JPH1151243A - バルブ用のグランドパッキンユニット - Google Patents

バルブ用のグランドパッキンユニット

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JPH1151243A
JPH1151243A JP21106297A JP21106297A JPH1151243A JP H1151243 A JPH1151243 A JP H1151243A JP 21106297 A JP21106297 A JP 21106297A JP 21106297 A JP21106297 A JP 21106297A JP H1151243 A JPH1151243 A JP H1151243A
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packing
gland
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valve
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Kuniaki Komeno
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グランドパッキンの組み付けおよび交換をき
わめて簡単かつ確実なものとし、またグランドシール部
の小型化、ひいてはバルブ全体の小型化を図ること。 【解決手段】 上蓋4の貫通孔4Aの内周面とバルブス
テム1の外周面との間に挿入可能な筒状とされ、バルブ
ステム1の外周面と所定の間隔をおいて対向するように
内周面に形成されたパッキン収容部にグランドパッキン
12を収容するパッキンケース21と、パッキンケース
21内のグランドパッキン12に収容されたバルブステ
ム1の軸線方向に圧縮可能なキャップ22とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バルブステムの
外周面とバルブステムを通す上蓋の貫通孔の内周面との
間をシールするためのグランドパッキンを備えたバルブ
用のグランドパッキンユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来のグランドシール部を備
えた一般的なバルブの縦断面図である。この図14にお
いて、1は下端にバルブプラグ2が取り付けられたバル
ブステムであり、その上端に連結されたアクチュエータ
によって上下動されることにより、バルブ本体3内に形
成された流路を開閉する。15はバルブステム1とアク
チュエータのステム16とを連結するステムコネクタで
ある。バルブ本体3に取り付けられる上蓋4には、バル
ブステム1を通す貫通孔4Aが形成されている。貫通孔
4Aには、ネックブッシュ5、複数枚のグランドパッキ
ン6、ランタンリング7、複数枚のグランドパッキン
6、およびパッキンホロワ8が順次はめ込まれている。
グランドパッキン6としては、例えば、ゴム引石綿糸格
子編黒鉛付きパッキンやテフロン糸編パッキンなどの種
々のものが用いられる。9はパッキンフランジであり、
スタッドボルト10に対するナット11の締め付け力に
よってパッキンホロワ8を下方に押し付ける。そして、
パッキンホロワ8を下方に押し付けてグランドパッキン
6を圧縮させることにより、グランドパッキン6の内周
面とバルブステム1の外周面との間、およびグランドパ
ッキン6の外周面と貫通孔4Aの内周面との間に面圧を
発生させて、流路内の流体を外部に漏洩させないように
グランドシールするようになっている。
【0003】図15は、このようなバルブにおける従来
のグランドシール部の拡大断面図である。この図15に
おいては、ネックブッシュ5、複数枚のグランドパッキ
ン6、ランタンリング7などによって成るパッキンの集
合体を一括してグランドパッキン12として現し、また
上蓋4は図14のものと若干形状が異なるものとして現
している。しかし、基本的には図14のグランドシール
部と同様の構成となっている。このようなグランドシー
ル部においては、流体の漏洩を長期間に渡って防止する
ために、グランドパッキン12が定期的に交換されるこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のバルブにおける
グランドシール部は、以上のように構成されているた
め、グランドパッキン12を新たなものと交換する場合
には、まず、バルブ本体3と上蓋4とを連結しているボ
ルトとナットを外して、上蓋4をバルブ本体3から取り
外す。そして、その上蓋4からバルブステム1を引き抜
いてから、スタッドボルト10からナット11を外し
て、パッキンフランジ9とパッキンホロワ8を上蓋4か
ら取り外す。その後、治具を用いて、貫通孔4A内から
グランドパッキン12をほじくり出してから、新たなグ
ランドパッキン12と交換する。
