JPH11510067A - 電子聴診器 - Google Patents

電子聴診器

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JPH11510067A
JPH11510067A JP9506904A JP50690497A JPH11510067A JP H11510067 A JPH11510067 A JP H11510067A JP 9506904 A JP9506904 A JP 9506904A JP 50690497 A JP50690497 A JP 50690497A JP H11510067 A JPH11510067 A JP H11510067A
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electronic stethoscope
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JP9506904A
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ジェームス エイ グラスフィールド
デビッド イー ウィンストン
ジョン エイ パーブリック
ピーター アール エイチ スターク
ダニエラ スタインヒューベル
Original Assignee
ステステック コーポレーション
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B7/00Instruments for auscultation
    • A61B7/02Stethoscopes
    • A61B7/04Electric stethoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B7/00Instruments for auscultation
    • A61B7/003Detecting lung or respiration noise

Abstract

(57)【要約】 音響信号を処理して、診断に有用なフィルタリングされた信号を送るためのいくつかの動作モードを有する電子聴診器。ある動作モードで、聴診器は心臓の生物学的活動により発生する音響信号のみを実質的に送る。別の動作モードで、電子聴診器は肺の生物学的活動により発生する音響信号のみを実質的に送る。他の動作モードで、電子聴診器は、異常心臓音および正常心臓音を不均衡に増幅して、心臓異常の診断を改良する。電子聴診器は、従来の音響聴診器と同様に動作し、類似のスペクトル特性を有するため、音響聴診器の使用経験のあるユーザは、電子聴診器を容易に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 電子聴診器 関連出願の相互参照 本出願は、ここで参照する電子聴診器と題する1995年7月21日出願の米 国特許出願第08/505,601号の一部継続出願である。 発明の背景 1. 発明の分野 本発明は、一般に診断目的で使用する聴診器に関し、特に、電子聴診器および 診断目的で電子聴診器内の信号を処理する方法に関する。 2. 関連技術の説明 電子聴診器は、技術において周知である。電子聴診器の例として、米国特許第 3,247,324号、第4,071,694号、第4,170,717号、第 4,254,302号、第4,438,772号、第4,528,690号、第 4,534,058号、第4,618,986号が挙げられる。 電子聴診器は入手可能であるが、医師、看護婦、救急医療技士等の医療スタッ フに広く使用されていないように思われる。受け入れられない理由は明確ではな いが、現在入手可能な電子聴診器に関する問題は、体の様々な臓器の作用から発 生する音響信号を、熟練した使用者が慣れ親しんでいるやり方では再生できない ことであると思われる。現在入手可能な電子聴診器に関する他の問題は、電力を 大量に消耗し、重すぎ、大きすぎることであり、またユーザが、従来の音響聴診 器と比較して聴診器の使用方法を変える必要があることである。 医療スタッフは、主として音響聴診器の使用を通じて聴診技術を学び、特定の 音響品質や他の生物学的な音に関連するタイミングに基づいて、正常且つ異常な 心臓および肺の音を聞くための訓練をする。このように、音響聴診器には特異な 特性があり、その特性が、医療スタッフに聞こえる音響信号に与える効果はよく 知られており、診断に対して信頼がおける。従来の電子聴診器は、音響聴診器と 同様のスペクトル特性を用いて心臓や肺の音を再生しない場合がある。 従って、本発明は、少なくとも上記欠点を克服する電子聴診器を提供すること を目的とする。 さらに、本発明は、生物学的活動によって発生する音響信号を処理し、向上し た診断情報を与える方法を提供することを目的とする。 発明の要約 本発明は、典型的な音響聴診器に極めてよく似た電子聴診器を提供することに より、従来技術の欠点を克服する。本発明は、ユーザに対して音響聴診器のよう に、しかも性能特性が改良された状態で動作する。 一実施の形態において、本発明の電子聴診器は、音響信号を電子信号に変換す るための第1のトランスデューサと、入力が第1のトランスデューサの出力に結 合され、電子信号を処理して、音響信号のうち選択されたもののみを表す選択さ れた電子信号を送るための処理部と、処理部の出力に結合され、選択された電子 信号を音響信号に変換するための第2のトランスデューサとを備える。電子聴診 器は、聞こえない信号をフィルタリングするために、第1のトランスデューサお よび処理部との間にバンドパスフィルタを備えても良い。バンドパスフィルタも また、心臓や肺の音の周波数範囲外にある音をフィルタリングするために使用可 能である。 電子聴診器は、動作モードをいくつか備えることも可能である。“正常”動作 モードでは、聴診器が、第1のトランスデューサから、処理部を介して、実質的 に変化せずに第2のトランスデューサに電子信号を送る。この動作モードは、音 響聴診器の動作を模倣するように設計されているので、ユーザに聞こえる音響信 号が、音響聴診器により、音響信号の音量を調節可能なさらなる能力を用いて処 理される場合と同様のスペクトル特性を実質的に有することになる。このモード では、ユーザは、とりわけ血管の活動または血液の流れによって生じる音を聞く ことができる。この開示では、“正常”という用語は、聴診器の動作を呼ぶ場合 には、高調波に対する応答が心臓や肺の音の周波数範囲外にはない状態で、典型 的な従来の音響聴診器の音響応答またはスペクトル特性を意味する。“呼吸器” 動作モードでは、バンドパスフィルタからの電子信号が、第2のトランスデュー サに送られる前に、ハイパスフィルタによってフィルタリングされる。このフィ ルタリング動作は、肺以外の生物学的活動によって発生する音響信号に対応して 、電子信号を実質的にフィルタリングするため、聴診器のユーザは、肺の活動に よって生じる音のみを実質的に聞くことになる。ハイパスフィルタのコーナ(カ ットオフ)周波数は、100ないし300Hzの範囲内でよい。 電子聴診器は、“心電図”動作モードを備えることも可能であり、このモード では、バンドパスフィルタからの電子信号が、第2のトランスデューサに送られ る前に、ローパスフィルタによってフィルタリングされる。この動作モードは、 心臓以外の生物学的活動によって発生する音響信号に対応して、電子信号を実質 的にフィルタリングするため、聴診器のユーザは、心臓の活動によって生じる音 のみを実質的に聞くことになる。ローパスフィルタのコーナ(カットオフ)周波 数は、400ないし600Hzの範囲内でよい。 電子聴診器は、“雑音強調”動作モードを備えることも可能であり、このモー ドでは、バンドパスフィルタからの電子信号が、自動利得制御回路によって処理 され、その後、ローパスフィルタに送られる。雑音強調モードにより、聴診器が 、正常な心臓の活動によって生じる心臓音(例えば、いわゆる“主たる”または “第1”および“第2”の心臓音)に関して、異常な心臓の活動によって生じる 音(例えば、雑音)を不均衡に増幅可能であるが、その間、正常な心臓の活動の 音量は増幅しない。これによって、ユーザは、異常な心臓音と正常な心臓音との 関係をより明確に決定することが可能である。これには、正常な心臓の活動をあ まり増幅することなく、低いレベルの雑音活動を増幅する効果がある。この動作 モードにより、ユーザは、心臓雑音をよりはっきりと聞くことができる。この動 作モードにより、ユーザは、聞こえない、または聞こえにくい心臓音を、典型的 音響聴診器を用いて聞くことも可能である。一実施の形態では、自動利得制御回 路が、5ないし100msの範囲内の応答時定数を有する。 聴診プローブを移動する必要なく、様々な動作モードを実時間で選択すること ができる。 他の実施の形態では、電子聴診器が、バンドパスフィルタと処理システムとの 間に結合され、バンドパスフィルタから遠隔装置に電子信号を送り、且つ処理シ ステムによって処理されるように遠隔装置から電子信号を受け取るか、またはそ のいずれかのためのトランシーバを備える。このように、電子聴診器は、検出さ れる電子信号のスペクトル全体を別の聴診器または多数の聴診器に送ることが可 能であるため、2人以上のユーザが診断処理に参加できる。同様に、電子聴診器 は電子信号を受け取ることが可能であるため、ユーザは、これらの受け取った信 号を聞くことが可能であり、また受け取った信号を個々に、独立して、同時に処 理することが可能である。これにより、とりわけ、電子信号の実時間送受信が可 能となり、その結果、数人のユーザが同時に診断処理に参加することができる。 本発明の電子聴診器の他の特徴は、電源を制御するためのスイッチであり、こ のスイッチは、聴診器の耳当て管の対のうち第1の耳当て管に装着された第1の スイッチ極と、第2の耳当て管に装着された第2のスイッチ極とを備えている。 各耳当て管にはバネが機械的に結合されており、休止位置で、第1および第2の 耳当て管を共に強制移動させる。バネを閉じる力を弱め、耳当て管を所定距離だ け引き離すと、第1の極および第2の極が電気的に接触して、信号処理回路に電 力を供給する。耳当て管をリリースすると、バネが耳当て管を共に強制移動させ 、第1の極および第2の極が引き離されて、信号処理回路から電力を除去する。 これにより、オンまたはオフする必要のない音響聴診器と比較して、特別な操作 または工程を必要としないで電子聴診器を動作させる、便利で良く知られた方法 が提供される。 電子聴診器の動作全体は、人間の生物学的活動、例えば呼吸や心臓の活動によ って発生する音響信号をフィルタリングし、特定の臓器によって発生する選択さ れた音響信号または音響信号の組を音響信号から実質的に分離することを特徴と する。電子聴診器はこの機能を、人間の生物学的活動により発生する音響信号を 電子信号に変換し、電子信号を選択的にフィルタリングして、特定の臓器によっ て発生する音響信号を表す電子信号のみを実質的に含むフィルタリングされた電 子信号を送り、フィルタリングされた電子信号を可聴音響信号に変換することに より行う。一実施の形態では、選択フィルタリング工程が、電子信号をハイパス フィルタリングする工程を備えるため、フィルタリングされた電子信号は、肺の 活動によって発生する音響信号を表す電子信号のみを実質的に含むことになる。 別の実施の形態では、選択フィルタリング工程が、電子信号をローパスフィルタ リングする工程を備えるため、フィルタリングされた電子信号は、心臓の活動に よって発生する音響信号を表す電子信号のみを実質的に含むことになる。他の実 施の形態では、選択フィルタリング工程が、電子信号を不均衡に増幅する工程と 、電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備えるため、フィルタリング された電子信号は、正常な心臓音と増幅された異常な心臓音とを表す電子信号の みを実質的に含むことになる。 本発明の他の特徴は、ユーザの耳に音響信号を送る耳当て管の形状である。本 発明では、耳当て管は、“待機”位置でユーザの首の回りに心地よく掛かるよう に、ユーザの体に合うように構成される。これを達成するために、第1の耳当て 管および第2の耳当て管の各々は、首領域から胸領域まで人間の体の形状に実質 的に従う第1の曲線と、首領域の基部と肩領域まで人間の体の形状に実質的に従 う第2の曲線とを有する。各耳当て管は、耳当て領域に第3の曲線も有しており 、回転されるため、聴診器が“使用”位置にある時、耳当てがユーザの耳管と実 質的に整列する。 本発明の電子聴診器は、動物だけでなく、人間の生物学的活動(例えば、臓器 の音)を聞くためにも使用できる。 本発明の特徴および利点は、添付図面を参照するべき以下の詳細な説明および 詳細な説明の最後に追加した請求の範囲から、より容易に理解され、明らかにな るであろう。 図面の簡単な説明 ここで参照され、同一参照符号が同一構成要素を示す図面において、 図1は、本発明の電子聴診器の全体図である; 図1Aは、本発明の電子聴診器の聴診プローブの側面図である; 図2は、図1の電子聴診器の全体斜視図である; 図3は、特に耳当て管の形状を示す、図1の線3−3に沿った側面図である; 図4、図5、図6および図7は、休止位置および使用位置にある図1の電子聴 診器を示す; 図8は、図1の電子聴診器に使用可能な第1の音響構造を示す; 図9および図9Aは、図1の電子聴診器で使用可能な第2の音響構造を示す; 図9B、図9Cおよび図9Dは、図1の電子聴診器で使用可能な第3の音響構 造を示す; 図10および図11は、図1の電子聴診器で使用されるオン/オフスイッチの 動作を示す; 図11Aおよび図11Bは、図1の電子聴診器で使用可能なオン/オフスイッ チの他の実施の形態の動作を示す; 図12は、図1の電子聴診器の様々な処理機能が如何にして与えられるかを示 す概略ブロック図である; 図12Aおよび図12Bは、雑音強調処理機能を与えるための他の実施の形態 を示す; 図12Cは、図1の電子聴診器の様々な処理機能が如何にして与えられるかを 示す別の概略ブロック図である; 図13Aおよび図13Bは、図12に示すブロック図の具体的な回路の実現を 示す; 図14Aおよび図14Bは、図12Cに示すブロック図の具体的な回路の実現 を示す。 詳細な説明 単に例示するために、また一般性を限定しないために、本発明は、人間の心臓 および肺の診断に使用するための電子聴診器に関連して以下で説明する。これに 関連して、特定の動作および周波数範囲を述べる。しかし、本発明がこれに限定 されないことや、動作周波数および他の聴診器パラメータを変えることにより、 幼児、子供、動物等の生物学的活動と同様に人間の他の型式の生物学的活動を診 断するために本発明を使用可能であることを当業者は認識するであろう。 まず図1、図2および図3を参照する。これらは、本発明の電子聴診器全体の 構成を示す。電子聴診器10は聴診プローブ12を備えており、この聴診プロー ブ12は、特定の臓器の生物学的活動を検出し、それを音響圧力波(すなわち音 響信号)に変換するために使用される。音響信号は、可撓性音響チューブ14を 介して送られる。エレクトロニクスハウジング16は、以下でより詳細に述べる ように、聴診器が多くの診断機能を提供できるようにする回路を備えている。ノ ブ18は、エレクトロニクスハウジング16に配置されており、電子回路が発生 する音響信号の音量を聴診器のユーザが容易に調節できるようにする。ハウジン グには、聴診器の特定の動作モードに依存して発光する視覚インジケータ20、 21、23および25も設けられている。視覚インジケータ20、21、23お よび25は、発光ダイオードであってもよい。エレクトロニクスハウジング16 には、第1および第2の可撓性音響管22および24が装着されている。以下で より詳細に説明するように、本発明による一実施の形態では、音響管22および 24が聴診プローブ12から音響圧力波を送る。本発明による他の実施の形態で は、音響管22および24が、エレクトロニクスハウジング16内に含まれるエ レクトロニクスの処理によって発生する音響信号を送る。 音響管22および24は、バネおよびスイッチハウジング26に結合される。 以下でより詳細に説明するように、バネおよびスイッチハウジング26は、エレ クトロニクスハウジング16における電子回路に対する電力の付与を制御するた めのスイッチを備える。 音響管22および24はそれぞれ、バネおよびスイッチハウジング26を介し て、第1および第2の中空耳当て管28および30に結合される。耳当て管の端 部32、34には、第1および第2の耳当て36、38がそれぞれ配置されてい る。耳当て36および38は一般に、ユーザの耳との接触を緩和するために使用 されるゴム、プラスチック、またはフォームパッドである。耳当て管28および 30は、アルミニウム合金であってもよい。 聴診プローブ12は、アルミニウム合金で形成したハウジング13を備えてい るため、より軽量であり、典型的な音響聴診器で使用されるステンレス鋼よりも 患者にとって、より快適であることがわかっている。アルミニウム合金は熱伝導 率が高く、アルミニウム合金聴診プローブは熱質量が低いことから、患者にとっ て、より快適なものとなる。このように、聴診プローブは、患者の肌に接触する 前にユーザの手で暖められる可能性があり、その結果、患者に与える熱衝撃が最 小となる。聴診プローブは、ポリカーボネートから成るダイアフラム15を使用 する。典型的な音響聴診器とは異なり、本発明の電子聴診器の聴診プローブは、 1つのダイアフラムのみを使用し、ベル形状は必要ない。異なる周波数範囲に応 答するように同調されたアダプタや大きさの異なる聴診プローブは、個々の患者 (例えば、幼児と成人との差異)には必要ない。その理由は、聴診器のスペクト ル特性の必要な変更を、電子的に行えるからである。 側面37のボタン40および42は、側面39の他の2つのボタンと同様に、 電子聴診器を、ある動作モードから別の動作モードに切り替えるために使用する 。視覚インジケータ20、21、23または25は、モードボタンの起動に応答 して発光する。 本発明の電子聴診器は、耳当て管の構成を特徴とする。音響聴診器の多くは、 耳当て管が単一平面にあるため、ユーザの首に掛ける際、体の自然な曲線に適合 しない。実際に、音響聴診器の多くは、通常の待機位置にある時、ユーザの首を 挟む。対照的には、特に図3に示すように、本発明の電子聴診器の耳当て管は第 1の湾曲部44を備えており、この第1の湾曲部44は、エレクトロニクスハウ ジング16がユーザの胸部に寄りかかった状態で、ユーザの首、肩、上方胸部に 自然に、しかも心地良く置かれるように、ある角度に曲がっている。