JPH11511163A - エイジイン化合物 - Google Patents

エイジイン化合物

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JPH11511163A JP9509187A JP50918797A JPH11511163A JP H11511163 A JPH11511163 A JP H11511163A JP 9509187 A JP9509187 A JP 9509187A JP 50918797 A JP50918797 A JP 50918797A JP H11511163 A JPH11511163 A JP H11511163A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)および(II)[式(I)のXはニトロリダクターゼ又はカルボキシペプチダーゼ酵素によって切断可能な基を表す。]の化合物を提供する。該化合物の酵素による活性化により、腫瘍性疾患の治療に使用できる医薬化合物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 エンジイン化合物 本発明は、新規クラスのエンジイン化合物、これらの化合物の製造法、および 腫瘍性疾患の治療におけるそれらの使用に関する。特に、本発明は、GDEPT (遺伝子特異的酵素プロドラッグ療法)のためのプロドラッグとしての使用に適 する、エンジインの新規のニトロフェニルカルバメートをベースとするプロドラ ッグに関する。発明の背景 プロドラッグの使用は、特にそのプロドラッグが、腫瘍関連抗原に結合するモ ノクローナル抗体に結合可能である酵素の影響下で抗腫瘍剤に変換され得る場合 には、そのようなプロドラッグと該酵素モノクローナル/抗体コンジュゲートと の組み合わせが非常に有力な臨床剤となるので、癌の治療において臨床上非常に 有用な概念である。癌の治療に対するこの方法は、しばしば「抗体特異的酵素/ プロドラッグ療法」(ADEPT)とも言われ、WO 88/07378 に開示されている 。 「ウイルス特異的酵素プロドラッグ療法」(VDEPT)と言うさらに別の療 法が、プロドラッグを使用することによる患者の腫瘍細胞の治療法として提案さ れている。腫瘍細胞は、プロドラッグを活性化し得る酵素をコードする遺伝子を 有するウイルスベクターの標的とされる。遺伝子は、組織特異的プロモーター又 はエンハンサー配列によって転写調節することができる。プロドラッグが腫瘍細 胞内で活性薬物に変換されるように、ウイルスベクターは腫瘍細胞に入り込んで 酵素を発現する(Huberら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1991)88,8039)。あ るいは、遺伝子をデリバリーするための非ウイルス法が使用されている。そのよ うな方法としては、リン酸カルシウム共沈、マイクロインジェクション、リポソ ーム、DNAの直接的取り込み、および受容体媒介DNA導入が挙げられる。こ れらは、Morgan & French,Annu.Rev.Biochem.,1993,62:191に概説されてい る。「GDEPT」(遺伝子特異的酵素プロドラッグ療法)は、ウイルス性およ び非ウイルス性の両デリバリーシステムを含むものとして使用する。 ダインマイシン(Konishi,M.ら、J.Chem.Soc.1990,112,3715-3716)、エ スペラマイシン(Golik,J.ら、J.Amer.Chem.Soc.1987,109,3462-3464)お よびカリケア マイシン(Lee,M.D.ら、J.Amer.Chem.Soc.1987,109,3464-3466)などの天 然に存在するエンジイン抗生物質は、非常に有力な細胞毒であり、腫瘍細胞培養 物の増殖阻害に対するIC50値は低いpM範囲にある。この非常に優れた効力は 、それらを、プロドラッグに対する潜在的エフェクターとして魅力あるものにし ている(Maier,M.E.Synlett.1995,13-26)。これらの化合物の細胞毒性効果は 、電気環状反応を開始するのに十分接近したエンジイン核の共役三重結合をもた らす分子の再配列が引き金となる(Bergman,R.G.,Acc.Chem.Res.1973,6, 25-31)。各DNA鎖上のリボース部分からプロトン(C−4’又はC−5’)を 同時に引き抜くことができる一過性のベンゼン1,4−ジラジカルの形成により 、二重鎖の切断を生じるラジカル反応のカスケードが生じる(DeVoss,J.J.ら、 J.Amer.Chem.Soc.1990,112,9669-9670)。 天然の抗体は非常に複雑な分子であるが、最近の研究(Nicolaou,K.C.ら、Sc ience 1992,256,1172-1178; Nicolaou,K.C.ら、Proc.Natl.Acad.Sci USA .1993,90,5881-5888)は、より単純でより入手し易く、細胞毒性も非常に強い 一連の合成類似体を報告している。塩基触媒によるβ−放出および光分解的に生 じる系など、種々の放出系が報告されている(Nicolaou,K.C.ら、J.Amer.Che m.Soc.1992,114,8890-8907: Nicolaou,K.C.ら、J.Amer.Chem.Soc.1993 ,115,7944-7953: Nicolaou,K.C.; Dai,W.-M.J.Amer.Chem.Soc.1992,1 14,8908-8921: Wender,P.A.ら、J.Org.Chem.1993,58,5867-5869: Wende r P.A.ら、Synthesis,1994,1279-1282)。 