JPH1152836A - 楽器練習装置 - Google Patents

楽器練習装置

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Publication number
JPH1152836A
JPH1152836A JP9203603A JP20360397A JPH1152836A JP H1152836 A JPH1152836 A JP H1152836A JP 9203603 A JP9203603 A JP 9203603A JP 20360397 A JP20360397 A JP 20360397A JP H1152836 A JPH1152836 A JP H1152836A
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JP
Japan
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musical instrument
sound
signal
electric signal
impulse response
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Application number
JP9203603A
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English (en)
Inventor
Kenji Muraki
健司 村木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消音器を用いたとしても、その楽器の再生音
を消音器なしで演奏した場合の位置から発したかのよう
に聞こえるようにしたり、ある再生音をある特定の位置
から発したかのように聞こえるようにする楽器練習装置
又は音信号変換装置を提供する。 【解決手段】 一の位置から利用者の左耳の位置までの
伝搬特性を記憶するHL記憶部203と、一の位置から
利用者の右耳の位置までの伝搬特性を記憶するHR記憶
部205と、取得された電気信号とHL記憶部203に
記憶された伝搬特性とを畳み込むHL畳み込み部204
と、取得された電気信号とHR記憶部205に記憶され
た伝搬特性とを畳み込むHR畳み込み部206とを備
え、再生装置でHL畳み込み部203の出力を左耳用と
して再生しHR畳み込み部205の出力を右耳用として
再生する楽器練習装置又は音信号変換装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽器練習装置及び
音信号変換装置に関し、特に、電気信号を変換して疑似
的に空間内の一の位置から音を再生する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの人が楽器の演奏を楽しむよ
うになった。ところが、防音対策を施していない一般住
宅では騒音が問題となるため、十分な音量で楽器の演奏
・練習を行う事が困難な場合がある。このような問題を
解決するため、楽器が直接発する音を最小限に抑え、ヘ
ッドホンを再生装置として用いる楽器練習装置が特開平
8194473号公報に開示されている。
【0003】図9(a)及び(b)は、従来の楽器練習
装置に用いることができる消音器を破断して示す図であ
る。図9(a)は真上から見た図で、図9(b)は真横
から見た図である。また、図9(c)は、消音カバーの
一部を破断して示す図である。この従来技術では、消音
器本体903の前端部外周面に消音カバー920を装着
するとともに、消音器本体903の内部に金管楽器本来
の音をピックアップするマイクロホン910を配置して
いる。
【0004】図9(a)及び(b)において、トランペ
ット等の金管楽器900のベル部(金管楽器の朝顔状の
部分)901に着脱自在に装着される消音器902は、
軸方向の中間部の内径が最も大きく両端に向かって小径
化し両端が開放した筒状体である消音器本体903を備
えている。なお、消音器本体903は、紙、木、金属又
は合成樹脂等によって形成されている。
【0005】消音器本体903は、軸線方向に分割して
それぞれ形成されることにより、載頭円錐状の筒体から
なる第1の本体903a及び第2の本体903bの2部
材で構成されている。第1の本体903a及び第2の本
体903bは、その大径側開口部が互いに嵌合され、一
体的に接合されている。この接合部は、消音器本体90
3の軸線方向中間部に位置して最大内径部を形成してい
る。最大内径部は、消音器902がトランペット用とし
て用いられる場合、消音器本体903の前端から約1/
3の位置とされる。
【0006】第1の本体903aの内面は、内側に緩や
かな凸曲面状に湾曲している。また、第1の本体903
aの前方側開口部904には載頭円錐状の筒体905が
内側に向かって一体に突設されている。筒体905は、
その軸線が消音器本体903の軸線と一致するように形
成され、第1の本体903aの内側に向かうにしたがい
滑らかに絞られた内径形状を有することにより消音器9
02の前方側に広がっている。また、筒体905の最小
径部を形成する先端側開口部905aは、消音器902
をベル部901に装着したときの音圧最大点よりもやや
内側であって、消音器902を用いた時の音程生成上有
効な定在波の音圧の終端よりやや前方に位置している。
このような位置にする理由は、上記した通り音程生成上
有効な定在波の音圧の終端位置が各倍音によって異なる
からである。この場合、先端側開口部905aの径を小
さくすると空気の漏れが減少するために消音効果は高ま
るが、その反面流路抵抗が増大し吹奏感が悪くなる。吹
奏感に悪影響を与えず十分な消音効果を得るには、先端
側開口部905aの内径を金管楽器のマウスピースの最
小内径寸法とを等しくすればよい。たとえば、トランペ
ットの場合は直径が4.2mm程度である。
【0007】消音器本体903の後端部を形成する前記
第2の本体903bは、その小径側の開口端部906が
ベル部901に差し込まれる。第2の本体903bの内
面のうち大径側である前方側部分が外側に向かって緩や
かな凸曲面状に湾曲し、小径側である後端部分が直線的
に傾斜し、かつ後端側外周面にはベル部901との気密
を保ち確実に固定するとともに接触部分の隙間からの音
波の漏れを防ぐためにコルク907が貼り付けられてい
る。
【0008】このような構造からなる消音器902をベ
ル部901に装着して金管楽器900を演奏すると、外
部に出る音は、筒体905から漏れる音だけである。し
たがって、吹奏音を十分に弱音化することができる。図
9(c)に示す消音カバー920は合成樹脂、金属など
によって有底筒状体に形成されており、消音器902に
取り付けられた状態において、消音器902の前方側開
口部904を覆うとともに、第1の本体903aの外周
面との間に消音器本体903の内部に連通する空間90
8を形成する。消音器902の前方側開口部904と消
音カバー920との間には、消音器本体903の内部と
