JPH1160224A - ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置 - Google Patents

ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置

Info

Publication number
JPH1160224A
JPH1160224A JP9221845A JP22184597A JPH1160224A JP H1160224 A JPH1160224 A JP H1160224A JP 9221845 A JP9221845 A JP 9221845A JP 22184597 A JP22184597 A JP 22184597A JP H1160224 A JPH1160224 A JP H1160224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
honeycomb
type activated
conveyor
furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9221845A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kodama
雅昭 小玉
Motoya Mori
毛利元哉
Toshio Kimura
俊雄 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP9221845A priority Critical patent/JPH1160224A/ja
Publication of JPH1160224A publication Critical patent/JPH1160224A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハニカム型活性炭を損耗、破壊することな
く、多数のハニカム型活性炭を効率的に再生する。 【解決手段】 所定方向に搬送されるベルトコンベアの
搬送ベルト(11)の載置面を金網(18)で構成し、その金網
(18)上に使用後のハニカム型活性炭(19)を収容したハニ
カム収容容器(22)を乗せる。そしてハニカム型活性炭(1
9)の通気孔のある面(20,21)を全て開放した状態で、加
熱処理を行う連続再生炉内で加熱して、ハニカム型活性
炭(19)の吸着物を分解脱離させることにより衝撃を与え
ることなくハニカム型活性炭(19)を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性炭の再生方法
及びその装置に関し、より詳しくは使用済みのハニカム
型活性炭を再生する方法及びその再生装置に関する。
【0002】
【発明の背景】上記ハニカム型活性炭は、所定形状に成
形された活性炭にセルと呼ばれる通気孔を多数形成した
ものが一般的であり、通常その外形は立方体状、円筒形
状に構成され、その成形体の対向する二面を連通するよ
うに多数の通気孔が設けられているものが多い。このよ
うなハニカム型活性炭は活性炭の一形態であるが、一般
の粒状活性炭に比較して吸着速度が早い、流体の圧損失
が小さい、流体の偏流がなく効率的な処理が可能とな
る、着脱が容易であるなどの優れた特長から、最近特に
脱臭や、揮発性有機成分の除去、空気浄化及び有害物質
除去処理にその用途を広げている。
【0003】
【従来の技術】使用済みの活性炭の再生方法としては、
従来から加熱再生法、湿式空気酸化法、電解酸素配化法
が知られている。この内、粒状活性炭の再生としては加
熱再生法が一般的である。加熱再生法として使用実績の
多い炉式のものとして多段再生炉、ロータリーキルン再
生炉、流動層炉があり、加熱により活性炭に吸着してい
る有機物を分解脱離し、必要であれば加熱と同時又は加
熱後に水蒸気等を吹き込み、活性化させることにより、
新しい粒状活性炭の吸着性能と大差ない活性炭を再生し
てリサイクルすることで、省資源化の促進、コストの低
減化等を図っている。上記ハニカム型活性炭においても
上記粒状活性炭と同様に長期間にわたって使用すると、
細孔に吸着物が吸着蓄積し、次第にその能力を失うこと
には変わりはない。したがって、ハニカム型活性炭の再
生を行うにあたって、上記加熱再生法を採用することが
考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハニカ
ム型活性炭の再生において上記粒状活性炭用の加熱再生
炉を使用しようとすると、以下のような課題を生じる。 (A)ハニカム型活性炭は内部に通気孔を有しているた
め、ハニカム型活性炭自体の機械的な強度が十分でな