種々のクラスの細胞毒の4−ニトロベンジルオキシカルボニル誘導体が、大腸 菌から単離された好気性ニトロリダクターゼ酵素に対する基質となり得る能力に 対して試験されている。4−ニトロベンジルオキシカルボニル基のニトロ基のニ トロリダクターゼ酵素による還元の後、その基を不安定にし、細胞毒から遊離さ せる。当技術分野で提案されている4−ニトロベンジルオキシカルボニル化合物 としては、フェニレンジアミンマスタード、アクチノマイシンD、マイトマイシ ンCおよびドキソルビシンの誘導体が挙げられる。これらの化合物の酵素による 活性化の程度は大きく変わり、予測できない(Anlezark,G.M.ら、J.Biochem. Pharmacol.1992,44,2289-2295: Knox,R.J.ら、Cancer Metastasis Rev.199 3,12,195-212: Knox,R.J.ら、Biochem.Pharmacol.1992,44,2297-2301:Ma uger,A.B.ら、J.Med.Chem.1994,37,3452-3458)。 本発明者らは、エンジインの4−ニトロベンジルカルバメート誘導体が、予期 しなかったことに、ニトロリダクターゼの良好な基質であり、従って、この酵素 と共にGDEPTのためのプロドラッグとして使用できることを見いだした。発明の要旨 本発明は、一態様において、一般式(I): [式中、Xは式(Ia)又は(Ib): [式中、R1は、H、R、NRR、CONHR、OR、NHCO2R、CO2R、 SO2R、NO2又は4個までのF原子を表す。]で表される基であり;R2は、 H、OH、OR又はO(CH2nX(CH2mRであり;R3は、H、OH又は ORであり;nは1〜5であり;mは1〜5であり;XはO、NH、OCO、O CONH、CONH、NHCO 又はNHCOOであり;Rは、必要に応じて、ヒドロキシル、メトキシ、アミノ 、ジメチルアミノ又はカルボキシル酸基から選択される、同一の又は異なる1〜 4個の基で置換された低級アルキル(6個までの炭素原子)、又は式(Ic): [式中、n’は1〜6であり、HETはO、SおよびNから選択される2個まで の原子を含むヘテロ5又は6員環である。]の部分である。]で表される化合物 、又は生理学的に機能するその誘導体を提供する。 第二の態様において、本発明は、一般式(II): [式中、R1、R2およびR3は上記で定義した通りであり、R4はH、ベンジルオ キシカルボニル、アリオキシカルボニル(allyoxycarbonyl)、又はC1-6アルコ キシカルボニル(例えば、エトキシカルボニル)又は必要に応じて、ニトロおよ びR(Rは上記で定義した通りである。)から選択される、同一の又は異なる2 個までの基で置換されたフェノキシカルボニル基である。]で表される化合物、 又は生理学的に機能するその誘導体を提供する。 式(I)および(II)の化合物は、2つの異なるエナンチオマー形で存在し得 ることが認められる。そのような場合、式(I)および(II)は、どちらかのエ ナンチオマー形又は両方の混合物を表すと理解すべきである。 本発明者らは、式(I)(Xは基(Ia)である)および(II)の化合物が、 大腸菌由来の好気性ニトロリダクターゼによって活性化される得る比較的毒性の ないプロドラッグであることを見いだした。Xが基(Ib)である式(I)の化 合物は、カルボキシペプチダーゼ酵素によって活性化することができる。 別の態様において、本発明は、式(I)および(II)の化合物の抗癌薬として の使用に関する。化合物は、癌(例えば白血病)および特に固形癌(乳癌、腸癌 および肺癌(小細胞肺癌を含む)など)の治療法において酸素および低酸素腫瘍 細胞の選択的死滅のために使用できる。 さらに別の態様において、本発明は、式(I)又は(II)の化合物を、ADE PT又はGDEPT療法においてニトロリダクターゼ酵素(例えば、大腸菌から 単離されたもの)とともに使用することに関する。 本発明はまた、式(I)又は式(II)の化合物を製剤学的に許容され得る担体 又は希釈剤とともに含む医薬組成物を提供する。発明の詳細な説明 A.式(I)の化合物の合成 式(I)においてXが基(Ia)である化合物は、式A: [式中、Phはフェニルであり、R2およびR3はHである。]の公知(Nicolaou ,K.C.ら、J.Amer.Chem.Soc.1991,113,3106-3114)中間体を、適切な条件 下で、適切に置換された4−ニトロベンジルアルコールおよびNaHと反応させ るか、あるいは、Aを、適切な条件下で、適切に置換された4−ニトロベンジル アルコール、18−クラウン−6 および炭酸セシウムと反応させることにより合成できる。 式(A)の出発物質の合成に関するさらに詳細な説明については、WO 93/2304 6も参照できる。 式(I)においてXが基(Ib)である化合物は、式(I)においてXが水素 又はフェノキシカルボニルである化合物を、適切に保護されたグルタミン酸誘導 体(例えば、グルタミン酸イソシアネート)又はグルタミン酸ジ−tert−ブチル エステルと、18−クラウン−6および炭酸セシウムの存在下で反応させること により製造できる。適切な反応条件に関しては、WO 88/07378およびWO 91/03460 も参照できる。B.式(II)の化合物の合成 これらの化合物は、添付した反応図1を参照し、下記の概要に従って製造でき る。 3−アミノ−7,8,9,10−テトラヒドロフェナントリジン(1)と2− ニトロベンジルクロロホルメートおよびトリエチルアミンとのDCMにおける反 応により、カルバメート(2)が得られる。(2)とMCPBAとのDCMにお ける反応により、N−オキシド(3)が得られ、これを室温で4時間、無水酢酸 により処理すると、アセテート(4)が得られる。