【0005】しかし、グランドパッキン12は、長期間
に渡って貫通孔4A内に強く押し付けられていたため、
その貫通孔4Aの内面に密着して取り外しにくく、また
新たなグランドパッキン12を貫通孔4A内に挿入する
際に、それが斜めに入ってしまうおそれがあった。しか
も、グランドパッキン12を交換するためには、バルブ
本体3から上蓋4やバルブステム1をも取り外さなけれ
ばならず、大掛かりな分解作業を伴った。そのため、現
場におけるグランドパッキン12の交換作業に長時間を
要するという問題があった。さらに、複数のナット11
(本例の場合は2つのナット11)の締め付けに際して
は、グランドパッキン12に適正な加圧力を付与するた
めに、それらのナット11をバランスよく締め付けなけ
ればならなかった。
【0006】この発明は、このような問題を解決課題と
するものであり、グランドパッキンの組み付けおよび交
換がきわめて簡単かつ確実なバルブ用のグランドパッキ
ンユニットを得ることを目的とする。
【0007】また、この発明は、グランドシール部分の
小型化、ひいてはバルブ全体の小型化を図ることができ
るバルブ用のグランドパッキンユニットを得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るバルブ用のグランドパッキンユニットは、上蓋の貫通
孔の内周面とバルブステムの外周面との間に挿入可能な
筒状とされ、前記バルブステムの外周面と所定の間隔を
おいて対向するように内周面に形成されたパッキン収容
部にグランドパッキンを収容するパッキンケースと、前
記パッキンケースに収容された前記グランドパッキンを
前記バルブステムの軸線方向に圧縮可能なキャップとを
備えたものである。
【0009】請求項2記載の発明に係るバルブ用のグラ
ンドパッキンユニットは、前記グランドパッキンを前記
バルブステムの軸線方向に押圧する弾性材を備えたもの
である。
【0010】請求項3記載の発明に係るバルブ用のグラ
ンドパッキンユニットは、前記弾性材を前記グランドパ
ッキンの外周側に配備した上、前記グランドパッキンの
外周面と前記弾性材との対向面間に、一端側に前記グラ
ンドパッキンと当接する内フランジ部が形成され、かつ
他端側に前記弾性材と当接する外フランジ部が形成され
た筒状の弾性力伝達部材を前記バルブステムの軸線方向
に沿って移動自在に備えたものである。
【0011】請求項4記載の発明に係るバルブ用のグラ
ンドパッキンユニットは、前記貫通孔の底部側に位置し
て、前記弾性材と当接することによって該弾性材を前記
バルブステムの軸線方向に押圧する当接部材を備えたも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を説明
するための図であり、前述した図15の従来例と同様の
部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0013】図1において、上蓋4の貫通孔4Aの内面
には雌ねじ部4Bが形成されており、この雌ねじ部4B
にグランドパッキンユニットY1がねじ付けられるよう
になっている。ユニットY1は、パッキンケース21
と、キャップ22と、前述したグランドパッキン12と
を組み合わせた構成となっている。パッキンケース21
は、貫通孔4A内に挿入可能な円筒状とされており、そ
の上方寄り外周面には、雌ねじ部4Bとねじ合う雄ねじ
部21Aが形成され、また上方よりの内周面には雌ねじ
部21Bが形成されている。このパッキンケース21の
下端には内フランジ部21Cが形成され、また上端には
外フランジ部21Dが形成されている。そして、内フラ
ンジ部21Cの上方におけるパッキンケース21の内部
がパッキン収容部とされ、この収容部にグランドパッキ
ン12が収容される。パッキンケース21の外周面と外
フランジ21Dの上面には、シールリング23、24が
取り付けられている。
【0014】キャップ22は、その内部にバルブステム
1を通す円筒状とされており、その外周面には、パッキ
ンケース21の雌ねじ部21Bとねじ合う雄ねじ部22
Aが形成されている。このキャップ22の上端には外フ
ランジ部22Bが形成されている。また、キャップ22
の内周面にはシールリング25が取り付けられている。
【0015】次に動作について説明する。まず、ユニッ
トY1自体の組み立てに際しては、パッキンケース21
内に上方からグランドパッキン12を挿入した後に、パ
ッキンケース21の雌ねじ部21Bにキャップ22の雄
ねじ部22Aをねじ付ける。その際には、キャップ22
は緩くねじ付けて、そのキャップ22の下端とパッキン
ケース21の内フランジ部21Cとの間に介在するグラ
ンドパッキン12を強く圧縮させないようにする。
【0016】このようにして組み立てられたユニットY
1を上蓋4に組み付ける際には、まず、そのユニットY
1の内部にバルブステム1を通しながら、パッキンケー
ス21の雄ねじ部21Aを上蓋4の雌ねじ部4Bにねじ
