JPH11626A - 液体噴霧装置 - Google Patents

液体噴霧装置

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JPH11626A
JPH11626A JP16958397A JP16958397A JPH11626A JP H11626 A JPH11626 A JP H11626A JP 16958397 A JP16958397 A JP 16958397A JP 16958397 A JP16958397 A JP 16958397A JP H11626 A JPH11626 A JP H11626A
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JP
Japan
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liquid
spray
spraying device
motor
liquid spraying
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JP16958397A
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Inventor
Seiji Kobayashi
誠司 小林
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DAIICHI LIFE CORP KK
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DAIICHI LIFE CORP KK
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Publication of JPH11626A publication Critical patent/JPH11626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧量が一定で噴霧粒が細かくしかも均一に
噴霧する液体噴霧装置を提供する。 【解決手段】 モ−タ40の回転力によって歯車ポンプ
25の駆動平歯車34及び従動平歯車36が回転し、ポ
ンプチャンバ32内の圧力が減少して、容器内に貯留さ
れた液体が吸い上げ管56を通ってポンプチャンバ32
まで吸い上げられる。吸い上げられた液体はノズル本体
42を通ってノズル先端部12から外部に噴霧される。
モ−タ40の回転力によって平歯車34、36が作動す
るため、高速にかつ一定のトルクで液体が噴霧され、噴
霧中の噴霧量が一定になり、噴霧粒も細かく一定になっ
て、液体が噴霧面に均一に噴霧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に貯えられ
た液体(例えば家庭用液体ガラスクリ−ナ−、家庭用液
体バスクリ−ナ−等)を吸い上げてノズルより噴霧する
液体噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窓ガラスの洗浄等に使用される液
体噴霧装置は、手動のトリガ−型液体噴霧装置が知られ
ている(例えば、特開昭64−43365、特開平2−
2886、特開平3−32758、特開平3−2296
60、特開平6−238204の各公報に記載のも
の)。
【0003】これらのトリガ−型液体噴霧装置は、手動
でトリガ−を操作して容器内の液体を噴霧するため、液
体噴出のトルク変化が山なりになる。このため、トリガ
−の全ストロ−クのうち、トリガ−を操作し始めた直後
は噴霧量は少なく、噴霧粒も小さいが、操作し始めてか
ら少し経った中間地点での噴霧量が多くなると共に噴霧
粒も大きくなることにより、結果的に噴霧粒が大小様々
になってしかも一点集中的に噴霧されてしまう。このこ
とは汚れ落とし力に影響する。すなわち、汚れは液体
(洗浄剤)をできるだけ細かい粒子で万遍なく吹きつ
け、一定時間おいた方がよくおちるのである。従って、
大小様々の噴霧粒でしかも一点集中的に噴霧されていた
従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置では汚れ落とし力
に限界があった。
【0004】また、立設状態の壁面やガラスに従来の手
動式トリガ−型液体噴霧装置で液体を噴霧すると大小様
々の噴霧粒でしかも一点集中的に噴霧されるので液ダレ
をおこしてしまう。
【0005】さらに、従来の手動式トリガ−型液体噴霧
装置では、トリガ−を指で引く際の指の動きが大きくな
り、しかも引く力に比較的大きい力が要求されていたた
め、液体の入った容器が重くなるとトリガ−を引く指以
外の指で容器を保持するのが困難になったり、脚立にの
って噴霧する場合等、不安定な姿勢で噴霧したり、様々
な角度で噴霧したりする場合にトリガ−を引く作業が困
難になったりしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実
を考慮し、液体噴出のトルク変化が一定であり、このた
め噴霧量が一定で噴霧粒が細かくしかも均一に噴霧する
液体噴霧装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、さらに、壁面やガラスに噴霧し
た時に液ダレをおこさない液体噴霧装置を提供すること
を目的とする。
【0008】本発明は、さらに、噴霧時のトリガ−を引
く指の動きを小さくし、しかもトリガ−を引く力が小さ
くてすむ液体噴霧装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、容
器口部に取り付けられて容器内の液体を噴霧する液体噴
霧装置であって、モ−タと、容器内の液体を吸い上げる
際に液体を通過させる吸い上げ管に接続されると共に、
内部にポンプチャンバを有すると共にこのポンプチャン
バ内に吸引機構を有し、前記モ−タの回転力により前記
吸引機構が作動することによって前記ポンプチャンバ内
の圧力を減少させて前記吸い上げ管を介して液体を前記
ポンプチャンバまで吸い上げる吸引ポンプと、前記ポン
プチャンバに接続され、前記吸引ポンプによって吸い上
げた液体を噴霧させるノズルと、前記モ−タの回転を制
御するスイッチと、からなる液体噴霧装置からなる。
【0010】請求項1の本発明によれば、容器内に貯留
された液体が吸引ポンプによって吸い上げ管を通してポ
ンプチャンバまで吸い上げられる。即ち、吸引ポンプで
