JPH1152401A - 液晶表示装置および該液晶表示装置を有する腕時計装置 - Google Patents

液晶表示装置および該液晶表示装置を有する腕時計装置

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JPH1152401A
JPH1152401A JP9207462A JP20746297A JPH1152401A JP H1152401 A JPH1152401 A JP H1152401A JP 9207462 A JP9207462 A JP 9207462A JP 20746297 A JP20746297 A JP 20746297A JP H1152401 A JPH1152401 A JP H1152401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層の液晶層を有する液晶表示装置の各電極
を単一の基板上に配置転換を行い、外部回路との接続を
容易にする。 【解決手段】 第1の基板と第2の基板と第3の基板と
を有し、第1の基板と第3の基板には、お互いに向かい
合う片面に電極を有し、第2の基板上には、両面に電極
を有し、第1の基板と第2の基板間には、第1の液晶層
を有し、第2の基板と第3の基板間には、第2の液晶層
を有し、各液晶層を囲むシール部に導電粒を混入し、さ
らに、第1の基板と第3の基板間に導電粒を含むシール
部を有し、第2の基板上と第3の基板上の電極を導電粒
を介して第1の基板上の接続部に接続する構造を採用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の液晶層と各
液晶層を挟む各電極を有する液晶表示装置により、複雑
な表示あるいは、明るいカラー表示を行う液晶表示装置
の外部回路との接続を第1の基板上に設ける各電極と重
なり合う接続電極とシール材に含む導電粒を介して、各
電極を第1の基板上の接続電極と接続し、第1の基板上
の電極と外部回路との接続により、多層構造の液晶表示
装置の駆動を簡便にするものである。さらに、前記液晶
表示装置の簡便な実装構造と第1の基板上にのみ実装す
る特徴を利用し、腕時計装置の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種情報端末用、計測器、パーソ
ナルコンピュータ用のディスプレイに数多くのマトリク
ス型液晶表示パネルが利用されている。 この液晶表示
パネルを表示するために外部信号を供給する手段として
液晶表示パネルの外部に設ける駆動用集積回路(IC)
から信号を印加する手法がある。 外部回路と液晶表示
パネルの接続方法として色々な方法が利用されている。
特に、大容量のマトリクス型液晶表示パネルの場合に
は、駆動用集積回路を直接液晶表示パネル上に実装する
手法が集積度、コスト等の優位性のために開発されてき
ている。
【0003】上記の駆動用集積回路を直接液晶表示パネ
ル上に実装する手法は、COG(Chip on Gl
ass)実装法と呼ばれ、広く利用されている。このC
OG実装法以外の実装法として、例えば、導電極性薄膜
と絶縁性樹脂を利用し形成する薄膜フィルム上に集積回
路を実装し、薄膜フィルム上の導電極性薄膜と液晶表示
パネルの電極を異方性導電極性フィルム(ACF)で接
続するTAB(Tape Automated Bon
ding)実装法、あるいは、一度プリント基板上に集
積回路を実装し、さらに導電極性薄膜と絶縁性樹脂を利
用し形成する薄膜フィルムをプリント基板と液晶表示パ
ネルの接続に利用するCOB(Chipon Boar
d)実装法等がある。COG実装法は、他の実装法に比
較し、高密度、小面積、低コスト等の優位性がある。
【0004】しかし、第1の基板と第2の基板上に実装
する場合には、第1の基板と第2の基板の電極面が合い
対向するため、実装面が反対となるため、第1の基板上
に第2の基板上の電極と対向し重なり合う接続電極部分
を設け、第2の電極と前記第1の基板上の接続電極と
を、シール材に含む導電粒により接続する方法が提案さ
れたいる。いわゆる異方性導電性シール(ACS)法で
ある。
【0005】次に従来例を図面に基づいて説明する。図
11は、液晶表示装置の全体を示す平面図であり、図1
2は、図11に示すA−A線における断面図である。以
下図11と図12とを交互に用いて従来例を説明する。
【0006】第1の基板1上には、L行のストライプ状
の第1の電極4とM列の第1の接続電極11とを有す
る。第2の基板2上には、M列の第2の電極5を有す
る。第1の基板1と第2の基板2の液晶層25に接する
側には液晶層25を配列するための配向膜(図示せず)
を有する。また、図11に示すように、第1の電極4と
第2の電極5が重なり合う部分が液晶表示装置の表示画
素部15となり、表示画素部15の周囲には、液晶層2
5を第1の基板1と第2の基板2により気密性を保つた
めに、シール材からなうシール部12と封孔部14とを
有する。
【0007】また、シール部12には、接着剤と導電粒
18とを有する。導電粒18は、スチレン製ビーズにク
ロム(Cr)膜とニッケル(Ni)膜を被服したもの、
あるいは、スチレン製ビーズにクロム(Cr)膜と金
(Au)膜を被服したものを用いる。さらに、導電粒1
8の分散性を向上するために、導電粒18と非導電性粒
子を混合する方法もある。図12に示すように、第2の
基板2上の第2の電極5は、第1の基板1上の第1の接
続部11に対向する部分で、かつ、シール部12の領域
で止まり、シール部12の導電粒18により、第1の基
板1上の第1の接続部11に接続している。そのため、
図11に示すように、第1の基板1は、シール部12の
外側に、L行の第1の電極とM列の第1の接続部6とを
有する。これに対し、第2の基板2は、ほぼシール部1
2の外周までの大きさである。
【0008】以上により、第2の基板2上の第2の電極
5は、シール部12の導電粒18と第1の基板1上の第
1の接続部により、第1の基板1上に接続部を転換する