付けて、上蓋4にパッキンケース21を固定する。その
後、図1のように、パッキンケース21に対してキャッ
プ22を強く締め付けて、そのキャップ22の下端とパ
ッキンケース21の内フランジ部21Cとの間にて、グ
ランドパッキン12を上下方向に強く圧縮する。このよ
うにしてグランドパッキン12が圧縮されることによ
り、そのグランドパッキン12の内周面とバルブステム
1の外周面との間、およびグランドパッキン12の外周
面とパッキンケース21の内周面との間に充分な面圧が
発生して、それらの間からの流体の漏洩が防止されるこ
とになる。上蓋4とパッキンケース21との間は、シー
ルリング23、および雌ねじ部4Bと雄ねじ部21Aの
ねじ合い部分によってシールされる。また、シールリン
グ24はシールケース21とキャップ22との間をシー
ルし、シールリング25はキャップ22とバルブステム
1との間をシールする。ユニットY1は、このようにバ
ルブに組み付けられて使用に供される。
【0017】その後、このようにして組み付けられたパ
ッキンユニットY1を新規なものと交換する場合には、
キャップ22を緩めてグランドパッキン12の圧縮を解
いてから、パッキンケース21を回して上蓋4から外す
ことにより、ユニットY1を取り外す。それから、新規
なユニットY1を前述した取り付け作業と同様にして上
蓋4に組み付ける。
【0018】以上のように、この実施の形態1は、グラ
ンドパッキン12、パッキンケース21、およびキャッ
プ22を1つのユニットY1として上蓋4に組み付けた
り取り外したりするため、グランドパッキン12の交換
に際しては、従来のように、バルブ本体3から上蓋4や
バルブステム1を取り外す大掛かりな分解作業は必要な
い。また、バルブステム1を上下動させるためのアクチ
ュエータを取り外すことなく、ユニットY1の交換作業
スペースを確保することもできる。すなわち、図14の
ようにアクチュエータのステム16とバルブステム1と
を連結するステムコネクタ15を外してから、アクチュ
エータのステム16を上方に押し上げ、かつバルブステ
ム1を下方に押し下げることにより、それらのステム
1、16の間に、ユニットY1の交換作業スペースを確
保することができる。これらの結果、現場において、グ
ランドパッキン12がきわめて簡単に交換できることに
なる。
【0019】しかも、パッキンケース21に対してキャ
ップ22を締め付けるだけでグランドパッキン12に適
正な加圧力を付与することができ、前述した図15の従
来例のように、グランドパッキン12に適正な加圧力を
付与するために複数のナット11をバランスよく締め付
ける面倒な作業が必要なく、作業員の個人差によってグ
ランドパッキン12に適正な加圧力が付与できなくなる
といった問題もない。したがって、グランドパッキン1
2の組み付けおよび交換が確実なものとなる。
【0020】さらに、上蓋4の上部には、図15の従来
例のようなスタッドボルト10やナット11が突出しな
いため、上蓋4の上方に余裕スペースができ、その分、
アクチュエータを含めたバルブ全体の高さを低く抑え
て、そのバルブ全体の小型化と共に、その重心を低くす
ることができる。バルブ全体の重心が低くなることは、
振動の発生を抑える上において有利である。
【0021】また、グランドパッキン12をパッキンケ
ース21内に収容したまま取り扱うことにより、グラン
ドパッキン12を交換する際に、それが直接作業員の手
に触れることを回避することができ、この結果、バルブ
内の液体が人体へ及ぼす悪影響を防止することができ
る。また、グランドパッキン12は、ユニットY1単位
で在庫管理することができる。
【0022】実施の形態2.図2から図4は、この発明
の実施の形態2を説明するための図である。図2は、こ
の実施の形態2のグランドパッキンユニットY2を備え
たグランドシール部の断面図、図3はユニットY2の断
面図、図4はユニットY2の分解断面図である。
【0023】ユニットY2は、前述した実施の形態1の
ユニットY1とはシールリング24の配備位置が異なる
だけである。ユニットY2では、キャップ22の外周面
にシールリング24が取り付けられて、パッキンケース
21とキャップ22との間をシールするようになってい
る。その他の構成は、ユニットY1と同様である。
【0024】この実施の形態2においては、シールリン
グ24がパッキンケース21の内周面とキャップ22の
外周面との間に介在するため、パッキンケース21に対
するキャップ22のねじ込み量の如何に拘わらず、シー
ルリング24がパッキンケース21とキャップ22との
間をシールして、液体の漏洩を確実に防止することがで
きる。
【0025】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3を説明するためのグランドシール部の断面図であ
る。この実施の形態3におけるグランドパッキンユニッ
トY3は、図1の実施の形態1におけるパッキンケース
