JPH1153440A - スケジューリング方法およびスケジューリング装置 - Google Patents

スケジューリング方法およびスケジューリング装置

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JPH1153440A
JPH1153440A JP20923697A JP20923697A JPH1153440A JP H1153440 A JPH1153440 A JP H1153440A JP 20923697 A JP20923697 A JP 20923697A JP 20923697 A JP20923697 A JP 20923697A JP H1153440 A JPH1153440 A JP H1153440A
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JP
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resource
time
job
scheduling
jobs
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JP20923697A
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English (en)
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Yuji Kyoya
祐二 京屋
Toshiyuki Kano
敏行 加納
Kiyoshi Yoneda
清 米田
Tsuan Iwanfi
イワンフイ・ツアン
B Lou Peter
ピーター・ビー・ルー
Go Lin
リン・ゴウ
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】納期遅れの少ない納期合わせのスケジューリン
グが容易に行えるスケジューリング方法およびスケジュ
ーリング装置を提供する。 【解決手段】複数のジョブのそれぞれに用いられる資源
の時間経過に対応した累積過負荷の状態を評価する評価
値を算出する算出手段230と、前記複数のジョブの処
理終了期限に合わせて設定された各ジョブの処理開始時
刻を前記評価値に基づき繰り上げて前記ジョブを前記資
源に割り当てる第1のスケジューリング手段240と、
この第1のスケジューリング手段で各ジョブに割り当て
られた資源の過負荷に応じて前記ジョブの処理開始時刻
を繰り下げて前記ジョブを前記資源に割り当てる第2の
スケジューリング手段250とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば製造作業等
のスケジューリング方法およびそれを用いたスケジュー
リング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、以下の説明(発明の実施の形態の
説明も含む)で用いられる用語の定義を行う。 製品…完成するために作業を要するもの。複数の作業を
要する製品もあり、その場合、上流の作業から下流の作
業へと順番に行わなければならない。
【0003】資源…作業期間中、製品が使用するもの。
例えば機械や人間が資源となり得る。作業ごとに使用す
る資源は決まっており、資源が利用不可能な時間帯には
作業は行えない。
【0004】資源容量…資源を同時に利用できる製品の
個数。 資源使用量…ある時刻にその資源を利用している製品の
総数。 過負荷…資源使用量が、資源容量よりも多いこと。実用
可能なスケジュールであるためには、過負荷が存在して
はならない。
【0005】スケジュール…全製品の全作業の処理開始
時刻のリスト。 スケジュール期間…作業をスケジュールできる時間帯。
スケジュール期間の最初の時刻は0である。
【0006】実用可能スケジュール…全ての作業が資源
容量制約、処理順序制約を満たすスケジュール。 納品時刻…製品の納期。
【0007】納期遅れ…納品時刻までに製品を完成でき
ないこと。 納期合わせ…納品時刻にできるだけ近い時刻に製品を完
成するように作業時刻を割り当てること。
【0008】例えば、生産工程に対して実行可能スケジ
ュールを作成する手法として、従来から良く用いられて
きたものにフォワードスケジューリングがある。フォワ
ードスケジューリングは、アルゴリズムが単純なため実
現が容易であることが長所である。また、既に存在する
スケジュールの修正に用いることも容易にできる。
【0009】以下に、フォワードスケジューリングの1
つのアプローチである、先行順序型フォワードスケジュ
ーリングの手順を説明する。ここでは、既に仮スケジュ
ールが存在し、そのスケジュールを修正する場合を述べ
る。仮スケジュールが存在しない場合は、全ての作業の
処理開始時刻を「0」に初期化したものを仮スケジュー
ルとみなすことで、同じ手順を適用できる。時刻「0」
は、スケジュール可能な最も早い時刻である。
【0010】まず、資源容量制約と処理順序制約につい
て説明する。資源容量制約とは、ある資源を同時に使用
できる作業はその資源の資源容量以内であることであ
る。
【0011】処理順序制約とは、ある作業の処理開始時
刻は、それより上流の作業の処理終了時刻よりも遅いこ
とである。 先行順序型フォワードスケジューリング手順 1.全ての製品の全ての作業をリストアップした作業リ
ストを作成する。
【0012】2.作業リストの中に、もし処理順序制約
を満たさない作業があれば、それらの作業の処理開始時
刻を、制約を満たす時刻まで延期する。 3.作業リストの全ての作業を、仮スケジュールの処理
開始時刻の早い順にソートする。
【0013】4.作業リストの先頭の作業を取り出す。 5.その作業を処理可能な時間帯を、時刻「0」から、
時間の正の方向に向かって探索する。ここで処理可能と
は、資源容量制約と処理順序制約を同時に満たすことで
ある。
【0014】6.見つけた時間帯の先頭時刻をその作業
の実行可能な処理開始時刻に決定し、その作業を作業リ
ストから除く。 7.作業リストが空であれば終了。そうでなければ、
2.に戻る。
【0015】フォワードスケジューリングにはもう一
つ、過負荷延期型フォワードスケジューリングがある。
過負荷延期型フォワードスケジューリングは上記の先行
順序型フォワードスケジューリングの手順とほぼ同じ
で、手順5.のみが異なる。過負荷延期型フォワードス
ケジューリングでは、探索を時刻「0」から始めるので
はなく、仮スケジュールの処理開始時刻から始める。そ
のため処理開始時刻が仮スケジュールよりも早くなるこ
とはない。
【0016】先行順序型フォワードスケジューリングと
過負荷延期型フォワードスケジューリングは、互いに相
反する長所と欠点を持つ。先行順序型フォワードスケジ
ューリングは、資源に余裕がある限り、できるだけ早い
時刻に作業を割り当てていくため、納期遅れが起こりに
くいという長所を持つ。逆に、納期合わせにはなりにく
いという欠点を持つ。
【0017】納期合わせとは、在庫を抑えるため、でき
るだけ納期に近い時刻に製品が完成するようにスケジュ
ールを作成することである。過負荷延期型フォワードス
ケジューリングは、仮スケジュールの実行可能な部分に
ついては処理開始時刻を変更せず、制約を満たさない場
合のみ処理開始時刻を延期する。したがって、仮スケジ
ュールが納期合わせ型のスケジュールであれば、過負荷
延期の結果得られる実行可能スケジュールも納期合わせ