前記空間908とを連通させるために適宜な隙間が形成
されている。また、消音カバー920の開口端縁には、
複数個の息抜き穴921が周方向に等間隔をおいて形成
されており、これによって前記空間908を外部に連通
させている。この息抜き穴921は、流路抵抗が発生し
ない(奏者が吹奏抵抗として感じない)程度の穴径を有
する穴とされ、特に低音部では吹き込む息の量が増える
ためにこれを基準として穴の数または大きさを決定す
る。実際にはこの従来技術の場合、3mmφの長穴を周
方向に60度間隔で6個設けている。息抜き穴921の
総面積は、筒体905の先端側開口部905aの断面積
の2〜8倍(好ましくは4〜6倍)とされる。
【0009】消音器本体903を形成する第1の本体9
03a及び第2の本体903bの接続部にはジャック9
09が埋め込まれており、これはマイクロホン910の
コード911とアンプ等へのコードを接続する。マイク
ロホン910は、消音器902を金管楽器に装着したと
きの有効な定在波の略終端位置に配置される。この位置
は、この従来技術においては図9(a)及び(b)91
0に示すように消音器本体903の後端側開口部寄りと
される。
【0010】このような構造においては、消音カバー9
20が消音器902の前方側開口部904を覆っている
ので、金管楽器から外に出る音が息抜き穴921から漏
れる音のみとなり、一層演奏音を弱音化することができ
る。また、消音器902と消音カバー920とによって
形成された空間908内においても自動車のマフラーと
同じ作用で音波が減衰するので、一層消音効果を高める
ことができる。また、空間908内では、特に高周波成
分が減衰するので、俗に「チーチー音」と呼ばれる消音
器使用時の固有の成分が減少し、柔らかな音色となる。
【0011】また、息抜き穴921の総面積を、筒体9
05の先端側開口部905aの断面積の2〜8倍(好ま
しくは4〜6倍)に設定すると、良好な吹奏感で消音効
果も大きく、効率よく息を抜くことができる。また、息
抜き穴921は、消音器本体903の外周面の最大外径
部に設けられた嵌合部912に嵌合する消音カバー92
0の開口端縁に設けられているので、外部から見え難
く、消音器902の外観も良好である。
【0012】また、この従来技術においては、マイクロ
ホン910を有効な定在波の略終端位置(低次倍音の節
で、高次倍音では腹となるような位置)に配置している
ので、音量バランスがよく(鳴りムラがない)、音色上
の欠損が少ない音を集音することができ、これを電気的
に処理して奏者に自然な音をフィードバックすることが
できる。また、マイクロホン910を設け電気的な処理
をすることにより、演奏時の空間音響(演奏環境のセッ
ト:室内、スタジオ、ホール等)を設定できるので、環
境に応じたライブな音が楽しめる。また、他の電子楽器
(サイレントピアノ等)やオーディオソフト等との合奏
が消音状態で可能となる。
【0013】図10は、従来の楽器練習装置の電気的な
処理の構成を示す図である。モジュール1001は、デ
ィジタルリバーブ付き小型ミキサ/アンプであり、アン
プ(増幅)機能とリバーブ(残響付加)機能を備え、ト
ロンボーンTb及びトランペットTpにそれぞれ装着さ
れた図9の902に示したような消音器902a及び9
02b並びにそれぞれのヘッドホン1002a及び10
02bを接続している。また、モジュール1001のA
UX(補助入力端子)には、CD(コンパクトディス
ク)1003a、消音ピアノ1003b、カラオケ10
03c、シーケンサ1003d、電子音発生タイプのメ
トロノーム1003e及びテレビジョン1003fが接
続され、LINE(出力端子)には、効果音付加器10
04a、チューナ1004b、楽音MIDI変換器10
04c、音源モジュール1004d、アンプ/スピーカ
1004e及びテープレコーダ1004fが接続されて
いる。このような構成における処理の例を以下に列記す
る。
【0014】ヘッドホン1002a又は1002bで
消音時におけるトロンボーンTb又はトランペットTp
の音を聴きながら、CD1003aの再生又はテレビジ
ョン1003fの音楽放送に合わせてトロンボーンTb
又はトランペットTpを好みの残響をかけて演奏する。
また、この演奏をカセットテープ等に録音することもで
きる。
【0015】消音ピアノ1003bの自動伴奏ソフト
1003gやカラオケ1003cの伴奏ソフト1003
hを再生し、これを伴奏としてトロンボーンTb又はト
ランペットTpの吹奏をヘッドホン1002a又は10
02bで聴きながら練習する。 メトロノーム1003eにより指定のテンポを確認し
たり、チューナ1004bにより音程を確認したりしな
がら、トロンボーンTb又はトランペットTpの吹奏を
ヘッドホン1002a又は1002bで聴きながら練習
する。また、自らの吹奏に残響をかけられるので、耳に
よる音程認識が容易になり、さらに、チューナによる音
程の確認との相関で音程感が身につき易い。
【0016】トランペットTp等の生音を消して効果
音付加器1004aで接触的に音色を加工できるので、
エレキギターでのエフェクターのように、通常のトラン
ペット等では不可能な演奏ができる。 トランペットTp等の生音から楽音MIDI変換器1
004cによりMIDIデータを得て、音源モジュール
1004d及びアンプ/スピーカ1004eを駆動する
ことにより、トランペットTp等でピアノやシンセサイ
ザなどの全く異音色の演奏ができる。
【0017】上記で得られたMIDIデータをパー
ソナルコンピュータ1004gに入力することができ
る。また、トランペットTp等だけでオーケストラの全
パートの入力ができる。また、楽譜データにしてプリン
ト出力することもできる。 モジュールを個々の楽器別に使用した場合には、たと
え狭い部屋であっても、トロンボーンTb又はトランペ
ットTpの演奏を、他楽器音のかぶりや回り込みに影響
されることなく多重録音することできる。また、特別な
スタジオやホールを使用することなく質のよい残響を付
加した音が録音できる。
【0018】上記で得られたMIDIデータと楽譜
からのMIDIデータとを、パーソナルコンピュータ1
004g等で比較することにより演奏を評価することが
できる。 トロンボーン2台、トランペット2台又はトロンボー
ン及びトランペット各1台等の組み合わせでデュエット
(二重奏)がヘッドホンで消音時における音を聴きなが
ら演奏できる。また、モジュール1001を複数接続す
れば、多人数でのアンサンブルもヘッドホンで消音時に
おける音を聴きながら演奏できる。また、消音器902
a及び902bで拾った音を無線でモジュール1001
に送信するようにすれば、コードレスでの使用もでき
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ヘッドホンによる再生音が頭内に定位し、
消音器なしで楽器を演奏した場合と定位が異なるという
問題点がある。例えば、消音器を用いないで普通に楽器
を演奏した場合、トランペットは正面前方、トロンボー