21の内側に、上下方向に移動自在のスプリングガイド
(弾性力伝達部材)31と、コイルスプリング(弾性
材)32を組み込んだ構成となっている。
【0026】スプリングガイド31は円筒状とされてお
り、その上端には内フランジ部31Aが形成され、その
下端には外フランジ部31Bが形成されている。グラン
ドパッキン12は、パッキンケース21の内フランジ部
21Cとスプリングガイド31の内フランジ部31Aと
の間に収容され、またスプリング32は、スプリングガ
イド31の外フランジ部31Bとキャップ22の下端と
の間に収容されている。したがって、スプリング32
は、スプリングガイド31を挟んでグランドパッキン1
2の外側に配備されることになる。スプリングガイド3
1の内フランジ部31Aの内周面には、バルブステム1
の外周面との間をシールするためのシールリング33が
取り付けられ、また内フランジ部31Aの外周面には、
キャップ22の内周面との間をシールするためのシール
リング34が取り付けられている。
【0027】次に動作について説明する。この実施の形
態3の場合は、パッキンケース21にキャップ22をね
じ込んだときに、そのキャップ22によってスプリング
32の上端が下方に押圧され、そのスプリング32の下
端がスプリングガイド31の外フランジ部31Bを下方
に押圧して、そのスプリングガイド31の内フランジ部
31Aがグランドパッキン12を下方に押圧することに
なる。つまり、キャップ32のねじ込みにより、スプリ
ング32とスプリングガイド31を介してグランドパッ
キン12が圧縮されることになる。
【0028】このように、この実施の形態3において
は、スプリング32が圧縮される分、グランドパッキン
12の圧縮力が充分に確保され、またグランドパッキン
12の内周面と外周面における面圧が安定して、経時的
なシール面の面圧の低下を抑えることができる。したが
って、シール面の面圧を保持するための保守点検作業を
軽減することができる。また、スプリング32がグラン
ドパッキン12の外周部において、そのほぼ全長に渡る
範囲に配備されるため、ユニットY3の大型化を抑えつ
つ充分に大きなスプリング32を配備することができ
る。
【0029】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4を説明するためのグランドシール部の断面図であ
る。この実施の形態4のグランドパッキンユニットY4
は、図5の実施の形態3のグランドパッキンユニットY
3におけるキャップ22の内周面を直接、バルブステム
1の外周面に接触させて、キャップ22の下端とスプリ
ングガイド31の上端とを対向させたものである。キャ
ップ22の内周面には、バルブステム1の外周面との間
をシールするためのシールリング35が取り付けられて
いる。
【0030】この実施の形態4においては、パッキンケ
ース21にキャップ22を強くねじ込むことにより、そ
のキャップ22の下端をスプリングガイド31の上端に
当接させて、そのスプリングガイド31のみを介してグ
ランドパッキン12を加圧することもできる。
【0031】実施の形態5.図7から図9は、この発明
の実施の形態5を説明するための図である。図7は、こ
の実施の形態5のグランドパッキンユニットY5を備え
たグランドシール部の断面図、図8はユニットY5の断
面図、図9はユニットY5の分解断面図である。ユニッ
トY5は、図6の実施の形態4のユニットY4における
キャップ22の下端部に、スプリングガイド31の上端
部とはまり合う凹部22Cを形成した構成となってい
る。
【0032】この実施の形態5においては、キャップ2
2の凹部22Cの内周面によって、スプリングガイド3
1の上端部の上下動をガイドして、そのスプリングガイ
ド31をスムーズに上下動させて、グランドパッキン1
2を効率よくかつバランスよく加圧することができる。
【0033】実施の形態6.図10は、この発明の実施
の形態6を説明するための図である。この実施の形態6
のグランドパッキンユニットY6は、パッキンケース4
1、スプリングガイド42、ベース(当接部材)43、
グランドパッキン12、およびスプリング32を備えた
構成となっている。パッキンケース41は円筒状とされ
ており、その外周面には、上蓋4の雌ねじ部4Bにねじ
合う雄ねじ部41Aが形成されている。パッキンケース
41の上端には内フランジ部41Bが形成されており、
その内周面には、バルブステム1の外周面との間をシー
ルするためのシールリング44が取り付けられている。
また、パッキンケース41の外周面には、上蓋4の貫通
孔4Aの内周面との間をシールするためのシールリング
45が取り付けられている。
【0034】スプリングガイド42は、パッキンケース
41の内部にはまり合う円筒状とされており、その上端
には外フランジ部42Aが形成され、その下端には内フ
ランジ部42Bが形成されている。ベース43は、貫通
孔4Aの底部側の段差部にはまり合うリング状とされて
