JPH1156000A - 電磁制動装置 - Google Patents

電磁制動装置

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JPH1156000A
JPH1156000A JP20923897A JP20923897A JPH1156000A JP H1156000 A JPH1156000 A JP H1156000A JP 20923897 A JP20923897 A JP 20923897A JP 20923897 A JP20923897 A JP 20923897A JP H1156000 A JPH1156000 A JP H1156000A
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JP
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current
electromagnetic coil
electromagnetic
braking
exciting current
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JP20923897A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Maekawa
博敏 前川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L7/00Electrodynamic brake systems for vehicles in general
    • B60L7/003Dynamic electric braking by short circuiting the motor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁場の中で導体から構成されるローターを回
転させ、ローターに流れる渦電流によって回転エネルギ
ーを熱に変換して制動トルクを発生する電磁制動装置に
おいて、周辺の環境条件に係わらず、電磁コイルの通電
電流を一定にすることで、常に同量の制動量を与える電
磁制動装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 動力供与手段11の固定部側11Aに設
けられた複数の電磁コイル12に接続されたスイッチン
グ手段14Aと、外部制御データD1,荷重センサ,ブ
レーキ位置センサ等の情報D4,D5に基づいてスイッ
チング手段14AにスイッチングデータD2を出力する
制御手段15Aとを具備し、電磁コイル実電流及び過電
流検出信号から、電磁コイル12に流れる電流のON/
OFF比をフィードバック制御し、電磁コイル12の通
電電流を定電流制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁制動装置に
関するものであり、更に詳しく言えば、回転するドラム
に磁場を与え、ドラムに流れる渦電流によって回転エネ
ルギーを熱に変換して制動トルクを発生し、その熱を発
散するようにした制動装置の制御機能に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平3−239199号
公報に示された従来の電磁制動装置の構成図を示したも
のである。図において、11は中大型貨物自動車等の駆
動タイヤに動力を供給する例えばエンジンからなる動力
供与手段ある。この動力供与手段11の固定部側11A
には、複数のソレノイドL1〜L8からなる電磁コイル
12が設けられ、回転軸側には導体で構成されるドラム
13が設けられている。そして、ドラム13には回転駆
動軸11Bにより駆動タイヤ16が連結されている。
【0003】14は電磁コイル12のソレノイドL1,
L2に接続されたスイッチング手段、15は外部制御デ
ータD1に基づいてスイッチング手段14にスイッチン
グデータD2(電磁コイル通電電流)を出力する制御手
段である。制御手段15は電磁コイル12に流れる電磁
コイル通電電流のON/OFFの比(デューティ比)を
制御する。
【0004】次に従来装置の動作について説明する。先
ず、この電磁制動装置は固定部側11Aに設けられた電
磁コイル12より発生した磁場の中で、ローター13を
回転させ、ローター13に流れる渦電流によって回転エ
ネルギーを熱に変換して制動トルクを発生する。電磁制
動装置により制動トルクを発生させる場合は、動力供与
手段11の固定部側11Aに設けられた8個のソレノイ
ドL1〜L8を45度置きに配置して構成した電磁コイ
