JPH11514735A - Rsfcバーナの制御を行う方法 - Google Patents

Rsfcバーナの制御を行う方法

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JPH11514735A JP10503435A JP50343598A JPH11514735A JP H11514735 A JPH11514735 A JP H11514735A JP 10503435 A JP10503435 A JP 10503435A JP 50343598 A JP50343598 A JP 50343598A JP H11514735 A JPH11514735 A JP H11514735A
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Abstract

(57)【要約】 化石燃料燃焼炉に設置されるタイプの放射状層化火炎中心バーナ(22)の制御を行う方法において、a)放射状層化火炎中心バーナが設置される深さを決定し;b)放射状層化火炎中心バーナが設置される化石燃料燃焼炉にける深さを関数として、放射状層化火炎中心バーナが形成できる火炎の許容長さを確立し;c)放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行うために要求される全空気の第1の部分の注入の結果として、空気流の外部区域(24)を確立し;d)放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行うために要求される全空気の第2の部分の注入の結果として及び放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の注入の結果として空気流及び化石燃料の内部区域(26)を確立し;及びe)前記内部区域に注入される空気の角モメンタムを制御すること及び前記内部区域に注入される化石燃料の注入角度を制御することによって、放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎の長さが、放射状層化火炎中心バーナが設置される化石燃料燃焼炉について確立されていた火炎の許容長さより長くならないように、放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎の長さの制御を行うことを包含してなることを特徴とする放射状層化火炎中心バーナの制御法。

Description

【発明の詳細な説明】 RSFCバーナの制御を行う方法 発明の背景 本発明は、化石燃料燃焼炉の燃焼システムで使用される放射状層化火炎中心バ ーナに係り、さらに詳しくは、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法に係 る。 化石燃料は、長期間にわたって炉において有効に燃焼されてきた。しかしなが ら、最近では、空気汚染をできるかぎり最少にすることがますます主張されるよ うになっている。これに関連して、特にNOxの制御の問題を参照すると、炉に おける化石燃料の燃焼の間に窒素酸化物が発生することが知られている。さらに 、これら窒素酸化物は主に2つの別々の機構によって発生され、熱NOx及び燃 料NOxと表示されることも知られている。 この熱NOxは、化石燃料の燃焼を行う過程で使用する空気中の分子状窒素及 び酸素の熱固着から生ずる。熱NOxの生成速度は局部火炎温度に極めて敏感で あり、局部酸素濃度にはさほど敏感ではない。実質的には、すべての熱NOxは 、最も高い温度にある火炎の領域で形成される。その後、熱NOx濃度は、燃焼 ガスの熱冷却によって高温領域において一般的なレベルで「固定」される。従っ て、煙道ガス熱NOx濃度は、ピーク火炎温度の平衡レベル特性と煙道ガス温度 における平衡レベルとの間にある。 一方、燃料NOxは、石炭及び重油の如きある種の化石燃料中の有機結合窒素 の酸化から発生する。燃料NOxの生成速度は、一般に化石燃料と空気流との混 合速度、及び特に局部酸素濃度に強く影響される。しかしながら、燃料窒素によ る煙道ガスNOx濃度は、代表的には、化石燃料中のすべての窒素の完全酸化か ら生ずるレベルの一部、たとえば20〜60%にすぎない。このように、上述の 事項から、NOxの全体的生成が局部酸素レベル及びピーク火炎温度の両方の関 数であることが容易に明らかになるであろう。 ここ数年間で、炉における化石燃料の燃焼の結果として生成されるNOxの放 出を制限することの必要性の主張に関して、従来技術において各種の試みが追求 されて来た。このような試みの1つの焦点は、化石燃料燃焼炉での使用に適する いわゆる低NOx燃焼システムの開発である。これに関連する例として、これに 限定されることなく述べれば、このような低NOx燃焼システムの1例としては 、1991年6月4日発行され、本願と同一の譲受人に譲渡されている米国特許 第5,020,454号(発明の名称:集合同心式ぐう角燃焼システム)の目的物を構成 するものがある。米国特許第5,020,454号の開示によれば、風箱と、この風箱内 に取付けられ、集合燃料を炉内に導入して、炉内に第1の富燃料区域を形成する 第1の群の燃料ノズルと、風箱内に取付けられ、集合燃料を炉内に導入して、炉 内に第2の富燃料区域を形成する第2の群の燃料ノズルと、風箱内に取付けられ 、オフセット空気を炉内に導入して、オフセット空気を炉内に導入されている集 合燃料から離れるようにかつ炉の壁に向かってさし向けるオフセット空気ノズル と、風箱内に取付けられ、密結合オーバファイア空気を炉内に導入する密結合オ ーバファイア空気ノズルと、風箱内に取付けられ、分離オーバファイア空気を炉 内に導入する分離オーバファイア空気ノズルとを包含する集合同心式ぐう角燃焼 システムが提供されている。 上記低NOx燃焼システムの他の例は、1994年5月31日発行され、本願 と同一の譲受人に譲渡された米国特許第5,315,939号(発明の名称:統合低NOx ぐう角燃焼システム)の目的物を構成するものである。米国特許第5,315,939号 によれば、粉末化固体燃料供給手段と、火炎付着粉末化燃料ノズルチップと、同 心燃焼ノズルと、密結合オーバファイア空気手段と、及び多段の分離オーバファ イア空気手段とを包含し、粉末化固体燃料燃焼炉と一緒に使用されたときには、 粉末化固体燃料燃焼炉からのNOx排出量を0.15 lb/106BTU以下に制限し、さら に、フライアッシュ中に含まれる炭素量を5%以下に、CO排出量を50ppm以 下に維持することができる統合低NOxぐう角燃焼システムが提供される。 