JPH1159712A - 包装用容器 - Google Patents
包装用容器Info
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- JPH1159712A JPH1159712A JP23658497A JP23658497A JPH1159712A JP H1159712 A JPH1159712 A JP H1159712A JP 23658497 A JP23658497 A JP 23658497A JP 23658497 A JP23658497 A JP 23658497A JP H1159712 A JPH1159712 A JP H1159712A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えば弁当やすし等の食品を流通もしくは陳
列・販売する場合などに用いる包装用容器に係り、容器
本体と蓋体とからなる1組の容器を内容積等の異なる複
数種類の容器として利用できるようにすること、また開
封操作が容易な包装用容器を提供すること等を目的とす
る。 【解決手段】 容器本体1と蓋体2とからなる包装用容
器において、容器本体1を上下反転したいずれの状態に
おいても該容器本体1に蓋体2を施蓋し嵌合固定できる
ように構成したことを特徴とする。また施蓋時に容器本
体1のコーナー部上面に接触もしくは近接する段部22
を蓋体2のコーナー部に形成すると共に、施蓋時に上記
蓋体2のコーナー部の最下部よりも外方に突出する開蓋
用舌片14を上記容器本体1のコーナー部に一体的に設
けたことを特徴とする。
列・販売する場合などに用いる包装用容器に係り、容器
本体と蓋体とからなる1組の容器を内容積等の異なる複
数種類の容器として利用できるようにすること、また開
封操作が容易な包装用容器を提供すること等を目的とす
る。 【解決手段】 容器本体1と蓋体2とからなる包装用容
器において、容器本体1を上下反転したいずれの状態に
おいても該容器本体1に蓋体2を施蓋し嵌合固定できる
ように構成したことを特徴とする。また施蓋時に容器本
体1のコーナー部上面に接触もしくは近接する段部22
を蓋体2のコーナー部に形成すると共に、施蓋時に上記
蓋体2のコーナー部の最下部よりも外方に突出する開蓋
用舌片14を上記容器本体1のコーナー部に一体的に設
けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば弁当やすし
等の食品を流通もしくは陳列・販売する場合などに用い
る、いわゆるワンウェイ食品容器等の包装用容器、特に
容器本体と蓋体とからなる包装用容器に関する。
等の食品を流通もしくは陳列・販売する場合などに用い
る、いわゆるワンウェイ食品容器等の包装用容器、特に
容器本体と蓋体とからなる包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような包装用容器は、従来一般に
合成樹脂シート材を熱成形等することによって作製さ
れ、収納すべき食品等の種類や大きさ等に応じて所望の
大きさ・形状に形成される。そのため、例えば種々の食
品を扱う店舗等においては、容器に収納する食品の種類
や大きさ、季節の変化その他の条件によって多くの種類
の容器を準備しておき、必要に応じて適宜選択して使用
していた。そのため必要とする容器の各々の種類ごとに
予想される使用数を使用前に仕入れる必要があり、予想
を超える需要があった場合には容器の仕入れが間に合わ
ずに販売の機会を逸したり、逆に販売量が仕入れ数に満
たなかった場合にはそれぞれの商品毎に使用する容器が
半端な在庫として残ってしまう等の問題があった。
合成樹脂シート材を熱成形等することによって作製さ
れ、収納すべき食品等の種類や大きさ等に応じて所望の
大きさ・形状に形成される。そのため、例えば種々の食
品を扱う店舗等においては、容器に収納する食品の種類
や大きさ、季節の変化その他の条件によって多くの種類
の容器を準備しておき、必要に応じて適宜選択して使用
していた。そのため必要とする容器の各々の種類ごとに
予想される使用数を使用前に仕入れる必要があり、予想
を超える需要があった場合には容器の仕入れが間に合わ
ずに販売の機会を逸したり、逆に販売量が仕入れ数に満
たなかった場合にはそれぞれの商品毎に使用する容器が
半端な在庫として残ってしまう等の問題があった。
