JPH1156280A - 膨化スナックの製造方法 - Google Patents

膨化スナックの製造方法

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JPH1156280A
JPH1156280A JP9227674A JP22767497A JPH1156280A JP H1156280 A JPH1156280 A JP H1156280A JP 9227674 A JP9227674 A JP 9227674A JP 22767497 A JP22767497 A JP 22767497A JP H1156280 A JPH1156280 A JP H1156280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では好ましくないとして、敬遠されてい
た火膨れ現象を積極的に起こさせることにより、内部に
複数の比較的大きな空洞を形成させ、サクサク感のある
スナックを得る方法を提供する。 【解決手段】 薄層に成形されたスナック原料を予備油
揚げした後、当該スナック原料に凍結処理および解凍処
理を施し、その後、減圧下で油揚げすることを特徴とす
る膨化スナックの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に複数の比較
的大きな空洞を有し、サクサク感のある食感を有する膨
化スナックを得るための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スナック原料を油揚げして膨
化スナックを得る方法が多数公開されている。その中に
は、本発明のような内部に複数の比較的大きな空洞を有
し、サクサク感のある食感を有する膨化スナックを得る
方法もある。例えば、特許第2604460公報には、
a.水分約30乃至55%のドウを調整すること;b.
前記ドウをドウ上表面部分及び下表面部分並びにドウ内
部を有して厚みが約0.5乃至約1.5mmのドウシー
トにし、可撓性ブラシでドッカー孔処理し、かつ、前記
ドウシートを個々のドウプレフォームに分散すること;
c.ドウ上表面部分及びドウ下表面部分の水分をドウ内
部の水分よりも実質的に低い水分まで減らすようドウプ
レフォームを処理すること;及びd.フライ時にドウ内
部で発生する水蒸気が前記ドウ内部に保持され、その膨
張によりドウ上表面部分及びドウ下表面部分上に泡が形
成されるよう、ドウ上表面部分及びドウ下表面部分とド
ウ内部との間に水分平衡を実質的に実現させずにドウプ
レフォームをフライすること;からなる外面上に調節さ
れた水準の泡立ちを有するフライチップ製品を調整する
方法が開示されている。
【0003】一方、食品を凍結処理した後に油揚げする
方法や予備油揚げを施した後に減圧下で油揚げする方法
等が知られている。例えば、特開昭54−113459
号公報には、果実又は野菜を適宜形状の切片としたもの
を凍結し、この凍結切片を植物性油中で減圧下に油揚げ
処理することを特徴とする果実又は野菜の油揚げ製品の
製法が開示されている。また、特開昭61−27194
7号公報には、野菜類を常圧でフライングした後、減圧
でフライングすることを特徴とする乾燥ロースト野菜の
製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した特許第260
4460公報の技術では、確かに本発明と同様のスナッ
クを得ることができるが、スナック原料はドウシートに
限定されること、ドウシートの厚みが約0.5乃至約
1.5mmに制限されること、可撓性ブラシでドッカー
孔処理すること等の手段を必須とするものであった。従
って、スライスしたジャガイモやサツマイモ等への適用
が困難であった。
【0005】また、特開昭54−113459号公報の
方法は油揚げ後の膨化による多数の凹凸(火膨れと呼ば
れる)が生じて外観を損じるのを防止した香味に優れた
油揚げ製品の製造方法に関するものであり、特開昭61
−271947号公報の方法は、作業性が著しく改善さ
れ、優れた品質を有する乾燥ロースト野菜を得るための
方法に関するもので、本発明とは異なった目的に基づい
て開発されたものである。従って、これら公知の技術に
よっては、本発明が求める上記した内部に複数の比較的
大きな空洞を有し、サクサク感のある食感を有する膨化
スナックを得ることはできない。
【0006】本発明は、従来では好ましくないとして、
敬遠されていた火膨れ現象を積極的に起こさせることに
より、内部に複数の比較的大きな空洞を形成させ、スナ
ックの食感にサクサク感を与えようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、積極的に
火膨れを生じさせるためには、最終の油揚げ処理でスナ
ック原料中の水分を一気に蒸散させること、この場合、
品温はできるだけ低い方がスナック原料の品質上(熱に
よる褐変の防止等)から好ましいこと、その蒸散の前に
スナック原料の表面に被膜を形成させておくと共に内部
組織をある程度軟化・破壊させておくことが重要である
との考えを基に研究を重ねた。
【0008】上記研究の結果、スナック原料の品質劣化
を防止しながら一気に水分蒸散させるためには減圧下で