は、モ−タが通電して回転したときの、このモ−タの回
転力によってポンプチャンバ内の吸引機構が作動してポ
ンプチャンバ内の圧力が減少する。圧力が減少したポン
プチャンバに液体が吸い上げ管を通って吸い上げられ
る。液体はポンプチャンバまで吸い上げられた後、ノズ
ルを通って外部に噴霧される。モ−タの回転はスイッチ
によって制御される。モ−タの回転力によって吸引機構
が作動するため、高速に、しかも一定のトルクで液体が
ポンプチャンバまで吸い上げられる。従って、高速に、
かつ、一定のトルクでノズルから液体が噴霧され、噴霧
し始めた直後から噴霧し終わるまでの噴霧量が一定にな
り、この間の噴霧粒も細かく一定であり、単位時間当た
りの噴霧量も多くなる。ゆえに結果的に液体が噴霧面に
素早く細かく均一に噴霧される。
【0011】請求項2の本発明は、前記吸引ポンプは歯
車ポンプからなり、前記吸引機構は歯車機構から構成さ
れていて前記吸引ポンプは前記モ−タの回転力により前
記歯車機構が回転することによって前記ポンプチャンバ
内の圧力を減少させて前記吸い上げ管を介して液体を前
記ポンプチャンバまで吸い上げる請求項1記載の液体噴
霧装置からなる。
【0012】請求項2の本発明によれば、吸引ポンプが
歯車ポンプからなり、吸引機構は歯車機構から構成され
るので、請求項1の発明の作用に加えて、さらに、モ−
タの回転力で歯車機構が回転してポンプチャンバ内の圧
力が減少するので吸引作用がスム−ズかつ安定的にな
る。
【0013】請求項3の本発明は、前記モ−タの回転軸
に一端が接続されると共に前記歯車機構に他端が接続さ
れ、前記モ−タの回転力を前記歯車機構に伝達して歯車
機構を回転させる動力伝達機構を更に有する請求項2記
載の液体噴霧装置からなる。
【0014】請求項3の本発明によれば、モ−タの回転
力が一旦動力伝達機構に伝達され、伝達された力が歯車
機構に伝えられる。従って、動力伝達機構においてモ−
タの回転力を調整(例えば、回転比の設定、トルクの強
弱の設定等)することができる。
【0015】請求項4の本発明は、前記液体噴霧装置に
はこの液体噴霧装置を容器口部に取り付けるための接続
部材が更に取り付けられ、この接続部材を容器口部に設
けられた被接続部に取り付ける際にこの接続部材を容器
方向に押圧操作するだけで前記液体噴霧装置を容器口部
に取り付けることができる構造になっている請求項1記
載の液体噴霧装置からなる。
【0016】請求項4の本発明によれば、液体が入って
いる容器の口部に液体噴霧装置を取り付ける際に、液体
噴霧装置に取り付けられた接続部材を該容器口部の被接
続部に取り付ける。このとき、該接続部材を容器方向に
押圧操作するだけで該接続部材が容器口部の前記被接続
部に取り付けられ、この結果、液体噴霧装置が容器口部
に取り付けられる。即ち、ワンタッチで液体噴霧装置を
容器に取り付けることができる。
【0017】請求項5の本発明は、前記液体噴霧装置に
はこの液体噴霧装置を容器口部に取り付けた際に容器に
対して前記液体噴霧装置の向きが自在になる構造が更に
取り付けられている請求項1記載の液体噴霧装置からな
る。
【0018】請求項5の本発明によれば、液体噴霧装置
を容器に取り付けた際に、容器の位置や向きを変えずに
液体噴霧装置の向きが自在になるので、ノズルの向きも
液体噴霧装置本体の向きに従って自在になる。
【0019】請求項6の本発明は、前記ノズルは伸縮可
能に構成されている請求項1記載の液体噴霧装置からな
る。
【0020】請求項6の本発明によれば、前記ノズルは
伸縮可能に構成されているので、ノズルを引き出して使
用することができる。
【0021】請求項7の本発明は、前記液体噴霧装置に
は液体の噴霧量を調整する調整手段が設けられている請
求項1記載の液体噴霧装置からなる。
【0022】請求項7の本発明によれば、調整手段を用
いることにより液体の噴霧量を調整(増減)することが
できる。
【0023】請求項8の本発明は、前記調整手段は前記
モ−タを回転させる回路の抵抗値を調整する抵抗値調整
装置からなり、前記抵抗値調整装置によって抵抗値を調
整して前記吸引機構の作動速度を変化させる請求項7記
載の液体噴霧装置からなる。
【0024】請求項8の本発明によれば、抵抗値調整装
置によってモ−タを回転させる回路の抵抗値を調整して
モ−タの回転を速くしたり、遅くしたりして、前記吸引
機構の作動速度を変化させる。
【0025】請求項9の本発明は、前記調整手段は前記
ノズルの噴霧口の面積を変化させる面積変化装置からな
り、この面積変化装置によって噴霧口の面積を変化させ
ることによって液体の噴霧量を調整する請求項7記載の
液体噴霧装置からなる。
【0026】請求項9の本発明によれば、面積変化装置
によって前記ノズルの噴霧口の面積を変化させて液体の
噴霧量を調整(増減)する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。
【0028】図1は液体洗剤等が貯留された容器6に本
発明の液体噴霧装置4が取りつけられたクリ−ナ−2の
外観を示す。容器6は通常使用されているポリプロピレ
ン製のものが適用される。容器6の先端部には筒状のキ
ャップ60が取りつけられており、容器6の本体と螺合
している。液体噴霧装置4の容器6との接続部分にはブ
ッシュ16が取りつけられており、このブッシュ16が
キャップ60と連結されていて、液体噴霧装置4と容器
6とを結合している。液体噴霧装置4は略直方体からな
り、上部に抵抗調整ツマミ14、容器6と離れた先端方
向に円柱状のノズル先端部12、ノズル先端部12の下
部方向に下に伸びる形状のトリガ−8、トリガ−8の外
側にスイッチ10がそれぞれ取りつけられている。液体
噴霧装置4の本体はまわりをポリプロピレン製又はFR
P製の全体カバ−5がおおっている。
【0029】図2を用いて液体噴霧装置4の内部構造を
説明する。
【0030】図2は液体噴霧装置の透視図であり、
(a)は平面からみた透視図、(b)は正面からみた透
視図、(c)は右側面からみた透視図である。
【0031】液体噴霧装置4の内部の上部には、モ−タ
40がモ−タボックス41に収容された状態で設置され
ている。モ−タ40のノズル先端部12方向すぐ横には
全体カバ−5をはさんだ状態で抵抗調整ツマミ14が取
り付けられている。抵抗調整ツマミ14はモ−タ40の
作動回路と接続している。モ−タ40はノズル先端部1
2と反対方向にモ−タ軸22が延出しており、モ−タ軸
22の先端には小径のモ−タギヤ18が取り付けられて
いる。モ−タギヤ18の下部にはモ−タギヤ18とかみ
