JPH11512902A

JPH11512902A - インタラクティブディジタルメディアプログラム内でメディア内容を用いる装置

Info

Publication number: JPH11512902A
Application number: JP9513631A
Authority: JP
Inventors: ダグラスエイウイステンダール; レイトンケイチョン
Original assignee: ダグラスエイウイステンダール; レイトンケイチョン
Priority date: 1995-09-29
Filing date: 1996-09-26
Publication date: 1999-11-02
Also published as: EP0902928B1; CA2233444A1; WO1997012342A1; US5708845A; EP0902928A4; EP0902928A1; DE69619710D1

Abstract

(57)【要約】メディア内容をインタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラムで使用可能にする装置は、メディア内容に対するフレームデータと、メディア内容（５０）内に現れるオブジェクトに対するフレームアドレスと表示位置座標を表すオブジェクトマッピングデータ（Ｎデータ）を有する。Ｎデータはメディア内容に対するフレームデータとは別個に維持される（図２）。ＩＤＭプログラムはＮデータにマップされたオブジェクトをマディア内容（４１）の表示と関連して実行される他の機能へ接続するリンケージを確立する。ポインタでメディア内容に現れるオブジェクトを選択することによって、インタラクティブ機能（４４）が開始される。ＩＤＭプログラムを作成するオーサリング（編集）システムはオブジェクト輪郭形成ツール（５１ｂ）とＮデータの発生を容易にするオブジェクト移動トラッキング（追跡）ツール（５１ｄ）を有する。データ格納ディスクでは、フレームデータとＮデータは別個のセクタ（６０）に格納される。ネットワークシステムでは、オブジェクトマッピングデータとＩＤＭプログラムが購入者の端末器にダウンロードされ、メディア内容（３０）のプレゼンテーションに関連して用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】インタラクティブディジタルメディアプログラム内でメディア内容を用いる装置発明の分野本発明は、インタラクティブ（対話式の）ディジタルメディア装置の分野に関し、特に、インタラクティブディジタルメディアプログラム内でメディア内容を用いるシステム（装置）に関する。背景技術技術開発により、テレビジョン、マルチメディアプログラミングおよびコンピュータの集中化が加速されている。世界的に広がった情報の下部組織の形成により、映画、マルチメディアプログラム、およびニュースキャストイベントをオンデマンド（要求に応じて）で見ることが支援されつつある。それにより、長距離の遠隔通信、ネットワーク、データベースおよび情報サービスにアクセスできるとともに、政府機関のデータ、事業上のデータ、研究機関のデータ、団体のデータ、医療上のデータおよび個人データの瞬時の交換を容易にし、遠隔で会議を行うこと、広範な地域に広がって存在する組織や仕事上のグループ間または個人間の文書および情報の共有を容易にする。この情報下部組織へのユーザのエントリーポイント（入口点）は、主に、装置への可視表示のインターフェースを対話的に用いることである。内容は、ユーザが装置を使用して引き出す価値に不可欠なものである。提供される多数の内容が最新の技術開発を有利に用いて新たに創作されているが、ユーザがアクセスを望む非インタラクティブな既存の内容（特に、映画、ビデオ、ビデオ公告、テレビジョンプログラミング等の形態のメディア内容）の広大なデータベースがある。しかしながら、もし、既存のメディア内容が既存の形態のディジタル化した均等物として単に提供されるならば、最近のメディアを通して同一内容を得ることに対して得られる付加価値はほどんどない。既存のメディア内容をインタラクティブディジタルメディアに変換することは、他の形態のディジタルメディア間の対話性とリンキング（連結）を可能にすることによる価値が増えるだけである。従来は、メディア内容をインタラクティブディジタルメディア使用に変換することは、変換ツールによって開発者が主にマニュアルで変換作業を行う必要があったので、労力のいるプロセスであった。例えば、１９９５年にアカデミックプレスインコーポレーティッドから出版された、ジェイコブニールソン編集の著書「マルチメディアアンドハイパーテキスト」に記載のように、多数の形式のハイパーリンキングツールがテキストおよびグラフィック材料をインタラクティブの使用のために「”live”（ライブ）」するために開発されてきた。代表的には、装置にユーザが深く係わるようにするために、他のテキストファイル（ハイパーテキスト）または他のプログラムまたはメディア機能（ハイパーメディア）に対する表示に現れるワード（単語）、フレーズ（句）、アイコン、画像、またはその他のオブジェクト（目標物）の間にリンクが形成される。このようにして、ユーザがスクリーン表示に現れるオブジェクトをマウスのようなポインティングディバイスでクリックすると、インタラクティブメディアプログラムは、他の情報、応答、オプションをユーザに与えるように、他のファイルをプルアップしたり、他の機能を果たしたりする。一連のハイパーリンクが順次実行され、ユーザが目標を任意の所望の深さまで、または複雑な関連にある目標を追跡することを可能にする。そのようなハイパーリンキングツールは、オンライン上のドキュメンテーション、ユーザ援助、インタラクティブマニュアル、グラフィカルオペレーティングシステム、情報取り出し、聴取兼トラッキング装置、オーサリング（編集）システム、ゲーム、視聴覚プログラム、エデュテインメントプログラム等には価値あるものであることが見いだされている。しかしながら、従来例のハイパーリンキングツールでは、開発者はインタラクティブにすべき内容ファイルにリンキングコードを埋め込む、即ち、マニュアルで”アンカー”することが必要である。例えば、もし内容が、電子百科事典のような、ユーザに表示すべき多量の”頁”の集合物であるならば、変換は、内容の各頁毎に各テキストオブジェクトに対してハイパーリンキングコードを開発者が埋め込むのに多大の時間を必要とする。文書をマーキングし、ハイパーリンキングコードを埋め込む一般的な言語として最近候補に挙げられているものは、標準基準化マークアップ言語（ Standard Generalized Markup Language ）（ＳＧＭＬ）と呼ばれている。ハイタイム（ HyTime ）として知られているＳＧＭＬに対するマルチメディア拡張部は、オーディオおよびビデオメディアを組み合わせた文書をマーキングすることに関しては、国際標準化機構（International Standa rds Organization）（ISO ）が許容している。しかし、そのようなハイパーリンキングツールがディジタル化したビデオシーケンスのようなメディア内容に対して用いられるときでさえ、”ライブ”のインタラクティブの使用のためのシーケンスのマーキングは、最近でも、シーケンスの各フレーム（一般には、全移動シーケンスに対して１秒当たり３０フレーム）内のオブジェクトに対してハイパーリンキングコードを埋め込むことによって、達成されている。また、ディジタルビデオ編集ツールが、ペインティング（塗色）カラーリング（着色）、サイジング、アルターリングのために、静止画像および動画像を編集するために、多数の画像、テキストおよびサウンドトラックを複合するために、画像をアニメ化したり変更するために、または格納や伝送（転送）等のためにマルチメディアを圧縮するために、開発されている。しかし、ほとんどすべてのそのようなディジタルメディア編集ツールは、新たなディジタルメディア内容のファイルを形成するために元となる未変換の内容のファイルの変更を要する。多くの場合、従来例の編集ツールは、既存の内容ファイルに変更したり、または内容ファイルの仕様を変えたりするために特有のコードを埋め込んだり、特有のファイルフォーマットを使用する。その結果、編集されたメディアファイルは、補完的な表示、再生、または伸長ツールを有する互換性のあるシステムやプラットホーム上でしか働かない。発明の要約したがって、本発明の主な目的は、メディア内容、特に既存のメディア内容の広範なデータベースがインタラクティブディジタルメディアプログラムとして用いることを可能にするシステム（装置）を提供することにある。特定の目的は、メディア内容をいずれかの特定のシステムやプラットフォームに固定することなく、即ち、特有のコードをオリジナルのメディア内容に埋め込むことなく、メディア内容をインタラクティブに用いることである。さらに他の目的は、開発時間を減少できる自動化したツールを用いてメディア内容からインタラクティブディジタルメディアプログラムを開発するオーサリング（編集）システムを提供することにある。本発明の主な目的によると、メディア内容がインタラクティブディジタルメディアプログラムとして使用可能にするシステム（装置）は、（ａ）それぞれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレームを表すディジタルデータの形態のメディア内容と、（ｂ）オブジェクトがメディア内容の表示フレームに現れるときインタラクティブにする意図でオブジェクトの表示位置座標を特定するオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）と、（ｃ）インタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラムを介して、オブジェクトの表示位置座標がＮデータによって特定されるようなオブジェクトから、メディア内容の表示に関連してオブジェクトをユーザが選択するとき実行されるそれぞれの他の機能に、連結するリンケージ（リンク手段）と、（ｄ）１つまたはそれ以上の表示フレームに現れているオブジェクトがユーザによっていつ選択されたかを検出することによってメディア内容の表示と関連してＩＤＭプログラムを動作させ、かつＩＤＭプログラムリンケージによってリンクされた機能を実行するユーザシステムと、を有することを特徴とする。