JPH11510465A - 容器を運搬するための回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、円形の案内部材と、軸受け本体を有する軸受けに取り付けられている駆動シャフト上の案内部材と同心に取り付けられた駆動部材とを有する容器運搬のための回転装置をあらわす。案内部材１５は軌道部材１８、および少なくとも１の外側レール１９を含み、軸受け本体２と剛固に連接している。

Description

【発明の詳細な説明】 容器を運搬するための回転装置 本発明は容器を運搬するための回転装置に関する。 単にコンベヤや他の回転装置間で容器を運ぶだけでなく、重要でないときに容 器を封鎖する作用のような作用を行うことができる容器を運搬するための回転装 置が知られている。 一般的な法則として、そのような装置は、骨組みに固定された支持板と、支持 板に固定された案内レールと、支持板を通過するシャフトに支えられ、かつ本体 が骨組みに固定された軸受けにより駆動機構に連結された駆動部材とを具備する 。駆動部材は、鎖歯車のように複数のくぼみを外周に有している星型の駆動板の 形をなし、容器はこれらくぼみに受容される。星型の駆動板のくぼみは、案内レ ールに案内されつつ、支持板上をスライドする容器を運び、かつ、直立位置に容 器を安定させるよう作動する。垂直方向に細長い容器の場合、駆動部材は、互い に距離を置いて重なった状態にある、くぼみを有する２枚の同一の駆動板を有し ている。 駆動板が案内および安定化機能を提供するには、各容器と対応するくぼみ間の 隙間が小さいことが必要とされる。これは、第１に、くぼみの寸法が容器の寸法 に適合していること、第２にくぼみの内縁と案内レールの内縁との間の距離が、 容器の直径に近いことを意味する。この第２の必要要素は、駆動板の軸線が、案 内レールの軸線と同心でなければならないことを意味する。軸受け本体が骨組み 上に取り付けられつつ、案内レールが支持板上に取り付けられているため、特に 製造ラインが設置された場所で組み立てを行うときには、組み立て品の不正確さ が蓄積される。その上、容器の変更に適 合させるため案内レールを変更するときには、この不正確さは調整作業の必要の ため、損失時間を増大させる。 フランス国特許公開第2 270 176号公報には、容器運搬のための回転装置であ って、軌道部材と外側レールとを具備し、かつリングを介して軸受け本体に取り 付けられた腕木により軸受け本体に接続されている円形案内部材と、軸受けに取 り付けられた駆動シャフトによって、案内部材と同心で担持される駆動部材とを 含む回転装置が開示されている。案内部材と軸受け本体との間の接続には骨組み が含まれておらず、案内部材と駆動部材との間に良好な同心が得られる。それに もかかわらず、腕木の角度位置と腕木上の案内部材の半径方向位置とは固定され ていない。そのため、設置時には調整を行うことが必要である。 本発明によれば、腕木が軸受け本体に固定位置で連結され、かつ、案内部材に より担持された補完的な割出し手段と協働する割出し手段が取り付けられている 前述したタイプの回転運搬装置が提供される。 このようにして、案内部材の位置は完全に決定され、組み立ての際の位置調整 が必要ない。 本発明の第一の有利な特徴によれば、腕木は案内部材を着脱可能に固定する手 段が設けられた自由端を有している。このため、案内部材を腕木上に取り付ける のが特に便利であり、駆動シャフトに対する案内部材の良好な位置設定精度を保 ちつつ速やかに取り替えることができる。 発明の他の特徴によれば、駆動部材は駆動シャフトの周り、および軌道部材上 に星型に配置された複数の板を有している。それらの板は、好ましくは対になっ て取り付けられ、各対は背面の押し出し板と前面の支え板とを具備する。 垂直方向に細長く、それゆえ不安定な容器の場合、押し出し板および支え板は 互いに他に関して角度を調整することができる。 本発明の他の特徴および利点は、本発明を限定しない例によって示される実施 態様の以下の記載から明らかにされる。 添付図面を参照すると、 ・図１は、本発明の装置の断片的な斜視図である。 ・図２は、図１に類似した分解図である。 ・図３は、図１および図２の装置の部分断面正面図である。 ・図４は、本発明の他の実施態様の断片的な斜視図である。 ・図５は、図４の装置の案内部材の詳細な斜視図である。 ・図６は、図４に示す駆動部材の２枚のハブ板がどのようにして取り付けられ たかを示す詳細な分解斜視図である。 ・図７は、駆動部材の別の実施態様を示す図４に類似した図である。 図１から図３は、容器１００（この場合はビン）を運搬するのための本発明の 回転装置の第一の実施態様を示している。装置は本体２と共に軸受け１を有し、 軸受け１は、垂直軸線４上で駆動シャフト３を担持する。シャフトは、たとえば モータやギア機構のような手段（示さない）によって、垂直軸線４回りに回転せ しめられる。 駆動シャフト３は軸受け１よりも上方に延び、概ね星型をした駆動部材５が取 り付けられた部分を有している。駆動部材５はシャフト３と共に回転するよう強 いられる。この場合、駆動部材５は、２枚の同一の星型の駆動板６を具備し、こ れら駆動板は互いに距離をおいて重ね合わされる。各駆動板は、シャフト３を受 容する中心通路７を有している。各駆動板６は、その周辺部において容器１０の ためのハウジングを形成する複数のくぼみ８も有している。２枚の駆動板６は直 立したスペーサ９により互いに距離を置いて保持され 、これらスペーサ９は、下部駆動板６の下で、シャフト３上に取り付けられ、か つシャフトの肩１１により支持されるリング１０によって結合せしめられている 。 軸受け本体２は、その底端部において基部１２を有している。 軸受け本体２にはまた、腕木１３が取り付けられる。この場合、腕木１３は上 方に向かって約４５°傾斜しており、腕木の上部自由端１４には、案内部材を着 脱可能に固定し、かつ割出す手段が取り付けられている。具体的にいえば、腕木 １３の上部端は、三角形状固定板１４の形をなす。固定板１４は、固定板１４か ら垂直上方に突出する割り出しびょう１６が取り付けられた２つの頂点と、開口 １７を有する３番目の頂点とを有している。 案内部材１５は、水平面内を拡がる円形に湾曲した軌道部材１８を有している 。軌道部材１８の外側部分には、軌道部材１８上に剛固に固定された外側円形レ ール１９が設けられている。 図示した例では、レール１９は、互いに重ねあわされた同一の２つの円形に湾 曲したレールを有している。これら２つのレール２０は、直立したスペーサ２１ により互いに距離をおいて保持されている。その上、厚みのある部品２２が底部 側レール２０と軌道部材１８との間に挿入されている。案内部材１５は、三角形 状固定板１４上に係止し、かつ割出しびょう１６と関連するためのハウジングが その底面に奥まるよう形成された軌道１８を介しユニットとして固定板１４に着 脱可能に取り付けられている。その上、把持棒２３は、レール１９の一の直立し たスペーサ２１を通過し、固定板１４の開口１７と噛み合うネジ切りした端部２ ４を有している。棒２３は開口１７へのネジ止め、および開口１７からの取り外 しを容易にするためのつまみ２５をその頂端に有している。 作用時、案内部材１５の一端は、コンベヤに連結され、他端は、 他のコンベヤか、またはカルーセルのような他の回転装置のほうに面している。 シャフト３の回転により、駆動部材５は鎖歯車のように作動し、容器１００を案 内部材１５上で動かす。 案内部材１５が、軸受け本体２に腕木１３を介して剛固に連結されていること により、レール１９がシャフト３に対して正確に同心であることを保証すること ができる。腕木１３とその固定板１４とは、作業場で形成され、したがって、製 造をより容易に、より速くするだけでなく、現場での組み立てよりも組み立てを より正確にすることもできることが理解されうる。 レール１９が、シャフト３に対して正確に同心であるため、もはや、容器１０ ０と一連のくぼみ８との間に大きな隙間を設ける必要性はない。したがって、容 器１００はより正確に案内され、優れた安定性が確保される。 さらに、案内部材１５を取り替えることが特に容易である。すなわち、固定板 １４から案内部材１５を取り外すために棒２３のネジを外し、所望の案内部材と 取り替えることで十分である。案内部材１５は割出しびょう１６によって固定板 １４上に位置決めされ、それゆえに、その位置設定はきわめて正確かつ素早い。 開口１７と棒２３とは、固定板１４に対して案内部材１５を把持するだけの役目 を有する。 図４から６は、容器運搬のための回転装置の本発明の２番目の実施態様を示し たものである。上述した実施態様の要素と同一の要素は同じ参照符号で示されて いる。