JPH11514315A - プラスチック脚付パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プラスチック製パレットであって、上側プラットホーム構造（１２）と、箱形状でありそのプラットホーム構造の下面から下向きに延びる融着された複数のモジュールプラスチック脚（１６）とを有する。ある実施例では、モジュールプラスチック脚（１６）は、成形された上側・下側プラスチック部品を互いに融着して、箱形状に形成され、各脚、更にそれらの上側・下側部品に設けられた、外側スカート（２４、１２４）内に配置された中央カラム構造（３０、１３０）を有する。他の実施例では、モジュールプラスチック脚は、成形された左右のプラスチック部品をほぼ鉛直なシーム線（２１５）に沿って互いに融着して、箱形状に形成し、脚の上端は、そのプラットホーム構造の下面に設けられた下向きに開いたポケット（２２８）に置かれる。いずれの実施例でも、パレットは下側に設けられるベース構造（１４）を有することもあり、そのベース構造は、脚の下端に融着され、二面型パレットを形成する。それらのプラットホーム構造およびベース構造は、二重シート構造である。

Description

【発明の詳細な説明】 プラスチック脚付パレット 発明の背景 この発明は、パッケージ、貯蔵、ハンドリング部材に使用されるパレットに関 し、特に、この発明によるプラスチック脚を有するパレットに関する。 パレットは、伝統的に木製であった。しかし、木製パレットは、多くの不利な 点がある。例えば、それらは壊れ易く、従って長い期間に渡っての再使用ができ ない。木製パレットは、風雨に曝されると傷むので、使用しない時は屋内に収納 しなければならない。故に、倉庫の有用な床スペースのかなりの量を占有してし まう。木製パレットに関するこれら問題を解決する努力がなされ、プラスチック 製パレットが開発されて使用され、ある程度までは成功してきた。 プラスチック製パレットのデザインの一般的成功例において、上側パネル／プ ラットホームは二枚のプラスチックシートを共に融着して形成され、補強された 二重壁または二枚シート構造に構成されている。 一枚の上側パネルからなるパレットもあり、その積載用プラットホームは下側 に延びる互いに間隔をあけた複数の脚を有して、プラットホームを支持する。 また、二枚のパネルからなるパレットもあり、一枚目は上側プラットホームを 構成し、二枚目は下側のベース構造を形成し、複数の脚またはスペーサでそれら は隔てられている。前述の一枚式のそして二枚式のパレットについて各々述べる と、脚はプラットホーム構造の下面に分布して設けられ、その脚の数と密度は、 計画した使用状態で、そのパレット設計における荷重を十分に適切に支持する。 例えば、ある矩形のパレットの場合は、一般的には９本の脚を有し、パレットの 各隅に一本ずつ、各側部の中央に一本ずつ、パレットの中心に一本配置される。 各部の脚は一般的には各部で鋳型成形され、脚は望ましくは、その二枚のシー ト構造の上側・下側プラスチックシート間で下向きに延びる大きな突起である。 上側シートの脚突起は下側シートの脚突起の内側に接し、そこに融着され、その 結果その脚はプラットホーム構造の下面からほぼ下側にのびている。 この構造の不利な点は、パレットは型で成形されるので、予め予定した脚形状 を有するパレットしか生産できないことである。従って、色々な使用に最適な異 なった脚の数と様式を有する一連の種類のパレットを生産する場合に、パレット 製造者は、異なった多数の型に投資する必要があった。更に、脚はプラットホー ム構造と同じ厚さのプラスチック材で形成されなければならず、脚の構造上の要 求と問題が個別に考慮されないで、むしろプラットホームの構造上の要求と問題 に合わせて拡大するようにしなければならない。 発明の概要 この発明は、改良したパレット構造体を提供することを目指し、そのパレット 構造体は、軽く、強固で、丈夫で、保守を要せず、比較的経済的な、全天候に耐 える性能を有するものである。 この発明は、更に改良したパレット構造体を提供することを目的とし、それは モジュール構造であり、パレットプラットホームと脚ユニットとは各々標準設計 のものであり、別々に製造されて組み立てられて、広い種類の形状のパレットを 提供できる。 この発明のプラスチック製パレットは、概して平らな下面と、その下面から下 向きに延びる互いに間隔をあけた複数の脚とを有するプラットホーム構造を備え ている。各脚は、箱型のモジュールプラスチック構造からなり、概して平らな上 側部分と、概して平らな下側部分と、その上側・下側部分を連結しその上側部分 と下側部分を間隔をあけて保持する環状部分とを有する。脚は、間隔を設けて、 各脚の上側部分をプラットホームの下面の融着（fusing）させて、プラットホー ム構造に固定される。このモジュール構造は、脚の個々の構造的要求に応じるこ とができ、大変強固で、しかも比較的経済的なパレット構造体の提供を促進する 。 この発明の他の特徴に従って、その各脚の環状部分は、外側のスカート部分を 有し、各脚は、そのスカート部分内にあってその上側・下側部分に接続する支柱 構造を有する。この配置は大変強い脚構造を提供し、更にフォークリフト等によ り脚の外側スカート部分が完全に壊されても、使える脚構造を提供する。 この発明に更に他の特徴に従って、各脚がプラスチック製の第一・第二シート の両方に融着されてボックス構造を構成する。この特別の構造では、脚が迅速に 経済的に製作され得る。 