上記NOx燃焼システムのさらに他の例は、1994年9月6日発行され、本 願と同一の譲受人に譲渡された米国特許第5,343,820号(発明の名称:高性能の NOx制御用オーバファイア空気システム)の目的物を構成するものである。米 国特許第5,343,820号によれば、多段高さのオーバファイア空気コンパートメン トを包含し、該コンパートメントに、これらの間で予め決められた最良のオーバ ファイア空気の分配が行われ、分離オーバファイア空気コンパートメントから出 るオーバファイア空気がオーバファイア空気の水平な「スプレイ状」又は「扇状」の 分配を確立し、オーバファイア空気が、これまで用いられていた速度よりも十分 に高い速度で分離オーバファイア空気コンパートメントを出るようにオーバファ イア空気が供給される高性能のNOx制御用オーバファイア空気システムが提供 される。 炉における化石燃料の燃焼の結果として生成されるNOxの発生を制限するこ との必要性を解消するために従来技術において追求されている他の試みの注目は 、化石燃料燃焼炉で使用される燃焼システムへの一体化に適するいわゆる低NOx バーナの開発にある。これに関連する例として、これに限定されることなく述 べれば、このような低NOxバーナの1例としては、1983年12月27日発 行され、川崎重工業株式会社(神戸市、日本)に譲渡された米国特許第4,422,93 1号(発明の名称:粉末化石炭バーナによる粉末化石炭の燃焼法)の目的物を構 成するものがる。米国特許第4,422,931号の開示によれば、粉末化石炭が低NOx バーナの燃焼空気アウトレットを通って1次空気と共に供給され、スワラによっ て渦状でゆっくりと流動しながら炉に注入される低NOxバーナが提供される。 二次空気は燃焼空気アウトレットを囲繞する内部環状アウトレットを通って排出 ガスと共に炉に注入され、該二次空気は場合に応じて渦状でゆっくりと流動する か又は渦状では流動しない。三次空気は、渦状で流動しながら、内部環状アウト レットを囲繞する外部環状アウトレットを通って炉に注入される。一次空気と共 に炉に供給される粉末化石炭は燃焼されて一次火炎を形成する。この一次火炎は 低温度における低O2を使用する粉末化石炭のゆっくりとした燃焼によって形成 され、一次空気がこれと共に炉に供給された粉末化石炭のすべてを燃焼させるに 必要な空気の量の約20〜30%であり、二次及び三次空気との混合が禁止され るため、輝度が低い。粉末化石炭の揮発成分の燃焼は主として一次火炎の形成に よるものであり、このため、粉末化石炭は低輝度の火炎によって低温でゆっくり と燃焼される。この種の燃焼では、NOxがおおいに生成され、脱窒反応による 活性化中間生成物である炭化水素、NH3,HCN及びCOの如き非燃焼成分が 多量生成され、非燃焼状態で長い期間排出される。このように、これらの非燃焼 成分はNOxと反応してN2となる。一次火炎の非燃焼成分として多量に生成され たチャ ーは二次火炎内で燃焼される。残留する揮発成分は、主として内部環状アウトレ ットを通って注入された二次空気によって燃焼され、二次火炎を形成する。チャ ーの多くは二次空気及び三次空気によって燃焼され、三次火炎区域を形成する。 二次及び三次火炎は、二次及び三次空気が粉末化石炭のすべてを燃焼するに必要 な空気の量の約55〜80%であり、空気が35〜60%の排出ガスを含有する ため、低O2により比較的低い速度及び低い温度での燃焼によって形成される。 上記の低NOxバーナの他の例は、1985年10月8日発行され、バブコッ ク日立株式会社(東京都、日本)に譲渡された米国特許第4,545,307号(発明の 名称:石炭燃焼装置)の目的物を構成するものである。米国特許第4,545,307号 の開示によれば、燃焼炉の側壁上でバーナスロートに挿入され、石炭及び空気を 炉に供給する粉末化石炭パイプと、石炭及び空気を石炭パイプに供給する手段と 、石炭パイプ及び石炭パイプの外方周辺側上に配置された二次空気供給パイプの 間に形成された二次空気通路と、二次空気供給パイプの外部周辺側上に形成され た三次空気通路と、空気又は酸素含有ガスを二次空気通路及び三次空気通路に供 給する手段と、及び石炭パイプの先端に設けられたL字形断面を有するブラフボ ディとを包含してなる低NOxバーナが提供される。 上記低NOxバーナのさらに他の例は、1985年9月10日発行され、ウエ スチングハウス・エレクトリック社に譲渡された米国特許第4,539,918号(発明 の名称:粒子の分離を伴うマルチアニュラスワール燃焼装置)の目的物を構成す るものである。米国特許第4,539,918号の開示によれば、異なる軸方向の長さを 有し、軸方向に一定間隔で位置する富及び希薄燃焼区域を収容するに十分なサイ ズ及び軸方向の長さのバーナバスケットを形成するよう配列された複数の管状部 材;該管状部材を相互に実質的に同軸的及び入れこ式に支持して、各管状部材と 半径方向に外側に配列された次の管状部材との間で予め決められた軸方向速度で 低NOxバーナに流入するインレット加圧ガス状反応体及び加圧空気のための一 般に環状の通路を提供する手段;各環状流路を通って低NOxバーナに入るガス 状反応体にぐう角速度を付与して、少なくとも富燃焼区域に入る流れのぐう角速 度が流れ半径の増大に伴って増大するようにする手段;低NOxバーナに少なく とも1の予め決められた位置で燃料を供給するノズル[前記管状部材は各々の軸 方向の長さを有すると共に、管状部材の出口端の軸方向の部位が一般的に増大す る半径を有し、それぞれ連続して下流位置に位置されるように配置され、前記ぐ う角付与手段及び管状部材の少なくとも2つの半径方向及び軸方向の幾何学的構 造は、操作インレットガス圧力及びガス軸方向速度の条件下で、a)低NOxバ ーナの上流部位に富燃焼区域を限定し(ここで、高温の酸素不足燃焼が生じ、火 炎が再循環を安定化させ、実質的にNOxの形成は生じない)、b)富燃焼区域 内で円錐形の渦を生成して、再循環燃焼空気が、富燃焼区域のまわりの管状部材 の内方壁表面を冷却した後、実質的にスワールインレット環状空気流によって、 熱交換式で供給されるようにし、及びc)低NOxバーナ壁表面に向かう粒状物 の遠心分離前に、粒状物の燃焼を行うに十分な富燃焼区域における燃料粒状物の 滞留時間を提供するように整列されており、前記ぐう角速度付与手段及び富燃焼 区域のまわりの管状部材から外側に配列された少なくとも2つの管状部材の半径 方向及び軸方向の幾何学的構造は、操作インレットガス圧力及びガス軸方向速度 の条件下で、希薄燃焼区域を限定し、かつ希薄燃焼区域内で円錐状渦を形成させ るように整列されており、前記管状部材はスロート区画を提供し、この区画に向 かって富燃焼区域が収束すると共に、この区画から希薄燃焼区域が拡散する]; 及び前記スロート区画を通過する際に流れから分離された燃焼粒状物を収集しか つ取出す手段を包含してなる低NOxバーナが提供される。 