JPH1161278A - 珪素鋼板の連続焼鈍方法およびその連続焼鈍設備 - Google Patents
珪素鋼板の連続焼鈍方法およびその連続焼鈍設備Info
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- JPH1161278A JPH1161278A JP23187297A JP23187297A JPH1161278A JP H1161278 A JPH1161278 A JP H1161278A JP 23187297 A JP23187297 A JP 23187297A JP 23187297 A JP23187297 A JP 23187297A JP H1161278 A JPH1161278 A JP H1161278A
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 珪素鋼板を連続焼鈍する際、雰囲気ガスおよ
び燃料ガスを安価に供給するとともに、高品質の製品を
安定して供給する。 【解決手段】 直火帯２とＨ2 ガスを使用する雰囲気帯
（間接加熱帯）３とを有する連続焼鈍設備で珪素鋼板１
を連続焼鈍する際、雰囲気帯３と直火帯２の間の雰囲気
を遮断するとともに、雰囲気帯３のＨ2 ガスを含む雰囲
気ガスを回収して、該回収雰囲気ガスを直火帯２の直火
バーナー４１ａの燃料、および／または雰囲気帯３の間
接加熱バーナー４２ｂ、ｃの燃料とする。前記回収雰囲
気ガスは、精整して燃料としての発熱量を高くすること
が好ましい。
び燃料ガスを安価に供給するとともに、高品質の製品を
安定して供給する。 【解決手段】 直火帯２とＨ2 ガスを使用する雰囲気帯
（間接加熱帯）３とを有する連続焼鈍設備で珪素鋼板１
を連続焼鈍する際、雰囲気帯３と直火帯２の間の雰囲気
を遮断するとともに、雰囲気帯３のＨ2 ガスを含む雰囲
気ガスを回収して、該回収雰囲気ガスを直火帯２の直火
バーナー４１ａの燃料、および／または雰囲気帯３の間
接加熱バーナー４２ｂ、ｃの燃料とする。前記回収雰囲
気ガスは、精整して燃料としての発熱量を高くすること
が好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪素鋼板の連続焼
鈍方法およびその連続焼鈍設備に関し、特に、方向性お
よび無方向性珪素鋼板の兼用連続焼鈍、無方向性珪素鋼
板の連続焼鈍、ならびに電磁特性に優れた冷延鋼板の連
続焼鈍に関するものである。
鈍方法およびその連続焼鈍設備に関し、特に、方向性お
よび無方向性珪素鋼板の兼用連続焼鈍、無方向性珪素鋼
板の連続焼鈍、ならびに電磁特性に優れた冷延鋼板の連
続焼鈍に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続焼鈍における処理材の昇温部での加
熱には、最近の非酸化性バーナーの開発等により、加熱
効率の良好な直火帯が採用され、一方、高温部の加熱お
よび均熱には、厳格な雰囲気制御が可能な間接加熱（ラ
ジアントチューブ加熱等）による雰囲気帯が採用される
のが一般的である。また、雰囲気帯の雰囲気ガスにはＨ
2 ガスが使用される。このＨ2 ガスの加熱燃料としての
経済効果等から、雰囲気帯の雰囲気ガスは、雰囲気帯か
ら直火帯に流し、そこで燃焼させるのが一般的である。
熱には、最近の非酸化性バーナーの開発等により、加熱
効率の良好な直火帯が採用され、一方、高温部の加熱お
よび均熱には、厳格な雰囲気制御が可能な間接加熱（ラ
ジアントチューブ加熱等）による雰囲気帯が採用される
のが一般的である。また、雰囲気帯の雰囲気ガスにはＨ
2 ガスが使用される。このＨ2 ガスの加熱燃料としての
経済効果等から、雰囲気帯の雰囲気ガスは、雰囲気帯か
ら直火帯に流し、そこで燃焼させるのが一般的である。
【０００３】図３に、従来の直火帯・雰囲気帯を備えた
方向性および無方向性珪素鋼板の兼用連続焼鈍炉の一例
を示す。
方向性および無方向性珪素鋼板の兼用連続焼鈍炉の一例
を示す。
【０００４】無方向性珪素鋼板の低級品（Ｓｉ≦１．１
重量％）の焼鈍を行う場合には、雰囲気帯３に供給され