この発明に更に他の特徴に従って、第一プラスチックシートは平らな第一本体 部分と、そこから延びて第一環状面を形成する環状第一スカート部分と構成する よう成形され、第二プラスチックシートは平らな第二本体部と、その第一環状面 に寸法と形状とにおいて対応した第二環状面とを構成する。その第一・第二シー トの各環状面は共に融着され、中空ボックス状脚を構成し、第一・第二部分はそ の環状スカート部分で隔てられている。成形された脚はそれらの本体の一つをプ ラットホームの下に融着してプラットホーム構造に固定される。このように成形 されるパレットは、真空成形方法によりプラットホームとは別に経済的に生産さ れた脚を有し、それらの脚は特別なパレット用途に十分な強度を有するように数 と形状と間隔とを決めて、プラットホームに融着される。 この発明に更に他の特徴に従って、その第一プラスチックシートはその第一本 体部から下向きに延びる第一環状スカートの付いた上側シートを有し、その第一 環状面は下向きであり、その第二プラスチックシートは、下側シートとその第二 本体から上向きに延びる第二環状スカートとを有し、その第二環状面はその第二 スカート部分の上向きの上側円形端により構成される。この構造では、上側・下 側シートは同一のピースに形成され得て、経済的に製作できる付随した利益があ る。 この発明に更に他の特徴に従って、そのパレットは更に概して平らなベース構 造を有し、そのベース構造の上面は下側シートの本体部分に融着されて、その脚 は他の脚と共に、プラットホーム構造とベース構造とを離間して、材料ハンドリ ング器具の挿入のための通路を形成する。このように構成されたパレットは、二 重の面構造であり、ベース構造は脚というよりも、パレットが置かれるどんな支 持面にも接触できるものである。 この発明によるパレットの更に他の特徴に従って、その脚が、パレットプラッ トホームの下面に固定される上面を備えた上側プラスチックシートを有し、その 上側プラスチックシートは、上面で開いておりそこから下向きに延びる中空の上 側ボスを有し、その脚はまた、中空の下側ボスを有する下側プラスチックシート を備え、その下側ボスは下側プラスチックシートの下面で開いておりそこから上 向きに延びている。上側・下側ボスは互いに接触して共に融着され、上側・下側 シートを連結させる。このように構成される脚は、真空成形方式に大変適してお り、組み合わされたボスは脚を著しく強くする。 この発明に更に他の特徴に従って、その上側ボスは、環状の側壁と底板とを有 し、その下側ボスは環状の側壁を有し、それらの側壁は一般的には同じ高さであ る。上側・下側シートの連結においては、上側・下側ボスの側壁は共に融着され 、上側ボスの底壁は下側シートの上面に融着され、下側ボスの上壁は上側シート の下面に融着される。このように、上側・下側シートを融着することにより、そ れらのボスは中央の柱構造を構成して脚構造の全体圧壊強度に大きく寄与する。 この発明に更に他の特徴に従って、上側シートはまた、下向きに延びて上側ボ スを囲む環状上側スカートを有し、下側シートはまた、上向きに延びて下側ボス を囲む環状下側スカートを有する。上側シートの下側環状端は、下側スカートの 上側環状端に融着される。この配置は箱状脚構造を形成し、それらの環状のスカ ートと脚とは脚の上下面を連結して、優れた脚の剛性と圧壊強度とを実現する。 この発明に更に他の特徴に従って、上側・下側ボスの側壁は、互いに相補形状 に傾斜していて、その傾斜面は合わされて、そこで共に融着される。このボス側 壁の傾斜した構造は、脚の製造し易さと強度とを改善する。 この発明に更に別の特徴に従って、上側・下側ボスの側壁は、その傾斜接触面 の長さに渡った溝を有し、それらの側壁が共に融着された時に、それらの溝は心 が合って、中空の防撓柱を構成する。その防撓柱はその脚構造の中央においてそ の傾斜接触面に沿って、脚の上側・下側面の間に延びている。その防撓柱は、更 に著しく脚の圧壊強度を増し、しかもその脚を形成するためのプラスチック材料 の増加は少なくて済む。 この発明に更に他の特徴に従って、複数の互いに間隔をあけた下向きに開いた ポケットがそのプラットホーム構造の下面に設けられる。各脚は中空の閉じた箱 構造であり上側壁を有している。各脚のその上側壁は各ポケットに挿入固定され 、そのポケットを構成するプラットホーム構造のプラスチック材に融着される。 この配置は、経済的に製作されるパレットを提供し、一枚式のプラットホーム構 造から、そのプラットホーム構造に融着される脚の特徴をただ変えることにより 、ある寸法範囲のパレットを実現できる。 この発明に更に他の特徴に従って、各脚の上壁構造は各ポケットの寸法と形に 対応してそのポケットにぴったり合う寸法と形である。この配置はプラットホー ム構造と脚の間をしっかりと固定して、パレットのせん断強度を最良にする。こ の発明に更に他の特徴に従って、このプラットホーム構造は、上側・下側の熱成 形されたプラスチックシートから形成された二重シートからなり、それらのシー トは選択的に融着され、ポケットが下側プラスチックシートに形成される。この 特別の構造は、脚を受け入れるポケットを形成する使用しやすい便利な手段であ る。 この発明に更に他の特徴に従って、各脚は互いに融着される二つの熱成形され たプラスチック部材により形成される。この構造は、脚を使いやすく経済的に提 供できる手段である。 この発明に更に他の特徴に従って、各脚のこれらのプラスチック部材は、一般 的には垂直なシーム線に沿って互いに融着される。