ことが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記に示す第1の基板
上の第1の接続部に第2の基板上の第2の電極を導電粒
を利用して接続する方法は、有効であり、さらに、高密
度COG法と組み合わせることにより、第2の電極のパ
ターン形成精度を向上させることなく、第1の接続部を
利用することにより、高密度の実装を可能とする。
【0010】しかし、複数の液晶層を利用し、さらに第
1の基板と第2の基板と第3の基板あるいは、さらに多
くの基板を利用する場合に、各基板上の電極を第1の基
板上の第1の電極に導電粒を利用し接続する方法に関し
て示唆するところがなく改善が必要となる。
【0011】さらに、複数の液晶層と複数の基板を利用
する場合には、各基板が重なり合い、液晶層に電圧を印
加するための外部回路との接続が非常に複雑となり、簡
易的な接続法が必要となる。
【0012】特に、外部回路との接続に必要な容積は、
腕時計装置のように、非常に容積が小さい場合には特に
重要となり、従来の実装方式では、十分な対応ができな
かった。さらに、時計の風防側に液晶表示装置を配置す
る場合には、時針あるいは分針、文字板を遮蔽する面積
が大きくなることは、時計のデザインの制約、あるい
は、腕時計装置の時刻の視認性を著しく悪くする。
【0013】本発明は、かかる点に着目しその目的とす
るところは、複数の電極間に対応する導電粒とシール材
を利用し、各電極と導電粒と第1の基板上の第1の接続
部の接続を行い、第1の基板上にて外部回路との接続を
可能とする構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに本発明は、以下の構造を採用する。
【0015】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
設ける第1の電極と第2の基板上に設ける第2の電極
と、前記第2の基板上で、かつ第2の電極を設ける面と
反対面に第3の電極を設け、さらに、第3の基板上に設
ける第4の電極とを少なくとも有し、第1の電極と第2
の電極とは第1の液晶層を介して第1のシール材にて貼
り合わせ、第3の電極と第4の電極とは、第2の液晶層
を介して第2のシール材にて貼り合わせる構成を有し、
少なくとも複数の液晶層と複数の基板とシール材とを有
する液晶表示装置は、前記シール材には、導電粒を有
し、さらに、導電粒の粒径が複数種類であることを特徴
とする。
【0016】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
設ける第1の電極と第2の基板上に設ける第2の電極
と、前記第2の基板上で、かつ第2の電極を設ける面と
反対面に第3の電極を設け、さらに、第3の基板上に設
ける第4の電極とを少なくとも有し、第1の電極と第2
の電極とは第1の液晶層を介して第1のシール材にて貼
り合わせ、第3の電極と第4の電極とは、第2の液晶層
を介して第2のシール材にて貼り合わせる構成を有し、
少なくとも複数の液晶層と複数の基板とシール材とを有
する液晶表示装置は、前記第1の基板と第2の基板間の
第1のシール材には、第1の導電粒を有し、第2の基板
と第3の基板間の第2のシール材には、第2の導電粒を
有し、さらに、第1の基板と第3の基板間には第3のシ
ール材を有し、第3のシール材には第3の導電粒を有
し、第1の導電粒と第3の導電粒とは、少なくとも異な
る粒径であることを特徴とする。
【0017】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
設ける第1の電極と第2の基板上に設ける第2の電極
と、前記第2の基板上で、かつ第2の電極を設ける面と
反対面に第3の電極を設け、さらに、第2の基板と同様
に両面に電極を有するN基板まで有し、N+1基板上に
は、N基板に面する基板上のみ2*(N+1)−2番目
の電極を設け、第1の電極と第2の電極とは第1の液晶
層を介して第1のシール材にて貼り合わせ、N−1基板
とN基板との近接する基板間には、第(N−1)の液晶
層を介し、第(N−1)のシール材にて貼り合わせ、各
シール材には、各液晶層の厚さと同程度の粒径を有する
導電粒を有し、さらに、第(N−2)の基板と第Nの基
板間、あるいは第(N−3)の基板と第Nの基板との近
接する基板以外の間には、第2の導電粒を有し、第1の
導電粒と第2の導電粒との粒径が異なることを特徴とす
る。
【0018】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
設ける第1の電極と第2の基板上に設ける第2の電極
と、前記第2の基板上で、かつ第2の電極を設ける面と
反対面に第3の電極を設け、さらに、第2の基板と同様
に両面に電極を有するN基板まで有し、N+1基板上に
は、N基板に面する基板上のみ2*(N+1)−2番目
の電極を設け、第1の電極と第2の電極とは第1の液晶
層を介して第1のシール材にて貼り合わせ、N−1基板
とN基板との近接する基板間には、第(N−1)の液晶
層を介し、第(N−1)のシール材にて貼り合わせ、シ
ール材には、各液晶層の厚さと同程度の粒径を有する導
電粒を有し、さらに、第(N−2)の基板と第Nの基板
間、あるいは第(N−3)の基板と第Nの基板との近接
する基板以外の間には、シール材と第2の導電粒を有
し、第1の導電粒と第2の導電粒との粒径と材質が異な
ることを特徴とする。
【0019】本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に
設ける第1の電極と第2の基板上に設ける第2の電極
と、前記第2の基板上で、かつ第2の電極を設ける面と
反対面に第3の電極を設け、さらに、第2の基板と同様
に両面に電極を有するN基板まで有し、N+1基板上に
は、N基板に面する基板上のみ2*(N+1)−2番目
の電極を設け、第(2*N−2)の電極に比較し、第
(2*N−1)の電極が大きな面積を有し、かつ画素部
をほぼ全面に覆う面積を有し、第1の電極と第2の電極
