JPH11512536A - 光パルス伝搬 - Google Patents

光パルス伝搬

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JPH11512536A
JPH11512536A JP9511743A JP51174397A JPH11512536A JP H11512536 A JPH11512536 A JP H11512536A JP 9511743 A JP9511743 A JP 9511743A JP 51174397 A JP51174397 A JP 51174397A JP H11512536 A JPH11512536 A JP H11512536A
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ペイン,デイビッド・ニール
グルディニン,アナトリー
ゴンチャレンコ,イゴール・アンドレービッチ
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ユニバーシティ・オブ・サウザンプトン
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    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/25077Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion using soliton propagation

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Abstract

(57)【要約】 分散のある光ファイバを介して光パルスを伝搬させる方法であって、この光ファイバの第1部分を伝搬する間に非線形分散補償を与えるのに十分なパルス強度で光パルスをこの光ファイバに送り出すステップと、そしてその光ファイバの残る第2部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置を設けるステップとを有する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 光パルス伝搬 本発明は、光パルス伝搬に関する。 群速度分散(GVD)は、光ファイバ伝送システムの利用可能最大ビット・レ ートに限界を与える主たる現象である。短いパルスが光ファイバを伝搬すると、 このパルスのいろいろなスペクトル成分が(GVDによって)異なる速度で伝わ り、パルス広がりとなる。 「青」(より短い波長)成分が「赤」(より長い波長)成分よりも速く伝搬す るスペクトル領域を考えると(このような状況は、通常の非分散変移単一モード 光ファイバで1300nm以上の波長に対して起こる)、このパルスの前端には より短い波長スペクトル成分を含み、逆に、より長い波長のものはこのパルスの 後端に見られる。換言すると、瞬間的な周波数はパルスの中で変化し、パルスは 「チャープ」されたのである。 パルス広がりΔτは、 Δτ=Dzδλ で表すことができるが、ここで、Dはps/nm・kmの色分散、zは光ファイバ の長さ、δλはパルスのスペクトル幅である。伝送システムの最大パルス繰り返 し周波数を制限するのは、このパルス広がりなのである。 このパルス広がりを最小にする、あるいは減少させる知られている方法の一つ は、パラメータDが零に近い分散変移光ファイバを使用することである。高いビ ット・レートを得る別の方法は、光ファイバが作製されるガラス(通常、不純物 を添加したシリカ)の非線形特性を使って群速度分散を補償(これを最小にしよ うとする代わりに)することである。 シリカ・ガラスの屈折率は、線形成分と非線形成分の組合せで表現することが できることが知られている。後者は nn1=n2I の形で記述でき、n2は、いわゆる、非線形屈折率(シリカ・ガラスにおいては 、2.6・10-16cm2/W)、Iは光の強度である。屈折率の非線形部分によっ て、 位相変化 φn1=kn2Iz=2πn2Iz/λ が起こり(λは波長)、光の強度Iが時間によって変化するなら(光のパルスで 見られるように)、屈折率の非線形性によって、パルスの中での瞬間的な周波数 が変動する。実際、パルス位相は、 φ=ω0t−φ1−φn1=ω0t−knz−kn2I(t)z の形で記述でき、ω0はパルスの中心周波数、φ1は線形位相変移である。パルス 位相の1次微分 dφ/dt=ω=ω0−kn2zdI(t)/dt はパルスの瞬間周波数である。従って、屈折率の非線形性によって、分散によっ て誘起されたチャープに対して反対の符号のパルス・チャープとなる(1300 nmより長い波長領域での光ファイバの分散が正と仮定して)。物理的には、光 ファイバの非線形性によってパルスのスペクトルの赤成分が青成分より速く伝搬 するので、この効果を利用することによって分散によって誘起されるパルス広が りを補償することができると解釈される。 パルスの分散広がりを屈折率の非線形性を利用して打ち消すには、所定のパル ス幅τcと分散に対して或るパルス強度が必要であるのは明らかである。非線形 圧縮によって均衡を取られている分散広がりを持つこのようなパルスのことをソ リトンという。これらの強度は、いわゆる基本ソリトンIsの強度に対応してお り、 Is=0.322λ3D/(4π2τ2 c) の形に記述することができる。従って、分散が下がり、パルスが広がり、強度が 落ちたら、分散によって誘起された広がりを補償する必要がある。 ソリトンには多くの興味深い特性があるが、下記に最も重要なソリトンの特性 を列挙している。これらは、これ以降#1ないし#7として参照する。 