上記低NOxバーナのさらに他の例は、1989年7月11日発行され、ウエ スチングハウス・エレクトリック社に譲渡された米国特許第4,845,940号(発明 の名称:ガスタービンにおいて経済的に有用な低NOx富−希薄燃焼装置)の目 的物を構成するものである。米国特許第4,845,940号の開示によれば、連続する 下流側位置に配置された少なくとも3つの連続管状壁部分を有し、かつ低NOx 燃焼のための一般に外方に向かって拡散する燃焼エンベロープを提供するように 、それぞれ増大する半径方向寸法を有する管状壁手段;前記管状壁手段を相互に 支持して、低NOxバーナのための堅固な構造を提供する手段;低NOxバーナに 少なくとも1つの予め決められた部位で燃料を供給するノズル手段[近接する管 状壁部分の各々の連続するペアは、該ペアの半径方向的に内方の上流壁部分の外 表面と、該ペアの半径方向的に外方の下流壁部分の内表面との間で半径方向に延 び、 しかもさらに該ペアの半径方向的に外方の下流壁部分の内表面に沿って軸方向に 延びて、これによって連続する環状流路が軸方向でオーバーラップして、半径方 向で内方に渦巻く燃焼区域への流入のために環状流が少なくとも部分的に併合す ることを可能にする一般的に環状のインレット流路を限定するよう構成されてお り、さらに壁部分は、環状空気流全体が、各種のノズルアトマイジング空気流又 は提供されうる他の特殊な空気流以外に、燃焼区域での完全燃焼に要求される加 圧インレット空気流の実質的にすべてを包含し、かつ燃焼空気が燃焼区域の軸方 向領域に沿って富燃焼を支持するに必要な速度で内方に向かって流れ、これによ って、燃焼区域内で半径方向では外方に向かって、軸方向では下流に向かってよ り希薄な燃焼が可能になるように寸法が定められかつ構造的に整列される];第 1でかつ半径方向では最も奥の環状流路を通るインレット空気流にぐう角速度を 付与する第1のスワール手段;第1の環状流路から半径方向では外方にかつ軸方 向では下流に配置された第2の環状流路を通るインレット空気流にぐう角速度を 付与する第2のスワール手段を包含してなり、前記第1及び第2のスワール手段 は、第1及び第2の環状流路を通るインレット空気流のぐう角速度においてマイ ナスのグラディエントが生ずるような相関関係にあり、ぐう角速度は半径の増大 に従って低減し、燃焼区域の拡散するエンベロープ内において、操作インレット 空気圧力及びガスの軸方向速度の条件下で、燃焼装置の軸線上で軸方向速度の抑 制を生ずるように作用し、燃焼空気の実質的にすべてが、燃焼区域を限定する壁 部分の内表面を冷却した後、渦巻き環状インレット流によって熱交換的に供給さ れる低NOxバーナが提供される。 低NOxバーナのさらに他の例は、1995年5月2日発行され、マサチュー セッツ・インステチュート・オブ・テクノロジーに譲渡された米国特許第5,411, 394号の目的物を構成するものである。米国特許第5,411,394号の開示によれば、 バーナ近くでの拡乱を抑制し、これによって、完全燃焼を行うために燃焼空気の 残部と混合する前に燃料富有熱分解混合物の滞留時間を増大させるように、渦巻 き流の燃焼による放射状成層の流体動力学的原理及び流れの回転軸に対して直角 方向におけるガス密度の強力なグラディエントが使用されたことを特徴とするガ ス状、液状及び固状燃料の燃焼用低NOxバーナが提供される。 過去数年間において、従来技術では、炉における化石燃料の燃焼の結果として 生成されたNOxの発生を制限する必要性に関連して各種の試みが追求されたに も拘わらず、これらの各種の試みの追求の中でこれまでに達成されたもの以上に 改善したいとの要求がなお存在する。さらに詳述すれば、低NOx燃焼システム に関して発行された3つの米国特許(上述の記載で参照している)の開示に従っ て構成された低NOx燃焼システムは、これらが意図する目的のために作用する ことは証明されている。同様に低NOxバーナに関して発行された5つの米国特 許(上述の記載で参照している)の開示に従って構成された低NOxバーナは、 これらが意図する目的のために作用することは証明されている。 特に米国特許第5,411,394号の目的物を構成する種類の低NOxバーナ、すなわ ち、いわゆる「放射状層化火炎中心バーナ」は、これらが意図する目的のために 作用することは証明されてはいるが、それにもかかわらず、このような放射状層 化火炎中心バーナに関してさらなる改善を行いたいとの要求が存在している。さ らに詳しくは、従来技術では、放射状層化火炎中心バーナの制御を行いたいとの 要求が示されている。このために、化石燃料の燃焼が行われる炉はすべてが同じ 深さを具現化するものではない。このように、放射状成層は、放射状層化火炎中 心バーナが使用されている炉が予め決められた深さを具現化するものである限り 達成されるが、しかしながら、放射状層化火炎中心バーナを使用することが望ま れる炉が上述の予め決められた深さ以外の深さを具現化するものである場合には 、放射状層化火炎中心バーナの制御を可能にして、これによって、放射状層化火 炎中心バーナの使用を介して達成することが求められるNOx発生の低減下が達 成されるようにしたいとの要求がなお存在する。 要するに、従来技術では、炉が具現化する深さにかかわらず、放射状層化火炎 中心バーナが、達成が求められるNOx発生の低減の実現を可能にすることにお いて有効であるように、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規及び改良さ れた方法に関する要求が明らかにされている。