とは第1の液晶層を介して第1のシール材にて貼り合わ
せ、N−1基板とN基板との近接する基板間には、第
(N−1)の液晶層を介し、第(N−1)のシール材に
て貼り合わせ、シール材の近傍には、各液晶層の厚さよ
り小さい粒径を有する導電粒を有し、さらに、第(N−
2)の基板と第Nの基板間、あるいは第(N−3)の基
板と第Nの基板との近接する基板以外の間には、シール
材と第2の導電粒を有し、第1の導電粒と第2の導電粒
との粒径が異なることを特徴とする。
【0020】本発明の腕時計装置は、外装と風防ガラス
と液晶表示装置を駆動する回路とを有し、さらに、異な
る導電粒を利用し、複数の電極間の接続を有する液晶表
示装置を表示部とすることを特徴とする。
【0021】本発明の腕時計装置は、外装と風防ガラス
と液晶表示装置を駆動する回路と時針と分針を少なくと
も有し、さらに、異なる導電粒を利用し、複数の電極間
の接続を有する液晶表示装置を表示部とし、さらに、前
記液晶表示装置は時計の風防側に設け、さらに、第1の
基板上にて、駆動回路と各電極へ駆動電圧を印加する接
続を行うことを特徴とする。
【0022】(作用)本発明の液晶表示装置に利用す
る、複数の液晶層に電圧を印加するために設ける複数の
基板上に設ける複数の電極を異なる径の導電粒を含むシ
ール部からなる異方性導電シールを利用し、第1の基板
上の電極に各電極を転換することにより、チップ・オン
・ガラス(COG)法のIC基板を複数の基板上の電極
に共用することが可能となり、IC基板の実装面積と実
装工程数を低減することが可能となり、複数の基板を積
層することの傷害を防止することができる。
【0023】さらに、各液晶層に対応する走査電極
(N)は、積層構造の各液晶層に対して同一の選択期間
に所定のデーター電圧を印加するため、各液晶層に対応
する各走査電極を第1の基板上、あるいは、導電粒によ
り接続する方法を採用することにより、実装を行うIC
基板の個数を低減、あるいはIC基板の面積の低減、あ
るいは、IC基板に外部回路より電圧を印加するための
実装面積の低減が可能となる。
【0024】さらに、第1の基板上に電極を転換するこ
とが可能なため、導電体部と非導電体部が交互に積層さ
れている異方性導電ゴム(ゼブラゴム)による実装方式
には第1の基板上の電極と接続を行えばよいため非常に
有効となる。
【0025】さらに、薄膜トランジスタ(TFT)の場
合には、薄膜トランジスタを設けるアクティブ基板(第
1の基板)に対して対向基板(第2の基板)は電極のパ
ターン形成と必要としないため、第1の基板と第2の基
板間の一部に異方性導電シール部を設ければ良いため、
複数のアクティブ基板と複数の対向基板を積層する場合
には、本発明の異なる径の導電粒を含むシール材を利用
することにより簡単に第1の基板上の電極へ転換するこ
とができる。
【0026】さらに、本発明の液晶表示装置を腕時計装
置に利用することにより、腕時計装置は液晶表示装置自
体、あるいはIC基板の実装面積、あるいはIC基板へ
電圧を印加する外部回路との接続面積を低減し、液晶層
の多層構造による液晶表示装置の表示品質の向上が可能
となり、さらに、実装による腕時計装置のデザインの制
限を除去することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の最良の実施形態における
液晶表示装置の構造を図面に基づいて説明する。
【0028】図1は、第1の実施形態における液晶表示
装置の全体を示す平面図である。図2は、図1のB−B
線における断面図である。図3は、図1のC−C線にお
ける断面図である。図4は、図1のD−D線における断
面図である。以下図1と図2と図3と図4とを交互に用
いて本発明の第1の実施形態を説明する。
【0029】液晶表示装置は、紙面上面に設ける第1の
基板1と紙面下面に設ける第3の基板3と第1の基板1
と第3の基板3との間に設ける第2の基板2からなる3
種類の基板1、2、3を有する。第1の基板1上には、
ストライプ状の第1の電極4と第1の接続部4と第2の
接続部6と第3の接続部8と第4の接続部11とを有す
る。第1の基板1は、第1から第4の接続部4、6、
8、11を画素部15、16の周囲に設け、外部の回路
との接続をおこなうため、第2の基板2と第3の基板3
より大きな面積を有する。
【0030】どうように、第2の基板2の第1の基板1
に面する面に上には、第1の電極4と直交するストライ
プ状の第2の電極5を設ける。また、第2の電極5を設
ける面と反対の面には、ストライプ状の第3の電極7を
設ける。さらに、第3の電極7と直交するストライプ状
の第4の電極10を第3の基板上に設ける。また、各電
極4、5、7、10上とその周囲には、液晶層を配列す
るために配向膜(図示せず)を有する。
【0031】また、第1の電極4を有する第1の基板1
と第2の電極5を有する第2の基板2とは、第1のシー
ル材からなる第1のシール部12と封口部14により第
1の液晶層25を封入する構造を有する。
【0032】同様に、第3の電極7を有する第2の基板
2と第4の電極10を有する第3の基板3とは、第2の
シール材からなる第2のシール部13と封口部14によ
り第2の液晶層26を封入する構造を有する。本実施形
態においては、第1の液晶層25は、2色性色素を含む
液晶、すなわちゲストホストモード液晶を利用し、第2
の液晶層26においては、紫外線硬化型液晶ポリマーを
有するポリマー分散型液晶(PDLC)を用いいてい
る。そのため、偏光板は用いていない。
【0033】さらに、第1の基板1と第3基板3とは、
第3のシール材からなる第3のシール部24により接着
する構造を有し、第3のシール部24は、第1のシール
部12と第2のシール部13より第1の基板1の周囲側
に配置する構造を有する。
【0034】また、第1のシール部12は、第1の導電
粒18を含み、第2のシール部13には第2の導電粒1
9を含み、第3のシール部24には、第3の導電粒17
を含む構成である。
【0035】また、第3の基板3上には、ストライプ状
