JPH11513236A - 引き出し型回路遮断器の移動を制御可能な開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、運転位置（ＢＳ）、試験位置（ＴＥ）及び断路位置（ＴＲ）において引き出し型回路遮断器（２）がガイドフレーム（８）に対して相対的に移動するのを制御する装置と、この引き出し型回路遮断器（２）の移動を阻止する閉鎖機構（３２）とを備えた開閉装置に関する。ロック装置（１０）は位置検出板（１１）とで引き出し型回路遮断器（２）の断路位置（ＴＲ）において閉鎖機構（３２）により操作軸（３１）の解放を行う。このような開閉装置は低圧回路遮断器設備において使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 引き出し型回路遮断器の移動を制御可能な開閉装置 この発明は、運転位置、試験位置及び断路位置においてガイドフレームに対し て相対的に引き出し型回路遮断器の移動を制御する装置と、この引き出し型回路 遮断器の移動を阻止する閉鎖機構とを備えた開閉装置に関する。 この種の開閉装置は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第３５４５７８０号 明細書により公知である。この構成においては開閉装置の扉の位置に関連してブ ロック可能なもしくは解放可能なストッパ装置により一般に開閉装置の扉が開い ているときにガイドフレーム内で引き出し型回路遮断器を移動させるための工具 が装着されないようにしている。ストッパ装置自体は全ての位置、即ち運転位置 、試験位置及び断路位置において閂によってブロック可能なガイドロッドに固定 結合され、その際この閂は可撓性の伝達機構を介して直接開閉装置扉の開いてい る位置を通して操作可能である。この対策は専ら人的保護のためのものである。 この発明の基礎とする課題は、このような開閉装置に対する安全対策を設備の 保護に向けて拡張し、しかしながら既存の構造上の解決策を殆ど変更することな く維持しもしくは付加的な安全対策をできるだけ僅かな装置コストで実現しよう とすることにある。この発明によれば、この課題は、ロック装置を備えた閉鎖機 構が、引き出し型回路遮断器の優先位置において、特に断路位置において、引き 出し型回路遮断器の移動が同様に阻止されるが、引き出し型回路遮断器をガイド フレームから手動により引き出すことが可能になるように制御されることによっ て達成される。 この発明によるロック装置により設備に関する多数の保護対策、即ち開閉装置 のガイドフレーム内の引き出し型回路遮断器の優先位置の認識及び評価を組み入 れることにより簡単に設備の保護のための多種多様な安全条件に適合させること のできる保護対策を簡単に実現することができる。 この発明の有利な構成によれば、ロック装置は支持板にピボット軸受けされた 位置検出板を有し、この位置検出板が連結ロッドを介して同様に支持板にピボッ ト軸受けされたカム板と結合され、前記位置検出板は閉成シリンダ錠の回転位置 を伝達する操作ロープと結合され、専ら引き出し型回路遮断器の優先位置におい てこの優先位置においてのみ達成可能な閉成シリンダ錠の鍵の解放位置と関連し て、拘束ばねにより位置の固定されたロック板と共働して閉鎖機構がさらに阻止 されるようにされている。 引き出し型回路遮断器の状態を開閉装置の扉の閉成シリンダ錠の回転位置を表 示する操作ロープと関連して検出する位置検出板により、優先位置においてのみ 、即ちこの場合引き出し型回路遮断器の断路位置において可能な鍵の解放が簡単 に制御される。その他の全優先位置、即ち運転位置及び試験位置においては、こ の場合、鍵は開閉装置扉の閉成シリンダ錠から取り出すことはできない。ロック 板により閉鎖機構がロックされた状態におかれているからである。 この発明の他の有利な構成によれば、支持板がガイドフレームの構成要素とし て引き出し型回路遮断器の下に配置される。これにより、専ら開閉装置のガイド フレーム内の引き出し型回路遮断器の移動をロックするための既存の機械的構造 要素に作用する非常に簡単かつコンパクトなロック装置が得られる。 この発明のさらにまた有利な構成では、ロック装置が位置検出板及びカム板の 機能を統合した一体の制御装置を有する。従ってこの場合連結ロッドが省略され る。勿論このための前提は、ロック板の構成が引き出し型回路遮断器の輪郭線の 下部範囲において変更され、これにより引き出し型回路遮断器の範囲に自由空間 がもはや存在しないことである。 この発明を３つの図面に示された実施例により詳細に説明する。図面において 図１は低圧回路遮断器の開閉装置の基本構成図を示し、図２及び３はガイドフレ ーム内における引き出し型回路遮断器の状態に関連したロック装置の２つの主要 な運転状態を示す。 図１は、引き出し型回路遮断器２がガイドフレーム８の中を移動することがで きる開閉装置１の基本構成を示す。引き出し型回路遮断器２の移動は操作クラン ク４により行われ、このとき引き出し型回路遮断器２の動きは運転位置から試験 位置を経由して断路位置まで達する。