JPH116263A - 熱交換式屋根パネル - Google Patents

熱交換式屋根パネル

Info

Publication number
JPH116263A
JPH116263A JP9159484A JP15948497A JPH116263A JP H116263 A JPH116263 A JP H116263A JP 9159484 A JP9159484 A JP 9159484A JP 15948497 A JP15948497 A JP 15948497A JP H116263 A JPH116263 A JP H116263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
exchange type
roof panel
type roof
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9159484A
Other languages
English (en)
Inventor
Yozo Hasegawa
陽三 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
METSUTSU KK
Original Assignee
METSUTSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by METSUTSU KK filed Critical METSUTSU KK
Priority to JP9159484A priority Critical patent/JPH116263A/ja
Publication of JPH116263A publication Critical patent/JPH116263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S20/00Solar heat collectors specially adapted for particular uses or environments
    • F24S20/60Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings
    • F24S20/69Solar heat collectors integrated in fixed constructions, e.g. in buildings in the form of shingles or tiles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】屋根に設置した際の外観のよさと施工の簡易さ
とを併有した、簡易な構成の熱交換式屋根パネルを提供
する。 【解決手段】建物の屋根を葺く金属製板状部材であっ
て、その内部に形成された熱媒流通路4と、この熱媒流
通路4の両端部にそれぞれ形成された、他の金属製板状
部材内部の熱媒流通路4の端部との又は外部配管との接
続口5と、を備えることを特徴とする熱交換式屋根パネ
ル1を構成する。この熱交換式屋根パネル1は上パネル
2と下パネル3とからなり、熱媒流通路4が上パネル2
及び下パネル3のそれぞれの内面に形成された上溝2a
と下溝3aを合致させてなる。また熱媒流通路4は、熱
交換式屋根パネル1内部を蛇行する軌跡を形成してな
り、熱交換式屋根パネル1はダイカスト製品であること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根を葺く
屋根パネルであって、太陽熱集熱パネルとして又は融雪
パネルとして機能する熱交換式屋根パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の屋根に太陽熱利用型温水器
を設置して、そこから得られる熱を建物の給湯や融雪に
利用するシステムが普及してきており、さらに様々な改
良が加えられた技術も開示されている。例えば、実開平
4−127324号公報には、野地板に形成した蛇行溝
内に熱媒が通る管体を配するとともに、前記野地板上に
前記管体と熱伝達させて伝熱性シートを敷設し、かつ該
伝熱性シート上に屋根葺材を配してなる太陽熱集熱、融
雪屋根の構造及びその周辺技術が開示されている。上記
考案は、管体が露出することがないので屋根の見栄えを
悪くすることもなく、また、伝熱性シート上に屋根葺材
を配しているので管体内部を循環する熱媒の熱を効率よ
く均一に屋根葺材に伝達でき、融雪効果が大きいもので
ある。そしてこの管体は、降雪期以外には太陽熱集熱器
として機能するものとなっている。
【0003】また、特開平7−83519号公報には、
枠体に面板を貼って形成した屋根パネルに屋根パネルの
上面より下方に凹没した矩形状の収納凹所を形成し、収
納凹所に太陽熱温水器を収納して屋根パネルの上面と太
