JPH1163887A - 熱交換器の伝熱面付着ダストの除去方法及び除去装置 - Google Patents

熱交換器の伝熱面付着ダストの除去方法及び除去装置

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JPH1163887A
JPH1163887A JP21465397A JP21465397A JPH1163887A JP H1163887 A JPH1163887 A JP H1163887A JP 21465397 A JP21465397 A JP 21465397A JP 21465397 A JP21465397 A JP 21465397A JP H1163887 A JPH1163887 A JP H1163887A
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heat transfer
nozzle
heat exchanger
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Eiji Fukumoto
英二 福元
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SAKAE SANGYO KK
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SAKAE SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管等流体流路の伝熱面に付着する粉塵
等のダストの払い落し効果が大きく、有効にダストの除
去を行える方法を提供すること。 【解決手段】 熱交換器本体10内の熱交換用流体流路
(伝熱管11)の入口(出口でもよい)に臨む位置にノ
ズル19を備えたエア管20を配設し、しかしてエア管
20を通してノズル19から上記流体流路内に一定の時
間間隔で衝撃波を送り込むようにすることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉やディーゼ
ルエンジン等の含塵燃焼ガス(排ガス)から熱を回収す
る熱交換器においてその伝熱面に付着する粉塵等のダス
トを除去するための方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多管式熱交換器では、伝熱管内に含塵排
ガス等を通し、その外部に熱吸収媒体である空気等を流
通させるのが通例である。図5は、含塵排ガスGを伝熱
管1に通す場合における管内の状態を示したものであ
る。この図から分かるように、伝熱管1内に排ガスGを
通すと、微小粉塵の熱泳動により粉塵の付着が開始し、
時間の経過とともに付着物が成長する。また、粉塵には
水分が含まれているため、伝熱管1の内壁面に結露が生
じ、この結露水によって付着粉塵が粉塵に含まれるアル
カリ金属塩等とともに管内壁面に固着し、しかして伝熱
管1の内壁面には同図に示すような厚い粉塵層Tが形成
される。このような粉塵層Tは、熱交換効率の著しい低
下を招き、またその厚みが更に増すことによって伝熱管
1の内部を閉塞することにもなる。
【0003】従来、上記のような現象を防止するため
に、高圧空気によるスートブロワが使用されている。こ
のスートブロワは、その一部を図6に示すように、熱交
換器本体内に配置された伝熱管1の上面入口側(または
下面出口側)にエア管2を配設し、このエア管2に供給
した3〜7kgfの圧力エアをそのノズル3から伝熱管1
内に一定時間噴射して、伝熱管1の内壁面に付着した粉
塵(ダスト)を当該伝熱管1の下端から吹き飛ばすよう
にしたものである。このエア管2は、移動式になってい
て、1つの伝熱管1内に空気を一定時間噴射した後、次
の伝熱管1側へ移動して上記同様にノズルにより圧力エ
アを噴射するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記移動式スートブロ
ワでは、一般にノズルから空気タンクまでのエア管2の
配管距離が長く、圧力損失が大きいため、伝熱管1の内
壁面に付着した粉塵を十分吹き飛ばす圧力が得られず、
除去効果が悪い。また、エア管2の配管長さが長い上に
管径が小さいため、単位時間当たりの空気量が少なく、
ノズル3に近い伝熱管1内の入口側部分では噴射力は大
きいが、伝熱管1内の中央部側から出口側に至っては単
位面積当たりの圧力、流量ともに少なくなり、粉塵払い
落とし効果が極めて小さい。更に、ノズルは移動式で、
連続的に空気を出すようになっているため、空気の使用
量が非常に多くなり、また移動式の場合、その駆動機構