さらに、放射状層化火炎中心バー ナの制御を行う新規でかつ改良された方法を使用する際に、炉が具現化する深さ にかかわらず、NOx発生の低減を達成できるだけでなく、同時に、放射状層化 火炎中心バーナの使用によって下記の利点(放射状層化火炎中心バーナを特徴づ けるものである)を発揮することを可能にしながら、上記NOx発生の低減を達 成できる。このような利点の1つは、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新 規でかつ改良された方法によって制御されている放射状層化火炎中心バーナが、 オーバファイア空気又は煙道ガスの再循環を利用することなく、NOx発生を州 及び合衆国のNOx規制に適合するレベルまで低減できることである。第2の利 点は、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法によっ て制御されている放射状層化火炎中心バーナが、No.6燃料油を燃焼する際に 、0.25 lb/MM BTU以下のNOx値を達成できることである。第3の利点は、放射 状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法によって制御され ている放射状層化火炎中心バーナが、その角モメンタムを調節し及びその空気流 をバイアスさせる能力を具現化することである。第4の利点は、放射状層化火炎 中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法によって制御されている放射 状層化火炎中心バーナが、その操作メカニズムが炉から放射される熱から保護さ れるように配置されているとの事実によって特徴づけられることである。第5の 利点は、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法によ って制御されている放射状層化火炎中心バーナが、多燃料能力(すなわち、油、 天然ガス及び石炭)を有することである。第6の利点は、放射状層化火炎中心バ ーナの制御を行う新規でかつ改良された方法によって制御されている放射状層化 火炎中心バーナが、実質的にいかなる新規の又は既存の燃焼システムにも一体化 されうることである。第7の利点は、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新 規でかつ改良された方法によって制御されている放射状層化火炎中心バーナが、 実質的にいかなるボイラデザインにも改装されることである。第8の利点は、放 射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法によって制御さ れている放射状層化火炎中心バーナが1 MM BTU/時間からのバーナ熱インプッ トを有することである。第9の利点は、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う 新規でかつ改良された方法によって制御されている放射状層化火炎中心バーナが 、熱及び/又は腐食の発生を解消するために、使用に当たり高品位の物質を選択 することを可能にするものである。 このように、本発明の目的は、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規で かつ改良された方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、炉が具現化する深さにかかわらず、放射状層化火炎中心 バーナが、達成が求められているNOx発生の低減の実現を可能にできる、放射 状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法を提供することに ある。 本発明の他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが、オーバファイア空気又は 煙道ガスの再循環を使用することなく、州及び合衆国のNOx規制に適合するレ ベルにNOx発生を低減できる放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でか つ改良された方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが、No.6燃料油を 燃焼させる際に、0.25 lb/MM BTUより少のNOx値を達成できる放射状層化火炎 中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、その角モメンタムを調節し及びその空気流をバイアスさ せる能力を具現化する放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良さ れた方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが、その操作メカニズ ムが炉から放射される熱から保護されるように配置されているとの事実によって 特徴づけられるものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改 良された方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが多燃料能力(すなわち、油 、天然ガス及び石炭)を有するものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行 う新規でかつ改良された方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが実質的にいかなる新 規の又は既存の燃焼システムにも一体化されうるものである放射状層化火炎中心 バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが、実質的にいかなる ボイラデザインにも改装されるものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行 う新規でかつ改良された方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが1 MM BTU/時間か らのバーナ熱インプットを有するものである放射状層化火炎中心バーナの制御を 行う新規でかつ改良された方法を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、放射状層化火炎中心バーナが熱及び/又は腐食の 発生を解消するために、使用に当たり高品位の物質を選択することを可能にする ものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法を 提供することにある。 