合うように大径の大ギヤ20が配設されている。大ギヤ
20の中心部には歯車ポンプ25の部品である駆動軸2
4が挿通されて固定されている。駆動軸24はノズル先
端部12方向に伸びている。
【0032】モ−タ40の下部には歯車ポンプ25が配
設されている。歯車ポンプ25は正面からみて略L字形
をしており、液体の吸引方向には円筒状の接続管58が
取り付けられていて、排出方向には円筒状の排出管55
が取り付けられている。歯車ポンプ25の詳細な構造は
後述する。
【0033】排出管55には長尺円筒状のノズル本体4
2が排出管55にかぶさるように接続している。接続部
においては、排出管55の外周かつノズル本体42の内
周に密着するように環状の第1パッキン54が取り付け
られている。ノズル本体42はノズル先端部12方向に
延出しており、ノズル先端部12に接続している。ノズ
ル本体42及びノズル先端部12の内部にはノズル通路
44が形成されている。ノズル先端部12には内部管4
7が内蔵されており、この内部管47の中をノズル通路
44が通っている。内部管47には先端方向に通路開口
48が形成されており、通路開口48はノズル通路44
の出口となっている。通路開口48は先端方向に、内部
管47の円周上に数本斜めに刻まれた出口通路50と連
通しており、出口通路50の先端方向には噴射口52が
連通している。噴射口52がノズル先端部12の端部と
なっている。
【0034】液体噴霧装置4内の、ノズル本体42の下
部にはバッテリ−ケ−ス64が設置されている。バッテ
リ−ケ−ス64には単4のバッテリ−46が2本収容さ
れている。このバッテリ−46はモ−タ40の駆動源で
ある。バッテリ−ケ−ス64は一部絶縁されている箇所
を有する導電板からなる。
【0035】トリガ−8は手動の液体噴霧装置のトリガ
−と同様の形状のものである。トリガ−8の外側にはス
イッチ10が取り付けられている。このスイッチ10は
モ−タ40の作動をON、OFFにするための接点から
なり、この接点に接続される回路がトリガ−8の内部に
設けられている。スイッチ10は指で押圧することによ
り接点が閉じ、指を離すと元の位置に復帰して接点が開
くよう板バネ等で弾性力を持たせた構造になっている。
【0036】図3〜図9を用いて歯車ポンプ25の構造
を説明する。図3は歯車ポンプ25の断面図であり、図
4は歯車ポンプ25の分解図、図5〜図9は歯車ポンプ
25の各部品を示す図である。
【0037】歯車ポンプ25は本体カバ−28、駆動軸
24、従動軸38、駆動平歯車34、従動平歯車36、
パッキンカバ−30、第3パッキン68、第2パッキン
66、駆動側カバ−26、接続管58、連結パイプ6
2、排出管55からなる。駆動軸24は中央部が径太の
棒状部材からなる。
【0038】図6は駆動側カバ−26を本体カバ−28
方向からみた図である。駆動側カバ−26は全体として
長方形の板状部材からなり、各角部には本体カバ−28
にネジで固定するためのネジ穴が形成されている。図6
において、駆動側カバ−26の中央よりやや左寄りの部
分には円形の第1駆動軸穴78及び円形の第3パッキン
収容室76が形成されている。図4に明示されているよ
うに、第1駆動軸穴78は駆動側カバ−26の断面中央
より大ギヤ方向に形成されており、第3パッキン収容室
76は断面中央より本体カバ−28方向に第1駆動軸穴
78よりも大径に形成されている。第1駆動軸穴78の
径は駆動軸24が貫通してかつ第1駆動軸穴78の内周
と駆動軸24の外周との間にほとんど隙間がないが駆動
軸24が高速回転できる程度の大きさである。第1駆動
軸穴78、第3パッキン収容室76は軸線が同一であ
る。図6に示すように、駆動側カバ−26には、パッキ
ンカバ−30を取り付けるための凹部が3ヵ所形成され
ている。
【0039】駆動側カバ−26に本体カバ−28方向へ
隣接して第2パッキン66が設けられる。第2パッキン
66は板状の弾性部材からなり、駆動側カバ−26とほ
ぼ同じ形状、大きさを有し、駆動側カバ−26の第3パ
ッキン収容室76と対応する部分に円形の貫通孔が形成
されている。
【0040】第2パッキン66に本体カバ−28方向へ
隣接してパッキンカバ−30が取り付けられる。図9は
パッキンカバ−30を駆動側カバ−26方向からみた図
である。図8は図9に示すパッキンカバ−30の平面図
である。図4では図9中パッキンカバ−30をI−I線
断面からみた図を上段に、II−II線断面からみた図
を下段に示した。パッキンカバ−30は図9に示す形状
の板状部材からなり、周辺部3ヵ所にはパッキンカバ−
30を駆動側カバ−26に取り付けるための凸部が形成
されている。この凸部が前述の駆動側カバ−26に形成
された凹部に入り込んでパッキンカバ−30が駆動側カ
バ−26に固定される。
【0041】図9において、パッキンカバ−30の中央
よりやや右寄りの部分には断面円形の凹部となっている
第3パッキン収容カバ−29が形成されている。更に第
3パッキン収容カバ−29の奥(本体カバ−28方向)
には第3パッキン収容カバ−29と同一軸線上に第2駆
動軸穴31が形成されている。第2駆動軸穴31は断面
円形の貫通孔となっており、径は第3パッキン収容カバ
−29の径よりも小さい。第2駆動軸穴31の径は、駆
動軸24が貫通してかつ第2駆動軸穴31の内周と駆動
軸24の外周との間にほとんど隙間がないが、駆動軸2
4が高速回転できる程度の大きさである。
【0042】図9において、パッキンカバ−30の中央
よりやや左寄りの部分には従動軸穴33が形成されてい
る。従動軸穴33は断面円形の貫通孔となっている。更
に、従動軸穴33の奥(本体カバ−28方向)には従動
軸穴33と同一軸線上に従動軸受35が形成されてい
る。従動軸受35は断面円形の凹部となっており、径は
従動軸穴33の径よりも大きい。従動軸受35には駆動
軸24の端部とほぼ同じ径をもつ従動軸38の一端部が
従動軸38が高速回転できる程度の隙間をもって収容さ
れる。
【0043】駆動側カバ−26の第3パッキン収容室7
6、パッキンカバ−30の第3パッキン収容カバ−2
9、及び第2パッキン66の円形の貫通孔によって形成
される空間には第3パッキン68が収容される。第3パ
ッキン68は円柱形の弾性部材からなり、軸方向に駆動
軸24が貫通するための孔が形成されている。
【0044】図2(a)、図3、図4に示されるよう
に、パッキンカバ−30にノズル先端部12方向に隣接
して駆動平歯車34及び従動平歯車36が配設される
(図3には従動平歯車36のみ図示、図4には駆動平歯
車34のみ図示)。図2(a)に示されるように、平面