の第4の電極10と第5の接続部8とを有する。第3の
基板3上の第4の電極10は、図2に示すように、第3
のシール部24と第3の導電粒17とにより第1の基板
1上の第4の接続部11に接続している。すなわち、強
度的接続は、エポキシ樹脂からなる第3のシール材によ
り接続され、電気的接続は、第3の導電粒17により接
続される。以上により、第3の基板3上の第4の電極1
0は、第3の導電粒17と第1の基板1上の第4の接続
部11により、第1の基板1上に配置転換できる。
【0036】どうように、第2の基板2上の第3の電極
7は、図3に示すように、第2のシール部13と第2の
導電粒19とにより第3の基板3上の第5の接続部8に
接続している。ここで、第5の接続部8は、第4の電極
10と同一の膜構成である。第5の接続部8は、第4の
電極10を第1の基板1上の第4の接続部11との接続
と同様な構造からなり、第3のシール部24と第3の導
電粒17とにより第1の基板1上の第3の接続部9に接
続している。すなわち、強度的接続は、エポキシ樹脂か
らなる第3のシール材により接続され、電気的接続は、
第3の導電粒17により接続される。以上により、第2
の基板2上の第3の電極7は、第2の導電粒19によ
り、第3の基板3上の電極に転換し、さらに、第3の導
電粒17により第1の基板1上の第3の接続部9に接続
する構造となる。
【0037】さらに、第2の基板2上の第2の電極4
は、図4に示すように、第1のシール部12と第1の導
電粒18とにより第1の基板1上の第2の接続部6に接
続している。すなわち、強度的接続は、エポキシ樹脂か
らなる第1のシール材により接続され、電気的接続は、
第1の導電粒18により接続される。以上により、第2
の基板2上の第2の電極5は、第1の導電粒18と第1
の基板1上の第2の接続部6により、第1の基板1上に
配置転換できる。
【0038】以上の構造を採用することにより、機械
(物理)的強度は、第1の基板1に持たせることによ
り、第2の基板2、あるいは第3の基板3の基板を薄膜
化を行うことが可能となる。そのため、観察者と液晶表
示装置の位置により発生していた第1の液晶層25と第
2の液晶層26とが構成する各画素部15と16の表示
のずれを非常に有効に防止することが可能となる。さら
に、本実施形態を反射型液晶表示装置として利用し、第
3の基板3の裏面に反射板を設ける場合には、第3の基
板3の薄膜化と第2の基板2の薄膜化により、表示の二
重像の防止ができ、液晶表示装置の表示品質の向上が可
能となる。
【0039】さらに、第1の基板1上に設ける複数の各
接続部と第2の基板2上も設ける第2の電極5と第3の
電極7と、第3の基板3上に設ける第4の電極10とを
各導電粒18、19、24を介して電気的に接続を行う
行うことにより、各基板2、3上の各配線5、7、10
を第1の基板1上に外部回路との接続端子を転移するこ
とができるため、外部回路との接続(実装)工程のスピ
ードアップ化、実装高さの均一化が可能となり、安定な
特性を有する実装が可能となった。
【0040】さらに、第2の基板2上の第2の電極5と
第3の基板3上の第4の電極10は液晶表示装置の走査
線を示し、各画素部15と16の画素ピッチが同等のた
め、第1の基板1上の第2の接続部6と第4の電極10
用の第4の接続部11を接続し、図1に示す液晶表示装
置の左側に設ける。さらに、第2の電極5と第2の接続
部6とを第2の導電粒18を介して接続する。また、第
4の電極10と第4の接続部11とを第3の導電粒17
にて接続することにより、第2の電極5と第4の電極1
0とは共通の接続部6、11により第1の基板1上に転
移でき、そのため、第1の基板1の接続部6の部分の面
積の低減と外部回路との接続数を低減することができ
る。ため、液晶表示装置の表示に利用する面積の比率を
大きくすることができる。さらに、当然外部回路のコス
ト、フレキシブルプリント回路(FPC)の面積とコス
トの低減も可能となる。
【0041】また、本発明の実施形態においては、外部
回路との接続方法にFPCを利用する方式を利用した
が、第1の基板1上に集積回路(IC)を直接実装する
COG法の場合には、FPCを利用する方法と同様に第
2の電極5と第4の電極10との接続部6、11とを共
通化し、さらに、第1の電極4と第3の電極7の接続部
9とを第2の第4の接続部6と11の周囲に接近して配
置することにより、1個の集積回路のみの実装により各
電極へ信号波形を印加できることが可能となり、多層構
造を有する液晶表示装置でありながら、非常に簡単に外
部回路を実装することが可能となる。
【0042】つぎに、本発明の第2の実施形態における
液晶表示装置の構造を図面に基づいて説明する。第2の
実施形態は、第1の基板1と第3の基板3上にスイッチ
ング素子として薄膜トランジスタ(TFT)を有する場
合に関して説明するものである。
【0043】図5は、第2の実施形態における液晶表示
装置の全体を示す平面図である。図6は、薄膜トランジ
スタの部分を拡大する平面図である。図7は、図5のE
−Eにおける断面図である。図8は、図5のF−F線に
おける断面図である。以下図5と図6と図7と図8とを
交互に用いて本発明の第2の実施形態を説明する。
【0044】液晶表示装置は、紙面上面に設ける第1の
基板1と紙面下面に設ける第3の基板3と第1の基板1
と第3の基板3との間に設ける第2の基板2からなる3
種類の基板1、2、3を有する。第1の基板1上には、
図6に実線にて示す薄膜トランジスタを有し、第3の基
板3上には、図6の破線に示す薄膜トランジスタを有す
る。第2の実施形態においては、実線に示す薄膜トラン
ジスタと破線の薄膜トランジスタの位置を便宜上異なる
位置としたが、実際には画素部の内の薄膜トランジスタ
の占める面積を低減することが理想のため、同一箇所に
配置することが望ましい。
【0045】薄膜トランジスタの構造は、図6に示すよ
うに、第2の電極としてゲート電極5とゲート電極5上
には、ゲート絶縁膜(図示せず)を有し、ゲート絶縁膜
上には、アモルファスシリコン(Si)からなる半導体