【0003】また上記のような包装用容器は、一般に容
器本体に蓋体を嵌合して固定する構成であり、このよう
な容器にあっては、蓋体を円滑に且つ安定して開封する
ことができ、開封時のショックや開封操作の間違いによ
り、収納した内容物が散逸したり、落下することのない
ような操作機構が要求される。現在多用されている開封
方法としては、容器本体と蓋体の対応するコーナー部に
互いに重なり合う舌片を容器本体と蓋体とにそれぞれ一
体的に設け、この2つの舌片を指で摘んで引き離すこと
により嵌合を解除する方法がある。
器本体に蓋体を嵌合して固定する構成であり、このよう
な容器にあっては、蓋体を円滑に且つ安定して開封する
ことができ、開封時のショックや開封操作の間違いによ
り、収納した内容物が散逸したり、落下することのない
ような操作機構が要求される。現在多用されている開封
方法としては、容器本体と蓋体の対応するコーナー部に
互いに重なり合う舌片を容器本体と蓋体とにそれぞれ一
体的に設け、この2つの舌片を指で摘んで引き離すこと
により嵌合を解除する方法がある。
【0004】上記のような方法は、蓋体の一部分から順
に嵌合を解除するので、比較的に弱い力で解除できると
共に、力の入れ具合を調整しがら徐々に開放できるた
め、内容物の散逸等を低減するのに有効な方法ではある
が、上記2つの舌片をそれぞれ指で摘んで開くには両手
を使わなければならないこと、又ある程度慣れないと、
舌片を引き離す際の力の入れ具合が難しく、往々にして
容器本体と蓋体とが急に開いて内容物が飛散する等のお
それがあった。
に嵌合を解除するので、比較的に弱い力で解除できると
共に、力の入れ具合を調整しがら徐々に開放できるた
め、内容物の散逸等を低減するのに有効な方法ではある
が、上記2つの舌片をそれぞれ指で摘んで開くには両手
を使わなければならないこと、又ある程度慣れないと、
舌片を引き離す際の力の入れ具合が難しく、往々にして
容器本体と蓋体とが急に開いて内容物が飛散する等のお
それがあった。
【0005】また上記以外の開封方法として、例えば容
器本体の開口緑の内側に蓋体の周縁部を嵌合させると共
に、蓋体のコーナー部に舌片を突出させて、この舌片を
引っ張ることにより開封する方法もあるが、蓋体が容器
本体に強固に嵌合している場合には、舌片を引っ張った
際に千切れやすいという問題があった。
器本体の開口緑の内側に蓋体の周縁部を嵌合させると共
に、蓋体のコーナー部に舌片を突出させて、この舌片を
引っ張ることにより開封する方法もあるが、蓋体が容器
本体に強固に嵌合している場合には、舌片を引っ張った
際に千切れやすいという問題があった。
【0006】さらに前記のような包装用容器の問題点と
して、例えば、にぎり寿司を陳列して販売する容器にあ
っては、にぎり寿司を個々に分離した状態で美麗に且つ
程よい間隔に離して並べた状態で収容しており、消費者
は容器ごと自宅に持ち帰る。その際、にぎり寿司が位置
ずれしたり転倒しないように充分に注意して持ち運ぶ必
要があるが、取扱状況によっては、にぎり寿司が片寄っ
たり、転倒する等の問題を生ずる場合があった。又まぜ
ご飯等にあっても、販売店の陳列棚が傾斜している場合
や消費者が不用意に取り扱うことによって陳列中にご飯
が容器内で片寄ってしまう場合もあった。
して、例えば、にぎり寿司を陳列して販売する容器にあ
っては、にぎり寿司を個々に分離した状態で美麗に且つ
程よい間隔に離して並べた状態で収容しており、消費者
は容器ごと自宅に持ち帰る。その際、にぎり寿司が位置
ずれしたり転倒しないように充分に注意して持ち運ぶ必
要があるが、取扱状況によっては、にぎり寿司が片寄っ
たり、転倒する等の問題を生ずる場合があった。又まぜ
ご飯等にあっても、販売店の陳列棚が傾斜している場合
や消費者が不用意に取り扱うことによって陳列中にご飯
が容器内で片寄ってしまう場合もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解消することを目的とする。特に、容器本体と
蓋体とからなる1組の容器を内容積等の異なる複数種類
の容器として利用できるようにすること、また開封操作
が容易な包装用容器を提供すること等を目的とする。
問題点を解消することを目的とする。特に、容器本体と
蓋体とからなる1組の容器を内容積等の異なる複数種類
の容器として利用できるようにすること、また開封操作