耳当て管は 第2の湾曲部46も備えており、それによって耳当て管(および聴診器全体)が 、心地よい状態でユーザの首に掛けられる。図4、図5、図6および図7は、“ 使用”位置(図4)と“待機”位置(図5、図6および図7)の両方にある本発 明の電子聴診器を示す。図からわかるように、聴診器がユーザの首に心地よく適 合する理由の一つは、曲線44および46が合成されており、多数の平面を通過 することである。一実施の形態では、曲線44の半径R1は、およそ76.2mm (3インチ)ないし101.6mm(4インチ)の範囲内であり、曲線46の半径 R2は、およそ50.8mm(2インチ)ないし76.2mm(3インチ)の範囲内 である。好ましい実施の形態では、半径R1がおよそ91.44mm(3.6イン チ)であり、半径R2がおよそ63.5mm(2.5インチ)である。半径のこの 組み合わせにより、広範囲のユーザに心地よく適合する聴診器を都合良く提供す ることが見出された。耳当て管の形状により、聴診器がユーザの胸部や首の回り にもたれ掛かった状態となる。聴診器は、その“待機”位置から“使用”位置ま で容易に、しかも迅速に移動される。 半径R3が31.75mm(1.25インチ)ないし44.45mm(1.75イ ンチ)の範囲内にある、さらなる曲線45も設けられている。好ましい実施の形 態では、半径R3がおよそ38.1mm(1.5インチ)である。さらに、第1お よび第2の耳当て管は、それぞれ矢印47、49の方向に回転され、その結果、 耳当て36、38が、図3および図6に示すように、上向きに曲がる。これによ って、“使用”位置での音の送信を向上させるように、耳当て36、38がユー ザの耳管と実質的に整列する。 以下で、電子聴診器の第1の音響構造を示す図8を参照する。音響聴診器の使 用から電子聴診器への遷移を直感的に行うために音響聴診器の標準性能を厳密に 模写するように音響構造を選択するべきである。 図8に示す音響構造では、聴診プローブ12内のダイアフラムがピックアップ した音響信号が、可撓性音響チューブ14にルーティングされる。可撓性音響チ ューブ14は、2つの平行な音響管50、52を囲む。音響管50は、エレクト ロニクスハウジング16、バネおよびスイッチハウジング26を通過して伸び、 さらに第1の耳当て管32を通過して伸びる。第2の音響管52は、エレクトロ ニクスハウジング16、バネおよびスイッチハウジング26および耳当て管34 を通過して伸びる。第2の耳当て管30の端部34の近くに、マイクロホン54 が設けられている。マイクロホン54は、聴診プローブ12および音響管52を 介して送られる音をピックアップし、音響信号を、エレクトロニクスハウジング 16内に配置した電子回路によって処理される電子信号に変換する。耳当て管2 8の端部32には空孔56が設けられており、それによって余分の気圧を逃がす 。そうしなければ、マイクロホン上の余分の気圧により歪みが生じることになる 。電子信号は、エレクトロニクスハウジング16内の電子回路によって一旦処理 されると、耳当て管28および30にそれぞれ配置した小型ヘッドホン58およ び60を用いて音響信号に再変換される。第1および第2の耳当て36、38は 、 ユーザの耳管と共にシールを形成し、周囲の音を遮ぎり、周波数が非常に低い音 の送信が聴診器を介して強調される。耳当て管の端部近くにマイクロホン54を 配置することにより、音響管50および52によって作られる完全共振室が、こ れらの音が電子信号に変化される前に聴診プローブによってピックアップされる 低周波数の強度を高めることができる。 以下で、本発明の電子聴診器において使用可能な第2の音響構造を示す図9を 参照する。第2の音響構造では、聴診プローブ12によってピックアップされた 音が、可撓性音響チューブ14内の音響管62、64を介して送信される。図9 Aに示すように、可撓性音響チューブ14は、2つの平行な音響管を囲む。この 設計により、聴診プローブ、マイクロホントランスデューサ間でピックアップ可 能な外来ノイズまたは可撓性音響チューブ14との接触で発生可能なノイズを減 少させることがわかった。 音響管62および64の両方は、エレクトロニクスハウジング16内で終端と なる。音響管64は、エレクトロニクスハウジング16内でマイクロホン54に 音響的に結合される。マイクロホン54は、エレクトレットコンデンサマイクロ ホンであってもよい。第2の音響管62は、エレクトロニクスハウジング16内 に完全に包含され、開放端部68で終端となる。音響管62の方が長い。音響管 62の長さと、音響管64の長さは、音響管62の開放端部68と共に、音響聴 診器が提供するものと実質的に同じ音調特質を音響信号に分け与える音響室を設 けるように選択される。これは電子聴診器が、ユーザの聞き慣れた音を有する音 響信号を発生するのを助けるので都合良い。第1の音響構造では、音響管62の 開放端部68により、マイクロホン54が検出する音響信号の歪みを除去するよ うに、余分の気圧を逃がす。音響管62および64の長さおよび終端状態の組み 合わせは、音響聴診器の音特性を再生する共振室を形成するように選択される。 マイクロホン54は、聴診プローブ12および可撓性音響チューブ14を介し て送信される音をピックアップし、音響信号を電子信号に変換する。これらの電 子信号は、その後、エレクトロニクスハウジング16内に含まれる電子回路によ って処理される。処理された電子信号は、その後、1つの小型スピーカ70を用 いて音響信号に再変換される。スピーカ70は、第1および第2の可撓性音響管 22および24に音響的に結合され、この第1および第2の可撓性音響管22お よび24は、エレクトロニクスハウジング16内で共に機械的且つ音響的に結合 される。音響信号は、第1および第2の音響管22および24を介して、また第 1および第2の耳当て管28、30ならびに耳当て36、38を介して、ユーザ の耳に送られる。 図9に示す第2の構造には、利点がいくつかある。第1に、マイクロホントラ ンスデューサおよびスピーカをエレクトロニクスハウジング16内に取り付ける ことにより、図8に示す第1の音響構造と比較して、ハウジングの外側に、ほと んどワイヤを設ける必要がない。これにより、製造が簡単になる。さらに、マイ クロホンおよびスピーカをエレクトロニクスハウジング16内に保持することに より、漂遊無線周波数ノイズをピックアップしたり、無線周波数ノイズを不必要 に発生する危険性が少なくなる。また、1個のスピーカが耳当て管28および3 0に音響信号を供給する第2の音響構造は、例えば、典型的な音響聴診器の従来 の耳当て形状を保持しており、それによって、ユーザに、より慣れ親しんだ形状 の電子聴診器を提供することになる。さらに、耳当て管28および30に結合し た1個のスピーカにより、必要な部材の数を減少することに加えて、エレクトロ ニクスハウジング16に含まれる電子回路の電力消費も削減するので増幅電力要 求を減じることができる。1個のスピーカを使用した場合でも、耳当て管内の音 響信号の制御および両耳の平均化がより容易に行われる。なぜならば、その音響 信号が、可撓性音響管22および24を介して両方の耳当て管に送られるからで ある。 図9に示す音響構造にも、聴診器の構造および製造に関して利点がいくつかあ る。図8の第1の音響構造と、従来の音響聴診器の多くでは、聴診プローブ、チ ュービングおよび耳当て管の組み合わせによって形成される組み合わせ音響経路 が一定の長さであるため、所定の共振周波数を有する。共振周波数およびスペク トル特性は、音響聴診器の正常応答を決定する際の重要な要因である。聴診プロ ーブから耳当てまでの全長がユーザに実用的となるために、また使用可能な共振 周波数を保持するために、心臓に使用するための音響聴診器の全長は、典型的に はおよそ558.8mm(22インチ)ないし711.2mm(28インチ)である 。 これらの長さにより、共振周波数が120Hzないし155Hzの範囲内となる 。 図9に示す第2の構造では、第1および第2の音響管62、64の組み合わせ たチューブ構造の共振周波数が、エレクトロニクスハウジング16内に含まれる 第2の音響管62の長さの増減によって調節可能である。この結果、本発明の電 子聴診器の全長は、(エレクトロニクスハウジング16内の)第2の音響管の長 さを増減して電子聴診器の全長の増減を補償することにより、音響聴診器の範囲 内の共振周波数を維持しながら、(可撓性音響チューブ14の長さを変えること により)比較的広い範囲にわたって変化することが可能である。従って、広い範 囲の聴診器全長にわたり、望ましい共振周波数を実質上一定に維持できる。これ により、本発明の電子聴診器は、従来の音響聴診器に匹敵する共振周波数を維持 し、電子聴診器の長さを変えた場合でも“正常な”音特性を提供することが可能 となる。 本発明の電子聴診器は、図9に示すように、1個の閉鎖端部65と1個の開放 端部68とを備えるチューブと共に音響構造を使用する。音は、聴診プローブダ イアフラムにより、チューブの中央付近に導入される(チューブ全長は音響管6 2および64の長さの組み合わせである)。この構造は、閉鎖端部65のノード と開放端部68のアンチノードを有する定在圧力波を生成する。この構造の基本 共振周波数の波長は、音響管62および64を組み合わせた長さの4倍である。 共振周波数は、以下の式によってほぼ得られる。 v=345.0336m/sec(1132ft/sec)(温度および湿度に対する 典型的作業条件での空中に おける音の速度) L=チューブ全長(m) 本発明の実施の形態では、音響管64の長さがおよそ304.8mm(12イン チ)であり、音響管62の長さがおよそ381mm(15インチ)であり、聴診プ ローブ12内の音響経路がおよそ25.4mm(1インチ)である。聴診プローブ と2個の音響管とが形成するこの音響室全体の共振周波数は、およそ121Hz である。上記のように、心臓に使用するために設計された典型的音響聴診器の共 振周波数は、120Hzから155Hzの範囲内にある。本実施の形態における 音響管の長さは、“正常な”、熟練した音響聴診器のユーザが聞き慣れた音を与 えることがわかった。共振周波数は、心臓に使用するために設計された典型的音 響聴診器の共振周波数範囲内にある。音響経路は、共振周波数を調節するために 可変であり、エレクトロニクスハウジング16内に含まれる電子処理回路のパラ メータの変化と組み合わせて使用され、幼児、子供、子宮内の胎児、様々な大き さの動物、人工心臓弁等の特定の応用のために、心臓および肺、またはそのいず れかの音を検出するために特定の聴診器を最適化することが可能である。 本発明の電子聴診器の第3の音響構造を示す図9B、図9Cおよび図9Dを以 下で参照する。第3の音響構造は、図9および図9Aに示した構造の変形である 。第3の音響構造では、聴診プローブ12に近接して可撓性音響チューブ14内 にマイクロホン54を吊り下げる。一実施の形態では、聴診プローブ12とかみ 合う可撓性音響チューブ14の端部からほぼ25.4mm(1インチ)の所にマイ クロホンを吊り下げる。マイクロホン54を含む可撓性音響チューブ14部分は 、1個の音響管を備えており、この音響管は、その後、マイクロホン54を通過 して音響管64および62に分かれる。音響管64は、端部65で密閉または閉 鎖される。マイクロホン54は、図9Dに断面で示すように、エネルギ減衰フォ ーム材54Bにより、チューブ14A内で同中心に吊り下げられるのが好ましい 。マイクロホン54は、可撓性音響チューブ14の内側に付着したフォーム54 Bに付着してもよい。エネルギ減衰フォーム材54Bは、3つの機能を同時に提 供する。第1に、フォーム材54Bは、空気柱がマイクロホンおよびフォーム材 を通過して、開放音響管62に到達することにより、空圧を逃がす。第2に、フ ォーム材54Bは重要な通過帯域(20Hzから1600Hz)に対して音響的 に透過特性を示すので、この通過帯域内の音が、フォーム材を通過して、音響管 62および64で形成された共振室に入り、その結果、マイクロホン54で検出 した音が望ましい音調特性を有する。第3に、エネルギ減衰フォーム54Bがマ イクロホンを可撓性音響チューブ14から機械的に分離し(すなわち切り離し) 、 その結果、可撓性音響チューブ14との機械的接触が、不必要なノイズをマイク ロホンに導入しない。 直径の小さいシールドケーブル54Aを用いて、マイクロホン54をエレクト ロニクスハウジング16内の電子回路に接続する。このシールドケーブルは、マ イクロホン回路により外来無線周波数ノイズがピックアップされるのを防止する 。可撓性音響チューブ14の屈曲または曲げによって、マイクロホンおよびエレ クトロニクスハウジング16内の回路またはそのいずれかが歪まないように可撓 性を維持するために、マイクロホンケーブル54Aが充分に小さい直径を有する のが好ましい。図9Cに示すように、シールドケーブル54Aが、可撓性音響チ ューブ14を備える材質内に埋め込まれる。あるいは、シールドケーブル54A が、音響管62および開放端部68を介してルーティングされ、その後、エレク トロニクスハウジング16内の回路と電気的に接続することも可能である。 チューブ14A内にマイクロホン54を吊り下げることにより、図9および図 9Aに示す第2の音響構造における音響管62および64の長さを通じてマイク ロホンに導入可能な外来ノイズを削減しながら、図9および図9Aに示す音響構 造の共振周波数特性を維持できる。聴診プローブ12内のダイアフラムによって 導入される音は、歪みを生じることなくマイクロホン54によって検出可能であ る。その理由は、音響管14A内の空気がマイクロホンを通過して、フォーム5 4Bを介して大きく移動し、マイクロホンで余分の圧力をかけるよりも、むしろ 音響管62の開放端部68を介して排出されるからである。 また、聴診プローブ12のダイアフラムによって導入される音は、音響管62 および64で形成された室内で共振可能であり、これらの共振音は、マイクロホ ンによってピックアップされ、第2の音響構造と同様に、音響聴診器が生成する 自然の聞き慣れた音を発生することが可能である。このように、ダイアフラム1 5からの低周波数および高強度の音は、電子聴診器の動作を混乱させない。 第3の音響構造は、さらなる利点がいくつかある。第1に、聴診プローブの近 くにマイクロホンを配置することにより、マイクロホンが、マイクロホン、エレ クトロニクスハウジング間で可撓性音響チューブ14の一部によって導入される ノイズに対する感度をかなり減じている。従って、外来ノイズが望ましい心臓お よび肺、またはそのいずれかの音と共にピックアップされたり、増幅されること はない。同様に、可撓性音響チューブ14に接触するもの(例えばユーザの指) によって生じる外来ノイズは、マイクロホンに到達した後に増幅される不必要な 信号を発生しない。この設計は、聴診プローブ、マイクロホントランスデューサ 間でピックアップ可能な外来ノイズ、または可撓性音響チューブ14との接触に より発生可能なノイズを、第2の音響構造以上に減少させることがわかった。 共振周波数の決定および音響管の長さの変化による共振周波数の変動を含む他 の全ての点で、第3の音響構造は、第2の音響構造と同様に動作する。第3の音 響構造の一実施の形態では、音響管62および64は共に、およそ304.8mm (12インチ)の長さであり、聴診プローブ12内の音響経路は、およそ25. 4mm(1インチ)である。聴診プローブおよび2個の音響管で形成されるこの音 響室全体の共振周波数は、およそ136Hzである。本実施の形態での音響管の 長さは、“正常な”、且つ音響聴診器の熟練ユーザが聞き慣れた音を送ることが わかった。共振周波数は、心臓に使用するために設計された典型的な音響聴診器 の範囲内にある。 第3の音響構造は、耳当て管28、30内にそれぞれ空孔26A、30Aを備 えることも可能である。この空孔は、トランスデューサ70と、耳当てがユーザ の耳で密閉される場合に生じる静圧とにより、またはそのいずれかにより発生す る耳当て管28および30内の余分の空圧を削減して、ユーザの耳に届く可能性 のある歪みを減少する働きをする。空孔26Aおよび30Aは、図9および図9 Aに示す第2の音響構造に組み入れることもできる。 電子聴診器の他の特徴は、図10および図11に示したオン/オフスイッチ7 5である。図10および図11に示すように、バネおよびスイッチハウジング2 6は、各耳当て管にそれぞれ端部を装着したバネ74を備えており、このバネ7 4は耳当て管上に閉鎖圧力を加えるため、耳当て管28および30が、矢印76 および78の方向に互いに向けて連続的に強制移動される。2つのベリリウム銅 接点80および82はスイッチ極として作用し、バネおよびスイッチハウジング 26内に組み入れられる。ワイヤ84は、接点80に接続され、耳当て管28の 外部の接点80から、第1の音響管22を通過して、エレクトロニクスハウジン グ16内に含まれる回路に至る。ワイヤ86は、接点82に接続され、耳当て管 30の外部で、音響管24を介して、エレクトロニクスハウジング16内に含ま れる電子回路に至る。耳当て管を、ユーザの耳に配置するために、その休止位置 から図11に示すように矢印88および90の方向に引っ張ると、接触点92お よび94が接触して、エレクトロニクスハウジング16内に含まれる電子回路を オンにする。ユーザが耳から聴診器を外し、バネ74が耳当て管を共に閉じると 、接点92および94が引き離され、回路が遮断される。 接点が対称的形状であるため、製造が簡単である。さらに、接点92および9 4の直角形状により、“ターンオン”点を正確に制御できる。最終的に、接点形 状が、ターンオン点の後の広範囲にわたる移動を考慮する。接点80および82 の接触点92および94がそれぞれ一旦接触すると、耳当て管が矢印88および 90の方向にさらに押しやられるため、接点80および82が単に弓状に曲がる のみである。このように、矢印88および90の方向に沿って耳当て管を連続的 に引き離すことにより、オン/オフスイッチが損傷を受けず、または電子回路へ の電力の流れを遮断しない。 このスイッチ構成は、多くの利点を提供する。まず第1に、(所定時間の不使 用の後、電子回路を自動的にオフにする)タイマ回路や、手動オン/オフスイッ チが必要でなくなる。第2に、バッテリを長時間消耗する可能性のある予備電流 が必要なくなる。さらに、スイッチおよび聴診器は、通常の使用によって起動さ れ、音響聴診器を使用する際にユーザの普段の習慣を変更する必要がない。