【発明の詳細な説明】
空気調整システム
技術分野
本発明は、空気調整システムに関する。
本発明は、建物に入ってくる空気の流れに調整物質を放出することによって、
建物内の空気を調整するシステムへの、特別ではあるが排他的ではない応用を有
している。
発明の背景
例えば、デオドラント又はその類似物を加えることによって、建物内の空気を
調整することが良く知られている。
発明の要約
本発明は、建物内の空気を調整する既知のシステムの代替システムを提供する
ことを目的とする。
本発明は、1つの態様において、個々の空間内の空気を調整するシステムに遍
く存在している。本発明に係るシステムは、空気供給手段と、前記空気供給手段
から個々の空間に空気を分配する分配手段と、前記分配手段から個々の空間へと
空気を供給するために個々の空間に連結された空気流出手段と、を含んでおり、
前記空気流出手段は、前記分配手段から前記個々の空間に供給される空気を調整
する調整手段を有している。
他の態様においては、本発明は、空気分配手段から個々の空間に空気を供給す
る空気調整システムの流出口に遍く存在している。この流出口は、分配手段から
個々の空間へ供給される空気を調整する調整手段を有している。
さらに他の態様において、本発明は、個々の空間内の空気を調整する方法に遍
く存在している。本発明に係る方法は、空気分配手段から流出口手段を通って個
々の空間に空気を供給するステップと、分配手段から個々の空間に供給される空
気を調整するために流出口に調整手段を配置するステップと、を含んでいる。
調整手段は、空気を調整するのに適切な任意の手段とすることができる。望ま
しい実施例では、調整手段は、分配手段から個々の空間に空気が供給されている
ときに、空気調整物質の蒸気を放出するように構成された分散媒(carrier medi
um)を有している。
この代替案として、他の実施例では、調整手段は、分配手段から個々の空間に
供給される空気の中に噴霧された空気調整物質を放出するように構成された噴霧
手段を有している。
上記分散媒は、任意の適切な手段により流出口に設置することができる。かく
して、例えば適切な軸ねじマウントの円錐状の偏向翼板(deflection vane)を
持つ従来の天井流出口に、中央部に開口を持った円錐形状のウェーハー(wafer
)として分散媒を取り付けることができ、この中央部の開口は、翼板表面にウェ
ーハーを設置するために、そこを通して取り付けねじを受け入れるように構成さ
れている。この代替案として、望ましい実施例では、空気流出手段は、取り外し
可能なように分散媒を受け入れる受入手段を含む。
空気調整物質は、コバノブラッシノキ(melaleuca)属の種の木、例えばコバ
ノブラッシノキ属のアルターニフォリア(alternifolia)、コバノブラッシノキ
属のライナーリフォリア(linarlifolia)、コバノブラッシノキ属のディスティ
フローラ(dissitiflora)から抽出されたオイルであること又はこれらのオイル
を有効成分として含むことが望ましい。オイルが抽出される木は、コバノブラッ
シノキ属のアルターニフォリアが非常に望ましい。
分散媒は、オイルを含む材料のウェーハーであることが適切であり、この材料
は空気分配手段から、この材料が通り越す個々の空間へ空気が供給されたとき、
オイルの放出を制御するように構成されている。
このシステムは、システム内に調整用手段を配置し、その交換が要求されるま
で、それをその状態のままにしておくことによって受動的に操作されるようにす
ることができる。この代替として、本システムは、種々の空気条件に応じるよう
に適応可能とすることができる。従って、本システムは、個々の空間内にある空
気の条件を表示する、選択されたパラメータをモニターするモニター手段と、モ
ニター手段の出力に従って、調整手段への調整物質の供給を調整するコンデショ
ナー調整手段と、を含むように構成することができる。
本システム及び方法は、個々の空間内の空気を除湿する除湿手段を含むのが望
ましい。この除湿手段は、加熱手段で構成することができる。
他の態様では、本発明は、個々の空間内で空気を処理する空気処理アセンブリ