が複雑となり、故障が多い上に、ノズルを取付けたエア
管を、伝熱管群の縦方向または横方向全域にわたって移
動させる必要があるため、装置の設置スペースが非常に
長くなって、熱交換器が大型化することになる。
【0005】本願発明は、上記のような問題点に鑑み、
伝熱管等流体流路の伝熱面に付着する粉塵等のダストの
払い落し効果が大きく、有効にダストの除去を行える方
法及び装置を提供することを目的とし、特にダスト除去
装置にあっては小型でコンパクトに構成できるようにし
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の熱
交換器の伝熱面付着ダストの除去方法は、図2に示すよ
うに、熱交換器本体10内の熱交換用流体流路(伝熱管
11)の入口(出口でもよい)に臨む位置にノズル19
を備えたエア管20を配設し、しかして図3に示すよう
にエア管20を通してノズル19から上記流体流路内に
一定の時間間隔で衝撃波を送り込むようにすることを特
徴とする。
【0007】このダスト除去方法は、エア管20を通し
てノズル19から上記流体流路内に一定の時間間隔で衝
撃波、即ち図3に示すような空気塊25を送り込む方法
であって、この空気塊25は、あたかも硬い重量のある
圧縮空気の塊によって、言い換えればあたかも固体塊に
よって、流体流路の伝熱面に付着したダストを払い落と
すのと同じように作用するから、当該流体流路伝熱面の
付着ダストを短時間で確実に除去することができる。
【0008】請求項2に係る発明の熱交換器の伝熱面付
着ダストの除去装置は、図2及び図3を参照して、熱交
換器本体10内に、熱交換用流体流路(例えば伝熱管1
1)の入口(出口でもよい)に臨む位置にノズル19を
備えたエア管20を配設し、エア管20にはノズル19
に近い位置に、加圧空気を溜める空気溜め21を接続す
ると共に、空気溜め21と前記ノズル19との間に電磁
弁22を介設し、電磁弁22を一定の時間間隔で瞬時的
に開弁させることにより衝撃波を形成して、この衝撃波
を前記ノズル19から前記流体流路に送り込むようにし
てなることを特徴とする。
【0009】請求項3は、請求項2に記載の熱交換器の
伝熱面付着ダストの除去装置において、図2及び図3に
示すように、左右列及び前後列に碁盤目状に多数配設さ
れた熱交換用流体流路からなる熱交換器において、前後
列の熱交換用流体流路の全部にわたって延びるエア管2
0(20A〜20F)を左右列の熱交換用流体流路にそ
れぞれ独立して配設し、上記各エア管20にそれぞれ電
磁弁22を介在して空気溜め21に合流連結し、各電磁
弁22を一定の時間間隔で瞬時的に開弁させることによ
り衝撃波を形成して、この衝撃波を各ノズル19から前
記各流体流路に送り込むようにしたことを特徴とする。
【0010】請求項4は、請求項3に記載の熱交換器の
伝熱面付着ダストの除去装置において、前記空気溜め2
1にコンプレッサ等の加圧空気供給手段23を接続して
なることを特徴とする。
【0011】請求項5は、請求項3または4に記載の熱
交換器の伝熱面付着ダストの除去装置において、前記各
エア管20に設けられた電磁弁22は、その全部を同時
に開弁させるのではなく、1つずつ一定の時間間隔をお
いて順次開弁させるように構成してなることを特徴とす
る。
【0012】請求項6は、請求項3または4に記載の熱
交換器の伝熱面付着ダストの除去装置において、前記各
エア管20に設けられた電磁弁22を1つずつ一定の時
間間隔をおいて順次開弁させるように構成すると共に、
1つの電磁弁22が開弁して閉弁するまでの間に、ある
いは所要の加圧空気が消費されることによって、消費さ
れた加圧空気を加圧空気供給手段から前記空気溜めに補
給するように構成してなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は多管式熱交換器の一部断面
平面図、図2はその縦断面図である。これらの図におい
て、10は角筒状の熱交換器本体で、この熱交換器本体
10内には、多数の竪形伝熱管11が図1に示すように
左右列(図1の上下方向に並ぶ列)及び前後列(図1の
左右方向に並ぶ列)に碁盤目状に配設されている。図2
に示すように、熱交換器本体10の上端部側には、例え
ば焼却炉からの含塵排ガスを供給する排ガス入口ダクト
12が、また下端部側には排ガス出口ダクト13が設け
られ、入口ダクト12に供給された排ガスは各伝熱管1
1内を通って出口ダクト13に排出合流されるようにな
っている。図2において14は、各伝熱管11に通され
る排ガスに対する熱吸収媒体である外気を熱交換器本体
10内に導入する外気導入口で、この導入口14に導入
された外気は、熱交換器本体10内の伝熱管11相互間