陽熱温水器の上面とを略面一にし、太陽熱温水器の給水
口や出湯口等の接続口を収納凹所の側面より外に露出さ
せて成ることを特徴とする太陽熱温水器付屋根パネルが
開示されている。上記発明においては、予め屋根パネル
に太陽熱温水器を取り付けてあるので省施工化を図るこ
とができ、また屋根パネルの上面と太陽熱温水器の上面
を略面一にしてあるので屋根全体がすっきりとした外観
となる。なお、太陽熱温水器の給水口や出湯口等の接続
口を収納凹所の側面より外に露出させているので、配管
接続が容易であり、屋根の外観も悪くならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術はいずれも、外観のよさと施工の簡易さとを併有す
るものではなく、しかも構成部品の種類が多く、複雑な
構成を有するため、その施工・補修等には多大な手間を
要するものとなっている。すなわち、上記従来技術のう
ちの前者においては、屋根全体に屋根葺材が配されるた
め屋根の外観がよいものの、複雑な構成を有するため、
野地板に蛇行溝を形成したり、そこに熱媒が通る管体を
配する等の施工の手間がかかり、また例えば、伝熱性シ
ートの補修の際には屋根葺材を取り外す必要がある等の
不便がある。また、上記従来技術のうちの後者において
は、太陽熱温水器と屋根パネルが一体形成されているの
で施工が省力化されるものの、太陽熱温水器部分には屋
根を葺くことができず、すなわち屋根を葺くことができ
ない部分が生じることとなり、屋根全体としての見栄え
が悪い。また太陽熱温水器部分の構成が複雑であり、当
該部分の部品交換等も不便なものとなっている。
【0005】そこで本発明は、屋根に設置した際の外観
のよさと施工の簡易さとを併有した、簡易な構成の熱交
換式屋根パネルを構成することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、建物の屋根を葺く金属製板状部材であっ
て、その内部に形成された熱媒流通路と、この熱媒流通
路の両端部にそれぞれ形成された、他の金属製板状部材
内部の熱媒流通路の端部との又は外部配管との接続口
と、を備えることを特徴とする熱交換式屋根パネルであ
る。このように構成された熱交換式屋根パネルにおいて
は、その内部に形成された所定の軌跡を描く空洞部がそ
のまま熱媒流通路となっており、しかも熱交換式屋根パ
ネル全体が熱伝導率の高い金属からなるので、熱媒と外
気との熱交換効率がきわめて高い。そして、この熱交換
式屋根パネルは屋根葺材と太陽熱集熱・融雪装置の両方
の機能を有するものであるので、これを屋根全体に敷き
並べて固定すれば、屋根葺きと太陽熱集熱・融雪装置の
設置とを同時に行うこととなり、施工の合理化を図るこ
とができ、屋根の外観も美しい。また構成部品の種類も
少なく、簡易な構成であり、補修等も容易なものとなっ
ている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記熱交換式屋根パネルが上パネルと下
パネルとからなり、かつ、前記熱媒流通路が上パネル及
び下パネルのそれぞれの内面に形成された溝を合致させ
てなることを特徴とする熱交換式屋根パネルである。こ
のように、それぞれの内面に溝を形成して生産した上パ
ネルと下パネルの溝と溝とを合致させて熱媒流通路が形
成されているので、部材加工が上パネルと下パネルのそ
れぞれの片面に溝を形成するという簡易なもので済み、
熱交換式屋根パネルの内部に複雑な断面形状・流通経路
の熱媒流通路を容易に形成することができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記熱媒流通路が、前記
熱交換式屋根パネル内部を蛇行する軌跡を形成してなる
ことを特徴とする熱交換式屋根パネルである。このよう
に熱媒流通路の軌跡形状を工夫したことにより、一の熱
交換式屋根パネル内部にくまなく熱媒流通路が配され
て、その総延長が長くなるので、より効率的に太陽熱を
熱媒に又は熱媒の熱を熱交換式屋根パネルの外表面に伝
えることができ、熱効率の高い熱交換式屋根パネルを形
成することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記熱交
換式屋根パネルがダイカスト製品であることを特徴とす
る熱交換式屋根パネルである。このように、熱交換式屋
根パネルをダイカスト製品とすれば、寸法精度が高く、
鋳肌美麗であるので、熱媒の漏れ等がなく性能・外観の
優れた熱交換式屋根パネルを形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて、本発明を詳細に説明する。なお、同一要素
には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0011】1.構成 (1)全体構成 図1は、本発明に係る熱交換式屋根パネルの一実施例を