に遍く存在することができる。このアセンブリは、個々の空間内の空気を除湿し
、且つ、循環させる空気除湿循環手段と、循環された空気を調整する調整手段と
、を含む。
空気除湿循環手段は、例えば、低温度の対流コイル(convection coil)又は
ストリップヒーターで構成することができる。しかしながら、空気除湿循環手段
は、個々の空間内の空気を送風する空気送風手段を含むのが望ましい。
望ましい実施例では、調整手段は、空気が循環されているときに、調整物質の
蒸気を放出するように構成された分散媒を含んでいる。空気処理アセンブリは、
取り外し可能なように分散媒を受け入れるための受入手段を含んでいる。空気調
整物質は、コバノブラッシノキ属の種の木から抽出されたオイルであることが望
ましい。分散媒は、オイルを含む材料のウェーハーであることがであることが望
ましい。この材料は、空気が循環されているときにオイルの放出を制御するよう
に構成されている。
さらに他の態様では、本発明は、喘息及び他の気管支病の発生率を減じるため
に個々の空間内の空気を処理する空気処理アセンブリに遍く存在している。この
アセンブリは、個々の空間内の空気を除湿し、且つ、循環させる空気除湿循環手
段と、空気が循環されるときにコバノブラッシノキ属の種の木から抽出されるオ
イルの蒸気を放出するように構成された空気調整手段と、を含む。
さらに他の態様では、本発明は、喘息及び他の気管支病の発生率を減じる方法
に遍く存在している。この方法は、空気分配手段から流出手段を通って、赤ん坊
の育児室などへ空気を供給するステップと、流出手段で供給される空気へ空気調
整物質を導入するステップと、を含んでおり、前記空気調整物質は、コバノブラ
ッシノキ属の種の木から抽出されたオイルである。
図面の説明
本発明を、さらに容易に理解し、実際的な効果へと導くために、今や本発明の
好ましい実施例を図示した添付図面が参照されるであろう。この図面において、
図1は、本発明に係る空気調整システムの概略図であり、
図2は、本発明に係る適応空気調整システムの概略図であり、
図3及び図4は、本発明に係るシステムの第1実施例を示し、
図5は、本発明に係るシステムの第2実施例を示し、
図6は、本発明に係るシステムの第3実施例を示し、
図7は、喘息や他の気管支病の発生率を減少させるために空気を処理する空気
処理アセンブリを示す。
本発明の好ましい実施例の説明
図1に概略的に示されるように、空気調整システム17では、例えば送風機や
その類似物などの空気供給手段10から、空気分配手段11の導管系統を通って
例えば建物内の部屋などの個々の空間12に、空気が供給される。調風装置(re
gister)やその類似物などの形態における空気流出口13は、空気が導管11か
ら部屋12へ流れ出ることを可能にする。空気調整手段14は、部屋12に流入
する空気を調整するために、流出口13に連結されている。
図2を参照するとわかるように、このシステムは、個々の空間内にある空気の
条件を示す、例えば湿度やダスト量などの選択されたパラメータをモニターする
モニター手段15を含んでいる。本実施例では、コンディショナー調整手段16
がモニター手段15の出力に従って、調整手段14への調整物質の供給を調整す
る。
引き続いて図3から図6を参照してわかるように、空気調整手段14は、代替
となる実施例の数だけ存在し得る。
図3及び図4で示された実施例では、非圧縮ユニット又はその類似物21が、
天井ロフトに取り付けられている。送風機22は、空気を、導管23に通し天井
の調風機24に通して、部屋の中に吹き込む。天井の調風機24は、平面の偏流
羽根板25を有しており、この羽根板25の上には空気調整用ウェーハー26が
配置されている。
ウェーハー26は、コバノブラッシノキ属のアルターニフォリア種の木から抽
出されたオイルを含有しており、ポリエチレンの母材樹脂及び重合体のいくつか
の層に覆われているポリスチレン材料の混合物からなる。この覆っている材料の
厳密な組成及び厚さは、空気が送風機22からウェーハー26を通り越して部屋
に供給されているときのオイルの放出率を制御するために、各層によっていろい