発明の要約 本発明によれば、化石燃料燃焼炉からのNOxの発生を低減させる目的で、特 に化石燃料燃焼炉の燃焼システムにおける使用に適する放射状層化火炎中心バー ナの制御を行う方法が提供される。さらに、目的の放射状層化火炎中心バーナの 制御を行う方法は、同時に、放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎 のエンベロープを拡大させることなく、COの発生及び化石燃料燃焼炉の煙突か らの排ガスの乳白度を最小にしつつ、該方法の実行を可能にするものである。放 射状層化火炎中心バーナが化石燃料燃焼炉に設置されるべきものであり、その中 に設置された際に、化石燃料燃焼炉からのNOxの発生を低減させる目的で作動 されるものである目的の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法は、放射状 層化火炎中心バーナが設置される深さを決定し;放射状層化火炎中心バーナが設 置される深さを関数として放射状層化火炎中心バーナが形成できる火炎の許容長 さを確立し;放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の燃 焼を行うために要求される全空気の60〜80%の注入の結果として、放射状層 化火炎中心バーナの中心線と同軸ではあるが、離れている空気流の外部区域を確 立し;放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行 うために要求される全空気の残部の注入の結果として及び放射状層化火炎中心バ ーナの作動を介して燃焼される化石燃料の注入の結果として、放射状層化火炎中 心バーナの中心線と同軸ではあるが、離れている空気流及び化石燃料流の内部区 域を確立し;及び前記内部区域に注入される空気の角モメンタムを制御すること 及び前記内部区域に注入される化石燃料の注入角度を制御することによって、放 射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎の長さが、放射状層化火炎中心 バーナが設置される予定の化石燃料燃焼炉について確立されていた火炎の許容長 さより長くならないように、放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎 の長さの制御を行うことを包含してなる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法に伴って形成さ れる第1の火炎タイプの概略図である。 図2は、本発明の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法に伴って形成さ れる第2の火炎タイプの概略図である。 図3は、本発明の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法に伴って形成さ れる第3の火炎タイプの概略図である。 図4は、図1、2及び3に示す各火炎タイプに関するガス化学量論量対滞留時 間のグラフである。 図5は、本発明の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法によって制御さ れうる放射状層化火炎中心バーナの第1の具体例の斜視図である。 図6は、図5に示された放射状層化火炎中心バーナの第1の具体例の部分断面 側面図である。 第7図は、本発明の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法によって制御 されうる放射状層化火炎中心バーナの第2の具体例の側面図である。 好適な具体例の説明 図面、特に図1、2及び3を参照すると、これら図面には、本発明による放射 状層化火炎中心バーナの制御を行う方法に伴って形成される各種の火炎タイプが 概略して示されている。すなわち、図1には、第1の火炎タイプ(参照番号10 で示される)が概略的に図示されている。図2には第2の火炎タイプ(参照番号 12で示される)が概略的に図示されている。図3には第3の火炎タイプ(参照 番号14で示される)が概略的に図示されている。各図1、2及び3に概略的に 図示されている火炎タイプのより良好な理解を容易なものとするため、後に十分 に説明するように外部区域(後にも参照する)に注入される空気には、各図1、 2及び3において同じ参照番号、すなわち参照番号16が付されている。同様に 、後に十分に説明するように内部区域(後にも参照する)に注入される空気の残 部には、各図1、2及び3において同じ参照番号、すなわち参照番号18が付さ れ ている。最後に、後に十分に説明するように内部区域(後にも参照する)に注入 される化石燃料には、各図1、2及び3において同じ参照番号、すなわち参照番 号20が付されている。 ついで、図1、2及び3に概略的に図示した各火炎タイプに関連するガス化学 量論量対滞留時間のグラフである図4を参照する。検討すると、火炎は、ガス化 学量論量のレベリングオフが生ずるまでに要する滞留時間に基づいて、短い火炎 長さ又は長い火炎長さ又は中間の火炎長さを有するものと思われる。すなわち、 ガス化学量論量のレベリングオフがより迅速に生ずれば生ずるほど、火炎長さは より短い。これによれば、各図1、2及び3に概略的に図示した各火炎タイプが 示された図4を参照することによって最もよく理解されるように、火炎タイプ1 4が、火炎タイプ10及び12が有する火炎長さと比べて短い火炎長さを有する 火炎タイプを示すものと考えられる。同様に、火炎タイプ10は、火炎タイプ1 2及び14が有する火炎長さと比べて長い火炎長さを有する火炎タイプを示すも のと考えられ、一方、火炎タイプ12は、火炎タイプ10及び14が有する火炎 長さと比べて中間の火炎の長さを有する火炎タイプを示すものと考えられる。 低NOxバーナに関しては、内部空気段階が低NOxバーナのアウトレット付近 での燃料リッチの高温熱分解区域及びこれにつづく残留燃焼空気との混合によっ て可燃性熱分解生成物が燃焼される希薄火炎区域の形成を要求することが見出さ れた。