になる点が過負荷延期型フォワードスケジューリングの
長所である。一方、スケジュール期間の前半に資源使用
量に余裕があっても前倒しを行わないため、納期遅れの
製品が先行順序型フォワードスケジューリングに比べ多
くなるのが欠点である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】スケジュールを速成す
る上で、納期遅れの製品を出さないことと、製品をなる
べく納期合わせにすることは重要である。資源に対し作
業量が多く、生産工程の負荷が高い場合は、納期遅れの
製品が多くなりやすい。そのような場合は、できるだけ
資源の稼動率を上げて、納期遅れの製品を少なくする先
行順序型フォワードスケジューリングが適している。
【0019】一方、生産工程の負荷が低い場合は、納期
遅れの製品は出にくい。そのような場合は、納期合わせ
のスケジュールを出力する過負荷延期型フォワードスケ
ジューリングが適している。
【0020】そこで、スケジュールを作成するときに、
負荷の大きさに応じて、先行順序型フォワードスケジュ
ーリングと、過負荷延期型フォワードスケジューリング
を使い分けるようにアルゴリズムを工夫すれば、生産工
程に応じたスケジュールを作成できることになる。
【0021】そこで、本発明は、 (1) 生産工程の負荷が低い場合は、過負荷延期型フ
ォワードスケジューリングに近い実行可能スケジュール
を作成する。 (2) 生産工程の負荷が高い場合は、先行順序型フォ
ワードスケジューリングに近い実行可能スケジュールを
作成する。
【0022】従って、納期遅れの少ない納期合わせのス
ケジューリングが容易に行えるスケジューリング方法お
よびそれを用いたスケジューリング装置を提供すること
を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のスケジューリン
グ方法は、所定の資源を用いた複数のジョブのスケジュ
ーリング方法において、前記複数のジョブのそれぞれに
用いられる資源の時間経過に対応した累積負荷の状態を
評価する評価値を算出し、前記複数のジョブの処理終了
期限に合わせて設定された各ジョブの処理開始時間を前
記評価値に基づき繰り上げて前記ジョブを前記資源に割
り当てることにより、納期遅れの少ない納期合わせのス
ケジューリングが容易に行える。
【0024】また、本発明のスケジューリング方法は、
所定の資源を用いた複数のジョブのスケジューリング方
法において、前記複数のジョブのそれぞれに用いられる
資源の時間経過に対応した累積負荷状態を評価する評価
値を算出し、前記複数のジョブの処理終了期限に合わせ
て設定された各ジョブの処理開始時間を前記評価値に基
づき繰り上げて前記ジョブを前記資源に割り当て、さら
に、この各ジョブに割り当てられた資源の負荷状態に応
じて前記ジョブの処理開始時間を繰り下げて前記ジョブ
を前記資源に割り当てることにより、納期遅れの少ない
納期合わせのスケジューリングが容易に行える。
【0025】また、本発明のスケジューリング方法は、
所定の資源を用いた複数のジョブのスケジューリング方
法において、前記複数のジョブのそれぞれに用いられる
資源の時間経過に対応した累積負荷状態を評価する評価
値を算出し、前記複数のジョブの処理終了期限および予
め定められたジョブの処理順序に応じて設定された各ジ
ョブの処理開始時間を前記評価値に基づき繰り上げて前
記ジョブを前記資源に割り当て、さらに、この各ジョブ
に割り当てられた資源の負荷状態と予め定められたジョ
ブの処理順序に応じて前記ジョブの処理開始時間を繰り
下げて前記ジョブを前記資源に割り当てることにより、
納期遅れの少ない納期合わせのスケジューリングが容易
に行える。
【0026】本発明のスケジューリング装置は、所定の
資源を用いた複数のジョブのスケジューリング装置にお
いて、前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の
時間経過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算
出する算出手段と、前記複数のジョブの処理終了期限に
合わせて設定された各ジョブの処理開始時間を前記評価
値に基づき繰り上げて前記ジョブを前記資源に割り当て
るスケジューリング手段と、を具備したことにより、納
期遅れの少ない納期合わせのスケジューリングが容易に
行える。
【0027】また、本発明のスケジューリング装置は、
所定の資源を用いた複数のジョブのスケジューリング装
置において、前記複数のジョブのそれぞれに用いられる
資源の時間経過に対応した累積負荷の状態を評価する評
価値を算出する算出手段と、前記複数のジョブの処理終
了期限に合わせて設定された各ジョブの処理開始時間を
前記評価値に基づき繰り上げて前記ジョブを前記資源に
割り当てる第1のスケジューリング手段と、この第1の
スケジューリング手段で各ジョブに割り当てられた資源
の負荷状態に応じて前記ジョブの処理開始時間を繰り下
げて前記ジョブを前記資源に割り当てる第2のスケジュ
ーリング手段と、を具備したことにより、納期遅れの少
ない納期合わせのスケジューリングが容易に行える。
【0028】また、本発明のスケジューリング装置は、
予め定められた資源を用いた複数のジョブのスケジュー
リング装置において、前記複数のジョブのそれぞれに用
いられる資源の時間経過に対応した累積負荷状態を評価
する評価値を算出する算出手段と、前記複数のジョブの
処理終了期限および予め定められたジョブの処理順序に
応じて設定された各ジョブの処理開始時間を前記評価値
に基づき繰り上げて前記ジョブを前記資源に割り当てる
第1のスケジューリング手段と、この第1のスケジュー
リング手段で各ジョブに割り当てられた資源の負荷と予
め定められたジョブの処理順序に応じて前記ジョブの処
理開始時間を繰り下げて前記ジョブを前記資源に割り当
てる第2のスケジューリング手段と、を具備したことに
より、納期遅れの少ない納期合わせのスケジューリング
が容易に行える。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)まず、M1、M2の2つの資源を用
いて、P1、P2、P3、P4の4製品を処理する生産
ラインのスケジュールを作成するスケジューリング装置
について説明する。
【0030】第1の実施形態では簡単のため、各製品の
作業数を「1」にする。また、時間軸は単位時間「1」
の離散時間にする。各時刻は単位時間の幅を持ってお
り、例えば処理時間「2」の作業は時刻kからk+1の
2単位時間あれば処理できる。 (1−1)スケジューリング装置の構成 図1は、第1の実施形態に係るスケジューリング装置1
00の構成例を示したもので、仮スケジュール作成部2
20、評価関数値計算部230、負荷調整スケジュール
作成部240、実行可能スケジュール作成部250から
構成される。
【0031】仮スケジュール作成部220は、入力情報
1500に対し、各製品を納期合わせとなる時刻に割り
当てた仮スケジュール1510を出力する。評価関数値
計算部230は、仮スケジュール1510をもとに資源
別時刻別の評価関数1880を求める。
【0032】負荷調整スケジュール作成部240は、仮
スケジュール1510の各製品の処理開始時刻を、対応
する資源の対応する時刻の評価関数値1880だけ減じ
た負荷調整スケジュール1530を出力する。
【0033】実行可能スケジュール作成部250は、負
荷調整スケジュール1530の中に資源の過負荷があれ
ば処理開始時刻を延期して解消し、実行可能スケジュー
