要がない場合には、端子部9aを可
視方向から視認可能に構成してもよい。なお、液晶パネ
ル9の形状を正方形ではなく正八角形としたのは、円盤
状の腕時計において、カバーガラス21の筐体25に覆
われていない部分を通して視認可能な情報表示領域を広
く確保するため、すなわち腕時計の開口率を大きくする
ためである。開口率の増大は、液晶パネル9の表示面積
の増大、表示指針による時刻表示の判読性の向上、およ
びソーラー電池1による発電効率の向上に直結するの
で、本実施形態では、四角形に比較して製造プロセスが
複雑になる正八角形の液晶パネル9を敢えて採用してい
る。
【0020】ここで、上述したコンビネーション式腕時
計の本体をカバーガラス21の方向から眺めた様子を図
4および図5に示す。図4は液晶パネル9の全セグメン
トがオフ状態の場合の様子を示す図であり、図5は全セ
グメントがオン状態の場合の様子を示す図である。な
お、本実施形態においては、表示指針や液晶表示の背景
となる文字盤として、地色が黒色に近い濃青色のソーラ
ー電池1を使用しており、表示指針および部材31の可
視面の色は、背景色(黒色に近い濃青色)および白色と
対比して視認しやすい色となっている。表示指針および
部材31の色を、背景色だけでなく、背景色および白色
を考慮して決定する理由については後述する。なお、部
材31は腕時計本体1の文字盤表面の外周付近に当該外
周を12等分するよう設けられている。
計の本体をカバーガラス21の方向から眺めた様子を図
4および図5に示す。図4は液晶パネル9の全セグメン
トがオフ状態の場合の様子を示す図であり、図5は全セ
グメントがオン状態の場合の様子を示す図である。な
お、本実施形態においては、表示指針や液晶表示の背景
となる文字盤として、地色が黒色に近い濃青色のソーラ
ー電池1を使用しており、表示指針および部材31の可
視面の色は、背景色(黒色に近い濃青色)および白色と
対比して視認しやすい色となっている。表示指針および
部材31の色を、背景色だけでなく、背景色および白色
を考慮して決定する理由については後述する。なお、部
材31は腕時計本体1の文字盤表面の外周付近に当該外
周を12等分するよう設けられている。
【0021】前述したように、本実施形態では液晶パネ
ル9として高分子分散型液晶パネルを採用しているの
で、液晶パネル9の全セグメントがオフ状態の場合に
は、液晶パネル9の光の透過率は90%程度となる。す
なわち、液晶パネル9全体が略透明となるので、図4に
示すように、時針22、分針23、秒針24、および部
材31の視認を阻害するものがなく、使用者はこれらを
容易に判読することができる。また、液晶パネル9とし
て広い視野角の高分子分散型液晶パネルを採用したこと
により、斜めから覗き込んでも液晶パネル9の透明性を
維持することができる。
ル9として高分子分散型液晶パネルを採用しているの
で、液晶パネル9の全セグメントがオフ状態の場合に
は、液晶パネル9の光の透過率は90%程度となる。す
なわち、液晶パネル9全体が略透明となるので、図4に
示すように、時針22、分針23、秒針24、および部
材31の視認を阻害するものがなく、使用者はこれらを
容易に判読することができる。また、液晶パネル9とし
て広い視野角の高分子分散型液晶パネルを採用したこと
により、斜めから覗き込んでも液晶パネル9の透明性を
維持することができる。
【0022】一方、液晶パネル9の何れかのセグメント
がオン状態の場合には、図5から明らかなように、当該
セグメントが白色のセグメントとして視認される。な
お、液晶パネル9におけるオン状態のセグメント以外の
部分は略透明であるので、背景が黒色に近い濃青色、パ
ターンが白色となり、高いコントラストでの表示が実現
される。なお、表示指針も背景の一部となるが、この表
示指針の色は白色と対比して視認しやすい色であるの
で、表示指針が背景となっている部分においても高いコ
ントラストを維持することができる。これが、表示指針
の色を背景色および白色を考慮して決定する理由であ
る。また、液晶パネル9をカバーガラス21にできる限
り近接させたことにより、カバーガラス21に映り込ん
だ液晶パネル9の表示画像と実際の表示画像とが、斜め
から覗き込んでもあまりずれないので、高い判読性を維
持できる。
がオン状態の場合には、図5から明らかなように、当該
セグメントが白色のセグメントとして視認される。な
お、液晶パネル9におけるオン状態のセグメント以外の
部分は略透明であるので、背景が黒色に近い濃青色、パ
ターンが白色となり、高いコントラストでの表示が実現
される。なお、表示指針も背景の一部となるが、この表
示指針の色は白色と対比して視認しやすい色であるの
で、表示指針が背景となっている部分においても高いコ
ントラストを維持することができる。これが、表示指針
の色を背景色および白色を考慮して決定する理由であ
る。また、液晶パネル9をカバーガラス21にできる限
り近接させたことにより、カバーガラス21に映り込ん
だ液晶パネル9の表示画像と実際の表示画像とが、斜め
から覗き込んでもあまりずれないので、高い判読性を維
持できる。
【0023】また、液晶パネル9として高分子分散型液
晶パネルを採用したことにより、ソーラー電池1の発電
効率が大幅に向上している。前述のように、全セグメン
トがオフ状態の場合には、カバーガラス21を経て液晶
パネル9に入射した光の90%程度がソーラー電池1に