1.ソリトンは、その時間・帯域幅の積がτΔν=0.315であるが、ここ でΔν=cδλ/λ2はソリトンのスペクトル帯域幅である。 2.ソリトンの位相は、そのパルスの中では一定である。 3.ソリトンの時間的な形状はsech2t(tは時間)である。 4.ソリトンの強度とパルス幅には相互関係があり、 Pτ2=Const・D (通常、τ=5psおよびD=1ps/nm・kmに対してP=10mW) 。 5.或る距離を伝搬すると、非sech2tパルスは、ソリトン(sech2t )パルスと非ソリトン成分に進化する。 6.スプリアス放射を伴ったソリトンは、修正されたパラメータ(中心周波数 、強度、パルス幅)を持つ別のソリトンと、非ソリトン成分とに転換する。 7.時間的に近接する2つのソリトンは、光学的場が重複することによって相 互作用し合う。ソリトン間相互作用を回避するには、ソリトン間の分離時間は、 それらのパルス幅の5倍以上なければならない。 ソリトンが損失のある光ファイバを伝搬すると、その強度は低下し、ソリトン 特性#4によってそれは広くなる。ソリトンが広くなると、それは近接するパル スと相互作用をするようになり、このことは伝送システムでは容認されない。 別の重要な問題はソリトン特性#5に関するものである。損失のある光ファイ バの中を伝搬する間に、ソリトンには或る距離で本質的に非線形のパルスにとど まって、そのスペクトル帯域幅が狭くなる結果となるが、その距離を伝わった後 は、その強度は非線形屈折率を圧縮する効果にとっては不十分で、光ファイバの 分散の均衡を取ることはできず、ソリトンは、スペクトルの広がりには何ら顕著 な変化を受けないで、単に、時間的に広がるだけである。このことは、元々帯域 幅を制限したパルスがチャープされたものになってしまうということである。ソ リトンがより遠くへ伝搬すればする程、それは理想的なsech2t形状からか け離れたものとなり、伝搬パルスの中の非ソリトン成分の割合の大きさが大きく なってしまうのである。増幅されると、この非ソリトン成分は、ソリトン特性# 5によって発せられる。物理的には、非ソリトン成分は、ソリトンよりも速く、 あるいは遅く伝搬する分散パルスであって、主パルスに相互作用してそのパラメ ータを変え、あまつさえそれを破壊してしまうのである。この非線形結合の強さ は、非ソリトン成分の強度に依存し、このソリトンの形状の「理想ソリトン」か らの違いの度合いが大きければ大きいほど、非ソリトン成分が主パルスの伝搬に 大きく影響する。 この状況は、一連の光ファイバ・リンクと光増幅器の連鎖を通常有している伝 送システムの中を、ソリトンが伝搬すると更に悪くなる。各ステージでソリトン は非ソリトン成分を発生し、数段階の増幅ステージを通ると、非ソリトン成分の レベルは高くなり、2つの場の間の非線形結合によってソリトンは壊れてしまう 。 このようにソリトン・パルスとこれに付随する非ソリトン成分との相互作用に よって、ソリトンは不安定になってしまう。この効果を減らす方法としてかつて 提案されたものの1つは、増幅器の間隔をソリトン分散距離zd、これはτ2/D にほぼ等しいが、これより短くすることである。こうすることによって、必要な 増幅器間隔を犠牲にして放射される非ソリトン成分の量を減少させるのである。 この方法は高くつき、従って、商業的には望ましくない。 例えば、群速度分散が17ps/nm・km当たりの標準的な光通信ファイバに おいては、分散距離は、5psパルスに対して0.5km、50psパルスに対 して40kmのオーダーであって、増幅器の間隔は、通常、この距離以下でなけ ればならない。改善法としては、特有分散が1ps/nm・kmの分散変移光ファ イバを使い、分散距離、即ち、適正増幅器間隔を5psパルスに対して7km、 50psパルスに対して700kmの長さにすることができる。従って、実際的 には、ソリトンの不安定性によって、パルス幅と増幅器間隔が制限されるだけで なく、ソリトン伝送システムには分散変移光ファイバを使用することが不可欠と なる。 ソリトン特性#6に関して別の重大な問題がある。各増幅器において、少量で はあるが背景に増幅された自発放射がソリトンに加えられる。このノイズによっ て、ソリトン中心周波数を含めてソリトンのパラメータがランダムに変動し、ソ リトンの到着時刻が不確実になってタイミング・ジッタとなってしまう。 要約すれば、ソリトンと非ソリトン成分との非線形結合がソリトンの安定性を 決めるキー・パラメータであって、増幅器間隔が適正な距離にしてあるシステム でソリトンを安定に伝搬させる最良の方法は、非ソリトン成分の量を減らすこと である。このために、多数の実用的ソリトン伝送システムが、いわゆるソリトン 伝送制御技術の利用を提案している。 ソリトン伝送制御には主として2つの考え方がある。第1のものの主たるター ゲットは、非ソリトン成分にソリトンより大きい伝送損失を与えて非ソリトン成 分を減らそうというものである。非ソリトン成分を最小にする、あるいは減らす のに幾つかの方法が提案されている。 第1の方法([1]を付与した下記の引用文献1を参照)においては、振幅変 調器がその伝送のピークでソリトンを通過させるように調節した。指定された時 間スロットから外れた位置になってしまったパルスを再調節した。この方法の主 な欠点は、伝送システムの全長にわたって間隔を置いて余分な変調器を組み込ま なければならないということである。 [2] に別のアプローチが示されているが、ここでは、光学フィルタ(いわ ゆる案内フィルタ)のピーク伝送周波数を光ファイバ・リンクに沿って設けてあ るフィルタ・ステーション毎に次第に変えた。これによって、そのリンクが雑音 に対して不透過で、ソリトンに対して透過的であるようにしている。