ル1540として出力する。
【0034】次に、図2を参照して、上記各部の詳細な
構成と動作について説明する。スケジューリング装置1
00は、計算機上に構成され、各種情報を記憶する主記
憶300と各部の動作を司る制御ソフトウェア200か
らなる。
【0035】主記憶300には、資源別資源容量記憶部
301、資源別時刻別資源使用量記憶部302、資源別
時刻別評価関数値記憶部303、製品別納品時刻記憶部
304、製品別使用資源記憶部305、製品別処理時間
記憶部306、製品別処理開始時刻記憶部307があ
る。制御ソフトウェア200は、入力情報記録部21
0、仮スケジュール作成部220、評価関数値計算部2
30、負荷調整スケジュール作成部240、実行可能ス
ケジュール作成部250からなる。以下、各部の機能を
説明する。
【0036】資源別資源容量記憶部301は、資源別に
資源容量を記憶する。資源別時刻別資源使用量記憶部3
02は、資源別かつ時刻別に資源使用量を記憶する。資
源使用量の初期値は全資源の全時刻で「0」である。
【0037】資源別時刻別評価関数値記憶部303は、
資源別かつ時刻別に評価関数値を記憶する。製品別納品
時刻記憶部304は、製品別に納品時刻を記憶する。
【0038】製品別使用資源記憶部305は、製品別に
使用資源を資源IDで記憶する。製品別処理時間記憶部
306は、製品別に処理時間を記憶する。製品別処理開
始時刻記憶部307は、製品別に処理開始時刻を記憶す
る。
【0039】入力情報記録部210は、入力情報150
0を主記憶300に記憶する。入力情報は資源情報15
01、製品情報1502からなる。まず、入力情報の形
式について説明する。
【0040】資源情報1501は、資源を一意に識別す
る資源ID(例えば、M1、M2)と資源容量からな
る。全資源の資源情報1501を表すには、この組が資
源の数(例えば「2」)だけ必要である。
【0041】製品情報1502は、製品を一意に識別す
る製品ID(例えば、P1、P2、P3、P4)、納品
時刻、使用資源、処理時間からなる。全製品の製品情報
1502を表すのには、この組が製品の数(例えば
「4」)だけ必要である。
【0042】入力情報記録部210は、まず資源情報1
501を読み込み、資源別に資源容量を資源別資源容量
記憶部301に記録する。これを資源情報1501に含
まれる全ての対象資源に対して行う。
【0043】次に製品情報1502を読み込み、製品別
に納品時刻を製品別納品時刻記憶部304に記録する。
同様に、使用資源を製品別使用資源記憶部305に、処
理時間を製品別処理時間記憶部306に記録する。これ
を製品情報1502に含まれる全ての対象製品に対して
行う。
【0044】最後に仮スケジュール作成部220に仮ス
ケジュール作成トリガ1600を送り、制御を移す。仮
スケジュール作成部220は、納期合わせとなる処理開
始時刻を計算するための納期合わせ処理開始時刻計算式
を所有し、納期合わせ処理開始時刻計算式を用いて処理
開始時刻を決定する。納期合わせ処理開始時刻計算式
は、例えば、式(1)で示すことができる。
【0045】 Pjの開始時刻 :=Pjの納品時刻−Pjの処理時間 …(1) ここでは、jの値は、1〜4である。製品Pjの処理開
始時刻を求めるには、製品別納品時刻記憶部304から
製品Pjの納品時刻を読み出し、また製品別処理時間記
憶部306からPjの処理時間を読み出し、納期合わせ
処理開始時刻計算式(1)に代入する。求めた処理開始
時刻は製品別処理開始時刻記憶部307に記憶する。
【0046】仮スケジュール作成部220は、入力情報
記録部210から仮スケジュール作成トリガ1600を
受けると、式(1)を用いて製品毎の処理開始時刻を計
算し、製品別処理開始時刻記憶部307に記録する。そ
して、実行可能スケジュール作成部250に評価関数値
計算トリガ1610を送り、制御を移す。ここで、製品
別処理開始時刻記憶部307に記録される全ての製品の
処理開始時刻のリストを仮スケジュール1510と呼ぶ
ことにする。
【0047】評価関数値計算部230は、全資源の時刻
別の資源使用量を求める資源使用量計算部231と、資
源使用量をもとに全資源の時刻別の評価関数値を計算す
る累積過負荷計算部232とからなる。
【0048】まず、資源使用量計算部231、累積過負
荷計算部232の機能をそれぞれ説明する。資源使用量
計算部231は、それぞれの製品について資源使用量を
更新する手順を全ての製品に対して実行し、資源別時刻
別の資源使用量を求める。製品Pjの使用資源の資源使
用量を更新する手順を以下に示す。
【0049】まず、製品Pj(ここでj=1〜4)の使
用資源Mi(ここでi=1〜2)を製品別使用資源記憶
部305から、製品Pjの処理開始時刻bを製品別処理
開始時刻記憶部307から、処理時間uを製品別処理時
間記憶部306から読み出す。
【0050】次に、資源使用量を更新する時刻範囲を計
算する。資源使用量を更新する時刻範囲は、時刻bから
時刻b+u−1である。更新する範囲内の全ての時刻の
資源使用量1680を、資源別時刻別資源使用量記憶部
302から読み出し、それに「1」を加えて、再び資源
別時刻別資源使用量記憶部302に格納する。これによ
って、資源Miの資源使用量に、製品Pjの使用分が追
加される。
【0051】このようにして、資源使用量計算部231
は、全ての製品に対し、資源使用量を更新する手順を順
次呼び出すことにより、資源別時刻別の資源使用量を作
成する。
【0052】累積過負荷計算部232は、資源使用量計
算部231で求めた資源使用量をもとに、資源別時刻別
の評価関数値を求める。第1の実施形態で用いる評価関
数F(i、t)を式(2)に示す。
【0053】
【数1】
【0054】F(i、t)は、資源ID(Mi)と時刻
tを与えると、スケジュール期間の最終時刻から時間軸
を逆順にスキャンしたときの、時刻tにおける資源Mi
の累積過負荷の大きさを評価するものである。F(i、
t)の値が大きいほど、最終時刻から時刻tまでの資源
の過負荷が大きいことを意味する。
【0055】スケジュール期間の長さはここでは定義し
ないが、少なくとも時刻「0」から、最後の製品の処理
終了時刻までの期間を含んでいなければならない。この
ようにして、累積過負荷計算部232では、全ての資
源、全ての時刻に対し、F(i、t)を求める。
【0056】評価関数値計算部230は、以上の手順を
用いて、資源使用量計算部231で全資源の時刻別の資
源使用量を求め、次に資源使用量をもとに累積過負荷計
算部232で全資源の時刻別の評価関数値を計算する。
最後に、負荷調整スケジュール作成部240に負荷調整
スケジュール作成トリガ1620を送り、制御を移す。
【0057】負荷調整スケジュール作成部240は、製
品毎に対応する評価関数値を見つけ、その評価関数値だ
け製品の処理開始時刻を早い時刻に前倒しする。製品P
jの処理開始時刻を前倒しする手順を以下に示す。
【0058】まず、製品Pjの使用資源の資源ID(M
i)、および処理開始時刻bを主記憶300から読み出
し、対応する評価関数値F(i、t)の値を資源別時刻
別評価関数値記憶部303から読み出す。そしてbとF
(i、t)を式(3)に代入し、前倒しした処理開始時
刻b′を求める。
【0059】
【数2】 最後に得られたb′を主記憶に戻す。
【0060】負荷調整スケジュール作成部240は以上
の手順を全ての製品に対し実行し、実行可能スケジュー
ル作成部250に実行可能スケジュール作成トリガ16
30を送り、制御を移す。