が容易な包装用容器を提供すること等を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による包装用容器
は、容器本体と蓋体とからなる包装用容器において、容
器本体を上下反転したいずれの状態においても該容器本
体に蓋体を施蓋し嵌合固定できるように構成したことを
特徴とする。
は、容器本体と蓋体とからなる包装用容器において、容
器本体を上下反転したいずれの状態においても該容器本
体に蓋体を施蓋し嵌合固定できるように構成したことを
特徴とする。
【0009】また本発明による包装用容器は、施蓋時に
容器本体のコーナー部上面に接触もしくは近接する段部
を蓋体のコーナー部に形成すると共に、施蓋時に上記蓋
体のコーナー部の最下部よりも外方に突出する開蓋用舌
片を上記容器本体のコーナー部に一体的に設けたことを
特徴とする。
容器本体のコーナー部上面に接触もしくは近接する段部
を蓋体のコーナー部に形成すると共に、施蓋時に上記蓋
体のコーナー部の最下部よりも外方に突出する開蓋用舌
片を上記容器本体のコーナー部に一体的に設けたことを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態を例にし
て本発明による包装用容器を具体的に説明する。
て本発明による包装用容器を具体的に説明する。
【0011】図1は本発明による包装用容器の一実施形
態を示す平面図、図2はその一部縦断正面図である。図
において、1は容器本体、2は蓋体で、それぞれ合成樹
脂シート材を熱成形等することによって、それぞれ平面
ほぼ方形に形成されている。また蓋体2は本実施例にお
いては透明体が用いられている。
態を示す平面図、図2はその一部縦断正面図である。図
において、1は容器本体、2は蓋体で、それぞれ合成樹
脂シート材を熱成形等することによって、それぞれ平面
ほぼ方形に形成されている。また蓋体2は本実施例にお
いては透明体が用いられている。
【0012】容器本体1は、図示例においては図2に示
すように扁平皿状に形成され、その容器本体1の周縁部
は、図2に示すように断面波状に形成されている。また
容器本体1の外周縁には、容器本体1の高さ方向ほぼ中
央位置において外方に僅かに突出する蓋体2との嵌合用
突縁11が形成され、容器本体1の中央部底面12は、
上記突縁11よりも低く、かつ図2において容器本体1
の最も低い面1Lよりも僅かに高く形成されている。
すように扁平皿状に形成され、その容器本体1の周縁部
は、図2に示すように断面波状に形成されている。また
容器本体1の外周縁には、容器本体1の高さ方向ほぼ中
央位置において外方に僅かに突出する蓋体2との嵌合用
突縁11が形成され、容器本体1の中央部底面12は、
上記突縁11よりも低く、かつ図2において容器本体1
の最も低い面1Lよりも僅かに高く形成されている。
【0013】一方、蓋体2は下面側が開口するほぼ箱状
に形成され、下部周縁部には容器本体1の上記突縁11
との嵌合部21が周方向ほぼ全長にわたって形成され、
その嵌合部21の上方には容器本体1の周縁部の最上面
1Hに当接する段部22が形成されている。また蓋体2
の4つのコーナー部の上記嵌合部21よりも下側には前
記突縁11に係合して蓋体2を抜け止め係止する内向き
の突条23が形成されている。
に形成され、下部周縁部には容器本体1の上記突縁11
との嵌合部21が周方向ほぼ全長にわたって形成され、
その嵌合部21の上方には容器本体1の周縁部の最上面
1Hに当接する段部22が形成されている。また蓋体2
の4つのコーナー部の上記嵌合部21よりも下側には前
記突縁11に係合して蓋体2を抜け止め係止する内向き
の突条23が形成されている。
【0014】図3(a)は上記図2の一部の拡大図、同図
(b)は容器本体1を上下反転させて蓋体2を嵌合した状
態の一部の拡大図であり、上記のように反転させること
によって容器本体1の底面12の高さが変化し、それに
よって内容積を変えることができるものである。
(b)は容器本体1を上下反転させて蓋体2を嵌合した状
態の一部の拡大図であり、上記のように反転させること
によって容器本体1の底面12の高さが変化し、それに
よって内容積を変えることができるものである。
【0015】なお本実施形態においては、容器本体1と
蓋体2との嵌合位置、すなわち容器本体1の突縁11と
蓋体2の嵌合部21との嵌合位置が、前記のように容器