に邪魔板15を介して蛇行状に形成される外気流路16
を通って外気排出口17から排出される。
【0014】図1及び図2において18は、各伝熱管1
1(熱交換用流体流路)の内壁面(伝熱面)に付着する
粉塵等のダストを除去するための装置であって、熱交換
器本体10内に、伝熱管11の入口に臨む位置にノズル
19を備えたエア管20(20A〜20F)を配設し、
各エア管20にはノズル19に近い位置に、加圧空気を
溜める空気溜め21を接続すると共に、空気溜め21と
ノズル19の間に電磁弁22を介設し、電磁弁22を一
定の時間間隔で瞬時的に開弁させることにより衝撃波を
形成して、この衝撃波をノズル19から各伝熱管11に
送り込むようにしたものである。
【0015】上記ダスト除去装置18の構成について詳
細に説明すると、図1及び図2に示すように、前後列の
伝熱管11、即ち装置18の前後方向(図1の左右方
向)に一列に並ぶ伝熱管11群の全部にわたって延びる
エア管20(20A〜20F)を、左右列の伝熱管1
1、即ち装置18の左右方向(図1の上下方向)に一列
に並ぶ伝熱管11にそれぞれ独立して固定的に配設し、
上記各エア管20には前後列の伝熱管11群の各伝熱管
11の入口に臨む位置にノズル19を備えると共に、各
エア管20にそれぞれ電磁弁22を介在させて空気溜め
21に合流連結する。また、空気溜め21にはこれに加
圧空気を供給するコンプレッサ23(加圧空気供給手
段)を接続管26によって接続し、空気溜め21には圧
力計27を取り付ける。この空気溜め21には、常時5
〜12kgf程度の一定圧の空気がコンプレッサ23によ
って蓄圧されるようにする。しかして、各エア管20
(20A〜20F)の電磁弁22を、一定の時間間隔で
瞬時的に開弁させることにより音速に近い衝撃波を形成
して、この衝撃波を各エア管20のノズル19から各記
伝熱管11内に送り込むようにしている。
【0016】即ち、このダスト除去装置18にあって
は、各エア管20の電磁弁22を、例えば0.1〜0.
2秒程度の極めて短い時間だけ開弁させることによっ
て、エア管20内に瞬時に極めて高圧の空気塊25が形
成され、この空気塊25が衝撃波となって図3に示すよ
うに拡散速度よりも速い速度でノズル19から伝熱管1
1内に送り込まれ、この衝撃によって、伝熱管11の管
内壁面に付着した粉塵(特に、図5に示すような粉塵層
T)等のダストが瞬時のうちに確実に払い落とされて除
去されるようになっている。この場合、空気塊25、即
ち衝撃波の作用は、あたかも硬い重量のある圧縮空気の
塊によって、言い換えればあたかも固体塊によって、管
内壁面の付着ダストを払い落とすような作用と同様なも
ので、伝熱管11内壁面の入口部から出口部にわたって
付着しているダストを一瞬にして払い落として確実に除
去することができる。またこの場合、各エア管20(2
0A〜20F)の長さは最小限短く、ノズル19に近い
位置で空気溜め21に接続されるから、圧力損失が少な
く、極めて高圧の空気塊25が形成されて、より好まし
い衝撃波が得られる。
【0017】また、このダスト除去装置18において、
図1に示すようにそれぞれ前後列の伝熱管11全部にわ
たって延びる左右複数本のエア管20(20A〜20
F)にそれぞれ設けられた電磁弁22は、その全部が一
斉に開弁するのではなく、図1中に概略的に示すタイム
チャートのパルス信号のようにシーケンス制御によっ
て、1つずつ一定の時間間隔をおいて順次開弁されるよ
うに構成されており、従って電磁弁22の開放によって
空気溜めの圧力が急減することがなく、常に極めて高圧
の空気塊からなる良好な衝撃波が得られる。この場合、
パルス間隔(時間間隔)は例えば1〜2秒とし、開弁時
間は例えば0.1〜0.2秒に設定される。
【0018】更に、このダスト除去装置18では、1つ
の電磁弁22が開弁して閉弁するまでの間に、あるいは
これに限定されることなく所要量の加圧(圧縮)空気が
消費されることによって、その消費された圧縮空気、即
ち減圧された分の圧力空気をコンプレッサ23から自動
的に、即ちコンプレッサ側でその減圧を検知して空気溜
め21に補給し、それにより空気溜め21に常時一定の
高圧空気を確保できるようにしている。またこれによっ
て、小型の空気溜め21を使用でき、装置18の小型化
を図ることができる。尚、極めて大型の空気溜めを使用
すれば、上記のように各電磁弁22の開弁ごとに圧力補
給を行わず、当該空気溜めの圧力がある程度下がったと
きに必要なだけ圧力補給を行うようにすることもでき
る。
【0019】上記のように構成されるダスト除去装置1
8の使用においては、最初に、例えば装置右端のエア管
20A(図1の最上側のエア管20)の電磁弁22が開