層43を有し、半導体層43上でゲート電極5と重なり
合う部分に第1の電極としてソース電極4とドレイン電
極42を有する。半導体層43とソース電極4とドレイ
ン電極42との間には、不純物イオンを含む半導体層
(図示せず)を有する。また、ドレイン電極42は、画
素電極47と接続している。
【0046】どうように、第3の基板3上には、第4の
電極としてゲート電極10とゲート電極10上には、ゲ
ート絶縁膜(図示せず)を有し、ゲート絶縁膜上には、
アモルファスシリコン(Si)からなる半導体層46を
有し、半導体層46上でゲート電極10と重なり合う部
分に第3の電極としてソース電極7とドレイン電極45
を有する。半導体層46とソース電極7とドレイン電極
45との間には、不純物イオンを含む半導体層(図示せ
ず)を有する。また、ドレイン電極45は、画素電極4
8と接続している。
【0047】また、スイッチング素子として薄膜トラン
ジスタを使用する場合には、第2の基板上の電極はパタ
ーン形成する必要がなく、第1の実施形態に示すストラ
イプ状の第1の電極4と第2の電極5とが第1の基板1
上に配置される。どうように、第3の電極7と第4の電
極10とが、第3の基板3上に配置される構造となる。
そのため、第2の基板2上の電極は、特にパターン形成
する必要がないため、第2の実施形態では、第1の実施
形態のストライプ状の電極とは異なる名称を使用し、第
1の基板1に対向する電極を第1の対向電極77とし、
第3の基板3に対応する電極を第2の対向電極78とす
る。
【0048】また、第1の基板1の外周部には、ストラ
イプ状の第1の電極(ソース電極)4と第1の接続部
(第1の電極と共通)4と第2の接続部6と第3の接続
部8と第4の接続部11とを有する。第1の基板1は、
第1から第4の接続部4、6、8、11を画素部15、
16の周囲に設け、外部の回路との接続をおこなうた
め、第2の基板2と第3の基板3より大きな面積を有す
る。
【0049】第1の基板1と第2の基板2と第3の基板
3上の画素電極47、48と対向電極77、78上とそ
の周囲には、液晶層を配列するために配向膜(図示せ
ず)を有する。
【0050】また、第1の基板1と第2の基板2とは、
第1のシール部12と封口部14により第1の液晶層2
5を封入する構造を有する。
【0051】どうように、第2の基板2と第3の基板3
とは、第2のシール部13と封口部14により第2の液
晶層26を封入する構造を有する。本実施形態において
は、第1の液晶層25は、液晶層25に印加する電圧に
より黒着色と透明となる2色性色素を含む液晶、すなわ
ちゲストホストモード液晶を利用し、第2の液晶層26
においては、液晶層26に印加する電圧によりシアンと
透明となる2色性色素を含む液晶、すなわちゲストホス
トモード液晶を用いている。そのため、偏光板は用いて
いない。封口部14は、第1のシール部12と第2のシ
ール部13と第3のシール部24のそれぞれの開口部
(封口部)14を封止する構造を採用している。
【0052】さらに、第1の基板1と第3基板3とは、
第3のシール部24により接着する構造を有し、第3の
シール部24は、第1のシール部12と第2のシール部
13より第1の基板1の周囲側に配置する構造を有す
る。
【0053】また、第1のシール部12は、第1の導電
粒18を含み、第2のシール部13には第2の導電粒1
9を含み、第3のシール部24には、第3の導電粒17
を含む構成である。
【0054】また、第3の基板3上には、ストライプ状
の第2のゲート電極10と第2ソース電極7と第5の接
続部8とを有する。第3の基板3上の第2のゲート電極
10は、図7に示すように、第3のシール材24と第3
の導電粒17とにより第1の基板1上の第4の接続部1
1に接続している。すなわち、強度的接続は、エポキシ
樹脂からなる第3のシール材により接続され、電気的接
続は、第3の導電粒17により接続される。以上によ
り、第3の基板3上の第2のゲート電極10は、第3の
導電粒17と第1の基板1上の第4の接続部11によ
り、第1の基板1上に配置転換できる。
【0055】どうように、第3の基板3上の第2のソー
ス電極7は、第3のシール部24と第3の導電粒17と
により第1の基板1上の第3の接続部9に接続してい
る。以上により、第3の基板3上の第2のソース電極7
は、第3の導電粒17と第1の基板1上の第3の接続部
9により、第1の基板1上に配置転換できる。
【0056】さらに、第2の基板2上の第2の対向電極
78は、ストライプ状にパターン形成せずに、面積の大
きな一体型の電極のため、第3の基板3と第2の基板2
との角部において、第3の導電粒19により第3の基板
上の第5の接続電極8に接続し、さらに、第1の基板1
上の第2の引き出し電極76接続する。そのため、第2
の基板2上の第3の基板3に面する第2の対向電極78
も第1の基板1上に配置転換できる。
【0057】どうように、第2の基板2上の第1の基板
1に面する第1の対向電極77は、第2の対向電極78
と同様に面積の大きな一体型の電極のため、第2の基板
2の角部において、第2の導電粒18により第1の基板
1上の第1の引き出し電極75接続する。そのため、第
2の基板2上の第1の基板1に面する第1の対向電極7
7も第1の基板1上に配置転換できる。
【0058】以上により、第1の基板1上の各接続電極
4、6、9と11と引き出し電極75と76により、各
基板1、2と3上の各電極は、全て導電粒18、19、
17を介して第1の基板1上の配置転換することが可能
となる。そのため、薄膜トランジスタを有する複数の液
晶表示パネルを有する場合においても、外部回路との接
続(実装)工程のスピードアップ化、実装高さの均一化
が可能となり、安定な特性を有する実装が可能となっ
た。
【0059】さらに、本第2の実施形態を変形し、第1
の液晶層25と第1の薄膜トランジスタに接続する第1
の画素電極と第1の対向電極77より構成する第1の画
素部15と第2の液晶層26と第2の薄膜トランジスタ
に接続する第2の画素電極と第2の対向電極78より構