しかし、周 波数をスライドさせる技術には、非常に正確な光学フィルタのセットを正しい順 序で光ファイバ・リンクに設けなければならないということがある。 以前に提案された第3の技術は、非線形利得(あるいは損失)を利用すること である。その着想の主たる点は、濾波と飽和吸収器との両方を使って、ソリトン が経験した損失に対して損失を付加して線形放射をさせるというものである。光 ファイバ増幅器/飽和吸収器の組合せで線形利得の超過分が、それ以前の光ファ イバ部で経験したソリトン損失を補償できる程に高いものの、線形放射損失を補 償できる程度には高くない場合、非ソリトン成分を低いレベルに抑圧してソリト ンを安定して伝搬させることができる。この方法の主な問題点は、飽和吸収器の 回復時間が有限であるということである。 従って、光学ソリトンの光ファイバ通信リンク内の伝搬を安定化させる改善さ れた技術が必要である。このような技術があれば、高いビット・レートおよび/ または大きな増幅器分離を利用することが潜在的に可能になるのである。 本発明は、分散光ファイバを介して光学パルスを伝搬させる方法を提供するも のであって、この方法は、 光ファイバに、この光ファイバの第1部分での伝搬中の非線形分散補償を行う のに十分なパルス強度の光パルスを送り出すステップと、そして その光ファイバの残る第2部分の分散を実質的に補償する1つまたはそれ以上 の対チャープ装置を設けるステップと を有している。 本発明は、光ファイバでのパルス伝搬に新たな混成技術を提供する。最初、光 ファイバの第1部分において、この光ファイバに送り出されるパルスは、光ファ イバの分散を非線形分散補償をさせ得るほど強い。この光ファイバの第2部分に おいて、光ファイバの損失とパルス広がりによって、パルスの強度が不十分で最 早この効果を発揮し得ないほどになると、対チャープ装置を設けて第2部分での 分散を補償させるようにする。 この線形/非線形の混成技術によれば、伝送リンクにおける実用可能な増幅器 間隔を大きくすることができる。 対チャープ装置は、第2部分のどこに取り付けてもよいが、第2部分の出力に ある増幅器パッケージの1部分とするのが好ましい。 送り出しステップは、光送信機、別の光ファイバ、増幅器などからパルスを送 り出せばよい。 本発明の実施態様は、安定したソリトン伝搬を得る課題を非ソリトン成分の量 を制御することによって解決している。この技術をチャープ帯域幅制限増幅(C BLA)と呼ぶ。 前述のように、損失のある光ファイバをソリトンが伝搬すると、その強度は低 下し、従って広がり、帯域制限されたパルスであったものがチャープされたもの となってしまう。増幅されると、チャープされた非線形パルスは基本ソリトンと 非ソリトン成分とに分かれ、そして、何段かの増幅段を通ると、非ソリトン成分 の部分が受け入れ難いほど大きくなって、ソリトンを壊してしまう(光ファイバ の損失を補償するために光ファイバに高強度のパルスを注入したり、多ソリトン 圧縮効果を利用してソリトン広がりを補償したりしても、更に高いレベルの非ソ リトン成分が発生するので効果がなく、これもまたソリトンを破壊してしまうと いうことを指摘しておかなければならない)。 しかし、チャープへの対抗をソリトンに対して課して光ファイバ分散誘起チャ ープを補償すると、ソリトンは線形放射が減少し、壊れないでより遠くまで伝搬 することができる。従って、本発明の実施態様においては、チャープ帯域幅制限 増幅を利用して安定にソリトンを伝搬させるようにする。 本発明は、また、対チャープ装置と帯域幅制限光学フィルタを有する光学的増 幅器も提供する。 本発明は、また、そのような増幅器を介して接続されている2つまたはそれ以 上の単位長さの光ファイバを有する光学的伝送リンクも提供する。 本発明は、また、光学的ソリトン様のパルスをそのようなリンクの入力に供給 するために接続されている光送信機と、前記リンクから光信号を受信するために 接続されている光受信機とを有する光通信装置も提供する。 本発明は、また、 分散のある光ファイバと、 光パルスを光ファイバに送り出す光送信機であって、そのパルス強度がこの光 ファイバの第1部分を通って伝搬する間に非線形分散補償をし得る程である光通 信機と、そして 光ファイバの残る第2部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置と を有する光通信装置を提供する。 本発明の別の側面および好適な特徴は添付の請求の範囲に定義してある。本発 明の1つの側面に関して定義してある好適な特徴は、本発明の他の側面にも適用 できるものとされたい。 以下に本発明を添付図面を参照して例示によって説明して行くが、これらを通 じて、同様の部分は同様の参照番号で参照しており、 図1aないし1cは、群速度分散と非線形性の現象を示している略グラフであ り、 図2aおよび2bは、光ファイバ損失によるソリトン広がりを示している略グ ラフであり、 図3aは、一連の光ファイバリンクと通常の増幅器の連鎖の略図であり、 図3bは、図3aの連鎖を通るソリトンが壊れるのを示している略グラフであ り、 図4は、光伝送システムの略図であり、 図5aおよび5bは、それぞれCBLA無しと有りの場合のソリトン伝搬を示 している略図であり、 図6は、CBLAの前と後のソリトン位相を示している略グラフであり、 図7は、チャープ帯域幅制限増幅器の略図であり、 図8は、チャープ帯域幅制限増幅器の別の実施態様の略図であり、 図9は、CBLAを使用している光通信装置の略図であり、 図10aは、部分的分散補償とスペクトル濾波を有する40Gビット/秒シス テムにおけるパルス対の伝搬を示している略軌跡マップであり、 図10bは、部分的分散補償やスペクトル濾波の無い40Gビット/秒システ ムにおけるパルス対の伝搬を示している略軌跡マップであり、 図11aは、増幅器を通った直後の光パルスの瞬間的な形状を示している略グ ラフであり、 図11bは、増幅器間でのパルス位相変動を示している略グラフであり、 図12は、タイミング・ジッタと雑音光子の数を距離の関数として示している 略グラフである。 