る雰囲気ガスの組成は、Ｈ2 １５％、残余Ｎ2 である。
さらに、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられている。直火帯２で
は、直火バーナー４１ａが点火され、雰囲気帯３では、
間接加熱バーナー４２ｂが点火されている。鋼板１は、
殆ど直火帯２で昇温され、次いで雰囲気帯３に入り、必
要な熱処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、雰
囲気ガス供給管２０から雰囲気帯後部に供給され、鋼板
１と対向して雰囲気帯前部に至り、次いで、スロート５
を経て、直火帯２に流入している。
重量％）の焼鈍を行う場合には、雰囲気帯３に供給され
る雰囲気ガスの組成は、Ｈ2 １５％、残余Ｎ2 である。
さらに、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられている。直火帯２で
は、直火バーナー４１ａが点火され、雰囲気帯３では、
間接加熱バーナー４２ｂが点火されている。鋼板１は、
殆ど直火帯２で昇温され、次いで雰囲気帯３に入り、必
要な熱処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、雰
囲気ガス供給管２０から雰囲気帯後部に供給され、鋼板
１と対向して雰囲気帯前部に至り、次いで、スロート５
を経て、直火帯２に流入している。
【０００５】なお、直火帯２と雰囲気帯３の雰囲気は遮
蔽されておらず、炉圧調整は、雰囲気ガス排出管２６を
経て、ダンパー等で行われている（図示省略）。また、
必要に応じ、スロート５に炉圧調整補助装置としてダン
パーが設置されている（図示省略）。
蔽されておらず、炉圧調整は、雰囲気ガス排出管２６を
経て、ダンパー等で行われている（図示省略）。また、
必要に応じ、スロート５に炉圧調整補助装置としてダン
パーが設置されている（図示省略）。
【０００６】方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍を行う場合に
は、炉内に供給される雰囲気ガスの組成は、Ｈ2 ７５
％、残余Ｎ2 である。さらに、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられ
ている。直火帯２では、品質対策上（異常酸化防止）、
直火バーナー４１ａが消火され、安全対策上一部パイロ
ットバーナー（図示省略）が点火されている。鋼板１
は、原則として雰囲気帯３に入り、加熱および必要な熱
処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、雰囲気ガ
ス供給管２０から雰囲気帯後部に供給され、鋼板１と対
向して雰囲気帯前部に至り、次いで、スロート５を経
て、直火帯２に流入している。
は、炉内に供給される雰囲気ガスの組成は、Ｈ2 ７５
％、残余Ｎ2 である。さらに、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられ
ている。直火帯２では、品質対策上（異常酸化防止）、
直火バーナー４１ａが消火され、安全対策上一部パイロ
ットバーナー（図示省略）が点火されている。鋼板１
は、原則として雰囲気帯３に入り、加熱および必要な熱
処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、雰囲気ガ
ス供給管２０から雰囲気帯後部に供給され、鋼板１と対
向して雰囲気帯前部に至り、次いで、スロート５を経
て、直火帯２に流入している。
【０００７】なお、直火帯２と雰囲気帯３の雰囲気は遮
蔽されておらず、炉圧調整は、雰囲気ガス排出管２６を
経て、ダンパー等で行われている（図示省略）。また、
必要に応じ、スロート５に炉圧調整補助装置としてダン
パーが設置されている（図示省略）。
蔽されておらず、炉圧調整は、雰囲気ガス排出管２６を
経て、ダンパー等で行われている（図示省略）。また、
必要に応じ、スロート５に炉圧調整補助装置としてダン
パーが設置されている（図示省略）。
【０００８】無方向性珪素鋼板の高級品（Ｓｉ＞１．１
