JPH11510376A - 遅発成熟性トマト - Google Patents

遅発成熟性トマト

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JPH11510376A
JPH11510376A JP9505241A JP50524196A JPH11510376A JP H11510376 A JPH11510376 A JP H11510376A JP 9505241 A JP9505241 A JP 9505241A JP 50524196 A JP50524196 A JP 50524196A JP H11510376 A JPH11510376 A JP H11510376A
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    • C12N9/88Lyases (4.)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、遅発成熟表現型を示すトマト植物を提供する。本発明の植物は、端が切り取られたAcc2遺伝子を含むT−DNA 挿入物を含む。T−DNA 挿入物の植物ゲノムへの一体化は、その果実におけるエチレン生合成を阻害する。

Description

【発明の詳細な説明】 遅発成熟性トマト 発明の背景 本発明は、広くは、トマトの育種に関する。更に詳しくは、本発明は、トマト に遅発成熟表現型を与えるトランスジーンの導入に関する。 植物ホルモンエチレンは、植物生理学に顕著な影響を及ぼす。少量で活性であ り、いくつかの過程、例えば果実成熟,種子発芽、植物成長、葉及び花の老化、 病原体感染、及びそれらの環境との植物の相互作用に影響を及ぼす。特に、エチ レンは、果実の成熟に関連するいくつかの生理的変化、例えばカロチノイド色素 の蓄積、葉緑体から有色体への変化、細胞壁デグラデーション酵素をコードする 遺伝子の発現の増加、果実成熟及び病原体に対する感受性を誘導する。 エチレンの効果の制御は、トマトにおいて果実熟成を制御する試みに特に役立 つ。合衆国で現在売られているトマトの80%超(容量)が緑色のうちに取られて いる。栽培者は、いくつかの理由のため緑色のトマトを収穫する:(1)緑色ト マトはより堅く引き締まっており、より傷つけることなく輸送及び取扱いに耐え る;(2)緑色トマト収穫は、つる−成熟収穫より労力が少くかつコストもかか らない;そして(3)緑色果実は天候又は有実生物からの損失の危険を減らす、 より短期間、その場にとどまる。 収穫の後、荷造人又は再荷造人は、トマトを赤色に進めるために緑色トマトを エチレンガスの外部ソースに露出する。これは果実を赤くするが、これらのトマ トは緑色段階でとった場合、必ずしも十 分な味にならないであろう。成熟し始めた果実は、成熟を遅らせるため低温で輸 送される必要があるが、これらの低温は果実の質を劣化させる。頻繁に、緑色果 実の一部が未成熟緑色段階で収穫されるが、それはエチレンの適用でさえ決して 十分な成熟を達成しないであろうことを意味する。このようなトマトは、他の流 通−損傷したトマトと共に、十分な味の潜在性を達成せず、現在の新鮮な市場ト マトの消費者の不満に寄与する主な要因であると信じられる。 トマト(及び他のいわゆるクリマクテリック果実)において、果実成熟は呼吸 のバースト及び付随するエチレン生産の増加に関連する。いったん成熟が始まる と、自己触媒的に内在性エチレン生産が始まる。 エチレン生産を制御することができるなら、トマト果実は、味に寄与する果実 構成物を進展させるためにより長くつる上に残しておくことができよう。本発明 はこれら及び他の必要性に取り組む。 発明の概要 本発明は、実質的に配列番号:1と同一の配列を有する遺伝子座を含むトマト 植物を提供する。その植物は、切断(breaker)段階に達した後に大きな成熟減損 を示す果実を有する。特に、その果実は、その果実が切断段階で取られ、15℃で 保存された場合に、切断段階後約2〜約3週間でピンク段階に達する。好ましい 植物は受託番号 でAmerican Type Culture Collectionに寄託された種子 から発芽される。 本発明は、本発明の植物からのトマト果実を更に提供する。本発明の果実は約 1.0nl/g/hr未満、好ましくは約 0.5nl/g/hr未満のエチレンレベルを有す る。 本発明は、トマト植物のエチレン産生を減少させる方法も提供す る。本方法は、親トマト植物を本発明の遺伝子座を含むトマト植物と交配するこ とを含む。その遺伝子座を含むトマト植物は、受託番号 でAmerican Typ e Culture Collectionに寄託された種子から発芽する植物であり得る。本方法は 、更に、果実が切断段階で取られ、15℃で保存された場合に、切断段階後約2〜 約3週間でピンク段階に達する果実を有する子孫を選択するステップを含み得る 。 定義 “核酸配列”という句は、5′から3′端に向かって読まれるデオキシリボヌ クレオチド又はリボヌクレオチド塩基の一本鎖又は二本鎖ポリマーをいう。それ は、自己複製プラスミド、DNA又は RNAの感染性ポリマー及び非機能性 DNA又は RNAの両方を含む。 用語“トマト植物”には、完全なトマト植物、トマト植物の器官(例えば葉、 幹、根等)、種子及びトマト植物細胞並びにそれらの子孫を含む。 トマト植物は、それが種子から直接発芽され、又は普通の有性生殖の結果とし て植物もしくは種子(例えばF1,F2等)の子孫であるなら、種子又は他の植物 “から得られる(由来である)”。 “一次形質転換体”とは、組換え DNA構成物で試験管内で形質転換された1又 は複数の植物細胞から再生された植物である。 “異種配列”とは、他の種由来のもの又はそれが同じ種からのものであるなら 、そのもとの形態から実質的に変更されたものである。例えば、構造遺伝子に作 用的に結合した異種プロモーターは、その構成遺伝子が得られたものから異なる 種からのもの、又は同じ種からのものであるなら、その遺伝子中に通常存在する プロモーターから異なるもの、又は実質的にもとの形態から変更されたものであ る。 2つの核酸配列又はポリペプチドは、その2つの配列中の各々のヌクレオチド 又はアミノ酸残基の配列が、以下に記載されるように最大一致のためにアライン した場合に同じであるなら、“同一である”と呼ばれる。用語“相補的”とは、 その配列が対照ポリヌクレオチド配列の全部又は一部と相補的であることを意味 するとして本明細書で用いられる。 2つ(又はそれ超)のポリヌクレオチド又はポリペプチドの間の配列比較は、 典型的には、配列類似性の局所的領域を同定及び比較するために“比較窓”にわ たって2つの配列を比較することにより行われる。本明細書に用いられる“比較 窓”とは2つの配列を最適にアラインした後に配列を同数の連続位置の対照配列 と比較し得る少くとも約20の連続部位、通常約50〜約 200、より普通は約 100〜 約 150の連続部位のセグメントをいう。 比較のための配列の最適なアラインメントは、Smith及びWaterman(Adv.Appl .Math.2:482(1981))の局所的相同性アルゴリズムにより、Needleman及びWun sch(J.Mol.Biol.48:443(1970))の相同性アラインメントアルゴリズムによ り、Pearson及びLipman(Proc.Natl.Acad.Sci.(U.S.A.)85:2444(1988) )の類似性法のための調査により、これらのアルゴリズムのコンピューター化し て行うこと(GAP,BESTFIT,FASTA,及びTFASTA(Wisconsin Genetics Software Package,Genetics Computer Group(GCG),575 Science Dr.,Madison,WI)に より、又は視察により行うことができる。 “配列同一性の割合”は、比較窓にわたって2つの最適にアラインされた配列 を比較することにより決定され、ここで比較窓中のポリヌクレオチド配列の部分 は、2つの配列の最適なアラインメント のための(付加又は欠失を含まない)標準配列と比較して、付加又は欠失(即ち ギャップ)を含み得る。その割合(%)は、同一の核酸塩基又はアミノ酸残基が 両配列中にある位置の数を測定して適合した位置の数を算出し、比較の窓内の位 置の総数で適合した位置の数を割り、そしてその結果に 100をかけて配列同一性 の割合(%)を算出することによって計算される。 ポリヌクレオチド配列の“実質的な同一性”という用語は、ポリヌクレオチド が、標準パラメータを用いる上述のプログラム(好ましくはBESTFIT)を用いて対 照配列と比較して、少くとも60%、好ましくは少くとも80%、より好ましくは少 くとも90%、そして最も好ましくは少くとも95%の配列同一性を有する配列を含 むことを意味する。当業者は、コドン縮退、アミノ酸類似性、及び読み枠位置等 を考慮することにより、2つのヌクレオチド配列によりコードされるタンパク質 の対応する同一性を決定するようにこれらの値を適切に調節することができる。 これらの目的のためのアミノ酸配列の実質的な同一性は、通常、少くとも40%、 好ましくは少くとも60%、より好ましくは少くとも90%、そして最も好ましくは 少くとも95%の配列同一性を意味する。 ヌクレオチド配列が実質的に同一であることの他の指示は、2つの分子がスト リンジェント条件下で互いにハイブリダイズする場合である。ストリンジェント 条件は配列依存性であり、異なる環境で異なるだろう。一般に、ストリンジェン ト条件は、規定されたイオン強度及びpHにおいて特定の配列について熱的融点( Tm)より約5℃低くなるように選択される。Tm は、標的配列の50%が完全に適 合したプローブにハイブリダイズする(規定されたイオン強度及びpH下での)温 度である。典型的には、ストリンジェント条件は、塩濃度がpH7で約0.02モーラ ーであり、温度が少くとも約60℃である ものであろう。 図面の簡単な記載 図1は、pWTT2144/AccSのT−DNA 領域の概略図である。 図2は、ゲノムマッピングに用いたハイブリダイゼーションプローブの位置を 示すpWTT2144/AccSのT−DNA 領域の制限マップである。 図3は、Acc2ゲノム領域及びAcc2 cDNA 並びに1345−4形質転換体におけるト ランスジーン構造を決定するためにプローブとして用いたフラグメントを示す概 略図である。 図4は、本発明のT−DNA 挿入の構造を示す概略図である。 好ましい実施形態の記載 本発明は、その植物に遅発性果実成熟表現型を供する安定に組み込まれた遺伝 子座を含むトマト植物(Lycopersicon esculentum )を提供する。特に、本発明 のトマト植物は、トマト果実特異的アミノシクロプロパンカルボキシレート(Acc )シンターゼ遺伝子由来の配列(AccSトランスジーン)を含むが機能的 Accシン ターゼ酵素をコードしたいT−DNA 挿入物を含む。 