本発明の特定の目的によると、マップされたオブジェクトの表示位置座標とフレームアドレスを表すＮデータはメディア内容に対するフレームデータから別個に維持される。かくして、メディア内容は不変に維持され、なんらかの埋め込まれた特殊なコードによっては破壊されない。その結果、任意のメディアシステムまたはプラットホーム上で動作できる（プレーできる）。Ｎデータは、好ましくは、多数のタイプの種々のＩＤＭプログラムで広範に用いることができるように、標準のフォーマットである。本発明のさらに他の目的によると、オーサリング（編集）システムは、（ａ）それぞれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレームを表すディジタルデータの形態のメディア内容を編集する編集補助システムと、（ｂ）オブジェクトがメディア内容の表示フレームに現れているときインタラクティブにしようと意図するオブジェクトの表示位置座標を特定するオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）を発生するオブジェクトマッピング補助システムと、（ｃ）オブジェクトの表示位置座標がＮデータによって特定されるようなオブジェクトから、メディア内容の表示に関連してオブジェクトをユーザが選択するとき実行されるそれぞれの他の機能へのリンケージ（リンク手段）を確立するためのハイパーリンキングツールを含むインタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラム開発ツールと、を有し、（ｄ）前記オブジェクトマッピング補助システムは編集者が表示フレームに現れるオブジェクトをマークするとき表示フレーム内に現れるオブジェクトの表示位置座標を発生させるオブジェクトマッピングツールを有する。オブジェクトマッピング補助システムは、１つの表示フレームに現れるオブジェクトを編集者がマークすることと、一連の表示フレームの後続するフレームにわたってマークしたオブジェクトを検出することに基づいて、移動中のオブジェクトに対する表示位置座標を発生するオブジェクト移動トラッキング（追跡）ツールをさらに含むものである。好ましいネットワークシステムでは、映画、ビデオ等の形態のメディア内容は、映画用のフレームデータと、フレームデータ内に現れる指定した”ホットスポット”用のＮデータとを、要求に応じてネットワークサーバから購入者（ユーザ）の端末器へダウンロードすることによってインタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラムと共に用いられる。映画に対して選択されたＩＤＭプログラムはまたサーバからダウンロードされ、または端末器において購入者によってロードされる。購入者の端末器は映画の上映と関連してＩＤＭプログラムを働かせ、例えば遠隔制御器ポインタで購入者が映画に現れる”ホットスポット”をクリックするときには常に、ＩＤＭプログラム内に特定されたハイパーリンクした機能を実行する。本発明の関連した特徴には、フレームデータとＮデータを格納（記憶）するディスク格納フォーマットがある。メディア内容に対するフレームデータは指定したオブジェクトに対するＮデータから物理的にまたは論理的に別個に格納される。ディスクは、好ましくは、フレームデータが格納される主セクタと、Ｎデータが格納される小さい、最外側のセクタを有する。このフォーマットで、最外側のセクタに記録されたＮデータを持った映画やビデオディスクは映画を再生するだけでＮデータを用いることができない従来のプレーヤシステムでも依然としてプレー（上映）できる。本発明を、その目的、特徴、利点と共に、以下の図面を参照して詳細に記載する。図面の簡単な説明図１は、オリジナルのメディア内容のディジタルフレームデータへの変換を示す概略図である。図２は、表示フレーム内の”ホットスポット”を指示するオブジェクトマッピングデータの発生を示す概略図である。図３は、オリジナルのメディア内容のためのディジタルデータとオブジェクト用のオブジェクトマッピングデータのネットワークサーバから購入者端末器への伝送を示す概略図である。図４は、インタラクティブディジタルメディアプログラムに関連して用いる購入者端末器の部品の概略図である。図５Ａは、表示フレーム内のオブジェクト用のＮデータを発生させるオブジェクトマッピングツールのための手順図であり、図５Ｂは、表示フレームのシーケンスにわたる移動中のオブジェクトに対するＮデータを発生する，オブジェクト移動トラッキングツールのための手順図であり、図５Ｃは、移動中のオブジェクトに対するＮデータを自動的に発生するマッピング兼移動トラッキングツールの使用を示す図である。図６は、インタラクティブディジタルメディアプログラム用のオブジェクトマッピングデータでメディア内容データを記録するためのディスク格納フォーマットの図である。発明の詳細な説明マルチメディア装置は、今日、写真品質の解像度（１２８０×１０２４ピクセル）、表示スクリーン上の何百万の色彩、高忠実度のオーディオ、大規模格納、静止画および動画ビデオの取り出し、メモリ装置の大規模な配列、マルチメディア装置へのプラグアンドプレーインターフェース、およびデスクトップ装置からディジタルビデオおよびビデオ会議をサポートできる高容量のネットワークリンケージ、をサポートできる複雑な装置に発展してきている。マルチメディア装置のために開発されたハードウエアおよびソフトウエア技術のあらましは、１９９４年にマクグローヒルインコーポレーティッドによって出版された、ジェシカキーズ編集の著書「マルチメディア」を参照されたい。過去１０年間の急速な技術進歩は今日のデスクトップ装置でディジタル動画ビデオを利用できるようにした。次の１０年間では、進歩したネットワーク技術と集積したマルチメディア分配装置が高忠実度のオーディオを伴った動画ビデオを世界中のどのオフィスまたは家庭にオンデマンドで伝送するようになるであろう。そのような進歩した装置とその用途に対する可能性が１９９５年にマクグローヒルインコーポレーティッドによって出版された、ウインストンダブリューホッジの著書「インタラクティブテレビジョン：マルチメディア技術の広範囲なガイド」に記載されている。将来、および現在でさえ、大きな需要があるマルチメディア装置は既存の内容、特に、映画、ビデオおよびテレビジョンプログラミングのようなメディア内容の巨大なデータベースを相互に利用することを可能にする。将来のビデオオンデマンド（ＶＯＤ）の伝送に対する最初のシナリオはケーブル、ファイバー、または他の高帯域幅のリンクを介してローカルエリアのメディアサービス会社のネットワークサーバに接続されたオフィスのワークステーションまたは家庭のインタラクティブテレビジョンを通してなされることが提案されている。インタラクティブテレビジョンは、購入者の要求とインタラクティブメディアサービスの使用を取り扱うための進歩したセットトップ（頂部載置用）ボックスを持つことが予想される。ユーザが要求すると予想される主なサービスには、プログラムと見る時間の選択、注文する場所、メニューナビゲーション、ホームショッピング、インタラクティブゲーム、テレビ場面の任意の選択、ＴＶセットの制御、および購入者への請求書を見ることがある。使用の便宜上、テレビジョンとセットトップボックスは、スクリーン上に表れるメニュー選択、アイコン、ウインドウ、写真、および他のオブジェクトを指すための光線ポインタを有する単純な遠隔装置によって制御されるべきである。本発明の主な適用は、ユーザの選択のためのテレビジョンスクリーン表示上の遠隔制御可能なオブジェクト、即ち、”ホットスポット”を確立することによって、非インタラクティブメディア内容のインタラクティブディジタルメディア用途への変換を容易にすることである。本発明の基本的な概念は、オリジナルのディジタルメディア内容内に何等かの特殊なコードを埋め込むことなしに、”ホットスポット”として、ディジタルメディアのプレゼンテーション中のオブジェクトをマッピングすることである。このことは、１つのフレームまたは表示の一連のフレーム内の選択したオブジェクトの表示位置座標とフレームアドレスを指定することによって達成される。”ホットスポット”の表示位置座標とフレームアドレスは、メディア内容から物理的にまたは少なくとも論理的に分離しているデータとして格納される。このことにより、オリジナルのメディア内容が特有のコード、即ちプラットホーム依存コードを取り扱うことなく、アクセスでき、駆動可能である。”ホットスポット”の座標／アドレスデータは、好ましくは、メディアのプレゼンテーションとともに駆動されるように書かれたインタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）によってアクセスできる標準のフォーマットで表される。メディア内容がＩＤＭプログラムとともにプレーされるとき、ユーザはさらに発展させるために表示中に現れる”ホットスポット”を選択できる。ＩＤＭプログラムは表示プレゼンテーションの他の層を始動し、および（または）例えば他のアプリケーションを始動し、他のシステムの作動を始動し、または外部ネットワーク、例えばワールドワイドウエブ（ World Wide Web）のページ、即ちインターネット上のサービスに接続するような他のプログラム機能をトリガーすることによって”ホットスポット”のユーザの選択に応答する。本発明の以下の記載は、主に、ディジタルメディアプレゼンテーションの可視表示に現れる”ホットスポット”のマッピングと使用に向けられたものである。しかしながら、”ホットスポット”は任意の形式のディジタルプレゼンテーション中で識別できる任意のオブジェクトであり、それは、音または音楽成分を含み、さらにバーチャルリアリティシステム内の身体応答さえ含むものである。インタラクティブディジタルメディアシステムの概要本発明の基本的な実施例では、図１に示すように、映画、ビデオプログラム、ビデオカメラで取られるライブテレビジョンプログラムのようなオリジナルのメディア内容は、アナログ／ディジタルコンバータ１２を介して表示スクリーンに対する表示に対して時間シーケンスｔ内で、一連の表示フレームＦ_i、Ｆ_i+2、Ｆ_i+3 ・・・・を表すディジタルデータにディジタル化される。