アセテート(4)のMeOH 溶液をAmberlite樹脂IRA-400と共に16時間攪拌すると、アルコール(5)が得ら れ、これをトリエチルアミンの存在下、t−ブチルジメチルシリルトリフレート /DCMで処理すると、シリルで保護されたフェナントリジン(6)が得られる 。化合物(6)は、光分解によって脱保護することにより、アニリン(7)を生 じ、それをDCMにおける塩化トリチルおよびトリエチルアミンでアルキル化す ることにより、(8)が得られる。(8)を臭化エチニルマグネシウムのTHF 溶液と−78℃で反応させ、次いで、フェニルクロロホルメートと反応させると、 化合物(9)が得られる。トリチル基をトリフルオロ酢酸によって脱離すると( 10)が得られ、これを4−ニトロベンジルクロロホルメートおよびトリエチル アミンで処理すると、(11)が得られる。(11)をMCPBA/DCMと反 応させるとエポキシド(12)が得られ、これをTBAFで脱保護すると、アル コール(13)を得ることができる。(13)をDCM中、PCCおよび4A分 子ふるいで酸化すると、ケトン(14)が得られる。(14)をPd(PPh3 4、CuIおよびnBuNH2の存在下、塩化物(15)と反応させるとエンジ イン(16)が得られ、これを硝酸銀、次いでKCNで脱保護すると、 (17)が得られる。次いで、(17)をトルエン中、LDAで処理すると、所 望のエンジイン(18)が得られる。C.GDEPT C(i)−ベクター系 一般に、GDEPT療法で使用されるベクターは、好適なDNA又はRNAベ クターであればいずれでもよい。好適なウイルスベクターとしては、レトロウイ ルスに基づくものが挙げられる。そのようなベクターは、当技術分野では広く入 手できる。Huberら(同書)は、ヘパトーム、乳房、結腸又は皮膚の細胞の形質 転換に対する両種指向性レトロウイルスの使用を報告している。Culverら(Scien ce(1992)256; 1550-1552)も、GDEPTでのレトロウイルスベクターの使用 を記載している。それらから誘導されるベクターも使用できる。他のレトロウイ ルスも、本発明での使用に適するベクターを作製するために使用できる。そよう なレトロウイルスとしては、ラウス肉腫ウイルス(RSV)が挙げられる。 Englehardtら(Nature Genetics(1993)4; 27-34)は、嚢胞性繊維症膜貫通調 節物質(CFTR)の細胞へのデリバリーにおけるアデノウイルスをベースとす るベクターの使用を記載しており、そのようなアデノウイルスをベースとするベ クターも使用できる。アデノウイルスプロモーターおよび他の制御配列を利用す るベクターは、本発明に係る系の肺の細胞へのデリバリーに使用でき、従って、 肺癌の治療に有用である。 モロニーマウス白血病ウイルスに基づくベクターなどの他のベクター系は公知 である(Ram,Zら、Cancer Research(1993)53; 83-88; Dalton & Treisman,Ce ll(1992)68; 597-612)。これらのベクターは、β−グロビン最小プロモーター の上流にクローン化されたマウス白血病ウイルス(MLV)エンハンサーを含む 。酵素の効果的な翻訳を行うために、開始ATGまでのβ−グロビン5’未翻訳 領域を補う。 上記したベクターに使用できる好適なプロモーターとしては、MLV、CMV 、RSVおよびアデノウイルスプロモーターが挙げられる。好ましいアデノウイ ルスプロモーターは、アデノウイルス初期遺伝子プロモーターである。強力な哺 乳類プロモーターも適する。そのようなプロモーターの例としては、Mizushima およびNagataの文献((1990),Nucl.Acids Res.18; 5322)に従って得ることが できるEF−1αプロモーターが挙げられる。 実質的に同様の転写活性を保持するそのようなプロモーターの変形も使用できる 。C(ii)−ニトロリダクターゼ 好ましくは、ニトロリダクターゼ酵素は、細菌性ニトロリダクターゼなどの、 哺乳類以外のニトロリダクターゼ酵素である。WO 93/08288に開示されている大 腸菌ニトロリダクターゼが特に好ましい。酵素は、標準的組換えDNA技術、例 えば酵素をクローン化し、その遺伝子配列を決定し、例えば部位特異的突然変異 誘発による配列の切断、置換、欠失又は挿入などの方法により遺伝子配列を変え ることにより、改変することができる。標準的組換えDNA技術の説明に関して は、Sambrookらの″Molecular Cloning″(1989,Cold Spring Harbor)が参照で きる。行われる改変は、保護する4−ニトロベンジル基のニトロ基を還元する能 力は酵素に残したままであって、酵素の他の特性、例えばその反応速度又は選択 性が変化するものであればいずれでもよい。 さらに、N−および/又はC−末端配列の小さい切断が、酵素をコードする核 酸配列が種々の他のベクター配列に結合するベクターを生じるのに必要な操作の 結果として生じる可能性がある。C(iii)カルボキシペプチダーゼ 酵素は、好ましくは、細菌性カルボキシペプチダーゼ、特に、カルボキシペプ チダーゼCPG2又はPseudomonas γ−グルタミルヒドロラーゼEC3.4.22.12(Levy CC & Goldman P J.Biol.Chem.242; p2933(1967))である。 カルボキシペプチダーゼG2(CPG2)は、WO 88/07378に開示されている。天然のC PG2が好ましいが、その配列に対して、アミノ酸置換、欠失又は挿入(例えば、 各場合、約1、2、3、4、5、10又は20残基)の変異も可能である。