耳当 て管を単に広げると聴診器がオンにされ、耳当て管を閉じると聴診器がオフにさ れる。 本発明の一実施の形態では、耳当て管の耳当て36および38の間隔が少なく とも101.6mm(4インチ)である時、スイッチ75が起動される。101. 6mm(4インチ)の間隔によって、電子聴診器を人の頭部に置く前にオンにでき 、同時に、耳当て管をわずかに(例えば偶発的に)引き離すことにより聴診器が オンにされず、バッテリを不注意に消耗することがないことがわかった。 バネスイッチアセンブリ75のさらなる利点は、かなり増幅された回路に電力 を与えることによって生じる過渡信号にユーザが晒されないように保護すること である。この過渡現象は、耳当て36および38がユーザの耳管に既に密着され ている場合、有害となる可能性がある。耳当てがユーザの耳に到達する前にバネ スイッチ75によって電力が回路に与えられるので、過渡的ノイズは既に通過し ているのでユーザには聞こえない。 バネ74は、屈曲後に元の形状を維持する能力がある燐青銅またはバネ鋼で形 成してもよい。従来の聴診器とは異なり、耳当て36および38は、増幅が行な われるので、ユーザの耳管に固く密着する必要はない。この結果、バネ74のバ ネ定数は、典型的音響聴診器のバネよりも低くてよく、それによって本発明の電 子聴診器は、長期間の使用がより快適なものとなる。一実施の形態では、耳当て 管の間隔が101.6mm(4インチ)ないし127mm(5インチ)である場合、 バネ74は226.8g(0.5ポンド)ないし272.16g(0.6ポンド )の力を有する。 オン/オフスイッチ75の他の実施の形態を示す図11Aおよび図11Bを以 下で参照する。図11Aおよび図11Bで示すように、バネおよびスイッチハウ ジング26は、各耳当て管にそれぞれ端部が装着されたバネ74を備えており、 このバネ74は、耳当て管に閉じ圧力をかけ、その結果、耳当て管28および3 0が矢印76および78の方向に互いに向かって連続的に強制移動される。バネ 74と第1のベリリウム銅接点80Aとの間には、絶縁体74Aが設けられてい る。第2のベリリウム銅接点82Aは、ハウジング26内に配置されており、接 点80Aから離れた位置にある。接点82Aとバネ74との間には、別個の絶縁 体74Bを設けてもよい。また、絶縁体74Aは、バネ74の全長に沿って延在 してもよい。図10および図11に示すバネスイッチの実施の形態では、接点8 0Aにワイヤ84を接続し、接点82Aにワイヤ86を接続している。耳当て管 を、ユーザの耳に配置するために、図11Bに示すように、矢印88および90 の方向に沿って、その休止位置から引き離すと、接点82Aが接点80Aに接触 し、エレクトロニクスハウジング16内に含まれた電子回路をオンにする。ユー ザが耳から聴診器を外し、バネ74が耳当て管を共に閉じると、接点80Aおよ び82Aが分離され、回路が遮断される。 図11Aおよび図11Bに示すバネスイッチの実施の形態もまた、図10およ び図11に示す実施の形態と同様に正確なターンオン点を与える。接点82Aが 接点80Aと一旦接触すると、耳当て管がターンオン点を超えてほぼ101.6 mm(4インチ)の間隔を置いた場合でも、接触点94Aは、電気接続を維持しな がら接点80Aの長さに沿って移動する。従って、バネスイッチ機構は、様々な 頭の大きさに対して、一貫して確実に作動する。バネ74は、屈曲後でさえ元の 形状を維持する能力のために、バネ鋼で形成するのが好ましい。他の全ての点で 、図11Aおよび図11Bに示すバネスイッチ構造は、図10および図11に示 すスイッチ構造と同様の利点を全て提供する。 エレクトロニクスハウジング16内に含まれる回路のブロック図である図12 を以下で参照する。この回路により、本発明の電子聴診器が多くの診断機能を実 行することができる。 図12の回路98は、多くの部品を備える。入力部100を用いて、電子信号 を調節する。処理部102は、特定の選択した診断機能に従って、マイクロホン 54によって与えられる入力部からの電子信号を処理する。出力部104は、処 理部102から処理された信号を受け取り、出力信号がスピーカ70に送られる 前に、信号に必要なバッファリングおよびフィルタリングを提供する。制御部1 06は、処理部102の動作を制御するための制御信号を送る。各部品について は、以下で詳細に説明する。 入力部100は、バッファ増幅器110を介して、マイクロホン54から電子 信号を受け取る。バッファ増幅器110から、入力バンドパスフィルタ112に 信号を送る。バンドパスフィルタ112は、20から1600Hzの通過帯域を 有するアナログフィルタである。この通過帯域は、心臓や呼吸の音に対する公称 通過帯域である。20Hz以下の周波数を有する信号は、人間の耳には聞こえな いが、これらの可聴以下信号を増幅することにより、余分の増幅器電力を消費す るため、周波数が20Hz以下の信号がフィルタリングされる。バンドパスフィ ルタ112の出力は、トランシーバインタフェース114に供給される。トラン シーバインタフェース114は、通常閉じているスイッチ116を備えており、 このスイッチは、正常な状態で、バンドパスフィルタ112から処理部102の 入力118に信号を通過させる。トランシーバインタフェース114は、電子聴 診器が他の装置、例えば第2の電子聴診器に信号を送るのを可能にするインタフ ェースを提供するか、または電子聴診器が他の装置、例えば第2の電子聴診器か ら信号を受け取り、2人以上のユーザが同じ生物学的活動の診断を聞いたり、そ れに参加したりできるようにする。電子聴診器間の接続は、配線またはワイヤレ ス接続である。トランシーバがトランシーバインタフェース114に差し込まれ てトランシーバが信号を受け取っている時、聴診プローブ12からの信号は、処 理部102から切り離されて、妨害を防止する。トランシーバがトランシーバイ ンタフェース114に差し込まれてトランシーバが信号を送っている時、トラン シーバ内の回路もまた、聴診プローブ12から処理部102まで信号をルーティ ングする。トランシーバインタフェース114によって、聴診プローブ12が検 出する信号を後の診断のために記録することも可能である。同様に、予め記録し た信号は、ユーザによる診断のために処理部102に送ることが可能である。 トランシーバ、例えばトランシーバ120を用いて、電子聴診器が検出した信 号を遠隔宛先に伝送したり、遠隔ソースから信号を受け取ることも可能である。 トランシーバ120は、赤外線または無線周波数トランシーバでも良い。トラン シーバは、信号の伝送のみ、受け取りのみ、伝送および受け取りのいずれかが行 われればよい。赤外線トランシーバが好ましい。その理由は、赤外線信号が他の 無線周波数装置を妨害せず、他の装置からの無線周波数妨害を受けないからであ る。多くの無線周波数装置が使用される病院等の環境において、妨害は特に重要 である。赤外線送信は“見通し線”であるので、例えば、他の部屋の装置を妨害 しない。トランシーバ、例えばトランシーバ120を使用することにより、電子 聴診器がワイヤレス接続を利用して電子信号の伝送および受け取りを行うことが 可能となる。 入力バンドパスフィルタ112またはトランシーバ120のいずれかからの信 号は、処理部102の入力118に送られる。処理部102は、制御部106の 制御で、入力118で受け取った電子信号を処理し、これらの信号を出力119 に送る。 処理部102は、4つの動作モードを有する。各モードについては、以下で別 々に説明する。 “正常”モードを選択した場合、電子聴診器の音響出力は、典型的音響聴診器 の出力をエミュレートする。正常モードでは、処理回路が、通過帯域外で音をフ ィルタリングしながら、20から1600Hzの実質上フラットな周波数応答を 送る。正常動作モードでは、入力118からの信号が、ライン124上の出力部 104に伝送される前に、(ライン123から)セレクタ122のみを通過する 。入力バンドパスフィルタ112は、聴診器の音響チュービングによって生じる 調波共振を除去する。このチュービングは、望ましい通過帯域の外部で不必要な 音をピックアップすることで有害である。この結果、実質的にスペクトル特性が 聴診器の音響構造によって決定された心臓および肺の生じる音のみがユーザに聞 こえることになる。 “呼吸”モードを選択した場合、電子聴診器は、実質的に肺のみによって発生 する音響信号を送る。呼吸モードでは、入力118からの信号が、ライン125 に沿って、コーナ(カットオフ)周波数がおよそ140Hzの4次ハイパスバタ ーワース(Butterworth)ディジタルフィルタ126に送られる。人間の正常且 つ異常な呼吸音に対する公称通過帯域は、およそ140ないし1600Hzであ る。我々は、ハイパスフィルタ126のコーナ(カットオフ)周波数が100な いし300Hzの範囲内にあるべきことを決定した。およそ140Hzのコーナ (カットオフ)周波数が、外来信号を回避する必要性と、重要な診断情報を有す る信号を含む必要性との実行可能なトレードオフを提供することを、我々は見出 した。ハイパスフィルタ126の出力は、ライン127に沿ってセレクタ128 を通過し、ライン130に沿って出力部104にルーティングされる。呼吸モー ドでは、実質的に肺の生物学的活動によって発生する可聴音のみがユーザに聞こ える。 “心電”モードを選択した場合、電子聴診器の音響出力は、実質的に心臓の生 物学的活動によって発生する音響信号のみを含む。心電モードでは、信号は、入 力118から、ライン132に沿ってセレクタ134およびライン136を通過 し、4次ローパスバターワースディジタルフィルタ138に至る。フィルタ13 8の出力は、ライン140に沿って処理部104に送られる。ローパスフィルタ 138は、およそ480Hzのコーナ(カットオフ)周波数で設定される。正常 且つ異常な心臓音に対する公称通過帯域は、およそ20ないし600Hzである 。ローパスフィルタ138のコーナ(カットオフ)周波数が400ないし600 HZの範囲内にあるべきことを決定した。およそ480Hzのコーナ(カットオ フ)周波数が、外来信号を回避する必要性と、重要な診断情報を有する信号を含 む必要性との実行可能なトレードオフを提供することを、我々は見出した。ロー パスフィルタ138によるフィルタリングの結果、心電モードでは、実質的に心 臓の生物学的活動によって生じる音のみがユーザに聞こえる。 “雑音強調”モードを選択した場合、電子聴診器は、正常なあるいは異常な心 臓の活動によって発生する音響信号を不均衡に増幅する。雑音強調モードでは、 入力118における電子信号が、ライン140に沿って、自動利得制御回路14 2に送られる。自動利得制御回路142から、信号がセレクタ144を通過して 、ライン146に沿ってローパスフィルタ138に送られる。雑音強調モードで は、雑音自動利得制御回路142およびローパスフィルタ138の両方を使用す るため、実質的に改良した異常な心臓音(すなわち心臓雑音)および正常な(す なわち、いわゆる主たる、または第1および第2の)心臓音のみがユーザに聞こ える。このモードは、心臓雑音の診断を改良するために、主たる心臓音に関して 心臓雑音を不均衡に増幅する。 心臓雑音は、心臓の異常によって生じる音である。一般に、心臓雑音は、第1 および第2の音に関して強度が非常に低い。心臓雑音は、第1または第2の心臓 音の始めまたは終わりの数ミリセカンド以内に生じることが多い。雑音強調モー ドでは、ライン140上の出力信号は、僅かに増幅した第1および第2の心臓音 の信号を含み、雑音等の低レベルの心臓音は、主たる心臓音と比較してはっきり 聞き取れるレベルまで増幅される。雑音強調モードでは、第1、第2および異常 な心臓音の周波数特性間のタイミングが、入力118からローパスフィルタ13 8の出力に(電子聴診器の信号経路全体を通じて)維持される。これは、第1お よび第2の心臓音に関する心臓雑音のタイミングが心臓異常を診断する際の重要 な要因となるため、特に都合良い。さらに、正常且つ異常な心臓音の周波数特性 を維持することにより、ユーザが聞く訓練をし、且つ聞き慣れている音が送られ る。 この結果を達成するために、自動利得制御回路142の時定数は、比較的短い 持続期間を有する。時定数は、ユーザに聞こえる音に顕著な歪みを導入すること を回避するのに充分な長さとなるように設定するべきである。さらに、時定数は 、自動利得制御回路が主たる心臓音、雑音間の遷移から生じるライン140上の 音量レベルの迅速な変化に応答できるように充分短くなくてはならない。5ない し100ミリセカンドの範囲にあり、およそ10ミリセカンドを中心値とする時 定数が、その必要条件の実行可能なバランスを提供することを、我々は見出した 。10ミリセカンドの時定数により、自動利得制御回路142が正常な心臓音と 心臓雑音とをトラッキングして、各信号を増幅することが可能であり、その結果 、ライン146上の自動利得制御回路142の出力は、僅かに増幅した正常な心 臓音とはっきり聞こえる雑音とを含むことになる。短い時定数により、自動利得 制御回路142が、正常心臓音信号の減衰に迅速に応答することにより、比較的 大きな主たる心臓音の直後に生じる低レベル雑音の出力レベルを上げることが可 能である。同様に、比較的短い時定数により、自動利得制御回路は、低レベル雑 音に続く主たる心臓音の高められた音量レベルに迅速に応答し、それに応じて利 得を削減することが可能であり、その結果、比較的大きい正常心臓音はあまり増 幅されず、それによって生じる歪みは実質上聞き取れない。 雑音が、かなり低い強度レベルを有する可能性があり、自動利得制御回路14 2は、一定の最大利得のみを提供できるので、全ての雑音が、主たる心臓音と実 質的に同一レベルまで増幅可能なわけではない。従って、自動利得制御回路14 2は、低レベル雑音に最大利得を与えて、雑音と主たる心臓音との強度レベル差 を減少させる。これが、不均衡増幅の意味するところである。 雑音強調機能を提供する他の回路を示す図12Aおよび図12Bを以下で参照 する。図12Aに示す回路200は、しきい値リミタ204がその後に設けられ ている可変利得増幅器202を使用する。可変利得増幅器202は、バンドパス フィルタ112から全ての信号を増幅する。増幅した信号は、その後、予め設定 したしきい値を有するしきい値リミタ204に送られる。主たる心臓音がリミタ のしきい値に達すると、さらなる増幅は防止される。一方、可変利得増幅器20 2の利得は、より低いレベルの雑音のレベルを上げるように設定され、主たる心 臓音の出力音量は一定に維持される。この回路は、主たる心臓音がしきい値リミ タのしきい値に達し、可変利得増幅器202の利得が増大すると、望ましい雑音 強調機能を果たすが、主たる心臓音を制限することにより、可聴歪みを生じる可 能性がある。 図12Bに示す回路250は、対数圧縮器254がその後に設けられているア ナログ自動利得制御回路252を使用する。自動利得制御回路252は、入力信 号のレベルに依存しない一定の平均出力音量レベルを与える。望ましい転送応答 を達成するために、公称音量レベル、時定数、および低レベルまたは非入力信号 が存在した状態で与えられる最大利得が設定される。この結果、自動利得制御回 路252が入力信号を正規化し、対数圧縮器254に送られる信号が、実質的に 一定レベルになる。自動利得制御回路の時定数は、数秒間に設定され、心拍数回 分に及ぶ。従って、自動利得制御回路252の出力は、入力信号の基準化バージ ョンである。対数圧縮器254は、対数方式で動作して、低レベル信号を強調す るために自動利得制御回路254が与える信号を圧縮する。 図12Bの回路は、望ましい雑音強調機能を果たすために動作するが、図12 Aの回路200と同じ制限を受ける。さらに、比較的長い時定数を使用して、自 動利得制御回路によって伝送される信号レベルを正規化するので、ユーザは、自 動利得制御回路が作動しているのを聞くことができる。例えば、自動利得制御回 路時定数が正規化出力レベルを設定する間、ユーザがあるレベルの心臓音を最初 に聞く可能性がある。正規化出力レベルが一旦設定されると、ユーザに聞こえる 音量を変えることもできる。 可変利得増幅器202および対数圧縮器254も雑音強調機能を果たすために 組み合わせて使用可能であることを、当業者は認識するであろう。また、自動利 得制御回路252およびしきい値リミタ204もまた、雑音強調機能を果たすた めに組み合わせて使用可能であることを、当業者は認識するであろう。 異常心臓音が正常心臓音よりも低いレベルにある場合に対して雑音強調回路の 動作を説明したが、異常心臓音が実際に正常心臓音よりも大きい場合がある。こ の状態では、雑音強調回路は、正常心臓音を増幅し、異常音に対して比較的増幅 を行わないように動作する。このように、回路は、どの音がより低い強度である かに依り、異常心臓音または正常心臓音を増幅可能である。 フィルタ138が、例示の実施の形態における自動利得制御回路142の出力 に接続されるが、これらの装置は、信号がまずフィルタ138によってフィルタ リングされ、その後、自動利得制御回路142によって利得制御されるように接 続可能であることを、当業者は認識するであろう。同様に、図12Aおよび図1 2Bの回路は、フィルタ138の前後に配置可能である。 ローパスフィルタ138のコーナ(カットオフ)周波数は、雑音強調モードで ある時、聴診器が心電モードで動作している時と同一のコーナ(カットオフ)周 波数であってもよい。また、聴診器が雑音強調モードで動作している時のローパ スフィルタ138のコーナ(カットオフ)周波数は、心電モードで使用するコー ナ(カットオフ)周波数と異なってもよい。ローパスフィルタ138のコーナ( カットオフ)周波数は、心臓コーナ(カットオフ)周波数と、電子聴診器の帯域 幅全体(実施の形態ではおよそ1600Hz)との間の周波数に設定可能である 。例えば、ローパスフィルタ138のコーナ(カットオフ)周波数が、雑音強調 モードで、1600Hzに設定されている場合、人工心臓弁によって生成される 高周波音をモニタすることができる。以下で説明するように、調節可能なクロッ ク/オシレータ回路178を使用して、ローパスフィルタ138のコーナ(カッ トオフ)周波数を変化させる制御信号を送る。この結果、処理部104における フィルタ(例えば、フィルタ126およびフィルタ138)のコーナ(カットオ フ)周波数は、電子聴診器の各動作モードに対して独立して設定可能である。 処理部102の119における出力は、抵抗器150および152に送られる 。この抵抗器150および152は加算器154の入力に結合されている。