Accシンターゼは、s−アデノシルメチオニンを、エチレンの直接の前駆体で ある1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸に転化する速度制限性酵素であ る。以下に詳説するように、トマト植物ゲノム内のAccSトランスジーンの組込み は、Accシンターゼ遺伝子の発現を阻害する。Accシンターゼ生合成の阻害は、エ チレン生合成のレベルを減少させる。これにより、トランスジーンを含むトマト 植物の果実は、遅発性の成熟表現型を示すが、通常外部からエチレンが適用され た場合に成熟する。 本明細書に用いる場合“AccSトランスジーン”は、カリフラワーモザイクウィ ルスからの35Sプロモーター及びアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agro bacterium tumefaciens )からのnos3 末端配列に融合されたトマトAcc2遺伝子 からの端を切り取られたコード化領域である。特に、Acc2遺伝子からの配列は、 ヌクレオチド 149〜ヌクレオチド1237からなる配列である(Rottmanら、J.Mol. Biol.222; 937〜961(1991))。 本発明の植物は、次の領域:(1)LB、アグロバクテリウム(Agrobacterium )T−DNA の左ボーダー領域;(2)2Xpnos、アグロバクテリウムからのノパリ ンシンターゼ遺伝子のタンデム複製非翻訳プロモーター領域;(3)nptII、Tn 5からのネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子;(4)ocs3′、アグロ バクテリウムからのオクトパインシンターゼ遺伝子の3′非翻訳遺伝子領域;( 5)LacZ′、非翻訳LacZポリリンカー配列;(6)p35S、カリフラワーモザイク ウィルスからの35Sプロモーター;(7)Cab22L、35Sプロモーターに融合され たペチュニアからのCab22R遺伝子の5′非翻訳領域に相当するリーダー配列;( 8)AccS、トマトAcc2遺伝子の塩基 149〜塩基1237の端を切りとられたコード化 領域;(9)nos3′、アグロバクテリウムからのノパリンシンターゼ遺伝子の非 翻訳3′領域;及び(10)RB、アグロバクテリウムT−DNA の右ボーダー領域を 有するT−DNA を含む構成物でのトマト植物細胞の形質転換から直接的又は間接 的に得られる。 本発明の“T−DNA 挿入物”は、上述のT−DNA の3つのコピーを含む。その 3つのコピーは、LB及びRBにおける逆方向反復で配置される。LB−LB及びRB−RB 連結部において、各々の結合部において唯一の完全なボーダーがあるように、1 つのボーダーが削除される。T−DNA 構造のいずれの端のLB及びRBも削除される 。 上述のT−DNA を含む典型的なプラスミド、pWTT2144/AccSは以下に詳説され る。このプラスミドは、アグロバクテリウム・ツメファシエンス媒介形質転換技 術を用いてトランスジェニックトマト植物を作り出すのに用いられる。センス方 向におけるトマトゲノム内へのAccSトランスジーンの安定な挿入は、対応する内 因性Acc2遺伝子の発現の下降制御及び成熟する果実のエチレン生合成の削減を生 じ得る。その技術に、TranswitchTM抑制(米国特許第 5,283,184号)の一例であ る。TranswitchTM遺伝子抑制の1つの特徴は、標的遺伝子mRNAの蓄積の減少(定 常状態 RNAの削減)である。その特性(抑制のレベル)は、最初の有性世代を通 して選択された後、単純なメンデルの様式にふるまう。 本発明の方法は、新鮮な取引又はトマト生産を処理するためのいずれのトマト (大きな果実の又はサクランボの)過程の果実成熟を遅らせるのにも用いること ができる。用いることができる典型的な品種は、本質的に全ての市販の品種を含 む。適切なトマトのリストについては、Rick(Evolution of Crop Plants N.W. Simmonds,ed.pp 268〜273(Longman,London,1976))及びTaylor(The Tomato C rop pp 1〜35(Chapman and Hall,London,1986))を参照のこと。 本発明のトマト植物は、本発明のT−DNA 挿入物を含む植物をその挿入物を欠 くいずれかのトマト品種と交配することによって得ることができる。トマト植物 を交配するのに用いられるいずれの普通の方法も、要求される植物のゲノム内に トランスジーンを挿入するのに用いることができる。一般に、本方法は、一方の 親の除雄、次の他方の親からの花粉の、最初の親の柱頭への適用を含む。交配は 、花粉の親としての親のいずれかを用いて行うことができる。受粉後に花の発達 が終わるなら、胚救出を行うこともできる。 T−DNA 挿入物を含む植物は、一次形質転換体由来の植物であり得、又はその 因子が有性交配により導入されている植物であり得る。好ましい本発明の植物は 、受託番号 でAmerican Type Culture Collection(ATCC)に寄託された 種子由来のものである。 遅発性成熟表現型を示すトマト植物がそのゲノム内に本発明のT−DNA 挿入物 を含むか否かを決定するためにいくつかの方法を用いることができる。トマト果 実の成熟を記載するために本明細書に用いられる用語は、例えばThe Tomato Cro p Atherton and Rudich eds.