入射する。したがって、ソーラー電池1の発電効率は、
液晶パネル9を設けない場合の発電効率の90%程度と
なる。これがどの程度の発電効率であるのかを評価する
ために、液晶パネル9としてTN型液晶パネルを採用し
た場合について検討する。TN型液晶パネルは、2枚の
偏光板でTNセルを挟んだ構造を有しており、このた
め、全セグメントがオフ状態であっても、光の透過率は
20%程度になってしまう。すなわち、高分子分散型液
晶パネルを用いたことにより、TN型液晶パネルを用い
る場合に比較して、全セグメントがオフ状態の発電効率
が4.5倍ほど向上したと言える。もちろん、オン状態
のセグメントが存在する場合には高分子分散型液晶パネ
ルの光透過率は低下するが、このことはTN型液晶パネ
ルについても同様であることから、TN型液晶パネルを
用いる場合に比較して、平均的な発電効率が大幅に向上
したと言える。
晶パネルを採用したことにより、ソーラー電池1の発電
効率が大幅に向上している。前述のように、全セグメン
トがオフ状態の場合には、カバーガラス21を経て液晶
パネル9に入射した光の90%程度がソーラー電池1に
入射する。したがって、ソーラー電池1の発電効率は、
液晶パネル9を設けない場合の発電効率の90%程度と
なる。これがどの程度の発電効率であるのかを評価する
ために、液晶パネル9としてTN型液晶パネルを採用し
た場合について検討する。TN型液晶パネルは、2枚の
偏光板でTNセルを挟んだ構造を有しており、このた
め、全セグメントがオフ状態であっても、光の透過率は
20%程度になってしまう。すなわち、高分子分散型液
晶パネルを用いたことにより、TN型液晶パネルを用い
る場合に比較して、全セグメントがオフ状態の発電効率
が4.5倍ほど向上したと言える。もちろん、オン状態
のセグメントが存在する場合には高分子分散型液晶パネ
ルの光透過率は低下するが、このことはTN型液晶パネ
ルについても同様であることから、TN型液晶パネルを
用いる場合に比較して、平均的な発電効率が大幅に向上
したと言える。
【0024】以上説明したように、本発明の第1実施形
態によれば、液晶パネルにおいて背景色が黒色に近い濃
青色、パターン色が白色となるので、判読性に優れた表
示を実現することができる。また、地の部分にはソーラ
ー電池のセルの模様および色彩が現れるものの、パター
ン部分の白色は均一となるので、逆の場合(地の部分が
均一な白色、パターン部分がセルの模様および色彩)に
比較して、表示の判読性を向上させることができる。さ
らに、液晶パネルの全セグメントがオフ状態にあるとき
には、あたかも液晶パネルが存在しないかのような印象
を使用者に与えることが可能であり、コンビネーション
式腕時計のアナログ部の美観をアナログ式腕時計の美観
に近づけることができる。
態によれば、液晶パネルにおいて背景色が黒色に近い濃
青色、パターン色が白色となるので、判読性に優れた表
示を実現することができる。また、地の部分にはソーラ
ー電池のセルの模様および色彩が現れるものの、パター
ン部分の白色は均一となるので、逆の場合(地の部分が
均一な白色、パターン部分がセルの模様および色彩)に
比較して、表示の判読性を向上させることができる。さ
らに、液晶パネルの全セグメントがオフ状態にあるとき
には、あたかも液晶パネルが存在しないかのような印象
を使用者に与えることが可能であり、コンビネーション
式腕時計のアナログ部の美観をアナログ式腕時計の美観
に近づけることができる。
【0025】また、液晶パネルとソーラー電池とを層状
に重ねたことにより、大きさに制約のある腕時計におい
て液晶パネルの表示面およびソーラー電池の受光面を広
くとることが可能であり、しかも前述したように発電効
率は液晶パネルを設けない場合に比較してさほど低下し
ないので(全セグメントがオフ状態の場合には90%程
度の光透過率)、両者を平面的に配置する場合はもちろ
ん、TN型液晶パネルをソーラー電池に重ねて配置する
場合に較べても発電効率を向上させることができる。
に重ねたことにより、大きさに制約のある腕時計におい
て液晶パネルの表示面およびソーラー電池の受光面を広
くとることが可能であり、しかも前述したように発電効
率は液晶パネルを設けない場合に比較してさほど低下し
ないので(全セグメントがオフ状態の場合には90%程
度の光透過率)、両者を平面的に配置する場合はもちろ
ん、TN型液晶パネルをソーラー電池に重ねて配置する
場合に較べても発電効率を向上させることができる。
【0026】また、液晶パネルにおいて、オン状態のセ
グメントが占める面積は、通常、他の部分の面積に比較
して狭いので、液晶パネルによる表示時にも十分な発電
効率を確保することができる。さらに、表示指針を液晶
パネルの裏面側に設けたので、液晶パネルに表示指針の
回動軸を通す孔を穿つ必要がなく、製造工程を簡素化で
きるという利点があるとともに、オン状態にあるセグメ
ントと表示指針が重なっても液晶表示の判読性が低下し
ないという特徴がある。
グメントが占める面積は、通常、他の部分の面積に比較
して狭いので、液晶パネルによる表示時にも十分な発電
効率を確保することができる。さらに、表示指針を液晶
パネルの裏面側に設けたので、液晶パネルに表示指針の
回動軸を通す孔を穿つ必要がなく、製造工程を簡素化で
きるという利点があるとともに、オン状態にあるセグメ
ントと表示指針が重なっても液晶表示の判読性が低下し
ないという特徴がある。