成する第2の画素部16とが同一の画素ピッチのため、
第1の基板1上の第1のゲート電極5と第3の基板3上
の第2のゲート電極10とを第3の導電粒24により接
続し、第1の基板1上の同一の接続電極を利用し外部回
路との接続を行うことにより、第1の基板1の接続部6
の部分の面積の低減と外部回路との接続数を低減するこ
とができる。そのため、液晶表示装置の表示に利用する
面積の比率を大きくすることができる。さらに、当然外
部回路のコスト、フレキシブルプリント回路(FPC)
の面積とコストの低減も可能となる。
【0060】また、本発明の実施形態においては、外部
回路との接続方法にFPCを利用する方式を利用した
が、第1の基板1上に集積回路(IC)を直接実装する
COG法の場合には、第1のゲート電極5と第2のゲー
ト電極10とを同一の接続電極に導電粒24を利用して
相互に接続し、さらに、第1のソース電極4と第2のソ
ース電極7とを相互に接近して配置することにより、1
個の集積回路のみの実装により各電極へ信号波形を印加
できることが可能となり、多層構造を有する液晶表示装
置でありながら、非常に簡単に外部回路を実装すること
が可能となる。
【0061】つぎに、本発明の第3の実施形態における
液晶表示装置の構造を図面に基づいて説明する。本第3
の実施形態は、第1の基板1と第2の基板2と第3の基
板3と第4の基板55とを有する構造に関して説明す
る。
【0062】図9は、第1の実施形態のB−B線におけ
る断面図に相当する箇所の基板数を4枚にした場合の断
面図である。符号に関しては、第1の実施形態、あるい
は第2の実施形態と同様な部分に関しては、同一の符号
を使用して説明を行う。
【0063】第1の基板1上には、ストライプ状の第1
の電極4と第1の電極に接続する第1の接続部4と第2
の接続部と第3の接続部と第4の接続部と第5の接続部
と第6の接続部とを有する。
【0064】どうように、第2の基板2上には、第1の
基板1に面する面には、第1の電極4と直交し、かつス
トライプ状の第2の電極5を有し、逆の面には、ストラ
イプ状の第3の電極3を形成する。第1の基板1と第2
の基板2との間隙には、第1の液晶層25を有する。ど
うように、第3の基板3上には、第2の基板2に面する
面には、第3の電極7と直交し、かつストライプ状の第
4の電極10を有し、逆の面には、ストライプ状の第5
の電極53を形成する。第2の基板2と第3の基板3と
の間隙には、第2の液晶層26を有する。どうように、
第4の基板55上には、第3の基板3と面する面には、
第5の電極53と直交し、かつストライプ状の第6の電
極54を有し、第3の基板3と第4の基板55との間隙
には、第3の液晶層28を有する。
【0065】各液晶層25、26、と28とに面する基
板1、2、3と55と各電極4、5、7、10、53と
54上には、液晶層を配列するための配向膜(図示せ
ず)を有する。
【0066】第1の液晶層25の周囲には、第1の導電
粒18を含む第1のシール部12を有し、第2の液晶層
26の周囲には、第2の導電粒19を含む第2のシール
部13を有する。さらに、第1の電極1と第4の電極1
0との間には、第4の導電粒52を含む第4のシール部
60を有する。さらに、第3の液晶層28の周囲には、
第3の導電粒57を含むシール部56を有し、第6の電
極54と第1の基板1との間には、第5の導電粒59を
含む第5のシール部58を有する。
【0067】つぎに、各電極が、第1の基板1上の電極
へ配置転換する経路を説明する。第1の電極4は、第1
の電極4と一体構造の第1の接続部4に接続する。第2
の基板2上の第2の電極5は、第1の導電粒8を介して
第1の基板1上の第2の接続部6に接続する。第2の基
板2上の第3の電極は、第2の導電粒19のより第3の
基板3上に一度配置転換を行い、さらに、第3の導電粒
52により第1の基板1上の接続部に接続する。第4の
電極10は、第3の導電粒52により第1の基板1上の
接続部に接続する。第3の基板3上の第5の電極53
は、一度第4の基板55上の電極に第4の導電粒57に
より接続し、さらに、第5の導電粒59を介して第1の
基板1上の接続部に接続する。第6の電極54は、第5
の導電粒59を介して第1の基板1上の接続部に接続す
る。以上により、電極間を粒径の異なる導電粒を介して
接続を行うことにより、複数の液晶層25、26と28
を有する液晶表示装置においても、第1の基板1上の配
線へ配置転換を行うことができる。
【0068】さらに複数の液晶層を有する構造において
も、第1の実施形態から第3の実施形態に示す異なる粒
径の導電粒をシール材に混入し、各電極間を導電粒で接
続することにより、第1の基板上の配線への配置転換が
可能となる。
【0069】以上の第1の実施形態から第3の実施形態
とどうように、粒径の異なる導電粒を利用することによ
り、第1の基板からN+1の基板構成の液晶表示装置に
おいても、各基板上の電極を第1の基板上に配置転換を
行うことができる。
【0070】つぎに、本発明の第4の実施形態を図面に
基づいて説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態
から第3の実施形態に示す複数の液晶層を有する液晶表
示装置を使用する腕時計装置の実施形態である。図10
は、複数の液晶層からなる液晶表示装置を有する腕時計
装置の断面図である。以下に図面い基づいて説明する。
【0071】本実施形態に用いる腕時計装置の構造は、
液晶表示装置を時針、分針より観察者側に配置する構成
である。
【0072】時計ケース61には、風防ガラス62と裏
蓋部73を有する。風防ガラス62側より、第1の基板
1と第2の基板2と第3の基板3を配置する。第1の液
晶層は、2色性色素を液晶に含むゲスト・ホスト型の液
晶層を有し、第2の液晶層は高分子散乱型液晶層からな
る。散乱型液晶表示パネルは、液晶に有機物モノマーと
コレステリック液晶とを混合し、第2の基板2と第3の
基板との間隙に封入した後に紫外線により高分子ポリマ
ー化し、液晶の光学異方性と高分子ポリマーとの屈折率
