JPH11510094A - アルミン酸カルシウムセメント系触媒 - Google Patents

アルミン酸カルシウムセメント系触媒

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Abstract

(57)【要約】 カルシウムに対するアルミニウムの原子比が2.5より大きい高アルミナセメント、ならびにニッケルおよびコバルトから選ばれるVIII族金属Mの酸化物少なくとも1種を含有する、特に水溶液中の次亜ハロゲン酸塩の分解のための触媒またはその前駆物質として使用するのに適した造形粒子であって、前記のVIII族金属酸化物(二価酸化物MOとして表す)10〜70重量%を含有し、かつ30〜60%の多孔度を有し、その際、多孔容積のうち少なくとも10%は15〜35nmの細孔の形であり、かつ多孔容積のうち65%未満が35nmより大きな直径の細孔の形である造形粒子。

Description

【発明の詳細な説明】 アルミン酸カルシウムセメント系触媒 本発明は、触媒、特に不活性担体材料ならびにニッケルおよびコバルトから選 ばれる周期律表VIII族金属の酸化物少なくとも1種を含有する触媒、またはその 前駆物質に関する。 本出願人の欧州特許第0 397 342号には、アルミン酸カルシウムセメ ント、コバルトおよび/またはニッケルの酸化物、ならびに所望により微細な希 釈剤を含有する造形粒子、たとえば押出品の形の触媒であって、造形粒子が特定 の多孔度(porosity)および特定の孔径分布特性をもつものを記載した。これら の触媒は水性媒質中の次亜塩素酸塩イオンの分解に特に有用であった。 その特許明細書において本発明者らは、粒子の多孔度を高めることが望ましい ことを示唆した。それにより反応体が粒子内部の活性物質に容易に到達できるか らである。しかしこれには、粒子の強度が低下するという欠点があった。 本発明者らは今回、高いアルミナ含量をもつアルミン酸カルシウムセメントを 用いることにより、過度の強度損失なしに多孔度を高めることができ、その結果 触媒の活性を高めうることを見出した。意外にも、多孔度が高いにもかかわらず 粒子の嵩密度を高めることができ、したがってより多量の粒子(よって活性物質 )を一定容量の触媒床に収容することができる。[嵩密度は、既知容積の容器に 粒子を確実に沈降させるために容器を軽くたたきながら触媒粒子を充填し、次い で容器内の粒子の重量を測定することにより測定される。] アルミン酸カルシウムセメントは、式nCaO.mAl23(式中、nおよびm は整数である)のアルミン酸カルシウム化合物1種またはそれ以上を含有する水 硬セメントである。前記明細書で述べたアルミン酸カルシウム化合物には、アル ミン酸一カルシウムCaO.Al23、アルミン酸三カルシウム3CaO.Al2 3、三アルミン酸五カルシウム5CaO.3Al23、および七アルミン酸十 二カルシウム12CaO.7Al23が含まれる。その明細書の例で用いたアル ミン酸カルシウムセメントは、カルシウムに対するアルミニウムの原子比が約1 .4であった。高アルミナセメントとは、カルシウムに対するアルミニウムの原 子 比が2.5より大きいのアルミン酸カルシウムセメントを意味する。そのような セメントは既知であり、上記アルミン酸カルシウム化合物1種もしくはそれ以上 および/または二アルミン酸カルシウムCaO.2Al23などの化合物、場合 によりさらにアルミナを含有しうる。 