【0061】ここで、製品別処理開始時刻記憶部307
に記録される全ての製品の処理開始時刻のリストを負荷
調整スケジュール1530と呼ぶことにする。実行可能
スケジュール作成部250は、過負荷延期型フォワード
スケジューリングにより処理開始時刻を求める実行可能
スケジュール作成アルゴリズムを所有する。
【0062】実行可能スケジュール作成アルゴリズムを
図3に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
全資源の全時刻の資源使用量を「0」で初期化し、全て
の製品の製品IDをリストアップした製品リストを作成
する(ステップS1)。
【0063】製品リストに残っている製品の処理開始時
刻をそれぞれ製品別処理開始時刻記憶部307から読み
出し、それら製品毎の処理開始時刻を比較して最も処理
開始時刻の早い製品を見つける。その製品をPjとす
る。Pjの処理開始時刻をb(j)、Pjの処理時間を
u(j)、Pjの使用資源をM(Pj )と呼ぶことにす
る(ステップS2)。
【0064】次に、Pj の処理開始時刻b(j)を処理
開始時刻として実行可能であるかどうかを判別する。も
し、b(j)からb(j)+u(j)−1までの時間、
常に次式(4)が真であれば、実行可能である(ステッ
プS4)。
【0065】 M(Pj )の時刻kの資源使用量+1≦M(Pj )の資源容量 …(4) 実行可能であれば、ステップS6に進み、さもなくばス
テップS5に進む。ステップS5では、b(j)に
「1」を加え、ステップS3に戻る。
【0066】すなわち、ステップS3〜ステップS5で
は、製品リスト内で最も処理開始時刻の早い製品の処理
開始時刻b(j)から、その処理が終了するまでの時刻
b(j)+u(j)−1の間、M(Pj )の時刻kの資
源使用量と使用資源 M(Pj)の資源容量との差
(資源残量avail(M(Pj)、k))が「1」以
上で、その資源M(Pj)に製品Pjの処理が割当て可
能になるまで、処理開始時間b(j)を「1」ずつ遅延
させるようになっている。
【0067】ステップS4で資源残量が「1」以上のと
き、ステップS6に進み、M(Pj)の時刻b(j)か
らb(j)+u(j)−1までの資源使用量に「1」を
加える。すなわち、資源M(Pj)に製品Pjの処理を
割当てて、資源残量を減らす。その後、製品リストから
Pj を除き(ステップS7)、ステップS2に戻り、製
品リストに製品が残っている間、上記処理を繰り返す。
【0068】実行可能スケジュール作成部250は、実
行可能スケジュール作成アルゴリズムを用いて、全製品
の処理開始時刻を求め、処理開始時刻のリストを実行可
能スケジュール1540として出力する。 (1−2)スケジューリング装置の動作 次に、第1の実施形態に係るスケジューリング装置の全
体の処理動作について説明する。
【0069】図4は、スケジューリング装置全体の動作
の概略を説明するためのフローチャートである。まず、
入力情報記録部210で、入力された資源情報150
1、製品情報1502を主記憶300に記録すると(ス
テップS11)、仮スケジュール作成部220は、入力
情報に対する、仮の処理開始時刻を求め、仮スケジュー
ル1510を作成する(ステップS12)。
【0070】評価関数値計算部230は、式(2)に基
づき仮スケジュール1510に対する各資源の時刻別の
評価関数値を計算し(ステップS13)、負荷調整スケ
ジュール作成部240では、評価関数値の値だけ仮スケ
ジュール1510の各製品の処理開始時刻を前倒して負
荷調整スケジュール1530を作成する(ステップS1
4)。
【0071】さらに、実行可能スケジュール作成部25
0では、負荷調整スケジュール1530の処理開始時刻
を、過負荷を延期することにより、実行可能な時刻に決
定して実行可能スケジュールを作成する(ステップS1
5)。
【0072】次に、第1の実施形態に係るスケジューリ
ング装置の処理動作について具体的に説明する。ここで
は、資源M1を使用資源とする2つの製品P1、P2
と、資源M2を使用資源とする2つの製品P3、P4が
存在する生産工程に対するスケジュール作成手順につい
て説明する。
【0073】図5に、ここで用いる具体的な入力情報の
例を示す。図5(a)は、資源情報の一例で、資源ID
がM1、M2の2つの資源の資源容量は、それぞれ
「1」である。また、図5(b)は、製品情報の一例
で、製品IDがP1からP4の製品のそれぞれの納品時
刻、使用資源、処理時間が記述されている。すなわち、
製品ID「P1」の製品の納品時刻は「5」、使用資源
の資源IDは「M1」、処理時間「4」である。製品I
D「P2」の製品の納品時刻は「6」、使用資源の資源
IDは「M1」、処理時間「4」である。製品ID「P
3」の製品の納品時刻は「5」、使用資源の資源IDは
「M2」、処理時間「2」である。製品ID「P4」の
製品の納品時刻は「6」、使用資源の資源IDは「M
2」、処理時間「2」である。
【0074】図6〜図8は、この具体例に対するスケジ
ュール作成の途中経過を示す。順に仮スケジュール、評
価関数値、負荷調整スケジュールの結果を表とグラフで
示す。図6と図8のグラフは、縦軸に製品の種類を並
べ、横軸に時間軸をとったガントチャートである。図7
では縦軸が評価関数値、横軸が時間軸を表す評価関数値
表であり、M1とM2の2つの資源の評価関数値を時刻
毎に表す。
【0075】図9は、実行可能スケジュールを示す最終
結果である。以下、最終結果を得るまでの手順を説明す
る。図6は、入力情報から得られる納品時刻と処理時間
から求められる、各製品の納期合わせ処理開始時刻を求
めた仮スケジュール1510である。
【0076】入力情報から、P1 の納品時刻は「5」、
処理時間は「4」であることがわかるので、処理開始時
刻は5−4+1=2になる(図6(a)参照)。同様に
P2、P3、P4の処理開始時刻を求めることにより得
られる仮スケジュールをガントチャートとして示したも
のが図6(b)である。
【0077】図7は、図6に対する評価関数値を求めた
結果である。ここではスケジュール期間を時刻「0」か
ら「9」までとする。評価関数値は時刻「9」から時刻
「0」まで時間軸の逆順に順次計算していく。まず、資
源M1について考える。時刻「9」から時刻「6」まで
のF(i、k)の値をそれぞれ求めると、いずれも
「0」になる。時刻「5」では資源使用量は資源容量よ
り「1」大きい。従って、時刻「5」の評価関数値は
「1」になる。時刻「4」でも資源使用量は資源容量よ
り「1」大きいため、時刻「4」の評価関数値は時刻
「5」の評価関数値に「1」を加えた値、つまり「2」
になる。同様に時刻「0」まで評価関数値の値を求め、
資源M2についても同様に評価関数の値を求める。
【0078】図8は、図6の仮スケジュール1510
と、図7で求めた評価関数値の結果から、各製品の負荷
調整処理開始時刻を求めた負荷調整スケジュール153
0である。製品P1は、使用資源の資源ID=M1、処
理開始時刻=2である。図7よりF(1、2)=3なの
で、処理開始時刻の値は
【0079】
【数3】 まで前倒しされる。同様に、残りの製品に対応する評価
関数値の値はそれぞれF(1、3)=3、F(2、4)
=1、F(2、5)=1なので、それに応じて前倒し、
各製品P1からP4の処理開始時刻は、それぞれ
「0」、「1」、「3」、「4」となり、負荷調整スケ
ジュール1530(図9(b)参照)が得られる。
【0080】図9は、図8の負荷調整スケジュール15
