JPH1160446A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH1160446A
JPH1160446A JP21637097A JP21637097A JPH1160446A JP H1160446 A JPH1160446 A JP H1160446A JP 21637097 A JP21637097 A JP 21637097A JP 21637097 A JP21637097 A JP 21637097A JP H1160446 A JPH1160446 A JP H1160446A
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JP
Japan
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carbon atoms
acid
hair cosmetic
linear
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JP21637097A
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Yuichi Sakamoto
雄一 坂本
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)融点が0〜50℃のアミド化合
物、及び(B)抗菌剤又はカチオン性殺菌剤を含有する
毛髪化粧料。 【効果】 高いフケ防止効果を持ちながら、低刺激性
で、刺激によるカユミも抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭皮のフケ、カユ
ミを防止する効果、特に刺激によるカユミを防止する効
果に優れた毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】頭皮に関する悩みとしてフケがあり、こ
れを抑えるために、抗菌剤や殺菌剤を配合した毛髪化粧
料が数多く検討されている。しかしながら、これら抗菌
剤や殺菌剤は刺激性があるため、フケを抑えることはで
きても、刺激によるカユミが発生してしまう場合があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高いフケ防止効果を有し、低刺激性で、刺激による
カユミの発生を抑えることができる毛髪化粧料を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のアミド化合物
と抗菌剤又はカチオン性殺菌剤とを組み合わせて用いれ
ば、高いフケ防止効果を持ちながら、低刺激性で、刺激
によるカユミも抑制することができる毛髪化粧料が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、(A)融点が0〜5
0℃のアミド化合物、及び(B)抗菌剤又はカチオン性
殺菌剤を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
アミド化合物は、融点が0〜50℃、好ましくは10〜
40℃のものである。この範囲外のものでは、組成物中
に安定に配合するのが困難である。なお、本発明におい
て、融点は、JIS−K7121−1987−9−9.
1(2)に従って測定した補外融点開始温度で示した。
【0007】このようなアミド化合物としては、例えば
イソステアリン酸アミド、イソパルミチン酸アミド、イ
ソステアリン酸アミド等の酸アミドや、次の一般式
(1)〜(3)
【0008】
【化9】
【0009】(式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
炭素数1〜40のヒドロキシル化されていてもよい炭化
水素基を示し、R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基又は単結合を示し、R4 は水素原子、
炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又
は2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。ただ
し、R3 が単結合のときはR4 は水素原子である。)
【0010】
【化10】
【0011】(式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を
示し、R3aは炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基を示し、R4aは炭素数1〜12の直鎖又は分岐
鎖のアルコキシ基を示す。)
【0012】
【化11】
【0013】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ
意味を示し、R4bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロ
ピルオキシ基を示す。ただし、R3 が単結合のときR4b
は水素原子である。)で表わされるアミド誘導体などが
挙げられる。
【0014】これらのうち、アミド誘導体(1)におい
て、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜40の
直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のヒドロキシル化され
ていてもよい炭化水素基を示す。R1 及びR2 として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデ
シル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノ
ナデシル、ヘンエイコシル、ドコシル、ノナコシル、ト
リアコンチル、イソステアリル、イソヘプタデシル、2
−エチルヘキシル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデ
シル、8−ヘプタデセニル、8,11−ヘプタデカジエ
ニル、2−ヘプチルウンデシル、9−オクタデセニル、
1−ヒドロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、
2−ヒドロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタ
デシル、11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒド
ロキシ−8−ヘプタデセニル等が挙げられる。
