JPH116136A - 水門や樋門の扉体手動昇降装置 - Google Patents

水門や樋門の扉体手動昇降装置

Info

Publication number
JPH116136A
JPH116136A JP16096097A JP16096097A JPH116136A JP H116136 A JPH116136 A JP H116136A JP 16096097 A JP16096097 A JP 16096097A JP 16096097 A JP16096097 A JP 16096097A JP H116136 A JPH116136 A JP H116136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
drive shaft
planetary gear
lifting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16096097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3052285B2 (ja
Inventor
Yutaka Nagae
豊 永江
Masae Nishiwaki
正衛 西脇
Hidemasa Ishii
秀征 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANSHIN DORYOKU KIKAI
KENSETSUSHO CHUBU CHIHO KENSET
KENSETSUSHO CHUBU CHIHO KENSETSUKYOKU
Hanshin Engineering Co Ltd
Original Assignee
HANSHIN DORYOKU KIKAI
KENSETSUSHO CHUBU CHIHO KENSET
KENSETSUSHO CHUBU CHIHO KENSETSUKYOKU
Hanshin Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANSHIN DORYOKU KIKAI, KENSETSUSHO CHUBU CHIHO KENSET, KENSETSUSHO CHUBU CHIHO KENSETSUKYOKU, Hanshin Engineering Co Ltd filed Critical HANSHIN DORYOKU KIKAI
Priority to JP9160960A priority Critical patent/JP3052285B2/ja
Publication of JPH116136A publication Critical patent/JPH116136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3052285B2 publication Critical patent/JP3052285B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】手動開閉式の水門や樋門において、従来はその
開閉操作が重労働でかつ迅速な開閉も行えなかったとい
う点を改善する。また、このことで従来は手動操作が困
難であった比較的大型の水門や樋門を開閉できるように
し、特に非電化区域や電化工事の制限される区域へのこ
れらの水門や樋門の設置を可能とする。 【解決手段】ハンドル2が取り付けられた入力軸5と、
駆動軸6との間に遊星歯車装置7を設けた。この遊星歯
車装置7は、太陽歯車7aが入力軸5に転動自在に取り
付けられ、遊星歯車7bが入力軸5に固定された回転部
材7dの一側に回転自在に支持され、リングギア7cが
駆動軸6に連結固定されたものとし、太陽歯車7aに
は、トルクレバー8を取り付けた。また、駆動軸5には
補助駆動装置を接続して設け、この補助駆動装置のモー
タ3を上記トルクレバー8にかかるトルクに応じて駆動
制御し、駆動軸6を補助駆動するようした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水門や樋門の扉体
をハンドル操作により手動で昇降させるようにした水門
や樋門の扉体手動昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に水門や樋門は、扉体を昇降駆動す
るために、モータや原動機を組み込んだ駆動装置を備え
ているが、比較的小型のものにあっては、ハンドル操作
により手動で扉体を昇降駆動するようにしている。ま
た、水門や樋門は、概して非電化区域に設置され、また
近年、環境保全上の理由から電化工事が制限されること
も多く、この様な場合、比較的大型の水門や樋門におい
てもこの種の手動昇降装置を使用せざるを得なかった。
【0003】図4は、この種の扉体手動昇降装置の従来
例を示した正面図、図5は、そのA−A線の拡大断面図
である。図示したように、この扉体手動昇降装置は、所
定間隔毎にピン33aを列設した梯子状のラック棒33