さらに支持板７にはこの図では示されてい ないが、ロック装置が配置され、これに操作ロープ３により閉成シリンダ錠６の 位置が作用している。この閉成シリンダ錠６は外部から操作可能で、開閉装置の 扉５に配置されている。 図２及び３はロック装置１０を２つの異なる運転状態において示し、図２は引 き出し型回路遮断器２の移動がロックされていない状態を、図３は引き出し型回 路遮断器２の移動がロックされている状態を示す。 図２においては、引き出し型回路遮断器２が異なる優先位置、即ち、運転位置 ＢＳ、試験位置ＴＥ及び断路位置ＴＲに位置され得ることを示している。その都 度の優先位置を検出するためにロック装置１０の中には位置検出板１１が設けら れ、これはピボット軸受け１３において直接支持板７の折曲げ部に支持されてい る。位置検出板１１は案内ばね１２によって優先状態に保持されている。さらに 位置検出板１１には操作ロープ３が係合しており、その図示されていない端部が 閉成シリンダ錠６（図１）の輪郭線に結合されている。さらに、ロック装置１０ はカム板２１を備え、このカム板は連結ロッド１４により同様に位置検出板１１ に結合されている。ロック装置１０のカム板２１は同様にピボット軸受け２２を 介して支持板７の符号の付されていない折曲げ部の範囲に回転可能に軸支されて いる。カム板２１の上側では引き出し型回路遮断器２にロック板２３が設けられ 、このロック板はカム板２１の作用により傾けられ、閉鎖機構３２が操作軸３１ へのアクセスを阻止したり、或いは解放するようにする。その他にロック板２３ には拘束ばね２４が作用し、これによりロック板２３はカム板２１による作用を 受けない状態において優先位置にもたらされる。閉鎖機構３２はロックされてい ない状態において軸方向に移動することができるので、ロックされていない状態 において操作軸３１に示されていない方法で操作クランクが嵌められ、このクラ ンクは従って操作軸３１の符号が付されていない六角縁範囲と一緒にこれと力結 合されている。 図３はロック装置１０のロック状態を示し、この状態は、引き出し型回路遮断 器が断路位置において、図１において示されている鍵の操作により閉成シリンダ 錠の動きが位置検出板１１の操作を可能とするように移動することによって、従 って連結ロッドを介して結合されたカム板２１がロック板２３を、閉鎖機構３２ がその軸方向の移動をブロックされるように傾けることによって達成される。こ れにより、鍵は引き出し型回路遮断器の断路位置においてのみ抜き出すことが可 能となり、一方運転位置並びにまた断路位置においては鍵は閉成シリンダ錠６（ 図１）から抜き出すことはできない。この状態において操作クランク４（図１） も操作軸３１（図２）には装着されず、その結果引き出し型回路遮断器２（図２ ）の移動は断路位置においてはロックされている。しかしながらこのロック手段 と係わりなく、引き出し型回路遮断器２（図２）はその断路位置ＴＲ（図２）を 越えてガイドフレームから引き出すことができる。ロック板２３は従ってカム板 ２１の傾斜を越えて再び解放状態になるが、勿論引き出し型回路遮断器２がガイ ドフレームに改めて装着されることによりロック板２３は自動的に再びカム板２ １の位置が変わらないことによってロック状態にされる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＪＰ，ＵＳ 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．運転位置（ＢＳ）、試験位置（ＴＥ）及び断路位置（ＴＲ）においてガイド フレーム（８）に対して相対的な引き出し型回路遮断器（２）の移動を制御する 装置と、この引き出し型回路遮断器（２）の移動を阻止する閉鎖機構（３２）と を備えた開閉装置（１）において、閉鎖機構（３２）がロック装置（１０）によ って制御され、引き出し型回路遮断器（２）の優先位置、特に断路位置（ＴＲ） において引き出し型回路遮断器（２）の移動が同様に阻止されるが、ガイドフレ ームからの引き出し型回路遮断器（２）の手動による引き出しが可能となるよう にされることを特徴とする引き出し型回路遮断器の移動を制御可能な開閉装置。 ２．ロック装置（１０）が支持板（７）にピボット軸受けされた位置検出板（１ １）を有し、この位置検出板が連結ロッド（１４）を介して同様に支持板（７） にピボット軸受けされたカム板（２１）に結合され、かつ前記位置検出板（１１ ）が閉成シリンダ錠（６）の回転位置を伝達する操作ロープ（３）と結合され、 専ら引き出し型回路遮断器（２）の優先位置においてこの位置においてのみ達成 可能な閉成シリンダ錠（６）の鍵の解放位置と関連して、拘束ばね（２４）によ り位置の固定されたロック板（２３）との共働作用により閉鎖機構（３２）がさ らに阻止されるようにされていることを特徴とする請求項１記載の開閉装置。 ３．支持板（７）がガイドフレーム（８）の構成要素として引き出し型回路遮断 器（２）の下に配置されていることを特徴とする請求項２記載の開閉装置。 ４．ロック装置（３０）が位置検出板（１１）とカム板（２１）とを機能的に統 合した一体の制御部を含むことを特徴とする請求項２記載の開閉装置。