【0015】R1 としては炭素数8〜26の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばオ
クチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、ドコシル、トリアコンチル、イソス
テアリル、2−エチルヘキシル、2−ヘプチルウンデシ
ル及び9−オクタデセニル等が挙げられる。R1 として
特に好ましい炭化水素基は炭素数12〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基であり、例えばドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコシル及びメチ
ル分岐イソステアリル基等が挙げられる。
【0016】R2 としては炭素数9〜25の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、例えばノ
ニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタ
デシル、ヘンエイコシル、ノナコシル、イソヘプタデシ
ル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデシル、8−ヘプ
タデセニル、8,11−ヘプタデカジエニル、1−ヒド
ロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、2−ヒド
ロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタデシル、
11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒドロキシ−
8−ヘプタデセニル等が挙げられる。R2 として特に好
ましい炭化水素基は炭素数11〜21の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基であり、例えばウンデシル、トリデシル、
ペンタデシル、ヘプタデシル、ヘンエイコシル及びメチ
ル分岐イソヘプタデシル基等が挙げられる。
【0017】R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキレン基又は単結合を示し、アルキレン基として
は例えばメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチル
エチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメ
チレン、1,1−ジメチルエチレン、1−エチルエチレ
ン、1−メチルテトラメチレン、2−エチルトリメチレ
ン等が挙げられる。R 3 としては炭素数1〜6の直鎖の
アルキレン基が好ましく、このうちメチレン、エチレン
及びトリメチレンが特に好ましい。
【0018】R4 は水素原子、炭素数1〜12の直鎖若
しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−ジヒドロキシ
プロピルオキシ基を示し、アルコキシ基としては例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシル
オキシ、オクチルオキシ、デシルオキシ、1−メチルエ
トキシ及び2−エチルヘキシルオキシ等が挙げられる。
4 としては水素原子、炭素数1〜8のアルコキシ基及
び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が好ましく、
このうち水素原子、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、1−メチルエトキシ、2−エチルヘキシルオ
キシ及び2,3−ジヒドロキシプロピルオキシ基が特に
好ましい。
【0019】アミド誘導体(1)としては、特に一般式
中のR1 、R2 、R3 及びR4 がそれぞれ上述の特に好
ましい範囲の基である場合を組合わせた化合物が好まし
い。
【0020】また、アミド誘導体(2)において、R1
及びR2 は上記と同様の意味を示し、同様の基が好まし
い。また、R3aとしてはアミド誘導体(1)のR3 にお
いて例示したアルキレン基からメチレン及びエチレンを
除いた基が挙げられる。R3aとしては炭素数3〜6の直
鎖のアルキレン基が好ましく、このうちトリメチレンが
特に好ましい。R4aのアルコキシ基としては、アミド誘
導体(1)のR4 と同様の基が挙げられ、同様の基が好
ましい。
【0021】アミド誘導体(3)において、R1 、R2
及びR3 は上記と同様の意味を示し、R4bは水素原子、
炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又
は2,3−エポキシプロピルオキシ基を示す。R1 、R
2 及びR3 として具体的には、アミド誘導体(1)と同
様の基が挙げられ、同様の基が好ましい。R4bの炭素数
1〜12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基として
は、アミド誘導体(1)のR4 と同様の基が挙げられ、
水素原子、R4 と同様のアルコキシ基及び2,3−エポ
キシプロピルオキシ基が好ましい。
【0022】また、これらのアミド誘導体(1)〜
(3)には、水和物に代表される溶媒和物も含まれる。
これらのアミド誘導体(1)〜(3)のうち、特に、一
般式(1)で表わされるものが好ましい。アミド誘導体
(1)は、例えば特開平8−319263号公報に記載
の方法に従って製造することができる。また、アミド誘
導体(1)は、純度100%に精製した精製物でも、特
に精製を行わずに中間体や反応副生成物を含んだ純度7
0〜100%の混合物でも、効果、性能に優れ、かつ安
全性にも問題がないものである。
【0023】アミド誘導体(1)のうち、好適なものの
具体例としては、以下のものが挙げられる。
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】成分(A)のアミド化合物としては、特に
総炭素数30以上のN−置換アミド化合物が好ましい。
また、アミド化合物は、結合水を1重量%以上、特に5
重量%以上保持できるものがより好ましい。ここで結合
水の含有率は、まず、室温で試料に水を添加し、均一相
を維持できる最大添加量を測定して結合水量とし、次に
試料の総重量に対する結合水の総重量を百分率で示した
値とし、次式に従って求めることができる。
【0028】
【数1】
【0029】成分(A)のアミド化合物は、1種又は2
種以上を組合せて用いることができ、全組成物中に0.
001〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.0
1〜40重量%、更に0.1〜20重量%配合するのが
好ましい。
【0030】本発明で用いられる成分(B)のうち、抗
菌剤としては、例えばトリクロサン、トリクロカルバ
ン、ピロクトンオーラミン、ジンクピリチオン、二硫化
セレン、3−メチル−4−(1−メチルエチル)フェノ
ール等や、香粧品医薬品防腐・殺菌剤等の科学(ジョン
・J・カバラ編、フレグランス ジャーナル社)に記載
されている抗菌剤などが挙げられ、これらの中で特にト
リクロサン、トリクロカルバン、ピロクトンオーラミ
ン、ジンクピリチオンが好ましい。また、本発明の毛髪
化粧料を洗い流さないで使用するタイプのものに適用す
る場合には、特にトリクロサン、トリクロカルバン又は
ピロクトンオーラミンを用いるのが、毛髪の感触を損な
うことがなく、好ましい。
【0031】成分(B)のうち、カチオン系殺菌剤とし
ては、次の一般式(4)で表わされる第4級アンモニウ
ム塩、一般式(5)で表わされるベンザルコニウム塩、
ベンゼトニウム塩、一般式(6)で表わされるクロルヘ
キシジン塩、一般式(7)で表わされるピリジニウム塩
等が挙げられる。
【0032】
【化15】
【0033】(R5 及びR6 は各炭素数6〜14で合計
炭素数16〜26の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基
又は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、互いに同一であ
っても相異なっていてもよい。R7 及びR8 は炭素数1
〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加
モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、互いに
同一であっても相異なっていてもよい。Z1 はハロゲン
原子、アミノ酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しく
は分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を有するリ
ン酸エステル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステ
ル若しくは硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3
以上のスチレンスルホン酸を有するか若しくは置換基と
して炭化水素基を有することがある多環式芳香族化合物
のスルホン化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン
性オリゴマー若しくはポリマーを示す。)
【0034】
【化16】
【0035】(式中、R9 は炭素数8〜14の炭化水素
基又は
【0036】
【化17】
【0037】で表わされる基を示し、Z1 は前記と同じ
意味を示す。)
【0038】
【化18】
【0039】(式中、Z2 はグルコン酸、酢酸又は塩酸
を示す。)
【0040】
【化19】
【0041】(式中、R10は炭素数6〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基を示し、Z1 は前記と同じ意味を示
す)
【0042】上記一般式(4)、(5)及び(7)中の
1 としては、ハロゲン原子が特に好ましい。
【0043】カチオン性殺菌剤の好適なものの具体例と
しては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジ
ン、酢酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン等が
挙げられ、特に一般式(5)で表わされるもの、例えば
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムが好まし
い。
【0044】成分(B)の抗菌剤、カチオン性殺菌剤
は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、また、抗菌剤とカチオン性殺菌剤を組み合わせて用
いると、より高い効果を得ることができる。成分(B)
は、全組成中に0.005〜5重量%配合するのが好ま
しく、本発明の毛髪化粧料を洗い流して使用するタイプ
のものに適用する場合には、特に0.1〜4重量%、更
に0.4〜3重量%配合するのが好ましく、洗い流さな
いで使用するタイプのものに適用する場合には、特に
0.01〜2重量%、更に0.04〜1重量%配合する
のが好ましい。
【0045】本発明の毛髪化粧料には、更にキレート剤
を添加して、殺菌、抗菌効果をより高めることができ
る。特に、洗い流して使用するタイプのものに適用する
場合には、キレート剤を配合することにより、より高い
効果を得ることができる。
【0046】ここで用いられる金属キレート剤として
は、金属イオンをキレートする能力を有するものであれ
ば特に制限されないが、アミノポリカルボン酸系キレー
ト剤、芳香族及び脂肪族カルボン酸系キレート剤、アミ
ノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系キレート
剤、イミノジメチルホスホン酸(IDP)、アルキルジ
ホスホン酸(ADPA)、1−ヒドロキシエタン−1,
1−ジホスホン酸(DEQUESTTM 2010)等の
ホスホン酸系キレート剤、ヒドロキシカルボン酸系キレ
ート剤、リン酸系キレート剤、高分子電解質(オリゴマ
ー電解質を含む)系キレート剤及びジメチルグリオキシ