重量％）を焼鈍する場合も、方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍
を行う場合と同様である。
重量％）を焼鈍する場合も、方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍
を行う場合と同様である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、雰囲気帯３から直火帯２に流入した雰囲気ガス
が、直火帯２内で不安定燃焼して直火帯２の炉内雰囲気
を乱すだけでなく、被処理材の表面に不均一加熱（局部
加熱）或いは異常酸化（局部酸化）等を発生させ、品質
障害を頻発させていた。特に、方向性および無方向性珪
素鋼板の冷延板の兼用焼鈍炉において、方向性珪素鋼板
の脱炭焼鈍を行う場合、その弊害は顕著であり、たとえ
直火帯バーナーを消火させていても、高品質の製品を安
定して生産することは困難であった。
では、雰囲気帯３から直火帯２に流入した雰囲気ガス
が、直火帯２内で不安定燃焼して直火帯２の炉内雰囲気
を乱すだけでなく、被処理材の表面に不均一加熱（局部
加熱）或いは異常酸化（局部酸化）等を発生させ、品質
障害を頻発させていた。特に、方向性および無方向性珪
素鋼板の冷延板の兼用焼鈍炉において、方向性珪素鋼板
の脱炭焼鈍を行う場合、その弊害は顕著であり、たとえ
直火帯バーナーを消火させていても、高品質の製品を安
定して生産することは困難であった。
【００１０】そこで、本発明は、上述した従来の焼鈍工
程が持っている課題に鑑み、雰囲気ガスおよび燃料ガス
を安価に供給するとともに、高品質の製品を安定して供
給することのできる、珪素鋼板の連続焼鈍方法およびそ
の連続焼鈍設備を提供することを目的とするものであ
る。
程が持っている課題に鑑み、雰囲気ガスおよび燃料ガス
を安価に供給するとともに、高品質の製品を安定して供
給することのできる、珪素鋼板の連続焼鈍方法およびそ
の連続焼鈍設備を提供することを目的とするものであ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、方向性お
よび無方向性珪素鋼板の兼用連続焼鈍炉における高級無
方向性珪素鋼板の連続焼鈍において、焼鈍炉の操業条件
と製品品質の関係を広範に調査解析し、直火炉の不安定
燃焼等による直火帯の炉内雰囲気の乱れと製品品質に強
い相関があることを見出した。更に、詳細に解析を進
め、方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍においても、直火帯はた
とえ直火バーナーを消火していても、雰囲気帯からの雰
囲気ガス流入とその不安定燃焼により炉内雰囲気が乱
れ、これが品質に多大の悪影響を及ぼすことを解明し
た。本発明は、上記知見に基づいて構成されたものであ
り、その要旨は下記（１）〜（６）の通りである。
よび無方向性珪素鋼板の兼用連続焼鈍炉における高級無
方向性珪素鋼板の連続焼鈍において、焼鈍炉の操業条件
と製品品質の関係を広範に調査解析し、直火炉の不安定
燃焼等による直火帯の炉内雰囲気の乱れと製品品質に強
い相関があることを見出した。更に、詳細に解析を進
め、方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍においても、直火帯はた
とえ直火バーナーを消火していても、雰囲気帯からの雰
囲気ガス流入とその不安定燃焼により炉内雰囲気が乱
れ、これが品質に多大の悪影響を及ぼすことを解明し
た。本発明は、上記知見に基づいて構成されたものであ
り、その要旨は下記（１）〜（６）の通りである。
【００１２】（１） 直火帯とＨ2 ガスを使用する雰囲
気帯（間接加熱帯）とを有する連続焼鈍設備での珪素鋼
板の連続焼鈍方法において、雰囲気帯と直火帯の間の雰
囲気を遮断するとともに、雰囲気帯のＨ2 ガスを含む雰
囲気ガスを回収して、該回収雰囲気ガスを直火帯の直火
バーナーの燃料、および／または雰囲気帯の間接加熱バ
ーナーの燃料とすることを特徴とする珪素鋼板の連続焼
鈍方法。
気帯（間接加熱帯）とを有する連続焼鈍設備での珪素鋼