とに かく、変異は、酵素が、実質的に天然の酵素と同じ速度でプロドラッグを活性薬 物に変換する能力を保持するような変異である。ここで、「実質的に同じ速度」 とは、望ましくは、1以内の大きさであり、好ましくは約50倍小さい大きさ(例 えば2倍小さい大きさ)から2、5又は10倍大きい大きさである。 特異的変化の他に、酵素は、酵素の活性が上記したように実質的に無変化であ る限り、切断、置換、欠失又は挿入によって変えることができる。例えば、N− および/又はC−末端配列における小さい切断は、その酵素をコードする核酸配 列が好適なプロモーターに 結合するベクターを生じるのに必要な操作の結果として生じ得る。D.ADEPT ADEPT系で使用する場合、腫瘍特異的マーカーに対して特異的な抗体は、 上記したように改変され得るニトロリダクターゼ又はカルボキシペプチダーゼ酵 素に結合させる。抗体は、モノクローナル又はポリクローナルである。本発明の 目的に対して、「抗体」という用語は、特に断らない限り、腫瘍標的抗原に対す る結合活性を保持する抗体全体の断片を含む。そのような断片としては、Fv、 F(ab’)およびF(ab’)2断片、ならびに一本鎖抗体が挙げられる。さ らに、抗体およびその断片は、例えばEP-A-239400に記載されているように、ヒ ト化抗体であってもよい。 抗体は、通常のハイブリドーマ技術によって、又は、改変抗体もしくは断片の 場合には、組換えDNA技術、例えばプロモーターに機能を発揮するように結合 した改変抗体又は断片をコードするDNA構築物の好適な宿主ベクターでの発現 によって、産生させることができる。好適な宿主細胞としては、細菌(例えば、 大腸菌)、酵母、昆虫および哺乳類が挙げられる。抗体がそのような組換え技術 によって産生される場合、酵素は、その酵素をコードする核酸配列(所望により 、上記したように改変されたもの)を、抗体又はその断片をコードする構築物の 配列の3’又は5’端に結合させることにより産生され得る。E.生理学的機能性誘導体 プロドラッグの生理学的機能性誘導体としては、塩、アミドおよびエステルが 挙げられる。エステルとしては、エステル基のカルボニル以外の部分が、直鎖も しくは分岐鎖C1-6アルキル(メチル、n−プロピル、n−ブチル又はt−ブチ ル);又はC3-6環状アルキル(例えば、シクロヘキシル)から選択されるカル ボン酸エステルが挙げられる。塩としては、生理学的に許容され得る塩基性の塩 、例えばアルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マ グネシウム)塩、アンモニウムおよびNR4 (R”はC1-4アルキルである)塩 などの適切な塩基から誘導されるものが挙げられる。他の塩としては、塩酸塩お よび酢酸塩などの酸付加塩が挙げられる。アミドとしては、無置換ならびにモノ −およびジ−置換誘導体が挙げられる。そのような誘導体は、薬剤分野でそれ自 体が公知の技術によって製造され得る。F.発明の適用 本発明の化合物は、ヒト又は動物の治療法に使用できる。そのような治療とし ては、腫瘍性疾患の患者における腫瘍細胞の増殖の治療法が挙げられ、該方法は 、ADEPT又はGDEPT療法系の一部として、本発明の治療用化合物を必要 とする患者に投与することを含む。腫瘍性疾患としては、白血病ならびに乳、腸 および肺腫瘍(小細胞肺癌を含む)などの固形腫瘍が挙げられる。 理解されるように、腫瘍の治療に関する場合、治療は、患者に対する腫瘍の影 響を緩和するために医師が取るいかなる処置をも含む。すなわち、腫瘍の完全緩 解が望ましい目標であるが、効果的な治療は、腫瘍の部分的緩解を達成すること ができるとともに、転移を含む腫瘍の増殖速度を低下させ得るいかなる処置をも 含む。そのような処置は、生命の質の延長および/又は向上ならびに症状の緩和 に有効である。F(i):ADEPT療法 ADEPTに対する抗体/酵素コンジュゲートは、同時に投与できるが、臨床 上は、プロドラッグの例えば72時間前まで、又は1週間も前に、酵素/薬剤コン ジュゲートを投与して、酵素/薬剤コンジュゲートが腫瘍標的領域に局在化する 機会を付与するのが好ましいことが判明している。このように操作することによ り、プロドラッグを投与する場合、プロドラッグの細胞毒性薬剤への変換は、酵 素/薬剤コンジュゲートが局在化する領域、すなわち、標的腫瘍領域に限られる 傾向にあり、式(II)の化合物の早すぎる放出が最小にされる。 ADEPTにおいて、酵素/薬剤コンジュゲートの局在化の程度(自由に循環 している活性コンジュゲートに対する局在化の割合で表す)は、WO 89/10140に 記載のクリアランスおよび/又は不活性化系を使用してさらに高めることができ る。これは、通常はコンジュゲートの投与後でプロドラッグの投与前に、酵素を 不活性化し、および/又は血液からのコンジュゲートのクリアランスを促進する ように、コンジュゲートのそのような部分に結合し得る成分(「第二成分」)の 投与を含む。そのような成分としては、酵素を不活性化し得る系の酵素成分に対 する抗体が挙げられる。 第二成分が、血管部分から離れるのを防止するために、第二成分を、デキスト ラン、リポソーム、アルブミン、マクログロブリン又は血液型群Oの赤血球など のマクロ分子に結 合させてもよい。さらに、又は、その代わりとして、第二成分は、十分な数の共 有結合したガラクトース残基又はラクトースもしくはマンノースなどの他の糖の 残基を含み得る。その結果、第二成分は血漿中ではコンジュゲートを結合するこ とができるが、肝臓中では、ガラクトース又は他の糖に対する受容体によって血 漿からコンジュゲートとともに除去され得る。第二成分は、プロドラッグの投与 前および投与中に、局在化したコンジュゲートを不活性化し得る腫瘍の血管外空 間に、識別できる程度に混入しないように投与し、使用設計するべきである。 