JPH1162117A - 断熱屋根材 - Google Patents

断熱屋根材

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JPH1162117A
JPH1162117A JP26763697A JP26763697A JPH1162117A JP H1162117 A JPH1162117 A JP H1162117A JP 26763697 A JP26763697 A JP 26763697A JP 26763697 A JP26763697 A JP 26763697A JP H1162117 A JPH1162117 A JP H1162117A
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JP
Japan
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heat
weight
heat insulation
parts
metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP26763697A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Minagawa
光雄 皆川
Osamu Minagawa
治 皆川
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RIBOOLE KK
Original Assignee
RIBOOLE KK
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Publication date
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属製屋根材の耐久性を上げると共に、断熱性
及び防音性を金属成型瓦の表面に断熱塗材を塗布するの
みで、裏面にシージーングボードなどを必要とせず、大
幅に向上させた金属製の断熱屋根材を提供するものであ
る。 【解決手段】金属薄板をプレス成型した金属成型瓦の表
面にアルカリ金属珪酸塩水溶液20〜40重量部に、圧
縮強度600kgf/cm以上、嵩比重0.3〜0.
5g/cm、融点1500℃以上のセラミック微細中
空粒子10〜50重量部、ガラス粉末10〜30重量
部、シリカフラワー1〜5重量部、天然砕石粒子10〜
30重量部を混練した断熱塗材を表面層として塗布して
乾燥後100〜300℃で加熱し、徐冷後表面にフッ素
樹脂を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は景観を損なわず高級
感を表出することのできる断熱性、及び防音性に優れた
金属薄板を基材とした断熱屋根材である。
【0002】
【従来の技術】金属屋根材は、カラー鉄板コイルの登場
で瓦棒葺が長尺にして雨仕舞が良いという金属の特性を
いかしもてはやされたが、デザインの単調さにあきら
れ、金属成型瓦が商品化された。金属成型瓦は意匠性は
あるが瓦棒葺と同様、安物、暑い、雨音がうるさい、す
ぐ錆が出ると言う欠点を有していた。
【0003】このような欠点を補うものとして長尺縦葺
金属瓦が登場した。この長尺縦葺金属瓦には超耐久性保
証鋼板である。フッ素樹脂鋼板を原板として波型にロー
ル成型した後、特殊連続プレス成型したものである。し
かし金属製屋根材は鉄板は安物で断熱性が無く暑く雨音
がうるさい、すぐ錆が発生して耐久性がない等という種
々の欠点があり不信感が根強く存在しているのである。
【0004】フッ素樹脂を焼付塗装して耐候性を向上さ
せた鋼板を使用して、この表面に珪砂をフッ素樹脂で焼
き付けリシン仕上げをする技術があるが、フッ素樹脂を
使用しているため耐候性は向上するが断熱性、防音性は
良くならず鋼板の裏面側にシーリングボードを張らねば
効果が出ないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みなされたもので金属製屋根材の耐久性を上げ特
に最も大きな問題とされていた断熱性及び防音性を金属
成型瓦の表面に断熱塗材を塗布するのみで、裏面にシー
リングボードなど必要とせず大幅に向上させた金属製の
断熱屋根材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属製の断熱屋
根材は、金属薄板をプレス成型した金属成型瓦の表面に
アルカリ金属珪酸塩水溶液20〜40重量部に圧縮強度
600kgf/cm以上、嵩比重0.3〜0.5g/
cm、融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子
10〜50重量部、ガラス粉末10〜30重量部、シリ
カフラワー1〜5重量部、天然砕石粒子10〜30重量
部を混練した断熱塗材を表面層として塗布して乾燥後1
00〜300℃に加熱し表面にフッ素樹脂を塗布する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用する金属薄板は、ス
テンレス、銅、アルミニウム、チタン、メッキ鋼板、ク
ラッド鋼板、塩ビ鋼板、ガルバリウム鋼板等が使用で
き、ガルバリウム鋼板がより好適である。
【0008】ガルバリウム鋼板は溶融アルミニウム・亜
鉛合金メッキ鋼板である。アルミニウムの有する耐食
性、耐熱性、熱反射性と亜鉛の有する犠牲防食効果の両
方を有するため本発明の金属屋根材には最適といえる。
ガルバリウム鋼板は屋根構法によって0.35〜1.6
mm厚のものを使用する。
【0009】本発明の断熱屋根材の金属薄板表面に塗布