特に放射状層化火炎中心バーナについては、放射状成層は燃料リッチの高 温熱分解区域内での滞留時間を延長させ、これによって、全結合窒素のN2への 変化を増大させる効果を有する。さらに、燃料リッチの高温熱分解区域内での初 期の着火及び迅速な温度上昇はNOxの低発生の達成には重要であることも認め られた。 図1、2及び3に概略的に図示されている火炎タイプ10、12及び14に関 しては、火炎タイプ14の如き非常に短い火炎長さを有する火炎タイプは次の特 性を具現化する。火炎タイプ14の如き火炎タイプは、高容積熱放出をもつ非常 に短い、良好に撹乱された火炎でなる。さらに、火炎タイプ14の如き火炎タイ プは、空気が内部区域(後にさらに参照する)、及び該内部区域内の単一の強力 な内部再循環区域に注入される(この単一の強力な内部再循環区域へは、上述の 内部区域へ注入される空気及び上述の内部区域へ注入される化石燃料はいずれも 侵入しない)限りにおいては、非常に高い乱流度を有する。火炎タイプ14によ って、上述の内部区域へ注入された化石燃料の99%の燃焼が実現される。3種 の火炎タイプ、すなわち火炎タイプ10、12及び14の内、火炎タイプ14は 、燃料リッチの高温熱分解区域が非常に小さく(すなわち、最も短い滞留時間を 有する)、このように非常に小さい特性により燃料Nの分解が制限されるため、 最高のNOx発生レベルを有する。しかしながら、火炎タイプ14は、NOx発生 を州及び合衆国のNOx規制に適合できるレベルまで低減できる。 一方、長い火炎長さを有する火炎タイプ10の如き火炎タイプは下記の点で特 徴づけられる。すなわち、火炎タイプ10の如き火炎タイプは、空気が上記内部 区域に注入される限りにおいては、火炎タイプ14よりも小さい乱流度を有する 。さらに、長い火炎長さを有する火炎タイプ10の如き火炎タイプは、さらに、 2つの内部再循環区域を具現化する点で特徴づけられる。これら2つの内部再循 環区域の1つ、たとえば第1の内部再循環区域は、放射状層化火炎中心バーナに よって形成され、かつ上記内部区域に注入される空気の創造物である火炎の軸上 に位置する。さらに、この第1の内部再循環区域は、上記内部区域に注入された 化石燃料によって十分に侵入される。他の内部再循環区域、すなわち第2の再循 環区域は、第1の内部再循環区域の下流に位置し、放射状層化火炎中心バーナに よって形成される火炎の軸から放射状に配置される。第2の内部再循環区域は、 外部区域(後述する)に注入された空気の創造物である。上述の第1の内部区域 に注入された化石燃料の第1の再循環区域への十分な侵入のため、火炎タイプ1 0は、低NOではあるが高CO及び高い乳白度の火炎を形成する。 つづいて、中間の火炎長さを有する火炎タイプ12の如き火炎タイプについて 検討する。中間の火炎長さを有する火炎タイプ12の如き火炎タイプも、上記内 部区域に注入された空気に関する限りにおいては、火炎タイプ10が有するもの と同様の乱流度を有し、火炎タイプ14が有するものよりも小さい乱流度を有す るとの事実によって特徴づけられる。さらに、火炎タイプ12の如き火炎タイプ は、火炎タイプ10のように2つの内部再循環区域、すなわち第1の内部再循環 区域及び第2の内部再循環区域を具現化するものであるとの事実によって特徴づ けられる。火炎タイプ12の第1の内部再循環区域及び第2の内部再循環区域は 、火炎タイプ10の第1の内部再循環区域及び第2の内部再循環区域の如く相互 にかつ放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎の軸に対して配置され 、火炎タイプ10の第1の内部再循環区域及び第2の内部再循環区域と同様にし て形成される。しかしながら、上述した火炎タイプ10の場合とは異なり、上記 内部区域に注入される空気は、上記内部区域に注入される化石燃料と共に、空気 及び化石燃料が第2の内部再循環区域の外部境界に沿って流れるように分岐され る前に、部分的にのみ第2の内部再循環区域に侵入する。上述の如く火炎タイプ 14は、火炎タイプ10、12及び14に関する限りにおいてはNOx発生が最 も低減されるとの事実によって特徴づけられ、一方、上述の火炎タイプ10は、 低NOではあるが、高CO及び高乳白度の火炎を形成するとの事実によって特徴 づけられ、火炎タイプ12が最適な、すなわち低NOx、低CO及び低乳白度を 達成する。 次に、上述の外部区域及び内部区域の記載を明白にするために、図5及び6を 参照する。この目的のため、図5及び6において参照番号22によって示されて いる放射状層化火炎中心バーナの如き放射状層化火炎中心バーナの部品について のみここでは詳述する。ここでは詳述しない放射状層化火炎中心バーナの他の部 品の説明については従来技術を参照する。 継続して述べれば、図6を参照することにより最もよく理解されるように、上 述した外部区域は、その直径が参照番号24で示される区域でなる。一方、上述 の内部区域は、その直径が参照番号26で示される区域でなる。 次に、放射状層化火炎中心バーナ22の内部の流路(該流路を通って外部区域 24に注入される前に空気が流れる)及び放射状層化火炎中心バーナ22の内部 の流路(該流路を通って内部区域26に注入される前に空気及び化石燃料が流れ る)を説明する。この目的のため、図5及び6の両方を再度参照する。図5を参 照することによって最もよく理解されるように、放射状層化火炎中心バーナ22 は、化石燃料燃焼炉(図示していない)内の予め決められた位置に支持状態で取 付けられるようになっている。このため、化石燃料燃焼炉(図示していない)の 壁には、この目的のため、適切な開口が設けられている。図5に示す放射状層化 火炎中心バーナの具体例によれば、化石燃料燃焼炉(図示していない)の壁の前 記開口内における支持状態での放射状層化火炎中心バーナの取付けは、図5にお いて参照番号28で示された取付け手段によって達成される。化石燃料燃焼炉の 壁に取付けられると、放射状層化火炎中心バーナの図5において参照番号30で 示す部分は、この目的のため化石燃料燃焼炉(図示していない)の壁に設けられ た開口内に突出する。 続けて述べれば、外部区域24に注入される前に放射状層化火炎中心バーナを 通って流れる空気は、複数個のインレット開口(図5において参照番号30で示 されている)を通って放射状層化火炎中心バーナに入る。