くと、空気溜め21の空気がエア管20A内に瞬時に放
出されて極めて高圧の空気塊25が形成され、この高圧
空気塊25が衝撃波となって、当該エア管20Aの各ノ
ズル19から右端前後列の各伝熱管11内に送り込まれ
る。
【0020】次いで、装置右端から2番目のエア管20
Bの電磁弁22が開くと、上記同様に空気溜め21の空
気がエア管20A内に瞬時に放出されてきわめて高圧の
空気塊25が形成され、この高圧空気塊25が衝撃波と
なって、当該エア管20Bの各ノズル19から次の前後
列の各伝熱管11内に送り込まれ、以降、装置左端のエ
ア管20Fまでの電磁弁22が上記同様に一定の時間間
隔で順次開弁して、左右列及び前後列に配設された全て
の伝熱管11に衝撃波が送り込まれる。こうして全ての
伝熱管11に一通り衝撃波が送り込まれた後、再び上記
1番目のエア管20Aの電磁弁22が開いて、上記同様
な動作が繰り返され、更にそのような動作が所要回数繰
り返されることによって、各伝熱管11の内壁面に付着
したダストが完璧に除去されることになる。
【0021】そして上記エア管20A〜20Fの各電磁
弁22が開弁して閉弁するまでの間に、あるいはこれに
限定されることなく所要量の加圧(圧縮)空気が消費さ
れることによって、その消費された圧縮空気、即ち減圧
された分の圧力空気をコンプレッサ23から自動的に、
即ちコンプレッサ側でその減圧を検知して空気溜め21
に補給し、該空気溜め21には常時一定の高圧空気を確
保するようにしてある。
【0022】以上は、多管式熱交換器における伝熱管1
1の伝熱面に付着したダスト除去装置18についての説
明であるが、本発明のダスト除去装置は、図4に示すよ
うに、プレート式熱交換器の熱交換用プレート101に
も適用できるものである。このプレート式熱交換器の場
合、流体流路が狭い程、衝撃波によるダストの払い落と
し除去効果が大きい。また、熱交換用プレートは平面だ
けでなく、特に凹凸面状プレートの場合に効果が大き
い。
【0023】
【発明の作用及び効果】請求項1に係る発明の熱交換器
伝熱面付着ダストの除去方法によれば、熱交換器本体内
の熱交換用流体流路の入口または出口に臨む位置にノズ
ルを備えたエア管を配設し、エア管を通してノズルから
前記流体流路内に一定の時間間隔で衝撃波を送り込む方
法であって、この衝撃波は、あたかも硬い重量のある圧
縮空気の塊によって、言い換えればあたかも固体塊によ
って管内壁面の付着ダストを払い落とすのと同じように
作用するから、当該流体流路の伝熱面に付着したダスト
を短時間で確実に除去することができる。
【0024】請求項2に係る発明のダスト除去装置によ
れば、熱交換器本体内に、熱交換用流体流路の入口また
は出口に臨む位置にノズルを備えたエア管を配設し、エ
ア管にはノズルに近い位置に、加圧空気を溜める空気溜
めを接続すると共に、空気溜めと前記ノズルとの間に電
磁弁を介設し、電磁弁を一定の時間間隔で瞬時的に開弁
させることにより衝撃波を形成して、この衝撃波を前記
ノズルから前記流体流路に送り込むようにした装置であ
って、電磁弁を極めて短い時間だけ開弁させることによ
り、エア管内に瞬時に極めて高圧の空気塊が形成され、
この空気塊が衝撃波となってノズルから伝熱管内に送り
込まれるから、この衝撃によって、当該流体流路の伝熱
面に付着したダストを短時間で払い落として確実に除去
することができる。
【0025】また、このダスト除去装置は、ノズルを備
えたエア管を定位置に固定した固定式の装置で、空気溜
めの加圧空気を一定の時間間隔で断続的に放出させるよ
うにしているから、ノズル付きのエア管を所定ストロー
ク移動させ、ノズルから連続的に空気を噴出させるよう
にする従来のスートブロワに比べ、装置が小型で且つコ
ンパクトになって、製作コストが安くつき、設置スペー
スも少なくて済む上、故障が非常に少なく、また空気使
用量が少なく、運転コストが安くなる。
【0026】請求項3のダスト除去装置によれば、装置
の前後列に配される熱交換用流体流路の全部にわたって
延びるエア管を左右列の熱交換用流体流路にそれぞれ独
立して配設し、上記各エア管にそれぞれ電磁弁を介在し
て空気溜めに合流連結し、各電磁弁を一定の時間間隔で
瞬時的に開弁させることにより衝撃波を形成して、この
衝撃波を各ノズルから前記各流体流路に送り込むように
したものであるから、多管式熱交換器の伝熱面付着ダス
トの除去装置として極めて有効である。
【0027】請求項4のダスト除去装置によれば、空気
溜めにコンプレッサ等の加圧空気供給手段を接続してい
るから、加圧空気供給手段を作動させることによって空
気溜めに逐次加圧空気を補給することができる。
【0028】請求項5のダスト除去装置によれば、各エ