(Chapman Hall,1986)に記載される標準成熟クラ スに従う。所定の果実についての成熟クラスを表1に示す。 本発明の植物の果実は、開花後約40〜約70日間、通常開花後約45〜60日の間に ブレーカー段階に達する。しかしながら、その果実は、成熟阻害の点で野生型果 実と大きく異なる。つる上で、本発明の植物の果実は、典型的には、野生型より 長いブレーカー段階に5〜7日、保持される。成熟欠損果実におけるブレーカー 段階から明赤色段階への遷移は、野生型果実についての遷移に対して更に遅らせ られる。フィールド条件下で、本発明の果実は、典型的には、ブレーカー段階か ら明赤色段階に進むのに約21日を必要とするのに対し、野生型果実は典型的には 、ブレーカー段階から赤色段階に移るの に4〜5日を必要とする。フィールド条件下の成熟欠損果実は、なお、赤色段階 に達することなく、明赤色段階にいつまでもとどまることができる。 ブレーカー段階でとられ、15℃で保存されたつるから取られた果実についての 成熟についても同様の差がある。本発明の成熟欠損果実は、典型的には、ピンク 段階に達するまでに少くとも約2週間(典型的には約3週間)を必要とし、そし ていくつかは明赤色段階に達し得るが、その果実は赤色段階に達せずにいつまで も残り得る。しかしながら、果実は、エチレンの適用に基づいて赤色段階に達す る。これは、比較条件下でブレーカー段階から赤色成熟段階に達するのに典型的 に5〜7日を必要とする野生型果実と対照的である。 a/b比により測定される果実色の進展は、ブレーカー又はそれに等しい段階 における対照果実と比較して本発明の果実において約5〜約10倍少く測定される 。トマト果実色を決定するための普通の方法は、例えばGullら(J.Amer.Soc. Hort.Sci.114: 950〜954(1989))及び Kaderら(Hort.Sci.13: 577〜578(1 978))に記載される。対照果実が赤色に熟す時、本発明の果実の色のレベルは4 〜5倍小さい。 更に、本果実は、成熟の間に通常のレベルのエチレンを合成しない。典型的に は、ブレーカー又はそれに等しい段階において検出されるレベルは、Grierson及 びTucker(Planta 157: 174〜179(1983))及びSawamuraら(Plant Cell Physiol .19:1061〜1069(1978))に記載されるような普通のアッセイを用いて測定して 約 0.5nl/g/hr未満、通常約 0.1nl/g/hr未満である。ブレーカー段階に続 くピンク段階において、本果実は、対照果実と比較して約50〜約 100倍削減され たエチレンレベルを有し続ける。 T−DNA 挿入物は NPTII遺伝子を含むので、カナマイシン耐性は 、選択培地を用いて、又は連続3日間、カナマイシンの溶液(1g/L)で10〜 14日を経たトマト苗木をスプレーすることにより決定することができる。Acc2 m RNA のレベルは、ノーザンブロット及び RNAse保護アッセイ等のような普通の技 術を用いて測定することができる。植物を更にキャラクタライズするために、植 物中のT−DNA 挿入物の構造を決定するために核ハイブリダイゼーション技術を 用いることができる。以下の実施例セクションは、本発明のT−DNA 挿入物の分 子キャラクタリゼーションの詳細な記載を供する。 本発明のT−DNA 挿入物が一体化する正確な遺伝子座は、当業者に公知である 普通の遺伝子及び分子マッピング技術を用いて決定することができる。明らかに 、T−DNA 挿入物を含む特定の植物又は種子(例えば受託番号 でATCCに 寄託されたもの)から直接的又は間接的のいずれかで得られた植物について、そ の遺伝子座は親植物と同じであろう。 以下の実施例は詳説のために供され、本発明を限定するものではない。 実施例1 A.アグロバクテリウム媒介性形質転換システム 米国特許第 5,283,184に記載されるようなアグロバクテリウム媒介性形質転換 による植物組織内への DNAの挿入。AccSトランスジーンをトマトに移すのに用い られるベクターシステムは、アグロバクテリウム・ツメファシエンスからのTiプ ラスミドに基づく。 これらの形質転換に用いられるT−DNA プラスミドpWTT2144/AccSは、(1) 大腸菌内での複製を確実にする ACYC184起源の複製;(2)A.ツメファシエン ス中の複製を確実にする(シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aerugi nosa DNA由来の)pVS1リプリコン;(3)A.ツメファシエンス及び大腸菌中の バイナリープ ラスミドの選択を許容するプラスミドRP1からのテトラサイクリン耐性マーカー 、並びに(4)その植物ゲノム中の DNA挿入物を囲うA.ツメファシエンスのオ クトパイン株からのT−DNA の左及び右ボーダー領域から構成される。 そのT−DNA 内には、A.ツメファシエンスからのノパリンシンターゼ(nos )プロモーター配列及びオクトパインシンターゼ(ocs3 )ターミネーション配 列に融合された、酵素ネオマイシンホスホトランスフェラーゼIIをコードし、形 質転換された植物細胞のための選択マーカーとして機能するトランスポゾンTn5 からの nptII遺伝子、並びに移されるべき遺伝子のクローニングのための多重制 限部位を有するLacZ′ポリリンカー領域がある。