図1aないし1cは、序論で述べている群速度分散と非線形性の現象を示して いる略グラフである。特に、図1aには、光ファイバ・リンクを介して伝送され たパルスの強度が時間によって変化するのを示しており、図1bには、GVDに よって誘起されたチャープを示しており、図1cには、光ファイバの非線形性に よって誘起されている実質的に正反対のチャープを示している。 図2aおよび2bには、光ファイバ損失によるソリトン広がりを示している略 グラフである。これらの図には両方とも、伝搬距離につれて、ソリトン・パルス のピーク強度が下がり、パルス幅が広がっていることを示している。時間の単位 をソリトン・パルス幅に対して正規化しているが、距離の単位は任意である。 図3aは、序論で述べているような、一連の光ファイバリンク10と通常の増 幅器20の連鎖の略図でる。図3bは、このような連鎖を通るソリトンが壊れる のを示している略グラフである。時間の単位は、ソリトン・パルス幅に対して正 規化し、距離の単位は、光ファイバ分散長に対して正規化してある。 図4は、本発明の実施態様に従った光伝送システムの略図である。CBLAを 使用したソリトン制御の方法を示すために、図4に描いている伝送システムにつ いてシミュレーション・モデルを使って以下に説明する。 図4において、このシステムは、或る長さの光ファイバ30と、振幅伝送関数 がH(ω)=(1+2iωB)-1、ここで、ωはパルス中心周波数に対する光周波数 、Bはフィルタの光学的帯域幅、の帯域通過光学フィルタ30と、光増幅器50 と、そしてチャープ装置60とを有している。 分割ステップ・フーリエ法を使って非線形シュレーディンガー方程式を解いて 、光ファイバ30内の伝搬をモデル化した。チャープ装置については、A(ω)→ A(ω)exp(iαω2)に従って入ってくるパルスを変換するモデルを使ったが 、ここでαはチャープ強度を表す無次元量である。フィルタのスペクトル帯域幅 は、ソリトン帯域幅の4倍の広さに選定した。 フィルタ40とチャープ装置60有り、無しでモデル化し、本発明の実施態様 を利用する利点を示した。 図5aに、スペクトル濾波と反チャープの両方が無い場合のソリトン伝搬を示 している。ソリトンは、数段の増幅段を通ると不安定になり壊れてしまっている 。 CBLAの有るシステム(図5b)においては、ソリトンは遥かに安定で、分 散変移光ファイバの中を顕著な劣化を何ら受けずに10000km以上も伝搬す ることができる。増幅器間の損失は10dBで、増幅器間隔は3分散長に等しく してある。フィルタによる付加的な利得は0.2dBで、光学的チャープ強度パ ラメータα=0.6、即ち物理単位では、5psパルスについて4ps2である。 チャープの効果によって、増幅器間のパルス幅変動は20%以下になり、これ によって増幅器間隔を3分散長にすることができ、このことは、従来のソリトン ・システムにとっての1分散長以下という要求とは比べようもない。 図6は、CBLAの前と後のソリトン位相を示している略グラフであるが、事 実、チャープ要素60の前と後のパルス位相を示している。図6は、損失で誘起 されたチャープを殆ど完全に補償していることを示している。 増幅器間で20dBの損失に対しても同様なソリトン安定性を得ることができ るが、チャープ強度は上げなければならないということを指摘しておかなければ ならない。 以下の議論については、ソリトンがその非線形特性を維持する距離をza=N2 /Γと定義するが、ここで、Γは1分散長での光学的損失で、Nは入力ソリトン の階数である。(この非線形長の定義は、損失有りの非線形シュレーディンガー 方程式に対して摂動法が適用できるという内容の[4]で与えられているものに 近い)。ソリトンが線形パルスとして伝搬する、増幅器間の光ファイバの残りの 長さの間での分散広がりを最小にするためには、分散補償法を使わなければなら ない。補償されるべき分散の量(正規化した単位で)は、0.5(za−zn)に等 しい(zn≦zaの値に対して)。 意図的にパルス反チャープをすると、光ファイバ分散をδ=αだけ低減する効 果がある。2つの量を等しくすると、増幅器間隔、光ファイバ損失および必要な チャープ強度の間の関係を簡単に、即ち、2α=(za−N2/Γ)にすることが できる。この場合、10dBの損失に対してΓ=0.77、20dBの損失に対 して1.54であって、必要な対チャープ強度は、それぞれ0.56および0.8 2という理論値になり、これは数値計算によって見出されたもの(それぞれ0. 59および0.83)に近い。従って、本実施態様では部分分散補償を使用する 。 CBLAを使う場合、ソリトン安定性を変化させるのに調整可能な4つの重要 なパラメータがある。これらは、(i)フィルタ帯域幅、(ii)増幅器利得、(i ii)増幅器間隔および(iv)チャープ強度である。上記のコンピュータ・シミュ レーションでは、フィルタ帯域幅をソリトンの帯域幅の3ないし10倍にするの が好ましく、チャープ強度は増幅器間隔と増幅器間の損失によって変わり、 次の式 α=0.5za(1−(1+0.02Γ)2/0.23Γ) に従って選定するのが好まく、ここで、zaは分散長における増幅器間隔(即ち 、za=z/zd)、そして、ΓはdBで表した増幅器間の光学的損失である。