ろに設定されている。この覆っている層の厳密な組成及び厚さは、例えば扱って
いる空間のサイズ、要求された取り扱い持続時間及び扱っている問題の本質や厳
正さなどのような若干のパラメータに応じた特定条件に対して様々に変更される
。取り扱っている空間内の空気の組成を決定することによって、オイルと他の組
成物との混合物は、モニターにより診断された特有の問題を処理するために調整
仕立てされ得る。
代替案として、もし天井の流出口が、軸方向に調整可能なねじマウントの円錐
状の偏流羽根板を備えているならば、このウェーハーは、その羽根板の表面にウ
ェーハーを配置するために、中央開口部がそこを通して取り付けねじを受け入れ
るように構成された円錐形状のウェーハー(図示せず)とすることができる。
図示しない他の実施例では、空気流出口手段は、取り外し可能なようにウェー
ハーを受け入れるために、スロットの形態で受入手段を含むことができる。
図5でわかるように、従来の空気調整システムの調風機31は、空気が導管3
0から部屋32に入ることを可能にしている。流出口のデフレクター(deflecto
r)33は、部屋のあちこちに空気を分配し、調風機のデフレクター34は、導
管30に沿って流れる空気を、流出口のデフレクター33へ向ける。いくつかの
噴霧機35がデフレクター33と34との間の空間に配置される。
噴霧機35は、空気調整物質の各々の供給源(図示せず)に接続されており、
それは、図2を参照して説明されたように、部屋内にあるモニターによりモニタ
ーされた部屋内の空気の条件に従って、調整物質を放出するように作動される。
代替案として、図6からわかるように、オイルを含有したウェーハー36が、
デフレクター34の下流側に配置されている。
図7からわかるように、空気処理ユニット40は、送風機42の作動下で、処
理された空気を通過させる前部格子44を備えたハウジング41を有する。この
空気は、通風口48から吸い込まれ、低温加熱コイル43により熱せられる。導
線47が、このユニットを電源供給点と接続するために提供されている。空気調
整用のオイルを含有するくし状のウェーハーが、スロット40を介してハウジン
グ内に設置され、例えば空気の流れの中にあるように配置される。除湿された空
気は、くし状ウェーハー46の歯の間を通過するとき、空気調整用のオイルで処
理される。
オイルを含んだ空気は、個々の空間を通って循環され、壁、壁及びカーペット
に付着する。ある期間の経過後に、オイルは蒸発して空気中に戻り、結局、個々
の空間へと分散する。コバノブラッシノキ属のアルターニフォリア種の木の葉か
ら抽出されたオイルは、テルピネン、テルピネオール、ピネン、シモン(cymone
s)、シネオール(cineol)、セスキテルペン、セスキテルペンのアルコール(s
esquiterpinene alcohols)を主成分として含む、かなり複雑なものである。こ
のオイルは、2つの主要な化合物を含む。テルピネン−4−ol(Terpinen-4-o
l)は、通常、オイル中に30%から45%までの比率で存在し、シネオールは
、通常、2%から15%までの比率で存在する。その木は、南クイーンズランド
の海岸領域、北部のニューサウスウェールズ(New South Wales)に限定されて
おり、異なる地域から産出された木は、北部よりの立ち木であればあるほど、シ
ネオールの成分が低い比率となるように、テルピネン−4−ol及びシネオール
の異なる比率を持つオイルを生産することが発見されている。シネオールは、有
益な医学的品質を有しているけれども、皮膚や粘膜の刺激物であるといわれてき
た。より低い比率のシネオールを微少に含むオイルが、本発明で使用する際に好
適である。
コバノブラッシノキ属の種の木から抽出された少量のオイル蒸気が、カーペッ
ト、寝具及び家具に住んでいる塵ダニ(dust mites)に対する殺虫効果があるこ
とが実験によって確認された。
塵ダニが周囲の空気から湿気を引き出したことが示された。空気が湿気を帯び
れば帯びるほど、与えられた領域に生き残ることができる塵ダニの数がますます