したがって本発明は、カルシウムに対するアルミニウムの原子比が2.5より 大きく、好ましくは4.0より大きいアルミン酸カルシウムセメント、ならびに ニッケルおよびコバルトから選ばれるVIII族金属Mの酸化物少なくとも1種を含 有する、触媒またはその前駆物質として使用するのに適した造形粒子であって、 前記のVIII族金属酸化物(二価酸化物MOとして表す)10〜70重量%を含有 し、かつ30〜60%、特に40〜55%の多孔度を有し、その際、多孔容積( pore volume)のうち少なくとも10%は15〜35nmの細孔の形であり、か つ多孔容積のうち65%未満が35nmより大きな直径の細孔の形である造形粒 子を提供する。 前記の欧州特許第0 397 342号に記載されるように、ある種の触媒用 途についてはVIII族金属酸化物は触媒活性をもつ種であり、一方、他の触媒用途 についてはVIII族金属酸化物は触媒前駆物質であって、活性種はVIII族金属酸化 物をVIII族金属に還元した生成物であるか、または前駆物質中のVIII族金属酸化 物をより高い酸化状態に酸化した生成物である。たとえばニッケルおよび/また はコバルトの酸化物を含有する前駆物質の還元により得られる触媒は、水素添加 触媒、たとえば炭素酸化物を水素添加してメタンにするためのメタン化触媒、ま たはベンゼンなどの芳香族化合物を水素添加してシクロヘキサンにするための触 媒として有用である。担持されたニッケルおよび/またはコバルトの酸化物の他 の用途は、水溶液中の次亜塩素酸塩イオンなどの酸化剤を分解するための触媒と してであり、たとえばこれらのイオンを含有する排水を河川、湖または入り江へ 排出する前に処理する際に用いられる。 造形粒子は、好ましくは顆粒、押出品またはペレットの形であり、好ましくは 3未満、特に2未満の縦横比をもつ。縦横比とは、重量平均−幾何学的最小寸法 (たとえば直径)に対する重量平均−幾何学的最大寸法(たとえば長さ)の比を 意味する。これより大きな縦横比をもつ粒子は使用中に破断しやすいであろう。 造形粒子は好ましくは2〜8mm、特に3〜8mmの重量平均最大寸法をもつ。 これにより、粒子は単位床容積につき比較的高い幾何学的表面積をもつことが保 証され、したがって粒子床は、反応体が粒子床を通過する際に許容しえないほど の圧力低下をもたらす微粒子が過度な割合で存在することがなく、反応体に暴露 される粒子外表面積が比較的大きい。 本発明の粒子は30〜60%、特に40〜55%の多孔度をもつ。多孔度とは 、粒子容積に対する多孔容積の比を意味する。多孔度は、粒子の水銀密度および ヘリウム密度を測定することにより判定できる。多孔度(%)は次式により得られ : 多孔度=pHg×[1/pHg−1/pHe]×100 式中のpHgおよびpHeはそれぞれ水銀およびヘリウムの置換により測定した粒子 密度である。たとえば水銀密度は粒子密度の尺度であり、一方ヘリウム密度は骨 格密度の尺度である。 本発明の粒子は特定の細孔寸法分布をもつ。これは水銀押込み型多孔度測定法 (mercury intrusion porosimetry)により測定できる。本発明の粒子において は、多孔容積のうち少なくとも10%、特に10〜40%は平均直径15〜35 nmの細孔の形であり、かつ多孔容積のうち65%未満が35nmより大きな平 均直径の細孔の形である。このような細孔寸法をもつ粒子は、水性媒質中の酸化 剤を分解するのに用いる場合に特に有用である。 大部分は多孔度および細孔寸法分布の結果として、これらの粒子は10m2. g1より大きい、特に20〜100m2.g1の比較的大きなBET表面積をも有 する。その結果、活性物質は微細な状態で存在する。このようなBET表面積は 、後記のようにVIII族金属酸化物を沈殿経路で組成物に導入することによって達 成できる。 本発明の造形粒子は、それらの組成および多孔度の結果として、0.8〜1. 5g.cm3、好ましくは0.9〜1.4g.cm3の嵩密度をもつ。嵩密度は、一 定容積の床中の触媒重量を示す。 これらの粒子を、たとえば排水中の酸化剤の分解用触媒として使用する際に、 BET表面積、多孔度および/または細孔寸法分布が変化する可能性がある。