JPH11515065A - ポータブルトイレットボウルの換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 トイレットボウル（１２）を強制換気により換気するポータブル式ファン装置２０が提供される。ここで該ボウルからの空気は、ファン（３０）により、トイレットの排水部分（２７）内に形成された水トラップを通り抜けて排水ライン（１６）まで延びる管（４０）を経て排気される。該装置は、該ファンを該ボウル内に吊しそして携帯用に取外しできるようにする支持用ブラケット（４０）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 ポータブルトイレットボウルの換気装置発明の技術分野 本発明はトイレットボウルの不快なにおいの換気による制御に関する。更に詳 しくは、においを下水換気管に排出するために、トイレの水トラップを横切る管 を通してにおいを排出する、バッテリーで動かされるファン装置によって、換気 はなされる。このように本発明の装置は、いかなるサイホン式のトイレにも挿入 でき、技術的な設備は必要とせず、また取り外して別のトイレに運ぶことも可能 である。発明の背景 多くの発明家がトイレットボウルの換気装置を提出した。このような発明は、 トイレットボウル本体、トイレットの座席やふた及びトイレットボウルのへりへ の付属品として組み入れられていた。これらの従来の発明の多くは、トイレット ボウルからの不快なにおいを除去するのに、活性炭素のような吸着性媒体に依存 していた。他の従来の発明は、不快なにおいを含んだ空気を直接外に排気するか 、トイレ設備が設置された部屋の壁を通して排気していた。これらの従来技術の 器具のいくつかは、全ての衛生的下水装置における建設上の法規により、（しば しばスタックと呼ばれる）下水換気管に不快なにおいを含む空気を排出してさえ していた。 本出願が知っている全ての従来技術の器具は、トイレやその周辺器具の特別な 変更を必要とした。特別な座席やふた、特別なウォータータンクやそのふた、通 気管が組み込まれた特別なトイレ、壁の換気孔である。これら全ては特定のトイ レに適用される永久的設備である。一つ以上のトイレに使用するために運搬可能 なものは見られない。 このように、複数のトイレのうちのどれにでも使用でき、永久的設備を必要と せず、また使用に際しどのトイレにも簡単に挿入できるようなポータブル式器具 の要求があることがわかる。このような器具は一人で持ち運びでき、その人が入 ったいかなるサイホン式のトイレ設備にも使用できる。発明の要約 従って、本発明の目的は、水トラップを横切る管を通して空気を排出する強制 換気を用いてトイレットボウルを換気し、それにより排水管路に空気を排出する 装置を提供することである。 本発明のさらなる目的は、一つのトイレから別のトイレへ移動できるようなポ ータブル式換気装置を提供することである。 本発明のまた一つの目的は、強制換気がファン（送風機）による換気装置を提 供することである。 本発明のまた一つの目的は、電気で動かされるファンにより強制換気する換気 装置を提供することである。 本発明のまた一つの目的は、バッテリーで動かされるファンにより強制換気す る換気装置を提供することである。図面の簡単な説明 第１図は、本発明が設置されたサイホン式トイレの断面図である。 第２図は、その排出口に一方向バルブを有する本発明の斜視図である。 第３図は、線３−３に沿って見た一方向バルブの図面である。 第４図は、バッテリー用ハウジングがトイレットボウルの外側に吊るされた本 発明の図面である。 第５図は、バッテリー用ハウジングがトイレットボウルの内側に吊るされた本 発明の図面である。発明の詳細な記述 本発明は、添付図面を参照することにより最も容易に理解されるだろう。添付 図面では、以下の記述と一致する参照番号で部品を確認できる。各図面では、同 じ部品は同じ参照番号を有している。 第１図は、共通使用型のサイホン式トイレット１１及びそこに設置された本発 明２０を示している。この型のトイレットはしばしばフラッシュトイレットと呼 ばれる。この型のトイレットが作動するメカニズムは、ボウル１２の底部及びボ ウル１２が直接接続する上方にそり返ったトイレットの排水部２７内の水位を維 持し、それにより、下水もしくは腐敗性タンクと接続する衛生排水管路１６内の 気体の障壁を形成する。さもなければその気体はトイレットが設置された生活空 間へ入り得る。この通常もしくは休止の状態では、２つの面が存在する。一方は トイレットのそり返った排水部２７内であり、他方はトイレットのボウル１２内 である。