表す分解斜視図である。ここに図示した熱交換式屋根パ
ネル1はアルミダイカスト製品であり、上パネル2と下
パネル3との二重構造となっている。また図2(a)
は、図1に示した熱交換式屋根パネル1の上パネル2を
内面方向から見た平面図であり、図2(b)は、下パネ
ル3を内面方向から見た平面図である。さらに図3は、
図1に示した熱交換式屋根パネル1の縦断面図である。
これらに示したように、上パネル2の内面に刻まれた上
溝2aと下パネル3の内面に刻まれた下溝3aとを合致
させて熱媒流通路4が形成され、この熱媒流通路4の両
端部にはそれぞれ接続口5が設けられている。
【0012】材質 ここで熱交換式屋根パネル1をアルミニウム合金製とし
たのは、アルミニウム合金が太陽熱集熱・融雪装置に要
求される高い熱効率を備えるとともに、屋根葺材に要求
される耐候性や軽さ・見栄えのよさ等を兼ね備えている
という理由に基づくものであり、さらに生産コストをも
考慮した結果である。このように、アルミニウム合金は
本発明における優れた適性を備える材料であるので、本
実施例においてはアルミニウム合金製としているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、程度の差こそあ
れ金属は概して他材料に比べて熱伝導率がよいので、他
の種類の金属(例えば鉄、銅、亜鉛合金、マグネシウム
合金等)を使用してもよい。なお、アルミニウム合金や
亜鉛合金、マグネシウム合金等は、後述するダイカスト
法にも適した材料であるという利点もある。
【0013】製法 また、熱交換式屋根パネル1をダイカスト製品としたの
は、その製法に係る製品に固有の特徴、すなわち寸法精
度が高く、鋳肌美麗という長所を活用せんがためであ
る。かかる理由に基づき、本実施例における熱交換式屋
根パネルをダイカスト製品としているが、その要求され
る性能を満たすものであれば、製法は問わない。
【0014】寸法 また熱交換式屋根パネル1の寸法は、屋根葺材に要求さ
れる機能と太陽熱集熱・融雪装置に要求される機能、そ
して施工性を考慮して適宜定める。例えば、平面寸法・
厚さが小さ過ぎれば、その内部に熱媒流通路を形成しに
くくなり、防水上の弱点となる屋根葺材間のジョイント
部が多くなって不利である。逆に、平面寸法・厚さが大
き過ぎれば、重量も大きくなって施工性が悪くなった
り、建物に及ぼす荷重負担が大きい等の不利や、熱効率
が低くなる等の弊害を生じる。従って、熱交換式屋根パ
ネル1の寸法がその性能に及ぼす影響を考量してバラン
スのよい平面寸法・厚さを決定すればよい。
【0015】(2)各部構成 上パネル2・下パネル3 図1に示すように、熱交換式屋根パネル1は、上パネル
2と下パネル3との二重構造である。これらは、各部材
の端部に適宜設けられたボルト孔2b,3bを介してボ
ルト接合される。このように熱交換式屋根パネル1が上
下の二重構造となっているのは、後に詳述するように、
熱媒流通路4を熱交換式屋根パネル1の内部に形成する
ためである。先述した熱交換式屋根パネル1の製法とも
関連するが、熱交換式屋根パネル1の内部に、複雑な断
面形状や軌跡を有する熱媒流通路4を形成することはき
わめて困難である。このため本実施例においては、上記
のように熱交換式屋根パネル1を上パネル2と下パネル
3との二重構造とし、各部材の内面に相対応する上溝2
a、下溝3aを刻み、両者を合致させて熱媒流通路4を
形成することとしている。熱交換式屋根パネル1をこの
ような構造とすれば、その内部に複雑な断面形状や軌跡
を有する熱媒流通路4を形成することが容易にできるこ
とになる。但し、本発明は本実施例に限定されるもので
はなく、他の方法によって、熱交換式屋根パネル1の内
部に熱媒流通路4を形成するものであってもよい。
【0016】また、本実施例においては、上パネル2と
下パネル3との接合方法としてボルト接合を用いている
が、他にネジ・リベット等の連結具を使用して両者を接
合したものや、あるいは接着剤を使用したり、溶接によ
るものであってもよい。但し、接合の確実性やメンテナ
ンス等を考慮すると、上パネル2と下パネル3とが着脱
自在であり、かつ接合の信頼性の高いボルト接合が望ま
しい。
【0017】熱媒流通路4 図2(a),(b)に示したように、熱媒流通路4は、
熱交換式屋根パネル1内部を蛇行する軌跡を描いて形成
されている。ここで、熱媒流通路4の平面軌跡を蛇行す
るように形成したのは、一の熱交換式屋根パネル1が受
ける熱をできる限り多く熱媒に伝達するために、あるい
は熱媒の熱を熱交換式屋根パネル1全体に満遍なく伝達
するために、すなわち熱交換式屋根パネル1自体を介し
て行われる熱媒と外気との熱交換を効率よく行うため
に、一の熱交換式屋根パネル1内において、できる限り
熱媒流通路4の総延長を長くして、熱媒と熱交換式屋根
