JPH11515099A - 炎症反応の定量方法 - Google Patents

炎症反応の定量方法

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JPH11515099A JP9512811A JP51281197A JPH11515099A JP H11515099 A JPH11515099 A JP H11515099A JP 9512811 A JP9512811 A JP 9512811A JP 51281197 A JP51281197 A JP 51281197A JP H11515099 A JPH11515099 A JP H11515099A
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タレント,アルセア・デイー
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Abstract

(57)【要約】 捕捉ELISA法を用いる、温血動物の組織生検中の細胞湿潤の客観的定量方法。本方法によってまた、炎症反応に対応する組織生検の細胞湿潤を定量できる。本発明はそれ自体、炎症反応の分析及び炎症処置における免疫抑制剤の効力の分析における研究への適用と臨床への適用の両方ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 炎症反応の定量方法 発明の背景 炎症反応の評価は、実際の測定と採点によるか、又は炎症反応の免疫組織化学 の使用による、主観的分析により行われてきた。炎症反応のタイプの中には、遅 延型過敏反応(DTH)があるが、感作抗原に曝されることにより、DTHのた めにアレルギー反応と同様な発赤と腫脹が起る。 皮膚DTH反応での細胞浸潤を客観的に定量するために、新規方法が開発され た。この方法には、皮膚生検を可溶化し、次に、可溶化皮膚生検中での湿潤白血 球によって発現される表面抗原を定量する新規方法が含まれる。この定量化は、 2種のモノクローナル抗体を用いる捕捉ELISA(酵素結合イムノアドソルバ ントアッセイ)を適用することによって可能になる。抗原を検出するために利用 できる2種のモノクローナル抗体又はポリクローナル抗体があれば、この方法に より、組織と生検における任意の細胞抗原の定量と同様に、DTH反応の定量が 可能となる。現在まで炎症反応の客観的定量方法は開発されていなかった。発明の概要 本発明は、温血動物の組織生検中の細胞浸潤の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、上清中の抗原を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、細胞浸 潤によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法に関する。本方法によって、炎症反応に 対応する組織生検の細胞湿潤を定量できる。本発明はそれ自体、炎症反応の分析 及び炎症処置における免疫抑制剤の効力の分析における研究への適用と臨床への 適用の両方ができる。発明の詳細な説明 本発明は、 温血動物の組織生検中の細胞浸潤の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、細胞浸 潤によって発現される表面抗原を、捕捉 ELISA法を用い測定すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法に関する。 本発明の第1の実施態様は、 温血動物の組織生検中の炎症反応の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、浸潤白 血球によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法である。 本発明の第2の実施態様は、 温血動物の組織生検中の炎症反応の定量方法であって、 (a)氷冷溶解緩衝液中で組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液を作出す ること; (b)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (c)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (d)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (e)組織上清の免疫反応を捕捉ELISA法で定量するこ と; の各工程を含むことを特徴とする該方法である。 本発明の第2の実施態様のサブ実施態様は、 捕捉ELISA法が、 (a)組織上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A) に結合した組織上清の基質との反応の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする上記の方法である。 本発明の第3の実施態様は、 (a)氷冷溶解緩衝液中でミニ豚の組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液 を作出すること; (b)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (c)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (d)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (e)組織上清の免疫反応を捕捉ELISA法で定量すること; の各工程を含むことを特徴とするミニ豚の組織生検中の炎症反応の定量方法であ る。 本発明の第3のサブ実施態様は、 捕捉ELISA法が、 (a)組織上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする上記の方法である。 