この構造は脚の組み立てを容 易にさせ、優れた脚の強度を可能にする。 この発明に更に他の特徴に従って、このパレットは、更にベース構造を有し、 複数の互いに間隔をあけた上向きに開いたポケットが、そのベース構造の上面に 設けられている。そして、各脚の下側壁の構造は、対応する各ベース構造のポケ ットに対応する寸法と形とを有していて、そのポケットに挿入されそのポケット を構成するベース構造のプラスチック材料に融着される。この構成は、便利な経 済的な二面式パレットを提供し、それは優れた強度特性を有し、可変性にも優れ る。 この発明に更に他の特徴に従って、このベース構造は、要すれば互いに融着さ れる熱成形された上側・下側シートにより構成された二重シート構造を備え、上 側のプラスチックシートには上向きに開いたポケットが形成されている。この構 成により、上向きに開いたポケットを容易に効率よく形成できる。 この発明は更に改良した二面構造のプラスチックパレットを提供し、そのパレ ットは、概して平らなプラットホーム構造を有し、物品の支持面の上面と、下面 とを有する。概して平らなそのベース構造は上面とパレット支持下面とを有する 。閉鎖された箱形状の複数の中空の脚が、プラットホーム構造とベース構造との 間に設けられ、各脚はプラットホーム構造の下面に融着される上側壁構造と、ベ ース構造の上面に融着される下側壁構造とを有する。この構成は、高い強度の、 経済的に製作できる、可変性のある二面プラスチックパレットを提供できる。 図面の簡単な説明； 図１はこの発明の第一実施例による二面構造のパレットの斜視図であり； 図１Ａはこの発明の第一実施例による一面構造のパレットの斜視図であり； 図２は図１のパレットの側面図であり； 図３はこの発明のパレットに使われる脚の斜視図であり； 図４は図３の線４−４に沿った断面図であり； 図５は図３の線５−５に沿った断面図であり； 図６は図３の線６−６に沿った断面図であり； 図７Ａおよび図７Ｂは、パレット脚を構成する上側・下側半分体の斜視図であ り； 図８はこの発明の第二実施例による二面構造のパレットの斜視図であり、ベー ス構造と、プラットホーム構造と、そのベース構造とプラットホーム構造との間 に挿入された複数の脚とを有する。 図９は図８の線９−９に沿った破断断面図であり； 図１０はプラットホーム構造を外した状態のパレットの平面図であり； 図１１はベース構造の平面図であり； 図１２はそのプラットホーム構造の底面図であり。 図１３はそのベース構造といくつかの脚との斜視図であり； 図１４はそのプラットホーム構造の破断底面図であり； 図１５、１６はこの発明のパレットに使われる脚の上面図であり； 図１７はそのプラットホーム構造の破断底面図であり； 図１８はそれらの脚を含むプラットホーム構造の底面図であり； 図１９は収縮包装方法をこの発明のパレットに使用した場合の側立面図であり ； 図２０は図１９で円２０で囲んだ部分の詳細図であり； 図２１は第二実施例のパレットの変形例を示す破断詳細図であり；そして、 図２２は図２１に示すパレットの平面図である。 好適実施例の詳細説明 この発明のパレットの第一実施例が図１〜７に図示されている。この発明の第 二実施例は図８〜２０に図示され、第二実施例の変化例が図２１と２２に図示さ れている。 図１に示すように、この発明の第一実施例のパレット１０は基本的には上側プ ラットホーム構造１２と、下側ベース構造１４と、脚１６とからなり、その脚は プラットホーム構造１２とベース構造１４の間にしっかりと固定されている。パ レット１０はいかなる形でも寸法でもよく、脚１６の数は幾つでもよい。代表的 なパレットは工業的には、矩形で９本の脚を有し、各隅に一本の脚と、四隅の中 間に一本ずつの脚と、パレット１０の中央に一本の脚を有する。脚１６は互いに 間隔を開けて設けられ、それらの間にパレット１０を通るホークリフト用挿入路 １８を形成する。挿入路１８はパレット１０の四方の側部から挿入可能であり、 ホークリフト（図示せず）または、パレット１０を持ち上げて移動する同様のハ ンドリング機構の先端部を収容できる寸法である。 この発明のパレットの置換形のものが図１Ａに図示されており、前述の形とほ ぼ同じであるが、相違点は、パレット１０’が一面構造であり、ベース構造がな いことである。脚１６’は、プラットホーム構造１２’の底に固定され、支持面 に直接つながっている。特筆すべきは、この最初に説明した形にあるように、脚 １６’間の間隔は、パレット１０’の四方向すべてからホークリフトが挿入でき る挿入路１８’を形成する。 図３〜７に図示したように、各脚１６は、上側プラスチックシート２０と下側 プラスチックシート１２０とから形成され、それらは互いに融着されて、箱状構 造を形成する。シート２０と１２０は、米国特許第５，４０１，３４７号に開示 されているように真空成形型（図示せず）を使用して形成される。この成形方法 では、原材料は平材であり、シート２０、１２０を加熱して、真空成形により、 各シートを各鋳型の形に仕上げる。シート２０、１２０が熱せられて流動状態に ある間に、鋳型は互いに合わされて、シート２０、１２０を接触させ、選んだ面 に沿って互いに融着する。 特に、ここに記載し図示した脚１６の実施例において、上側シート２０と下側 シート１２０は同一型で成形された部材であり、シート２０とシート１２０との についての上側、下側の相違は任意であり、ここでは説明ようにそうしているだ けである。