の差を利用し、外部光を散乱する物を採用する。散乱型
液晶表示パネルは、小さい電圧印加により透明であり、
電圧の増加により散乱強度が増加する。このため、表示
していない場合には、常に表示電力を低く保つことがで
きる。
【0073】また、第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルとを時針69あるいは分針68上で保持する
必要があるため、ゴム製の液晶表示パネルの上押さえ6
3とコの字型の上下押さえ64により第1と第2の液晶
表示パネルを保持するさらに、回路部71と第1の基板
1上の接続部との接続をコネクター66により行う。コ
ネクター66により各液晶層へ所定の駆動信号を印加す
る。
【0074】以上に示すように、腕時計装置の時針69
と分針68上の風防ガラス62側に液晶表示装置を配置
し、第2の液晶層により文字板66あるいは、時針6
9、分針68等の第2の液晶層の下方に位置する部材を
遮蔽することにより、時針69あるいは、分針68の影
響を受けることなく第1の液晶層による表示を行うこと
ができるため、情報の認識性が非常に向上する。
【0075】以上に示すように、液晶表示装置を腕時計
装置の風防ガラス62側に配置する場合には、腕時計装
置の特徴として非常に容積と厚さの限定が厳しいため、
有効表示面積の比率が大きく、さらに、回路基板71と
液晶表示装置の接続に要する容積の低減が非常に要求さ
れる。そのため、多層の液晶層を所定の信号を印加して
制御するための電極をまとめ、さらに、同一基板上へ配
置転換することを利用し、腕時計装置の装飾性を妨げる
ことなく、複数の液晶層を用い、従来の液晶表示装置で
は、表示することができなかった表示を可能とし、腕時
計装置の品質の向上を可能とする。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、異なる
粒径の導電粒を利用し、複数の液晶層へ所定の信号を印
加する電極を導電粒を介して第1の基板上の接続部に電
気的接続を行う方法を採用することにより、第1の基板
上へ全ての電極を電気的に配置転換することができる。
そのため、外部回路との接続を行う基板面を単一面とす
ることができ、実装のコスト、安定性の向上、実装時間
の短縮ができる。
【0077】さらに、異なる径を有する導電粒を利用
し、複数の基板に配置する電極を相互に接続し、同一の
信号を印加することにより、実装面積の縮小、実装のた
めの配線本数の低減により、表示品質の向上と、実装面
積に非常に厳しい製品等への利用が可能となる。
【0078】さらに、第1の基板上に各電極を配置転換
すうことができるため、チップ・オン・ガラス実装法の
場合には、各接続部を近接し、実装する集積回路の個数
を減少することが可能となる。
【0079】特に、腕時計装置の場合には、液晶表示装
置の実装面積が品質に影響を与えるため、第1の基板上
へ各電極を配置転換し、単一基板面にて実装を行うこと
により、腕時計装置の小型化、軽量化、薄型化が可能と
なり、装飾性を重要とする腕時計装置においては、非常
に有効となる。
【0080】本発明の実施形態においては、電極のみを
設ける、いわゆるモノクロ表示の実施形態を示したが、
カラーフィルターを有する場合にも当然本発明の効果は
有効である。
【0081】本発明の実施形態に用いる導電粒を含むシ
ール材の基板上への形成方法は、印刷法、ディスペンス
方式、ノズルによるジェット法が有効である。
【0082】各シール材の封口部は、各液晶層により異
なる位置に設ける場合においても、本発明の効果は、当
然有効であり、さらに、内側の封口部を外周側のシール
材にて封口を行うことも当然可能である。
【0083】本腕時計装置の実施形態に置いては、液晶
表示装置を風防側に利用する例を示したが、時針と分針
より回路基板側に配置する場合においても当然有効であ
り、さらに、機械的表示を行わない、いわゆるデジタル
腕時計装置においても当然有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における液晶表示装置を
示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例における液晶表示装置を
示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する平面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例における液晶表示装置の
一部を拡大する断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例における腕時計装置を
示す断面図である。
【図11】従来例における液晶表示装置を示す平面図で
ある。
【図12】従来例における液晶表示装置の一部を拡大し
て示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 第2の基板 3 第3の基板 4 第1の電極 5 第2の電極 6 第3の電極 7 第4の電極 8 第5の接続部 9 第3の接続部 10 第4の電極 11 第4の接続部 12 第1のシール部 13 第2のシール部 14 封口部 17 第3のシール材 18 第1の導電粒 19 第2の導電粒 24 第3の導電粒 25 第1の液晶層 26 第2の液晶層 68 分針 69 時針

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板上に設ける第1の電極と第2
    の基板上に設ける第2の電極と、前記第2の基板上で、
    かつ第2の電極を設ける面と反対面に第3の電極を設
    け、さらに、第3の基板上に設ける第4の電極とを少な
    くとも有し、第1の電極と第2の電極とは第1の液晶層
    を介して第1のシール材にて貼り合わせ、第3の電極と
    第4の電極とは、第2の液晶層を介して第2のシール材
    にて貼り合わせる構成を有し、少なくとも複数の液晶層