た とえばBET表面積、多孔度、および35nm未満の寸法の細孔の割合が増加す る可能性がある。本明細書で述べる造形粒子の表面積、密度および多孔度のパラ メーターは、“製造したままの(as made)”状態、すなわち触媒用として使用 する前の粒子のパラメーターを表す。 目的とする多孔度および多孔容積特性をもつ造形粒子は、後記の特定のペレッ ト化法により製造することができる。 本組成物は、高アルミナセメントのほか、ニッケルおよびコバルトから選ばれ るVIII族金属の酸化物少なくとも1種を含む。好ましくはVIII族金属はニッケル のみであるか、またはニッケル1モル当たり最高1モルの量のコバルトと混合し たニッケルである。 アルミン酸カルシウムセメントには、鉄化合物、たとえば酸化鉄が混入してい る場合が多い。前記の欧州特許第0397 342号で本発明者らは、造形粒子 を次亜塩素酸塩の分解に用いる場合には酸化鉄の存在が有益であることを示した 。鉄が触媒活性に対して若干の促進効果を示したからである。これに対し本発明 では、本発明者らは酸化鉄含量が低い高アルミナセメントを用いて高活性触媒を 製造しうることを見出した。本発明においては、造形粒子の酸化鉄含量(Fe2 3として表す)は、好ましくは1重量%未満である。酸化鉄含量の低い、特に 好適な高アルミナセメントはCA−25として知られるものであり、一般に約8 0%のアルミナを含有する。これは主にアルミン酸一カルシウムとして存在し、 七アルミン酸十二カルシウム、二アルミン酸カルシウムおよび遊離アルミナとの 混合物である。 VIII族金属の酸化物は好ましくは沈殿法により組成物に導入される。好ましい 経路は、加熱により分解して酸化物になりうるVIII族金属化合物を、たとえば硝 酸塩の水溶液からアルカリ金属炭酸塩溶液などの沈殿剤の添加により沈殿させる ものである。VIII族金属化合物を沈殿させたのち、沈殿剤を含有しなくなるまで 沈殿を洗浄する。この沈殿を微細な、好ましくは不活性な希釈剤、たとえばマグ ネシアおよび/またはクレー、たとえばカオリンと混合してもよい。そのような 希釈剤の使用量は、二価酸化物として表したVIII族金属化合物の重量の2倍まで が好都合である。次いでこの混合物を乾燥させ、たとえば200〜600℃、特 に400〜550℃の温度でか焼して、VIII族金属化合物を酸化物の形に分解す る。少量の他の成分、たとえば酸化マグネシウムなどの補助促進剤を、たとえば VIII族金属化合物との共沈法により含有させてもよい。次いで得られた組成物を 高アルミナセメント、ならびに所望により少量の加工助剤、たとえば少量の水、 アルカリ土類金属、たとえばマグネシウムのステアリン酸塩、および/または黒 鉛と混合し、ペレットに成形する。セメントの使用量は一般に、VIII族金属酸化 物(1種またはそれ以上)および希釈剤の総重量に対して25〜100重量%で あって、10〜70重量%、特に50重量%未満、最も好ましくは20〜40重 量%のVIII族金属酸化物(1種またはそれ以上)を含有する組成物を与える量で ある。 必要な多孔容積特性をもつ造形粒子を得るためには、混合物をたとえば動物飼 料のペレット化に用いる型のペレットミルでペレット化するのが好都合である。 その際、ペレット化する混合物を回転中の有孔円筒に装入し、円筒内にあるバー またはローラーによりその孔を通して混合物を押し出す。得られた押出混合物を 回転中の円筒から、目的長さのペレットを与えるように配置されたドクターナイ フで切り取る。目的特性の造形粒子を得るために他の押出法も採用しうることは 自明であろう。 組成物を目的形状の粒子に成形したのち、次いでこれを好ましくは水蒸気状の 水と接触させて、セメントを水和させ、かつ造形粒子に適切な強度を与える。 