ンは左横、ホルンは右後ろ下方、チューバやユーホニウ
ムの場合には奏者の右斜め上方、メロホンは左後ろ下方
が音像位置となるが、上記従来技術ではどの楽器でも音
像位置は同じとなる。
【0020】さらに、オーケストラや吹奏楽団などで同
じ楽器がたくさん用いられる場合、奏者は自分の楽器を
適切な音量、音程及びリズムで演奏するために、自分の
楽器の音像定位位置をつかみ、自分の出す音と他人の出
す音とを区別することが重要になるが、日頃より上記従
来技術の楽器練習装置を用いて練習していると、奏者は
頭内定位する再生音に慣れてしまうため、自分の出す音
と他人の出す音とを区別することができなくなり、適切
な演奏もできなくなってしまう。
【0021】つまり、上記従来技術は、単独で練習等を
する場合には効果を奏するものの、同じ楽器がたくさん
用いられる場合には適切な演奏ができなくなってしまう
という問題点がある。そこで、本発明はかかる問題点に
鑑み、消音器を用いたとしても、その楽器の再生音を消
音器なしで演奏した場合の位置から発したかのように聞
こえるようにしたり、ある再生音をある特定の位置から
発したかのように聞こえるようにする楽器練習装置又は
音信号変換装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、疑似的に利用者の位置と所定の関係を持つ
空間内の一の位置から発したかのように楽器音を再生す
る楽器練習装置であって、楽器音に対応した電気信号を
取得する信号取得手段と、空間内の一の位置から利用者
の左耳の位置及び右耳の位置までの音の伝搬特性を記憶
する記憶手段と、信号取得手段により取得された電気信
号を記憶手段に記憶された左耳の位置及び右耳の位置ま
での各伝搬特性に基づいて変換する信号変換手段と、信
号変換手段により変換された各電気信号を左耳用及び右
耳用として楽器音に再生する再生手段とを備えることを
特徴とし、前記記憶手段は、一の位置から利用者の左耳
の位置までのインパルス応答を記憶する第1記憶手段
と、一の位置から利用者の右耳の位置までのインパルス
応答を記憶する第2記憶手段とを含み、前記信号変換手
段は、信号取得手段により取得された電気信号と第1記
憶手段に記憶されたインパルス応答とを畳み込む第1畳
み込み手段と、信号取得手段により取得された電気信号
と第2記憶手段に記憶されたインパルス応答とを畳み込
む第2畳み込み手段とを含み、前記再生手段は、第1畳
み込み手段の出力を左耳用として再生する第1再生手段
と、第2畳み込み手段の出力を右耳用として再生する第
2再生手段とを含むことを特徴とする。
【0023】これによって、あらかじめ、ある特定の位
置に音源を設け、この位置及び測定環境固有のインパル
ス応答を測定し記憶しておき、楽器音に対応した電気信
号とあらかじめ記憶しているインパルス応答とを畳み込
むことができるので、この電気信号をあたかもこの特定
の位置から発したかのように、再生手段で楽器音に再生
できる。
【0024】また、上記目的を達成するために本発明
は、疑似的に利用者の位置と所定の関係を持つ空間内の
一の位置から発したかのように音を再生させるために電
気信号を変換する音信号変換装置であって、音に対応し
た電気信号を取得する信号取得手段と、空間内の一の位
置から利用者の左耳の位置及び右耳の位置までの音の伝
搬特性を記憶する記憶手段と、信号取得手段により取得
された電気信号を記憶手段に記憶された左耳の位置及び
右耳の位置までの各伝搬特性に基づいて変換する信号変
換手段とを備えることを特徴とし、前記記憶手段は、一
の位置から利用者の左耳の位置までのインパルス応答を
記憶する第1記憶手段と、一の位置から利用者の右耳の
位置までのインパルス応答を記憶する第2記憶手段とを
含み、前記信号変換手段は、信号取得手段により取得さ
れた電気信号と第1記憶手段に記憶されたインパルス応
答とを畳み込む第1畳み込み手段と、信号取得手段によ
り取得された電気信号と第2記憶手段に記憶されたイン
パルス応答とを畳み込む第2畳み込み手段とを含むこと
を特徴とする。
【0025】これによって、あらかじめ、ある特定の位
置に音源を設け、この位置及び測定環境固有のインパル
ス応答を測定し記憶しておき、音に対応した電気信号と
あらかじめ記憶しているインパルス応答とを畳み込むこ
とができるので、この電気信号をあたかもこの特定の位
置から発したかのように、音に再生できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る楽器練習装置
の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明に係る楽器練習装置の
実施の形態1の構成を示すブロック図である。
【0027】本装置は、消音器101、マイクロホン1
02、音像定位部103及びヘッドホン104で構成さ
れている。なお、本装置では楽器としてフレンチホルン
を用いる場合について説明する。ここで、奏者はフレン
チホルンのベル(金管楽器の朝顔状の部分)に消音器1
01を挿入してフレンチホルンを吹奏する。吹奏した音
は消音器101により減衰され、通常の吹奏に比べて小
さくなる。
【0028】消音器101は、従来の技術で説明したト
ランペット用の消音器と同様の構造であり、ここでは、
フレンチホルンの寸法に合わせたものである。マイクロ
ホン102は、消音器101内に設置され、消音器10
1内の吹奏音を電気信号に変換し、音像定位部103に
送る。音像定位部103は、マイクロホン102により
変換された電気信号を、あたかもマイクロホン102の
位置から発したかのようにヘッドホン104で再生され
るように変換し、ヘッドホン104へ出力する。
【0029】図2は、音像定位部103の構成を示すブ
ロック図である。音像定位部103は、さらに、マイク
ロホン102からの信号の入力を受ける入力端子20
1、入力された信号をディジタル化するADC(アナロ
グディジタル変換器)202、マイクロホン102の位
置からヘッドホン104の左の発音体までのインパルス
応答HLを記憶するHL記憶部203、ADCの出力信
号とHLとを畳み込むHL畳み込み部204、マイクロ
ホン102の位置からヘッドホン104の右の発音体ま
でのインパルス応答HRを記憶するHR記憶部205、
ADCの出力信号とHRとを畳み込むHR畳み込み部2
06、HL畳み込み部204の出力をアナログ信号に変
換するLDAC(左用ディジタルアナログ変換器)20
8、HR畳み込み部206の出力をアナログ信号に変換
するRDAC(右用ディジタルアナログ変換器)20
9、LDAC208の出力を増幅するLアンプ210、
RDAC209の出力を増幅するRアンプ211、L出
力端子212及びR出力端子213からなる。
【0030】ヘッドホン104は奏者の頭部に装着さ
れ、音像定位部103の出力を再生する。奏者はヘッド
ホン104を介して音像定位部103の出力信号を聞
く。ここで、例えば、ADC202のサンプリング周波
数は、通常のディジタルオーディオに用いられる44.