本体1の高さ方向略中央部にあるので、反転したときに
上記嵌合位置の高さは変わらないが、上記の嵌合位置を
容器本体1の高さ方向中央部よりも上方もしくは下方に
ずらして設けるようにしてもよい。
蓋体2との嵌合位置、すなわち容器本体1の突縁11と
蓋体2の嵌合部21との嵌合位置が、前記のように容器
本体1の高さ方向略中央部にあるので、反転したときに
上記嵌合位置の高さは変わらないが、上記の嵌合位置を
容器本体1の高さ方向中央部よりも上方もしくは下方に
ずらして設けるようにしてもよい。
【0016】容器本体1の両面はどちらの面が内面とな
ってもよいように、美麗な表面とするのが好ましく、必
要に応じて例えば印刷を施したり、ラミネートフィルム
を張り合わせてもよい。又その際、容器本体1の上下両
面の色や柄を変えることにより容器内面のイメージを異
なったものとすることもできる。それによって、収納し
ようとする食品の種類や季節によって容器の内面を適宜
選択することが可能となる。
ってもよいように、美麗な表面とするのが好ましく、必
要に応じて例えば印刷を施したり、ラミネートフィルム
を張り合わせてもよい。又その際、容器本体1の上下両
面の色や柄を変えることにより容器内面のイメージを異
なったものとすることもできる。それによって、収納し
ようとする食品の種類や季節によって容器の内面を適宜
選択することが可能となる。
【0017】さらに上記実施形態のように容器本体1の
底面を、容器本体1と蓋体2との嵌合位置よりも上方も
しくは下方にずらした位置に設けると、容器の選択面に
よって容器の内容積を変えることができるもので、例え
ば内容積を大きくした場合、つまり深さを深くした場合
には、例えばにぎり寿司、ちらし寿司、巻きずし等の寿
司類やおこわ、チャーハン、ピラフ等のまぜご飯等に適
した深さや容積を得ることができ、また内容積を小さく
した場合、つまり深さを浅くした場合には例えば寿司店
の桁風の、刺身の盛り合わせ等に適した容器のイメージ
を得ることができるなど、1組の容器本体と蓋体とで2
種類の「うつわ」としてのイメージを演出することが可
能となり、収納する食品の種類や、大きさ等の差異に対
しても対応し易くなり、容器の在庫を軽減する効果を得
ることもできる。
底面を、容器本体1と蓋体2との嵌合位置よりも上方も
しくは下方にずらした位置に設けると、容器の選択面に
よって容器の内容積を変えることができるもので、例え
ば内容積を大きくした場合、つまり深さを深くした場合
には、例えばにぎり寿司、ちらし寿司、巻きずし等の寿
司類やおこわ、チャーハン、ピラフ等のまぜご飯等に適
した深さや容積を得ることができ、また内容積を小さく
した場合、つまり深さを浅くした場合には例えば寿司店
の桁風の、刺身の盛り合わせ等に適した容器のイメージ
を得ることができるなど、1組の容器本体と蓋体とで2
種類の「うつわ」としてのイメージを演出することが可
能となり、収納する食品の種類や、大きさ等の差異に対
しても対応し易くなり、容器の在庫を軽減する効果を得
ることもできる。
【0018】このように、容器に収納し得る食品に対す
る使用範囲が広がることにより不要な在庫が増大するリ
スクを回避しつつ多めの食品容器を仕入れることができ
るようになり、前記従来のように販売機会を逸する等の
損失の発生も防ぐことができる。
る使用範囲が広がることにより不要な在庫が増大するリ
スクを回避しつつ多めの食品容器を仕入れることができ
るようになり、前記従来のように販売機会を逸する等の
損失の発生も防ぐことができる。
【0019】次に、容器本体1と蓋体2との嵌合を解除
して蓋体2を開けるための手段として、図の実施形態に
おいては図4に示すように容器本体1の周縁部の最上面
1Hに当接もしくは近接する段部22を少なくとも蓋体
2のコーナー部に設け、施蓋時に当該コーナー部に対応
する容器本体1の4つのコーナー部の少なくとも1つに
外方に突出する舌片14を設けたものである。上記段部
22は図示例においては蓋体2の全周に設けられてい
る。
して蓋体2を開けるための手段として、図の実施形態に
おいては図4に示すように容器本体1の周縁部の最上面
1Hに当接もしくは近接する段部22を少なくとも蓋体
2のコーナー部に設け、施蓋時に当該コーナー部に対応
する容器本体1の4つのコーナー部の少なくとも1つに
外方に突出する舌片14を設けたものである。上記段部
22は図示例においては蓋体2の全周に設けられてい