が、ケーシング32を上下方向に貫通して取り付けられ
たものである。このラック棒33は、ケーシング32の
内部において、ピン33aがピン歯車34と噛み合って
おり、ピン歯車34の回転により上下方向に駆動される
ようになっている。
【0004】ピン歯車34が取り付けられた軸35は、
同軸上に固定された歯車36と噛み合った歯車38を介
してケーシング32の一方の側に配された中継軸37に
係合し、この中継軸37は、歯車39、歯車40、歯車
41、歯車42、歯車43を介して他方側の軸44に係
合している。この軸44は差動歯車装置45や図示しな
い動力伝達機構を介してハンドル31が固定されたハン
ドル軸30に係合している。
【0005】なお、図示していないが、中継軸37は図
示しない軸を介して同様の扉体手動昇降装置の中継軸に
連結され、それぞれに取り付けられたラック棒33を同
期して駆動し得るようになっている。また、それぞれの
ラック棒33の下端には、水門や樋門の扉体(図示せ
ず)が固定され、一対のラック棒33で扉体を吊り下げ
支持するようになっている。
【0006】従って、ハンドル31を回転させると、こ
のハンドル31の回転力は、歯車39〜43などの動力
伝達機構を介して減速してピン歯車34に伝達され、こ
のピン歯車34と噛み合ったラック棒33が上下方向に
駆動されることとなる。よって、このラック棒33の下
端に取り付けられた扉体が昇降駆動され、水門や樋門が
開閉されるようになっている。
【0007】なお、図5において符号47は、扉体を自
重で下降させるための自重降下切換レバー、46はその
際に扉体に加速度がつかないように制御する遠心ブレー
キ装置を示す。
【0008】また、図示していないが、この種の扉体手
動昇降装置には、ハンドル31を離しても扉体が降下し
ないようにセルフロック機構が内装されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の水門や
樋門の扉体手動昇降装置は、ハンドル軸の回転を減速し
てピン歯車に伝達するようになっているが、この種の小
型の水門や樋門においても扉体の操作荷重はかなり大き
く、これを人力のみで開放することは、数時間を要する
たいへんな重労働であった。
【0010】また、この種の昇降装置は長期にわたって
使用しないでいると、錆の発生などにより、いざという
時に駆動できなくなる虞れがあり、そのため定期的に扉
体を開閉することが義務付けられている。しかしなが
ら、その作業は、上述の通り、たいへんな重労働である
ため、扉体を完全に開閉してその動作を確認するという
ことは、殆ど行われていないのが現状である。
【0011】また、この種の手動昇降装置にアダプター
を取り付け、モータや原動機を用いて作動させることも
可能であるが、その場合は、セッティングに時間を要す
ると共に、電源の確保や燃料の搬入など、あらたに解決
しなくてはならない課題が生じた。さらに、このモータ
や原動機は、昇降装置の外部に後付けされるので、安全
性においても問題があると共に、人力による駆動を前提
に設計された手動昇降装置が、駆動源を用いて強制的に
駆動されることにより、思わぬ故障やトラブルを引き起
こす虞れもあった。
【0012】本発明は、上記従来の水門や樋門の扉体手
動昇降装置が有していた問題点の解決を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項1記載の発明は、ハンドル
が取り付けられた入力軸と、扉体の昇降装置側に連結さ
れた駆動軸との間に遊星歯車装置を設け、この遊星歯車
装置は、中心の太陽歯車が入力軸に転動自在に取り付け
られ、太陽歯車に噛み合った遊星歯車が前記入力軸に固
定された回転部材の一側に回転自在に支持され、遊星歯
車に噛み合った外周のリングギアが駆動軸に連結固定さ
れたものとし、太陽歯車には、この太陽歯車にかかるト
ルクに応じて左右に所定範囲回動するトルクレバーを一
体的に取り付け、トルクレバーの近傍には、この時のト
ルクを電気的に計測する可変抵抗器を設け、一方、駆動
軸には、モータを備えた補助駆動装置を、駆動軸を回転
駆動可能に係合させ、上記補助駆動装置のモータを可変
抵抗器の測定値に基づき、駆動制御することにより、ハ
ンドルからの入力の大きさに応じて昇降装置を、補助駆
動するようした水門や樋門の扉体手動昇降装置である。
【0014】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成において、遊星歯車装置が、入力軸の回転
を駆動軸に増速して伝達するものであるとの条件を加え
たことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に、駆動軸の回転並びにその回転速度に基
づく、補助駆動装置の制御手段を加えたことを特徴とす
る。
【0016】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に、補助駆動装置の電源として蓄電池や発