ボウル１２がフラッシュタンクもしくはフラッシュバルブからの大量の 水により急速に満たされると、ボウル１２内及びそり返った排水部２７内の水位 は、排水部内の水位が排水管路１６内にあふれ出すまで上昇し、そこでボウル１ ２と汚物や水のようなその内容物とを素早く空にするサイホン効果が起こる。ボ ウル１２に供給される水がゆっくりになると、ボウル内の水位は、空気がそり返 った排水部に入れるぐらい低くなり、それにより、サイホン効果は破れ、再び水 がボウル１２を実質的に初めの水位まで満たし、それにより再び、下水ガスに対 する実に効果的な密封が形成される。 バスルームの不快なにおいはトイレットから、特に使用されている時に来るこ とはよく知られている。従来の発明者達は、長い間、これらのにおいが最も集中 する所で、部屋の空気中に分散する前に、それを除去することが望ましいと認識 してきた。これらの研究者のうちのいく人かは、トイレットが設置されている建 物の排水管路内に悪臭の空気を排出することを選択した。しかし、従来の研究者 たちは、トイレットに荷物を持ち込む旅行者が簡単な設置と取り外しを望んでい るということを予期していなかった。現在のモーター及びバッテリー（電池）の 形体のポータブル式（携帯式）電力供給又は浴室に家庭用電流を安全に適用する ことは、過去には入手しえなかった安全性と利便性をもたらす。さらに、現在人 々は、不快なにおいが彼らの家に、トイレットルームにさえも広がることを許さ ないといった欲求をより持っている。 本発明は、トイレットボウルからのにおいの除去について知られていることを 採用し、それをポータブル式にして、その設置を、より正確には挿入を、簡単に する。 ２５のエアスペース（空間）は排水管路１６を経由して換気パイプ１５内の空 気と接続しており、該換気パイプは、排水鉛管１３が設置された建物内の該鉛管 １３からガスを排出するため外気に対して開かれていることは、第１図より明ら かである。本発明２０は、空気をトイレットボウル１２からエアスペース２５内 へ、そしてそこから換気パイプ１５へ押し出すファンを含み、それにより、トイ レットからの不快なにおいがトイレットの周辺に広がるのを防ぐ。 第２図は、本発明の一つの具体例の詳細な図面であり、以下のものを含む：入 口開口３４及び排気開口３６を持つファンハウジング３２を有するファン３０； ファン３０からの排気物を運ぶために排気開口３６に連結された可撓性管４０； および支持ブラケット４４。該ブラケット４４は、ファンハウジング３２に取り 付けられ、取り外し可能な態様でトイレットのへりと係合し、それにより該ファ ンを該ボウル内の該へりの下に取り外し可能な態様で吊るすのに適している。使 用に際して、ファン入口開口３４がボウル１２内にある間、管４０は、両水面を 通って延び、それにより、ボウル１２から強制還流によって空気を引抜き、衛生 的排水システム１３へと排気する。明らかに管４０は水トラップの湾曲部内で曲 がるくらいに柔軟でなければならないが、適切な位置に押し込むことができない ほど柔軟であってはならない。多くのプラスチック材料がこの管に適している。 技術に熟練した者なら誰でも適切な材料を選ぶことができるだろう。第２図で示 したファンの動力は、究極的には家庭用コンセントからの電気であるが、その電 圧は、安全のため絶縁変圧器（図示なし）を通して低減され得る。 第２図は、管から外への水流のみを許す簡単な一方向バルブ４８が、管４０の 端部に示されている。このバルブは、管４０がトイレットボウル１２内の水の中 に挿入された時、管内に水が入らないようにする。バルブ４８は、自動車におけ る空気整調設備のように、大気圧以下で作動する空気管から凝縮物を排水させる のに一般的に用いられる型のものである。バルブは軟質プラスチックかゴム状の 材料でできており、その上端５０が円状の管に合うような形状にされており、ま たその下端５２においては平らになっており、開口としてスリットだけを残して いる。いかなる逆流も、逆流を引き起こす逆圧によってスリットを閉鎖すること により、防がれる。バルブ４８の側面図は第３図に示される。 第４図は、本発明の別の態様を示しており、それは、ファンハウジング３２、 ファンモータ３３、トイレットボウルのへりにもたせかけるためのブラケット４ ４、及びボウル１２の外側に吊るすバッテリー用のハウジング５６を含む。バッ テリーハウジング５６内のバッテリーから電気エネルギーを運ぶ電線およびファ ンモータ３３があるが、示されてはいない。 第５図は、本発明の別の態様を示しており、ファンハウジング３２、ファンモ ータ３３、トイレットボウルのへりにもたせかけるためのブラケット４４、及び ボウル１２の内側に支持されたバッテリー用のハウジング５６を含む。