ム(DG)が挙げられる。これらのキレート剤は、それ
ぞれフリーの酸型であっても、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩等の塩の形であってもよい。更に、
それらは、加水分解可能なそれらのエステル誘導体の形
であってもよい。
【0047】アミノポリカルボン酸系キレート剤の具体
例としては、 a) 化学式 R11(Y)2で表わされる化合物、 b) 化学式 N(Y)3で表わされる化合物、 c) 化学式 R11-N(Y)-CH2CH2-N(Y)-R11で表わされる
化合物、 d) 化学式 R11-N(Y)-CH2CH2-N(Y)2 で表わされる化
合物、 e) 化学式 (Y)2N-R12-N(Y)2で表わされる化合物、
及び、 f) e)の化合物に類似する化合物で、Yを4以上含
む化合物、例えば式
【0048】
【化20】
【0049】で表わされる化合物が挙げられる。
【0050】上記式中、Yは-CH2COOH又は-CH2CH2COOH
を示し、R11は水素原子、アルキル基、水酸基、ヒドロ
キシアルキル基等の公知のキレート剤を構成する基を示
し、R12は、アルキレン基、シクロアルキレン基といっ
たこの種の公知のキレート剤を構成する基を示す。
【0051】アミノポリカルボン酸系キレート剤の代表
例としては、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDT
A)、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDT
A)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、イミノジ酢酸(I
DA)、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸
(HIMDA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(D
TPA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジア
ミントリ酢酸(EDTA−OH)及びグリコールエーテ
ルジアミンテトラ酢酸(GEDTA)、並びにこれらの
塩類が挙げられる。
【0052】芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤
の例としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ール酸、アジピン酸、イタコン酸、アコニット酸、ピル
ビン酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸、ヒドロキシ
安息香酸、アミノ安息香酸(アントラニル酸を含む)、
フタル酸、トリメリット酸及び没食子酸、並びにこれら
の塩類、メチルエステル類及びエチルエステル類が挙げ
られる。また、アミノ酸系キレート剤の例としては、グ
リシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、システ
イン、エチオニン、チロシン、メチオニン及びこれらの
塩類及び誘導体が挙げられる。
【0053】更に、エーテルポリカルボン酸系キレート
剤の例としては、ジグリコール酸、次式で表わされる化
合物、その類似化合物及びその塩(例えばナトリウム
塩)類が挙げられる。
【0054】
【化21】
【0055】ヒドロキシカルボン酸系キレート剤の例と
しては、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、グルコン
酸、ヘプトン酸、酒石酸、乳酸及びこれらの塩類が挙げ
られる。また、リン酸系キレート剤の例としては、オル
トリン酸、ピロリン酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙
げられる。高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系
キレート剤の例としては、アクリル酸重合体、無水マレ
イン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタ
コン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上
からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げら
れる。更に、アスコルビン酸、チオグリコール酸、フィ
チン酸、グリオキシル酸及びグリオキサール酸、並びに
それらの塩類も、キレート剤として好適に用いることが
できる。
【0056】好ましいキレート剤としては、エチレンジ
アミンテトラ酢酸(EDTA)、コハク酸、サリチル
酸、シュウ酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、1−ヒドロキ
シエタン−1,1−ジホスホン酸及びそれらの塩が挙げ
られる。
【0057】金属キレート剤は、全組成中に0.1〜1
0重量%、特に0.2〜5重量%配合するのが好まし
い。
【0058】更に、本発明の毛髪化粧料には、本発明の
効果を損なわない範囲でグリチルリチン酸、ジヒドロコ
レステリン、アラントイン等の抗炎症剤を配合すること
もできる。
【0059】本発明の毛髪化粧料には、前記成分のほ
か、目的に応じて通常化粧品等に配合される成分、例え
ば界面活性剤、油剤、高級アルコール類、シリコーン
類、ポリマー類、浸透促進剤、ビタミン類等の薬効剤、
パラベン等の防腐剤、染料、顔料等の着色剤、紫外線吸
収剤、植物抽出物、収斂剤、血行促進剤、保湿剤、育毛
剤、養毛剤、抗酸化剤、香料、色素などを、本発明の効