電機を付設した構成を加えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明に係る水門や樋門の扉体手
動昇降装置1の縦断面図、図2は、要部の切欠正面図で
ある。図示したようにこの扉体手動昇降装置1は、ハン
ドル2とモータ3とを備えた薄型のものであり、水門や
樋門に予め設置された昇降装置本体A(図3参照)のハ
ンドル軸30に駆動軸6を連結して取り付けられるよう
になっている。なお、この昇降装置本体Aは、従来例で
示したものと全く同様に、ハンドル軸30の回転によ
り、扉体(図示せず)を吊支したラック棒33を上下に
駆動し、この扉体で水門や樋門を開閉するようにしたも
のである上記駆動軸6は、ハンドル2が取り付けられた
入力軸5と同軸線上に互いに回動自在に配され、入力軸
5との間には、遊星歯車装置7を介在させている。この
遊星歯車装置7は、中心の太陽歯車7aが入力軸5に転
動自在に取り付けられ、太陽歯車7aに噛み合った遊星
歯車7bが前記入力軸5に固定された回転部材7dの一
側(図1において右側)に回転自在に支持され、かつ遊
星歯車7bに噛み合った外周のリングギア7cが、連結
部材15と歯車14を介して駆動軸6に連結固定された
ものである。
【0019】また、上記太陽歯車7aには、トルクレバ
ー8を一体的に取り付けている。このトルクレバー8
は、図2に示すように、先端を太陽歯車7aの上方に突
出させたものであり、その左右両側には、出没杆10,
11をそれぞればね12,13で互いに突出する方向に
付勢して設けている。また、トルクレバー8の中程に
は、トルクレバー8の回動中心と同心円上に歯を有する
円弧状の歯車8aが取り付けられ、この歯車8aは、ケ
ーシング4に固定された可変抵抗器9の軸9aに固定さ
れた歯車9bと噛み合っている。
【0020】また、駆動軸6の下方には、補助駆動装置
を設けている。この補助駆動装置は、モータ3と、この
モータ3の回転を駆動軸6に減速して伝達する歯車伝達
機構とからなる。この歯車伝達機構は、モータ3の軸3
aに固定された歯車3bに噛み合った歯車18bと、こ
の歯車18bと同じ軸18に固定された歯車18aと、
この歯車18aに噛み合った歯車17aと、この歯車1
7aと同じ軸17に固定され、駆動軸6に固定された歯
車14に噛み合った歯車17aとで構成されている。
【0021】なお、上記モータ3は、可変抵抗器9の測
定値に基づき駆動制御されるように、制御回路(図示せ
ず)を介して電源に接続されている。この電源として
は、電力線の敷設の他、可搬型の発電機や蓄電池の利用
などが考えられるが、ソーラーパネルで蓄電池に蓄電す
るシステムを採用すれば、架線工事が不要で、かつメイ
ンテナンスなどの手間もかからない。
【0022】また、駆動軸6に固定された歯車14に
は、同心円上に複数の通孔14aが設けられ、この通孔
14aと向き合ったケーシング4の所定位置には、この
通孔14aの有無を感知するセンサー16が設けられ、
これらで駆動軸6の回転並びにその回転速度に基づく補
助駆動装置の制御手段を構成している。
【0023】本発明の水門や樋門の扉体手動昇降装置1
は、上記の構成を有している。
【0024】なお、図1において符号21は、駆動軸6
とハンドル軸30に設けられたキー溝に嵌まり込み、両
者を回動不可に係合させたキー、19と20は同様にし
て駆動軸6と歯車14との間、及びハンドル2と入力軸
5との間に介挿されたキーを示す。また、23,24,
25,26,27は、それぞれ軸5,30,17,18
を回動自在に支持したベアリングを示す。
【0025】次に上記構成を有する本発明の水門や樋門
の扉体手動昇降装置1の働きについて述べる。
【0026】まず、例えばハンドル2を右回転方向に回
転駆動すると、このハンドル2が取り付けられた入力軸
5を介して遊星歯車装置7の遊星歯車7bを支持した回
転部材7dが回転する。このことで遊星歯車7bに噛み
合った太陽歯車7aとリングギア7cは、同方向に回転
する力を受けるが、リングギア7cは、駆動軸6を介し
てハンドル軸30に連結され、このハンドル軸30に
は、扉体(図示せず)の加重負荷がかかっているので、
リングギア7cは容易には回転せず、回転部材7dの回
転に伴って、遊星歯車7bが逆方向(左回転方向)に自
転し、太陽歯車7aに、さらに強い右回転方向の力が作
用する。よって、太陽歯車7aに固定されたトルクレバ
ー8も同方向に回転しようとするが、このトルクレバー
8の右側には、ばね12で付勢された出没杆10が設け
られているので、トルクレバー8は、このばね12の付
勢力に抗してある程度、出没杆10を押し込み、図2に
二点鎖線で示すように回動する。そして、ばね12の反
力、つまりトルクレバー8に作用するトルクが、リング
ギア7cの回転トルク以上になると、太陽歯車7aがそ
れ以上回転せず、今度は、遊星歯車7bが右回転方向に
回転し、リングギア7cが回転を始める。このリングギ
ア7cは、駆動軸6を介してハンドル軸30を回転さ