そのT−DNA は、カリフラワー モザイクウィルスからの35Sプロモーター及びpWTT2144のLacZ′ポリリンカー領 域中のnos3 ターミネーション配列に融合された端を切り取られたAcc2遺伝子コ ード化領域の挿入物を有する。 プラスミドpWTT2144を、Figurskiら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:1648〜 1652(1979))により記載されるようなトリパレンタルメーティング手順により、 大腸菌から、プラスミドを通じて pAL4404を有するA.ツメファシエンス LBA44 04に移した。 以下に詳説されるように、系1345−4を作り出すために親系 91103−114 を形 質転換するのにpWTT2144/AccSを用いた。このプラスミドのT−DNA 領域は以下 の配列からなる(図1参照)。 CaMV35S。35Sプロモーター領域は、カリフラワーモザイクウィルスから得ら れ、AccS遺伝子の発現を制御する。35Sプロモーターは高レベルの構成的発現に 関し、トランスジーンの高発現のためのプロモーターとして広く用いられる。 Cab22Lリーダー。Cab22Lリーダー配列(Cab22L)は、Cab22L遺伝 子から得られ、その遺伝子についての5′非翻訳領域に相当するペツニア・ハイ ブリダ(Petunia hybrida )ゲノム DNAの69bpフラグメントである。 AccS。AccS遺伝子は、トマト(L .esculentum )から単離された Accシンター ゼ遺伝子(Acc2)由来の端を切り取られたコード化領域である。AccS遺伝子は、 塩基 149〜塩基1237のAcc2遺伝子の1088bp領域に相当する。AccS遺伝子は、機能 的 Accシンターゼ酵素をコードしない。 ターミネーション配列。A.ツメファシエンスからのノパリンシンターゼ(no s3 )及びオクトパインシンターゼ(ocs3 )遺伝子ターミネーション配列は、 各々AccS及び nptII遺伝子の発現において機能する。 2Xpnos プロモーター nosプロモーターは、A.ツメファシエンスからのノパ リンシンターゼ遺伝子の非翻訳5′領域の重複タンデム反復として系1345−4中 に存在する。それは、 nptII選択マーカー遺伝子の発現において系1345−4にお いて機能する。系1345−4において用いられるこの配列は、A.ツメファシエン スにおいて機能するノパリンシンターゼコード化領域と関連しないので、制御さ れたものとしてもはや機能しない。 NptII nptII遺伝子はトランスポゾンTn5から本来単離されるコード化領域である。 それは、特定のアミノグリコシド抗生物質のリン酸化を触媒し、形質転換された 細胞をカナマイシン耐性にするタンパク質であるネオマイシンホスホトランスフ ェラーゼIIをコードする。それは、選択マーカーとして系1345−4内で機能する 。 LacZ ′ポリリンカー配列。非翻訳のLacZ′ポリリンカー配列は、バイナリーベ クターpWTT2144内へAccSトランスジーンをクローニン グするための部位として系1345−4において機能する。 ボーダー。A.ツメファシエンスからのT−DNA の左及び右ボーダー領域は、 トマトゲノム内への遺伝子配列の転移において機能する。そのボーダー領域は、 T−DNA 挿入物のためのT−DNA 中の唯一の必要的シス作用因子である。バイナ リーベクターシステムの使用は、唯一ボーダー領域が植物ホストゲノム内に一体 化するのに必要とされるように、他の必要な転移因子がトランスに作用するのを 許容する。そのT−DNA ボーダーは、トマトゲノムに部分的にのみ移される;形 質転換過程の間、左ボーダーはヌクレオチド 293と 294との間(左ボーダーニッ ク)で切断され、他方右ボーダーは、ヌクレオチド7603と7604との間(右ボーダ ーニック)で切断される。この開裂は、T−DNA 中のpWTT2144/AccSの右ボーダ ーフラグメントの長さを1900bpから 303bpに削減し、T−DNA 中のpWTT2144/Ac cSの左ボーダーフラグメントの長さを 880bpから 589bpに削減する(図1)。 B.非形質転換トマト品種 91103−114 の記載 DNAPトマト系 91103−114 は、Dr.Jay.Scott(University of Florida)によ り開発された交配系FL7181由来のソマクローンである。系FL7181は、平均果実重 量8ozの有限の大きな果実を作る品種としてキャラクタライズされる。果実は形 状において少し長円形の球状であり、比較品種(即ちFloradade)の果実より実質 的に堅く引きしまっている。果実のショルダー部分は円滑であり、成熟前に、果 実表面の残り部分より暗緑色の陰を示す。果実はog対立遺伝子の存在のため深紅 内部色に成熟する。果実幹(小花柄)は連結部を欠く。この系はバーティシリウ ムしおれ病菌系1及びフサリウムしおれ病菌系1及び2に対して耐性があること が知られている。 DNAP系 91103−114 は、上述の特性全てを示すが、削減された花 の端の痕サイズ、強い主幹及び果実を覆う葉の増加により根本的にFL7181と異な る。系 91103−114 は、異なる成長環境への適用においてもFL7181と異なる;FL 7181はフロリダ成長領域に特に適合するが、91103−114 は、他の領域(例えば カリホルニア)において十分に成長することが証明されている。 