各フレームＦは、シーケンス内の特有の時間位置に対応するフレームアドレスｉ、ｉ＋１、ｉ＋２・・・を有し、各フレームの表示領域内でｊ行、ｋ列によって表される位置座標によって特別に定義されるピクセルｐ_iの配列（アレー）から成る。フレームのピクセルはまた表示上のカラーと輝度のレベルを表すクロミナンス（色）とルミナンス（輝き）の値によってディジタル的に決められる。全動画ビデオに対して、一般に、３０フレームのシーケンスがビデオの１秒あたり用いられる。各フレームは、例えば一般のＶＧＡの解像度における６４０×４８０ピクセルまたはＳＶＧＡの高解像度における１２８０×１０２４ピクセルのようなスクリーンの解像度における表示を形成するピクセルの配列から成る。高２４ビットレベルにおけるカラー解像度も使用される。このように、３２ビットの内部データバスを用い、どのようなデータ圧縮設計が用いられるかに依存するデスクトップシステムに対して、フルカラーでＳＶＧＡ解像度における１秒当たり３０フレームの全動画ビデオは１秒当たり約２５０キロバイトから１．２Ｍメガバイトのディジタルデータのストリームを有する。図２において、個々のフレームがフェースのようなオブジェクトＡと隣の太陽のようなオブジェクトＢの画像を示すように図示されている。インタラクティブ使用では、ユーザは与えられる記事内でさらに次の情報や展開を得るためにフェースＡや太陽Ｂを指す（またはそれらをクリックする）ことができる。本発明によると、オリジナルのメディア内容は、メディア内容と関連するインタラクティブディジタルメディアプログラムで使用される別個のデータとして”ホットスポット”をマッピングすることによって、フレームに対するデータ内に特殊なコードを埋め込むことなく、インタラクティブ使用に変換される。かくして、フレームＦ_iに対して、”ホットスポット”領域Ａ’（Ｆ_i）がオブジェクトＡに対してマップされ、”ホットスポット”領域Ｂ’（Ｆ_i）がオブジェクトＢに対してマップされる。”ホットスポット”の定義（範囲）は、指定された領域、例えば、ｐ（ａ_jａ_k）の周囲の輪郭から成る表示内の１群のピクセルを定めることによって行わうことができる。他の方法としては、その領域は指定された領域を囲むベクトル輪郭によって、またはコンピュータグラフィック分野で周知のような任意の他の適当な配列定義方法によって定められてもよい。定められたピクセルの表示位置座標と領域に現れるフレームのフレームアドレスはオブジェクトマッピングデータとして別個に格納される。かくして、オリジナルのメディア内容はディジタルデータのストリーム（ここでは、”フレームデータ”という）の形態に変えられ、フレームデータは映画やビデオシーケンスを構成する一連の表示フレームＦを表す。同時に、各フレームＦ_iに対して、オブジェクトマッピングデータ（ここでは、”Ｎデータ”という）が映画またはビデオシーケンスのフレーム内の指定された”ホットスポット” 領域の表示位置座標を定めるために発生される。本発明の基本原理によれば、” ホットスポット”をマッピングするＮデータはメディア内容に対するフレームデータとは物理的にまたは少なくとも論理的に別個のデータとして維持される。例えばフレームデータとＮデータはビデオレーザディスクまたはＣＤの物理的に別個なセクタとして記録されてもよく、またはビデオサーバのメモリ格納内に論理的に別個のデータファイルとして格納されてもよい。このようにして、オリジナルのメディア内容内でインタラクティブにされるオブジェクトは、メディア内容内に任意の特有のまたはプラットホーム依存のコードを埋め込むことなく、コンパチブルな（互換性のある）インタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラムでの使用のためにタッグが付される。かくして、メディア内容データは任意のメディアプレーヤ上で働く、Ｎデータは任意のＩＤＭプログラムによって用いることができる。 ”ホットスポット”を定めるＮデータは、好ましくは、さらに本明細書で説明するように、フレームアドレスと指定したオブジェクトのための表示位置座標に対して標準工業フォーマットである。標準フォーマットのＮデータは標準アプリケーションプログラミング言語で書かれたインタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラムでアクセスできる。本発明によると、Ｎデータは、指定された”ホットスポット”または”アンカー”の位置を定める。そして、”ホットスポット”または ”アンカー”に対してハイパーリンクがＩＤＭプログラム内で確立される。このことは、図２に”ＩＤＭＰＲＯＧ”によって表されている。”ＩＤＭＰＲＯＧ”は、”ホットスポット”Ｎデータ値を、他のファイルまたは実行機能（”ＧＯＴＯ・・・”）に対するアンカーとして参照している。かくして、ユーザがオブジェクトマッピングデータによって決められた領域内で囲まれた任意の表示位置を指すことによって指定された”ホットスポット”をクリックすると、ＩＤＭプログラムは、指されたオブジェクトが選択されたことを認識し、その結果 ”ホットスポット”に連結された他のファイルや機能が実行される。ネットワークサーバからのメディア内容およびＩＤＭプログラムの実行本発明のインタラクティブディジタルメディアプログラムは任意の広範囲のプログラム上で実行できる。大きなメディアサービスネットワークでは、メディア内容、Ｎデータおよび関連するＩＤＭプログラムは要求によりネットワークを介してユーザまたは購入者の端末器にダウンロードされる。個人使用に対して、プログラムは周辺装置を介して個人のコンピュータ（パソコン）やゲーム機または他のメディアプレーイングコンソールにロードされる。以下の記載は、例えば、ケーブルＴＶ、電話ネットワーク、ディジタルラインおよび繊維光学ネットワークのようなネットワークおよび広領域ディジタルネットワークを介するメディア内容とＩＤＭプログラムの伝送に向けたものである。将来、インタラクティブメディアサービスのネットワーク伝送の普及は”マルチメディア革命”と頻繁に言われている実現に向けて著しく増大することが予想される。本発明のインタラクティブディジタルメディアプログラムのネットワーク伝送の例が図３に概略的に示されている。一般には、ネットワークサーバ３０は会社のサービス領域のノードまたはハブからメディアサービスを提供する。サーバ３０は、例えば、ケーブル配線、繊維光学ライン、電話配線、ディジタルデータリンクのような適当なデータ転送リンクＤＬを通して購入者の端末器に接続されている。購入者の端末器は一般には購入者のＴＶまたはスクリーン表示装置３４に接続された”セットトップ”ボックス３２の形態であるが、それは、またコンピュータまたは他のタイプの端末器であってもよい。ネットワークメディアサービスの重要な概念は、”ビデオ−オン−デマンド”であり、ビデオオンデマンドでは、サーバ３０は、要求に応じて、映画、ビデオおよび他のタイプのメディア内容の多量のディジタルライブラリにアクセスし、それらを購入者に転送する。サーバ３０はメディア内容に対するフレームデータとＮデータの両方とそれらの中にある”ホッドスポット”をインタラクティブにするためのＩＤＭプログラムをデータ転送リンクＤＬを介して購入者のセットトップボックス３２に対して転送する。購入者は遠隔制御装置３６をセットを操作するのに用いる。インタラクティブ使用では、遠隔装置３６は赤外線または他の光線を出射させる光学ポインタを有する。従来から知られているように、セットトップボックス内のセンサ３３は、指そうとする表示装置３４の領域を検出するために遠隔制御ポインタからの光線の位置と角度を検出するのに用いられる。購入者に伝送されるＮデータを伴ったメディア内容はＩＤＭプログラムを通して購入者によってインタラクティブ的に（対話的に）操作される。ＩＤＭプログラムは、メディア内容の単一のタイプのインタラクティブ使用に特定されたものであるＮデータに割り当てられた専用のプログラムであってもよい。他の方法としては、メディア内容の特性を持つプロダクションのスタジオまたはスタジオライブラリは、インタラクティブプログラムに対して興味があると思われる全ての ”ホットスポット”のマッピングを含む特性に対するＮデータの完全なリストの発行が一層効率的であることを見い出すかもしれない。ＩＤＭプログラムの作者は発行されたＮデータのリストを用いて、特定のメディア内容の特性に対して多数のそして一層種々のプログラムを創作できる。専用のＩＤＭプログラムに対して、ＩＤＭプログラムデータはメディア内容と関連するＮデータと共に格納でき、サーバ３０によって一緒に購入者の端末器に転送される。マルチ使用のＩＤＭプログラムに対しては、Ｎデータはメディア内容と関連して格納され、サーバ３０から転送されうるが、一方、購入者は、発行出口または販売出口からプレーしたい任意のＩＤＭプログラムを選択し、例えば、ＣＤ−ＲＯＭドライブやＲＯＭカード装入スロットのような、セットトップボックス３２に設けられたまたは接続された周辺装置を介してＩＤＭプログラムを端末器にロードできる。図４は、どのようにしてインタラクティブディジタルメディアシステムがメディア内容のフレームデータ、ＮデータおよびＩＤＭプログラムを同時に使用して、インタラクティブな娯楽を提供するかを概略的に示すものである。装置は、前述のセットトップボックス３２、表示装置３４、遠隔制御ポインタ３６、外部ネットワークサーバへのデータリンクＤＬを有する。オンボード（卓上）ＣＤ−ＲＯＭプレーヤまたは他のデータ読取り装置４３が選択したＣＤまたは挿入可能なディスクまたはカードからローディングすることによって、４５で示すデータの入力のためにセットトップボックス３２に設けられていてもよい。遠隔制御ポインタ３６からの入力はセットトップボックス上のセンサ３３によって検出され、ポインタ検出回路４４を介してそのターゲット（目標）を決定するように処理される。使用の基本モードでは、購入者は、オンボードキーパッド４２を用いて、または遠隔制御ポインタ３６を用いることによるメニュー選択を通して、セットトップボックス３２を介してインタラクティブメディアプログラムのためのサービス会社へリクエスト（要求）を入力する。