ル12に流れる電流を無段階にON/OFF制御するこ
とで制動トルクの変化を円滑に行なわす。
【0005】スイッチング手段14には、複数のソレノ
イドL1〜L8を各々一対一に接続した半導体スイッチ
(例えば電解効果トランジスタ)が使用される。また、
各々の半導体スイッチの入力(ゲート)は、スイッチン
グ手段14に共通接続されており、スイッチングデータ
D2は全ての半導体スイッチに共通に作動する。
【0006】制御手段15は、CPUを使用した一般的
なコントロールユニットであり、制動トルク量としては
ドライバーが設定できるレバー選択データやその他のデ
ータ(車両回転数,ブレーキスイッチ,アクセルスイッ
チ等)、即ち外部制御データD1を入力している。
【0007】制御手段15は、外部制御データD1の組
み合わせにより最適な制動トルク量を演算し、この制動
トルク量に比例してスイッチング手段14に対する通電
期間(電流のON/OFF比を可変)を変化させた一定
周期のパルス(スイッチングデータD2)を連続的に出
力する。これにより、電磁コイル12には、スイッチン
グデータD2の駆動パルスのデューティ比に比例した目
標電磁コイル通電電流による電流が流れ、制動トルクを
無段階に切り替える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁制動装置
は、以上のように構成されているので、制御手段15に
より制動トルク量に応じた駆動パルスのデューティ比が
正確に演算されていても、電磁コイル12の実電流は、
制御手段15から出力されるスイッチングデータD2が
スイッチング手段14を経て電磁コイル12を駆動する
だけのオープンループで制御されているため、下記要因
によっては、電磁コイル12の実電流が制御手段15で
設定された目標電磁コイル通電電流の2〜3倍以上変動
してしまうという問題点があった。
【0009】各々の電磁コイルの内部抵抗バラツキ(製
造・素材バラツキ)、電磁コイルの温度特性(低温:コ
イル抵抗小,高温:コイル抵抗大)、電源(バッテリ)
電圧の変動(14V〜32Vの範囲で変動)により制御
手段15で設定されたデューティ比による目標電磁コイ
ル通電電流と電磁コイル12に流れる実際の電流にかな
りの差が生じるため、車両の制動トルク量がドライバー
の意志に同調しなくなりドライバーに不快感を与えると
いう問題点があった。
【0010】また、従来の電磁制動装置は電流制御をオ
ープンループで行っていたため、電磁コイルのレアショ
ート等の故障で過大な電流が流れた時に即座にその故障
を検出することができず最悪の場合にはスイッチング手
段を構成する半導体素子が焼損し装置に過大な被害を及
ぼしかねないという問題点があった。
【0011】また、中大型トラックに使用されている電
磁制動装置は、トラックの積載量に係わらず常に一定の
制動量を与えるため、積載量の大小(空荷〜満載)によ
って制動力にバラツキが生じて制動停止距離に差が生じ
るという問題点があった。
【0012】また、従来の電磁制動装置はブレーキペダ
ルのON/OFFのみで制動量を制御していたため、ド
ライバーのブレーキペダル踏み込み量と実際の制動量と
の間に違和感があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電磁コイルの内部抵抗値バラツ
キや温度による内部抵抗値変化あるいは、電源電圧の変
動などの環境条件による通電電流変動にも拘わらず、電
磁コイルに流す電流を目標とする制動トルクが得られる
電流とし、常に必要とする制動力を発生することができ
る電磁制動装置を得ることを目的とする。
【0014】また、中大型トラックの積載量が変化した
場合にこの変化に応じた制動量を与え、常に必要とされ
る制動力を発生することができる電磁制動装置を得るこ
とを目的とする。
【0015】更に、車両ブレーキの変化速度に比例した
制動量を得ることができる電磁制動装置を得ることを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
磁制動装置は、導体から構成される回転体に回転駆動力
を供与する動力供与手段と、前記回転体に制動トルクを
発生させる磁場を与える電磁コイルと、所望の制動トル
クを発生させる励磁電流を前記電磁コイルに流す電流出
力手段と、この電流出力手段に対し、所望の制動トルク
に対応した励磁電流出力制御信号を出力する制御手段
と、前記電磁コイルに流れる励磁電流を検出して前記制
御手段に出力する励磁電流検出手段とを備え、前記制御
手段は入力された励磁電流に基づいて電流出力制御信号
を制御し、前記電流出力手段に所望の制動トルクに対応
した励磁電流を出力させるものである。