ア管に設けられた電磁弁を一斉に同時開放せず、1つず
つ一定の時間間隔をおいて順次開弁させるようにしてい
るから、電磁弁の開放によって空気溜めの圧力が急減す
ることがなく、常に極めて高圧の空気塊からなる良好な
衝撃波を得ることができる。
【0029】請求項6のダスト除去装置によれば、各エ
ア管に設けられた電磁弁を1つずつ一定の時間間隔をお
いて順次開弁させるように構成すると共に、1つの電磁
弁が開弁して閉弁するまでの間に、あるいは所要の加圧
空気が消費されることによって、消費された加圧空気を
加圧空気供給手段から前記空気溜めに補給するようにし
ているから、空気溜には常に一定の高圧空気を確保して
おくことができ、且つ小型の空気溜めを使用することが
できて、装置の一層の小型化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るダスト除去装置を備えた多管式
熱交換器の一部断面平面図である。
【図2】 同上の多管式熱交換器の縦断側面図である。
【図3】 図2の多管式熱交換器におけるダスト除去装
置の一部拡大断面図である。
【図4】 パネル式熱交換器に適用されるダスト除去装
置の概略平面図である。
【図5】 多管式熱交換器の伝熱管の内壁面に付着され
る粉塵の付着状態を説明する拡大断面図である。
【図6】 従来のスートブロワを示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 熱交換器本体 11 伝熱管(熱交換用流体流路) 18 ダスト除去装置 19 ノズル 20 エア管(総括名称) 20A〜20F エア管 21 空気溜め 22 電磁弁 23 コンプレッサ(加圧空気供給手段) 25 空気塊 26 接続管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器本体内の熱交換用流体流路の入
    口または出口に臨む位置にノズルを備えたエア管を配設
    し、エア管を通してノズルから前記流体流路内に一定の
    時間間隔で衝撃波を送り込むようにした熱交換器の伝熱
    面付着ダストの除去方法。
  2. 【請求項2】 熱交換器本体内に、熱交換用流体流路の
    入口または出口に臨む位置にノズルを備えたエア管を配
    設し、エア管にはノズルに近い位置に、加圧空気を溜め
    る空気溜めを接続すると共に、空気溜めと前記ノズルと
    の間に電磁弁を介設し、電磁弁を一定の時間間隔で瞬時
    的に開弁させることにより衝撃波を形成して、この衝撃
    波を前記ノズルから前記流体流路に送り込むようにして
    なる熱交換器の伝熱面付着ダストの除去装置。
  3. 【請求項3】 左右列及び前後列に碁盤目状に多数配設
    された熱交換用流体流路からなる熱交換器において、前
    後列の熱交換用流体流路の全部にわたって延びるエア管
    を左右列の熱交換用流体流路にそれぞれ独立して配設
    し、上記各エア管にそれぞれ電磁弁を介在して空気溜め
    に合流連結し、各電磁弁を一定の時間間隔で瞬時的に開
    弁させることにより衝撃波を形成して、この衝撃波を各
    ノズルから前記各流体流路に送り込むようにした請求項
    2に記載の熱交換器の伝熱面付着ダストの除去装置。
  4. 【請求項4】 前記空気溜めにコンプレッサ等の加圧空
    気供給手段を接続してなる請求項3に記載の熱交換器の
    伝熱面付着ダストの除去装置。
  5. 【請求項5】 前記各エア管に設けられた電磁弁は、そ
    の全部を同時に開弁させるのではなく、1つずつ一定の
    時間間隔をおいて順次開弁させるように構成してなる請
    求項3または4に記載の熱交換器の伝熱面付着ダストの
    除去装置。
  6. 【請求項6】 前記各エア管に設けられた電磁弁を1つ
    ずつ一定の時間間隔をおいて順次開弁させるように構成
    すると共に、1つの電磁弁が開弁して閉弁するまでの間
    に、あるいは所要の加圧空気が消費されることによっ
    て、消費された加圧空気を加圧空気供給手段から前記空
    気溜めに補給するように構成してなる請求項3または4
    に記載の熱交換器の伝熱面付着ダストの除去装置。
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KR100775324B1 (ko) * 2001-11-14 2007-11-08 주식회사 포스코 건식 소화 설비의 급수 열교환기 전열관 외표면 이물질처리장치
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