加算 器154の出力は、コーナ(カットオフ)周波数がおよそ1600Hzである2 次ローパスフィルタを通過して、外来ノイズが回路を介してユーザまで通過する のをさらに制限する。信号が、フィルタ156から、(制御ノブ18によって利 得が設定されている)利得制御装置まで、さらに予め設定できる調節可能なしき い値を有するリミタを備えた出力音量リミタ158まで通過する。例えば、大き な音声、硬い表面上の聴診プローブのバンギングまたは大きな騒音から聴診プロ ーブ内に導入される音が、ユーザの耳に損傷を与える可能性がある一定レベルを 超 えないように、しきい値を設定する。出力音量リミタからの信号がスピーカ駆動 増幅器160によって増幅され、その後、スピーカ70に送られる。 処理部102は、制御部106によって制御される。制御部106は、スイッ チデコーダ170に結合された多数のモードスイッチ40ないし43を備えてい る。電子聴診器の各動作モードは、対応するモードスイッチを瞬間的に押して選 択される。スイッチデコーダ170は、モードスイッチ40ないし43の起動に 応答して、セレクタ122、128、144および134をそれぞれ起動し、制 御ライン172を介して望ましい動作モードを与える。制御ライン172上のス イッチデコーダ170からの制御信号は、モードインジケータ制御回路174に も送られる。このモードインジケータ制御回路174は、どのモードを選択した かに依り、インジケータ20、21、23および25にそれぞれ電力を供給する 。各動作モードに対して、1個のインジケータが発光する。ローバッテリフラッ シュ信号176は、インジケータ制御回路174にも送られ、それによって、バ ッテリ電圧が所定レベル以下に降下すると、モードインジケータ制御回路174 が現在発光しているインジケータをフラッシュする。この信号を用いて出力部1 04を制御し、バッテリ電圧が所定レベル以下に降下する際、可聴信号を送るこ とも可能である。我々は、1.0ボルトのしきい値を選択した。その理由は、電 源電圧がこのレベルに到達すると、聴診器が数時間動作し続けることが可能だか らである。これは、電源電圧が低いが、さらに数時間の動作に充分な電力を利用 可能であるという警告をユーザに送る。この警告形態は、例えば、聴診器が緊急 事態に重要な動作を実際に停止する前にユーザに警告を送るので、都合良い。ま た、音響聴診器が機能を停止しないので、良く知られた動作モードも提供し、そ れによって電子聴診器の動作を音響聴診器の動作と同様にする。 ある動作モードでは、電子聴診器は、オンにされる時は必ず、正常動作モード を無効にする。代わりに、スイッチデコーダ170が電子回路に電力を与えるバ ッテリによって直接電力を供給される場合、電子聴診器は、耳当て管を閉じて聴 診器をオフにする前に選択した最後のモードを維持することが可能である。電源 をオフにすると、バッテリからスイッチデコーダ170への非常に小さい電流が 、スイッチデコーダ170が選択した最後のモードを活性状態に維持する。従っ て、 聴診器が次にオンにされると、スイッチデコーダ170は、正常モードよりもむ しろ選択した最後のモードを無効にする。 信号172は、調節可能クロック/オシレータ回路178にも送られる。回路 178は、ライン180上で制御信号を送り、処理部102で使用されるディジ タルフィルタ、例えばフィルタ126および138のコーナ(カットオフ)周波 数を制御する。処理部102においてディジタルフィルタを使用することにより 、それぞれの応用に合わせて、フィルタのコーナ(カットオフ)周波数が調節で きる。例えば、上記コーナ(カットオフ)周波数は、一般に成人および青年の心 臓および肺の音を検出するのに使用される。しかし、幼児および子供の心臓およ び肺の音の音響信号の周波数が、大人や青年よりも高いということを我々は決定 した。この結果、フィルタのコーナ(カットオフ)周波数を増加する必要がある 。このコーナ(カットオフ)周波数の増加は、ライン180上のクロック/オシ レータ178によって送られるクロック信号の周波数を変化させることにより、 電子的に実行可能である。クロック/オシレータ回路178のスイッチ(例えば 、図13Aおよび図13Bの回路では179)を起動して、幼児や子供の心臓お よび肺の音を検出するのに適当な新たな組のコーナ(カットオフ)周波数を制御 ライン180上で送ることも可能である。他の全ての点で、回路の動作は上記と 同様である。 このようなフィルタのコーナ(カットオフ)周波数を変更する能力は、特に都 合良い。従来、幼児や子供の心臓および肺の音を検出したい場合には、一般に、 より高い周波数を強調するために設計した小型の聴診プローブおよび音響チュー ビングを備える小児科音響聴診器を使用する。また、成人音響聴診器が、より高 い周波数に、さらに応答し易く設計された聴診プローブにアダプタを装着するこ とも可能である。本発明は、聴診器を変更する必要がないか、または幼児および 子供用の別個の聴診器を必要としない。回路178は、上記コーナ(カットオフ )周波数よりも高いか、または低い制御周波数をライン180上に生成するよう に制御可能であり、これらの制御周波数が、実行中の特定の型式の診断に適する ように選択可能であることを当業者は認識するであろう。 処理部102において設定可能な利得を有するフィルタの使用も都合良い。な ぜならば、ノード119で伝送される信号が、全ての動作モードに対して、ライ ン124上で正常モードの信号レベルに正規化できるからである。フィルタ12 6および128のそれぞれの利得を制御することにより、ライン130および1 40上の電子信号のレベルは、ライン124上の電子信号の信号レベルと実質的 に同一となるように調節可能である。ライン130および140上の信号レベル はライン124上の電子信号レベルと実質的に同一であるので、処理部102( 結果として電子聴診器)の出力が、選択した特定の動作モードに関係なく、実質 的に同一のレベルである。これには、利点がいくつかある。第1に、ユーザは、 高い増幅のモード(例えば、雑音強調モード)から比較的低い増幅のモード(例 えば、正常モード)に切り替える時、音量を手動で増大させる必要はない。さら に、ユーザは、比較的低い増幅のモード(例えば、正常モード)から、比較的高 い増幅を有する動作モード(例えば、雑音強調モード)に切り替える時、過度の 過渡現象や増幅から保護される。 図示した実施の形態では、フィルタ112および156がアナログフィルタで あるが、これらのフィルタは、ディジタル技術を用いて実現可能であることを、 当業者は認識するであろう。図示した実施の形態では、フィルタ126および1 38がディジタルフィルタであるが、これらのフィルタは、アナログ技術を用い て実現可能であることも、当業者は認識するであろう。 図12Cを以下で参照する。この図は、エレクトロニクスハウジング16内に 含まれる回路の他の実施の形態を示しており、これによって、本発明の電子聴診 器が上記診断機能を行うことが可能となる。図12Cの回路では、出力音量リミ タ158が、示されていない。さらに、低周波フィルタ112Aおよび入力リミ タ112Bが、バンドパスフィルタ112からの信号を、処理部102に送る前 に処理する。他の全ての点で、図12Cの回路の動作は、図12を参照して述べ たものと同様である。 低周波フィルタ112Aは、歪みを生じたり、過度の増幅器電力を消耗する低 周波信号(すなわち、人間の耳には聞こえない、およそ20Hz以下の信号)を より急速にフィルタリングするのを助ける。低周波フィルタ112Aのコーナ( カットオフ)周波数は、およそ35Hzに設定される。上記のように、本発明 の電子聴診器が通常の音響聴診器と同じ音響特性を有するために、およそ20H z以下の信号をできるだけ減衰させなければならない。コーナ(カットオフ)周 波数を35Hz以上にかなり増加することによって、顕著な可聴低周波ロールオ フを生じ、それによって電子聴診器が、依然として聞き取れる非常に低い周波数 の音を再生する能力を低下させることを実験は示している。より高いオーダのフ ィルタを使用しない場合、コーナ(カットオフ)周波数を30Hz以下に減少さ せることにより、20Hz以下の信号の認識可能な減衰を生じない。本発明の一 実施の形態では、低周波フィルタ112Aが、35Hzのコーナ(カットオフ) 周波数を有する2次ベッセルハイパスフィルタである。35Hzのコーナ(カッ トオフ)周波数を用いる2次ベッセルハイパスフィルタが、望ましい減衰と、よ り低いコーナ(カットオフ)周波数でのより急速な周波数ロールオフを得るため に使用可能な、より高いオーダのフィルタ使用に関連する複雑さとの間に合理的 トレードオフを生じることを、実験は示している。 低周波フィルタ112Aの出力は、入力リミタ112Bに送られる。入力リミ タ112Bは、ユーザの指が聴診プローブおよび可撓性音響チューブ14、また はそのいずれかに接触した時の衝撃音を減少させる。入力リミタ112Bは、予 測可能な方法で処理部102に送られる入力信号の大きさを制限するので、大規 模な突発的過渡現象がユーザの耳にノイズおよび歪み、またはそのいずれかを生 じない。リミタに対して設定したしきい値レベルは、正常あるいは異常な心臓お よび肺の音、またはそのいずれかに影響せず、これらの信号は、変化していない フィルタステージを通過する。しかし、例えば、聴診プローブまたは可撓性音響 チューブ14の表面を移動するユーザの指によって生じる鋭い高強度の衝撃ノイ ズは、実質的に入力リミタ112Bによって減少する。本発明の一実施の形態に おいて、入力リミタ112Bは、仮想接地が2.5ボルトに設定され、リミタし きい値が仮想接地レベル以上および以下で1.5ボルトに設定された状態で、演 算増幅器を使用することが可能である。リミタは能動回路であり、1.5ボルト のしきい値で厳しい制限を加えるダイオードおよび演算増幅器クランピング回路 を備える。入力バッファ110、入力バンドパスフィルタ112および低周波フ ィルタ112Aの利得は、最大正常信号レベルがおよそ1.5ボルトになるよう に設定され、リミタに続くステージ、すなわち処理部102および出力部104 は、この予測可能な1.5ボルト制限に応答するように設定される。正常の1. 5ボルトレベルを超える信号は、1.5ボルトレベルしきい値でリミタ回路によ ってクランピングされる。この特定の回路構成の利点は、入力リミタが出力部1 04において設定した音量レベルに関わらず、一定の限界しきい値を与えること である。 図13Aおよび図13Bを以下で参照する。これらは、図12のブロック図に 示した回路の実施の形態を示す概略図である。図示した回路は、1個の“AA” アルカリバッテリで電力を供給でき、およそ30時間、動作可能である。1個の リチウム“AA”バッテリを使用した場合、回路は、およそ90時間、動作可能 である。バッテリ電圧感知回路180は、バッテリ電圧レベルをモニタし、ロー バッテリフラッシャ回路182を制御して、その時発光しているインジケータを フラッシュし、バッテリ交換が必要であることを警告する。図13Aおよび図1 3Bの回路で使用する集積回路を、以下に記載する。 集積回路リスト(図13Aおよび図13B) 図14Aおよび図14Bを以下で参照する。これらは、図12Cのブロック図 に示した回路の実施の形態の概略図である。バッテリ電圧感知回路180および フラッシャ回路182は、図13Aおよび図13Bを参照して述べたものと同様 の方法で動作する。図14Aおよび図14Bの回路で使用する集積回路を、以下 に記載する。 集積回路リスト(図14Aおよび図14B) 4つの動作モードを詳細に述べたが、電子聴診器にさらなる動作モードを備え ることも可能であることを、当業者は認識するであろう。 例示した実施の形態においては、電子聴診器の処理部の動作および制御のモー ドを選択するためのディスクリート回路について述べた。また、ソフトウェア制 御のマイクロコントローラも使用可能である。マイクロコントローラを使用する ことにより、例示した4つのモードスイッチを用いて5つ以上の動作モードを選 択することも可能である。さらに、様々な動作モードを、例示以外の他の方法で 組み合わせることも可能である。また、マイクロコントローラを使用して、例え ば、心臓および肺、またはそのいずれかの特定の周波数範囲を聞くことを望む心 臓学者または肺病学者に専用の、より特定の通過帯域を選択することも可能であ る。さらに、マイクロコントローラを使用して、例えば、その1つを選択する場 合に周波数を変化させる音量制御装置18を用いて、または周波数のアップダウ ン工程に対する制御手段としてモードボタンを用いて、ユーザ調節可能なコーナ (カットオフ)周波数のモードを生成することが可能である。 マイクロコントローラは、モードスイッチが、別個のスイッチを使用しないで 小児科モードをオンおよびオフにトグル切替することを可能にする。このモード で、マイクロコントローラは、インジケータLEDの照明を制御して、小児科モ ードに入ったことをユーザに示すことも可能である。 マイクロコントローラを使用して、ディジタル音響制御を行うことも可能であ り、このディジタル音量制御により、ユーザはアップまたはダウンボタンを押し て、出力音量を増減することが可能である。さらに、マイクロコントローラは、 ユーザが特定の基準音量レベルを選択できるようにする。その時、ユーザは、い ずれかのモードの可変音量レベル(アナログまたはディジタル)と、様々な音量 レベルで聞こえる音の比較のための基準音量レベル(ユーザ定義可能)とを選択 的にトグルすることができる。マイクロコントローラはまた、基準音量レベルの 較正および設定、またはそのいずれかを行うための基準心臓信号を発生すること も可能である。この基準レベルは、異なる聴覚レベルを用いて医師等が雑音の標 準クルージングレベルを確立する際に有用となる。 以下で、図15を参照する。この図は、マイクロコントローラと、上記特徴お よび機能を提供する付随回路の回路実現を示す。図15の回路101は、電子聴 診器が、ユーザに聞こえる、内部に格納した基準心臓信号を有し、不揮発性メモ リ308に格納した基準音量レベルを設定することを可能にする。基準音量レベ ルが一旦選択され、ユーザによって格納されると、ユーザが、ユーザ選択の可変 音量レベルと(いずれかの動作モードの)基準音量レベルとをトグル切替して、 増幅または減衰したレベルで聞こえる音を基準レベルと比較することが可能であ る。基準レベルは、単に上記較正手順を繰り返すことにより、いかなる時にも再 プログラミング可能である。回路101により、音量制御装置302(アナログ またはディジタル)が、各動作モードでディジタルフィルタのコーナ(カットオ フ)周波数を連続的に変化させるための周波数制御を行うことも可能となる。 一実施の形態では、マイクロコントローラ300は、Microchip 1 6C73マイクロコントローラであってもよい。マイクロコントローラは、中央 制御およびタイミング装置として使用され、統合プログラムメモリ310と、デ ータメモリ308と、クロックタイマサブシステム312とを備える。マイクロ コントローラ300は、モードスイッチと処理部102との間にインタフェース を設ける。マイクロコントローラ300はまた、音量およびコーナ(カットオフ )周波数、またはそのいずれかの調整のためのパルス発生エンコーダ(例えば、 制御装置302)にインタフェースを与える。マイクロコントローラ300は、 ディジタルフィルタ126および138のコーナ(カットオフ)周波数調整の制 御のためのクロック発生器としても動作する。マイクロコントローラ300は、 モード指示発光ダイオード174の照明の制御も行う。 マイクロコントローラ300はまた、乗除ディジタル−アナログ変換器(DA C)306を制御して、格納した基準心臓信号のプレイバックのために出力音量 レベルを制御する。一実施の形態では、DAC306は、アナログスイッチ30 4と出力ドライバ160との間に結合される。DAC306は、マイクロコント ローラに対する直列インタフェースと、低電力消費と、10ビット分解能を特徴 とするMaxim MAX504でもよい。乗除DAC306は、マイクロコン トローラからロードされるディジタルワードにより、その基準入力に現れるいか なる入力レベルも基準化する。 DAC306は、音量制御装置として使用する場合、静的数値でロードされ、 アナログスイッチ304を使用して、処理済み聴診器信号をローパスフィルタ1 56からDAC306の基準入力に伝送する。格納した基準心臓信号波形をプレ イバックすると、DAC306への基準入力が一定のDC電圧に切り替わり、マ イクロコントローラが、メモリ308からの格納した波形データポイントをDA Cに順次ロードする。マイクロコントローラは、その後、波形メモリ308を介 してループし、モードが変わるまで波形を繰り返し再生する。基準心臓信号のプ レイバック音量は、波形値をDAC306にロードする前に、マイクロコントロ ーラ内で基準化して変化することが可能である。 基準音量を設定するために、較正手順を使用する。較正手順では、ユーザが、 例えば2つのモードボタンを同時に押して基準信号モードを選択する。一旦この モードを選択すると、電子聴診器が基準心臓信号を繰り返しプレイバックする。 その後、ユーザは、基準信号の望ましい音量レベルがユーザの耳に聞こえるまで 、音量制御ノブを回転させることができる。基準音量レベルは、モードボタンの うちの1個を押すことにより、格納できる。マイクロコントローラ300は、そ の後、現在の波形倍率を用いて、不揮発性メモリ308に格納した静的DAC数 値を計算する。この値を用いて、基準音量モードを選択する際に、ユーザ選択の 基準音量を設定する。ユーザは、聴診器を用いて生物学的信号を聞く際に、(音 量制御の操作によって決定する)音量設定と、格納した基準音量レベルとをトグ ル切替する能力を備えることになる。 一実施の形態では、音量制御装置302がロータリパルスエンコーダであって も良く、上記のように、ロータリパルスエンコーダを用いて、それぞれの動作モ ードでディジタルフィルタのコーナ(カットオフ)周波数を変化することが可能 である。例えば、ロータリパルスエンコーダは、Bourns ECT1D装置 であってもよい。ロータリパルスエンコーダの軸が回転すると、互いに90度の 位相外れである2つのパルスストリームを生じる。マイクロコントローラにおけ るパルスの到着順序を用いて、軸が時計回りに回転している(例えば、音量また は周波数を増大する)か、または逆時計回りに回転している(例えば、音量また は周波数を減少する)かを決定する。軸は、連続して回転可能であるため、相対 音量または周波数変化が、任意の軸位置から行える。