    と複数の基板とシール材とを有する液晶表示装置は、前
    記シール材には、導電粒を有し、さらに、導電粒の粒径
    が複数種類であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 第1の基板上に設ける第1の電極と第2
    の基板上に設ける第2の電極と、前記第2の基板上で、
    かつ第2の電極を設ける面と反対面に第3の電極を設
    け、さらに、第3の基板上に設ける第4の電極とを少な
    くとも有し、第1の電極と第2の電極とは第1の液晶層
    を介して第1のシール材にて貼り合わせ、第3の電極と
    第4の電極とは、第2の液晶層を介して第2のシール材
    にて貼り合わせる構成を有し、少なくとも複数の液晶層
    と複数の基板とシール材とを有する液晶表示装置は、前
    記第1の基板と第2の基板間の第1のシール材には、第
    1の導電粒を有し、第2の基板と第3の基板間の第2の
    シール材には、第2の導電粒を有し、さらに、第1の基
    板と第3の基板間には第3のシール材を有し、第3のシ
    ール材には第3の導電粒を有し、第1の導電粒と第3の
    導電粒とは、少なくとも異なる粒径であることを特徴と
    する液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第1の基板上に設ける第1の電極と第2
    の基板上に設ける第2の電極と、前記第2の基板上で、
    かつ第2の電極を設ける面と反対面に第3の電極を設
    け、さらに、第2の基板と同様に両面に電極を有するN
    基板まで有し、N+1基板上には、N基板に面する基板
    上のみ2*(N+1)−2番目の電極を設け、第1の電
    極と第2の電極とは第1の液晶層を介して第1のシール
    材にて貼り合わせ、N−1基板とN基板との近接する基
    板間には、第(N−1)の液晶層を介し、第(N−1)
    のシール材にて貼り合わせ、各シール材には、各液晶層
    の厚さと同程度の粒径を有する導電粒を有し、さらに、
    第(N−2)の基板と第Nの基板間、あるいは第(N−
    3)の基板と第Nの基板との近接する基板以外の間に
    は、第2の導電粒を有し、第1の導電粒と第2の導電粒
    との粒径が異なることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 第1の基板上に設ける第1の電極と第2
    の基板上に設ける第2の電極と、前記第2の基板上で、
    かつ第2の電極を設ける面と反対面に第3の電極を設
    け、さらに、第2の基板と同様に両面に電極を有するN
    基板まで有し、N+1基板上には、N基板に面する基板
    上のみ2*(N+1)−2番目の電極を設け、第1の電
    極と第2の電極とは第1の液晶層を介して第1のシール
    材にて貼り合わせ、N−1基板とN基板との近接する基
    板間には、第(N−1)の液晶層を介し、第(N−1)
    のシール材にて貼り合わせ、シール材には、各液晶層の
    厚さと同程度の粒径を有する導電粒を有し、さらに、第
    (N−2)の基板と第Nの基板間、あるいは第(N−
    3)の基板と第Nの基板との近接する基板以外の間に
    は、シール材と第2の導電粒を有し、第1の導電粒と第
    2の導電粒との粒径と材質が異なることを特徴とする液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】 第1の基板上に設ける第1の電極と第2
    の基板上に設ける第2の電極と、前記第2の基板上で、
    かつ第2の電極を設ける面と反対面に第3の電極を設
    け、さらに、第2の基板と同様に両面に電極を有するN
    基板まで有し、N+1基板上には、N基板に面する基板
    上のみ2*(N+1)−2番目の電極を設け、第(2*
    N−2)の電極に比較し、第(2*N−1)の電極が大
    きな面積を有し、かつ画素部をほぼ全面に覆う面積を有
    し、第1の電極と第2の電極とは第1の液晶層を介して
    第1のシール材にて貼り合わせ、N−1基板とN基板と
    の近接する基板間には、第(N−1)の液晶層を介し、
    第(N−1)のシール材にて貼り合わせ、シール材の近
    傍には、各液晶層の厚さより小さい粒径を有する導電粒
    を有し、さらに、第(N−2)の基板と第Nの基板間、
    あるいは第(N−3)の基板と第Nの基板との近接する
    基板以外の間には、シール材と第2の導電粒を有し、第
    1の導電粒と第2の導電粒との粒径が異なることを特徴
    とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 液晶表示装置を構成する基板上には、二
    端子型、あるいは三端子型スイッチング素子を有するこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかにに記載の液
    晶表示装置。
  7. 【請求項7】 外装と風防ガラスと液晶表示装置を駆動
    する回路とを有し、さらに、請求項1から5のいずれか
    に記載の液晶表示装置を表示部とすることを特徴とする
    腕時計装置。
  8. 【請求項8】 外装と風防ガラスと液晶表示装置を駆動
    する回路と時針と分針を少なくとも有し、さらに、請求
    項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置を表示部と
    し、さらに、前記液晶表示装置は時計の風防側に設け、
    請求項1から4のいずれかに記載の液晶表示装置の第1
    の基板上にて、駆動回路からの信号を各電極へ印加する
    接続を行うことを特徴とする腕時計装置。
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