図における説明を明確 にするために、図5においては、インレット内に、前記複数個のインレット開口 30の内の2つのみが見られる。この目的のために放射状層化火炎中心バーナ2 2に設けられた複数個のインレット開口30を通って放射状層化火炎中心バーナ 22に入った後、空気は、図6を参照することによって最もよく理解されるよう に、空気が外部区域24に注入される前に該空気に予め決められた角モメンタム を付与する目的での使用に適する手段(図6において、参照番号32で示されて いる)を通って流れる。図6を参照することによって理解されるように、手段3 0は、放射状層化火炎中心バーナ22の内部に予め決められた距離で好適に配置 される。容易に理解されるように、この予め決められた距離を図6において矢印 (図6において参照番号34を使用することによって示す)で示してある。放射 状層化火炎中心バーナ22の内部における上記配置により、手段32は化石燃料 燃焼炉(図示していない)から放射される熱にさらされることはない。 次に、内部区域26に注入される空気及び化石燃料の放射状層化火炎中心バー ナ22を通る流路について説明する。この目的のため、図5及び6を再度参照す る。図5を参照することによって最もよく理解されるように、化石燃料は燃料イ ンレット開口(図5において参照番号36で示されている)を通って放射状層化 火炎中心バーナ22に入る。燃料インレット開口36を通って放射状層化火炎中 心バーナ22に入った後、化石燃料は、内部区域26内に注入される前に、本質 的に放射状層化火炎中心バーナ22の中心線に沿って流れる。一方、内部区域2 6内に注入された空気は、化石燃料が放射状層化火炎中心バーナ22を通って 流れる際に通る流路を包囲する関係で流れる。この目的のため放射状層化火炎中 心バーナ22に設けられた好適なインレット開口を通って放射状層化火炎中心バ ーナに入った後、空気は、空気が内部区域26に注入される前に該空気に角モメ ンタムを付与する目的での使用に適する手段(図6において参照番号38で示さ れている)を通って流れる。既に示したように、内部区域26に注入される化石 燃料の燃焼に要求される空気全体の約60〜80%が外部区域24に注入され、 一方、内部区域26に注入される化石燃料の燃焼に要求される空気の残部は、化 石燃料と共に内部区域26に注入される。さらに、既に述べたように、本発明に 従って、内部区域26に注入された空気の角モメンタムを制御することによって 及び化石燃料を内部区域26内に注入する際の注入角を制御することによって、 制御を行うこと、すなわち、内部区域26に注入された化石燃料の燃焼の結果と して放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎が、放射状層化火炎中心 バーナが設置される際の化石燃料燃焼炉の深さを関数として確立される予め決め られた火炎長さを有することが可能である。 次に、本発明の放射状層化火炎中心バーナの制御を行う方法の実施に供される 放射状層化火炎中心バーナ(参照番号22′で示されている)の第2の具体例を 示す図7を参照する。図5及び6に図示した放射状層化火炎中心バーナ22と図 7に示す放射状層化火炎中心バーナ22′との間の構成上の大きな差異は、外部 区域24に注入される空気が放射状層化火炎中心バーナ22及び22′に入る際 に通るインレット開口の構成にある。放射状層化火炎中心バーナ22の場合、イ ンレット開口30と放射状層化火炎中心バーナ22の内部との間に遷移部片(図 5において参照番号40によって示される)が配置されている。一方、放射状層 化火炎中心バーナ22′の場合には、放射状層化火炎中心バーナ22の場合に各 インレット開口と組合わされていた遷移部片40が排除され、従って、放射状層 化火炎中心バーナ22′では、インレット開口30を通って放射状層化火炎中心 バーナ22′に入った後、外部区域26に注入された空気は、ここから直接放射 状層化火炎中心バーナ22′の内部に流入する。 このように、本発明によれば、放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規で かつ改良された方法が提供される。さらに、本発明によれば、炉が具現化する深 さにかかわらず、放射状層化火炎中心バーナが、達成が求められているNOx発 生の低減の実現を可能にできる放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でか つ改良された方法が提供される。さらに、本発明によれば、放射状層化火炎中心 バーナが、オーバファイア空気又は煙道ガスの再循環を使用することなく、州及 び合衆国のNOx規制に適合するレベルにNOxの発生を低減できる放射状層化火 炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法が提供される。また、本発 明によれば、放射状層化火炎中心バーナが、No.6燃料油を燃焼させる際に0.2 5 lb/MM BTUより小のNOx値を達成できる放射状層化火炎中心バーナの制御を 行う新規でかつ改良された方法が提供される。さらに、本発明によれば、その角 モメンタムを調節し及びその空気流をバイアスさせる能力を具現化する放射状層 化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法が提供される。さらに 、本発明によれば、放射状層化火炎中心バーナが、その操作メカニズムが炉から 放射される熱から保護されるように配置されているとの事実によって特徴づけら れるものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方 法が提供される。さらに、本発明によれば、放射状層化火炎中心バーナが多燃料 能力(すなわち、油、天然ガス及び石炭)を有するものである放射状層化火炎中 心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法が提供される。さらに、本発明 によれば、放射状層化火炎中心バーナが実質的にいかなる新規の又は既存の燃焼 システムにも一体化されうるものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行う 新規でかつ改良された方法が提供される。