視で駆動平歯車34と従動平歯車36とは並列して配設
され、互いにかみ合っている。図7に示されるように、
駆動平歯車34、従動平歯車36共に歯が均等間隔で8
個ある、カ−ボン製又はプラスチック製の歯車からな
る。駆動平歯車34の中心には貫通孔が形成されてお
り、この貫通孔に駆動軸24の中央の径太の部分が貫通
した状態で固定される。従動平歯車36の中心にも貫通
孔が形成されており、この貫通孔に従動軸38が貫通し
た状態で固定される。図4には駆動軸24を上段に、従
動軸38を下段に示しているが、駆動軸24と従動軸3
8とは同一水平線上に配設されるものであり、図4にお
いて駆動軸24が紙面奥側、従動軸38が紙面手前側に
配設される。
【0045】図2(a)、図3、図4、図5を用いて本
体カバ−28を説明する。図5は本体カバ−28を駆動
側カバ−26方向からみた図である。本体カバ−28は
全体として略直方体の形状をしており、図5に示すよう
に厚さ方向からみて各角部には駆動側カバ−26とネジ
で固定するためのネジ穴が形成されている。
【0046】本体カバ−28内には略ひょうたん形柱状
のポンプチャンバ32が形成されている。ポンプチャン
バ32は本体カバ−28を駆動側カバ−26方向から凹
ませた形状になっており、その凹部の入口にはパッキン
カバ−30がはまるようにポンプチャンバ32の外周よ
り一回り大きく凹部37が形成されている。図5におい
て、ポンプチャンバ32の一番奥の面上の中心を境にし
て左右両側にそれぞれ軸端ケ−ス72が形成されてい
る。軸端ケ−ス72は有底の断面円形の凹部になってお
り、軸端ケ−ス72の内径は駆動軸24の端部、従動軸
38の端部がそれぞれ収容されて、各軸24、38が回
転したときに円滑に回転できるよう各軸24、38の径
より大きめになっている。
【0047】ポンプチャンバ32の底面のほぼ中央から
は断面円形の接続管連絡通路39が伸びており、接続管
58につながっている。接続管連絡通路39の真上に駆
動平歯車34と従動平歯車36とのかみ合い位置がくる
ようになっている。
【0048】ポンプチャンバ32の一番奥の面上の軸端
ケ−ス72間のすぐ上の位置には、断面円形のノズル連
絡通路74の入口が形成されており、この通路74はノ
ズル本体42のノズル通路44につながっている。ノズ
ル連絡通路74の径は接続管連絡通路39の径とほぼ同
じ大きさである。
【0049】本体カバ−28の下部には断面円形の接続
管58が取り付けられており、この接続管58内の通路
が前述の接続管連絡通路39と連続している。接続管5
8の周囲には2個の環状の突出ひだを有する連結パイプ
62が設けられている。この連結パイプ62が歯車ポン
プ25をブッシュ16に接続させている。
【0050】図4において、本体カバ−28の上部左側
には略円筒形の排出管55が取り付けられている。排出
管55内部のノズル連絡通路74は本体カバ−28内の
ノズル連絡通路74と連続しており、径の大きさ、形状
共同一である。排出管55の先端付近には外周に環状の
凹部が形成され、その凹部に環状の第1パッキン54が
はまり込んでいる。排出管55の最先端部は外径が若干
減少するようにテ−パ−形成されている。
【0051】なお、歯車ポンプ25は、モ−タボックス
41と六角ボルト70を介して結合されており、バッテ
リ−ケ−ス64とも別の六角ボルト70を介して結合さ
れている。
【0052】接続管58の下端部付近には吸い上げ管5
6が連結されている。吸い上げ管56は細長い管状で、
容器6の底部に接するまで伸びている。
【0053】図12を用いて液体噴霧装置4のモ−タ4
0の作動回路100を説明する。図12はモ−タ40の
作動回路100を示した図である。電源であるバッテリ
−46、スイッチ10、モ−タ40、可変抵抗106が
直列に接続されている。本形態では、バッテリ−46は
単4が2本、スイッチ10はフェザ−タッチ式のスイッ
チを適用する。可変抵抗106は前述の抵抗調整ツマミ
14によってボリュ−ムを調整し、抵抗値を変えてい
く。
【0054】本実施の形態の作用を説明する。
【0055】液体噴霧装置4で容器6内の液体を噴霧す
る際は、まず指をトリガ−8にかけ、スイッチ10を押
す。スイッチ10を押すと、図12に示す作動回路10
0がつながり、通電することにより、モ−タ40が回転
する。通電を解除するにはスイッチ10を押すのをやめ
ればよい。モ−タは図2(c)において左回りに回転す
る。モ−タ40が回転するとモ−タ軸22が回転し、モ
−タギヤ18が回転する。モ−タ軸22もモ−タギヤ1
8も図2(c)において左回りに回転する。モ−タギヤ
18が回転すると、モ−タギヤ18にかみ合っている大
ギヤ20が回転する。大ギヤ20は図2(c)において
右回りに回転する。大ギヤ20が回転すると駆動軸24
が回転し、駆動平歯車34が回転する。駆動軸24も駆
動平歯車34も図2(c)において右回りに回転する。
駆動平歯車34が右回りに回転すると、駆動平歯車34
にかみ合っている従動平歯車36が図2(c)において
左回りに回転する。なお、駆動軸24は大ギヤ20側の
端部は大ギヤ20に支持された状態で回転し、ノズル先
端部12側の端部は駆動軸24の軸端部が軸端ケ−ス7
2に載置された状態で回転する。従って、摩擦が少な
く、コストが安い。従動軸38は大ギヤ20側の端部は
従動軸受35に載置された状態で回転し、ノズル先端部
12側の端部は軸端ケ−ス72に載置された状態で回転
する。従って、摩擦が少なく、コストが安い。
【0056】駆動平歯車34及び従動平歯車36が上述
の方向に回転すると、ポンプチャンバ32内の圧力が減
少する。ポンプチャンバ32内の圧力が減少すると、容
器6内の液体が吸い上げ管56を通って吸い上げられ、
接続管58、接続管連絡通路39を通り、ポンプチャン
バ32に至る。ポンプチャンバ32に至った液体はノズ
ル連絡通路74に押し出され、ノズル連絡通路74を通
った後、ノズル通路44を通り、通路開口48から排出
されて出口通路50を介し、噴射口52から噴射され
る。
【0057】モ−タ40は高速で回転するため、駆動平
歯車34、従動平歯車36も高速でしかも一定のトルク
で回転する。ゆえに、液体が高速にかつ一定のトルクで
ポンプチャンバ32まで吸い上げられる。液体は次々に
ポンプチャンバ32まで吸い上げられるので、それまで
ポンプチャンバ32にあった液体は高速でかつ一定のト
ルクで押し出され、噴射口52から噴射され、噴射状態
は高速になるため「噴霧」になり、噴霧粒も細かく一定