例 えば、増幅器間隔が3分散長に等しければ、増幅器間の損失が10dBあるシス テムでは、対チャープ強度を0.6にする必要があり、20dBの損失のシステ ムならソリトンに対する対チャープを0.83に等しい強度にしなければならな い。言い換えると、第1のケースでは光ファイバの分散の40%を、第2のケー スでは55%を補償するのである。 増幅器間隔を大きくすると、伝搬するソリトンが発する非ソリトン成分の量が 増加することになり、この量は、増幅器間の物理的な距離だけでなく、ソリトン ・パルス幅および光ファイバ分散によっても変わるということを理解すべきであ り、我々のコンピュータ・シミュレーションでは、安定してソリトンを伝搬させ るには、次の不等式 za=z/zd≦3 あるいは z≦2τ2/(Dλ2) が満足されなければならないということが分かったが、ここで、zはkmで表し た増幅器間隔、τはpsで表したソリトン帯域幅、Dはps/nm・kmで表し た光ファイバ分散、そしてλはミクロンで表した動作波長である。 また、物理単位で表したチャープ強度は実際のパルス幅によって変わり、次の 式 αph=ατ2/4 に従って選定されるべきであるということも理解すべきであって、ここで、αph はps2で表した物理的チャープ強度、αは式(1)で与えられる正規化チャー プ強度、そしてτはpsで表したソリトン・パルス幅である。 従って、或る長さの分散補償光ファイバを使って総合的な分散を零にした論文 [8]に対して、本実施態様は、ソリトン伝送システムにおいて、対チャープ増 幅によって部分的分散補償を行い、結果として、ソリトン安定性を実質的に改善 し、パルス幅を減少させ、増幅器間隔を延ばし、伝送ビット・レートを上げるこ とができるようにするのである。 この技法の1つの実施例を図7に示している。増幅器ユニットは、光増幅器7 0と、狭帯域光学フィルタ80と、光学サーキュレータ90と、そしてチャープ 光ファイバ格子とからなっている。ソリトンは、或る長さの光ファイバ110を 伝搬した後、光学サーキュレータに入り、チャープ格子(3)から反射して損失 により誘起されたチャープを補償し、光学サーキュレータと帯域通過光学フィル タとを通過した後は、光ファイバ増幅器において増幅される。 例えば、0.5ps/nm・km(ソリトン・パルス幅が10psで、マーク− スペース比が1:5)の分散のある分散変移光ファイバをベースにした20Gb /秒のシステムにおいては、本発明技術を使うことによって、増幅器間隔を10 0kmにまで(CBLA無しでは通常40kmから)延ばせることになる。必要 なチャープ強度は14ps2である。40Gb/秒のシステムでは、パルス幅が5 ps必要で、増幅器間隔を50kmに間で延ばすことができ、チャープ強度は4 ps2である。 本発明技術を適用した別の関連例としては、通常17ps/nm・kmの群速度 分散のある標準的な非分散変移通信ファイバを使ったシステムがある。10Gb /秒のシステム(パルス幅22ps)に対するこのケースの場合は、増幅器間隔 が25kmまで延ばせ、必要とされるチャープ強度は約40ps2である。 CBLAの可能な別の実施態様を図8に示しているが、ここでは、光増幅器7 0と帯域通過フィルタ80の後に、チャープ動作を与える非線形増幅ループ・ミ ラー(NOLM)120がある。 図9は、連続している実質的にソリトン様のパルスを有する光信号を発生する 光送信機130と、光ファイバ・リンク110と、CBLA140と、光受信機 150とを有する光通信装置の略図である。 増幅器ユニット(即ち、増幅器、フィルタ、チャープ装置)の中の部品の順序は 任意であり、そのユニットの特異な構成によって変わるということを強調してお きたい。更に、2つまたはそれ以上の部品を組み合わせて1つの多機能ユニット にし、同じ動作、即ち、チャープ帯域幅制限増幅をさせる場合も幾つかある。 また、本発明の範囲内の基本的な着想の実施例は更に幾つか有るということも 理解すべきであり、その内の幾つかを下記に概説する。 チャープを作り出す、別個に知られている技術のどれでも増幅器ユニットに組 み込むことができる。これらは、例えば、半導体前置増幅器や、光ファイバや、 非線形屈折率の大きい平面導波路を使用することが含まれる。 上記の議論は波長が1550nmのソリトンについて論じたが、このソリトン 伝送制御の概念は、例えば、1300nmなどで動作するといった、どのような ソリトン伝送システムにも適用できる。 ソリトン制御の方法をいろいろ使ってソリトン伝送実験を行った結果を下記の 表1にまとめている。本発明技術は、最短パルスを使うこともできるし、増幅器 間隔とビット・レートについて優れた値の製品を提供するのである。また、この 技術は、既存の伝送システムを10Gb/秒の速さにまで能力を上げることがで きる。 このタイプのデータ伝送の更なる特徴の幾つかを、図10a、10b、11a 、11bおよび12を参照しながら下記に説明する。 これらの結果は、ある長さの光ファイバと増幅器ユニットとを有する伝送シス テムの数値モデルを基にしている。光ファイバの中での伝搬を、いわゆる分割ス テップ・フーリエ法を使ってモデル化し、非線形シュレーディンガー方程式(N SE)を解いた。このモデルの増幅器間隔は100km、光ファイバ損失は0. 2dB/km、光ファイバ分散は0.17ps/nm・km、そして第3次分散は0 .07ps/nm・kmに選定した。 各増幅器ユニットは、集中増幅器と、光ファイバの全長にわたる分散の60% を補償することのできる線形チャープ光ファイバ格子としてモデル化した。通常 のチャープ光ファイバ格子の反射曲線は、頂部が平坦で肩が急勾配になっている ので、光ファイバ格子の反射の空間依存性をバターワース型の形状を使って と記述しており、ここで、wは光周波数、Bは格子のスペクトル帯域幅、そして mはバターワース・フィルタの階数である。 