マイクロコントローラ30 0は、DAC306を使用して、可聴信号を発生し、可変範囲の極値に達したか どうかを指示することも可能である。マイクロコントローラおよび付随回路を、 図12に示す回路と共に使用することも可能であることを当業者は認識するであ ろう。 本発明の少なくとも1つの具体的実施の形態を述べたが、様々な変更、修正、 改良が、当業者にとって容易であろう。このような変更、修正および改良が、こ の開示の一部であることは意図されており、発明の精神および範囲内にあること が意図されている。従って、前記の説明は単なる例であり、限定されるものでは ない。本発明は、以下の請求の範囲およびその同等物に定められたように限定さ れるのみである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月9日 【補正内容】 図11Aおよび図11Bは、図1の電子聴診器で使用可能なオン/オフスイッ チの他の実施の形態の動作を示す; 図12は、図1の電子聴診器の様々な処理機能が如何にして与えられるかを示 す概略ブロック図である; 図12Aおよび図12Bは、雑音強調処理機能を与えるための他の実施の形態 を示す; 図12Cは、図1の電子聴診器の様々な処理機能が如何にして与えられるかを 示す別の概略ブロック図である; 図13Aおよび図13Bは、図12に示すブロック図の具体的な回路の実現を 示す; 図14Aおよび図14Bは、図12Cに示すブロック図の具体的な回路の実現 を示す; 図15は、図12、図12A、図12B、図12C、図13A、図13B、図 14A及び図14Bに関連して示され、且つ述べられた特徴および機能を提供す るマイクロコントローラおよび付随回路の回路実現を示す。 詳細な説明 単に例示するために、また一般性を限定しないために、本発明は、人間の心臓 および肺の診断に使用するための電子聴診器に関連して以下で説明する。これに 関連して、特定の動作および周波数範囲を述べる。しかし、本発明がこれに限定 されないことや、動作周波数および他の聴診器パラメータを変えることにより、 幼児、子供、動物等の生物学的活動と同様に人間の他の型式の生物学的活動を診 断するために本発明を使用可能であることを当業者は認識するであろう。 まず図1、図2および図3を参照する。これらは、本発明の電子聴診器全体の 構成を示す。電子聴診器10は聴診プローブ12を備えており、この聴診プロー ブ12は、特定の臓器の生物学的活動を検出し、それを音響圧力波(すなわち音 響信号)に変換するために使用される。音響信号は、可撓性音響チューブ14を 介して送られる。エレクトロニクスハウジング16は、以下でより詳細に述べる ように、聴診器が多くの診断機能を提供できるようにする回路を備えている。ノ ブ18は、エレクトロニクスハウジング16に配置されており、電子回路が発生 する音響信号の音量を聴診器のユーザが容易に調節できるようにする。ハウジン グには、聴診器の特定の動作モードに依存して発光する視覚インジケータ20、 21、23および25も設けられている。視覚インジケータ20、21、23お よび25は、発光ダイオードであってもよい。エレクトロニクスハウジング16 には、第1および第2の可撓性音響管22および24が装着されている。 10ミリセカンドの時定数により、自動利得制御回路142が正常な心臓音と心 臓雑音とをトラッキングして、各信号を増幅することが可能であり、その結果、 ライン146上の自動利得制御回路142の出力は、僅かに増幅した正常な心臓 音とはっきり聞こえる雑音とを含むことになる。短い時定数により、自動利得制 御回路142が、正常心臓音信号の減衰に迅速に応答することにより、比較的大 きな主たる心臓音の直後に生じる低レベル雑音の出力レベルを上げることが可能 である。同様に、比較的短い時定数により、自動利得制御回路は、低レベル雑音 に続く主たる心臓音の高められた音量レベルに迅速に応答し、それに応じて利得 を削減することが可能であり、その結果、比較的大きい正常心臓音はあまり増幅 されず、それによって生じる歪みは実質上聞き取れない。 雑音が、かなり低い強度レベルを有する可能性があり、自動利得制御回路14 2は、一定の最大利得のみを提供できるので、全ての雑音が、主たる心臓音と実 質的に同一レベルまで増幅可能なわけではない。従って、自動利得制御回路14 2は、低レベル雑音に最大利得を与えて、雑音と主たる心臓音との強度レベル差 を減少させる。これが、不均衡増幅の意味するところである。 雑音強調機能を提供する他の回路を示す図12Aおよび図12Bを以下で参照 する。図12Aに示す回路142は、しきい値リミタ204がその後に設けられ ている可変利得増幅器202を使用する。可変利得増幅器202は、バンドパス フィルタ112から全ての信号を増幅する。増幅した信号は、その後、予め設定 したしきい値を有するしきい値リミタ204に送られる。主たる心臓音がリミタ のしきい値に達すると、さらなる増幅は防止される。一方、可変利得増幅器20 2の利得は、より低いレベルの雑音のレベルを上げるように設定され、主たる心 臓音の出力音量は一定に維持される。この回路は、主たる心臓音がしきい値リミ タのしきい値に達し、可変利得増幅器202の利得が増大すると、望ましい雑音 強調機能を果たすが、主たる心臓音を制限することにより、可聴歪みを生じる可 能性がある。 図12Bに示す回路142は、対数圧縮器254がその後に設けられているア ナログ自動利得制御回路252を使用する。自動利得制御回路252は、入力信 号のレベルに依存しない一定の平均出力音量レベルを与える。望ましい転送応答 を達成するために、公称音量レベル、時定数、および低レベルまたは非入力信号 が存在した状態で与えられる最大利得が設定される。この結果、自動利得制御回 路252が入力信号を正規化し、対数圧縮器254に送られる信号が、実質的に 一定レベルになる。自動利得制御回路の時定数は、数秒間に設定され、心拍数回 分に及ぶ。従って、自動利得制御回路252の出力は、入力信号の基準化バージ ョンである。対数圧縮器254は、対数方式で動作して、低レベル信号を強調す るために自動利得制御回路252が与える信号を圧縮する。 図12Bの回路は、望ましい雑音強調機能を果たすために動作するが、図12 Aの回路142と同じ制限を受ける。さらに、比較的長い時定数を使用して、自 動利得制御回路によって伝送される信号レベルを正規化するので、ユーザは、自 動利得制御回路が作動しているのを聞くことができる。例えば、自動利得制御回 路時定数が正規化出力レベルを設定する間、ユーザがあるレベルの心臓音を最初 に聞く可能性がある。正規化出力レベルが一旦設定されると、ユーザに聞こえる 音量を変えることもできる。 可変利得増幅器202および対数圧縮器254も雑音強調機能を果たすために 組み合わせて使用可能であることを、当業者は認識するであろう。また、自動利 得制御回路252およびしきい値リミタ204もまた、雑音強調機能を果たすた めに組み合わせて使用可能であることを、当業者は認識するであろう。 異常心臓音が正常心臓音よりも低いレベルにある場合に対して雑音強調回路の 動作を説明したが、異常心臓音が実際に正常心臓音よりも大きい場合がある。こ の状態では、雑音強調回路は、正常心臓音を増幅し、異常音に対して比較的増幅 を行わないように動作する。このように、回路は、どの音がより低い強度である かに依り、異常心臓音または正常心臓音を増幅可能である。 フィルタ138が、例示の実施の形態における自動利得制御回路142の出力 に接続されるが、これらの装置は、信号がまずフィルタ138によってフィルタ リングされ、その後、自動利得制御回路142によって利得制御されるように接 続可能であることを、当業者は認識するであろう。同様に、図12Aおよび図1 2Bの回路は、フィルタ138の前後に配置可能である。 ローパスフィルタ138のコーナ(カットオフ)周波数は、雑音強調モードで ある時、聴診器が心臓モードで動作している時と同一のコーナ(カットオフ)周 波数であってもよい。また、聴診器が雑音強調モードで動作している時のローパ スフィルタ138のコーナ(カットオフ)周波数は、心電モードで使用するコー ナ(カットオフ)周波数と異なってもよい。 請求の範囲 1. 電子聴診器において、 聴診プローブと、 前記聴診プローブに音響的に結合され、音響信号を電子信号に変換するための 第1のトランスデューサと、 入力が前記第1のトランスデューサの出力に電気的に結合され、前記電子信号 を処理して、前記音響信号の選択されたもののみを表す選択された電子信号を送 るための処理部と、 前記処理部の出力に結合され、前記選択された電子信号を音響信号に変換する ための第2のトランスデューサとを備えることを特徴とする、電子聴診器。 2. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュー サの出力と、前記処理部の入力との間に結合されたバンドパスフィルタをさらに 備えることを特徴とする、電子聴診器。 3. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が正常動作モー ドで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、実質的には 変化せずに前記第2のトランスデューサに送られることを特徴とする、電子聴診 器。 4. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が呼吸器モード で動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、前記第2のト ランスデューサに送られる前にハイパスフィルタによってフィルタリングされる ことを特徴とする、電子聴診器。 5. 請求の範囲4に記載の電子聴診器において、前記ハイパスフィルタが、 100ないし300Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数を有することを特 徴とする、電子聴診器。 6. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が心電図モード で動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、前記第2のト ランスデューサに送られる前に第1のローパスフィルタによってフィルタリング されることを特徴とする、電子聴診器。 7. 請求の範囲6に記載の電子聴診器において、前記第1のローパスフィル タが400ないし600Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数を有すること を特徴とする、電子聴診器。 8. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が雑音改良モー ドで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、音響利得制 御回路および第1のローパスフィルタによって処理されることを特徴とする、電 子聴診器。 9. 請求の範囲8に記載の電子聴診器において、前記音響利得制御回路が、 5ないし100ミリセカンドの範囲の応答時定数を有することを特徴とする、電 子聴診器。 10. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部の出力と前記 第2のトランスデューサとの間に結合された出力増幅部をさらに備えることを特 徴とする、電子聴診器。 11. 請求の範囲10に記載の電子聴診器において、前記出力増幅部が、前 記処理部の出力に入力が結合された加算回路と、前記加算回路の出力に入力が結 合された第2のローパスフィルタと、前記第2のローパスフィルタの出力に入力 が結合された音量制御回路と、前記音量制御回路の出力に入力が結合された出力 音量制限回路と、前記出力音量制限回路の出力に入力が結合され、前記第2のト ランスデューサに出力が結合された駆動増幅器とを備えることを特徴とする、電 子聴診器。 12. 請求の範囲11に記載の電子聴診器において、前記第2のローパスフ ィルタが1500Hzないし1700Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数 を有することを特徴とする、電子聴診器。 13. 請求の範囲2に記載の電子聴診器において、前記バンドパスフィルタ が20Hzから1600Hzの範囲の通過帯域を有することを特徴とする、電子 聴診器。 14. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記電子聴診器用の電源 の状態を提供するためのインジケータをさらに備えることを特徴とする、電子聴 診器。 15. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、前記インジケータが視 覚インジケータであることを特徴とする、電子聴診器。 16. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、前記インジケータが可 聴インジケータであることを特徴とする、電子聴診器。 17. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と前記処理部の入力との間に結合され、前記第1のトランスデューサ から電子信号を送り、前記処理部によって処理するべき電子信号を受け取るため のトランシーバをさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 18. 請求の範囲17に記載の電子聴診器において、前記トランシーバが赤 外線トランシーバであることを特徴とする、電子聴診器。 19. 請求の範囲17に記載の電子聴診器において、前記トランシーバが無 線周波トランシーバであることを特徴とする、電子聴診器。 20. 請求の範囲5に記載の電子聴診器において、前記コーナ(カットオフ )周波数がおよそ140Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 21. 請求の範囲7に記載の電子聴診器において、前記コーナ(カットオフ )周波数がおよそ480Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 22. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記聴診器から信号を送 り、前記聴診器によって処理されるべき信号を受け取るためのトランシーバをさ らに備えることを特徴とする、電子聴診器。 23. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部の少なくとも 1つの動作パラメータを変えて、選択した電子信号を変化させるための手段をさ らに備えることを特徴とする、電子聴診器。 24. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が、実質的に 変化していない電子信号を送る第1の回路と、およそ100Hz以上の電子信号 を送るハイパスフィルタを有する第2の回路と、およそ600Hz以下のの電子 信号を送るローパスフィルタを有する第3の電子回路と、およそ600Hz以下 の電子信号を増幅し、伝送するローパスフィルタに結合した自動利得制御回路を 有する第4の電子回路と、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの1つ を選択する切り替え部とを備え、 前記切り替え部を制御して、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの 1つを選択する制御部をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 25. 請求の範囲24に記載の電子聴診器において、前記制御部が、 複数個のスイッチと、 入力が前記複数個のスイッチに結合され、出力が前記切り替え部に結合された スイッチデコーダとを備え、前記切り替え部が、前記複数個のスイッチにおける 1個のスイッチの起動に応答して、前記第1、第2、第3または第4の回路のう ちの1個を選択することを特徴とする、電子聴診器。 26. 請求の範囲24に記載の電子聴診器において、前記ハイパスフィルタ のコーナ(カットオフ)周波数を変化させ、前記ローパスフィルタのコーナ(カ ットオフ)周波数を変化させる制御信号を発生する調節可能なクロック/オシレ ータ回路をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 27. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が雑音改良モ ードで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、可変利得 増幅器、しきい値リミタおよび第1のローパスフィルタによって処理されること を特徴とする、電子聴診器。 28. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が雑音改良モ ードで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、自動利得 制御回路、対数圧縮器および第1のローパフィルタによって処理されることを特 徴とする、電子聴診器。 29. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と、前記処理部の入力との間に結合され、前記第1のドランスジュー サから電子信号を送るための送信器をさらに備えることを特徴とする、電子聴診 器。 30. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と、前記処理部の入力との間に結合され、前記処理部によって処理さ れるべき電子信号を受け取るための受信器をさらに備えることを特徴とする、電 子聴診器。 31. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が、制御可能 なコーナ(カットオフ)周波数を有する少なくとも1個のフィルタを備えること を特徴とする、電子聴診器。 32. 請求の範囲31に記載の電子聴診器において、前記処理部が、前記コ ーナ(カットオフ)周波数を変化させるための制御回路を備えることを特徴とす る、電子聴診器。 33. 