【0017】請求項2の発明に係る電磁制動装置は、回
転体にかかる荷重を測定する荷重測定手段を備え、前記
制御手段は荷重測定結果より回転体に制動トルクを発生
させる励磁電流を演算し、制動トルク発生させる時に前
記演算された励磁電流に対応した励磁電流出力制御信号
を出力するものである。
【0018】請求項3の発明に係る電磁制動装置は、前
記制御手段は、漸次増加する制動力発生指令に応じて励
磁電流の増加を制御する励磁電流出力制御信号を電流出
力手段に出力するものである。
【0019】請求項4の発明に係る電磁制動装置は、電
磁コイルに流れる電流を検出し、過大電流検出時に電流
出力手段に対して動作停止信号を出力する過電流検出手
段を備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明を実施の形態1を図につ
いて説明する。図1は本実施の形態に係る電磁制動装置
の構成図である。図において、11は動力供与手段とし
ての例えば車両用のエンジンである。この動力供与手段
11は中大型貨物自動車等の駆動タイヤ16にドラム
(回転体)13を介して動力を供給する。
【0021】また、12は動力供与手段11の固定部側
11Aに設けられた複数、例えば従来例と同様に8個の
ソレノイドL1〜L8を45度間隔で配置した電磁コイ
ル、14Aは電磁コイル12の各ソレノイドL1〜L8
に接続されたスイッチング手段、17は電磁コイル12
に通電されている電流を測定する電流測定回路(励磁電
流検出手段)、15Aは外部制御データD1および車両
荷重データ(荷重測定結果)D4、ブレーキ位置データ
D5に基づいてスイッチング手段14にスイッチングデ
ータD2を出力する制御手段である。
【0022】制御手段15Aは、電流測定回路17で測
定された電磁コイル実電流データD3をフィードバック
入力とし、前記電磁コイル12に流れるPWM変調され
た電磁コイル通電電流のON/OFFの比(デューティ
比)を制御する。
【0023】次に本実施の形態に係る制御手段15Aを
図2について説明する。図において、21は例えば外部
制御データD1により駆動タイヤ16の最適制動量を演
算するCPUであり、このCPU21は例えば外部制御
データD1、電流測定回路17にて測定された電磁コイ
ル実電流データD3より目標電磁コイル通電電流データ
(スイッチングデータ)D2を演算する。
【0024】23は駆動回路であり、この駆動回路23
はスイッチングデータD2に基づき、電磁コイル12の
通電電流量を決めるデューティ比を有したPWM波形信
号を生成し、スイッチング手段4Aを構成する電界効果
トランジスタ24のゲートに出力する。28は電流測定
回路17にて測定された電磁コイル実電流データD3よ
り過電流検出時に駆動回路23の機能を停止する過電流
検出回路(過電流検出手段)であり、電圧変換された電
磁コイル実電流データD3と過電流相当の設定電圧レベ
ルとを比較するコンパレータ素子が使用されている。
尚、CPU21はROM,RAMの記憶回路22に記憶
された演算処理データ、プログラムに基づいて演算処理
を行う。
【0025】電流測定回路17は、電界効果トランジス
タ24−1のソースとアース間に接続された電流検出素
子(シャント抵抗)26の両端に発生した電圧を電流電
圧変換回路27で検出し、電流を電圧変換して電磁コイ
ル実電流データD3としてCPU21に入力する。電磁
コイル12の各ソレノイドL1〜L8の一端はそれぞれ
図示しない電界効果トランジスタ24−1〜24−8の
ドレインに接続され、また各他端はバッテリBのプラス
端子に共通接続されている。電界効果トランジスタ24
−1〜24−8は、それぞれのドレインとバッテリBの
プラス端子間にダイオードを逆方向接続し、そのダイオ
ードはフライホイールダイオード25を形成している。
【0026】次に本実施の形態の動作について説明す
る。CPU21やROM,RAMを始めとするその他の
回路22を搭載した制御手段15Aにおいて、車両から
外部制御データD1等の種々情報がCPU21に入力さ
れと、その情報の組み合わせによってCPU21は最適
制動量を演算する。次にCPU21は演算された最適制
動量を予めROM等の記憶装置に格納されているデータ
マップ(電磁コイル12の通電電流と制動トルクの相関
関係マップ)を補間演算することで、目標電磁コイル通
電電流データD2を算出して駆動回路23に出力する。
【0027】演算された目標電磁コイル通電電流データ
D2は、一定期間の周波数のON期間を可変するPWM
波形駆動データである。故に、CPU21は、目標電磁
コイル通電電流に比例したPWM波形のデューティ比を
設定し、駆動回路23へ設定されたデューティ比のPW