であり、単位時間あたりの噴霧量も多くなる。モ−タの
回転速度及びトルクは、回転し始めたらすぐ一定になる
ので、噴霧し始めた直後から噴霧し終わるまでの噴霧量
が一定になる。従って、液体が噴霧面に素早く細かく均
一に噴霧される。
【0058】従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置の時
間毎の吐出量(噴霧量)と本実施の形態における液体噴
霧装置4の時間毎の吐出量(噴霧量)とを図13、図1
4、図15を用いて説明する。
【0059】図13は従来の手動式トリガ−型液体噴霧
装置及び該装置の時間毎の吐出量の表を示した図であ
る。吐出量の表はトリガ−を引き始めてから経過した時
間毎に吐出量を計測したものである。
【0060】図14は本実施の形態における液体噴霧装
置4及び該装置4の時間毎の吐出量の表を示した図であ
る。吐出量の表はスイッチ10を押し始めてから経過し
た時間毎に吐出量を計測したものである。
【0061】図15は図13及び図14の表をグラフに
したものである。
【0062】表及びグラフからわかる通り、本実施の形
態における液体噴霧装置4による吐出量の方が従来装置
よりも各秒間の吐出量及び累計からみても多く、しかも
各秒毎の流量差が吐出量全体に対してほぼ一定である。
また、単4のバッテリ−2本で4000ccの液体を噴
霧可能である。
【0063】また、図13に示すように、従来装置だと
トリガ−を指で引いた場合、トリガ−の移動距離は10
mmになってしまうが、本実施の形態による装置4の場
合、スイッチ10を押すだけなので、指の動きが小さく
てすみ、かつ引く力も小さくなって操作が楽になる。
【0064】図16〜図21は、本実施の形態による液
体噴霧装置4によって噴霧面に噴霧した状態を示す図で
ある。各図には噴射口52から噴霧面までの距離及びス
イッチ10をONしてからの噴霧時間が示されている。
【0065】図22〜図27は、従来の手動式トリガ−
型液体噴霧装置によって噴霧面に噴霧した状態を示す図
である。各図には噴射口から噴霧面までの距離及びトリ
ガ−を引いた距離が示されている。
【0066】従来式の図22〜図27では、噴霧粒が大
小様々になってしかも一点集中的に噴霧されている。こ
れに対し、本実施の形態の図16〜図21では、噴霧粒
が細かくかつ一定になって噴霧面に均一に噴霧されてい
る。従って、液体が洗浄剤の場合は、液体が細かい粒子
で万遍なく吹きつけられるので、汚れ落とし力が増加す
る。また、噴霧時間も短くてすむ。また、立設状態の壁
面やガラスに液体を噴霧したときに、細かい噴霧粒で万
遍なく噴霧されるので、液ダレをおこしにくく、洗浄対
象外の面に液が及ぶことがほとんどない。
【0067】又、本実施の形態の液体噴霧装置4では、
第1パッキン54、第2パッキン66、第3パッキン6
8を配設している。第1パッキン54は排出管55とノ
ズル本体42との隙間から液体がもれるのを防いでい
る。第2パッキン66及び第3パッキン68は第2駆動
軸穴31、第3パッキン収容カバ−29と駆動軸24と
の隙間やパッキンカバ−30と駆動側カバ−26との隙
間から液体がもれるのを防いでいる。
【0068】噴霧量を増減させたい場合は、抵抗調整ツ
マミ14を動かして作動回路100の抵抗値を変更させ
れば、モ−タ40の回転速度が速くなったり遅くなった
りして駆動軸24及び従動軸38の回転速度が変わる。
従って、歯車ポンプ25が吸い上げる液体の量を変更さ
せることができ、噴霧量を好みの量に設定できて、便利
である。
【0069】図10(a),(b)にはノズル本体が伸
びる構造になっている、本実施の形態の変形例が示され
ている。ノズル先端部12内の構造は前述の本実施の形
態のものと同一なので説明を省略する。ノズル本体42
内には内筒108が収容されており、内筒108内には
ノズル通路44が形成されている。内筒108は長手状
の円筒からなる。内筒108の歯車ポンプ25側には径
太部110が構成されており、この径太部110の長手
方向中央付近において半径方向に凹部が円周全体にわた
って形成されている。当該凹部には第1Oリング80が
取り付けられている。内筒108はノズル本体42から
引出し可能になっており、内筒108を引き出していく
際には径太部110及び第1Oリング80がノズル本体
42の内壁を擦っていく。特に、第1Oリング80がノ
ズル本体42の内壁(筒の内壁)に密着しながら擦って
いくので、防水性が担保される。内筒108を引き出し
た後のノズル本体42内にはノズル通路44が存在しな
いので、液体が直接ノズル本体42の内壁を通過する。
ノズル本体42の内壁も液体の通過に耐え得る加工が施
されている。
【0070】ノズル本体42の歯車ポンプ25側には本
実施の形態の前述の説明と同様、第1パッキン54が取
り付けられているが、1パッキン54よりノズル先端部
12寄りには通路面積変化装置104が設けられてい
る。通路面積変化装置104はノズル通路44の断面積
を変更するもので、通路の水道栓に用いられるような回
転ネジ式のものである。従って、通路面積変化装置10
4のツマミを回すことにより、液体通過量を調整でき、
噴霧量を調整することができる。
【0071】上述のように、内筒108を引き出すこと
ができるので、ノズル先端部12を結果的に延長させる
ことができる。従って、角部や隅部などでも噴霧したい
場所に適確に噴霧することができ、便利である。
【0072】なお、図10(c)に示すようにノズル先
端部12を別の態様にすることもできる。この別態様に
おいては、ノズル先端部12において、内筒108の中
にあるノズル通路44から噴霧管116が接続してお
り、噴霧管116より先端側には直径が内筒108の径
より大きい噴霧口112が設けられている。噴霧口11
2は出口面が円形になっていて、噴霧口112の出口全
面に亘って多数の穴があいている。即ち、液体がより広
い角度でより細かい霧状に噴霧されるようになってい
る。噴霧口112には噴霧口調整ツマミ114が取り付
けられていて、噴霧口112の出口面を開閉できるよう
になっている。噴霧口調整ツマミ114によって噴霧口
112の出口面の開口面積を調整でき、噴霧量を調整す
ることができて便利である。
【0073】図11には本実施の形態の他の変形例とし
て液体噴霧装置4を容器6の口部に取り付けた際に液体
噴霧装置4の向き(角度及び回転)が自在になる構造及
びワンタッチで液体噴霧装置4を容器6の口部に取り付
けるための構造が示されている。
【0074】ボ−ルケ−ス98は円板状の容器からな