したがって特に、軸受け１、シャフト３、および腕木１３とその三角形状 固定板１４が示されている。 この回転装置は上述した実施態様とは、ここでは全体が参照符号２６で示され る案内部材と、参照符号３３で示される駆動部材とが 異なる。 軌道部材２７と外側レール２８とに加えて、案内部材２６は内側レール２９を 有している。内側レールは軌道部材２７に固定され、外側レール３８と協働して 案内通路３０を画定する。 案内部材２６はまた、低い壁から形成されるレール２８、２９と共に単一部材 として形成される。上述のように、固定板１４に固定するため、案内部材２６は 固定板１４の割出しびょうと協働するために軌道部材２７の底面に形成されたハ ウジング３１と、把持棒２３を受容するために、外側レール２８を貫いている穴 ３２とを有する。 駆動部材３３はまた、案内通路３０よりも上方の駆動シャフト３の周りに星型 に配置された複数の板３４、３５を有している。これらの板は対になって取り付 けられ、各対は背面の押し出し板３４と前面の支え板３５とを具備する。 押し出し板３４と支え板３５とは、半径方向の連結棒３７、３９によって２枚 のハブ板３６、３８上にそれぞれ取り付けられている。ハブ板３６、３８はシャ フト３上に取り付けられ、シャフトにより回転せしめられるが、また、互いに独 立して角度的に調整することができる。特に、ハブ板３６、３８間に定められる 相対角を調整することができる。その結果、駆動部材３３を取り替えたり、分解 する必要すらなしに、押し出し板３４と支え板３５との間の空間を容器１００の 直径に適合するように調節することが可能となっている。 この目的のため、図６に、より明瞭に示されているように、ハブ板３６、３８ は、シャフト３上に自由に回転できるよう取り付けられている。２枚のハブ板３ ６、３８は、互いに重ね合わされ、さらにハブ板の両側に取り付けられた２枚の 円板４０、４１によってお 互いに把持されている。円板４１は、シャフト３と共に回転するよう強いられて いるリング４２に固定されている（たとえば、カギ止め装置による）。円板４０ 、４１は、円板４０内の穴４４と、ハブ板３６、３８中にそれぞれ形成された楕 円形の溝４６、４７とを通過し、かつ円板４１内に形成された対応する開口４５ と協働する３本のボルトネジ４３によって一体的に把持されている。このように して、ボルトネジ４３が緩められたときに、ハブ板３６、３８はシャフト３上で 互いに独立して枢動することができるようになり、細長い溝４６、４７によって 、ハブ板３６、３８は互いに、かつ円板４１に対して動くことができるようにな る。一度、ハブ板３６と３８に対して満足のいく角度設定が得られたならば、ボ ルトネジ４３が締められて、円板４０、４１はハブ板３６、３８を共に把持し、 したがって摩擦により角度設定が固定されるようになる。 図７は、図４から６に示した実施態様の変更例を示している。この場合の唯一 の変更点は、全体が参照符号４８で示される駆動部材の構造に関する。駆動部材 はより低い高さの容器２００に適している。容器２００は、それゆえ、案内部材 ２６の軌道部材に沿って摺動する際、より安定している。前面の支え板と対応す るハブ板とは省略され、より低い高さの駆動板４９のみが示されている。前面の 支え板は、半径方向の棒５１によって、シャフト３上に取り付けられたハブ板５ ０に連結され、その結果、回転せしめられる。ハブ板５０は、上述のようにハブ 板の角度位置を、シャフト３に対して調整可能にシャフト３上に取り付けられて いる。この目的のために、図６で示されているシステムに類似の把持円板を基礎 とする取り付けシステムが使用されている。 本発明は上記した実施態様に限定されず、逆に、本発明の本質的特徴を再現す るあらゆる異なった均等の手段を含む。特に、案内部 材が腕木により軸受け本体に連結され、腕木が軸受け本体に固定されると共に、 その自由端において案内部材を解放可能に固定する手段に取り付けられている装 置が記述されているが、案内部材と軸受け本体間での剛固な連結が、軸受け本体 に取り付けられた別個の部分、および／または、軸受け本体を保持する基部、あ るいは実際に、軸受け本体の対応部分に取り付けられるのに特に適合する案内部 材の一部により、提供されるように装置を形成することもできる。 本発明は、２つの割出しびょう１６を有していると示されているが、単一の割 出しびょうを使用することも可能である。この場合、開口１７は２番目の割出し 部材として作用する。