の油揚げ処理が好ましいこと、水分蒸散前の被膜形成お
よび内部組織の軟化には予備油揚げの実施が必要である
こと、内部組織をある程度破壊しておくためには凍結・
解凍を行う必要があり、その時期は予備油揚げの実施後
であることが必要であること、という知見を得た。
【0009】本発明は、当該知見に基づいて完成された
もので、その要旨は、薄層に成形されたスナック原料を
予備油揚げした後、当該スナック原料に凍結処理および
解凍処理を施し、その後、減圧下で油揚げすることを特
徴とする膨化スナックの製造方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるスナック原料とし
ては、キャベツ、ニンジン等の野菜類、リンゴ、バナ
ナ、柿等の果物類、ジャガイモ、サツマイモ等の穀類、
マッシュルーム、シイタケ等のきのこ類、エビ、タコ等
の水産物類、あるいはこれらの加工品等を掲げることが
できる。
【0011】これらスナック原料は、予め薄層状に成形
される。成形方法としては、原料をスライスする方法、
ロール等により圧延する方法、押出成形による方法等が
あり、実施者において適宜の方法を採用すればよい。そ
の厚さについては、厚みが薄くなり過ぎると水分蒸散時
に内圧を高められるだけの強固な膜が後述する予備油揚
げ時に形成され難くなるという点で好ましくなく、反対
に厚みが厚くなり過ぎると予備油揚げ時の膜形成は容易
になるものの内部組織の充分な軟化が困難になったり、
最終製品が煎餅のようになってサクサク感のある食感の
ものが得られ難くなるという点で好ましくない。この点
から、スナック原料の厚さとしては0.5〜5mm程度
が好ましい。但し、当該厚みの程度によっては、後述す
るように凍結処理後の解凍処理のやり方を変える方が好
ましい。
【0012】また、上記原料の内、野菜類、果物類、穀
類等をスライスしてそのままスナック原料として使用す
る場合は、スライスした後に湯どおしや蒸煮等によりブ
ランチングする方が好ましい。これにより、酵素を失活
させたり、アクを除去したり、あるいは原料の持つ風味
を強化することができる。
【0013】スナック原料を薄層状に成形した後に、当
該スナック原料を予備油揚げする。この予備油揚げによ
ってスナック原料の表面に被膜を形成させる。ここに被
膜を形成させるとは、スナック原料の表面のみを熱によ
って硬化状態にすることである。従って、このことを達
成することができるのであれば、予備油揚げは常圧下で
も加圧下でもよいが、乾燥を抑えながらスナック原料の
表面により強い被膜を形成させることができると共に原
料の内部組織を軟化させ、更には原料の持つ風味を促進
させることができるという点から、加圧下での予備油揚
げの方が好ましい。
【0014】予備油揚げの条件は、スナック原料の厚さ
によって異なってくるが、予備油揚げ後の水分含量が4
5〜70重量%、好ましくは55〜65重量%となるよ
うに調整することが本発明の目的を効果的に達成するた
めには望ましい。具体的には、常圧下での予備油揚げの
場合は温度120〜160°C、時間30秒間〜5分間
という条件、加圧下での予備油揚げの場合は圧力1.0
〜3.0kg/cm2、温度120〜160°C、時間
30秒間〜5分間という条件を例示することができる。
【0015】予備油揚げの条件が緩くなり過ぎると、予
備油揚げの目的であるスナック原料の表面に被膜を形成
させることが効果的に達成できず、その結果、本発明の
目的である内部に複数の比較的大きな空洞を有し、サク
サク感のある食感を有する膨化スナックを得ることが困
難になってくる。
【0016】反対に、予備油揚げの条件が厳しくなり過
ぎると、スナック原料の表面の被膜が強くなり過ぎた
り、内部組織が硬化してしまうために、最終段階での減
圧油揚げ時に火膨れ状態の膨化が起こり難くなり、結果
的に本発明の目的を達成し難くなる。
【0017】予備油揚げ後、スナック原料を凍結処理す
る。予備油揚げ後から凍結処理への移行時間は、油揚げ
後の余熱によってスナック原料の内部まで硬化状態にな
るのを防止するという点からできるだけ短い方が好まし
い。凍結処理により、スナック原料の内部組織をある程
度破壊し、後工程の減圧油揚げ時に膨化し易くする。凍
結処理の方法および条件は特に限定されず、原料内部に
氷結晶を形成させることができるのであれば、実施者に
おいて適宜決定することができる。
【0018】上記凍結処理後に解凍処理を施すことによ
って、スナック原料の内部組織の氷結晶を溶かして内部
組織を再軟化させる。解凍方法としては湯煎処理や油揚
げ処理を例示することができるが、スナック原料の厚み
が厚い場合、例えば2.5〜5mmの場合は湯煎処理を
採用する方が好ましく、反対にスナック原料の厚みが薄
い場合、例えば0.5〜2.5mmの場合は油揚げ処理
を採用する方が好ましい。殊に、後者の場合は、解凍処
理以外にも予備油揚げの補助的な作用、即ちスナック原
料の表面への被膜形成と内部組織の軟化の補助的な作用
も達成することができ、加圧下での油揚げ処理の場合に
は、より効果的である。
【0019】その後、スナック原料を減圧油揚げ処理す
ることによって、原料中の水分を一気に蒸散させて膨化
スナックを得るが、スナック原料の表面には被膜が形成
され、内部組織はある程度破壊されて軟化状態になって