おり、貫通孔4Aの段差部上に載る平板部43Aの上面
に、パッキンケース41の内周面とスプリングガイド4
2の外周面との間に入り込む環状の凸部43Bが形成さ
れている。
【0035】グランドパッキン12は、パッキンケース
41の内フランジ部41Bとスプリングガイド42の内
フランジ部42Bとの間に収容され、またスプリング3
2は、スプリングガイド42の外フランジ部42Aとベ
ース43の凸部43Bとの間に収容されている。したが
って、スプリング32は、スプリングガイド42を挟ん
でグランドパッキン12の外側に配備されることにな
る。
【0036】次に動作について説明する。この実施の形
態6においては、上蓋4の雌ねじ部4Bにパッキンケー
ス41の雄ねじ部41Aをねじ込むことにより、スプリ
ング32がスプリングガイド42とベース43との間に
て圧縮され、その反力によりスプリングガイド42の上
端が上方に押圧されて、そのスプリングガイド42の下
端がグランドパッキン12を上方に押圧することにな
る。つまり、パッキンケース41のねじ込みにより、ス
プリング32とスプリングガイド42を介してグランド
パッキン12が加圧されることになる。したがって、こ
の実施の形態6におけるパッキンケース41は、前述し
た実施の形態3から実施の形態5のキャップ22と同様
に機能し、またスプリングガイド42は、実施の形態3
から実施の形態5のパッキンケース21と同様に機能す
ることになる。
【0037】このように、この実施の形態6において
は、スプリング32が圧縮される分、グランドパッキン
12の圧縮力が充分に確保され、またグランドパッキン
12の内周面と外周面における面圧が安定して、経時的
なシール面の面圧の低下を抑えることができる。したが
って、シール面の面圧を保持するための保守点検作業を
軽減することができる。また、スプリング32がグラン
ドパッキン12の外周部において、そのほぼ全長に渡る
範囲に配備されるため、ユニットY6の大型化を抑えつ
つ充分に大きなスプリング32を配備することができ
る。しかも、パッキンケース41を上蓋4にねじ込むま
では、グランドパッキン12およびスプリング32に対
しては圧縮力が加わらないため、ユニットY6を貫通孔
4A内にスムーズに挿入することができる。
【0038】実施の形態7.図11から図13は、この
発明の実施の形態7を説明するための図である。図11
は、この実施の形態7のグランドパッキンユニットY7
を備えたグランドシール部の断面図、図12はユニット
Y7の断面図、図13はユニットY7の分解断面図であ
る。ユニットY7は、図10の実施の形態6のグランド
パッキンユニットY6におけるベース43の上面に、ス
プリングガイド42と対向する上方に膨出する膨出部4
3Cを形成した構成となっている。
【0039】この実施の形態7においては、上蓋4にパ
ッキンケース41を強くねじ込むことにより、ベース4
3の膨出部43Cをスプリングガイド42の下端に当接
させて、そのベース43とスプリングガイド42を介し
てグランドパッキン12を加圧することもできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、グランドパッキンを収容するパッキンケースと、
そのパッキンケース内のグランドパッキンをバルブステ
ムの軸線方向に圧縮するキャップを備えたユニット構成
となっているため、グランドパッキンをきわめて簡単か
つ確実に組み付けたり取り外したりすることができ、し
かもグランドシール部の小型化、ひいてはバルブ全体の
小型化を図ることができるという効果がある。
【0041】請求項2記載の発明によれば、グランドパ
ッキンをバルブステムの軸線方向に押圧する弾性材を備
えたことにより、その弾性材の押圧力の分、グランドパ
ッキンの圧縮力を充分に確保することができ、またグラ
ンドパッキンの内周面と外周面における面圧を安定させ
て、経時的なシール面の面圧の低下を抑えることができ
るという効果がある。
【0042】請求項3記載の発明によれば、グランドパ
ッキンの外周部に弾性材を備えて、その弾性材の押圧力
を筒状の弾性力伝達部材によってグランドパッキンに伝
達することにより、弾性材をグランドパッキンの外周部
において、そのほぼ全長に渡る範囲に配備することがで
き、この結果、グランドパッキンユニットの大型化を抑
えつつ充分に大きな弾性材を配備できるという効果があ
る。
【0043】請求項4記載の発明によれば、貫通孔の底
部側に位置する当接部材によって弾性材を押圧すること
により、グランドパッキンや弾性材に押圧力を加えない
まま、グランドパッキンユニットを貫通孔内にスムーズ
に挿入できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるグランドパッキ
ンユニットを備えたグランドシール部の断面図である。
【図2】この発明の実施の形態2によるグランドパッキ
ンユニットを備えたグランドシール部の断面図である。