この方法で成形した造形粒子は、たとえば破壊試験で測定した強度が通常の打 錠法で製造したペレットより有意に低いが、たとえそうであっても強度は意図し た用途に適切であり、実際に水性媒質中での酸化剤の分解にこの触媒を用いる際 に一般に強度が増すことが見出された。これはおそらくセメントの水和が継続す る結果であろう。 酸化剤の分解に用いるためには、処理すべき酸化剤を含有する流体、特に水性 媒質と上記触媒床を接触させる。本発明の造形粒子を用いて分解しうる酸化剤の 例には、次亜ハロゲン酸イオン、たとえば次亜塩素酸塩および次亜臭素酸塩のイ オン、ならびに過酸化水素が含まれる。これらの酸化剤のうち少なくとも若干は 、 種々の工業プロセスにおける汚染物質である。特に次亜塩素酸塩イオンは著しい 工業汚染物質である。これらの触媒は有機汚染物質を含有する水性媒質の処理に も利用できる。たとえば、酸化性有機化合物を含有する水性媒質に次亜塩素酸塩 を添加し、この溶液を上記触媒床に導通することができる。触媒は、有機化合物 を酸化してより環境に許容される生成物、たとえば二酸化炭素と水にする次亜塩 素酸塩の分解を触媒する。 触媒粒子の固定床を形成し、酸化剤、たとえば次亜塩素酸塩イオンを含有する 媒質をこの床に導通するのが好都合である。一般に媒質は水溶液の形であり、こ れを触媒床との接触前に濾過しておく。 水性媒質の処理は、媒質のpHが約7を越える条件、好ましくは約8を越える 条件下で行うのが好都合である。粒子が10〜14のpH水準ですら物理的に崩 壊しないのは、本発明の特に有利な点である。本方法はいずれか好都合な温度、 好適には5〜100℃、より好適には20〜80℃で実施できる。 これらの造形粒子を水性媒質中の酸化剤と接触させると、粒子の酸化物の一部 または全部が水和されるであろう。さらにVIII族金属酸化物はより高い原子価状 態に酸化される。たとえば酸化ニッケルは粒子中に最初はNiOとして存在する と概念的に考えることができる。厳密に、より高次のニッケル酸化物のいずれが 形成されるかについては専門家の意見は異なるであろうが、酸化剤と接触すると より高次の酸化物であるNi34、Ni23およびNiO2が形成されると考え ることができる。このようなより高次の酸化物は酸化剤の分解処理に際して活性 である。本発明の粒子においては、VIII族金属酸化物は最初に形成されたままで あるか、または使用中に形成されたそれらのより高い酸化状態にあると思われる 。使用中にこれらの酸化物は水和物としても存在する可能性がある。しかし本明 細書に特定する、粒子中のVIII族金属酸化物の割合は、二価状態のVIII族金属酸 化物につき無水酸化物、すなわちNiOおよび/またはCoOを基準として表示 される点を留意すべきである。 本発明の造形粒子は前記のように酸化剤の分解に用いられるほか、水素添加触 媒の前駆物質としても利用され、たとえば高温で水素含有ガス流を用いる還元に より触媒活性形に変換することができる。このような還元は、水素添加を行う予 定の容器に粒子を装填したのち行うことができる。あるいは粒子を水素添加反応 器に装填する前に別個の工程として還元を行うこともでき、還元した粒子を所望 により、それ以上の反応が起きなくなるまで、少量の酸素を含有するガス流と接 触させることにより、または二酸化炭素と接触させたのち少量の酸素を含有する ガス流と接触させることにより、不動態化してもよい。こうすると粒子を空気中 において周囲温度で取り扱うことができる。 本発明を以下の実施例により説明する。実施例中の部および%は重量による。 沈殿した塩基性炭酸ニッケル、ならびに希釈剤としての微細なマグネシアおよ びカオリンの混合物を含有するスラリーを濾過し、洗浄し、乾燥させ、次いで4 00〜450℃でか焼した。