これを明らかに示すたために、下側シート１２０を構成する要素に付 けられた符号は、上側シート２０の要素の符号から、頭の数字だけが異なるよう にしている。尚、特に記載がなければ、上側シート２０の特徴の記載は、下側シ ート１２０の対応する特徴にも適用される。 図７Ａに明瞭に記載されているように、上側シート２０は、概して平らな頂面 パネル２２と、そのパネルの周囲から下に延びるスカート２４とを有する。スカ ート２４の鉛直寸法は、その周囲で変わり、スカート２４の下側の他端２４Ａは 段差のあるまたは切欠がある形状である。その他端２４Ａは、外側に広がってお り、フランジ２６を形成して、その底面はスカート２４の全周に渡って延びる円 形の融着面２７を構成する。 最終的に脚構造の剛性を大きく増すために、スカート２４は、複数の垂直に延 びる溝２８が形成されて、それらの溝はスカート２４の外面から内側に突出して いる。 中空ボス３０は、頂面パネル２２から下向きに伸び、一般的には円錐台形状で あり、円形側壁３２と、ほぼ平らな底壁３４とを有する。ボス３０は上側シート ２０の一端に向けてずれており、平材３６が、そのずれとは反対方向に、上側シ ート２０の他端に面して、ボス３０の側面上に形成されている。平材３６はボス ３０の円錐面をまっすぐに下がり、溝３８がその平材３６の中心線を通り、ボス ３０の中空部／内側方向に突出している。 前述のように、下側シート１２０は、上側シート２０と同一であるが、逆方向 に向いているので、スカート１２４は平らな底パネル１２２の周辺から上向きに 延び、先端１２４Ａで外側に広がり、フランジ１２６を形成している。そのフラ ンジの底面は環状の融着面１２７を形成する。一方ボス１３０は、下側に延びる ボス３０と千鳥に噛み合うように、底パネル１２２から上向きに延びている。 上記の脚形成工程の最後の段階で、上側シート２０と下側シート１２０は、図 ７Ａ、７Ｂに図示したように、互いに向き合うようにされて、切欠のある上側・ 下側スカート２４、１２４の端部は、噛み合うに互いに合わされ、融着面２７、 １２７が合わされて、フランジ２６、１２６のほぼ全周に渡って互いに融着され る。ボス３０、１３０も互いに噛み合わされて、平材３６、１３６は平らに互い に合わされて、それらの間の角度のある面に沿って互いに融着される。その係合 時に、溝３８、１３８は互いに心があって、図４、６に明瞭に図示するように角 度ある面の沿って延びる中空の防撓柱４０を構成する。ボス３０、１３０は好ま しくは同じ高さであり、その高さは、スカート２４、１２４の組み合わせた高さ と等しくて、頂面パネル２２と底パネル１２２の間の距離に完全に渡っている。 この構成において、上側・下側シート２０、１２０が結合され、スカート２４、 １２４が融着されるときに、ボス３０の底面３４は底パネル１２２の上面に置か れて融着され、ボス１３０の頂壁１３４は同様に、頂部パネル２２の下面に付け られて融着される。 このように形成されたプラスチック脚１６は、上側シート２０の頂部パネル２ ２で構成される上面と、下側シート１２０の底パネル１２２で構成される下面と 、互いに融着されたスカート２４、１２４で構成される環状スカートまたはシェ ルと、ボス３０、１３０がともに融着され円形スカートとにより、それらの間に 環状空間を構成する中央柱またはカラム構造４０を、そしてまた、脚の中心の防 撓カラム構造を有する。 この発明による脚１６を使用して、一面構造のパレット１０’を作るために、 頂部パネル２２の上面に形成された取付面は、図１Ａに見られるように、間隔を あけてプラットホーム構造１２’の下側面に形成された下向きの複数の取付面材 に適切に融着される。二面構造のパレット１０を作るためには、底部パネル１２ ２の下側面は、図１にみられるように、間隔をあけてベース構造１４の上面に適 切に融着される。 この発明のパレットを形成するために、特別のプラスチック材料を使用するこ とは、必ずしも必要ではないが、約０．９５０グラム／立方センチの密度のポリ エチレンを使用すると、優れた結果が得られることが判明した。 この発明の第二実施例のパレット２１０は、二つのシート構造からなる二面構 造のパレットである。特に、パレット２１０は、上側プラットホーム構造２１２ と、下側ベース構造２１２と、そのプラットホーム構造とベース構造を連結する 複数のモジュール脚２１５、２１６、２１７、２１８とを有する。プラットホー ム構造２１４と、ベース構造２１４と、脚２１５〜２１８とは、ポリエチレンの 有機ポリマー材でつくられる。プラットホーム構造２１２とベース構造２１４は 、好ましくは二枚のプラスチックシートを使用した二重構造であり、それらのシ ートは真空成形で作られて構造の剛性を増すために、多数の箇所で組み合わせら れ融着される。プラットホーム構造２１２は、上側プラスチックシート２１９と 下側プラスチックシート２２０とで形成される。上側シート２１９は、下向きに 延びる一連の列のボス２１９ａを有し、下側のシート２２０は上向きに延びる一 連の列のボス２２０ａを有する。下向き・上向きに延びるそれらのボス列は、組 み合うように配置されており、それらの組み合うボスの衝合面は互いに融着され て、ボス柱列を構成する。それらの柱の列は、例えば、そのプラットホーム構造 の縦・横側端２１２ａ、２１２ｂに平行に配置されても良い。上側・下側シート のボスが互いの融着されて柱構造を構成する更に詳細な様子は、米国特許第５， ３９０，４６７号、５，４０１，３４７号、５，４７０，６４１号、および１９ ９５年４月２４日に出願された米国特許出願第０８／４２６，８７６号に図示さ れている。 