く、粒状活性炭用の再生炉を使用すると、ハニカム型活
性炭の損耗、破壊が起こる。例えば、ロータリキルン再
生炉などを使用すれば、投入されたハニカム型活性炭の
ほとんどが破壊されてしまう。
【0005】(B)これに対して、ハニカム型活性炭の専
用再生炉を製造し、複数個のハニカム型活性炭をバッチ
式に収容して機械的衝撃を与えない状態で再生のための
熱処理を行うことも考えられる。しかしこの方法であれ
ば、バッチ毎に再生炉の昇温、冷却の温度制御を行う必
要が生じるとともに、再生炉への搬入、搬出に手間がか
かりコスト的に採算が合わない。 (C)このようにハニカム型活性炭の適当な再生方法がな
いために、使用済みハニカム型活性炭は廃棄されている
のが現状であり、有害物質を吸着したハニカム型活性炭
を廃棄した場合、二次汚染の心配もある。また、ハニカ
ム型活性炭は従来の粒状活性炭に比較して高価であり、
再生再使用が可能になれば経済的効果は大きく、省資
源、廃棄物の削減という点でも効率的な再生方法、再生
装置が望まれていた。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、ハニカ
ム型活性炭の再生装置及びその再生方法を提供すること
にある。なお、本発明の具体的な目的の一例を示すと、
以下の通りである。 (a)ハニカム型活性炭を損耗、破壊することなく、多数
のハニカム型活性炭を効率的に再生する。 (b)構成が簡単で、低コストで実施できるハニカム型活
性炭の再生方法及び再生装置を提供する。 なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手
段は、後述する課題を解決するための手段、作用及び発
明の実施の形態の欄において詳しく説明する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を、例えば、本発
明の実施の形態を示す図1から図6に基づいて説明する
と、次のように構成したものである。本発明1は、使用
後のハニカム型活性炭(19)を通気孔のある面を全て開放
した状態でコンベア(42)に支持した後、そのコンベア(4
2)の搬送によってハニカム型活性炭(19)を加熱処理用の
連続再生炉(3)内で移動させ、連続再生炉(3)内で酸素
を含まない不活性ガス雰囲気中で加熱することにより、
ハニカム型活性炭(19)の再生を行うことを特徴とする。
【0008】本発明2は、所定方向に搬送されるコンベ
ア(42)と、そのコンベア(42)を内部に収容して少なくと
も加熱処理を行う連続再生炉(3)と、その連続再生炉
(3)内に酸素を含まない不活性ガスを導入するガス導入
手段(5)と、燃焼後の排気ガスを排気する排気手段(6)
とを有し、使用後のハニカム型活性炭(19)をその通気孔
のある面を全て開放した状態で前記コンベア(42)に支持
することを特徴とする。本発明3は、前記コンベア(42)
の載置面が通気部材(17)で構成され、その通気部材(17)
にハニカム型活性炭(19)の通気孔のある面を向けて載置
したことを特徴とする。
【0009】本発明4は、開放されたハニカム型活性炭
(19)の通気孔のある面から連続再生炉(3)内の雰囲気が
効果的に侵入するように連続再生炉(3)内の雰囲気を対
流させるように構成したことを特徴とする。なお、本明
細書においてハニカム型活性炭(19)とは、所定外形に成
形され、通気孔が所定方向に複数個並んで設けられた活
性炭をいい、ハニカムの形及び通気孔の形は特に限定さ
れない。
【0010】例えば、本発明において適用できるハニカ
ム型活性炭の外形は立方体形状に限られるものではな
く、断面の形状は円、楕円、三角形、四角形、あるいは
多角形等どのようなものでもよく、例えば、円柱形、楕
円柱形、薄板形などが適宜構成できる。また、通気孔の
挿通方向も単一の方向に限定されるものではなく、複数
方向に通気孔が形成されているものであってもよい。上
記コンベア(42)は実質的に連続再生炉(3)内でハニカム
型活性炭(19)を搬送できるものであれば構成は問わな
い。次に上記本発明1〜本発明4において、さらに好ま
しい構成について説明する。まず、コンベア(42)をベル
トコンベア(2)とすることにより構成が簡単になり、低
コストで実施できる利点がある。
【0011】また、使用後のハニカム型活性炭(19)をそ
の通気孔のある面を全て開放した状態で前記コンベア(4
2)に支持するための支持手段(43)を新たに設けてもよ
い。そのような支持手段(43)の形状、構成は特に限定さ
れない。支持手段(43)はハニカム型活性炭(19)の構成、
コンベア(42)の構成に対応して適宜、設計される。支持
手段(43)の一構成例としては、多数のハニカム型活性炭