板の連続焼鈍方法において、雰囲気帯と直火帯の間の雰
囲気を遮断するとともに、雰囲気帯のＨ2 ガスを含む雰
囲気ガスを回収して、該回収雰囲気ガスを直火帯の直火
バーナーの燃料、および／または雰囲気帯の間接加熱バ
ーナーの燃料とすることを特徴とする珪素鋼板の連続焼
鈍方法。
【００１３】（２） 前記回収雰囲気ガスを精整して、
燃料としての発熱量を高くすることを特徴とする上記
（１）の珪素鋼板の連続焼鈍方法。
燃料としての発熱量を高くすることを特徴とする上記
（１）の珪素鋼板の連続焼鈍方法。
【００１４】（３） 直火帯を消火し、雰囲気帯のみで
加熱して、方向性珪素鋼板の連続脱炭焼鈍を行うことを
特徴とする上記（１）または（２）の珪素鋼板の連続焼
鈍方法。
加熱して、方向性珪素鋼板の連続脱炭焼鈍を行うことを
特徴とする上記（１）または（２）の珪素鋼板の連続焼
鈍方法。
【００１５】（４） 直火帯を消火し、雰囲気帯のみで
加熱して、高級無方向性珪素鋼板（Ｓｉ＞１．１重量
％）の連続焼鈍を行うことを特徴とする上記（１）また
は（２）の珪素鋼板の連続焼鈍方法。
加熱して、高級無方向性珪素鋼板（Ｓｉ＞１．１重量
％）の連続焼鈍を行うことを特徴とする上記（１）また
は（２）の珪素鋼板の連続焼鈍方法。
【００１６】（５） 直火帯とＨ2 ガスを使用する雰囲
気帯（間接加熱帯）とを有する連続焼鈍設備において、
雰囲気帯と直火帯との間に雰囲気遮断装置を配設すると
ともに、雰囲気帯から雰囲気ガスを回収し、直火帯の直
火バーナーおよび／または雰囲気帯の間接加熱バーナー
に該回収雰囲気ガスを供給する雰囲気ガス回収装置を配
設したことを特徴とする珪素鋼板の連続焼鈍設備。
気帯（間接加熱帯）とを有する連続焼鈍設備において、
雰囲気帯と直火帯との間に雰囲気遮断装置を配設すると
ともに、雰囲気帯から雰囲気ガスを回収し、直火帯の直
火バーナーおよび／または雰囲気帯の間接加熱バーナー
に該回収雰囲気ガスを供給する雰囲気ガス回収装置を配
設したことを特徴とする珪素鋼板の連続焼鈍設備。
【００１７】（６） 前記回収雰囲気ガスを精整して、
燃料としての発熱量を高くする精整装置を雰囲気ガス回
収装置に配設したことを特徴とする上記（５）の珪素鋼
板の連続焼鈍設備。
燃料としての発熱量を高くする精整装置を雰囲気ガス回
収装置に配設したことを特徴とする上記（５）の珪素鋼
板の連続焼鈍設備。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１９】図１に、本発明による、直火帯と雰囲気帯
を備えた、方向性および無方向性珪素鋼板の兼用連続焼
鈍設備の一例を示す。なお、雰囲気ガス精整装置１５
は、ＰＳＡ法（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｓｗｉｎｇ Ａｄｓ
ｏｒｐｔｉｏｎ）に基づくものである。
を備えた、方向性および無方向性珪素鋼板の兼用連続焼
鈍設備の一例を示す。なお、雰囲気ガス精整装置１５
は、ＰＳＡ法（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｓｗｉｎｇ Ａｄｓ
ｏｒｐｔｉｏｎ）に基づくものである。
【００２０】無方向性珪素鋼板の低級品（Ｓｉ≦１．１
重量％）の焼鈍を行う場合には、炉内に供給される雰囲
気ガスの組成は、Ｈ2 １５％、残余Ｎ2 である。さら
に、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられている。直火帯２では、直
火バーナー４１ａが点火され、雰囲気帯３では、間接加
熱バーナー４２ｂ、４２ｃが点火されている。鋼板１
は、殆ど直火帯２で昇温され、次いで雰囲気帯３に入
り、必要な熱処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガス
は、雰囲気ガス供給管２０から雰囲気帯後部に供給さ
れ、鋼板１と対向して雰囲気帯前部に至り、雰囲気ガス
排出管１１から回収される。雰囲気帯３の雰囲気ガス
は、直火帯２に流入しておらず、直火帯２の炉内雰囲気
は常に安定（正常）しているため、品質厳格材でも高品