いるために、減圧油揚げによって内部に複数の比較的大
きな空洞を有する本発明が目的とする膨化スナックを得
ることができる。
【0020】減圧油揚げ条件としては、減圧度5〜50
0ヘクトパスカル好ましくは5〜50ヘクトパスカル、
温度80〜150°C好ましくは90〜110°C、時
間3〜20分間好ましくは5〜15分間という条件を例
示することができる。
【0021】このようにして得られた膨化スナックは、
必要により脱油処理を施したり、各種調味料を付与する
等の方法によって、実施者の好みの膨化スナックに加工
してもよい。
【0022】
【実施例】
【実施例1】ジャガイモ200gを皮剥きした後、3m
m厚にスライスし、85°C、90秒間の条件で湯通し
してブランチング処理を施した。その後、表面に付着し
た水分を除去するために水切りを行い、常圧で150°
C、1分30秒間の条件で予備油揚げした。よって得ら
れたスライス状のジャガイモの水分は62.5重量%で
あった。
【0023】その後、−40°Cで1時間凍結処理して
得られたジャガイモをポリ袋に入れ、45°C、3分間
の条件で解凍処理を施した後、7.5ヘクトパスカル、
100°C、9分間の条件で減圧油揚げ処理して本発明
の目的とする膨化スナックを得た。よって得られた膨化
スナックの水分含量は0.7重量%であった。当該膨化
スナックは、脱油処理のために1300rpmで5分間
遠心分離処理した。
【0024】
【実施例2】ジャガイモ200gを皮剥きした後、2m
m厚にスライスし、90°C、90秒間の条件で蒸煮し
てブランチング処理を施した。その後、表面に付着した
澱粉を除去するために水洗いを行い、常圧で130°
C、30秒間の条件で予備油揚げした。よって得られた
スライス状のジャガイモの水分は71.4重量%であっ
た。
【0025】その後、−40°Cで1時間凍結処理して
得られたジャガイモを常圧で130°C、2分間の条件
で油揚げして解凍処理を施した後、7.5ヘクトパスカ
ル、100°C、7分間の条件で減圧油揚げ処理して本
発明の目的とする膨化スナックを得た。よって得られた
膨化スナックの水分含量は0.8重量%であった。当該
膨化スナックは、脱油処理のために温度130°C、風
速15m/秒、時間45秒間熱風噴射処理した。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法によると、予備油揚げによ
りスナック原料の表面への被膜形成とスナック原料の内
部組織の軟化ができ、また、凍結解凍処理によりスナッ
ク原料の内部組織の破壊ができるので、比較的薄いもの
から比較的厚いものまで、内部に複数の比較的大きな空
洞を有し、サクサク感のある食感を有する膨化スナック
を得ることができる。
【0027】また、スナック原料を膨化するための油揚
げを減圧下で行うことにより、スナック原料が必要以上
の熱に曝されることがなく、熱による褐変等の品質上の
問題もない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄層に成形されたスナック原料を予備油
    揚げした後、当該スナック原料に凍結処理および解凍処
    理を施し、その後、減圧下で油揚げすることを特徴とす
    る膨化スナックの製造方法。
  2. 【請求項2】 予備油揚げが加圧下で行われることを特
    徴とする請求項1記載の膨化スナックの製造方法。
  3. 【請求項3】 解凍処理が湯煎処理または油揚げである
    ことを特徴とする請求項1記載の膨化スナックの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9095145B2 (en) 2008-09-05 2015-08-04 Frito-Lay North America, Inc. Method and system for the direct injection of asparaginase into a food process
US9215886B2 (en) 2008-12-05 2015-12-22 Frito-Lay North America, Inc. Method for making a low-acrylamide content snack with desired organoleptical properties

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9095145B2 (en) 2008-09-05 2015-08-04 Frito-Lay North America, Inc. Method and system for the direct injection of asparaginase into a food process
US9215886B2 (en) 2008-12-05 2015-12-22 Frito-Lay North America, Inc. Method for making a low-acrylamide content snack with desired organoleptical properties

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