ADEPT系では、プロドラッグおよびコンジュゲートの投与量は、最終的に は医師の自由であるが、医師によって、患者の年齢、体重および状態などの因子 が考慮されるであろう。プロドラッグおよびコンジュゲートの好適な投与量は、 Bagshaweら、Antibody,Immunoconjugates,and Radiopharmaceuticals(1991), 4,915-922に示されている。コンジュゲートの好適な投与量は、500〜200,000酵 素単位/m2例えば、20,000酵素単位/m2)であり、プロドラッグの好適な投与量は 、患者一日あたり、約0.1〜200mg/kg、好ましくは約10〜100mg/kgである。 所望の治療部位でコンジュゲートの最大濃度を確保するために、通常は、2成 分の投与を少なくとも4時間あけて行うのが望ましい。正確な処方(regime)は、 標的とする腫瘍の性質およびプロドラッグの性質などの種々の因子の影響を受け るが、通常は、48時間以内に、所望の治療部位に十分な濃度のコンジュゲートが 存在する。 ニトロリダクターゼとともに使用する場合のADEPT系も、好ましくは、酵 素に対する適切な共因子を含む。好適な共因子としては、ニコチン酸又はニコチ ンアミドのリボシド又はリボチドが挙げられる。 抗体/酵素コンジュゲートは、ADEPT療法で通常使用される適切な経路で 投与することができる。これには、下記のF(iv)に記載のものと同様の方法お よび組成物における抗体の非経口投与が含まれる。F(ii):GDEPT療法 治療でベクターを使用する場合、ベクターは、通常は、例えばRamら(同書) に記載されているように、ウイルス粒子にパッケージされ、その粒子は腫瘍部位 にデリバリーされる。ウイルス粒子は、腫瘍に対する標的度を高めるために、抗 体、その断片(一本鎖を 含む)又は腫瘍特異的リガンドを含むように改変され得る。あるいは、ベクター は、リポソームにパッケージすることもできる。リポソームは、特定の腫瘍の標 的とされ得る。これは、腫瘍特異的抗体をリポソームに結合することにより達成 できる。ウイルス粒子も、リポソームに導入することができる。当該粒子は、医 師の思いどおりに任意の適切な手段によって腫瘍に運搬され得る。好ましくは、 ウイルス粒子は、腫瘍細胞に選択的に感染することができる。「選択的に感染す る」とは、ウイルス粒子が主に腫瘍細胞に感染し、かつ治療を受ける病気の性質 を示すとしても、感染した非腫瘍細胞の割合が、プロドラッグの投与による非腫 瘍細胞に対する障害が許容できるほどに低くなるような割合であることを意味す る。 好適な一つの投与法は、滅菌溶液における粒子の注入による。ウイルス、例え ばパッケージ用細胞系から単離したウイルスを、局所灌流又は直接腫瘍内投与に より、あるいは、体腔への直接注入(腔内投与)、例えば腹膜内注入により投与 することもできる。 GDEPTに対する正確な用量の処方は、もちろん、個々の患者に対して個々 の医師が決定することが必要であり、これは、プロドラッグの正確な性質および プロドラッグから放出され得る細胞毒性薬物によって制御されるが、いくつかの 一般的指針は示すことができる。この種の化学療法は、一般に、改変ウイルスの 非経口投与を含み、静脈内投与が最も実用的であることが多くの場合で分かって いる。 GDEPT系では、デリバリーされるウイルス又は他のベクターの量は、上記 したADEPT系と同様の細胞内濃度の酵素を提供する量である。典型的には、 ベクターが患者に投与され、次いで、トランスフェクション又は感染(ウイルス ベクターの場合)を受けた細胞によるベクターの取り込みが、例えば標的とされ た組織の生検サンプルの回収および分析によってモニターされる。これは、試行 用量範囲を患者に投与し、標的細胞又は腫瘍の感染又はトランスフェクションの 程度を測定することを含む臨床的試行によって決定できる。必要なプロドラッグ の量は、ADEPT系の場合と同様か、それより多い。 GDEPT系の使用では、プロドラッグは、通常、酵素をコードするベクター の投与後に投与される。プロドラッグの適切な投与量は、患者一日あたり、約0. 1〜200mg/kg、好ましくは約10〜100mg/kgである。F(iv):薬物又はプロドラッグの投与 本発明の化合物は単独での投与が可能であるが、それらは医薬組成物として提 供するのが好ましい。当該組成物は、化合物を1種以上の許容され得るその担体 および所望により他の治療成分とともに含む。担体は、組成物の他の成分と適合 し、その受け手、例えばリポソームに対して有害でないという意味で「許容され 得る」ものでなければならない。好適なリポソームとしては、例えば、正に帯電 した脂質(N〔1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル〕−N,N,N−ト リエチルアンモニウム(DOTMA)を含むもの、ジオレイルホスファチジルエ タノールアミン(DOPE)を含むもの、および3β〔N−(n’,N’−ジメ チルアミノエタン)−カルバモイル〕コレステロール(DC−Chol)を含む ものが挙げられる。 非経口投与又は筋肉内投与に適する組成物としては、酸化防止剤、緩衝剤、静 菌剤、殺菌性抗生物質および組成物と意図する患者の血液とを等張性にする溶質 を含み得る水性および非水性滅菌注射溶液;ならびに懸濁剤および増粘剤、なら びにリポソーム又は化合物の標的を血液成分もしくは1種以上の器官とするよう に設計された他の微粒子系を含み得る水性および非水性滅菌懸濁物が挙げられる 。