C.遅発成熟性トマト系1345−4の記載、歴史、及びメンデル遺伝 系1345−4は、バイナリーベクターpWTT2144/AccSでのDNAP系 91103−114 の アグロバクテリウム・ツメファシエンス形質転換後に得られたオリジナルのTo形 質転換体1345からのホモ接合T2選択物である。 一次形質転換体1345を、数百一次形質転換体の温室スクリーンにおいて、つる 上に残る場合に成熟しなかった果実を有するように選択した。次に、カナマイシ ン耐性についてプレスクリーニングされた(自家受精由来の)1345T1種子のうち 10を、温室内でスクリーニングし、そしてその植物及び果実表現型に基づく観察 を行った。植物1345−4を、つる上で成熟しなかった果実を有するものとして選 択した。1345−4植物は、T−DNA 座についてホモ接合であることが示された。 次に1345−4の自家受精からの種子を、多数の成長季節にわたって多数のフィー ルドで分析した。 いずれのフィールドでの試みでも遅発成熟性表現型における不安定性は観察さ れなかった。系1345−4の安定性をモニターするのに2つの独立した方法を用い た。第1に、温室中の苗木の大集団においてカナマイシン耐性を測定することに よりT−DNA 挿入物が安定かつ完全であることを確立することを可能にする。一 次形質転換体におけるカナマイシン耐性の分離を評価することにより、1345植物 が単一T−DNA 挿入物を有していることを確立した。次に、多重カナマイシン耐 性T2植物を選択し、その選択されたT2植物の自家 受精から生ずる子孫植物におけるカナマイシン耐性表現型の分離を評価した。13 45−4からのT3植物は全てカナマイシン耐性であり、従って、1345−4植物は ホモ接合であることが予想された。 系1345−4の安定性を評価するための第2の試みは、そのフィールドでの遅発 成熟表現型の観察によるものである。ホモ接合1345−4系及びそれから得られた 子孫の評価のためのいくつかの別個のフィールドの試みを行った。これらの試み は、1345−4の少くとも2000の別個の種に基づく果実の評価に関する。成熟過程 及び全ての植物からの果実の収穫の間の複数回の個々の植物の観察に関するこれ らの評価の間、全ての果実が通常の速度で成熟する例外的な植物は観察されなか った。 D.遅発成熟性トマト系1345−4の DNA分析 系1345内でおこった天然及び挿入の数を決定するために、T−DNA 座数を示す 上述の nptII分離データと組合わせて、ゲノム DNA内のT−DNA 挿入物の構造を キャラクタライズするのに用いた。そのT−DNA は、植物内に移されたバイナリ ーベクターpWTT2144/AccSの左及び右ボーダー間の領域として観察される(図1 参照)。この領域は、左及び右ボーダー配列と一緒に、 nptII選択マーカー及び 端が切り取られた Accシンターゼ遺伝子(AccS)を含む。図2は、 DNAを開裂す るのに用いられる制限酵素、並びにT−DNA 挿入物、左ボーダー(LB)、 nptIIAcc2、及び右ボーダー(RB)プローブの構造を決定するのに用いられる4つの プローブの位置を示す。 1.複製数 1345における更なるAccS遺伝子の数は、トランスジェニック植物からのゲノム DNAを、HindIII及びEcoR を消化し、次に電気泳動してナイロン膜に移した後 に、32P−標識 Acc2 プローブとハイブリダイズすることにより決定した。この プローブは、トランスジーン (AccS)からの0.9kb EcoR I−HindIIIフラグメント及び更なる 300bpのイント ロン配列を含む内因性Acc2遺伝子からの1.2kb HindIIIフラグメントとハイブリ ダイズする。トランスジーン及び内因性バンドの強度を比較することにより、ト ランスジーンの複製数の決定は、ヘミ接合一次形質転換体又はホモ接合S1子孫 のいずれかで行うことができる。非形質転換トマト植物、Baxter's Early Bush Cherry(BEB)及びHindIII及びEcoR で消化されたAcc2プローブとハイブリダイズ された1345−4からのゲノム DNAのハイブリダイゼーションパターンを分析した 。1345−4、1345のホモ接合S1子孫において、内因性遺伝子対トランスジーン 比が2超であることは、トランスジェニック DNA中に少くとも2のAccSのコピー があることを示唆する。 nptII遺伝子は単一座として分離するので、単一座にお いてT−DNA の2〜3のコピーが存在することがもっともらしい。 2.T−DNA 構造 単一の完全なコピー又は複数のT−DNA コピーを左又は右ボーダーのいずれか の周辺の直接又は逆方向反復として1つの遺伝子座に挿入することができること が知られており、T−DNA の欠失又はゲノム DNAの挿入がT−DNA コピー間に存 在し得ることが知られている(Jorgensonら、Mol.Gen.Genet.207: 471〜477( 1987))。1345ゲノム中のT−DNA の組成を決定するために、我々は、いくつかの 制限酵素で消化された1345−4ゲノムに、いくつかの異なるプローブをハイブリ ダイズした。図2は、T−DNA 中のプローブの相対マップ位置を示す。 左及び右ボーダー: Eco −RI消化を、完全な左及び右ボーダーフラグメントの 数を決定するために行った。T−DNA 中の EcoR2部位は(AccSトランスジーン内 の)LBからのもので約 500bp及びRBからのもので約 2.1kbである。