【図3】図2のグランドパッキンユニットの断面図であ
る。
【図4】図2のグランドパッキンユニットの分解断面図
である。
【図5】この発明の実施の形態3によるグランドパッキ
ンユニットを備えたグランドシール部の断面図である。
【図6】この発明の実施の形態4によるグランドパッキ
ンユニットを備えたグランドシール部の断面図である。
【図7】この発明の実施の形態5によるグランドパッキ
ンユニットを備えたグランドシール部の断面図である。
【図8】図7のグランドパッキンユニットの断面図であ
る。
【図9】図7のグランドパッキンユニットの分解断面図
である。
【図10】この発明の実施の形態6によるグランドパッ
キンユニットを備えたグランドシール部の断面図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態7によるグランドパッ
キンユニットを備えたグランドシール部の断面図であ
る。
【図12】図11のグランドパッキンユニットの断面図
である。
【図13】図11のグランドパッキンユニットの分解断
面図である。
【図14】従来のグランドシール部を備えたバルブの縦
断面図である。
【図15】従来のグランドシール部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バルブステム 2 バルブプラグ 3 バルブ本体 4 上蓋 4A 貫通孔 12 グランドパッキン 21 パッキンケース 22 キャップ 31 スプリングガイド(弾性力伝達部材) 31A 内フランジ部 31B 外フランジ部 32 スプリング(弾性材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブステムの外周面と該バルブステム
    を通す上蓋の貫通孔の内周面との間をシールするための
    グランドパッキンを備えたバルブ用のグランドパッキン
    ユニットであって、 前記貫通孔の内周面と前記バルブステムの外周面との間
    に挿入可能な筒状とされ、前記バルブステムの外周面と
    所定の間隔をおいて対向するように内周面に形成された
    パッキン収容部に前記グランドパッキンを収容するパッ
    キンケースと、 前記パッキンケースに収容された前記グランドパッキン
    を前記バルブステムの軸線方向に圧縮可能なキャップと
    を備えたことを特徴とするバルブ用のグランドパッキン
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記グランドパッキンを前記バルブステ
    ムの軸線方向に押圧する弾性材を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のバルブ用のグランドパッキンユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記弾性材を前記グランドパッキンの外
    側に配備し、 前記グランドパッキンの外周面と前記弾性材との対向面
    間に、一端側に前記グランドパッキンと当接する内フラ
    ンジ部が形成され、かつ他端側に前記弾性材と当接する
    外フランジ部が形成された筒状の弾性力伝達部材を前記
    バルブステムの軸線方向に沿って移動自在に備えたこと
    を特徴とする請求項2記載のバルブ用のグランドパッキ
    ンユニット。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔の底部側に位置して、前記弾
    性材と当接することによって該弾性材を前記バルブステ
    ムの軸線方向に押圧する当接部材を備えたことを特徴と
    する請求項3記載のバルブ用のグランドパッキンユニッ
    ト。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015017681A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 ダイニチ工業株式会社 部品の取付構造
CN108679297A (zh) * 2018-08-01 2018-10-19 张家港市利佳纺织有限公司 一种氨纶生产用的填料密封结构
CN109253308A (zh) * 2018-11-29 2019-01-22 凯斯特阀门集团有限公司 一种用于提高有阀杆阀门的密封性能的填料结构
JP2019219005A (ja) * 2018-06-20 2019-12-26 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 バルブのグランドパッキン設置構造
CN114877093A (zh) * 2022-05-11 2022-08-09 杭州金山仪表阀业有限公司 一种方便更换填料的高密封性球阀

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