【0027】なお、液晶パネルに表示する情報は任意で
あり、例えば、日付、時刻、温度、2次電池の残容量な
どを表示するようにしてもよい。また、液晶パネルの製
造過程で染料を混入させ、パターン部分の色を白色以外
の色としてもよい。ただし、パターン部分の色がソーラ
ー電池の色に類似あるいは一致した色とならないように
する必要がある。なお、ソーラー電池の色は黒色に近い
濃青色であるので、パターン部分の色を高明度の色とす
れば、確実に上記類似あるいは一致を避けることができ
る。また、染料を混入することで略透明な部分も僅かな
がら着色されるので、当該部分を通して見えるソーラー
電池の色が腕時計の美観に与える影響をも考慮して染料
の色彩を決定すべきである。
あり、例えば、日付、時刻、温度、2次電池の残容量な
どを表示するようにしてもよい。また、液晶パネルの製
造過程で染料を混入させ、パターン部分の色を白色以外
の色としてもよい。ただし、パターン部分の色がソーラ
ー電池の色に類似あるいは一致した色とならないように
する必要がある。なお、ソーラー電池の色は黒色に近い
濃青色であるので、パターン部分の色を高明度の色とす
れば、確実に上記類似あるいは一致を避けることができ
る。また、染料を混入することで略透明な部分も僅かな
がら着色されるので、当該部分を通して見えるソーラー
電池の色が腕時計の美観に与える影響をも考慮して染料
の色彩を決定すべきである。
【0028】また、表示指針の判読性を確保可能であれ
ば、表示指針の色彩や模様に自由度をもたせることも可
能である。例えば、表示指針の周縁を緑色、内部を透明
としてもよいし、表示指針の尖端部以外を透明、尖端部
を赤色としてもよい。ここで挙げた例では、表示指針の
一部が透明であるので、発電効率の向上をも期待でき
る。なお、後者の例(先端部以外を透明とする例)で
は、表示指針の先端部の軌跡上にオン/オフするセグメ
ントが存在しないように液晶パネル9を構成すれば、表
示指針の判読性を向上させることができる。
ば、表示指針の色彩や模様に自由度をもたせることも可
能である。例えば、表示指針の周縁を緑色、内部を透明
としてもよいし、表示指針の尖端部以外を透明、尖端部
を赤色としてもよい。ここで挙げた例では、表示指針の
一部が透明であるので、発電効率の向上をも期待でき
る。なお、後者の例(先端部以外を透明とする例)で
は、表示指針の先端部の軌跡上にオン/オフするセグメ
ントが存在しないように液晶パネル9を構成すれば、表
示指針の判読性を向上させることができる。
【0029】もちろん、上述した各種効果を損なわない
範囲であれば、通常の腕時計にて行われるような設計変
更を行ってもよい。例えば、秒針を省略して表示指針を
時針および分針のみから構成してもよいし、文字盤の形
状を四角形としてもよい。特に、文字盤の形状が四角形
であれば、既存の高分子分散型液晶パネルの製造工程を
そのまま流用できるので、製造工程を簡素化できるとい
う利点がある。また、文字盤の形状と高分子分散型液晶
パネルの形状とは、1対1で対応付けられるものではな
く、要求される機能とコストとのトレードオフに応じて
適宜設定すべきである。
範囲であれば、通常の腕時計にて行われるような設計変
更を行ってもよい。例えば、秒針を省略して表示指針を
時針および分針のみから構成してもよいし、文字盤の形
状を四角形としてもよい。特に、文字盤の形状が四角形
であれば、既存の高分子分散型液晶パネルの製造工程を
そのまま流用できるので、製造工程を簡素化できるとい
う利点がある。また、文字盤の形状と高分子分散型液晶
パネルの形状とは、1対1で対応付けられるものではな
く、要求される機能とコストとのトレードオフに応じて
適宜設定すべきである。
【0030】また、図3ではカバーガラス21と液晶パ
ネル9との間に隙間を設けたが、両者を密着あるいは一
体化してもよい。こうすることにより、より広い視野角
およびより高い光透過率の実現を期待できる。なお、言
うまでもないが、第1実施形態で採用した技術の多く
は、コンビネーション型腕時計に限らず、デジタル式の
腕時計にも適用可能である。
ネル9との間に隙間を設けたが、両者を密着あるいは一
体化してもよい。こうすることにより、より広い視野角
およびより高い光透過率の実現を期待できる。なお、言
うまでもないが、第1実施形態で採用した技術の多く
は、コンビネーション型腕時計に限らず、デジタル式の
腕時計にも適用可能である。
【0031】次に、上述した第1実施形態の変形例につ
いて説明する。ただし、第1実施形態と共通する部分に
ついてはその説明を省略する。 [変形例1]図6は第1実施形態の変形例1によるコン
ビネーション式腕時計の特徴部分を表す図であり、この
図に示す変形例1が上述した第1実施形態と異なる点
は、液晶パネル9がよりソーラー電池1側に設けられ、
この液晶パネル9とカバーガラス21との間に表示指針
が回動するための空間が確保されている点である。この
変形例1では、液晶パネル9に、表示指針の回動軸26
を通すための孔9bが設けられており、回動軸26は液
晶パネル9およびソーラー電池1を貫通して回動自在に
設けられている。なお、カバーガラス21の径、および
筐体25の形状は液晶パネル9の設置位置変更に伴って
変更されている。
いて説明する。ただし、第1実施形態と共通する部分に
ついてはその説明を省略する。 [変形例1]図6は第1実施形態の変形例1によるコン