特定のボーダ ープローブにハイブリダイ ズするフラグメントは少くともこのサイズであろう。LBにおいて逆方向反復があ り、そのボーダーが完全で平滑であるなら、我々は、LBにのみハイブリダイズす る1kbフラグメントを見ることが予想されよう。RBについて、完全な逆方向反復 は、RBフラグメント及びAccSプローブにハイブリダイズする 4.2kbフラグメント を供するだろう。直接的なLB−RB反復は、ボーダープローブとAccSとの両方にハ イブリダイズする 2.6kbのフラグメントを生ずるだろう。 EcoR での1345−4 DNA切断において、2.9kbフラグメントはLBプローブのみ にハイブリダイズし、3.5kbフラグメントはRBプローブのみにハイブリダイズし 、そのことは1つの完全な左及び右ボーダーがあることを示す。同様に、 Nco 消化は両方のプローブと単一にハイブリダイズするバンドを示し、そのフラグメ ントは適切なサイズのものである(1.6kb超のLBフラグメント及び 2.3kb超のRBフ ラグメント)。HindIII及び Xba 消化も、適切なサイズの単一バンドを示し、そ のことは、単一な完全なT−DNA 挿入があることを示唆する。しかしながら、我 々は、コピー数ブロット(先を参照のこと)から、AccSトランスジーンの少くと も2つのコピーがあることを知る。これらの結果をまとめると、完全なAccS遺伝 子を含むがそのボーダーの一方又は両方を失っているT−DNA の削除された形態 も存在することを示唆する。LB及びRBプローブが同じフラグメントとハイブリダ イズしないことから、直接反復構造は存在しない。しかしながら、いずれのボー ダーの周囲にも逆方向又は間接的反復があり得た。 nptII及びAccSプローブとの ハイブリダイゼーションを、T−DNA 挿入物を更にキャラクタライズするために 行った。 nptII:T−DNA が完全であるなら、 nptIIプローブに、完全な2Xpnos− nptI I −ocs3′融合物を含む2.4kb EcoR フラグメントにハイブリダイズするだろう (図2参照)。EcoR での1345−4ゲノ ム DNA切断において、5.2kb及び 2.9kbの2つの他のハイブリダイズするフラグ メントに加えて、予想される 2.4kbフラグメントが存在する。その 2.9kbフラグ メントも左ボーダープローブとハイブリダイズすることは、おそらく1つの完全 な内部コピー及びLBで発生した欠失を有するT−DNA の2つの不完全なコピーが 存在することを示す。2.9kb EcoR フラグメントは nptII及びLBプローブの両方 とハイブリダイズするので、この連結部分は、EcoR 部位を含むボーダーの1つ の欠失を有する逆方向反復であるようである。LBプローブと nptIIとの両方へのEcoR フラグメントのハイブリダイゼーションは、削除がEcoR 部位の1つを除 去する場合のみおこり得る。 Nco nptIIコード化配列内を開裂するので、この酵素でのT−DNA の消化 は、2つの nptIIフラグメント、即ちAccSトランスジーンの ATGに位置した Nco 部位までの nptII3′コード化領域を貫く 2.1kbのもの、並びに5′ nptIIコ ード化領域及びゲノム DNA又は隣接T−DNA 挿入物のいずれかにおける次の Nco 部位に対するLBを含む 1.2kb長のものを供するだろう。LBにおいて完全な逆方 向反復があるなら、我々は、 nptII及びLBプローブの両方とハイブリダイズする 3.3kb Nco フラグメントを予想する。EcoR 消化からの結果に基づいて、我々 は、存在するべき 2.1kbフラグメント、及び 1.2kb超の2つのフラグメントを予 想する。これらの1つはLBともハイブリダイズするだろう。予想される通り、2. 1kbフラグメントが存在し、そしてこれらもLBプローブとハイブリダイズする 6. 6kbフラグメント及び 2.9kbフラグメントが存在する。これは、3つのT−DNA コピー、即ち完全であるもの、LBに伸びる削除(約600bp)を含む逆方向反復であ るもの、及び右ボーダーに伸びる削除(約50bp)を含む第2の逆方向反復の存在 で一貫している。 AccS:AccSプローブとのハイブリダイゼーションは、 Nco 及びEcoR 各々に ついて 2.3kb及び 2.1kb超のフラグメントを供するだろう。これらのフラグメン トも、そのボーダーが完全であるならRBプローブとハイブリダイズするだろう。 その結果は、 Nco について2つのハイブリダイズするフラグメント、即ち15kb 及び 3.8kb、並びにEcoR について2つ、即ち4kb及び 3.5kbを示す。その3.8k b Nco フラグメント及び3.5kb EcoR フラグメントもRBとハイブリダイズする 。これらの結果は、AccSの少くとも2つのコピーが存在し、1つのコピーは削除 されたRBでT−DNA 上に存在することを確認する。AccS自体は削除又は再配置さ れていないことを証明するために、完全に端を切り取られた遺伝子を含む完全な 1.1kbフラグメントをはずすために Nco I/ XbaI二重消化を行った。 AccS 及び nptIIの結合 Xba 及びHindIIIは、右ボーダーからのものにおい て、1回、約1kbにT−DNA を開裂する。これらの酵素のいずれもの消化は、 n ptII 及びAccS遺伝子の両方を含むフラグメントを形成するだろう。 