果を損なわない範囲において、適宜配合することがで
き、通常の方法に従って製造することができる。
【0060】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に適用される
化粧料のすべてを指し、例えばプレシャンプー剤、シャ
ンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリ
ートメント等の洗い流して使用するタイプのものや;セ
ットローション、ブロースタイリングローション、ヘア
ースプレー、泡状スタイリング剤、ジェル状スタイリン
グ剤、ヘアケア剤、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘア
クリーム、育毛剤、養毛剤、パーマネントウェーブ第1
及び第2剤、永久染毛剤、一時染毛剤等の洗い流さない
で使用するタイプのものなどが含まれる。また、剤型と
してもその用途に応じて、水溶液、エタノール溶液、エ
マルジョン、サスペンジョン、ゲル、液晶、固型、エア
ゾール等の各種形態とすることができる。
【0061】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、頭皮のフケ防止
効果に優れ、しかも低刺激で、刺激によるカユミの発生
を抑制することもできる。
【0062】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0063】実施例1 表1に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、抗フ
ケ効果及び抗カユミ効果を評価した。結果を表1に示
す。
【0064】(評価方法)各毛髪化粧料について、男女
各5名のパネリストにより、各毛髪化粧料を用いて1日
1回1ケ月間洗髪した際の抗フケ効果及び抗カユミ効果
を以下の基準で評価した。
【0065】<抗フケ効果評価基準> 5:フケが減少したと感じた。 4:フケがやや減少したと感じた。 3:今までと変化がないと感じた。 2:フケがやや増加したと感じた。 1:フケが増加したと感じた。
【0066】結果は、パネリスト10名の平均値を以下
の基準により、抗フケ効果として示した。 ◎:平均値4.3以上で良好。 ○:平均値3.6〜4.2でやや良好。 △:平均値2.5〜3.5で普通。 ×:平均値2.4以下で不良。 <抗カユミ効果評価基準> 5:カユミが減少したと感じた。 4:カユミがやや減少したと感じた。 3:今までと変化がないと感じた。 2:カユミがやや増加したと感じた。 1:カユミが増加したと感じた。
【0067】結果は、パネリスト10名の平均値を以下
の基準により、抗カユミ効果として示した。 ◎:平均値4.3以上で良好。 ○:平均値3.6〜4.2でやや良好。 △:平均値2.5〜3.5で普通。 ×:平均値2.4以下で不良。
【0068】
【表1】
【0069】実施例2 表2に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。各
毛髪化粧料について、表3に示す組成の一般的なシャン
プーにて洗髪後、これを塗布し、頭皮を軽くマッサージ
してすすぎ流す処理を1日1回1カ月間行った後、実施
例1と同様の評価基準で、抗フケ効果及び抗カユミ効果
を評価した。結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】実施例3 表4に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。得
られた毛髪化粧料について、表3に示す組成の一般的な
シャンプーにて洗髪後、これを塗布し、頭皮を軽くマッ
サージしてすすぎ流す処理を1日1回1カ月間行った
後、実施例1と同様の評価基準で、抗フケ効果及び抗カ
ユミ効果を評価した。結果を表4に示す。
【0073】
【表4】
【0074】実施例4 表5に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。得
られた毛髪化粧料について、表3に示す組成の一般的な
シャンプーにて洗髪後、これを塗布して頭皮を軽くマッ
サージし、洗い流さずそのまま乾かす処理を1日1回1
カ月間行った後、実施例1と同様の評価基準で、抗フケ
効果及び抗カユミ効果を評価した。結果を表5に示す。
【0075】
【表5】
【0076】実施例5 表6に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。得
られた毛髪化粧料について、表3に示す組成の一般的な
シャンプーにて洗髪後、これを塗布して頭皮を軽くマッ
サージし、洗い流さずそのまま乾かす処理を1日1回1
カ月間行った後、実施例1と同様の評価基準で、抗フケ
効果及び抗カユミ効果を評価した。結果を表6に示す。
【0077】
【表6】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)融点が0〜50℃のアミド化合
    物、及び(B)抗菌剤又はカチオン性殺菌剤を含有する
    毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)が、総炭素数30以上のN−
    置換アミド化合物である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(A)が、次の一般式(1)〜
    (3) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜4
    0のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を示