本発明の第4の実施態様は、 ミニ豚の組織生検でのDTH炎症反応の定量方法であって、 (a)ミニ豚からDTH炎症反応の組織生検を採取すること; (b)氷冷溶解緩衝液中で組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液を作出す ること; (c)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (d)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (e)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (f)組織上清のDTH炎症反応を捕捉ELISA法で定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法である。 本発明の第4の実施態様のサブ実施態様は、 捕捉ELISA法が、 (a)組織上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗 浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする上記の方法である。 本発明の第5の実施態様は、 捕捉ELISA法が、 (a)第1抗体Ab(A)で処理した96ウエルプレートを18〜24時間イン キュベートすること; (b)第1抗体Ab(A)で処理した96ウエルプレートを洗浄し、過剰の抗体 Ab(A)を除去すること; (c)リン酸緩衝液中の3%ウシ血清アルブミンでプレートをブロックすること ; (d)組織上清を第1抗体Ab(A)で被覆した96ウエルプレートと12〜1 6時間反応させること; (e)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツイーンで洗浄すること; (f)Ab(A)に結合した組織上清を含む洗浄済96ウエルプレートを、ビオ チンと結合した第2抗体Ab(B)と反応させること; (g)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清を含む96ウエルプレートを 、PBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (h)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清を含む洗浄済96ウエルプレ ートを、アビジン−ペルオキシダーゼと反応させること; (i)アビジン−ペルオキシダーゼ処理済の、Ab(B)−Ab(A)に結合し た組織上清を含む96ウエルプレートを、PBS溶液中の0.05%ツウィーン で洗浄すること; (j)アビジン−ペルオキシダーゼ処理済で洗浄済の、Ab(B)−Ab(A) に結合した組織上清を含む96ウエルプレートを、基質o−フェニレンジアミン 二塩酸塩と反応させること; (k)基質−アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した 組織上清の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; を含むことを特徴とする上記の方法である。 本発明の第6の実施態様は、 哺乳動物の炎症反応における細胞浸潤量を阻害するか又は減少させる試験化合物 の薬物効力の定量方法であって、 (a)哺乳動物からの対照組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること; (b)対照組織生検から分離した組織上清中に見出される、細胞湿潤によって発 現される表面抗原の光学密度を、捕捉ELISA 法を用いて測定すること; (c)該哺乳動物を、投与量約8μg/kg〜30mg/kgの試験化合物で処 置すること; (d)試験化合物で処置後の試験組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること ; (e)試験組織生検から分離された組織上清中に見出される細胞湿潤によって発 現される表面抗原の光学密度を、捕捉ELISA法を用いて測定すること; (f)標準曲線を用いて、対照組織生検と試験組織生検の測定した光学密度から 細胞濃度を計算すること; (g)試験組織生検の細胞湿潤濃度を対照組織生検と比較すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法である。 本発明は、細胞湿潤と炎症反応を減少させることにおいて、免疫抑制試験化合 物、例えばイオンチャネルブロッカー(Kv1.3ブロッカー)の効力の定量に 有用な方法を提供する。本発明は、試験化合物の効力の客観的定量方法を提供す る。 免疫抑制試験化合物の効力は、実験動物、例えばミニ豚においてDTH炎症反 応を起こさせ、次に試験動物を免疫抑制化合 物で処置して、次いで本発明の方法によって効力を定量することによって、評価 できる。 本発明の組織生検は、問題の細胞湿潤液を含み、細胞湿潤への抗体が利用でき る組織サンプルを指す。 細胞湿潤液は、白血球と単球を含む。 本明細書の目的として、動物は動物界の一メンバーであり、哺乳動物及び鳥類 が含まれる(これらに限定されない)。本発明で選択される哺乳動物は、研究目 的ではミニ豚であり、臨床評価のためにはヒトである。 可溶化緩衝液(溶解緩衝液)は、10mM pH8.0 トリス[ヒドロキシ メチル]アミノメタン塩酸塩(Tris−HCl)、0.15M NaCl、0 .15%トライトンX−100、1mMエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA )、30μMイソバレリル−Val−Val Sta−Ala−Sta(ペプス タチンA)、1mM(テトラチオネート)、及び1mMフェニルメチルスルホニ ルフルオライド(PMSF)を含むが、それらの全てはSigma Chemical Company ,St.Louis,MO(以後Sigmaという)から市販されている。 組織サンプルは、冷可溶化(溶解)緩衝液中で小片に切刻む か又はポリトロンにかける(Polytron,Brinkman Instrument.Westbury,NY)。 炭酸緩衝液は、炭酸ナトリウム0.75g/500mLと重炭酸ナトリウム1 .465g/500mLを含む。