30から、過負荷延期により、各製品の実行可能処理開
始時刻を求めた実行可能スケジュール1540である。
図8(b)から明らかなように、製品P1とP2は、時
刻「1」から「4」までの間、資源容量「1」の資源M
1に同時に割り当てられているため、過負荷である。過
負荷を調整するために、いずれかの製品の処理開始時刻
を延期する必要があるが、ここでは納品時刻の遅いP2
の処理開始時刻を延期する。同様に、P3とP4間も資
源の過負荷を生じさせているため、P4の処理開始時刻
を延期する。
【0081】この結果得られた実行可能スケジュール1
540のガントチャートを図9(b)に示す。 (1−3)効果 第1の実施形態に係るスケジューリング装置100の効
果を、従来の実行可能スケジュール作成方法である、先
行順序型フォワードスケジューリング、過負荷延期型フ
ォワードスケジューリング、バックワードフォワードス
ケジューリングによる実行可能スケジュールの作成結果
を比較しながら説明する。
【0082】図10に、図5に示した入力情報に基づ
き、先行順序型フォワードスケジューリング、過負荷延
期型フォワードスケジューリング、バックワードフォワ
ードスケジューリングにより作成された実行可能スケジ
ュールの作成結果を示す。
【0083】図10(a)は先行順序型フォワードスケ
ジューリング、図10(b)は過負荷延期型フォワード
スケジューリング、図10(c)はバックワードフォワ
ードスケジューリングの結果である。
【0084】比較の基準は、納期遅れ、納期合わせの2
点である。まず、本実施形態に係るスケジューリング装
置100のスケジュール(図9(b)参照)と、図10
(a)のスケジュールを比較すると、図10(a)のス
ケジュールは、P2とP4の2つの製品が納期遅れにな
っているのに対し、本実施形態に係るスケジューリング
装置100のスケジュールは納期遅れはP2の1つだけ
であり、より納期遅れの少ないスケジュールになってい
るのが分かる。
【0085】また、本実施形態のスケジューリング装置
100のスケジュールと図10(b)のスケジュールを
比較する。いずれも納期遅れはP2の遅延「2」だけで
あり、納期遅れの度合いは同じである。一方、P3とP
4は、本実施形態のスケジューリング装置100のスケ
ジュールの方が図10(b)よりも納期により近い時刻
に終了しているため、より納期合わせに近い。
【0086】本実施形態のスケジューリング装置100
のスケジュールと図10(c)のスケジュールは同じで
ある。計算時間は、従来のフォワードスケジューリング
に対応する実行可能スケジュール作成部が、作業数n、
スケジュール期間tのとき、計算時間はn2・tの大きさ
に比例する(O(n2 t))。一方、評価関数値計算部
と負荷調整スケジュール作成部の計算時間はn・tに比
例する(O(nt))。従って、n、tが大きくなる
と、全体の計算時間はほぼ実行可能スケジュール作成部
にのみ依存する(O(n2 t))。すなわち、計算時間
は従来のフォワードスケジューリングとほぼ同じであ
る。ここで、O(x)とは、計算時間がxに比例するこ
とを意味する。
【0087】図10(c)は、過負荷延期型フォワード
スケジューリングを時間の逆順に実行したバックワード
スケジューリングを実行し、その後に通常の過負荷延期
型フォワードスケジューリングを実行した結果である。
従って、計算時間は単なるフォワードスケジューリング
の2倍かかる。すなわち、本発明の手法は、図10
(c)と同等の結果を半分の時間で得られている。
【0088】以上説明したように、上記実施形態によれ
ば、従来のフォワードスケジューリング手法とほぼ同じ
計算時間で、納期遅れが少なく、しかも納期合わせに近
い、より望ましいスケジュールを作成できる。 (第2の実施形態)前述の第1の実施形態では、各製品
の作業数は「1」だったが、第2の実施形態では1つの
製品あたり複数の作業を要する例を考える。その他は第
1の実施形態と同じである。 (2−1) スケジューリング装置の構成 第2の実施形態に係るスケジューリング装置の概略構成
は、図1と同様である。
【0089】1製品あたりの作業数が複数になったのに
伴い、詳細構成の一部が図2と異なる。すなわち、主記
憶300には製品毎の作業数を記憶するための製品別作
業数記憶部308が加わっている。また、作業別使用資
源記憶部309、作業別処理時間記憶部310、作業別
処理開始時刻記憶部311は各製品の全作業の使用資
源、処理時間、処理開始時刻をそれぞれ記憶する。
【0090】製品情報1502は、製品ID、納品時
刻、作業数と、作業数分の作業ID、使用資源、処理時
間の組からなる。その他は第1の実施形態と同じであ
る。仮スケジュール作成部220は、製品Pjのl番目
の作業であるO(j、l)の、納期合わせとなる処理開
始時刻を計算する。その際の納期合わせ処理開始時刻計
算式の一例を式(5)に示す。
【0091】
【数4】
【0092】その他は第1の実施形態の仮スケジュール
作成部220と同じである。評価関数値計算部230
は、資源使用量計算部231と累積過負荷計算部232
からなる。
【0093】資源使用量計算部231は、全ての製品の
作業について資源使用量を加算する点が第1の実施形態
の資源使用量計算部と異なる。その他は第1の実施形態
の資源使用量計算部と同じである。
【0094】累積過負荷計算部232は第1の実施形態
と同じである。負荷調整スケジュール作成部240で、
処理開始時刻の前倒し量を求める際には、製品毎の作業
数は複数あるため、その作業の負荷に応じて適当な前倒
し量を選択する。例えば、同じ製品の作業でも負荷の重
い作業と負荷の軽い作業があるわけであるが、最も負荷
の重い作業に注目して前倒し量を決めることにより、全
体の過負荷を軽減することもできる。
【0095】負荷調整スケジュール作成部240は、ま
ず製品の作業毎の対応する評価関数値を見つけ出し、そ
の中から、最大の評価関数値の値をシフト量として選択
し、製品の全作業の処理開始時刻をその評価関数値の値
だけ早い時刻に前倒しする。製品毎のシフト量S(j)
は、例えば、式(6)で示すことができる。
【0096】
【数5】
【0097】ここで、m(j、l)、b(j、l)
は、それぞれ作業O(j、l)の使用資源の資源IDと
処理開始時刻である。作業O(j、l)の各処理開始時
刻の前倒しは、例えば、式(7)で示すことができる。
【0098】
【数6】
【0099】その他は第1の実施形態の負荷調整スケジ
ュール作成部と同じである。実行可能スケジュール作成
部250は、第1の実施形態の実行可能スケジュール作
成アルゴリズムにおいて、製品を作業に置き換えたもの
を使用して、実行可能スケジュール1540を作成す
る。その他は第1の実施形態の実行可能スケジュール作
成部と同じである。
【0100】図12に、第2の実施形態における実行可
能スケジュール作成アルゴリズムを示す。まず、全資源
の全時刻の資源使用量を「0」で初期化し、全ての製品
の作業をリストアップした作業リストを作成する(ステ
ップS21)。
【0101】作業リストに残っている作業の処理開始時
刻をそれぞれ作業別処理開始時刻記憶部311から読み
出し、それら作業毎の処理開始時刻を比較して最も処理
開始時刻の早い作業を見つける。その作業をPjs(s
は、製品Pjの各作業を識別する変数)とする。Pjs
の処理開始時刻をb(j、s)、Pjsの処理時間をu
(j、s)、Pjsの使用資源をM(Pjs)と呼ぶこ
とにする(ステップS23)。
【0102】次に、処理順序制約のチェックを行う。す