M波形信号を目標電磁コイル通電電流データD2として
入力する。
【0028】駆動回路23はスイッチング素子24を駆
動するためのI/F回路であり、例えばNPNトランジ
スタ等の増幅素子により、PWM波形信号の電圧レベル
5Vを12Vの電圧レベルに増幅する。また、PWM波
形信号をそのゲートに入力するスイッチング素子24の
ドレインは、一端がバッテリBのプラス端子に共通接続
された電磁コイル12のソレノイドの他端に接続されい
る。また、スイッチング素子24のソースはシャント抵
抗26を通してアースに接続されているため、スイッチ
ング素子24はPWM波形信号によりONする期間だ
け、電磁コイル12に通電して磁界を生じさせる。
【0029】フライホイールダイオード25は、スイッ
チング素子24がONからOFFに移行したときに発生
するサージ電圧からスイッチング素子24を保護すると
共に、サージ電圧をバッテリBに帰還させるためのもの
である。スイッチング素子24に流れる電磁コイル通電
電流は、スイッチング素子24に接続された電流検出素
子26を構成するシャント抵抗26を経てアースに流れ
る。
【0030】電磁コイル電流の通電によりシャント抵抗
26の両端に発生した電圧は、電流電圧変換回路27に
おいてCPU21内のA/D変換器で読み取れる電圧レ
ンジ(0V〜5V)までに増幅される。尚、電流検出素
子は、シャント抵抗26に代えて非接触電流センサやス
イッチング素子24の飽和電圧を使用しても良い。
【0031】電流電圧変換回路27の出力は、電磁コイ
ル実電流データD3としてCPU21内のA/D変換部
に入力される。CPU21は、A/D変換された電磁コ
イル実電流データD3と予め設定された目標電磁コイル
通電電流の値を比較し、電磁コイル実電流>該目標電磁
コイル電流の時には、スイッチングデータD2のデュー
ティ比を小さく(t1小)する。また、電磁コイル実電
流<目標電磁コイル電流の時には、スイッチングデータ
D2のデューティ比を大きく(t1大)することで、電
磁コイル通電電流量が目標電磁コイル通電電流量に収束
するようにフィードバック制御する。
【0032】スイッチングデータD2のPWM波形のデ
ューティ比と電磁コイル電流の一般的な関係を表した図
3の特性図より明らかなように、ON期間をt1,OF
F期間をt2としたデューティ比{t1/(t1+t
2)}のPWM波形では、ON期間(t1)が長くなる
ほど、電磁コイル通電電流が大きくなるような略比例関
係にある。本実施の形態はこの比例関係を利用して、デ
ューティ比をCPU21で増減する演算を行うことで、
電磁コイル通電電流を目標電磁コイル通電電流値に調整
して最終的には制動トルクを一定にしている。
【0033】また電磁コイル実電流データD3は過電流
検出回路28に入力され、コンパレータ素子において予
め設定された過電流相当の設定電圧レベルと比較され
る。過電流検出回路28において何らかの原因(例えば
スイッチング素子の破壊、電磁コイル12のレアショー
ト)で電磁コイル12に過電流が流れたことを比較結果
より検出すると駆動回路23に機能を停止する信号を出
力してスイッチング素子24の通電を停止し、図示しな
い機械的な方法による制動動作に切り替える。この結
果、バッテリ電圧の変動や電磁コイルの抵抗値変化など
の周辺環境条件に左右されることなく、ドライバーが希
望する制動量を得られるという効果がある。
【0034】実施の形態2. 上記実施の形態1は電磁コイル実電流データD3をフィ
ードバック制御し、電磁コイル実電流を目標電磁コイル
通電電流に合わせることで常に予め設定された制動量を
得るようにしたが、本実施の形態は中大型トラックの荷
物積載量に応じて制動量を変え、荷物積載量に拘わらず
制動停止距離を一定にすることを目的とする。
【0035】図4に示すように一般的に中大型トラック
31は、荷物を積載して走行するため積載物32の量に
よって車両重量が変わる。そのため、車両重量変化に関
係なく予め設定した制動量によって車両に制動をかけよ
うとすると車両重量に対応した制動力が発生せず、一定
の制動停止距離内で車両停止を行えないという問題点が
ある。
【0036】従って、本実施の形態は駆動輪33を支え
るサスペンション近辺に車両荷重測定用ハイトセンサ
(荷重測定手段)34を取付、積載物32の積載量によ
り変化する車両重量を車両荷重測定用ハイトセンサ34
でストローク変化量(Δh)にて検出する。そしてスト
ローク変化量(Δh)をスイッチングデータD2に反映
させて駆動回路23に入力することで、積載物32の積
載量の変化に拘わりなく一定の制動停止距離内で車両停
止できる制動力を発生させる。