質を確保可能である。なお、直火帯２と雰囲気帯３の雰
囲気は、隔壁４で遮断されており、直火帯２および雰囲
気帯３の炉圧調整は、各々雰囲気ガス排出管２６、１１
を経て、ダンパー等（図示省略）および雰囲気ガス排出
管バルブ１２で制御されている。
重量％）の焼鈍を行う場合には、炉内に供給される雰囲
気ガスの組成は、Ｈ2 １５％、残余Ｎ2 である。さら
に、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられている。直火帯２では、直
火バーナー４１ａが点火され、雰囲気帯３では、間接加
熱バーナー４２ｂ、４２ｃが点火されている。鋼板１
は、殆ど直火帯２で昇温され、次いで雰囲気帯３に入
り、必要な熱処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガス
は、雰囲気ガス供給管２０から雰囲気帯後部に供給さ
れ、鋼板１と対向して雰囲気帯前部に至り、雰囲気ガス
排出管１１から回収される。雰囲気帯３の雰囲気ガス
は、直火帯２に流入しておらず、直火帯２の炉内雰囲気
は常に安定（正常）しているため、品質厳格材でも高品
質を確保可能である。なお、直火帯２と雰囲気帯３の雰
囲気は、隔壁４で遮断されており、直火帯２および雰囲
気帯３の炉圧調整は、各々雰囲気ガス排出管２６、１１
を経て、ダンパー等（図示省略）および雰囲気ガス排出
管バルブ１２で制御されている。
【００２１】方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍を行う場合に
は、炉内に供給される雰囲気ガスの組成は、Ｈ2 ７５
％、残余Ｎ2 である。さらに、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられ
ている。直火帯２では、直火バーナー４１ａが消火さ
れ、安全対策として直火バーナー４１ａから多量のエア
ーが供給されており、パイロットバーナーも消火されて
いる（図示省略）。鋼板１は、雰囲気帯３に入り、加熱
および必要な熱処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガ
スは、雰囲気ガス供給管２０から雰囲気帯後部に供給さ
れ、鋼板１と対向して雰囲気帯前部に至り、雰囲気ガス
排出管１１から回収されている。雰囲気帯３の雰囲気ガ
スは、直火帯２に流入しておらず、鋼板１は、直火帯２
で加熱および酸化を受けることなく雰囲気帯３に入るこ
とが可能となり、安定した品質の製品を生産可能であ
る。なお、直火帯２と雰囲気帯３の雰囲気は、隔壁４で
遮断されおり、直火帯２および雰囲気帯３の炉圧調整
は、各々雰囲気ガス排出管２６、１１を経て、ダンパー
等（図示省略）および雰囲気ガス排出管バルブ１２で制
御される。
は、炉内に供給される雰囲気ガスの組成は、Ｈ2 ７５
％、残余Ｎ2 である。さらに、適宜、Ｈ2 Ｏが加えられ
ている。直火帯２では、直火バーナー４１ａが消火さ
れ、安全対策として直火バーナー４１ａから多量のエア
ーが供給されており、パイロットバーナーも消火されて
いる（図示省略）。鋼板１は、雰囲気帯３に入り、加熱
および必要な熱処理を施される。雰囲気帯３の雰囲気ガ
スは、雰囲気ガス供給管２０から雰囲気帯後部に供給さ
れ、鋼板１と対向して雰囲気帯前部に至り、雰囲気ガス
排出管１１から回収されている。雰囲気帯３の雰囲気ガ
スは、直火帯２に流入しておらず、鋼板１は、直火帯２
で加熱および酸化を受けることなく雰囲気帯３に入るこ
とが可能となり、安定した品質の製品を生産可能であ
る。なお、直火帯２と雰囲気帯３の雰囲気は、隔壁４で
遮断されおり、直火帯２および雰囲気帯３の炉圧調整
は、各々雰囲気ガス排出管２６、１１を経て、ダンパー
等（図示省略）および雰囲気ガス排出管バルブ１２で制
御される。
【００２２】無方向性珪素鋼板の高級品（Ｓｉ＞１．１
重量％）を焼鈍する場合も、方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍
を行う場合と同様である。
重量％）を焼鈍する場合も、方向性珪素鋼板の脱炭焼鈍