る。
【0020】上記の容器本体1の周縁部の最上面1H
は、施蓋した際に少なくともその上面の一部が蓋体2の
段部22の下面と接するか、もしくは接近した状態とな
っている必要があり、また舌片14は少なくとも下方か
ら指で持ち上げた場合に蓋体2の周縁下端24を押し上
げることができる程度の長さに形成される。
は、施蓋した際に少なくともその上面の一部が蓋体2の
段部22の下面と接するか、もしくは接近した状態とな
っている必要があり、また舌片14は少なくとも下方か
ら指で持ち上げた場合に蓋体2の周縁下端24を押し上
げることができる程度の長さに形成される。
【0021】上記のような構成にすることにより、容器
本体1との嵌合を解除して蓋体2を開封する場合には、
蓋体2の段部22の上から容器本体1の周縁部最上面1
Hを図4の鎖線示のように例えば親指で押さえつけつ
つ、人差し指で舌片14を介して蓋体2のコーナー部の
周縁下端24を図で矢印の方向に引き上げる。すると、
蓋体2の上記コーナー部が上方に撓んで、そのコーナー
部の突条23が容器本体1の突縁11を乗り越えて、そ
のコーナー部の容器本体1との嵌合が解除され、さらに
蓋体2を引き上げると、他のコーナー部の嵌合状態が順
次解除されて蓋体2を開放することができるものであ
る。
本体1との嵌合を解除して蓋体2を開封する場合には、
蓋体2の段部22の上から容器本体1の周縁部最上面1
Hを図4の鎖線示のように例えば親指で押さえつけつ
つ、人差し指で舌片14を介して蓋体2のコーナー部の
周縁下端24を図で矢印の方向に引き上げる。すると、
蓋体2の上記コーナー部が上方に撓んで、そのコーナー
部の突条23が容器本体1の突縁11を乗り越えて、そ
のコーナー部の容器本体1との嵌合が解除され、さらに
蓋体2を引き上げると、他のコーナー部の嵌合状態が順
次解除されて蓋体2を開放することができるものであ
る。
【0022】上記の開封操作は片手で行うことができる
ため、もう一方の手で容器本体1を押さえながら開封す
ることができる。そのため、容器本体1内に収納した食
品等の内容物が不用意に散逸したり、落下するのを防ぐ
ことができるもので、蓋体2の嵌合解除および開封操作
を極めて円滑に行うことが可能となる。
ため、もう一方の手で容器本体1を押さえながら開封す
ることができる。そのため、容器本体1内に収納した食
品等の内容物が不用意に散逸したり、落下するのを防ぐ
ことができるもので、蓋体2の嵌合解除および開封操作
を極めて円滑に行うことが可能となる。
【0023】また上記の構成による開封操作は、本実施
形態においては図4(a)および(b)のように容器本体1
を上下反転させた場合のいずれの状態でも上記と同様の
要領で行うことができる。ただし、上記の構成は、図示
例のように容器本体1を上下反転して使用できるように
したものに限らず、従来一般に用いられている容器本体
の片面のみを使用する包装用容器にも適用できる。さら
に上記の開封方法は、蓋体2が容器本体1の周縁部を覆
う形態とすることができるため、上方から落下するゴミ
や埃が周縁部から容器内に入り込むのを防ぐことができ
る。
形態においては図4(a)および(b)のように容器本体1
を上下反転させた場合のいずれの状態でも上記と同様の
要領で行うことができる。ただし、上記の構成は、図示
例のように容器本体1を上下反転して使用できるように
したものに限らず、従来一般に用いられている容器本体
の片面のみを使用する包装用容器にも適用できる。さら
に上記の開封方法は、蓋体2が容器本体1の周縁部を覆
う形態とすることができるため、上方から落下するゴミ
や埃が周縁部から容器内に入り込むのを防ぐことができ
る。
【0024】なお容器本体1の底面には、その容器本体
1内に収納した内容物が移動するのを防ぐために滑り止
め用の凹凸等を必要に応じて設けることができる。例え
ば、まぜご飯やにぎり寿司等を収納する容器にあって
は、上記のような凹凸を設けると、内容物が容器内でず
れて片寄ったり、変形するのを防ぐことができる。
1内に収納した内容物が移動するのを防ぐために滑り止
め用の凹凸等を必要に応じて設けることができる。例え
ば、まぜご飯やにぎり寿司等を収納する容器にあって
は、上記のような凹凸を設けると、内容物が容器内でず
れて片寄ったり、変形するのを防ぐことができる。
【0025】上記の凹凸の形状や大きさ等は、容器の使
用目的や使用形態等を勘案して適宜設定すればよく、例