例えば、購入者は、映画”マルチーズファルコム”のためにインタラクティブプログラム”Movie Trivia Info ”（ムービートリビアインフォ）（映画概略情報）を要求することができる。このインタラクティブプログラムは、スターのハンフリーボガード、シドニーグリーンストリートおよびピータローレについてのポップアップな映画詳細やマルチーズファルコムのようなオブジェクトを、ユーザがフィルムの異なったシーン（場面）に現れるこれらの”ホットスポット”をクリックするときには常に、表示しながら、映画を上映する。ユーザにとっては、過去には受動的な経験であった映画鑑賞がインタラクティブになり、その結果、ユーザは映画の上映に関連してクリックを楽しんだり、白熱した会話を行うことができる。セットトップボックス用のコンソールプロセッサ４０は購入者の要求を処理し、それをデータリンクＤＬを介してネットワークサーバ３０に転送する。返信として、サーバは、最初に、”ムービートリビアインフォ”用のＩＤＭプログラムデータと映画用のＮデータを購入者のセットトップボックスに転送し、セットトップボックスでは、コンソールプロセッサ４０がコンソールＲＡＭメモリ４６内にデータを格納するように動作する。コンソールプロセッサ４０は、別個のモジュール４１によって、図４に示すように、マルチタースキング機能としてのＩＤＭプログラムを他のコンソール機能と同時に、ロードし、働かせることができる。他の方法としては、ＩＤＭプログラムはコンソールプロセッサと並列して別個のプロセッサ４１上で働く。ゲームや他のインタラクティブプログラムの遠隔ダウンロードやプレーイングは、サーバと購入者との間に２方向データリンクＤＬを現在有しない従来のケーブルＴＶネットワークでさえ用いることができる。ビデオゲームを例に挙げると、ケーブル会社は専用のケーブルのチャンネルにゲームデータ用の変調した信号を放送する。購入者の電話のリクエストに応答して、ケーブル会社は、購入者のコンバータボックスがデータを受信することを可能にする信号を伝送する。ゲームデータはモデムコネクタを通して復調され、購入者のゲーム機にダウンロードされる。本発明の目的に対しては、ゲーム機のＩＤＭプログラムおよびＮデータのローディングを可能にする。これによって、ゲーム機は、次に記載するように、メディア内容に関連してＩＤＭプログラムを働かせることができる。ＩＤＭプログラムがロードされた後、ネットワークサーバ３０はディジタルフレームデータとして映画を購入者のセットトップボックス３２に転送し始める。フレームデータはコンソールプロセッサ４０によってビデオプロセッサ４８および関連するビデオＲＡＭメモリ５０に運ばれ、これらのビデオプロセッサ４８およびビデオＲＡＭメモリ５０はビデオ表示出力４９を介して映画のフレームを購入者のテレビジョン３４へ表示することを処理する。オーディオプロセッシング（オーディオ処理）はビデオ処理と同様であり、別個には示されていない。代表的なビデオオンデマンドのサーバでは、要求された映画は６分の開始の要求内で一連の３０秒の映画のブロックとして購入者に転送される。ビデオプロセッサは転送されたデータのブロックをビデオ出力として表示するように調整し、ユーザはビデオ出力を連続の映画として見る。インタラクティブビデオシステムとして設計された場合には、遠隔制御器３６はテレビジョンスクリーンに表示されるオブジェクトをディジタル的に指すための光学ポインタを含む。映画が上映されているとき、ユーザはテレビジョン表示装置に現れる指定した俳優やオブジェクト（目的物）に遠隔制御ポインタ３６を向け所望のオブジェクトをクリックする。映画に対するＮデータはオブジェクトを囲む領域を”ホットスポット”として定める。ポインタをクリックすることによってターゲット（目標）の表示位置座標がポインタ検出器モジュール４４によって検出される。ターゲット座標がコンソールプロセッサ４０を介して映画と同時に働いているＩＤＭプログラムに入力される。ボックス４１ａで示すようにＩＤＭプログラムはターゲットの座標とメモリに格納された”ホットスポット”のＮデータマッピングを比較し、いつ”ホットスポット”が選択されたかを確認し、そして、ボックス４１ｂで示すように、その”ホットスポット”として確立されたハイパーリンクによってプログラムされた応答を実行する。例えば、ハイパーリンクした応答はクリックしたアンカーまたはオブジェクトについての簡単な情報を表示してもよい。ＩＤＭモジュールはメモリ内のＩＤＭプログラムとともに格納されていた簡単な情報を引き出し、それをコンソールプロセッサ４０に送り、映画に関連して、ポップアップ表示、オバーレイ表示、オーディオトラック等を処理する。例示すると、ユーザがマルチーズファルコムをクリックしたとき、”映画概略情報”に確立されたハイパーリンクはテレビジョンのスクリーン上のポップアップウインドウ内にファルコムのマルチーズの生まれを説明するテキストまたはグラフィックのリンクした表示を開始し、または購入のためのファルコムの複写を提供するワールドワイドウェブにインターネット接続を開始するような他のプログラム機能を実行する。このようにして、制限されないタイプの種々のインタラクティブ動作が既存の映画、ビデオ、他のメディア内容に対して実行される。オプションとして、ユーザがオブジェクトをクリックすることによる選択の際、ＩＤＭプログラムはコンソールプロセッサ４０を介してビデオプロセッサ４８に指令を発し、映画の上映を遅くしまたは停止して、ユーザがＩＤＭログラム応答に対応する時間を与えることもできる。他の方法としては、ユーザは応答をバイパスし、映画が終了した後に再び見るために応答を格納してもよい。遠隔制御器ポインタ３６からの入力（例えば、表示された”セーブ”ボタンをクリックすること）によって、特定のシーン（場面）の位置およびクリックしたオブジェクトおよび（または）そのリンクした応答は、図４のボックス４１ｃに示すように、ＩＤＭプログラムのリビューモード中の引き出しのためにコンソールＲＡＭ４６にサーブできる。Ｎデータとしての”ホットスポット”のオーサリング（編集作業）およびマッピングインタラクティブディジタルメディア（ＩＤＭ）プログラムの操作を可能にするオリジナルのメディア内容に現れる”ホットスポット”またはオブジェクトのマッピングは本発明の重要な特徴である。ＩＤＭプログラムの作成中、ワード、グラフィック画像、オブジェクトおよび（または）映画のシーンやビデオシーケンスの間の結合や他のインタラクティブ機能への結合を発生させるための初期作業を”オーサリング”（編集作業）という。編集者は一般に特定のメディアで作業するために種々のツールが設けられた編集兼ハイパーリンクソフトウエアを用いてワークステーションで作業をする。メルチメディアプログラム用のオーサリングのソフトエウアの例としては、カリフォルニア州、マウンテンビュー所在のアドベシステムズインコーポレーテッドによって市販されている”PREMIER”（プレミア）マルチメディア開発システムがある。このようなオーサリングシステムには一般に編集ツールが設けられており、その編集ツールは本発明のＩＤＭプログラムを編集するための”ホットスポット”マッピングツールとして適している。表示フレームに現れるオブジェクトをマッピングする技術は、ビデオ編集ばかりでなくインタラクティブプログラム開発の分野でも開発されてきた。例えば、カルフォルニア州、モントレー所在のリンクスウエア会社によって提供されている”ＬＩＮＫＳＷＡＲＥ”ハイパーテキストでは、編集者がテキスト文書内のワードやフレーズをクリックして他のファイルへのハイパーリンクを発生させ、文書自体とは別個にリンキング情報を格納できる。ウイスコンシン州、マジソン所在のエラスティックリアリティインコーポレーティッドによる商標”ELASTIC REALITY 3"で市販されているビデオ編集ソフトウエアは形状形成兼合成ツールを有し、このツールは画像フィールド内の形状を輪郭形成し別個のファイルとして形状データを格納する。最近利用できる前述のツールはメディアプレゼンテーション内の”ホットスポット”をマッピングすることによってＩＤＭプログラムを編集するための本発明の目的に適している。即ち、”ELASTIC REALITY 3"ソフトウエアで提供されているツールと同様の形状輪郭形成ツールを用いて、図２で示すようなオブジェクトＡはカーソルで輪郭形成され、輪郭形成された形状のピクセル画素の表示座標アドレスがオブジェクトマッピングデータとして別個のファイルに格納できる。その結果、ＬＩＮＫＳＷＡＲＥ（リンクスウエア）ソフトウエアで提供されるツールと同様なハイパーリンキングツールはＩＤＭプログラムにインタラクティブ応答を与える他のプログラム機能に対するオブジェクトマッピングデータのプログラムされたハイパーリンクを確立するのに用いられる。そのような編集およびハイパーリンキングツールの使用の詳細は従来の技術能力の範囲内であり、本明細書ではさらに詳細には述べない。オーサリングシステムでオブジェクトマッピングツールを用いる際の手順シーケンスの例が図５Ａの概略図に示されている。第１に、メディア内容の表示フレームが、ボックス５０ａで示すように、編集の補助システムに呼び出される。ＥＬＡＳＴＩＣＲＥＡＬＩＴＹ３のソフトウエアで与えられるツールと同様な輪郭形成ツールを用いて、編集者は、ボックス５０ｂで示すように、ポインタまたは他のカーソルディバイスを用い、画像フィールド内のオブジェクトのまわりの輪郭を描くことができる。輪郭、即ち、輪郭を構成するピクセル画素の表示位置座標とフレームアドレスがボックス５０ｃで示すようにセーブされる。ＬＩＮＫＳＷＡＲＥ（リンクスウエア）ソフトウエアで提供されるツールと同様なハイパーリンキングツールを用いて、編集者は、ボックス５０ｄで示すように、Ｎデータとして現時点では特定された輪郭形成されたオブジェクトと、ＩＤＭプログラムによって実行されるべき他の機能との間にハイパーリンクを定める。ハイパーリンク情報はボックス５０ｅで示すようにＩＤＭプログラムとともにセーブされる。手順は１つのフレーム内でマップすべきすべてのオブジェクトに対して、かつ映画またはビデオのすべてのフレームに対して実行される。ＩＤＭプログラムは、Ｎデータが専用の使用またはマルチ使用のいずれかであるかに依存して、Ｎデータと共にまたは別個に格納できる。