【0037】尚、車両荷重測定用ハイトセンサ34に
は、サスペンションの位置を抵抗値に変換する可変抵抗
器を使用しているが、光学式の非接触位置検出装置かサ
スペンションのバネひずみ測定装置を使用しても良い。
【0038】図5は本実施の形態に係る電磁制動装置の
構成図である。尚、図中、図1、図2と同一符号は同一
または相当部分を示す。図5ではROM,RAM、駆動
回路23、過電流検出回路28を特に記載していないが
図2と同様に存在するものとする。
【0039】図5において、S1〜S3はそれぞれブレ
ーキスイッチ,アクセルスイッチ,その他ドライバーが
ブレーキペダルの代わりに制動を指示するマニュアルス
イッチ、34は車両の重量変化と共に抵抗値が変わる可
変抵抗器を用いた車両測定用ハイトセンサ、35はブレ
ーキペダルの踏み込み量に対応して抵抗値が変わる可変
抵抗器を用いたブレーキポジションセンサ、29はフィ
ルタ回路であり、このフィルタ回路29は各スイッチS
1〜S3、車両測定用ハイトセンサ34、ブレーキポジ
ションセンサ35の出力よりノイズを除去して外部制御
データD1、車両荷重データ(荷重測定結果)D4、ブ
レーキ位置データD5をCPU21に出力する。
【0040】尚、車両測定用ハイトセンサ34に可変抵
抗器が使用されている場合は、フィルタ回路29内で一
端に基準電圧が接続された抵抗器に可変抵抗器を直列接
続し、可変抵抗器の抵抗値変化による抵抗値分圧比を分
圧電圧に変換した後にA/D変換して車両荷重データD
4としてCPU21に入力する。
【0041】図6は、ストローク変化量Δh(車両荷重
データD4)と目標電磁コイル通電電流ゲインとの関係
を示す目標電磁コイル通電電流ゲイン特性図である。こ
の関係は予め図示しないROMに電流ゲインマップとし
て格納させておく。ストローク変化量(Δh)に応じた
目標電磁コイル通電電流を電磁コイル12に流す方法と
しては、CPU21は入力された車両荷重データD4に
より電流ゲインマップを照合して対応する目標電磁コイ
ル電流ゲインを検索する。
【0042】そして、予め設定した目標電磁コイル通電
電流の一定値に検索した電磁コイル通電ゲイン係数を乗
算して車両荷重データD4に対応した目標電磁コイル通
電電流を決め、この目標電磁コイル通電電流を得るべく
スイッチング素子24のON/OFFデューティ比を決
める。ON/OFFデューティ比が決まったならば、デ
ューティ比に従ったPWM波形信号を生成してスイッチ
ング手段14に出力する。
【0043】ストローク変化量Δhに対応して目標電磁
コイル通電電流ゲインを決める方法とて、図6に示すよ
うに、ストローク変化量Δhが0付近(空荷)時のゲイ
ンを基準値として、ストローク量が増加すると共にゲイ
ンを大きくして制動量を増加させる。但し、ストローク
量の増加に伴って直線的にゲインを増加させると、電磁
コイル電流が相当大きくなるので、本実施の形態では、
ゲインを×2.0倍でゲイン特性をクリップし、所定値
以上にストローク変化量Δhが大きくなってもゲインを
×2.0倍を限度として電磁コイル電流の最大値を制限
する。
【0044】ストローク変化量Δhに対応した目標電磁
コイル通電電流ゲインを決めるタイミングとしては、イ
グニッションキーをONし、CPU21が起動した時点
でフィルタ24を通して車両測定用ハイトセンサ34よ
り車両荷重データD4を入力すると、ROMをアクセス
して車両荷重データD4に対応した目標電磁コイル電流
ゲインを検索し、この電流ゲインに基づいてON/OF
Fデューティ比を予め設定して記憶させておく。
【0045】次に実際車両を制動停止させる場合は、O
N/OFFデューティ比を呼び出し、徐々にON/OF
Fデューティ比を増加させて制動量を増加させながら、
最終的に車両荷重データD4に対応して設定されたON
/OFFデューティ比に基づく電磁コイル電流を電磁コ
イル12に流し、車両荷重データD4にあった最適な制
動力を発生させて車両を停止させる。この結果、積載量
の差によるブレーキ力の差異を抑制し、車両積載量に係
わらず常に一定の制動力を得ることができる効果があ
る。
【0046】勿論、電磁コイルの許容電流は許される範
囲でゲイン特性のクリップ値をより大きな値に設定して
も良いし、ゲイン特性を指数関数(EXP)カーブの特
性にし、徐々に電磁コイル電流の最大制限値を飽和させ
る特性を使用しても良い。
【0047】実施の形態3. 上記実施の形態2においては、CPU21は外部制御デ
ータD1と車両荷重データD4との組み合わせにより最
適な制動量を演算した。外部制御データD1としては、
例えば、ブレーキスイッチS1、アクセルスイッチS
2、その他ドライバーがブレーキペダルの代わりに制動