1kHz程度でよい。また、HL記憶部203〜HR畳
み込み部206により音像定位フィルタ207が構成さ
れる。例えばこの部分は、具体的にはDSP(ディジタ
ルシグナルプロセッサ)によりHL、HRを係数とする
FIRフィルタにより実現できる。なお、HL畳み込み
部204及びHR畳み込み部206が行う畳み込み処理
については、従来のディジタル信号処理技術において、
一般的なものであるので詳細な説明は省略する。
【0031】また、HL、HR記憶部に記憶するデータ
を別の楽器のものに変えれば、ハードウェア等の変更な
しに、別の楽器用の音像定位部が実現できる。ここで、
本実施の形態によるフレンチホルンの単独練習を行う際
の動作について説明する。まず、奏者が楽器を演奏する
と、この楽器に挿入された消音器101内に設置された
マイクロホン102からの信号の入力を入力端子201
が受け、ADC202が入力された信号をディジタル化
し、HL畳み込み部204がADCの出力信号とHL記
憶部203にあらかじめ記憶しているインパルス応答H
Lとを畳み込み、LDAC208がHL畳み込み部20
4の出力をアナログ信号に変換し、Lアンプ210がL
DAC208の出力を増幅し、L出力端子212から出
力し、HR畳み込み部206がADCの出力信号とHR
記憶部205にあらかじめ記憶しているインパルス応答
HRとを畳み込み、RDAC209がHR畳み込み部2
06の出力をアナログ信号に変換し、Rアンプ211が
RDAC209の出力を増幅し、R出力端子213から
出力し、ヘッドホン104が、L出力端子212からの
出力を左耳用として再生し、R出力端子213からの出
力を右耳用として再生する。奏者は自分の頭部に装着さ
れたヘッドホン104でこの再生出力を聞きながら楽器
を練習する。
【0032】次に、頭外音像定位の原理について説明す
る。図3(a)は頭外の音源から鼓膜までの音の伝わり
方を示す図であり、図3(b)はヘッドホンから鼓膜ま
での音の伝わり方を示す図である。図3(a)で音源か
らsという信号が放射された場合、音源から左の鼓膜ま
でのインパルス応答をHLとし、右の鼓膜までのインパ
ルス応答をHRとすれば、左の鼓膜での信号TL及び右
の鼓膜での信号TRは(数1)となる。
【0033】
【数1】
【0034】なお、“*”は畳み込み演算を示す。ここ
で、インパルス応答は、インパルスを音源位置から放射
した時、受聴位置で観測される応答をいう。また、畳み
込み演算は、(数2)で定義されるものである。
【0035】
【数2】
【0036】ここで、y(n):出力信号、x(n):
入力信号、h(n):インパルス応答、n:サンプル番
号、である。一般にh(n)は有限区間でのみ非零なの
で、上式の−∞〜∞加算は有限な区間での加算となる。
即ち、k=−∞ 〜 k=∞でのΣは、h(n)が非零
となる区間でのΣに等しい。また、図3(b)でヘッド
ホンの左の発音体から放射される信号をsL、ヘッドホ
ンの右の発音体から放射される信号をsR、発音体から
鼓膜までのインパルス応答をHhとすれば左の鼓膜での
信号TL及び右の鼓膜での信号TRは(数3)となる。
【0037】
【数3】
【0038】ここで、sL,sRを(数4)のようにす
れば、(数1)と(数3)とのTL及びTRが等しくな
る。すなわち、ヘッドホンから鼓膜までの逆インパルス
応答と、頭外の実音源から鼓膜までのインパルス応答と
を畳み込んだインパルス応答で入力信号sを処理した信
号sL,sRをヘッドホンに与えれば、ヘッドホンから
聞く音と実音源から聞く音とが等しくなり、ヘッドホン
による頭外音像定位が実現できる。
【0039】
【数4】
【0040】なお、ヘッドホンの種類によっては、ヘッ
ドホンの発音体から鼓膜までのインパルス応答が単位サ
ンプル数列δ(n)と見なせる物もある。この場合、逆
インパルス応答も単位サンプル数列δ(n)と見なせる
ので、(数4)のHh-1は無視できる。次に、処理に用
いるインパルス応答の測定について説明する。
【0041】頭外の実音源から鼓膜までのインパルス応
答測定には、(1)無響室のような自由空間において頭
部や耳介などだけによるインパルス応答を測定する方法
と、(2)普通の部屋(有響室)で部屋の反射音・残響
音も含めたインパルス応答を測定する方法とがある。本
発明では、楽器の吹奏の模擬を目的とするため、インパ
ルス応答は(2)の方法で測定する。
【0042】(2)の方法でインパルス応答を測定する
場合、インパルス応答の時間長(インパルス応答の収束
時間)は100[ms]程度はあるが、頭外音像定位す
るためには最初の20〜40[ms]程度が必要とな
る。図4に頭外左前方の実音源から鼓膜までのインパル
ス応答の測定例を示す。図4において上側は頭外左前方
の実音源から左耳へのインパルス応答、下側は頭外左前
方の実音源から右耳へのインパルス応答である。
【0043】楽器吹奏時のインパルス応答HL及びHR
を測定する場合は、楽器に消音器101を取り付けたと
きのマイクロホン102の位置に音源を設け、両耳の位
置にそれぞれ小型マイクロホンを取り付ける。図5は、
フレンチホルンの吹奏を上から見た図である。図5に示
すようにフレンチホルンは左手で楽器のロータリーバル
ブキー(図示せず)を操作し、ベルに右手を入れて演奏
する。ベルの下端が右腿の外側ぐらいの位置になる。従
って、図5のSが音源位置となり、Sから奏者の左の耳
L及びSから奏者の右の耳Rまでのインパルス応答をそ
れぞれ測定する。
【0044】なお、ここではフレンチホルンを例として
挙げたが、楽器に設置されたマイクロホンの位置に音源
を設け、その楽器固有のインパルス応答を測定し記憶し
さえすれば、他のどのような楽器でもよい。また、楽器
に限らず他のどのような音の発生源でも構わない。例え
ば、グランドピアノにおけるインパルス応答の測定は、
グランドピアノの饗板の中央に音源を設け奏者の両耳と
の間のインパルス応答を測定すればよい。さらに、饗板
の数箇所に音源を設けて複数のインパルス応答を測定
し、演奏音の音域によって適切な音源位置で測定したイ
ンパルス応答を用いて再生すれば、より高い臨場感が得
られる。
【0045】また、マイクロホンは必ずしもインパルス
応答を測定した際の音源の位置になくてもよく、さら
に、電気信号の発生源はマイクロホンだけではなく、電
子ピアノのように電気的に信号を発生させるものでもよ
いし、サイレントピアノのように本物の楽器で音の輻射
を制御し信号を発生させるものでもよく、シンセサイ
ザ、サンプラー又はデジタルドラム等、何であってもよ
い。ただし、この電気信号の発生源によりデジタル信号
が発生される場合には、図2に示すADC202は不要
なので削除する。
【0046】また、出力を再生するものとしてヘッドホ
ンを用いたが、イヤホン又はスピーカ等、楽器音又は音
声等を再生できるものであれば何であってもよい。この
ようにして、本発明では、あらかじめ、楽器に挿入され
た消音器内に設置されたマイクロホンの位置に音源を設
け、その楽器及び測定環境固有のインパルス応答を測定
し記憶しておき、奏者がその楽器を練習する際に、楽器
に挿入された消音器内に設置されたマイクロホンの出力