ビネーション式腕時計の特徴部分を表す図であり、この
図に示す変形例1が上述した第1実施形態と異なる点
は、液晶パネル9がよりソーラー電池1側に設けられ、
この液晶パネル9とカバーガラス21との間に表示指針
が回動するための空間が確保されている点である。この
変形例1では、液晶パネル9に、表示指針の回動軸26
を通すための孔9bが設けられており、回動軸26は液
晶パネル9およびソーラー電池1を貫通して回動自在に
設けられている。なお、カバーガラス21の径、および
筐体25の形状は液晶パネル9の設置位置変更に伴って
変更されている。
【0032】通常、腕時計において、カバーガラス付近
の径よりも文字盤付近の径の方が大きいので、液晶パネ
ル9を文字盤側に近づけたことにより、液晶パネル9の
径を大きくとることができる。これにより、液晶パネル
9に同時表示可能な情報量の増大を期待できる。また、
液晶パネル9の径が大きくなると、液晶パネル9の端子
部9aがより周縁部に位置するので、カバーガラス21
の径をより大きくすることができる(開口率の向上)。
したがって、発電効率を増大させることができるととも
に、デザイン上の制約を緩和することができる。また、
表示指針が液晶パネル9の手前(カバーガラス21側)
に位置するので、オン状態のセグメントと表示指針とが
重なっても表示指針の判読性が低下しないという特徴が
ある。なお、図6ではソーラー電池1と液晶パネル9と
の間に隙間を設けたが、両者を密着させてもよい。ま
た、表示指針の先端部以外を透明とし、当該先端部の軌
跡上にオン/オフするセグメントが存在しないように液
晶パネル9を構成すれば、液晶表示の判読性を向上させ
ることができる。
の径よりも文字盤付近の径の方が大きいので、液晶パネ
ル9を文字盤側に近づけたことにより、液晶パネル9の
径を大きくとることができる。これにより、液晶パネル
9に同時表示可能な情報量の増大を期待できる。また、
液晶パネル9の径が大きくなると、液晶パネル9の端子
部9aがより周縁部に位置するので、カバーガラス21
の径をより大きくすることができる(開口率の向上)。
したがって、発電効率を増大させることができるととも
に、デザイン上の制約を緩和することができる。また、
表示指針が液晶パネル9の手前(カバーガラス21側)
に位置するので、オン状態のセグメントと表示指針とが
重なっても表示指針の判読性が低下しないという特徴が
ある。なお、図6ではソーラー電池1と液晶パネル9と
の間に隙間を設けたが、両者を密着させてもよい。ま
た、表示指針の先端部以外を透明とし、当該先端部の軌
跡上にオン/オフするセグメントが存在しないように液
晶パネル9を構成すれば、液晶表示の判読性を向上させ
ることができる。
【0033】[変形例2]図7は第1実施形態の変形例
2によるコンビネーション式腕時計の特徴部分を表す図
であり、この図に示す変形例2が前述した変形例1と異
なる点は、秒針24をカバーガラス21と液晶パネル9
との間に、時針22および分針23を液晶パネル9とソ
ーラー電池1との間に配した点である。なお、カバーガ
ラス21の径、および筐体25の形状は液晶パネル9の
設置位置変更に伴って変更されている。
2によるコンビネーション式腕時計の特徴部分を表す図
であり、この図に示す変形例2が前述した変形例1と異
なる点は、秒針24をカバーガラス21と液晶パネル9
との間に、時針22および分針23を液晶パネル9とソ
ーラー電池1との間に配した点である。なお、カバーガ
ラス21の径、および筐体25の形状は液晶パネル9の
設置位置変更に伴って変更されている。
【0034】一般に、秒針は可視方向から眺めて幅が狭
くなるように形成されるので、オン状態のセグメントと
秒針24とが重なっても、液晶表示の判読性はさほど低
下しない。また、時針22および分針23に比較して秒
針24の動きは遙かに速いので、仮に秒針24の可視方
向の幅が広くても、秒針24の背後(ソーラー電池1
側)に隠れているセグメントが数秒後には現れるので、
液晶表示の判読性を確実に確保することができる。
くなるように形成されるので、オン状態のセグメントと
秒針24とが重なっても、液晶表示の判読性はさほど低
下しない。また、時針22および分針23に比較して秒
針24の動きは遙かに速いので、仮に秒針24の可視方
向の幅が広くても、秒針24の背後(ソーラー電池1
側)に隠れているセグメントが数秒後には現れるので、
液晶表示の判読性を確実に確保することができる。
【0035】B:第2実施形態 次に、本発明を円盤状のデジタル式腕時計に適用した第
2実施形態について説明する。ただし、第1実施形態と
共通する部分については、その説明を省略する。図8は
第2実施形態によるデジタル式腕時計の電気的構成を示
す図であり、この図に示す構成が図1に示す構成と異な
る点は、モータ駆動回路8を除去し、液晶パネル9に代
えてTN型の液晶パネル27を採用した点である。な
お、図8中のシステム制御部5は、モータ駆動回路8を
制御するための機能を持たず、液晶パネル27を駆動す
るための機能を有する。
2実施形態について説明する。ただし、第1実施形態と
共通する部分については、その説明を省略する。図8は
第2実施形態によるデジタル式腕時計の電気的構成を示
す図であり、この図に示す構成が図1に示す構成と異な
る点は、モータ駆動回路8を除去し、液晶パネル9に代
えてTN型の液晶パネル27を採用した点である。な
お、図8中のシステム制御部5は、モータ駆動回路8を