40Gビット/秒の伝送システムをモデル化するのに、4.5psのパルス幅と 、25psのパルス分離を使用した。各格子でのその濾波特性から来る付加的な 利得は、m=3に対して0.12dBであったが、ファブリ・ペロー形(m=1 )は0.4dBの利得を余分に受ける。 図10aは、このモデルを使って得られたパルス対の伝搬を示している略軌跡 マップであるが、これは無限の距離(理想的には)にわたってソリトン伝搬が安 定していることを示している。図10bは、チャープ補償の無い場合の同様なマ ップである。 このデータは、部分的分散補償のあるシステムにおいては放射された非ソリト ン成分の部分が非常に小さいので、ソリトンと非ソリトン成分との間の非線形結 合が弱くなっており、このソリトンは、無限の距離(理想的には)にわたって本 質的に損なわれないままになっている。 本出願の第1優先日より後に発行された論文[10]では、このようなシステ ムにおけるパルス形状は、通常のソリトンの双曲線的な正割ではなく、ガウス形 である。このモデルにおいても、図11aに略記しているのと同様な特徴が見ら れ、この図には増幅直後のパルスの瞬時波形を示している。このような異常なパ ルス波形についての考え得る説明としては、ガウス・パルスは、急峻な翼を持っ ているので、光ファイバの全長の内の第1部分において高い自己位相変調を行わ せ、このことによって放射された非ソリトン成分の部分を最小に、あるいは減少 させるのである。増幅器間の位相変動を図11bに略図にしてある。 非コヒーレント増幅による不可避の効果は、各増幅器が信号に雑音を混ぜてし まうということである。システムが非線形であるので、自発的放射雑音がソリト ン振幅を変化させるだけでなく、搬送波周波数まで変化させ、これによって、い わゆるパルス・ウォークオフ(ゴードン・ハウス・ジッタ)を起こす。インライ ン周波数フィルタがゴードン・ハウス・ジッタを減少させる強力な手段であると いうことが示されている[11]。しかし、フィルタの強さは、フィルタの中心 周波数の近傍のcw放射が大きくなるということによって制限を受けるので、こ の効果を最小に、あるいは減少させるには、バターワース・フィルタを使用する ことが推奨されてきた[12]。この内容によれば、光ファイバ格子をチャープ 装置として利用することによって、そのシステムの信号対雑音比をインライン・ フィルタを使って改善することができ、同時に、パルス・ウォークオフも抑える ことができるのである。 図12に、各増幅器がパルスに下式の変動のランダムな周波数変移を与えると きのパルス位置の標準的な変動[13]を示しており、 ここで、Aeftは光ファイバ・コアの有効面積、ηspは増幅器の雑音因子、P/Pf は基本ソリトンのピーク・パワーに対する取り出しピーク・パワーの比 (このモデルでは2.5に等しい)である。 7500kmを伝搬すると、標準的なジッタの変動は1.24ps(10-9の ビット誤り率に対して、パルス・ジッタは25/(3×6.1)=1.36psでな ければならない)である。 時間窓Tの中で自発的に発せられる光子の総数は、[11]の6.18の式を 使って計算することができ、 ここで、Γは光ファイバ損失、f=(G−1)2/(GlnG)は雑音強調ファクタ 、D(x)はドーソン関数、そしてδgは超過フィルタ損失である。 また、図12には、超過利得0.4dB(通常のファブリー・ペロー・フィル タ)、および0.12dB(m=3のバターワース・フィルタ)を持つシステム における雑音光子が増加していることも示している。モデル化したシステムでの 平均的な4.5psのソリトンは106の光子を含んでいるので、20dBのSN Rに対して通常のフィルタを使ってもビット誤り無しに3500km伝搬させる ことができ、更に、バターワース型フィルタなら距離は7500km以上である 。 従って要約すれば、本発明の実施態様は、ソリトン様の光パルスを実質的に増 幅する光増幅器であって、この増幅器は、対チャープ装置と帯域制限光学フィル タとを有している光増幅器を提供する。 引用文献 1.Kubota,H,et al: "Soliton transmission control in time and frequency domains",IEEE J.Quantum Electron.,29,2189,(1993) 2.Widdowson,T.et al,Electronics Letters,30,1866,(1994) 3.Mollenauer,L.F.et al: "The sliding-frequency guiding filter: animpr oved form of soliton jitter control",Opt.Lett.,17,1575,(1992) 4.Matsumoto,M.et al: "Numerical study of the reduction of instability in bandwidth-limited amplified soliton transmission",Opt.Lett.,18,89 7,(1993) 5.Atkinson,D.et al,Opt.Lett.,19,1514,(1994) 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【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年10月20日 【補正内容】 本発明は、光通信装置であって、 分散のある光ファイバリンクと、 光パルスを光ファイバに送り出す光送信機であって、そのパルス強度がこの光 ファイバの第1部分を通って伝搬する間に非線形分散補償をし得る程である光通 信機と、 その光ファイバの第1の長さよりも長い距離だけその光ファイバで離されてい る1連の増幅器ユニットであって、各増幅器ユニットが、その光ファイバの第2 部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置と、第1の長さと増幅器間隔との 間には違いがあるが、そしてそのパルス強度がこの光ファイバの第1部分を通っ て伝搬する間に非線形分散補償をし得る程である増幅光パルスを送り出す増幅器 とを有する1連の増幅器ユニットと を有している光通信装置を提供する。 