を行う場合と同様である。
【００２３】一方、いずれの場合においても、雰囲気帯
３から排出された雰囲気ガスは、雰囲気ガス排出ブロア
ー１３を経て、入側ガスホルダー１４に入る。さらに、
その後工程に、雰囲気ガス精整装置１５を配設すること
が望ましい。雰囲気ガス精整装置１５では、回収された
雰囲気ガスが精整され、Ｈ2 Ｏが除去され、一部減量さ
れ、Ｈ2 濃度が約９０％に高められる（残部Ｎ2 ）。そ
の後、回収雰囲気ガスは、出側ガスホルダー１６を経
て、燃料・空気混合装置１９ｃで燃焼用空気と予備混合
され、雰囲気帯３の間接バーナー４２Ｃで燃焼される。
こうして、雰囲気ガスの有効活用が可能となる。
３から排出された雰囲気ガスは、雰囲気ガス排出ブロア
ー１３を経て、入側ガスホルダー１４に入る。さらに、
その後工程に、雰囲気ガス精整装置１５を配設すること
が望ましい。雰囲気ガス精整装置１５では、回収された
雰囲気ガスが精整され、Ｈ2 Ｏが除去され、一部減量さ
れ、Ｈ2 濃度が約９０％に高められる（残部Ｎ2 ）。そ
の後、回収雰囲気ガスは、出側ガスホルダー１６を経
て、燃料・空気混合装置１９ｃで燃焼用空気と予備混合
され、雰囲気帯３の間接バーナー４２Ｃで燃焼される。
こうして、雰囲気ガスの有効活用が可能となる。
【００２４】図２に、本発明による、直火帯と雰囲気帯
を備えた、無方向性珪素鋼板の連続焼鈍炉の一例を示
す。雰囲気ガス精整装置１５は、ＰＳＡ法に基づくもの
である。
を備えた、無方向性珪素鋼板の連続焼鈍炉の一例を示
す。雰囲気ガス精整装置１５は、ＰＳＡ法に基づくもの
である。
【００２５】無方向性珪素鋼板の低級品から高級品まで
の焼鈍を行う場合には、炉内に供給する雰囲気ガスの組
成は、その品質グレードにより、Ｈ2 １５〜４０％の所
定の組成、残余Ｎ2 に調整する。さらに、適宜、Ｈ2 Ｏ
が加えられている。直火帯２では、直火バーナー４１
ａ、４１ｄが点火され、雰囲気帯３では、間接加熱バー
ナー４２ｂが点火されている。鋼板１は、殆ど直火帯２
で昇温され、次いで雰囲気帯３に入り、必要な熱処理を
施される。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、雰囲気ガス供給
管２０から雰囲気帯後部に供給され、鋼板１と対向して
雰囲気帯前部に至り、雰囲気ガス排出管１１から回収さ
れる。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、直火帯２に流入して
おらず、直火帯２の炉内雰囲気は常に安定（正常）して
おり、品質厳格材でも高品質を確保可能である。なお、
直火帯２と雰囲気帯３の雰囲気は隔壁４で遮断されてお
り、直火帯２および雰囲気帯３の炉圧調整は、各々雰囲
気ガス排出管２６、１１を経て、ダンパー等（図示省
略）および雰囲気ガス排出管バルブ１２で制御される。
の焼鈍を行う場合には、炉内に供給する雰囲気ガスの組
成は、その品質グレードにより、Ｈ2 １５〜４０％の所
定の組成、残余Ｎ2 に調整する。さらに、適宜、Ｈ2 Ｏ
が加えられている。直火帯２では、直火バーナー４１
ａ、４１ｄが点火され、雰囲気帯３では、間接加熱バー
ナー４２ｂが点火されている。鋼板１は、殆ど直火帯２
で昇温され、次いで雰囲気帯３に入り、必要な熱処理を
施される。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、雰囲気ガス供給
管２０から雰囲気帯後部に供給され、鋼板１と対向して
雰囲気帯前部に至り、雰囲気ガス排出管１１から回収さ
れる。雰囲気帯３の雰囲気ガスは、直火帯２に流入して
おらず、直火帯２の炉内雰囲気は常に安定（正常）して
おり、品質厳格材でも高品質を確保可能である。なお、
直火帯２と雰囲気帯３の雰囲気は隔壁４で遮断されてお
り、直火帯２および雰囲気帯３の炉圧調整は、各々雰囲
気ガス排出管２６、１１を経て、ダンパー等（図示省
略）および雰囲気ガス排出管バルブ１２で制御される。
【００２６】一方、雰囲気帯３から排出された雰囲気ガ
スは、雰囲気ガス排出ブロアー１３を経て、入側ガスホ
ルダー１４に入る。さらに、その後工程に、雰囲気ガス