(19)をまとめてコンベア(42)に支持するハニカム収容容
器(22)が例示できる。さらに、連続再生炉(3)内を外部
に比べて陽圧にすることが、連続再生炉(3)内に空気が
入り込むことを抑制する上で好ましい。
【0012】
【作用】本発明1であれば、使用済みのハニカム型活性
炭(19)をコンベア(42)に支持し搬送することにより壊れ
やすいハニカム型活性炭(19)に衝撃を与えることなく、
加熱再生処理を行うことができる。また、通気孔のある
面を全て開放した状態でハニカム型活性炭(19)をコンベ
ア(42)に支持させることにより、連続再生炉(3)内の雰
囲気をハニカム型活性炭(19)の通気孔のある面から均等
に浸透させることができ、加熱ムラを生じさせることな
く効率的にハニカム型活性炭(19)の細孔に吸着した有機
物等を分解脱離させることができる。
【0013】本発明2であれば、ハニカム型活性炭(19)
をコンベア(42)に支持させ、そのコンベア(42)を搬送さ
せることにより連続再生炉(3)内を移動させる。連続再
生炉(3)内にはガス導入手段(5)により酸素を含まない
不活性ガスを導入するとともに排気手段(6)により再生
処理により発生する排気ガスを排気する。また、連続再
生炉(3)内の所定昇温及び所定降温特性によりハニカム
型活性炭(19)に吸着した有機物等を分解脱離させる。こ
の場合、通気孔のある面を全て開放した状態でハニカム
型活性炭(19)はコンベア(42)に支持されるので、連続再
生炉(3)内の雰囲気をハニカム型活性炭の通気孔のある
面から均等に浸透させることができ、加熱ムラを生じさ
せることなく効率的にハニカム型活性炭(19)の通気孔に
吸着した有機物等を分解脱離させることができる。ま
た、連続再生炉(3)が排気手段(6)を備えているので、
吸着物あるいは脱着物が有害物質である場合でも有害物
質が外部に漏れることを防止できる。さらに必要であれ
ば、排気ガスを公知の手段で無害処理して大気中に放出
することができる。
【0014】本発明3であれば、前記コンベア(42)の載
置面を通気部材(17)で構成し、その通気部材(17)にハニ
カム型活性炭(19)の通気孔のある面を向けて載置したこ
とにより、ハニカム型活性炭(19)の通気孔に向けて連続
再生炉内の雰囲気を上下方向に浸透させることができる
とともに、コンベア(42)の載置面に多数のハニカム活性
炭(19)を敷き詰めることができる。本発明4であれば、
開放されたハニカム型活性炭(19)の通気孔のある面から
連続再生炉(3)内の雰囲気が入り込むように連続再生炉
(3)内の雰囲気を対流させることにより、通気孔のある
一面から他面へ通気孔を通じて雰囲気を強制的に通気さ
せることが可能となり、ハニカム型活性炭(19)の再生効
率をさらに向上させることができる。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1(A)は本発明の第1実施形態を示すハ
ニカム型活性炭再生装置の平面図、図1(B)は一部縦断
面正面図、図1(C)は図1(B)のC−C線縦断面図であ
る。図2はコンベアにより搬送されるハニカム型活性炭
の様子を示す斜視図である。図1に示すように、このハ
ニカム型活性炭再生装置(1)は、水平状態で所定方向に
向かって搬送されるベルトコンベア(2)と、ベルトコン
ベア(2)の搬送路の一部に設けられた連続再生炉(3)と
を備えている。
【0016】連続再生炉(3)には炉内の各部を昇温する
加熱ヒータ(4)と、不活性ガスを連続再生炉(3)内に導
入する不活性ガス導入管(5)と、連続再生炉(3)内の排
気ガスを排出する排気ガス管(6)とを備えてある。図1
では、不活性ガス導入管(5)は連続再生炉(3)の入口8
の下方から突入された第1不活性ガス導入管(5a)と、
連続再生炉(3)の上壁(7)のほぼ中間位置に突入された
第2不活性ガス導入管(5b)とが設けられた構成が示し
てある。不活性ガス導入管(5a・5b)には図示しない
不活性ガス供給装置と送風装置が接続してあり、N2
ス等の非反応性のガスを連続再生炉(3)内に供給するよ
うにしてある。なお、この明細書において不活性ガスと
は酸素(O2)を含まないものをいい、一般的には、上記
2,CO2,燃焼ガスなどを用いる。さらに必要に応じ
て不活性ガス導入管(5a・5b)から上記不活性ガスと
ともに活性炭の賦活効果を持たせるために賦活物質、例
えば、H2Oなどを連続再生炉(3)内に供給するように
構成される。なお、連続再生炉(3)の長さが3m程度で
あるときのN2ガスの導入量は例えば、5〜10リット
ル/min程度に設定してある。また、連続再生炉(3)
の出口(9)近くには排気ガス管(6)が設けられ、図示し