本発明は、光ファイバでのパルス伝搬に新たな混成技術を提供する。最初、光 ファイバの第1部分において、この光ファイバに送り出されるパルスは、光ファ イバの分散を非線形分散補償をさせ得るほど強い。この光ファイバの第2部分に おいて、光ファイバの損失とパルス広がりによって、パルスの強度が不十分で最 早この効果を発揮し得ないほどになると、対チャープ装置を設けて第2部分での 分散を補償させるようにする。 この線形/非線形の混成技術によれば、伝送リンクにおける実用可能な増幅器 間隔を大きくすることができる。 対チャープ装置は、第2部分のどこに取り付けてもよいが、第2部分の出力に ある増幅器パッケージの1部分とするのが好ましい。 送り出しステップは、光送信機、別の光ファイバ、増幅器などからパルスを送 り出せばよい。 本発明の実施態様は、安定したソリトン伝搬を得る課題を非ソリトン成分の量 を制御することによって解決している。この技術をチャープ帯域幅制限増幅(C BLA)と呼ぶ。 前述のように、損失のある光ファイバをソリトンが伝搬すると、その強度は低 下し、従って広がり、帯域制限されたパルスであったものがチャープされたもの となってしまう。増幅されると、チャープされた非線形パルスは基本ソリトンと 非ソリトン成分とに分かれ、そして、何段かの増幅段を通ると、非ソリトン成分 の部分が受け入れ難いほど大きくなって、ソリトンを壊してしまう(光ファイバ の損失を補償するために光ファイバに高強度のパルスを注入したり、多ソリトン 圧縮効果を利用してソリトン広がりを補償したりしても、更に高いレベルの非ソ リトン成分が発生するので効果がなく、これもまたソリトンを破壊してしまうと いうことを指摘しておかなければならない)。 しかし、チャープへの対抗をソリトンに対して課して光ファイバ分散誘起チャ ープを補償すると、ソリトンは線形放射が減少し、壊れないでより遠くまで伝搬 することができる。従って、本発明の実施態様においては、チャープ帯域幅制限 増幅を利用して安定にソリトンを伝搬させるようにする。 本発明は、また、光通信の方法であって、 分散のある光ファイバリンクに、この光ファイバの第1部分での伝搬中の非線 形分散補償を行うのに十分なパルス強度の光パルスを送り出すステップと、そし て、 その光ファイバの第1の長さよりも長い距離だけその光ファイバで離されてい る1連の増幅器ユニットであって、各増幅器ユニットが、その光ファイバの第2 部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置と、第1の長さと増幅器間隔との 間には違いがあるが、そしてそのパルス強度がこの光ファイバの第1部分を通っ て伝搬する間に非線形分散補償をし得る程である増幅光パルスを送り出す増幅器 とを有する1連の増幅器ユニットを設けるステップと を有する方法を提供する。 本発明の別の側面および好適な特徴は添付の特許請求の範囲に定義してある。 本発明の1つの側面に関して定義してある好適な特徴は、本発明の他の側面にも 適用できるものとされたい。 以下に本発明を添付図面を参照して例示によって説明して行くが、これらを通 じて、同様の部分は同様の参照番号で参照しており、 図1aないし1cは、群速度分散と非線形性の現象を示している略グラフであ り、 請求の範囲 1.光通信装置であって、 分散のある光ファイバリンク(110)と、 光パルスを光ファイバに送り出す光送信機(130)であって、そのパルス強 度がこの光ファイバの第1部分を通って伝搬する間に非線形分散補償をし得る程 である光通信機と、 その光ファイバの第1の長さよりも長い距離だけその光ファイバで離されてい る1連の増幅器ユニット(140)であって、各増幅器ユニットが、その光ファ イバの第2部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置(100)と、第1の 長さと増幅器間隔との間には違いがあるが、そしてそのパルス強度がこの光ファ イバの第1部分を通って伝搬する間に非線形分散補償をし得る程である増幅光パ ルスを送り出す増幅器(70)とを有する1連の増幅器ユニットとを有している 光通信装置。 2.請求項1に記載の装置において、対チャープ装置のチャープ強度αが実質的 に α=0.5za(1−(1+0.02Γ)2/0.23Γ) で与えられ、ここで、zaがその光ファイバの1分散長の複数倍の光ファイバ長 で、Γがデシベルで表したその光ファイバの光学的損失である装置。 3.請求項1あるいは請求項2に記載の装置において、それら送り出されるパル スがソリトン様のパルスである装置。 4.請求項3に記載の装置において、各増幅器ユニットが帯域制限光学フィルタ (80)をである装置。 5.請求項5に記載の装置において、その光ファイバに送り出されたソリトン・ パルスの光学的帯域幅の約3倍と約10倍との間の帯域幅をその帯域制限フィル タが持っている装置。 6.前記請求項の内のいずれかに記載の装置において、対チャープ装置が光学的 サーキュレータによってその光ファイバの光信号路に結合されている反射器であ る装置。 