する断熱塗材は、アルカリ金属珪酸塩水溶液をバインダ
ーにして、これに圧縮強度600kgf/cm以上、
嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃以上
のセラミック微細中空粒子にガラス粉末、シリカフラワ
ーそれに天然砕石を混練したものである。この断熱塗材
を塗布し乾燥後100〜300℃に加熱し徐冷後表面に
フッ素樹脂を塗布する。
【0010】この塗材を塗布し乾燥後100〜300℃
に加熱するのは、アルカリ金属珪酸塩水溶液にシリカフ
ラワーを混入して固化したものを加熱することによって
ガラス化し水に溶け難くするばかりか、透明度がでてセ
ラミック微細中空粒子及び天然砕石の混入と相俟って美
麗な仕上がり面とすることができるためである。
【0011】本発明に係る塗材には以上の他必要に応じ
て塗材の性状を向上させるため、分散材として界面活性
剤、安定化乳化剤、増粘剤、たるみ防止剤、沈降防止剤
などを添加しても良い。さらに塗膜の性能を向上させる
目的で塗膜にたわみ性を与える可塑剤、熱、光による劣
化防止を図る安定剤、かびの発生を防止するかび止め剤
等を添加しても良い。
【0012】セラミック微細中空粒子を混入することに
よって、熱伝導率の低い粒子同士が結合し優れた断熱性
を示すばかりか、光を柔らかく乱反射して落ち着いた風
格のある仕上げ面とすることができる。加熱徐冷後フッ
素樹脂を塗布することにより耐候性を一段と高めること
ができるのである。
【0013】本発明の断熱塗材にバインダーとして使用
するアルカリ金属珪酸塩水溶液は優れた強固なガラス状
膜を形成するもので一般式はMO・mSiO・nH
Oで表わされアルカリ金属Mの種類はナトリウム・カ
リウム・リチウムなどがあり、特殊なものとしては第4
級アンモニウム塩がある。
【0014】断熱塗材に使用するシリカフラワーは、活
性シリカで粒径の細かいもの程アルカリ金属珪酸塩水溶
液の固化に効果があり、平均粒径1〜5μmで比表面積
20万cm/g以上が望ましい。
【0015】断熱塗材のフィラーには耐水圧強度600
kgf/cm以上のセラミック微細中空粒子を使用す
る。耐水圧強度とはセラミック微細中空粒子の圧縮強度
と同意語である。セラミック微細中空粒子の圧縮強度を
測定する場合粒子を水に入れこの水に圧力を加え、水に
加えられた圧力がセラミック微細中空粒子に伝わり圧縮
強度を測定することができる。セラミック微細中空粒子
の耐水圧強度が低いと原料の混練及びスプレー、ローラ
塗布時に大半が破壊し、光輝度を有する石目調面となす
ことができない。
【0016】使用するセラミック微細中空粒子は圧縮強
度600kgf/cm以上、嵩比重0.3〜0.5g
/cm、融点1500℃以上のもので、このため断熱
塗材製造工程におけるいかなる混練条件においても全く
破壊されることがなく、基材への塗布工程及び塗布後の
成型においても全く破壊されることはない。しかもその
塗膜硬度および塗膜の衝撃強度を高めることができ、塗
膜表面にセラミック微細中空粒子が均一に分散し、すぐ
れた光沢と光輝度を示す。即ちセラミック微細中空粒子
は粒子径が小さく外観は透明又は半透明であり光が輝射
されると乱反射し、きわめて高い光沢及び輝度面を呈し
石目調の風合い色彩を表出することができるのである。
セラミック微細中空粒子は100%完全な球状である。
従来の微細中空粒子の圧縮強度は80〜300kgf/
cmである。
【0017】断熱塗材にセラミック微細中空粒子を使用
する場合特に重要なことは熱伝導率である。セラミック
微細中空粒子は、0.1(kcal/mhr℃)前後で
非常に優れている。従来の各種微細中空発泡体では約半
分が破壊されてしまうため熱伝導率は0.2〜0.3
(kcal/mhr℃)に低下する。破壊されない耐圧
強度の高い完全な微細中空発泡体が使用された場合にの
み断熱屋根材として断熱性及び防音性に優れた効果が発
揮できるのである。
【0018】セラミック微細中空粒子の融点は1500
℃以上である。セラミック微細中空粒子はその材質に起
因するのは当然であるが一般的に融点の高いもの程圧縮
強度も高くなる。圧縮強度を600kgf/cm以上
とするならばその融点は1500℃以上になるのであ
る。
【0019】以上により本発明において使用するセラミ
ック微細中空粒子はシリカ50〜60%、アルミナ40
〜45%、その他1.5〜2.5%からなるセラミック
組成物を発泡生成せしめたもので、その物性は圧縮強度
700kgf/cm、融点1600℃、嵩比重0.3
〜0.5g/cm、熱伝導率0.1(kcal/mh
r℃)で完全な中空粒子のみで構成されている。セラミ
ック微細中空粒子の粒径は、5〜350μmの範囲のも
のを使用し、細目5〜75μm、中目75〜150μ
m、荒目150〜350μmとして粒度調整は細目20
重量部、中目20重量部、荒目30重量部を混合して使
用する。嵩比重は粒度の細かいものは重く、荒いものは
軽くなる。このため嵩比重の範囲は0.3〜0.5g/
cmであるが、粒度調整したものは0.36g/cm
前後である。
【0020】本発明に使用するガラス粉末は、酸化物ガ
ラス中の珪酸塩ガラスでNaO−CaO−SiO
のソーダ石灰ガラスを粉末にしたものが最適である。こ
のガラス粉末に、融剤としては例えば長石、長灰石、炭
酸マグネシウム、リン酸石灰、酸化鉛、硼酸、炭酸ソー
ダ、硝酸ソーダ、酸化亜鉛などいずれか1種又は2種以
上を添加してもよい。ガラス粉末及び融剤の粒径は5〜
100μmの範囲が好適で、断熱屋根材が加熱された場
合の耐火性を向上させる結合材として効果を発揮する。
ガラス粉末の添加量は10〜30重量部である。10重
量部以下では耐火性を示す結合材としての効果が発揮で