り、頂面近くには円形の特殊パッキン82が設けられて
いる。ボ−ルケ−ス98内には球形のフレキボ−ル84
が収容されている。フレキボ−ル84には円形の貫通孔
が3本(即ち、孔の入り口は6個)形成されている。3
本の貫通孔はフレキボ−ル84の中心部で交わってい
る。フレキボ−ル84の頂部には筒状のボ−ル管118
が取り付けられている。このボ−ル管118に液体噴霧
装置4から伸びている接続管58が連結される。ボ−ル
管118内の通路はたてに形成されている貫通孔から延
長されたものである。フレキボ−ル84の球形部分の頂
部はボ−ル管118を密着して貫通させつつ前述の特殊
パッキン82がかぶさっている。ボ−ルケ−ス98には
ケ−スカバ−120がかぶさる。ケ−スカバ−120は
断面台形状の内壁と断面長方形状の外壁とからなる。当
該外壁の頂部中央にはボ−ル管118を通すための孔が
形成されている。ボ−ルケ−ス98の内側下部には、め
ねじが形成されている。
【0075】ボ−ルケ−ス98の下端部には、支持ケ−
ス122が取り付けられている。支持ケ−ス122は有
底円筒形状をしており、底部中央には上方に突出してい
る中芯部124が形成されている。支持ケ−ス122の
円筒形状になっている円筒上端外側にはおねじが形成さ
れていて前記ボ−ルケ−ス98の内側下部のめねじと螺
合するようになっている。前記中芯部124の頂面はフ
レキボ−ル84の球形に対応した凹形状になっている。
支持ケ−ス122の内側は密閉構造になっており、特殊
パッキン82、ボ−ルケ−ス98、支持ケ−ス122に
よって密閉空間が形成されている。中芯部124は円柱
形で下方まで伸びている。中芯部124の軸部には容器
6中の液体が通る貫通孔が形成されており、該貫通孔の
上側出口は中芯部124の頂面の前記凹形状の中央に開
口として形成されている。貫通孔の内径の大きさは三段
階に分かれており、上半分が細径、下半分のうち上方が
細径よりは大きい径、下方が最も大きい径になってい
る。貫通孔の細径部分には吸い上げ管56が密着しては
めこまれていて、該吸い上げ管56は容器6の底部に接
する程度までの長さを持っている。
【0076】支持ケ−ス122の半径方向中央付近の下
部には支持ケ−ス122に接触しつつコイルスプリング
86が中芯部124を取り巻いて配設されている。
【0077】支持ケ−ス122の下部にはスプリング8
6を介してワンタッチ継手88が設けられている。ワン
タッチ継手88は円筒状であるが水平方向中央部がつな
がっている、断面H型をしており、水平方向中央部にお
いては中芯部124を隙間をもって貫通させている。ワ
ンタッチ継手88の水平方向中央部より上は、ワンタッ
チ継手88が上方へ移動した際に支持ケ−ス122及び
コイルスプリング86を収容できるように内径が支持ケ
−ス122の外径より大きくなっており、水平方向中央
部より下は、中芯部124を囲むように側壁部が肉厚に
できていて、肉厚になっている内壁の下端は若干径が拡
大する方向にテ−パがかかっている。ワンタッチ継手8
8の底面はスプリング86が自然状態のときに中芯部1
24の底面と同一水平線上にある。中芯部124の底近
くには、中芯部124の側壁に水平方向に等間隔をあけ
て4ヵ所可動突起94が取り付けられている。この可動
突起94は水平線上で軸心方向に移動可能であるが、内
蔵された図示しない板ばねによって通常半径方向外側に
付勢されている。
【0078】容器6のキャップ60の頂部には、ワンタ
ッチ継手88と連結する際の雄部となる突出管96が取
り付けられている。キャップ部60の頂部は突出管96
以外はふたでおおわれている。突出管96は管状となっ
ており、長手方向中央に半径方向に突出したはめこみ凸
部92が形成され、はめこみ凸部92の上下隣接する部
分とはテ−パ面で外側が連続している。突出管96の先
端近くには径が縮小した部分が形成され、この部分に第
2Oリング90がはめこまれている。
【0079】ワンタッチ継手88を用いて液体噴霧装置
4を容器6に連結させる際には、ワンタッチ継手88を
スプリング86の弾性力に抗して上方に移動させる。す
ると、可動突起94が半径方向外側に移動し、その後に
突出管96を中芯部124の内側に奥が突き当たるまで
差し込む。差し込んだ後はワンタッチ継手88をスプリ
ング86の伸びようとする弾性力に任せて下方へ移動さ
せるとワンタッチ継手88の底部内側テ−パ面が可動突
起94に当たり、自然と可動突起94が半径方向内側に
移動する。可動突起94の先端部のつめがはめこみ凸部
92のすぐ下方に位置するので、通常の状態ではキャッ
プ60を下方に引っ張っても可動突起94のつめがはめ
こみ凸部92の下方への移動を妨げ、突出管は中芯部1
24から抜けない。突出管96が中芯部124にはまり
込んだ状態のときは突出管の外周は中芯部124の内周
に密着し、更に第2Oリング90の作用もあって、液体
はもれない。
【0080】液体噴霧装置4を容器6からはずす際に
は、ワンタッチ継手88をスプリング86の弾性力に抗
して上方に移動させれば可動突起94が半径方向外側に
移動し、突出管96を取り出すことができる。
【0081】このように、ワンタッチで液体噴霧装置4
を容器6に着脱できるので、便利である。
【0082】また、フレキボ−ル84は球形をしてお
り、中芯部124の頂部凹面上で回転可能になってい
る。支持ケ−ス122の内側は前述の通り密閉空間にな
っており、吸い上げ管56を通して吸い上げられた液体
がこの空間に一時的に滞留するようになっている。従っ
てフレキボ−ル84の回転は円滑である。液体噴霧装置
4の角度を変更しようとするときは接続管58の角度が
変わり、それに伴ってボ−ル管118が様々な角度にな
るので、フレキボ−ル84が回転する。フレキボ−ル8
4が回転しても前記密閉空間に液体が滞留しているの
で、フレキボ−ル84に形成された多数の貫通孔を介し
て液体が吸い上げられる。特殊パッキン82は圧力ゴム
からなるので、弾性力を有し、ボ−ル管118とは隙間
なく密着しているので、ボ−ル管118が様々な角度に
傾斜しても、ボ−ル管118が回転しても、前記密閉空
間を維持できる。仮に液体が密閉空間に滞留していなく
ても、歯車ポンプ25で液体を吸い上げる際、圧力の減
少がこの密閉空間にまで作用するので、この密閉空間ま
で液体は上昇してくる。
【0083】従って、液体噴霧装置4を容器6に対して
種々の向きに円滑に設定して噴霧できるので、噴霧した
い場所に適切な角度で噴霧でき、便利である。更に、こ
の向き自在構造及びワンタッチ取付構造は液体が通過す