とあらかじめ記憶しているインパルス応答とを畳み込
み、ヘッドホンで出力信号を再生する。奏者は自分の頭
部に装着されたヘッドホンでこの再生出力を聞きながら
楽器を練習する。
【0047】(実施の形態2)本発明に係る楽器練習装
置の実施の形態2では楽器としてフレンチホルンを用
い、4本のフレンチホルンによる合奏を練習する場合に
ついて説明する。オーケストラや吹奏楽団で演奏される
曲ではフレンチホルンは4声部で書かれていることが多
い。
【0048】図6は、2管編成のオーケストラの標準的
な並びかたの一例である。図7は、図6の601に示す
4人のフレンチホルン奏者の演奏を上から見た拡大図で
ある。1番奏者はホルンセクションをリードし、2〜4
番奏者は自分の出す音の音程、リズム、強さなどを1番
奏者の演奏に合わせることが要求される。図7のような
配置で演奏する場合、2〜4番奏者は自分の音よりも、
むしろ、1番奏者の音の方がよく聞こえる。また、1番
奏者は自分の音は良く聞こえるが、他の3人の音は聞こ
えにくくなる。このような実際の演奏の環境に慣れてお
くことが必要となる。
【0049】図8は、本発明に係る楽器練習装置の実施
の形態2の構成を示すブロック図である。なお、上記実
施の形態1の楽器練習装置と同様の構成を有する各部に
は同一の符号を付し、同一の機能についてはその説明を
省略し、本実施の形態固有の部分についてのみ説明す
る。
【0050】本装置は、消音器101、マイクロホン1
02、音像定位部103、楽器音を発生し変換する楽音
定位部A803、楽音定位部B804、楽音定位部C8
05、全てのLチャンネル信号出力を加算するL加算部
806、全てのRチャンネル信号出力を加算するR加算
部807及びL加算部806とR加算部807の出力を
再生するヘッドホン104で構成されている。
【0051】楽音定位部A803は、楽音発生部A80
1及び音像定位部A802からなる。楽音発生部A80
1は、楽器音を発生する。楽器音の発生は、例えば、
(1)他の楽器演奏から得られる信号、(2)CD,テ
レビジョン、FMなどから得られる信号、(3)MID
I等の再生信号、などが考えられる。ここでは、(3)
MIDI再生信号の場合について述べる。MIDIは従
来から電子楽器で広く用いられているが、最近ではパー
ソナルコンピュータ(PC)でも使われるようになって
きた。MIDIでは複数の声部の再生が可能であるの
で、フレンチホルン4重奏の3声部をそれぞれ割り振る
こととする。
【0052】音像定位部A802は、音像定位部103
と同様の構成及び動作であるので詳細な説明を省略す
る。ただし、楽音発生部A801によりデジタル信号が
発生される場合には、図2に示すADC202は不要な
ので削除する。楽音定位部B804及び楽音定位部C8
05は、楽音定位部A803と同様の構成及び動作であ
るので詳細な説明を省略する。
【0053】L加算部806は、音像定位部103、楽
音定位部A803、楽音定位部B804及び楽音定位部
C805のLチャンネル信号出力を加算する。R加算部
807は、音像定位部103、楽音定位部A803、楽
音定位部B804及び楽音定位部C805のRチャンネ
ル信号出力を加算する。ヘッドホン104は、L加算部
806とR加算部807の出力を再生する。
【0054】ここでは、楽音定位部A803は第1声
部、楽音定位部B804は第3声部、楽音定位部C80
5は第4声部を受け持つこととする。楽音定位部A80
3の音像定位部A802に用いるインパルス応答は、1
番奏者の位置に音源を設け、2番奏者の右耳、左耳で測
定したデータを用いる。同様に、楽音定位部B804の
音像定位部に用いるインパルス応答は、3番奏者の位置
に音源を設け、2番奏者の右耳、左耳で測定したデータ
を用い、楽音定位部C805の音像定位部に用いるイン
パルス応答は4番奏者の位置に音源を設け、2番奏者の
右耳、左耳で測定したデータを用いる。
【0055】ここで、本実施の形態による図7の701
に示す2番奏者がフレンチホルン4重奏の単独練習を行
う際の動作について説明する。まず、楽音定位部A80
3、楽音定位部B804及び楽音定位部C805におい
て、MIDI等の各楽音発生部が楽器音を発生し、各音
像定位部がこの楽器音とあらかじめ測定し記憶しておい
た各右耳及び左耳インパルス応答とを畳み込み、L加算
部806がこの出力の3つの右信号と音像定位部103
の出力の右信号とを加算し、R加算部807がこの出力
の3つの左信号と音像定位部103の出力の左信号とを
加算し、ヘッドホン104で再生する。奏者が、自分の
頭部に装着されたヘッドホン104でこの再生出力を聞
きながら楽器を練習すると、自分の演奏音も含め、各声
部が図6の配置で演奏しているかのように再生される。
【0056】なお、ここではフレンチホルンの2番奏者
を例に説明したが、各奏者の位置について、他の3人の
インパルス応答をデータとして用意し、練習したい声部
に応じて各インパルス応答を各音像定位部に記憶してお
けば、どの声部の練習も可能である。また、単独練習に
限らず、複数の奏者で練習する場合は、練習する奏者の
楽器による出力を練習する声部の楽音発生部と置き換え
ることにより、容易に実現できる。さらに、フレンチホ
ルン以外の楽器についても、その楽器固有のインパルス
応答を測定し記憶しさえすれば、他のどのような楽器で
あってもよく、楽器の数にも制限はなく、あらゆる楽器
を用いた合奏の練習に対応できる。また、楽器に限らず
他のどのような音の発生源でも構わない。
【0057】例えば、ピアノ協奏曲を演奏する場合に
は、図6の602に示すように、独創ピアノは指揮と聴
衆の間に配置される。ピアノ協奏曲を練習する場合は、
独創ピアノを除いたピアノ協奏曲を録音したCDが市販
されているので、CDプレーヤを各楽音発生部として用
い、このCDを再生するCDプレーヤの左チャンネルと
右チャンネルの電気信号を各楽音発生部の出力とし、各
楽音定位部に用いるインパルス応答は、図6の603に
示すセカンドバイオリン(Vn2)の位置に音源を設置
して測定したものを左チャンネルに、604に示すビオ
ラ(Va)の位置に音源を設置して測定したものを右チ
ャンネルに用いることもできる。
【0058】また、マイクロホンは必ずしもインパルス
応答を測定した際の音源の位置になくてもよく、さら
に、電気信号の発生源はマイクロホンやMIDIだけで
はなく、電子ピアノ、サイレントピアノ、シンセサイ
ザ、サンプラー又はデジタルドラム等、何であってもよ
い。ただし、この電気信号の発生源によりデジタル信号
が発生される場合には、図2に示すADC202は不要
なので削除する。
【0059】また、出力を再生するものとしてヘッドホ
ンを用いたが、イヤホン又はスピーカ等、楽器音又は音
声等を再生できるものであれば何であってもよい。この
ようにして、本発明では、あらかじめ楽器毎に、楽器に
挿入された消音器内に設置されたマイクロホンの位置に
音源を設け、その楽器及び測定環境固有のインパルス応
答を測定し記憶しておき、奏者が楽器を練習する際に、
練習する楽器に挿入された消音器内に設置されたマイク