次に、炭酸緩衝液は、水酸化ナトリウムでpH 9.6に調整される。 クエン酸−リン酸緩衝液は、0.1M Na2HPO4(14.42g/L)と 0.1Mクエン酸(19.2g/L)からなる。次に、クエン酸−リン酸緩衝液 は、リン酸でpH5.0に調整される。 リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中の3%ウシ血清アルブミン[PBSは、 塩化ナトリウム、塩化カリウム、及びリン酸緩衝液塩からなる(GIBCO)]。 PBS−T緩衝液といわれる、PBS溶液中の0.05%ツウィーン20(ポ リオキシエチレンソウルビタンモノラウレート、Sigma)。 捕捉ELISA法では、2つの異なるエピトープをもつ同一抗原に対する2つ の抗体(モノクローナル又はポリクローナル)[そのうちの1つはビオチンと結 合している]を使用する。抗原含有上清を第1抗体と反応させ、緩衝液で洗浄す る。次に、 抗体と結合した抗原を、ビオチン−N−ヒドロキシスクシンアミド(biotin,Zyme d)と結合した第2抗体と反応させ、次いで過剰の抗体を除去するために洗浄する 。次に、抗体−ビオチン−抗体に結合した抗原を、アビジン−ペルオキシダーゼ と架橋結合させ、過剰の抗体を除去するために洗浄する。最後に、基質を、アビ ジン−ペルオキシダーゼ−架橋結合−抗体−ビオチン(B)−抗体(A)と結合 した抗原と反応させ、発色による色のある生成物をELISA読取り器でO.D .で測定する。 豚細胞表面抗原、例えばCD2、CD11又はCD18のELISA分析を、 適切な抗体:抗CD−2、抗CD11及び抗CD18(それらはVMRD Inc.,Pul lman,WAから入手できる)を用いて行った。モノクローナル抗CD2(MSA− 4)のサンプルは、Massachusetts General Hospital,Boston,MAのDr.David sachsから購入した。ヒト細胞表面抗原に対する抗体は、Becton-Dickson,San J ose,CA、Serotec Co.,Oxford,UKなどから入手できる。また、マウス細胞表面 抗原に対する抗体は、Pharmingen,San Diego,CA、Becton Dickinsonなどから 入手できる。 ストレプトアビジンに結合した西洋ワサビペルオキシダーゼ は、Zymed,San Francisco,CA、Cappel Co.Melven,PAなどから入手できる。 基質は、またSigma Chemical Companyから入手できる錠剤形態の基質o−フェ ニレンジアミン二塩酸塩(OPD)である。 発色試薬、即ちストレプトアビジン−ペルオキシダーゼは、任意のストレプト アビジン又はアビジンに結合した指示薬システム、例えばアルカリ性ホスファタ ーゼ、ユウロピウム、又は化学発光、及びそのそれぞれの発色基質又は指示薬( 全般的に、基質という)で置換することができる。 本発明の方法は、更に以下の実施例で理解することができるが、本発明を限定 するものではない。 実施例1 工程A:ユカタン豚組織生検の調製 ユカタン豚皮膚生検をリン酸緩衝化生理食塩水[(PBS)Dulbecco,GIBCO]で濯ぎ 、脂肪組織を除去する。次に、豚生検を、トライトンX−100溶解緩衝液3m L中でポリトロンをかけるか又は切刻む。ポリトロンの針をトライトンX−10 0溶解緩衝液1mLで濯ぎ、溶解液の総用量を4mLとする。氷上で20〜30 分間インキュベートした(4℃)後、各 溶解液を3本のエッペンドルフチューブに分注し、冷所で20分間12,000 rpmで遠心分離した。チューブからの上清を一緒にし、徹底的に混合し、3又 は4セットに分注し、アッセイ時まで−70℃に保存した。豚皮膚生検溶解液サ ンプルを即時に試験することもできる。豚皮膚生検溶解液サンプルはそのまま試 験するか、又はトライトンX−100溶解緩衝液中で溶解液サンプルの1:2〜 1:4希釈になるようにトライトンX−100溶解緩衝液(プロテアーゼ阻害剤 を含む)で希釈する。工程B:ELISAでの標準のための豚単核細胞(NMC)溶解液の調製 フィコール−ハイパック分離(リンパ球分離培地(LSM),Organon Teknik a Co.,Durham,NC)によるヘパリン添加豚全血から豚単核細胞を精製する。こ れらの細胞を冷PBS(GIBCO)で3回洗浄する。次に細胞の数を数え、濃度20 ×106細胞/mL、4℃で、30分間トライトンX−100溶解緩衝液で溶解 する。溶解液を800〜1000rpmで遠心し、核を取除く。溶解液を−70 ℃で保存する。新鮮な溶解液調製物をDTH ELISAで試験し、現在の標準 と比較する(トライ トンX−100溶解緩衝液中のユカタン豚溶解液の1:4希釈は5×106細胞 等価物に等しく、490nmの光学密度値約1.200〜1.500が得られる はずである)。捕捉ELISAでの標準として使用するために、トライトンX− 100溶解緩衝液で、NMC溶解液サンプルの1:4、1:8、1:16、1: 64、1:256、1:1024希釈になるように、豚MNC溶解液サンプルを 希釈する。工程C:捕捉ELISA法を用いる、組織生検の細胞湿潤の定量方法 一連の96ウエルMaxisorp(Nunc,Denmark)プレートを、炭酸緩衝 液pH9.6で希釈した抗体A[a)5μg/mLの抗豚CD2(PG168− A)、又はb)0.7μg/mLの抗豚CD11a/CD18(MUC76−A )]で、少なくとも18時間被覆する。プレートを常に4℃に保つか、又は−2 0℃で凍結できる。次に、プレートを、PBS緩衝液中の0.05%ツウィーン 20(PBS−T)で2度洗浄する[PBS緩衝液はCa+2イオンとMg+2イオ ンを含まない]。Ca+2イオンとMg+2イオンを含むPBS緩衝液中3%ウシ血 清アルブミンで約37℃で1時間、又は約4℃で一晩、プレ ートをブロックする。次に、プレートをPBS−T緩衝液で3回洗浄する。標準 MNC及び豚皮膚生検溶解液の100μLのアリコートをブロックしたプレート に加え、4℃で一晩インキュベートする。次に、プレートをPBS−T緩衝液で 6回洗浄する。洗浄済プレートに、ビオチニル化抗体[a)1μg/mLのビオ チニル化抗豚CD2(MSA−4)、又はb)10μg/mLのビオチニル化抗 ヒトCD18(IB−4)。