さらに、本発明によれば、放射状層化 火炎中心バーナが実質的にいかなるボイラデザインにも改装されるものである放 射状層化火炎中心バーナの制御を行う新規でかつ改良された方法が提供される。 さらに、本発明によれば、放射状層化火炎中心バーナが1 MM BTU/時間からの バーナ熱インプットを有するものである放射状層化火炎中心バーナの制御を行う 新規でかつ改良された方法が提供される。最後に、本発明によれば、放射状層化 火炎中心バーナが熱及び/又は腐食の発生を解消するために、使用に当たり高品 位の物質を選択することを可能にするものである放射状層化火炎中心バーナの制 御を行う新規でかつ改良された方法が提供される。 本発明の具体例を例示したが、当業者によって容易にこれに変更(そのいくつ かについては上記記載において示唆している)が加えられるであろう。従って、 添付の請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲に属する他のいかなる変形例と 共に、ここに示唆した変形例を保護するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU ,BB,BG,BR,CA,CN,CZ,EE,GE, HU,IL,IS,JP,KR,LC,LK,LT,L V,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO ,SG,SI,SK,TR,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 デュビー トーマス ジー アメリカ合衆国 コネチカット 06082 エンフィールド ビグロー コモンズ 2348 (72)発明者 ラフレッシュ リチャード シー アメリカ合衆国 コネチカット 06078 サフィールド ヒル ストリート 1678 (72)発明者 ニコルソン ジュリー エー アメリカ合衆国 コネチカット 06516 ニュー ヘブン ノーウェル ストリート 69 (72)発明者 ソーノック デービッド イー アメリカ合衆国 コネチカット 06790 トリントン アッパー バレー ロード 190 【要約の続き】 いた火炎の許容長さより長くならないように、放射状層 化火炎中心バーナによって形成される火炎の長さの制御 を行うことを包含してなることを特徴とする放射状層化 火炎中心バーナの制御法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 化石燃料燃焼炉に設置されるタイプの放射状層化火炎中心バーナの制御を行 う方法において、a.放射状層化火炎中心バーナが設置される深さを決定し;b .放射状層化火炎中心バーナが設置される際の化石燃料燃焼炉の深さを関数とし て、放射状層化火炎中心バーナが形成できる火炎の許容長さを確立し;c.放射 状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行うために要 求される全空気の第1の部分の注入の結果として、空気流の外部区域を確立し; d.放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行う ために要求される全空気の第2の部分の注入の結果として及び放射状層化火炎中 心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料の注入の結果として、空気流及び化 石燃料流の内部区域を確立し;及びe.前記内部区域に注入される空気の角モメ ンタムを制御すること及び前記内部区域に注入される化石燃料の注入角度を制御 することによって、放射状層化火炎中心バーナによって形成される火炎の長さが 、放射状層化火炎中心バーナが設置される化石燃料燃焼炉について確立されてい た火炎の許容長さより長くならないように、放射状層化火炎中心バーナによって 形成される火炎の長さの制御を行うことを包含してなることを特徴とする。放射 状層化火炎中心バーナの制御法。 2 外部区域に注入される全空気の第1の部分が、放射状層化火炎中心バーナの 作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行うために要求される空気の全量の6 0〜80%である、請求項1記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 3 外部区域に注入される全空気の第1の部分に対し、該全空気の第1の部分が ここに注入される前に、角モメンタムを付与する工程をさらに包含してなる、請 求項2記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 4 空気流の外部区域が放射状層化火炎中心バーナの中心線と同軸ではあるが、 中心線から離れている位置にある、請求項3記載の放射状層化火炎中心バーナの 制御法。 5 内部区域に注入される全空気の第2の部分が、放射状層化火炎中心バーナの 作動を介して燃焼される化石燃料の燃焼を行うために要求される全空気の残部で ある、請求項2記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 6 空気流及び化石燃料の内部区域が放射状層化火炎中心バーナの中心線に沿っ て位置する、請求項5記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 7 内部区域に注入される全空気の第2の部分に対し、該全空気の第2の部分が ここに注入される前に、角モメンタムを付与する工程をさらに包含してなる、請 求項6記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 8 放射状層化火炎中心バーナの作動を介して燃焼される化石燃料のすべてが内 部区域に注入される、請求項1記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 9 化石燃料が、放射状層化火炎中心バーナの中心線に沿って内部区域に注入さ れる、請求項8記載の放射状層化火炎中心バーナの制御法。 10 放射状層化火炎中心バーナが1 MM BTUからのバーナ熱インプットを有す るものである、請求項1記載の方法。
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