なわち、1つの製品の作業は予めその順序が定められて
おり、処理対象の作業の処理順序がこの制約を満たすも
のであるか否かをチェックする。具体的には、製品Pj
の最初の作業である(s=1)か、あるいは、処理対象
の作業Pjsの処理開始時刻b(j、s)が、その1つ
前の作業P(j、s−1)の処理終了時刻b(j、s−
1)+u(j、s−1)後であるかをチェックする(ス
テップS24)。処理順序制約を満たさない場合は、ス
テップS25に進む。
【0103】処理順序制約を満たす場合は、次に、Pj
sの処理が時刻b(j、s)を処理開始時刻として実行
可能であるかどうかを判別する。もし、b(j、s)か
らb(j、s)+u(j、s)−1までの時間、作業P
jsに使用される資源M(Pjs)の時刻kの資源残量
が「1」以上であれば、実行可能である(ステップS2
6)。
【0104】実行可能であれば、ステップS27に進
み、さもなくばステップS25に進む。ステップS25
では、b(j、s)に「1」を加え、ステップS23に
戻る。
【0105】すなわち、ステップS23〜ステップS2
6では、作業リスト内で最も処理開始時刻の早い作業の
処理開始時刻b(j、s)から、その処理が終了するま
での時刻b(j、s)+u(j、s)−1の間、その作
業に使用される時刻kの資源使用量と使用資源の資源容
量との差(資源残量avail(M(Pjs)、k))
が「1」以上で、その資源M(Pjs)に作業Pjsの
処理が割当て可能になるまで、作業の処理開始時刻b
(j、s)を「1」ずつ遅延させるようになっている。
【0106】ステップS26で資源残量が「1」以上の
とき、ステップS27に進み、M(Pjs)の処理開始
時刻b(j、s)から処理終了時刻b(j、s)+u
(j、s)−1までの資源使用量に「1」を加える。す
なわち、資源M(Pjs)に作業Pjsの処理を割当て
て、資源残量を減らす。その後、作業リストからPjs
を除き(ステップS28、ステップS22に戻り、作業
リストに製品が残っている間、上記処理を繰り返す。
【0107】実行可能スケジュール作成部250は、実
行可能スケジュール作成アルゴリズムを用いて、全作業
の処理開始時刻を求め、処理開始時刻のリストを実行可
能スケジュール1540として出力する。 (2−2)スケジューリング装置の動作 スケジューリング装置全体の動作の概略は、図4とほぼ
同様である。
【0108】次に、第2の実施形態に係るスケジューリ
ング装置の処理動作について具体的に説明する。ここで
はP1、P2、P3、P4、P5の5つの製品が存在す
る。これらの製品は、いずれも3つの作業(作業1、作
業2、作業3)によって加工される。いずれの製品も作
業1の使用資源は資源M1、作業2は資源M2、作業3
は資源M3を使用資源とする。
【0109】図13に、ここで用いる具体的な入力情報
の例を示す。図13(a)は、資源情報の一例で、資源
IDがM1、M2、M3の3つの資源の資源容量は、全
て「1」である。また、図13(b)は、製品情報の一
例で、製品IDがP1からP5の製品のそれぞれの納品
時刻、作業1から3の使用資源および処理時間が記述さ
れている。すなわち、例えば、製品ID「P1」の製品
の納品時刻は「6」、作業1の使用資源の資源IDは
「M1」、処理時間「4」、作業2の使用資源の資源I
Dは「M2」、処理時間は「3」、作業3の使用資源の
資源IDは「M3」、処理時間は「3」である。以下、
製品ID「P1」の製品、製品ID「P2」の製品、製
品ID「P3」の製品、製品ID「P4」の製品、製品
ID「P5」の製品についても同様に記述されている。
【0110】図14〜図16は、この具体例に対するス
ケジュール作成の途中経過を示す。順に仮スケジュー
ル、評価関数値、負荷調整スケジュールの結果を表とグ
ラフで示す。図14と図16のグラフは、縦軸に製品の
種類を並べ、横軸に時間軸をとったガントチャートであ
る。図15では縦軸が評価関数値、横軸が時間軸を表す
評価関数値表であり、M1、M2、M3の3つの資源の
評価関数値を時刻毎に表す。
【0111】図17は、実行可能スケジュールを示す最
終結果である。以下、最終結果を得るまでの手順を説明
する。図14は、入力情報から得られる納品時刻と処理
時間から、各製品の納期合わせ処理開始時刻を求めた仮
スケジュール1510である。ここでは、1つの製品に
3つの作業が存在するため、作業3が納品時刻に終了す
るようにスケジュールされている。作業1および作業2
は、処理順序制約を満たす最も遅い時刻にスケジュール
されている。
【0112】図15は、図14に対する評価関数値を求
めた結果である。M1では、全ての時刻で資源使用量が
資源容量以内なので、全てのt対してF(1、t)=0
である。
【0113】M2では、スケジュール期間の最終時刻か
ら時刻「13」まではF=0だが、時刻「12」、「1
1」では資源使用量が資源容量よりも「1」大きいた
め、Fの値が「1」ずつ増えている。時刻「10」では
資源使用量が資源容量に等しいため、Fの値は時刻「1
1」のときと同じである。時刻「9」、「8」では資源
使用量が資源容量よりも「1」小さいため、Fの値が
「1」ずつ減っている。時刻「7」から時刻「5」まで
も資源使用量が資源容量よりも小さいが、すでにF=0
であるため、それ以上減らない。時刻「6」以降も同様
の手順でFの値を求められる。
【0114】M3でも、M2と同様の手順でFの値を求
められる。図16は、図14の仮スケジュール1510
と、図17で求めた評価関数値から、各製品の負荷調整
処理開始時刻を求めた負荷調整スケジュール1530で
ある。
【0115】P1では、3つの作業に対するそれぞれの
評価関数の値がF(1、1)=0、F(2、2)=2、
F(3、5)=1である。その中の最大値を取って、P
1 のシフト量(前倒し量)S(1)=2となる。
【0116】同様に、S(2)=S(3)=S(4)=
2となる。P5のみ、F(1、14)=0、F(2、1
5)=2、F(3、18)=0なので、S(5)=0と
なる。
【0117】全ての作業について、処理開始時刻からS
(j)の値を減じる。このとき、P1の作業1のみ、減
算の結果、処理開始時刻が負の値になるので「0」とみ
なす。
【0118】図17は、図16の負荷調整スケジュール
1530から、過負荷延期により、各製品の実行可能処
理開始時刻を求めた実行可能スケジュール1540であ
る。まず、処理開始時刻が一番早い作業はP1の作業1
とP2の作業1の2つある。ここでは、納期の早いP1
の作業1を先にスケジュールすることにする。その結
果、P1の作業1が時刻「0」に、またP2の作業1が
時刻「1」にスケジュールされる。P2の作業1が延期
された結果、P2の残りの作業も処理順序制約を満たす
処理開始時刻まで延期する。
【0119】同様の手順で、P1の作業2、P2の作業
2、P1の作業3…の順番に処理順序制約を満たすよう
にスケジュールを行っていく。この結果得られたスケジ
ュールが実行可能スケジュール1540である。 (2−3) 効果 第2の実施形態に係るスケジューリング装置から得られ
た実行可能スケジュールは、同じ資源を利用する製品の
中でも、資源の負荷の低い時刻に納品時刻があるP5は
前倒しされず、その他の製品は適度に前倒しされてい
る。
【0120】納期遅れが最小限であり、しかもできるだ
け納期合わせのスケジュールになっていることがわか
る。このように、負荷の最も高い資源が1つに限定でき
る場合は、1つの製品につき、複数の作業がある場合で