精整装置１５を配設することが望ましい。雰囲気ガス精
整装置１５では、回収された雰囲気ガスが精整され、Ｈ
2 Ｏが除去され、一部減量され、Ｈ2 濃度が約９０％に
高められる（残部Ｎ2 ）。その後、回収雰囲気ガスは、
出側ガスホルダー１６を経て、燃料・空気混合装置１９
ｄで燃焼用空気と予備混合され、直火帯２の直火バーナ
ー４１ｄで燃焼される。こうして、この例においても雰
囲気ガスの有効活用が可能となる。
スは、雰囲気ガス排出ブロアー１３を経て、入側ガスホ
ルダー１４に入る。さらに、その後工程に、雰囲気ガス
精整装置１５を配設することが望ましい。雰囲気ガス精
整装置１５では、回収された雰囲気ガスが精整され、Ｈ
2 Ｏが除去され、一部減量され、Ｈ2 濃度が約９０％に
高められる（残部Ｎ2 ）。その後、回収雰囲気ガスは、
出側ガスホルダー１６を経て、燃料・空気混合装置１９
ｄで燃焼用空気と予備混合され、直火帯２の直火バーナ
ー４１ｄで燃焼される。こうして、この例においても雰
囲気ガスの有効活用が可能となる。
【００２７】なお、いずれの例においても、隔壁４の雰
囲気遮断装置としては、種々のものが使用可能である。
遮断性のよいものほどその効果は大きく、例えば、特願
平８−１６２５１７号に係る明細書および図面に記載さ
れた隔壁などが例示できる。
囲気遮断装置としては、種々のものが使用可能である。
遮断性のよいものほどその効果は大きく、例えば、特願
平８−１６２５１７号に係る明細書および図面に記載さ
れた隔壁などが例示できる。
【００２８】また、雰囲気ガス精整には特に難しい条件
はなく、例えば、吸着剤として活性アルミナ、活性炭、
ゼオライト等を使用したＰＳＡ法、或いは、ポリミド等
の分離膜を使用した膜分離法等が採用可能である。
はなく、例えば、吸着剤として活性アルミナ、活性炭、
ゼオライト等を使用したＰＳＡ法、或いは、ポリミド等
の分離膜を使用した膜分離法等が採用可能である。
【００２９】また、本発明者らは、種々のＨ2 濃度の雰
囲気ガスについても同様の研究を行い、上記関係が成り
立つことを検証した。
囲気ガスについても同様の研究を行い、上記関係が成り
立つことを検証した。
【００３０】さらに、珪素鋼板冷延板の連続焼鈍炉に限
らず、あらゆる直火帯とＨ2 ガスを使用する雰囲気帯を
有する熱処理炉、例えば、冷延鋼板の焼鈍炉等において
も、上記関係が成り立つことを検証した。
らず、あらゆる直火帯とＨ2 ガスを使用する雰囲気帯を
有する熱処理炉、例えば、冷延鋼板の焼鈍炉等において
も、上記関係が成り立つことを検証した。
【００３１】
【発明の効果】本発明により、雰囲気帯の雰囲気ガスを
回収するとともに、雰囲気帯と直火帯の間を遮断するこ
とで、雰囲気ガスおよび燃料ガスを安価に供給するとと
もに、高品質の製品を安定して生産することができ、工
業的に価値の高い発明である。
回収するとともに、雰囲気帯と直火帯の間を遮断するこ
とで、雰囲気ガスおよび燃料ガスを安価に供給するとと
もに、高品質の製品を安定して生産することができ、工
業的に価値の高い発明である。
【図１】本発明による直火帯・雰囲気帯を備えた連続焼
鈍設備の一例を示す図である。
鈍設備の一例を示す図である。
【図２】本発明による直火帯・雰囲気帯を備えた連続焼
鈍設備の別の一例を示す図である。
鈍設備の別の一例を示す図である。
【図３】従来の直火帯・雰囲気帯を備えた連続焼鈍設備
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
１ 鋼板 ２ 直火帯 ３ 雰囲気帯 ４ 隔壁 ５ スロート ６ 鋼板の搬送方向 １１ 雰囲気ガス排出管 １２ 雰囲気ガス排出管バルブ １３ 雰囲気ガス排出ブロアー １４ 入側ガスホルダー １５ 雰囲気ガス精整装置 １６ 出側ガスホルダー １７ 雰囲気ガス成分調整装置 １８ｃ、１８ｄ 回収雰囲気ガス供給管バルブ １９ａ、１９ｂ、１９ｃ、１９ｄ 燃料・空気混合装置 ２０ 雰囲気ガス供給管 ２６ 雰囲気ガス排出管 ３１ 不活性ガス供給管 ３２ 不活性ガス供給管バルブ ３３ Ｈ2 源ガス供給管 ３４ Ｈ2 源ガス供給管バルブ ３５ａ、３５ｂ エアー供給管 ３６ａ、３６ｂ、３６ｃ、３６ｄ エアー供給管バルブ ３７ａ、３７ｂ 燃料供給管 ３８ａ、３８ｂ 燃料供給管バルブ ４１ａ、４１ｄ 直火バーナー ４２ｂ、４２ｃ 間接加熱バーナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ２１Ｄ 9/46 ５０１ Ｃ２１Ｄ 9/46 ５０１Ａ Ｆ２３Ｋ 5/00 ３０３ Ｆ２３Ｋ 5/00 ３０３