を指示できるスイッチS3等のマニュアルスイッチの操
作によるデータがある。そして、基本的にはマニュアル
スイッチS1〜S3の組み合わせで制動を掛けるか否か
を判定している。
【0048】更に、これらスイッチ情報に加え、車速信
号を入力して例えば低速時には制動量を減少させるため
にデューティ比小さく等の処理を行っている。しかしな
がら、マニュアルスイッチS1〜S3からの情報はON
/OFF信号であり、例えばブレーキスイッチS1に至
っては、ブレーキペダルを微量踏み込んだだけでONと
なり電磁制動装置が作動して急ブレーキがかかる。
【0049】そこで本実施の形態は、ブレーキペダルの
踏み込み量の変化を安価なブレーキポジションセンサで
測定してCPU21に入力し、踏み込み量に合わせて目
標電磁コイル通電電流を漸次変化させることで、ドライ
バーのブレーキ感覚に近い制動量を得ることを目的とし
ている。
【0050】次に本実施の形態を図について説明する。
尚、本実施の形態に係る電磁制動制御装置の構成は図5
に示した電磁制動制御装置と同様である。本実施の形態
は、ブレーキペダルの踏み込み量を安価なブレーキポジ
ションセンサ35で測定し、CPU21に入力する。
【0051】図5において、ブレーキポジションセンサ
35にブレーキペダルのストローク量に比例して抵抗値
が可変する可変抵抗器が使用されている場合は、フィル
タ回路29内で一端に基準電圧が接続された抵抗器に可
変抵抗器を直列接続し、可変抵抗器の抵抗値変化による
抵抗分圧比の変化を電圧値に変換した後にA/D変換し
てブレーキ位置データ(制動力発生指令)D5としてC
PU21に入力する。
【0052】尚、CPU21はイグニッションキーのO
Nと同時に車両荷重データD4を入力し、車両制動時に
車両荷重データD4に対応した制動力を発生させる電磁
コイル通電電流を目標電磁コイル通電電流の最大値とし
て予め設定しておく。従って、目標電磁コイル通電電流
は、ブレーキ位置データの変化に伴って設定された目標
電磁コイル通電電流最大値まで変化し、最終的に車両荷
重データD4に対応した制動力を電磁コイル12に発生
させて車両を制動停止する。
【0053】次に本実施の形態の具体的な動作を図7の
タイムチャートについて説明する。CPU21は、フィ
ルタ回路29を通してブレーキスイッチS2よりON状
態となった外部制御データD1を入力したならば、同じ
くフィルタ回路29を通してブレーキ位置データD5を
入力して単位時間当たりのブレーキ位置変化速度の変化
よりブレーキ位置データD5の加速度(dθ/dt)を
演算する。
【0054】そして、CPU21は単位時間毎にブレー
キ位置データD5の加速度(dθ/dt)をサンプリン
グして各時点における目標電磁コイル通電電流を決める
スイッチング素子24のON/OFFデューティ比を決
める。
【0055】加速度(dθ/dt)の傾きの大きさを目
標電磁コイル通電電流に比例反映させるため、加速度
(dθ/dt)の傾きが緩やかなときは、ほぼその傾き
に比例して目標電磁コイル通電電流を増減させる。ま
た、加速度(dθ/dt)の傾きが急峻なときは、傾き
の加速度に比例して目標電磁コイル通電電流を増減させ
るようなPID(比例・積分・微分)制御を行ってON
/OFFデューティ比を変化させる。
【0056】この結果、車両ブレーキペダルの踏み込み
量に比例した制動量を得るため、ドライバーのブレーキ
感覚に近い制動量を与えることができると共に、車両荷
重に拘わりなく所定の制動停止距離内で車両を停止させ
ることができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、導体から構成
される回転体に回転駆動力を供与する動力供与手段と、
前記回転体に制動トルクを発生させる磁場を与える電磁
コイルと、所望の制動トルクを発生させる励磁電流を前
記電磁コイルに流す電流出力手段と、この電流出力手段
に対し、所望の制動トルクに対応した励磁電流出力制御
信号を出力する制御手段と、前記電磁コイルに流れる励
磁電流を検出して前記制御手段に出力する励磁電流検出
手段とを備え、前記制御手段は入力された励磁電流に基
づいて電流出力制御信号を制御し、前記電流出力手段に
所望の制動トルクに対応した励磁電流を出力させること
で、外来要因(電磁コイルの内部抵抗値変化やバッテリ
電源の変動等)の影響を受けることなく、一定の制動ト
ルクを得ることができる効果がある。
【0058】請求項2の発明によれば、回転体にかかる
荷重を測定する荷重測定手段を備え、前記制御手段は荷
重測定結果より回転体に制動トルクを発生させる励磁電
流を演算し、制動トルク発生させる時に前記演算された
励磁電流に対応した励磁電流出力制御信号を出力するこ