組成物は、1回投与又は多数回投与用の容器、例えば密閉アンプルおよびバイ アルに入れて提供することができ、使用直前に注射用の滅菌液体担体、例えば水 の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保存することができる。注射溶液および 懸濁物は、上記に記載されている種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から即座に調 製することができる。 理解されるように、上記で特に挙げた成分の他に、組成物は、関与する組成物 の種類に関する当技術分野での通常の他の薬物を含み得る。可能な組成物のうち 、発熱物質を含まない滅菌水性および非水性溶液が好ましい。 投与は、継続的に、例えば毎日、一週間おき、もしくは一カ月おきに、又は患 者の特定の要求に応じて行うことができる。好ましい投与法は、経口投与および 注射、典型的には非経口又は筋肉内注射若しくは腫瘍内注射である。 正確な投与量は、もちろん、個々の患者に対して個々の医師が決定することが 必要であり、これは、化合物の正確な性質によって制御されるが、いくつかの一 般的指針を示すことができる。典型的な投与量の範囲は、一般的には上記で記載 した範囲であり、一回又は多数回に分けて投与できる。他の投与量は、医師の裁 量で、患者の状態および他の因子に 従って使用できる。 下記実施例により本発明を説明する。 実施例1 式A’: の公知(Nicolaou,K.C.; Smith,A.L.; Wendeborn,S.V.; Hwang,C.-K.J.Ame r.Chem.Soc.1991,113,3106-3114)エンジイン(0.188mg、0.47ミリモル)の THF(2ml)溶液を、4−ニトロベンジルアルコール(22.0mg 、1.43ミリモル )およびNaH(50%懸濁液、69mg、1.43ミリモル)のTHFの攪拌溶液に、N 2下、0℃で添加した。その溶液を0℃で10分間攪拌し、飽和NH4Cl溶液 (5ml)を添加した。混合物をEtOAc(3x20ml)で抽出し、有機画分を一緒 にしてブライン(30ml)で洗浄し、脱水乾燥(Na2SO4)して、溶媒を減圧 除去した。残渣をクロマトグラフィーにかけ、40%ジエチルエーテル/石油エー テルで溶離すると、(6R,6aR,10R,10aS,14Z)−(±)−( 4−ニトロフェニル)メチル7,8,9,10−テトラヒドロ−6a,10a− エポキシ−6,10−〔3〕−ヘキセン〔1,5〕ジイノフェナントリジン−5 (6H)−カルボキシレート(67mg、31%)が得られた。融点(ゴム):59〜63 ℃;IR(KBr):2955,2933,2863,1709,1524,1495,1389,1271cm-1 :1HNMR((CD3)2SO)d8.21(d,J=8.8 Hz,2H,H3″'),7.69(dd ,J=7.9,1.3 Hz,1H,H1),7.58(d,J=8.5 Hz,2H,H2″'),7.38(dd,J=8.1, 1.2 Hz,1H,H4),7.31(ddd,J=8.1,7.4,1.4 Hz,1H,H3),7.22(ddd,J=7.7 ,7.5,1.3 Hz,1H,H2),5.97(dd,J=9.9,1.6 Hz,1H,H4'),5.84(dd,J=9. 9,1.7 Hz,1H,H3'),5.47(d,J=1.5 Hz,1H,H6),5.35(d,J=13.8 Hz,1H,H 1″),5.30(d,J=13.8 Hz,1H,H1″),3.99(s 1H,H10),2.29-2.34(m,1H,H7 ),2.07-2.12(m,1H,H7),1.67-1.85(m,3H,H8,2H9),1.54-1.58(m,1H,H8 );13CNMR(( CD3)2SO)d151.0(OCO),147.0(C4″'),143.7(C1″'),135.0(C4a),12 8.2(Cla),128.0(C2″'),127.9(C3),127.3(C1),125.9(C4),125.6(C4'),124 .9(C2),123.4(C3″'),122.0(C3'),102.2(C6'),93.9(C1'),90.9(C5'),88.7( C2'),69.7(C6a),66.2(C1″),60.4(C10a),49.0(C6),28.4(C10),22.7(C7), 22.0(C9),15.1(C8);MS(DEI)452(60%,M+):316(30),272(60),24 4(70),216(100),136(95);HRMS(DEI)計算値(C27H20N20O 5として)(M+):452.1372,実験値:452.1375。1HNMRおよび13CNM Rの帰属は、COSY、HMBCおよびHMQC実験に基づいて決定した。また 、回収したものは、出発物質とした(12%)。 あるいは、上記化合物は、18−クラウン−6(0.41g、0.25ミリモル)およ び4−ニトロベンジルアルコール(78mg、0.51ミリモル)を炭酸セシウム(0.41 g、1.27ミリモル)のアセトニトリル(15ml)の攪拌溶液に添加し、これを20℃ でさらに10分間攪拌することにより調製できる。化合物A’(100mg、0.25ミリ モル)を添加し、混合物を20℃で24時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣 をシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。Et2O/石油エーテル(4:6) で溶離すると、所望の4−ニトロベンジル化合物(72mg,68%)が得られた。 実施例2 実施例1で合成した化合物を、好気性条件下、96−ウェルプレートで18時間、 UV4細胞とともにインキュベートさせることにより、大腸菌からの好気性ニト ロリダクターゼにより活性化した。