7.請求項1ないし5のいずれかに記載の装置において、対チャープ装置が伝送 装置である装置。 8.請求項6あるいは請求項7に記載の装置において、対チャープ装置が1つま たはそれ以上のチャープ格子を有している装置。 9.請求項6あるいは請求項7に記載の装置において、対チャープ装置が非線形 ループ・ミラーを有している装置。 10.請求項7に記載の装置において、対チャープ装置が非線形屈折率を持つ或 る長さの光ファイバを有している装置。 11.請求項7に記載の装置において、最初に述べた光ファイバに直列に接続さ れており、その最初に述べた光ファイバの分散とは逆向きの分散を持っている或 る長さの第2光ファイバを対チャープ装置が有している装置。 12.請求項6あるいは請求項7に記載の装置において、対チャープ装置が非線 形屈折率を持っている半導体増幅器を有している装置。 13.光通信の方法であって、 分散のある光ファイバリンク(110)に、この光ファイバの第1部分での伝 搬中の非線形分散補償を行うのに十分なパルス強度の光パルスを送り出す(13 0)ことと、そして、 その光ファイバの第1の長さよりも長い距離だけその光ファイバで離されてい る1連の増幅器ユニット(140)であって、各増幅器ユニットが、その光ファ イバの第2部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置(100)と、第1の 長さと増幅器間隔との間には違いがあるが、そしてそのパルス強度がこの光ファ イバの第1部分を通って伝搬する間に非線形分散補償をし得る程である増幅光パ ルスを送り出す増幅器(70)とを有する1連の増幅器ユニットを設けることと を有する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 ゴンチャレンコ,イゴール・アンドレービ ッチ ドイツ連邦共和国デー−58084ハーゲン、 エレクトロテッヒニク、エルゲー・アルゲ マイン・ウント・テオレーティッシェ、フ ェルン・ユニベルジテート

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.分散のある光ファイバを介して光パルスを伝搬させる方法であって、 この光ファイバの第1部分を伝搬する間に非線形分散補償を与えるのに十分な パルス強度で光パルスをこの光ファイバに送り出すステップと、そして、 その光ファイバの残る第2部分の分散を実質的に補償するために1つまたはそ れ以上の対チャープ装置を設けるステップとを有する方法。 2.請求項1に記載の方法において、対チャープ装置のチャープ強度αが実質的 に α=0.5za(1−(1+0.02Γ)2/0.23Γ) で与えられ、ここで、zaがその光ファイバの1分散長の複数倍の光ファイバ長 で、Γがデシベルで表したその光ファイバの光学的損失である方法。 3.請求項1あるいは請求項2に記載の方法において、それら送り出されるパル スがソリトン様のパルスである方法。 4.請求項3に記載の方法であって、その光ファイバの第2部分に接続する帯域 制限光学フィルタを与えるステップを有する方法。 5.請求項5に記載の方法において、その光ファイバに送り出されたソリトン・ パルスの光学的帯域幅の約3倍と約10倍との間の帯域幅をその帯域制限フィル タが持っている方法。 6.前記請求項の内のいずれかに記載の方法において、対チャープ装置が光学的 サーキュレータによってその光ファイバの光信号路に結合されている反射器であ る方法。 7.請求項1ないし5のいずれかに記載の方法において、対チャープ装置が伝送 装置である方法。 8.請求項6あるいは請求項7に記載の方法において、対チャープ装置が1つま たはそれ以上のチャープ格子を有している方法。 9.請求項6あるいは請求項7に記載の方法において、対チャープ装置が非線形 ループ・ミラーを有している方法。 10.請求項7に記載の方法において、対チャープ装置が非線形屈折率を持つ或 る長さの光ファイバを有している方法。 11.請求項7に記載の方法において、最初に述べた光ファイバに直列に接続さ れており、その最初に述べた光ファイバの分散とは逆向きの分散を持っている或 る長さの第2光ファイバを対チャープ装置が有している方法。 12.請求項6あるいは請求項7に記載の方法において、対チャープ装置が非線 形屈折率を持っている半導体増幅器を有している方法。 13.前記請求項の内のいずれかに記載の方法であって、 その光ファイバの出力において、あるいはその近くで光パルスを光学的に増幅 するステップを有する方法。 14.請求項5および請求項13に記載の方法であって、 その増幅ステップを行う増幅器と、対チャープ装置と、そして帯域制限フィル タとを有する増幅器パッケージを設けるステップを有する方法。 15.対チャープ装置と帯域幅制限光学フィルタを有する光増幅器。 16.請求項15に記載の増幅器を介して接続されている、2またはそれ以上の 単位長さの光ファイバを有する光伝送リンク。 17.請求項16に記載のリンクの入力に光学的ソリトン様パルスを供給する光 送信機と、そしてこのリンクの出力からの光信号を受信する様に接続されている 光受信機とを有している光通信装置。 17.光通信装置であって、 分散のある光ファイバと、 この光ファイバの第1部分を伝搬する間に非線形分散補償を与えるのに十分な パルス強度で光パルスをこの光ファイバに送り出す光送信機と、そして、 その光ファイバの残る第2部分の分散を実質的に補償する対チャープ装置とを 有する光通信装置。
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