パネル1との接触面積を大きくした結果である。かかる
理由に基づいて、本実施例における熱媒流通路4は、熱
交換式屋根パネル1内部を蛇行する軌跡を描いて形成さ
れているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
上記の機能を踏まえつつ、適宜平面・断面形状を定め得
る。
【0018】接続口5 図4(a)は、熱交換式屋根パネル1の熱媒流通路4の
両端部にそれぞれ形成した接続口の一例を表す縦断面図
である。同図に示すように、接続口5の内面にはネジ山
5aが螺刻され、また接続口5の外周囲には円環状切溝
5bが凹設されている。このような構成の接続口5にお
いて、一の熱交換式屋根パネル1の接続口5と他の熱交
換式屋根パネル1の接続口5との接合の様子を表した縦
断面図が図4(b)である。このように接続口5相互の
接続においては、双方の円環状切欠5bを合致させて形
成される円環状空洞部に0リング5cを嵌め込み、接続
口5相互を合致させる。このようにして確実に接続され
た接続口5においては、熱媒流通路4内を流れる熱媒が
熱交換式屋根パネル1のジョイント部から漏れだすこと
を防ぐことができる。
【0019】また図4(c)は、接続口5と外部配管た
る給水管Kとを接続した状態の一例を表す縦断面図であ
る。この場合には、一端にネジ山が螺刻された継手管5
dを接続口5の内部にねじ込み、他端に給水管K(必要
に応じてエルボーを経由して)を接合すればよい。なお
このときも、熱媒の漏れを防ぐために、継手管5dのネ
ジ山に予めシール材を巻いておくことが必要である。
【0020】なお本実施例において、接続口5の内面に
ネジ山5aが螺刻されているが、これは、接続口5に外
部配管を接続することを考慮したためであり、接続口5
相互の接続においては不要となる。しかし本実施例のよ
うに構成すれば、接続口5の形状を一種類に統一しても
全ての接合部に対応することが可能になり、熱交換式屋
根パネル1の生産コストを引き下げることができる。ま
た、接続口5の外周囲には円環状切溝5bが凹設されて
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱媒
が漏れることがない構造であることを条件として、形状
等を適宜定め得るものである。
【0021】雨返し6 図1乃至図3に示したように、熱交換式屋根パネル1の
上パネル2の直交する二辺は、それぞれ雨返し6を形成
している。熱交換式屋根パネル1は屋根葺材としての機
能をも有するため、雨が屋根下地に達しないような、防
水に配慮した納まりとする必要がある。このため、一の
熱交換式屋根パネル1の端部が他の熱交換式屋根パネル
1の端部に重なるように雨返し6を形成し、図5に示す
ように、屋根下地上に熱交換式屋根パネル1を敷き並べ
て固定することによって解決している。もちろん本発明
における熱交換式屋根パネル1の端部の形状はこれに限
らず、屋根葺材としての機能を考慮した上で適宜定めれ
ばよい。
【0022】引掛溝7 図1及び図2(b)に示したように、熱交換式屋根パネ
ル1の下パネル3下面には、その一辺に平行に引掛溝7
が設けられている。この引掛溝7は本発明に必須のもの
ではないが、例えば図5に示すように、熱交換式屋根パ
ネル1を勾配屋根に設置する際には、屋根下地に固定し
た瓦桟Sにこの引掛溝7を引っ掛けることができる。な
お引掛溝7の方向は、熱交換式屋根パネル1を勾配屋根
に設置した際の熱媒の流通方向を考慮して、熱媒流通路
4の長手方向に平行に、かつ雨返し6と反対側に設けな
ければならない。
【0023】2.使用手順 (1)熱交換式屋根パネル1の設置 このような構成を有する熱交換式屋根パネル1を勾配屋
根に設置した状態を図5に示す。すなわち、熱交換式屋
根パネル1は屋根葺材として設置するものであるから、
屋根瓦と同じようにして施工すればよい。具体的には、
まず、母屋M・垂木T・野地板N・アスファルトルーフ
ィングRを施工して屋根下地を形成し、所定間隔にて瓦
桟Sを屋根下地に固定する。そして,この瓦桟Sに熱交
換式屋根パネル1の引掛溝7を引っ掛けて、複数枚の熱
交換式屋根パネル1を屋根全体に敷き並べる。また、熱
交換式屋根パネル1に引掛溝7を設けない場合には、熱
交換式屋根パネル1に図示しない固定用ボルト孔を穿設
しておき、この固定用ボルト孔を介して屋根下地にボル
ト接合して固定してもよい。
【0024】なお本実施例においては、熱交換式屋根パ
ネル1の設置対象を勾配屋根としている。これは、重力
による位置エネルギーを利用して、屋根に敷き並べられ
た熱交換式屋根パネル1内部の熱媒を流通させるためで
ある。このように、本発明は勾配屋根に適用することが
望ましいが、陸屋根に設置する場合には、ポンプ等にて
熱交換式屋根パネル1内部の熱媒を圧送する必要があ
る。また前述したように、熱交換式屋根パネル1を勾配