も、納期合わせかつ納期遅れの少ないスケジュールを作
成できる。
【0121】以上説明したように、上記第1の実施形態
(製品の作業数が1つの場合)および第2の実施形態
(製品の作業数が複数の場合)によれば、所定時間毎に
各作業(ジョブ)の資源使用量と予め定められた資源容
量との差を時間軸を逆順に累積加算することにより、各
時刻に対応した資源毎の過負荷の大きさを評価関数の値
で表現する。そして、単なる納期合わせの仮スケジュー
ル(各製品の納期に合わせて各作業の処理開始時刻を設
定したもの)が与えられたときに、評価関数の値に基づ
き各作業の処理開始時刻の前倒しを行い(但し、時刻
「0」よりも早い時刻には変更しない)、さらに、この
処理開始時刻を前倒して得られるスケジュールにおい
て、さらに過負荷の分だけ処理開始時刻を延期して納期
合わせの実行可能スケジュールを出力することにより、
結果的に、過負荷が少ない場合はそれをほぼそのまま出
力することで納期合わせの実行可能スケジュールを出力
し、過負荷が大きい場合は評価関数の値だけ作業の処理
開始時刻を早めることにより納期遅れの少ない実行可能
スケジュールを出力する。
【0122】評価関数の値は時系列に沿った資源の過負
荷の累積値を示すので、この値を作業の処理開始時刻の
前倒し量として用いることにより、納期遅れの少ない納
期合わせのスケジューリングが行える。
【0123】すなわち、生産ラインの負荷の大小から、
フォワードスケジューリング的手法と過負荷延期型フォ
ワードスケジューリング的手法を製品毎に自動的に選択
し、納期合わせをなるべく満たし、かつ納期遅れの少な
い実行可能スケジュールを自動的に作成することができ
る。
【0124】負荷の低い生産工程の場合、評価関数値計
算部230で得られる評価関数の値は、どの資源のどの
時刻に対しても、「0」かそれに近い値となる。従っ
て、負荷調整スケジュール作成部240では前倒しはほ
とんど行われない。結果的に、実行可能スケジュール作
成部の効果により、過負荷延期型フォワードスケジュー
リングと同等のスケジュールが得られる。
【0125】一方、負荷の高い生産工程の場合、評価関
数計算部230で得られる評価関数は大きな値になる。
従って、負荷調整スケジュール作成部240ではどの製
品に対しても時刻「0」まで前倒しが行われる。結果的
に、負荷調整スケジュール作成部240と、実行可能ス
ケジュール作成部250の組合わせにより、先行順序型
フォワードスケジューリングと同等のスケジュールが得
られる。
【0126】また、負荷が中程度の生産工程の場合、評
価関数値計算部230で得られる評価関数もまた負荷に
応じた値になる。従って、負荷調整スケジュール作成部
240では適当な量だけ前倒しが行われる。結果的に、
負荷に応じた過負荷型延期型フォワードスケジューリン
グと先行順序型フォワードスケジューリングの中間的な
スケジュールが得られる。
【0127】なお、上記実施形態では、製品の製造にお
いて作業(ジョブ)を資源に割り当てる製造スケジュー
ルを作成する場合を例にとり説明したが、この場合に限
らず、本発明は、ジョブを資源に割り当てる一般的なス
ケジューリングにも適用可能であることは明らかであ
る。
【0128】
【発明の効果】納期遅れの少ない納期合わせのスケジュ
ーリングが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスケジューリング装置の概略構成例を
示した図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るスケジューリン
グ装置の詳細な構成図。
【図3】実行可能スケジュール作成の手順を説明するた
めのフローチャート。
【図4】図2のスケジューリング装置の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図5】図2のスケジューリング装置の動作を具体的に
説明するための図で、入力情報の一例を示したものであ
る。(a)図は資源情報、(b)図は製品情報を示して
いる。
【図6】図2のスケジューリング装置の動作を具体的に
説明するための図で、仮スケジュールの一例を示したも
のである。
【図7】図2のスケジューリング装置の動作を具体的に
説明するための図で、評価関数リストの一例を示したも
のである。
【図8】図2のスケジューリング装置の動作を具体的に
説明するための図で、負荷調整スケジュールの一例を示
したものである。
【図9】図2のスケジューリング装置の動作を具体的に
説明するための図で、最終的に出力される実行可能スケ
ジュールの一例を示したものである。
【図10】第1の実施形態に係るスケジューリング方法
の効果を説明するための従来のスケジューリング方法に
より作成されるスケジュールの一例を示した図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るスケジューリ
ング装置の詳細な構成図。
【図12】実行可能スケジュール作成の手順を説明する
ためのフローチャート。
【図13】図11のスケジューリング装置の動作を具体
的に説明するための図で、入力情報の一例を示したもの
である。(a)図は資源情報、(b)図は製品情報を示
している。
【図14】図11のスケジューリング装置の動作を具体
的に説明するための図で、仮スケジュールの一例を示し
たものである。
【図15】図11のスケジューリング装置の動作を具体
的に説明するための図で、評価関数リストの一例を示し
たものである。
【図16】図11のスケジューリング装置の動作を具体
的に説明するための図で、負荷調整スケジュールの一例
を示したものである。
【図17】図11のスケジューリング装置の動作を具体
的に説明するための図で、実行可能スケジュールの一例
を示したものである。
【符号の説明】
100…スケジュール作成装置 200…制御ソフトウェア 210…入力情報記録部 220…仮スケジュール作成部、 230…評価関数値計算部 231…資源使用量計算部 232…累積過負荷計算部 240…負荷調整スケジュール作成部 250…実行可能スケジュール作成部 300…主記憶 301…資源別資源容量記憶部 302…資源別時刻別資源使用量記憶部 303…資源別時刻別評価関数値記憶部 304…製品別納品時刻記憶部 305…製品別使用資源記憶部 306…製品別処理時間記憶部 307…製品別処理開始時刻記憶部 308…製品別作業数記憶部 309…作業別使用資源記憶部 310…作業別処理時間記憶部 311…作業別処理開始時刻記憶部 1500…入力情報 1501…資源情報 1502…製品情報 1510…仮スケジュール 1880…評価関数値リスト 1530…負荷調整スケジュール 1540…実行可能スケジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イワンフイ・ツアン アメリカ合衆国、 コネチカット州、 ス トアズ、 06269 コネチカット大学内 (72)発明者 ピーター・ビー・ルー アメリカ合衆国、 コネチカット州、 ス トアズ、 06269 コネチカット大学内 (72)発明者 リン・ゴウ アメリカ合衆国、 コネチカット州、 ス トアズ、 06269 コネチカット大学内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の資源を用いた複数のジョブのスケ
    ジューリング方法において、 前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の時間経