オブジェクトマッピング機能は、もしオブジェクトが他のフレーム内の同一の位置に現れる、即ち、動いてないならば、続くフレームに対して１つのフレームの同一の輪郭データを用いることができる。このことは、編集者が他のフレーム内に同一の輪郭を描くことを省略させうる。さらに、第１のフレームに現れる動かないオブジェクトの輪郭データは、オブジェクトが不変のまま現れるシーケンスでは、フレームのシーケンスにわたってオブジェクトをマップするのに要するＮデータを圧縮するために、最後のフレームのフレームアドレスのみが格納される。ＩＤＭプログラムは後にＮデータを伸長し、フレームのシーケンスに対して同一の輪郭データを用いることができる。本発明のさらなる特徴によると、オブジェクトマッピング手順には、フレームを横切って、移動中の不変オブジェクトに対するＮデータを自動的に発生する移動トラッキング（追跡）ツールが含まれていることである。２、３分から２、３時間にわたって上映される全フレーム移動ビデオシーケンス、即ち、映画の各フレームに多数の”ホットスポット”をマッピングすることはかなりの労力を要する仕事であることを理解すべきである。移動トラッキングおよび移動予想技術が最近開発されており、それは本発明で用いる移動トラッキングツールに適したものである。例えば、英国のスレー、チャートシー所在の英国防衛研究所のステファンエムスミスによって開発されたASSET-2 と言う移動トラッキングプログラムは未来セグメンテーション（区分化）およびクラスターリング（集合化）技術を用いてビデオシーケンスの連続するフレーム内に概略のクラスター（集合物）のリプレゼンテーション（再表示）の発生する。統計的な比較を用いると、一連のフレームを横切る経路内の異なった位置に現れる特色の同様な組によって特徴付けられるクラスターは移動中のオブジェクトであると認識できる。かくして、オブジェクトは、例えば交通監視や目標捕獲等のような特定のアプリケーションプログラムの高度性に応じて種々の程度で追跡される。最も単純なレベルでは、オブジェクトは、もし不変である、即ち、３次元観察で回転していない、または他のオブジェクトによってふさがれるならば、検出される。一層上級の技術では、オブジェクトは、もし回転中または他のオブジェクトの背後に移動するとき幾つかの認識される特色を保持しているならば、認識される。移動トラッキングまたは移動予想技術の一般的な記述は、１９９５年ニューヨーク州ニューヨークに所在のマクグローヒルによって出版された、著者ジェーンアールカツリとビーシュンクによる”Machine Vision”（マシンビジョン）によって与えられる。他の移動予想技術はビデオ画像の圧縮に対して用いられるものである。ＭＰＥＧ−２は国際標準機構（ＩＳＯ）の分化会である映画専門グループによって開発されたビデオ圧縮標準である。ＭＰＥＧ−２はデータ圧縮目的のために後続するフレームの不変量画像データ除去するために一連のフレームにわたって不変量であるピクセルセクターを識別するためにフレーム間予想コーディング（符号化）を用いる。ＭＰＥＧ−２と移動予想技術の一般的な記載は１９９５年カルフォルニア州サンディエゴに所在のアカデミックプレスによって出版された、著者ロジャークラーケによる”静止画像およびビデオのディジタル圧縮”に与えられている。前述の移動トラッキング技術は本発明に適したものであり、映画またはビデオの移動中のオブジェクトに対するＮデータの発生を自動化する。オーサリングシステムで移動トラッキングツールを用いる手順シーケンスの例は図５Ｂの概略図に示されている。最初に、メディア内容の表示フレームが、ボックス５１ａに示すように、編集補助システム上に呼び出される。前述の輪郭形成ツールを用いて、編集者はオブジェクトのまわりに輪郭を描き、ボックス５１ｂに示すように、それが第１のフレーム、即ち、”key”（キー）フレームに現れるとき、その位置をマークする（印す）。輪郭データ、位置およびフレームアドレスが、ボックス５１ｃにおいて、Ｎデータとしてセーブされる。そして、英国防衛研究所のAS SET-2 またはＭＰＥＧ−２移動予想技術と同様な移動トラッキングツールが用いられて、それがボックス５１ｄにおける後続するフレームを横切って移動するとき、検出されたオブジェクトが達する最後のフレームまでオブジェクトの画像を検出する。オブジェクトの位置とシーケンス内の最後のフレームのフレームアドレスがボックス５１ｅにおいてＮデータとしてセーブされる。移動トラッキングツールを用いることにより、編集者がシーケンスの各フレーム内のオブジェクトのまわりに輪郭を描くこととこれらのフレーム内のオブジェクトのマッピングを特定するのに要するＮデータの量を圧縮することが省かれる。本発明のＮデータ発生のための移動トラッキングツールの使用は図５ｃに示されている。編集者は最初に全動画映画またはビデオシーケンス内の一連のフレームのキーフレームＦ_kiをワークステーション上にもたらす。マウスまたは他のタイプのポインティングディバイス５２を用いて、編集者は飛行機のまわりの輪郭ＯＬを描くことによってフレームＦ_kiに示される飛行機のようなキーフレーム内のオブジェクトの輪郭を描く。また、編集者はフレームＦ_ki内の輪郭ＯＬ内の中心位置内のマーカＭＫを指定することによってキーフレーム内のオブジェクトをマークする（印す）。次に、編集者はオーサリングプログラムに対するグラフィックインターフェース内のツールバー５４のＭＴボタンをクリックすることによって移動トラッキングツールを働かせる。移動トラッキング機能は、オブジェクトが検出される最後のフレームに達するまで、オブジェクトがシーケンスの連続するフレームに現れるフレームＦ_ki内の輪郭ＯＬ内にあると指示されるオブジェックトを識別するように動作する。キーフレーム内の輪郭データとオブジェクトの位置および最後の位置とフレームアドレスがオーサリングシステムによってＮデータとして格納される。他の方法としては、オーサリングシステムは、オブジェクトが最後のフレームに達するまでにフレームを横切って移動するとき、フレームのシーケンスを通して前進するためのかつオブジェクトの位置をマーキングするための従来の編集ツールを用いることができる。このことによって移動経路Ｐがオブジェクトのためのマーカー（印）ＭＫの位置の進行の項として特定される。直線または簡単な曲線に従う移動に対しては、編集者は輪郭ＯＬとフレームＦ_ki内のマーカーＭＫを簡単にマークでき、キーフレームから除去された選択されたフレームＮステップ内のマーカーＭＫの最終位置をマークできる。人間の目に対して滑らかな移動が約３０フレーム／秒の速度での画像フレームの表示によって十分近似できる。オブジェクトを滑らかに追跡するためのフレームの数Ｎに対して一般に選ばれているものは１５（０．５秒）、３０（１秒）から６０（２秒）フレームまたはそれ以上の時間間隔である。編集者はフレームＦ_KI+Nまで進み、フレーム内のオブジェクトの位置をマークする。経路ＰはELASTIC REALITY ソフトウエア、即ち単純なベクトル機能のようなビデオ編集ソフトウエアに共通に設けられた一般の"in-betweening ”（介在）機能を用いる際に自動的に満たされる。そして、輪郭と経路データはＮデータとして格納される。前述のオブジェクトマッピングおよび移動トラッキングツールで、編集者は全移動シーケンス内の多数の”ホットスポット”を容易に輪郭形成でき、一連のフレームにわたって自動的にＮデータを発生できる。延長した時間増分にわたるＮデータの自動発生によって２時間映画のような長時間のメディア内容のオブジェクトマッピングを処理できる仕事にすることができる。Ｎデータがマップされたオブジェクトに対して特定されたとき、他のインタラクティブ機能へのハイパーリンクは従来のハイパーメディアオーサリングツールを用いて容易に達成できる。メディア内容とＮデータの分配本発明では、マークされた（印を付けられた）オブジェクトに対するＮデータは任意の埋め込まれたコードまたは特有のコードによってＮデータを破壊しないで残すように、メディア内容とは別個のデータとして維持される。ハイパーリンキング情報を持ったＩＤＭプログラムは、Ｎデータが専用の使用またはマルチ使用のいずれのためがによってＮデータとともにまたは別個のプログラムとして格納されてもよい。メディア内容とＮデータの転送（ＩＤＭプログラムを伴ったまたは伴わない）はネットワークに関して前述されている。製品の分配と個々の購買に対して、メディア内容とＮデータ（ＩＤＭプログラムを伴ったまたは伴わない）は貯蔵ディスクに特殊なフォーマットで記録される。そのようなディスク６０の例が図６に示されており、ディスクは中心のハブ６２と外側の縁６４とそれらの間の光学的に読み取り可能なデータスペース６６を有する。プログラム用のディジタルデータ、サウンドトラック、ビデオシーケンス、映画等はデータスペース６６内のバイナリー（２進数）１と０を表す光学的に読み取り可能なマークとして一般に格納される。例えば、６４０メガバイトまたはそれ以下のような小さい総データ容量のメディアに対しては、工業標準は片側に書かれたコンパクトディスク、即ち、ＣＤである。長編の映画やビデオのような１０ギガバイトおよびそれ以上の大きなデータ容量に対しては、多きな寸法のレーザディスクおよび両側に書かれた多重データ密度を持ったＣＤ寸法の新しいディスクファーマットが開発されている。図６では、メディア内容データが大きな内側セクタ６６ａに格納されており、一方Ｎデータは狭い最外側のセクタ６６ｂに格納されている。このようにディスクの外側の端部にＮデータを隔離することによって、ディスクは、インタラクティブプログラムのためにＮデータを利用する新たなプレーヤと非インタラクティブメディア内容を単純に再生する従来のプレーヤの両方に使用できる。インタラクティブメディア内容のための新しいディスクプレーヤは外側のＮデータセクタを読取り、ＩＤＭプログラムで用いるためにＮデータを引き出すように構成されている。もしＮデータが専用使用のためならば、ＩＤＭプログラムは最外側のセクタ６６ｂにＮデータとともに格納されてもよい。前述のようなデータ圧縮技術を用いて、長時間のメディア内容に対するＮデータは比較的小さいデータスペースに収めることができ、それによって総ディスクスペースのわずかなパーセントしか占有しない。