る箇所が密閉されているので、歯車ポンプ25の吸い上
げ力が有効に保持され、かつ噴霧される液体に水や塵が
混入しない、という効果を有する。
【0084】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、モ−タの回
転力によって吸引機構が作動するため、高速に、しかも
一定のトルクで容器内の液体が噴霧されるので、噴霧し
始めた直後から噴霧し終わるまでの噴霧量が一定にな
り、この間の噴霧粒も細かく一定であり、単位時間当た
りの噴霧量も多くなる。ゆえに、液体が噴霧される面に
素早く細かく均一に噴霧される。従って、液体が洗浄剤
の場合は、液体が細かい粒子で万遍なく吹きつけられる
ので、汚れ落とし力が増加する。また、噴霧時間も短く
てすむ。
【0085】また、立設状態の壁面やガラスに液体を噴
霧したときに、一定の噴霧粒で万遍なく噴霧されるの
で、液ダレをおこしにくい。
【0086】さらに、噴霧の際は従来のようにトリガ−
を指で引いて噴霧するのとちがい、スイッチを操作する
だけなので、指の動きが小さくてすみ、かつ引く力も不
要になり、液体の入った容器が重くなっても容器を保持
するのが容易であり、脚立に乗って噴霧する場合等、不
安定な姿勢で噴霧したり、いろいろな角度で噴霧したり
する場合にも、トリガ−を引く作業が不要になって容易
に噴霧できる。
【0087】請求項2の本発明によれば、請求項1の発
明の効果に加えて、さらに、吸引作用がスム−ズかつ安
定的になり、噴霧のトルクが一定になり、噴霧中の噴霧
量が一定になり、噴霧粒も細かく一定になって、高速で
噴霧されるので、液体が噴霧面に素早く細かく均一に噴
霧される。従って、液体が洗浄剤の場合は、汚れ落とし
力が増加する。また、歯車機構を使用しているため、故
障が少ない。
【0088】請求項3の本発明によれば、動力伝達機構
においてモ−タの回転力を調整することができるので、
液体を吸引する作用を種々設定でき、便利である。
【0089】請求項4の本発明によれば、所定の被接続
部を有する容器口部には、接続部材を備えた液体噴霧装
置がワンタッチで取り付け可能であるので、所定被接続
部さえ容器に備わっていれば容器本体がかわっても本発
明の液体噴霧装置をワンタッチで取り付けて使用するこ
とができる。
【0090】請求項5の本発明によれば、容器の位置や
向きを変えずに液体噴霧装置本体の向きを自在に変えら
れるので、容器を通常の使用位置に保持したままであら
ゆる角度で噴霧することができ、容器からの液体のもれ
を心配することなく、自在な角度で使用できて便利であ
る。
【0091】請求項6の本発明によれば、ノズルを引き
出して使用することができるので、角部や隅部にも的確
に噴霧することができる。
【0092】請求項7の本発明によれば、液体の噴霧量
を調整(増減)することができるので、所望の噴霧量を
設定して噴霧することができ、例えば、液体が洗浄剤の
場合は、掃除しようとする個所の汚れ具合に応じて噴霧
量を設定できるので、便利であるし、液体を経済的に使
用することができる。
【0093】請求項8の本発明によれば、モ−タを回転
させる回路の抵抗値を調整して前記吸引機構の作動速度
を変化させるので、構造が簡単であるし、故障も少な
く、安価である。しかも、作動速度自体を変化させるの
で、吸引から噴霧までの液体の流れに無理がない。
【0094】請求項9の本発明によれば、ノズルの噴霧
口の面積を変化させて液体の噴霧量を調整するので、ノ
ズルの一部だけを改造すればよい。従って構造的にも簡
単であるし、故障も少なく、安価であり、調整手段がつ
いていない液体噴霧装置に調整手段を取り付ける場合に
ノズルだけを交換すればよく、経済的である。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】 容器に本発明の液体噴霧装置が取り付けられ
たクリ−ナ−の外観図。
【図2】 液体噴霧装置の透視図であり、(a)は平面
からみた透視図、(b)は正面からみた透視図、(c)
は右側面からみた透視図。
【図3】 歯車ポンプの断面図。
【図4】 歯車ポンプの分解図。
【図5】 歯車ポンプの部品を示す図で、本体カバ−を
駆動側カバ−方向からみた図。
【図6】 歯車ポンプの部品を示す図で、駆動側カバ−
を本体カバ−方向からみた図。
【図7】 歯車ポンプの部品を示す図で、駆動及び従動
平歯車を示す図。
【図8】 歯車ポンプの部品を示す図で、パッキンカバ
−の平面図。
【図9】 歯車ポンプの部品を示す図で、パッキンカバ
−を駆動側カバ−方向からみた図。
【図10】 ノズルに関する本実施の形態の変形例を示
し、(a)はノズル本体が伸びる構造になっているもの
の伸長前の図、(b)はノズル本体が伸びる構造になっ
ているものの伸長している図、(c)はノズル先端部の
別の態様を示した図。
【図11】 本実施の形態の変形例として液体噴霧装置
を容器口部に取り付けた際に液体噴霧装置の向きが自在
になる構造及びワンタッチで液体噴霧装置を容器口部に
取り付けるための構造を示した図。
【図12】 モ−タの作動回路を示す図。
【図13】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置の外
観及び該装置の時間毎の吐出量の表を示した図。
【図14】 本実施の形態における液体噴霧装置の外観
及び該装置の時間毎の吐出量の表を示した図。
【図15】 図13及び図14の表をグラフにした図。
【図16】 本実施の形態による液体噴霧装置によって
噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図17】 本実施の形態による液体噴霧装置によって
噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図18】 本実施の形態による液体噴霧装置によって
噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図19】 本実施の形態による液体噴霧装置によって
噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図20】 本実施の形態による液体噴霧装置によって
噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図21】 本実施の形態による液体噴霧装置によって
噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図22】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置によ
って噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図23】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置によ
って噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図24】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置によ
って噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図25】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置によ
って噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図26】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置によ
って噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【図27】 従来の手動式トリガ−型液体噴霧装置によ
って噴霧面に噴霧した状態を示す図。
【符号の説明】
4 液体噴霧装置 6 容器 10 スイッチ 12 ノズル先端部 14 抵抗調整ツマミ 18 モ−タギヤ 20 大ギヤ 22 モ−タ軸 24 駆動軸 25 歯車ポンプ 26 駆動側カバ− 28 本体カバ− 30 パッキンカバ− 31 第2駆動軸穴 32 ポンプチャンバ 33 従動軸穴 34 駆動平歯車 35 従動軸受 36 従動平歯車 38 従動軸 39 接続管連絡通路 40 モ−タ 42 ノズル本体 44 ノズル通路 47 内部管 48 通路開口 50 出口通路 52 噴射口 55 排出管 56 吸い上げ管 58 接続管 72 軸端ケ−ス 74 ノズル連絡通路 78 第1駆動軸穴 82 特殊パッキン 84 フレキボ−ル 86 コイルスプリング 88 ワンタッチ継手 92 はめこみ凸部 94 可動突起 96 突出管 98 ボ−ルケ−ス 104 通路面積変化装置 106 可変抵抗 108 内筒 110 径太部 112 噴霧口 114 噴霧口調整ツマミ 116 噴霧管 118 ボ−ル管 120 ケ−スカバ− 122 支持ケ−ス 124 中芯部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部に取り付けられて容器内の液体
    を噴霧する液体噴霧装置であって、 モ−タと、 容器内の液体を吸い上げる際に液体を通過させる吸い上
    げ管に接続されると共に、内部にポンプチャンバを有す
    ると共にこのポンプチャンバ内に吸引機構を有し、前記
    モ−タの回転力により前記吸引機構が作動することによ
    って前記ポンプチャンバ内の圧力を減少させて前記吸い
    上げ管を介して液体を前記ポンプチャンバまで吸い上げ
    る吸引ポンプと、 前記ポンプチャンバに接続され、前記吸引ポンプによっ
    て吸い上げた液体を噴霧させるノズルと、 前記モ−タの回転を制御するスイッチと、からなる液体
    噴霧装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引ポンプは歯車ポンプからなり、
    前記吸引機構は歯車機構から構成されていて前記吸引ポ
    ンプは前記モ−タの回転力により前記歯車機構が回転す
    ることによって前記ポンプチャンバ内の圧力を減少させ
    て前記吸い上げ管を介して液体を前記ポンプチャンバま
    で吸い上げる請求項1記載の液体噴霧装置。
  3. 【請求項3】 前記モ−タの回転軸に一端が接続される
    と共に前記歯車機構に他端が接続され、前記モ−タの回
    転力を前記歯車機構に伝達して歯車機構を回転させる動
    力伝達機構を更に有する請求項2記載の液体噴霧装置。
  4. 【請求項4】 前記液体噴霧装置にはこの液体噴霧装置
    を容器口部に取り付けるための接続部材が更に取り付け
    られ、この接続部材を容器口部に設けられた被接続部に
    取り付ける際にこの接続部材を容器方向に押圧操作する
    だけで前記液体噴霧装置を容器口部に取り付けることが
    できる構造になっている請求項1記載の液体噴霧装置。
  5. 【請求項5】 前記液体噴霧装置にはこの液体噴霧装置
    を容器口部に取り付けた際に容器に対して前記液体噴霧
    装置の向きが自在になる構造が更に取り付けられている
    請求項1記載の液体噴霧装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルは伸縮可能に構成されている
    請求項1記載の液体噴霧装置。
  7. 【請求項7】 前記液体噴霧装置には液体の噴霧量を調
    整する調整手段が設けられている請求項1記載の液体噴
    霧装置。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は前記モ−タを回転させる
    回路の抵抗値を調整する抵抗値調整装置からなり、前記
    抵抗値調整装置によって抵抗値を調整して前記吸引機構
    の作動速度を変化させる請求項7記載の液体噴霧装置。
  9. 【請求項9】 前記調整手段は前記ノズルの噴霧口の面
    積を変化させる面積変化装置からなり、この面積変化装
    置によって噴霧口の面積を変化させることによって液体
    の噴霧量を調整する請求項7記載の液体噴霧装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515014A (ja) * 2006-12-21 2010-05-06 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 分配測定デバイス及び分配を測定する方法
CN103381399A (zh) * 2013-08-13 2013-11-06 山东华力机电有限公司 环保喷雾器
CN111001505A (zh) * 2019-12-24 2020-04-14 深圳市琦美创科技有限公司 一种用于金属表面处理的防尘型喷漆设备

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