    過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算出し、
    前記複数のジョブの処理終了期限に合わせて設定された
    各ジョブの処理開始時間を前記評価値に基づき繰り上げ
    て前記ジョブを前記資源に割り当てることを特徴とする
    スケジューリング方法。
  2. 【請求項2】 所定の資源を用いた複数のジョブのスケ
    ジューリング方法において、 前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の時間経
    過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算出し、
    前記複数のジョブの処理終了期限に合わせて設定された
    各ジョブの処理開始時間を前記評価値に基づき繰り上げ
    て前記ジョブを前記資源に割り当て、さらに、この各ジ
    ョブに割り当てられた資源の負荷状態に応じて前記ジョ
    ブの処理開始時間を繰り下げて前記ジョブを前記資源に
    割り当てることを特徴とするスケジューリング方法。
  3. 【請求項3】 所定の資源を用いた複数のジョブのスケ
    ジューリング方法において、 前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の時間経
    過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算出し、
    前記複数のジョブの処理終了期限および予め定められた
    ジョブの処理順序に応じて設定された各ジョブの処理開
    始時間を前記評価値に基づき繰り上げて前記ジョブを前
    記資源に割り当て、さらに、この各ジョブに割り当てら
    れた資源の負荷状態と予め定められたジョブの処理順序
    に応じて前記ジョブの処理開始時間を繰り下げて前記ジ
    ョブを前記資源に割り当てることを特徴とするスケジュ
    ーリング方法。
  4. 【請求項4】 所定時間毎に各ジョブの資源使用量と予
    め定められた資源容量との差を時間軸を逆順に累積加算
    することにより資源の時間経過に対応した累積負荷状態
    を評価する評価値を算出することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1つに記載のスケジューリング方法。
  5. 【請求項5】 前記ジョブの処理開始時間の繰り下げ量
    は、そのジョブの処理開始時間に対応する前記評価値で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記
    載のスケジューリング方法。
  6. 【請求項6】 予め処理順序の定められた複数のジョブ
    のそれぞれの処理開始時間に対応する前記評価値のうち
    最大のものを、その処理順序の定められた複数のジョブ
    のそれぞれの処理開始時間の繰り下げ量とすることを特
    徴とする請求項3記載のスケジューリング方法。
  7. 【請求項7】 所定の資源を用いた複数のジョブのスケ
    ジューリング装置において、 前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の時間経
    過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算出する
    算出手段と、 前記複数のジョブの処理終了期限に合わせて設定された
    各ジョブの処理開始時間を前記評価値に基づき繰り上げ
    て前記ジョブを前記資源に割り当てるスケジューリング
    手段と、 を具備したことを特徴とするスケジューリング装置。
  8. 【請求項8】 所定の資源を用いた複数のジョブのスケ
    ジューリング装置において、 前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の時間経
    過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算出する
    算出手段と、 前記複数のジョブの処理終了期限に合わせて設定された
    各ジョブの処理開始時間を前記評価値に基づき繰り上げ
    て前記ジョブを前記資源に割り当てる第1のスケジュー
    リング手段と、 この第1のスケジューリング手段で各ジョブに割り当て
    られた資源の負荷状態に応じて前記ジョブの処理開始時
    間を繰り下げて前記ジョブを前記資源に割り当てる第2
    のスケジューリング手段と、 を具備したことを特徴とするスケジューリング装置。
  9. 【請求項9】 所定の資源を用いた複数のジョブのスケ
    ジューリング装置において、 前記複数のジョブのそれぞれに用いられる資源の時間経
    過に対応した累積負荷状態を評価する評価値を算出する
    算出手段と、 前記複数のジョブの処理終了期限および予め定められた
    ジョブの処理順序に応じて設定された各ジョブの処理開
    始時間を前記評価値に基づき繰り上げて前記ジョブを前
    記資源に割り当てる第1のスケジューリング手段と、 この第1のスケジューリング手段で各ジョブに割り当て
    られた資源の負荷状態と予め定められたジョブの処理順
    序に応じて前記ジョブの処理開始時間を繰り下げて前記
    ジョブを前記資源に割り当てる第2のスケジューリング
    手段と、 を具備したことを特徴とするスケジューリング装置。
  10. 【請求項10】 所定時間毎に各ジョブの資源使用量と
    予め定められた資源容量との差を時間軸を逆順に累積加
    算することにより資源の時間経過に対応した累積負荷状
    態を評価する評価値を算出することを特徴とする請求項
    7〜9のいずれか1つに記載のスケジューリング装置。
  11. 【請求項11】 前記ジョブの処理開始時間の繰り下げ
    量は、そのジョブの処理開始時間に対応する前記評価値
    であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに
    記載のスケジューリング装置。
  12. 【請求項12】 予め処理順序の定められた複数のジョ
    ブのそれぞれの処理開始時間に対応する前記評価値のう
    ち最大のものを、その処理順序の定められた複数のジョ
    ブのそれぞれの処理開始時間の繰り下げ量とすることを
    特徴とする請求項9記載のスケジューリング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005216287A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Microsoft Corp オンラインカレンダーシステム内でプロジェクトおよび会議に時間を割り振るための時間管理表現および自動化
JP2014002576A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp スケジューリング装置
WO2024013873A1 (ja) * 2022-07-13 2024-01-18 富士通株式会社 計画プログラム、計画方法、および情報処理装置

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