他のアプリケーション本発明によって、現在非インタラクティブである映画およびビデオの形態の既存のメディア内容の多量のデータベースが、インタラクティブディジタルメディアプログラムで用いられるＮデータの発生を通してインタラクティブにすることができる。Ｎデータは別個のデーダとして維持される。このことにより、メディア内容はもとのままに維持され、継続して既存のプレーヤで使用できる。インタラクティブのゲームおよびプログラムの新たな作成はメディア内容としての既存の映画およびビデオのデータベースを用いて編集できる。メディア内容に”ホットスポット”をマッピングするＮデータの使用は既存のブロードキャスト（放映）用のまたは将来重要性が増すと思われるケーブルＴＶプログラム用の新たなアップリケーションに適用できる。例えば、広告用の情報コマーシャルやホームショッピングショウが一層望まれ、利益のあるものとなってきている。そのようなホームショッピングショウは、販売用に表示されたまたは広告スポットに描かれたオブジェクトの”ホットスポット”のためにＮデータをマッピングすることによってインタラクティブにすることができる。既存のケーブルネットワークシステムでは、ＮデータおよびＩＤＭプログラムは前述したように専用チャンネルを通して購入者のケーブルコンバータボックスにダウンロードできる。情報コマーシャルやホームショッピングショウが購入者によって見るために選択されると、コンソール操作システム（ＩＤＭ操作とポインタ検出能力で高度化した）がＩＤＭプログラムとＲＡＭに格納されたＮデータを用いて、購入者が遠隔制御器ポインタでどのオブジェクトを指したかを識別する。コンソール操作システムは格納されたＩＤＭ同等ユーティリティを有してもよく、このユーティリティによって、表示内のオブジェクトの選択の結果として、取引処理や情報取り出しルーチンのような情報コマーシャルまたはホームショッピングショウに対して予想される基本的な機能が実行できる。例えば、ＩＤＭ同等ユーティリティは、Ｎデータとともにダウンロードされたテキストファイルの表示を処理し、選択されたオブジェクトに対する価格、販売元、電話番号および（または）住所に関する情報を提供し、または購入者によって後に見れるようにユーザのファイルに情報を格納する。もしシステムが接続されるネットワークがディジタルネットワークであるならば、ＩＤＭ同等ユーティリティは、選択したオブジェクトを注文するために、ダイヤルしてインターネットアドレス、即ち、ワールドワイドウエブの頁に接続するような外部から実行できる機能に接続してもよい。Ｎデータの概念の他の用途は標準のＴＶプログラムさえインタラクティブにすることができることである。例えば、ＴＶプログラムは、視聴者の入力に応答して論点を議論し役割を果たすような発言者やエンターテイナーのパネル（回答者）から成ってもよい。パネリスト（回答者）のＮデータマッピングがプログラムの動作の前に購入者のケーブルコンバータボックス、即ち、セットトップボックスにダウンロードされる。プログラム中、購入者（視聴者）はポインタでパネリストの一人をクリックし、セットトップボックスに設けられたキーパッドを介して疑問やコメントを入力する。コンソールは、Ｎデータとともにダウンロードされ、またはセットの部品としてのオンボードに格納されたＩＤＭ同等ユーティリティを介して、ケーブルを通してネットワークステーションにテキストメッセージを中継するような所望の機能を実行し、ネットワークステーションでは、メッセージがパネリストによる生の応答のためにプロダクションスタジオに送られる。このようにして、既存のケーブルＴＶネットワークシステムにはＮデータマッピングの使用を介してインタラクティビティ（インタラクティブ性）と同等のものが設けられる。Ｎデータの概念は、また、バーチャルリアリティ（仮想現実）プログラム内のオブジェクトのマッピングにまで拡張できる。従来のバーチャルリアリティはその応答性効果のすべてを囲むような単一のプログラムとして書かれていた。しかしながら、別個のＮデータマッピングを用いることにより、バーチャルリアリティプログラムは、シーンプレゼンテーション（場面提供）のためのメディア成分とＩＤＭ成分と共に書かれ、ここで、ＩＤＭ成分は、プレーヤがメディア成分の中に現れるオブジェクトをタッチしたり、オブジェクトを指すとき、選択されたタイプのインタラクティブ応答を呼び出すためにメディア成分に対して発生されるマルチ使用のＮデータを用いるものである。例えば、メディア成分は”ジェラシックパーク”のシーンプレゼンテーションを行うことができ、一方、教育的なＩＤＭ成分は指された種々の恐竜についての情報の表示を呼びだすことができ、またアクション（活動）ＩＤＭは、種々の恐竜に出会うときにアクション応答やシーンの変化を呼び出すことができる。このようにして、同一のメディア成分とＮデータを用いて、異なったタイプのインタラクティブプログラムを書くことができる。高容量のディジタルビデオディスク（ＤＶＤ）の最近の開発によって、ディジタルフォーマットでの映画の長さのプログラムをＣＤ−ＲＯＭに匹敵しうる寸法のディスクに書き込むことが可能である。標準化したＤＶＤファーマットを最近受け入れたことによって、高密度ＤＶＤは、ＣＤ−ＲＯＭディスクの従来の６８０ＭＢ容量に比べて、ディスクの片側の単一層の４．７ＧＢ内で２時間のＭＰＥＧ−２の品質のビデオを楽に格納できる。ＤＶＤフォーマットは二重層記録の能力を与え、二重層記録は片側の格納容量をほぼ二倍にする。ディスクの第２層はいずれの方向、例えば、内側から外側に、または外側から内側に読み取ることができる。かくして、インタラクティブプログラムデータは第１層に格納したメディア内容に近接して第２層に格納できる。ホットスポット位置データはディスク記録の初期セグメントに格納され、再生の始めにプレーヤ制御モジュールに読み込まれる。その後、ユーザはメディア内容の再生中ホットスポットをクリックしまたは指すと、ＤＶＤプレーヤはホットスポットに適用できるインタラクティブプログラムデータを読み出すためには、同一の接近位置のディスクの第２層に再び焦点を合わせるだけでよく、それによって、ＩＤＭシーケンスをシーク時間で遅らせることを避けることができる。掛け値なしの結果として、瞬時の継ぎ目のないインタラクティブプレーが得られる。メディア内容が”ホットスポット”位置データを用いて、ＩＤＭプログラムでインタラクティブにされると、例えば、情報を読取り、選択を行い、情報を入力し、ホットスポットからハイパーリンクに従い、または後に見るためにマークしたホットスポットをセーブするために、プログラムでインタラト（対話する）する時間をユーザが得るように、普通のＶＣＲ同等制御器で、停止させ、中断させ、巻取り、その他再生を制御することが望ましい。ＶＣＲ同等制御器は大部分のタイプのマルチメディアと共に使用するために開発されてきた。例えば、ビデオオンデマンドまたはメディアオンデマンドのシステムでは、ディジタルデータパケットのセグメント内に供給される”ストリーミング”（流れ）の内容は、購入者からの命令を送って購入者の要求に応じて内容のセグメントの送信をリスケジューリング（再時間調整する）際に内容の流れを中断することによって、ＶＣＲ同等制御器で制御できる。そのようなビデオサーバのスケジューリング（時間調整）技術とビデオオンデマンドネットワークからのインタラクティブ要求の処理は、例えば、ストリーミング（流れている）内容の仕事を優先させることに対しては、バイツブリット等の米国特許第５，５２８，５１３号に、共通のデータのストリーム（流れ）を受けるのに間に合うようにビューア（視聴者）をグループ化し、ビューアが中断要求を送信するためのルックアヘッド（今後見るための）データのストリームを保持することに対しては、ウルフ等の米国特許第５，４６１，４１５号に、中断インターバル後に同期したリエントリ（再加入）に基づいてビューアに転送を再開することに対しては、米国特許第５，４５３，７７９号に、ビューアのコンソールメモリに最新のプログラムセグメントを格納し、コンソールからＶＣＲ同等ビューイング（観察）機能を取り扱うための時間割り出しポインタを用いることに対しては、米国特許第５，４４２，３９０号に、記載されている。ストリーミング内容がＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤプレーヤから局所的に供給されるようなマルチメディアシステムに対しては、ＶＣＲ同等機能は適切なプレーヤ制御器によって局所的に取り扱われる。ユーザがストリーミングメディア内容中のホットスポットをクリックするまたは指すとき、ユーザが後に見たり追跡するためにホットスポットオブジェクトを格納するように、”ブックマーク”（予約印）機能または”フレーム格納”機能を与えることが望ましい。メディア内容がディスクまたは他のマルチメディアプレーヤから局所的に供給されるようなシステムでは、ブックマーク機能は、ＩＤＭプログラムに従った後の再生やインタラクティブ使用に対しては、ユーザによって指されたフレームのアドレスとホットスポットの位置を格納するための公知の技術に従って実行される。ビデオオンデマンドまたはメディアオンデマンドのシステムでは、フレーム格納機能は、後の再生とインタラクティブ使用に対して全画像フレームとホットスポット位置を格納するために市販のビデオコンソールメモリで実行される。ディジタルメディアデータ内のホットスポットをマーキングし使用する同一の原理がアナログビデオプログラムにも容易に適用できる。アナログビデオ信号のフレームが、テレビジョンおよび映画業界で広く用いられているＳＭＰＴＥＴｉｍｅＣｏｄｅ（時間コード）同期プロトコルを用いて、時間アドレス付与される。ＳＭＰＴＥ時間コードビデオ信号の各フレームに対して特殊な時間アドレスを与える。このアドレスは、時間、分、秒の項での２４時間クロックと１秒当たりのビデオフレーム速度に基づいて８桁数として標準化される。ＳＭＰＴＥ時間コードに適用する４つの標準のフレーム速度（１秒当たりのフレーム数）があり、２４、２５、３０および３０”Drop Frame（ドロップフレーム）”である。ＳＭＰＴＥ時間コードは、オーディオまたはビデオテープまたは記録メディアのトラックを長手方向に記録されるディジタル信号として記録され、またはフレーム間の垂直ブランキングインターバル中にフレーム毎にビデオ信号に符号化される。