ロホンの出力とあらかじめ記憶している練習する楽器の
インパルス応答とを畳み込み、さらに、他の電気信号の
発生源の出力とあらかじめ記憶している楽器毎のインパ
ルス応答とを畳み込み、その出力の右信号と左信号とを
別々に加算し、ヘッドホンで出力信号を再生する。奏者
は自分の頭部に装着されたヘッドホンでこの再生出力を
聞きながら楽器を練習する。
【0060】
【発明の効果】
(A)以上の説明から明らかなように、本発明に係る楽
器練習装置は、疑似的に利用者の位置と所定の関係を持
つ空間内の一の位置から発したかのように楽器音を再生
する楽器練習装置であって、楽器音に対応した電気信号
を取得する信号取得手段と、空間内の一の位置から利用
者の左耳の位置及び右耳の位置までの音の伝搬特性を記
憶する記憶手段と、信号取得手段により取得された電気
信号を記憶手段に記憶された左耳の位置及び右耳の位置
までの各伝搬特性に基づいて変換する信号変換手段と、
信号変換手段により変換された各電気信号を左耳用及び
右耳用として楽器音に再生する再生手段とを備えること
を特徴とする。
【0061】これによって、楽器音に対応した電気信号
をある特定の位置からの伝搬特性に基づいて変換するの
で、この電気信号をあたかもこの特定の位置から発した
かのように、再生手段で楽器音に再生できる。従って、
奏者は楽器を練習する際に、自分の演奏する楽器による
音を、この特定の位置から発したかのようにヘッドホン
等の再生手段で聞くことができる。
【0062】(B)また、本発明に係る楽器練習装置は
前記(A)において、前記記憶手段は、一の位置から利
用者の左耳の位置までのインパルス応答を記憶する第1
記憶手段と、一の位置から利用者の右耳の位置までのイ
ンパルス応答を記憶する第2記憶手段とを含み、前記信
号変換手段は、信号取得手段により取得された電気信号
と第1記憶手段に記憶されたインパルス応答とを畳み込
む第1畳み込み手段と、信号取得手段により取得された
電気信号と第2記憶手段に記憶されたインパルス応答と
を畳み込む第2畳み込み手段とを含み、前記再生手段
は、第1畳み込み手段の出力を左耳用として再生する第
1再生手段と、第2畳み込み手段の出力を右耳用として
再生する第2再生手段とを含むことを特徴とすることも
できる。
【0063】これによって、あらかじめ、ある特定の位
置に音源を設け、この位置及び測定環境固有のインパル
ス応答を測定し記憶しておき、楽器音に対応した電気信
号とあらかじめ記憶しているインパルス応答とを畳み込
むことができるので、この電気信号をあたかもこの特定
の位置から発したかのように、再生手段で楽器音に再生
できる。
【0064】従って、奏者は楽器を練習する際に、自分
の演奏する楽器による音を、この特定の位置から発した
かのようにヘッドホン等の再生手段で聞くことができ
る。 (C)また、本発明に係る楽器練習装置は前記(B)に
おいて、前記楽器練習装置は、さらに、楽器音から電気
信号を生成し信号取得手段に取得させる信号生成手段を
備え、前記一の位置は、信号生成手段により楽器音から
電気信号が生成される位置であることを特徴とすること
もできる。
【0065】これによって、あらかじめ、信号生成手段
により楽器音から電気信号が生成される位置に音源を設
け、この位置及び測定環境固有のインパルス応答を測定
し記憶しておき、楽器音に対応した電気信号とあらかじ
め記憶しているインパルス応答とを畳み込むことができ
るので、この電気信号をあたかもこの楽器音から電気信
号が生成される位置から発したかのように、再生手段で
楽器音に再生できる。
【0066】従って、奏者は楽器を練習する際に、自分
が演奏する楽器による音を、この楽器音から電気信号が
生成される位置から発したかのようにヘッドホン等の再
生手段で聞くことができる。 (D)また、本発明に係る楽器練習装置は前記(C)に
おいて、前記信号生成手段により楽器音から電気信号が
生成される位置は、前記利用者が演奏する楽器に挿入さ
れた消音器内に設置されたマイクロホンの位置であるこ
とを特徴とすることもできる。
【0067】これによって、あらかじめ、利用者が演奏
する楽器に挿入された消音器内に設置されたマイクロホ
ンの位置に音源を設け、この位置及び測定環境固有のイ
ンパルス応答を測定し記憶しておき、このマイクロホン
により楽器音から生成された電気信号とあらかじめ記憶
しているインパルス応答とを畳み込むことができるの
で、この電気信号をあたかもこのマイクロホンの位置か
ら発したかのように再生手段で楽器音に再生できる。
【0068】従って、奏者は楽器を練習する際に、自分
が演奏する楽器による音を、このマイクロホンの位置か
ら発したかのようにヘッドホン等の再生手段で聞くこと
ができ、消音器を用いていたとしても、この楽器の再生
音を消音器なしで演奏した場合の位置から発したかのよ
うに聞くことができる。 (E)また、本発明に係る楽器練習装置は、疑似的に利
用者の位置と所定の関係を持つ空間内の複数の位置から
発したかのように楽器音を再生する楽器練習装置であっ
て、楽器音に対応した電気信号を少なくとも一つ取得す
る信号取得手段と、空間内の複数の位置毎にその位置か
ら利用者の左耳の位置及び右耳の位置までの音の伝搬特
性を記憶する記憶手段と、信号取得手段により取得され
た電気信号を記憶手段に記憶された空間内の複数の位置
毎の左耳の位置及び右耳の位置までの各伝搬特性に基づ
いて変換する信号変換手段と、信号変換手段により変換
された各電気信号を左耳用及び右耳用として楽器音に再
生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0069】これによって、楽器音に対応した電気信号
をある特定の空間内の複数の位置毎の伝搬特性に基づい
て変換するので、この電気信号をあたかもこの特定の空
間内の複数の位置から発したかのように、再生手段で楽
器音に再生できる。従って、奏者は楽器を練習する際
に、自分の演奏する楽器による音と他の楽器の音を、こ
の特定の空間内の複数の位置から発したかのようにヘッ
ドホン等の再生手段で聞くことができる。
【0070】(F)また、本発明に係る楽器練習装置は
前記(E)において、前記記憶手段は空間内の複数の位
置毎に、空間内の複数の位置毎の一の位置から利用者の
左耳の位置までのインパルス応答を記憶する第1記憶手
段と、空間内の複数の位置毎の一の位置から利用者の右
耳の位置までのインパルス応答を記憶する第2記憶手段
とをそれぞれ含み、信号変換手段は空間内の複数の位置
毎に、信号取得手段により取得された電気信号と第1記
憶手段に記憶された空間内の複数の位置毎のインパルス
応答とを畳み込む第1畳み込み手段と、信号取得手段に
より取得された電気信号と第2記憶手段に記憶された空
間内の複数の位置毎のインパルス応答とを畳み込む第2
畳み込み手段とをそれぞれ含み、信号変換手段は、さら
に、全ての第1畳み込み手段の出力を加算する第1加算
手段と、全ての第2畳み込み手段の出力を加算する第2
加算手段とを含み、前記再生手段は、第1加算手段の出
力を左耳用として再生する第1再生手段と、第2加算手
段の出力を右耳用として再生する第2再生手段とを含む