屋根に敷き並べる際の向きは、熱交換式屋根パネル1内
部の熱媒流通路4の流れの方向に注意し、さらに雨仕舞
を考慮することが必要である。
【0025】(2)熱交換式屋根パネル1を使用した太
陽熱集熱・融雪システム 図6は、熱交換式屋根パネル1を使用して構築した太陽
熱集熱・融雪システムの一例を表した概念図である。同
図に示すように、住宅の勾配屋根に敷き並べた熱交換式
屋根パネル1の接続口5のうち、最も高い位置にあるも
のと最も低い位置にあるものを、それぞれ配管で連結し
て循環路を形成して、そこに外部の水道管Uを連結す
る。
【0026】熱交換式屋根パネル1を使用した太陽熱
集熱システム まず、本システムを太陽熱集熱システムとして作動させ
る場合について説明する。この場合には、外部の水道管
Uより供給される熱媒たる水は、給水管Kを通って、屋
根に設置された熱交換式屋根パネル1の最も高い位置に
ある接続口5に達する。そして、そこから重力によって
熱交換式屋根パネル1内部の熱媒流通路4を流れ、熱交
換式屋根パネル1の最も低い位置にある接続口5’を通
過し、排水管Hを介して貯湯タンクCに貯まる。なお、
この貯湯タンクCは給水管Kとも連結されている。ここ
で、屋根に設置された熱交換式屋根パネル1が直射日光
を受けること、そしてアルミの熱伝導率が高いことを考
慮すれば、熱交換式屋根パネル1内部の熱媒流通路4の
内表面温度はかなり高くなるので、熱媒流通路4を流通
する水は、接続口5から接続口5’に達するまでにかな
り熱くなる。この熱くなった水(湯)は貯湯タンクCに
貯まるので、これを適宜、建物の給湯に用いることがで
きる。なお、このような1サイクルの循環では水が必要
な温度まで加熱されない場合には、さらに水を数サイク
ル循環させればよい。
【0027】熱交換式屋根パネル1を使用した融雪シ
ステム また、本システムを融雪システムとして作動させる場合
には、貯湯タンクCに図示しないボイラーを付加し、こ
のボイラーで貯湯タンクC内の水を加熱して給水管Kへ
圧送する。そして圧送された水(湯)は、前記同様、熱
交換式屋根パネル1内部の熱媒流通路4を流通するが、
このとき水(湯)が、接続口5から接続口5’に達する
までに熱媒流通路4の内表面を温め、従って熱交換式屋
根パネル1の外表面を温めることになるので、屋根に設
置された熱交換式屋根パネル1上の積雪を融かすことが
できる。なお、屋根の雪を充分に融かすことができない
場合には、上記と同様、さらに水(湯)を数サイクル循
環させればよい。
【0028】なお本実施例においては熱媒として水を用
いたが、本システムを融雪システムとしてのみ作動する
のであれば、冬季の凍結等を考慮し、これにアルコール
系不凍剤等を混入させてもよい。但しその場合には、本
システムが水道管Uと接続していないことを条件とす
る。また水以外の熱媒を使用してもよいが、その場合に
は、熱媒に要求される性質を備えるもの、すなわち熱的
に安定し、伝熱係数が高く、熱容量の大きいもの、ま
た、熱交換式屋根パネルや配管などの装置類に対する腐
食性がないものが望ましい。また、本実施例において説
明していなくても、このようなシステムを構築するのに
必要なポンプやバルブ、センサー等については、適宜付
加する必要があることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、その内部に形成された所定の軌跡を描く空
洞部がそのまま熱媒流通路となっており、しかも熱交換
式屋根パネル全体が熱伝導率の高い金属からなるので、
熱媒と外気との熱交換効率がきわめて高い。そして、こ
の熱交換式屋根パネルは屋根葺材と太陽熱集熱・融雪装
置の両方の機能を有するものであるので、これを屋根全
体に敷き並べて固定すれば、屋根葺きと太陽熱集熱・融
雪装置の設置とを同時に行うこととなり、施工の合理化
を図ることができ、屋根の外観も美しい。また構成部品
の種類も少なく、簡易な構成であり、補修等も容易なも
のとなっている
【0030】また、請求項2に記載の発明によれば、そ
れぞれの内面に溝を形成して生産した上パネルと下パネ
ルの溝と溝とを合致させて熱媒流通路が形成されている
ので、部材加工が上パネルと下パネルのそれぞれの片面
に溝を形成するという簡易なもので済み、熱交換式屋根
パネルの内部に複雑な断面形状・流通経路の熱媒流通路
を容易に形成することができる。
【0031】また、請求項3に記載の発明によれば、熱
媒流通路の軌跡形状を工夫したことにより、一の熱交換
式屋根パネル内部にくまなく熱媒流通路が配されて、そ
の総延長が長くなるので、より効率的に太陽熱を熱媒に
又は熱媒の熱を熱交換式屋根パネルの外表面に伝えるこ
とができ、熱効率の高い熱交換式屋根パネルを形成する
ことができる。
【0032】また、請求項4に記載の発明によれば、寸
法精度が高く、鋳肌美麗な製品を生産することができ、
熱媒の漏れ等がなく性能・外観の優れた熱交換式屋根パ