化合物2のIC50は18.1μMであったが、同 様の条件下で、精製した大腸菌ニトロリダクターゼ酵素(1μg/ml)およびNAD H(1mM、共因子として)とともにでインキュベートすると、0.19μMのIC50を 示した。これは、酵素による115倍の活性化を示し、この酵素と共にGDEPT に対するプロドラッグとしてのその化合物の潜在的有用性を示している。これに 対して、式A’の化合物も、式B: の公知(A.L.Smithら、米国特許第5,276,159;Chem.Abstracts 1994,121,2804 70v)の密接に関連した化合物も、酵素による活性化を示さなかった。 実施例3 化合物4の合成(反応図2) 化合物(1)〔K.C.Nicolaou,P.Maligres,T.Suzuki,S.V.Wendeborn,W .-M.DaiおよびR.K.Chandha,J.Am.Chem.Soc.,1992,114,8890-8907の方 法により合成〕(0.57g,1.15ミリモル)、TBDMSOCH2CH2OSO2Ph Me(1.53g,4.62ミリモル)、Cs2CO3(5.64g,17.3ミリモル)および18 −クラウン−6(1.53g、5.77ミリモル)のアセトニトリル(100ml)における混 合物を20℃で16時間攪拌した。混合物をセライトにより濾過し、溶媒を減圧除去 した。残渣をジエチルエーテル(150ml)に懸濁し、セライトにより濾過して、 ジエチルエーテル(2x20ml)で洗浄し、有機抽出物を一緒にして減圧蒸発させた 。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、10〜20%勾配のEtOAc/石 油エーテルで溶離すると、化合物(2)が泡状物質として得られた(354mg,54% )。IRνmax(薄膜)2951,2930,2857,2857,1723,1505,1377,1273,120 0cm-1;1HNMR(CDCl3)d7.32-7.36(m,3H,Harom),7.14-7.21(m,4H ,Harom),6.86(dd,J=8.8,2.7 Hz,1H,Harom),5.78(dd,J=9.8,1.3 Hz ,1H,CH=C),5.67(dd,J=9.8,1.4 Hz,1H,CH=C),5.48(s,1H,NCH),4.04-4 .07(m,2H,CH2O),3.95-3.98(m,2H,CH2O),3.73(brs,1H,CH),2.38-2.44(m ,2H,CH2),2.19-2.27(m,1H,CH2),0.90(s,9H,SiC(CH3)3),0.10(s,6H,S i(CH3)2);13CNMR(CDCl3)d156.2,154.6,151.0,135.5,129.2,12 8.6,127.3,125.5,124.9,121.9,121.5,113.9,113.7,101.5,94.0,91.3 ,88.8,69.9, 69.5,61.9,60.9,50.0,29.5,25.8,23.2,22.2,18.3,15.6,-5.4;DEI MSm/z567(M+,50%)510(100),266(20),372(30);HRDEIMS計算値( C3437NO5Siとして)(M+):567.2441、実験値:567.2440 (2)(317mg、0.55モル)のアセトニトリル(5ml)溶液を、4−ニトロベン ジルアルコール(253mg、1.65ミリモル)、Cs2CO3(1.07g,3.30ミリモル) および18−クラウン−6(145mg、0.55ミリモル)のアセトニトリル(20ml) における懸濁物に添加し、混合物を20℃で16時間攪拌した。混合物をセライトに より濾過し、エーテル(50ml)で洗浄し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリ カゲルクロマトグラフィーにかけ、30〜50%勾配のジエチルエーテル/石油エー テルで溶離すると、(3)が油状物として得られた。39mg(11%);IRνmax( 薄膜)2949,2930,2857,1707,1607,1522,1505,1346,1271,1100cm-1。 (3)(39mg,62ミリモル)のTHF(2ml)溶液をTBAF(1MのTHF溶 液、70ml、70ミリモル)で処理し、20℃で30分間攪拌した。溶媒を減圧下で除去 し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、50〜80%の勾配のジエチルエ ーテル/石油エーテルで溶離すると、(4)(17mg、54%)が得られた。IRνm ax (薄膜)3440、2951、2926、2855、1707、1521、1503、1346、1273cm-1;1HN MR(CDCl3)d8.19(d,J=7.6 Hz,2H,Harom),7.42(brs,2H,Harom) ,6.86(dd,J=8.8,2.6 Hz,1H,Harom),5.79(dd,J=9.9,1.6 Hz,1H,CH=) ,5.76(dd,J=9.9,1.6 Hz,1H,CH=),5.41(brs,1H,NCH),5.29(s,2H,CH2O ),4.10(brt,J=4.4 Hz,2H,CH2O),3.97(brt,J=4.4 Hz,2H,CHH2O),3.71( brs,1H,CH),2.35-2.41(m,1H,CH2),2.15-2.24(m,1H,CH2),2.15-2.24(m ,1H,CH2),1.88-2.04(m,3H,CH2,OH),1.66-1.82(m,1H,CH2),1.57-1.62( m,1H,CH2);13CNMR(CDCl3)d156.0,154.8,147.6,143.4,135.7, 130.8,130.0,127.6,125.0,123.8,121.9,113.8,113.7,101.5,93.9,91. 