ない吸気装置により連続再生炉(3)内の燃焼後の排気ガ
スを排出して、図示しない排気ガス燃焼装置により排気
ガスと大気を混合させバーナで燃焼させるようにしてあ
る。
【0017】連続再生炉(3)の入口(8)と出口(9)に
は、連続再生炉(3)内に空気が拡散していかないよう
に、不活性ガスによりシールする機構(10・10)が設けら
れている。連続再生炉(3)内には所定間隔で加熱ヒータ
(4)が設けられており、各加熱ヒータ4の設定温度を調
整することにより、連続再生炉(3)内の各位置での温度
を制御するように構成してある。なお、加熱ヒータ(4)
は連続再生炉(3)内でハニカム型活性炭(19)を400℃
〜1000℃に加熱する能力を有している。
【0018】ベルトコンベア(2)は、搬送ベルト(11)を
一対の前ローラ(12)と後ローラ(13)に架け渡し、駆
動モータ(14)の動力で搬送ベルト(11)を前方から後
方へ矢印(15)の方向にそって搬送できるようにしてあ
る。そして連続再生炉(3)の炉内を搬送ベルト(11)が所
定時間をかけて移動することによるハニカム型活性炭(1
9)の滞在時間と連続再生炉(3)内の各部の温度により、
所定の昇温及び降温特性を達成するようにしてある。な
お、ベルトコンベア(2)の搬送速度はハニカム型活性炭
(19)が所定の再生温度に接触する時間が30〜180分
となるように設定する。また、脱離しにくい物質を吸着
しているような場合、ハニカム型活性炭(19)を複数回こ
の連続再生炉(3)内を通すようにしてもよい。
【0019】搬送ベルト(11)は図2に示すように前後ロ
ーラに噛み合う一対のチェーン部(16・16)とそのチェー
ン部(16・16)間に架け渡された通気部材(17)を有してお
り、図2では通気部材(17)として金網(18)を採用した構
成が示してある。その金網(18)上にハニカム型活性炭(1
9)の通気孔のある面(20)を下側に向けて載置する。この
載置方法であると、金網(18)は熱気をそのまま通過させ
るので、ハニカム型活性炭(19)の通気孔のある上面(21)
と下面(20)の両方から熱気が浸透することになる。な
お、金網(18)の通気の程度は、各ハニカム型活性炭(19)
の下方から熱気が浸透するに十分なものが選定される。
通気部材(17)としては上記金網(18)の他、桟形もの、パ
ンチメタル形のものなどが例示できる。
【0020】ハニカム型活性炭(19)は、金網(18)上に直
接並べて載置してもよいが、搬送ベルト(11)の振動によ
らず安定して載置するため、または搬送ベルト(11)への
搬入・搬出を効率的に行うために、ハニカム収容容器(2
2)により一定数のハニカム型活性炭(19)をまとめて乗せ
るようにしてもよい。図2にはハニカム収容容器(22)が
示されており、このハニカム収容容器(22)は底が金網
(図示せず)でできた籠状の容器となっており、連続再生
炉(3)内の熱気がハニカム型活性炭(19)の上面(21)と下
面(20)から活性炭(19)の中に入ることができるように構
成してある。
【0021】図2のような構成であると、加熱再生処理
が終了した後においても、必要に応じて、噴霧、浸漬な
どのハニカム型活性炭(19)への薬品添着処理を行う別の
ベルトコンベア(図示せず)にハニカム収容容器(22)ごと
移動させることができ、作業を効率化できる。
【0022】図3はこの発明に係るハニカム型活性炭の
再生方法の一例を示すフローチャートであり、このフロ
ーチャートに基づいてハニカム型活性炭の再生方法を説
明する。まず、ステップSP1において必要に応じて、
水、アルカリ又は酸、二流化炭素などの有機溶剤による
洗浄などで予め吸着物を溶出するなどの前処理を行った
後、ステップSP2においてハニカム収容容器(22)へハ
ニカム型活性炭(19)を収容し、ステップ3においてハニ
カム収容容器(22)をコンベア(42)に支持させ、ステップ
4において連続再生炉(3)内で所定条件下において加熱
再生処理を行い、ステップSP5において必要に応じて
ハニカム収容容器(22)の単位毎に、噴霧、浸漬などの後
処理を行って一連の再生処理を終了する。
【0023】ここで、上記ステップSP4の所定条件下
とは、下記の3つの条件を言う。 (A)連続再生炉(3)内に酸素を含まない不活性ガスを導
入する。 (B)ハニカム型活性炭(19)が通気孔のある面が全て開放
した状態でコンベア(42)に支持されている。 (C)連続再生炉(3)がコンベア(42)の搬送速度及び連続
再生炉(3)内の温度によって、所定の昇温、降温特性と
なるように設定されている。 なお、ステップSP1の前処理もハニカム収容容器(22)
単位で行うことも可能である。
【0024】図4は、ハニカム再生装置の第2実施形態