制御するための機能を持たず、液晶パネル27を駆動す
るための機能を有する。
【0036】次に、第2実施形態によるデジタル式腕時
計の特徴部分について説明する。図9は、同デジタル式
腕時計の特徴部分を表す図であり、この図に示すよう
に、液晶パネル27はソーラー電池1とカバーガラス2
1との間に挿入されている。この液晶パネル27はカバ
ーガラス21にできる限り近接するよう配置され、カバ
ーガラス21側から眺めた形状が正八角形となるよう成
形されている。液晶パネル27は、TNセル27cを偏
光板27dで挟み込んで構成されており、その周縁部に
は個別信号線および共通信号線が接続された端子部27
aが形成されている。液晶パネル27とソーラー電池1
との間には、光透過性の白色フィルタ28が挿入されて
いる。
計の特徴部分について説明する。図9は、同デジタル式
腕時計の特徴部分を表す図であり、この図に示すよう
に、液晶パネル27はソーラー電池1とカバーガラス2
1との間に挿入されている。この液晶パネル27はカバ
ーガラス21にできる限り近接するよう配置され、カバ
ーガラス21側から眺めた形状が正八角形となるよう成
形されている。液晶パネル27は、TNセル27cを偏
光板27dで挟み込んで構成されており、その周縁部に
は個別信号線および共通信号線が接続された端子部27
aが形成されている。液晶パネル27とソーラー電池1
との間には、光透過性の白色フィルタ28が挿入されて
いる。
【0037】白色フィルタ28としては既存のフィルタ
を利用可能であるが、その材料は、ソーラー電池の発電
に有効な波長の光を透過するものである必要がある。本
実施形態においては、ポリカボネイト、アクリル、ペッ
ト、セラミック、あわび、貝などの、フィルタとして使
用可能なことが知られている材料を用いてフィルタを形
成し、各フィルタの透過光によるソーラー電池の発電効
率を調べ、十分な発電効率が得られ、かつ腕時計として
の美観を確保可能な材料を用いて白色フィルタ28を形
成している。
を利用可能であるが、その材料は、ソーラー電池の発電
に有効な波長の光を透過するものである必要がある。本
実施形態においては、ポリカボネイト、アクリル、ペッ
ト、セラミック、あわび、貝などの、フィルタとして使
用可能なことが知られている材料を用いてフィルタを形
成し、各フィルタの透過光によるソーラー電池の発電効
率を調べ、十分な発電効率が得られ、かつ腕時計として
の美観を確保可能な材料を用いて白色フィルタ28を形
成している。
【0038】なお、筐体25は端子部27aを可視方向
から視認できないように、かつ上述した各部を固定でき
るように成形されている。ここで、上述したデジタル式
腕時計の本体をカバーガラス21の方向から眺めた様子
を図10に示す。なお、図10は液晶パネル9の全ての
セグメントがオン状態の場合の様子を示す図である。
から視認できないように、かつ上述した各部を固定でき
るように成形されている。ここで、上述したデジタル式
腕時計の本体をカバーガラス21の方向から眺めた様子
を図10に示す。なお、図10は液晶パネル9の全ての
セグメントがオン状態の場合の様子を示す図である。
【0039】本実施形態では液晶パネル27としてTN
型液晶パネルを採用しているので、地の部分は半透明と
なり、パターン部分(オン状態のセグメント)は黒色に
なる。さらに、本実施形態では、液晶表示の背景となる
文字盤として白色パネル(有色パネル)28を使用して
いるので、液晶表示の背景は明るい灰色、パターンは黒
色となる。すなわち、高いコントラストでの液晶表示が
実現される。なお、白色パネル28は光透過性であるの
で、液晶パネル27の半透明部分を透過した光は、白色
パネル28を透過してソーラー電池1へ入射する。これ
により、ソーラー電池1による発電が行われる。
型液晶パネルを採用しているので、地の部分は半透明と
なり、パターン部分(オン状態のセグメント)は黒色に
なる。さらに、本実施形態では、液晶表示の背景となる
文字盤として白色パネル(有色パネル)28を使用して
いるので、液晶表示の背景は明るい灰色、パターンは黒
色となる。すなわち、高いコントラストでの液晶表示が
実現される。なお、白色パネル28は光透過性であるの
で、液晶パネル27の半透明部分を透過した光は、白色
パネル28を透過してソーラー電池1へ入射する。これ
により、ソーラー電池1による発電が行われる。
【0040】以上説明したように、本発明の第2実施形
態によれば高いコントラストでの液晶表示を実現するこ
とができる。また、TN型液晶パネルは高分子分散型液
晶パネルに比較して消費電力が低いので、TN型液晶パ
ネルを採用することにより、腕時計全体の消費電力を抑
制することができる。したがって、ソーラー電池1に要
求される発電効率は、高分子分散型液晶パネルを用いた
デジタル式腕時計に比較して低く抑制され、これによ
り、高分子分散型液晶パネルに比較して光透過率の低い
TN型液晶パネルを使用しても十分な発電効率を達成で
きる。
態によれば高いコントラストでの液晶表示を実現するこ
とができる。また、TN型液晶パネルは高分子分散型液
晶パネルに比較して消費電力が低いので、TN型液晶パ
ネルを採用することにより、腕時計全体の消費電力を抑
制することができる。したがって、ソーラー電池1に要
求される発電効率は、高分子分散型液晶パネルを用いた
デジタル式腕時計に比較して低く抑制され、これによ