5,88.9,70.1,69.5,66.5,61.4,61.0,50.0,29.5,23.2,22.5,15.6。反応図1 反応図1の試薬 A 2−ニトロベンジルクロロホルメート/Et3N/CH2Cl2 B MCPBA/CH2Cl2 C Ac2O/25℃ D Amberlite樹脂IRA−144/MeOH E TBDMS−Tf/2,6−ルチジン F UV光/CH2Cl2/25℃ G TrCl/Et3N/THF H エチニルMgBr、次いでPhOCOCl/THF/−78℃ I TFA/MeOH/25℃ J 4−ニトロベンジルクロロホルメート/Et3N/CH2Cl2 K MCPBA/CH2Cl2 L TBAF/THF M PCC/4Å分子ふるい N Cl−C=C−TMS,Pd(PPh34、CuI、nBuNH2/CH2C l2 O AgNO3/THF/EtOH/H2O,KCN P LDA/トルエン反応図2 i:TBDMS(CH2)2OSO2PhMe/18-クラウン-6/Cs2CO3/MeCN/16時間/20℃ ii:4-NO2PhCH2OH/18-クラウン-6/Cs2CO3/16時間/20℃ iii:TBAF/THF/30分/20℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 48/00 A61K 48/00 C12N 9/06 C12N 9/06 Z 15/48 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN (71)出願人 ヘイ,マイケル,パトリック ニュージーランド国 1003 オークラン ド,グラフトン,パーク ロード,キャン サー リサーチ ラボラトリー,ファクル ティー オブ メディシン アンド ヘル ス サイエンス,ユニバーシティー オブ オークランド (71)出願人 ウィルソン,ウイリアム,ロバート ニュージーランド国 1003 オークラン ド,グラフトン,パーク ロード,デパー トメント オブ パソロジー,ファクルテ ィー オブ メディシン アンド ヘルス サイエンス,ユニバーシティー オブ オークランド (72)発明者 デニー,ウィリアム,アレクサンダー ニュージーランド国 1003 オークラン ド,グラフトン,パーク ロード,キャン サー リサーチ ラボラトリー,ファクル ティー オブ メディシン アンド ヘル ス サイエンス,ユニバーシティー オブ オークランド (72)発明者 ヘイ,マイケル,パトリック ニュージーランド国 1003 オークラン ド,グラフトン,パーク ロード,キャン サー リサーチ ラボラトリー,ファクル ティー オブ メディシン アンド ヘル ス サイエンス,ユニバーシティー オブ オークランド (72)発明者 ウィルソン,ウイリアム,ロバート ニュージーランド国 1003 オークラン ド,グラフトン,パーク ロード,デパー トメント オブ パソロジー,ファクルテ ィー オブ メディシン アンド ヘルス サイエンス,ユニバーシティー オブ オークランド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、Xは式(Ia)又は(Ib): [式中、R1は、H、R、NRR、CONHR、OR、NHCO2R、CO2R、 SO2R、NO2又は4個までのF原子を表す。]で表される基であり;R2は、 H、OH、OR又はO(CH2nX(CH2mRであり;R3は、H、OH又は ORであり;nは1〜5であり;mは1〜5であり;XはO、NH、OCO、O CONH、CONH、NHCO又はNHCOOであり;Rは、必要に応じて、ヒ ドロキシル、メトキシ、アミノ、ジメチルアミノもしくはカルボキシル酸基から 選択される、同一の又は異なる1〜4個の基で置換された低級アルキル(6個ま での炭素原子)、又は式(Ic): [式中、n’は1〜6であり、HETはO、SおよびNから選択される2個まで の原子を含むヘテロ5又は6員環である。]の部分である。]で表される化合物 、又は生理学的に機能するその誘導体。 2.一般式(II): [式中、R1、R2およびR3は請求項1で定義した通りであり、R4はH、ベンジ ルオキシカルボニル、アリオキシカルボニル(allyoxycarbonyl)、又はC1-6アル コキシカルボニル、又は必要に応じて、ニトロおよびR(Rは上記で定義した通 りである。)から選択される、同一の又は異なる2個までの基で置換されたフェ ノキシカルボニル基である。]で表される化合物、又は生理学的に機能するその 誘導体。 3.(i)カルボキシペプチダーゼ又はニトロリダクターゼ酵素をコードし、腫 瘍細胞においてそれらを発現し得るベクター;および (ii)該酵素によって活性化され得る請求項1又は2に記載の化合物 を含む腫瘍性疾患を治療するための二成分系。 4.(i)カルボキシペプチダーゼ又はニトロリダクターゼ酵素に結合する腫瘍 特異的抗 体;および (ii)該酵素によって活性化され得る請求項1又は2に記載の化合物 を含む腫瘍性疾患を治療するための二成分系。 5.請求項1又は2に記載の化合物を製剤学的に許容され得る担体又は希釈剤と ともに含む組成物。 6.ヒト又は動物の体の治療法において使用するための請求項1もしくは2に記 載の化合物、請求項3もしくは4に記載の系、又は請求項5に記載の組成物。 7.請求項1もしくは2に記載の化合物、請求項3もしくは4に記載の系、又は 請求項5に記載の組成物の有効量を、治療を必要とする患者に投与することを含 む、腫瘍性疾患の治療法。
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