を示す縦断面模式図である。このハニカム再生装置にお
いて、不活性ガス供給装置(23)から送風装置(24)、不活
性ガス導入管(5)を介して連続再生炉(3)内に不活性ガ
スを供給する構成および、吸気装置(25)に接続された排
気ガス管(6)を介して連続再生炉(3)内の排気ガスを吸
引して、排出後の排気ガスを排気ガス燃焼装置(26)によ
り燃焼処理する点は前記第1実施例と同様である。この
第2実施形態の特徴点は、不活性ガス導入管(5)が搬送
ベルト(11)の下方に配設され、不活性ガスをハニカム型
活性炭(19)の下側から吹き出すことにより、積極的に連
続再生炉(3)内に下側から上側へ流れる雰囲気の対流を
生成して、ハニカム型活性炭(19)の通気孔内の有機物等
を分解脱離させるようにした点である。
【0025】なお、開放されたハニカム型活性炭(19)の
通気孔のある面から連続再生炉(3)内の雰囲気が強制的
に侵入するように連続再生炉(3)内の雰囲気を対流させ
る手段としては、この実施形態の他には、送風ファンを
連続再生炉(3)の上方空間、下方空間あるいは側方空間
に設ける構成が例示できる。
【0026】図5は搬送ベルトの通気部材とハニカム収
容容器の他の構成例を示す斜視図である。この構成例で
は、搬送ベルト(11)は一対のチェーン部(16・16)に横材
(31・31)が横架してあり、チェーン部(16・16)上に枠型
ハニカム収容容器(30)の4本の足(32)が係合する係合受
け部(33)が設けてある。一方、枠型ハニカム収容容器(3
0)は金網(34)の底を有し、立方体状のハニカム型活性炭
(19)を多数個、ハニカム収容容器(22)内に収容できよう
に構成してある。
【0027】この構成であると、ハニカム型活性炭(19)
の外形、あるいは通気孔の大きさに対応して、金網(34)
の升目の大きさを変えた枠型ハニカム収容容器(30)を用
意することにより、搬送ベルト(11)の構成を変えずに最
適な加熱状態を得られる利点がある。また、形状,大き
さの異なる複数種類のハニカム型活性炭を1回の熱処理
で再生することも可能になる。また、この枠型ハニカム
収容容器(30)は同じ容器(30)を上下複数段に積み重ねる
ことが可能なように構成してあるので、必要に応じて多
数のハニカム型活性炭(19)の再生処理が行える。
【0028】図6は搬送ベルトの通気部材とハニカム収
容容器のさらに他の構成例を示す斜視図である。この横
置ハニカム収容容器(35)は、金棒(36)を折り曲げて構成
した立方体状の収容枠体(37・37)を左右2列に設けると
ともに、その収容枠体(37・37)の間に送風空間(38)を設
けてある。収容枠体(37・37)内にはハニカム型活性炭(1
9)を上方へ積むように載置することで、通気孔の有する
面を左右に開放した状態で支持できるようになってい
る。また、2個の収容枠体(37・37)は立方体状の載置枠
体(39)上に固定してあるので、収容枠体(37・37)が搬送
ベルト(11)上に浮いた状態で支持され、熱気が効果的に
浸透できるように構成してある。
【0029】この構成でも、ハニカム型活性炭(19)の通
気孔のある両面は共に開放され、図中矢印(40)で示すよ
うに熱気をハニカム型活性炭(19)の通気孔に浸透させる
ことができる。なお、この構成例においては収容枠体(3
7・37)は通気孔の有する面を左右に開放した状態で支持
するので、搬送ベルト(11)は必ずしも通気部材(17)を備
える必要がない。また、積極的に雰囲気を左右方向に流
すような対流発生手段を設けることも可能である。
【0030】この発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内におい
て種々の設計変更を施すことが可能である。以下、その
ような実施形態を説明する。 前処理、後処理を行うコンベアを図1に示すようなハ
ニカム再生装置の前後に連設して設けることにより、総
合的なハニカム型活性炭再生システムを構築することが
できる。 前記した不活性ガス導入管(5)とは別に、少なくとも
一つの賦活性物質を連続再生炉(3)内の所定位置に供給
する賦活性物質供給手段を設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明1、本発
明2であれば、下記(イ)(ロ)の特有の効果を有する。 (イ)ハニカム型活性炭を壊すことなく再生処理を行うこ
とができるとともに、簡単かつ安価な構成で、効率的に
ハニカム型活性炭の通気孔に吸着した有機物等を分解脱
離させることができる。 (ロ)バッチ式ではく、連続的に多数のハニカム型活性炭
を再生処理できるので、ランニングコストが安くなり、
生産性を高めることができる。