この例で はハウジング５６とハウジング３２とが取り付けられているか、隣接している。 第４図ではハウジング５６とハウジング３２が明らかに隣接していないので、そ れは実情ではない。バッテリーハウジング５６内のバッテリー及びファンモータ ３３からの電気エネルギーを運ぶ電線が存在するが、示されていない。 機能上の詳細な例を引用して本発明の記述を行うことにより、出願人は、その 全てではないがいくつかがここで言及された、当業者にとっては直ちに自明な改 良点が、本発明の範囲内に含まれることを望む。出願人は、本発明の範囲が、こ こに添付した請求の範囲によってのみ制限されることを望む。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．サイフォン式トイレのボウルを強制的に換気する装置であって、該トイレッ トボウルは、頂部開口を取り巻く実質的に水平方向に向いたへり、該へりの下方 に位置しそして該へりを隣接する凹状のボウル部分、該ボウルの最下点に位置す る排出口、該排出口を衛生排水装置に連結するのに適合した、そり返った排水部 、を含み、該排水部は該衛生排水装置に至る前は上向きに湾曲していて、これに より該ボウルの下部と共に水のトラップを形成して、ガスが該衛生排水装置から 逆流するのを防ぎ、該水は完全に該ボウル内にある第１水面と、完全に該排水部 の上方に向いた部分内にある別個の第２水面とを有する装置において、下記を含 む上記の強制換気装置： （ａ）入口開口と排気開口とを持つファンハウジングを有するファン； （ｂ）該ファンからの排気物を運ぶための該排気開口に連結した可撓性管；およ び （ｃ）該ファンハウジングに取り付けられそして取り外しできる態様で該へりに 係合するのに適し、それにより、取り外しできる態様で該ボウル内の該へりの下 に該ファンを吊すための支持用ブラケット；これにより使用中該管は該ファン入 口開口が該ボウル内にある間、該両水面を突き抜けて延び、それにより、強制還 流によって該トイレットボウルから空気を引き抜き、そして衛生排水装置に該空 気を排気する。 ２．更に上記可撓性管が、該ファンからの流れのみを許容する一方向バルブに取 り付けられた、請求の範囲１の装置。 ３．上記ファンが家庭用配線から供給される電気によって作動する、請求の範囲 １の装置。 ４．上記ファンがバッテリーから供給される電気によって作動する、請求の範囲 １の装置。 ５．更に、該バッテリーを収容するのに適した第２のハウジングを含む、請求の 範囲４の装置。 ６．上記の第２のハウジングが実質的に防水性である、請求の範囲５の装置。 ７．上記の第２のハウジングと上記のファンハウジングが隣接している、請求の 範囲５の装置。 ８．上記の第２のハウジングと上記のファンハウジングが隣接していない、請求 の範囲５の装置。 ９．上記の第２のハウジングが上記の支持ブラケットによって上記のトイレット ボウルの外側に吊るされており、上記のファンハウジングが上記の支持ブラケッ トによって上記のボウルの内側に吊るされている、請求の範囲５の装置。 １０．サイフォン式トイレのボウルを強制的に換気する装置であって、該トイレ ットボウルは、頂部開口を取り巻く実質的に水平方向に向いたへり、該へりの下 方に位置しそして該へりを隣接する凹状のボウル部分、該ボウルの最下点に位置 する排出口、該排出口を衛生排水装置に連結するのに適合した、そり返った排水 部、を含み、該排水部は該衛生排水装置に至る前は上向きに湾曲していて、これ により該ボウルの下部と共に水のトラップを形成して、ガスが該衛生排水装置か ら逆流するのを防ぎ、該水は完全に該ボウル内にある第１水面と、完全に該排水 部の上方に向いた部分内にある別個の第２水面とを有する装置において、下記を 含む上記の強制換気装置： （ａ）入口開口と排気開口とを持つファンハウジングを有するバッテリーで動く ファン； （ｂ）バッテリーを収容しそして該バッテリーから該ファンに電気を運ぶのに適 合した第２のハウジング； （ｃ）一方向バルブを有しそして該ファンからの排気物を運ぶための該排気開口 に連結した可撓性管；および （ｄ）該ファンハウジングに取り付けられそして取り外しできる態様で該へりに 係合するのに適し、それにより、取り外しできる態様で該ボウル内の該へりの下 に該ファンを吊しそしてまた取り外しできる態様で該第２のハウジングを吊すた めの支持用ブラケット；これにより使用中該管は該ファン入口開口が該ボウル内 にある間、該両水面を突き抜けて延び、それにより、強制還流によって該トイレ ットボウルから空気を引き抜き、そして衛生排水装置に該空気を排気する。