Xba 消化の 後、 9.2kb及び 6.2kbフラグメントが両方のプローブとハイブリダイズした。Hi ndIII 消化の後、9.2kb及び 6.4kbフラグメントは両方のプローブとハイブリダイ ズし、そのことは、AccSの各々のコピーが nptIIのコピーに連結されていること を確認する。9.2kbフラグメントもLBとハイブリダイズする。そのフラグメント のサイズはLB及びRBにおける逆方向T−DNA 反復の存在で一貫している。 1345−4 T−DNA 挿入物についての構造を図4に示す。それは、LB及びRBにお ける逆方向反復内にアセンブルされた3つのT−DNA からなる。LB−LB及びRB− RB連結部において、1つのボーダーは、各々の連結部において1つのみの完全な ボーダーが存在するであろうように削除される。T−DNA 構造の両端におけるLB 及びRBも削除 される。終点右側は nptII遺伝子に対して内側であり、内部 Nco 部位を削除し 、そして終点左側はAcc2遺伝子と右ボーダーとの間にある。 最後に、1345−4のT−DNA 挿入物のヌクレオチド配列は、予想される制限マ ップからのものに従い、配列番号:1において存在する。 上述の実施例は本発明を詳説するために供され、その範囲を限定するものでな い。本発明の他の変形は、当業者に直ちに明らかであろうし、添付の請求の範囲 に含まれる。本明細書に言及される全ての出版物、特許、及び特許出願は引用に より本明細書に組み込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダンスミュア,パメラ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94610, ピードモント,ラ サール アベニュ 160 (72)発明者 ハウイー,ウィリアム,ジェイ. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94520, コンコルド,エイボン アベニュ 2847 (72)発明者 ジョー,ローレンス,ケー. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94605, オークランド,フェイトン ドライブ 8101 (72)発明者 リー,キャスリーン,ワイ. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94602, オークランド,ライマン ロード 3992

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列番号:1と実質的に同一な配列を有する遺伝子座を含むトマト植物。 2.前記植物が、その果実がブレーカー段階で採集され15℃で保存された場合 に、ブレーカー段階後約2〜約3週間でピンク段階に達する果実を有することを 特徴とする請求項1記載の植物。 3.前記果実がエチレンの適用の欠如下で赤色段階に達しないことを特徴とす る請求項1に記載の植物。 4.受託番号 でアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託され た種子から発芽することを特徴とする請求項1に記載の植物。 5.請求項1に記載の植物からのトマト果実。 6.前記果実がブレーカー段階で採集され15℃で保存された場合に、ブレーカ ー段階後約2〜約3週間でピンク段階に達することを特徴とするトマト果実。 7.前記果実がエチレンの適用の欠如下で赤色段階に達しないことを特徴とす る請求項6に記載のトマト果実。 8.前記果実が、約10nl/g/hr未満のエチレンレベルを有することを特徴と する請求項6に記載のトマト果実。 9.エチレン生産量の少いトマト植物を生産する方法であって、配列番号:1 と実質的に同一な配列を有する遺伝子座を含むトマトと親トマト植物を交配し、 それにより子孫を作り出すことを含む方法。 10.前記遺伝子座を含むトマト植物が、受託番号 でアメリカンタイプ カルチャーコレクションに寄託された種子から発芽したものであることを特徴と する請求項9に記載の方法。 11.果実がブレーカー段階で採集され15℃で保存された場合に、ブレーカー段 階後約2〜約3週間でピンク段階に達する果実を有する子孫を選択することを含 む選択ステップを更に含む請求項9に記載の方法。 12.請求項9に記載の方法に従って作り出された植物。 13.5′から3′方向に、左ボーダー配列、2Xpnosプロモーター配列、NPTII 遺伝子、ocs3′非翻訳領域、p35Sプロモーター配列、トマトAcc2遺伝子のヌクレ オチド 149〜ヌクレオチド1237からなる配列、nos3′非翻訳領域、及び右ボーダ ー配列から本質的になる挿入されたT−DNA と、 前記右ボーダー配列に連結されたT−DNA の右ボーダー逆方向反復であって左 及び右ボーダー配列を欠如するものと、 前記左ボーダー配列に連結された左ボーダー逆方向反復であって、左及び右ボ ーダー配列を欠如するものと、を含む遺伝子座を含むトマト植物。 14.請求項13に記載の植物からのトマト果実。 15.受託番号 でアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託され た種子から発芽されるトマト植物。 16.請求項15に記載の植物からのトマト果実。
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