IB4は豚CD18と交差反応する]100μLを 加える。プレートを37℃で1時間インキュベートする。次に、プレートをPB S−T緩衝液で6回洗浄する。ブロッキング緩衝液[PBS中3%BSA(ブロ ッキング緩衝液はアジドを含まないべきである)]で希釈したストレプトアビジ ン/HRP(Zymed #43-4323)の100μLアリコートを加え、37℃で1時間 インキュベートする。次に、プレートをPBS−T緩衝液で6回洗浄し、次いで 、o−フェニレンジアミン二塩酸塩基質溶液の100μLのアリコートを加えた 。o−フェニレンジアミン二塩酸塩基質溶液は、クエン酸−リン酸緩衝液pH5 .0 25mL中のo−フェニレンジアミン二塩酸塩20mg(2錠)、二重蒸 留H2O25mL及び30%H22 18μLからなる。基質溶液は 十分に混合し、光を避けて保存すべきである。色は5〜10分で発色するはずで ある。次に、2N H2SO4 100μLを添加して、反応を止める。次に、E LISA光学密度読取り器(Molecular Device,Palo Alto,CA)を用いて、プ レートの各々を490nmで読む。4変数曲線適合プログラムを用い、1:4、 1:8、1:16、1:64、1:256、及び1:1024希釈のMNC溶解 液サンプルの光学密度を測定して、X軸を細胞数/mL、Y軸を光学密度(O. D.)にして標準曲線をプロットする。豚皮膚生検溶解液を含むプレートの光学 密度を測定し、細胞数/mLをこの標準曲線から読む。 CD2のための標準曲線 CD18のための標準曲線 実施例2 遅延型過敏(DTH)炎症反応の豚組織生検を用い、上記の方法で、細胞湿潤 を測定する。 実施例3 生検の細胞湿潤の一般的定量方法 同一抗原の異なるエピトープを検出するために2つの抗体(ポリクローナル又 はモノクローナル)が利用できるならば、炎症反応におけるのと異なる、生検で の細胞成分又は細胞構成物を定量するために、同様の方法を使用できる。もう一 つの基準は、定量を行うことができるように、細胞成分の標準曲線を作製できる ということである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年10月6日 【補正内容】 請求の範囲 1. 温血動物の組織生検中の細胞浸潤の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、細胞浸 潤によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定することによっ て、組織上清の細胞湿潤の程度を定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 2. 温血動物の組織生検中の炎症反応の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、浸潤白 血球によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定することによ って、組織上清の炎症反応を定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 3. 温血動物の組織生検中の炎症反応の定量方法であって、 (a)氷冷溶解緩衝液中で組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液を作出す ること; (b)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (c)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (d)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (e)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、浸潤細 胞によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定することによっ て、組織上清の炎症反応を定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 4. (a)氷冷溶解緩衝液中でミニ豚の組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検 懸濁液を作出すること; (b)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (c)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (d)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (e)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、浸潤細 胞によって発現される表面抗原を、捕捉 ELISA法を用い測定することによって、組織の炎症反応を定量すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項3に記載のミニ豚の組織生検中の炎症反 応の定量方法。 5. ミニ豚のDTH炎症反応の定量方法であって、 (a)ミニ豚からDTH炎症反応の組織生検を採取すること; (b)氷冷溶解緩衝液中で組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液を作出す ること; (c)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (d)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (e)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (f)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、浸潤細 胞によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定することによっ て、組織上清のDTH炎症反応を定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 6. 