請求の範囲32に記載の電子聴診器において、前記制御回路が前記コ ーナ(カットオフ)周波数を増加させることを特徴とする、電子聴診器。 34. 請求の範囲32に記載の電子聴診器において、前記制御回路が前記コ ーナ(カットオフ)周波数を減少させることを特徴とする、電子聴診器。 35. 請求の範囲31に記載の電子聴診器において、前記少なくとも1個の フィルタがディジタルフィルタであることを特徴とする、電子聴診器。 36. 請求の範囲31に記載の電子聴診器において、前記少なくとも1個の フィルタがアナログフィルタであることを特徴とする、電子聴診器。 37. 請求の範囲8に記載の電子聴診器において、前記電子信号が前記自動 利得制御回路によって処理され、その後、前記第1のローパスフィルタに送られ ることを特徴とする、電子聴診器。 38. 請求の範囲9に記載の電子聴診器において、前記応答時定数がおよそ 10ミリセカンドであることを特徴とする、電子聴診器。 39. 請求の範囲32に記載の電子聴診器において、前記処理部が、制御可 能なコーナ(カットオフ)周波数をそれぞれ有する複数個のフィルタを備えるこ とを特徴とする、電子聴診器。 40. 請求の範囲39に記載の電子聴診器において、前記制御回路が、前記 複数個のフィルタの各々のコーナ(カットオフ)周波数を独立して変化させるこ とを特徴とする、電子聴診器。 41. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と、前記処理部の入力との間に結合された低周波フィルタをさらに備 えることを特徴とする、電子聴診器。 42. 請求の範囲41に記載の電子聴診器において、前記低周波フィルタが 、30ないし40Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数を有する2次ベッセ ルハイパスフィルタであることを特徴とする、電子聴診器。 43. 請求の範囲42に記載の電子聴診器において、前記コーナ(カットオ フ)周波数がおよそ35Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 44. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記低周波フィルタの出 力と前記処理部の入力との間に結合され、前記処理部に送られる電子信号の大き さを制限する入力リミタをさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 45. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が、実質的に 変化していない電子信号を送る第1の回路と、およそ100Hz以上の電子信号 を送るハイパスフィルタを有する第2の回路と、およそ600Hz以下のの電子 信号を送るローパスフィルタを有する第3の電子回路と、およそ600Hz以下 の電子信号を増幅し、伝送するローパスフィルタに結合された自動利得制御回路 を有する第4の電子回路と、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの1 つを選択する切り替え部とを備え、 前記切り替え部を制御して、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの 1つを選択するマイクロコントローラを備えることを特徴とする、電子聴診器。 46. 請求の範囲45に記載の電子聴診器において、前記マイクロコントロ ーラが、基準生物学的信号を格納するためのメモリを備え、ユーザ入力に応答し て前記基準生物学的信号の再生を制御することを特徴とする、電子聴診器。 47. 請求の範囲45に記載の電子聴診器において、前記マイクロコントロ ーラが、制御信号を送って増幅回路の利得を制御することにより、前記電子聴診 器によって送られる可聴信号の音量を制御することを特徴とする、電子聴診器。 48. 請求の範囲45に記載の電子聴診器において、前記マイクロコントロ ーラが、パルスエンコーダに応答して、前記処理部における少なくとも1個のフ ィルタのコーナ(カットオフ)周波数を変化させることを特徴とする、電子聴診 器。 49. 請求の範囲48に記載の電子聴診器において、前記処理部が、制御可 能なコーナ(カットオフ)周波数をそれぞれ有する複数個のフィルタを備え、前 記マイクロコントローラが、前記複数個のフィルタの各々のコーナ(カットオフ )周波数を独立して変化させるための手段を備えることを特徴とする、電子聴診 器。 50. 電子聴診器において、 聴診プローブと、 前記聴診プローブに音響的に結合され、人間の生物学的活動によって発生する 音響信号を電子信号に変換するための第1のトランスデューサと、 前記電子信号を受け取る入力を有し、前記電子信号を処理して、選択された人 間の臓器によって発生する音響信号を表す、選択された電子信号を送るための信 号プロセッサと、 前記信号プロセッサの出力に結合され、前記選択された電子信号を可聴音響信 号に変換するための第2のトランスデューサとを備えることを特徴とする、電子 聴診器。 51. 請求の範囲50に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデ ューサと前記信号プロセッサとの間に結合され、可聴周波数範囲内の電子信号の みを送るためのバンドパスフィルタをさらに備えることを特徴とする、電子聴診 器。 52. 請求の範囲50に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が前記信 号プロセッサにより実質的に変化しない動作モードを有することを特徴とする、 電子聴診器。 53. 請求の範囲50に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が実質的 に呼吸音のみである動作モードを有することを特徴とする、電子聴診器。 54. 請求の範囲50に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が実質的 に心臓音のみである動作モードを有することを特徴とする、電子聴診器。 55. 請求の範囲50に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が正常心 臓音と異常心臓音とを備える動作モードを有し、前記正常および異常心臓音のう ちのいずれかのみが実質的に増幅されることを特徴とする、電子聴診器。 56. 請求の範囲50に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、実質的に変化していない電子信号を送る第1の回路と、およそ100Hz以上 の電子信号を送るハイパスフィルタを有する第2の回路と、およそ600Hz以 下のの電子信号を送るローパスフィルタを有する第3の電子回路と、およそ60 0Hz以下の電子信号を増幅し、伝送するローパスフィルタに結合された自動利 得制御回路を有する第4の電子回路と、前記第1、第2、第3または第4の回路 のうちの1つを選択する切り替え回路とを備え、 前記切り替え回路を制御して、前記第1、第2、第3または第4の回路のうち の1つを選択する制御回路をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 57. 請求の範囲56に記載の電子聴診器において、前記制御部が、 複数個のスイッチと、 入力が前記複数個のスイッチに接続され、出力が前記切り替え回路に接続され たスイッチデコーダとを備え、前記切り替え回路が、前記複数個のスイッチにお ける1個のスイッチの起動に応答して、前記第1、第2、第3または第4の回路 のうちの1個を選択することを特徴とする、電子聴診器。 58. 請求の範囲56に記載の電子聴診器において、前記ハイパスフィルタ のコーナ(カットオフ)周波数を変化させ、前記ローパスフィルタのコーナ(カ ットオフ)周波数を変化させる制御信号を発生する調節可能なクロック/オシレ ータ回路をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 59. 請求の範囲51に記載の電子聴診器において、前記可聴周波数範囲が およそ20Hzから1600Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 60. 請求の範囲55に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、ローパスフィルタに結合された自動利得制御回路を備えることを特徴とする、 電子聴診器。 61. 請求の範囲55に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、ローパスフィルタと、出力がしきい値リミタの入力に結合された可変利得増幅 器とを備えることを特徴とする、電子聴診器。 62. 請求の範囲55に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、ローパスフィルタと、出力が対数圧縮器の入力に結合された自動利得制御回路 とを備えることを特徴とする、電子聴診器。 63. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムに音響的に結合され、第2の端部が第1の電子 トランスデューサに音響的に結合された第1の音響管と、 前記ダイアフラムに音響的に結合された第1の端部と、開放した第2の端部と を有する第2の音響管と、 収納部内に含まれる電子処理部とを備え、前記収納部もまた、前記第1の音響 管の第2の端部と、前記第2の音響管の開放した第2の端部とを含み、さらに 前記収納部内に含まれる第2のトランスデューサに音響的に結合された一対の 耳当て管を備えることを特徴とする、電子聴診器。 64. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムに、およびその第2の端部に近接して配置され た第1の電子トランスデューサに、音響的に結合された第1の音響管と、 第1の端部が前記ダイアフラムに、およびその第2の端部に近接して配置され た空孔に、音響的に結合された第2の音響管と、 前記第1の音響管の第2の端部に配置された第2の電子トランスデューサと、 前記第2の音響管の第2の端部に配置された第3の電子トランスデューサとを 備えることを特徴とする、電子聴診器。 65. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムに音響的に結合され、第2の端部が第1の電子 聴診器に音響的に結合された第1の音響管と、 前記ダイアフラムに音響的に結合された第1の端部と、開放した第2の端部と を有する第2の音響管と、 収納部内に含まれる電子処理部とを備え、前記収納部もまた、前記第1の音響 管の第2の端部を含み、さらに 前記収納部内に含まれる第2のトランスデューサに音響的に結合された一対の 耳当て管を備えることを特徴とする、電子聴診器。 66. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムおよび第1の電子トランスデューサに音響的に 結合された第1の音響管とを備え、前記第1の音響管が閉鎖した第2の端部を有 し、 第1の端部が前記ダイアフラムおよび前記第1の電子トランスデューサに音響 的に結合された第2の音響管を備え、前記第2の音響管が開放した第2の端部を 有し、 収納部内に含まれる電子処理部と、 前記聴診プローブを前記収納部に結合し、前記第1の音響管および前記第2の 音響管を含むチューブと、 前記収納部内に含まれる第2のトランスデューサに音響的に結合された一対の 耳当て管とを備えることを特徴とする、電子聴診器。 67. 請求の範囲63、64、65または66に記載の電子聴診器において 、前記第1および第2の音響管の組み合わされた長さが以下の式によってほぼ決 定され、 ここでは、f=聴診器の共振周波数 v=音の速度(およそ345.0336m/sec(1132ft/sec)) L=第1および第2の音響管の長さ(m) であることを特徴とする、電子聴診器。 68. 請求の範囲67に記載の電子聴診器において、前記聴診器が120H zないし155Hzの範囲の共振周波数を有することを特徴とする、電子聴診器 。 69. 請求の範囲68に記載の電子聴診器において、前記聴診器の前記共振 周波数がおよそ121Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 70. 請求の範囲63、64、65または66に記載の電子聴診器において 、前記聴診プローブがアルミニウム合金で形成されることを特徴とする、電子聴 診器。 71. 請求の範囲70に記載の電子聴診器において、前記ダイアフラムがポ リカーボネートで形成されることを特徴とする、電子聴診器。 72. 請求の範囲63に記載の電子聴診器において、前記聴診器が、前記第 1の音響管の長さと、前記第2の音響管の長さとによって決定される共振周波数 を有することを特徴とする、電子聴診器。 73. 請求の範囲64に記載の電子聴診器において、前記聴診器が、前記第 1の音響管の長さと、前記第2の音響管の長さとによって決定される共振周波数 を有することを特徴とする、電子聴診器。 74. 請求の範囲68に記載の電子聴診器において、前記聴診器の共振周波 数がおよそ136Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 75. 請求の範囲66に記載の電子聴診器において、前記第1の電子トラン スデューサを囲む音響的に透過特性を有するエネルギ減衰フォームをさらに備え ることを特徴とする、電子聴診器。 76. 電力を与えられた信号処理回路と、一対の耳当て管と、前記信号処理 回路への電力を制御するためのスイッチとを備える電子聴診器において、前記ス イッチが、 前記一対の耳当て管における第1の耳当て管に装着した前記スイッチの第1の スイッチ極と、 前記一対の耳当て管における第2の耳当て管に装着した前記スイッチの第2の スイッチ極と、 各耳当て管に機械的に結合され、前記第1および第2の耳当て管を共に強制移 動させるバネとを備えることを特徴とし、 耳当て管を所定距離だけ引き離すと、前記第1のスイッチ極および前記第2の スイッチ極が電気的接触を行って前記信号処理回路に電力を供給し、また前記耳 当て管をリリースすると、前記バネが前記耳当て管を共に強制移動させ、前記第 1のスイッチ極および前記第2のスイッチ極が引き離されて、前記信号処理回路 から電力を除去することを特徴とする、電子聴診器。 77. 請求の範囲76に記載の電子聴診器において、前記バネがバネ鋼から 形成されることを特徴とする、電子聴診器。 78. 請求の範囲76に記載の電子聴診器において、前記バネが燐青銅から 形成されることを特徴とする、電子聴診器。 79. 電子聴診器において、 聴診プローブと、 前記聴診プローブに音響的に結合され、人間の生物学的活動によって発生する 音響信号を電子信号に変換するための第1のトランスデューサと、 前記電子信号を選択的にフィルタリングして、選択された生物学的活動によっ て発生する音響信号を表す電子信号のみを実質的に含む、フィルタリングされた 電子信号を送るための手段と、 前記フィルタリングされた電子信号を可聴音響信号に変換するための第2のト ランスデューサとを備え、 前記電子聴診器は、前記可聴音響信号が前記選択フィルタリング手段によって 実質的に変化されない動作モードを有し、 前記電子聴診器は、前記可聴音響信号が実質的に呼吸音のみである動作モード を有し、 前記電子聴診器は、前記可聴音響信号が実質的に心臓音のみである動作モード を有し、 前記電子聴診器は、前記可聴音響信号が正常心臓音および異常心臓音を含む動 作モードを有し、前記正常および異常心臓音の一方のみが、実質的に増幅される ことを特徴とする、電子聴診器。 80. 生物学的活動によって発生する音響信号をフィルタリングして、特定 の臓器によって発生する選択された音響信号を前記音響信号から実質的に分離す る方法において、 生物学的活動によって発生する音響信号を電子信号に変換する工程と、 前記電子信号を選択的にフィルタリングし、特定の臓器によって発生する音響 信号を表す電子信号のみを実質的に含むフィルタリングされた電子信号を送る工 程と、 前記フィルタリングされた電子信号を可聴音響信号に変換する工程とを備え、 前記選択フィルタリング工程が、前記電子信号をフィルタリングし、その結果 、可聴音響信号に変換すると、前記可聴音響信号が実質的に呼吸音のみを含む工 程を備え、 前記選択フィルタリング工程が、前記電子信号をフィルタリングし、その結果 、可聴音響信号に変換すると、前記可聴音響信号が実質的に心臓音のみを含み、 前記選択フィルタリング工程が、前記電子信号をフィルタリングし、その結果 、可聴音響信号に変換すると、前記可聴音響信号が正常心臓音および異常心臓音 を含み、前記正常および異常心臓音の一方のみが実質的に増幅されることを特徴 とする、方法。 81. 請求の範囲80に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、電子信号をハイパスフィルタリングする工程を備え、それによって、フィル タリングされた電子信号が、肺によって発生する音響信号を表す電子信号のみを 実質的に含むことを特徴とする、方法。 82. 請求の範囲80に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、電子信号をローパスフィルタリングする工程を備え、それによって、フィル タリングされた電子信号が、心臓によって発生する音響信号を表す電子信号のみ を実質的に含むことを特徴とする、方法。 83. 請求の範囲80に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、 電子信号を所定レベルまで増幅する工程と、 電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備え、 それによって、フィルタリングされた電子信号が、正常且つ異常心臓音を表す 電子信号のみを実質的に含むことを特徴とする、方法。 84. 請求の範囲80に記載の方法において、前記生物学的活動が人間の生 物学的活動であることを特徴とする、方法。 85. 請求の範囲80に記載の方法において、前記生物学的活動が動物の生 物学的活動であることを特徴とする、方法。 86. 