せ、このハンドル軸30の回転により、従来のものと同
様に扉体が引き上げられ、水門や樋門が開放されるもの
である。
【0027】この時、本発明の水門や樋門の扉体手動昇
降装置1では、駆動軸6に固定された歯車14が、補助
駆動装置のモータ3で同時に駆動されるようになってい
る。この駆動力は、ハンドル2の操作力に応じて増減す
るが、あくまでもハンドル2の操作力を軽減する程度の
ものであり、ハンドル2が操作されない限り、決して作
動することはない。
【0028】次に、この補助駆動装置の制御について述
べると、まずハンドル2を操作すると、上述の通り、そ
の力に応じてばね12が縮み、トルクレバー8が所定範
囲、回動するので、このトルクレバー8に取り付けられ
た円弧状の歯車8aも入力軸5を中心として回動し、噛
み合った歯車9bを回転させる。この歯車9bには、可
変抵抗器9が取り付けられているので、ばね12の付勢
力に抗してトルクレバー8が回動した程度、つまりハン
ドル2からの入力トルクの大きさが、この可変抵抗器9
で電気的に測定される。この測定値は、図示しない制御
回路に入力され、この値に基づいてモータ3へ通電する
電流値が決定され、ハンドル2からの入力が小さい場合
は、小さいトルクで駆動軸6を回転駆動し、ハンドル2
からの入力が大きい場合は、その入力に応じた大きいト
ルクで駆動軸6を回転駆動するようになっている。
【0029】従って、ハンドル2をゆっくりと軽い力で
操作している時も、また、負荷に抵抗し、ハンドル2を
強く回した時、あるいは早い速度で操作するためにハン
ドル2に強い力が作用した時も、その操作力に応じて補
助駆動装置が作動して、作業員の負担を軽減するように
作用する。なお、この時、駆動軸6の回転とその速度を
感知するセンサー16からの信号も制御回路に入力し、
上記可変抵抗器9の測定値とでモータ3を駆動制御する
こととすれば、一層、正確かつ精緻な補助駆動装置の動
作制御がなされることとなる。
【0030】なお、ハンドル2の操作を止めたときは、
図1において、ハンドル軸30の左方に位置する図示し
ない昇降装置に内装されたセルフロック機構が作動する
ので、駆動軸6には、逆転する方向の力が作用しないよ
うになっている。従って、トルクレバー8は中立の位置
で停止し、可変抵抗器9がその移動を感知しないので、
補助駆動装置は作動せず、駆動軸6が駆動されることは
ない。
【0031】また、扉体を下降させるには、自重降下切
換レバー(図示せず)を操作すれば良く、このことで扉
体はある程度、自重で降下する。しかしながら扉体は、
水圧などの影響を受けるので完全に締め切るためには、
扉体を強制的に下降させなくてはならない。この時、本
発明の水門や樋門の扉体手動昇降装置1では、ハンドル
2を上記と反対方向に回転駆動すれば良く、このことで
扉体は、ハンドル2の操作力と、その操作力に応じた補
助駆動装置の駆動力とで上記と全く反対に下側に強く押
し下げられることとなる。
【0032】なお、この時、トルクレバー8は上記と反
対方向に回動し、他方側(図2において左側)の出没杆
11をばね13の付勢力に抗して押し付け、この時のト
ルク値を可変抵抗器9で測定することにより、上記と全
く同様に補助駆動装置のモータ3が駆動制御される。た
だし、この時、モータ3への通電方向は逆となり、モー
タ3は逆方向に回転する。
【0033】そして、完全に扉体が、下降した位置で
は、駆動軸6がそれ以上回転しないので、この時の状態
がセンサー16で感知され、補助駆動装置のモータ3が
停止するようになっている。従って、この状態でハンド
ル2をいくら強い力で操作しても補助駆動装置は作動せ
ず、動力伝達機構などに過大な負荷がかかる虞れはな
い。なお、このセンサー16は、歯車14に設けた通孔
14aが、その前方を通過することにより、その回転や
速度を感知するようになっているが、センサー16は駆
動軸6の回転やその回転速度を感知できるものであれ
ば、どのようなものであっても良い。
【0034】なお、図示していないが、ハンドル2と駆
動軸5は、過負荷防止装置を介して連結されており、ハ
ンドル2に過大な負荷が作用したとき、ハンドル2は駆
動軸5に対して空回りをするようになっている。
【0035】以上のようにして本発明の水門や樋門の扉
体手動昇降装置1は作動する。
【0036】なお、上記では、駆動軸6を水門や樋門に
予め設けられている昇降装置本体Aのハンドル軸30に
連結し、既存の昇降装置本体Aに扉体手動昇降装置1を
後付けした例を示したが、これらを予め昇降装置本体A
内に一体的に組み込んでおいても良い。
【0037】また、上記では、ラック式の昇降装置への
取り付けを想定し、説明したが、本発明の扉体手動昇降
装置1は、ハンドル2からの入力の大きさに応じて扉体
を昇降させる駆動軸が補助駆動されるようにした点を要
旨としており、扉体の吊支手段は、例示したものに限ら
ず、例えば、チェーンやワイヤーロープなどを用いたも
のであっても良い。なお、この場合は、扉体を下方に押
し付ける締付力が作用しないので、上記のセンサー16