り、高分子分散型液晶パネルに比較して光透過率の低い
TN型液晶パネルを使用しても十分な発電効率を達成で
きる。
【0041】なお、液晶パネル27とソーラー電池1と
の間に白色パネル28を挿入する例を挙げたが、液晶パ
ネル27に対向する面の明度が高く、かつ光透過性のパ
ネルであれば、白色パネル28以外のパネルを採用して
もよい。また、デジタル式腕時計に適用した例を示した
が、コンビネーション式腕時計に適用してもよいことは
言うまでもない。この場合、表示指針を液晶パネル27
の裏面側に設けてもよいが、液晶パネル27の透過性は
液晶パネル9には及ばないので、液晶パネル27の手前
に表示指針を設けるべきである。ただし、視認性の観点
から、表示指針の色としては、黒色や明るい灰色とは大
幅に異なる色が望ましい。
の間に白色パネル28を挿入する例を挙げたが、液晶パ
ネル27に対向する面の明度が高く、かつ光透過性のパ
ネルであれば、白色パネル28以外のパネルを採用して
もよい。また、デジタル式腕時計に適用した例を示した
が、コンビネーション式腕時計に適用してもよいことは
言うまでもない。この場合、表示指針を液晶パネル27
の裏面側に設けてもよいが、液晶パネル27の透過性は
液晶パネル9には及ばないので、液晶パネル27の手前
に表示指針を設けるべきである。ただし、視認性の観点
から、表示指針の色としては、黒色や明るい灰色とは大
幅に異なる色が望ましい。
【0042】なお、上述した第1実施形態および第2実
施形態では、腕時計に適用した例を示したが、本発明
は、据え置き型の時計はもちろん、液晶パネルを備えた
任意の電子機器に適用できることは言うまでもない。そ
の際、液晶パネルとソーラー電池とは層状に重なる必要
はない。すなわち、液晶パネルの透過光がソーラー電池
に入射するよう構成されてさえいれば、本発明を適用可
能である。
施形態では、腕時計に適用した例を示したが、本発明
は、据え置き型の時計はもちろん、液晶パネルを備えた
任意の電子機器に適用できることは言うまでもない。そ
の際、液晶パネルとソーラー電池とは層状に重なる必要
はない。すなわち、液晶パネルの透過光がソーラー電池
に入射するよう構成されてさえいれば、本発明を適用可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶パネルの地の部分が略透明であるので、液晶パネル
とソーラー電池とを層状に重ねても十分な発電効率を確
保することができる。また、パターン部分の色と略透明
な地の部分を通して見えるソーラー電池の色とが異なる
ため、液晶パネルによる表示の判読性を向上させること
ができる。さらに、パターン部分は略透明でないので、
パターン部分にソーラー電池の外観が現れることはな
い。したがって、パターン部分の色の均一性が確保さ
れ、判読性がより向上するという効果が得られる(請求
項1,9)。また、パターン部分を高明度の色とするこ
とで、液晶パネルの表示の判読性をより一層向上させる
ことができる(請求項2,9)。さらに、液晶パネルと
して、パターン部分を光散乱状態とするとともに地の部
分を光透過状態とする高分子分散型液晶パネルを採用す
ることにより、ソーラー電池の発電効率を向上させると
ともに、黒色に近い濃青色の背景に白濁色のパターンと
いう判読性に優れた表示を実現することができる(請求
項3,9)。
液晶パネルの地の部分が略透明であるので、液晶パネル
とソーラー電池とを層状に重ねても十分な発電効率を確
保することができる。また、パターン部分の色と略透明
な地の部分を通して見えるソーラー電池の色とが異なる
ため、液晶パネルによる表示の判読性を向上させること
ができる。さらに、パターン部分は略透明でないので、
パターン部分にソーラー電池の外観が現れることはな
い。したがって、パターン部分の色の均一性が確保さ
れ、判読性がより向上するという効果が得られる(請求
項1,9)。また、パターン部分を高明度の色とするこ
とで、液晶パネルの表示の判読性をより一層向上させる
ことができる(請求項2,9)。さらに、液晶パネルと
して、パターン部分を光散乱状態とするとともに地の部
分を光透過状態とする高分子分散型液晶パネルを採用す
ることにより、ソーラー電池の発電効率を向上させると
ともに、黒色に近い濃青色の背景に白濁色のパターンと
いう判読性に優れた表示を実現することができる(請求
項3,9)。
【0044】また、本発明によれば、パターン部分を遮
光状態とするとともにパターン部分より広い面積を占め
る地の部分を光透過状態とする液晶パネルとソーラー電
池との間に黒色と異なる色の有色パネルを挿入したこと
により、十分な発電効率を確保しつつ、黒色と異なる色
の背景に黒色のパターンという判読性に優れた表示を実
現することができる(請求項4,9)。さらに、有色パ
ネルの色を高明度の色とすれば、優れた判読性を確実に
実現することができる(請求項5,9)。
光状態とするとともにパターン部分より広い面積を占め
る地の部分を光透過状態とする液晶パネルとソーラー電
池との間に黒色と異なる色の有色パネルを挿入したこと
により、十分な発電効率を確保しつつ、黒色と異なる色
の背景に黒色のパターンという判読性に優れた表示を実
現することができる(請求項4,9)。さらに、有色パ
ネルの色を高明度の色とすれば、優れた判読性を確実に
実現することができる(請求項5,9)。
【0045】また、回動する針の向きにより時刻を告知