上側・下側シートの周辺端部２１９ｂ、２２０ｂは互いに融着され 、下向きに延びる周辺リップ２２２を形成し、プラットホーム構造の周辺全体に のびる下向きに開いた溝２２４を構成する。リップ２２２は、下側シートの周辺 端部２２０ｂを上向きに上側シートの周辺端部２１９ｂと上向きに近接させて、 それらにシート端部を下向きに共に曲げることにより形成される。リップ２２２ は下側シート２２０の下向きの外側端部２２０ｃと、上側シート２１９の下向き の外側端部２１９ｃにより構成される。端部２１９ｃ、２２０ｃは、選択的に離 れてその上側部分は互いに近接しており、円周方向に間隔のある空洞２２６をそ れらの間に構成して、剛性に寄与し、衝合面２２８で、その下側領域で連続的に 共に融着される。 上側・下側シート２１９、２２０はプラットホーム構造の周辺円周方向に間隔 を開けて配置され、各脚２１５、２１６、２１７、２１８を受ける下向きリセス またはポケット２２８を構成する。特に、隅部のポケット２２８ａはプラットホ ーム構造の各隅に設けられ、縦側部ポケット２２８ｂはプラットホーム構造の縦 側端２１２ａに沿って形成される。横側部ポケット２２８ｃはプラットホーム構 造の各横側端部２１２ｂに沿って形成される。中央ポケット２２８ｂは、プラッ トホーム構造の中央部に形成される。 ベース構造２１４は、上側・下側プラスチックシート２３０、２３２で構成さ れ、それらは各々下向列のボス２３０ａまたは上向列のボス２３２ａを有する。 それらのボスは互いに噛み合うように配置されその噛み合い面で互いに融着され 、プラットホーム構造のカラム列と同様のカラム列を形成し、しかし、そのベー ス構造の縦・横端部２１４ａ、２１４ｂに一般的には平行である。ベース構造２ １４は一枚の連続構造であり、図示されているように、切欠２１４ｃを有してベ ース構造に開いた格子構造を形成する。 上側シート２３０は、更に上向きに開いたリセスまたはポケット２３４を有す るように構成され、そのポケットの数と周方向の配置とは、そのプラットホーム 構造の下向きに開いたポケット２２８に対応し、脚２１５〜２１８を受けるよう に配置される。特に、隅部ポケット２３４ａは、ベース構造の各コーナー部に形 成され、縦側端部ポケット２３４ｂはベース構造の各縦側端部２１４ａに沿って 形成され、横側部ポケット２３４ｃは、ベース構造の各横側端２１４ｂに沿って 形成される。中央ポケット２３４ｄはベース構造の中央領域に形成される。 脚２１５〜２１８は、モジュール式の閉鎖箱構造であり、それらは各々左半分 ２１５ａ、２１６ａ、２１７ａ、２１８ａと、右半分の２１５ｂ、２１６ｂ、２ １７ｂ、２１８ｂを有し、各シームライン２１５ｃ、２１６ｃ、２１７ｃ、２１ ８ｃに沿って融着される。各脚２１５の下端は、ベース構造の各隅部ポケット２ ３４ａ内で、収まりまたは座するように構成される。各脚２１５の上端は、プラ ットホーム構造の各隅部ポケット２２８ａ内に収まりまたは座する。各脚２１６ の下端は、ベース構造の各横側部ポケット２３４ｃ内に納まる様に形成されてい る。各脚２１６の上端は、プラットホーム構造の各横側部ポケット２２８ｃ内に 収まるように形成される。各脚２１７は、ベース構造の各横側部ポケット２３４ ｂ内に納まるように形成される。各脚２１７の上端は、プラットホーム構造の各 横側部ポケット２２８ｂ内に納まるように形成される。脚２１８の上側・下側端 は、各々ポケット２２８ｄ、２３４ｄに納まるように形成される。 各脚２１６の外側壁２１６ｆは、２１６ｇで内側に段差があり、へこんだ上壁 部分２１６ｈを構成し、リップ２２２において内側に段差を形成し、溝２２４に 進入しないように、溝２２４の部分と衝合しないようになっている。各脚２１７ の外壁２１７ｆは２１７ｇで内側に段差があり、リセスのある上壁部分２１７ｈ を構成して、リップ２２２において内側に段差があり溝２２４に進入せず、溝２ ２４と衝合しないようになっている。各脚２１５の縦方向の縦外側面２１５ｆは 、２１５ｇで内側に段差があり、上側のリセスのある壁部分２１５ｈを形成し、 その壁部分は、リップ２２２から内側に間隔があり、溝２２４に進入しないよう になっている。各脚２１５の横縦外側面２１５ｉは、２１５ｊで内側に段差があ り、上側のへこんだ壁部分２１５ｋを形成し、その壁部分は、リップ２２２から 内側に間隔があり、溝２２４に進入しないようになっている。中央脚２１８は、 中央ポケット２２８ｄ、２３４ｄの間に延びており、パレットの中央部を支持し ている。脚２１５、２１６、２１７、２１８の上端は、上側ポケット２２８の各 々において、位置あわせされ融着される。脚２１５、２１６、２１７、２１８の 下端は各々の下側ポケット２３４内で、位置あわせされ融着される。脚の内側に 段差のある形状は、脚の上端が溝２２４に進入するのを避けて、そのプラットホ ーム構造の周囲のどの部分でも、溝２２４を遮ることがないことが分かる。ベー ス構造２１４の上面にあるポケット２３４ａ〜２３４ｄは、基本的には同一の矩 形であり傾斜した形状で角錐台状である。脚２１５〜２１８の各々は、矩形の傾 斜した脚面で四角錐台形状であり、ポケット２３４にぴったりと収まる寸法であ る。又、各脚２１５〜２１７は、棚構造を有して、脚の外側面をベース構造の外 側周辺に基本的には一致させて配置することができる。特に、脚２１７は、棚突 起２１７ｊを有して、その棚突起は各ポケット２３４ｂの縦端の外側で、シート ２３０の上面に置かれるようになっており、脚２１６は、棚突起２１６ｊを有し てその棚突起は、各ポケット２３４ｃの横端の外側で、そのシート２３０の上面 に置かれるようになっている。