えば、まぜご飯等を収納する容器にあっては大きめの凸
部、にぎり寿司等を収納する容器にあっては小さめの凸
部とするのがよい。にぎり寿司を収納する容器に大きな
凸部の滑り止めを形成してしまうと、にぎり寿司の下部
に凸部が食い込み、にぎり寿司のご飯に孔が残ったり、
握ったご飯が割れるなどの支障が出る。また、まぜご飯
等を収納する容器の滑り止めが小さすぎると、滑り止め
の用を成さなくなってしまうからである。
用目的や使用形態等を勘案して適宜設定すればよく、例
えば、まぜご飯等を収納する容器にあっては大きめの凸
部、にぎり寿司等を収納する容器にあっては小さめの凸
部とするのがよい。にぎり寿司を収納する容器に大きな
凸部の滑り止めを形成してしまうと、にぎり寿司の下部
に凸部が食い込み、にぎり寿司のご飯に孔が残ったり、
握ったご飯が割れるなどの支障が出る。また、まぜご飯
等を収納する容器の滑り止めが小さすぎると、滑り止め
の用を成さなくなってしまうからである。
【0026】さらに前記のような容器本体1を反転する
ものにあっては容器本体底面の両面にそれぞれ異なった
形状の凸部を形成するとよい。図5はその一例を示すも
ので、同図(b)で上面側には水平方向に所定の長さを有
し上方に突出する突条3aが交互に方向を異ならせて縦
横に多数設けられ、下面側には上方に突出する平面円形
の小突起3bが縦横に略等間隔に多数設けられている。
上記の突条3aは、まぜご飯等の滑り止めに好適であ
り、また上記の小突起3bは、にぎり寿司等の滑り止め
に好適である。
ものにあっては容器本体底面の両面にそれぞれ異なった
形状の凸部を形成するとよい。図5はその一例を示すも
ので、同図(b)で上面側には水平方向に所定の長さを有
し上方に突出する突条3aが交互に方向を異ならせて縦
横に多数設けられ、下面側には上方に突出する平面円形
の小突起3bが縦横に略等間隔に多数設けられている。
上記の突条3aは、まぜご飯等の滑り止めに好適であ
り、また上記の小突起3bは、にぎり寿司等の滑り止め
に好適である。
【0027】
〔実施例1〕シート厚み0.6mmの低発砲ポリスチレン
シートを熱成形して前記図1・図2に示すような容器本
体1を成形し、シート厚み0.3mmの二軸延伸ポリスチ
レンシートを熱成形して図1・図2に示すような蓋体を
成形した。この容器本体1の周縁部には前記のような突
縁11が形成され、容器本体1を上下反転してどちらの
面からでも施蓋可能で且つ施蓋時に蓋体2のコーナー部
に設けた突条23によって抜け止め係止するようにして
ある。また本体1のコーナー部の1つを一部切り欠いて
舌片14となし、施蓋時に蓋体2のコーナー部最外端よ
り僅かにはみ出すようにしてある。又、蓋体2のコーナ
ー部には容器本体1のどちらの面から施蓋しても容器本
体1の周縁部最上面1Hに重なって当接もしくは近接す
る段部22を設けてある。
シートを熱成形して前記図1・図2に示すような容器本
体1を成形し、シート厚み0.3mmの二軸延伸ポリスチ
レンシートを熱成形して図1・図2に示すような蓋体を
成形した。この容器本体1の周縁部には前記のような突
縁11が形成され、容器本体1を上下反転してどちらの
面からでも施蓋可能で且つ施蓋時に蓋体2のコーナー部
に設けた突条23によって抜け止め係止するようにして
ある。また本体1のコーナー部の1つを一部切り欠いて
舌片14となし、施蓋時に蓋体2のコーナー部最外端よ
り僅かにはみ出すようにしてある。又、蓋体2のコーナ
ー部には容器本体1のどちらの面から施蓋しても容器本
体1の周縁部最上面1Hに重なって当接もしくは近接す
る段部22を設けてある。
【0028】上記のように構成した容器本体1に蓋体2
を施蓋した後、蓋体2の段部22に親指をあてがい、舌
片14を持ち上げると嵌合を簡便に解除することができ
た。また本体1を上下反転して蓋体2を施蓋した場合も
同様に嵌合を簡便に解除することができた。 〔実施例2〕容器本体1の底部に、前記図5に示すよう
な滑り止め用の突条3aおよび小突起3bを設けた以外
は上記実施例1と同様の容器を形成した。上記突条3a
は、基部の巾が2.3mm、長さが10mm、高さが3mmの
なまこ状で、1平方センチメートル当たり2.04個設
けた。また上記小突起3bは円錐の先端が丸くなった形
状で、基部の直径を2.3mm、高さを2mmとし、容器本
体1の底面12に1平方センチメートル当たり平均2.