する表示指針を有する電子機器(時計)に適用すれば、
上述した各種効果を奏するコンビネーション時計を実現
することができる(請求項6,9)。この際、表示指針
に、パターン部分の色およびソーラー電池の色の両方と
異なる色の部分を設ければ、表示指針の判読性の低下を
避けることができる(請求項7,9)。また、表示指針
の回動面が液晶パネルとソーラー電池との間に位置する
ように表示指針を配置すれば、液晶表示の高い判読性を
確実に確保することができる(請求項8,9)。
する表示指針を有する電子機器(時計)に適用すれば、
上述した各種効果を奏するコンビネーション時計を実現
することができる(請求項6,9)。この際、表示指針
に、パターン部分の色およびソーラー電池の色の両方と
異なる色の部分を設ければ、表示指針の判読性の低下を
避けることができる(請求項7,9)。また、表示指針
の回動面が液晶パネルとソーラー電池との間に位置する
ように表示指針を配置すれば、液晶表示の高い判読性を
確実に確保することができる(請求項8,9)。
【図1】 本発明の第1実施形態によるコンビネーショ
ン式腕時計の電気的構成を示す図である。
ン式腕時計の電気的構成を示す図である。
【図2】 同腕時計のシステム制御部5の内部構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】 同腕時計の特徴部分を表す図である。
【図4】 同腕時計の本体をカバーガラス21の方向か
ら眺めた様子を示す図であり、全セグメントがオフ状態
の場合の様子を示す。
ら眺めた様子を示す図であり、全セグメントがオフ状態
の場合の様子を示す。
【図5】 同腕時計の本体をカバーガラス21の方向か
ら眺めた様子を示す図であり、全セグメントがオン状態
の場合の様子を示す。
ら眺めた様子を示す図であり、全セグメントがオン状態
の場合の様子を示す。
【図6】 同実施形態の変形例1によるコンビネーショ
ン式腕時計の特徴部分を表す図である。
ン式腕時計の特徴部分を表す図である。
【図7】 同実施形態の変形例2によるコンビネーショ
ン式腕時計の特徴部分を表す図である。
ン式腕時計の特徴部分を表す図である。
【図8】 本発明の第2実施形態によるデジタル式腕時
計の電気的構成を示す図である。
計の電気的構成を示す図である。
【図9】 同腕時計の特徴部分を表す図である。
【図10】 同腕時計の本体をカバーガラス21の方向
から眺めた様子を示す図であり、全セグメントがオン状
態の場合の様子を示す。
から眺めた様子を示す図であり、全セグメントがオン状
態の場合の様子を示す。
【図11】 (a)および(b)は、ソーラー電池とT
N型液晶パネルとを備えた従来の電子機器の要部を示す
図である。
N型液晶パネルとを備えた従来の電子機器の要部を示す
図である。
1…ソーラー電池、9,27…液晶パネル、21…カバ
ーガラス、22…時針、23…分針、24…秒針(時針
22と分針23と合わせて表示指針を構成する)、28
…白色パネル(有色パネル)
ーガラス、22…時針、23…分針、24…秒針(時針
22と分針23と合わせて表示指針を構成する)、28
…白色パネル(有色パネル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H02N 6/00 H01L 31/04 P
Claims (9)
- 【請求項1】 光を受光して発電するソーラー電池を備
えた電子機器において、 表示内容に応じたパターン部分を前記ソーラー電池の色
と異なる色とするとともに該パターン部分以外の地の部
分を略透明とする液晶パネルを具備し、 前記ソーラー電池は前記液晶パネルの透過光を受光して
発電することを特徴とするソーラー電池を備えた電子機
器。 - 【請求項2】 前記液晶パネルは前記パターン部分を高
明度の色とするとともに前記地の部分を略透明とするこ
とを特徴とする請求項1に記載のソーラー電池を備えた
電子機器。 - 【請求項3】 前記液晶パネルは高分子分散型液晶パネ
ルであり、前記パターン部分を光散乱状態とするととも
に前記地の部分を光透過状態とすることを特徴とする請
求項1に記載のソーラー電池を備えた電子機器。 - 【請求項4】 光を受光して発電するソーラー電池を備
えた電子機器において、 表示内容に応じたパターン部分を遮光状態とするととも
に該パターン部分以外の地の部分を光透過状態とする液
晶パネルと、 前記液晶パネルと前記ソーラー電池との間に挿入され、
前記液晶パネルの透過光を反射および透過させる有色パ
ネルとを具備し、 前記ソーラー電池は前記有色パネルの透過光を受光して
発電し、前記有色パネルの色は黒色と異なる色であるこ
とを特徴とするソーラー電池を備えた電子機器。 - 【請求項5】 前記有色パネルの色は高明度の色である
ことを特徴とする請求項1に記載のソーラー電池を備え
た電子機器。 - 【請求項6】 回動する針の向きにより時刻を告知する
表示指針を具備し、 前記表示指針は、その回動面が前記液晶パネルに並行に
重なるように配されることを特徴とする請求項1乃至5
いずれかに記載のソーラー電池を備えた電子機器。 - 【請求項7】 前記表示指針は、前記パターン部分の色
および前記ソーラー電池の色の両方と異なる色の部分を
有することを特徴とする請求項6記載のソーラー電池を
備えた電子機器。 - 【請求項8】 前記表示指針は、その回動面が前記液晶
パネルと前記ソーラー電池との間に位置するよう配置さ