    し、R3 は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
    レン基又は単結合を示し、R4 は水素原子、炭素数1〜
    12の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基又は2,3−
    ジヒドロキシプロピルオキシ基を示す。ただしR3 が単
    結合のときはR4 は水素原子である。) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前記と同じ意味を示し、R3a
    炭素数3〜6の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示
    し、R4aは炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルコキ
    シ基を示す。) 【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じ意味を示し、
    4bは水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐鎖
    のアルコキシ基又は2,3−エポキシプロピルオキシ基
    を示す。ただし、R3 が単結合のときR4bは水素原子で
    ある。)で表わされるアミド誘導体から選ばれるもので
    ある請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 成分(B)が、トリクロサン、トリクロ
    カルバン、ピロクトンオーラミン、ジンクピリチオン、
    二硫化セレン及び3−メチル−4−(1−メチルエチ
    ル)フェノールから選ばれる抗菌剤である請求項1〜3
    のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 成分(B)が、次の一般式(4)〜
    (7) 【化4】 (R5 及びR6 は各炭素数6〜14で合計炭素数16〜
    26の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基又は長鎖ヒド
    ロキシアルキル基を示し、互いに同一であっても相異な
    っていてもよい。R7 及びR8 は炭素数1〜3のアルキ
    ル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以
    下のポリオキシエチレン基を示し、互いに同一であって
    も相異なっていてもよい。Z1 はハロゲン原子、アミノ
    酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖のア
    ルキル基若しくはアルケニル基を有するリン酸エステ
    ル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル若しくは
    硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3以上のスチ
    レンスルホン酸を有するか若しくは置換基として炭化水
    素基を有することがある多環式芳香族化合物のスルホン
    化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン性オリゴマ
    ー若しくはポリマーを示す。) 【化5】 (式中、R9 は炭素数8〜14の炭化水素基又は 【化6】 で表わされる基を示し、Z1 は前記と同じ意味を示
    す。) 【化7】 (式中、Z2 はグルコン酸、酢酸又は塩酸を示す。) 【化8】 (式中、R10は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル基を示し、Z1 は前記と同じ意味を示す)で表わさ
    れるカチオン性殺菌剤である請求項1〜3のいずれか1
    項記載の毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 洗い流して使用する請求項1〜5のいず
    れか1項記載の毛髪化粧料。
  7. 【請求項7】 更に、金属キレート剤を含有する請求項
    6記載の毛髪化粧料。
  8. 【請求項8】 洗い流さないで使用する請求項1〜5の
    いずれか1項記載の毛髪化粧料。
  9. 【請求項9】 成分(B)が、トリクロサン、トリクロ
    カルバン又はピロクトンオーラミンである請求項8記載
    の毛髪化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206538A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Kao Corp 頭皮頭髪化粧料
JP2010248152A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Hoyu Co Ltd 染毛前処理剤組成物及び染毛前処理方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206538A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Kao Corp 頭皮頭髪化粧料
JP2010248152A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Hoyu Co Ltd 染毛前処理剤組成物及び染毛前処理方法

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