もし、ＳＭＰＴＥ時間コードが再生または放映中のビデオ信号に記録されまたは埋め込まれないならば、それは受け取ったビデオ信号を処理する作成装置またはマルチメディアシステムによって供給されてもよい。ＩＤＭプログラムデータおよびホットスポットＮデータはアナログビデオプログラムの再生前にビデオ信号受信機に供給され、またはダウンロードされる。かくして、例えば、インタラクティブメディアプログラムはメディアプログラム用のＳＭＰＴＥ時間コードに対して割り出されたＩＤＭプログラムデータとホットスポットデータを送信することによって既存のケーブルＴＶチャンネルを通して購入者ＴＶセット用のＩＤＭ可能コンソールに供給される。ＩＤＭプログラムとホットスポットデータはメディアプログラムの前に同一のケーブルチャンネルで転送されるか、または別個のチャンネルで転送され、次に、所定のチャンネル上でのメディアプログラムの動作中はインタラクティブ機能のために使用される。アナログケーブルＴＶ信号と共にホットスポットをインタラクティブに使用することは、メディア内容を中断するまたはホットスポットを予約することなく、ポップアップまたはテキストの多重効果に限定されるかもしれない。その理由はアナログケーブルＴＶ信号はストリーミングの非中断可能な内容として放映されるからである。本明細書で述べたホットスポットオーサリング技術は任意の形態の既存のメディア内容と共に使用できる。例として、予め記録したスポーツプログラム、ニューステレビ放送、パフォーマンステレビ放送、ＴＶコマーシャル、製品情報コマーシャル等がディジタルまたはアナログフォーマット内のフレーム用の前述した輪郭形成およびトラッキング機能を用いて、ホットスポットデータで編集できる。ホットスポットＮデータがメディア内容と論理的に別個に維持されているので、メディア内容の各画像のフレームがアドレスを付与され、所定のフレーム源の座標位置が特定できる限りは、どのようなフォーム（形態）、信号、またはファイルフォーマットでメディア内容が設けられていようと、またどのような操作システムまたはマルチメディアプラットフォームでそれが操作されようと無関係である。したがって、メディア内容を作成し分配するためのメディア源の最近の広がりは高められたビューアの興味とメディアプログラムを伴ったインタラクティビティを生じさせるために製造後の上掛けとしてインタラクティブ機能のオーサリングに関連して継続して利用できる。本発明は前述の実施例に関連して説明してきたが、多数のその他の変形や変更さらにアプリケーションが本発明の広範な原理に従って提案されうる。実施例、関連した変形や変更およびアプリケーションを含む本発明は以下の請求の範囲で定められるものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９７年４月２９日【補正内容】請求の範囲１．インタラクティブメディアプログラム内でメディア内容を用いる装置であって、メディア内容がそれぞれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレーム（Ｆ_i）を表すデータの形態である装置において、（ａ）メディア内容データを受信する第１ユーザ手段（５０）と、（ｂ）メディア内容データとは別個にオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）を受信する第２ユーザ手段（４６）と、を有し、前記Ｎデータはオブジェクトがメディア内容の表示フレームに現れるときインタラクティブにしようと意図したオブジェクト（Ａ、等）の表示位置座標を特定し、各マップしたオブジェクトに対する前記Ｎデータはオブジェクトが前記メディア内容の表示フレームに現れるときオブジェクトの表示位置座標を表す座標位置データとオブジェクトが現れる表示フレームに対するフレームアドレスとから成り、前記オブジェクトマッピングＮデータはメディア内容データがＮデータによって破壊されずかつＮデータが埋め込まれないで維持されるようにメディア内容データとは論理的にかつ物理的に別個のデータとして維持され、（ｃ）表示しよとする表示フレームのフレームアドレスを追跡しながら、前記メディア内容の表示フレームの可視表示を与えるために前記第１ユーザ手段に関連しかつメディア内容データに応答して動作するメディア内容表示手段（３４）と、（ｄ）前記メディア内容の表示フレームの表示位置座標とフレームアドレスがＮデータによって特定されるようなオブジェクトを、ユーザが前記メディア内容表示手段によってメディア内容の表示と関連してオブジェクトを選択する際実行しようとするそれぞれの他の機能に接続するためのプログラムリンケージを与えるために前記第２ユーザ手段と前記メディア内容表示手段に関連しかつＮデータに応答して動作するインタラクティブメディアプログラム（ＩＤＭ）と、（ｅ）前記第１ユーザ手段と第２ユーザ手段、およびオブジェクトが前記メディア内容の可視表示に現れるときオブジェクトを選択するためのポインティングディバイス（３６）を含み、前記オブジェクトに対するＮデータのフレームアドレスに対応するフレームアドレスを持つ前記メディア内容の表示したフレーム内の前記オブジェクトに対するＮデータの表示位置座標内に現れるオブジェクトがいつユーザによって選択されたかを検出することによってかつインタラクティブメディアプログラムリンケージによってリンクされた機能を実行することによってインタラクティブメディアプログラムを動作させるユーザシステムと、を有することを特徴とする装置。２．請求の範囲第１項に記載の装置において、メディア内容は映画、音楽ビデオ、ビデオ広告、ケーブルまたはテレビジョンプログラミングおよび参照作業から成るグループから選ばれた１つであることを特徴とする装置。３．請求の範囲第１項に記載の装置において、ユーザシステムはユーザの位置に転送されるメディア内容と他のデータを受信するためにネットワーク（３０）に接続されており、かつユーザ位置において前記メディア内容表示手段としてテレビジョン表示装置（３４）に接続されたセットトップボックス（３２）を含むことを特徴とする装置。４．請求の範囲第３項に記載の装置において、ユーザシステムはテレビジョン表示上の目標領域を指すための前記ポインティングディバイスとして光学ポインタ（３６）を含み、セットトップボックスは前記ポインティングディバイスによって指されたテレビジョン表示上の目標領域の表示位置座標を検出する検出器（３３）を含むことを特徴とする装置。５．請求の範囲第３項に記載の装置において、（ａ）ネットワーク上の複数のユーザにインタラクティブメディアサービスを提供するために複数の前記ユーザのセットトップボックスにデータを転送するようにネットワークに接続されたネットワークサーバをさらに有し、（ｂ）それぞれのメディア内容内でインタラクティブにしようと意図するオブジェクトに対するオブジェクトマッピングデータはそれぞれのメディア内容データに関連して転送するためのネットワークサーバのメモリに格納されていることを特徴とする装置。６．請求の範囲第５項に記載の装置において、装置はケーブルＴＶネットワークの形態であり、ケーブルＴＶネットワークでは、ユーザのセットトップボックスはケーブルコンバータボックスであり、メディア内容はケーブルＴＶネットワークサービスプロバイダ（提供者）から供給されるメディアプログラムであり、メディアプログラム内に現れる指定したオブジェクトに対するＮデータはユーザのセットトップボックスによって受信されるケーブルチャンネル上でネットワークサーバからユーザのセットトップボックスに転送されることを特徴とする装置。７．それぞれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレーム（Ｆ_i）を表すデータの形態としてメディア内容に関連してインタラクティブメディアプログラムを編集する装置において、（ａ）メディア内容データを受信するための編集補助システム（５０ａ）と、（ｂ）表示されている表示フレームのフレームアドレスを追跡しながら、前記メディア内容の表示フレームの可視表示を与えるために前記編集補助システムに関連してかつ前記メディア内容に応答して動作するメディア内容表示手段（Ｐ）と、（ｃ）前記メディア内容表示手段によって表示される前記メディア内容の表示フレーム内でインタラクティブにされるオブジェクト（Ａ、等）に対するオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）を発生するためのオブジェクトマッピング補助システム（５０ｂ、５０ｃ）と、を有し、前記オブジェクトマッピング補助システムはオブジェクトが所定のフレームアドレスを有する表示フレームに現れるときオブジェクトをマーキングし、オブジェクトに対する表示位置座標を発生するためのオブジェクトマッピングツール（５０ｂ）を有し、各マップされたオブジェクトに対するＮデータはオブジェクトが前記メディア内容の表示フレームに現れるときオブジェクトの表示位置座標とフレームアドレスから成り、前記Ｎデータはメディア内容データがＮデータによって破壊されずかつＮデータが埋め込まれないで維持されるようにメディア内容データとは論理的にかつ物理的に別個のデータとして維持され、（ｄ）前記オブジェクトマッピング補助システムによってマップされたそれぞれのオブジェクトを、ユーザがメディア内容の表示に関連してオブジェクトを選択する際実行される他の機能と接続するリンケージを定めるハイパーリンキングツール（５０ｄ）を含むインタラクティブメディアプログラム開発ツールを有する、ことを特徴とする装置。８．請求の範囲第７項に記載の装置において、前記オブジェクトマッピングツールはオブジェクトが表示フレームに現れるときカーソルまたはポインティングディバイスでオブジェクトのまわりに輪郭を描き、オブジェクトのまわりに描かれた輪郭の表示位置座標を特定するＮデータを発生するオブジェクト輪郭形成ツールであることを特徴とする装置。９．請求の範囲第８項に記載の装置において、前記オブジェクトマッピング補助装置は一連の表示フレームを横切る移動中のオブジェクトの経路を検出し、かつ前記オブジェクト輪郭形成ツールによって１つの表示フレーム内のオブジェクトのまわりに描かれた輪郭と前記オブジェクト移動トラッキングツールによって検出されたオブジェクトの移動経路に基づいて一連の表示フレームに対するオブジェクトに対するＮデータを発生するオブジェクト移動トラッキングツールをさらに含むことを特徴とする装置。 10．製品はディジタルデータ格納ディスク（６４）の形態のインタラクティブディジタルメディア製品において、（ａ）それぞれのフレームアドレスを有する一連の連続したディジタル化した表示フレームの形態のメディア内容の第１成分（”フレームデータ”）が格納される主なディスクセクタ（６６ａ）と、（ｂ）メディア内容の表示フレームに現れる指定したオブジェクトの表示位置座標とフレームアドレスを特定するオブジェクトマッピングデータの第２成分（”Ｎデータ”）が格納される別個のディスクセクタ（６６ｂ）と、を有し、メディア内容に対するフレームデータの第１の成分は指定されたオブジェクトに対するＮデータの第２成分とは物理的にまたは論理的に別個に格納され、ディスクはフレームデータだけを用いて非インタラクティブプログラムの再生用のシステムとフレームデータとＮデータを用いてインタラクティブプログラムのプレー用のシステムの両方でプレーできることを特徴とする製品。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】器にダウンロードされ、メディア内容（３０）のプレゼンテーションに関連して用いられる。