これらの成分の割合は、か焼した材料が酸化ニッケ ル100部当たり約14.1部のマグネシアおよび約113部のカオリンを含有 するものであった。 次いで、か焼した材料100部を約2部の黒鉛、および約41部の高アルミナ セメントCA−25(カルシウムに対するアルミニウムの原子比が約4.9であ り、鉄含量が約0.2%である)と混合して、乾燥状態の供給混合物を得た。 次いでこの乾燥状態の供給混合物を水(セメント含有混合物100部当たり約 25部)と混合し、前記のペレットミルを用いて直径約3mm、長さ約3〜5m mの押出ペレットに成形し、次いで乾燥させて、押出品Aを得た。 比較のため、カルシウムに対するアルミニウムの原子比が約1.1であり、酸 化鉄含量(Fe23として表す)が約14%であるアルミン酸カルシウムセメン トを上記の高アルミナセメントの代わりに用いて、上記の操作を繰り返した。得 られた押出品を押出品Bと表記した。これらの押出品の特性を次表に示す。 120mlの押出品を内径2.5cmの反応器に装填して内部に触媒床を形成 することにより、次亜塩素酸塩の分解に対する触媒活性を評価した。次亜塩素酸 ナトリウム63.1g/lを含有し、約12.5のpHを有する水溶液である供 給材料を約30℃に予熱し、次亜塩素酸塩溶液が触媒床を貫流上昇するように、 空間速度0.8h1で反応器に供給した。出口の次亜塩素酸ナトリウム濃度は、 押出品Aについては0.56g/l、押出品Bについては1.85g/lである ことが認められた。これは、これらの押出品が著しく高い活性をもつことを示す 。上記の表からさらに、Aは押出品Bより著しく高い嵩密度をもつことが分かる 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カルシウムに対するアルミニウムの原子比が2.5より大きいアルミン酸 カルシウムセメント、ならびにニッケルおよびコバルトから選ばれるVIII族金属 Mの酸化物少なくとも1種を含有する、触媒またはその前駆物質として使用する のに適した造形粒子であって、前記のVIII族金属酸化物(二価酸化物MOとして 表す)10〜70重量%を含有し、かつ30〜60%の多孔度を有し、その際、 多孔容積のうち少なくとも10%は15〜35nmの細孔の形であり、かつ多孔 容積のうち65%未満が35nmより大きな直径の細孔の形である造形粒子。 2.嵩密度0.8〜1.5g.cm-3を有する、請求項1記載の造形粒子。 3.粒子の多孔容積のうち10〜40%が15〜35nmの平均直径の細孔の 形である、請求項1または2記載の造形粒子。 4.酸化鉄(Fe23として表す)の含量が1重量%未満である、請求項1〜 3のいずれか1項記載の造形粒子。 5.i)沈殿したVIII族金属Mの化合物のか焼により得られた微細なVIII族金 属Mの酸化物、およびii)VIII族金属Mの酸化物の重量の2倍までの量の微細な 希釈剤と混合した、前記のアルミン酸カルシウムセメントを含む、請求項1〜4 のいずれか1項記載の造形粒子。 6.VIII族金属Mの酸化物および希釈剤の総重量に対して25〜100重量% の前記アルミン酸カルシウムセメントを含有する、請求項5記載の造形粒子。 7.VIII族金属Mの酸化物20〜40重量%を含有する、請求項1〜6のいず れか1項記載の造形粒子。 8.高アルミナセメントのカルシウムに対するアルミニウムの原子比が4.0 より大きい、請求項1〜6のいずれか1項記載の造形粒子。 9.流体媒質を請求項1〜8のいずれか1項記載の造形粒子の固定床と接触さ せることを含む、流体媒質中の酸化剤の分解方法。 10.流体媒質が8を越えるpHを有する水性媒質である、請求項9記載の方 法。
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