とで、回転体にかかる荷重が変化した場合でも常に同量
の制動量を与えることができる
【0059】請求項3の発明によれば、前記制御手段
は、漸次増加する制動力発生指令に応じて励磁電流の増
加を制御する励磁電流出力制御信号を電流出力手段に出
力することで、制動量入力感覚に比例した制動量を与え
ることができるという効果がある。
【0060】請求項4の発明によれば、電磁コイルに流
れる電流を検出し、過大電流検出時に電流出力手段に対
して動作停止信号を出力する過電流検出手段を備えたの
で、過大電流発生に対する装置の安全性を確保できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の電磁制動装置の原理を説明する図
である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電磁制動装置
の構成図である。
【図3】 本実施の形態に係る電磁制動装置の電磁コイ
ル駆動デューティ比対制動トルク特性図である。
【図4】 本実施の形態に係る電磁制動装置の概念図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る電磁制動装置
の入力信号ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る電磁制動装置
の目標電磁コイル電流ゲイン特性図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る電磁制動装置
のブレーキ位置データ制御タイムチャート図である。
【図8】 従来の電磁制動装置の原理図である。
【符号の説明】
11 動力供与手段、12 電磁コイル、13 導体か
ら構成されるローター、14A スイッチング手段、1
5A 制御手段、16,33 駆動輪、17電流測定回
路、23 駆動回路、26 電流検出素子、27 電流
電圧変換回路、28 過電流検出回路、35 車両荷重
センサ、36 ブレーキポジションセンサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体から構成される回転体に回転駆動力
    を供与する動力供与手段と、前記回転体に制動トルクを
    発生させる磁場を与える電磁コイルと、所望の制動トル
    クを発生させる励磁電流を前記電磁コイルに流す電流出
    力手段と、この電流出力手段に対し、所望の制動トルク
    に対応した励磁電流出力制御信号を出力する制御手段
    と、前記電磁コイルに流れる励磁電流を検出して前記制
    御手段に出力する励磁電流検出手段とを備え、前記制御
    手段は入力された励磁電流に基づいて電流出力制御信号
    を制御し、前記電流出力手段に所望の制動トルクに対応
    した励磁電流を出力させることを特徴とする電磁制動装
    置。
  2. 【請求項2】 回転体にかかる荷重を測定する荷重測定
    手段を備え、前記制御手段は荷重測定結果より回転体に
    制動トルクを発生させる励磁電流を演算し、制動トルク
    発生させる時に前記演算された励磁電流に対応した励磁
    電流出力制御信号を出力することを特徴とする請求項1
    に記載の電磁制動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、漸次増加する制動力発
    生指令に応じて励磁電流の増加を制御する励磁電流出力
    制御信号を電流出力手段に出力することを特徴とする請
    求項1または2に記載の電磁制動装置。
  4. 【請求項4】 電磁コイルに流れる電流を検出し、過大
    電流検出時に電流出力手段に対して動作停止信号を出力
    する過電流検出手段を備えたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の電磁制動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009019957A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Advics:Kk リニアソレノイドの過電流異常検出装置
WO2015071993A1 (ja) * 2013-11-14 2015-05-21 株式会社Tbk 電磁式リターダ
US9579982B2 (en) 2014-04-16 2017-02-28 Tbk Co., Ltd. Resonant motor system

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