きず、30重量部以上では強度低下を示すからである。
【0021】断熱塗材のフィラーに配合する天然砕石粒
子の原料となる天然石は、御影石、安山岩、大理石、蛇
紋岩等いずれのものでも良く限定するものではない。天
然砕石粒子は細目、中目、荒目としそれぞれ粒子の径を
細目は0.1〜0.5mm,中目は0.5〜1.5m
m、荒目は1.5〜3.4mmに調整して使用する。天
然砕石粒子の他珪砂、珪石粉、フライアッシュ、クレ
ー、タルク、カオリン、陶磁器粉砕物、徐冷高炉スラグ
粉砕物、シリカ質ダスト等を添加しても良い。天然砕石
粒子の粒度調整は細目40〜60重量部、中目30〜4
0重量部、荒目10〜20重量部とする。天然砕石粒子
の添加量は10〜30重量部が断熱屋根材表面に塗布し
た場合、優れた軽量石目調の光沢と光輝度を最も効果的
に表出することが出来る。
【0022】断熱塗材を塗布後加熱徐冷して塗膜面を常
温にしてからフッ素樹脂を塗布する。ここで使用するフ
ッ素樹脂は、ポリ四フッ化エチレン(テフロン、ポリフ
ロン)で断熱屋根材の耐候性、耐熱性、耐寒性を向上さ
せることができる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について詳述する。
【0024】実施例 厚さ0.4mmのガルバリウム鋼
板をプレス成型により全長1300mm、働き長さ12
30mm、幅320mmの金属成型瓦を作製した。この
金属成型瓦の屋外面となる表面に、アルカリ金属珪酸塩
水溶液としてNaO9.4重量%、SiO29.4
重量%よりなる珪酸ソーダ水溶液28重量%に粒度調整
したセラミック微細中空粒子25重量部、ガラス粉末2
2重量部、シリカフラワー3重量%と御影石を粉砕して
粒度調整した天然砕石粒子18.5重量%を主構成材料
とした断熱塗材を作製し充分混練した後、3mm厚に塗
布した。
【0025】金属成型瓦の断熱塗材乾燥後、120℃で
60分加熱し表面をガラス化することにより水に溶け難
くし、徐冷後表面にフッ素樹脂を塗布して断熱屋根材を
作製した。
【0026】
【発明の効果】このようにして作製した断熱屋根材は、
高度の断熱性能を有するセラミック微細中空粒子によっ
て、鋼板裏面にシージングボードを張った従来の金属製
屋根材と同等以上の優れた断熱効果及び防音効果を発揮
することができた。又断熱屋根材表面は石目調の美麗な
外観を呈しセラミック微細中空粒子により光を柔らかく
乱反射して落ち着いた風格のある断熱屋根材とすること
ができ、表面にフッ素樹脂をコーティングすることによ
り、優れた耐候性、耐熱性、耐寒性を向上させることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例断熱屋根材斜視図
【図2】実施例断熱屋根材施工図
【符号の説明】
1.断熱屋根材 2.金属成型瓦 3.断熱塗材 4.野地板 5.アスファルトルーフィング 6.むね 7.すみ当て
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04D 1/28 E04D 1/28 F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 金属薄板をプレス成型した金属成型瓦
    において、金属成型瓦の表面にアルカリ金属珪酸塩水溶
    液20〜40重量部に圧縮強度600kgf/cm
    上、嵩比重0.3〜0.5g/cm、融点1500℃
    以上のセラミック微細中空粒子10〜50重量部、ガラ
    ス粉末10〜30重量部、シリカフラワー1〜5重量
    部、天然砕石粒子10〜30重量部を混練した断熱塗材
    を表面層として塗布し乾燥後100〜300℃に加熱し
    徐冷後表面にフッ素樹脂を塗布することを特徴とする断
    熱屋根材。
JP26763697A 1997-08-26 1997-08-26 断熱屋根材 Pending JPH1162117A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26763697A JPH1162117A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 断熱屋根材

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JP26763697A JPH1162117A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 断熱屋根材

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ID=17447430

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100380754B1 (ko) * 2000-12-22 2003-04-18 주식회사 포스코 내식성이 향상된 지붕재의 제조방법
KR100816085B1 (ko) * 2001-12-29 2008-03-24 주식회사 케이씨씨 비오염성 태양열 차단 단열 도료조성물
CN107288271A (zh) * 2017-08-02 2017-10-24 江苏特福特建材有限公司 一种方格型无龙骨瓦及其制作方法

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KR100816085B1 (ko) * 2001-12-29 2008-03-24 주식회사 케이씨씨 비오염성 태양열 차단 단열 도료조성물
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