Claims

【特許請求の範囲】１．インタラクティブメディアプログラムでメディア内容を使用可能にする装置であって、メディア内容がそれそれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレーム（Ｆ_i）を表すデータの形態である装置において、（ｉ）オブジェクト（Ａ、Ｂ）がメディア内容の表示フレームに現れるときインタラクティブにする意図でオブジェクトのフレームアドレスと表示位置座標を特定するオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）と、（ｉｉ）インタラクティブメディアプログラムを介して、オブジェクトのフレームアドレスと表示位置座標がＮデータによって特定されるようなオブジェクトを、メディア内容の表示フレーム内のオブジェクトをユーザが選択した際に実行されるそれぞれの他の機能に連結するリンケージ（ＩＤＭプログラム）と、（ｉｉｉ）１つまたはそれ以上の表示フレームに現れるオブジェクトをユーザがいつ選択したかを検出し、プログラムリンケージによってリンクされた機能を実行することによってメディア内容を表示することに関連してインタラクティブメディアを動作させるユーザシステム（３２）と、を有することを特徴とする装置。２．請求の範囲第１項に記載の装置において、マップしたオブジェクトの表示位置座標とフレームアドレスを表すＮデータはメディア内容に対するフレームデータと論理的に別個に維持されることを特徴とする装置。３．請求の範囲第１項に記載の装置において、メディア内容は、映画、音楽ビデオ、ビデオ広告、ケーブルまたはテレビジョンプログラムおよび照会作業から成るグループから選ばれた１つであることを特徴とする装置。４．請求の範囲第１項に記載の装置において、メディア内容内のマップしたオブジェクトへのリンケージ（ＩＤＭプログラム）はマップしたオブジェクトに対するＮデータとは論理的に別個のインタラクティブメディアプログラムを通して与えられることを特徴とする装置。５．請求の範囲第１項に記載の装置において、ユーザのシステムは伝送リンクを介してネットワークサーバに接続された購入者の場所にあるテレビジョン表示装置に連結されたセットトップボックスであることを特徴とする装置。６．請求の範囲第５項に記載の装置において、ユーザのシステムはテレビジョン表示上のターゲット領域を指す光学ポインティングディバイス（３６）を含み、セットトップボックスは前記ポインティングディバイスによって指されたテレビジョン表示上のターゲットの表示位置座標を検出する検出器（３３、４４）を含むことを特徴とする装置。７．請求の範囲第１項に記載の装置において、ユーザのシステムは、ユーザがオブジェクトを選択したとき、メディア内容の表示を停止しまたは中断する手段を含むことを特徴とする装置。８．それぞれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレーム（Ｆ_i）を表すデータの形態でメディア内容を編集するための編集補助システムを用いて、メディア内容と関連してインタラクティブメディアプログラムをオーサリング（編集）する装置において、（ｉ）オブジェクトがメディア内容の表示フレームに現れるときインタラクティブにすることを意図したオブジェクトのフレームアドレスと表示位置座標を特定するオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）を発生するオブジェクトマッピング補助システムと、（ｉｉ）オブジクトのフレームアドレスと表示位置座標がＮデータによって特定されるようなオブジェクトを、メディア内容の表示フレーム内のオブジェクトをユーザが選択した際実行される機能に接続するリンケージ（ＩＤＭプログラム）を確立するハイパーリンキングツールを含むインタラクティブメディアプログラム開発ツールと、を有し、（ｉｉｉ）前記オブジェクトマッピング補助システムは、オブジェクトが表示フレームに現れた際編集者がオブジェクトをマークするとき表示フレームに現れるオブジェクトに対する表示位置座標を発生させるオブジェクトマッピングツールを有する、ことを特徴とする装置。９．請求の範囲第８項に記載の装置において、前記オブジェクトマッピング補助システムはカーソルまたはポインティングディバイスでオブジェクトのまわりに描かれた輪郭に基づいて表示フレームに現れるオブジェクトを特定するＮデータを発生するオブジェクト輪郭形成ツールを含むことを特徴とする装置。 10．請求の範囲第９項に記載の装置において、前記オブジェクトマッピング補助システムはオブジェクト移動トラッキングツールを含み、前記オブジェクト移動トラッキングツールは一連の表示フレームを横切って移動中のオブジェクトの経路を検出し、前記オブジェクト輪郭形成ツールによって１つの表示フレーム内のオブジェクトのまわりに描かれた輪郭と前記オブジェクト移動トラッキングツールによって検出されたオブジェクトの移動の経路とに基づいて、一連の表示フレームに対するオブジェクトに対するＮデータを発生することを特徴とする装置。 11．請求の範囲第１項に記載の装置において、（ａ）インタラクティブメディアプログラムサービスをネットワーク上の購入者に提供するために複数の購入者の端末器に接続されたネットワークサーバをさらに有し、（ｂ）メディア内容内のインタラクティブしようと意図するオブジェクトに対するＮデータはメディア内容に対するフレームデータと関連してネットワークサーバのメモリに格納されており、（ｃ）前記ユーザのシステムは伝送リンクを介して表示装置とネットワークシステムに接続されたコンソールを有する各購入者の端末器によって構成されている、ことを特徴とする装置。 12．請求の範囲第１１項に記載のネットワークシステムにおいて、メディア内容は映画であり、映画に対するフレームデータと映画に現れる指定されたオブジェクトに対するＮデータは要求に応じてネットワークサーバから購入者端末器に転送されることを特徴とするネットワークシステム。 13．請求の範囲第１１項に記載のネットワークシステムにおいて、インタラクティブメディアプログラムはＮデータと共に格納され、要求に応じてネットワークサーバから購入者端末器に転送されることを特徴とするネットワークシステム。 14．請求の範囲第１１項に記載のネットワークシステムにおいて、購入者端末器は、光学ポインタディバイスを有する遠隔制御器（３６）と前記ポイントディバイスを用いて購入者によるオブジェクトの選択を検出するためのポインタ検出センサ（３３、３４）を含むことを特徴とするネットワークシステム。 15．請求の範囲第１１項に記載のネットワークシステムにおいて、ネットワークシステムはケーブルＴＶネットワークの形態であり、購入者端末器コンソールはケーブルコンバータボックスであり、メディア内容はケーブルＴＶプログラムであり、メディア内容に現れる指定したオブジェクトに対するＮデータはネットワークから購入者端末器コンソールによって受信されるケーブルチャンネル上の購入者端末器に転送されることを特徴とするネットワークシステム。 16．請求の範囲第１５項に記載のネットワークシステムにおいて、購入者端末器はキーパッドとネットワークに返信するメッセージを発生する手段を有することを特徴とするネットワークシステム。 17．請求の範囲第１５項に記載のネットワークシステムにおいて、購入者端末器コンソールはインタラクティブメディアプログラムデータを格納し、メディア内容の表示に関連してインタラクティブメディアプログラムを実行するユーティリティを含むことを特徴とするネットワークシステム。 18．インタラクティブメディア製品において、（ａ）それぞれのフレームアドレス（”フレームデータ”）を有する一連の連続した表示フレームを表すデータの形態のメディア内容の第１成分と、（ｂ）メディア内容の表示フレームに現れる指定されたオブジェクトの表示位置座標とフレームアドレスを特定するオブジェクトマッピングデータ（”Ｎデータ”）の第２成分と、を有し、メディア内容に対するフレームデータの第１成分が指定されたオブジェクトに対するＮデータの第２成分とは物理的にまた論理的に別個に格納される、ことを特徴とするインタラクティブメディア製品。 19．請求の範囲第１８項に記載の製品において、製品はディジタルデータ格納ディスク（６４）の形態であり、ディスクはフレームデータの第１成分が格納される主なセクタ（６６ａ）とＮデータの第２成分が格納される別個のセクタ（６６ｂ）とを有することを特徴とする製品。 20．請求の範囲第１８項に記載の製品において、製品はディジタルデータ格納ディスク（６４）の形態であり、ディスクはＮデータの第２成分（６６ｂ）が格納された別個の領域に対して主な領域に格納されたフレームデータの第１成分（６６ａ）を有し、ディスクはフレームデータだけを用いて非インタラクティブプログラムの再生用のシステムとフレームデータとＮデータを用いてインタラクティブプログラムのプレー用のシステムの両方でプレーできることを特徴とする製品。