増えていく。非圧縮ユニットと結合されたオイルを含む混合物の導入は、湿度及
び塵含有量の両方を少なくする。まず湿気を低下させることによって塵ダニの動
きを鈍くし、これにより、例えば物を食べるなどのダニの活動度を低下させ、順
次、アレルゲンを排出する活動度を低下させる。与えられた個々の空間に対し、
与えられた日数だけ、混合物を持続的にさらし続けた後、そのテストは、その混
合物が致命的であり、塵ダニの大多数が除去されたことを明らかにした。さらに
、その処理によって、塵ダニのえさの源と信じられている、カビ、菌類、ウドン
コ病菌及びバクテリア(それ自体で、アレルギーを誘発できる)が減少した。
送風機を使用することにより個々の空間に圧力をかけ、これによって、その処
理の効率が混合物を薄めることにより減じられないように、湿気と塵とが外側の
源からその空間内に入ってくるのを実質的に防止する。かくして、ダニとバクテ
リアとは、そのオイルの殺菌特性に遙かに影響を受けやすくなり、より効率的に
除去される。
さらに、そのオイルは、昆虫駆除剤であり、ノミ、蜘蛛及び他の害虫が嫌う環
境を作り出すことができる。オイル混合物の組成は、特定の昆虫或いはバクテリ
アの問題を解決するために特別なものに変更することができる。
塵ダニは、子供の喘息発生率に主として寄与する要因であると信じられており
、本発明に従って、子供室や赤ん坊の育児室の空気を調整するときにオイルを使
用することにより、喘息及び他の気管支病の発生率を減少することに効き目があ
る。
以上のように、図3及び図4に示された送風機が使用され得る。或いはその代
わりに、図示しない態様において、小体積のスタンドアロン型のファンが、オイ
ルを含有するウェーハーを受け入れるようにすることができる。
本発明に係る空気調整用システムが、既知のシステムにまさる利点を有するこ
とが理解されよう。流出口において空気調整物質を提供することは、個々の空間
すなわち部屋を制御することを可能にし、空間内の空気条件の直接的かつ効果的
な制御を提供する。
本システムは、空気を清潔にし調整する、既知の方法にまさるいくつかの利点
を有しており、適切な空気処理機能を備えた特定の個別空間をターゲットにする
能力を持っている。本発明に係る塵ダニを処理する方法は、激しい労働を軽減し
、カーペット、寝具及び衣類を強く洗うよりも遙かに便利である。本発明に係る
方法は、費用に対し最も効率がよく、経済的であり、荒削りの化学物質の使用を
避
けることができる。
上記例が本発明の図示された例として与えられる一方で、かかる例と、これに
関する他の変更及び変形例とは、当該技術分野の当業者にとって明らかであるよ
うに、ここに示されたような本発明の範囲及び境界内に含まれることが、当然の
ように理解されよう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年1月15日
【補正内容】
明細書
空気調整システム
技術分野
本発明は、空気調整システムに関する。
本発明は、建物に入ってくる空気の流れに調整物質を放出することによって、
建物内の空気を調整するシステムへの、特別ではあるが排他的ではない応用を有
している。
発明の背景
例えば、デオドラント又はその類似物を加えることによって、建物内の空気を
調整することが良く知られている。
発明の要約
本発明は、建物内の空気を調整する既知のシステムの代替システムを提供する
ことを目的とする。
本発明は、1つの態様において、個々の空間内の空気を調整するシステムに遍
く存在している。本発明に係るシステムは、空気供給手段と、前記空気供給手段
から個々の空間に空気を分配する分配手段と、前記分配手段から個々の空間へと
空気を供給するために個々の空間に連結された空気流出手段と、を含んでおり、
前記空気流出手段は、前記分配手段から前記個々の空間に供給される空気の中に
調整物質を放出する調整手段を有している。
他の態様においては、本発明は、空気分配手段から個々の空間に空気を供給す
る空気調整システムの流出口に遍く存在している。この流出口は、分配手段から
個々の空間へ供給される空気の中に調整物質を放出する調整手段を有している。