捕捉ELISA法が、 (a)上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。 7. 捕捉ELISA法が、 (a)上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること; (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。 8. 捕捉ELISA法が、 (a)組織上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A) に結合した組織上清の基質との反応の光学密度を測定すること; (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。 9. 捕捉ELISA法が、 (a)第1抗体Ab(A)で処理した96ウエルプレートを18〜24時間イン キュベートすること; (b)第1抗体Ab(A)で処理した96ウエルプレートを洗浄し、過剰の抗体 Ab(A)を除去すること; (c)リン酸緩衝液中の3%ウシ血清アルブミンでプレートをブロックすること ; (d)組織上清を第1抗体Ab(A)で被覆した96ウエルプレートと12〜1 6時間反応させること; (e)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツイーンで洗浄すること; (f)Ab(A)に結合した組織上清を含む洗浄済96ウエルプレートを、ビオ チンと結合した第2抗体Ab(B)と反応させること; (g)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清を含む96ウエルプレートを 、PBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (h)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清を含む洗浄済96ウエルプレ ートを、アビジン−ペルオキシダーゼと反応させること; (i)アビジン−ペルオキシダーゼ処理済の、Ab(B)−Ab(A)に結合し た組織上清を含む96ウエルプレートを、PBS溶液中の0.05%ツウィーン で洗浄すること; (j)アビジン−ペルオキシダーゼ処理済の、Ab(B)−Ab(A)に結合し た組織上清を含む96ウエルプレートを、基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩 と反応させること; (k)基質−アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した 組織上清の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 10. 哺乳動物の炎症反応における細胞浸潤量を阻害するか又は減少させる試 験化合物の薬物効力の定量方法であって、 (a)哺乳動物からの対照組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること; (b)対照組織生検から分離した組織上清中に見出される、細胞湿潤によって発 現される表面抗原の光学密度を、捕捉ELISA法を用いて測定すること; (c)該哺乳動物を、投与量約8μg/kg〜30mg/kgの試験化合物で処 置すること; (d)試験化合物で処置後の試験組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること ; (e)試験組織生検から分離された組織上清中に見出される細胞湿潤によって発 現される表面抗原の光学密度を、捕捉ELISA法を用いて測定することによっ て、組織上清の炎症反応を定量すること; (f)標準曲線を用いて、対照組織生検と試験組織生検の測定した光学密度から 細胞濃度を計算すること; (g)試験組織生検の細胞湿潤濃度を対照組織生検と比較すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,JP,US (72)発明者 ニユエン,マイ・ピー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 タレント,アルセア・デイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 温血動物の組織生検中の細胞浸潤の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、細胞浸 潤によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 2. 温血動物の組織生検中の炎症反応の定量方法であって、 (a)組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること;及び (b)炎症反応のある組織生検から分離された組織上清中に見出される、浸潤白 血球によって発現される表面抗原を、捕捉ELISA法を用い測定すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 3. 