04個設けた。
を施蓋した後、蓋体2の段部22に親指をあてがい、舌
片14を持ち上げると嵌合を簡便に解除することができ
た。また本体1を上下反転して蓋体2を施蓋した場合も
同様に嵌合を簡便に解除することができた。 〔実施例2〕容器本体1の底部に、前記図5に示すよう
な滑り止め用の突条3aおよび小突起3bを設けた以外
は上記実施例1と同様の容器を形成した。上記突条3a
は、基部の巾が2.3mm、長さが10mm、高さが3mmの
なまこ状で、1平方センチメートル当たり2.04個設
けた。また上記小突起3bは円錐の先端が丸くなった形
状で、基部の直径を2.3mm、高さを2mmとし、容器本
体1の底面12に1平方センチメートル当たり平均2.
04個設けた。
【0029】上記の突条3aを有する面を内側にして容
器本体1内にチャーハンを入れ、蓋体2を被せて陳列台
におき、手にとって置き直す作業を15回繰り返した
が、チャーハンが容器内で片寄ることはなかった。また
上記の小突起3bを有する面を内側にして容器本体1内
ににぎり寿司を入れ、蓋体2を被せて自動車の後部座席
に置いて走行したところ、殆ど位置ずれは生じず、且つ
にぎり寿司の下部に目立った凹部等も生じることなく、
にぎり寿司の見栄えが悪くなることもなかった。
器本体1内にチャーハンを入れ、蓋体2を被せて陳列台
におき、手にとって置き直す作業を15回繰り返した
が、チャーハンが容器内で片寄ることはなかった。また
上記の小突起3bを有する面を内側にして容器本体1内
ににぎり寿司を入れ、蓋体2を被せて自動車の後部座席
に置いて走行したところ、殆ど位置ずれは生じず、且つ
にぎり寿司の下部に目立った凹部等も生じることなく、
にぎり寿司の見栄えが悪くなることもなかった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明による包装用
容器は、容器本体1を上下反転したいずれの状態におい
ても該容器本体1に蓋体2を施蓋し嵌合固定できるよう
にしたから、容器本体1と蓋体2とからなる1組の容器
で内容積等の異なる複数種類の容器として使用すること
が可能となり、用途を拡大できると共に、在庫管理等を
簡略化できる等の効果がある。
容器は、容器本体1を上下反転したいずれの状態におい
ても該容器本体1に蓋体2を施蓋し嵌合固定できるよう
にしたから、容器本体1と蓋体2とからなる1組の容器
で内容積等の異なる複数種類の容器として使用すること
が可能となり、用途を拡大できると共に、在庫管理等を
簡略化できる等の効果がある。
【0031】また本発明は、施蓋時に容器本体1のコー
ナー部上面に接触もしくは近接する段部22を蓋体2の
コーナー部に形成すると共に、施蓋時に上記蓋体2のコ
ーナー部の最下部よりも外方に突出する開蓋用舌片14
を上記容器本体1のコーナー部に一体的に設けたことに
より、前記のように片手で簡単に蓋体2を開放すること
が可能となり、開蓋操作の簡略化および内容物の飛散防
止に効果がある。
ナー部上面に接触もしくは近接する段部22を蓋体2の
コーナー部に形成すると共に、施蓋時に上記蓋体2のコ
ーナー部の最下部よりも外方に突出する開蓋用舌片14
を上記容器本体1のコーナー部に一体的に設けたことに
より、前記のように片手で簡単に蓋体2を開放すること
が可能となり、開蓋操作の簡略化および内容物の飛散防
止に効果がある。
【0032】さらに容器本体1の底面に、滑り止めの凹
凸を設ければ、内容物が不用意にずれたり移動して崩れ
るのを防止することが可能となり、特に上記のように容
器本体1を上下反転したいずれの状態においても施蓋で
きるようにした容器にあっては、容器本体底面の上下両
面に凹凸を設けることによって、上下いずれの状態で使
用する場合にも内容物の移動を防ぐことができる。又そ
の凹凸形状を上下両面で異ならせれば、内容物の種類等
に応じた適切な滑り止め機能を持たせることができるも
のである。
凸を設ければ、内容物が不用意にずれたり移動して崩れ
るのを防止することが可能となり、特に上記のように容
器本体1を上下反転したいずれの状態においても施蓋で
きるようにした容器にあっては、容器本体底面の上下両
面に凹凸を設けることによって、上下いずれの状態で使
用する場合にも内容物の移動を防ぐことができる。又そ
の凹凸形状を上下両面で異ならせれば、内容物の種類等
に応じた適切な滑り止め機能を持たせることができるも
のである。
【図1】本発明による包装用容器の一実施形態を示す平
面図。
面図。
【図2】上記包装用容器の一部縦断正面図。