ことを特徴とすることもできる。
【0071】これによって、あらかじめ、ある特定の空
間内の複数の位置毎に音源を設け、この位置及び測定環
境固有のインパルス応答を測定し記憶しておき、楽器音
に対応した電気信号とあらかじめ記憶している各インパ
ルス応答とを畳み込み、その全ての出力の右信号と左信
号とを別々に加算することができるので、この電気信号
をあたかもこの特定の空間内の複数の位置から発したか
のように、再生手段で楽器音に再生できる。
【0072】従って、奏者は楽器を練習する際に、自分
の演奏する楽器による音と他の楽器の音を、この特定の
空間内の複数の位置から発したかのようにヘッドホン等
の再生手段で聞くことができる。 (G)また、本発明に係る楽器練習装置は前記(F)に
おいて、前記楽器練習装置は、さらに、楽器音から電気
信号を生成し信号取得手段に取得させる信号生成手段を
少なくとも1つ備え、前記空間内の複数の位置は、少な
くとも1つは信号生成手段により楽器音から電気信号が
生成される位置であることを特徴とすることもできる。
【0073】これによって、あらかじめ、それぞれの信
号生成手段により楽器音から電気信号が生成される位置
を含むある特定の空間内の複数の位置毎に音源を設け、
この位置及び測定環境固有のインパルス応答を測定し記
憶しておき、楽器音から生成された電気信号と、あらか
じめ記憶しているその楽器音から電気信号が生成される
位置のインパルス応答とをそれぞれ畳み込み、さらに、
その他の楽器音に対応した電気信号とその他のあらかじ
め記憶している各インパルス応答とを畳み込み、その全
ての出力の右信号と左信号とを別々に加算することがで
きるので、この電気信号をあたかもこの楽器音から電気
信号が生成される位置を含む特定の空間内の複数の位置
から発したかのように、再生手段で楽器音に再生でき
る。
【0074】従って、奏者は楽器を練習する際に、自分
や他の人が演奏する楽器による音をそれぞれの楽器音か
ら電気信号が生成される位置から発したかのようにヘッ
ドホン等の再生手段で聞くことができ、同時に、他の楽
器の音を他の特定の空間内の複数の位置から発したかの
ように聞くことができる。 (H)また、本発明に係る楽器練習装置は前記(G)に
おいて、前記信号生成手段により楽器音から電気信号が
生成される位置は、前記利用者が演奏する楽器に挿入さ
れた消音器内に設置されたマイクロホンの位置であるこ
とを特徴とすることもできる。
【0075】これによって、あらかじめ、それぞれの利
用者が演奏する楽器に挿入された消音器内に設置された
マイクロホンの位置を含むある特定の空間内の複数の位
置毎に音源を設け、この位置及び測定環境固有のインパ
ルス応答を測定し記憶しておき、マイクロホンにより楽
器音から生成された電気信号と、あらかじめ記憶してい
るそのマイクロホンの位置のインパルス応答とをそれぞ
れ畳み込み、さらに、その他の楽器音に対応した電気信
号とその他のあらかじめ記憶している各インパルス応答
とを畳み込み、その全ての出力の右信号と左信号とを別
々に加算することができるので、この電気信号をあたか
もこのマイクロホンの位置を含む特定の空間内の複数の
位置から発したかのように、再生手段で楽器音に再生で
きる。
【0076】従って、奏者は楽器を練習する際に、自分
や他の人が演奏する楽器による音をそれぞれの楽器に挿
入された消音器内に設置されたマイクロホンの位置から
発したかのようにヘッドホン等の再生手段で聞くことが
でき、同時に、他の楽器の音を他の特定の空間内の複数
の位置から発したかのように聞くことができ、消音器を
用いていたとしても、それぞれの楽器の再生音を消音器
なしで演奏した場合の位置から発したかのように聞くこ
とができる。
【0077】(J)また、本発明に係る音信号変換装置
は、疑似的に利用者の位置と所定の関係を持つ空間内の
一の位置から発したかのように音を再生させるために電
気信号を変換する音信号変換装置であって、音に対応し
た電気信号を取得する信号取得手段と、空間内の一の位
置から利用者の左耳の位置及び右耳の位置までの音の伝
搬特性を記憶する記憶手段と、信号取得手段により取得
された電気信号を記憶手段に記憶された左耳の位置及び
右耳の位置までの各伝搬特性に基づいて変換する信号変
換手段とを備えることを特徴とする。
【0078】これによって、音に対応した電気信号をあ
る特定の位置からの伝搬特性に基づいて変換するので、
この電気信号をあたかもこの特定の位置から発したかの
ように音に再生できる。従って、利用者はある特定の音
を聞く際に、この音を、この特定の位置から発したかの
ようにヘッドホン等の再生装置で聞くことができる。
【0079】(K)また、本発明に係る音信号変換装置
は前記(J)において、前記記憶手段は、一の位置から
利用者の左耳の位置までのインパルス応答を記憶する第
1記憶手段と、一の位置から利用者の右耳の位置までの
インパルス応答を記憶する第2記憶手段とを含み、前記
信号変換手段は、信号取得手段により取得された電気信
号と第1記憶手段に記憶されたインパルス応答とを畳み
込む第1畳み込み手段と、信号取得手段により取得され
た電気信号と第2記憶手段に記憶されたインパルス応答
とを畳み込む第2畳み込み手段とを含むことを特徴とす
ることもできる。
【0080】これによって、あらかじめ、ある特定の位
置に音源を設け、この位置及び測定環境固有のインパル
ス応答を測定し記憶しておき、音に対応した電気信号と
あらかじめ記憶しているインパルス応答とを畳み込むこ
とができるので、この電気信号をあたかもこの特定の位
置から発したかのように、音に再生できる。従って、利
用者はある特定の音を聞く際に、この音を、この特定の
位置から発したかのようにヘッドホン等の再生装置で聞
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る楽器練習装置の実施の形態1の構
成を示すブロック図である。
【図2】音像定位部103の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図3(a)は、頭外の音源から鼓膜までの音の
伝わり方を示す図である。図3(b)は、ヘッドホンか
ら鼓膜までの音の伝わり方を示す図である。
【図4】頭外左前方の実音源から鼓膜までのインパルス
応答の測定例を示す図である。
【図5】フレンチホルンの吹奏を上から見た図である。
【図6】2管編成のオーケストラの標準的な並びかたの
一例である。
【図7】図6の601に示す4人のフレンチホルン奏者
の演奏を上から見た拡大図である。
【図8】本発明に係る楽器練習装置の実施の形態2の構
成を示すブロック図である。
【図9】図9(a)及び(b)は、従来の楽器練習装置
に用いることができる消音器を破断して示す図である。
図9(a)は真上から見た図で、図9(b)は真横から
見た図である。図9(c)は、消音カバーの一部を破断
して示す図である。
【図10】従来の楽器練習装置の電気的な処理の構成を
示す図である。
【符号の説明】