【0032】本発明3であれば、コンベアの載置面に多
数のハニカム活性炭を敷き詰めることができるととも
に、連続再生炉内の雰囲気を上下方向に浸透させる構成
なので、連続再生炉のような長い炉内であっても、加熱
ムラの発生を抑制することができるという特有の効果を
有する。本発明4であれば、開放された通気孔のある一
面から他面へ通気孔を通じて雰囲気を強制的に通気させ
ることも可能となり、ハニカム型活性炭の再生効率を向
上できるという特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1実施形態を示すハニカ
ム型活性炭再生装置の平面図、図1(B)は一部縦断面正
面図、図1(C)は図1(B)のC−C線縦断面図である。
【図2】コンベアにより搬送されるハニカム型活性炭の
様子を示す斜視図である。
【図3】この発明に係るハニカム型活性炭の再生方法の
処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】ハニカム再生装置の第2実施例を示す縦断面模
式図である。
【図5】搬送ベルトの通気部材とハニカム収容容器の他
の構成例を示す斜視図である。
【図6】搬送ベルトの通気部材とハニカム収容容器のさ
らに他の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3…連続再生炉、5…不活性ガス導入管、6…排気ガス
管、17…通気部材、19…ハニカム型活性炭、42…コンベ
ア。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用後のハニカム型活性炭(19)を通気孔
    のある面を全て開放した状態でコンベア(42)に支持した
    後、そのコンベア(42)の搬送によってハニカム型活性炭
    (19)を加熱処理用の連続再生炉(3)内で移動させ、連続
    再生炉(3)内で酸素を含まない不活性ガス雰囲気中で加
    熱することにより、ハニカム型活性炭(19)の再生を行う
    ことを特徴とする、ハニカム型活性炭の再生方法。
  2. 【請求項2】 所定方向に搬送されるコンベア(42)と、
    そのコンベア(42)を内部に収容して少なくとも加熱処理
    を行う連続再生炉(3)と、その連続再生炉(3)内に酸素
    を含まない不活性ガスを導入するガス導入手段(5)と、
    燃焼後の排気ガスを排気する排気手段(6)とを有し、使
    用後のハニカム型活性炭(19)をその通気孔のある面を全
    て開放した状態で前記コンベア(42)に支持することを特
    徴とする、ハニカム型活性炭の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のハニカム型活性炭
    の再生装置であって、前記コンベア(42)の載置面が通気
    部材(17)で構成され、その通気部材(17)にハニカム型活
    性炭(19)の通気孔のある面を向けて載置したことを特徴
    とする、ハニカム型活性炭の再生装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項2に記載のハニカム型活性炭
    の再生装置であって、開放されたハニカム型活性炭(19)
    の通気孔のある面から連続再生炉(3)内の雰囲気が効果
    的に侵入するように連続再生炉(3)内の雰囲気を対流さ
    せるように構成したことを特徴とする、ハニカム型活性
    炭の再生装置。
JP9221845A 1997-08-19 1997-08-19 ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置 Pending JPH1160224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9221845A JPH1160224A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9221845A JPH1160224A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1160224A true JPH1160224A (ja) 1999-03-02

Family