【図3】(a)は上記包装用容器の一部の拡大正面図。
(b)は容器本体を上下反転した状態の同上図。
(b)は容器本体を上下反転した状態の同上図。
【図4】(a)は図1におけるA−A線拡大断面図。
(b)は容器本体を上下反転した状態の同上図。
(b)は容器本体を上下反転した状態の同上図。
【図5】(a)は底部に滑り止め用の凹凸を設けた容器
本体の一部の平面図。(b)は(a)におけるB−B線
断面図。
本体の一部の平面図。(b)は(a)におけるB−B線
断面図。
1 容器本体 11 突縁 12 底面 14 舌片 2 蓋体 21 嵌合部 22 段部 23 抜け止め用突条 24 周縁部下端 3a 滑り止め用突条 3b 滑り止め用小突起
Claims (4)
- 【請求項1】 容器本体と蓋体とからなる包装用容器に
おいて、容器本体を上下反転したいずれの状態において
も該容器本体に蓋体を施蓋し嵌合固定できるように構成
したことを特徴とする包装用容器。 - 【請求項2】 施蓋時に容器本体のコーナー部上面に接
触もしくは近接する段部を蓋体のコーナー部に形成する
と共に、施蓋時に上記蓋体のコーナー部の最下部よりも
外方に突出する開蓋用舌片を上記容器本体のコーナー部
に一体的に設けたことを特徴とする包装用容器。 - 【請求項3】 合成樹脂製のシートから熱成形された容
器本体と蓋体とからなり、容器本体を上下反転したいず
れの状態においても該容器本体に蓋体を施蓋し嵌合固定
できるように構成し、かつ上記いずれの状態においても
施蓋時に容器本体のコーナー部上面に接触もしくは近接
する段部を蓋体のコーナー部に形成すると共に、施蓋時
に上記蓋体のコーナー部の最下部よりも外方に突出する
開蓋用舌片を上記容器本体のコーナー部に一体的に設け
たことを特徴とする包装用容器。 - 【請求項4】 容器本体の底面に、滑り止めの凹凸を設
けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の包装
用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23658497A JPH1159712A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23658497A JPH1159712A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 包装用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1159712A true JPH1159712A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=17002807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23658497A Pending JPH1159712A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 包装用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1159712A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010184742A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Fp Corp | 蓋付容器 |
JP2020070100A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | シーピー化成株式会社 | 包装用容器 |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP23658497A patent/JPH1159712A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010184742A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Fp Corp | 蓋付容器 |
JP2020070100A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | シーピー化成株式会社 | 包装用容器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010605 |