101 消音器 102 マイクロホン 103 音像定位部 104 ヘッドホン 201 入力端子 202 ADC 203 HL記憶部 204 HL畳み込み部 205 HR記憶部 206 HR畳み込み部 207 音像定位フィルタ 208 LDAC 209 RDAC 210 Lアンプ 211 Rアンプ 212 L出力端子 213 R出力端子 801 楽音発生部A 802 音像定位部A 803 楽音定位部A 804 楽音定位部B 805 楽音定位部C 806 L加算部 807 R加算部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04S 5/02 H04S 5/02 D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似的に利用者の位置と所定の関係を持
    つ空間内の一の位置から発したかのように楽器音を再生
    する楽器練習装置であって、 楽器音に対応した電気信号を取得する信号取得手段と、 空間内の一の位置から利用者の左耳の位置及び右耳の位
    置までの音の伝搬特性を記憶する記憶手段と、 信号取得手段により取得された電気信号を、記憶手段に
    記憶された左耳の位置及び右耳の位置までの各伝搬特性
    に基づいて変換する信号変換手段と、 信号変換手段により変換された各電気信号を左耳用及び
    右耳用として楽器音に再生する再生手段とを備えること
    を特徴とする楽器練習装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、 一の位置から利用者の左耳の位置までのインパルス応答
    を記憶する第1記憶手段と、 一の位置から利用者の右耳の位置までのインパルス応答
    を記憶する第2記憶手段とを含み、 前記信号変換手段は、 信号取得手段により取得された電気信号と第1記憶手段
    に記憶されたインパルス応答とを畳み込む第1畳み込み
    手段と、 信号取得手段により取得された電気信号と第2記憶手段
    に記憶されたインパルス応答とを畳み込む第2畳み込み
    手段とを含み、 前記再生手段は、 第1畳み込み手段の出力を左耳用として再生する第1再
    生手段と、 第2畳み込み手段の出力を右耳用として再生する第2再
    生手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の楽器練
    習装置。
  3. 【請求項3】 前記楽器練習装置は、さらに、 楽器音から電気信号を生成し信号取得手段に取得させる
    信号生成手段を備え、 前記一の位置は、 信号生成手段により楽器音から電気信号が生成される位
    置であることを特徴とする請求項2記載の楽器練習装
    置。
  4. 【請求項4】 前記信号生成手段により楽器音から電気
    信号が生成される位置は、 前記利用者が演奏する楽器に挿入された消音器内に設置
    されたマイクロホンの位置であることを特徴とする請求
    項3記載の楽器練習装置。
  5. 【請求項5】 疑似的に利用者の位置と所定の関係を持
    つ空間内の複数の位置から発したかのように楽器音を再
    生する楽器練習装置であって、 楽器音に対応した電気信号を少なくとも一つ取得する信
    号取得手段と、 空間内の複数の位置毎にその位置から利用者の左耳の位
    置及び右耳の位置までの音の伝搬特性を記憶する記憶手
    段と、 信号取得手段により取得された電気信号を、記憶手段に
    記憶された空間内の複数の位置毎の左耳の位置及び右耳
    の位置までの各伝搬特性に基づいて変換する信号変換手
    段と、 信号変換手段により変換された各電気信号を左耳用及び
    右耳用として楽器音に再生する再生手段とを備えること
    を特徴とする楽器練習装置
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は、空間内の複数の位置毎
    に、 空間内の複数の位置毎の一の位置から利用者の左耳の位
    置までのインパルス応答を記憶する第1記憶手段と、 空間内の複数の位置毎の一の位置から利用者の右耳の位
    置までのインパルス応答を記憶する第2記憶手段とをそ
    れぞれ含み、 信号変換手段は、空間内の複数の位置毎に、 信号取得手段により取得された電気信号と第1記憶手段
    に記憶された空間内の複数の位置毎のインパルス応答と
    を畳み込む第1畳み込み手段と、 信号取得手段により取得された電気信号と第2記憶手段
    に記憶された空間内の複数の位置毎のインパルス応答と
    を畳み込む第2畳み込み手段とをそれぞれ含み、 信号変換手段は、さらに、 全ての第1畳み込み手段の出力を加算する第1加算手段
    と、 全ての第2畳み込み手段の出力を加算する第2加算手段
    とを含み、 前記再生手段は、 第1加算手段の出力を左耳用として再生する第1再生手
    段と、 第2加算手段の出力を右耳用として再生する第2再生手
    段とを含むことを特徴とする請求項5記載の楽器練習装
    置。
  7. 【請求項7】 前記楽器練習装置は、さらに、 楽器音から電気信号を生成し信号取得手段に取得させる
    信号生成手段を少なくとも1つ備え、 前記空間内の複数の位置は、 少なくとも1つは信号生成手段により楽器音から電気信
    号が生成される位置であることを特徴とする請求項6記
    載の楽器練習装置。
  8. 【請求項8】 前記信号生成手段により楽器音から電気
    信号が生成される位置は、 前記利用者が演奏する楽器に挿入された消音器内に設置
    されたマイクロホンの位置であることを特徴とする請求
    項7記載の楽器練習装置。
  9. 【請求項9】 疑似的に利用者の位置と所定の関係を持
    つ空間内の一の位置から発したかのように音を再生させ
    るために、電気信号を変換する音信号変換装置であっ
    て、 音に対応した電気信号を取得する信号取得手段と、 空間内の一の位置から利用者の左耳の位置及び右耳の位
    置までの音の伝搬特性を記憶する記憶手段と、 信号取得手段により取得された電気信号を、記憶手段に
    記憶された左耳の位置及び右耳の位置までの各伝搬特性
    に基づいて変換する信号変換手段とを備えることを特徴
    とする音信号変換装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、 一の位置から利用者の左耳の位置までのインパルス応答
    を記憶する第1記憶手段と、 一の位置から利用者の右耳の位置までのインパルス応答
    を記憶する第2記憶手段とを含み、 前記信号変換手段は、 信号取得手段により取得された電気信号と第1記憶手段
    に記憶されたインパルス応答とを畳み込む第1畳み込み
    手段と、 信号取得手段により取得された電気信号と第2記憶手段
    に記憶されたインパルス応答とを畳み込む第2畳み込み
    手段とを含むことを特徴とする請求項9記載の音信号変
    換装置。
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