JPH1151902A - Lc/msインターフェイス - Google Patents

Lc/msインターフェイス

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JPH1151902A
JPH1151902A JP21082697A JP21082697A JPH1151902A JP H1151902 A JPH1151902 A JP H1151902A JP 21082697 A JP21082697 A JP 21082697A JP 21082697 A JP21082697 A JP 21082697A JP H1151902 A JPH1151902 A JP H1151902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
eluant
atomized
nebulizer
desolvator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21082697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichiro Otsuka
大塚紀一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1151902A publication Critical patent/JPH1151902A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細かい霧を生成させることのできる霧化器、
及び、小型で高温にならない脱溶媒器を提供する。 【解決手段】 LCの溶離液をネブライザーを用いて超
音波振動子表面に噴霧して付着させ、超音波振動子の作
用によって極めて細かい霧を作らせて質量分析装置へ導
入するようにした。また、前記ネブライザーと超音波振
動子で発生させた細かい霧からの脱溶媒過程において、
脱溶媒器の器壁を冷却することによって溶媒を壁面に結
露させ、霧からの脱溶媒を促進させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フィ(以下LCと略称)と質量分析計(以下MSと略
称)の間に設けられるインターフェイス、特にLCの溶
離液を霧化し脱溶媒化するための霧化器及び脱溶媒器に
関する。
【0002】
【従来の技術】LCとMSは、いずれも少量の試料で分
析でき、分析対象を共通にするところが多いことから、
長短相補う使い方をすると、きわめて有力な分析手段と
なる。例えば、LCとMSを一体の分析機器として接続
させれば、溶液中に含まれる溶質の各成分ごとの質量ス
ペクトルを得ることができて都合がよい。
【0003】図1は、そのようなLCとMSの間をつな
ぐLC/MSインターフェイスの従来技術を模式的に示
したものである。LC/MSインターフェイスは、LC
部1からの溶離液を霧状にするための霧化器2と、該霧
から溶媒を除去するための脱溶媒器3と、該脱溶媒され
た霧をMS部5に導入するための大気圧イオン源4とか
らなっている。
【0004】LC/MSシステムにおいては、霧化器2
で生成される霧の粒子が細かければ細かいほど、測定対
象成分を含む粒子数が増え、しかも後段の脱溶媒器3及
び大気圧イオン源4での脱溶媒化、及びイオン化の効率
が高まり、その結果、質量分析の感度が高くなる。従っ
て、いかにして細かい霧を作り出すかが、LC/MSを
高感度化するための1つのキーポイントになっている。
【0005】ところで、従来の霧化器2には、サーモス
プレイ方式、高圧ガスネブライザー方式等があるが、そ
れらの装置による霧の粒子径の微細化には限界があり、
性能向上がこれ以上望めないところまで来ているのが現
状である。
【0006】また、従来の脱溶媒器3では、霧の微粒子
を加熱することによって溶媒を霧の微粒子から脱離させ
る方式を取っているが、このような方式は脱溶媒器を大
型化させ、しかも高温度になるため、メンテナンス等に
不便な点を生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の技術では、霧化器における霧の粒子径の微細化に限
界があるとともに、脱溶媒器の大型化、高温度化にも問
題点が見い出される。
【0008】本発明の目的は、上述した点に鑑み、より
細かい霧を生成させることのできる霧化器、及び、小型
で高温にならない脱溶媒器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のLC/MSインターフェイスは、LCの溶
離液をネブライザーを用いて超音波振動子表面に噴霧し
て付着させ、超音波振動子の作用によって極めて細かい
霧を作らせて質量分析装置へ導入するようにしたことを
特徴としている。
【0010】また、前記ネブライザーと超音波振動子で
発生させた細かい霧からの脱溶媒過程において、脱溶媒
器の器壁を冷却することによって溶媒を壁面に結露さ
せ、霧からの脱溶媒を促進させるようにしたことを特徴
としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施例である。
LCからの溶離液6は、高圧ガスネブライザー7を通っ
て、キャリアーガス8と共に適当な粒子径に霧化され
て、霧化室9の壁に設けられた超音波振動子10の表面
に吹き付けられる。超音波振動子10は、超音波振動子
電源11からの電力供給によって動作し、超音波振動子
10の表面に付着した溶離液は、超音波振動子10の作
用によって極めて細かい霧に変換される。また、霧化し
きれなかった余剰の溶離液は、霧化室9の底部に設けら
れたドレイン12を通って外部に排出される。
【0012】ここで、高圧ガスネブライザー7を使用し
て予備的にLCの溶離液6を霧化させる理由は、単に溶
離液6を超音波振動子10の表面に流すだけでは、溶離
液6が液滴となってしまって超音波振動子10の表面に
うまく付着しない場合があるためである。高圧ガスネブ
ライザー7の使用によって初めて安定した霧の生成が可
能となる。
【0013】超音波振動子10は動作時に発熱するの
で、熱伝導部材13を介してペルチェ素子14によって
冷却を行なわせる。ペルチェ素子14は、熱伝導部材1
3にセットされた温度センサー15からの信号に基づい
て、熱伝導部材温度コントロール電源16から適切な量
の電力を受け取り、熱伝導部材13側の熱を放熱器17
側へと移動させる。放熱器17に移された熱は、大気と
熱交換を行なうことによって、大気中に逃がされる。こ
うして、超音波振動子10は常に室温レベルに温度コン
トロールされる。
【0014】超音波振動子10で霧化された試料は、キ
ャリアーガスの流れに乗って脱溶媒器18に進む。脱溶
媒器18は、外壁に巻回された冷媒流路19を流れる冷
却水等の冷媒によって壁面が常に2〜3℃に冷却されて
いる。この冷媒は、冷媒クーラー20によって常時低温
に温度コントロールされている。低温の器壁に取り囲ま
れた結果、霧中の溶媒は、脱溶媒器18の壁面に結露し
て、脱溶媒器18の底部に設けられたドレイン21から
外部に排出される。このようにして脱溶媒化された試料
は、次の大気圧イオン源へと導かれ、質量分析に供され
る。
【0015】なお、脱溶媒器の冷却は、冷媒クーラーに
よって冷やされた冷媒によらず、ペルチェ素子等を用い
て行なってもよい。また、霧化室と脱溶媒器は、本実施
例では別々の室になっているが、一つの室に一体化され
たものであってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の結果、LCの溶離液を極めて細
かい粒子径に霧化することが可能になり、測定対象成分
を含む粒子数を増大させることができるので、LC/M
Sを高感度化することができる。また、霧化された試料
の脱溶媒過程を低温結露方式としたので、脱溶媒器の高
温によるやけど等の防止策が不要になり、メンテナンス
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・LC、2・・・霧化器、3・・・脱溶媒器、4・・・大気圧
イオン源、5・・・MS部、6・・・LCからの溶離液、7・・
・高圧ガスネブライザー、8・・・キャリアーガス、9・・・
霧化室、10・・・超音波振動子、11・・・超音波振動子電
源、12・・・ドレイン、13・・・熱伝導部材、14・・・ペ
ルチェ素子、15・・・温度センサー、16・・・熱伝導部材
温度コントロール電源、17・・・放熱器、18・・・脱溶媒
器、19・・・冷媒流路、20・・・冷媒クーラー、21・・・
ドレイン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体クロマトグラフィの溶離液をネブライ
    ザーを用いて超音波振動子表面に噴霧して付着させ、超
    音波振動子の作用で極めて細かい霧を作らせて質量分析
    装置へ導入するようにしたことを特徴とするLC/MS
    インターフェイス。
  2. 【請求項2】前記超音波振動子は、ペルチェ素子による
    冷却によって温度が室温に保たれていることを特徴とす
    る請求項1記載のLC/MSインターフェイス。
  3. 【請求項3】前記ネブライザーと超音波振動子で発生さ
    せた細かい霧からの脱溶媒過程において、脱溶媒器の器
    壁を冷却することによって溶媒を壁面に結露させ、霧か
    らの脱溶媒を促進させるようにしたことを特徴とする請
    求項1または2記載のLC/MSインターフェイス。
  4. 【請求項4】前記脱溶媒器の器壁は、冷媒クーラーで冷
    却された冷媒によって低温に保たれていることを特徴と
    する請求項3記載のLC/MSインターフェイス。
  5. 【請求項5】前記脱溶媒器の器壁は、ペルチェ素子によ
    って低温に保たれていることを特徴とする請求項3記載
    のLC/MSインターフェイス。
JP21082697A 1997-08-05 1997-08-05 Lc/msインターフェイス Withdrawn JPH1151902A (ja)

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