ID=16773094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9221845A Pending JPH1160224A (ja) 1997-08-19 1997-08-19 ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1160224A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195781A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Mhi Environment Engineering Co Ltd 窒素酸化物除去材の再生方法
KR101385521B1 (ko) * 2011-08-08 2014-04-30 한국에너지기술연구원 휘발성 유기화합물 처리장치
CN108636390A (zh) * 2018-06-20 2018-10-12 浙江省林业科学研究院 一种粉状废活性炭的立式连续化再生设备
CN112090418A (zh) * 2020-08-28 2020-12-18 杭州电子科技大学 一种专用于蜂窝炭的电再生方法及其电再生装置
CN115193402A (zh) * 2022-08-18 2022-10-18 严洪军 一种蜂窝活性炭加工系统及加工工艺

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195781A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Mhi Environment Engineering Co Ltd 窒素酸化物除去材の再生方法
KR101385521B1 (ko) * 2011-08-08 2014-04-30 한국에너지기술연구원 휘발성 유기화합물 처리장치
CN108636390A (zh) * 2018-06-20 2018-10-12 浙江省林业科学研究院 一种粉状废活性炭的立式连续化再生设备
CN112090418A (zh) * 2020-08-28 2020-12-18 杭州电子科技大学 一种专用于蜂窝炭的电再生方法及其电再生装置
CN112090418B (zh) * 2020-08-28 2022-12-02 杭州电子科技大学 一种专用于蜂窝炭的电再生方法及其电再生装置
CN115193402A (zh) * 2022-08-18 2022-10-18 严洪军 一种蜂窝活性炭加工系统及加工工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101323108B1 (ko) 수평방향으로의 마이크로웨이브 조사에 의한 허니컴 로터식 VOCs가스 제거 시스템
JPH0775714A (ja) 有機溶剤蒸気吸着装置
KR101706668B1 (ko) 활성탄 재생 다단로
CN1737478A (zh) 热处理装置
JPH1160224A (ja) ハニカム型活性炭の再生方法及びその再生装置
KR102405176B1 (ko) 폐활성탄 재생 시스템 및 폐활성탄 재생 방법
JP2010144939A (ja) 循環式の基板焼成炉
KR101271557B1 (ko) 진공 및 열 교환 탈착방식 voc 농축 장치 및 진공 및 열 교환 탈착방식 voc 농축 방법
KR20090030213A (ko) 기판 열처리로
CN205367741U (zh) 一种具有回转焚烧炉的废炭回收再生系统
CN205650209U (zh) 一种用于粉末活性炭再生的转炉
JPS63294945A (ja) 活性炭の低温再生法
JP2008144131A (ja) 有機廃棄物の炭化処理方法および有機廃棄物炭化処理用連続加熱炉
CN211799949U (zh) 一种活性炭再生尾气的处理装置
CN214439105U (zh) 一种催化燃烧再生净化装置
KR102282525B1 (ko) 펄스형 휘발성유기화합물 저감을 위한 촉매 모듈
JP2007292362A (ja) 排出ガス処理ユニット
KR20130104486A (ko) 매연탈질장치
KR102125221B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리장치의 악취 및 에너지 저감 방법
JPH01269449A (ja) 植物の鮮度維持方法及びその実施に使用する装置
CN216047768U (zh) 一种活性炭吸附催化燃烧装置
RU2147457C1 (ru) Способ очистки газов от токсичных примесей
CN205825641U (zh) 蜂窝式scr脱硝催化剂再生用烘干装置
CN207962684U (zh) 一种低浓度有机物VOCs废气处理设备
JP6111743B2 (ja) 蓄熱式燃焼装置およびガスの燃焼処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080715