隅部の各脚２１５は棚突起２１５ｊ、２１５ｋを 有して、それらの棚突起が、各ポケット２３４ａの縦・横端の外側で、シート２ ３０の上面に置かれるようになっている。 各脚２１５〜２１８の上端の形状は変えることができ、各プラットホーム構造 のポケット２２８ａ〜２２８ｄの形状は、各脚の上端をしっかりと納めるように なっている。 特に、中央脚２１８の中央端２１８ｄは、単一の四角錐形状であり、中央ポケ ット２２８ｄに形状と寸法とに対応して収まり、各横側部脚２１６の上端は、各 ポケット２２８ｃ内に収まり、大きな面積の傾斜面２１６ｌ、２１６ｍ、２１６ ｎを有し、それらの傾斜面は、プラットホーム構造の下側シート２２０に形成さ れた大きな面積の傾斜したポケット面２２０ｄ、２２０ｅ、２２０ｆに衝合し、 更に、小さい面積の傾斜面２１６ｐを有し、その傾斜面はプラットホーム構造の 下側シートに形成されたうね材２２０ｈの内側面に設けられた小さい傾斜面２２ ０ｊに衝合する。各縦側部脚２１７の上端は、対応する各ポケット２２８ｂ内に 収まり、大きな面積の傾斜面２１７ｌ、２１７ｍ、２１７ｎを有し、それらの傾 斜面は、大きな面積の傾斜したポケット面２２０ｋ、２２０ｌ、２２０ｍに衝合 し、更に、小さい面積の傾斜面２１７ｐを有し、その傾斜面はプラットホーム構 造の下側シート２２０に形成されたうね材２２０ｐの内側面に形成された小さい 傾斜面２２０ｎに衝合する。各隅部脚２１５の上端は、対応する各ポケット２２ ８ｂ内に収まり、大きな面積の傾斜面２１５ｌ、２１５ｍを有し、それらの傾斜 面は、大きな面積の傾斜したポケット面２２０ｑ、２２０ｒに衝合し、更に、小 さい面積の傾斜面２１５ｎ、２１５ｐを有し、それらの傾斜面は、プラットホー ム構造の下側シート２２０に形成された直角のうね材２２０ｕの内側面に設けら れた小さい傾斜面２２０ｓ、２２０ｔに衝合する。完成したパレットでは、脚の 上側・下側端は、プラットホーム構造とベース構造の各々のポケットに配置され 、脚のプラスチック材は、脚の上下端のいろいろな面と、ポケットの対応する面 の間の境界で、プラットホーム構造とベース構造のプラスチック材に融着さる。 図１２、１３は、プラットホーム構造上に置かれた物品２３８の収縮包装を促 進するように用いられる、この発明のパレットの様子を図示している。特に、物 品２３８は、袋状のプラスチックフィルムシート２４０を使って、プラットホー ム構造２１２上に配置され、収縮包装される。そのシートはその物品を覆うよう に置かれ、そして、その下側周辺端２４０ａは、下向きに開いた溝２２４に上向 きに押し込まれ、フィルムシートの下側端２４０ａをプラットホーム構造にしっ かりと固定し、プラットホーム構造からフィルムシートが意に反して離れるのを 防ぎ、物品が意に反して暴露されるのを防ぐ。要すれば、図２０に示すように、 平らな衛生用のフィルムシート２４１が物品２３８をプラットホーム構造上に置 く前に、プラットホーム構造にかぶせられる。その後で、物品２３８はフィルム シート２４１をかぶせたプラットホーム構造上に置かれ、袋状シート２４０が物 品にかぶせられ、袋状フィルムと平らなフィルムの周辺下端２４０ａ、２４１ａ は、下側に開いた溝２２４内に共に上向きに巻き込まれる。 図２１、２２内に示したパレットの変化例では、プラットホーム構造２１２’ の上側・下側シート２１９’、２２０’は、横方向に延びる空所２４２を形成す る構成であり、その空所は脚ポケット２２８’の内側に位置し、プラットホーム 構造の横側部端２１２ｂ’と平行に延びている。チューブ状鋼製ビーム２４８が 各空所２４２内に設けられて、プラットホーム構造とパレットの構造との剛性を 増す。好ましくは、上側・下側シートは更に縦方向の空所２５０を形成するよう に構成され、その空所は、脚ポケット２２８’の内側にプラットホーム構造の縦 側端２１２ａ’に平行に延びており、縦方向に延びるチューブ状の鋼製ビーム２ ５２が空所２５０内に配置され、ビーム２４８と共に、脚の内側にプラットホー ム構造の周辺に延びる矩形ビーム構造を形成する。 前述のパレット構造は、経済的なパレット構造を提供し、いろいろな寸法の脚 を使用した一枚型のプラットホーム構造および／またはベース構造を可能にして ある寸法範囲のパレットを可能にし、閉じた箱形状の脚によって、優れた圧縮強 度を可能にし、脚の上側・下側端を捕捉するポケットの側壁により、両主方向の 優れたせん断強度を提供し、プラットホーム構造の全周に渡った下向きに完全に 開いた溝を提供し、パレット状の物品を収縮包装することを促進する。 この発明の好ましい実施例を詳細に図示し記載してきたが、この発明の範囲ま たは特質から離れることなしに開示した実施例を、色々に変化させることが出来 ることは明らかである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年１０月３１日 【補正内容】 。 １８． 複数の脚と、該脚に支持され、選択的に共に融着される熱成形された上 側・下側シートからなる、平らなプラットホーム構造とを具備するプラスチック 製パレットであって、 該上側・下側シートは、該プラットホーム構造の中央部で、垂直方向に間隔を あけて互いに平行に保たれ、 該上側・下側シートの周辺端は互いに融着されて、下向きに延びた周辺リップ 部を形成して、該プラットホーム構造の周辺付近に下向きに開いた溝を構成した 、上記パレット。 １９． 該脚は前記プラットホーム構造の周辺付近に周方向に互いに間隔をあけ て配置され、各脚は外側面を有し、 前記溝は、該プラットホーム構造の周縁付近に、該脚の該外側面から外側に間 隔をあけて延びている、請求の範囲第１８項記載のパレット。 ２０． 前記リップ部材が、前記下側シートの周辺端部分を前記上側シートの周 辺端部分と近接させ、該両方のシート端部分を共に下向きに曲げて形成された、 請求の範囲第１８項記載のパレット。 ２１． 各脚は上側取付面を有する中空のモジュール構造であり、各脚の該上側 取付面は前記プラットホーム構造の上面に設けられた下側取付面に融着される、 請求の範囲第１９項記載のパレット。 ２２． プラットホーム構造と、該プラットホーム構造から下向きに延びた周方 向の互いに間隔をあけて設けた複数の脚とを具備したプラスチックパレットの成 形方法であって、 上側・下側プラスチックシートを熱成形し、 該上側・下側シートの中央本体部分を選択的に互いに融着して、該パレットの 中央プラットホーム部を形成し、 該プラットホーム構造から下向きに延びる周方向に互いに間隔をあけた複数の 脚を配設し、該脚は外側面を有し、 該上側シートの周辺端部を該下側シートの周辺端部に融着して、該脚の該外側 面から外側に離間して、下向きに延びた周辺リップ部を形成して、該プラットホ ーム構造の周辺付近に下向きに開いた溝を構成する、上記成形方法。 ２３． 物品の包装方法であって、 上側・下側プラスチックシートを熱成形し、該上側・下側シートの中央本体 部分を選択的に互いに融着してプラットホームを形成し、該プラットホーム構造 から下向きに延びる周方向に互いに間隔をあけた複数の脚を配設し、該脚は外側 面を有し、 該上側シートの周辺端部を該下側シートの周辺端部に融着して、該脚の該外側 面から外側に離間して、下向きに延びた周辺リップ部を形成して、該プラットホ ーム構造の周辺付近に下向きに開いた溝を構成し、 該プラットホーム構造に該物品を置き、 プラスチックフィルムシートを使用して、該フィルムシートを該物品にかぶせ て、該フィルムシートの下端を下向きの溝に巻き込んで留めて収縮包装する、上 記包装方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＣＡ，ＪＰ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 下面と該下面から下向きに延びる複数の互いに間隔をあけて設けた脚とを 有する、概して平らなプラットホーム構造を備えたプラスチック製パレットであ って、 複数の互いに間隔をあけた下向きの取付面が該プラットホーム構造の該下面に 設けられ、 各脚は、閉じた箱型モジュールプラスチック構造からなり、上向きに取付面を 構成する上側部分と、該上側部分の下にある下側部分と、該上側・下側部分を連 結して該閉じた箱型脚を構成する環状部分とを有し、 各脚の該上向き取付面を、該プラットホームの下面の各下向き取付面に隣接さ せて、両方の該取付面をその境界面で融着して、各脚を互いに間隔を設けて、各 脚の該上側部分を該プラットホーム構造の該下面に融着して、該プラットホーム 構造の該下面に固定して取り付けたことを特徴とする上記パレット。 ２． 各脚の前記環状部分は、外側にスカート部分を有し、 各脚は該スカート部分内にあり前記上側・下側部分を連結する中央内部カラム を有する、請求の範囲第１項に記載のプラスチック製パレット。 ３． 各脚が、互いに融着されてボックス構造を構成するプラスチック製の第一 ・第二シートからなる、請求の範囲第１項に記載のプラスチック製パレット。 ４． 概して平らな下面と、プラットホーム構造の各隅付近に設けた少なくとも 一本の脚を含む、該下面から下向きに延びる互いに間隔をあけた複数のモジュー ル脚とを具備し、多角形プラットホーム構造を備えたプラスチック製パレットで あって、 該プラットホーム構造の各隅付近の少なくとも一個の取付面を含む、複数の互 いに間隔をあけた下向き取付面が該プラットホーム構造の該下面に構成され、 各脚は、成形された第一・第二プラスチックシートを具備し、該第一プラスチ ックシートは平らな第一本体部分と、該第一本体部分から延びて第一環状面を形 成する第一環状スカート部分とを有し、該第二プラスチックシートは平らな第二 本体部分と、該第一環状面に寸法・形状が対応した第二環状面とを有し、 該第一・第二シートは各環状面で共に融着されて、閉じた箱形状の中空脚を構 成し、該第一・第二本体部分は該環状スカート部分で隔てられており、 該脚は、脚の上面を該プラットホーム構造の該下面に設けられた各取付面に融 着されて該プラットホーム構造に固定された、 ことを特徴とする上記パレット。 ５． 前記パレットは、概して平らなベース構造を有し、前記脚の下面が該ベー ス構造の上面に融着され、該脚は他の脚と共に、前記プラットホーム構造と該ベ ース構造を隔てて、材料ハンドリング器具の挿入用の通路を形成する、請求の範 囲第４項記載のパレット。 ６． パレットであって、 概して平らなプラスチックプラットホーム構造と、 モジュール式プラスチックパレット脚とを具備し、該脚が上側・下側プラスチ ックシートを有し、該上側プラスチックシートは、該プラットホーム構造の下面 に固定される上面を備えた概して平らな本体部分と、該上面で開口しており該本 体部分から下向きに延びる環状側壁を有する上側ボスとを有し、該下側プラスチ ックシートは、概して平らな本体部分と、該本体部分の下面で開口しており該本 体部分から上向きに延びる環状側壁を有する下側ボスとを有し、該下側ボスの該 環状側壁は該上側ボスの下向きに延びる該側壁に融着された、上記パレット。 ７． 平らなプラスチックプラットホーム構造と、該プラットホーム構造を支え る複数のプラスチック脚とを具備するプラスチックパレットであって、 複数の互いに間隔をあけた下向きに開いたポケットが該プラットホーム構造の 下面に設けられ、 各脚は中空の閉じた箱形状であり上側壁構造を有し、 各脚の該上側壁構造は各ポケットに挿入されて、該ポケットを有する該プラッ トホーム構造のプラスチック材に融着されたことを特徴とする、上記パレット。 ８． 各脚の前記上側壁構造は各ポケットの寸法と形に対応してそのポケットに ぴったり収まる請求の範囲第７項記載のパレット。 ９． 前記プラットホーム構造は、要すれば互いに融着された、熱成形された上 側・下側プラスチックからなる二枚のシート構造であり、前記ポケットは該下側 シートに形成された、請求の範囲第７項記載のパレット。 １０． 各脚は互いに融着される熱成形された第一・第二プラスチック部材によ り形成された、請求の範囲第７項記載のパレット。 １１． 各脚の前記プラスチック部材は、一般的には鉛直なシーム線に沿って互 いに融着された、請求の範囲第１０項記載のパレット。 １２． 前記パレットは、更に概して平らなプラスチックベース構造と、該ベー ス構造の上面に設けられた複数の互いに間隔をあけた上向きに開いたポケットと を具備し、 各脚は、該ベース構造のポケットに対応する寸法と形である下側壁 構造を有し、該ポケットに挿入され、該ベース構造の該ポケットを構成するプラ スチック材に融着された、請求の範囲第７項記載のパレット。 １３． 前記ベース構造は、選択的に共に融着された、熱成形された上側・下側 シートからなる二枚シート構造であり、前記上向きに開いたポケットが該上側シ ートに形成された、請求の範囲第１２項記載のパレット。 １４． プラスチック製パレットであって、 平らなプラットホーム構造と、 該プラットホーム構造の周辺付近に互いに間隔をあけて設けた、モジュール式 の閉じた中空箱形状の、独立に下向きに延びる複数の脚と、を具備し、 各脚は上側部分と下側部分とを有する外側壁構造を備え、該上側部分は該下側 部分に対して内側にへこんでいる、上記パレット。 １５． 前記各脚の前記外側壁構造の前記下側部分は前記プラットホーム構造の 外周辺とほぼ平らに配置される、請求の範囲第１４項記載のパレット。 １６． 前記プラットホーム構造は周辺の下方向に延びるリップ部を具備し、該 リップ部は、前記プラットホーム構造の周辺付近に延びる下向きに開いた溝を有 し、各脚の前記外側壁構造の前記上側部分は、該リップ部から内側に離れて該溝 を遮らないように構成された、請求の範囲第１４項記載のパレット。 １７． 前記パレットは、更に前記プラットホーム構造と寸法と形状とが近い平 らなベース構造を具備し、 該脚の下端が、該ベース構造の上面に固定され、該脚の前記外側壁構造が該ベ ース構造の外側周辺とほぼ平に配置された、請求の範囲第１６項記載のパレット 。 １８． 複数の脚と、該脚に支持され、選択的に共に融着される熱成形された上 側・下側シートからなる、平らなプラットホーム構造とを具備するプラスチック 製パレットであって、 該上側・下側シートは、該プラットホーム構造の中央部で、垂直方向に間隔を あけて互いに平行に保たれ、 該上側・下側シートの周辺端は互いに融着されて、下向きに延びた周辺リップ 部を形成して、該プラットホーム構造の周辺付近に下向きに開いた溝を構成した 、上記パレット。 １９． 該脚は前記プラットホーム構造の周辺付近に周方向に互いに間隔をあけ て配置され、各脚は外側面を有し、 前記溝は、該プラットホーム構造の周縁付近に、該脚の該外側面から外側に間 隔をあけて延びている、請求の範囲第１８項記載のパレット。 ２０． 前記リップ部材が、前記下側シートの周辺端部分を前記上側シートの周 辺端部分と近接させ、該両方のシート端部分を共に下向きに曲げて形成された、 請求の範囲第１８項記載のパレット。 ２１． 各脚は上側取付面を有する中空のモジュール構造であり、各脚の該上側 取付面は前記プラットホーム構造の上面に設けられた下側取付面に融着される、 請求の範囲第１９項記載のパレット。 ２２． プラットホーム構造と、該プラットホーム構造から下向きに延びた周方 向の互いに間隔をあけて設けた複数の脚とを具備したプラスチックパレットの成 形方法であって、 上側・下側プラスチックシートを熱成形し、 該上側・下側シートの中央本体部分を選択的に互いに融着して、該パレットの 中央プラットホーム部を形成し、 該上側・下側シートの周辺端部を互いに融着して、下向きに延びた周辺リップ 部を形成して、該プラットホーム構造の周辺付近に下向きに開いた溝を構成する 、上記成形方法。 ２３． 物品の包装方法であって、 上側・下側プラスチックシートを熱成形し、 該上側・下側シートの中央本体 部分を選択的に互いに融着してプラットホームを形成し、該上側・下側シートの 周辺端部を互いに融着して下向きに延びた周辺リップ部を形成して、該プラット ホーム構造の周辺付近に下向きに開いた溝を構成し、該プラットホーム構造から 下向きに延びた周方向に互いに間隔をあけて複数の脚を設け、 該プラットホーム構造に該物品を置き、 プラスチックフィルムシートを使用して、該フィルムシートを該物品にかぶせ て、該フィルムシートの下端を下向きの溝に上向きに巻き込んで留めて収縮包装 する、上記包装方法。