温血動物の組織生検中の炎症反応の定量方法であって、 (a)氷冷溶解緩衝液中で組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液を作出す ること; (b)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (c)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (d)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (e)組織上清の免疫反応を捕捉ELISA法で定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 4. (a)氷冷溶解緩衝液中でミニ豚の組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検 懸濁液を作出すること; (b)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (c)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (d)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (e)組織上清の免疫反応を捕捉ELISA法で定量すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項3に記載のミニ豚の組織生検中の炎症反 応の定量方法。 5. ミニ豚のDTH炎症反応の定量方法であって、 (a)ミニ豚からDTH炎症反応の組織生検を採取すること; (b)氷冷溶解緩衝液中で組織生検を切刻み、切刻んだ組織生検懸濁液を作出す ること; (c)切刻んだ組織生検懸濁液を氷上で約30分間冷却すること; (d)冷却した切刻んだ組織生検懸濁液を遠心すること; (e)遠心した組織生検懸濁液からデカントで組織上清を得ること;及び (f)組織上清のDTH炎症反応を捕捉ELISA法で定量すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。 6. 捕捉ELISA法が、 (a)上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。 7. 捕捉ELISA法が、 (a)上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること; (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。 8. 捕捉ELISA法が、 (a)組織上清を第1抗体Ab(A)と12〜16時間反応させること; (b)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (c)Ab(A)に結合した組織上清を、ビオチンと結合した第2抗体Ab(B )と反応させること; (d)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (e)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清をアビジン−ペルオキシダー ゼと反応させること; (f)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (g)基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩と反応させること; (h)アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上 清の基質との反応の光学密度を測定すること; (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; の各工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。 9. 捕捉ELISA法が、 (a)第1抗体Ab(A)で処理した96ウエルプレートを18〜24時間イン キュベートすること; (b)第1抗体Ab(A)で処理した96ウエルプレートを洗浄し、過剰の抗体 Ab(A)を除去すること; (c)リン酸緩衝液中の3%ウシ血清アルブミンでプレートをブロックすること ; (d)組織上清を第1抗体Ab(A)で被覆した96ウエルプレートと12〜1 6時間反応させること; (e)反応混合物をPBS溶液中の0.05%ツイーンで洗浄すること; (f)Ab(A)に結合した組織上清を含む洗浄済96ウエルプレートを、ビオ チンと結合した第2抗体Ab(B)と反応させること; (g)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清を含む96ウエルプレートを 、PBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (h)Ab(B)−Ab(A)に結合した組織上清を含む洗浄済96ウエルプレ ートを、アビジン−ペルオキシダーゼと反応させること; (i)アビジン−ペルオキシダーゼ処理済の、Ab(B)−Ab(A)に結合し た組織上清を含む96ウエルプレートを、 PBS溶液中の0.05%ツウィーンで洗浄すること; (j)アビジン−ペルオキシダーゼ処理済の、Ab(B)−Ab(A)に結合し た組織上清を含む96ウエルプレートを、基質o−フェニレンジアミン二塩酸塩 と反応させること; (k)基質−アビジン−ペルオキシダーゼ−Ab(B)−Ab(A)に結合した 組織上清の光学密度を測定すること;及び (i)標準曲線を用いて、測定した光学密度から細胞濃度を計算すること; を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 10. 哺乳動物の炎症反応における細胞浸潤量を阻害するか又は減少させる試 験化合物の薬物効力の定量方法であって、 (a)哺乳動物からの対照組織生検を可溶化し、組織上清を分離すること; (b)対照組織生検から分離した組織上清中に見出される、細胞湿潤によって発 現される表面抗原の光学密度を、捕捉ELISA法を用いて測定すること; (c)該哺乳動物を、投与量約8μg/kg〜30mg/kgの試験化合物で処 置すること; (d)試験化合物で処置後の試験組織生検を可溶化し、組織上 清を分離すること; (e)試験組織生検から分離された組織上清中に見出される、細胞湿潤によって 発現される表面抗原の光学密度を、捕捉ELISA法を用いて測定すること; (f)標準曲線を用いて、対照組織生検と試験組織生検の測定した光学密度から 細胞濃度を計算すること; (g)試験組織生検の細胞湿潤濃度を対照組織生検と比較すること; の各工程を含むことを特徴とする該方法。
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