請求の範囲80に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、 電子信号を所定利得だけ増幅する工程と、 増幅された電子信号のうちの特定のものをさらなる増幅から制限する工程と、 制限された増幅電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備え、 フィルタリングされた電子信号が、正常な心臓音と異常な心臓音を表す電子信 号のみを実質的に含むことを特徴とする、方法。 87. 請求の範囲80に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、 電子信号を所定レベルまで増幅する工程と、 増幅された電子信号を対数圧縮する工程と、 対数圧縮した電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備え、 前記フィルタ電子信号が、正常な心臓音と異常な心臓音を表す電子信号のみを 実質的に含むことを特徴とする、方法。 88. 請求の範囲80に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、選択した電子信号を差動増幅する工程を備えることを特徴とする、方法。 89. 請求の範囲80に記載の方法において、可聴音響信号の音量を制御す る工程をさらに備えることを特徴とする、方法。 90. 聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 音響信号を送るための第1の耳当て管および第2の耳当て管と、 前記聴診プローブを前記第1の耳当て管および前記第2の耳当て管に結合する 音響チューブとを備え、 前記第1の耳当て管および前記第2の耳当て管の各々が、首領域から胸領域ま での人体の形状に実質的に従う第1の曲線と、首領域の基部から肩領域までの人 体の形状に実質的に従う第2の曲線とを有することを特徴とする、聴診器。 91. 請求の範囲90に記載の聴診器において、前記第1の曲線が、76. 2mm(3インチ)ないし101.6mm(4インチ)の範囲の半径を有することを 特徴とする、聴診器。 92. 請求の範囲90に記載の聴診器において、前記第1の曲線が、50. 8mm(2インチ)ないし76.2mm(3インチ)の範囲の半径を有することを特 徴とする、聴診器。 93. 電力を与えられた信号処理回路と、一対の耳当て管と、前記信号処理 回路への電力を制御するためのシステムとを備える電子聴診器において、前記シ ステムが、 前記一対の耳当て管の各々に機械的に結合されたバネと、 前記耳当て管の引き離しに応答して前記信号処理回路に電力を供給し、前記耳 当て管の閉鎖に応答して前記信号処理回路から電力を除去するための手段とを備 えることを特徴とする、電子聴診器。 94. 電力を与えられた信号処理回路および一対の耳当て管を有する電子聴 診器において、前記信号処理回路への電力を制御するための方法が、 前記一対の耳当て管を引き離して、前記信号処理回路に電力を供給するスイッ チを起動する工程と、 前記一対の耳当て管を閉じて、前記スイッチを停止状態にして前記信号処理回 路から電力を除去する工程とを備えることを特徴とする、方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年10月3日 【補正内容】 この信号を用いて出力部104を制御し、バッテリ電圧が所定レベル以下に降下 する際、可聴信号を送ることも可能である。我々は、1.0ボルトのしきい値を 選択した。その理由は、電源電圧がこのレベルに到達すると、聴診器が数時間動 作し続けることが可能だからである。これは、電源電圧が低いが、さらに数時間 の動作に充分な電力を利用可能であるという警告をユーザに送る。この警告形態 は、例えば、聴診器が緊急事態に重要な動作を実際に停止する前にユーザに警告 を送るので、都合良い。また、音響聴診器が機能を停止しないので、良く知られ た動作モードも提供し、それによって電子聴診器の動作を音響聴診器の動作と同 様にする。 ある動作モードでは、電子聴診器は、オンにされる時は必ず、正常動作モード を無効にする。代わりに、スイッチデコーダ170が電子回路に電力を与えるバ ッテリによって直接電力を供給される場合、電子聴診器は、耳当て管を閉じて聴 診器をオフにする前に選択した最後のモードを維持することが可能である。電源 をオフにすると、バッテリからスイッチデコーダ170への非常に小さい電流が 、スイッチデコーダ170が選択した最後のモードを活性状態に維持する。従っ て、聴診器が次にオンにされると、スイッチデコーダ170は、正常モードより もむしろ選択した最後のモードを無効にする。 信号172は、調節可能クロック/オシレータ回路178にも送られる。回路 178は、ライン181上で制御信号を送り、処理部102で使用されるディジ タルフィルタ、例えばフィルタ126および138のコーナ(カットオフ)周波 数を制御する。処理部102においてディジタルフィルタを使用することにより 、それぞれの応用に合わせて、フィルタのコーナ(カットオフ)周波数が調節で きる。例えば、上記コーナ(カットオフ)周波数は、一般に成人および青年の心 臓および肺の音を検出するのに使用される。しかし、幼児および子供の心臓およ び肺の音の音響信号の周波数が、大人や青年よりも高いということを我々は決定 した。この結果、フィルタのコーナ(カットオフ)周波数を増加する必要がある 。このコーナ(カットオフ)周波数の増加は、ライン181上のクロック/オシ レ ータ178によって送られるクロック信号の周波数を変化させることにより、電 子的に実行可能である。クロック/オシレータ回路178のスイッチ(例えば、 図13Aおよび図13Bの回路では179)を起動して、幼児や子供の心臓およ び肺の音を検出するのに適当な新たな組のコーナ(カットオフ)周波数を制御ラ イン181上で送ることも可能である。他の全ての点で、回路の動作は上記と同 様である。 このようなフィルタのコーナ(カットオフ)周波数を変更する能力は、特に都 合良い。従来、幼児や子供の心臓および肺の音を検出したい場合には、一般に、 より高い周波数を強調するために設計した小型の聴診プローブおよび音響チュー ビングを備える小児科音響聴診器を使用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 パーブリック ジョン エイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ア ーリントン パーク ストリート 12 (72)発明者 スターク ピーター アール エイチ アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ス トーンハム ボナド ロード 41 (72)発明者 スタインヒューベル ダニエラ アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ス トーンハム ボナド ロード 41

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 電子聴診器において、 音響信号を電子信号に変換する第1のトランスデューサと、 入力が前記第1のトランスデューサの出力に結合され、前記電子信号を処理し て、前記音響信号の選択されたもののみを表す選択された電子信号を送るための 処理部と、 前記処理部の出力に結合され、前記選択された電子信号を音響信号に変換する ための第2のトランスデューサとを備えることを特徴とする、電子聴診器。 2. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュー サの出力と、前記処理部の入力との間に結合されたバンドパスフィルタをさらに 備えることを特徴とする、電子聴診器。 3. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が正常動作モー ドで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、実質的には 変化せずに前記第2のトランスデューサに送られることを特徴とする、電子聴診 器。 4. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が呼吸器モード で動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、前記第2のト ランスデューサに送られる前にハイパスフィルタによってフィルタリングされる ことを特徴とする、電子聴診器。 5. 請求の範囲4に記載の電子聴診器において、前記ハイパスフィルタが、 100ないし300Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数を有することを特 徴とする、電子聴診器。 6. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が心電図モード で動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、前記第2のト ランスデューサに送られる前に第1のローパスフィルタによってフィルタリング されることを特徴とする、電子聴診器。 7. 請求の範囲6に記載の電子聴診器において、前記第1のローパスフィル タが400ないし600Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数を有すること を特徴とする、電子聴診器。 8. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が雑音改良モー ドで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、音響利得制 御回路および第1のローパスフィルタによって処理されることを特徴とする、電 子聴診器。 9. 請求の範囲8に記載の電子聴診器において、前記音響利得制御回路が、 5ないし100ミリセカンドの範囲の応答時定数を有することを特徴とする、電 子聴診器。 10. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部の出力と前記 第2のトランスデューサとの間に結合された出力増幅部をさらに備えることを特 徴とする、電子聴診器。 11. 請求の範囲10に記載の電子聴診器において、前記出力増幅部が、前 記処理部の出力に入力が結合された加算回路と、前記加算回路の出力に入力が結 合された第2のローパスフィルタと、前記第2のローパスフィルタの出力に入力 が結合された音量制御回路と、前記音量制御回路の出力に入力が結合された出力 音量制限回路と、前記出力音量制限回路の出力に入力が結合され、前記第2のト ランスデューサに出力が結合された駆動増幅器とを備えることを特徴とする、電 子聴診器。 12. 請求の範囲11に記載の電子聴診器において、前記第2のローパスフ ィルタが1500Hzないし1700Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数 を有することを特徴とする、電子聴診器。 13. 請求の範囲2に記載の電子聴診器において、前記バンドパスフィルタ が20Hzから1600Hzの範囲の通過帯域を有することを特徴とする、電子 聴診器。 14. 電子聴診器において、 人間の生物学的活動によって発生する音響信号を電子信号に変換するための第 1のトランスデューサと、 前記電子信号を受け取る入力を有し、前記電子信号を処理して、選択された人 間の臓器によって発生する音響信号を表す、選択された電子信号を送るための信 号プロセッサと、 前記信号プロセッサの出力に結合され、前記選択された電子信号を可聴音響信 号に変換するための第2のトランスデューサとを備えることを特徴とする、電子 聴診器。 15. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデ ューサと前記信号プロセッサとの間に結合され、可聴周波数範囲内の電子信号の みを送るためのバンドパスフィルタをさらに備えることを特徴とする、電子聴診 器。 16. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が前記信 号プロセッサにより実質的に変化しない動作モードを有することを特徴とする、 電子聴診器。 17. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が実質的 に呼吸音のみである動作モードを有することを特徴とする、電子聴診器。 18. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が実質的 に心臓音のみである動作モードを有することを特徴とする、電子聴診器。 19. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、可聴音響信号が正常心 臓音と異常心臓音とを備える動作モードを有し、前記正常および異常心臓音のう ちのいずれかのみが実質的に増幅されることを特徴とする、電子聴診器。 20. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記電子聴診器用の電源 の状態を提供するためのインジケータをさらに備えることを特徴とする、電子聴 診器。 21. 請求の範囲20に記載の電子聴診器において、前記インジケータが視 覚インジケータであることを特徴とする、電子聴診器。 22. 請求の範囲20に記載の電子聴診器において、前記インジケータが可 聴インジケータであることを特徴とする、電子聴診器。 23. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と前記処理部の入力との間に結合され、前記第1のトランスデューサ から電子信号を送り、前記処理部によって処理するべき電子信号を受け取るため のトランシーバをさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 24. 請求の範囲23に記載の電子聴診器において、前記トランシーバが赤 外線トランシーバであることを特徴とする、電子聴診器。 25. 請求の範囲23に記載の電子聴診器において、前記トランシーバが無 線周波トランシーバであることを特徴とする、電子聴診器。 26. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムに音響的に結合され、第2の端部が第1の電子 トランスデューサに音響的に結合された第1の音響管と、 前記ダイアフラムに音響的に結合された第1の端部と、開放した第2の端部と を有する第2の音響管と、 収納部内に含まれる電子処理部とを備え、前記収納部もまた、前記第1の音響 管の第2の端部と、前記第2の音響管の開放した第2の端部とを含み、さらに 前記収納部内に含まれる第2のトランスデューサに音響的に結合された一対の 耳当て管を備えることを特徴とする、電子聴診器。 27. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムに、およびその第2の端部に近接して配置され た第1の電子トランスデューサに、音響的に結合された第1の音響管と、 第1の端部が前記ダイアフラムに、およびその第2の端部に近接して配置され た空孔に、音響的に結合された第2の音響管と、 前記第1の音響管の第2の端部に配置された第2の電子トランスデューサと、 前記第2の音響管の第2の端部に配置された第3の電子トランスデューサとを 備えることを特徴とする、電子聴診器。 28.電力を与えた信号処理回路および一対の耳当て管を有する電子聴診器に おいて、前記信号処理回路への電力を制御するためのスイッチが、 前記対の耳当て管における第1の耳当て管に装着した前記スイッチの第1のス イッチ極と、 前記対の耳当て管における第2の耳当て管に装着した前記スイッチの第2のス イッチ極と、 各耳当て管に機械的に結合され、前記第1および第2の耳当て管を共に強制移 動させるバネとを備えることを特徴とし、 耳当て管を所定距離だけ引き離すと、前記第1のスイッチ極および前記第2の スイッチ極が電気的接触を行って前記信号処理回路に電力を供給し、また前記耳 当て管をリリースすると、前記バネが前記耳当て管を強制移動させ、前記第1の スイッチ極および前記第2のスイッチ極が引き離されて、前記信号処理回路から 電力を除去することを特徴とする、電子聴診器。 29.請求の範囲26、27、78または79に記載の電子聴診器において、 前記第1および第2の音響管の組み合わされた長さが以下の式によってほぼ決定 され、 ここでは、f=聴診器の共振周波数 v=音の速度(およそ345.0336m/sec(1132ft/sec)) L=第1および第2の音響管の長さ(m) であることを特徴とする、電子聴診器。 30. 請求の範囲29に記載の電子聴診器において、前記聴診器が120H zないし155Hzの範囲の共振周波数を有することを特徴とする、電子聴診器 。 31. 請求の範囲30に記載の電子聴診器において、前記聴診器の前記共振 周波数がおよそ121Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 32. 請求の範囲26、27、78または79に記載の電子聴診器において 、前記聴診プローブがアルミニウム合金で形成されることを特徴とする、電子聴 診器。 33. 請求の範囲32に記載の電子聴診器において、前記ダイアフラムがポ リカーボネートで形成されることを特徴とする、電子聴診器。 34. 電子聴診器において、 人間の生物学的活動によって発生する音響信号を電子信号に変換するための第 1のトランスデューサと、 前記電子信号を選択的にフィルタリングして、選択された生物学的活動によっ て発生する音響信号を表す電子信号のみを実質的に含む、フィルタリングされた 電子信号を送るための手段と、 前記フィルタリングされた電子信号を可聴音響信号に変換するための第2のト ランスデューサとを備えることを特徴とする、電子聴診器。 35. 生物学的活動によって発生する音響信号をフィルタリングして、特定 の臓器によって発生する選択された音響信号を前記音響信号から実質的に分離す る方法において、 生物学的活動によって発生する音響信号を電子信号に変換する工程と、 前記電子信号を選択的にフィルタリングし、特定の臓器によって発生する音響 信号を表す電子信号のみを実質的に含むフィルタリングされた電子信号を送る工 程と、 前記フィルタリングされた電子信号を可聴音響信号に変換する工程とを備える ことを特徴とする、方法。 36. 請求の範囲35に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、電子信号をハイパスフィルタリングする工程を備え、それによって、フィル タリングされた電子信号が、肺によって発生する音響信号を表す電子信号のみを 実質的に含むことを特徴とする、方法。 37. 請求の範囲35に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、電子信号をローパスフィルタリングする工程を備え、それによって、フィル タリングされた電子信号が、心臓によって発生する音響信号を表す電子信号のみ を実質的に含むことを特徴とする、方法。 38. 請求の範囲35に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、 電子信号を所定レベルまで増幅する工程と、 電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備え、 それによって、フィルタリングされた電子信号が、正常且つ異常心臓音を表す 電子信号のみを実質的に含むことを特徴とする、方法。 39. 請求の範囲35に記載の方法において、前記生物学的活動が人間の生 物学的活動であることを特徴とする、方法。 40. 請求の範囲35に記載の方法において、前記生物学的活動が動物の生 物学的活動であることを特徴とする、方法。 41. 請求の範囲26に記載の電子聴診器において、前記聴診器が、前記第 1の音響管の長さと、前記第2の音響管の長さとによって決定される共振周波数 を有することを特徴とする、電子聴診器。 42. 請求の範囲27に記載の電子聴診器において、前記聴診器が、前記第 1の音響管の長さと、前記第2の音響管の長さとによって決定される共振周波数 を有することを特徴とする、電子聴診器。 43. 聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 音響信号を送るための第1の耳当て管および第2の耳当て管と、 前記聴診プローブを前記第1の耳当て管および前記第2の耳当て管に結合する 音響チューブとを備え、 前記第1の耳当て管および前記第2の耳当て管の各々が、首領域から胸領域ま での人体の形状に実質的に従う第1の曲線と、首領域の基部から肩領域までの人 体の形状に実質的に従う第2の曲線とを有することを特徴とする、聴診器。 44. 請求の範囲43に記載の聴診器において、前記第1の曲線が、76. 2mm(3インチ)ないし101.6mm(4インチ)の範囲の半径を有することを 特徴とする、聴診器。 45. 請求の範囲43に記載の聴診器において、前記第1の曲線が、50. 8mm(2インチ)ないし76.2mm(3インチ)の範囲の半径を有することを特 徴とする、聴診器。 46. 請求の範囲5に記載の電子聴診器において、前記コーナ(カットオフ )周波数がおよそ14Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 47. 請求の範囲7に記載の電子聴診器において、前記コーナ(カットオフ )周波数がおよそ480Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 48. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記聴診器から信号を送 り、前記聴診器によって処理されるべき信号を受け取るためのトランシーバをさ らに備えることを特徴とする、電子聴診器。 49. 電力を与えられた信号処理回路および一対の耳当て管を有する電子聴 診器において、前記信号処理回路への電力を制御するためのシステムが、 前記一対の耳当て管の各々に機械的に結合されたバネと、 前記耳当て管の分離に応答して前記信号処理回路に電力を供給し、前記耳当て 管の閉鎖に応答して前記信号処理回路から電力を除去するための手段とを備える ことを特徴とする、電子聴診器。 50. 電力を与えられた信号処理回路および一対の耳当て管を有する電子聴 診器において、前記信号処理回路への電力を制御するための方法が、 前記一対の耳当て管を引き離して、前記信号処理回路に電力を供給するスイッ チを起動する工程と、 前記一対の耳当て管を閉じて、スイッチを停止状態にして前記信号処理回路か ら電力を除去する工程とを備えることを特徴とする、方法。 51. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部の少なくとも 1つの動作パラメータを変えて、選択した電子信号を変化させるための手段をさ らに備えることを特徴とする、電子聴診器。 52. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が、実質的に 変化していない電子信号を送る第1の回路と、およそ100Hz以上の電子信号 を送るハイパスフィルタを有する第2の回路と、およそ600Hz以下のの電子 信号を送るローパスフィルタを有する第3の電子回路と、およそ600Hz以下 の電子信号を増幅し、伝送するローパスフィルタに結合した自動利得制御回路を 有する第4の電子回路と、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの1つ を選択する切り替え部とを備え、 前記切り替え部を制御して、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの 1つを選択する制御部をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 53. 請求の範囲52に記載の電子聴診器において、前記制御部が、 複数個のスイッチと、 入力が前記複数個のスイッチに結合され、出力が前記切り替え部に結合された スイッチデコーダとを備え、前記切り替え部が、前記複数個のスイッチにおける 1個のスイッチの起動に応答して、前記第1、第2、第3または第4の回路のう ちの1個を選択することを特徴とする、電子聴診器。 54. 請求の範囲52に記載の電子聴診器において、前記ハイパスフィルタ のコーナ(カットオフ)周波数を変化させ、前記ローパスフィルタのコーナ(カ ットオフ)周波数を変化させる制御信号を発生する調節可能なクロック/オシレ ータ回路をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 55. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が雑音改良モ ードで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、可変利得 増幅器、しきい値リミタおよび第1のローパスフィルタによって処理されること を特徴とする、電子聴診器。 56. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が雑音改良モ ードで動作し、前記第1のトランスデューサの出力からの電子信号が、自動利得 制御回路、対数圧縮器および第1のローパフィルタによって処理されることを特 徴とする、電子聴診器。 57. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と、前記処理部の入力との間に結合され、前記第1のドランスジュー サから電子信号を送るための送信器をさらに備えることを特徴とする、電子聴診 器。 58. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と、前記処理部の入力との間に結合され、前記処理部によって処理さ れるべき電子信号を受け取るための受信器をさらに備えることを特徴とする、電 子聴診器。 59. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が、制御可能 なコーナ(カットオフ)周波数を有する少なくとも1個のフィルタを備えること を特徴とする、電子聴診器。 60. 請求の範囲59に記載の電子聴診器において、前記処理部が、前記コ ーナ(カットオフ)周波数を変化させるための制御回路を備えることを特徴とす る、電子聴診器。 61. 請求の範囲60に記載の電子聴診器において、前記制御回路が前記コ ーナ(カットオフ)周波数を増加させることを特徴とする、電子聴診器。 62. 請求の範囲60に記載の電子聴診器において、前記制御回路が前記コ ーナ(カットオフ)周波数を減少させることを特徴とする、電子聴診器。 63. 請求の範囲59に記載の電子聴診器において、前記少なくとも1個の フィルタがディジタルフィルタであることを特徴とする、電子聴診器。 64. 請求の範囲59に記載の電子聴診器において、前記少なくとも1個の フィルタがアナログフィルタであることを特徴とする、電子聴診器。 65. 請求の範囲8に記載の電子聴診器において、前記電子信号が前記自動 利得制御回路によって処理され、その後、前記第1のローパスフィルタに送られ ることを特徴とする、電子聴診器。 66. 請求の範囲9に記載の電子聴診器において、前記応答時定数がおよそ 10ミリセカンドであることを特徴とする、電子聴診器。 67. 請求の範囲14に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、実質的に変化していない電子信号を送る第1の回路と、およそ100Hz以上 の電子信号を送るハイパスフィルタを有する第2の回路と、およそ600Hz以 下のの電子信号を送るローパスフィルタを有する第3の電子回路と、およそ60 0Hz以下の電子信号を増幅し、伝送するローパスフィルタに結合された自動利 得制御回路を有する第4の電子回路と、前記第1、第2、第3または第4の回路 のうちの1つを選択する切り替え回路とを備え、 前記切り替え回路を制御して、前記第1、第2、第3または第4の回路のうち の1つを選択する制御回路をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 68. 請求の範囲67に記載の電子聴診器において、前記制御部が、 複数個のスイッチと、 入力が前記複数個のスイッチに接続され、出力が前記切り替え回路に接続され たスイッチデコーダとを備え、前記切り替え回路が、前記複数個のスイッチにお ける1個のスイッチの起動に応答して、前記第1、第2、第3または第4の回路 のうちの1個を選択することを特徴とする、電子聴診器。 69. 請求の範囲67に記載の電子聴診器において、前記ハイパスフィルタ のコーナ(カットオフ)周波数を変化させ、前記ローパスフィルタのコーナ(カ ットオフ)周波数を変化させる制御信号を発生する調節可能なクロック/オシレ ータ回路をさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 70. 請求の範囲15に記載の電子聴診器において、前記可聴周波数範囲が およそ20Hzから1600Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 71. 請求の範囲19に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、ローパスフィルタに結合された自動利得制御回路を備えることを特徴とする、 電子聴診器。 72. 請求の範囲19に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、ローパスフィルタと、出力がしきい値リミタの入力に結合された可変利得増幅 器とを備えることを特徴とする、電子聴診器。 73. 請求の範囲19に記載の電子聴診器において、前記信号プロセッサが 、ローパスフィルタと、出力が対数圧縮器の入力に結合された自動利得制御回路 とを備えることを特徴とする、電子聴診器。 74. 請求の範囲35に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、 電子信号を所定利得だけ増幅する工程と、 増幅された電子信号のうちの特定のものをさらなる増幅から制限する工程と、 制限された増幅電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備え、 フィルタリングされた電子信号が、正常な心臓音と異常な心臓音を表す電子信 号のみを実質的に含むことを特徴とする、方法。 75. 請求の範囲35に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、 電子信号を所定レベルまで増幅する工程と、 増幅された電子信号を対数圧縮する工程と、 対数圧縮した電子信号をローパスフィルタリングする工程とを備え、 前記フィルタ電子信号が、正常な心臓音と異常な心臓音を表す電子信号のみを 実質的に含むことを特徴とする、方法。 76. 請求の範囲35に記載の方法において、前記選択フィルタリング工程 が、選択した電子信号を差動増幅する工程を備えることを特徴とする、方法。 77. 請求の範囲35に記載の方法において、可聴音響信号の音量を制御す る工程をさらに備えることを特徴とする、方法。 78. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムに音響的に結合され、第2の端部が第1の電子 聴診器に音響的に結合された第1の音響管と、 前記ダイアフラムに音響的に結合された第1の端部と、開放した第2の端部と を有する第2の音響管と、 収納部内に含まれる電子処理部とを備え、前記収納部もまた、前記第1の音響 管の第2の端部を含み、さらに 前記収納部内に含まれる第2のトランスデューサに音響的に結合された一対の 耳当て管を備えることを特徴とする、電子聴診器。 79. 電子聴診器において、 ダイアフラムを有し、音響圧力信号を送るための聴診プローブと、 第1の端部が前記ダイアフラムおよび第1の電子トランスデューサに音響的に 結合された第1の音響管とを備え、前記第1の音響管が閉鎖した第2の端部を有 し、 第1の端部が前記ダイアフラムおよび前記第1の電子トランスデューサに音響 的に結合された第2の音響管を備え、前記第2の音響管が開放した第2の端部を 有し、 収納部内に含まれる電子処理部と、 前記聴診プローブを前記収納部に結合し、前記第1の音響管および前記第2の 音響管を含むチューブと、 前記収納部内に含まれる第2のトランスデューサに音響的に結合された一対の 耳当て管とを備えることを特徴とする、電子聴診器。 80. 請求の範囲30に記載の電子聴診器において、前記聴診器の共振周波 数がおよそ136Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 81. 請求の範囲79に記載の電子聴診器において、前記第1の電子トラン スデューサを囲む音響的に透過特性を有するエネルギ減衰フォームをさらに備え ることを特徴とする、電子聴診器。 82. 請求の範囲28に記載の電子聴診器において、前記バネがバネ鋼から 形成されることを特徴とする、電子聴診器。 83. 請求の範囲28に記載の電子聴診器において、前記バネが燐青銅から 形成されることを特徴とする、電子聴診器。 84. 請求の範囲60に記載の電子聴診器において、前記処理部が、制御可 能なコーナ(カットオフ)周波数をそれぞれ有する複数個のフィルタを備えるこ とを特徴とする、電子聴診器。 85. 請求の範囲84に記載の電子聴診器において、前記制御回路が、前記 複数個のフィルタの各々のコーナ(カットオフ)周波数を独立して変化させるこ とを特徴とする、電子聴診器。 86. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記第1のトランスデュ ーサの出力と、前記処理部の入力との間に結合された低周波フィルタをさらに備 えることを特徴とする、電子聴診器。 87. 請求の範囲86に記載の電子聴診器において、前記低周波フィルタが 、30ないし40Hzの範囲のコーナ(カットオフ)周波数を有する2次ベッセ ルハイパスフィルタであることを特徴とする、電子聴診器。 88. 請求の範囲87に記載の電子聴診器において、前記コーナ(カットオ フ)周波数がおよそ35Hzであることを特徴とする、電子聴診器。 89. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記低周波フィルタの出 力と前記処理部の入力との間に結合され、前記処理部に送られる電子信号の大き さを制限する入力リミタをさらに備えることを特徴とする、電子聴診器。 90. 請求の範囲1に記載の電子聴診器において、前記処理部が、実質的に 変化していない電子信号を送る第1の回路と、およそ100Hz以上の電子信号 を送るハイパスフィルタを有する第2の回路と、およそ600Hz以下のの電子 信号を送るローパスフィルタを有する第3の電子回路と、およそ600Hz以下 の電子信号を増幅し、伝送するローパスフィルタに結合された自動利得制御回路 を有する第4の電子回路と、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの1 つを選択する切り替え部とを備え、 前記切り替え部を制御して、前記第1、第2、第3または第4の回路のうちの 1つを選択するマイクロコントローラを備えることを特徴とする、電子聴診器。 91. 請求の範囲90に記載の電子聴診器において、前記マイクロコントロ ーラが、基準生物学的信号を格納するためのメモリを備え、ユーザ入力に応答し て前記基準生物学的信号の再生を制御することを特徴とする、電子聴診器。 92. 請求の範囲90に記載の電子聴診器において、前記マイクロコントロ ーラが、制御信号を送って増幅回路の利得を制御することにより、前記電子聴診 器によって送られる可聴信号の音量を制御することを特徴とする、電子聴診器。 93. 請求の範囲90に記載の電子聴診器において、前記マイクロコントロ ーラが、パルスエンコーダに応答して、前記処理部における少なくとも1個のフ ィルタのコーナ(カットオフ)周波数を変化させることを特徴とする、電子聴診 器。 94. 請求の範囲93に記載の電子聴診器において、前記処理部が、制御可 能なコーナ(カットオフ)周波数をそれぞれ有する複数個のフィルタを備え、前 記マイクロコントローラが、前記複数個のフィルタの各々のコーナ(カットオフ )周波数を独立して変化させるための手段を備えることを特徴とする、電子聴診 器。
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