れることを特徴とする請求項6記載のソーラー電池を備
えた電子機器。 - 【請求項9】 現在時刻を計時する計時手段と、 前記計時手段により計時された前記現在時刻を告知する
告知手段とを具備するとともに、腕時計形態を有するこ
とを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のソーラ
ー電池を備えた電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9231375A JPH1164549A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | ソーラー電池を備えた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9231375A JPH1164549A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | ソーラー電池を備えた電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1164549A true JPH1164549A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16922641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9231375A Pending JPH1164549A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | ソーラー電池を備えた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1164549A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001296546A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-10-26 | Asulab Sa | 重ねられた2つのディスプレイ・デバイスを含んでいるコントラスト反転をもつディスプレイ・アセンブリ |
EP1182494A1 (en) * | 1999-03-25 | 2002-02-27 | Citizen Watch Co. Ltd. | Liquid crystal panel |
JP2006058381A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Tokai Rika Co Ltd | 表示装置 |
JP2011008086A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Toshiba Corp | 電子機器 |
JP2020076769A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 電気光学表示デバイスを備える物体 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP9231375A patent/JPH1164549A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1182494A1 (en) * | 1999-03-25 | 2002-02-27 | Citizen Watch Co. Ltd. | Liquid crystal panel |
EP1182494A4 (en) * | 1999-03-25 | 2002-04-10 | Citizen Watch Co Ltd | LIQUID CRYSTAL SCREEN |
US6774970B1 (en) | 1999-03-25 | 2004-08-10 | Citizen Watch Co., Ltd. | Liquid crystal panel |
JP2001296546A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-10-26 | Asulab Sa | 重ねられた2つのディスプレイ・デバイスを含んでいるコントラスト反転をもつディスプレイ・アセンブリ |
JP2006058381A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Tokai Rika Co Ltd | 表示装置 |
JP2011008086A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Toshiba Corp | 電子機器 |
JP2020076769A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 電気光学表示デバイスを備える物体 |
US10877331B2 (en) | 2018-11-06 | 2020-12-29 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Object provided with an electro-optic display device |
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