による補助駆動装置の制御手段は、設けなくても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1記載の発明は、水門や樋門の扉体手動昇降装置に
ハンドルの操作力に応じたトルクを発生する補助駆動装
置を組み込むことにより、作業員の負担が軽減されると
共に、開閉に要する作業時間も短縮される。さらにこの
ことにより、定期的な開閉点検の煩わしさが軽減され、
補助駆動装置の駆動力が加わることによる確実な扉体の
昇降動作と相まって、一層の安全性の向上が図られる。
また、軽い力で扉体を昇降駆動できるので、従来は手動
操作が困難であった比較的大きな水門や樋門に使用する
ことができ、非電化区域や電化工事が規制された区域へ
の導入が図られることとなる。
【0039】請求項2記載の発明は、入力軸の回転を遊
星歯車装置を介して駆動軸に増速して伝達することによ
り、特に後付けの扉体手動昇降装置において、作業員の
負担の軽減と作業時間の一層の短縮効果がある。
【0040】請求項3記載の発明は、駆動軸の回転並び
にその回転速度に基づく補助駆動装置の制御手段を付加
することにより、上記請求項1記載の発明の効果に加え
て、その作動が一層確実になされるという効果が得られ
る。
【0041】請求項4記載の発明は、補助駆動装置の電
源として蓄電池や発電機を付設することにより、上記請
求項1記載の発明の効果を奏する扉体手動昇降装置を、
架線工事などで周囲の環境を壊すことなく、コスト低廉
に実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水門や樋門の扉体手動昇降装置の
実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示した扉体手動昇降装置の要部の切欠正
面図である。
【図3】本発明の手動昇降装置を取り付けた昇降装置本
体の側面図である。
【図4】従来例の簡略正面図である。
【図5】図4のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 扉体手動昇降装置 2 ハンドル 3 モータ 3a モータの軸 3b 歯車 4 ケーシング 5 入力軸 6 駆動軸 7 遊星歯車装置 7a 太陽歯車 7b 遊星歯車 7c リングギア 7d 回転部材 8 トルクレバー 8a 円弧状の歯車 9 可変抵抗器 9a 軸 9b 歯車 10,11 出没杆 12,13 ばね 14 歯車 15 連結部材 16 センサー 17,18 軸 17a,17b,18a,18b 歯車 19,20,21 キー 23,24,25,26,27 ベアリング 33 ラック棒 A 昇降装置本体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 秀征 大阪市此花区四貫島2−26−7 阪神動力 機械株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルが取り付けられた入力軸と、扉
    体の昇降装置側に連結された駆動軸との間に遊星歯車装
    置が設けられ、 上記遊星歯車装置は、中心の太陽歯車が入力軸に転動自
    在に取り付けられ、太陽歯車に噛み合った遊星歯車が前
    記入力軸に固定された回転部材の一側に回転自在に支持
    され、遊星歯車に噛み合った外周のリングギアが駆動軸
    に連結固定されたものであり、 太陽歯車には、この太陽歯車にかかるトルクに応じて左
    右に所定範囲回動するトルクレバーが一体的に取り付け
    られ、 トルクレバーの近傍には、この時のトルクを電気的に計
    測する可変抵抗器が設けられ、 一方、駆動軸には、モータを備えた補助駆動装置がこの
    駆動軸を回転駆動可能に係合しており、 上記補助駆動装置のモータが可変抵抗器の測定値に基づ
    き、駆動制御されることにより、ハンドルからの入力の
    大きさに応じて昇降装置が、補助駆動されるようになさ
    れたことを特徴とする水門や樋門の扉体手動昇降装置。
  2. 【請求項2】 入力軸の回転が、遊星歯車装置を介して
    駆動軸に増速して伝達されるようになされたことを特徴
    とする請求項1記載の水門や樋門の扉体手動昇降装置。
  3. 【請求項3】 駆動軸の回転並びにその回転速度に基づ
    く、補助駆動装置の制御手段が付設されたことを特徴と
    する請求項1記載の水門や樋門の扉体手動昇降装置。
  4. 【請求項4】 補助駆動装置の電源として蓄電池または
    発電機が付設されたことを特徴とする請求項1記載の水
    門や樋門の扉体手動昇降装置。