さらに他の態様において、本発明は、個々の空間内の空気を調整する方法に遍
く存在している。本発明に係る方法は、空気分配手段から流出口手段を通って個
々の空間に空気を供給するステップと、分配手段から個々の空間に供給される空
気の中に調整物質を流出口で放出する調整手段を配置するステップと、を含んで
いる。
調整手段は、空気を調整するのに適切な任意の手段とすることができる。望ま
しい実施例では、調整手段は、分配手段から個々の空間に空気が供給されている
ときに、空気調整物質の蒸気を放出するように構成された分散媒(carrier medi
um)を有している。
この代替案として、他の実施例では、調整手段は、分配手段から個々の空間に
供給される空気の中に噴霧された空気調整物質を放出するように構成された噴霧
手段を有している。
上記分散媒は、任意の適切な手段により流出口に設置することができる。かく
して、例えば適切な軸ねじマウントの円錐状の偏向翼板(deflection vane)を
持つ従来の天井流出口に、中央部に開口を持った円錐形状のウェーハー(wafer
)として分散媒を取り付けることができ、この中央部の開口は、翼板表面にウェ
ーハーを設置するために、そこを通して取り付けねじを受け入れるようになって
いる。この代替案として、望ましい実施例では、空気流出手段は、取り外し可能
なように分散媒を受け入れる受入手段を含む。
空気調整物質は、コバノブラッシノキ(melaleuca)属の種の木、例えばコバ
ノブラッシノキ属のアルターニフォリア(alternifolia)、コバノブラッシノキ
属のライナーリフォリア(linarlifolia)、コバノブラッシノキ属のディスティ
フローラ(dissitiflora)から抽出されたオイルであること又はこれらのオイル
を有効成分として含むことが望ましい。オイルが抽出される木は、コバノブラッ
シノキ属のアルターニフォリアが非常に望ましい。
分散媒は、オイルを含む材料のウェーハーであることが適切であり、この材料
は空気分配手段から、この材料が通り越す個々の空間へ空気が供給されたとき、
オイルの放出を制御するようになっている。
このシステムは、システム内に調整用手段を配置し、その交換が要求されるま
で、それをその状態のままにしておくことによって受動的に操作されるようにす
ることができる。この代替として、本システムは、種々の空気条件に応じるよう
に適応可能とすることができる。従って、本システムは、個々の空間内にある空
気の条件を表示する、選択されたパラメータをモニターするモニター手段と、モ
ニター手段の出力に従って、調整手段への調整物質の供給を調整するコンデショ
ナー調整手段と、を含むように構成することができる。
本システム及び方法は、個々の空間内の空気を除湿する除湿手段を含むのが望
ましい。この除湿手段は、加熱手段で構成することができる。
他の態様では、本発明は、個々の空間内で空気を処理する空気処理アセンブリ
に遍く存在することができる。このアセンブリは、個々の空間内の空気を除湿し
、且つ、循環させる空気除湿循環手段と、循環された空気の中に調整物質を放出
する分散媒を有する調整手段と、を含む。
空気除湿循環手段は、例えば、低温度の対流コイル(convection coil)又は
ストリップヒーターで構成することができる。しかしながら、空気除湿循環手段
は、個々の空間内の空気を送風する空気送風手段を含むのが望ましい。
空気処理アセンブリは、取り外し可能なように分散媒を受け入れるための受入
手段を含んでいる。空気調整物質は、コバノブラッシノキ属の種の木から抽出さ
れたオイルであることが望ましい。分散媒は、オイルを含む材料のウェーハーで
あることがであることが望ましい。この材料は、空気が循環されているときにオ
イルの放出を制御するようになっている。
本発明の好ましい実施例の説明
図1に概略的に示されるように、空気調整システム17では、例えば送風機や
その類似物などの空気供給手段10から、空気分配手段11の導管系統を通って
例えば建物内の部屋などの個々の空間12に、空気が供給される。調風装置(re
gister)やその類似物などの形態における空気流出口13は、空気が導管11か