【手続補正書】 【提出日】１９９８年１１月１７日 【補正内容】 (1) 明細書の第３頁25行目の「10 」を『100』と補正します。 (2) 請求の範囲を別紙の通り補正します。 請求の範囲 １．容器（１００、２００）を運搬するのための回転装置であって、回転装置 は、軌道部材（１８；２７）と少なくとも一つの外側レール（１９；２８）とを 有し、かつ、腕木（１３）により軸受け本体に連結されている円形の案内部材（ １５；２６）と、該案内部材に対して同心の軸受け本体（２）に担持された駆動 部材（５；３３；４８）とを具備した回転装置において、腕木が軸受け本体に固 定位置で連結されると共に、案内部材によって担持された補助的な割出し手段（ ３１）と協働する割出し手段（１６）が取り付けられていることを特徴とした回 転装置。 ２．腕木（１３）が、案内部材を着脱可能に固定する手段が設けられた自由端 を有する請求項１に記載の回転装置。 ３．腕木（１３）の自由端上に案内部材（１５；２６）を着脱可能に固定する 手段が固定板（１４）を具備し、割出し手段（１６）が固定板（１４）によって 担持されたれたことを特徴とする請求項２に記載の回転装置。 ４．軌道部材（２７）に固定され、かつ、案内通路（３０）を画定するために 外側レール（２８）と協働する内側レール（２９）を、案内部材（２６）が有す ることを特徴とした請求項１に記載の回転装置。 ５．駆動部材（３３；４８）が、案内部材（２６）の案内通路（３０）上にお いて駆動シャフト（３）の周りで星型に配置された複数の板（３４、３５；４９ ）を有することを特徴とした請求項４に記載の回転装置。 ６．板が対になって取り付けられ、各対が背面の押し出し板（３４）と前面の 支え板（３５）とを具備したことを特徴とする請求項５に記載の回転装置。 ７．押し出し板（３４）が、支え板（３５）に対して角度調整ができることを 特徴とした請求項６に記載の回転装置。 ８．押し出し板（３４）および支え板（３５）が、互いに角度調整できるよう にそれぞれ、駆動シャフト（３）上に取り付けられた２枚の各ハブ板（３６、３ ８）上に取り付けられていることを特徴とする請求項７に記載の回転装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．容器（１００、２００）を運搬するのための回転装置であって、回転装置 は、軌道部材（１８；２７）と少なくとも一つの外側レール（１９；２８）とを 有し、かつ、腕木（１３）により軸受け本体に連結されている円形の案内部材（ １５；２６）と、該案内部材に対して同心の軸受け本体（２）に担持された駆動 部材（５；３３；４８）とを具備した回転装置において、腕木が軸受け本体に固 定位置で連結されると共に、案内部材によって担持された補助的な割出し手段（ ３１）と協働する割出し手段（１６）が取り付けられていることを特徴とした回 転装置。 ２．腕木（１３）が、案内部材を着脱可能に固定する手段が設けられた自由端 を有する請求項１に記載の回転装置。 ３．腕木（１３）の自由端上に案内部材（１５；２６）を着脱可能に固定する 手段が固定板（１４）を具備し、割出し手段（１６）が固定板（１４）によって 担持されたれたことを特徴とする請求項２に記載のカルーセル。 ４．軌道部材（２７）に固定され、かつ、案内通路（３０）を画定するために 外側レール（２８）と協働する内側レール（２９）を、案内部材（２６）が有す ることを特徴とした請求項１に記載の回転装置。 ５．駆動部材（３３；４８）が、案内部材（２６）の案内通路（３０）上にお いて駆動シャフト（３）の周りで星型に配置された複数の板（３４、３５；４９ ）を有することを特徴とした請求項４に記載の回転装置。 ６．板が対になって取り付けられ、各対が背面の押し出し板（３４）と前面の 支え板（３５）とを具備したことを特徴とする請求項 ５に記載の回転装置。 ７．押し出し板（３４）が、支え板（３５）に対して角度調整ができることを 特徴とした請求項６に記載の回転装置。 ８．押し出し板（３４）および支え板（３５）が、互いに角度調整できるよう にそれぞれ、駆動シャフト（３）上に取り付けられた２枚の各ハブ板（３６、３ ８）上に取り付けられていることを特徴とする請求項７に記載の回転装置。