ネルを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交換式屋根パネルの一実施例を
表す分解斜視図である。
【図2】(a)は、図1に示した熱交換式屋根パネルの
上パネルを内面方向から見た平面図であり、(b)は、
下パネルを内面方向から見た平面図である。
【図3】図1に示した熱交換式屋根パネルの縦断面図で
ある。
【図4】(a)は、本発明に係る熱交換式屋根パネルの
接続口の一例を表す縦断面図であり、(b)は、その接
続口と他の熱交換式屋根パネルの接続口とを接続した状
態の一例を、(c)は、その接続口と外部配管とを接続
した状態の一例を表す縦断面図である。
【図5】本発明に係る熱交換式屋根パネルを勾配屋根に
設置した状態の一例を表す縦断面図である。
【図6】本発明に係る熱交換式屋根パネルを使用して構
築した太陽熱集熱・融雪システムの一例を表した概念図
である。
【符号の説明】
1 …熱交換式屋根パネル 2 …上パネル 2a …上溝 2b …ボルト孔 3 …下パネル 3a …下溝 3b …ボルト孔 4 …熱媒流通路 5 …接続口 5a …ネジ山 5b …円環状切溝 5c …Oリング 5d …継手管 6 …雨返し 7 …引掛溝 C …貯湯タンク H …排水管 K …給水管 M …母屋 N …野地板 R …アスファルトルーフィング S …瓦桟 T …垂木 U …水道管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の屋根を葺く金属製板状部材であっ
    て、 その内部に形成された熱媒流通路と、 この熱媒流通路の両端部にそれぞれ形成された、他の金
    属製板状部材内部の熱媒流通路の端部との又は外部配管
    との接続口と、を備えることを特徴とする熱交換式屋根
    パネル。
  2. 【請求項2】 前記熱交換式屋根パネルは上パネルと下
    パネルとからなり、かつ、前記熱媒流通路が上パネル及
    び下パネルのそれぞれの内面に形成された溝を合致させ
    てなることを特徴とする請求項1記載の熱交換式屋根パ
    ネル。
  3. 【請求項3】 前記熱媒流通路は、前記熱交換式屋根パ
    ネル内部を蛇行する軌跡を形成してなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の熱交換式屋根パネル。
  4. 【請求項4】 前記熱交換式屋根パネルはダイカスト製
    品であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか一項に記載の熱交換式屋根パネル。
JP9159484A 1997-06-17 1997-06-17 熱交換式屋根パネル Pending JPH116263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159484A JPH116263A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 熱交換式屋根パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159484A JPH116263A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 熱交換式屋根パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH116263A true JPH116263A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15694787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9159484A Pending JPH116263A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 熱交換式屋根パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH116263A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169755A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Sus Corp 建築材要素と建築方法
JP2007239381A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Press Kogyo Co Ltd 融雪屋根瓦及び融雪屋根構造
JP2009544873A (ja) * 2006-07-28 2009-12-17 ヴォルカン,アルベルト 太陽電池パネル、特に瓦