ら部屋12へ流れ出ることを可能にする。空気調整手段14は、部屋12に流入
する空気を調整するために、流出口13に連結されている。
図2を参照するとわかるように、このシステムは、個々の空間内にある空気の
条件を示す、例えば湿度やダスト量などの選択されたパラメータをモニターする
モニター手段15を含んでいる。本実施例では、コンディショナー調整手段16
がモニター手段15の出力に従って、調整手段14への調整物質の供給を調整す
る。
引き続いて図3から図6を参照してわかるように、空気調整手段14は、いく
つかの代替となる実施例からなる。
図3及び図4で示された実施例では、非圧縮ユニット又はその類似物21が、
天井ロフトに取り付けられている。送風機22は、空気を、導管23に通し天井
の調風機24に通して、部屋の中に吹き込む。天井の調風機24は、平面の偏流
羽根板25を有しており、この羽根板25の上には空気調整用ウェーハー26が
配置されている。
ウェーハー26は、コバノブラッシノキ属のアルターニフォリア種の木から抽
出されたオイルを含有しており、ポリエチレンの母材樹脂及び重合体のいくつか
の層に覆われているポリスチレン材料の混合物からなる。この覆っている材料の
厳密な組成及び厚さは、空気が送風機22からウェーハー26を通り越して部屋
に供給されているときのオイルの放出率を制御するために、各層によっていろい
ろに設定されている。
取り扱っている空間内の空気の組成を決定することによって、オイルと他の組成
物との混合物は、モニターにより診断された特有の問題を処理するために調整仕
立てされ得る。
代替案として、もし天井の流出口が、軸方向に調整可能なねじマウントの円錐
状の偏流羽根板を備えているならば、このウェーハーは、その羽根板の表面にウ
ェーハーを配置するために、中央開口部がそこを通して取り付けねじを受け入れ
るように構成された円錐形状のウェーハー(図示せず)とすることができる。
図示しない他の実施例では、空気流出口手段は、取り外し可能なようにウェー
ハーを受け入れるために、スロットの形態で受入手段を含むことができる。
図5でわかるように、従来の空気調整システムの調風機31は、空気が導管3
0から部屋32に入ることを可能にしている。流出口のデフレクター(deflecto
r)33は、部屋のあちこちに空気を分配し、調風機のデフレクター34は、導
管30に沿って流れる空気を、流出口のデフレクター33へ向ける。いくつかの
噴霧機35がデフレクター33と34との間の空間に配置される。
噴霧機35は、空気調整物質の各々の供給源(図示せず)に接続されており、
それは、図2を参照して説明されたように、部屋内にあるモニターによりモニタ
ーされた部屋内の空気の条件に従って、調整物質を放出するように作動される。
代替案として、図6からわかるように、オイルを含有したウェーハー36が、
デフレクター34の下流側に配置されている。
図7からわかるように、空気処理ユニット40は、送風機42の作動下で、処
理された空気を通過させる前部格子44を備えたハウジング41を有する。この
空気は、通風口48から吸い込まれ、低温加熱コイル43により熱せられる。導
線47が、このユニットを電源供給点と接続するために提供されている。空気調
整用のオイルを含有するくし状のウェーハーが、スロット45を介してハウジン
グ内に設置され、例えば空気の流れの中にあるように配置される。除湿された空
気は、くし状ウェーハー46の歯の間を通過するとき、空気調整用のオイルで処
理される。
1.個々の空間の空気を調整するシステムであって、前記システムは、
空気供給手段と、
前記空気供給手段から前記個々の空間に空気を分配する分配手段と、
前記分配手段から前記個々の空間に空気を供給するため、前記個々の空間に連
結された空気流出口手段とを有し、
前記空気流出口手段は、前記分配手段から前記個々の空間へ供給されている空
気の中に調整物質を放出する調整手段を含む、前記システム。
2. 前記調整手段は、前記分配手段から前記個々の空間に空気が供給されてい
るときに前記空気調整物質の蒸気を放出するように構成された分散媒を含む、請