Claims (6)
- 【請求項１】 直火帯とＨ2 ガスを使用する雰囲気帯
（間接加熱帯）とを有する連続焼鈍設備での珪素鋼板の
連続焼鈍方法において、雰囲気帯と直火帯の間の雰囲気
を遮断するとともに、雰囲気帯のＨ2 ガスを含む雰囲気
ガスを回収して、該回収雰囲気ガスを直火帯の直火バー
ナーの燃料、および／または雰囲気帯の間接加熱バーナ
ーの燃料とすることを特徴とする珪素鋼板の連続焼鈍方
法。 - 【請求項２】 前記回収雰囲気ガスを精整して、燃料と
しての発熱量を高くすることを特徴とする請求項１に記
載の珪素鋼板の連続焼鈍方法。 - 【請求項３】 直火帯を消火し、雰囲気帯のみで加熱し
て、方向性珪素鋼板の連続脱炭焼鈍を行うことを特徴と
する請求項１または請求項２に記載の珪素鋼板の連続焼
鈍方法。 - 【請求項４】 直火帯を消火し、雰囲気帯のみで加熱し
て、高級無方向性珪素鋼板（Ｓｉ＞１．１重量％）の連
続焼鈍を行うことを特徴とする請求項１または請求項２
に記載の珪素鋼板の連続焼鈍方法。 - 【請求項５】 直火帯とＨ2 ガスを使用する雰囲気帯
（間接加熱帯）とを有する連続焼鈍設備において、雰囲
気帯と直火帯との間に雰囲気遮断装置を配設するととも
に、雰囲気帯から雰囲気ガスを回収し、直火帯の直火バ
ーナーおよび／または雰囲気帯の間接加熱バーナーに該
回収雰囲気ガスを供給する雰囲気ガス回収装置を配設し
たことを特徴とする珪素鋼板の連続焼鈍設備。 - 【請求項６】 前記回収雰囲気ガスを精整して、燃料と
しての発熱量を高くする精整装置を雰囲気ガス回収装置
に配設したことを特徴とする請求項５に記載の珪素鋼板
の連続焼鈍設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23187297A JPH1161278A (ja) | 1997-08-14 | 1997-08-14 | 珪素鋼板の連続焼鈍方法およびその連続焼鈍設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23187297A JPH1161278A (ja) | 1997-08-14 | 1997-08-14 | 珪素鋼板の連続焼鈍方法およびその連続焼鈍設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161278A true JPH1161278A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16930354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23187297A Withdrawn JPH1161278A (ja) | 1997-08-14 | 1997-08-14 | 珪素鋼板の連続焼鈍方法およびその連続焼鈍設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161278A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020122195A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
-
1997
- 1997-08-14 JP JP23187297A patent/JPH1161278A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020122195A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |