JPH1158191A - 刃物のシノギ面研削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 長尺刃物研削盤のチャック上面に載置固定
して使用する切削用刃物のシノギ面研削装置であって、
シノギ面を上向きとして研削砥石と相対峙して複数枚同
一姿勢で重ねられている切削用刃物の仮締め及び本締め
が簡単に行なえるようにする。 【解決手段】 チャツク５２の上面に取り外し可能に載
置固定される基台５の上面に傾斜ブロック２と、ミネ受
けブロック３と、クランプアーム１３を揺動自在に支持
している支持軸１２を受ける軸受け１１とを一体的に固
着する。またクランプアーム１３の取付孔位置をクラン
プアーム１３の重心より先端側にずらして設け、そのク
ランプアーム１３の後端部下面を押し上げる油圧シリン
ダー１４を垂直に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属するの技術分野】本発明は、例えば木材など
を切削してその小片や細片を得る目的で用いられる回転
式切削装置の切削用刃物などのように一台の装置に複数
枚組で用いられる刃物のシノギ面を長尺刃物研削盤によ
ってまとめて研削するときに用いる刃物のシノギ面研削
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、木材を切削することによりパ
ルプ原料やその他に用いられるチップを得るためのチッ
パーやそのチッパーによってチップ状にされた材料を更
に小さな細片にするためのフレーカーマシンなどには数
枚から十数枚、或いは数十枚の切削用刃物が回転駆動さ
れるドラムやディスクに取り付けられている。

【０００３】これらの切削用刃物２０は図４に示すよう
に矩形の平板形状からなり、切刃となる刃先線２５は刃
裏面２４と、その刃裏面２４と所定の角度θで交差する
シノギ面２１とによって形成され、その刃先線２５はミ
ネ部２２と平行になるように仕上げられている。尚、２
３は刃表面であり、２６は取り付け用のスロット孔であ
る。

【０００４】一方、一台の装置に複数枚組で取り付けら
れて使用される切削用刃物２０のそれぞれの刃幅寸法Ｗ
は可能な限り同一寸法に揃えられていることが刃物取り
付け調整作業の点から理想的とされている。そのために
切削用刃物２０のシノギ面２１が上向きで水平になるよ
うにその切削用刃物２０を刃裏面２４側に傾けて同一姿
勢で重ね、全数を長尺刃物研削盤によって一度に研削す
る方法が採用されている。また一定期間使われて切れ味
が悪くなったり、刃欠けが生じてしまった切削用刃物を
研削修理して新たな切刃を形成するときにも同様の研削
方法が採用される。

【０００５】このように複数枚乃至数十枚からなる刃物
のシノギ面を長尺刃物研削盤によって全数同時に研削す
るために従来から採用されているシノギ面研削装置とし
ては例えば図５に示すようなものがあった。

【０００６】図において、５０は一般の長尺刃物研削盤
であり、５２は長尺のベット５１の内側に設けられてい
るチャックで、そのチャック５２の上面は長尺のベット
５１に沿って長手方向（図面において紙面と直角な方
向）に往復移動するコラム５３に上下方向移動可能に設
けられている研削砥石５４の研削面と上下に相対峙して
いる。そして研削砥石５４は電動機５５によって回転駆
動され、その電動機５５と一体で上下送り装置５６によ
って上下に移動されるようになっている。

【０００７】１は従来の刃物のシノギ面研削装置であ
り、チャック５２の上面にチャックの磁力或いはボルト
などの締着手段、またはその両方によって固定載置され
ている。２は傾斜ブロックであり、その傾斜角度θは切
削用刃物２０の刃先角度と同じ角度とされている。ま
た、３はミネ受けブロックであり所定枚数重ねられた切
削用刃物２０のミネ部の高さがチャック５２の上面から
同一高さとなるようにそのミネ受けブロック３のミネ受
け部はチャック５２の上面と平行になるように設けてあ
る。そして、所定枚数の切削用刃物２０の刃裏面２４を
傾斜ブロック２側に向け、ミネ部２２をミネ受けブロッ
ク３のミネ受け部に当てて、シノギ面２１を上向きにし
て刃裏面２４側に角度θだけ傾けて傾斜ブロック２側端
にある切削用刃物の刃裏面２４を傾斜ブロック２に密着
させ、併せて各刃物を同一姿勢で密着させる。これによ
り、各切削用刃物２０のシノギ面２１はチャック５２の
上面と平行になり、その上、ほぼ同一平面上に位置する
ようになる。４は刃物押え板であり、所定枚数重ねられ
ている切削用刃物２０を刃表面２３側から複数本のボル
ト６１などによって固定するための押え板である。

【０００８】そして、従来のシノギ面研削装置では、ミ
ネ受けブロック３と傾斜ブロック２とによって角度θだ
け傾斜して同一姿勢で重ねられている所定枚数の切削用
刃物２０を刃物押え板４によって固定するのに、例えば
傾斜ブロック２の刃物接触面の所定の位置に設けられた
複数のネジ孔に対し、刃物押え板４に設けられた通し
孔、及び切削用刃物２０に設けられているスロット孔な
どを貫通させたボルト６１によって締付け固定してい
た。そして、まず初めに軽く仮締めをしておき、木ハン
マーなどで切削用刃物２０を数回にわたり軽く叩いてや
ることにより各基準面に対して各刃物を確実に密着させ
てから更にボルト６１を締め増すことにより本締めを
し、切削用刃物２０を確実に固定するようにしていた。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の刃物のシノギ面研削装置においては仮締め及び本締
め、そして研削作業終了後に行う緩め作業等は手作業に
よってしなければならず、作業性が悪いという問題があ
った。特に切削用刃物が１組で十数枚乃至数十枚になる
ときには長尺のチャックの長手方向にシノギ面研削装置
を複数並べて設ける必要があるためにボルト等の締付け
手段の数が増えて締め付け及び取り外しのために要する
時間が多くなり作業が煩雑になっていた。また、仮締め
の強さの最適条件を得るには十分な経験や勘を養わなけ
ればならないという問題もあった。

【００１０】本発明は上述した問題を解決するためにな
されたもので、従来手作業で行われていた刃物のシノギ
面研削装置における仮締め及び本締め、そして研削作業
終了後の緩め作業が簡単に出来、その上、仮締めの強さ
を常に最適条件で行うことが出来る刃物のシノギ面研削
装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は前記の技術的課
題を解決するために次のような手段を採用したものであ
る。特許を受けようとする第１発明は、長尺のベット内
に設けられている長尺のチャックと、前記長尺のベット
に沿って該長尺のベットの長手方向に往復移動するコラ
ムに上下動可能に設けられた研削砥石とからなる長尺刃
物研削盤の前記長尺のチャックに設けられた刃物のシノ
ギ面研削装置であって、シノギ面を上向きとして同一姿
勢で密着して重ねられている複数の刃物の該シノギ面が
前記研削砥石の研削面と相対峙するように該複数の刃物
が該複数の刃物の刃先角度と同じ角度だけ刃裏面側に倒
されて支持されるように該複数の刃物の刃裏面を受け止
める傾斜ブロックと該複数の刃物のミネ部の高さがそれ
ぞれ前記長尺のチャックの上面に対して同一高さとなる
ように該複数の刃物のミネ部を受けるミネ受けブロック
と、前記傾斜ブロックと前記ミネ受けブロックとによっ
てシノギ面が前記長尺のチャックの上面と平行になるよ
うに同一姿勢で密着して重ねられている前記複数の刃物
を刃表面側からクランプするクランプ手段とからなる刃
物のシノギ面研削装置において、前記クランプ手段は少
なくとも左右一対の軸受けと、該軸受けによって前記傾
斜ブロックに対して平行に設けられた支持軸と、該支持
軸に取付孔を介して揺動自在に設けられたクランプアー
ムと、該クランプアームの後端部下面を押し上げて該ク
ランプアームを作動させるように垂直状態で設けられた
油圧シリンダーとからなり、前記油圧シリンダーのロッ
ドが前記クランプアームの後端部下面を押し上げていな
いときには該クランプアームの後端側が先端側に勝って
自重で下方に揺動するように該クランプアームの前記取
付孔が該クランプアームの重心から所定の寸法だけ先端
側にずれて設けてある構成とする。

【００１２】特許を受けようとする第２発明は、前記の
第１発明の刃物のシノギ面研削装置において、クランプ
アームの取付孔によってそのクランプアームを揺動自在
に支持している支持軸を受けている左右の軸受けが傾斜
ブロックとミネ受けブロックと一体的に固着され、その
軸受けと傾斜ブロックとミネ受けブロックとが一体で長
尺のチャック上面に取り付け取り外し可能に載置される
構成とする。

【００１３】特許を受けようとする第３発明は、前記の
第１発明または第２発明の刃物のシノギ面研削装置にお
いて、油圧シリンダーがクランプアームの後端側下面を
押し上げるときの圧力は低圧から高圧へと切り替えが可
能である構成とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明の刃物のシノギ面研削装置
は、上記のように、少なくとも左右一対の軸受けと、そ
の軸受けによって傾斜ブロックに対して平行になるよう
に設けられた支持軸と、その支持軸に取付孔によって揺
動自在に設けられたクランプアームと、そのクランプア
ームの後端部下面を押し上げてそのクランプアームを作
動させるように垂直状態で設けられた油圧シリンダーと
によって刃物のシノギ面研削装置のクランプ手段を構成
するようにしたので、傾斜ブロックとミネ受けブロック
によって所定枚数同一姿勢で重ねられている切削用刃物
を刃表面側から簡単に締め付けることができる。

【００１５】また、クランプアームの後端側が先端側に
勝って自重で下方に下がるようにそのクランプアームの
取付孔がそのクランプアームの重心から所定の寸法だけ
先端側にずれて設けてあるので油圧シリンダーのロッド
先端をクランプアームの後端部下面から退ければ締め付
けが解除されると共にクランプアームの先端側は刃物か
ら所定の距離だけ離れるのでそのまま簡単に切削用刃物
を取り外すことが可能になる。

【００１６】次に、クランプアームの取付孔によってそ
のクランプアームを揺動自在に支持している支持軸を受
けている左右の軸受けが傾斜ブロックとミネ受けブロッ
クと一体とされ、長尺のチャックの上面に取り外し可能
な状態で載置固定されており、その上、垂直状態で設け
られている油圧シリンダーのロッド先端とクランプアー
ムとは連結されていないので油圧シリンダーを残したま
までチャック上面に載置されているものを取り除くこと
ができる。その結果容易に長尺刃物研削盤本来の機能に
戻すことができる。

【００１７】また、油圧シリンダーの圧力は低圧と高圧
の２段切り替えとされているので、傾斜ブロックとミネ
受けブロックによって所定枚数同一姿勢で重ねられてい
る切削用刃物をクランプアームによって締め付けるの
に、初めに低圧で仮締めを行い、木ハンマーなどで切削
用刃物を数回にわたり軽く叩いてやり、各基準面に対し
て各刃物を確実に密着させてから高圧に切り替えてやる
ことにより切削用刃物をクランプアームによって確実に
固定することができる。また、低圧での仮締めは常に一
定圧力で行うことが出来るので各刃物を各基準面に対し
て確実に密着させることが容易に行なえるようになる。

【００１８】

【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。図１は本発明に係わる刃物のシノギ面研削装置の
１実施例を示す正面図であり、図２は図１の右側面図、
図３は図１の平面図である。尚、図１及び図３において
は切削用刃物２０は省略してある。

【００１９】図において、５２は長尺のベット（図示せ
ず）内にその長尺のベットと平行に設けられている電磁
チャックであり、その電磁チャック５２は上面が水平に
なるように調整され固定されている。５４は研削砥石で
あり、長尺のベットに沿って長手方向（図２において紙
面と直角な方向）に往復移動するコラム（図示せず）に
上下移動調整可能に載置されている。そして電磁チャッ
ク５２の上面に置かれた被研削物が研削砥石５４の研削
面によって研削されるようになっている。

【００２０】電磁チャック５２の上面の所定の位置には
その電磁チャック５２と平行に所定の数の基台５が載置
されており、それぞれの基台５の上面には傾斜ブロック
２とミネ受けブロック３がボルト等の締着手段によって
一体的に設けられている。そして傾斜ブロック２は基台
５と平行になるように設けてあり、その傾斜角度θは研
削しょうとする切削用刃物２０の刃先角度と同じ角度と
され、また、ミネ受けブロック３のミネ受け部はチャッ
ク５２の上面から同一高さになるように設けてあり角度
θだけ傾けて重ねられている所定枚数の切削用刃物のミ
ネ部を載置することができる奥行き寸法とされている。
これにより切削用刃物２０のミネ部２２をミネ受けブロ
ック３のミネ受け部に当接させて刃裏面２４を傾斜ブロ
ック２の傾斜面に密着させれば切削用刃物２０のシノギ
面２１はチャツク５２の上面と平行になり、研削砥石５
４の研削面と相対することになる。また、ミネ受けブロ
ック３のミネ受け部は平面でもよいが図に示すような連
続山形の形状としておけば所定枚数の切削用刃物２０を
順次同一姿勢で重ねてゆくときに切削用刃物２０のミネ
部２２がずれないので作業の面で効果的である。

【００２１】次に、１０はクランプ手段であり、傾斜ブ
ロック２とミネ受けブロック３とによって角度θだけ傾
けてシノギ面２１を上向きとして同一姿勢で重ねられて
いる所定枚数の切削用刃物２０を刃表面２３側から締付
けるための装置である。このクランプ手段１０は傾斜ブ
ロック２の傾斜面に相対して基台５の上面に設けられた
左右の軸受け１１によって傾斜ブロック２に対して平行
に設けられた支持軸１２と、その支持軸１２に取付孔に
よって揺動自在に設けられたクランプアーム１３と、そ
のクランプアーム１３の後端部下面を押し上げることが
出来る位置で電磁チャック５２の側面側に垂直状態に設
けられている油圧シリンダー１４とによって構成されて
いる。

【００２２】そして、油圧シリンダー１４のロッドを油
圧によって伸ばしてやることによりクランプアーム１３
の後端部下面を押し上げて、そのクランプアーム１３を
支持軸１２を中心として揺動させる。これにより、クラ
ンプアーム１３の先端が傾斜ブロック２とミネ受けブロ
ック３とによって所定枚数同一姿勢で重ねられている切
削用刃物２０を切削用刃物２０の刃表面２３側端に当て
られた刃物押え板４を介して押えることになる。また油
圧シリンダー１４には別に設けられた油圧ユニットによ
って低圧の油圧と高圧の油圧が供給されるようになって
いるので、初めに低圧側の油圧によって仮締めを行な
い、木ハンマー等によって切削用刃物２０を数回にわた
り軽く叩き各基準面に各刃物をなじませて確実にそれぞ
れを密着させてから高圧側の油圧に切り替て強固に締め
付けるようにする。

【００２３】６は電磁チャック５２の側面でそれぞれの
基台５に相対する位置にボルト等によって固定されてい
る取り付け板であり、基台５は電磁チャック５２の本来
の磁力による吸引力と併せてボルト等によって、この取
り付け板６にも締め付け固定するようになっている。そ
のためにチャックの吸引力のみの場合に比べてより確実
にチャック５２の上面に載置固定される。また、このよ
うな構成とすることにより基台５のチャック５２に対す
る取り付け心出しが容易に行なえるようになる。

【００２４】次に、長尺刃物研削盤を別の目的、例えば
刃物の平面研削用として使用したいときには、基台５上
に一体的に載置固定されている傾斜ブロック２とミネ受
けブロック３とクランプアーム１３を支持している軸受
け１１とをまとめて外すことが出来る。そして、油圧シ
リンダー１４は基台５及びクランプアーム１３とは連結
されていないのでそのままの状態としておくことが出
来、油圧配管等も固定したままでよい。

【００２５】本実施例においては刃物のシノギ面研削装
置１が１つのものを図示したが、切削用刃物２０のセッ
ト枚数や長尺刃物研削盤のチャック５２の長さ等によっ
て適宜の数として電磁チャック５２の長手方向に一列に
並べて設けておけばよい。また、１つの基台５に載置固
定されているミネ受けブロック３の数が３個であり、ク
ランプアーム１３とそのクランプアーム１３に相対する
油圧シリンダー１４の数が２個のものについて図示説明
したが、この数に限定されるものでなく、切削用刃物の
長さによって適宜数を決定することが出来る。また、ミ
ネ受けブロック３は分割したコマ型でなく左右に連続し
た一体物であってもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように第１発明、第２発
明、及び第３発明の刃物のシノギ面研削装置によれば、
従来手作業で行なわれていたシノギ面研削装置における
仮締め及び本締め、そして研削作業終了後の刃物の取り
外し作業が簡単に行えるようになる。また仮締め時の強
さを常に一定とすることが可能になるので仮締め力のば
らつきがなくなり各基準面に対して各刃物を確実に密着
させることが出来るようになる。また油圧シリンダーの
ロッド先端とクランプアームとは連結されていないの
で、油圧シリンダー及びその配管類等には関係なくチャ
ック上面に載置されている装置を撤去することができる
ので容易に長尺刃物研削盤本来の機能に戻すことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる刃物のシノギ面研削装置の一実
施例を示す正面図である。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】切削用刃物の一例を示す斜視図である。

【図５】長尺刃物研削盤、及び従来のシノギ面研削装置
の側面図である。

【符合の説明】

１ 刃物のシノギ面研削装置 ２ 傾斜ブロック ３ ミネ受けブロック ４ 刃物押え板 ５ 基台 ６ 取り付け板 １０ クランプ手段 １１ 軸受け １２ 支持軸 １３ クランプアーム １４ 油圧シリンダー ２０ 切削用刃物 ２１ シノギ面 ２２ ミネ部 ２３ 刃表面 ２４ 刃裏面 ２５ 刃先線 ５０ 長尺刃物研削盤 ５１ ベット ５２ チャック ５３ コラム ５４ 研削砥石 ５５ 電動機 ５６ 上下送り装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺のベット内に設けられている長尺の
   チャックと、前記長尺のベットに沿って該長尺のベット
   の長手方向に往復移動するコラムに上下動可能に設けら
   れた研削砥石とからなる長尺刃物研削盤の前記長尺のチ
   ャックに設けられた刃物のシノギ面研削装置であって、
   シノギ面を上向きとして同一姿勢で密着して重ねられて
   いる複数の刃物の該シノギ面が前記研削砥石の研削面と
   相対峙するように該複数の刃物が該複数の刃物の刃先角
   度と同じ角度だけ刃裏面側に倒されて支持されるように
   該複数の刃物の刃裏面を受け止める傾斜ブロックと該複
   数の刃物のミネ部の高さがそれぞれ前記長尺のチャック
   の上面に対して同一高さとなるように該複数の刃物のミ
   ネ部を受けるミネ受けブロックと、前記傾斜ブロックと
   前記ミネ受けブロックとによってシノギ面が前記長尺の
   チャックの上面と平行になるように同一姿勢で密着して
   重ねられている前記複数の刃物を刃表面側からクランプ
   するクランプ手段とからなる刃物のシノギ面研削装置に
   おいて、前記クランプ手段は少なくとも左右一対の軸受
   けと、該軸受けによって前記傾斜ブロックに対して平行
   に設けられた支持軸と、該支持軸に取付孔を介して揺動
   自在に設けられたクランプアームと、該クランプアーム
   の後端部下面を押し上げて該クランプアームを作動させ
   るように垂直状態で設けられた油圧シリンダーとからな
   り、前記油圧シリンダーのロッドが前記クランプアーム
   の後端部下面を押し上げていないときには該クランプア
   ームの後端側が先端側に勝って自重で下方に揺動するよ
   うに該クランプアームの前記取付孔が該クランプアーム
   の重心から所定の寸法だけ先端側にずれて設けてあるこ
   とを特徴とする刃物のシノギ面研削装置
2. 【請求項２】 前記クランプアームの取付孔を介して該
   クランプアームを揺動自在に支持している前記支持軸を
   受けている前記左右の軸受けが前記傾斜ブロックと前記
   ミネ受けブロックと一体的に固着され、前記長尺のチャ
   ック上面に取り外し可能な状態で載置されていることを
   特徴とする請求項１記載の刃物のシノギ面研削装置。
3. 【請求項３】 前記油圧シリンダーが前記クランプアー
   ムの後端部下面を押し上げているときの圧力は低圧から
   高圧へと切り替えが可能であることを特徴とする請求項
   １及び請求項２記載の刃物のシノギ面研削装置。