求項1に記載のシステム。
3. 前記空気流出口手段は、前記分散媒を取り外し可能なように受け入れる受
入手段を含む、請求項2に記載のシステム。
4. 前記空気調整物質は、コバノブラッシノキ属の種の木から抽出されたオイ
ルである、請求項2に記載のシステム。
5. 前記分散媒は、前記オイルを含む材料のウェーハーであり、前記材料は、
前記分配手段から前記材料を通って前記個々の空間へ空気が供給されているとき
に、前記オイルの放出を制御するように構成された、請求項4に記載のシステム
。
6. 前記調整用手段は、前記分配手段から前記個々の空間へ供給されている空
気の中に、霧化された空気調整物質を放出するように構成された噴霧手段を含む
、請求項1に記載のシステム。
7. 前記個々の空間にある空気に関する条件を示す選択されたパラメータをモ
ニターするモニター手段と、
前記モニター手段の出力に従って、前記調整手段への調整物質の供給を調整す
るコンディショナー調整手段と、
を更に含む、請求項1に記載のシステム。
8. 前記個々の空間にある空気を除湿する除湿手段を更に含む、請求項1に記
載のシステム。
9. 前記除湿手段は、加熱手段である、請求項8に記載のシステム。
10. 空気分配手段から個々の空間へ空気を供給する空気調整システムのため
の流出口であって、前記流出口は、
前記分配手段から前記個々の空間へ供給されている空気の中に調整物質を放出
する調整手段を含む、前記流出口。
11. 個々の空間内にある空気を処理する空気処理アセンブリであって、前記
アセンブリは、
前記個々の空間内にある空気を除湿し且つ循環させる除湿循環手段と、
循環されている空気の中に調整物質を放出する分散媒を有する調整手段と、
を含む、空気処理アセンブリ。
12. 前記空気除湿循環手段は、前記個々の空間で空気を送風する空気送風手
段を含む、請求項11に記載の空気処理アセンブリ。
13. 前記空気除湿循環手段は、空気を加熱する加熱手段を含む、請求項12
に記載の空気処理アセンブリ。
14. 前記分散媒を取り外し可能なように受け入れる受入手段を更に含む、請
求項13に記載の空気処理アセンブリ。
15. 前記空気調整物質は、コバラノブラッシノキ属の種の木から抽出された
オイルである、請求項11に記載の空気処理アセンブリ。
16. 前記分散媒は、前記オイルを含む材料のウェーハーであり、前記材料は
、空気が循環されているときに前記オイルの放出を制御するようになっている、
請求項15に記載の空気処理アセンブリ。
17. 喘息及び他の気管支病の発生率を減少させるために個々の空間内の空気
を処理する空気処理アセンブリであって、前記アセンブリは、
前記個々の空間内にある空気を除湿し且つ循環させる除湿循環手段と、
空気が循環されているときにコバラノブラッシノキ属の種の木から抽出された
オイルの蒸気を放出するように構成された空気調整手段と、
を含む、空気処理アセンブリ。
18. 個々の空間内にある空気を調整する方法であって、前記方法は、
空気分配手段から流出口手段を通って前記個々の空間へ空気を供給するステッ
プと、
前記分配手段から前記個々の空間へ供給されている空気の中に調整物質を放出
する調整手段を前記流出口に配置するステップと、
を含む方法。
19. 喘息及び他の気管支病の発生率を減少するための方法であって、前記方
法は、
空気分配手段から流出口手段を通って赤ん坊の育児室又はその類似室へ空気を
供給するステップと、
前記流出口手段において供給空気に空気調整物質を導入するステップとを含み
、
前記空気調整物質は、コバラノブラッシノキ属の種の木から抽出されたオイル
である、前記方法。
【図7】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,
CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G
E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK
,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,
VN