JP2010520389A (ja) * 2007-03-02 2010-06-10 スイスメタル、ホールディング、アクチエンゲゼルシャフト 屋根カバーエレメント
CN104947864A (zh) * 2015-06-24 2015-09-30 齐齐哈尔大学 一种具有散热功能的稻草秸秆屋面板
JP2015190233A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 積水化成品工業株式会社 融雪ヒータおよび融雪構造
CN106499131A (zh) * 2016-11-03 2017-03-15 湖南工学院 屋面生活用水保温隔热系统

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169755A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Sus Corp 建築材要素と建築方法
JP2007239381A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Press Kogyo Co Ltd 融雪屋根瓦及び融雪屋根構造
JP2009544873A (ja) * 2006-07-28 2009-12-17 ヴォルカン,アルベルト 太陽電池パネル、特に瓦
JP2010520389A (ja) * 2007-03-02 2010-06-10 スイスメタル、ホールディング、アクチエンゲゼルシャフト 屋根カバーエレメント
JP2015190233A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 積水化成品工業株式会社 融雪ヒータおよび融雪構造
CN104947864A (zh) * 2015-06-24 2015-09-30 齐齐哈尔大学 一种具有散热功能的稻草秸秆屋面板
CN106499131A (zh) * 2016-11-03 2017-03-15 湖南工学院 屋面生活用水保温隔热系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4416265A (en) Solar collector
CN101454521B (zh) 能量转换系统
RU2464670C2 (ru) Устройство энергоснабжения с энергетическими панелями, выполненными в виде кровельной черепицы
US20150292770A1 (en) Solar thermal collector system and method for pitched roof constructions
JPH116263A (ja) 熱交換式屋根パネル
JP2001193245A (ja) 太陽電池フレーム構造と、太陽電池瓦およびその施工方法、ならびに太陽熱給湯システム
EP1094283B1 (en) Solar energy collector roofing for buildings and panel incorporating the same
JP2000160719A (ja) 建材パネル及び屋根構造並びに床構造
EP2241842B1 (en) Heat collector
US20060237000A1 (en) Roof panel suitable for heat-exchanging applications, and heat-exchanging roof assembly incorporating the same
JP2013115224A (ja) 発電熱交換ハイブリッドパネル
JP2007239381A (ja) 融雪屋根瓦及び融雪屋根構造
JP2007292412A (ja) 多目的に使用する二重管式熱交換器
JPH10205071A (ja) 屋根材
CN219678412U (zh) 一种光电光热建筑扣板
JP2531200Y2 (ja) 建築用パネル
JP4188952B2 (ja) 屋根上用消雪装置
JP3762142B2 (ja) 床暖房用ヘッダーユニット
US20160047555A1 (en) Interior solar energy collector with fluid-based heat transfer system
JP4974907B2 (ja) 屋内の余熱を利用した道路融雪システム
JP2005024173A (ja) ソーラパネル
CN2750251Y (zh) 一种热管集热器联汇结构
JPH10339055A (ja) 温水循環式屋根消雪装置
JP2002170977A (ja) 太陽光発電装置
JPH0241243Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010328