JP9160960A 1997-06-18 1997-06-18 水門や樋門の扉体手動昇降装置 Expired - Lifetime JP3052285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9160960A JP3052285B2 (ja) 1997-06-18 1997-06-18 水門や樋門の扉体手動昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9160960A JP3052285B2 (ja) 1997-06-18 1997-06-18 水門や樋門の扉体手動昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH116136A true JPH116136A (ja) 1999-01-12
JP3052285B2 JP3052285B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=15725912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9160960A Expired - Lifetime JP3052285B2 (ja) 1997-06-18 1997-06-18 水門や樋門の扉体手動昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3052285B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100799351B1 (ko) 2007-07-03 2008-01-30 광희엔지니어링 주식회사 수문용 권양장치
KR100839229B1 (ko) 2008-02-01 2008-06-19 광희엔지니어링 주식회사 수문 개폐 시스템용 자동 조작장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101195308B1 (ko) * 2012-06-15 2012-10-26 송용도 건축용 조립식 벽체 프레임 및 이를 이용한 천정 프레임

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100799351B1 (ko) 2007-07-03 2008-01-30 광희엔지니어링 주식회사 수문용 권양장치
KR100839229B1 (ko) 2008-02-01 2008-06-19 광희엔지니어링 주식회사 수문 개폐 시스템용 자동 조작장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3052285B2 (ja) 2000-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5841950B2 (ja) 水門扉の昇降開閉装置
US6484784B1 (en) Door controlling device
US5803150A (en) Device for operating a closure element moving at least approximately vertically
JP3052285B2 (ja) 水門や樋門の扉体手動昇降装置
JPS6225608A (ja) 海洋構造物のラツク・アンド・ピニオン式昇降装置の過負荷防止装置
US3007342A (en) Rolling door operating mechanism
KR100647425B1 (ko) 자중강하식 액추에이터
CN206458183U (zh) 一种锁窗结构
WO1992005314A1 (en) Drive mechanism for a vertically rotating member
JP7362126B2 (ja) 水門開閉器用駆動装置
KR102271253B1 (ko) 수문용 권양기
CN212801440U (zh) 一种事故闸门用液压缓冲速闭启闭机
KR200386588Y1 (ko) 원격 개도식 수문 개폐용 전동권양기
KR200163054Y1 (ko) 온실 및 산업용건축물의 천창.측창 개폐장치
SE8803271L (sv) Skyddsanordning vid rotoraggregat
JP2506239B2 (ja) シャッタ、主にロ―ラシャッタのための駆動装置
JP3026069B2 (ja) 水門扉開閉装置
KR200257188Y1 (ko) 수문의 권양장치
JP2000290977A (ja) 水門や樋門の扉体昇降装置
JP2818957B2 (ja) 水門開閉装置
CN218290243U (zh) 基于蜗轮蜗杆传动的双动力提升机
JP3028234U (ja) 水門用開閉装置
JP3010403U (ja) 手動ハンドルの簡易電動化装置
JP3627126B2 (ja) 建築用電動開閉装置
CN1991126A (zh) 用于关闭设备的制动装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080407

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term